JP2018093317A - 撮像素子ユニット、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および固体撮像素子の剥離検知方法 - Google Patents

撮像素子ユニット、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および固体撮像素子の剥離検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固体撮像装置の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させること。【解決手段】本技術に係るセンサユニット13Rは、イメージセンサ21Rと、イメージセンサ21Rを基板表面に取り付けたセンサ取付基板22Rと、イメージセンサ21Rを取り付けた基板表面に実装された接触センサ27と、を備え、接触センサ27はイメージセンサ21Rの取付位置周辺に3つ実装されていてもよい。【選択図】図3

Description

本技術は、撮像素子ユニットに関する。より詳しくは、固体撮像装置に備えられた多板式の波長分解プリズムに接続される固体撮像素子と固体撮像素子を取り付けた撮像素子取付基板とを有する撮像素子ユニットに関する。
従来から、カラービデオカメラ又は種々の工業用光学機器において、多板式の波長分解プリズムを備えた固体撮像装置を製造する場合、プリズムユニットを前面板に取り付け、固体撮像素子(イメージセンサ)が取り付けられた撮像素子取付基板を、プリズムユニットのプリズム表面に取り付けることが行われている。ここで、固体撮像素子をプリズムユニットに取り付けるときには、波長分解プリズムの各チャンネルの結像位置と固体撮像素子の受光結像面を一致(フォーカス)させるのみではなく、各チャンネル毎の固体撮像素子受光面の傾き(片ボケ)調整及び各チャンネル相互間のレジストレーション(光軸に垂直面の平行及び回転)調整を考慮して決定されなければならない。
このように、プリズムに固体撮像素子を取り付ける手法としては、例えば、特許文献1に、色分解光学系の各光射出部のそれぞれに第1の取付部材を固定し、色分解光学系と同等の熱膨張係数の第2の取付部材に固体撮像素子を固定し、第1の取付部材に第2の取付部材を溶融金属によって接合することが開示されている。
また、例えば、特許文献2には、固体撮像素子と波長分解プリズムとが接合された固体撮像デバイスを備えた撮像装置である3板カメラにおける撮像ブロックにおいて、3つのプリズム部材が接着剤を介して接合された3波長分解プリズムに、それぞれの固体撮像素子が接着剤を介して接合されることが開示されている。
特開2007−166349号公報 特開2009−272977号公報
特許文献1または2のように、プリズムに固体撮像素子を固定してから、プリズムと固体撮像素子とを溶接または接着剤により接合する作業を行う場合、固体撮像素子を固定する工程において、固体撮像素子が適切な位置からずれてプリズムに固定され、そのまま接合されてしまうおそれがある。
そのため、各チャンネル毎の固体撮像素子受光面の片ボケや各チャンネル相互間のレジストレーションずれが生じ得るために、固体撮像装置を精度高く製造することができず、製品の信頼度も低下するという問題が考えられる。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、固体撮像装置の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させる撮像素子ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本技術は、固体撮像素子と、固体撮像素子を基板表面に取り付けた撮像素子取付基板と、固体撮像素子を取り付けた基板表面に実装された接触センサと、を備えた撮像素子ユニットを提供する。なお、接触センサは、固体撮像素子の取付位置周辺に3つ実装されていてもよい。
また、本技術は、多板式のプリズムと、固体撮像素子と固体撮像素子を基板表面に取り付けた撮像素子取付基板と固体撮像素子を取り付けた基板表面に実装された接触センサとを有し、プリズムに接合された撮像素子ユニットと、を備えた固体撮像装置を提供する。
また、本技術は、撮像素子取付基板の表面に固体撮像素子を取り付け、表面の固体撮像素子を取り付けた基板表面に接触センサを実装して、撮像素子ユニットを組み立てる工程と、固体撮像素子の取付け位置を調整して多板式のプリズムに撮像素子ユニットを取り付ける工程と、を含む固体撮像装置の製造方法を提供する。
本技術によれば、固体撮像装置の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させることができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の外観斜視図である。 本技術の一実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の側面図である。 本技術の一実施形態に係るセンサ取付基板の正面図である。 本技術の一実施形態に係るセンサ取付基板の側面図である。 本技術の一実施形態に係るセンサユニット取付装置の外観斜視図である。 本技術の一実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の分解外観斜視図である。 本技術の一実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の製造工程を示すフロー図である。 本技術の他の実施形態に係るセンサ取付基板の正面図である。 本技術の他の実施形態に係るセンサ取付基板の正面図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。また、本技術は、下記の各実施形態及びその変形例のいずれかを互いに組み合わせることもできる。
<実施形態1>
本技術の一実施形態に係る撮像素子取付基板の一例であるセンサ取付基板を適用した固体撮像素子(イメージセンサ)用光学装置について説明する。
[全体構成]
図1は、本技術の一実施形態に係るセンサ取付基板を適用したイメージセンサ用光学装置1の外観斜視図である。図2は、本技術の一実施形態に係るセンサ取付基板を適用したイメージセンサ用光学装置の側面図である。本実施形態に係る光学装置1は、光学装置前面板11と、プリズムユニット12と、撮像素子ユニットの一例である3個のセンサユニット13R、13G、13Bと、を備えている。
[光学装置前面板]
光学装置前面板11は、プリズムユニット12と接合し、固体撮像装置の一例であるカメラのレンズ等に取り付けられる。
[プリズムユニット]
プリズムユニット12は、例えば、光学装置前面板11とセンサユニット13R、13G、13Bとの間に取り付けられ、レンズ(図示せず)から入射された光学情報を各センサユニット13R、13G、13Bへ送信している。
プリズムユニット12は、多板式の一例である3板式の波長分解プリズム14と、波長分解プリズム14の左右側面に固着する側板15と、を備えている。側板15には、波長分解プリズム14の光射出面と同一面にセンサユニット13R、13G、13Bを接合するための複数の突出部25が設けられている。また、側板15の素材としては、例えば、波長分解プリズム14の材料と近似の熱膨張係数を有する金属板又はセンサユニット13R、13G、13Bとの接合面にメタライズ処理したセラミック板等が用いられている。
[センサユニット]
センサユニット13Rは、イメージセンサ21Rと、センサ取付基板22Rと、コネクタ23Rと、がこの順序で取り付けられて構成されている。同様に、センサユニット13G、13Bは、それぞれ、イメージセンサ21G、21Bと、センサ取付基板22G、22Bと、コネクタ23G、23Bと、がこの順序で取り付けられて構成されている。なお、イメージセンサ21R、21G、21Bは、例えば、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサのいずれであってもよい。
センサユニット13Rのセンサ取付基板22Rの表面には、側板15に設けられた複数の突出部25が接合されている。センサ取付基板22Rの表面に取り付けられたイメージセンサ21Rの表面と波長分解プリズム14の光射出面との間には、遮光および埃等の侵入防止のための弾力材で形成されたマスク24Rが取り付けられている。
同様に、センサユニット13G、13Bのセンサ取付基板22G、22Bの表面には、それぞれ側板15に設けられた複数の突出部25が接合されている。センサ取付基板22G、22Bの表面に取り付けられたイメージセンサ21G、21Bの表面と波長分解プリズム14の光射出面との間には、それぞれ遮光および埃等の侵入防止のための弾力材で形成されたマスク24G、24Bが取り付けられている。
さらに、センサユニット13Rのセンサ取付基板22Rのイメージセンサ21Rを取り付けた表面には、突出部25と接合する部分に接触センサ27が実装されている。同様に、センサユニット13G、13Bのセンサ取付基板22G、22Bのイメージセンサ21G、21Bを取り付けた表面にも、それぞれ突出部25と接合する部分に接触センサ27が実装されている。
[センサ取付基板]
図3は、実施形態1のセンサ取付基板を示す正面図である。図4は、実施形態1のセンサ取付基板を示す側面図である。図3および図4を用いて、本実施形態に係るセンサ取付基板について説明する。本実施形態では、センサ取付基板の一例として、センサユニット13Rのセンサ取付基板22Rを用いて説明する。
センサユニット13Rのセンサ取付基板22Rは、平面形状が矩形形状をなし、イメージセンサ21Rを実装した上面側(波長分解プリズム14の突出部25と接合する側)から見て左側の短辺中央にV字形状の凹部31が1つ形成され、イメージセンサ21Rを実装した上面側から見て右側の短辺の上下の両隅にV字形状の凹部32a、32bが2つ形成されている。
本実施形態のセンサ取付基板22Rは、上面側から見て左側の短辺中央にV字形状の凹部31が1つ形成され、上面側から見て右側の短辺の上下の両隅にV字形状の凹部32a、32bが2つ形成されているが、本技術のセンサ取付基板はこれに限らず、センサ取付基板22Rの凹部31と凹部32a、32bとの位置が左右逆であってもよい。また、本技術のセンサ取付基板は、対向する辺に非対称の凹部が形成されていれば、凹部の個数は3つに限らず、4つまたは5つ以上であってもよいし、凹部の位置は短辺中央と短辺の上下の両隅に限られない。ただし、基板上に配線等を形成するスペースを広くとることができるように、凹部の位置は短辺の両隅に近い位置に形成されていることが望ましい。
本実施形態のセンサ取付基板22Rに形成されたV字形状の凹部31、32a、32bは、センサ取付基板22Rをプリズムユニット12に接合する際に、取付装置のアーム等で把持するために用いられる。このように、センサ取付基板22Rの対向する辺に左右非対称のV字形状の凹部31と凹部32a、32bとを形成することにより、イメージセンサ用光学装置1の製造時に、センサ取付基板22Rの上下方向を間違えて逆方向にアーム等で把持することを防止することができる。このため、イメージセンサ21Rを適切な方向でプリズムユニット12に接合することができる。
[接触センサ]
センサユニット13Rのセンサ取付基板22Rには、イメージセンサ21Rを取り付けた表面に、例えば、平面形状が矩形形状のイメージセンサ21Rの四隅それぞれの周辺に接触センサ27が実装されている。本実施形態の接触センサ27は、一例として、2枚の金属板の間に圧電体を挟んだ圧電素子を使用している。金属板は、銅板等の電極の役割を持つものであればどのようなものであってもよい。また、圧電体は、水晶やセラミック等の圧電効果を示す物質であれば、材質は限定されない。なお、本技術に係る接触センサの個数は、4つに限られず、センサ取付基板の表面に少なくとも1つ実装されていればよい。また、本技術に係る接触センサの実装位置は、プリズムユニットに接触する位置に実装されていればよく、センサ取付基板の表面に取り付けられたイメージセンサの四隅それぞれの周辺に限られない。
本実施形態のセンサユニット13Rは、センサ取付基板22Rのプリズムユニット12と接合する表面に接触センサ27が実装されていることにより、イメージセンサ用光学装置1の製造時に、プリズムユニット12とセンサユニット13Rとの過度の接触、接触不良、取り付け位置のズレ等を検知して、これらの不備の原因を追究することができる。また、本実施形態のセンサユニット13Rは、接触センサ27が実装されていることにより、イメージセンサ用光学装置1の製造後に、振動や急激な温度変化等によってセンサユニット13Rがプリズムユニット12から剥離したことを検知することができる。したがって、本技術により、イメージセンサ用光学装置1の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させることができる。
[センサユニット取付装置]
図5は、本実施形態のセンサユニットをプリズムユニットに接合するセンサユニット取付装置の外観斜視図である。図5を用いて、本実施形態に係るセンサユニット取付装置について説明する。
本実施形態に係るセンサユニット取付装置51は、本体52と、右側アーム53と、左側アーム54と、を備えている。右側アーム53の先端には、センサ取付基板22Rに形成された凹部31に挿入可能な円柱形状のアーム先端部55が形成されている。左側アーム54の先端には、センサ取付基板22Rに形成された凹部32a、32bに挿入可能な円柱形状の2つのアーム先端部56a、56bが形成されている。アーム先端部55およびアーム先端部56a、56bによりセンサ取付基板22Rを把持し、センサユニット13Rをプリズムユニット12に接合する。
本実施形態では、センサユニット取付装置51に対して左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、前後方向をZ軸方向とし、X軸、Y軸およびZ軸周りの回転角をそれぞれθ、θおよびθとする。センサユニット取付装置51は、X軸方向に右側アーム53および左側アーム54を稼働させてセンサ取付基板22Rを把持し、Z軸方向に本体52を移動させてセンサユニット13Rをプリズムユニット12に近づける。そして、X軸、Y軸、Z軸、θ方向、θ方向およびθ方向の6軸方向の位置を調整して精度よく位置決めし、センサユニット13Rをプリズムユニット12に取り付ける。
[イメージセンサ用光学装置の製造手順]
図6は、本実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の分解外観斜視図である。図6では、一例として、光学装置前面板11と、プリズムユニット12と、センサユニット13Rと、を組み立てる製造工程を表している。図7は、本実施形態に係るイメージセンサ用光学装置の製造工程を示すフロー図である。図5ないし図7を用いて、イメージセンサ用光学装置の製造手順の一例について説明する。
ステップS701において、センサユニット13Rを組み立てる。具体的には、まず、センサ取付基板22Rの波長分解プリズム14の突出部25と接合する側から見て左側の短辺中央にV字形状の凹部31を1つ形成し、波長分解プリズム14の突出部25と接合する側から見て右側の短辺の上下の両隅にV字形状の凹部32a、32bを2つ形成する。
次に、凹部31および凹部32a、32bを形成したセンサ取付基板22Rの波長分解プリズム14との接合面にイメージセンサ21Rを半田等により取り付け、イメージセンサ21Rの表面にマスク24Rを取り付ける。そして、センサ取付基板22Rのイメージセンサ21Rを取り付けた面の反対の面にコネクタ23Rを取り付ける。同様に、センサユニット13G、13Bも組み立てる。以上の工程により、センサユニット13R、13G、13Bを組み立てると、ステップS702に進む。
ステップS702において、プリズムユニット12を組み立てる。具体的には、例えば、3板式の波長分解プリズム14の左右側面にそれぞれ側板15を固着する。これにより、プリズムユニット12を組み立てると、ステップS703に進む。なお、ステップS701の工程とステップS702の工程とは、手順が逆であってもよく、どちらのステップから作業を行ってもよい。
ステップS703において、ステップS702で組み立てたプリズムユニット12を光学装置前面板11に取り付ける。
ステップS704において、センサユニット13R、13G、13Bの取付け位置を調整(粗調整および微調整)して、プリズムユニット12に固定する。
一例として、図5に示すように、センサ取付基板22Rの凹部31および凹部32a、32bにセンサユニット取付装置51のアーム先端部55およびアーム先端部56a、56bを挿入してセンサ取付基板22Rを把持する。同時に、別の2つのセンサユニット取付装置51で、それぞれセンサ取付基板22Gおよび22Bを把持する。
これにより、センサユニット13R、13G、13Bの取付け位置を調整して、センサユニット13R、13G、13Bをプリズムユニット12に固定すると、ステップS705に進む。
ステップS705において、プリズムユニット12にセンサユニット13R、13G、13Bを取り付ける。センサユニット13R、13G、13Bをプリズムユニット12に取り付けると、ステップS706に進む。
ステップS706において、プリズムユニット12にセンサユニット13R、13G、13Bが適切に取り付けられたか否かを判定する。適切に取り付けられていて「YES」の場合は、上記製造工程を終了し、完成したイメージセンサ用光学装置1をカメラ等の固体撮像装置に取り付ける。プリズムユニット12にセンサユニット13R、13G、13Bが適切に取り付けられていなくて「NO」の場合、ステップS704に戻り、再度センサユニット13R、13G、13Bの取付け位置を調整して、センサユニット13R、13G、13Bをプリズムユニット12に固定する。
[接触センサによる位置ズレ等の検知]
センサ取付基板22Rに接触センサ27を1つだけ実装する場合、少なくともX軸、Y軸、Z軸の方向の不備等を検知することができる。
一例として、プリズムユニット12とセンサ取付基板22Rとが必要以上に接触したときに、プリズムユニット12に接触するように接触センサ27を実装する。そして、センサユニット取付装置51を前進させ過ぎて(Z軸方向の位置がズレて)接触センサ27がプリズムユニット12と接触したときに、接触センサ27に圧力が加わることで生じた歪みに応じて、電圧が発生する。この発生した電圧による電気信号を、例えば、表示部で受信して表示画面に「過度の接触」の文字を表示させることにより不備を検知することができる。
また、別の例として、プリズムユニット12とセンサ取付基板22Rとが適切な位置で接触したときに、プリズムユニット12に接触するように接触センサ27を実装する。そして、センサ取付基板22Rをプリズムユニット12に適切に固定して接着剤により接着させる。しかしながら、接着剤が不均一に硬化した等の理由により、接触センサ27がプリズムユニット12から離れ(Z軸方向の位置がズレて)、押し込まれていた接触センサ27が伸びることで生じた歪みに応じて、電圧が発生する。この発生した電圧による電気信号を、例えば、表示部で受信して表示画面に「接触不良」の文字を表示させることにより不備を検知することができる。
さらに、別の例として、プリズムユニット12とセンサ取付基板22Rとが所定の許容範囲以上にズレた位置で接触したときに、プリズムユニット12に接触する位置に接触センサ27を実装する。そして、センサユニット取付装置51を上下左右に移動させ過ぎて(X軸および/またはY軸方向の位置がズレて)接触センサ27がプリズムユニット12と接触したときに、接触センサ27に圧力が加わることで生じた歪みに応じて、電圧が発生する。この発生した電圧による電気信号を、例えば、表示部で受信して表示画面に「不適切な位置に接触」の文字を表示させることにより不備を検知することができる。
一方、センサ取付基板22Rに接触センサ27を複数実装する場合、X軸、Y軸、Z軸の方向に加えて、回転角θx、θy、θzの方向の不備等も検知することができる。
一例として、接触センサ27をイメージセンサ21Rの左右両側縁部の周辺(図5に示すX軸方向)にそれぞれ1つずつ実装した場合は、左右どちらかの接触センサ27の接触不良を検知することにより、回転角θy方向の位置ズレも検知することができる。また、別の例として、接触センサ27をイメージセンサ21Rの左右側縁部のいずれかの側縁部の周辺(図5に示すY軸方向)に2つ実装した場合は、上下どちらかの接触センサ27の接触不良を検知することにより、回転角θx方向の位置ズレも検知することができる。
さらに別の例としてセンサ取付基板22Rに接触センサ27を3つ以上実装する場合には、例えば、図5に示す4つの接触センサ27のうち、少なくとも3つを実装し、いずれかの接触センサ27の接触不良を検知することにより、回転角θx、θy、θzの方向の位置ズレも検知することができる。なお、センサ取付基板22Rに接触センサ27を4つ以上実装する場合には、上記具体例と比べて、より精度高くX軸、Y軸、Z軸の方向に加えて、回転角θx、θy、θzの方向の不備等を検知することができる。
上述の通り、本実施形態のセンサユニット13Rは、センサ取付基板22Rのプリズムユニット12と接合する表面に接触センサ27が実装されていることにより、イメージセンサ用光学装置1の製造時に、プリズムユニット12とセンサユニット13Rとの過度の接触、接触不良、取り付け位置のズレ等を検知して、これらの不備の原因を追究することができる。したがって、本技術により、センサユニット取付装置の動作を低減させてレジズレ等の粗調整の作業効率を向上させつつ、イメージセンサ用光学装置1の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させることができる。
[イメージセンサの剥離検知方法]
本実施形態のセンサユニット13R、13G、13Bは、イメージセンサ用光学装置1を製造し、製造したイメージセンサ用光学装置1をデジタルカメラ等の固体撮像装置に組み込んで完成させた後に、プリズムユニット12からイメージセンサ21R、21G、21Bが剥がれていないかどうかを検知する場合にも適用できる。
一例として、センサユニット13R、13G、13Bを有するデジタルカメラの電源をオンにした時に、接触センサ27に電圧を印加して、接触センサ27における電圧を測定する。測定した電圧が所定の閾値以下の場合は、例えば、表示部で測定した電圧による電気信号を受信して、コントロール側のPCにエラー情報のメッセージを送り、「接触不良」のエラー識別番号をエラー情報に付与する。そして、エラー情報に付与されたエラー識別番号をPCの表示画面で認識することで剥離していることを検知することができる。このように、例えば、電源スイッチと接触センサ27とをリンクさせることにより、イメージセンサ21R、21G、21Bの剥離状況を検知することができる。
上述の通り、本実施形態のセンサユニット13Rは、接触センサ27が実装されていることにより、イメージセンサ用光学装置1の製造後や固体撮像装置の完成後に、振動や急激な温度変化等によってイメージセンサ21R、21G、21Bがプリズムユニット12から剥離しているかどうかを検知することができる。したがって、本技術により、イメージセンサ用光学装置1の製造精度を高め、製品の信頼度を向上させることができる。
<実施形態2>
図8は、実施形態2のセンサ取付基板を示す正面図である。図8を用いて、本実施形態に係るセンサ取付基板について説明する。本実施形態では、センサ取付基板の一例として、実施形態1のセンサユニット13Rのセンサ取付基板22Rに対応する、センサユニット80Rのセンサ取付基板82Rを用いて説明する。
センサユニット80Rのセンサ取付基板82Rは、平面形状が矩形形状をなし、イメージセンサ81Rを取り付けた上面側(波長分解プリズム14の突出部25と接合する側)から見て左側の短辺の上下の両隅にU字形状の凹部83a、83bが2つ形成され、イメージセンサ81Rを取り付けた上面側から見て右側の短辺の上下の両隅にV字形状の凹部84a、84bが2つ形成されている。
センサユニット80Rのセンサ取付基板82Rには、イメージセンサ81Rを取り付けた表面に、例えば、平面形状が矩形形状のイメージセンサ81Rの四隅それぞれの周辺に接触センサ27が実装されている。この構成により、本実施形態のセンサユニット80Rは、実施形態1のセンサユニット13Rと同様の効果を有することができる。
本実施形態のセンサ取付基板82Rは、上面側から見て左側の短辺の上下の両隅にU字形状の凹部83a、83bが2つ形成され、上面側から見て右側の短辺の上下の両隅にV字形状の凹部84a、84bが2つ形成されているが、本技術のセンサ取付基板はこれに限らず、センサ取付基板82Rの凹部83a、83bと凹部84a、84bとの位置が左右逆であってもよい。また、本技術のセンサ取付基板は、対向する辺に非対称の凹部が形成されていれば、凹部の個数は3つに限らず、4つまたは5つ以上であってもよいし、凹部の位置は上下の両隅に限られない。ただし、基板上に配線等を形成するスペースを広くとることができるように、凹部の位置は短辺の両隅に近い位置に形成されていることが望ましい。さらに、凹部の形状は、U字形状およびV字形状に限られない。
本実施形態のセンサ取付基板82Rに形成されたU字形状の凹部83a、83bおよびV字形状の凹部84a、84bは、センサ取付基板82Rをプリズムユニット12に接合する際に、取付装置のアーム等で把持するために用いられる。このように、センサ取付基板82Rの対向する辺に左右非対称の凹部83a、83bおよび凹部84a、84bを形成することにより、イメージセンサ用光学装置1の製造時に、センサ取付基板82Rの上下方向を間違えて逆方向にアーム等で把持することを防止することができる。このため、イメージセンサ81Rを適切な方向でプリズムユニット12に接合することができる。
また、本実施形態のセンサ取付基板82Rは、短辺の上下の4四隅に凹部83a、83bおよび凹部84a、84bが形成されているため、実施形態1のセンサ取付基板22Rに比べて、基板上に配線等を形成するスペースをより広くとることができる。さらに、本実施形態のセンサ取付基板82Rは、凹部83a、83bがU字形状であることから、センサ取付基板82Rを把持するアーム先端部が凹部の上下位置から多少ずれていても、アーム先端部を凹部83a、83bにスムーズに挿入することができる。
<実施形態3>
図9は、実施形態3のセンサ取付基板を示す正面図である。図9を用いて、本実施形態に係るセンサ取付基板について説明する。本実施形態では、センサ取付基板の一例として、実施形態1のセンサユニット13Rのセンサ取付基板22Rに対応する、センサユニット90Rのセンサ取付基板92Rを用いて説明する。
センサユニット90Rのセンサ取付基板92Rは、平面形状が矩形形状をなし、イメージセンサ91Rを取り付けた上面側(波長分解プリズム14の突出部25と接合する側)から見て左側の短辺中央にV字形状の凹部93が形成され、イメージセンサ81Rを取り付けた上面側から見て右側の短辺中央にV字形状の凹部94が形成されている。さらに、センサ取付基板92Rは、イメージセンサ91Rを取り付けた上面側(波長分解プリズム14の突出部25と接合する側)から見て上側の長辺中央にV字形状の凹部95が形成されている。
センサユニット90Rのセンサ取付基板92Rには、イメージセンサ91Rを取り付けた表面に、例えば、平面形状が矩形形状のイメージセンサ91Rの四隅の頂点付近に接触センサ27が実装されている。この構成により、本実施形態のセンサユニット90Rは、実施形態1のセンサユニット13Rと同様の効果を有することができる。
本実施形態のセンサ取付基板92Rは、上面側から見て左右の短辺中央にV字形状の凹部93、94が1つずつ形成され、上面側から見て上側の長辺中央にV字形状の凹部95が1つ形成されているが、本技術のセンサ取付基板はこれに限らず、凹部93または凹部94のいずれかのみが形成されているものであってもよく、凹部95が上面側から見て下側の長辺中央に形成されていてもよい。また、本技術のセンサ取付基板は、対向する辺に非対称の凹部が形成されていれば、凹部の個数は3つに限らず、4つまたは5つ以上であってもよいし、凹部の位置はセンサ取付基板92Rの短辺および長辺の中央に限られない。さらに、凹部の形状は、V字形状に限られず、U字形状等であってもよい。
本実施形態のセンサ取付基板92Rに形成されたV字形状の凹部93、94および95は、センサ取付基板92Rをプリズムユニット12に接合する際に、取付装置のアーム等で把持するために用いられる。このように、センサ取付基板92Rの対向する長辺の一方に上下非対称の凹部95を形成することにより、イメージセンサ用光学装置1の製造時に、センサ取付基板92Rの上下方向を間違えて逆方向にアーム等で把持することを防止することができる。このため、イメージセンサ91Rを適切な方向でプリズムユニット12に接合することができる。
また、本実施形態のセンサ取付基板92Rは、長辺の一方のみに凹部95が形成されているため、上記実施形態1および2のセンサ取付基板22Rおよび82Rに比べて、基板の左右の形状を非対称にしなくてもよく、回路の配線等に応じて自由な形状にすることができる。
1 イメージセンサ用光学装置
11 光学装置用前面板
12 プリズムユニット
13R、13G、13B、80R、90R センサユニット
14 プリズム
15 側板
21R、21G、21B、81R、91R イメージセンサ
22R、22G、22B、82R、92R センサ取付基板
23R、23G、23B コネクタ
24R、24G、24B マスク
25 突出部
27 接触センサ
31、32a、32b、84a、84b、93〜95 V字形状の凹部
51 センサユニット取付装置
52 本体
53、54 アーム
55、56a、56b アーム先端部
83a、83b U字形状の凹部

Claims (7)

  1. 固体撮像素子と、
    該固体撮像素子を基板表面に取り付けた撮像素子取付基板と、
    前記固体撮像素子を取り付けた前記基板表面に実装された接触センサと、
    を備えた撮像素子ユニット。
  2. 前記接触センサは、前記固体撮像素子の取付位置周辺に3つ実装されている請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  3. 前記撮像素子取付基板は矩形形状をなし、前記接触センサは前記撮像素子取付基板の四隅に備えられた請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  4. 前記接触センサは、圧電素子である請求項1ないし3のいずれか一項に記載の撮像素子ユニット。
  5. 多板式のプリズムと、該プリズムに接合された請求項1ないし4のいずれか一項に記載の撮像素子ユニットと、を備えた固体撮像装置。
  6. 撮像素子取付基板の基板表面に固体撮像素子を取り付け、前記固体撮像素子を取り付けた前記基板表面に接触センサを実装して、撮像素子ユニットを組み立てる工程と、
    前記固体撮像素子の取付け位置を調整して多板式のプリズムに前記撮像素子ユニットを取り付ける工程と、
    を含む固体撮像装置の製造方法。
  7. 多板式のプリズムと、固体撮像素子と該固体撮像素子を基板表面に取り付けた撮像素子取付基板と、前記固体撮像素子を取り付けた前記基板表面に実装された接触センサと、を備えた固体撮像装置の前記プリズムから、前記撮像素子が剥がれているか否かを検知する工程を含む固体撮像素子の剥離検知方法。
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