JP2018090425A - 水素生成装置 - Google Patents

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吉田 豊
Yutaka Yoshida
豊 吉田
麻生 智倫
Tomonori Aso
智倫 麻生
尾関 正高
Masataka Ozeki
正高 尾関
康章 嶋田
Yasuaki Shimada
康章 嶋田
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Abstract

【課題】水素生成装置が設置される面に傾斜があっても改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の熱交換性能を部分的に向上させて選択酸化触媒温度を低下させる。【解決手段】内筒30と、中筒31と、上筒部31a及び中間筒部31bと内筒30との間で水が螺旋状に流れながら蒸発する螺旋状流路33を有し、炭化水素系の原料と水との混合ガスを生成する蒸発器5とを備え、蒸発器5における、上筒部31aと内筒30との間に位置する螺旋状流路33の幅が、中間筒部31bと内筒30との間に位置する螺旋状流路33の幅よりも広くすることにより、上筒部31aに近接するCO除去器に充填している選択酸化触媒をより冷却することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、炭化水素化合物を原料として水素を含む燃料ガスを生成し、燃料電池に燃料ガスを供給する水素生成装置に関するものである。
近年、小型装置でも高効率な発電を可能とする燃料電池発電システムは、分散型エネルギー供給源の発電システムとして開発が進められている。
しかし、発電時の燃料となる水素ガス又は水素含有ガスは、一般的なインフラとして整備されていない。そこで、例えば都市ガス、プロパンガス等の既存の化石原料インフラから供給される原料を利用し、それらの原料と水蒸気(水)との改質反応により水素含有ガスを生成させる水素生成装置が、燃料電池発電システムに併設される。
一般的に水素生成装置は、原料と水とを改質反応させ、水素含有ガスを生成させる改質器を備える。また、水素含有ガス中の一酸化炭素を低減させるCO低減器、および一酸化炭素を酸化させて除去するCO除去器を設ける構成がとられることが多い。
それらの反応器には、各反応に適した触媒、例えば、改質器にはRuやNiを含んだ改質触媒、CO低減器にはCu−Znを含んだ変成触媒、CO除去器にはRuを含んだ選択酸化触媒等が用いられている。
また、各触媒には反応に適した設計温度があり、改質触媒は650℃程度、変成触媒は250℃程度、選択酸化触媒は150℃程度で使用されることが多い。特に、選択酸化触媒では、設計温度より高すぎると劣化が早まり所定の耐久時間の確保ができない、逆に、設計温度より低すぎると一酸化炭素を十分に低減させることができなくなる。
水蒸気(水)と原料の混合ガス中における水分子と炭素原子との比(以下S/Cと記載)は一定の範囲になるように制御する必要がある。なぜならば、S/Cが小さすぎると改質触媒部分で炭素が析出し易くなり改質触媒の寿命が短くなり、S/Cが大きすぎると水を蒸発させるためのエネルギーが多く必要となり効率が下がってしまうからである。
また、家庭で消費される電力量に応じて発電量を定格運転から部分負荷運転に変えて運転できることが望ましい。従って、発電量に応じて原料とともに供給される水の量も変える必要がある。
特許文献1は、内側に排ガス流路、外側に改質ガス流路または触媒部を備え、内外の両面で熱交換を行う、二重筒状の水蒸発部を有する水素生成装置の一例である。二重筒状の蒸発器には、棒状の螺旋体が内筒と外筒の両方に密着しており、内筒と外筒と上下の螺旋体で仕切られた空間に螺旋状流路が形成されている。螺旋状流路の下部に位置する棒状の螺旋体に沿って水が自重により重力方向の上から下に流れるように構成されている。
蒸発器では、内筒の内側を流れる排ガスの熱により水が蒸発し、外筒の外側のCO低減器の変成触媒とCO除去器の選択酸化触媒の両方の温度が上がり過ぎないようにコントロールする。水が確実に螺旋状流路の下部に位置する棒状の螺旋体に沿って上から下にスムーズに流れるように意図されている。螺旋体に沿って水が流れることによって、蒸発器の内筒を介して排ガスと水、蒸発器の外筒を介して触媒と水が、それぞれ熱交換する。
必要な水素量を得るために、原料と適正なS/Cによって必要な水量は決まる。蒸発器内で必要な水量を蒸発させるためには、蒸発器の内筒および外筒において十分な熱交換面積が必要であり、熱交換面積は内筒及び外筒と接していて水が流れる螺旋体の長さに依存するので、必要な螺旋体長さを確保する必要がある。
一方、構造設計上、蒸発器の高さと径を変えないで、螺旋体の長さを長くするには、螺旋体を密に巻く必要があり、螺旋体の巻きピッチを小さくすることが必要となる。変成触媒は250℃程度であるのに対して、選択酸化触媒は150℃程度まで低下させて使用するので、蒸発器とCO除去器との熱交換量を蒸発器とCO低減器との熱交換量よりも大きくする必要がある。
このために蒸発器では、CO除去器近傍のほうがCO低減器近傍よりも螺旋棒を密に巻いて水との熱交換面積を大きくしている。
特許文献2に開示された水素生成装置は、二重筒状の蒸発器には、内筒を加工することにより内筒と一体である螺旋状の突起部を連続的に設けて、内筒と外筒との間に螺旋状の流路を形成させ、螺旋状流路の下部の螺旋状の突起部に沿って水が自重により重力方向の上から下にスムーズに流れるように意図されている。
特開2008−63193号公報 特許第5044048号公報
しかしながら、上記従来の構成では、水が螺旋状流路中の螺旋体に沿って流れることにより、水が蒸発器の内筒と外筒とを冷却するので、蒸発器の内側を流れるガスと蒸発器の内筒、及び蒸発器の外側に配置する変成触媒及び選択酸化触媒と蒸発器の外筒、とがそれぞれ熱交換する。
蒸発器内で必要な水量を蒸発させるためには、蒸発器の内筒および外筒において十分な熱交換面積が必要であり、熱交換面積は内筒及び外筒と接していて水が流れる螺旋体の長さに依存するので、十分な螺旋体長さを確保する必要がある。
変成触媒の設計温度250℃に比べて、選択酸化触媒の設計温度は150℃であるので蒸発器では、変成触媒よりも選択酸化触媒とより多く熱交換して温度を低下させる必要がある。
蒸発器の上流部において、蒸発器の下流部に比べて熱交換性能を上げるために、選択酸化触媒部に近接する蒸発器の螺旋棒の巻きピッチを変成触媒に比べて小さくすることにより螺旋棒の長さを長くして、水との熱交換面積を増やしている。
螺旋棒の螺旋ピッチを小さくして密に巻くと、水が流れる螺旋状流路の下り勾配角度が小さくなる。水素生成装置の設置場所に螺旋状流路の下り勾配角度以上の傾斜があると、水がスムーズに流れなくなる。つまり、蒸発器へ単位時間当たりに所定の水量を供給しても、水の流れが螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まり、その下流部に水が流れなくなり蒸発量が減り、改質反応が不安定になるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、水素生成装置の設置場所に傾斜があって
も影響を受けずに、蒸発器の上流部の熱交換面積を大きくして、蒸発器の上流部の熱交換量を蒸発器の下流部に比べて、大きくすることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、軸方向が略鉛直方向になる多重筒状に配置された内筒、中筒及び外筒と、内筒の内側に配置され内筒を加熱する加熱器と、中筒の上筒部及び中間筒部と内筒との間で水が螺旋状に流れながら蒸発する螺旋状流路を有し、炭化水素系の原料と水が供給されて、内筒からの熱により原料と水との混合ガスを生成する蒸発器と、中筒の下筒部と内筒の間に、改質触媒を充填して形成され、混合ガスが供給されて、水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、中間筒部と外筒の間に変成触媒を充填して形成され、改質ガス中の一酸化炭素濃度を変成反応により低減するCO低減器と、上筒部と外筒の間に選択酸化触媒を充填して形成され、CO低減器から流出した改質ガス中の一酸化炭素濃度を選択酸化反応により低減するCO除去器と、を有する水素生成装置であって、蒸発器における、上筒部と内筒との間に位置する螺旋状流路の幅が、中間筒部と内筒との間に位置する螺旋状流路の幅よりも広くしたものである。
これによって、蒸発器における選択酸化触媒に近接している部分では、螺旋状流路の幅を広くすることにより螺旋体の単位長さ当たりに水との熱交換面積を大きくできるので、螺旋体の巻きピッチを小さくして螺旋体を密に巻くことにより螺旋体の長さを長くすることが不要となり、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を蒸発器の下流部に比べて、大きくすることができる。
本発明の水素生成装置は、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を、蒸発器の下流部よりも、大きくすることができる。つまり水素生成量が不安定にならず水素利用機器に生成水素を安定して供給することができる。
本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略構成を示す縦断面図 本発明の実施の形態2における水素生成装置の概略構成図
第1の発明は、軸方向が略鉛直方向になる多重筒状に配置された内筒、中筒及び外筒と、内筒の内側に配置され内筒を加熱する加熱器と、中筒の上筒部及び中間筒部と内筒との間で水が螺旋状に流れながら蒸発する螺旋状流路を有し、炭化水素系の原料と水が供給されて、内筒からの熱により原料と水との混合ガスを生成する蒸発器と、中筒の下筒部と内筒の間に、改質触媒を充填して形成され、混合ガスが供給されて、水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、中間筒部と外筒の間に変成触媒を充填して形成され、改質ガス中の一酸化炭素濃度を変成反応により低減するCO低減器と、上筒部と外筒の間に選択酸化触媒を充填して形成され、CO低減器から流出した改質ガス中の一酸化炭素濃度を選択酸化反応により低減するCO除去器と、を有する水素生成装置であって、蒸発器における、上筒部と内筒との間に位置する螺旋状流路の幅が、中間筒部と内筒との間に位置する螺旋状流路の幅よりも広くしたものである。
これによって、蒸発器の上流部では、螺旋状流路の幅を広くすることにより螺旋体の単位長さ当たりに水との熱交換面積を大きくできるので、螺旋体の巻きピッチを小さくして
螺旋体を密に巻くことにより螺旋体の長さを長くすることが不要となる。従って、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を、蒸発器の下流部よりも、大きくすることができる。
第2の発明は、特に第1の発明の螺旋状流路は、内筒と、中筒と、内筒の外周面と中筒の内周面に接触する螺旋体とで形成されたものである。
これによって、内筒と、中筒と、螺旋体との3部品をセットして、内筒の拡管工法や外筒の縮管工法により、容易に蒸発器を製作することが出来、蒸発器の上流部では、螺旋状流路の幅を広くすることにより螺旋体の単位長さ当たりに水との熱交換面積を大きくできるので、螺旋体の巻きピッチを小さくして螺旋体を密に巻くことにより螺旋体の長さを長くすることが不要となる。
従って、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を、蒸発器の下流部よりも、大きくすることができる。
第3の発明は、特に第1の発明の螺旋状流路は、内筒に設けられた螺旋状の凸部が、中筒に接触する構造としたものである。
これによって、内筒を例えばハイドロフォーミングなどのバルジ加工によって、凸部の寸法が異なっても、容易に設定することが出来、かつ最小限の部品点数で蒸発器を製作することが出来、蒸発器の上流部では、螺旋状流路の幅を広くすることにより螺旋体の単位長さ当たりに水との熱交換面積を大きくできるので、螺旋体の巻きピッチを小さくして螺旋体を密に巻くことにより螺旋体の長さを長くすることが不要となる。
従って、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を、蒸発器の下流部よりも、大きくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略構成図を示す縦断面図である。
図1に示すように、水素生成装置1は、5°の傾斜の付いた地面に設置されている。内筒30、中筒31、及び外筒32は、軸方向が略鉛直方向になる多重筒状に配置され、内筒30の内側には内筒30を加熱する加熱器19が配置されている。
中筒31は、上筒部31a、中間筒部31b、及び下筒部31cとで構成されて、一本の筒が形成されている。蒸発器5は、上筒部31a及び中間筒部31bと内筒30との間で水が螺旋状に流れながら蒸発する螺旋状流路33を配置し、炭化水素系の原料と水が供給されて、内筒30からの熱により原料と水との混合ガスを生成する。
螺旋状流路33は、設置場所の傾斜角度(5°)以上の下り勾配(10°)である。螺旋状流路33は、内筒30と、中筒31と、内筒30の外周面と中筒31の内周面に接触する棒状の螺旋体35とで形成されている。
蒸発器5は、内筒30を拡管することにより、螺旋体35を内筒30と中筒31の両方に密着させることができるので、製造することが可能となる。
改質器10は、下筒部31cと内筒30の間に形成され、改質触媒11が充填され、蒸発器5から流出した混合ガスが供給されて、水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する。
CO低減器13は、中間筒部31bと外筒32の間に形成され、変成触媒14が充填され、改質器10から流出した改質ガス中の一酸化炭素濃度を変成反応により低減する。
CO除去器15は、上筒部31aと外筒32の間に形成され、選択酸化触媒16が充填され、CO低減器13から流出した改質ガス中の一酸化炭素濃度を選択酸化反応により低減する。
螺旋状流路33は、第一螺旋状流路33aと第二螺旋状流路33bで構成されている。上筒部31aと内筒30の間に位置する第一螺旋状流路33aには第一螺旋体35aが、中間筒部31bと内筒30の間に位置する第二螺旋状流路33bには第二螺旋体35bがそれぞれ密着しており、第一螺旋状流路33aの幅は第二螺旋状流路33bの幅よりも広く構成されている。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成装置1について、以下その動作、作用を説明する。
水素生成装置1は、必要な水素量を得るために、原料と水を適正な比率で必要量を供給する。本実施の形態では、定格運転時に16L/分の水素を得るために、原料を4.3L/分、S/Cを3として水を12cc/分供給した。
水と原料が供給され、水は第一螺旋状流路33aの第一螺旋体35aに沿って下方に流れ、原料は第一螺旋状流路33aを下方に流れる。第一螺旋体35aは内筒30及び上筒部31aと密着しているので、水は第一螺旋体35aに沿って確実に流れ、内筒30および上筒部31aの外側に位置するCO除去器15の選択酸化触媒16と熱交換する。
その後、水は第二螺旋状流路33bの第二螺旋体35bに沿って下方に流れ、原料は第二螺旋状流路33bを下方に流れる。第二螺旋体35bは内筒30及び中間筒部31bと密着しているので、水は第二螺旋体35bに沿って確実に流れ、内筒30および中間筒部31bの外側に位置するCO低減器13の変成触媒14と熱交換する。
水は下方に流れながら蒸発し水蒸気となる。原料ガスと水蒸気は混合して改質触媒11に供給され改質ガスとなる。改質ガスは下筒部31cと外筒32の間を通り、改質ガス中の一酸化炭素を低減するための変成触媒14と選択酸化触媒16とでそれぞれ反応した後に、出口配管17から水素生成装置1の外部に出る。
加熱器19は燃焼器であり、加熱器19から出た排ガスは、燃焼筒21と内筒30の間に構成される排ガス流路22中を下から上に向かって流れることにより、運転時に改質触媒11を設計温度である約650〜550℃になるように加熱し、その後に蒸発器5を加熱して、排出口23より排気される。
蒸発器5における中筒31と近接しているCO低減器13の変成触媒14及びCO除去器15の選択酸化触媒16は、水が螺旋状流路33に沿って流れることによる冷却効果に
よって温度バランスを取っている。変成触媒14が最適に反応するための温度は250〜300℃であるのに対して、選択酸化触媒16が最適に反応するための温度は120〜160℃である。
選択酸化触媒16は、この温度範囲の中で、できるだけ温度を低めに設定することにより熱劣化を抑制できるので、少ない触媒量で耐久性をより確保することが出来る。
第一螺旋状流路33aと第二螺旋状流路33bの幅が同じであるときには、選択酸化触媒は140〜160℃程度で安定することになるが、第一螺旋状流路33aの幅を第二螺旋状流路33bの幅より大きくすること、つまり棒状である第一螺旋体35aの太さを第二螺旋体35bより太くすることにより、第一螺旋体35aが存在する部分で水との熱交換面積を大きくすることが出来るので、近接するCO除去器15に充填されている選択酸化触媒16をより冷却することができ、120〜140℃程度の温度に安定させることが出来る。
以上のように、本実施の形態においては、蒸発器5におけるCO除去器15に近接している部分では、螺旋状流路33の幅を広くすることにより、螺旋体35の単位長さ当たりの水との熱交換面積を大きくできる。
これにより、螺旋体35の巻きピッチを小さくして螺旋体35を密に巻くことにより螺旋体35の長さを長くする構成にしなくても、熱交換量を大きくすることが出来る。したがって、水素生成装置1は傾斜がある場所に設置されているが、螺旋状流路33は設置場所の傾斜角度(5°)以上の下り勾配(10°)を確保できるので、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路33中の螺旋体35の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることはない。
なお、蒸発器5は、中筒31を縮管することにより、螺旋体35を内筒30と中筒31の両方に密着させることもできる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における水素生成装置の概略構成図を示す縦断面図である。図2において、図1に示す実施の形態1の水素生成装置1と同じ構成要素には同じ符号を付与し詳細な説明を省略する。
図2に示す実施の形態2における水素生成装置2において、図1に示す実施の形態1の水素生成装置1と異なる点は、蒸発器6が、内筒30と、中筒31と、内筒30に設けられた螺旋状凸部34とで構成されて、螺旋状凸部34が中筒31に接触するような構造として螺旋状流路33を形成させていることである。
上筒部31aと内筒30との間に位置する第一螺旋状流路33aには第一螺旋状凸部34aが、中間筒部31bと内筒30との間に位置する第二螺旋状流路33bには第二螺旋状凸部34bがそれぞれ密着しており、第一螺旋状流路33aの幅は第二螺旋状流路33bの幅よりも広く構成されている。また、傾斜は無く平坦な面に置いた図である。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成装置2について、以下その動作、作用を説明する。
水素生成装置2は、必要な水素量を得るために、原料と水を適正な比率で必要量を供給する。本実施の形態では、定格運転時に16L/分の水素を得るために、原料を4.3L/分、S/Cを3として水を12cc/分供給した。
水と原料が供給され、水は第一螺旋状流路33aの第一螺旋状凸部34aに沿って下方に流れ、原料は第一螺旋状流路33aを下方に流れる。第一螺旋状凸部34aは上筒部31aと密着しているので、水は第一螺旋状凸部34aに沿って確実に流れ、内筒30および上筒部31aの外側に位置するCO除去器15の選択酸化触媒16と熱交換する。
その後、水は第二螺旋状流路33bの第二螺旋状凸部34bに沿って下方に流れ、原料は第二螺旋状流路33bを下方に流れる。第二螺旋状凸部34bは中間筒部31bと密着しているので、水は第二螺旋状凸部34bに沿って確実に流れ、内筒30および中間筒部31bの外側に位置するCO低減器13の変成触媒14と熱交換する。
水は下方に流れながら蒸発し水蒸気となる。原料ガスと水蒸気は混合して改質触媒11に供給され改質ガスとなる。改質ガスは下筒部31cと外筒32の間を通り、改質ガス中の一酸化炭素を低減するための変成触媒14と選択酸化触媒16とでそれぞれ反応した後に、出口配管17から水素生成装置1の外部に出る。
加熱器19は燃焼器であり、加熱器19から出た排ガスは、燃焼筒21と内筒30の間に構成される排ガス流路22中を下から上に向かって流れることにより、運転時に改質触媒11を設計温度である約650〜550℃になるように加熱し、その後に蒸発器6を加熱して、排出口23より排気される。
蒸発器6における中筒31と近接しているCO低減器13の変成触媒14及びCO除去器15の選択酸化触媒16は、水が螺旋状流路33に沿って流れることによる冷却効果によって温度バランスを取っている。
変成触媒14が最適に反応するための温度は250〜300℃であるのに対して、選択酸化触媒16が最適に反応するための温度は120〜160℃である。選択酸化触媒16はこの温度範囲の中でできるだけ温度を低めに設定することにより熱劣化を抑制できる。
第一螺旋状流路33aと第二螺旋状流路33bの幅が同じであるときには、選択酸化触媒は140〜160℃程度で安定になるが、第一螺旋状流路33aの幅を第二螺旋状流路33bの幅より大きくすること、つまり第一螺旋状凸部34aの凸長さを第二螺旋状凸部34bより長くすることにより、第一螺旋状凸部34aが存在する部分で水との熱交換面積を大きくすることが出来るので、近接するCO除去器15に充填されている選択酸化触媒16をより冷却することができ、120〜140℃程度の温度に安定させることが出来る。
以上のように、本実施の形態においては、蒸発器6におけるCO除去器15に近接している部分では、螺旋状凸部34の凸長さが長くなることにより螺旋状凸部34の単位長さ当たりの水との熱交換面積を大きくできる。
これにより、螺旋状凸部34の螺旋ピッチを小さくして螺旋状凸部34を密に設けることによって螺旋状凸部34の長さを長くするといった構成にしなくても、熱交換量を大きくすることができる。
したがって、水素生成装置2の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路33中の螺旋状凸部34の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることない。
なお、本実施の形態では円筒形状で構成される水素生成装置について説明しているが、
円筒形状以外の反応器にも当てはまることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる水素生成装置は、蒸発器の螺旋状流の幅の一部を大きくすることにより螺旋体の単位長さ当たりの水との熱交換面積を大きくできるので、螺旋体の巻きピッチを小さくして螺旋体を密に巻くことにより螺旋体の長さを長くすることが不要となる。
従って、水素生成装置の設置場所に傾斜があっても、常に水がスムーズに流れ、水が螺旋状流路中の螺旋体の途中で一時的に止まらず、改質反応を不安定にさせることなく、蒸発器の上流部の熱交換量を、蒸発器の下流部よりも、大きくすることができるので、水素生成装置にだけではなく一般に蒸発器を有する機器全般に応用できる。
1 水素生成装置
2 水素生成装置
5 蒸発器
6 蒸発器
10 改質器
11 改質触媒
13 CO低減器
14 変成触媒
15 CO除去器
16 選択酸化触媒
17 出口配管
19 加熱器
21 燃焼筒
22 排ガス流路
23 排出口
30 内筒
31 中筒
31a 上筒部
31b 中間筒部
31c 下筒部
32 外筒
33 螺旋状流路
33a 第一螺旋状流路
33b 第二螺旋状流路
34 螺旋状凸部
34a 第一螺旋状凸部
34b 第二螺旋状凸部
35 螺旋体
35a 第一螺旋体
35b 第二螺旋体

Claims (3)

  1. 軸方向が略鉛直方向になる多重筒状に配置された内筒、中筒及び外筒と、
    前記内筒の内側に配置され前記内筒を加熱する加熱器と、
    前記中筒の上筒部及び中間筒部と前記内筒との間で水が螺旋状に流れながら蒸発する螺旋状流路を有し、炭化水素系の原料と水が供給されて、前記内筒からの熱により前記原料と前記水との混合ガスを生成する蒸発器と、
    前記中筒の下筒部と前記内筒の間に、改質触媒を充填して形成され、前記混合ガスが供給されて、水蒸気改質反応によって水素リッチな改質ガスを生成する改質器と、
    前記中間筒部と前記外筒の間に変成触媒を充填して形成され、前記改質ガス中の一酸化炭素濃度を変成反応により低減するCO低減器と、
    前記上筒部と前記外筒の間に選択酸化触媒を充填して形成され、前記CO低減器から流出した前記改質ガス中の一酸化炭素濃度を選択酸化反応により低減するCO除去器と、
    を有する水素生成装置であって、
    前記蒸発器における、前記上筒部と前記内筒との間に位置する前記螺旋状流路の幅が、前記中間筒部と前記内筒との間に位置する前記螺旋状流路の幅よりも広い、水素生成装置。
  2. 前記螺旋状流路は、前記内筒と、前記中筒と、前記内筒の外周面と前記中筒の内周面に接触する螺旋体とで形成された、
    請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記螺旋状流路は、前記内筒に設けられた螺旋状の凸部が、前記中筒に接触する構造である、
    請求項1に記載の水素生成装置。
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