JP2018087108A - プレミックスセメント組成物の製造方法 - Google Patents

プレミックスセメント組成物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018087108A
JP2018087108A JP2016231575A JP2016231575A JP2018087108A JP 2018087108 A JP2018087108 A JP 2018087108A JP 2016231575 A JP2016231575 A JP 2016231575A JP 2016231575 A JP2016231575 A JP 2016231575A JP 2018087108 A JP2018087108 A JP 2018087108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
silica fume
mixer
premix
cement composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016231575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6916509B2 (ja
Inventor
森 寛晃
Hiroaki Mori
寛晃 森
拓也 大野
Takuya Ono
拓也 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2016231575A priority Critical patent/JP6916509B2/ja
Publication of JP2018087108A publication Critical patent/JP2018087108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6916509B2 publication Critical patent/JP6916509B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

Landscapes

  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、凝集シリカフューム等とセメントの混合時間、およびモルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物の製造方法を提供する。【解決手段】本発明は、凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントを含むセメント混合物を、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機に投入して撹拌しながら、添加材を連続的または断続的に投入して混合するプレミックスセメント組成物の製造方法であって、該セメント混合物100質量部に対し、添加材を10質量部以上添加するプレミックスセメント組成物の製造方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、一部若しくは全部が凝集したシリカフューム(以下「凝集シリカフューム」という。)、または、粒体シリカフューム(JIS A 6207「コンクリート用シリカフューム」に規定するシリカフュームをいう。)を原料に用いたプレミックスタイプのセメント組成物の製造方法に関する。
最近、高強度モルタルまたは高強度コンクリート用混和材として、粉体シリカフュームが多用されている。しかし、粉体シリカフュームは、通常、BET比表面積が15〜25m/gの微粒子であり、嵩高くハンドリング性に劣り、保管中に一部が凝集して不均質な凝集物を含む凝集シリカフュームになり易い。そこで、粉体シリカフュームを混和材として用いる場合、保管性や運搬時の作業性の向上を目的に、粉体シリカフュームを粒体状に加工して、粒体シリカフュームとして出荷することが多い。
しかし、粒体シリカフュームや凝集シリカヒュームを含むモルタルやコンクリート(以下「モルタル等」という。)の混練では、粒体シリカフュームや凝集シリカフュームを解砕するのに時間がかかるため、粉体シリカフュームを含むモルタル等と比べ混練時間が長くなり、その分モルタル等の製造効率が低下する。
かつては、BET比表面積が10m/g程度の比較的大きな粒径であって凝集しにくく、前記ハンドリング性等の問題が少ないシリカフュームが容易に入手できたが、最近では入手が困難になりつつある。したがって、現在、保管や運搬の過程で該微粒子の一部または全部が凝集した凝集シリカフュームや、粒体シリカフュームを使わざるを得ない状況にある。
かかる状況を受けて、特許文献1では、凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントとを含むセメント組成物を、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機を用いて撹拌処理するセメント組成物の処理方法が提案されている。
該文献の図2(3)に示すように、後記の本発明の実施例の混合機の操作条件と同じ、チョッパーの回転速度が3600rpm、ショベル羽根の周速が3.5m/sの条件で、該処理方法を用いて凝集シリカフュームを含むセメント組成物を10分間撹拌・混合した場合、該セメント組成物を用いたモルタルの流動化時間は570秒である。したがって、セメント組成物、および該セメント組成物を用いたモルタル等の製造効率を更に向上させるため、セメント組成物の混合時間およびモルタル等の流動化時間(混練時間)の更なる短縮が望まれている。
特開2015−226985号公報
そこで、本発明は、前記処理方法の利点を生かしつつ、さらに凝集シリカフューム等とセメントの混合時間、およびモルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的にかなう製造方法について鋭意検討したところ、凝集シリカフューム等とセメントを含むセメント混合物を前記混合機で撹拌しながら、特定の添加材を特定の割合で添加して撹拌・混合するプレミックスセメント組成物の製造方法は、前記目的を達成できることを見い出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は下記の構成を有するプレミックスセメント組成物の製造方法である。
[1]凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントを含むセメント混合物を、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機に投入して撹拌しながら、添加材を連続的、または断続的に投入して混合するプレミックスセメント組成物の製造方法であって、
該セメント混合物100質量部に対し、添加材を10質量部以上添加するプレミックスセメント組成物の製造方法。
[2]前記添加材が、必須成分としてポルトランドセメントを含み、任意成分としてシリカフューム、石灰石粉末、石英粉末、石膏粉末、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ粉末、および膨張材等から選ばれる1種以上を含む、前記[1]に記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
[3]前記[2]に記載のシリカフュームが、レーザー回折・散乱型粒度測定装置で測定した粒径1μm以上の粒子の含有率が20質量%未満である、前記[2]に記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
[4]前記ブレード状の撹拌羽根を有する混合機が、プロシェアミキサ、アイリッヒミキサ、またはヘンシェルミキサである、前記[1]〜[3]のいずれかに記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
本発明のプレミックスセメント組成物の製造方法によれば、凝集シリカフューム等およびポルトランドセメントを含むセメント混合物を原料に用いても、添加材の混合時間、並びに、該プレミックスセメント組成物を含むモルタル等の流動化時間(混練時間)を短縮できるプレミックスセメント組成物を製造することができる。
本発明で用いるプロシェアミキサの一例を示す概略図である。
以下、本発明について、プレミックスセメント組成物の製造方法と、該製造方法において用いる該プレミックスセメント組成物の原料に分けて詳細に説明する。
1.プレミックスセメント組成物の製造方法
本発明は、前記のとおり、凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントを含むセメント混合物を、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機に投入して撹拌しながら、添加材を連続的または断続的に投入して混合するプレミックスセメント組成物の製造方法である。また、添加材の混合割合は、該セメント混合物100質量部に対し10質量部以上である。添加材の混合割合が10質量部未満では、チョッパーの回転速度が、例えば3600rpmと小さい場合、15分以上混合しないと、モルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物を得ることは難しい。なお、添加材の混合割合は、セメント混合物をより大量に原料として用いる(言い換えると、セメント混合物が大量にある場合に、当該セメント混合物の処理を進める)観点から、セメント混合物100質量部に対し、好ましくは15〜500質量部、より好ましくは20〜400質量部である。
添加材を連続的に混合機に投入する場合、投入にかける時間(投入時間)は、好ましくは120秒以内、より好ましくは5〜60秒である。投入時間が120秒を超えると混合時間が長くなり、プレミックスセメント組成物の製造効率が低下する場合がある。なお、モルタル等の混練時間をより短縮でき、かつより均一なプレミックスセメント組成物を製造するためには、添加材の投入終了後、さらに240〜420秒混合を続けることが好ましい。
また、添加材を断続的に混合機に投入する場合、好ましくは、該材料を1〜3回に分けて投入する。混合の手間を軽減する観点から、より好ましくは1回で投入する。添加材を断続的に混合機に投入する場合、1回の投入にかける時間(投入時間)は、混合時間の短縮の観点から、好ましくは5秒以内である。
添加材を2回または3回に分けて投入する場合、1回目から2回目、または2回目から3回目の投入の間隔は、30〜60秒が好ましい。なお、モルタル等の混練時間をより短縮でき、かつより均一なプレミックスセメント組成物を製造するためには、前記と同様に、最後の添加材の投入終了後、さらに240〜420秒混合を続けることが好ましい。
本発明では、添加材の混合機への投入は、モルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物の製造や、セメント混合物と添加材の混合時間の短縮の観点から、混合機による撹拌の開始と同時が好ましい。
次に、本発明の製造方法で用いる混合機について説明する
該混合機は、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機であり、例えば、プロシェアミキサ、アイリッヒミキサ、またはヘンシェルミキサ等が挙げられる。これらの混合機はいずれも、強力な分散力(せん断作用)を有するブレード状の高速攪拌羽根(チョッパーまたはローター)を備えており、その回転速度は概ね1000rpmから6000rpmの範囲で調整可能である。
そして、プロシェアミキサは、図1にその一例を示すように、主にショベル羽根1とチョッパー2とからなり、材料投入口3から投入された粉体材料はショベル羽根1の混合作用による浮遊拡散混合と、チョッパー2の分散作用による高速せん断分散により分散混合を行った後、材料排出口4から粉体を排出するミキサである。プロシェアミキサを混合機として用いる場合、チョッパーの回転速度が、好ましくは2000rpm以上、より好ましくは3000rpm以上の攪拌能力を有するプロシェアミキサが望ましい。該プロシェアミキサとして、例えば、太平洋機工社製のプロシェアミキサがあり、その型式はWB−20(傾斜型)やWB−2400が挙げられる。
また、アイリッヒミキサは、例えば、日本アイリッヒ社製のアイリッヒミキサがあり、その型式はR02が挙げられる。また、ヘンシェルミキサは、例えば、日本コークス工業社製のヘンシェルミキサがあり、その型式はFM20Cが挙げられる。
本発明のプレミックスセメント組成物の製造方法は、チョッパーの回転速度が、例えば3600rpmと小さい場合でも、粒体シリカフュームまたは凝集シリカフュームを原料に用いて、モルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物を、10分以内、好ましくは9分以内、より好ましくは8分以内、さらに好ましくは7分以内に製造できる。
2.プレミックスセメント組成物の原料
プレミックスセメント組成物の原料は、セメント混合物と添加材に大別できる。以下、セメント混合物と添加材に分けて説明する。
(1)セメント混合物
該セメント混合物は、凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントを含む混合物である。以下、これらの成分について説明する。
(i)凝集シリカフュームまたは粒体シリカフューム
前記セメント混合物に含まれる凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームのBET比表面積は、通常、12〜25m/gである。該値がこの範囲を外れる前記シリカフュームは入手が困難である。なお、該BET比表面積は、好ましくは13〜20m/gである。
ここで凝集シリカフュームとは、例えば、レーザー回折・散乱型粒度分布測定装置で測定した1μm以上の粒径の粒子の含有率が20質量%以上のシリカフュームをいう。なお、プレミックスセメント組成物の製造に凝集していない粉体シリカフュームを用いたとしても、製造後、半年以上経過すると、該組成物中に含まれるシリカフュームは凝集し易い。
また、粒体シリカフュームとは、JIS A 6207に記載されているシリカフュームをいう。
本発明のプレミックスセメント組成物の製造方法を用いれば、凝集シリカフュームや粒体シリカフュームを含むセメント混合物をプレミックスセメント組成物の原料に用いても、モルタル等の混練時間を大幅に短縮できるプレミックスセメント組成物を製造できる。
(ii)ポルトランドセメント
前記セメント混合物に含まれるポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、および低熱ポルトランドセメントから選ばれる1種以上が挙げられる。
これらのセメントの中でも、モルタル等の流動性や作業性等の観点から、好ましくは中庸熱ポルトランドセメント、または低熱ポルトランドセメントである。
(iii) セメント混合物の組成
該セメント混合物の組成は、ポルトランドセメント100質量部に対し、好ましくは凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームが5〜40質量部である。該値が該範囲にあれば、モルタル等の流動性と強度発現性は高くなる。なお、該セメント混合物の組成は、セメント100質量部に対し、前記シリカフュームが、より好ましくは8〜35質量部、さらに好ましくは10〜30質量部である。
前記セメント混合物は、他に石灰石粉末、石英粉末、石膏粉末、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ粉末、および膨張材等の混和材を含むことができる。該混和材の配合量は、強度発現性を確保する観点から、ポルトランドセメント100質量部に対し、好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。
(2)添加材
該添加材は、必須成分としてポルトランドセメント、任意成分として下記のシリカフューム等を含む材料である。以下、これらの成分について説明する。
(i)ポルトランドセメント(必須成分)
前記添加材に含まれるポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、および低熱ポルトランドセメント等から選ばれる1種以上が挙げられ、前記セメント混合物中のポルトランドセメントと同種のポルトランドセメントが好ましい。
また、これらのセメントの中でも、モルタル等の流動性や作業性等の観点から、好ましくは中庸熱ポルトランドセメント、または低熱ポルトランドセメントである。
なお、プレミックスセメント組成物中のシリカフュームの含有率を、セメント混合物よりも減らしたい場合は、添加材としてポルトランドセメントのみを用いればよい。
(ii)シリカフューム(任意成分)
該シリカフュームは、レーザー回折・散乱型粒度分布測定装置で測定した1μm以上の粒径の粒子の含有率が20質量%未満の粉体シリカフュームである。1μm以上の粒径の粒子の含有率が20質量%以上の凝集シリカフュームを添加した場合、チョッパーの回転速度が、例えば3600rpmと小さい場合、添加材の投入終了後、さらに15分以上混合しないとモルタル等の混練時間を短縮できるプレミックスセメント組成物を得ることは難しい。
なお、プレミックスセメント組成物中のシリカフュームの含有率をセメント混合物と同じにしたい場合は、添加材にセメント混合物中と同じ含有率になるようにシリカフュームを混合する。
(iii)その他の任意成分
前記添加材は、その他に、石灰石粉末、石英粉末、石膏粉末、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ粉末、および膨張材等から選ばれる1種以上を含む。これらの任意成分の種類および添加量は、プレミックスセメント組成物に求められる特性に応じて、決めればよい。
また、任意成分を用いた添加材を前記セメント混合物に添加する態様は、
(a)前記必須成分(ポルトランドセメント)とシリカフューム等の任意成分を予め一括して混合して得た混合物(添加材)を、前記セメント混合物に添加する。
(b)前記必須成分(ポルトランドセメント)とシリカフューム等の任意成分を、それぞれ別々に前記セメント混合物に添加する。
のいずれかを選択することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は当該実施例に限定されない。
1.使用材料
(1)中庸熱ポルトランドセメント(略号:MHC)
太平洋セメント社製である。
(2)シリカフュームa(凝集シリカフューム)
BET比表面積が18.5m/g、1μm以上の粒子の割合が30質量%、密度が2.25g/cmの金属シリコン系シリカフューム(エムケム ジャパン社製)の凝集物である。
(3)シリカフュームb(粉体シリカフューム)
BET比表面積が18.5m/g、1μm以上の粒子の割合が12質量%、密度が2.25g/cmの金属シリコン系シリカフューム(エムケム ジャパン社製)の非凝集物である。
(4)シリカフュームc(粉体シリカフューム、略号:SF)
BET比表面積が18.5m/g、1μm以上の粒子の割合が10質量%、密度が2.25g/cmの金属シリコン系シリカフューム(エムケム ジャパン社製)の非凝集物である。
(5)石英粉末(略号:QU)
ブレーン比表面積は7000m/gである。
(6)細骨材
静岡県掛川市産の山砂である。
(7)高性能減水剤
商品名はマスターグレニウムSP8HU X[登録商標](BASFジャパン社製)である。
(8)空気量調整剤
商品名はマスターエア404[登録商標](BASFジャパン社製)である。
(9)水道水
2.セメント混合物aおよびbの組成
(1)セメント混合物a(略号:CM-a)
中庸熱ポルトランドセメント100質量部に対し、シリカフュームaを13質量部含むセメント混合物である。
(2)セメント混合物b(略号:CM-b)
中庸熱ポルトランドセメント100質量部に対し、シリカフュームbを13質量部含むセメント混合物である。
なお、上記セメント混合物aおよびbは、容積が2mの強制練り二軸ミキサ(型式:PV−II D2000、ブレード状の撹拌羽根のない一般に用いられている混合機、秩父エンジニアリング社製)を用いて、中庸熱ポルトランドセメントとシリカフュームを120秒間混合して製造した。
3.プレミックスセメント組成物の製造
(1)製造に用いた混合機と操作条件
プレミックスセメント組成物の製造(混合)に用いた混合機は、容積が20リットルのプロシェアミキサ(型式:WB−20(傾斜型)、太平洋機工社製)である。また、設定した混合機の操作条件は、プロシェアミキサのショベル羽根の周速が3.5m/s、プロシェアミキサのチョッパーの回転速度が3600rpm(周速は18.8m/s)である。
(2)実施例1
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して、撹拌・混合を開始すると同時に、中庸熱ポルトランドセメントを混合機に一括して投入し(投入に要した時間は3秒)、400秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(3)実施例2、比較例2、比較例3
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して、撹拌・混合を開始すると同時に、中庸熱ポルトランドセメントとシリカフュームcを別々に同時に混合機に投入し(投入に要した時間は3秒)、360秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(4)実施例3
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して、撹拌・混合を開始すると同時に、中庸熱ポルトランドセメントを混合機に投入して(投入に要した時間は3秒)60秒間撹拌・混合した後、シリカフュームcを混合機に投入して(投入に要した時間は2秒)、300秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(5)実施例4
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して、撹拌・混合を開始すると同時に、中庸熱ポルトランドセメント、シリカフュームc、および石英粉末を別々に同時に混合機に投入して(投入に要した時間は4秒)、360秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(6)比較例1
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して600秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(7)比較例2
表1に記載の配合に従い、セメント混合物aを混合機に投入して、撹拌・混合を開始すると同時に、中庸熱ポルトランドセメントとシリカフュームcを別々に同時に混合機に投入し(投入に要した時間は1秒)、360秒間撹拌・混合してプレミックスセメント組成物を製造した。
(8)参考例1、参考例2
セメント混合物aおよびセメント混合物bを、それぞれ参考例1および参考例2として、そのまま用いた。
Figure 2018087108
3.モルタルの調製と流動化時間、フロー値、および圧縮強度の測定
(1)モルタルの調製
試験に用いたモルタルの配合は、水/プレミックスセメント組成物の質量比が0.14、細骨材/プレミックスセメント組成物の質量比が0.33、高性能減水剤の添加量がプレミックスセメント組成物の質量×1.5%である。また、モルタルの空気量は空気量調整剤を用いて3%以下に調整した。
(2)流動化時間の測定
前記モルタルの配合に従い、プレミックスセメント組成物、細骨材、および水等のモルタルの原料を一括してホバートミキサーに投入し低速で混練して、流動化時間(秒)を測定した。前記プレミックスセメント組成物を用いたモルタルの混練時の性状は、初めは粉状から徐々に大きな塊状に変化し、さらに混練し続けると、流動化した状態に変化するという特異な性状の変化を示す。そして、前記流動化時間とは、混練開始時からモルタルが流動化する状態に至るまでに要した時間をいう。なお、モルタルの混練時間は、前記流動化時間+180秒とした。
(3)フロー値と圧縮強度の測定
次に、混練後の流動化したモルタルを用いてJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠してモルタルのフローを測定した。ただし、15回の落下運動は実施しなかった。
さらに、前記モルタル内径50mm、高さ100mmの型枠に流し込み、20℃で24時間、前置きした後、85℃で12時間蒸気養生して試験体を3本製造し、JIS R 5201「セメントの物理試験方法 10.強さ試験」に準拠してモルタルの圧縮強度を測定した。
(4)測定結果について
流動化時間は、比較例1〜2を含むモルタルでは、680〜715秒であるのに対し、実施例1〜4を含むモルタルでは235〜340秒と、流動化時間を半分以下に短縮でき、粉体シリカフュームを用いて製造した参考例2の流動化時間に近い。ちなみに、流動化時間は、モルタル等の製造効率の点から、好ましくは420秒以下、より好ましくは300秒以下であるから、実施例1は好ましいレベルであり、実施例2〜4はより好ましいレベルである。
一方、フロー値は、実施例および比較例ともにほぼ同じで、これらは参考例とほぼ同じレベルである。また、圧縮強度は実施例および参考例ともにほぼ同じである。
以上のことから、本発明の製造方法を用いて製造したプレミックスセメント組成物を用いれば、モルタル等の製造時間を短縮でき、製造効率が向上する。
1 ショベル羽根
2 チョッパー
3 材料投入口
4 材料排出口

Claims (4)

  1. 凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームと、ポルトランドセメントを含むセメント混合物を、ブレード状の撹拌羽根を有する混合機に投入して撹拌しながら、添加材を連続的または断続的に投入して混合するプレミックスセメント組成物の製造方法であって、
    該セメント混合物100質量部に対し、添加材を10質量部以上添加するプレミックスセメント組成物の製造方法。
  2. 前記添加材が、必須成分としてポルトランドセメントを含み、任意成分としてシリカフューム、石灰石粉末、石英粉末、石膏粉末、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ粉末、および膨張材等から選ばれる1種以上を含む、請求項1に記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
  3. 請求項2に記載のシリカフュームが、レーザー回折・散乱型粒度測定装置で測定した粒径1μm以上の粒子の含有率が20質量%未満である、請求項2に記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
  4. 前記ブレード状の撹拌羽根を有する混合機が、プロシェアミキサ、アイリッヒミキサ、またはヘンシェルミキサである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレミックスセメント組成物の製造方法。
JP2016231575A 2016-11-29 2016-11-29 プレミックスセメント組成物の製造方法 Active JP6916509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231575A JP6916509B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 プレミックスセメント組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016231575A JP6916509B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 プレミックスセメント組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018087108A true JP2018087108A (ja) 2018-06-07
JP6916509B2 JP6916509B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=62494139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016231575A Active JP6916509B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 プレミックスセメント組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6916509B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018108911A (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 太平洋セメント株式会社 セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP2018135250A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 太平洋セメント株式会社 セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP2019081311A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 太平洋セメント株式会社 水硬性組成物の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149475A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Taiheiyo Cement Corp セメントプレミックス組成物の製造方法
JP2015009993A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 宇部興産株式会社 高強度モルタル組成物の製造方法
JP2015224182A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 太平洋セメント株式会社 セメント組成物の製造方法
JP2015226985A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 太平洋セメント株式会社 セメント組成物の処理方法
JP2018087107A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 太平洋セメント株式会社 プレミックスセメント組成物の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149475A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Taiheiyo Cement Corp セメントプレミックス組成物の製造方法
JP2015009993A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 宇部興産株式会社 高強度モルタル組成物の製造方法
JP2015224182A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 太平洋セメント株式会社 セメント組成物の製造方法
JP2015226985A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 太平洋セメント株式会社 セメント組成物の処理方法
JP2018087107A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 太平洋セメント株式会社 プレミックスセメント組成物の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018108911A (ja) * 2017-01-06 2018-07-12 太平洋セメント株式会社 セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP2018135250A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 太平洋セメント株式会社 セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP2019081311A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 太平洋セメント株式会社 水硬性組成物の製造方法
JP7046563B2 (ja) 2017-10-31 2022-04-04 太平洋セメント株式会社 水硬性組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6916509B2 (ja) 2021-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3230390B2 (ja) セメント組成物の製造方法
JP6826789B2 (ja) プレミックスセメント組成物の製造方法
JP6916509B2 (ja) プレミックスセメント組成物の製造方法
JP2004203733A (ja) モルタル・コンクリートの製造方法、及びモルタル・コンクリートの製造に用いられるセメント
JP6385143B2 (ja) セメント組成物の処理方法
JP2011020322A (ja) 不分離・流動化コンクリートの製造方法
JP6414873B2 (ja) セメント組成物の製造方法
JP2009149475A (ja) セメントプレミックス組成物の製造方法
JP2005231947A (ja) 製鋼スラグの骨材化処理方法
JP2006298678A (ja) セメント
JP6537307B2 (ja) セメント組成物の処理方法
JPH11314947A (ja) セメント組成物
JP2008162842A (ja) モルタル又はコンクリート用高強度混和剤
JP2016206134A (ja) セメント組成物の判定方法、およびセメント組成物の処理方法
JP6932008B2 (ja) セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP6955338B2 (ja) セメント添加材の製造方法、およびプレミックスセメント組成物の製造方法
JP2008246901A (ja) ノロを使用したコンクリート製品及びその製造方法
JP3114478B2 (ja) グラウト材
JP2018165021A (ja) コンクリートの製造方法
JP5582901B2 (ja) 微粉セメントの製造方法およびセメント組成物の製造方法
JP7046563B2 (ja) 水硬性組成物の製造方法
JPH03208851A (ja) 球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物
JP2005238605A (ja) 高靭性frc材料の製造法
JP2640316B2 (ja) 高流動コンクリートの製法
JPH04198054A (ja) ガラス廃砂材を用いたコンクリートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6916509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250