JP7046563B2 - 水硬性組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粒体シリカフューム(JIS A 6207「コンクリート用シリカフューム」に規定するシリカフュームをいう。)や、一部または全部が凝集したシリカフューム(以下「凝集シリカフューム」という。)を用いたモルタルやコンクリート(以下「水硬性組成物」という。)の製造方法に関する。
最近、高強度モルタルや高強度コンクリート用の混和材として、粉体シリカフュームが多用されている。しかし、粉体シリカフュームは、通常、BET比表面積が15~25m/gの微粒子で、嵩高くハンドリング性に劣り、保管中に一部が凝集して不均質な凝集物を含む凝集シリカフュームになり易い。そこで、粉体シリカフュームを混和材として用いる場合、保管性や運搬時の作業性の改善を目的に、粉体シリカフュームを粒体状に加工して、粒体シリカフュームとして出荷することが多い。
しかし、凝集シリカヒュームや粒体シリカフュームを含む水硬性組成物の混練では、凝集シリカフュームや粒体シリカフュームを解砕するのに時間がかかるため、粉体シリカフュームを含む水硬性組成物と比べ混練時間が長くなり、その分、水硬性組成物の製造効率が低下する。
かつては、BET比表面積が10m/g程度の比較的大きな粒径を有し凝集しにくく、前記ハンドリング性等の問題が少ないシリカフュームが容易に入手できたが、最近では入手が困難になりつつある。したがって、現在、BET比表面積が12~25m/gのシリカフュームの微粒子を加工した前記粒体シリカフュームや、該微粒子の一部または全部が凝集した前記凝集シリカフュームを使わざるを得ない状況にあり、前記のように、水硬性組成物の混練時間が長くなるという問題がある。
このような状況に対処する方法として、特許文献1には、セメントやポゾラン質微粉末(シリカフュームなど)を含む水硬性組成物の混練を2回に分けて、モルタルの混練時間を短縮する方法が提案されている。しかし、この方法では、後述する本願の比較例1~3に示すように、凝集シリカフューム等を含むモルタルの混練時間は、短縮できるものの未だ不十分であり、さらに短縮できる水硬性組成物の製造方法が望まれている。
特開2003-276019号公報
そこで、本発明は、凝集シリカフュームや粒体シリカフュームを含む水硬性組成物の混練時間を短縮できる、水硬性組成物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的にかなう製造方法について鋭意検討したところ、凝集シリカフュームおよび粒体シリカフュームから選ばれる1種以上と、セメントを少なくとも含む結合材を3分割して水硬性組成物を混練すれば、前記目的を達成できることを見い出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は下記の構成を有する水硬性組成物の製造方法である。
[1]少なくとも、下記の(A)原結合材の分割工程、(B)第1の混練工程、(C)第2の混練工程、および(D)第3の混練工程を含む水硬性組成物の製造方法。
(A)凝集シリカフュームおよび粒体シリカフュームから選ばれる1種以上と、セメントとを少なくとも含む原結合材(ただし、細骨材、およびポリカルボン酸系高性能減水剤を含む減水剤を除く。)から、原結合材の40~60質量%を含む第1分割結合材、原結合材の20~30質量%を含む第2分割結合材、および、原結合材の20~30質量%を含む第3分割結合材を分割する、原結合材の分割工程(だだし、第1~第3分割結合材の分割割合の合計は100質量%である。)
(B)第1分割結合材、原結合材100質量部に対し20~40質量部の細骨材、原結合材100質量部に対し固形分換算で0.1~3質量部のポリカルボン酸系高性能減水剤、および、原結合材100質量部に対し10~20質量部の水を、60秒間混練して第1混練物を得る、第1の混練工程
(C)第1混練物に第2分割結合材を添加して、90~270秒間混練し第2混練物を得る、第2の混練工程(ただし、第1混練物に第2分割結合材を添加するタイミングは、前記第1混練物のフロー値が、250mm以上を維持しているときである。)
(D)第2混練物に第3分割結合材を添加して、270~405秒間混練し第3混練物(水硬性組成物)を得る、第3の混練工程(ただし、第2混練物に第3分割結合材を添加するタイミングは、前記第2混練物のフロー値が、180mm以上を維持しているときである。)
[2]第3混練物に、さらに粗骨材を添加して40~60秒間混練する、前記[1]に記載の水硬性組成物の製造方法。
本発明の水硬性組成物の製造方法は、凝集シリカフュームや粒体シリカフュームを含む水硬性組成物の混練時間を短縮できる。
本発明は、前記のとおり、少なくとも(A)原結合材の分割工程、(B)第1の混練工程、(C)第2の混練工程、および(D)第3の混練工程を含む水硬性組成物の製造方法である。以下、本発明について、(A)原結合材の分割工程、(B)第1の混練工程、(C)第2の混練工程、および(D)第3の混練工程に分けて詳細に説明する。
(A)原結合材の分割工程
凝集シリカフュームおよび粒体シリカフュームから選ばれる1種以上と、セメントとを少なくとも含む原結合材から、原結合材の40~60質量%を含む第1分割結合材、原結合材の20~30質量%を含む第2分割結合材、および、原結合材の20~30質量%を含む第3分割結合材を分割する工程である。だだし、第1~3分割結合材の分割割合の合計は100質量%である。
次に、凝集シリカフューム、粒体シリカフューム、セメント、および原結合材の組成割合、および各分割結合材の分割割合について説明する。
(1)凝集シリカフュームと粒体シリカフューム
凝集シリカフュームまたは粒体シリカフュームのBET比表面積は、通常、12~25m/gである。該値がこの範囲を外れる前記シリカフュームは入手が困難である。なお、該BET比表面積は、好ましくは13~20m/gである。ここで凝集シリカフュームとは、例えば、レーザー回折・散乱型粒度分布測定装置で測定した1μm以上の粒径の粒子の含有率が20質量%以上のシリカフュームをいう。なお、原結合材の原料に、凝集していない粉体シリカフュームを用いたとしても、製造後、半年以上経過すると、原結合材中のシリカフュームは凝集する場合がある。
また、粒体シリカフュームとは、JIS A 6207に記載されているシリカフュームをいう。粒体シリカフュームの嵩密度は、好ましくは0.4~0.8g/cmである。嵩密度がこの範囲を外れると入手は困難になる。
(2)セメント
セメントは、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、および低熱ポルトランドセメントから選ばれる1種以上が挙げられる。これらのセメントの中でも、水硬性組成物の流動性や作業性が高いため、好ましくは中庸熱ポルトランドセメント、または低熱ポルトランドセメントである。
(3)原結合材の組成割合
原結合材の組成割合は、セメント100質量部に対し、凝集シリカフュームおよび粒体シリカフュームから選ばれる1種以上が、好ましくは10~30質量部、より好ましくは12~25質量部である。該値が該範囲にあれば、水硬性組成物の流動性、作業性、および強度発現性は高くなる。
原結合材は、その他に、ブレーン比表面積が2500~10000cm/gの石灰石粉末、石英粉末、石膏粉末、フライアッシュ、石炭灰、高炉スラグ粉末、および膨張材等の混和材を含むことができる。これらの混和材の組成割合は、強度発現性を確保する観点から、セメント100質量部に対し、好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下である。
(4)各分割結合材の分割割合
該分割割合は、第1分割結合材では原結合材の40~60質量%であり、第2分割結合材では原結合材の20~30質量%であり、第3分割結合材では原結合材の20~30質量%である。だだし、第1~第3分割結合材の分割割合の合計は100質量%である。
前記の各分割割合が、前記のそれぞれの範囲を外れると、水硬性組成物の混練時間の短縮が困難になる場合がある。
(B)第1の混練工程
第1の混練工程は、第1分割結合材、細骨材、ポリカルボン酸系高性能減水剤、および水を混練して第1混練物を得る工程である。
また、本発明で用いる細骨材は、川砂、山砂、海砂、珪砂、砕砂、高炉スラグ細骨材、再生細骨材、およびこれらの混合物が挙げられる。また、細骨材の配合割合は、水硬性組成物の流動性、作業性、強度発現性、および耐久性の向上の観点から、原結合材100質量部に対して、好ましくは20~40質量部、より好ましくは25~35質量部である。
本発明で用いるポリカルボン酸系高性能減水剤は、アクリル酸、メタクリル酸、または無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸モノマーを1成分として含む重合体、共重合体、またはその塩であり、ポリアルキレングリコールアクリル酸エステル、またはポリアルキレングリコールメタクリル酸エステル等が挙げられる。ポリカルボン酸系高性能減水剤の配合割合は、水硬性組成物の流動性、作業性、および強度発現性の向上の観点から、原結合材100質量部に対して固形分換算で、好ましくは0.1~3質量部、より好ましくは0.2~2質量部である。
さらに、本発明では、アルキルエーテルサルフェート系、ロジン系、およびアルキルホスフェート系等の空気量調整剤が使用できる。空気量調整剤の配合割合は、水硬性組成物の流動性や耐凍結融解抵抗性の向上の観点から、原結合材100質量部に対して製品の質量で、好ましくは0.1~0.5質量部、より好ましくは0.1~0.3質量部である。
また、本発明で用いる水は、水道水、下水処理水、および生コンの上澄水等の、水硬性組成物の強度発現性や流動性等に影響を与えないものであれば用いることができる。水の配合割合は、水硬性組成物の流動性や強度発現性の向上の観点から、原結合材100質量部に対して、好ましくは10~20質量部、より好ましくは12~17質量部である。
また、第1の混練工程では、全体の混練時間の短縮の観点から、15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠して測定した第1混練物のフロー値が、好ましくは250mm以上、より好ましくは270mm以上になるまで混練する。
(C)第2の混練工程
第2の混練工程は、第1混練物に第2分割結合材を添加して混練し、第2混練物を得る工程である。
また、第2の混練工程では、全体の混練時間を短縮する観点から、15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201に準拠して測定した第2混練物のフロー値が、好ましくは180mm以上、より好ましくは200mm以上になるまで混練する。
(D)第3の混練工程
第3の混練工程は、第2混練物に第3分割結合材を添加して混練し、第3混練物(水硬性組成物)を得る工程である。
また、第3の混練工程では、全体の混練時間の短縮、および水硬性組成物の流動性や作業性の向上の観点から、15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201に準拠して測定した第3混練物のフロー値が、好ましくは250mm以上、より好ましくは260mm以上になるまで混練する。
(E)粗骨材の添加・混練工程
また、本発明は、任意の工程として、第3混練物にさらに粗骨材を添加して30秒以上混練する工程を追加することができる。この混練は、均質なコンクリートを得るためや全体の混練時間を短縮するためであり、より好ましくは40~60秒である。ここで用いる粗骨材は、砂利、砕石、再生粗骨材、およびこれらの混合物等が挙げられる。
なお、前記の各混練工程において用いる混練機は、ホバートミキサ、オムニミキサ、パン型ミキサ、および二軸ミキサ等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は当該実施例に限定されない。
1.使用材料
下記(1)~(6)の材料を使用した。
(1)中庸熱ポルトランドセメント
密度は3.05g/cm、太平洋セメント社製である。
(2)シリカフューム
(i)凝集シリカフューム1(表1中では凝集1と略す。)
金属シリコン系シリカフューム(密度は2.25g/cm、BET比表面積は18.5m/g、1μm以上の粒子の含有率は12質量%)を、倉庫内で12月保管して凝集したシリカフュームであり、粒径が1μm以上の粒子の含有率は27質量%である。
(ii)凝集シリカフューム2(表1中では凝集2と略す。)
金属シリコン系シリカフューム(密度は2.25g/cm、BET比表面積は18.5m/g、1μm以上の粒子の含有率は12質量%)を、倉庫内で6月保管して凝集したシリカフュームであり、粒径が1μm以上の粒子の含有率は23質量%である。
(3)細骨材
静岡県掛川市産の山砂である。
(4)ポリカルボン酸系高性能減水剤
商品名はマスターグレニウムSP8HU X[登録商標]で、BASFジャパン社製である。固形分は30質量%である。
(5)空気量調整剤
商品名はマスターエア404[登録商標]で、BASFジャパン社製である。
(6)水道水
2.水硬性組成物の製造
セメント1426g(100質量部)と、表1に示す凝集シリカフューム1(凝集1)、および凝集シリカフューム2(凝集2)のそれぞれ213g(15質量部)を混合して、原結合材1639gを作製した後、表1に示す第1~第3の分割割合に従い前記原結合材を分割して、第1~第3分割結合材を調製した。
Figure 0007046563000001
(1)実施例1~3の水硬性組成物の製造
ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分換算)6.9g、および空気量調節剤(製品の質量)1.64gを水道水229gに溶かして得た混練水と、表1に示す実施例1~3の第1分割結合材と、細骨材554gとを、ホバートミキサに投入して、表1に示す第1の混練時間混練し、第1混練物(15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠して測定したフロー値が320~325mm)を得た。ちなみに、前記各材料の配合割合は、原結合材100質量部に対し、細骨材が34質量部、ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分換算)が0.4質量部、空気量調節剤(製品の質量)が0.1質量部、水が14質量部である。
次に、ホバートミキサ中の第1混練物に、第2分割結合材を加えて、表1に示す第2の混練時間混練し、第2混練物(15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠して測定したフロー値が220~230mm)を得た。
さらに、ホバートミキサ中の第2混練物に、第3分割結合材を加えて、表1に示す第3の混練時間混練し、第3混練物(実施例1~3の水硬性組成物)を製造した。
(2)比較例1~4の水硬性組成物の製造
ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分換算)6.9g、および空気量調節剤(製品の質量)1.64gを前記水229gに溶かして得た混練水と、表1に示す比較例1~4の第1分割結合材と、細骨材554gとを、ホバートミキサに投入して、表1に示す第1の混練時間混練し、第1混練物(15回の落下運動を省いた以外はJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠して測定したフロー値が320~330mm)を得た。ちなみに、前記各材料の配合割合は、実施例1と同じである。
次に、ホバートミキサ中の第1混練物に、第2分割結合材を加えて、表1に示す第2の混練時間混練し、第2混練物(比較例1~4の水硬性組成物)を製造した。なお、この比較例の方法は、特許文献1に記載の水硬性組成物の調製方法と同じである。
(3)参考例の水硬性組成物の製造
ポリカルボン酸系高性能減水剤(固形分換算)6.9g、および空気量調節剤(製品の質量)1.64gを前記水229gに溶かして得た混練水と、原結合材1639gと、細骨材554gとを、ホバートミキサに投入して、表1に示す第1の混練時間混練し、参考例の水硬性組成物を製造した。ちなみに、前記各材料の配合割合は、実施例1と同じである。なお、参考例の方法は、水硬性組成物の従来の製造方法(一括混練)である。
3.モルタルの流動性の測定
モルタルの15回の落下運動を略した以外はJIS R 5201「セメントの物理試験方法 11.フロー試験」に準拠して、実施例1~3、比較例1~4、および参考例の水硬性組成物の流動性(200mmフロー到達時間、およびフロー値)を測定した。これらの結果を表2に示す。
Figure 0007046563000002
4.測定結果
(1)全混練時間について
表1に示すように、凝集シリカフューム1を含む水硬性組成物の全混練時間は、比較例1~3では900~1360秒であるのに対し、実施例1、2ではそれぞれ660秒、600秒であり、比較例の約1/2~2/3に短縮している。また、凝集シリカフューム2を含む水硬性組成物の全混練時間は、比較例4では600秒であるのに対し、実施例3では420秒であり、比較例の約2/3に短縮している。
(2)フロー到達時間について
また、表2に示すように、凝集シリカフューム1を含む水硬性組成物のフロー到達時間は、比較例1~3では3.0~6.6秒であるのに対し、実施例1、2ではそれぞれ3.2秒、3.1秒と比較例より短い傾向がある。また、凝集シリカフューム2を含む水硬性組成物のフロー到達時間は、比較例4では6.1秒であるのに対し、実施例3では5.4秒に短縮している。
(3)フロー値について
また、表2に示すように、凝集シリカフューム1を含む水硬性組成物のフロー値は、比較例1~3では275~325mmであるのに対し、実施例1、2ではそれぞれ323mm、318mmと、比較例より流動性が高い傾向にある。また、また、凝集シリカフューム2を含む水硬性組成物のフロー値は、比較例4では281mmあるのに対し、実施例3では310mmと流動性が向上している。
以上のことから、本発明の水硬性組成物の製造方法は、凝集シリカフューム等を含む水硬性組成物の混練時間を短縮することができる。

Claims (2)

  1. 少なくとも、下記の(A)原結合材の分割工程、(B)第1の混練工程、(C)第2の混練工程、および(D)第3の混練工程を含む水硬性組成物の製造方法。
    (A)凝集シリカフュームおよび粒体シリカフュームから選ばれる1種以上と、セメントとを少なくとも含む原結合材(ただし、細骨材、およびポリカルボン酸系高性能減水剤を含む減水剤を除く。)から、原結合材の40~60質量%を含む第1分割結合材、原結合材の20~30質量%を含む第2分割結合材、および、原結合材の20~30質量%を含む第3分割結合材を分割する、原結合材の分割工程(だだし、第1~第3分割結合材の分割割合の合計は100質量%である。)
    (B)第1分割結合材、原結合材100質量部に対し20~40質量部の細骨材、原結合材100質量部に対し固形分換算で0.1~3質量部のポリカルボン酸系高性能減水剤、および、原結合材100質量部に対し10~20質量部の水を、60秒間混練して第1混練物を得る、第1の混練工程
    (C)第1混練物に第2分割結合材を添加して、90~270秒間混練し第2混練物を得る、第2の混練工程(ただし、第1混練物に第2分割結合材を添加するタイミングは、前記第1混練物のフロー値が、250mm以上を維持しているときである。)
    (D)第2混練物に第3分割結合材を添加して、270~405秒間混練し第3混練物(水硬性組成物)を得る、第3の混練工程(ただし、第2混練物に第3分割結合材を添加するタイミングは、前記第2混練物のフロー値が、180mm以上を維持しているときである。)
  2. 第3混練物に、さらに粗骨材を添加して40~60秒間混練する、請求項1に記載の水硬性組成物の製造方法。
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