JPH03208851A - 球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物 - Google Patents
球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物Info
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- JPH03208851A JPH03208851A JP232390A JP232390A JPH03208851A JP H03208851 A JPH03208851 A JP H03208851A JP 232390 A JP232390 A JP 232390A JP 232390 A JP232390 A JP 232390A JP H03208851 A JPH03208851 A JP H03208851A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B7/00—Hydraulic cements
- C04B7/36—Manufacture of hydraulic cements in general
- C04B7/48—Clinker treatment
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、球状化セメント硬化物及びその製造方法並び
にその製造用組成物に関する。
にその製造用組成物に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来よ
り各種セメントを用いて種々のコンクリートが製造され
ている。
り各種セメントを用いて種々のコンクリートが製造され
ている。
例えば、下記例のセメントコンクリートがあるが、それ
らには以下のごとき問題点がある。
らには以下のごとき問題点がある。
■ 超流動化コンクリート:
これは、通常のレディーミクストコンクリートの製造時
あるいは現場施工時に流動化剤を添加して製造されるも
ので、コンクリートの施工性の改善と、品質改善の目的
に使用される。
あるいは現場施工時に流動化剤を添加して製造されるも
ので、コンクリートの施工性の改善と、品質改善の目的
に使用される。
しかし、セメントペーストの粘度が異常に低下するため
、骨材とセメントペーストとが分離してしまい、均質な
硬化物が得られない。
、骨材とセメントペーストとが分離してしまい、均質な
硬化物が得られない。
増粘剤によって粘度を維持する試みがなされているが、
安定性に乏しく、配合、練り混ぜ等の品質管理も難しい
。
安定性に乏しく、配合、練り混ぜ等の品質管理も難しい
。
■ 高性能減水剤を用いたコンクリート:これは、通常
のレディーミクストコンクリートに高性能減水剤を添加
して製造されるもので、水結合剤比を下げ、高強度コン
クリート、高耐久性コンクリートを得る目的に使用され
る。
のレディーミクストコンクリートに高性能減水剤を添加
して製造されるもので、水結合剤比を下げ、高強度コン
クリート、高耐久性コンクリートを得る目的に使用され
る。
しかし、極端に水量を抑えるため、未水和のセメントが
偏在し、均一な硬化物が得にくい、また、スランプロス
が大きいことも欠点である。
偏在し、均一な硬化物が得にくい、また、スランプロス
が大きいことも欠点である。
■ 超遅延コンクリート:
これは、通常のレディーミクストコンクリートに超遅延
剤を添加して製造されるもので、凝結の超遅延性を利用
して、コールドジヨイントの発生抑制、スランプロスの
低減、水和熱の抑制、連続打設に伴う夜間作業の廃止な
どの目的に使用される。しかし、環境条件の変化によっ
て強度発現期間が変化し制御が難しい。
剤を添加して製造されるもので、凝結の超遅延性を利用
して、コールドジヨイントの発生抑制、スランプロスの
低減、水和熱の抑制、連続打設に伴う夜間作業の廃止な
どの目的に使用される。しかし、環境条件の変化によっ
て強度発現期間が変化し制御が難しい。
■ 超高強度コンクリート:
これは、氷結合材比を低くおさえ、また流動化剤や高性
能減水剤を添加して製造され、超高層建築物、原子力設
備などに使用される。
能減水剤を添加して製造され、超高層建築物、原子力設
備などに使用される。
シリカヒユームが混和材として検討されているが、強度
、スランプ、スランプフローなどの変動が大きいため生
コンクリートとしての実用化域まで達していない。
、スランプ、スランプフローなどの変動が大きいため生
コンクリートとしての実用化域まで達していない。
■ マスコンクリート:
これは、大型建築土木構造物(超高層建築物、ダム、原
子力設備など)に使用される。
子力設備など)に使用される。
セメントの水和反応に伴い発熱が生じるが、この温度制
御ができず、強度低下、ひび割れなどの問題を生ずるこ
とがある。
御ができず、強度低下、ひび割れなどの問題を生ずるこ
とがある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明者らは以
上に記載のセメントコンクリートの問題点を解決すべく
鋭意研究の結果、流動性に優れ、高強度でかつ高耐久性
のセメント硬化物を提供することに成功した。
上に記載のセメントコンクリートの問題点を解決すべく
鋭意研究の結果、流動性に優れ、高強度でかつ高耐久性
のセメント硬化物を提供することに成功した。
すなわち本発明は、セメントクリンカ−微小粒子の外周
面が研磨及び/又は熔融により球状化されてなり、かつ
少なくともその60重量%以上が直径3.9〜9μmで
ある球状化セメントと骨材と水との混練物を養生硬化し
て得られたことを特徴とする球状化セメント硬化物及び
その混練物を養生硬化することを特徴とする球状化セメ
ント硬化物の製造方法並びにその混練物よりなる球状化
セメント硬化物製造用組成物である。
面が研磨及び/又は熔融により球状化されてなり、かつ
少なくともその60重量%以上が直径3.9〜9μmで
ある球状化セメントと骨材と水との混練物を養生硬化し
て得られたことを特徴とする球状化セメント硬化物及び
その混練物を養生硬化することを特徴とする球状化セメ
ント硬化物の製造方法並びにその混練物よりなる球状化
セメント硬化物製造用組成物である。
本発明で用いられる球状化セメントは、その直径は3.
9〜30、Oμmのものが、セメントモルタルあるいは
生コンクリートに良好な流動性を与えるため好ましいも
のであり、また、該数値範囲の直径の球状化セメントが
全セメントのうち、60重量%以上占めていることが好
ましい。
9〜30、Oμmのものが、セメントモルタルあるいは
生コンクリートに良好な流動性を与えるため好ましいも
のであり、また、該数値範囲の直径の球状化セメントが
全セメントのうち、60重量%以上占めていることが好
ましい。
また、球状化セメントの表面が混和材料、例えば微細セ
メント、シリカヒユーム、流動化剤等で被覆されてなる
カプセル型の球状化セメントは、活発な反応性を備えた
り、異なった表面反応性を備えたりするため、種々の効
果が発揮される。
メント、シリカヒユーム、流動化剤等で被覆されてなる
カプセル型の球状化セメントは、活発な反応性を備えた
り、異なった表面反応性を備えたりするため、種々の効
果が発揮される。
該カプセル型セメントは、表面に混和材料が均質に付着
されているので、セメントと混和材料との反応(例えば
ポゾラン反応)を均一に行うことができ、コンクリート
の品質(強度、スランプ等)の安定化を図ることができ
る。
されているので、セメントと混和材料との反応(例えば
ポゾラン反応)を均一に行うことができ、コンクリート
の品質(強度、スランプ等)の安定化を図ることができ
る。
本発明に用いられる球状化セメントは、公知の高速気流
中衝撃法あるいは機械化学的表面融合法等の各種微小球
体製造法を採用して製造することができる。
中衝撃法あるいは機械化学的表面融合法等の各種微小球
体製造法を採用して製造することができる。
球状化セメントは、母粒子としての球状化セメント粒子
の表面に子粒子としてのセメント微細粉末、シリカヒユ
ーム等の粉末状混和材料(例えば、高炉スラグ、フライ
アッシュ、カルシウムスルホアルミネート、その他粉末
状減水剤、粉末状遅延剤など)を付着せしめてなるカプ
セル型球状化セメントであってもよい。
の表面に子粒子としてのセメント微細粉末、シリカヒユ
ーム等の粉末状混和材料(例えば、高炉スラグ、フライ
アッシュ、カルシウムスルホアルミネート、その他粉末
状減水剤、粉末状遅延剤など)を付着せしめてなるカプ
セル型球状化セメントであってもよい。
こうした球状化セメントは公知の高速気流中衝撃法(リ
ング状空間からなる衝撃室中で微小粒子材料に高速気流
による回転衝撃を与えることにより、微小粒子材料を球
状化する方法)で製造することが好ましい。
ング状空間からなる衝撃室中で微小粒子材料に高速気流
による回転衝撃を与えることにより、微小粒子材料を球
状化する方法)で製造することが好ましい。
こうして得られるカプセル型球状化セメントにおいても
、その直径が3.9〜30.0μmのものが60重量%
以上を占めてなる球状化セメントが、モルタル、生コン
クリート製造用として好ましいものである。
、その直径が3.9〜30.0μmのものが60重量%
以上を占めてなる球状化セメントが、モルタル、生コン
クリート製造用として好ましいものである。
直径が30.0I1mを越えると、充填性が小さくなり
、また水和反応時において球状化セメント内部に未反応
部分が残存し、強度発現等に有効でない。
、また水和反応時において球状化セメント内部に未反応
部分が残存し、強度発現等に有効でない。
また3、9μmより小さいと、微粉部分が多くなって凝
集性が大きくなり、モルタル、生コンクリートの流動性
の向上があまり期待できない。
集性が大きくなり、モルタル、生コンクリートの流動性
の向上があまり期待できない。
前記粒径範囲の球状化セメントは、セメント全体の60
重量%より少ないと、モルタルペースト、生コンクリー
ト等に対する十分な流動性が付与されない。
重量%より少ないと、モルタルペースト、生コンクリー
ト等に対する十分な流動性が付与されない。
流動性が良好であることは、水セメント比が少なく、即
ち水量が少なくても打設がし易く、がっ水量が余分でな
いため、高強度のモルタル、コンクリートが製造できる
ことに帰する。
ち水量が少なくても打設がし易く、がっ水量が余分でな
いため、高強度のモルタル、コンクリートが製造できる
ことに帰する。
よって、本発明によれば高強度のセメント硬化物が生産
されることになる。
されることになる。
ところで、常法によるセメントの製造は、原料としての
、石灰石、粘土、ケイ石及び酸化鉄を適当割合に配合し
、微粉砕し、ブレヒータを経てロータリーキルンに送り
約1450’Cの高温で焼成して、セメントクリンカー
を得た後、クーラーで急冷し、その後これを仕上げミル
(チューブミル)で微粉砕して、粒径1〜901mのセ
メント微粒子となす方法によって行われる。
、石灰石、粘土、ケイ石及び酸化鉄を適当割合に配合し
、微粉砕し、ブレヒータを経てロータリーキルンに送り
約1450’Cの高温で焼成して、セメントクリンカー
を得た後、クーラーで急冷し、その後これを仕上げミル
(チューブミル)で微粉砕して、粒径1〜901mのセ
メント微粒子となす方法によって行われる。
なお、ポルトランドセメントの製造では、前記仕上げミ
ルで微粉砕する段階において、3〜5%の石膏が添加さ
れる。
ルで微粉砕する段階において、3〜5%の石膏が添加さ
れる。
すなわち、微粉砕されたセメントクリンカ−は粒径90
−m以下のものであるが、その微小粒子の外形は若干角
はとれているものの角形である。
−m以下のものであるが、その微小粒子の外形は若干角
はとれているものの角形である。
本発明では、このセメントクリンカ−粉末(微小粒子)
を例えば、市販の高速気流中衝撃装置(奈良ハイブリダ
イゼーションシステム)に数分間通遇させることによっ
て、外周面の角が更にとれて球状となった球状化セメン
ト(球状のセメント微小粒子)を調製し、これを配合セ
メントとして使用するものである。ただし、その粒径範
囲は直径3.9〜30,0μmが60重量%以上を占め
ることが好ましい。
を例えば、市販の高速気流中衝撃装置(奈良ハイブリダ
イゼーションシステム)に数分間通遇させることによっ
て、外周面の角が更にとれて球状となった球状化セメン
ト(球状のセメント微小粒子)を調製し、これを配合セ
メントとして使用するものである。ただし、その粒径範
囲は直径3.9〜30,0μmが60重量%以上を占め
ることが好ましい。
なお、該高速気流中衝撃装置によりセメントクリンカ−
粉末を球状化処理すると、当初七メントクリン力−の角
部が削られて生じる微小な粉体は、未だ完全に球状化さ
れていないが角部がとれて略球形のセメントクリンカ−
の凹部に充填することくして吸着し、球状化セメントと
なる。その結果、該処理により得られるセメントは微小
なセメント粉が存在しない(微小セメント粉は球状化セ
メントの主に凹部に吸着充填されているため)、一定粒
径範囲の球状化セメントとなる。
粉末を球状化処理すると、当初七メントクリン力−の角
部が削られて生じる微小な粉体は、未だ完全に球状化さ
れていないが角部がとれて略球形のセメントクリンカ−
の凹部に充填することくして吸着し、球状化セメントと
なる。その結果、該処理により得られるセメントは微小
なセメント粉が存在しない(微小セメント粉は球状化セ
メントの主に凹部に吸着充填されているため)、一定粒
径範囲の球状化セメントとなる。
一般に微小セメントは、比表面積が大きいため水との接
触反応が急激なものとなり、凝結が早いが、流動性の低
下を招く。
触反応が急激なものとなり、凝結が早いが、流動性の低
下を招く。
通常のセメント、例えば普通ポルトランドセメント等は
、前記のとおり外形が角形であり、かつ微小粉体も混在
しているため、比表面積はかなり大きなものとなってい
て、水との接触面積が大きく、急激に凝結反応が生じる
ため、流動性が悪く、また急激な水和反応熱の発生があ
る。
、前記のとおり外形が角形であり、かつ微小粉体も混在
しているため、比表面積はかなり大きなものとなってい
て、水との接触面積が大きく、急激に凝結反応が生じる
ため、流動性が悪く、また急激な水和反応熱の発生があ
る。
その結果、マスコンクリート等の打設においては、外気
温とコンクリートとに大きな温度差が生じて、コンクリ
ートに亀裂が発生する問題がある。
温とコンクリートとに大きな温度差が生じて、コンクリ
ートに亀裂が発生する問題がある。
これに対して本発明の球状化セメントを使用すれば、そ
うした問題が解消され、急激な水和熱発生がなくなり、
よってマスコンクリートの打設における亀裂発生の危陳
を防止することができる。
うした問題が解消され、急激な水和熱発生がなくなり、
よってマスコンクリートの打設における亀裂発生の危陳
を防止することができる。
また、例えば水セメント比を低くすることができ、同一
水量のセメントモルタルにおいては、球状化セメントの
モルタルは普通ポルトランドセメントのモルタルに比し
て、フロー値が非常に大きくなり、同じフロー値のもの
とするならば10%以上減水させることが可能となる。
水量のセメントモルタルにおいては、球状化セメントの
モルタルは普通ポルトランドセメントのモルタルに比し
て、フロー値が非常に大きくなり、同じフロー値のもの
とするならば10%以上減水させることが可能となる。
[実施例]
次に、本発明の球状化セメント硬化物及びその製造、さ
らに本発明で使用する球状化セメントの具体的製造例等
について具体的に説明する。
らに本発明で使用する球状化セメントの具体的製造例等
について具体的に説明する。
まず、球状化セメントの製造について説明する。
常法によるセメントの製造工程の仕上げミル(チューブ
ミル)から導出された粒径1〜90μmのセメントクリ
ンカ−微小粒子を、市販の高速気流中衝撃装置である[
ナラ〜ハイブリタイザー] (商品名二株式会社 奈良
機械製作新製)に供給し、3〜20分間運転させる。
ミル)から導出された粒径1〜90μmのセメントクリ
ンカ−微小粒子を、市販の高速気流中衝撃装置である[
ナラ〜ハイブリタイザー] (商品名二株式会社 奈良
機械製作新製)に供給し、3〜20分間運転させる。
該高速気流中衝撃装置は、第1図、第2図にその主要部
構造を示すごときもので、リング状空間からなる衝撃室
中で微小粒子材料に回転衝撃を与えることにより、微小
粒子材料を球状化するものである。
構造を示すごときもので、リング状空間からなる衝撃室
中で微小粒子材料に回転衝撃を与えることにより、微小
粒子材料を球状化するものである。
第1図は、その断面図、第2図は側断面図であり、図中
、1はケーシング、2は前部カバー、3は後部カバー、
4は回転盤、5はブレード、6は回転軸、7はリング状
衝突室、8はリング状ステーター、9はジャケット、1
0は球状化セメントの排出弁、11は球状化セメント排
出シュート、12は循環回路管、13は原料微小粒子セ
メントの供給シュート、14は原料微小粒子セメントの
ホッパーである。
、1はケーシング、2は前部カバー、3は後部カバー、
4は回転盤、5はブレード、6は回転軸、7はリング状
衝突室、8はリング状ステーター、9はジャケット、1
0は球状化セメントの排出弁、11は球状化セメント排
出シュート、12は循環回路管、13は原料微小粒子セ
メントの供給シュート、14は原料微小粒子セメントの
ホッパーである。
まず、ホッパー14内の原料のセメントが、セメントシ
ュート13から、リング状衝突室7へ供給される。
ュート13から、リング状衝突室7へ供給される。
すると、回転盤4とそれに取着されたブレード5の回転
により、リング状衝突室7内の原料セメント微小粒子は
、高速で該室7内を回転しながら飛散し、その間リング
状ステーター8の表面に設けられた多数の三角溝8゛表
面とブレード5とに回転しながら衝突する。
により、リング状衝突室7内の原料セメント微小粒子は
、高速で該室7内を回転しながら飛散し、その間リング
状ステーター8の表面に設けられた多数の三角溝8゛表
面とブレード5とに回転しながら衝突する。
衝突したセメント微小粒子は衝突室7に開口している循
環回路管12の一端口からその管内に入り循環した後、
他端口から再び衝突室7内に導入される。
環回路管12の一端口からその管内に入り循環した後、
他端口から再び衝突室7内に導入される。
このようにして、回転衝突は回転盤4の回転にしたがっ
て多数回続けられ、所望球状となるまで続行される。
て多数回続けられ、所望球状となるまで続行される。
通常、回転!14の回転数は4000〜1600Orμ
mで、作動時間は3〜20分間である。
mで、作動時間は3〜20分間である。
作動終了後、排出弁10を降下して開くことによって、
球状化されたセメントがシュート11から取り出される
。
球状化されたセメントがシュート11から取り出される
。
なお、ジャケット9内には冷却媒体、あるいは加熱媒体
を導入することによって、球状化セメントの表面処理、
例えば混和剤の被覆処理を均質、確実に行うことができ
る。
を導入することによって、球状化セメントの表面処理、
例えば混和剤の被覆処理を均質、確実に行うことができ
る。
以上のようにして、外周面の角が更にとれて球状となっ
たセメント微小粒子が得られる。
たセメント微小粒子が得られる。
この粉砕から球状化に至る模式図を第5図に示す、すな
わち、第5図(a)において装置内に投入された角形の
セメントクリンカ−が、(b)においてその角部が削ら
れ微粉が発生する。
わち、第5図(a)において装置内に投入された角形の
セメントクリンカ−が、(b)においてその角部が削ら
れ微粉が発生する。
次いで(C)において、角部が削られたセメントクリン
カ−は装置内で回転しながらリング状ステータ表面に摺
接し、そのときその表面に吸着し、特に凹部に微粉が充
填吸着される。その継続により、(d)に示すごとく、
微粉が角部の削られた球状化セメント微小粒子本体20
′の表面、特に凹部に多くの微小セメントクリンカ−粉
23が吸着充填された球状化セメント2oが形成される
。
カ−は装置内で回転しながらリング状ステータ表面に摺
接し、そのときその表面に吸着し、特に凹部に微粉が充
填吸着される。その継続により、(d)に示すごとく、
微粉が角部の削られた球状化セメント微小粒子本体20
′の表面、特に凹部に多くの微小セメントクリンカ−粉
23が吸着充填された球状化セメント2oが形成される
。
このような球状化法は、その他公知の各種装置によって
行うことができ、例えばオングミル(商品名:ホソカワ
ミクロン株式会社製の機械的乾式粉砕機の改良型)を使
用する機械化学的表面融合法によっても行うことができ
る。
行うことができ、例えばオングミル(商品名:ホソカワ
ミクロン株式会社製の機械的乾式粉砕機の改良型)を使
用する機械化学的表面融合法によっても行うことができ
る。
また、クリアトロンシステム(商品名:川崎重工(株)
製の機械式微粉砕機の改良型)等によっても行うことが
できる。
製の機械式微粉砕機の改良型)等によっても行うことが
できる。
以上の球状化処理によって得られる球状化セメントは、
粒径が1〜30μmであって、表面が均質化された球状
であるため、ベアリング効果を生じ、著しい流動性を得
ることができ、よってワーカビイリティのよいものとな
る。その結果、該球状化セメントを配合したセメントペ
ーストは流動性に富むものとなり、流し込み成形性に優
れる。
粒径が1〜30μmであって、表面が均質化された球状
であるため、ベアリング効果を生じ、著しい流動性を得
ることができ、よってワーカビイリティのよいものとな
る。その結果、該球状化セメントを配合したセメントペ
ーストは流動性に富むものとなり、流し込み成形性に優
れる。
また、セルフレベリングコンクリートに用いることは優
れた流動性が付与されるために、非常に有効なものであ
る。
れた流動性が付与されるために、非常に有効なものであ
る。
さらに、球状化セメントの表面には混和剤(材)を均一
に付着させることができる。
に付着させることができる。
その方法としては、高速気流中衝撃法によって球状化す
る際に、例えばシリカヒユームを5〜30%添加する。
る際に、例えばシリカヒユームを5〜30%添加する。
すると、第3図に断面を示すことく、球状化セメント2
0の全球面上にシリカヒユーム超微粒子21層が一面に
付着した状態のカプセル型セメントとなる。
0の全球面上にシリカヒユーム超微粒子21層が一面に
付着した状態のカプセル型セメントとなる。
このカプセル型球状化セメントは、シリカヒユーム(S
iO2)とセメントとの反応(ポゾラン反応)を均一に
行うことができ、従来問題となっていた高強度シリカヒ
ユーム混入コンクリートの品質(強度、スランプ値等)
の安定化を図ることができる。
iO2)とセメントとの反応(ポゾラン反応)を均一に
行うことができ、従来問題となっていた高強度シリカヒ
ユーム混入コンクリートの品質(強度、スランプ値等)
の安定化を図ることができる。
このようなカプセル型球状化セメントを使用すれば、水
和反応の制御等が確実かつ容易に行える。
和反応の制御等が確実かつ容易に行える。
第4図に示すものは、母粒子がシリカヒユーム21で、
子粒子がセメントクリンカ−超微粒子22であるセメン
ト複合体である。
子粒子がセメントクリンカ−超微粒子22であるセメン
ト複合体である。
これは、超微粒子のセメント複合体であって、シリカヒ
ユームとセメントとの反応を均一にすることができるた
め、これを使用すれば超高強度コンクリートを製造する
ことができる。なお、ここで使用される超微粒子のセメ
ントクリンカ−は、前記の高速気流中衝撃装置によって
得られる球状化微小粒子セメントクリンカ−の副産物と
して、残部微細分を更に分級して得ることができる。
ユームとセメントとの反応を均一にすることができるた
め、これを使用すれば超高強度コンクリートを製造する
ことができる。なお、ここで使用される超微粒子のセメ
ントクリンカ−は、前記の高速気流中衝撃装置によって
得られる球状化微小粒子セメントクリンカ−の副産物と
して、残部微細分を更に分級して得ることができる。
次に、本発明の球状化セメントを配合したモルタルと、
これを配合しない従来のポルトランドセメント配合のモ
ルタルの流動性(フロー値)について比較試験した結果
を第6図に示す。
これを配合しない従来のポルトランドセメント配合のモ
ルタルの流動性(フロー値)について比較試験した結果
を第6図に示す。
本試験で使用した球状化セメントは高速気流中衝撃法に
よって製造されたもので、3.9〜30.01m直径の
球状化セメント(平均粒径11,341m)が77.1
重量%を占める球状化セメントであり、これをJISR
5201に定める試験法にしたがって供試体調製を行い
、かつ水セメント比を変えて調製して供試体を造り、フ
ロー値試験を行ったものである。
よって製造されたもので、3.9〜30.01m直径の
球状化セメント(平均粒径11,341m)が77.1
重量%を占める球状化セメントであり、これをJISR
5201に定める試験法にしたがって供試体調製を行い
、かつ水セメント比を変えて調製して供試体を造り、フ
ロー値試験を行ったものである。
第6図に示す結果からみて、本発明の球状化セメントを
用いた場合は、モルタルの流動性はポルトランドセメン
ト使用のものに比べて、大いに向上し、すなわち同一水
量で大きなフロー値(流動性)を示し、同じフロー値で
は配合水を10%以上減水させることができることが解
る。
用いた場合は、モルタルの流動性はポルトランドセメン
ト使用のものに比べて、大いに向上し、すなわち同一水
量で大きなフロー値(流動性)を示し、同じフロー値で
は配合水を10%以上減水させることができることが解
る。
その結果、水量が少なくても流動性に優れるモルタル、
生コンクリート等の打設が可能となり、高強度のセメン
ト硬化製品を提供できる。
生コンクリート等の打設が可能となり、高強度のセメン
ト硬化製品を提供できる。
次に、本発明の球状化セメントを使用して高強度セメン
ト硬化物を製造する例を説明する。
ト硬化物を製造する例を説明する。
直径5〜7μmのものが80%を占める球状化セメント
1重量部に対して、砂2重量部と水0.55重量部を混
合して、混練物を調製した。該混練物のフロー値は26
0mmであった。
1重量部に対して、砂2重量部と水0.55重量部を混
合して、混練物を調製した。該混練物のフロー値は26
0mmであった。
該混練物を型枠に流し込み、養生硬化させたところ、材
令7日で、圧縮強度300kg/cm2材令28日で圧
縮強度558kg/cm”であった。
令7日で、圧縮強度300kg/cm2材令28日で圧
縮強度558kg/cm”であった。
この結果は、普通ポルトランドセメント使用の場合に比
較し、27%増強したものであった。
較し、27%増強したものであった。
また、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリー
トの圧縮強度と同一強度を得るには、球状化セメントを
使用すれば、普通ポルトランドセメント使用量の約50
〜86%量で十分であった。
トの圧縮強度と同一強度を得るには、球状化セメントを
使用すれば、普通ポルトランドセメント使用量の約50
〜86%量で十分であった。
[発明の効果]
以上に説明したとおり本発明によれば、球状化セメント
が球状の微小粒子であって、表面が均質化された球状で
あるため、ベアリング作用を発揮し、該球状化セメント
配合物に著しい流動性を付与することができ、よってワ
ーカビイリテイのよい混練物となる。
が球状の微小粒子であって、表面が均質化された球状で
あるため、ベアリング作用を発揮し、該球状化セメント
配合物に著しい流動性を付与することができ、よってワ
ーカビイリテイのよい混練物となる。
したがって、該球状化セメントを配合したセメント硬化
物製造用組成物は、流動性にとむため流し込み成形が容
易となり、特にセルフレベリングコンクリートに用いる
ことが非常に有利である。
物製造用組成物は、流動性にとむため流し込み成形が容
易となり、特にセルフレベリングコンクリートに用いる
ことが非常に有利である。
また、流し込み充填が密に行われるため、高強度のセメ
ント硬化物を製造することができる。
ント硬化物を製造することができる。
さらに、本発明の球状化セメントはその表面に混和材料
を均一に付着させたものとすることができ、これは混和
材料との反応を均一かつ完全に進行させることができる
ので、均一組織で優れた特性のセメント硬化物を提供で
きる。
を均一に付着させたものとすることができ、これは混和
材料との反応を均一かつ完全に進行させることができる
ので、均一組織で優れた特性のセメント硬化物を提供で
きる。
そして、硬化時に急激な水和熱発生がなくなり、よって
マスコンクリートの打設における亀裂発生の危険を防止
することができる。
マスコンクリートの打設における亀裂発生の危険を防止
することができる。
第1図は、実施例で用いられる高速気流中衝撃装置の断
面図、第2図はその側断面図である。 第3図は、表面にシリカヒユームが被着された球状化セ
メント微小粒子の断面図、第4図は表面にセメント超微
粒子が被着されたシリカヒユームの断面図、第5図(a
)〜(d)はセメントクリンカ−の粉砕から球状化に至
る模式図を示す。 第6図は実施例球状化セメントを配合したモルタルとポ
ルトランドセメントを配合したモルタルのフロー値試験
結果のグラフ図である。 5ニゲレード、 6:回転軸、 7:リング状衝突室、8:リング状ステーター9:ジャ
ケット、10:球状化セメントの排出弁、1に球状化セ
メント排出シュート、 12:循環回路管、 13:原料微小粒子セメントの供給シュート、14 :
JJi’[料微小粒子セメントのホッパー20:球状化
セメントの微小粒子、 20′ 二線状化セメント微小粒子本体、21ニジリカ
ヒユーム 22:超微粒子セメントクリンカ− 23:微小セメントクリンカ−粉
面図、第2図はその側断面図である。 第3図は、表面にシリカヒユームが被着された球状化セ
メント微小粒子の断面図、第4図は表面にセメント超微
粒子が被着されたシリカヒユームの断面図、第5図(a
)〜(d)はセメントクリンカ−の粉砕から球状化に至
る模式図を示す。 第6図は実施例球状化セメントを配合したモルタルとポ
ルトランドセメントを配合したモルタルのフロー値試験
結果のグラフ図である。 5ニゲレード、 6:回転軸、 7:リング状衝突室、8:リング状ステーター9:ジャ
ケット、10:球状化セメントの排出弁、1に球状化セ
メント排出シュート、 12:循環回路管、 13:原料微小粒子セメントの供給シュート、14 :
JJi’[料微小粒子セメントのホッパー20:球状化
セメントの微小粒子、 20′ 二線状化セメント微小粒子本体、21ニジリカ
ヒユーム 22:超微粒子セメントクリンカ− 23:微小セメントクリンカ−粉
Claims (11)
- (1)セメントクリンカー微小粒子の外周面が研磨及び
/又は熔融により球状化されてなり、かつ少なくともそ
の60重量%以上が直径3.9〜30.0μmである球
状化セメントと骨材と水との混練物を養生硬化して得ら
れたことを特徴とする球状化セメント硬化物。 - (2)球状化セメントが、セメントクリンカー微小粒子
の外周面が研磨及び/又は熔融により球状化されてなる
球状化セメント粒子の表面に混和材料が付着形成されて
なるものであることを特徴とする請求項1記載の球状化
セメント硬化物。 - (3)球状化セメントと骨材と水との配合比(重量比)
が、1:2.5〜8.0:0.17〜0.75であるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の球状化セメント硬
化物。 - (4)球状化セメントが、セメントクリンカー微小粒子
を高速気流中衝撃法によって粉砕球状化させて得られた
ものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
かに記載の球状化セメント硬化物。 - (5)セメントクリンカー微小粒子の外周面が研磨及び
/又は熔融により球状化されてなり、かつ少なくともそ
の60重量%以上が直径3.9〜30.0μmである球
状化セメントと骨材と水との混練物を養生硬化すること
を特徴とする球状化セメント硬化物の製造方法。 - (6)球状化セメントが、セメントクリンカー微小粒子
の外周面が研磨及び/又は熔融により球状化されてなる
球状化セメント粒子の表面に混和材料が付着形成されて
なるものであることを特徴とする請求項5記載の球状化
セメント硬化物の製造方法。 - (7)球状化セメントと骨材と水との配合比(重量比)
が、1:2.5〜8.0:0.17〜0.75であるこ
とを特徴とする請求項5又は6記載の球状化セメント硬
化物の製造方法。 - (8)球状化セメントが、セメントクリンカー微小粒子
を高速気流中衝撃法によって粉砕球状化させて得られた
ものであることを特徴とする請求項5ないし7のいずれ
かに記載の球状化セメント硬化物の製造方法。 - (9)球状化セメントが、セメントクリンカー微小粒子
を機械化学的表面融合法によって粉砕球状化させて得ら
れたものであることを特徴とする請求項5ないし8のい
ずれかに記載の球状化セメント硬化物の製造方法。 - (10)球状化セメントが、母粒子としての球状化セメ
ント粒子の表面に子粒子としての粉末状混和材料を付着
せしめてなるカプセル型球状化セメントであることを特
徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載の球状化セ
メント硬化物の製造方法。 - (11)セメントクリンカー微小粒子の外周面が研磨及
び/又は熔融により球状化されてなり、かつ少なくとも
その60重量%以上が直径3.9〜30.0μmである
球状化セメントと骨材と水との混練物からなることを特
徴とする球状化セメント硬化物製造用組成物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323A JP2869489B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物 |
CA 2029068 CA2029068A1 (en) | 1990-01-09 | 1990-10-31 | Cement product and method of producing the same and composition for producing cement product as well as mass concrete and method of producing the same together with cement for producing mass concret |
CN90109752A CN1053223A (zh) | 1990-01-09 | 1990-11-07 | 水泥制品和生产该制品的方法和生产水泥制品的组合物,以及大体积混凝土和生产该混凝土的方法,以及生产大体积混凝土的水泥 |
EP19910300059 EP0437324A3 (en) | 1990-01-09 | 1991-01-04 | Cement and production thereof and concrete made therefrom |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323A JP2869489B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03208851A true JPH03208851A (ja) | 1991-09-12 |
JP2869489B2 JP2869489B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=11526112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002323A Expired - Fee Related JP2869489B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 球状化セメント硬化物及びその製造方法並びにその製造用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2869489B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5512523A (en) * | 1993-02-03 | 1996-04-30 | Asahi Glass Company Ltd. | Monolithic refractory powder mixture |
JP2011120980A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Sato Tekko Co Ltd | 破砕剥離方法 |
JP2012115734A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Tsukasa:Kk | ミル |
JPWO2013093952A1 (ja) * | 2011-12-18 | 2015-04-27 | 株式会社ツカサ | ミル |
-
1990
- 1990-01-09 JP JP2002323A patent/JP2869489B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5512523A (en) * | 1993-02-03 | 1996-04-30 | Asahi Glass Company Ltd. | Monolithic refractory powder mixture |
JP2011120980A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Sato Tekko Co Ltd | 破砕剥離方法 |
JP2012115734A (ja) * | 2010-11-29 | 2012-06-21 | Tsukasa:Kk | ミル |
JPWO2013093952A1 (ja) * | 2011-12-18 | 2015-04-27 | 株式会社ツカサ | ミル |
US9067212B2 (en) | 2011-12-18 | 2015-06-30 | Tsukasa Co., Ltd. | Mill |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2869489B2 (ja) | 1999-03-10 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |