JP2018086954A - 車両下部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結ボルトと路面との接触を抑えることが可能な車両下部構造を提供する。【解決手段】車両下部構造は、車両下部に配置された第1アンダーカバーとしての前アンダーカバー90と、車両下部において前アンダーカバー90と並んで配置されている第2アンダーカバーとしての中央アンダーカバー100とを有している。中央アンダーカバー100は、該中央アンダーカバー100に形成されているボルト孔に挿通された締結ボルト200を介して車両の骨格部材であるサブフレームに締結されている。前アンダーカバー90は、その一部が中央アンダーカバー100の車両下方に配置されていて、中央アンダーカバー100を締結する締結ボルト200を車両下方から覆っている。【選択図】図3
Description
本発明は、車両下部構造に関する。
特許文献1には、車両下部にアンダーカバーを配置した車両の下部構造が開示されている。アンダーカバーは、車両前後方向に並んで配置された前部アンダーカバーと後部アンダーカバーとを含む。前部アンダーカバー及び後部アンダーカバーにはボルト孔が形成されている。各アンダーカバーは、車両下方からボルト孔に挿通された締結ボルトによって車両の骨格部材であるフロントサブフレームに締結されている。
路面の凹凸状況によっては、車両走行時に車両下部に配置された部材と路面とが意図せず接触することがある。そのため、特許文献1に記載の車両下部構造では、車両下部に配置されているボルトと路面とが接触することもある。
上記課題を解決するための車両下部構造は、車両下部に配置された第1アンダーカバーと、車両下部において前記第1アンダーカバーと並んで配置されている第2アンダーカバーとを有し、前記第2アンダーカバーは、該第2アンダーカバーに形成されているボルト孔に挿通された締結ボルトを介して車両の骨格部材に締結されており、前記第1アンダーカバーは、その一部が前記第2アンダーカバーの車両下方に配置されていて、前記第2アンダーカバーを締結する締結ボルトを車両下方から覆っている。
上記構成では、第2アンダーカバーを締結する締結ボルトが、車両下方から第1アンダーカバーによって覆われた状態になる。そのため、上記構成によれば、第1アンダーカバーによって覆われている締結ボルトは車両下方に露出せず、車両の走行時に締結ボルトと路面との接触を抑えることができ、ひいては締結ボルトの締結信頼性を担保することが可能になる。
また、上記車両下部構造では、前記第2アンダーカバーは、車両の車幅方向における中央部分に配置された中央部と、該中央部から車幅方向外側に延設された側部とを含み、前記中央部は、前記側部に比して車両下方に配置されており、前記第1アンダーカバーの一部によって車両下方から覆われる締結ボルトは、前記中央部に配設されている締結ボルトであることが望ましい。
駆動部品などの搭載上、車両の車幅方向における中央部分はその両端部分よりも路面に近い位置に配置されることがある。この場合、第2アンダーカバーにおいて車両の車幅方向における中央部分に配置された中央部は、該中央部から車幅方向外側に延設された側部に比して車両下方に配置される。上記構成では、中央部を車両の骨格部材に締結する締結ボルトを第1アンダーカバーによって覆っている。このため、車両下部において路面とより接触しやすい部分に設けられる締結ボルトと路面との接触を抑えることができる。したがって、締結ボルトの締結信頼性を確保する上で、第1アンダーカバーの構成態様が適切になる。
また、上記車両下部構造では、前記第1アンダーカバー及び前記第2アンダーカバーは、前記第1アンダーカバーが車両前側に位置するように、車両前後方向において並んで配置されていることが望ましい。
上記構成では、車両前側に配置された第1アンダーカバーの一部を、車両後側に配置された第2アンダーカバーの車両下方に配置して第2アンダーカバーを締結する締結ボルトを車両下方から覆う構成とした。そのため、車両前進時にアンダーカバーが路面に引っかかりにくくなる。
また、上記車両下部構造では、前記第1アンダーカバーは、車両前側ほど上方に位置するように水平方向に対して傾斜して配置されており、前記第1アンダーカバーの後端部は、前記第2アンダーカバーの前記中央部の前端部、及び前記側部の前端部の車両下方まで延びて前記第2アンダーカバーの前記各前端部を車両下方から覆っていることが望ましい。
上記構成では、第1アンダーカバーは車両前側ほど路面との隙間が大きくなるため、路面と接触しにくくなる。また、車両前進時に、仮に第1アンダーカバーが路面と接触したとしても、第1アンダーカバーの後端部が第2アンダーカバーの各前端部の下方に配置されているため、それらの境界部分が路面に引っかかりにくい。さらには、車両前方から後方に流れる空気の乱れも抑えられる。したがって、上記構成によれば、アンダーカバーの耐久性向上と、空気抵抗の増大抑制とに貢献できる。
また、上記車両下部構造では、前記第1アンダーカバーの前記後端部には、前記側部の前端部に配設されている前記締結ボルトに対応する位置に貫通孔が形成されていることが望ましい。
上記構成では、路面に近い位置に配置される第2アンダーカバーの中央部では、その前端部に配設された締結ボルトが第1アンダーカバーによって覆われる。一方で、中央部と比較して路面から遠い位置にあり、路面と接触しにくい第2アンダーカバーの側部では、その前端部に配設されている締結ボルトは、第1アンダーカバーにおいて該締結ボルトに対応する位置に形成された貫通孔によって第1アンダーカバーに覆われていない状態となる。そのため、貫通孔を通じて該締結ボルトへアクセス可能になり、第1アンダーカバーを車両に組付けた状態であっても、第2アンダーカバーの側部を締結している締結ボルトの取り外しが容易となる。したがって、上記構成によれば、締結ボルトと路面との接触を抑える機能と、締結ボルトの取り外しを容易にする機能との両立を図ることも可能になる。
また、上記車両下部構造では、前記第1アンダーカバーには、その周縁から前記中央部の前端部に配設されている前記締結ボルトを覆う部分まで延びていて、車両下方に凹んでいる凹溝が形成されており、前記凹溝の深さは第1アンダーカバーと第2アンダーカバーとの間に締結ボルト用の工具を配置可能な大きさに設定されていることが望ましい。
上記構成では、第1アンダーカバーと第2アンダーカバーとが車両に組付けられている状態、すなわち、第2アンダーカバーの中央部を締結する締結ボルトが第1アンダーカバーに覆われている状態であっても、第1アンダーカバーの周縁から凹溝に締結ボルト用の工具を差し込んで第2アンダーカバーの中央部を締結する締結ボルトを取り外すことが可能になる。したがって、第1アンダーカバーを車両に組付けたまま第2アンダーカバーだけを取り外すことも可能になり、車両のメンテナンス性の向上に貢献できる。
車両下部構造の一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図では、車両前方を「Fr」、車両後方を「Rr」、車両を下方から視たときに車両前方に向かって右側を「RH」、車両を下方から視たときに車両前方に向かって左側を「LH」、車両上方を「Upr」としてそれぞれ矢印の向きで示している。
図1に示すように、車両の前端部には、フロントバンパー10が配置されている。フロントバンパー10は、車幅方向に延びている平板部11と、平板部11の右端から車両後方に湾曲して延びている右湾曲部12と、平板部11の左端から車両後方に湾曲して延びている左湾曲部13とを有している。平板部11、右湾曲部12、及び左湾曲部13の下端部には、第1取付けフランジ14が連結されている。第1取付けフランジ14には、複数のボルト孔14Aが形成されている。第1取付けフランジ14の上面には、各ボルト孔14Aに合わせてナット15が配置されて溶接されている。ナット15に形成されているねじ孔とボルト孔14Aとは同軸上に配置され、互いに連通している。
車両は、車幅方向の両端部に配置された骨格部材としての一対のホイールハウス20を有している。各ホイールハウス20には、フロントタイヤ30が収容されている。ホイールハウス20は、フロントタイヤ30の外周面に沿って湾曲して延びているライナ部21と、該ライナ部21の前端部に連結された第2取付けフランジ22とを有している。第2取付けフランジ22には、車幅方向に並んで配置された複数のボルト孔22Aが形成されている。第2取付けフランジ22の上面には、各ボルト孔22Aに合わせてナット23が配置されて溶接されている。ナット23に形成されているねじ孔とボルト孔22Aとは同軸上に配置され、互いに連通している。
車両には、骨格部材としてのサブフレーム40も設けられている。サブフレーム40は、一対のホイールハウス20の間に配置されており、車両下方から視たときに四角枠状に形成されている。すなわち、サブフレーム40は、車両前側に配置されて車幅方向に延びている前クロスメンバ41を有している。前クロスメンバ41の左端部には、車両前後方向に延びている左フレームメンバ42が連結されている。前クロスメンバ41の右端部には、車両前後方向に延びている右フレームメンバ43が連結されている。左フレームメンバ42の後端部と右フレームメンバ43の後端部とは、車幅方向に延びている後クロスメンバ44によって連結されている。
図2に示すように、サブフレーム40は、下壁45と、該下壁45の両端部から立設された一対の側壁46と、側壁46の上端部を連結している上壁47とを有し、その断面が四角枠状に形成されている。すなわち、サブフレーム40は閉断面構造である。サブフレーム40の下壁45には、複数のボルト孔45Aが形成されている。サブフレーム40の下壁45の上面には、各ボルト孔45Aに合わせてナット48が配置されて溶接されている。ナット48はサブフレーム40の内部に収容されている。ナット48に形成されているねじ孔とボルト孔45Aとは同軸上に配置され、互いに連通している。また、サブフレーム40の車両上方には、マウント部材50が配設されている。マウント部材50は、例えばゴムなどの弾性材料からなり、車両下方ほど拡径された円錐台形状である。マウント部材50は、その下端部がサブフレーム40の上壁47にボルト締結されている。マウント部材50の上端面は、フロントサイドメンバ55の下面に当接し、互いにボルト締結されている。このように、サブフレーム40は、マウント部材50を介してフロントサイドメンバ55の下面に連結されている。なお、図1に示すように、サブフレーム40の前クロスメンバ41には、その車幅方向における中央部分にジャッキを取り付けるための取付部41Aがある。取付部41Aは、前クロスメンバ41の他の部分に比して肉厚であり、剛性が高められている。また、前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aは、ホイールハウス20の第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aよりも、車両前方に配置されている。
図1に示すように、サブフレーム40には、一対のアーム60が組付けられている。各アーム60は、フロントタイヤ30に連結されていて、車両下方から視たときに円弧状に形成されている。アーム60は、サスペンションの一構成部材であり、フロントタイヤ30を左右独立に懸架している。
車両には、内燃機関70が搭載されている。内燃機関70は、サブフレーム40の上端部に図示しないエンジンマウントを介して組付けられている。内燃機関70は、車両の車幅方向の中央部分に配置されている。内燃機関70の後端には、変速機71が連結されている。変速機71には、車両前後方向に延びているプロペラシャフト72が連結されている。内燃機関70の駆動力は、変速機71を介してプロペラシャフト72に伝達され、車両のリアタイヤに伝えられる。すなわち、内燃機関70、変速機71、及びプロペラシャフト72は車両を駆動する駆動部品に相当する。
図3に示すように、車両下部構造は、車両の各部品を車両下方から覆って保護するアンダーカバー80を有している。アンダーカバー80は、例えば樹脂からなる板材によって構成されており、車両下部に配置されている。アンダーカバー80は、車両前端部に配置された前アンダーカバー90と、該前アンダーカバー90の車両後方に並んで配置された中央アンダーカバー100とを有している。前アンダーカバー90は、車幅方向において車両の一端から他端まで延びている保護板部91を有している。保護板部91は、車両前側の周縁部がフロントバンパー10の形状に合わせて湾曲した形状に形成されている。保護板部91には、車両前側の周縁部に、第1取付けフランジ14に形成されている各ボルト孔14Aの位置に合わせて配設された複数の凹部92が設けられている。
図4に示すように、各凹部92は、保護板部91から車両上方に延びる立設壁93と、該立設壁93の上端から車両前方に延びている当接壁94とからなり、保護板部91から車両上方に窪んだ形状に形成されている。凹部92は、当接壁94の上面が第1取付けフランジ14の下面に当接している。当接壁94には、第1取付けフランジ14に形成されているボルト孔14Aと連通している締結孔94Aが形成されている。締結孔94A及びボルト孔14Aには、車両下方からボルト150が挿通されている。ボルト150は、第1取付けフランジ14に溶接されているナット15に締結されている。なお、保護板部91は、車両前側ほど上方に位置するように水平方向に対して傾斜して配置されている。
図3に示すように、前アンダーカバー90は、保護板部91の車両後側の周縁に連結されている一対の締結フランジ95も有している。一対の締結フランジ95は、車幅方向において離間し、前アンダーカバー90における車幅方向の両端部にそれぞれ配置されている。各締結フランジ95は、保護板部91の周縁から車両上方に延びていて、その上端部が車両後方に屈曲している。すなわち、各締結フランジ95は、断面L字状をなしている。締結フランジ95の上面は、第1取付けフランジ14の下面、及びホイールハウス20の第2取付けフランジ22の下面に当接している。締結フランジ95には、第1取付けフランジ14に形成されているボルト孔14A及び第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aの位置に合わせて車幅方向に並んで複数の締結孔が形成されている。これらの締結孔及びボルト孔14A,22Aには、車両下方からボルト150が挿通されている。各ボルト150は、第1取付けフランジ14に溶接されているナット15または第2取付けフランジ22に溶接されているナット23に締結されている。このように、前アンダーカバー90は、フロントバンパー10及びホイールハウス20にボルト締結されている。
また、保護板部91には、車幅方向における中央部に、車両後側の周縁から切り欠かれた形状の第1切欠き孔91Aが形成されている。第1切欠き孔91Aは、半円形状に形成されている。第1切欠き孔91Aは、前クロスメンバ41における取付部41Aの車両下方に配置されている。保護板部91の後端部において、第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bは、車両上方に傾斜して延びている。なお、以下では、第1切欠き孔91Aを含む後側部分を前アンダーカバーにおける後端部98という。
中央アンダーカバー100は、一対のホイールハウス20の間に配置されており、サブフレーム40を車両下方から覆っている。中央アンダーカバー100は、車両の車幅方向における中央部分に配置された中央部101と、中央部101から車幅方向右側に延設された右側部102と、中央部101から車幅方向左側に延設された左側部103とを有している。中央部101は、内燃機関70、変速機71、及びプロペラシャフト72の車両下方に配置されている。そのため、中央部101は、上記駆動部品が配置されていない右側部102及び左側部103に比して、車両下方に配置されている。中央部101は、車両前後方向に延びている本体部104を有している。
図5に示すように、本体部104の前端には、該本体部104から車両上方に延びている上延部105と、該上延部105の上端から車両前方に延びている前延部106とを有している。前延部106には、車両上方に凹んだ形状の凹み部107が形成されている。すなわち、凹み部107は、前延部106から車両上方に延びている円筒形状の周壁108と、該周壁108の上端を連結する蓋壁109とを有している。蓋壁109の上面は、サブフレーム40の前クロスメンバ41の下面に当接している。図3に示すように、前延部106には、前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aの位置に合わせて2つの凹み部107が形成されている。図5に示すように、各凹み部107の蓋壁109には、前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔109Aが形成されている。締結孔109A及びボルト孔45Aには、車両下方から締結ボルト200が挿通されている。各締結ボルト200は、前クロスメンバ41に溶接されているナット48に締結されている。また、図3に示すように、本体部104の後端部には、車幅方向に並んだ2つの凹み部110が設けられている。これら凹み部110の構成は、前延部106に形成されている凹み部107の構成と同じである。この凹み部110の上面は、サブフレーム40の後クロスメンバ44の下面に当接している。凹み部110には、後クロスメンバ44に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔が形成されている。締結孔及びボルト孔45Aには、車両下方から締結ボルト200が挿通されている。各締結ボルト200は、後クロスメンバ44に溶接されているナット48に締結されている。
図3に示すように、中央部101には、車幅方向における中央部分に、車両前側の周縁から切り欠かれた形状の第2切欠き孔101Aが形成されている。第2切欠き孔101Aは、半円形状に形成されている。第2切欠き孔101Aは、上延部105及び前延部106によって構成されている。すなわち、上延部105及び前延部106が、第2切欠き孔101Aを構成しており、本体部104から車両上方に窪んだ形状に形成されている周縁部に相当する。第2切欠き孔101Aは、前クロスメンバ41における取付部41Aの車両下方に配置されている。前アンダーカバー90の第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bは、中央アンダーカバー100の第1切欠き孔91Aを構成している前延部106の車両下方に配置されている。第1切欠き孔91A及び第2切欠き孔101Aは互いに連通し、円形状のジャッキ孔120を構成している。ジャッキ孔120は、前クロスメンバ41の取付部41Aを車両下方に露出している。
右側部102は、車両後方ほど中央部101からの延設長さが短くなっており、車両下方から視たときに略三角形状に形成されている。右側部102は、その前端部102Aが車両上方に屈曲し、さらにその端部が車両前方に屈曲している。すなわち、右側部102は、その前端部102Aが断面L字状に形成されている。右側部102には、車両前後方向に並んだ複数の凹み部112が形成されている。これら凹み部112は、上記凹み部107,110と同じ構成であり、前クロスメンバ41及び右フレームメンバ43に形成されているボルト孔45Aの位置に合わせて形成されている。各凹み部112には、前クロスメンバ41及び右フレームメンバ43に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔が形成されている。締結孔及びボルト孔45Aには、車両下方から締結ボルト200が挿通されている。各締結ボルト200は、前クロスメンバ41または右フレームメンバ43に溶接されているナット48に締結されている。
左側部103は、車両後方ほど中央部101からの延設長さが短くなっており、車両下方から視たときに、右側部102と左右対称な略三角形状に形成されている。左側部103は、その前端部103Aが車両上方に屈曲し、さらにその端部が車両前方に屈曲している。すなわち、左側部103は、その前端部103Aが断面L字状に形成されている。左側部103には、車両前後方向に並んだ複数の凹み部113が形成されている。これら凹み部113は、上記凹み部107,110,112と同じ構成であり、前クロスメンバ41及び左フレームメンバ42に形成されているボルト孔45Aの位置に合わせて形成されている。各凹み部113は、前クロスメンバ41及び左フレームメンバ42に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔が形成されている。締結孔及びボルト孔45Aには、車両下方から締結ボルト200が挿通されている。各締結ボルト200は、前クロスメンバ41または左フレームメンバ42に溶接されているナット48に締結されている。このように、中央アンダーカバー100は、骨格部材であるサブフレーム40にボルト締結されている。
また、アンダーカバー80は、中央アンダーカバー100の車両後方に配置されている一対の後アンダーカバー130も有している。一対の後アンダーカバー130のうち、車幅方向左側に配置された方を左後アンダーカバー131といい、車幅方向右側に配置された方を右後アンダーカバー132という。左後アンダーカバー131と右後アンダーカバー132とは、車幅方向において離間している。左後アンダーカバー131の構成は、右後アンダーカバー132の構成と左右対称であるため、以下では、左後アンダーカバー131の構成について説明し、右後アンダーカバー132については同様の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、左後アンダーカバー131は、車両前後方向に延びており、その前端部131Aがホイールハウス20と中央アンダーカバー100の間に配置されている。左後アンダーカバー131の前端部131Aは、その車幅方向内側の周縁が中央アンダーカバー100の左側部103の側周縁に沿った形状に形成されており、中央アンダーカバー100と隣り合って配置されている。左後アンダーカバー131の後端部131Bは車両前後方向に延びる長方形板状に形成されている。左後アンダーカバー131の前端部131Aには、左フレームメンバ42の後端部に形成されているボルト孔45Aの位置に合わせて凹み部133が形成されている。凹み部133は、上記凹み部107と同じ構成であり、左フレームメンバ42の後端部に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔が形成されている。締結孔及びボルト孔45Aには、車両下方からボルト150が挿通されている。ボルト150は、左フレームメンバ42に溶接されているナット48に締結されている。また、左後アンダーカバー131の後端部131Bには、後クロスメンバ44に形成されているボルト孔45Aの位置に合わせて凹み部134が形成されている。凹み部134は、上記凹み部107と同じ構成であり、後クロスメンバ44の後端部に形成されているボルト孔45Aと連通している締結孔が形成されている。締結孔及びボルト孔45Aには、車両下方からボルト150が挿通されている。ボルト150は、後クロスメンバ44に溶接されているナット48に締結されている。このように、左後アンダーカバー131は、その前端部131A及び後端部131Bがサブフレーム40にボルト締結されている。
図3に示すように、前アンダーカバー90の後端部98は、中央アンダーカバー100の中央部101の前端部101B、右側部102の前端部102A、及び左側部103の前端部103Aまで延びて各前端部を車両下方から覆っている。なお、中央部101の前端部101Bは、上延部105の一部及び前延部106の一部からなり、右側部102の前端部102Aとジャッキ孔120との間に配設されている部分、及び左側部103の前端部103Aとジャッキ孔120との間に配設されている部分である。また、中央アンダーカバー100の前端部100Aは、中央部101の前端部101B、右側部102の前端部102A、及び左側部103の前端部103Aによって構成されている。
図5に示すように、前アンダーカバー90の後端部98において、第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bは、中央アンダーカバー100の中央部101において、第2切欠き孔101Aを構成している周縁部である前延部106の車両下方に配置されている。前アンダーカバー90の後端部98は、中央アンダーカバー100の本体部104に近接する位置まで延びており、前延部106の締結ボルト200が配設されている凹み部107を車両下方から覆っている。換言すれば、前延部106に形成されている凹み部107は、サブフレーム40と前アンダーカバー90との間に配置されている。このため、中央アンダーカバー100をサブフレーム40に締結している締結ボルト200のうち、前延部106に配設されている締結ボルト200は前アンダーカバー90によって車両下方から覆われている。すなわち、前アンダーカバー90が第1アンダーカバーに相当し、中央アンダーカバー100が第2アンダーカバーに相当する。また、図5に示すように、前アンダーカバー90には、第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bに、車両下方に凹んでいる凹溝96が形成されている。
図6に示すように、凹溝96は、第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bの内周縁、すなわち第1切欠き孔91A側の周縁から、前アンダーカバー90において中央部101の前端部101Bを構成している前延部106に配設されている締結ボルト200を覆っている部分まで延びている。凹溝96は、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との隙間をジャッキ孔120と連通している。第1切欠き孔91Aを構成している周縁部91Bでは、凹溝96によって、該周縁部91Bから前延部106までの車両上下方向における長さが部分的に長くなっている。図5及び図6に示すように、凹溝96の深さは、この凹溝96が形成されている部分において、前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100との間に、例えばレンチやスパナなどの締結ボルト200用の工具を配置可能な大きさに設定されている。
上述したように、前アンダーカバー90の後端部98は、中央アンダーカバー100の本体部104に近接する位置まで延びている。そのため、図5に示すように、前アンダーカバー90の後端部98と、中央アンダーカバー100の前延部106との車両上下方向における距離d1は、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の本体部104との車両前後方向における距離d2よりも長くなっている(d1>d2)。
また、図3及び図6に示すように、前アンダーカバー90の後端部98には、中央アンダーカバー100の右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aに配設されている締結ボルト200に対応する位置に貫通孔97が形成されている。そのため、右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aに配設されている締結ボルト200は、貫通孔97によって前アンダーカバー90に覆われていない状態となる。
本実施形態の作用効果について、図7及び図8を参照して説明する。
(1)本実施形態では、中央アンダーカバー100を締結する締結ボルト200のうち、前延部106に配設された締結ボルト200が、前アンダーカバー90によって車両下方から覆われた状態になる。そのため、前アンダーカバー90によって覆われている締結ボルト200は車両下方に露出しない。
(1)本実施形態では、中央アンダーカバー100を締結する締結ボルト200のうち、前延部106に配設された締結ボルト200が、前アンダーカバー90によって車両下方から覆われた状態になる。そのため、前アンダーカバー90によって覆われている締結ボルト200は車両下方に露出しない。
図7に示すように、車両の走行時にフロントタイヤ30が路面の縁石300に乗り上げると、前アンダーカバー90が縁石300と干渉することもある。この場合、前アンダーカバー90が縁石300と接触して変形する。一方で、締結ボルト200には路面が接触せず、締結ボルト200に縁石300が引っかかることが抑えられる。その結果、締結ボルト200の締結信頼性を担保することも可能になる。
(2)前アンダーカバー90の後端部98は、中央アンダーカバー100において中央部101に配設されている締結ボルト200を車両下方から覆っている。本実施形態では、内燃機関70などの駆動部品を車両の車幅方向における中央部分に搭載している。この場合、駆動部品の搭載スペースを確保するために、車両の中央部分はその両端部分よりも路面に近い位置に配置される。すなわち、中央アンダーカバー100において車両の車幅方向における中央部分に配置された中央部101は、右側部102及び左側部103に比して車両下方に配置される。本実施形態では、中央部101の前端部101Bをサブフレーム40に締結する締結ボルト200を前アンダーカバー90によって覆っている。このため、車両下部において路面とより接触しやすい部分に設けられる締結ボルト200と路面との接触を抑えることができる。したがって、締結ボルト200の締結信頼性を確保する上で、前アンダーカバー90の構成態様が適切になる。
(3)前アンダーカバー90及び中央アンダーカバー100は、前アンダーカバー90が車両前側に位置するように、車両前後方向において並んで配置されている。そして、車両前側に配置された前アンダーカバー90の後端部98によって、車両後側に配置された中央アンダーカバー100の前端部100Aを締結する締結ボルト200を車両下方から覆う構成としている。そのため、車両前進時にアンダーカバー80が路面に引っかかりにくくなる。
(4)本実施形態では、前アンダーカバー90を、車両前側ほど上方に位置するように水平方向に対して傾斜して配置している。そのため、前アンダーカバー90は車両前側ほど路面との隙間が大きくなり、路面と接触しにくくなる。そして、前アンダーカバー90の後端部98によって中央アンダーカバー100の前端部100Aを車両下方から覆っていることから、車両前進時に、仮に前アンダーカバー90が路面と接触したとしても、前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100との境界部分が路面に引っかかりにくくなる。さらには、車両前方から後方に流れる空気の乱れも抑えられる。したがって、アンダーカバー80の耐久性向上と、空気抵抗の増大抑制とに貢献できる。
(5)中央アンダーカバー100の前端部100Aを車両下方から覆っている前アンダーカバー90の後端部98には、中央アンダーカバー100の右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aに配設されている各締結ボルト200に対応する位置に貫通孔97が形成されている。すなわち、中央アンダーカバー100の中央部101の前端部101Bに配設されている締結ボルト200は前アンダーカバー90により車両下方から覆われている。一方で、右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aに配設されている各締結ボルト200は、前アンダーカバー90においてこれらの締結ボルト200に対応する位置に形成された貫通孔97によって前アンダーカバー90に覆われていない状態となる。このように、中央アンダーカバー100において、中央部101に比して路面から遠い位置にあり、路面と接触しにくい右側部102及び左側部103は、それらの前端部102A,103Aに配設されている締結ボルト200を前アンダーカバー90によって覆わない構成としている。そのため、貫通孔97を通じて、右側部102及び左側部103の各前端部102A,103Aに配設されている締結ボルト200へアクセス可能となり、前アンダーカバー90を車両に組付けた状態であっても、貫通孔97を通じてTレンチなどの工具を上記締結ボルト200に組付けることが可能になる。結果、中央アンダーカバー100の右側部102及び左側部103を締結している各締結ボルト200の取り外しが容易となる。
(6)前アンダーカバー90には、ジャッキ孔120を構成している周縁部91Bから、中央アンダーカバー100における中央部101の前端部101B、すなわち前延部106に配設されている締結ボルト200を覆う部分まで延びている凹溝96が形成されている。凹溝96は、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との隙間をジャッキ孔120と連通している。凹溝96は、車両下方に凹んでいて、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との車両上下方向における距離d1は、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の本体部104との車両前後方向における距離d2よりも長くなっている。
図8に示すように、車両のメンテナンス時には、ジャッキ孔120を通じてジャッキ350が取付部41Aに取り付けられる。このジャッキ350により前クロスメンバ41が車両上方に押し上げられ、車両がジャッキアップされる。凹溝96の深さは、この凹溝96が形成されている部分において、前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100との間に、例えばレンチやスパナなどの締結ボルト200用の工具を配置可能な大きさに設定されている。そのため、こうして車両をジャッキアップしている状態で、ジャッキ孔120からレンチ400を差し込んで、該レンチ400を前延部106に配設されている締結ボルト200に組付けることが可能になる。これにより、前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100とが車両に組付けられている状態、すなわち、前延部106を締結する締結ボルト200が前アンダーカバー90に覆われている状態であっても、該締結ボルト200を取り外すことができる。さらに、上記後端部98と上記本体部104との車両前後方向における距離d2が短くなることから、空気の乱れを抑えて、車両前方から後方へ円滑に空気を流すこともできる。したがって、前アンダーカバー90を車両に組付けたまま中央アンダーカバー100だけを取り外すことも可能になり、車両のメンテナンス性の向上に貢献できるとともに、空気抵抗の増大を抑えることにも貢献できる。
(7)前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aは、ホイールハウスの第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aよりも、車両前方に配置されている。そのため、前アンダーカバー90の後端部98において一対の締結フランジ95の間に配設されて中央アンダーカバー100の前端部100Aを覆っている部分を、ボルトによって車両に連結しない構成とした場合であっても、当該部分の両端部をより車両後方側の位置でボルト締結することができる。そのため、前アンダーカバー90の締結信頼性を確保することが可能になる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aを、ホイールハウスの第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aよりも車両後方に配置してもよいし、第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aと車両前後方向において同じ位置に配置してもよい。
・前クロスメンバ41に形成されているボルト孔45Aを、ホイールハウスの第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aよりも車両後方に配置してもよいし、第2取付けフランジ22に形成されているボルト孔22Aと車両前後方向において同じ位置に配置してもよい。
・前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との車両上下方向における距離d1は、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の本体部104との車両前後方向における距離d2よりも長くなくてもよい。すなわち、上記距離d1は、上記距離d2よりも短くてもよいし(d1<d2)、上記距離d2と同じ(d1=d2)であってもよい。望ましくは、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との隙間にジャッキ孔120を通じて締結ボルト200用の工具を差し込めるように、前アンダーカバー90の後端部98と中央アンダーカバー100の前延部106との車両上下方向における距離d1を設定する。
・ジャッキ孔120は必ず設ける必要はなく、省略することも可能である。すなわち、前アンダーカバー90の第1切欠き孔91A、及び中央アンダーカバー100の第2切欠き孔101Aを設けない構成としてもよい。
・凹溝の設定態様は上記実施形態のものに限らない。
例えば、図9に示すように、前アンダーカバー90において、車両前側の周縁から中央アンダーカバー100の前延部106に配設された締結ボルト200を覆う部分まで延びる凹溝900を設けるようにしてもよい。この場合であっても、凹溝900は、車両下方に凹んでいて、その深さが前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100との間に締結ボルト200用の工具を配置可能な大きさに設定する。また、凹溝900は車両下方から視たときに、締結ボルト200に組付けた工具を回動操作可能なように周縁側ほど拡がった扇状に形成されている。この構成であっても、凹溝900に工具を差し込んで、前延部106に配設された締結ボルト200を取り外すことは可能である。また、凹溝96,900は省略してもよい。
例えば、図9に示すように、前アンダーカバー90において、車両前側の周縁から中央アンダーカバー100の前延部106に配設された締結ボルト200を覆う部分まで延びる凹溝900を設けるようにしてもよい。この場合であっても、凹溝900は、車両下方に凹んでいて、その深さが前アンダーカバー90と中央アンダーカバー100との間に締結ボルト200用の工具を配置可能な大きさに設定する。また、凹溝900は車両下方から視たときに、締結ボルト200に組付けた工具を回動操作可能なように周縁側ほど拡がった扇状に形成されている。この構成であっても、凹溝900に工具を差し込んで、前延部106に配設された締結ボルト200を取り外すことは可能である。また、凹溝96,900は省略してもよい。
・前アンダーカバー90の後端部98において、中央アンダーカバー100の右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aに配設されている各締結ボルト200に対応する位置に貫通孔97を形成したが、貫通孔97の配設態様はこうしたものに限らない。例えば、右側部102の前端部102A及び左側部103の前端部103Aの一方に配設されている締結ボルト200に対応する位置のみに貫通孔97を形成してもよい。また、車両において車幅方向における中央部分よりもその両端部分が路面と接触しやすい場合もある。この場合には、中央アンダーカバー100の中央部101の前端部101Bに配設されている締結ボルト200に対応する位置に貫通孔97を形成し、中央アンダーカバー100の左側部103の前端部103A及び右側部102の前端部102Aに配設されている各締結ボルト200に対応する位置に貫通孔97を形成しない構成としてもよい。なお、この場合、前アンダーカバー90の周縁から、中央アンダーカバー100の左側部103の前端部103Aや右側部102の前端部102Aに配設されている締結ボルト200を覆う部分まで延びる凹溝を設けることも可能である。また、前アンダーカバー90に貫通孔97を形成しない構成とすることも可能である。
・前アンダーカバー90は、車両前側ほど上方に位置するように水平方向に対して傾斜していなくてもよい。すなわち、前アンダーカバー90は、水平方向と平行に延びていてもよいし、車両前側ほど下方に位置するように水平方向に対して傾斜していてもよい。
・前アンダーカバー90の後端部98を、中央アンダーカバー100の中央部101の前端部101B、右側部102の前端部102A、及び左側部103の前端部103Aまで延ばして各前端部を車両下方から覆う構成とした。こうした構成に代えて、前アンダーカバー90の後端部98を、中央アンダーカバー100の中央部101の前端部101B、右側部102の前端部102A、及び左側部103の前端部103Aのうち少なくとも1つを車両下方から覆う構成としてもよい。要は、前アンダーカバー90の後端部98によって、中央アンダーカバー100を締結する締結ボルト200を車両下方から覆うことができればよい。
・中央アンダーカバー100において、中央部101を右側部102及び左側部103に比して車両下方に配置した例を説明したが、この構成は適宜変更が可能である。例えば、中央部101を、右側部102及び左側部103の少なくとも一方に比して車両上方に配置してもよいし、右側部102及び左側部103の少なくとも一方と上下方向において同じ位置になるように配置してもよい。
・上記実施形態では、前アンダーカバー90において中央アンダーカバー100に隣接した部位である後端部98によって中央アンダーカバー100を覆う構成を説明した。前アンダーカバー90の形状によっては、後端部98以外の部分によって中央アンダーカバー100を車両下方から覆うことも可能である。例えば、前アンダーカバー90の側周縁から車両下方に延びる被覆部材を設け、該被覆部材を中央アンダーカバー100の前端部100Aの下方に配置することで、該前端部100Aを車両下方から覆う構成としてもよい。
・中央アンダーカバー100の後端部を、後アンダーカバー130の前端部131Aの車両下方に配置して、後アンダーカバー130をサブフレーム40に締結しているボルト150を車両下方から覆う構成としてもよい。この場合、中央アンダーカバー100は、前アンダーカバー90との関係では第2アンダーカバーに相当し、後アンダーカバー130との関係では第1アンダーカバーに相当する。また、後アンダーカバー130が第2アンダーカバーに相当する。
・車両前側に配置された前アンダーカバー90の後端部98を、車両後側に配置された中央アンダーカバー100の前端部100Aの車両下方に配置して、中央アンダーカバー100を締結する締結ボルト200を車両下方から覆う構成とした。こうした構成に代えて、車両後側に配置された中央アンダーカバー100の前端部100Aを、車両前側に配置された前アンダーカバー90の後端部98の車両下方に配置し、該前端部100Aによって前アンダーカバー90をホイールハウス20に締結するボルト150を車両下方から覆う構成としてもよい。この場合、中央アンダーカバー100が第1アンダーカバーに相当し、前アンダーカバー90が第2アンダーカバーに相当する。
・アンダーカバー80の構成は、上記実施形態のものに限らない。例えば、車幅方向に並んで配置された第1アンダーカバー及び第2アンダーカバーを備えるものであってもよい。例えば、第1アンダーカバーが車幅方向左側に配置され、第2アンダーカバーが車幅方向右側に配置されている場合、第1アンダーカバーの右端部を第2アンダーカバーの左端部の車両下方に配置する。これにより、第2アンダーカバーを車両の骨格部材に締結する締結ボルト200を車両下方から覆っている構成とすればよい。
また、互いに並んで配置された第1アンダーカバーと第2アンダーカバーとにおいて、第1アンダーカバーが第2アンダーカバーの全ての締結ボルトを覆う構成としてもよい。例えば、第2アンダーカバーの周縁部分に締結ボルトが配設されている構成では、第1アンダーカバーに、第2アンダーカバーの外形状と同じ形状の延設部を設け、該延設部の中心部分をくり抜いた形状とする。こうした構成では、延設部を第2アンダーカバーの車両下方に重ねて配置することで、第2アンダーカバーは、その中央部分が車両下方に露出する一方で、その周縁部分が第1アンダーカバーの延設部によって車両下方から覆われることとなる。
・第2アンダーカバーが締結される骨格部材として、サブフレーム40を例示したが、骨格部材はサブフレーム40に限らない。例えば、フロントサイドメンバ55や、ホイールハウス20など他の骨格部材を採用することもできる。
・車両下部構造として、車両前端部における車両下部構造を例に説明したが、車両後端部や車両中央部における車両下部構造であっても、上記実施形態と同様の構成を採用することが可能である。
10…フロントバンパー、11…平板部、12…右湾曲部、13…左湾曲部、14…第1取付けフランジ、14A…ボルト孔、15…ナット、20…ホイールハウス、21…ライナ部、22…第2取付けフランジ、22A…ボルト孔、23…ナット、30…フロントタイヤ、40…サブフレーム、41…前クロスメンバ、41A…取付部、42…左フレームメンバ、43…右フレームメンバ、44…後クロスメンバ、45…下壁、45A…ボルト孔、46…側壁、47…上壁、48…ナット、50…マウント部材、55…フロントサイドメンバ、60…アーム、70…内燃機関、71…変速機、72…プロペラシャフト、80…アンダーカバー、90…前アンダーカバー、91…保護板部、91A…第1切欠き孔、91B…周縁部、92…凹部、93…立設壁、94…当接壁、94A…締結孔、95…締結フランジ、95A…締結孔、96…凹溝、97…貫通孔、98…後端部、100…中央アンダーカバー、100A…前端部、101…中央部、101A…第2切欠き孔、101B…前端部、102…右側部、102A…前端部、103…左側部、103A…前端部、104…本体部、105…上延部、106…前延部、107…凹み部、108…周壁、109…蓋壁、109A…締結孔、110,112,113…凹み部、130…後アンダーカバー、131…左後アンダーカバー、131A…前端部、131B…後端部、132…右後アンダーカバー、133,134…凹み部、120…ジャッキ孔、150…ボルト、200…締結ボルト、300…縁石、350…ジャッキ、400…レンチ、900…凹溝。
Claims (6)
- 車両下部に配置された第1アンダーカバーと、
車両下部において前記第1アンダーカバーと並んで配置されている第2アンダーカバーとを有し、
前記第2アンダーカバーは、該第2アンダーカバーに形成されているボルト孔に挿通された締結ボルトを介して車両の骨格部材に締結されており、
前記第1アンダーカバーは、その一部が前記第2アンダーカバーの車両下方に配置されていて、前記第2アンダーカバーを締結する締結ボルトを車両下方から覆っている車両下部構造。 - 前記第2アンダーカバーは、車両の車幅方向における中央部分に配置された中央部と、該中央部から車幅方向外側に延設された側部とを含み、
前記中央部は、前記側部に比して車両下方に配置されており、
前記第1アンダーカバーの一部によって車両下方から覆われる締結ボルトは、前記中央部に配設されている締結ボルトである
請求項1に記載の車両下部構造。 - 前記第1アンダーカバー及び前記第2アンダーカバーは、前記第1アンダーカバーが車両前側に位置するように、車両前後方向において並んで配置されている
請求項2に記載の車両下部構造。 - 前記第1アンダーカバーは、車両前側ほど上方に位置するように水平方向に対して傾斜して配置されており、
前記第1アンダーカバーの後端部は、前記第2アンダーカバーの前記中央部の前端部、及び前記側部の前端部の車両下方まで延びて前記第2アンダーカバーの前記各前端部を車両下方から覆っている
請求項3に記載の車両下部構造。 - 前記第1アンダーカバーの前記後端部には、前記側部の前端部に配設されている前記締結ボルトに対応する位置に貫通孔が形成されている
請求項4に記載の車両下部構造。 - 前記第1アンダーカバーには、その周縁から前記中央部の前端部に配設されている前記締結ボルトを覆う部分まで延びていて、車両下方に凹んでいる凹溝が形成されており、
前記凹溝の深さは第1アンダーカバーと第2アンダーカバーとの間に前記締結ボルト用の工具を配置可能な大きさに設定されている
請求項5に記載の車両下部構造。
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