JP2018086777A - 熱転写プリンタおよびプリントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマルヘッドに付着するインクカスに起因する印刷不良を抑制し、印刷画質を向上することを目的とする。【解決手段】熱転写プリンタは、用紙を搬送する搬送部と、インクシートと用紙とを圧着するプラテンローラと、一方向に配列された複数の発熱素子を有し、プラテンローラに対向配置され、インクシートを加熱してインクシートのインクを用紙に転写するサーマルヘッドと、サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と、履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、予測部が求めた発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量に基づいて印刷制御を行う印刷制御部とを備える。【選択図】図4

Description

この発明は、熱転写プリンタおよび熱転写プリンタを用いたプリントシステムに関する。
熱転写プリンタに関し、サーマルヘッドの発熱素子毎に寿命印字回数(例えば10回)を記憶しておき、最も出力頻度の高い発熱素子の印字回数が寿命印字回数に達した場合に、サーマルヘッドが寿命に達したことを知らせる警告信号を出力する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−142367号公報(段落0018〜0020参照)
熱転写プリンタは、インクシートと用紙とを重ね合わせ、サーマルヘッドで加熱しながら搬送することにより、インクを用紙に転写する。インクシートは、基材フィルムの表面にインク層(染料層)とオーバーコート層とを形成したものである。また、近年、印刷時間の短縮に伴う搬送速度の高速化、および画像の高濃度化に伴うサーマルヘッドの発熱量の増加に対応するため、インクシートの基材フィルムの裏面には、滑性および耐熱性に優れた耐熱滑性層が設けられる。
しかしながら、インクシートの耐熱滑性層の構成材料が剥離して脱落し、インクカスと呼ばれる残留物となってサーマルヘッドに付着する場合がある。サーマルヘッドに付着したインクカスが増加すると、インクシートへの加熱が妨げられ、その結果、用紙の搬送方向に筋状の印刷不良が発生し、また用紙に傷がつく場合がある。
上記の通り、サーマルヘッドの発熱素子の寿命をユーザに知らせる技術は開発されているが、インクカスに起因する印刷不良を抑制する技術はまだ開発されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、サーマルヘッドに付着するインクカスによる印刷不良を抑制し、印刷品質を向上することを目的とする。
この発明の熱転写プリンタは、用紙を搬送する搬送部と、インクシートと用紙とを圧着するプラテンローラと、一方向に配列された複数の発熱素子を有し、プラテンローラに対向配置され、インクシートを加熱してインクシートのインクを用紙に転写するサーマルヘッドと、サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と、履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、予測部が求めた予測蓄積量に基づいて印刷制御を行う印刷制御部とを備える。
この発明のプリントシステムは、複数の熱転写プリンタと情報処理装置とを備える。複数の熱転写プリンタは、いずれも、用紙を搬送する搬送部と、インクシートと用紙とを圧着するプラテンローラと、一方向に配列された複数の発熱素子を有し、プラテンローラに対向配置され、インクシートを加熱してインクシートのインクを用紙に転写するサーマルヘッドと、サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部とを備える。情報処理装置は、複数の熱転写プリンタのそれぞれについて、履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、予測部が求めた予測蓄積量に基づいて、複数の熱転写プリンタの何れかを選択して印刷を実行させる印刷制御部とを備える。
この発明によれば、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量に基づいて印刷制御が行われるため、インクカスに起因する印刷不良を抑制し、印刷画質を向上することができる。また、サーマルヘッドのクリーニングおよび部品交換を頻繁に行う必要がなくなるため、利用者にとっての利便性が向上する。
実施の形態1の熱転写プリンタの印刷機構を示す模式図である。 実施の形態1の熱転写プリンタの制御系を示すブロック図である。 実施の形態1の熱転写プリンタで用いるインクシートの平面図(A)および断面図(B)、並びに用紙の断面図(C)である。 実施の形態1の熱転写プリンタの印刷処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の熱転写プリンタにおけるインクカスの予測蓄積量(A)および画像データの切り替えの例(B)、(C)を示す図である。 実施の形態1の第1の変形例における予測蓄積量の算出方法を説明するためのグラフである。 実施の形態1の第2の変形例における画像データの印刷順序の切り替え方法を説明するための模式図(A)、(B)である。 実施の形態1の第3の変形例における印刷速度の切り替え方法を説明するためのタイミングチャート(A)、(B)である。 実施の形態2のプリントシステムを示すブロック図である。 実施の形態2のプリントシステムの印刷処理を示すフローチャートである。 実施の形態2のプリントシステムの各熱転写プリンタにおけるインクカスの予測蓄積量(A)、(B)および画像データの例(C)を示す図である。
実施の形態1.
<熱転写プリンタの構成>
図1は、実施の形態1の熱転写プリンタ1の印刷機構を示す模式図である。熱転写プリンタ1は、インクシート9に塗布された昇華性染料インクを、受容層を有する用紙7に転写する、いわゆる昇華染料熱転写型のプリンタである。
熱転写プリンタ1は、印刷機構として、ロール紙6から用紙7を引き出して搬送する用紙搬送部(搬送部)8と、発熱素子を有するサーマルヘッド10と、サーマルヘッド10に対向配置されたプラテンローラ11と、インクシート9を供給する供給ボビン14と、供給ボビン14を回転させる供給ボビン駆動部15と、インクシート9を巻き取る巻取ボビン16と、巻取ボビン16を回転させる巻取ボビン駆動部17と、用紙7を排出する排紙部13と、排出される用紙7を切断するカッタ(切断部)12とを備える。
用紙搬送部8は、ロール紙6から引き出した用紙7をサーマルヘッド10に搬送する。供給ボビン14はインクシート9をサーマルヘッド10に供給し、巻取ボビン16はサーマルヘッド10を通過したインクシート9を巻き取る。サーマルヘッド10は、一列に配列された複数の発熱素子(発熱抵抗体)を有する。発熱素子の配列方向は、インクシート9の幅方向(すなわち用紙7の幅方向)である。プラテンローラ11は、サーマルヘッド10との間で、用紙7とインクシート9とを圧接する。
熱転写プリンタ1は、さらに、熱転写プリンタ1の内部温度を測定する内部温度センサ19と、熱転写プリンタ1の内部湿度を測定する内部湿度センサ20と、インクシート9の情報を読み取るインクシート情報センサ21とを備える。また、サーマルヘッド10の内部には、各発熱素子の温度を測定するサーマルヘッド温度センサ10a(図2)が設けられている。
図2は、熱転写プリンタ1の制御系を示すブロック図である。熱転写プリンタ1は、パーソナルコンピュータ等の外部の情報処理装置101から画像データおよび印刷に関する情報を受信する通信部2と、画像データおよび制御プログラム等を記憶する記憶部3と、受信された画像データを処理して印刷データに変換する画像処理部4と、熱転写プリンタ1の全体の動作を制御する制御部5とを有する。
記憶部3は、通信部2で受信した画像データを一時的に記憶するRAM等の一時記憶メモリと、制御プログラムおよび初期設定値等を記憶する不揮発性メモリとを有する。記憶部3の不揮発性メモリには、サーマルヘッド10の発熱素子毎の発熱時間(通電時間)の履歴情報および印刷速度の履歴情報を記憶する履歴記憶部31が設けられている。
制御部5は、例えばCPUを含むプロセッサ等で構成されている。制御部5は、サーマルヘッド10の発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部51と、履歴記憶部31に記憶された履歴情報に基づいて発熱素子毎にインクカスによる印刷不良の発生を予測する予測部52と、予測部52の予測結果に基づいて印刷制御を行う印刷制御部53とを有する。
なお、計算部51、予測部52および印刷制御部53は、例えばプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現してもよく、あるいは、ハードウェア回路(処理回路)で実現してもよい。
制御部5には、内部温度センサ19からの温度情報、内部湿度センサ20からの湿度情報、インクシート情報センサ21からのインクシート情報が入力される。制御部5は、入力された情報に基づき、図1に示した印刷機構の用紙搬送部8、サーマルヘッド10、カッタ12、排紙部13、供給ボビン駆動部15および巻取ボビン駆動部17を駆動制御する。なお、図2に示した熱転写プリンタ1の各構成要素は、バス18によって互いに接続されている。
図3(A)および(B)は、熱転写プリンタ1で使用するインクシート9の構成例を示す平面図および断面図である。図3(C)は、熱転写プリンタ1で使用する用紙7の構成例を示す断面図である。図3(A)に示すように、インクシート9は、基材フィルム9eを有し、その表面には、基材フィルム9eの長手方向に沿って、Y(イエロー)インク層9a、M(マゼンタ)インク層9b、C(シアン)インク層9cおよびオーバーコート(OP)層9dが形成されている。基材フィルム9eの裏面には、図3(B)に示すように、耐熱滑性層9fが形成されている。
基材フィルム9eは、プラスチックで形成されたフィルムであり、例えば3〜12μmの厚さを有する。Yインク層9a、Mインク層9bおよびCインク層9cは、イエロー、マゼンタおよびシアンの昇華性染料でそれぞれ形成され、例えば1〜10μmの厚さを有する。オーバーコート層9dは、耐候性および耐摩耗性を有する材料で形成され、例えば1〜10μmの厚さを有する。耐熱滑性層9fは、滑性および耐熱性に優れた材料で形成され、例えば0.1〜0.2μmの厚さを有する。
図3(C)に示すように、用紙7は、基材7aの表面に受容層7bを形成したものである。受容層7bは、インクシート9から移行してくる昇華染料を受容するものである。サーマルヘッド10の発熱素子によってインクシート9のインク層が加熱され、インクが昇華して用紙7の受像層に転写される。
熱転写プリンタ1による基本的な印刷動作は、以下の通りである。熱転写プリンタ1の通信部2が、情報処理装置101から画像データおよび印刷に関する情報(例えば、用紙サイズ、印刷モード、画質調整パラメータ等)を受信すると、画像処理部4が画像データを印刷データに変換し、制御部5が印刷機構を制御して印刷する。
印刷機構では、用紙搬送部8によって用紙7をロール紙6から引き出し、サーマルヘッド10に搬送する。サーマルヘッド10に搬送された用紙7は、サーマルヘッド10とプラテンローラ11との間で、供給ボビン14から供給されるインクシート9と圧接される。
用紙搬送部8によって用紙7を図1に矢印Aで示す方向に基準位置まで搬送して停止し、反対方向に巻き取りながら(同時にインクシート9を巻取ボビン16で巻き取りながら)、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱を制御し、1ライン毎にインクを用紙7に転写する。この動作を繰り返すことにより、Yインク層9a、Mインク層9bおよびCインク層9cの各インクを用紙7に転写し、さらにオーバーコート層9dのオーバーコートを用紙7に転写する。用紙7上の印刷面を覆うようにオーバーコートを形成することで、印刷物の耐候性および耐摩耗性が向上する。
用紙7に各インクおよびオーバーコートを転写したのち、用紙搬送部8が用紙7を矢印Aで示す方向に搬送し、カッタ12が用紙7を規定のサイズ(例えば、Lサイズの場合には89mm×127mm)に切断し、排紙部13が用紙7を熱転写プリンタ1の外部に排出する。
<インクカスによる印刷不良について>
近年、印刷時間を短縮するために用紙7およびインクシート9の搬送速度が高速化し、高濃度の画像を得るためにサーマルヘッド10の発熱量が増加し、インクの転写性を向上するために圧着圧力が高くなる傾向にある。これに伴い、基材フィルム9eに付与される熱、摩擦力および張力が増加する傾向にある。そこで、基材フィルム9eが溶融して熱融着を生じないよう、基材フィルム9eの裏面には、耐熱性および滑性(耐摩耗性)に優れた耐熱滑性層9f(図3(B))が設けられている。
しかしながら、耐熱滑性層9fの耐熱性および耐摩耗性は完全ではないため、サーマルヘッド10から受ける圧力、摩擦力および熱によっては、インクシート9の耐熱滑性層9fが部分的に剥離して脱落し、サーマルヘッド10に付着する可能性がある。これがインクカスと呼ばれる残留物となる。
サーマルヘッド10に付着したインクカスの蓄積量(堆積量)が増加すると、サーマルヘッド10の放熱を妨げ、インクシート9に熱が伝わりにくくなる。また、インクカスの蓄積量がさらに増加すると、サーマルヘッド10の発熱素子の損傷に至る場合があり、発熱素子の寿命を短くする結果となる。
このように、サーマルヘッド10の発熱素子の熱がインクシート9に伝わりにくくなり、あるいは発熱素子が損傷することによって、用紙搬送方向に白線が入る「ドット抜け」と呼ばれる印刷不良が発生する場合がある。また、サーマルヘッド10の表面に堆積したインクカスにより、用紙7に傷(印刷傷と称する)が生じる場合がある。
熱転写プリンタにおいてドット抜けまたは印刷傷が発見された場合には、サーマルヘッド10に付着したインクカスをクリーニングし、あるいはサーマルヘッド10を交換する必要がある。しかしながら、頻繁なクリーニングあるいは部品交換は、作業時間および費用の点で、熱転写プリンタの利用者(例えば写真店等)にとって大きな負担となる。
そこで、この実施の形態1の熱転写プリンタ1は、インクカスの付着による印刷不良を予測し、印刷不良が発生しないような印刷方式で印刷を行うように構成されている。この点について、以下に説明する。
<インクカスによる印刷不良の発生の予測方法>
この実施の形態1では、以下のように、インクカスの付着による印刷不良を予測する。インクカスの発生量は、
(1)サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間(通電時間)
(2)サーマルヘッド10の各発熱素子に対するインクシートの接触速度
という2つの情報に基づいて予測することができる。
まず、サーマルヘッド10のn番目(nは自然数)の発熱素子の発熱時間Snは、入力された画像データI、印刷時のサーマルヘッド10の温度Th、熱転写プリンタ1の内部温度Tkおよび内部湿度Hkによって、以下の式(1)で求めることができる。
Sn=f(I,Th,Tk,Hk) ・・・ 式(1)
すなわち、式(1)において、I、Th、Tk、Hkを引数とする関数fにより、サーマルヘッド10のn番目の発熱素子の発熱時間Snが求められる。
熱転写プリンタ1は、一般に、印刷速度優先の高速モードでは印刷速度が速く、画質品位優先の高品質モードでは印刷速度が遅い等、印刷速度の異なる複数の印刷モードを備えている。そのため、サーマルヘッド10に対するインクシート9の接触速度は、指定された印刷モードに対応する印刷速度Psから求めることができる。なお、発熱時間Snはサーマルヘッド10の発熱素子毎に求められるのに対し、印刷速度Psは全発熱素子に共通の値として求められる。
制御部5は、画像データを印刷する際、計算部51により発熱素子毎の発熱時間Snを算出し、算出した発熱時間Snに基づいてサーマルヘッド10の各発熱素子を制御する。制御部5は、また、印刷モードに基づく印刷速度Psに基づいて用紙搬送部8を制御する。記憶部3の履歴記憶部31は、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報を記憶する。
なお、式(1)から発熱時間Snと印刷速度Psとにより求められるインクカスの発生量を、予め実験によって求めておき、各パラメータ(発熱時間Snと印刷速度Ps)に対するLUT(ルックアップテーブル)を作成して履歴記憶部31に記憶してもよい。このようにすれば、LUTを参照することで、インクカスの発生量を簡単に求めることができる。
<熱転写プリンタにおける印刷制御>
図4は、熱転写プリンタ1における、インクカスによる印刷不良の予測を含む印刷処理を示すフローチャートである。以下、この印刷処理について、ステップ毎に説明する。
まず、制御部5の予測部52は、履歴記憶部31から、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Ps(インクシート9の接触速度)の履歴情報を読み出す(ステップS101)。
次に、制御部5の計算部51は、サーマルヘッド温度センサ10aからサーマルヘッド10の温度Thを取得し、内部温度センサ19から熱転写プリンタ1の内部温度Tkを取得し、内部湿度センサ20から熱転写プリンタ1の内部湿度Hkを取得する(ステップS102)。
次に、制御部5の計算部51は、記憶部3の一時記憶メモリに保存されている印刷予定の画像データIを選択して読み込む(ステップS103)。そして、制御部5の計算部51は、画像データI、サーマルヘッド10の温度Th、内部温度Tkおよび内部湿度Hkより数式(1)から発熱素子毎の発熱時間Snを計算する。
次に、制御部5の予測部52は、計算部51が計算した発熱時間Snと、指定された印刷モードの印刷速度Psとから、ステップS103で選択した画像データを印刷した際に発生するインクカスの発生量を計算する(ステップS104)。
さらに、制御部5の予測部52は、ステップS101で履歴記憶部31から読み出したサーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から、サーマルヘッド10におけるインクカスの蓄積量を計算する(ステップS105)。
次に、ステップS104で計算したインクカスの発生量と、ステップS105で計算したインクカス蓄積量とを合計することにより、発光素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める。インクカスの予測蓄積量とは、印刷予定の画像データを印刷した際にサーマルヘッド10の各発熱素子に蓄積すると予想(推定)されるインクカスの量である。
そして、制御部5の予測部52は、算出した発光素子毎のインクカスの予測蓄積量と、インクカスに起因する印刷不良が発生する限界蓄積量とを比較して、発光素子毎に、予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)を求める(ステップS106)。限界蓄積量は、発光素子の一つでもインクカスの蓄積量がこれを超えると、ドット抜け等の印刷不良または印刷傷が発生するという量である。限界蓄積量は、例えば記憶部3の不揮発メモリに記憶されている。
次に、制御部5の印刷制御部53は、ステップS106で求めた発光素子毎の余裕度に基づき、印刷不良がより発生しにくい印刷方式を選択し、その印刷方式で印刷機構により画像データを印刷する(ステップS107)。すなわち、発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差がより大きくなる印刷方式で印刷を行う。
印刷機構による印刷完了後、制御部5は、サーマルヘッド10の発熱素子毎の発熱時間の履歴情報および印刷速度の履歴情報を更新して履歴記憶部31に保存する(ステップS108)。
<印刷方式の選択>
図5(A)、(B)および(C)は、図4のステップS107における印刷方式の選択方法の一例を説明するための図である。図5(A)は、サーマルヘッド10のN個の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。図5(A)の横軸は発熱素子の配列(1〜N番目)を示し、縦軸はインクカスの蓄積量を示す。
図5(A)に示すように、サーマルヘッド10のN個の発熱素子のうち、n番目の発熱素子に最も多くのインクカスが付着しているものとする。図5(A)には、インクカスの限界蓄積量を破線で示す。インクカスの蓄積量がこの限界蓄積量を超えると、ドット抜け等の印刷不良あるいは印刷傷が発生する。
この状態で、図5(B)に示す画像データを印刷する場合について説明する。図5(B)は、これから印刷する予定の画像データを示す図であり、横軸に発熱素子の配列方向の位置を示し、縦軸に印刷方向(図1における用紙7の搬送方向)の位置を示す。
図5(B)に示された画像データは、n番目の発熱素子に対応する位置に、印刷濃度の高い階調データ(高濃度エリア)を有している。この画像データを印刷すると、n番目の発熱素子の発熱時間Snが長いため、n番目の発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量が限界蓄積量に接近する。
そこで、熱転写プリンタ1の制御部5は、図5(B)の画像データをそのまま印刷するのではなく、画像データの向きを180度回転させて、図5(C)に示す画像データとして印刷する。図5(C)は、図5(B)の画像データを180度回転させたものである。図5(C)の画像データでは、印刷濃度の高い高濃度エリアは、別の発熱素子(例えば5番目の発熱素子)に対応する位置にあり、n番目の発熱素子に対応する位置には、印刷濃度の低いエリアがある。
このようにすれば、n番目の発熱素子の発熱時間Snを短くすることができるため、n番目の発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)の減少を抑制することができる。すなわち、インクカスに起因する印刷不良を生じにくくすることができる。
このように、熱転写プリンタ1の制御部5(印刷制御部53)は、予測部52により求めたインクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差がより大きくなる印刷方式(ここでは画像データの向き)を選択し、その印刷方式で印刷を実行する。
なお、インクカスの予測蓄積量の最大値(例えば、図5(A)に示すN番目の発熱素子における予測蓄積量)と限界蓄積量との差(余裕度)が閾値よりも大きい場合、例えばインクカスの予測蓄積量の最大値が限界蓄積量に対して50%以下である場合には、すぐにインクカスによる印刷不良が発生する可能性が小さいため、図5(B)および(C)に示したような画像データの回転を行わない。
<実施の形態1の効果>
以上説明したように、この発明の実施の形態1では、サーマルヘッド10の発熱素子毎の発熱時間Snの履歴情報と画像データとに基づいて発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求め、予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)に応じて印刷方式を選択して印刷を行う。そのため、インクカスの蓄積による印刷不良の発生を抑制し、長期間に亘って良好な印刷品位を保つことができる。また、サーマルヘッド10の発熱素子の寿命までに印刷可能な用紙枚数が多くなる。さらに、利用者にとって、サーマルヘッド10の頻繁なクリーニングおよび部品交換が不要になるため、利便性が向上する。
また、発熱素子毎の発熱時間Snの履歴情報に加えて、印刷速度Psの履歴情報に基づいてインクカスの予測蓄積量を求めるため、高速モード、高品質モード等に対応した複数の印刷速度(用紙7の搬送速度)を有する熱転写プリンタにおいて、インクカスの予測蓄積量をより正確に計算することができる。
また、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きくなるように画像データの向きを選択するため、画像濃度の高濃度エリアを、インクカスの予測蓄積量の比較的少ない発熱素子で印刷することで、印刷不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、インクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差がより大きくなるように印刷方式(例えば画像データの向き)を選択するため、インクカスが最も蓄積している発熱素子の発熱量を効果的に抑制することができる。
第1の変形例.
上述した実施の形態1では、各発熱素子の発熱時間Snおよび印刷速度Psの履歴情報および画像データに基づいて、各発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量を求めた。これに対し、各発熱素子の発熱時間Snおよび印刷速度Psの履歴情報に加えて、インクシート9の情報に基づいて、各発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量を求めてもよい。インクシート9の種類によって、基材フィルム9eあるいは耐熱滑性層9fの耐熱性および耐摩耗性が異なるためである。
図6は、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を示すグラフであり、横軸は発熱素子の配列を示し、縦軸はインクカスの予測蓄積量を示す。図6には、耐熱滑性層9fの耐摩耗性の異なる2種類のインクシート9のデータを示す。曲線A1(実線)は、耐熱滑性層9fの耐摩耗性がより低いインクシート9のデータを示し、曲線A2(破線)は、耐熱滑性層9fの耐摩耗性がより高いインクシート9のデータを示す。
インクシート9では、耐熱滑性層9fの耐摩耗性が高いほど、同じ条件で印刷を行った場合のインクカスの発生が少ない。そのため、発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量は、耐熱滑性層9fの耐摩耗性がより高いインクシート9(曲線A2)の方が小さくなる。そのため、制御部5の予測部52は、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間Snおよび印刷速度Psの履歴情報に加えて、インクシート9の種類も考慮して、インクカスの予測蓄積量を求めることが望ましい。
インクシート9には、例えばRFID(Radio Frequency ID)を利用したICタグ(シート情報記憶部)が設けられており、インクシート9の種類を示す情報が記憶されている。インクシート情報センサ21(図1,2)によってこの情報を読み取ることで、インクシート9の種類を示す情報を取得することができる。
制御部5の予測部52は、例えば、インクシート情報センサ21から取得したインクシート9の種類に応じて、発熱素子毎のインクカスの蓄積量を求める係数を設定することにより、インクシート9の種類に応じた耐熱滑性層9fの耐摩耗性の違いを反映させて、インクカスの予測蓄積量を計算する。この係数は、例えば、耐熱滑性層9fの耐摩耗性の異なる複数種類のインクシート9で実験を行うことにより予め求め、記憶部3の不揮発性メモリに記憶しておくことができる。また、耐熱滑性層9fの耐摩耗性に限らず、耐熱滑性層9fの耐熱性、基材フィルム9eの耐摩耗性あるいは耐熱性を反映させてもよい。
このように、第1の変形例では、インクシート9の情報に基づいてインクカスの予測蓄積量を求めるため、より高い精度でインクカスの予測蓄積量を求めることができ、印刷不良を効果的に低減することができる。
第2の変形例.
上述した実施の形態1では、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きくなるように画像データの向きを選択して印刷したが、複数枚に亘る画像データを続けて印刷する場合には、画像濃度に応じて画像データの印刷の順番を入れ替えてもよい。
図7(A)および(B)は、第2の変形例における画像データの印刷の順番を示す模式図である。ここでは、図7(A)に示す7枚分の画像データA〜Gが熱転写プリンタ1に入力されたものとする。1〜4番目の画像データA,B,C,Dは画像濃度が濃く、5〜7番目の画像データE,F,Gは画像濃度が薄い。
画像濃度が濃い画像データA,B,C,Dを続けて印刷すると、サーマルヘッド10の各発熱素子の温度が上昇しやすい。サーマルヘッド10の各発熱素子の温度が上昇すると、各発熱素子とインクシート9との摩擦による耐熱滑性層9fの剥離が増加する可能性がある。
そのため、サーマルヘッド10の発熱素子の中に、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)が小さい発熱素子(例えば図5(A)に示したn番目の発熱素子)が存在する場合には、画像データA〜Gの印刷の順番を入れ替え、画像濃度の濃い画像データA,B,C,Dと、画像濃度の薄い画像データE,F,Gとを交互に印刷する。すなわち、図7(B)に一例を示すように、画像データA、画像データE、画像データB、画像データF、画像データC、画像データG、画像データDという順番で印刷する。
このように、画像濃度の濃い画像データを続けて印刷しないようにすることで、サーマルヘッド10の各発熱素子の温度上昇を抑えることができ、これにより各発熱素子とインクシート9との摩擦を低減することができる。その結果、サーマルヘッド10の各発熱素子(特に、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差が小さい発熱素子)におけるインクカスの蓄積量の更なる増加を抑え、印刷不良の発生を抑制することができる。
なお、サーマルヘッド10の発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差が閾値よりも大きい場合には、画像データA〜Gの印刷の順番を入れ替えずにそのまま印刷を行う。
ここでは、画像濃度の濃い画像データA,B,C,Dと画像濃度の薄い画像データE,F,Gとを交互に印刷する例について説明したが、このような例に限定されるものではない。画像濃度の比較的濃い2枚以上の画像データの間に、画像濃度の比較的薄い画像データを印刷すれば、サーマルヘッド10の各発熱素子の温度上昇をある程度抑制することができるため、印刷不良の発生を抑制する上ではプラスである。
このように、第2の変形例では、画像濃度の濃淡に応じて画像データの印刷の順番を入れ変えるようにしたため、画像濃度の濃い画像データを連続して印刷することによるサーマルヘッド10の各発熱素子の温度上昇を抑制し、これにより各発熱素子とインクシート9との摩擦を低減することができる。その結果、サーマルヘッド10の各発熱素子におけるインクカスの蓄積量の更なる増加を抑え、印刷不良の発生を抑制することができる。
なお、この第2の変形例は、実施の形態1、第1の変形例またはその両方と組み合わせてもよい。すなわち、インクシートの情報等に基づいてインクカスの予測蓄積量を求め、その予測蓄積量と限界蓄積量との差が小さい発熱素子が存在する場合に、画像データの向きまたは印刷の順番を入れ替えるように制御してもよい。
第3の変形例.
上述した実施の形態1では、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きくなるように画像データの向きを選択して印刷したが、画像濃度に応じてサーマルヘッド10の発熱素子の通電量および印刷速度を変更してもよい。ここで、通電量は、発熱素子(発熱抵抗体)に流れる電流値に相当する。印刷速度は、図1に示した用紙搬送部8による用紙7の搬送速度である。
図8(A)および(B)は、第3の変形例におけるサーマルヘッド10の各発熱素子の通電制御(発熱制御)方法を示す模式図であり、横軸は時間を示し、縦軸は単位時間当たりの通電量を示す。ここでは、3枚の画像データA,B,Cを印刷するものとする。
図8(A)に示した通電制御では、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間をT1とし、単位時間当たりの通電量をE1としている。一方、図8(B)に示した通電制御では、図8(A)に対して、各発熱素子の発熱時間を2倍(すなわち2×T1)にし、単位時間当たりの通電量を0.5倍(すなわち0.5×E1)にしている。
サーマルヘッド10の発熱素子当たり(すなわち単位面積当たり)の熱量は、通電量と通電時間との積である。そのため、図8(B)に示した通電制御では、図8(A)に示した通電制御と比較して、印刷速度(用紙7の搬送速度)は1/2だが、発熱素子当たりの熱量は同じである。
図8(B)に示すように印刷速度を遅くすることにより、印刷時間は長くなるが、サーマルヘッド10の発熱素子の通電量が小さくなり、また、サーマルヘッド10の各発熱素子とインクシート9との摩擦接触速度が低下するため、サーマルヘッド10におけるインクカスの蓄積を抑制することができる。
例えば、サーマルヘッド10の発熱素子の中に、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)が小さい発熱素子(例えば図5(A)に示したn番目の発熱素子)が存在する場合には、図8(B)に示す通電制御を選択することで、インクカスによる印刷不良の発生を抑制することができる。
また、サーマルヘッド10の発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差が閾値よりも大きい場合には、図8(A)に示す通電制御を選択することで、印刷時間の短縮を図ることができる。
ここでは、各発熱素子の通電量および印刷速度を、図8(A)および(B)に示す2通りに切り替える例について説明したが、3通り以上に切り替えてもよい。
このように、第3の変形例では、サーマルヘッド10におけるインクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差に応じて、各発熱素子の通電量および印刷速度を選択して印刷を実行する。そのため、印刷不良の発生を効果的に抑制することができる。また、サーマルヘッド10の各発熱素子におけるインクカスの蓄積量が少ない場合には、印刷速度を速めて印刷時間の短縮を図ることもできる。
なお、この第3の変形例を、実施の形態1、第1の変形例および第2の変形例のうちの1つ以上と組み合わせてもよい。例えば、インクシートの情報等に基づいてインクカスの予測蓄積量を求め、その予測蓄積量と限界蓄積量との差が小さい発熱素子が存在する場合に印刷速度を遅くしてもよい。また、サーマルヘッドにおけるインクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差に応じて、画像データの向き、印刷の順番またはその両方を切り替え、さらに印刷速度を切り替えるようにしてもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、熱転写プリンタ1が、自らの制御部5の制御によって印刷処理を行った。これに対し、この実施の形態2では、複数の熱転写プリンタ201,301と情報処理装置400とを有するプリントシステム100について説明する。
図9は、この発明の実施の形態2におけるプリントシステム100を示すブロック図である。図9に示すように、プリントシステム100は、2つの熱転写プリンタ201,301と情報処理装置400とを有する。なお、プリントシステム100における熱転写プリンタの数は、3つ以上であってもよい。
熱転写プリンタ201は、通信部202、記憶部203、画像処理部204、制御部205、用紙搬送部208、サーマルヘッド210、カッタ212、排紙部213、供給ボビン駆動部215、巻取ボビン駆動部217、バス218、内部温度センサ219、内部湿度センサ220およびインクシート情報センサ221を備える。また、図9には示されていないプラテンローラ11、供給ボビン14および巻取ボビン16(いずれも図1参照)も備える。これらの構成要素は、制御部205を除き、実施の形態1の熱転写プリンタ1(図1、図2)と同様に構成されている。
同様に、熱転写プリンタ301は、通信部302、記憶部303、画像処理部304、制御部305、用紙搬送部308、サーマルヘッド310、カッタ312、排紙部313、供給ボビン駆動部315、巻取ボビン駆動部317、バス318、内部温度センサ319、内部湿度センサ320およびインクシート情報センサ321を備える。また、図9には示されていないプラテンローラ11、供給ボビン14および巻取ボビン16(いずれも図1参照)も備える。これらの構成要素は、制御部305を除き、実施の形態1の熱転写プリンタ1(図1、図3)と同様に構成されている。
熱転写プリンタ201の制御部205および熱転写プリンタ301の制御部305は、いずれもCPUを含むプロセッサ等で構成されているが、計算部51、予測部52および印刷制御部53(いずれも図2参照)を有さない点で、実施の形態1の制御部5とは異なる。
情報処理装置400は、ネットワーク102によって熱転写プリンタ201,301のそれぞれの通信部2と相互に通信可能に接続されている。また、情報処理装置400は、サーマルヘッド210,310の発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部401と、サーマルヘッド210,310のそれぞれについて発熱素子毎にインクカスによる印刷不良の発生を予測する予測部402と、予測部402の予測結果に基づいて熱転写プリンタ201,301の印刷動作を制御する印刷制御部403とを有する。
すなわち、この実施の形態2では、実施の形態1の熱転写プリンタ1の制御部5の計算部51、予測部52および印刷制御部53(図2)に相当する構成要素(計算部401、予測部402および印刷制御部403)が、情報処理装置400に設けられている。情報処理装置400の印刷制御部403は、熱転写プリンタ201,301に対して、画像データおよび印刷に関する情報を送信する。
なお、計算部401、予測部402および印刷制御部403は、例えばプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現してもよく、また、ハードウェア回路(処理回路)で実現してもよい。
<プリントシステムにおける印刷制御>
図10は、プリントシステム100における、インクカスによる印刷不良の予測を含む印刷処理を示すフローチャートである。以下、この印刷処理について、ステップ毎に説明する。
情報処理装置400の予測部402は、熱転写プリンタ201,301のそれぞれの記憶部203,303の履歴記憶部203a,303aから、サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間Sn(通電時間)の履歴情報および印刷速度Psの履歴情報を読み出す(ステップS201)。
次に、情報処理装置400の計算部401は、熱転写プリンタ201のサーマルヘッド温度センサ210a、内部温度センサ219および内部湿度センサ220から、サーマルヘッド210の温度Th、熱転写プリンタ201の内部温度Tkおよび内部湿度Hkを取得する。また、熱転写プリンタ301のサーマルヘッド温度センサ310a、内部温度センサ319および内部湿度センサ320から、サーマルヘッド310の温度Th、熱転写プリンタ301の内部温度Tkおよび内部湿度Hkを取得する(ステップS202)。
次に、情報処理装置400の計算部401は、印刷する画像データを選択する(S203)。印刷する画像データは、例えば、利用者が情報処理装置400に入力し、印刷を指定した画像データ等である。さらに、情報処理装置400の計算部401は、画像データI、サーマルヘッド210,310の各温度Th、熱転写プリンタ201,301の各内部温度Tkおよび各内部湿度Hkより、サーマルヘッド210,310の発熱素子毎の発熱時間Snを計算する。
次に、情報処理装置400の予測部402は、計算部401が計算した発熱時間Snと、指定された印刷モードの印刷速度Psとから、サーマルヘッド210,310のそれぞれについて、ステップS203で選択した画像データを印刷した際に発生するインクカスの発生量を計算する(ステップS204)。
さらに、情報処理装置400の予測部402は、ステップS201で履歴記憶部203a,303aから読み出したサーマルヘッド210,310の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から、サーマルヘッド210,310におけるインクカスの蓄積量を計算する(ステップS205)。
次に、ステップS204で計算したインクカスの発生量と、ステップS205で計算したインクカスの蓄積量とを合計することにより、サーマルヘッド210,310のそれぞれについて、発光素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める。
そして、情報処理装置400の予測部402は、算出した発光素子毎のインクカスの予測蓄積量と、インクカスに起因する印刷不良が発生する限界蓄積量とを比較して、サーマルヘッド210,310のそれぞれについて、発光素子毎に予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)を求める(ステップS206)。
次に、情報処理装置400の印刷制御部403は、予測部402がステップS206で求めた余裕度に基づき、熱転写プリンタ201,301のうち、印刷不良がより発生しにくい熱転写プリンタを選択し、その選択した熱転写プリンタで画像データを印刷する(ステップS207)。すなわち、熱転写プリンタ201,301のうち、インクカスの予測蓄積量の最大値と限界蓄積量との差が大きい方の熱転写プリンタを選択して、その熱転写プリンタで印刷を行う。
情報処理装置400は、選択した熱転写プリンタによる印刷が完了した後、その熱転写プリンタの履歴記憶部に、サーマルヘッドの発熱素子毎の発熱時間の履歴情報および印刷速度の履歴情報を更新して保存する(ステップS208)。
<熱転写プリンタの選択>
図11(A)、(B)および(C)は、図10のステップS207における熱転写プリンタの選択方法の一例を説明するための図である。図11(A)は、熱転写プリンタ201のサーマルヘッド210の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。同様に、図11(B)は、熱転写プリンタ301のサーマルヘッド310の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。
図11(A)、(B)において、横軸は発熱素子の配列(1〜N番目)を示し、縦軸はインクカスの蓄積量を示す。また、図11(A)、(B)には、限界蓄積量を破線で示す。実施の形態1でも説明したように、限界蓄積量は、発熱素子の1つでもインクカスの蓄積量がこれを超えると、ドット抜け等の印刷不良または印刷傷が発生するという量である。熱転写プリンタ201の限界蓄積量は、記憶部203の不揮発メモリに記憶されて、熱転写プリンタ301の限界蓄積量は、記憶部303の不揮発メモリに記憶されている。
図11(A)に示すように、熱転写プリンタ201では、サーマルヘッド210のn番目の発光素子におけるインクカスの蓄積量が最大であり、限界蓄積量との差(余裕度)が小さい。これに対し、図11(B)に示すように、熱転写プリンタ301では、サーマルヘッド310の1〜N番目の発光素子におけるインクカスの蓄積量が均等で、且つ低いレベルにある(すなわち限界蓄積量との差が大きい)。
この状態で、図11(C)に示す画像データを印刷する場合について説明する。図11(C)は、これから印刷する予定の画像データを示す図であり、横軸に発熱素子の配列方向の位置を示し、縦軸に印刷方向(図1における用紙7の搬送方向)の位置を示す。
図11(C)に示された画像データは、n番目の発熱素子に対応する位置に、印刷濃度の高い階調データ(高濃度エリア)を有している。そのため、この画像データを印刷すると、n番目の発熱素子の発熱時間Snが長いため、n番目の発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量が限界蓄積量に近づく。
そこで、情報処理装置400の予測部402は、熱転写プリンタ201,301で図11(C)に示す画像データを印刷した場合のインクカスの発生量をそれぞれ予測して、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)がより大きくなる方の熱転写プリンタ(ここでは熱転写プリンタ301)を選択して、画像データを印刷する。これにより、インクカスの蓄積を抑制し、印刷不良の発生を効果的に抑制することができる。
なお、インクカスの予測蓄積量の最大値(例えば、図11(A)に示すN番目の発熱素子における予測蓄積量)と限界蓄積量との差が閾値よりも大きい場合、例えばインクカスの予測蓄積量の最大値が限界蓄積量に対して50%以下である場合には、どちらの熱転写プリンタ201,301で印刷してもインクカスによる印刷不良が発生する可能性が小さいため、他の条件(例えば利用者の指定等)に応じて熱転写プリンタ201,301を選択する。
<実施の形態2の効果>
以上説明したように、この発明の実施の形態2では、複数の熱転写プリンタ201,301におけるインクカスの予測蓄積量を比較し、予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きい熱転写プリンタを選択して画像データを印刷するため、インクカスの蓄積による印刷不良の発生を抑制し、長期間に亘って良好な印刷品位を保つことができる。また、サーマルヘッド10の発熱素子の寿命までに印刷可能な用紙枚数が多くなる。さらに、サーマルヘッド10の頻繁なクリーニングおよび部品交換が不要になるため、利便性が向上する。
また、サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量がより均一な熱転写プリンタ(図11の例では熱転写プリンタ301)を選択して画像データを印刷するため、インクカスの蓄積量を限界蓄積量よりも低く抑えることができ、印刷不良の発生を効果的に抑制することができる。
なお、この実施の形態2と、実施の形態1および第1〜第3の変形例のうちの1つ以上を組み合わせてもよい。例えば、複数の熱転写プリンタからインクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きい熱転写プリンタを選択し、さらに画像データの向き、印刷の順番または印刷速度を選択してもよい。また、インクシートの情報に基づいてインクカスの予測蓄積量を求めても良い。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変形を行なうことができる。
1,201,301 熱転写プリンタ、 2,201,301 通信部、 3,203,303 記憶部、 31,203a,303a 履歴記憶部、 4,204,304 画像処理部、 5,205,305 制御部、 51 計算部、 52 予測部、 53 印刷制御部、 7 用紙、 8 用紙搬送部、 9 インクシート、 10 サーマルヘッド、 10a サーマルヘッド温度センサ、 11 プラテンローラ、 12 カッタ、 13 排紙部、 14 供給ボビン、 16 巻取ボビン、 18 インクシート情報センサ、 19 内部温度センサ、 20 内部湿度センサ、 100 プリントシステム、 400 情報処理装置、 401 計算部、 402 予測部、 403 印刷制御部。

Claims (13)

  1. 用紙を搬送する搬送部と、
    インクシートと前記用紙とを圧着するプラテンローラと、
    一方向に配列された複数の発熱素子を有し、前記プラテンローラに対向配置され、前記インクシートを加熱して前記インクシートのインクを前記用紙に転写するサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と、
    前記履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、
    前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて印刷制御を行う印刷制御部と
    を備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 前記予測蓄積量は、
    前記サーマルヘッドの各発熱素子に既に蓄積しているインクカスの量と、
    前記画像データの印刷によって前記サーマルヘッドの各発熱素子に蓄積すると予測されるインクカスの量と
    の合計である
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。
  3. 前記履歴記憶部に記憶された履歴情報は、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の履歴情報も含むことを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写プリンタ。
  4. 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量と、印刷不良が発生するインクカスの限界蓄積量との差が大きくなるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  5. 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記画像データの向きを選択することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  6. 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記画像データの印刷の順番を選択することを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  7. 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記搬送部による前記用紙の搬送速度を選択することを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  8. 前記サーマルヘッドの温度を測定するサーマルヘッド温度測定部と、
    前記熱転写プリンタの内部温度を測定する内部温度測定部と、
    前記熱転写プリンタの内部湿度を測定する内部湿度測定部と、
    前記サーマルヘッドの温度と、前記熱転写プリンタの内部温度および内部湿度と、前記画像データとに基づいて、前記サーマルヘッドの発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  9. 前記インクシートの情報を読み取るインクシート情報センサをさらに備え、
    前記予測部は、前記履歴情報、前記画像データおよび前記インクシートの情報に基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める
    ことを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
  10. 複数の熱転写プリンタと情報処理装置とを備え、
    前記複数の熱転写プリンタは、いずれも、
    用紙を搬送する搬送部と、
    インクシートと前記用紙とを圧着するプラテンローラと、
    一方向に配列された複数の発熱素子を有し、前記プラテンローラに対向配置され、前記インクシートを加熱して前記インクシートのインクを前記用紙に転写するサーマルヘッドと
    前記サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の熱転写プリンタのそれぞれについて、前記履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、
    前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記複数の熱転写プリンタの何れかを選択して印刷を実行させる印刷制御部と
    を備えることを特徴とするプリントシステム。
  11. 前記印刷制御部は、前記複数の熱転写プリンタのうち、前記予測部が求めた前記予測蓄積量と、印刷不良が発生するインクカスの限界蓄積量との差が大きい熱転写プリンタを選択して印刷を行うこと
    を特徴とする請求項10に記載のプリントシステム。
  12. 前記履歴記憶部に記憶された履歴情報は、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の履歴情報を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のプリントシステム。
  13. 前記複数の熱転写プリンタは、いずれも、
    前記サーマルヘッドの温度を測定するサーマルヘッド温度測定部と、
    前記熱転写プリンタの内部温度を測定する内部温度測定部と、
    前記熱転写プリンタの内部湿度を測定する内部湿度測定部と
    を有し、
    前記情報処理装置は、前記複数の熱転写プリンタのそれぞれについて、前記サーマルヘッドの温度と、前記熱転写プリンタの内部温度および内部湿度と、前記画像データとに基づいて、前記サーマルヘッドの発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部を有する
    ことを特徴とする請求項10から12までの何れか1項に記載のプリントシステム。
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