JP2018086777A - 熱転写プリンタおよびプリントシステム - Google Patents
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<熱転写プリンタの構成>
図1は、実施の形態1の熱転写プリンタ1の印刷機構を示す模式図である。熱転写プリンタ1は、インクシート9に塗布された昇華性染料インクを、受容層を有する用紙7に転写する、いわゆる昇華染料熱転写型のプリンタである。
近年、印刷時間を短縮するために用紙7およびインクシート9の搬送速度が高速化し、高濃度の画像を得るためにサーマルヘッド10の発熱量が増加し、インクの転写性を向上するために圧着圧力が高くなる傾向にある。これに伴い、基材フィルム9eに付与される熱、摩擦力および張力が増加する傾向にある。そこで、基材フィルム9eが溶融して熱融着を生じないよう、基材フィルム9eの裏面には、耐熱性および滑性(耐摩耗性)に優れた耐熱滑性層9f(図3(B))が設けられている。
この実施の形態1では、以下のように、インクカスの付着による印刷不良を予測する。インクカスの発生量は、
(1)サーマルヘッド10の各発熱素子の発熱時間(通電時間)
(2)サーマルヘッド10の各発熱素子に対するインクシートの接触速度
という2つの情報に基づいて予測することができる。
Sn=f(I,Th,Tk,Hk) ・・・ 式(1)
図4は、熱転写プリンタ1における、インクカスによる印刷不良の予測を含む印刷処理を示すフローチャートである。以下、この印刷処理について、ステップ毎に説明する。
図5(A)、(B)および(C)は、図4のステップS107における印刷方式の選択方法の一例を説明するための図である。図5(A)は、サーマルヘッド10のN個の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。図5(A)の横軸は発熱素子の配列(1〜N番目)を示し、縦軸はインクカスの蓄積量を示す。
以上説明したように、この発明の実施の形態1では、サーマルヘッド10の発熱素子毎の発熱時間Snの履歴情報と画像データとに基づいて発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求め、予測蓄積量と限界蓄積量との差(余裕度)に応じて印刷方式を選択して印刷を行う。そのため、インクカスの蓄積による印刷不良の発生を抑制し、長期間に亘って良好な印刷品位を保つことができる。また、サーマルヘッド10の発熱素子の寿命までに印刷可能な用紙枚数が多くなる。さらに、利用者にとって、サーマルヘッド10の頻繁なクリーニングおよび部品交換が不要になるため、利便性が向上する。
上述した実施の形態1では、各発熱素子の発熱時間Snおよび印刷速度Psの履歴情報および画像データに基づいて、各発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量を求めた。これに対し、各発熱素子の発熱時間Snおよび印刷速度Psの履歴情報に加えて、インクシート9の情報に基づいて、各発熱素子におけるインクカスの予測蓄積量を求めてもよい。インクシート9の種類によって、基材フィルム9eあるいは耐熱滑性層9fの耐熱性および耐摩耗性が異なるためである。
上述した実施の形態1では、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きくなるように画像データの向きを選択して印刷したが、複数枚に亘る画像データを続けて印刷する場合には、画像濃度に応じて画像データの印刷の順番を入れ替えてもよい。
上述した実施の形態1では、インクカスの予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きくなるように画像データの向きを選択して印刷したが、画像濃度に応じてサーマルヘッド10の発熱素子の通電量および印刷速度を変更してもよい。ここで、通電量は、発熱素子(発熱抵抗体)に流れる電流値に相当する。印刷速度は、図1に示した用紙搬送部8による用紙7の搬送速度である。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、熱転写プリンタ1が、自らの制御部5の制御によって印刷処理を行った。これに対し、この実施の形態2では、複数の熱転写プリンタ201,301と情報処理装置400とを有するプリントシステム100について説明する。
図10は、プリントシステム100における、インクカスによる印刷不良の予測を含む印刷処理を示すフローチャートである。以下、この印刷処理について、ステップ毎に説明する。
図11(A)、(B)および(C)は、図10のステップS207における熱転写プリンタの選択方法の一例を説明するための図である。図11(A)は、熱転写プリンタ201のサーマルヘッド210の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。同様に、図11(B)は、熱転写プリンタ301のサーマルヘッド310の各発熱素子の発熱時間Snの履歴情報および印刷速度Psの履歴情報から求められるインクカスの予測蓄積量を示すグラフである。
以上説明したように、この発明の実施の形態2では、複数の熱転写プリンタ201,301におけるインクカスの予測蓄積量を比較し、予測蓄積量と限界蓄積量との差がより大きい熱転写プリンタを選択して画像データを印刷するため、インクカスの蓄積による印刷不良の発生を抑制し、長期間に亘って良好な印刷品位を保つことができる。また、サーマルヘッド10の発熱素子の寿命までに印刷可能な用紙枚数が多くなる。さらに、サーマルヘッド10の頻繁なクリーニングおよび部品交換が不要になるため、利便性が向上する。
Claims (13)
- 用紙を搬送する搬送部と、
インクシートと前記用紙とを圧着するプラテンローラと、
一方向に配列された複数の発熱素子を有し、前記プラテンローラに対向配置され、前記インクシートを加熱して前記インクシートのインクを前記用紙に転写するサーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と、
前記履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、
前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて印刷制御を行う印刷制御部と
を備えたことを特徴とする熱転写プリンタ。 - 前記予測蓄積量は、
前記サーマルヘッドの各発熱素子に既に蓄積しているインクカスの量と、
前記画像データの印刷によって前記サーマルヘッドの各発熱素子に蓄積すると予測されるインクカスの量と
の合計である
ことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ。 - 前記履歴記憶部に記憶された履歴情報は、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の履歴情報も含むことを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写プリンタ。
- 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量と、印刷不良が発生するインクカスの限界蓄積量との差が大きくなるように、印刷制御を行うことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
- 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記画像データの向きを選択することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
- 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記画像データの印刷の順番を選択することを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
- 前記印刷制御部は、前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記搬送部による前記用紙の搬送速度を選択することを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。
- 前記サーマルヘッドの温度を測定するサーマルヘッド温度測定部と、
前記熱転写プリンタの内部温度を測定する内部温度測定部と、
前記熱転写プリンタの内部湿度を測定する内部湿度測定部と、
前記サーマルヘッドの温度と、前記熱転写プリンタの内部温度および内部湿度と、前記画像データとに基づいて、前記サーマルヘッドの発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。 - 前記インクシートの情報を読み取るインクシート情報センサをさらに備え、
前記予測部は、前記履歴情報、前記画像データおよび前記インクシートの情報に基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める
ことを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の熱転写プリンタ。 - 複数の熱転写プリンタと情報処理装置とを備え、
前記複数の熱転写プリンタは、いずれも、
用紙を搬送する搬送部と、
インクシートと前記用紙とを圧着するプラテンローラと、
一方向に配列された複数の発熱素子を有し、前記プラテンローラに対向配置され、前記インクシートを加熱して前記インクシートのインクを前記用紙に転写するサーマルヘッドと
前記サーマルヘッドの発熱素子毎に発熱時間の履歴情報を記憶する履歴記憶部と
を備え、
前記情報処理装置は、
前記複数の熱転写プリンタのそれぞれについて、前記履歴記憶部に記憶された履歴情報および画像データに基づき、前記サーマルヘッドの発熱素子毎のインクカスの予測蓄積量を求める予測部と、
前記予測部が求めた前記予測蓄積量に基づいて、前記複数の熱転写プリンタの何れかを選択して印刷を実行させる印刷制御部と
を備えることを特徴とするプリントシステム。 - 前記印刷制御部は、前記複数の熱転写プリンタのうち、前記予測部が求めた前記予測蓄積量と、印刷不良が発生するインクカスの限界蓄積量との差が大きい熱転写プリンタを選択して印刷を行うこと
を特徴とする請求項10に記載のプリントシステム。 - 前記履歴記憶部に記憶された履歴情報は、前記搬送部による前記用紙の搬送速度の履歴情報を含むことを特徴とする請求項10または11に記載のプリントシステム。
- 前記複数の熱転写プリンタは、いずれも、
前記サーマルヘッドの温度を測定するサーマルヘッド温度測定部と、
前記熱転写プリンタの内部温度を測定する内部温度測定部と、
前記熱転写プリンタの内部湿度を測定する内部湿度測定部と
を有し、
前記情報処理装置は、前記複数の熱転写プリンタのそれぞれについて、前記サーマルヘッドの温度と、前記熱転写プリンタの内部温度および内部湿度と、前記画像データとに基づいて、前記サーマルヘッドの発熱素子毎の発熱時間を計算する計算部を有する
ことを特徴とする請求項10から12までの何れか1項に記載のプリントシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016230949A JP6762211B2 (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 熱転写プリンタおよびプリントシステム |
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JP6762211B2 JP6762211B2 (ja) | 2020-09-30 |
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JP2016230949A Active JP6762211B2 (ja) | 2016-11-29 | 2016-11-29 | 熱転写プリンタおよびプリントシステム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022130487A1 (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-23 | 三菱電機株式会社 | 印刷システムおよび印刷方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0379376A (ja) * | 1989-08-23 | 1991-04-04 | Hitachi Ltd | 熱転写記録装置 |
JP2009160808A (ja) * | 2008-01-04 | 2009-07-23 | Toshiba Tec Corp | プリンタ装置 |
JP2013188986A (ja) * | 2012-03-15 | 2013-09-26 | Canon Inc | 印刷装置及びその制御方法、並びにプログラム、記録媒体 |
-
2016
- 2016-11-29 JP JP2016230949A patent/JP6762211B2/ja active Active
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