JP2018083252A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターンテーブルを独立したモータで駆動することなく、研削装置を軽量化すること。【解決手段】研削装置(1)は、複数のチャックテーブル(90)を所定位置に位置付けるターンテーブル(9)を備える。各チャックテーブルは、それぞれモータ(94)を有し、当該モータによって回転駆動される。ターンテーブルには、各モータの駆動力をターンテーブルに伝達可能な伝達機構(97)が設けられる。ターンテーブルは、伝達機構を介して各モータの駆動力を受けて回転し、各チャックテーブルを所定位置に位置付ける。【選択図】図4

Description

本発明は、ターンテーブル上にチャックテーブルが配設された研削装置に関する。
研削装置には、ターンテーブル上に複数のチャックテーブルを周方向に均等配置したものが存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、各チャックテーブルが、自転可能であると共に、ターンテーブルが回転されることでターンテーブルの中心を軸に公転可能に構成されている。ターンテーブルが所定角度で間欠回転されることにより、各チャックテーブルが所定の位置(例えば、ウエーハを搬入する搬入位置、ウエーハが加工される研削位置)に位置付けられる。
特開2014−237210号公報
ところで、チャックテーブルには、自転を可能にするため、それぞれモータが設けられる。ターンテーブルもまた、回転駆動のためのモータが独立して設けられる。このように、研削装置では、テーブルの数に応じてモータを用意する必要があり、モータの数が増加する結果、研削装置全体として重量が増加してしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ターンテーブルを独立したモータで駆動することなく、軽量化することができる研削装置を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様の研削装置は、ウエーハを保持する回転可能なチャックテーブルと、チャックテーブルが保持したウエーハを研削する研削手段と、ウエーハを搬入する搬入位置と研削手段による研削位置とにチャックテーブルを位置付けるターンテーブルと、から少なくとも構成された研削装置であって、ターンテーブルには、チャックテーブルを回転させるモータと、モータの回転力をターンテーブルに伝達するクラッチと、が配設され、ターンテーブルは、モータとクラッチとによって回転し、チャックテーブルを少なくとも搬入位置と研削位置とに位置付ける。
この構成によれば、チャックテーブルを回転させるモータの回転力を、クラッチを介してターンテーブルに伝達することができる。これにより、チャックテーブルのモータでターンテーブルを回転駆動させることができ、チャックテーブルを所望の位置(例えば、搬入位置と研削位置)に位置付けることが可能となる。よって、ターンテーブルを回転させるために別途モータを設ける必要がなく、モータの数を減らすことができる。この結果、装置全体を軽量化することができる。
また、本発明の一態様の上記研削装置において、クラッチは、モータの回転軸に接続する第1の円板と、ターンテーブルを回転可能に支持する支持柱に配設された第2の円板(円弧板)と、第1の円板と第2の円板との間に配設される第3の円板と、第3の円板の外周を第1の円板の外周と第2の円板の外周とに接触させ第1の円板の回転力を第2の円板に伝達させる伝達位置と伝達を解除する解除位置とに位置付ける連結手段と、を備え、ターンテーブルはエアスライダによって支持され、ターンテーブルを回転させる際は、エアスライダにエアを供給してターンテーブルを浮上させると共にクラッチを介してモータの回転力をターンテーブルに伝達させ、ターンテーブルを停止させる際は、エアスライダへのエアの供給を停止してターンテーブルをエアスライダに着座させるとともにクラッチを介してモータの回転力を遮断する。
本発明によれば、ターンテーブルを独立したモータで駆動することなく、装置全体を軽量化することができる。
本実施の形態の係る研削装置の斜視図である。 本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。 本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの断面模式図である。 本実施の形態に係るターンテーブルを回転させるときの動作説明図である。 第1の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。 第2の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。 第3の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る研削装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る研削装置の斜視図である。なお、本実施の形態に係る研削装置は、図1に示すように研削加工専用の装置構成に限定されず、例えば、研削加工、研磨加工、洗浄等の一連の動作が全自動で実施されるフルオートタイプの加工装置に組み込まれてもよい。また、本実施の形態では、加工装置として研削装置を用いた場合について説明するが、これに限定されず、加工装置は、例えば研磨装置であってもよい。
図1に示すように、研削装置1は、被加工物であるウエーハWに対して搬入処理、研削加工、洗浄処理、搬出処理からなる一連の作業を全自動で実施するように構成されている。ウエーハWは、略円形に形成されており、カセットCに収容された状態で研削装置1に搬入される。
なお、ウエーハWの下面には、ウエーハWと同径の保護テープ(不図示)が貼着される。また、ウエーハWは、研削対象となる板状部材であればよく、シリコン、ガリウム砒素等の半導体ウエーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア等の光デバイスウエーハでもよいし、デバイスパターン形成前のアズスライスウエーハでもよい。
研削装置1の基台11の前側には、複数のウエーハWが収容された一対のカセットCが載置されている。一対のカセットCの後方には、カセットCに対してウエーハWを出し入れするカセットロボット16が設けられている。カセットロボット16の両斜め後方には、加工前のウエーハWを位置決めする位置決め機構21と、加工済みのウエーハWを洗浄する洗浄機構26とが設けられている。位置決め機構21と洗浄機構26の間には、加工前のウエーハWをチャックテーブル90に搬入する搬入手段31と、チャックテーブル90から加工済みのウエーハWを搬出する搬出手段36とが設けられている。
カセットロボット16は、多節リンクからなるロボットアーム17の先端にハンド部18を設けて構成されている。カセットロボット16では、カセットCから位置決め機構21に加工前のウエーハWが搬送される他、洗浄機構26からカセットCに加工済みのウエーハWが搬送される。
位置決め機構21は、仮置きテーブル22の周囲に、仮置きテーブル22の中心に対して進退可能な複数の位置決めピン23を配置して構成される。位置決め機構21では、仮置きテーブル22上に載置されたウエーハWの外周縁に複数の位置決めピン23が突き当てられることで、ウエーハWの中心が仮置きテーブル22の中心に位置決めされる。
搬入手段31は、基台11上で旋回可能な搬入アーム32の先端に搬入パッド33を設けて構成される。搬入手段31では、搬入パッド33によって仮置きテーブル22からウエーハWが持ち上げられ、搬入アーム32によって搬入パッド33が旋回されることでチャックテーブル90にウエーハWが搬入される。
搬出手段36は、基台11上で旋回可能な搬出アーム37の先端に搬出パッド38を設けて構成される。搬出手段36では、搬出パッド38によってチャックテーブル90からウエーハWが持ち上げられ、搬出アーム37によって搬出パッド38が旋回されることでチャックテーブル90からウエーハWが搬出される。
洗浄機構26は、スピンナーテーブル27に向けて洗浄水及び乾燥エアを噴射する各種ノズル(不図示)を設けて構成される。洗浄機構26では、ウエーハWを保持したスピンナーテーブル27が基台11内に降下され、基台11内で洗浄水が噴射されてウエーハWがスピンナー洗浄された後、乾燥エアが吹き付けられてウエーハWが乾燥される。
搬入手段31及び搬出手段36の後方には、3つのチャックテーブル90が周方向に均等間隔で備えられたターンテーブル9が設けられている。チャックテーブル90の下方にはチャックテーブル90を回転させる回転手段(図1では不図示)が設けられている。各チャックテーブル90の上面には、ウエーハWの下面を保持する保持面が形成されている。
ターンテーブル9が回転することで、チャックテーブル90に保持されたウエーハWが搬入及び搬出される搬入出位置、粗研削手段46に対応する粗研削位置、仕上げ研削手段51に対応する仕上げ研削位置に順に位置づけられる。なお、ターンテーブル9及びチャックテーブル90を駆動させる構成については後述する。
また、ターンテーブル9の周囲には、コラム12、13が立設されている。コラム12には、粗研削手段46を上下動させる移動機構61が設けられている。移動機構61は、コラム12の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール62と、一対のガイドレール62にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル63とを有している。
Z軸テーブル63の前面には、ハウジング64を介して粗研削手段46が支持されている。Z軸テーブル63の背面側にはボールネジ65が螺合されており、ボールネジ65の一端にはモータ66が連結されている。モータ66によってボールネジ65が回転駆動され、粗研削手段46がガイドレール62に沿ってZ軸方向に移動される。
同様に、コラム13には、仕上げ研削手段51を上下動させる移動機構71が設けられている。移動機構71は、コラム13の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール72と、一対のガイドレール72にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル73とを有している。
Z軸テーブル73の前面には、ハウジング74を介して仕上げ研削手段51が支持されている。Z軸テーブル73の背面側にはボールネジ75が螺合されており、ボールネジ75の一端にはモータ76が連結されている。モータ76によってボールネジ75が回転駆動され、仕上げ研削手段51がガイドレール72に沿ってZ軸方向に移動される。
粗研削手段46及び仕上げ研削手段51は、円筒状のスピンドルの下端にマウント47、52を設けて構成されている。粗研削手段46では、チャックテーブル90に保持されたウエーハWを粗研削する。粗研削手段46のマウント47の下面には、複数の粗研削砥石48が環状に配設された研削ホイール49が回転可能に装着される。粗研削砥石48は、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンドやビトリファイドボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成される。
また、仕上げ研削手段51では、チャックテーブル90に保持されたウエーハWを仕上げ研削する。仕上げ研削手段51のマウント52の下面には、複数の仕上げ研削砥石53が環状に配設された仕上げ研削用の加工具としての研削ホイール54が装着される。仕上げ研削砥石53は、粗研削砥石48よりも粒径が細かい砥粒で形成される。粗研削加工及び仕上げ研削加工では、研削砥石48、53によってウエーハWが所定の厚みまで研削されて薄化される。
粗研削位置及び仕上げ研削位置の近傍にはそれぞれ、チャックテーブル90の保持面高さを測定する第1の測定手段80と、ウエーハWの上面高さを測定する第2の測定手段81とが設けられている。第1の測定手段80及び第2の測定手段81は、共に接触式のハイトゲージで構成される。
第1の測定手段80は、先端の測定子を保持面に接触させて保持面高さを測定する。第2の測定手段81は、チャックテーブル90が保持したウエーハWの上面に測定子を接触させてウエーハWの上面高さを測定する。保持面高さ及びウエーハWの上面高さの測定値は、制御手段82に出力される。
また、研削装置1には、装置各部を統括制御する制御手段82が設けられている。制御手段82は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。制御手段82は、例えば、粗研削手段46及び仕上げ研削手段51の研削送り量、研削送り速度等(その他、例えば研削ホイールの回転速度)を制御する。具体的に制御手段82は、研削加工中、第1の測定手段80及び第2の測定手段81の測定値からウエーハWの厚みをリアルタイムに算出し、ウエーハWの厚みが仕上げ厚みに達するまで粗研削手段46及び仕上げ研削手段51の研削送りを制御する。
このような研削装置1では、カセットC内からウエーハWが位置決め機構21に搬送されて、位置決め機構21でウエーハWがセンタリングされる。次に、チャックテーブル90上にウエーハWが搬入され、ターンテーブル9の回転によって、チャックテーブル90に保持されたサブストレートSに接着したウエーハWが粗研削位置、仕上げ研削位置の順に位置づけられる。粗研削位置ではウエーハWが粗研削加工され、仕上げ研削位置ではウエーハWが仕上げ研削加工される。そして、洗浄機構26でウエーハWが洗浄され、洗浄機構26からカセットCへウエーハWが搬出される。
ところで、一般にターンテーブル上に配置される複数のチャックテーブルは、自転可能であると共に、ターンテーブルが回転されることでターンテーブルの中心を軸に公転可能に構成されている。各チャックテーブルには、それぞれ駆動源となるモータが設けられる。また、ターンテーブルも、チャックテーブルとは別に駆動源となるモータが設けられる。
上記のように、チャックテーブル毎にモータを設けているため、ターンテーブルを回転させるモータは、ターンテーブルだけでなく、全てのチャックテーブル及びそれらを駆動させるモータを合わせた総重量に耐え得る駆動力が必要となる。この結果、ターンテーブル用のモータには大型のものが採用される。
また、チャックテーブルを回転させるモータは、研削負荷に耐えてチャックテーブルを回転させる動力を必要としているので、研削負荷が大きい装置ではチャックテーブルを回転させるモータも大きくする必要がある。これに伴い、ターンテーブル用のモータにおける回転対象物の総重量が大きくなるので、当該モータも大きくする必要がある。
このように、モータの増加や大型化に伴って、モータの設置箇所を大きく確保せざる得なく、その他に加工装置(研削装置)の重量増加の要因と成り得る。よって、可能な限りモータの数を減らすことが望まれている。
そこで、本件発明者は、チャックテーブルを回転駆動するモータでターンテーブルを回転させることを着想した。具体的に本実施の形態では、各チャックテーブル90の駆動源となる複数のモータ94の回転力をターンテーブル9に伝達可能なクラッチを設ける構成とした。これにより、ターンテーブル9専用のモータを設ける必要が無くなり、構成の簡略化に成功した。この結果、装置全体として軽量化が可能となった。
次に、図2及び図3を参照して、本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの周辺構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。図3は、本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの断面模式図である。なお、図2では、説明の便宜上、3つのチャックテーブルのうち、紙面手前側の2つのみ、駆動源となるモータを図示している。また、図2及び図3において、各構成の大きさや配置箇所等が異なっているが、機能的には同じものである。
図2及び図3に示すように、ターンテーブル9は、円板状に形成され、複数のチャックテーブル90(図2では3つ)を上面に配置できるように十分な外径を有している。ターンテーブル9は、基台91上で回転可能に支持されている。具体的に、基台91は、ターンテーブル9と同心で有底円筒状に形成され、基台91の底面中央には、鉛直方向上方に向かって延びる支持柱92が設けられている。支持柱92の先端には、ターンテーブル9が回転可能に支持される。また、ターンテーブル9の下方において、支持柱92には、従動ギヤ92a(第2の円板)が同心に配設されている。ターンテーブル9、支持柱92、及び従動ギヤ92aは、一体固定されている。
また、基台91の外周部上端とターンテーブル9との間には、エアスライダ91aが設けられており、ターンテーブル9は、エアスライダ91aによっても支持されている。エアスライダ91aには、図示しないエア供給源が接続されている。詳細は後述するが、エアスライダ91aにエアが供給されることで、ターンテーブル9がエアスライダ91aから浮上される。
チャックテーブル90は、上記したようにターンテーブル9の上方において、周方向に所定間隔で3つ配置されている。各チャックテーブル90の中央には、下方に向かって延びる回転軸93が設けられている。回転軸93は、ターンテーブル9を貫通して鉛直方向下方に延びている。ターンテーブル9の下側において、回転軸93にはプーリ93aが設けられている。チャックテーブル90、回転軸93、及びプーリ93aは、一体回転可能に固定されている。
ターンテーブル9の下側において、回転軸93よりターンテーブル9の径方向内側には、チャックテーブル90用のモータ94が設けられている。モータ94は、ブラケット95を介してターンテーブル9の下面に支持される。モータ94は、鉛直方向上側に向かって駆動軸が突出しており、モータ94の駆動軸には、下から順に第1駆動ギヤ94a、第2駆動ギヤ94b(第1の円板)が固定(接続)されている。第1駆動ギヤ94aとプーリ93aとの間には、ベルト96が巻き掛けられており、モータ94の回転力が回転軸93(チャックテーブル90)に伝達可能となっている。なお、第2駆動ギヤ94bは、従動ギヤ92aと同じ高さに配設されている。
第2駆動ギヤ94bと従動ギヤ92aとの間には、モータ94の回転力をターンテーブル9に伝達するための伝達機構97が設けられている。伝達機構97は、ターンテーブル9に対するモータ94の回転力の伝達及びその解除を切換え可能に構成される。具体的に伝達機構97は、鉛直方向に軸を進退可能なエアシリンダ98(連結手段)と、エアシリンダ98の軸端で回転可能な連結ギヤ98a(第3の円板)とを備えている。エアシリンダ98は、ターンテーブル9の下面に固定されており、軸の先端が下方に向けられている。連結ギヤ98aは、エアシリンダ98の軸の下端に配設されており、当該軸に対して空転可能に構成される。
エアシリンダ98には、図示しないエア供給源が接続されている。連結ギヤ98aは、エアシリンダ98の駆動に応じて、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに噛み合い可能となっている。具体的にエアシリンダ98は、連結ギヤ98aが第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに噛み合い可能な「噛み合い位置(後述する伝達位置)」と、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに対する連結ギヤ98aの噛み合いを解除する「解除位置」に、連結ギヤ98aを位置付けることが可能である。
なお、本発明におけるモータ94の回転力をターンテーブル9に伝達する伝達手段としてのクラッチ(クラッチ機構)は、モータ94の軸端に配設される第2駆動ギヤ94b、支持柱92に配設される従動ギヤ92a、上記した伝達機構97等を含むものとする。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るターンテーブル及びチャックテーブルの動作について説明する。図4は、本実施の形態に係るターンテーブルを回転させるときの動作説明図である。特に、図3は連結ギヤ98aが解除位置に位置付けられた状態を示し、図4は連結ギヤ98aが伝達位置に位置付けられた状態を示している。
図3に示すように、ターンテーブル9を回転させる必要がない場合(例えば、研削時)は、エアスライダ91aは駆動されず(エア供給されず)、ターンテーブル9がエアスライダ91aに接触(着座)した状態となっている。このため、ターンテーブル9は、エアスライダ91aとの間の摩擦により、回転(空転)することが無い。また、連結ギヤ98aは、上記のように解除位置に位置付けられている。すなわち、連結ギヤ98aは、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに噛み合って(接触)していない。
この場合、モータ94が駆動されることで、モータ94の回転力は、第1駆動ギヤ94a、ベルト96を介してチャックテーブル90(プーリ93a及び回転軸93を含む)にのみ伝達される。これにより、チャックテーブル90が回転される。
一方、図4に示すように、ターンテーブル9を回転させる場合(例えば、搬送時)は、エアシリンダ98にエアが供給され、ターンテーブル9がエアシリンダ98から浮上(離間)される。また、エアシリンダ98が駆動され、連結ギヤ98aが上方に移動される。この結果、連結ギヤ98aは、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに噛み合う。すなわち、連結ギヤ98aの外周は、第2駆動ギヤ94bの外周と従動ギヤ92aの外周に接触する。ここで「噛み合い位置」は、第2駆動ギヤ94bの回転力(モータ94の回転力)を従動ギヤ92aに伝達させる「伝達位置」と呼ぶこともできる。
ターンテーブル9は、エアスライダ91aから浮上されているため、ターンテーブル9とエアスライダ91aとの間には、摩擦が生じていない。この場合、モータ94が駆動されると、チャックテーブル90が回転されるだけでなく、第2駆動ギヤ94b、連結ギヤ98a、及び従動ギヤ92a(支持柱92を含む)を介してターンテーブル9が回転される。
ターンテーブル9を所定角度回転させた後に停止させたい場合には、モータ94の回転駆動を停止する。これにより、連結ギヤ98aを介してターンテーブル9も停止される。なお、このとき、エアスライダ91aに対するエア供給も停止される。これにより、エアスライダ91aに対するターンテーブル9の浮上が解除され、ターンテーブル9がエアスライダ91aに接触(着座)する。よって、摩擦力でターンテーブル9の回転にブレーキをかけることができ、ターンテーブル9を所定位置で停止させ易くすることができる。
例えば、ある所定のチャックテーブル90は、研削位置(粗研削位置又は仕上げ研削位置)から搬入位置(搬入出位置)に位置付けられ、別のチャックテーブル90は、搬入位置から研削位置に位置付けられる。このように、複数のチャックテーブル90用のモータ94が協働してターンテーブル9を回転させることができ、チャックテーブル90を所望の位置に移動させることが可能である。また、複数のモータ94によるターンテーブル9の回転駆動は、複数のチャックテーブル90用のモータ94全てを用いてもよく、複数のモータ94のうち、いくつかを選択してターンテーブル9を回転させてもよい。さらに、単一のモータ94でターンテーブル9を回転させてもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、チャックテーブル90を回転させるモータ94の回転力を、伝達機構97を介してターンテーブルに伝達することができる。これにより、チャックテーブル90のモータ94でターンテーブル9を回転駆動させることができる。また、ターンテーブル9を停止させたい場合は、モータ94の回転を停止させると共に、エアスライダ91aに対するターンテーブル9の浮上を解除する。これにより、チャックテーブル90を所望の位置(例えば、搬入位置と研削位置)に位置付けることが可能となる。以上より、ターンテーブル9を回転させるために別途モータを設ける必要がなく、モータの数を減らすことができる。この結果、装置全体を軽量化することができる。
なお、本実施の形態では、伝達機構97が連結ギヤ98aを昇降させる構成としたが、この構成に限定されない。例えば、図5、図6及び図7に示す構成であってもよい。図5は、第1の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。図6は、第2の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。図7は、第3の変形例に係るターンテーブル及びチャックテーブルの斜視図である。特に、図7Aはターンテーブル及びチャックテーブルの全体斜視図を示し、図7Bはモータ94周辺の構成を拡大した模式図である。
図5では、伝達機構101が連結ギヤ98aを水平方向に移動させることで、モータ94の回転力の伝達及びその解除を実施する。具体的に、伝達機構101は、水平方向に延在するガイドレール102上をスライド可能なスライダ103の上面に連結ギヤ98aが空転可能に支持されている。連結ギヤ98aは、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに噛み合い可能な「噛み合い位置」と、第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ92aに対する噛み合いを解除する「解除位置」との間で移動可能に構成される。すなわち、ガイドレール102及びスライダ103が連結手段を構成する。
図6では、従動ギヤ201が支持柱92に対して軸方向に昇降させることで、第2駆動ギヤ94bと従動ギヤ201との噛み合いを切換えるように構成される。具体的に、従動ギヤ201は、支持柱92に対して軸方向にスライド可能である一方、周方向の回転を規制するよう、支持柱92に対して例えばスプライン嵌合されている。従動ギヤ201が第2駆動ギヤ94bに対して噛み合い可能な噛み合い位置に位置付けられると、モータ94の回転力を第2駆動ギヤ94bを介してターンテーブル9に伝達することが可能である。この場合、連結ギヤ98aを省略することが可能である。
図7では、第1駆動ギヤ94a及び第2駆動ギヤ94bの連結及びその解除を切換えるように構成される。具体的に、第1駆動ギヤ94aと第2駆動ギヤ94bとの間には、互いの連結を切換え可能な連結器94cが設けられている。連結器94cは、例えば電磁石で構成され、電気的なオンオフにより、第1駆動ギヤ94aの回転軸と第2駆動ギヤ94bの回転軸との連結及びその解除を切換える。また、第2駆動ギヤ94bは、支持柱92に一体固定された従動ギヤ301に噛み合っている。第1駆動ギヤ94a及び第2駆動ギヤ94bが連結されることにより、モータ94の回転力を第2駆動ギヤ94b及び従動ギヤ301を介してターンテーブル9に伝達することが可能である。この場合、連結ギヤ98aを省略することが可能である。このように、図5、図6及び図7の構成であっても、モータ94でターンテーブル9を回転駆動させることが可能である。
また、上記実施の形態では、ターンテーブル9上に3つのチャックテーブル90を配置節する構成としたが、この構成に限定されない。チャックテーブル90の個数は適宜変更が可能であり、3つより少なくても多くてもよい。
また、上記実施の形態では、第1−第3の円板をギヤで構成したが、これらのギヤは、例えば、傘歯車で構成されることが好ましい。この場合、各ギヤ同士が噛み合う又はその解除をスムーズにすることが可能である。なお、第1−第3の円板は、ギヤに限定されず適宜変更が可能である。例えば、プーリやベルトを用いてもよい。また、ローラ同士の接触及び離間を切換えることで、モータ94の回転力の伝達及びその解除を切換えてもよい。
また、上記実施の形態では、エアスライダ91aやエアシリンダ98等のエア駆動の機構を用いる構成としたが、この構成に限定されない。例えばエアシリンダ98は、電動式(例えばモータ駆動)のアクチュエータに置き換えることが可能である。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、複雑な光学系の構成を必要とすることなく、簡易な構成で適切にスクラッチを検出することができるという効果を有し、特に、ウエーハの表面を研削する研削装置に有用である。
W ウエーハ
1 研削装置
46 粗研削手段(研削手段)
51 仕上げ研削手段(研削手段)
9 ターンテーブル
90 チャックテーブル
91a エアスライダ
92 支持柱
92a、201、301 従動ギヤ(第2の円板)
94 モータ
94b 第2駆動ギヤ(第1の円板)
97 伝達機構
98 エアシリンダ(連結手段)
98a 連結ギヤ(第3の円板)

Claims (2)

  1. ウエーハを保持する回転可能なチャックテーブルと、
    該チャックテーブルが保持したウエーハを研削する研削手段と、
    該ウエーハを搬入する搬入位置と該研削手段による研削位置とに該チャックテーブルを位置付けるターンテーブルと、から少なくとも構成された研削装置であって、
    該ターンテーブルには、
    該チャックテーブルを回転させるモータと、
    該モータの回転力を該ターンテーブルに伝達するクラッチと、が配設され、
    該ターンテーブルは、該モータと該クラッチとによって回転し、該チャックテーブルを少なくとも該搬入位置と該研削位置とに位置付ける研削装置。
  2. 該クラッチは、
    該モータの回転軸に接続する第1の円板と、
    該ターンテーブルを回転可能に支持する支持柱に配設された第2の円板(円弧板)と、
    第1の円板と該第2の円板との間に配設される第3の円板と、
    該第3の円板の外周を該第1の円板の外周と該第2の円板の外周とに接触させ該第1の円板の回転力を該第2の円板に伝達させる伝達位置と該伝達を解除する解除位置とに位置付ける連結手段と、を備え、
    該ターンテーブルはエアスライダによって支持され、
    該ターンテーブルを回転させる際は、該エアスライダにエアを供給して該ターンテーブルを浮上させると共に該クラッチを介して該モータの回転力を該ターンテーブルに伝達させ、
    該ターンテーブルを停止させる際は、該エアスライダへのエアの供給を停止して該ターンテーブルを該エアスライダに着座させるとともに該クラッチを介して該モータの回転力を遮断する請求項1に記載の研削装置。
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