JP2018082534A - モータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータが樹脂封止部材で覆われているモータの製造方法において、ステータの軸方向におけるステータと樹脂封止部材との相対位置精度を確保することが可能となるモータの製造方法を提供する。
【解決手段】ステータ6のZ2方向側および外周側を覆う樹脂封止部材を備えるモータの製造方法には、金型50と、Z2方向側から金型50に組み合わされる金型51とを用いて樹脂封止部材をステータ6と一体成形する樹脂封止部材成形工程が含まれている。金型50には、Z2方向を向く支持面53fが形成され、金型51は、Z1方向側へステータ6を押すための押付けピン58を備えている。樹脂封止部材成形工程では、ステータ6の一部が支持面53fに当接するとともに押付けピン58によって支持面53fに押し付けられた状態で、金型50、51の内部に形成されるキャビティ52に樹脂を充填する射出成形によって樹脂封止部材を成形する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ステータの少なくとも一部が樹脂封止部材で覆われているモータの製造方法に関する。
従来、モータの一部を構成するステータの少なくとも一部を覆う樹脂ケーシングの成形方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の成形方法では、第1金型と第2金型とを用いた射出成形によって、樹脂ケーシングが成形されており、内部にステータが配置された状態の第1金型と第2金型とを組み合わせると、第1金型および第2金型の内部に樹脂ケーシングの形状に対応する空洞(キャビティ)が形成される。また、キャビティに樹脂を充填して硬化させることで、樹脂ケーシングが形成される。
特許文献1に記載の成形方法で使用される第1金型は、ベース金型と、中心金型と、複数の第1補助金型と、複数の第2補助金型とから構成されている。ベース金型は、有底円筒状の金型であり、樹脂ケーシングの軸方向の一端面および外周面の一部は、ベース金型によって形成される。中心金型は、ベース金型の底部の上面に固定される円柱状の金型である。複数の第1補助金型および第2補助金型は、中心金型よりも小さい金型であり、中心金型に取り付けられている。第1金型では、中心金型と複数の第1補助金型と複数の第2補助金型とが組み合わされると、これらの金型群の外周面に、複数の段差面が形成される。第1金型の内部に配置されるステータは、複数の段差面によって、ステータの軸方向において第1金型に対して位置決めされている。
特開2015−154514号公報
特許文献1に記載の成形方法では、キャビティに樹脂を充填する際に、第1金型および第2金型の内部に配置されるステータに比較的大きな圧力(成形圧)が作用して、第1金型および第2金型の内部でステータが軸方向へずれるおそれがある。また、第1金型および第2金型の内部でステータが軸方向へずれると、ステータと一体で形成される樹脂ケーシングとステータとの軸方向における相対位置精度が低下して、モータの特性が低下するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、ステータの少なくとも一部が樹脂封止部材で覆われているモータの製造方法において、ステータの軸方向におけるステータと樹脂封止部材との相対位置精度を確保することが可能となるモータの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のモータの製造方法は、駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成されロータの外周側に配置されるステータとを備えるとともに、筒状に形成されるステータの軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、少なくともステータの第2方向側およびステータの外周側を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備えるモータの製造方法であって、第1金型と、第2方向側から第1金型に組み合わされる第2金型とを用いて、樹脂封止部材をステータと一体成形する樹脂封止部材成形工程を備え、第1金型には、軸方向に直交するとともに第2方向を向く支持面が形成され、第2金型は、第1方向側へステータを押すための押付けピンを備え、樹脂封止部材成形工程では、ステータの一部が支持面に当接するとともに押付けピンによって支持面に押し付けられた状態で、第1金型および第2金型の内部に形成されるキャビティに樹脂を充填する射出成形によって樹脂封止部材を成形することを特徴とする。
本発明のモータの製造方法では、第1金型と第2金型とを用いて樹脂封止部材をステータと一体成形する樹脂封止部材成形工程において、第2方向を向く支持面にステータの一部が当接するとともに、第1方向側へステータを押す押付けピンによってステータの一部が支持面に押し付けられた状態で、第1金型および第2金型の内部に形成されるキャビティに樹脂を充填する射出成形によって樹脂封止部材を成形している。そのため、本発明では、キャビティに樹脂を充填して樹脂封止部材を成形する際に、第1金型および第2金型の内部でステータが軸方向へずれるのを抑制することが可能になる。したがって、本発明では、軸方向におけるステータと樹脂封止部材との相対位置精度を確保することが可能になる。
本発明において、たとえば、ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアとを備え、複数の突極部は、外周環部からステータの径方向の内側に向かって突出し、樹脂封止部材成形工程では、外周環部の第1方向側の端面が支持面に当接している。この場合には、軸方向におけるステータコアと樹脂封止部材との相対位置精度を高めることが可能になる。
本発明において、ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアと、突極部に取り付けられる絶縁部材とを備え、複数の突極部は、外周環部からステータの径方向の内側に向かって突出し、駆動用コイルは、絶縁部材を介して突極部に巻回され、絶縁部材は、外周環部の第2方向側の端面の少なくとも一部を覆う覆部を備え、樹脂封止部材成形工程では、ステータの周方向および径方向における覆部の中央部分に押付けピンの第1方向端が接触していることが好ましい。本発明では、樹脂封止部材成形工程において、押付けピンによって第1方向側へステータが押されているため、樹脂封止部材成形工程後に、ステータと一体となった樹脂封止部材を第1金型および第2金型から外すと、樹脂封止部材の、押付けピンが配置されていた箇所に穴が開くが、このように構成すると、樹脂封止部材成形工程後に、駆動用コイルおよびステータコアが露出するのを防止することが可能になる。したがって、モータの防水性を確保することが可能になる。
本発明において、第1金型には、キャビティの一部を構成する円環状の凹部が形成され、ステータの径方向における凹部の外側面には、径方向の内側へ突出するリブが形成され、リブの第2方向側の端面は、支持面と同一平面上に配置され、樹脂封止部材成形工程では、ステータの一部がリブの第2方向側の端面に当接するとともに、リブは、ステータの周方向において押付けピンと略同じ位置に配置されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材成形工程において、支持面に加えてリブの第2方向側の端面にステータの一部が当接するとともに、第1方向側へステータを押す押付けピンの力を、リブの第2方向側の端面によって比較的近い位置で受けることが可能になる。したがって、樹脂封止部材成形工程において、第1金型および第2金型の内部でのステータの状態を安定させることが可能になる。
本発明において、ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアとを備え、複数の突極部は、外周環部からステータの径方向の内側に向かって突出し、第1金型には、軸方向に直交するとともに第2方向を向く第2支持面が形成され、樹脂封止部材成形工程では、外周環部の第1方向側の端面が支持面に当接し、径方向における突極部の内側端部分の第1方向側の端面が第2支持面に当接していることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材成形工程において、径方向におけるステータの両側部分が第1金型に当接するため、第1金型および第2金型の内部でのステータの状態を安定させることが可能になる。
本発明において、第1金型には、キャビティの一部を構成する円環状の凹部が形成され、ステータの径方向における凹部の内側面には、径方向の外側へ突出する第2リブが形成され、第2リブの第2方向側の端面は、第2支持面となっており、樹脂封止部材成形工程では、第2リブは、ステータの周方向において押付けピンと略同じ位置に配置されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材成形工程において、第1方向側へステータを押す押付けピンの力を、第2リブの第2方向側の端面によって比較的近い位置で受けることが可能になる。したがって、樹脂封止部材成形工程において、第1金型および第2金型の内部でのステータの状態をより安定させることが可能になる。
以上のように、本発明のモータの製造方法によってモータを製造すれば、ステータの軸方向におけるステータと樹脂封止部材との相対位置精度を確保することが可能となる。
本発明の実施の形態にかかるモータの製造方法で製造されるモータが組み込まれるポンプ装置の断面図である。 図1に示すステータの斜視図である。 図1に示す樹脂封止部材付きのステータの斜視図である。 図3に示す樹脂封止部材付きのステータを反対側から示す斜視図である。 図3に示す樹脂封止部材付きのステータの平面図である。 図1に示す樹脂封止部材をステータと一体成形する樹脂封止部材成形工程で使用される第1金型および第2金型の構成を説明するための断面図である。 図6に示す金型本体の斜視図である。 図7のE部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるモータの製造方法で製造されるモータ3が組み込まれるポンプ装置1の断面図である。図2は、図1に示すステータ6の斜視図である。図3は、図1に示す樹脂封止部材12付きのステータ6の斜視図である。図4は、図3に示す樹脂封止部材12付きのステータ6を反対側から示す斜視図である。図5は、図3に示す樹脂封止部材12付きのステータ6の平面図である。以下の説明では、図1等のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である図1等のZ2方向側を「下」側とする。
本形態のモータの製造方法で製造されるモータ3は、ポンプ装置1に組み込まれて使用される。ポンプ装置1は、モータ3の動力で回転する羽根車2を備えている。また、モータ3は、DCブラシレスモータであり、ロータ5とステータ6とを備えている。ロータ5は、ロータ5の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、ロータ5の軸方向となっている。
羽根車2、ロータ5およびステータ6は、モータ3の一部を構成するハウジング8と、ハウジング8の上端部に固定されるケース体9とから構成されるポンプケースの内部に配置されている。ケース体9には、流体の吸入口9aと、流体の吐出口9bとが形成されている。ハウジング8とケース体9とに囲まれた領域は、吸入口9aから吸入された流体が吐出口9bに向かって通過するポンプ室10となっている。ハウジング8は、ステータ6を覆う樹脂製の樹脂封止部材12と、樹脂封止部材12の上端側に固定されるカバー部材13とを備えている。
ロータ5は、回転軸14と、駆動用磁石15と、スリーブ16とを備えている。回転軸14は、回転軸14の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。スリーブ16は、上下方向の両端に鍔部を有する鍔付きの略円筒状に形成されている。このスリーブ16は、回転軸14の下端側部分の外周面に固定されている。駆動用磁石15は、スリーブ16の外周面に固定されている。また、駆動用磁石15は、上下方向の両端に形成されるスリーブ16の鍔部の間に配置されている。
回転軸14の上端部には、羽根車2が固定されている。羽根車2は、ポンプ室10の内部に配置されている。回転軸14は、スリーブ16を上下方向で挟むように配置される2個の軸受17、18に回転可能に支持されている。軸受17、18は、すべり軸受であり、鍔付きの円筒状に形成されている。スリーブ16の上側に配置される軸受17は、カバー部材13に固定され、スリーブ16の下側に配置される軸受18は、樹脂封止部材12に固定されている。
軸受17は、軸受17の鍔部が下側に配置された状態でカバー部材13に固定され、軸受18は、軸受18の鍔部が上側に配置された状態で樹脂封止部材12に固定されている。スリーブ16の上端側には、軸受17の鍔部が接触可能な円環状の軸受板19が固定されている。スリーブ16の下端側には、軸受18の鍔部が接触可能な円環状の軸受板20が固定されている。上下方向における軸受17の鍔部と軸受板19との間、および、軸受18の鍔部と軸受板20との間の少なくともいずれか一方には、わずかな隙間が形成されている。
本形態では、軸受17、18がロータ5のラジアル軸受として機能し、軸受17、18および軸受板19、20がロータ5のスラスト軸受として機能している。また、軸受17の上側には、円環状のシール部材21が配置されている。シール部材21は、カバー部材13に固定されている。シール部材21の内周面は、回転軸14の外周面に接触している。
ステータ6は、全体として筒状に形成されている。具体的には、ステータ6は、略円筒状に形成されている。このステータ6は、ステータ6の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、ステータ6の軸方向となっている。また、ステータ6は、ロータ5の外周側に配置されている。本形態の上方向(Z1方向)は、ステータ6の軸方向の一方である第1方向となっており、下方向(Z2方向)は、第1方向の反対方向(ステータ6の軸方向の他方)である第2方向となっている。以下の説明では、ステータ6の径方向を「径方向」とし、ステータ6の周方向(円周方向)を「周方向」とする。
ステータ6は、複数の駆動用コイル23と、ステータコア24と、絶縁部材としての複数のインシュレータ25とを備えている。ステータコア24は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。このステータコア24は、環状に形成される外周環部24aと、外周環部24aから径方向の内側に向かって突出する複数の突極部24bとを備えている。本形態のステータコア24は、9個の突極部24bを備えている。
外周環部24aは、円環状に形成されている。外周環部24aの外周面は、ステータコア24の外周面を構成している。また、上下方向から見たときに、外周環部24aの外周面は、ステータ6の外周面となっている。外周環部24aの上端面24cは、上下方向に直交する平面となっている。外周環部24aの下端面も上下方向に直交する平面となっている。9個の突極部24bは、等角度ピッチで形成されており、周方向において一定のピッチで配置されている。突極部24bの先端部分(径方向の内側端部分)は、周方向の両側に向かって伸びる略円弧状に形成されている。突極部24bの先端面は、駆動用磁石15の外周面と対向している。
インシュレータ25は、樹脂等の絶縁性材料で形成されている。このインシュレータ25は、突極部24bごとに取り付けられている。すなわち、ステータ6は、9個のインシュレータ25を備えている。また、インシュレータ25は、両端に鍔部を有する鍔付きの筒状に形成されており、筒状に形成されるインシュレータ25の軸方向とステータ6の径方向とが一致するように突極部24bに取り付けられている。駆動用コイル23は、インシュレータ25を介して突極部24bに巻回されている。すなわち、9個の駆動用コイル23のそれぞれが、インシュレータ25を介して9個の突極部24bのそれぞれに巻回されている。
図2に示すように、インシュレータ25は、外周環部24aの下端面の一部分を上側から覆っている。具体的には、外周環部24aの下端面の、周方向におけるインシュレータ25の間の部分、および、外周環部24aの下端面の径方向の外側部分は、インシュレータ25によって覆われていないが、外周環部24aの下端面のその他の部分は、インシュレータ25によって覆われている。すなわち、インシュレータ25は、外周環部24aの下端面の一部を覆う覆部25aを備えている。周方向において、覆部25aの周方向の中心と突極部24bの周方向の中心とは一致している。
同様に、インシュレータ25は、外周環部24aの上端面24cの一部分を上側から覆っている。具体的には、上端面24cの、周方向におけるインシュレータ25の間の部分、および、径方向における上端面24cの外側部分は、インシュレータ25によって覆われていないが、上端面24cのその他の部分は、インシュレータ25によって覆われている。
樹脂封止部材12は、駆動用コイル23を完全に覆って、駆動用コイル23を流体から保護するために設けられている。この樹脂封止部材12は、略円筒状に形成される筒部12aと、略円板状に形成される底部12bとから構成されており、全体として略有底円筒状に形成されている。筒部12aは、筒部12aの軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。上下方向から見たときに、筒部12aの中心とステータ6の中心とは一致している。
樹脂封止部材12は、BMC(Bulk Molding Compound)によって形成されている。また、樹脂封止部材12は、ステータ6と一体成形されている。ステータコア24の外周環部24aの上端面24cの一部、突極部24bの上端面の一部、および、突極部24bの先端面(径方向の内側面)は、樹脂封止部材12によって覆われていないが、ステータ6のその他の部分は、樹脂封止部材12によって覆われている。すなわち、ステータ6の下側および外周側は、樹脂封止部材12によって覆われている。
筒部12aは、肉厚の略円筒状に形成されている。筒部12aの外周面の上端側の外径は、筒部12aの外周面の下端側の外径よりも小さくなっている。すなわち、筒部12aの外周面は、筒部12aの外周面の下側部分をなす大径外周面12cと、筒部12aの外周面の上側部分をなす第1小径外周面12dと、上下方向において大径外周面12cと第1小径外周面12dとの間に配置される第2小径外周面12eとから構成されている。大径外周面12cの外径、第2小径外周面12eの外径および第1小径外周面12dの外径は、この順番で小さくなっている。また、第2小径外周面12eの外径は、外周環部24aの外径よりも小さくなっており、大径外周面12cの外径は、外周環部24aの外径よりも大きくなっている。
大径外周面12cと第2小径外周面12eとの境界部分には、上下方向に直交する平面状の段差面12fが形成されている。第2小径外周面12eには、径方向の内側に向かって窪む複数の凹部12gが形成されている。複数の凹部12gは、周方向において一定のピッチで形成されている。本形態では、図5に示すように、ステータ6の軸心を中心とする40°ピッチで9個の凹部12gが第2小径外周面12eに形成されている。上下方向から見たときの凹部12gの側面の形状は、円弧状となっている。また、凹部12gは、第2小径外周面12eの上下方向の全域に形成されている。周方向において、凹部12gと、突極部24bの周方向の中心とは、同じ位置に配置されている。
筒部12aの内周面の上端側の内径は、筒部12aの内周面の下端側の内径よりも大きくなっている。すなわち、筒部12aの内周面は、筒部12aの内周面の下側部分をなす小径内周面12hと、筒部12aの内周面の上側部分をなす大径内周面12jとから構成されており、小径内周面12hの内径は、大径内周面12jの内径よりも小さくなっている。大径内周面12jは、突極部24bの上端面よりも上側に配置されている。小径内周面12hの曲率半径は、突極部24bの先端面の曲率半径とほぼ等しくなっている。
小径内周面12hの上端側には、径方向の外側に向かって窪む複数の凹部12kが形成されている。複数の凹部12kは、周方向において一定のピッチで形成されている。本形態では、図5に示すように、ステータ6の軸心を中心とする40°ピッチで9個の凹部12kが小径内周面12hに形成されている。また、図5に示すように、周方向において、9個の凹部12kのそれぞれは、9個の凹部12gのそれぞれと同じ位置に配置されている。上下方向から見たときの凹部12kの側面の形状は、円弧状となっている。また、図3に示すように、凹部12kは、小径内周面12hの上端から、突極部24bの先端部分(径方向の内側端部分)の上端面までの範囲に形成されている。
上述のように、外周環部24aの上端面24cの一部は、樹脂封止部材12によって覆われていない。すなわち、上端面24cの一部は、樹脂封止部材12に覆われていない露出面24dとなっている。具体的には、上端面24cの径方向の外側部分が露出面24dとなっている。本形態では、露出面24dと段差面12fとが同一平面上に配置されている。すなわち、上端面24cと段差面12fとが同一平面上に配置されている。
なお、上述のように、凹部12gは、第2小径外周面12eの上下方向の全域に形成されており、上端面24cの、凹部12gが形成される箇所に配置される部分も露出面24dとなっている。また、上述のように、小径内周面12hの曲率半径は、突極部24bの先端面の曲率半径とほぼ等しくなっており、かつ、小径内周面12hの上端から突極部24bの先端部分の上端面までの範囲に、径方向の外側へ窪む凹部12kが形成されているため、突極部24bの先端部分の上端面の一部も樹脂封止部材12によって覆われていない。
底部12bは、筒部12aの下端を塞いでいる。底部12bの上面側の中心には、軸受18が固定されている。また、底部12bには、底部12bの下面からインシュレータ25の覆部25aの下端面まで通じる複数の穴12pが形成されている。本形態では、6個の穴12pが底部12bに形成されている。具体的には、図5に示すように、ステータ6の軸心を中心とする40°ピッチで配置される2個の穴12pの組が、ステータ6の軸心を中心とする120°ピッチで3箇所に形成されている。
図5に示すように、6個の穴12pのそれぞれは、周方向において、9個の凹部12g、12kのうちの6個の凹部12g、12hのそれぞれと同じ位置に配置されている。また、穴12pは、径方向において、凹部12gよりもわずかに内側に配置されている。また、穴12pは、底部12bの下面から、覆部25aの径方向および周方向の中央部分まで通じている。この穴12pは、丸穴状に形成されている。
カバー部材13は、樹脂封止部材12と別体で形成された樹脂部品である。このカバー部材13は、略円筒状に形成される筒部13aと、略円板状に形成される底部13bとから構成されており、全体として略有底円筒状に形成されている。筒部13aは、筒部13aの軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。上下方向から見たときに、筒部13aの中心とステータ6の中心とは一致している。
底部13bは、筒部13aの上端を塞いでいる。底部13bの中心には、貫通穴が形成されている。この貫通穴には、軸受17とシール部材21とが固定されている。また、底部13bの中心には、下側へ突出する円環状の円環部13cが形成されている。上下方向から見たときに、円環部13cの中心は、ステータ6の中心と一致している。図1に示すように、円環部13cの外周面は、筒部12aの大径内周面12jに接触している。本形態では、円環部13cの外周面と大径内周面12jとによって、径方向において、樹脂封止部材12に対してカバー部材13が位置決めされている。
筒部13aの内周面の上端側の内径は、筒部13aの内周面の下端側の内径よりも小さくなっている。すなわち、筒部13aの内周面は、筒部13aの内周面の下側部分をなす大径内周面13dと、筒部13aの内周面の上側部分をなす小径内周面13eとから構成されており、大径内周面13dの内径は、小径内周面13eの内径よりも大きくなっている。大径内周面13dと小径内周面13eとの境界部分には、上下方向に直交する平面状の段差面13fが形成されている。
筒部13aは、樹脂封止部材12の上端側部分を径方向の外側から覆っている。具体的には、筒部13aの、大径内周面13dが形成された部分が、筒部12aの、大径外周面12cが形成された部分の上端側を覆い、筒部13aの、小径内周面13eが形成された部分が、筒部12aの、第1小径外周面12dおよび第2小径外周面12eが形成された部分を覆っている。
段差面13fは、段差面12fに当接している。本形態では、段差面12fと段差面13fとによって、上下方向において、樹脂封止部材12に対してカバー部材13が位置決めされている。図1に示すように、第1小径外周面12dおよび第2小径外周面12eと、小径内周面13eとの径方向の間には、接着剤充填空間30が形成されており、接着剤充填空間30には、接着剤31が充填されている。
(モータの製造方法)
図6は、図1に示す樹脂封止部材12をステータ6と一体成形する樹脂封止部材成形工程で使用される第1金型50および第2金型51の構成を説明するための断面図である。図7は、図6に示す金型本体53の斜視図である。図8は、図7のE部の拡大図である。なお、以下の説明でも、説明の便宜上、モータ3の上側(図1等のZ1方向側)を「上」側とし、その反対側(図1等のZ2方向側)を「下」側とする。
モータ3の製造工程には、樹脂封止部材12をステータ6と一体成形する樹脂封止部材成形工程が含まれている。樹脂封止部材成形工程は、ステータ6の組立工程後に行われる。樹脂封止部材成形工程では、第1金型50と、下側から第1金型50に組み合わされる第2金型51とを用いて樹脂封止部材12が成形される。ステータ6が取り付けられた状態の第1金型50と第2金型51とを組み合わせると、第1金型50および第2金型51の内部に樹脂封止部材12の形状に応じたキャビティ52が形成される。樹脂封止部材成形工程では、キャビティ52に樹脂を充填する射出成形によって樹脂封止部材12を成形する。
なお、説明の便宜上、上述のように上下方向を規定しているが、実際の樹脂封止部材成形工程では、第1金型50が下側に配置されており、第1金型50に上側から第2金型51が組み合わされる。
第1金型50は、金型本体53と、樹脂封止部材12付きのステータ6を金型本体53から押し出して取り出すための複数のエジェクタピン(押出しピン)54とを備えている。金型本体53の下面には、キャビティ52の一部を構成する円環状の凹部53aと、溶融した樹脂が注入されるスプルー53bと、スプルー53bとキャビティ52とを繋ぐランナー53cとが形成されている。凹部53a、スプルー53bおよびランナー53cは、金型本体53の下面から上側に向かって窪むように形成されている。なお、図6では、ランナー53cの図示を省略している。
凹部53aの内周側は、ステータ6の内周側に配置される円柱状の中心部53dとなっている。中心部53dは、凹部53aと同心状に配置されている。また、中心部53dは、凹部53aの底面から下側へ突出するように形成されている。中心部53dの下端側部分は、金型本体53の下面よりも下側に突出している。また、金型本体53には、複数のエジェクタピン54のそれぞれが配置される複数の貫通穴53eが形成されている。貫通穴53eは、金型本体53の上面から凹部53aの底面まで通じている。エジェクタピン54は、エジェクタピン54の長手方向と上下方向とが一致するように配置されており、上下方向へ移動可能となっている。
金型本体53の下面の、凹部53aの外縁部分は、上下方向に直交する平面状の支持面53fとなっている。すなわち、第1金型50には、上下方向に直交するとともに下側を向く支持面53fが形成されている。支持面53fは、円環状に形成されている。図8に示すように、径方向における凹部53aの外側面には、径方向の内側へ突出する複数のリブ53gが形成されている。また、径方向における凹部53aの内側面には、径方向の外側へ突出する複数のリブ53hが形成されている。すなわち、中心部53dの上端側部分の外周面には、複数のリブ53hが形成されている。
本形態では、中心部53dの軸心を中心とする40°ピッチで9個のリブ53gが凹部53aの径方向の外側面に形成されている。また、中心部53dの軸心を中心とする40°ピッチで9個のリブ53hが凹部53aの径方向の内側面に形成されている。9個のリブ53gのそれぞれは、周方向において、9個のリブ53hのそれぞれと同じ位置に配置されている。本形態のリブ53hは、第2リブである。
上下方向から見たときのリブ53g、53hの側面の形状は、円弧状となっている。リブ53g、53hの下端面は、上下方向に直交する平面となっている。リブ53gの下端面は、支持面53fと同一平面上に配置されており、支持面53fに繋がっている。また、リブ53hの下端面も、支持面53fと同一平面上に配置されている。本形態では、リブ53hの下端面は、上下方向に直交するとともに下側を向く第2支持面としての支持面53jとなっている。すなわち、第1金型50には、上下方向に直交するとともに下側を向く支持面53jが形成されている。リブ53gは、金型本体53の下面から上側に向かって所定の範囲に形成されている。リブ53hは、中心部53dの上端側部分の外周面の、所定の範囲に形成されている。
第2金型51は、金型本体55と、樹脂封止部材12付きのステータ6を金型本体55から押し出して取り出すための複数のエジェクタピン56と、ゲートカット用の2本の稼働ピン57と、上側へステータ6を押すための複数の押付けピン58とを備えている。金型本体55の上面には、キャビティ52の一部を構成する凹部55aが形成されている。凹部55aは、金型本体55の上面から下側に向かって窪むように形成されている。上下方向から見たときの凹部55aの形状は、円形状となっている。凹部55aの外径は、凹部53aの外径よりも大きくなっている。
本形態の第2金型51は、6本の押付けピン58を備えている(図2、図4参照)。金型本体55には、6本の押付けピン58のそれぞれが配置される6個の貫通穴が形成されている。この貫通穴は、金型本体55の下面から凹部55aの底面まで通じており、押付けピン58は、押付けピン58の長手方向と上下方向とが一致するように配置されている。押付けピン58は、貫通穴に固定されている。押付けピン58の上端側部分は、凹部55aの底面よりも上側へ突出している。本形態では、上下方向から見たときの凹部55aの中心を中心にして40°ピッチで配置される2本の押付けピン58の組が、上下方向から見たときの凹部55aの中心を中心にして120°ピッチで3箇所に配置されている。
金型本体55には、複数のエジェクタピン56のそれぞれが配置される複数の貫通穴が形成されている。この貫通穴は、金型本体55の下面から凹部55aの底面まで通じている。エジェクタピン56は、エジェクタピン56の長手方向と上下方向とが一致するように配置されており、上下方向へ移動可能となっている。また、金型本体55には、2本の稼働ピン57のそれぞれが配置される2個の貫通穴が形成されている。この貫通穴は、金型本体55の下面から上面まで通じている。稼働ピン57は、稼働ピン57の長手方向と上下方向とが一致するように配置されており、上下方向へ移動可能となっている。
なお、本形態では、図7に示すように、ランナー53cは、二股状に形成されているが、ランナー53cは、スプルー53bから直線状に伸びるように形成されていても良い。すなわち、ランナー53cは、スプルー53bの軸線上に形成されていても良い。この場合には、第2金型51は、ゲートカット用の1本の稼働ピン57を備えていれば良い。
樹脂封止部材成形工程では、まず、ステータ6が取り付けられた状態の第1金型50と第2金型51とを組み合わせる。具体的には、上下方向から見たときに中心部53dの中心と凹部55aの中心とが一致するように、第1金型50と第2金型51とを組み合わせる。第1金型50と第2金型51とを組み合わせると、第1金型50および第2金型51の内部にキャビティ52が形成される。
第1金型50と第2金型51とが組み合わされた状態では、ステータ6の一部は、支持面53fに当接するとともに6本の押付けピン58によって支持面53fに押し付けられている。具体的には、図6に示すように、外周環部24の上端面24cが支持面53fに当接するとともに支持面53fに押し付けられている。また、6本の押付けピン58のそれぞれの上端は、9個のインシュレータ25のうちの6個のインシュレータ25のそれぞれの覆部25aの径方向および周方向の中央部分に接触しており、6本の押付けピン58は、6個の覆部25aを上側に押している(図2参照)。
また、第1金型50と第2金型51とが組み合わされた状態では、外周環部24の上端面24cが9個のリブ53gの下端面に当接しており、上端面24cは、6本の押付けピン58によってリブ53gの下端面に押し付けられている。さらに、第1金型50と第2金型51とが組み合わされた状態では、9個の突極部24bのそれぞれの先端部分の上端面(具体的には、周方向における上端面の中心部分)が、9個の支持面53jのそれぞれに当接しており、突極部24bの先端部分の上端面は、6本の押付けピン58によって支持面53jに押し付けられている。
また、第1金型50と第2金型51とが組み合わされた状態では、リブ53g、53hは、周方向において押付けピン58と略同じ位置に配置されている。具体的には、9個のリブ53gのうちの6個のリブ53gのそれぞれ、および、9個のリブ53hのうちの6個のリブ53hのそれぞれが、周方向において6本の押付けピン58のそれぞれと略同じ位置に配置されている。
ステータ6が取り付けられた状態の第1金型50と第2金型51とが組み合わされると、その後、樹脂封止部材成形工程では、この状態で、キャビティ52に樹脂を充填する。キャビティ52に注入された樹脂が硬化すると、第1金型50および第2金型51から樹脂封止部材12付きのステータ6が取り外されて、樹脂封止部材12付きのステータ6が完成する。なお、樹脂封止部材12の凹部12gは、リブ53gに対応する部分であり、凹部12kは、リブ53hに対応する部分である。また、穴12pは、押付けピン58に対応する部分である(図3参照)。
樹脂封止部材12付きのステータ6が完成すると、ステータ6の内周側にロータ5を配置するとともに、樹脂封止部材12の上端側にカバー部材13を固定する。ステータ6の内周側にロータ5が配置され、樹脂封止部材12の上端側にカバー部材13が固定されると、モータ3が完成する。また、回転軸14に羽根車2が固定されるとともに、ハウジング8にケース体9が固定されると、ポンプ装置1が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、樹脂封止部材12をステータ6と一体成形する樹脂封止部材成形工程において、ステータコア24の外周環部24の上端面24cが、支持面53fに当接するとともに6本の押付けピン58によって支持面53fに押し付けられた状態で、第1金型50および第2金型51の内部に形成されるキャビティ52に樹脂が充填されて、樹脂封止部材12が成形されている。そのため、本形態では、キャビティ52に樹脂を充填して樹脂封止部材12を成形する際に、第1金型50および第2金型51の内部でステータ6が軸方向へずれるのを抑制することが可能になる。したがって、本形態では、上下方向におけるステータ6と樹脂封止部材12との相対位置精度を確保することが可能になる。
特に本形態では、樹脂封止部材成形工程において、外周環部24の上端面24cが支持面53fに加えてリブ53gの下端面に当接するとともに、ステータコア24の突極部24bの先端部分の上端面が支持面53jに当接しているため、第1金型50および第2金型51の内部でのステータ6の状態をより安定させることが可能になる。また、樹脂封止部材成形工程では、リブ53g、53hが、周方向において押付けピン58と略同じ位置に配置されているため、上側へステータ6を押す押付けピン58の力を、リブ53gの下端面およびリブ53hの下端面(すなわち、支持面53j)によって比較的近い位置で受けることが可能になる。したがって、本形態では、樹脂封止部材成形工程において、第1金型50および第2金型51の内部でのステータ6の状態をより安定させることが可能になる。
このように本形態では、樹脂封止部材成形工程において、第1金型50および第2金型51の内部でのステータ6の状態をより安定させることが可能になるため、キャビティ52に樹脂を充填して樹脂封止部材12を成形する際に、第1金型50および第2金型51の内部でステータ6が軸方向へずれるのを効果的に抑制することが可能になる。したがって、本形態では、上下方向におけるステータ6と樹脂封止部材12との相対位置精度を高めることが可能になる。
本形態では、樹脂封止部材成形工程において、押付けピン58の上端は、インシュレータ25の覆部25aの径方向および周方向の中央部分に接触しており、完成後の樹脂封止部材12では、押付けピン58に対応する部分となる穴12pが、樹脂封止部材12の底部12bの下面から覆部25aの径方向および周方向の中央部分まで通じている。すなわち、本形態の樹脂封止部材12付きのステータ6では、駆動用コイル23およびステータコア24が露出していない。したがって、本形態では、樹脂封止部材12に穴12pが形成されていても、モータ3の防水性を確保することが可能になる。
本形態では、樹脂封止部材成形工程において、ステータコア24の外周環部24aの上端面24cが支持面53fに当接しているため、上端面24cの一部をなす露出面24dと同一平面上に配置される段差面12fを精度良く形成することが可能になる。また、本形態では、段差面12fと段差面13fとによって、上下方向において、樹脂封止部材12に対してカバー部材13が位置決めされているため、樹脂封止部材12とカバー部材13とを上下方向において精度良く位置決めすることが可能になる。さらに、本形態では、軸受17は、軸受17の鍔部が下側に配置された状態でカバー部材13の底部13bに固定され、軸受18は、軸受18の鍔部が上側に配置された状態で樹脂封止部材12の底部12bに固定されている。
そのため、本形態では、スリーブ16の上端側に固定される軸受板19と軸受17の鍔部との上下方向の間、および、スリーブ16の下端側に固定される軸受板20と軸受18の鍔部との上下方向の間の少なくともいずれか一方に形成される隙間のばらつきを抑制することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、樹脂封止部材成形工程において、外周環部24の上端面24cが支持面53fに当接しているが、樹脂封止部材成形工程において、たとえば、インシュレータ25の上端面が支持面53fに当接していても良い。また、上述した形態において、支持面53fが形成されていなくても良い。この場合には、樹脂封止部材成形工程において、ステータコア24の突極部24bの先端部分の上端面が支持面53jに当接するとともに6本の押付けピン58によって支持面53jに押し付けられた状態で、キャビティ52に樹脂が充填されて、樹脂封止部材12が成形される。
上述した形態において、第1金型50と第2金型51とが組み合わされたときに、リブ53gは、周方向において押付けピン58とずれた位置に配置されていても良い。また、第1金型50と第2金型51とが組み合わされたときに、リブ53hは、周方向において押付けピン58とずれた位置に配置されていても良い。また、上述した形態において、金型本体53に、リブ53gが形成されていなくても良いし、リブ53hが形成されていなくても良い。金型本体53にリブ53gが形成されていない場合には、樹脂封止部材12に凹部12gは形成されていない。また、金型本体53にリブ53hが形成されていない場合には、樹脂封止部材12に凹部12kは形成されていない。
上述した形態では、樹脂封止部材成形工程において、押付けピン58の上端は、インシュレータ25の覆部25aの径方向および周方向の中央部分に接触しているが、樹脂封止部材成形工程において、押付けピン58の上端は、覆部25aの、径方向の中央部分からずれた位置に接触していても良いし、覆部25aの、周方向の中央部分からずれた位置に接触していても良い。また、樹脂封止部材成形工程において、押付けピン58の上端は、インシュレータ25の、覆部25a以外の箇所に接触していても良い。
上述した形態において、9個のリブ53hに代えて、径方向における凹部53aの内側面に、中心部53dの軸心を中心とする円環状の円環部が形成されていても良い。この場合には、この円環部の下端面が第2支持面となる。また、上述した形態において、2個以上のインシュレータ25が一体で形成されていても良い。また、上述した形態では、モータ3は、ポンプ装置1に使用されているが、モータ3は、ポンプ装置1以外に使用されても良い。
3 モータ
5 ロータ
6 ステータ
12 樹脂封止部材
15 駆動用磁石
23 駆動用コイル
24 ステータコア
24a 外周環部
24b 突極部
24c 上端面(外周環部の第1方向側の端面)
25 インシュレータ(絶縁部材)
25a 覆部
50 第1金型
51 第2金型
52 キャビティ
53a 凹部
53f 支持面
53g リブ
53h リブ(第2リブ)
53j 支持面(第2支持面)
58 押付けピン
Z1 第1方向
Z2 第2方向

Claims (6)

  1. 駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成され前記ロータの外周側に配置されるステータとを備えるとともに、筒状に形成される前記ステータの軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、少なくとも前記ステータの第2方向側および前記ステータの外周側を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備えるモータの製造方法であって、
    第1金型と、第2方向側から前記第1金型に組み合わされる第2金型とを用いて、前記樹脂封止部材を前記ステータと一体成形する樹脂封止部材成形工程を備え、
    前記第1金型には、前記軸方向に直交するとともに第2方向を向く支持面が形成され、
    前記第2金型は、第1方向側へ前記ステータを押すための押付けピンを備え、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記ステータの一部が前記支持面に当接するとともに前記押付けピンによって前記支持面に押し付けられた状態で、前記第1金型および前記第2金型の内部に形成されるキャビティに樹脂を充填する射出成形によって前記樹脂封止部材を成形することを特徴とするモータの製造方法。
  2. 前記ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の前記駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアとを備え、
    複数の前記突極部は、前記外周環部から前記ステータの径方向の内側に向かって突出し、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記外周環部の第1方向側の端面が前記支持面に当接していることを特徴とする請求項1記載のモータの製造方法。
  3. 前記ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の前記駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアと、前記突極部に取り付けられる絶縁部材とを備え、
    複数の前記突極部は、前記外周環部から前記ステータの径方向の内側に向かって突出し、
    前記駆動用コイルは、前記絶縁部材を介して前記突極部に巻回され、
    前記絶縁部材は、前記外周環部の第2方向側の端面の少なくとも一部を覆う覆部を備え、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記ステータの周方向および前記径方向における前記覆部の中央部分に前記押付けピンの第1方向端が接触していることを特徴とする請求項1または2記載のモータの製造方法。
  4. 前記第1金型には、前記キャビティの一部を構成する円環状の凹部が形成され、
    前記ステータの径方向における前記凹部の外側面には、前記径方向の内側へ突出するリブが形成され、
    前記リブの第2方向側の端面は、前記支持面と同一平面上に配置され、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記ステータの一部が前記リブの第2方向側の端面に当接するとともに、前記リブは、前記ステータの周方向において前記押付けピンと略同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモータの製造方法。
  5. 前記ステータは、複数の駆動用コイルと、複数の前記駆動用コイルのそれぞれが巻回される複数の突極部および環状の外周環部を有するステータコアとを備え、
    複数の前記突極部は、前記外周環部から前記ステータの径方向の内側に向かって突出し、
    前記第1金型には、前記軸方向に直交するとともに第2方向を向く第2支持面が形成され、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記外周環部の第1方向側の端面が前記支持面に当接し、前記径方向における前記突極部の内側端部分の第1方向側の端面が前記第2支持面に当接していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモータの製造方法。
  6. 前記第1金型には、前記キャビティの一部を構成する円環状の凹部が形成され、
    前記ステータの径方向における前記凹部の内側面には、前記径方向の外側へ突出する第2リブが形成され、
    前記第2リブの第2方向側の端面は、前記第2支持面となっており、
    前記樹脂封止部材成形工程では、前記第2リブは、前記ステータの周方向において前記押付けピンと略同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項5記載のモータの製造方法。
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