JP2018080706A - 車両の動力伝達制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シームレスのシフトアップを達成できる車両の動力伝達装置であって「シフトダウン、通常加速、及び、通常減速においても適切な作動が得られるもの」の提供。【解決手段】変速段の切替用の複数のスリーブのそれぞれが、減速側ドグ歯Sdと、加速側ドグ歯Saと、弾性部材SPと、を備える。減速側ドグ歯は、対応する遊転ギヤが設けられた対応軸のハブHに嵌合する、減速トルクを受けるドグ歯」であり、加速側ドグ歯は、対応軸のハブに嵌合する、加速トルクを受ける減速側ドグ歯とは別個の加速側ドグ歯である。加速側ドグ歯は、減速側ドグ歯より軸方向長さが大きい。弾性部材は、「減速側ドグ歯に対して加速側ドグ歯が原位置にある場合に加速側ドグ歯を駆動せず、加速側ドグ歯が原位置から離れると加速側ドグ歯が原位置に戻るように加速側ドグ歯を駆動する」弾性力を発生する部材である。減速側ドグ歯がアクチュエータによって軸方向に駆動される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の動力伝達制御装置に関する。
従来より、複数の変速段を有する変速機と、車両の動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されたクラッチと、を備え、前記変速機及び前記クラッチをアクチュエータで制御する、車両の動力伝達制御装置が広く知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
上記文献に記載された装置の変速機では、各変速段について、互いに常時噛合する固定ギヤ及び遊転ギヤが備えられる。加えて、各遊転ギヤをその遊転ギヤが設けられた対応軸に対して相対回転不能に固定するための、対応軸のハブに嵌合する軸方向に移動可能な複数のスリーブが備えられる。複数の変速段のうちの1つの変速段に対応するスリーブがその変速段の遊転ギヤと係合する位置(係合位置)にあり、且つ、残りのスリーブが対応する遊転ギヤと係合しない位置(中立位置)にある状態において、その変速段が実現される。
上記文献に記載された装置では、車両の加速状態にて「実現される変速段」を高速側に変更する変速作動(以下、「シフトアップ」と呼ぶ)を実行する際、前記クラッチを接合状態に維持した状態にて、変速前の変速段に対応するスリーブを「係合位置」から「中立位置」に向けて駆動するとともに変速後の変速段に対応するスリーブを「中立位置」から「係合位置」に向けて駆動することによって、シフトアップが瞬時に実行され得る。この結果、駆動源の加速方向の駆動トルクを途切れなく駆動輪に伝達しながら(所謂「シームレス」の)シフトアップを達成することができる。
特表2010−510464号公報 特表2009−536713号公報
以下、説明の便宜上、車両の減速状態にて「実現される変速段」を低速側に変更する変速作動を「シフトダウン」と呼び、或る変速段が実現された状態で変速作動を伴わない車両の加速状態を「通常加速」と呼び、或る変速段が実現された状態で変速作動を伴わない車両の減速状態を「通常減速」と呼ぶ。
上述したようにシームレスのシフトアップを達成できる車両の動力伝達装置では、「シフトアップ」以外の「シフトダウン」、「通常加速」、及び、「通常減速」においても、適切な作動が得られることが望ましい。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シームレスのシフトアップを達成できる車両の動力伝達装置であって「シフトダウン、通常加速、及び、通常減速においても適切な作動が得られるもの」の一態様を提供することにある。
本発明に係る車両の動力伝達制御装置の特徴は、複数のスリーブのそれぞれが、減速側ドグ歯と、加速側ドグ歯と、弾性部材と、を備える点にある。「減速側ドグ歯」とは、「前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の減速方向のトルクを受けるドグ歯(スプライン)」である。「加速側ドグ歯」とは、「前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の加速方向のトルクを受ける前記減速側ドグ歯とは別個の加速側ドグ歯であって、前記減速側ドグ歯より前記軸方向の長さが大きいドグ歯(スプライン)」である。「弾性部材」とは、「前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が原位置にある場合、前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が前記原位置から離れると前記加速側ドグ歯が前記原位置に戻るように前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動する、弾性力を発生する部材(スプリング等)」である。各スリーブの減速側ドグ歯が、アクチュエータによって軸方向に駆動される。
前記各スリーブについて、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が中立位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合しない。前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記中立位置より前記対応する遊転ギヤに近い第1位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合し且つ前記減速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合しない。前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記第1位置より前記対応する遊転ギヤに近い第2位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合する。
この装置では、実現されている変速段を維持しながら前記車両が走行している間、前記クラッチが前記接合状態に維持されるとともに、実現されている変速段に対応する前記スリーブの前記減速側ドグ歯が実現されている変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に維持され、且つ、実現されている変速段に対応する前記スリーブ以外の全ての前記スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置に維持される。これにより、車両の加速状態では、実現されている変速段の遊転ギヤの係合部が対応するスリーブの加速側ドグ歯と係合するので、「通常加速」が可能となる。同様に、車両の減速状態では、実現されている変速段の遊転ギヤの係合部が対応するスリーブの減速側ドグ歯と係合するので、「通常減速」が可能となる。
シフトアップが実行される際、前記クラッチを前記接合状態に維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記第1位置に移動され、その後、変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動され、この状態にて、前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯と前記変速後変速段の前記遊転ギヤの係合部との係合を検出したことに基づいて、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置に移動される。この結果、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態が実現される。これにより、シームレスのシフトアップが達成され得る。以下、この作動をシフトアップの「第1パターン」と呼ぶ。
シフトダウンが実行される際、前記クラッチを前記接合状態から前記分断状態に変更・維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に向けて駆動されとともに変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動される。この結果、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態が実現される。その後、前記クラッチが前記分断状態から前記接合状態に変更される。これにより、シフトダウンが達成される。以上、この装置によれば、シームレスのシフトアップのみならず、シフトダウン、通常加速、及び、通常減速においても適切な作動が得られる。
ここで、シフトアップでは、変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から、(前記第1位置に代えて)前記中立位置に直ちに移動されてもよい、以下、この作動をシフトアップの「第2パターン」と呼ぶ。この「第2パターン」によれば、「第1パターン」と比べてより一層簡易なパターンによってシームレスのシフトアップが達成され得る。
ところで、シフトアップにおいて、「第2パターン」の場合、変速前スリーブの減速側ドグ歯が第2位置から中立位置に移動した後、且つ、変速後スリーブの減速側ドグ歯が中立位置から移動開始される前において、車両の加速方向のトルクが小さい場合には、変速前スリーブの加速側ドグ歯と変速前変速段の遊転ギヤの係合部との係合により発生する摩擦力が小さいことに起因して、弾性部材の弾性力によって加速側ドグ歯が中立位置に戻る現象が発生し得る(詳細は、後述する)。この現象が発生すると、加速方向の駆動トルクが一時的に駆動輪に伝達されない期間が発生する。換言すれば、シームレスのシフトアップが達成できない。この現象は、変速前スリーブの減速側ドグ歯が「中立位置」ではなく「第1位置」に移動される「第1パターン」では、発生しない。
係る観点に基づき、車両の加速方向のトルクが所定値以下の場合におけるシフトアップでは「第1のパターン」を使用し、車両の加速方向のトルクが前記所定値より大きい場合におけるシフトアップでは「第2のパターン」を使用することが好適である。これによれば、加速方向の駆動トルクが小さい場合には、シームレスなシフトアップが確実に達成され得、加速方向の駆動トルクが大きい場合には、より一層簡易なパターンによってシームレスのシフトアップが達成され得る。
本発明の実施形態に係る車両の動力伝達制御装置の概略構成を示す図である。 スリーブが中立位置にある場合の一例を示す図である。 スリーブが第1位置にある場合の一例を示す図である。 スリーブが第2位置にある場合の一例を示す図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第1の図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第2の図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第3の図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第4の図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第5の図である。 シフトアップの際の作動を説明するための第6の図である。 シフトダウンの際の作動を説明するための第1の図である。 シフトダウンの際の作動を説明するための第2の図である。 シフトダウンの際の作動を説明するための第3の図である。 シフトダウンの際の作動を説明するための第4の図である。 シフトダウンの際の作動を説明するための第5の図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両の動力伝達制御装置(以下、「本装置」とも呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。本装置に含まれる変速機T/Mは、車両の駆動源であるエンジンの駆動出力軸と車両の駆動輪とを結ぶ動力伝達系統に介装され、車両前進用に6つの変速段(1速(1st)〜6速(6th))を備えている。
(構成)
図1に示すように、変速機T/Mは、互いに平行な入力軸A2及び出力軸A3を備えている。入力軸A2及び出力軸A3は、T/Mのハウジング(図示せず)に相対回転可能に支持されている。変速機T/Mの入力軸A2は、クラッチC/D及びフライホイールF/Wを介して、エンジンE/Gの駆動出力軸A1に接続されている。この入力軸A2とエンジンE/Gの駆動出力軸A1との間で動力伝達系統が形成される。変速機T/Mの出力軸A3は、ディファレンシャルD/Fを介して車両の駆動輪D/Wに接続されている。この出力軸A3と駆動輪D/Wとの間で動力伝達系統が形成される。
クラッチC/Dは、変速機T/Mの入力軸A2に一体回転するように設けられた周知の構成の1つを有する摩擦クラッチディスクである。より具体的には、エンジンE/Gの出力軸A1に一体回転するように設けられたフライホイールF/Wに対して、クラッチC/D(より正確には、クラッチディスク)が互いに向き合うように同軸的に配置されている。フライホイールF/Wに対するクラッチC/D(より正確には、クラッチディスク)の軸方向の位置が調整可能になっている。クラッチC/Dの軸方向位置は、クラッチアクチュエータACT1により調整される。この結果、クラッチC/Dは、エンジンの駆動出力軸A1と変速機の入力軸A2との間で動力伝達系統が形成される「接合状態」と、前記動力伝達系統が形成されない「分断状態」とを選択的に実現可能に構成されている。なお、このクラッチC/Dは、運転者によって操作されるクラッチペダルを備えていない。
変速機T/Mは、複数の固定ギヤ(「駆動ギヤ」ともいう)G1i、G2i、G3i、G4i、G5i、G6iと、複数の遊転ギヤ(「被動ギヤ」ともいう)G1o、G2o、G3o、G4o、G5o、G6oを備えている。複数の固定ギヤG1i、G2i、G3i、G4i、G5i、G6iは、それぞれが入力軸A2に同軸的且つ相対回転不能に、且つそれぞれが入力軸A2の軸方向に相対移動不能に固定されるとともに、それぞれが前進用の複数の変速段のそれぞれに対応している。具体的には、これらの固定ギヤG1i、G2i、G3i、G4i、G5i、G6iがそれぞれ、1速、2速、3速、4速、5速、6速に対応している。複数の遊転ギヤG1o、G2o、G3o、G4o、G5o、G6oは、それぞれが出力軸A3に同軸的且つ相対回転可能に、且つそれぞれが出力軸A3の軸方向に相対移動不能に設けられ、且つそれぞれが前進用の複数の変速段のそれぞれに対応するとともに、それぞれが対応する変速段の固定ギヤと常時噛合している。具体的には、これらの遊転ギヤG1o、G2o、G3o、G4o、G5o、G6oがそれぞれ、1速、2速、3速、4速、5速、6速に対応している。
変速機T/Mは、切替機構SW1、SW2、SW3を備える。切替機構SW1、SW2、SW3はそれぞれ、1速及び3速、2速及び5速、4速及び6速に対応している。各切替機構は、対応する変速段の遊転ギヤがその遊転ギヤが設けられている対応軸(本装置では、出力軸A3)に対して「相対回転不能となる状態」と「相対回転可能となる状態」とを選択的に実現する。変速機アクチュエータACT2を用いて切替機構SW1〜SW3を制御することによって、複数の変速段のうちから1つの変速段が選択的に実現される。或る変速段が「実現される」とは、「その変速段の遊転ギヤがその遊転ギヤが設けられている対応軸に対して相対回転不能となり、且つ、他の変速段の遊転ギヤがそれらの遊転ギヤが設けられている対応軸に対して相対回転可能となる状態」を指す。ACT2を制御して「実現される変速段」を変更することによって、減速比(出力軸A3の回転速度に対する入力軸A2の回転速度の割合)が調整される。
制御装置200は、アクセル開度センサS1、シフト位置センサS2、ブレーキセンサS3及び電子制御ユニットECUを備えている。アクセル開度センサS1は、アクセルペダルAPの操作量(アクセル開度)を検出するセンサである。シフト位置センサS2は、シフトレバーSFの位置を検出するセンサである。ブレーキセンサS3は、ブレーキペダルBPの操作の有無を検出するセンサである。電子制御ユニットECUは、上述のセンサS1〜S3、並びにその他のセンサ等からの情報等に基づいて、上述のアクチュエータACT1、ACT2を制御することで、クラッチC/Dの状態(接合状態か、分断状態か)、並びに、変速機T/Mの「実現される変速段」を設定・変更する。また、この電子制御ユニットECUは、エンジンE/Gの燃料噴射量(スロットル弁の開度)を制御することで、エンジンE/Gの出力軸A1の駆動トルクを制御する。
以下、切替機構SW1〜SW3について説明する。切替機構SW1〜SW3はいずれも同様の構造を有するため、ここでは図2〜図4を参照しつつ切替機構SW1の構造についてのみ説明する。
図2に示すように、切替機構SW1は、スリーブSLを備える。スリーブSLは、出力軸A3に固定されたハブH(外スプライン)に対して相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合している。
スリーブSLは、複数の減速側ドグ歯Sdと、複数の加速側ドグ歯Saと、複数のスプリングSPと、を含んで構成されている。具体的には、例えば、減速側ドグ歯Sd、及び、加速側ドグ歯Saが、スリーブSLの周方向において交互に、ハブHに嵌合している。ハブHの歯数が偶数の場合、減速側ドグ歯Sd、及び、加速側ドグ歯Saの本数は、それぞれ、ハブHの歯数の半分となる。
各減速側ドグ歯Sdは、軸方向に延びる棒状を呈している。各減速側ドグ歯Sdは、フォークFに連結・固定されている。後述するように、減速側ドグ歯Sdは、車両の減速方向のトルクを受ける役割を果たす。
各加速側ドグ歯Saは、減速側ドグ歯Sdと同様に軸方向に延びる棒状を呈している一方で、フォークFには連結・固定されていない。従って、各加速側ドグ歯Saは、減速側ドグ歯Sdに対して軸方向に相対移動可能となっている。加速側ドグ歯Saの軸方向長さは、減速側ドグ歯Sdのそれより長い。後述するように、加速側ドグ歯Saは、車両の加速方向のトルクを受ける役割を果たす。
各スプリングSPは、フォークFに固定されており、対応する加速側ドグ歯Saを軸方向に駆動する弾性力を発生する。具体的には、各スプリングSPは、軸方向において減速側ドグ歯Sdに対して加速側ドグ歯Saが原位置(中立位置、図2に示す位置)にある場合、加速側ドグ歯Saを軸方向に駆動しない。一方、各スプリングSPは、軸方向において減速側ドグ歯Sdに対して加速側ドグ歯Saが原位置から離れると、加速側ドグ歯Saが原位置に戻るように、加速側ドグ歯Saを軸方向に駆動する。
フォークFの軸方向位置、従って、スリーブSLの減速側ドグ歯Sdの軸方向位置は、フォークFに連結された図示しないフォークシャフトを介してアクチュエータACT2によって制御される。
図2は、減速側ドグ歯Sdが「中立位置」にあり、且つ、加速側ドグ歯Saが原位置にある場合を示す。この場合、図2に示すように、加速側ドグ歯Sa及び減速側ドグ歯Sdの両方が、対応する変速段(1速及び3速)の遊転ギヤの係合部Eに係合しない。なお、遊転ギヤの係合部Eは、スリーブSLに向けて突出する突起である。1つの遊転ギヤに対して周方向において等間隔をもって複数個の係合部Eが設けられている。
図3は、減速側ドグ歯Sdが「中立位置」より対応する遊転ギヤ(図3では、1速の遊転ギヤ)に近い「第1位置」にあり、且つ、加速側ドグ歯Saが原位置にある場合を示す。この場合、図3に示すように、加速側ドグ歯Saが対応する遊転ギヤの係合部Eに係合し、且つ、減速側ドグ歯Sdが対応する遊転ギヤの係合部Eに係合しない。
図4は、減速側ドグ歯Sdが「第1位置」より対応する遊転ギヤ(図4では、1速の遊転ギヤ)に近い「第2位置」にある場合を示す。この場合、図4に示すように、加速側ドグ歯Sa及び減速側ドグ歯Sdの両方が対応する遊転ギヤの係合部Eに係合する。
(非変速作動時における作動)
本装置では、実現されている変速段を維持しながら車両がエンジンE/Gの駆動力を利用して走行している間、クラッチC/Dが接合状態に維持される。実現されている変速段に対応するスリーブSLの減速側ドグ歯Sdが、実現されている変速段の遊転ギヤに対応する「第2位置」に維持される。加えて、実現されている変速段に対応するスリーブSL以外の全てのスリーブSLの減速側ドグ歯が「中立位置」に維持される。
例えば、車両が1速を維持しながらE/Gの駆動力を利用して走行する場合、図4に示すように、1速に対応するスリーブSLの減速側ドグ歯Sdが、1速の遊転ギヤに対応する「第2位置」に維持され、且つ、その他の全てのスリーブSLが「中立位置」に維持される。これにより、図4に示す状態では、車両の加速状態にて、1速の遊転ギヤの係合部Eが対応するスリーブSLの加速側ドグ歯Saと係合する。この結果、1速による「通常加速」が可能となる。同様に、車両の減速状態では、1速の遊転ギヤの係合部Eが対応するスリーブSLの減速側ドグ歯Sdと係合する。この結果、1速による「通常減速」が可能となる。
(シフトアップ時における作動)
以下、図5〜図10を参照しながら、加速中における1速から2速へのシフトアップを例にとって、本装置によるシフトアップ時における作動について説明する。以下、説明の便宜上、1速及び3速に対応する各部材の符号の末尾に「1」を付け、2速及び5速に対応する各部材の符号の末尾に「2」を付けることにする。各図において、細い矢印は、トルクフローを表わし、太い薄い矢印は、回転速度の大きさを表し、太い濃い矢印は、基準となる遊転ギヤに対する回転速度差を表わす。シフトアップ時における作動中に亘って、クラッチC/Dは接合状態に維持される。
図5は、1速を維持しながら加速している状態を示す。この場合、図5の左図に示すように、減速側ドグ歯Sd1が1速の遊転ギヤに対応する「第2位置」に維持されている。加速側ドグ歯Sa1は原位置からずれている。この点については後述する。また、図5の右図に示すように、減速側ドグ歯Sd2が「中立位置」に維持され、且つ、加速側ドグ歯Sa2が原位置に維持されている。図5の左図に示すように、加速側ドグ歯Sa1と1速の遊転ギヤの係合部Eとが係合することによって、加速側ドグ歯Sa1が車両の加速方向のトルクを受けている。
図5に示す状態にて、図6の左図に示すように、ACT2によって、減速側ドグ歯Sd1が「第2位置」から「第1位置」に移動される。この結果、減速側ドグ歯Sd1が1速の遊転ギヤの係合部Eと係合し得なくなる。なお、加速側ドグ歯Sa1と1速の遊転ギヤの係合部Eとの係合に起因する摩擦力によって、減速側ドグ歯Sd1が「第2位置」から「第1位置」に移動しても、加速側ドグ歯Sa1の軸方向位置は変化していない。この結果、加速側ドグ歯Sa1は原位置に戻っている。この状態でも、加速側ドグ歯Sa1が車両の加速方向のトルクを受けている。
なお、加速側ドグ歯と減速側ドグ歯と別体として両者が軸方向に相対移動可能に構成した主たる理由は、上記のように、「車両の加速中にて加速側ドグ歯と遊転ギヤの係合部との係合に起因する摩擦力によって加速側ドグ歯が軸方向に移動し得ない(又は、移動し難い)状況においても、減速側ドグ歯を軸方向に移動可能にして、減速側ドグ歯と遊転ギヤの係合部との係合が「可能な状態」と「不可能な状態」との何れの状態も実現できる構成」を得ることにある。
図6に示す状態にて、ACT2によって、減速側ドグ歯Sd2が「中立位置」から「第2位置」に向けて駆動される。図7の右図は、減速側ドグ歯Sd2の移動の過程において、減速側ドグ歯Sd2が「第1位置」(又は、その近傍)を通過する瞬間を示す。減速側ドグ歯Sd2が「第1位置」にあり、且つ、加速側ドグ歯Sa2が原位置にあるので、加速側ドグ歯Sa2が2速の遊転ギヤの係合部Eと係合可能な位置にあり、減速側ドグ歯Sd2が2速の遊転ギヤの係合部Eと係合不能な位置にある。この状態でも、加速側ドグ歯Sa1が車両の加速方向のトルクを受けている。
図7に示す状態では、出力軸A3の回転速度(=1速の遊転ギヤの回転速度)に対して2速の遊転ギヤの回転速度が大きい。この回転速度差に起因して、図8の右図に示すように、加速側ドグ歯Sa2と2速の遊転ギヤの係合部Eとが係合する。この瞬間以降、トルクパスが、1速側から2速側に移行するとともに、出力軸A3の回転速度(=2速の遊転ギヤの回転速度)に対して1速の遊転ギヤの回転速度が小さくなる。従って、加速側ドグ歯Sa2と2速の遊転ギヤの係合部Eとの係合は、例えば、各遊転ギヤの回転速度を検出するセンサの検出結果等に基づいて検出することができる。この状態では、加速側ドグ歯Sa2が車両の加速方向のトルクを受けている。
この加速側ドグ歯Sa2と2速の遊転ギヤの係合部Eとが係合が検出されると、図9の左図に示すように、ACT2によって、減速側ドグ歯Sd1が「第1位置」から「中立位置」に戻される。このとき、上述のように、出力軸A3に対する1速の遊転ギヤの回転速度差に起因して、加速側ドグ歯Sd1の背面(減速側の面)の先端部に形成された斜面(軸方向に対して傾斜する面)と1速の遊転ギヤの係合部Eとが係合し得る。この係合によって、加速側ドグ歯Sd1が図中の左方向の力を受ける。この力がスプリングSP1を介して減速側ドグ歯Sd1に伝達され得る。この伝達された力によっても、減速側ドグ歯Sd1が「第1位置」から「中立位置」に戻される。この状態でも、加速側ドグ歯Sa2が車両の加速方向のトルクを受けている。
図8及び図9の右図に示すように、この例では、減速側ドグ歯Sd2が「第1位置」(又は、その近傍)にある瞬間に、加速側ドグ歯Sa2と2速の遊転ギヤの係合部Eとが係合している。この係合の開始以降、この係合に起因する摩擦力によって、加速側ドグ歯Sa2が軸方向に移動し難くなる。この結果、図10の右図に示すように、減速側ドグ歯Sd2が「第2位置」に達しても、加速側ドグ歯Sa2は図8及び図9に示す位置に維持される。この結果、図10の右図に示すように、加速側ドグ歯Sa2は、原位置からずれる。前述した図5において、加速側ドグ歯Sa1が原位置からずれているのも、これと同じ理由に基づく。
以上、図10に示すように、1速に対応するスリーブSL1の減速側ドグ歯Sd1が「中立位置」にあるとともに2速に対応するスリーブSL2の減速側ドグ歯Sd2が2速の遊転ギヤに対応する「第2位置」にある状態、が実現される。即ち、1速から2速へのシームレスのシフトアップが完了する。
なお、この例では、図6に示すように、減速側ドグ歯Sd1が、1速の遊転ギヤに対応する「第2位置」から「第1位置」に移動されているが(以下、「第1パターン」と呼ぶ)、減速側ドグ歯Sd1が、1速の遊転ギヤに対応する「第2位置」から「中立位置」に直ちに移動されてもよい(以下、「第2パターン」と呼ぶ)。この「第2パターン」によれば、「第1パターン」と比べてより一層簡易なパターンによってシームレスのシフトアップが達成され得る。
ところで、「第2パターン」の場合、減速側ドグ歯Sd1が「第2位置」から「中立位置」に移動した後、且つ、減速側ドグ歯Sd2が「中立位置」から移動開始される前において、車両の加速方向のトルクが小さい場合には、加速側ドグ歯Sa1と1速の遊転ギヤの係合部Eとの係合により発生する摩擦力が小さいことに起因して、スプリングSP1の弾性力によって加速側ドグ歯Sa1が「中立位置」に戻る現象が発生し得る。
この現象が発生すると、加速側ドグ歯Sa1と1速の遊転ギヤの係合部Eとの係合が解除される。従って、この係合の解除から、加速側ドグ歯Sa2と2速の遊転ギヤの係合部Eとの係合の開始までの短期間に亘って、加速方向の駆動トルクが一時的に駆動輪に伝達されない。換言すれば、シームレスのシフトアップが達成できない。この現象は、減速側ドグ歯Sd1が「中立位置」ではなく「第1位置」に移動される「第1パターン」では、発生しない。
係る観点に基づき、車両の加速方向のトルクが所定値以下の場合におけるシフトアップでは「第1のパターン」を使用し、車両の加速方向のトルクが前記所定値より大きい場合におけるシフトアップでは「第2のパターン」を使用することが好適である。これによれば、加速方向の駆動トルクが小さい場合には、シームレスなシフトアップが確実に達成され得、加速方向の駆動トルクが大きい場合には、より一層簡易なパターンによってシームレスのシフトアップが達成され得る。
(シフトダウンにおける作動)
次に、図11〜図15を参照しながら、加速中における3速から2速へのシフトダウンを例にとって、本装置によるシフトダウン時における作動について説明する。
図11は、3速を維持しながら加速している状態を示す。この場合、図11の左図に示すように、減速側ドグ歯Sd1が3速の遊転ギヤに対応する「第2位置」に維持されている。加速側ドグ歯Sa1は原位置からずれている。この点については、上述する図5と同様である。また、図11の右図に示すように、減速側ドグ歯Sd2が「中立位置」に維持され、且つ、加速側ドグ歯Sa2が原位置に維持されている。図11の左図に示すように、加速側ドグ歯Sa1と3速の遊転ギヤの係合部Eとが係合することによって、加速側ドグ歯Sa1が車両の加速方向のトルクを受けている。
図11に示す状態において、図12に示すように、クラッチC/Dが接合状態から分断状態に変更される(図12の左図におけるトルクフローの消滅を参照)。これにより、加速側ドグ歯Sa1による車両の加速方向のトルクの伝達が解除されるので、加速側ドグ歯Sa1と3速の遊転ギヤの係合部Eとの係合に起因する摩擦力が小さくなって、加速側ドグ歯Sa1が軸方向に移動し易い状態が得られる。その後、ACT2によって、減速側ドグ歯Sd1が「第2位置」から「中立位置」に移動される。この結果、加速側ドグ歯Sa1と3速の遊転ギヤの係合部Eと係合が解除されるとともに、スプリングSP1の弾性力によって、加速側ドグ歯Sa1が原位置に戻る。
加えて、ACT2によって、減速側ドグ歯Sd2が「中立位置」から「第2位置」に向けて駆動される。図12の右図は、減速側ドグ歯Sd2の移動の過程において、減速側ドグ歯Sd2が「第1位置」(又は、その近傍)を通過する瞬間を示す。減速側ドグ歯Sd2が「第1位置」にあり、且つ、加速側ドグ歯Sa2が原位置にあるので、加速側ドグ歯Sa2が2速の遊転ギヤの係合部Eと係合可能な位置にあり、減速側ドグ歯Sd2が2速の遊転ギヤの係合部Eと係合不能な位置にある。
図12に示す状態では、出力軸A3の回転速度(=3速の遊転ギヤの回転速度)に対して2速の遊転ギヤの回転速度が小さい。この回転速度差に起因して、図13の右図に示すように、加速側ドグ歯Sd2の背面(減速側の面)の先端部に形成された斜面(軸方向に対して傾斜する面)と2速の遊転ギヤの係合部Eとが係合し得る。この係合によって、加速側ドグ歯Sd2が図中の左方向の力を受けて、瞬間的に図中左方向に移動する。これにより、図13及び図14の右図に示すように、2速の遊転ギヤの係合部Eが、加速側ドグ歯Sd2の背面の先端部を乗り越えることができる。
図15に示すように、2速の遊転ギヤの係合部Eが同先端部を乗り越える頃には、減速側ドグ歯Sd2は「第2位置」に到達している。加えて、2速の遊転ギヤの係合部Eが同先端部を乗り越えた後は、スプリングSP2の弾性力によって、加速側ドグ歯Sa2が再び図中右側に移動して、2速の遊転ギヤの係合部Eと係合可能な状態となる。図15に示すように、3速に対応するスリーブSL1の減速側ドグ歯Sd1が「中立位置」にあるとともに2速に対応するスリーブSL2の減速側ドグ歯Sd2が2速の遊転ギヤに対応する「第2位置」にある状態、が実現される。
この状態が実現された後、クラッチC/Dが「分断状態」から「接合状態」に変更される。これにより、3速から2速へのシフトダウンが完了する。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、切替機構SW1〜SW3を出力軸A3に設ける場合について記載したが、本発明では、切替機構SW1〜SW3のそれぞれが、入力軸A2及び出力軸A3の何れに設けられていてもよい。切替機構SW1〜SW3のそれぞれは、入力軸A2及び出力軸A3のうち対応する遊転ギヤが設けられている軸に設けられる。
上記の実施形態では、一例として、1速から2速へのシフトアップ、及び、3速から2速へのシフトダウンが行われる場合(即ち、切替機構SW1、SW2の作動)について記載したが、これらの組み合わせ以外の変速段の組み合わせでシフトアップ及びシフトダウンが行われる場合(例えば、切替機構SW1、SW3の作動、又は、切替機構SW2、SW3の作動)にも、上記のシフトアップ及びシフトダウンの作動と同様の作動が行われ得る。
T/M…変速機、C/D…クラッチ、E/G…エンジン、A1…駆動出力軸、A2…入力軸、A3…出力軸、ACT1…クラッチアクチュエータ、ACT2…変速機アクチュエータ、AP…アクセルペダル、BP…ブレーキペダル、ECU…電子制御ユニット、G1i、G2i、G3i、G4i、G5i、G6i…固定ギヤ、G1o、G2o、G3o、G4o、G5o、G6o…遊転ギヤ、SW1、SW2、SW3…切替機構、SL、SL1、SL2…スリーブ、Sa、Sa1、Sa2…加速側ドグ歯、Sd、Sd1、Sd2…減速側ドグ歯、H…ハブ、SP、SP1、SP2…スプリング、200…制御装置

Claims (3)

  1. 車両の動力源の駆動出力軸から動力が入力される入力軸と、前記車両の駆動輪へ動力を出力する出力軸とを備え、複数の変速段を有する変速機と、
    前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されクラッチであって、前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸と間で動力伝達系統が形成される接合状態と、前記動力伝達系統が形成されない分断状態とを選択的に実現するクラッチと、
    前記クラッチを制御する第1アクチュエータと、
    前記変速機を制御して前記複数の変速段のうちから1つの変速段を選択的に実現する第2アクチュエータと、
    前記車両の走行状態に基づいて、前記第1アクチュエータ、及び前記第2アクチュエータを制御する制御手段と、
    を備えた車両の動力伝達制御装置であって、
    前記変速機は、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転不能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応する複数の固定ギヤと、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転可能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応し、且つ対応する変速段の前記固定ギヤと常時噛合する複数の遊転ギヤと、
    前記複数の遊転ギヤのうちの1つの遊転ギヤが前記入力軸及び前記出力軸のうちその遊転ギヤが設けられた対応軸に対して相対回転不能となる状態を、前記複数の遊転ギヤについて選択的に達成して、その遊転ギヤに対応する変速段を実現する切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    それぞれが前記変速機の入力軸及び出力軸のうち対応する前記遊転ギヤが設けられた対応軸に固定されたハブに対して相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合する複数のスリーブを備え、
    前記各スリーブは、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の減速方向のトルクを受ける減速側ドグ歯と、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の加速方向のトルクを受ける前記減速側ドグ歯とは別個の加速側ドグ歯であって、前記減速側ドグ歯より前記軸方向の長さが大きい加速側ドグ歯と、
    前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が原位置にある場合、前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が前記原位置から離れると前記加速側ドグ歯が前記原位置に戻るように前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動する、弾性力を発生する弾性部材と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが、前記各スリーブの前記減速側ドグ歯を前記軸方向に駆動するように構成され、
    前記各スリーブについて、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が中立位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記中立位置より前記対応する遊転ギヤに近い第1位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合し且つ前記減速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記第1位置より前記対応する遊転ギヤに近い第2位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合するように構成され、
    前記制御手段は、
    実現されている変速段を維持しながら前記車両が走行している間、前記クラッチを前記接合状態に維持するとともに、実現されている変速段に対応する前記スリーブの前記減速側ドグ歯を実現されている変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に維持し、且つ、実現されている変速段に対応する前記スリーブ以外の全ての前記スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置に維持し、
    実現される変速段を高速側に変更するシフトアップを実行する際、前記クラッチを前記接合状態に維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記第1位置に移動し、その後、変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動し、この状態にて、前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯と前記変速後変速段の前記遊転ギヤの係合部との係合を検出したことに基づいて、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置に移動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、
    実現される変速段を低速側に変更するシフトダウンを実行する際、前記クラッチを前記接合状態から前記分断状態に変更・維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に向けて駆動するとともに変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、その後、前記クラッチを前記分断状態から前記接合状態に変更するように構成された、車両の動力伝達制御装置。
  2. 車両の動力源の駆動出力軸から動力が入力される入力軸と、前記車両の駆動輪へ動力を出力する出力軸とを備え、複数の変速段を有する変速機と、
    前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されクラッチであって、前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸と間で動力伝達系統が形成される接合状態と、前記動力伝達系統が形成されない分断状態とを選択的に実現するクラッチと、
    前記クラッチを制御する第1アクチュエータと、
    前記変速機を制御して前記複数の変速段のうちから1つの変速段を選択的に実現する第2アクチュエータと、
    前記車両の走行状態に基づいて、前記第1アクチュエータ、及び前記第2アクチュエータを制御する制御手段と、
    を備えた車両の動力伝達制御装置であって、
    前記変速機は、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転不能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応する複数の固定ギヤと、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転可能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応し、且つ対応する変速段の前記固定ギヤと常時噛合する複数の遊転ギヤと、
    前記複数の遊転ギヤのうちの1つの遊転ギヤが前記入力軸及び前記出力軸のうちその遊転ギヤが設けられた対応軸に対して相対回転不能となる状態を、前記複数の遊転ギヤについて選択的に達成して、その遊転ギヤに対応する変速段を実現する切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    それぞれが前記変速機の入力軸及び出力軸のうち対応する前記遊転ギヤが設けられた対応軸に固定されたハブに対して相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合する複数のスリーブを備え、
    前記各スリーブは、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の減速方向のトルクを受ける減速側ドグ歯と、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の加速方向のトルクを受ける前記減速側ドグ歯とは別個の加速側ドグ歯であって、前記減速側ドグ歯より前記軸方向の長さが大きい加速側ドグ歯と、
    前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が原位置にある場合、前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が前記原位置から離れると前記加速側ドグ歯が前記原位置に戻るように前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動する、弾性力を発生する弾性部材と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが、前記各スリーブの前記減速側ドグ歯を前記軸方向に駆動するように構成され、
    前記各スリーブについて、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が中立位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記中立位置より前記対応する遊転ギヤに近い第1位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合し且つ前記減速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記第1位置より前記対応する遊転ギヤに近い第2位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合するように構成され、
    前記制御手段は、
    実現されている変速段を維持しながら前記車両が走行している間、前記クラッチを前記接合状態に維持するとともに、実現されている変速段に対応する前記スリーブの前記減速側ドグ歯を実現されている変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に維持し、且つ、実現されている変速段に対応する前記スリーブ以外の全ての前記スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置に維持し、
    実現される変速段を高速側に変更するシフトアップを実行する際、前記クラッチを前記接合状態に維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に移動し、その後、変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、
    実現される変速段を低速側に変更するシフトダウンを実行する際、前記クラッチを前記接合状態から前記分断状態に変更・維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に向けて駆動するとともに変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、その後、前記クラッチを前記分断状態から前記接合状態に変更するように構成された、車両の動力伝達制御装置。
  3. 車両の動力源の駆動出力軸から動力が入力される入力軸と、前記車両の駆動輪へ動力を出力する出力軸とを備え、複数の変速段を有する変速機と、
    前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸との間に介装されクラッチであって、前記動力源の駆動出力軸と前記変速機の入力軸と間で動力伝達系統が形成される接合状態と、前記動力伝達系統が形成されない分断状態とを選択的に実現するクラッチと、
    前記クラッチを制御する第1アクチュエータと、
    前記変速機を制御して前記複数の変速段のうちから1つの変速段を選択的に実現する第2アクチュエータと、
    前記車両の走行状態に基づいて、前記第1アクチュエータ、及び前記第2アクチュエータを制御する制御手段と、
    を備えた車両の動力伝達制御装置であって、
    前記変速機は、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転不能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応する複数の固定ギヤと、
    それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に相対回転可能に設けられ、且つ前記複数の変速段のそれぞれに対応し、且つ対応する変速段の前記固定ギヤと常時噛合する複数の遊転ギヤと、
    前記複数の遊転ギヤのうちの1つの遊転ギヤが前記入力軸及び前記出力軸のうちその遊転ギヤが設けられた対応軸に対して相対回転不能となる状態を、前記複数の遊転ギヤについて選択的に達成して、その遊転ギヤに対応する変速段を実現する切替機構と、
    を備え、
    前記切替機構は、
    それぞれが前記変速機の入力軸及び出力軸のうち対応する前記遊転ギヤが設けられた対応軸に固定されたハブに対して相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合する複数のスリーブを備え、
    前記各スリーブは、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の減速方向のトルクを受ける減速側ドグ歯と、
    前記対応軸の前記ハブに嵌合するとともに前記対応軸の軸方向に延びる、前記車両の加速方向のトルクを受ける前記減速側ドグ歯とは別個の加速側ドグ歯であって、前記減速側ドグ歯より前記軸方向の長さが大きい加速側ドグ歯と、
    前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が原位置にある場合、前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯に対して前記加速側ドグ歯が前記原位置から離れると前記加速側ドグ歯が前記原位置に戻るように前記加速側ドグ歯を前記軸方向に駆動する、弾性力を発生する弾性部材と、
    を備え、
    前記第2アクチュエータが、前記各スリーブの前記減速側ドグ歯を前記軸方向に駆動するように構成され、
    前記各スリーブについて、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が中立位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記中立位置より前記対応する遊転ギヤに近い第1位置にあり且つ前記加速側ドグ歯が前記原位置にある場合、前記加速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合し且つ前記減速側ドグ歯が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合せず、前記軸方向において前記減速側ドグ歯が前記第1位置より前記対応する遊転ギヤに近い第2位置にある場合、前記加速側ドグ歯及び前記減速側ドグ歯の両方が前記対応する遊転ギヤの係合部に係合するように構成され、
    前記制御手段は、
    実現されている変速段を維持しながら前記車両が走行している間、前記クラッチを前記接合状態に維持するとともに、実現されている変速段に対応する前記スリーブの前記減速側ドグ歯を実現されている変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に維持し、且つ、実現されている変速段に対応する前記スリーブ以外の全ての前記スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置に維持し、
    前記車両の加速方向のトルクが所定値以下の場合において実現される変速段を高速側に変更するシフトアップを実行する際、前記クラッチを前記接合状態に維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記第1位置に移動し、その後、変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動し、この状態にて、前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯と前記変速後変速段の前記遊転ギヤの係合部との係合を検出したことに基づいて、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置に移動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、
    前記車両の加速方向のトルクが前記所定値より大きい場合において実現される変速段を高速側に変更するシフトアップを実行する際、前記クラッチを前記接合状態に維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に移動し、その後、変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、
    実現される変速段を低速側に変更するシフトダウンを実行する際、前記クラッチを前記接合状態から前記分断状態に変更・維持した状態にて、変速前変速段に対応する前記スリーブである変速前スリーブの前記減速側ドグ歯を前記変速前変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置から前記中立位置に向けて駆動するとともに変速後変速段に対応する前記スリーブである前記変速前スリーブとは異なる変速後スリーブの前記減速側ドグ歯を前記中立位置から前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置に向けて駆動して、前記変速前スリーブの前記減速側ドグ歯が前記中立位置にあるとともに前記変速後スリーブの前記減速側ドグ歯が前記変速後変速段の前記遊転ギヤに対応する前記第2位置にある状態を実現し、その後、前記クラッチを前記分断状態から前記接合状態に変更するように構成された、車両の動力伝達制御装置。
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