JP2018080468A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より容易に、ガイドレールに対してガイドローラユニットを連結することのできる車両用スライドドア装置を提供すること。【解決手段】スライドドア装置のロアローラユニット20Lは、スライドドアに対して回動可能に連結される回動アーム58と、この回動アーム58に支持されたガイドローラ54と、を有する。また、ロアレール10Lは、そのガイドローラ54に係合することによりロアローラユニット20Lをロアレール10Lの延伸方向に案内するガイドローラ係合部52を有する。そして、ロアレール10Lには、その延伸方向、車両後方側に開口したガイドローラ係合部52の後端部52rに接続される案内壁80を有してガイドローラ係合部52の内側にロアローラユニット20Lのガイドローラ54を案内するガイド部70が設けられる。【選択図】図10

Description

本発明は、車両用スライドドア装置に関するものである。
一般に、車両用のスライドドア装置は、車両前後方向に延びる複数のガイドレールと、これらの各ガイドレールに対し、その延伸方向に沿って相対移動可能に連結される複数のガイドローラユニットと、を備えている。そして、これらの各ガイドレール及びガイドローラユニットを介して車体にスライドドアを支持することにより、その各ガイドレールの延伸方向に沿ったスライドドアの前後移動に基づいて、車体の側面に形成された車両のドア開口部を開閉することが可能となっている。
例えば、特許文献1に記載のスライドドア装置は、車幅方向に並ぶ第1及び第2のガイドローラ係合部(レール)を有してドア開口部の下縁に配置されるロアレールを備えている。また、このロアレールに連結されるロアガイドローラユニットには、スライドドアに対して回動自在に連結される支持アームと、この支持アームに対して回動自在に連結された第1及び第2のローラ支持部と、が設けられている。更に、第1のローラ支持部には、第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラが設けられ、第2のローラ支持部には、第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラが設けられている。そして、ロアレールは、その車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部が、スライドドアが閉動作する方向の長手方向端部において第1のガイドローラ係合部から離間するように車幅方向内側に湾曲した構成になっている。
即ち、このような構成を採用することで、スライドドアの閉動作位置となるロアレールの長手方向端部において、そのスライドドアに連結された支持アームをより大きく回動させることができる。そして、これにより、第1及び第2のガイドローラ係合部に案内された第1及び第2のローラ支持部の相対位置が変化することで、そのガイドローラユニットの収容スペースを小さく抑えることができる。
また、多くの場合、ガイドレールに対してガイドローラユニットを連結する際には、その車幅方向外側に位置する側壁部に設けられた切欠きを介してガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入する。そして、その後、この切欠きを塞ぐ構成が一般的となっている。
特開2008−285964号公報
しかしながら、上記のようにガイドローラ係合部の側壁部に投入用の切欠きを設ける構成では、そのガイドローラの投入後に切欠きを塞ぐ作業が煩雑である。尚、上記特許文献1には、その第1及び第2のガイドローラ係合部を略等しい高さに配置する旨が記載されているが、これらの各ガイドローラ係合部に対して車幅方向外側から各ガイドローラを投入しようとした場合、その車幅方向外側のガイドローラ係合部が、車幅方向内側のガイドローラ係合部に対するガイドローラの投入を阻害することになる。また、このような問題の発生を回避するために、ガイドローラ係合部に対し、その長手方向端部からガイドローラを投入することが考えられる。しかしながら、このような長手方向端部を介したガイドローラの投入作業には、その延伸方向に開口するガイドローラ係合部の長手方向端部に対するガイドローラの微妙な位置調整が要求されるとともに、必ずしも、その目視による確認が可能であるとは限らない。そして、スライドドアに対してガイドローラの支持部材が回動することで、より一層、そのガイドレールに対するガイドローラユニットの連結作業が困難になるという問題があることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より容易に、ガイドレールに対してガイドローラユニットを連結することのできる車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、車体の側面に形成されたドア開口部の周縁に沿って車両前後方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに連結された状態で前記車体の側面にスライドドアを支持するガイドローラユニットと、を備え、前記ガイドローラユニットは、前記スライドドアに対して回動可能に連結される回動アームと、前記回動アームに支持されたガイドローラと、を有し、前記ガイドレールは、前記ガイドローラに係合することにより前記ガイドローラユニットを前記ガイドレールの延伸方向に案内するガイドローラ係合部を有するとともに、前記ガイドレールには、該ガイドレールの延伸方向に開口した前記ガイドローラ係合部の長手方向端部に接続される案内壁を有して前記ガイドローラ係合部の内側に前記ガイドローラを案内するガイド部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、ガイドレールの延伸方向に開口したガイドローラ係合部の長手方向端部を介して、容易に、そのガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入することができる。その結果、従来技術に多く見られるようなガイドローラ係合部の側壁部に設けられた投入用の切欠きを塞ぐ後工程が不要になる。そして、これにより、より容易に、ガイドレールに対してガイドローラユニットを連結することができる。
また、ガイド部の案内壁に沿わせる態様でガイドローラを移動させることにより、例えば、そのガイドローラ係合部が車幅方向内側の奥まった位置に配置されている場合等、目視による確認ができない状況であっても、容易に、そのガイドローラ係合部の長手方向端部を介したガイドローラの投入作業を行うことができる。更に、この投入作業を行う際、その各ガイドローラを支持する回動アームの回動姿勢、即ちスライドドアに対して回動可能に連結されたガイドローラユニットの連結姿勢を安定させることができる。その結果、そのガイドレールに対してガイドローラユニットを連結する際に必要となる車両前後方向の作業スペースを小さく抑えることができる。そして、これにより、スライドドア装置のコンパクト化を図ることで、そのレイアウト自由度を向上させることができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、前記ガイドレールには、前記第1のガイドローラ係合部の内側に前記第1のガイドローラを案内する第1のガイド部と、前記第2のガイドローラ係合部の内側に前記第2のガイドローラを案内する第2のガイド部と、が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、容易に、そのガイドレールに設けられた第1及び第2のガイドローラ係合部に対してガイドローラユニットに設けられた第1及び第2のガイドローラを投入することができる。
即ち、第2のガイドローラ係合部は、車幅方向内側の奥まった位置に配置される。このため、多くの場合、目視による確認ができない状況で、その長手方向端部を介した第2のガイドローラの投入作業を行うことになる。しかしながら、上記構成によれば、第2のガイド部に案内されるかたちで、容易に、その第2のガイドローラ係合部の長手方向端部を介した第2のガイドローラの投入作業を行うことができる。そして、このとき、第1及び第2のガイドローラが、それぞれ、第1及び第2のガイド部に案内された状態となることにより、より一層、その第1及び第2のガイドローラを支持する回動アームの回動姿勢、即ちスライドドアに対するロアローラユニットの連結姿勢を安定させることができる。
また、各ガイドローラ係合部の長手方向端部を介して各ガイドローラを投入する構成を採用することで、車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部に対して第2のガイドローラを投入する際、その車幅方向外側に配置された第1のガイドローラ係合部が干渉しない。このため、これら第1及び第2のガイドローラ係合部を同じ高さ(上下方向位置)に配置することができる。その結果、そのガイドレールの配置スペース(所謂戸袋)を縮小することができる。そして、これにより、スライドドア装置のコンパクト化を図ることで、そのレイアウト自由度を向上させることができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、前記ガイドレールには、前記第2のガイドローラ係合部の内側に前記第2のガイドローラを案内する前記ガイド部が設けられることが好ましい。
即ち、目視による確認が難しい車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部に対応するガイド部を設けることで、その長手方向端部を介した第2のガイドローラの投入作業を容易に行うことができる。更に、第1及び第2のガイドローラのうち、ガイド部に案内される一方側、つまり、この場合、第2のガイドローラについては、その第2のガイドローラを第2のガイドローラ係合部の内側に投入することが可能な位置に配置することができる。その結果、その他方側となる第1のガイドローラについてもまた、その位置決めが容易になるという利点がある。そして、これにより、容易に、ガイドレールに設けられた第1及び第2のガイドローラ係合部に対してガイドローラユニットに設けられた第1及び第2のガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、前記ガイドレールには、前記第1のガイドローラ係合部の内側に前記第1のガイドローラを案内する前記ガイド部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、第1及び第2のガイドローラのうち、ガイド部に案内される一方側、つまり、この場合、第1のガイドローラについては、その第1のガイドローラを第1のガイドローラ係合部の内側に投入することが可能な位置に配置することができる。その結果、その他方側となる第2のガイドローラについてもまた、その位置決めが容易になるという利点がある。そして、これにより、容易に、ガイドレールに設けられた第1及び第2のガイドローラ係合部に対してガイドローラユニットに設けられた第1及び第2のガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイドローラ係合部は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部を有するものであって、前記ガイド部は、車幅方向内側に配置される前記第2の側壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる第1の側方案内壁を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1の側方案内壁にガイドローラを沿わせる態様で、ロアローラユニットをスライドドアと一体に、車両前後方向、ガイドローラ係合部の長手方向端部に向かう方向に移動させることにより、容易に、その長手方向端部を介してガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイド部は、前記第1の側方案内壁の先端部から車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第2の側方案内壁と当該第2の側方案内壁に対して車両前後方向に対向する位置関係となるガイドローラ係合部の長手方向端部との間に、車幅方向外側に開口するガイドローラの投入口が形成される。また、その第2の側方案内壁に沿わせる態様でガイドローラを車幅方向内側に移動させることで、ガイドローラを第1の側方案内壁に当接させることができる。そして、これにより、より容易に、その長手方向端部を介してガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記第1及び第2のガイドローラ係合部は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部を有するものであって、前記第1及び第2のガイド部は、車幅方向内側に配置される前記第2の側壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる第1の側方案内壁と、前記第1の側方案内壁の先端部から車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁と、を備えるとともに、前記第1及び第2のガイド部に設けられた前記各第2の側方案内壁が並行して延びていることが好ましい。
上記構成によれば、その並行して車幅方向外側に延びる一対の第2の側方案内壁が、車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部に対する第2のガイドローラの投入口を形成する。そして、これにより、より容易に、その長手方向端部を介してガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイドローラ係合部は、前記第1及び第2の側壁部間を接続する上壁部を備えるものであって、前記ガイド部は、前記上壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる上方案内壁を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ガイドローラの上方に上方案内壁が位置することにより、そのガイドローラの上下方向位置を決定することができる。そして、これにより、より容易に、その長手方向端部を介してガイドローラ係合部の内側にガイドローラを投入することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記ガイド部には、前記ガイドローラ係合部の内側を移動する前記ガイドローラに当接することにより、前記ガイドローラ係合部の長手方向端部において、該長手方向端部が開口する方向に向かう前記ガイドローラの移動を規制するストッパ部材が固定されることが好ましい。
即ち、ガイド部に固定されたストッパ部材にガイドローラが当接することによって、ガイドレールの延伸方向において、そのガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に向かうガイドローラユニットの移動が規制される。そして、これにより、簡素な構成にて、そのガイドローラユニットがガイドレールから脱落しないようにすることができるとともに、併せて、そのスライドドアの移動端を設定することができる。
本発明によれば、より容易に、ガイドレールに対してガイドローラユニットを連結することができる。
スライドドア装置の概略構成を示す側面図。 アッパーレールに連結されたアッパーローラユニットの正面図。 センターレールに連結されたセンターローラユニットの正面図。 センターレール及び当該センターレールに連結されたセンターローラユニットの平面図。 センターレールに案内されて車両前後方向に移動するセンターローラユニットの動作説明図。 ロアレールに連結されたロアローラユニットの斜視図。 ロアレールに連結されたロアローラユニットの背面図。 ロアレール及び当該ロアレールに連結されたロアローラユニットの平面図(スライドドア開動作位置)。 ロアレール及び当該ロアレールに連結されたロアローラユニットの平面図(スライドドア全閉位置)。 ロアレール及び当該ロアレールに連結されるロアローラユニットの斜視図(ガイドローラ投入時)。 ガイドローラ係合部の後端部に設けられたガイド部の斜視図。 ガイドローラ係合部の後端部に設けられたガイド部の平面図。 ガイドローラ係合部の後端部に設けられたガイド部の断面図(図12におけるXIII-XIII断面)。 ガイドローラ係合部の後端部に設けられたガイド部の側面図(ストッパ部材固定前)。 ガイドローラ係合部の後端部に設けられたガイド部の側面図(ストッパ部材固定後)。
以下、車両用スライドドア装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、車体2の側面2aに設けられたドア開口部3を開閉するスライドドア5を備えている。尚、本実施形態の車両1において、このスライドドア5は、車両1の後部ドアとして設けられている。そして、車両後方側(図1中、左側)に移動することにより開動作し、車両前方側に移動することにより閉動作する構成になっている。
詳述すると、本実施形態の車両1には、車両前後方向(図1中、左右方向)に延びる複数(三本)のガイドレール10と、これら各ガイドレール10(10U,10C,10L)に連結される複数のガイドローラユニット20(20U,20C,20L)と、を備えたスライドドア装置30が設けられている。そして、本実施形態のスライドドア5は、これらの各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20を介して車体2の側面2aに支持されることにより、車両前後方向(図1中、左右方向)に移動して、その車体2の側面2aに形成されたドア開口部3を開閉することが可能となっている。
具体的には、本実施形態のスライドドア装置30は、ドア開口部3の上縁部3aに設けられたアッパーレール10U、ドア開口部3の後方に設けられたセンターレール10C、及びドア開口部3の下縁部3bに設けられたロアレール10Lを備えている。また、このスライドドア装置30は、スライドドア5の前方上端部に支持された状態でアッパーレール10Uに連結されるアッパーローラユニット(アッパーガイドローラユニット)20Uを備えている。更に、このスライドドア装置30は、スライドドア5の後方中間部に支持された状態でセンターレール10Cに連結されるセンターローラユニット(センターガイドローラユニット)20Cを備えている。そして、このスライドドア装置30は、スライドドア5の前方下端部に支持された状態でロアレール10Lに連結されるロアローラユニット(ロアガイドローラユニット)20Lを備えている。
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態のアッパーレール10Uは、車幅方向(図2中、左右方向)に対向する一対の側壁部32a,32bと、これら両側壁部32a,32bの上端部分を接続する上壁部32cと、を備えて下側(図2中、下側)に開口する断面略コ字形状のガイドローラ係合部32を有している。そして、アッパーローラユニット20Uには、このガイドローラ係合部32の内側に配置されるガイドローラ33が設けられている。
具体的には、本実施形態のアッパーローラユニット20Uは、スライドドア5の前方上端部(図1参照)において当該スライドドア5の内側面に固定される支持アーム35を備えている。更に、この支持アーム35の先端部35aには、上下方向に延びる支軸36が設けられている。そして、上記ガイドローラ33は、この支軸36の先端に軸支されることにより、回転可能な状態で、そのアッパーレール10Uのガイドローラ係合部32を構成する両側壁部32a,32bの間に配置される構成になっている。
即ち、アッパーレール10Uのガイドローラ係合部32は、何れかの側壁部32a,32bに対してガイドローラ33が当接することにより、その幅方向(図2中、左右方向)における当該ガイドローラ33の相対移動を規制する。また、このガイドローラ係合部32は、そのガイドローラ33に当接した何れかの側壁部32a,32bが摺動面となることにより、その延伸方向(図2中、紙面に直交する方向)に沿ったガイドローラ33の相対移動を許容する。そして、本実施形態のアッパーレール10Uは、これにより、その延伸方向に沿って、当該アッパーレール10Uに連結されたアッパーローラユニット20Uを案内する構成になっている。
また、図3に示すように、本実施形態のセンターローラユニット20Cには、上記アッパーローラユニット20Uにおけるガイドローラ33と同様、センターレール10Cに係合することにより当該センターレール10Cの延伸方向に沿ってセンターローラユニット20Cを案内するガイドローラ40が設けられている。更に、このセンターローラユニット20Cには、スライドドア5の荷重を支えるロードローラ41が設けられている。そして、本実施形態のセンターレール10Cは、そのガイドローラ40に係合するガイドローラ係合部42と、ロードローラ41の摺動面XCを有するロードローラ支持部44と、を備えて構成されている。
詳述すると、図4に示すように、本実施形態のセンターローラユニット20Cは、スライドドア5の後方中間部(図1参照)において当該スライドドア5の内側面5sに固定される支持ブラケット45と、基端部に上下方向に延びる回動軸Mを有して回動自在に支持ブラケット45に連結された回動アーム46と、を備えている。そして、上記ガイドローラ40及びロードローラ41は、そのスライドドア5側から車体2側に向かって延びる回動アーム46の先端部46aに設けられている。
具体的には、図3及び図4に示すように、回動アーム46の先端部46aには、互いに離間した位置において上下方向に延びる二本の支軸47が設けられている。そして、本実施形態のセンターローラユニット20Cは、これらの各支軸47に軸支された一対のガイドローラ40を備えている。
また、回動アーム46の先端部46aには、これら上下方向に延びるガイドローラ40の各支軸47に対して交差する方向(図3中、左右方向)に延びる支軸48が設けられている。具体的には、この支軸48は、ガイドローラ40の各支軸47の下方において、これら各支軸47の中間となる位置に設けられている。そして、ロードローラ41は、この支軸48の先端において、回転可能に軸支されている。
一方、図3に示すように、本実施形態のセンターレール10Cにおいて、ガイドローラ係合部42は、上記アッパーレール10Uと同様、下側(図3中、下側)に開口する断面略コ字形状を有している。また、ロードローラ支持部44は、このガイドローラ係合部42の下方に設けられている。そして、本実施形態のセンターレール10Cは、これらのガイドローラ係合部42及びロードローラ支持部44がロール加工により一体に形成された構成になっている。
即ち、本実施形態のセンターローラユニット20Cは、上記ガイドローラ係合部42を構成する両側壁部42a,42bの間に各ガイドローラ40が配置される状態でセンターレール10Cに連結される。そして、本実施形態のセンターレール10Cは、これにより、各側壁部42a,42bが、当該各側壁部42a,42bに当接する各ガイドローラ40の摺動面となることで、その延伸方向(図3中、紙面に直交する方向)に沿ってセンターローラユニット20Cを案内する構成になっている。
また、本実施形態のセンターローラユニット20Cにおいて、ロードローラ支持部44は、上記ガイドローラ係合部42を構成する一方の側壁部42bを下方に向かって延設するかたちで設けられた側壁部44aと、この側壁部44aの下端を車幅方向外側(図3中、左側)に折り曲げる態様で設けられた下壁部44bと、を備えている。具体的には、本実施形態では、このロードローラ支持部44の下壁部44bは、上記ガイドローラ40の各支軸47の下方となる位置まで車幅方向外側に延設されている。そして、本実施形態のセンターレール10Cは、この下壁部44bに対してセンターローラユニット20Cのロードローラ41が上側から当接することにより、その下壁部44bの上面44sがロードローラ41の摺動面XCとして機能する構成になっている。
ここで、図5に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、センターレール10Cは、その前端部10Cf、即ちスライドドア5が閉動作する方向の端部側に、車両前方側、つまりはスライドドア5の閉動作方向(図5中、右側)に向かって車幅方向内側(図5中、上側)に湾曲する湾曲部50を有している。更に、アッパーレール10U及びロアレール10Lもまた、スライドドア5の閉動作方向に位置する前端部側に、そのスライドドア5の閉動作方向に向かって車幅方向内側に延びる湾曲部を有している。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これらの各ガイドレール10(10U,10C,10L)に設定された湾曲形状に基づいて、そのスライドドア5が、車幅方向の変位を伴いつつ、車両前後方向に開閉動作する構成になっている。
例えば、本実施形態のセンターローラユニット20Cは、センターレール10Cの前端部10Cfに設けられた湾曲部50に移動することにより、そのガイドローラ40及びロードローラ41を支持する回動アーム46が、回動軸M周りに、そのスライドドア5に固定された支持ブラケット45に対し、図5中、反時計回り方向に回動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのセンターローラユニット20Cを介してセンターレール10Cに支持されたスライドドア5が車幅方向内側に変位することで、スライドドア5の全閉位置においては、そのスライドドア5の外表面が車体2の側面2aと略面一に配置される構成になっている。
更に、本実施形態のセンターローラユニット20Cは、その前端部10Cfに設けられた湾曲部50からセンターレール10Cの後端部10Cr側に移動、即ちスライドドア5に開動作方向(図5中、左側)に移動することにより、支持ブラケット45に対して、図5中、時計回り方向に回動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その開動作するスライドドア5が、車体2の側面2aに干渉しない構成になっている。
また、図6〜図8に示すように、本実施形態のロアレール10Lは、車幅方向(図7中、左右方向)に並んで車両前後方向(図8中、左右方向)に延びる第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bを備えている。具体的には、図7に示すように、本実施形態の車両1において、車体2の側面2aには、そのドア開口部3の下縁部3bとなる位置に、車幅方向外側(図7中、右側)に開口する凹部53が形成されている。そして、本実施形態のロアレール10Lを構成する上記各ガイドローラ係合部52(52A,52B)は、この凹部53内に設けられている。
詳述すると、これらの各ガイドローラ係合部52は、それぞれ、上記アッパーレール10U及びセンターレール10Cの各ガイドローラ係合部32,42と同様、車両1の下方側(図7中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有している。また、これらの各ガイドローラ係合部52は、ドア開口部3の下縁部3bに形成された凹部53内において、その底面53sとの間に隙間を形成する位置に配置されている。そして、本実施形態のロアローラユニット20Lは、その第1のガイドローラ係合部52Aに係合する第1のガイドローラ54A、及び第2のガイドローラ係合部52Bに係合する第2のガイドローラ54B、並びにスライドドア5の荷重を支えるロードローラ55を備えている。
即ち、本実施形態のロアローラユニット20Lは、その各ガイドローラ係合部52(52A,52B)を構成する両側壁部52a,52bの間に各ガイドローラ54(54A,54B)が配置される状態で、ロアレール10Lに連結される。そして、本実施形態のロアレール10Lは、これにより、その各側壁部52a,52bが、当該各側壁部52a,52bに当接する各ガイドローラ54の摺動面となることで、その延伸方向に沿って、ロアローラユニット20Lを案内する構成になっている。
また、本実施形態のロアローラユニット20Lは、この状態において、そのロードローラ55が、ロアレール10Lが配置された凹部53の底面53sに対して上側から当接するように構成されている。即ち、本実施形態のスライドドア装置30においては、この凹部53の底面53sが、ロードローラ55の摺動面XLを構成する。そして、本実施形態のロアローラユニット20Lは、これにより、スライドドア5の荷重を安定的に支えつつ、円滑に、車両前後方向に移動することが可能になっている。
さらに詳述すると、図6〜図8に示すように、本実施形態のロアローラユニット20Lは、スライドドア5の内側面5sに対する固定部56と、この固定部56から車体2側(図8中、上側、車幅方向内側)に突出して車両前方側(図8中、右側)、即ちスライドドア5の閉動作方向に延びる延伸部57と、を備えている。そして、このロアローラユニット20Lは、更に、その延伸部57に対して回動可能に連結された回動アーム58を備えている。
具体的には、図7に示すように、本実施形態の回動アーム58は、延伸部57の先端部分に設けられた上下方向に延びる回動軸N周りに回動する。また、回動アーム58の先端部58aには、上下方向に延びる支軸59が設けられている。更に、回動アーム58は、この支軸59よりも基端側となる位置(中間部c)に、同じく上下方向に延びる支軸60を有している。即ち、ロアローラユニット20Lは、この回動アーム58の中間部58cに設けられた支軸60によって、その車幅方向外側に配置された第1のガイドローラ係合部52Aに係合する第1のガイドローラ54Aを軸支する。そして、この回動アーム58の先端部58aに設けられた支軸59によって、その車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部52Bに係合する第2のガイドローラ54Bを軸支する構成になっている。
更に、回動アーム58の先端部分には、これらの各支軸59,60に交差する方向、即ち上記各ガイドローラ54がロアレール10Lの各ガイドローラ係合部52に係合する状態において、その車幅方向に延びる支軸61が設けられている。そして、本実施形態のロアローラユニット20Lは、この支軸61の先端にロードローラ55を軸支する構成になっている。
ここで、図8に示すように、本実施形態のロアレール10Lにおいて、第1のガイドローラ係合部52Aは、その前端部52Af側、即ちスライドドア5が閉動作する方向の端部側に、車両前方側、つまりはスライドドア5の閉動作方向(図8中、右側)に向かって車幅方向内側(図8中、上側)に湾曲する第1の湾曲部65Aを有している。そして、第2のガイドローラ係合部52Bは、この第1のガイドローラ係合部52Aよりも車幅方向内側に配置されることにより、その前端部52Bf側、即ちスライドドア5が閉動作する方向の端部側において、その第1のガイドローラ係合部52Aに対する車幅方向の離間距離Dが縮まるように構成されている。
具体的には、本実施形態のロアレール10Lにおいて、第2のガイドローラ係合部52Bは、その前端部52Bf側において、車両前方側に向かって車幅方向外側に湾曲した後、更に、上記第1のガイドローラ係合部52Aに設けられた第1の湾曲部65Aに沿って車幅方向内側に湾曲する第2の湾曲部65Bを備えている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのロアローラユニット20Lに支持されたスライドドア5が、車幅方向の変位を伴いつつ、車両前後方向に開閉動作する構成になっている。
即ち、ロアローラユニット20Lの回動アーム58に設けられた第1及び第2のガイドローラ54A,54Bの離間距離は一定である。このため、その第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bの離間距離Dが変化することで、これら第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bの双方に係合する回動アーム58には、その回動軸N周りに当該回動アーム58を回動させる力が働くことになる。
図8及び図9に示すように、本実施形態のロアローラユニット20Lは、これを利用して、スライドドア5の閉動作時、車両前方側に移動することにより、その延伸部57の先端部分に設けられた回動軸Nを支点に回動アーム58が回動する構成になっている。具体的には、この回動アーム58は、その第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bに係合する第1及び第2のガイドローラ54A,54Bが、上記各湾曲部65A,65Bが設けられた前端部52Af,52Bf側に移動することにより、各図中、反時計周りに回動する。更に、本実施形態のロアローラユニット20Lは、この回動した回動アーム58が、その延伸部57に沿って折り畳まれるように構成されている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのロアローラユニット20Lに支持されたスライドドア5が、車体2側(各図中、上側)に引き込まれる態様で車幅方向内側に変位する構成になっている。
また、回動アーム58は、スライドドア5の開動作時、第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bに係合する第1及び第2のガイドローラ54A,54Bが、その第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bの後端部52Ar,52Br側に移動することにより、各図中、時計回り方向に回動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのロアローラユニット20Lに支持されたスライドドア5が、車体2側から押し出される態様で車幅方向外側に変位する構成になっている。
(ガイドローラ投入用のガイド部)
次に、本実施形態のロアレール10Lに設けられたガイドローラ投入用のガイド部について説明する。
図10に示すように、本実施形態のスライドドア5は、車両後方側の開動作位置において、その車体2に組み付けられる(図8参照)。また、本実施形態のロアローラユニット20Lは、このとき、その回動アーム58に支持された各ガイドローラ54を、車両後方に開口する各ガイドローラ係合部52の後端部52rを介して当該各ガイドローラ係合部52の内側に投入するかたちで、そのドア開口部3の下縁部3bに設けられたロアレール10Lに連結される。そして、本実施形態のロアレール10Lは、その各ガイドローラ係合部52に対してロアローラユニット20Lの各ガイドローラ54を投入する際、これらの各ガイドローラ54を、そのロアレール10Lの延伸方向に開口する後端部52rから各ガイドローラ係合部52の内側に案内するガイド部70を備えている。
具体的には、本実施形態のロアレール10Lは、車幅方向外側に配置された第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arに設けられた第1のガイド部70Aと、車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部52Bの後端部52Brに設けられた第2のガイド部70Bと、を備えている。
即ち、ロアレール10Lに対してロアローラユニット20Lを連結する際には、その回動アーム58の中間部58cに支持された第1のガイドローラ54Aを、第1のガイド部70Aを用いて第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arに移動させる。同様に、回動アーム58の先端部58aに支持された第2のガイドローラ54Bについてもまた、その対応する第2のガイド部70Bを用いて第2のガイドローラ係合部52Bの後端部52Brに移動させる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、この状態で、ロアローラユニット20Lをスライドドア5と一体に車両前方側に移動させることにより、ロアレール10Lの各ガイドローラ係合部52(52A,52B)に対し、その後端部52r(52Ar,52Br)を介して各ガイドローラ54(54A,54B)を投入する構成になっている。
詳述すると、図11〜図13に示すように、本実施形態の各ガイド部70(70A,70B)は、それぞれ、各ガイドローラ係合部52(52A,52B)の後端部52r(52Ar,52Br)に対して接続された案内壁80を備えている。具体的には、各ガイド部70は、それぞれ、各ガイドローラ係合部52において車幅方向(図12中、上下方向)に対向する第1及び第2の側壁部52a,52bのうち、内側(同図中、上側)となる第2の側壁部52bに接続された状態で、そのガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する方向に延びる第1の側方案内壁81を備えている。また、各ガイド部70は、それぞれ、その第1の側方案内壁81の先端部81aから車幅方向外側(図12中、下側)に延びる第2の側方案内壁82を備えている。そして、各ガイド部70は、それぞれ、ガイドローラ係合部52を構成する第1及び第2の側壁部52a,52b間を接続する上壁部52cに接続された状態で、そのガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する方向に延びる上方案内壁83を備えている。
尚、本実施形態のガイド部70は、金属製の板材を折曲加工することにより形成されている。即ち、各ガイド部70は、その第1の側方案内壁81及び上方案内壁83が略L字状断面を形成する。そして、これらの各ガイド部70は、それぞれ、その第1の側方案内壁81の基端部81b及び上方案内壁83の基端部83bが、各ガイドローラ係合部52の外表面52sに固定される構成になっている。
即ち、本実施形態のロアレール10Lにおいて、各ガイド部70は、それぞれ、各ガイドローラ係合部52の後端部52rに固定された第1の側方案内壁81及び上方案内壁83が、これら各ガイドローラ係合部52の後端部52rから、その開口方向、つまりは車両後方側に延びている。そして、各ガイド部70における第2の側方案内壁82は、それぞれ、その第1の側方案内壁81の先端部81aを略L字状に折り曲げるかたちで車幅方向外側に延びている。
また、本実施形態のロアレール10Lにおいて、車幅方向内側の第2のガイドローラ係合部52Bに設けられた第2のガイド部70Bには、車幅方向外側の第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arに設けられた第1のガイド部70Aにおける第2の側方案内壁82Aよりも車幅方向長さの長い第2の側方案内壁82Bが設けられている。そして、本実施形態のロアレール10Lは、これにより、その第1のガイド部70Aに設けられた第2の側方案内壁82Aと、第2のガイド部70Bに設けられた第2の側方案内壁82Bとが、並行して車幅方向外側に延びる構成となっている。
図14に示すように、本実施形態のロアレール10Lは、これらの各ガイド部70を各ガイドローラ係合部52の後端部52rに固定することで、その車幅方向外側に開口する各ガイドローラ54の投入口85が形成される構成になっている。具体的には、車両前後方向(図14中、左右方向)に対向する第1のガイド部70Aにおける第2の側方案内壁82Aと第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arとによって、その第1のガイドローラ係合部52Aに対する第1のガイドローラ54Aの投入口85Aが形成されている。そして、車両前後方向に対向する第1のガイド部70Aにおける第2の側方案内壁82Aと第2のガイド部70Bにおける第2の側方案内壁82Bとによって、その第2のガイドローラ係合部52Bに対する第2のガイドローラ54Bの投入口85Bが形成されている。
即ち、ロアレール10Lに設けられたガイドローラ係合部52に対してロアローラユニット20Lの各ガイドローラ54を投入する際には、先ず、各ガイドローラ係合部52の後端部52rに設けられたガイド部70が形成する各投入口85に対し、車幅方向外側から、その各ガイドローラ54を挿入する。更に、各ガイド部70に設けられた第2の側方案内壁82に沿わせる態様で、これらの各ガイドローラ54を車幅方向内側に移動させる。そして、これにより、これらの各ガイドローラ54を各ガイド部70に設けられた第1の側方案内壁81に当接させる。
更に、これらの各ガイドローラ54を、それぞれ、各ガイド部70に設けられた第1及び第2の側方案内壁81,82に対して当接させることにより、その各ガイドローラ54を支持する回動アーム58の回動姿勢、即ちスライドドア5に対して回動可能に連結されたロアローラユニット20Lの連結姿勢を決定することができる。また、このとき、各ガイドローラ54の上方に各ガイド部70に設けられた上方案内壁83が位置することにより、その各ガイドローラ54の上下方向位置(図14参照、上下方向の位置)を決定することができる。そして、本実施形態のロアレール10Lは、この状態で、そのロアローラユニット20Lの各ガイドローラ54を車両前方側に移動させることにより、容易に、これらの各ガイドローラ54(54A,54B)を各ガイドローラ係合部52(52A,52B)の内側に投入することが可能となっている。
また、図15に示すように、本実施形態のロアレール10Lは、この第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bに対する第1及び第2のガイドローラ54A,54Bの投入作業が完了した後、その第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arに設けられた第1のガイド部70Aに対して固定されるストッパ部材90を備えている。
具体的には、本実施形態のストッパ部材90は、扁平略四角箱状の外形を有している。また、本実施形態のロアレール10Lにおいて、このストッパ部材90は、第1のガイド部70Aに設けられた上記上方案内壁83に固定される。そして、これにより、そのロアレール10Lの延伸方向、車両後方側に開口する後端部52rを塞ぐ構成となっている。
即ち、本実施形態のロアレール10Lは、第1のガイドローラ係合部52Aの内側をロアレール10Lの延伸方向に移動する第1のガイドローラ54Aが、その第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arに移動することで、この第1のガイド部70Aに固定されたストッパ部材90に当接するように構成されている。そして、これにより、その第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arが開口する車両後方側に向かう第1のガイドローラ54Aの移動を規制する構成になっている。
つまり、本実施形態のロアローラユニット20Lは、このストッパ部材90に対して第1のガイドローラ54Aが当接することにより、そのロアレール10Lの延伸方向に沿った車両後方側への移動が規制される。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのスライドドア5の全開位置を規定する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スライドドア装置30のロアローラユニット20Lは、スライドドア5に対して回動可能に連結される回動アーム58と、この回動アーム58に支持されたガイドローラ54と、を有する。また、ロアレール10Lは、そのガイドローラ54に係合することによりロアローラユニット20Lをロアレール10Lの延伸方向に案内するガイドローラ係合部52を有する。そして、ロアレール10Lには、その延伸方向、車両後方側に開口したガイドローラ係合部52の後端部52rに接続される案内壁80を有してガイドローラ係合部52の内側にロアローラユニット20Lのガイドローラ54を案内するガイド部70が設けられる。
上記構成によれば、ガイドローラ係合部52の後端部52rを介して、容易に、そのガイドローラ係合部52の内側に、ロアローラユニット20Lのガイドローラ54を投入することができる。その結果、従来技術に多く見られるようなガイドローラ係合部52の側壁部52aに設けられた投入用の切欠きを塞ぐ後工程が不要になる。そして、これにより、より容易に、ロアレール10Lに対してロアローラユニット20Lを連結することができる。
また、ガイド部70の案内壁80に沿わせる態様でガイドローラ54を移動させることにより、例えば、そのガイドローラ係合部52が車幅方向内側の奥まった位置に配置されている場合等、目視による確認ができない状況であっても、容易に、そのガイドローラ係合部52の後端部52rを介したガイドローラ54の投入作業を行うことができる。更に、この投入作業を行う際、そのガイドローラ54を支持する回動アーム58の回動姿勢、即ちスライドドア5に対して回動可能に連結されたロアローラユニット20Lの連結姿勢を安定させることができる。その結果、そのロアレール10Lに対してロアローラユニット20Lを連結する際に必要となる車両後方側の作業スペースを小さく抑えることができる。そして、これにより、スライドドア装置30のコンパクト化を図ることで、そのレイアウト自由度を向上させることができる。
(2)ロアレール10Lは、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部52Aと、この第1のガイドローラ係合部52Aの車幅方向内側において車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部52Bと、を備える。また、ロアローラユニット20Lの回動アーム58には、第1のガイドローラ係合部52Aに係合する第1のガイドローラ54Aと、第2のガイドローラ係合部52Bに係合する第2のガイドローラ54Bと、が設けられる。そして、ロアレール10Lには、第1のガイドローラ係合部52Aの内側に第1のガイドローラ54Aを案内する第1のガイド部70Aと、第2のガイドローラ係合部52Bの内側に第2のガイドローラ54Bを案内する第2のガイド部70Bと、が設けられる。
上記構成によれば、容易に、そのロアレール10Lに設けられた第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bに対してロアローラユニット20Lに設けられた第1及び第2のガイドローラ54A,54Bを投入することができる。
即ち、第2のガイドローラ係合部52Bは、車幅方向内側の奥まった位置に配置される。このため、多くの場合、目視による確認ができない状況で、その後端部52Brを介した第2のガイドローラ54Bの投入作業を行うことになる。しかしながら、上記構成によれば、第2のガイド部70Bに案内されるかたちで、容易に、その第2のガイドローラ係合部52Bの後端部52Brを介した第2のガイドローラ54Bの投入作業を行うことができる。そして、このとき、第1及び第2のガイドローラ54A,54Bが、それぞれ、第1及び第2のガイド部70A,70Bに案内された状態となることにより、より一層、その第1及び第2のガイドローラ54A,54Bを支持する回動アーム58の回動姿勢、即ちスライドドア5に対するロアローラユニット20Lの連結姿勢を安定させることができる。
また、各ガイドローラ係合部52の後端部52rを介して各ガイドローラ54を投入する構成を採用することで、車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部52Bに対して第2のガイドローラ54Bを投入する際、その車幅方向外側に配置された第1のガイドローラ係合部52Aが干渉しない。このため、これら第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bを同じ高さ(上下方向位置)に配置することができる。その結果、そのロアレール10Lの配置スペース(所謂戸袋)を縮小することができる。そして、これにより、スライドドア装置30のコンパクト化を図ることで、そのレイアウト自由度を向上させることができる。
(3)ガイドローラ係合部52は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部52a,52bを有する。そして、ガイド部70は、その車幅方向内側に配置される第2の側壁部52bに接続された状態でガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する車両後方側に延びる第1の側方案内壁81を備える。
上記構成によれば、第1の側方案内壁81にガイドローラ54を沿わせる態様で、ロアローラユニット20Lをスライドドア5と一体に車両前方側に移動させることにより、容易に、その後端部52rを介してガイドローラ係合部52の内側にガイドローラ54を投入することができる。
(4)ガイド部70は、上記第1の側方案内壁81の先端部81aから車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁82を備える。
上記構成によれば、第2の側方案内壁82と当該第2の側方案内壁82に対して車両前後方向に対向する位置関係となるガイドローラ係合部52の後端部52rとの間に、車幅方向外側に開口するガイドローラ54の投入口85が形成される。また、その第2の側方案内壁82に沿わせる態様でガイドローラ54を車幅方向内側に移動させることで、ガイドローラ54を上記第1の側方案内壁81に当接させることができる。そして、これにより、より容易に、その後端部52rを介してガイドローラ係合部52の内側にガイドローラ54を投入することができる。
(5)第1及び第2のガイド部70A,70Bに設けられた各第2の側方案内壁82A,82Bは、互いに並行して車幅方向外側に延設される。
上記構成によれば、その並行して車幅方向外側に延びる一対の第2の側方案内壁82A,82Bが、車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部52Bに対する第2のガイドローラ54Bの投入口85Bを形成する。そして、これにより、より容易に、その後端部52rを介してガイドローラ係合部52の内側にガイドローラ54を投入することができる。
(6)ガイドローラ係合部52は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部52a,52b間を接続する上壁部52cを有する。そして、ガイド部70は、この上壁部52cに接続された状態でガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する車両後方側に延びる上方案内壁83を備える。
上記構成によれば、ガイドローラ54の上方に上方案内壁83が位置することにより、そのガイドローラ54の上下方向位置を決定することができる。そして、これにより、より容易に、その後端部52rを介してガイドローラ係合部52の内側にガイドローラ54を投入することができる。
(7)ガイド部70には、ガイドローラ係合部52の内側を移動するガイドローラ54に当接するストッパ部材90が固定される。そして、このストッパ部材90は、ガイドローラ係合部52の後端部52rにおいて、当該後端部52rが開口する車両後方側に向かうガイドローラ54の移動を規制するように構成される。
即ち、ガイド部70に固定されたストッパ部材90に対してガイドローラ54が当接することで、そのロアレール10Lの延伸方向に沿った車両後方側に向かうロアローラユニット20Lの移動が規制される。そして、これにより、そのロアローラユニット20Lがロアレール10Lから脱落しないようにすることができるとともに、併せて、そのスライドドア5の全開位置を規定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・スライドドア5は、開閉駆動装置を有したパワースライドドアであってもよく、手動式のものであってもよい。
・上記実施形態では、車両1の後部ドアとして構成されたスライドドア5に具体化したが、これに限らず、車両の前部ドアに適用してもよい。そして、その開閉動作方向についてもまた、車両前方側に閉動作するもの(後開き)に限らず、車両後方側に閉動作するもの(前開き)であってもよい。
・上記実施形態では、ドア開口部3の下縁部3bに設けられるロアレール10Lについて、そのガイドローラ係合部52の内側にロアローラユニット20Lのガイドローラ54を案内するガイド部70が設けられることとした。しかし、これに限らず、例えば、ドア開口部3の上縁部3aに設けられるアッパーレール10U及びアッパーローラユニット20Uについて、このような構成を適用してもよい。そして、スライドドアの内側面に設けられるドア側ガイドレール、及びこのドア側ガイドレールに連結される車体側ガイドローラユニットについて、このような構成を適用してもよい。
・また、上記実施形態では、ロアレール10Lは、車幅方向に並んで車両前後方向に延びる第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bを備える。そして、このロアレール10Lには、第1のガイドローラ係合部52Aの内側に第1のガイドローラ54Aを案内する第1のガイド部70Aと、第2のガイドローラ係合部52Bの内側に第2のガイドローラ54Bを案内する第2のガイド部70Bと、が設けられることとした。
しかし、これに限らず、車幅方向外側に配置される第1のガイドローラ係合部52A、又は車幅方向内側に配置される第2のガイドローラ係合部52Bの何れか一方について、その内側にガイドローラ54を案内するガイド部70を設ける構成としてもよい。
即ち、目視による確認が難しい車幅方向内側に配置された第2のガイドローラ係合部52Bの後端部52Brにガイド部70を設けることで、その後端部52Brを介した第2のガイドローラ54Bの投入作業を容易に行うことができる。更に、車幅方向外側に配置される第1のガイドローラ係合部52Aの後端部52Arにガイド部70を設ける構成としてもよい。これにより、第1及び第2のガイドローラ54A,54Bのうち、ガイド部70に案内される一方側、つまり、この場合、第1のガイドローラ54Aについては、その第1のガイドローラ54Aを第1のガイドローラ係合部52Aの内側に投入可能な位置に配置することができる。その結果、その他方側となる第2のガイドローラ54Bについてもまた、その位置決めが容易になるという利点がある。尚、この場合、第1及び第2のガイドローラ54A,54Bを支持する回動アーム58の回動姿勢、即ちスライドドア5に対するロアローラユニット20Lの連結姿勢を予め固定しておくとよい。そして、これにより、容易に、そのロアレール10Lに設けられた第1及び第2のガイドローラ係合部52A,52Bに対してロアローラユニット20Lに設けられた第1及び第2のガイドローラ54A,54Bを投入することができる。
・また、ロアレール10Lを構成するガイドローラ係合部52が一つの構成について、そのガイドローラ係合部の長手方向端部にガイド部70を設ける構成としてもよい。即ち、このような構成に具体化した場合においてもまた、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、ガイドローラ係合部52の後端部52rにガイド部70を設けることとした。しかし、これに限らず、例えば、スライドドア5が車両前方側に開動作する所謂前開きである場合等、ガイド部70を設けるガイドローラ係合部52の長手方向端部は、当該ガイドローラ係合部52の前端部52fであってもよい。
・上記実施形態では、ガイド部70は、ガイドローラ係合部52の後端部52rに固定されることとした。しかし、これに限らず、例えば、そのガイドローラ係合部52がロアレール10Lを構成するレール構造体の一部分である場合等、必ずしも、そのガイドローラ係合部52の後端部52rに対してガイド部70が直接的に固定される構成でなくともよい。また、ガイドローラ係合部52の内側にガイドローラ54を案内可能であれば、そのガイド部70の案内壁80とガイドローラ係合部52の後端部52rとの間に隙間があってもよい。そして、第1の側方案内壁81と第2の側方案内壁82との間に隙間があってもよい。
・上記実施形態では、ガイド部70は、車両後方側に開口したガイドローラ係合部52の後端部52rに接続される案内壁80として、車幅方向内側に配置される第2の側壁部52bに接続された状態で、そのガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する車両後方側に延びる第1の側方案内壁81を備える。また、ガイド部70は、この第1の側方案内壁81の先端部81aから車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁82を備える。そして、ガイド部70は、ガイドローラ係合部52の上壁部52cに接続された状態でガイドローラ係合部52の後端部52rが開口する車両後方側に延びる上方案内壁83を備える。しかし、これに限らず、第2の側方案内壁82、又は上方案内壁83の何れかを備えない構成としてもよい。そして、これら第2の側方案内壁82及び上方案内壁83を備えない構成であってもよい。
1…車両、2…車体、2a…側面、3…ドア開口部、3a…上縁部、3b…下縁部、5…スライドドア、5s…内側面、10…ガイドレール、10C…センターレール、10L…ロアレール、10U…アッパーレール、20…ガイドローラユニット、20C…センターローラユニット、20L…ロアローラユニット、20U…アッパーローラユニット、30…スライドドア装置、52…ガイドローラ係合部、52A…第1のガイドローラ係合部、52B…第2のガイドローラ係合部、52f(52Af,52Bf)…前端部、52r(52Ar,52Br)…後端部、52a…第1の側壁部、52b…第2の側壁部、52c…上壁部、52s…外表面、53…凹部、53s…底面、54…ガイドローラ、54A…第1のガイドローラ、54B…第2のガイドローラ、55…ロードローラ、58…回動アーム、58a…先端部、58c…中間部、59、60,61…支軸、65A…第1の湾曲部、65B…第2の湾曲部、70…ガイド部、70A…第1のガイド部、70B…第2のガイド部、80…案内壁、81…第1の側方案内壁、81a…先端部、81b…基端部、82(82A,82B)…第2の側方案内壁、83…上方案内壁、83b…基端部、85(85A,85B)…投入口、90…ストッパ部材、D…離間距離、M,N…回動軸、XC,XL…摺動面。

Claims (9)

  1. 車体の側面に形成されたドア開口部の周縁に沿って車両前後方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールに連結された状態で前記車体の側面にスライドドアを支持するガイドローラユニットと、を備え、
    前記ガイドローラユニットは、前記スライドドアに対して回動可能に連結される回動アームと、前記回動アームに支持されたガイドローラと、を有し、
    前記ガイドレールは、前記ガイドローラに係合することにより前記ガイドローラユニットを前記ガイドレールの延伸方向に案内するガイドローラ係合部を有するとともに、
    前記ガイドレールには、該ガイドレールの延伸方向に開口した前記ガイドローラ係合部の長手方向端部に接続される案内壁を有して前記ガイドローラ係合部の内側に前記ガイドローラを案内するガイド部が設けられた車両用スライドドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、
    前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、
    前記ガイドレールには、前記第1のガイドローラ係合部の内側に前記第1のガイドローラを案内する第1のガイド部と、前記第2のガイドローラ係合部の内側に前記第2のガイドローラを案内する第2のガイド部と、が設けられること、
    を特徴とする車両用スライドドア装置。
  3. 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、
    前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、
    前記ガイドレールには、前記第2のガイドローラ係合部の内側に前記第2のガイドローラを案内する前記ガイド部が設けられること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  4. 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイドローラ係合部として、車両前後方向に延びる第1のガイドローラ係合部と、該第1のガイドローラ係合部の車幅方向内側に配置され、車両前後方向に延びる第2のガイドローラ係合部と、を備え、
    前記ガイドローラユニットの回動アームには、前記第1のガイドローラ係合部に係合する第1のガイドローラと、前記第2のガイドローラ係合部に係合する第2のガイドローラと、が設けられるものであって、
    前記ガイドレールには、前記第1のガイドローラ係合部の内側に前記第1のガイドローラを案内する前記ガイド部が設けられること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイドローラ係合部は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部を有するものであって、
    前記ガイド部は、車幅方向内側に配置される前記第2の側壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる第1の側方案内壁を備えること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  6. 請求項5に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイド部は、前記第1の側方案内壁の先端部から車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁を備えること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  7. 請求項2に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記第1及び第2のガイドローラ係合部は、車幅方向に対向する第1及び第2の側壁部を有するものであって、
    前記第1及び第2のガイド部は、
    車幅方向内側に配置される前記第2の側壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる第1の側方案内壁と、
    前記第1の側方案内壁の先端部から車幅方向外側に延びる第2の側方案内壁と、
    を備えるとともに、
    前記第1及び第2のガイド部に設けられた前記各第2の側方案内壁が並行して延びていること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  8. 請求項5〜請求項7の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイドローラ係合部は、前記第1及び第2の側壁部間を接続する上壁部を備えるものであって、
    前記ガイド部は、前記上壁部に接続された状態で前記ガイドローラ係合部の長手方向端部が開口する方向に延びる上方案内壁を備えること、
    を特徴とする車両用スライドドア装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記ガイド部には、前記ガイドローラ係合部の内側を移動する前記ガイドローラに当接することにより、前記ガイドローラ係合部の長手方向端部において、該長手方向端部が開口する方向に向かう前記ガイドローラの移動を規制するストッパ部材が固定されること、
    を特徴とする車両用スライドドア装置。
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