JP2013159287A - リッド開閉装置 - Google Patents

リッド開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013159287A
JP2013159287A JP2012024777A JP2012024777A JP2013159287A JP 2013159287 A JP2013159287 A JP 2013159287A JP 2012024777 A JP2012024777 A JP 2012024777A JP 2012024777 A JP2012024777 A JP 2012024777A JP 2013159287 A JP2013159287 A JP 2013159287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
lever
opening
closing
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012024777A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hoshino
一雄 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012024777A priority Critical patent/JP2013159287A/ja
Publication of JP2013159287A publication Critical patent/JP2013159287A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】リッドの全閉位置を保持可能としながらもロック装置を廃止して部品点数を削減可能なリッド開閉装置を提供すること。
【解決手段】リッド10を、開閉移動させるリンク機構20と、駆動手段40により回動されて外径方向に延びる回動レバー42を備えた回動軸41と、一端が回動レバー42の先端部にレバー連結軸43aにより連結され、他端が駆動リンク21にリンク連結軸43bにより連結された駆動伝達ロッド43と、を備え、回動レバー42の被開閉凹部2の奥側への回動によりリッド10が閉じ、回動レバー42の被開閉凹部2の手前側への回動によりリッド10が開くようにしたリッド開閉装置であって、駆動伝達ロッド43及び回動軸41を、リッド10の全閉時に、駆動伝達ロッド43の両連結軸部43a,43bを結ぶ直線LA上に回動軸41が位置するよう設置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体パネルに設けられたリッドを開閉するリッド開閉装置に関する。
従来、車体に取り付けられたリッド装置として、車室内からの操作によりロック解除を行うようにしたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
この非特許文献1には、リッドとリンク機構とリッドロック及びストライカを備えたリッド開閉装置が記載されている。
リッドは、給電ポートが設置された車体の開口状の被開閉部を覆って車体に回動可能に取り付けられている。リンク機構は、リッドと車体と連結して設けられ、リッドを全閉位置と全開位置に移動させる。リッドロックは開口部に設けられ、リッドを全閉位置まで閉じたときにリッドの裏面に設けられたストライカと係合して、リッドをロックする。また、リッドロックは、車室に設けられたオープナの開操作を伝達するワイヤが接続され、この開操作によりロック解除される。
「日産リーフ(ZE0)新型車解説書(2010.12発行)」日産自動車株式会社、2010年、DLK−7頁
しかしながら、上述の従来技術では、リッドを全閉位置でロックするリッドロック及びストライカで構成されたロック装置を備えているため、その分、部品点数が増加するという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、リッドの全閉位置を保持可能としながらロック装置を廃止して部品点数を削減可能なリッド開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のリッド開閉装置は、リッドを、開閉移動させるリンク機構と、駆動手段により回動されると共に、外径方向に回動レバーが延びる回動軸と、前記回動レバーの回動を前記リンク機構に伝達する駆動伝達ロッドと、を備えたリッド開閉装置であって、前記駆動伝達ロッド及び前記回動軸を、前記リッドの全閉時に、前記駆動伝達ロッドの両端のレバー連結部とリンク連結部とを結ぶ直線上に前記回動軸が位置するよう設置したことを特徴とするリッド開閉装置とした。
本発明のリッド開閉装置は、駆動手段を駆動させて回動軸と共に回動レバーを回動させると、この回動が駆動伝達ロッドを介してリンク機構に伝達され、リッドを自動的に開閉することができる。
また、リッドを全閉位置に配置した際には、回動軸は駆動伝達ロッドの両連結部を結ぶ直線上に配置される。この状態でリッドに対して開方向の入力が作用した場合、その入力は、駆動伝達ロッドを介してレバー連結部から回動レバーへ入力される。このとき、回動レバーでは、その入力方向が、回動レバーに沿って回動軸に向かう方向となり、回動レバーに回転モーメントが生じない。
したがって、リッドにロック装置を設置していない場合でも、リッドは全閉位置に保持される。
このように、本発明では、リッドの全閉位置を保持可能でありながら、ロック装置を廃止して部品点数を削減可能であり、かつ、リッドを自動開閉可能なリッド開閉装置を提供することができる。
図1は実施の形態1のリッド開閉装置を示す断面図であってリッド全閉状態を示している。 図2は実施の形態1のリッド開閉装置の要部を示す斜視図であって、リッド全開状態を示している。 図3は実施の形態1のリッド開閉装置の全開状態及び動作を示す断面図であり、(a)は全体を示し、(b)はその要部を拡大して示している。 図4は実施の形態1のリッド開閉装置の要部を示す斜視図であって、リッド全閉状態での要部を示している。 図5は実施の形態1のリッド開閉装置の要部を示す断面図である。 図6は実施の形態2のリッド開閉装置を示す断面図であって、リッド全閉状態を示している。 図7は実施の形態2のリッド開閉装置の全開状態及び動作を示す断面図であり、(a)は全体を示し、(b)はその要部を拡大して示している。 図8は実施の形態2のリッド開閉装置の要部及びその動作を示す側面であり、(a)はリッド全閉時、(b)はリッド開閉途中、(c)はリッド全開時を示している。 図9は実施の形態3のリッド開閉装置の要部を示す斜視図であって、リッド全閉状態での要部を示している。 図10は実施の形態2のリッド開閉装置の要部を示す断面図である。
以下、本発明のリッド開閉装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のリッド開閉装置を示す断面図である図1に示すように、車両の車体表面を形成する車両前部や車両側部の車体パネル1に被開閉凹部2が形成され、被開閉凹部2の内部に給電装置の給電ポートP(図2参照)が設置されている。
なお、本実施の形態では、被開閉凹部2が車両前部に設けられているものとし、図1及び他の図において、矢印Xが車両前方を示し、矢印Yが車幅方向を示し、矢印Zが車両上方を示している。
被開閉凹部2は、車体パネル1の表面から車体内側に凹んだ開口状に形成されており、被開閉部としてリッド10により開閉される。
リッド10は、図2に示す枠部材11にリンク機構20を介して車体パネル1に連結され、かつ、開閉移動可能に支持されている。なお、枠部材11は、被開閉凹部2の周縁部において車体パネル1の裏側に取り付けられている。
枠部材11は、被開閉凹部2を囲む略四角枠状に形成されており、リンク機構20は、枠部材11の左右に一対設けられている。
リンク機構20は、駆動リンク21とリッドリンク22と起立リンク23と連動リンク24とを備えている。そして、リンク機構20は、駆動リンク21が図1に示す全閉位置21(cr)から図3(a)にて実線で示す全開位置21(fo)の位置に回動するのに伴い、折り畳み状態から伸張状態に変位する。そして、このようなリンク機構20の作動により、リッド10が、図1に示す全閉位置と図3(a)に示す全開位置との間で、回動しながら上下移動する。
このリンク機構20の構造は、従来と同様であるので簡単に説明する。
図1に示すように、リッドリンク22は、リッド10の裏面に固定され、リッド10から離れる方向に延びるアーム部22aを備えている。駆動リンク21は、車体パネル1に支持された回動軸21aに回動可能に支持され、他端が回動軸21bによりリッドリンク22のアーム部22aの中間部に回動可能に連結されている。起立リンク23は、図2に示すように、一端が回動軸23aで車体パネル1に回動可能に支持され、他端が、回動軸23bにより連動リンク24の一端に相対回動可能に連結されている。また、連動リンク24は、図1に示す回動軸24aでリッドリンク22のアーム部22aの先端部に相対回動可能に連結されている。
このような構成のリンク機構20は、駆動リンク21が図1に示す全閉位置21(cr)から図3に示す全開位置21(fo)に回動するのに伴い、リッドリンク22に連結された回動軸21bが車両上方に移動する。このとき、起立リンク23は、図1に示すように駆動リンク21と略平行に折り畳まれた状態から、図2に示すように、起立した位置に変位する。この際、リッドリンク22の回動軸24aの位置が起立リンク23及び連動リンク24により、回動軸21bよりも下方に位置を規制されることにより、リッド10が図3に示すように引き起こされて、図示の全開状態として示す位置に移動する。
なお、車体パネル1において被開閉凹部2の周囲には、図2に示すように、ゴムなどの弾性材製のシール部材30が設けられている。このシール部材30は、リッド10を全閉位置に配置した際には、リッド10の裏面に押圧されて圧縮され、リッド10の裏面に密着する。
また、リッド10を全閉状態とした際は、車体パネル1に設けられたストッパ部材4とリッド10の裏面に設けられて裏面側に凸となった当接部12とが当接することで位置を規定される。なお、ストッパ部材4は、当接部12に対する軸方向位置が調節可能となっており、リッド10を全閉状態としたときに車体パネル1と面一に連続するように軸方向位置が調節されている。また、ストッパ部材4の先端部は弾性体により形成されている。
本実施の形態1では、上述のリッド10の開閉は、図3及び図5に示す駆動手段40により自動的に行うものであり、この構造について以下に説明する。
駆動手段40は、駆動源となる図示を省略したモータ及び減速機構を介して回動軸41を回動させるもので、これら駆動手段40及び回動軸41は、図4に示す車体側の支持パネル40pに支持されている。なお、本実施の形態1では、回動軸41の回動量は、180度程としている。
回動軸41は、リンク機構20の各回動軸21a,21b,24aなどと平行に設けられており、かつ、その外周に、回動レバー42が外径方向に延在して固定されている。
回動レバー42の先端部42aと駆動リンク21とは、駆動伝達ロッド43を介して連結されている。すなわち、駆動伝達ロッド43の一端部は、レバー連結軸(レバー連結部)43aを介して回動レバー42の先端部42aに相対回動可能に連結されている。一方、駆動伝達ロッド43の他端部は、リンク連結軸(リンク連結部)43bを介して相対回動可能に連結されている。なお、このような回動レバー42及び駆動伝達ロッド43は、左右のリンク機構20のそれぞれに連結してもよいし、一方のリンク機構20のみ連結してもよい。
そして、回動軸41、回動レバー42、駆動伝達ロッド43は、リッド10の全閉位置などに応じて以下に説明するように、その位置や長さや駆動量が設定されている。
すなわち、図1に示すように、リッド10を全閉位置に配置した際には、駆動伝達ロッド43の両端部の両連結軸43a,43bを結ぶ直線LA上に回動軸41が配置される。このとき、回動レバー42は、車幅方向で直線LAに重なり、回動軸41から直線LA上をリッド10から遠ざかる方向であって被開閉凹部2の奥側に延在される。なお、駆動伝達ロッド43は、図1に示すように、リッド10の全閉時に回動軸41及び回動レバー42と干渉しないように回動軸41の軸直交方向であって車両上方に湾曲した湾曲部43wを有している。
一方、リッド10の全開位置では、図3に示すように、回動レバー42は、図1に示す全閉時の位置から、反時計周り方向で略180度回動する。したがって、このとき回動レバー42は、図1で示した直線LA上を、回動軸41から被開閉凹部2の手前側に延在される。
なお、図3(b)は、回動レバー42が回動する様子を拡大して示しており、実施の形態1では、回動レバー42の先端部に連結されているレバー連結軸43aは、一点鎖線で示す円弧Raに沿って移動する。
次に、実施の形態1の作用を説明する。
この作用の説明にあたり、実施の形態が解決する課題について説明する。
リッド10の開閉操作性を向上するために、従来の手動から自動化することが考えられる。このように自動化する場合、通常、リッド全閉時のガタ発生防止や不正開扉抑制のためには、従来、手動によりロック解除を行っていたロック装置も必要となり、コストが増大する。
しかしながら、リッドの開閉を自動化し、さらに、ラッチとストライカなどのロック装置を併用すると、開閉機構や開閉制御が複雑になる。例えば、リッドを開く際は、ロック解除を行った後にリッド開作動を実行させる必要があり、逆に、リッドを閉じる際は、リッド閉作動を行った後にロックする必要が生じる。
それに対し、単に、ロック装置を廃止すると、リンク機構の摺動部のガタやヒンジ部分の剛性の影響により、リッド全閉時におけるリッドと車体パネル表面との位置品質が低下すると共に、走行時振動によるリッドの揺動音(ガタ音)が生じるおそれがある。
本実施の形態は、リッド開閉の自動化を図りながらも、部品点数の削減、リッド全閉時におけるリッドと車体パネル表面との位置品質の保持、走行時振動によるリッドの揺動音(ガタ音)の発生抑制を達成可能なリッド開閉装置を提供することを目的としている。
そこで、本実施の形態1では、リッド10を全閉位置に配置した際には、図1に示すように、駆動伝達ロッド43の両端部の両連結軸43a,43bを結ぶ直線LA上に回動軸41が配置されるようにした。また、このとき、回動レバー42は、回動軸41からこの直線LA上でリッド10から遠ざかる方向に延在されて配置される。
このため、シール部材30の反力や、その他の入力により全閉状態のリッド10に対して開方向に作用した場合、その入力は、リンク機構20から駆動伝達ロッド43を介して回動レバー42に入力されるが、回動レバー42には、回転モーメントが生じない。したがって、リッド10は、全閉位置を保持できる。
また、リッド10を開く際には、駆動手段40を駆動させると、回動レバー42が、図3において想像線で示すように回動するのに伴い、駆動伝達ロッド43が車両斜め上方へ移動し、リッド10が図3(a)において実線で示す全開位置に移動する。
このように、リッド10を、自動的に移動させて被開閉凹部2を開くことができる。また、このリッド10の全開位置では、被開閉凹部2が大きく開かれ、給電ポートPへの給電気器の接続が容易である。
以上説明したように、本実施の形態1のリッド開閉装置は以下に列挙する効果を奏する。
a)実施の形態1のリッド開閉装置は、
車体パネル1に開口状に設けられた被開閉凹部2と、
この被開閉凹部2を、回動を伴った開閉移動により開閉するリッド10と、
このリッド10と車体パネル1とに連結され、前記リッドを開閉移動させるリンク機構20と、
被開閉凹部2に設けられ、駆動手段40により回動されると共に、外径方向に延びる回動レバー42を備えた回動軸41と、
前記回動レバー42の先端部に一端が相対回動可能にレバー連結軸43aにより連結され、他端がリンク機構20に相対回動可能にリンク連結軸43bにより連結され、回動レバー42の回動をリンク機構20に伝達する駆動伝達ロッド43と、
を備え、
回動レバー42の被開閉凹部2の奥側への回動によりリッド10を閉じ、回動レバー42の被開閉凹部2の手前側への回動によりリッド10を開くようにしたリッド開閉装置であって、
駆動伝達ロッド43及び回動軸41を、リッド10の全閉時に、駆動伝達ロッド43の両連結軸43a,43bを結ぶ直線LA上に回動軸41が位置するよう設置したことを特徴とする。
したがって、リッド10に対して開方向の入力があっても、回動レバー42が、回動することが無く、リッド10を全閉位置に確実に保持可能である。
よって、本実施の形態1は、リッド開閉の自動化を図りながらも、部品点数の削減、リッド全閉時のリッドと車体パネル表面との位置品質の保持、走行時振動によるリッドの揺動音(ガタ音)の発生抑制を達成可能なリッド開閉装置を提供することができる。
b)また、実施の形態1では、駆動伝達ロッド43は、リッド10の全閉時に回動軸41との干渉を避けて回動軸41の軸直交方向に湾曲した湾曲部43wを有した形状とした。
このため、駆動伝達ロッド43の両連結軸43a,43bを結ぶ直線LA上に、駆動伝達ロッド43と干渉することなく回動軸41を配置できる。さらに、本実施の形態1では、湾曲部43wは、回動レバー42との干渉も避けるように湾曲させており、これら回動軸41、回動レバー42、駆動伝達ロッド43を省スペースで設置することができる。
加えて、湾曲部43wの湾曲の方向を、駆動伝達ロッド43の移動方向である車両上方としたため、この移動方向とは異なる方向に湾曲させた場合と比較して、他の部材との干渉が生じにくく、省スペース性に優れる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2のリッド開閉装置について説明する。
なお、実施の形態2は、実施の形態1の変形例であるため、実施の形態1と共通する構成には実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
実施の形態2は、図6に示す第1カム部材201と第2カム部材202とから成るカム機構を設けてレバー連結軸43aの回動軌跡を非円弧形状としている。
なお、第1カム部材201は、回動レバー42と一体に回動可能に設けられ、図8に拡大して示すように、外径方向の先端に円弧状の第1カム面201cを備えている。
一方、第2カム部材202は、駆動伝達ロッド43のレバー連結軸43aの外周部に駆動伝達ロッド43と一体あるいは別体に設けられ、第1カム面201cに当接する第2カム面202cを備えている。
第2カム面202cは、図6及び図8(a)に示すリッド全閉時に第1カム面201cに対し、前述の直線LAに直交する方向の面であるストッパ面202sを備えている。そして、このストッパ面202sが第1カム面201cに接している状態では、レバー連結軸43aと第1カム部材201との間には間隔L1が形成される。
一方、図8(c)は、リッド全開時を示しており、第2カム面202cは、このとき第1カム面201cに接する部分は、レバー連結軸43aを支持する頭部43c(図10参照)と略同径の円弧形状に形成されている。したがって、このときのレバー連結軸43aと第1カム部材201との間の間隔L2は、図8(a)に示したリッド全閉時の間隔L1よりも小さな寸法となる。そして、第2カム面202cにおいて、全開から全閉の間で第1カム面201cに接する部分は、この間隔L1から間隔L2に滑らかに変化可能な傾斜形状に形成されている。
なお、第1カム面201c及び第2カム面202cが上記のように形成されているため、レバー連結軸43aは、回動レバー42に対して径方向に変位可能に支持されている。すなわち、回動レバー42には、先端部42aに形成された径方向の長穴(スライド支持部)203(図10参照)が形成されており、この長穴203にレバー連結軸43aが挿通されている。
したがって、実施の形態2では、レバー連結軸43aは、非円弧状に移動するものであり、図7(b)に示すように、リッド全閉時には、リッド全開時の位置を通る円弧Rbよりも外径方向の位置に配置される。
以上のように構成された実施の形態2のリッド開閉装置は、実施の形態1と同様に、リッド10を全閉位置に配置した際には、図6に示すように、駆動伝達ロッド43の両端部の両連結軸43a,43bを結ぶ直線LA上に回動軸41が配置される。また、このとき、回動レバー42は、回動軸41からこの直線LA上でリッド10から遠ざかる方向に延在されて配置される。
このため、全閉状態のリッド10に対して開方向に作用した場合、その入力は、リンク機構20から駆動伝達ロッド43を介して回動レバー42に入力されるが、回動レバー42には、回転モーメントが生じない。したがって、リッド10は、全閉位置を保持できる。
しかも、リッド全閉時に円弧状の第1カム面201cに対し、駆動伝達ロッド43の第2カム面202cは、直線LAの直交方向のストッパ面202sで当接するため、開方向の入力が作用した際に、第2カム面202cが円弧面である場合と比較してより回動しにくい。
また、リッド開閉時に、両カム部材201,202によるカム機構により、回動レバー42の移動量に対し、駆動伝達ロッド43の移動量が小さくなる。その結果、全閉状態から全開状態へのリッド10の移動量を抑えることができる。
このように、カム機構の設定により、リッド10の回動量を不要に大きくすることなく、全閉位置でのリッド10の保持が可能となる。
以上説明したように、実施の形態2のリッド開閉装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
c)回動レバー42は、レバー連結軸43aを回動レバー42に沿って径方向に移動可能に支持する長穴(スライド支持部)203を有し、
駆動伝達ロッド43のレバー連結軸43aと回動レバー42との間に、回動レバー42とレバー連結軸43aとの相対回動に伴い、リッド全閉時にレバー連結軸43aを長穴(スライド支持部)203において回動レバー先端側に配置し、リッド全開時にレバー連結軸43aを長穴(スライド支持部)203の回動レバー基端側に配置する第1カム部材201及び第2カム部材202から成るカム機構が介在されていることを特徴とする。
したがって、リッド開閉時に、両カム部材201,202によるカム機構により、回動レバー42の移動量に対し、駆動伝達ロッド43の移動量を小さくして、全閉状態から全開状態へのリッド10の移動量を抑えることができる。
d)カム機構は、回動レバー42に設けられた円弧状の第1カム面201cと、レバー連結軸43aに設けられて第1カム面201cに接する第2カム面202cとを備え、
第2カム面202cには、リッド10を全閉位置に配置したときに直線LAに直交する方向を向いて第1カム面201cに当接するストッパ面202sを備えていることを特徴とする。
したがって、リッド全閉時にリッド10に対して開方向の入力が作用した場合に、第2カム面が円弧面である場合と比較して、より回動しにくい。
以上、本発明のリッド開閉装置を実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、リッドとして給電ポートを開閉するリッド10を示したが、これに限定されず、燃料給油口を開閉するリッドなどの他のリッドの開閉に適用してもよい。また、実施の形態では、被開閉部は、車体を凹状に形成したものを示したが、車体パネルに穴を空けて開口したものであってもよい。
また、実施の形態では、駆動伝達ロッド43においてリッド10の全閉時に回動軸41と干渉しないように湾曲させた湾曲部43wは、回動軸41の軸方向に対して直交方向に湾曲させたが、軸方向に湾曲させて上記干渉を防止するようにしてもよい。
また、リンク機構は、実施の形態で示した構造のリンク機構20に限定されない。すなわち、リッド10の開閉に必要な回動量や被開閉部の向きによりリンク機構は適宜設計変更可能である。例えば、駆動リンクに相当するもののみであっても、リッドの開閉は可能である。
なお、実施の形態1では、両連結軸43a,43bを結ぶ直線上に回動軸41を配置したが、リッド10の全閉位置で、レバー連結軸43aが、図1に示す直線LAよりも僅かに時計回り方向に配置し、かつ、回動レバー42が、それ以上時計周り方向に回動するのを規制するストッパ100(図1参照)を設けてもよい。このような配置は、ストッパ部材4を僅かに弾性変形させることにより可能である。
このように駆動伝達ロッド43及び回動軸41を配置した場合、リッド10に開方向の入力があっても、回動レバー42が、リッド10の開方向である図1の反時計回り方向に回動することが無く、リッド10を全閉位置に確実に保持可能である。
また、実施の形態では、スライド支持部として長穴203を示したが、このスライド支持部は、レバー連結部を径方向に移動可能に支持するものであれば、長穴に限定されるものではなく、例えば、スライドガイドとこれをスライドするスライダを用い、そのいずれかでレバー連結部を支持するようにしてもよい。
また、実施の形態2では、カム機構を構成する第1カム面201cを円弧状に形成し、第2カム面202cを非円弧状に形成したが、これらカム面の形状はこれに限定されない。例えば、実施の形態2とは逆に第2カム面を円弧状に形成し、第1カム面を非円弧状に形成してもよいし、あるいは、両カム面を非円弧状に形成してもよい。
1 車体パネル
2 被開閉凹部(被開閉部)
10 リッド
20 リンク機構
40 駆動手段
41 回動軸
42 回動レバー
43 駆動伝達ロッド
43a レバー連結軸(レバー連結部)
43b リンク連結軸(リンク連結部)
43w 湾曲部
201 第1カム部材(カム機構)
201c 第1カム面
202 第2カム部材(カム機構)
202c 第2カム面
202s ストッパ面
203 長穴(スライド支持部)

Claims (4)

  1. 車体パネルに開口状に設けられた被開閉部と、
    この被開閉部を、回動を伴った開閉移動により開閉するリッドと、
    このリッドと前記車体パネルとに連結され、前記リッドを開閉移動させるリンク機構と、
    前記被開閉部に設けられ、駆動手段により回動されると共に、外径方向に延びる回動レバーを備えた回動軸と、
    前記回動レバーの先端部に一端が相対回動可能にレバー連結部により連結され、他端が前記リンク機構に相対回動可能にリンク連結部により連結され、前記回動レバーの回動を前記リンク機構に伝達する駆動伝達ロッドと、
    を備え、
    前記回動レバーの前記被開閉部の奥側への回動により前記リッドを閉じ、前記回動レバーの前記被開閉部の手前側への回動により前記リッドを開くようにしたリッド開閉装置であって、
    前記駆動伝達ロッド及び前記回動軸を、前記リッドの全閉時に、前記駆動伝達ロッドの両連結部を結ぶ直線上に前記回動軸が位置するよう設置したことを特徴とするリッド開閉装置。
  2. 請求項1に記載のリッド開閉装置において、
    前記駆動伝達ロッドは、前記回動軸との干渉を避けてこの回動軸の軸直交方向に湾曲した湾曲部を備えていることを特徴とするリッド開閉装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリッド開閉装置において、
    前記回動レバーは、前記レバー連結部を径方向に移動可能に支持するスライド支持部を有し、
    前記駆動伝達ロッドの前記レバー連結部と前記回動レバーとの間には、前記回動レバーと前記レバー連結部との相対回動に伴い、前記リッド全閉時に前記レバー連結部を前記スライド支持部において前記回動レバー先端側に配置し、前記リッド全開時に前記レバー連結部を前記支持部の前記回動レバー基端側に配置するカム機構が介在されていることを特徴とするリッド開閉装置。
  4. 請求項3に記載のリッド開閉装置において、
    前記カム機構は、前記回動レバーに設けられた円弧状の第1カム面と、前記レバー連結部に設けられて前記第1カム面に接する第2カム面とを備え、
    この第2カム面は、前記リッドを全閉位置に配置したときに前記直線に直交する方向を向いて前記第1カム面に当接するストッパ面を備えていることを特徴とするリッド開閉装置。
JP2012024777A 2012-02-08 2012-02-08 リッド開閉装置 Withdrawn JP2013159287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012024777A JP2013159287A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 リッド開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012024777A JP2013159287A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 リッド開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013159287A true JP2013159287A (ja) 2013-08-19

Family

ID=49171892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012024777A Withdrawn JP2013159287A (ja) 2012-02-08 2012-02-08 リッド開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013159287A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110997386A (zh) * 2017-08-07 2020-04-10 株式会社利富高 盖装置
JP7439774B2 (ja) 2021-01-19 2024-02-28 豊田合成株式会社 リッド開閉構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110997386A (zh) * 2017-08-07 2020-04-10 株式会社利富高 盖装置
CN110997386B (zh) * 2017-08-07 2023-02-03 株式会社利富高 盖装置
JP7439774B2 (ja) 2021-01-19 2024-02-28 豊田合成株式会社 リッド開閉構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140173989A1 (en) Sliding door
JP5617876B2 (ja) 車両用ドア構造
US9163443B2 (en) Linear center rail structure for sliding door
WO2012043043A1 (ja) 充電ポート用カバーの配設構造
JP6113481B2 (ja) 車両用スライディングドアの直線形センターレールのリンク構造
JP2012076605A (ja) 充電ポート用カバーの配設構造
JP2014061766A (ja) 車両用ドア構造
JP2008190199A (ja) 車両用ドア開閉構造
WO2018047684A1 (ja) ロック装置
US9981533B2 (en) Articulating closure mechanism for non-aligned closure panels
JP2013159287A (ja) リッド開閉装置
CN115071382A (zh) 滑动门构造
JP5486064B2 (ja) ルーフパネルの開閉装置
JP6541175B2 (ja) 車両のセカンダリーラッチ機構
JP2022118862A (ja) 車両のドアハンドル構造
JP2007023503A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP6252180B2 (ja) 車両用ドア構造
JP3682034B2 (ja) スライドドアの給電構造
JP2012240576A (ja) 遮光装置
JP4721009B2 (ja) ラッチ装置
JP2008296787A (ja) ルーフパネルの開閉装置
KR100761492B1 (ko) 전동차용 전두부 비상도어 개폐 메커니즘
JP2022046139A (ja) 車両用内装装置
JP2023154860A (ja) 車両用ドア
JP6087582B2 (ja) 車両用ドア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141224

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20150603