JP2018078202A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装部での接続信頼性の高いコイル装置を提供すること。【解決手段】コイル装置1は、巻芯部12およびその巻芯部12の両端に設けられた鍔部14a,14aを含むコア10と、巻芯部12にワイヤ31,32を巻回してなるコイル部30と、を有する。ワイヤ端31a,31b,32a,32bが接続される継線部41を持つ電極膜40が、鍔部14a,14aの表面に形成してある。継線部41とは異なる位置で電極膜40の表面に形成される端子取付部42に端子金具50が接続してある。【選択図】図1A

Description

本発明は、たとえばインダクタなどとして用いられるコイル装置に関し、特に、表面実装型コイル装置に関する。
従来の表面実装型コイル装置として、特許文献1に記載のコイル装置が知られている。このコイル装置は、ワイヤを巻回してなるコイルと、コイルの端末部が接続される端子金具とを備えている。端子金具には、コイル装置を回路基板にリフロー半田付けするときの半田の接合面が備わっており、半田の接合面の一部には、コイルの端末部が、熱圧着により接続される。
ところで、端子金具に熱圧着を施すと、熱圧着が施された部分では、半田が付着し難くなる。特許文献1における端子金具では、半田の接合面の一部に熱圧着が施されるため、コイル装置を回路基板にリフロー半田付けする際に、半田が十分に付着せずに、半田の接合強度が不十分となるおそれがある。
また、今後、コイル装置の小型化・低背化が一層進展すると、半田の接合面積を十分に確保することが困難となり、半田の接合強度は一層低下する傾向にある。
特開2013−191694号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、接続信頼性が高いコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
巻芯部および前記巻芯部の端部に設けられた鍔部を含むコアと、
前記巻芯部にワイヤが巻回してあるコイル部と、
前記ワイヤのワイヤ端が接続される継線部を持ち、前記鍔部の表面に形成してある電極膜と、
前記継線部とは異なる位置で前記電極膜の表面に形成される端子取付部に接続される端子金具と、を有する。
本発明に係るコイル装置は、コイル部を構成するワイヤのワイヤ端が接続される継線部を持つ電極膜と、継線部とは異なる位置で電極膜の表面に形成される端子取付部に接続される端子金具と、を有する。電極膜の継線部では、ワイヤ端を熱圧着などで電気的に接続して固定することができる。また、継線部から離れた電極膜の端子取付部では、半田あるいは導電性接着剤により、端子金具を電極膜に良好に接続することができる。
このため、端子金具は、電極膜の継線部から離れた位置で、回路基板などに半田付けすることができる。そのため、端子金具には、半田の付きが良く、端子金具と回路基板との接合強度が向上する。これにより、回路基板からコイル装置が剥がれ落ちにくくなり、実装不良が生じることを有効に防止することができる。
なお、仮に半田の接合面にクラックが生じたとしても、実装部とは物理的に分離した継線部には、その影響が及ぶことはなく、継線部でワイヤが断線するおそれは少ない。そのため、コイル装置の製品寿命を長くすることが可能となる。
また、本発明に係るコイル装置では、従来のようにワイヤ端を端子金具に接続する場合に比べて、実装部の面積を広くすることが可能になる。そのため、半田の接合強度を高く確保することができる。したがって、本発明に係るコイル装置によれば、今後、小型化・低背化が一層進展した場合であっても、高い信頼性を維持することができる。
前記端子金具は、前記電極膜が形成されていない位置で、前記鍔部に接着部材(たとえば非導電性接着剤)により固定されていてもよい。端子金具は、電極膜に対して、たとえば導電性接着部材や半田等により電極膜に接続されて固定されるが、鍔部に対して、さらに接着部材により固定されることで、端子金具と電極膜との接続固定を補強することが可能となる。
好ましくは、本発明に係るコイル装置は、平坦な外面を有する板状部材をさらに有してもよい。板状部材のフラットな外表面は、コイル装置を移動させるときの吸着面となり、たとえば回路基板への実装時に、コイル装置を吸着搬送装置で回路基板の上に移動させやすい。板状部材は、磁性体で構成してあるコア部と同様に、磁性体で構成してもよく、その場合には、コア部が閉磁路を構成し、コイル装置のインダクタンスを向上させることもできる。
好ましくは、前記端子金具は、回路基板の表面に向き合って接続される実装部と、前記実装部に連続して形成される実装補助部とを有する。実装補助部の内面が電極膜の端子取付部に接続してもよいし、実装部の内面が電極膜の端子取付部に接続してあってもよい。実装補助部の外面には、実装部を回路基板に半田で接続する際に、半田フィレットが形成され、回路基板に対する端子金具の接続部の信頼性を向上させる。
前記実装部は、前記鍔部を挟んで前記継線部と相互に反対側に位置してもよい。すなわち、鍔部の形状が、たとえば略直方体形状である場合には、継線部は、実装部が配置してある面と対向する面に配置してある。
このような構成とすることで、継線部は、実装部の配置位置から、十分に離間した位置に配置され、継線部と実装部との間に十分な間隔があく。そのため、コイル装置を回路基板にリフロー半田付けする際に、たとえば半田が継線部に付着することが少なく、回路基板や何らかの障害物に継線部が接触することも防止することができる。したがって、継線部でワイヤが断線するなどの事態が生じることを有効に防止することができる。したがって、コイル装置の信頼性をさらに高めることができる。
また、コイル装置を回路基板に半田付けした後も、継線部を視認することができ、継線部の断線の有無を確認するといったことも可能となる。
前記継線部は、前記鍔部の同一側で、前記実装部と隣り合うように配置してもよい。このような構成とした場合、継線部が外部に露出されないため、コイル装置を回路基板に半田付けした後に、継線部が何らかの障害物に接触することがなくなり、継線部でワイヤが断線するなどの事態が生じることを有効に防止することができる。
また、継線部を実装部と隣り合うように配置することで、継線部と実装部との間の距離が短くなり、その分だけ端子取付部の面積が不要に増大するのを防止することができる。
前記鍔部には、一対の前記端子金具が設けられており、前記継線部は、前記一対の端子金具が有する一対の前記実装部に挟まれるように配置してもよい。
前記継線部は、前記鍔部の端面に配置してあってもよい。いずれの位置に継線部を配置するかは、実装環境に応じて適宜決定すればよく、このように実装環境に応じて継線部の位置を適宜変更することで、継線部の位置を最適化することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図1Bは図1Aに示すコイル装置の変形例の全体斜視図である。 図1Cは図1Aに示すコイル装置の他の変形例の全体斜視図である。 図2は図1Aに示すコイル装置をII−II線方向から見た一部断面正面図である。 図3Aは本発明の他の実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図3Bは図3Aに示すコイル装置の変形例の全体斜視図である。 図4は図3Aに示すコイル装置をIV−IV線方向から見た一部断面正面図である。 図5Aは本発明のさらに他の実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図5Bは図5Aに示すコイル装置の変形例の全体斜視図である。 図5Cは図5Aに示すコイル装置の他の変形例の全体斜視図である。 図6Aは本発明のさらに他の実施形態に係るコイル装置の全体斜視図である。 図6Bは図6Aに示すコイル装置の変形例の全体斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係るコイル装置1は、ドラム型コア10と、板状部材20と、ドラムコア10の巻芯部12に巻回されたコイル部30を有する。
なお、コイル装置1との説明では、コイル装置1を実装する実装面と平行な面内にありドラムコア10の巻芯部12の巻軸と平行な方向をX軸、X軸と同じく実装面と平行な面内にありX軸と垂直な方向をY軸方向、実装面の法線方向をZ軸方向とする。また、以下では、Z軸正方向側を上方とし、Z軸負方向側を下方とする。
コイル装置1は、その外形寸法が、たとえばX軸方向長さ4.3〜4.7mm×Z軸方向高さ2.6〜3.0mm×Y軸方向幅3.0〜3.4mmであるが、コイル装置1のサイズはこれに限定されない。
ドラムコア10は、X軸方向に巻軸を持ちY軸方向に細長い長方形状の断面を持つ巻芯部12と、巻芯部12のX軸方向の両端に備えられる一対の鍔部14aおよび14aと、を有する。鍔部14a,14aは、巻芯部12のX軸方向の中心を通り、Y軸およびZ軸と平行な面に関して対称である。なお、巻芯部12の横断面形状は、本実施形態では矩形であるが、円形や略八角形でも良く、その横断面形状は特に限定されない。
鍔部14a,14aのそれぞれの外形状は、Y軸方向に長い略直方体であり、これらの鍔部14a,14aは、X軸方向に関して所定の間隔を空けて、互いに略平行になるように配置されている。鍔部14a,14aの横断面形状は、本実施形態では矩形であるが、円形や略八角形でも良く、その横断面形状は特に限定されない。巻芯部12は、一対の鍔部14a,14aにおいて互いに向かい合うそれぞれの面の中央部に接続しており、一対の鍔部14a,14aを接続している。
巻芯部12には、図1Aに示すように、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32が巻回してあり、ワイヤ31,32を1層以上に巻回してなるコイル部30を構成している。ワイヤ31,32は、たとえば被覆導線で構成してあり、良導体からなる芯材を絶縁性の被覆膜で覆った構成を有している。本実施形態では、ワイヤ31,32における導体部分の横断面積は同一であるが、異なっていても良い。また、コイル部30は、1本のワイヤを1層以上に巻回して構成してもよく、あるいは3本以上のワイヤを1層以上に巻回して構成してもよい。
本実施形態では、ワイヤ31,32の巻回数が略同じであるが、用途によっては異ならせても良い。なお、ワイヤ31,32の巻回数が略同じとは、これらの巻回数の比が0.75〜1/0.75の範囲内であり、好ましくは1である。
図1Aに示すように、鍔部14a,14aの外側端面14a1,14a1のY軸方向両側には、それぞれX軸方向の内側(巻芯部12のX軸方向の中心方向)に凹んでいる段差面14a2,14a2が設けられている。各段差面14a2,14b2には、後述する電極膜40の端子取付部42が設けられる。各段差面14a2,14ba2のX軸方向の段差深さは、それぞれ後述する端子金具50の厚みと略同じことが好ましいが、多少異なっていても良い。端子金具50の厚みは、好ましくは50〜200μmである。
各鍔部14a,14aのZ軸方向の上面には、それぞれ第1平坦面14a3,14a3が形成してある。各第1平坦面14a3,14a3には、板状部材20が設けられる。
板状部材20の内側四隅には、切り欠き部21が形成してある。そのため、板状部材20を鍔部14a,14aに設置すると、板状部材20の内側四隅と第1平坦面14a3,14a3との間に隙間ができる。そのため、板状部材20を鍔部14a,14aに設置したときに、板状部材20の内側四隅が、継線部41に接触して継線部41の接続に悪影響を与えることがない。
なお、切り欠き部21における切り欠きのX軸方向幅、Y軸方向およびZ軸方向の各幅は、継線部41との接触を回避可能な幅であれば、特に限定されるものではない。また、切り欠き部21をZ軸方向からみた外形状は、特に限定されるものではなく、四角形や扇形など種々の形状としてよい。
また、各鍔部14a,14aのZ軸方向の下面には、それぞれ第2平坦面14a4,14a4が形成してある。第2平坦面14a4,14a4は、コイル装置1を、たとえば図2に示す回路基板80などに実装する場合における実装面(設置面)となる。なお、図2において、回路基板80は、基板本体81と、その表面に形成された電極(ランド)82とを有する。
図1Aに示すように、ドラムコア10の一方の鍔部14aには、電極膜40がY軸方向に沿って所定間隔で形成してある。同様に、他方の鍔部14aには、電極膜40がY軸方向に沿って所定間隔で形成してある。図1Aに示す例では、電極膜40は、第1平坦面14a3,14a3と段差面14a2,14a2とに跨って形成してある。隣接する電極膜40の間隔は、絶縁が確保される距離であれば特に限定されない。
本実施形態では、電極膜40は、XY平面に平行な継線部41と、YZ平面に平行な端子取付部42とから成り、これらは電気的に繋がっている。継線部41は、鍔部14a,14aの第1平坦面14a3,14a3のY軸方向両側に形成してある。また、端子取付部41は、鍔部14a,14aの段差面14a2,14a2のZ軸方向の上部に形成してある。段差面14a2,14a2のZ軸方向の下部には、後述する非導電性接着部材70が塗布される。
電極膜40の継線部41は、コイル部30を構成するワイヤ31,32のワイヤ端31a,32aがそれぞれ接続される部分である。すなわち第1ワイヤ31の各ワイヤ端31a,31bは、それぞれ鍔部14a,14aのY軸方向の一端側に形成された各電極膜40の継線部41に接続される。また、第2ワイヤ32の各ワイヤ端32a,32bは、それぞれ鍔部14a,14aのY軸方向の他端側に形成された各電極膜40の継線部41に接続される。
本実施形態では、各電極膜40の継線部41とは離れて略直交する位置に設けられた各電極膜40の端子取付部42の表面に、後述する端子金具50の実装補助部52が固定され、端子金具50は、継線部41の表面を覆わない。また本実施形態では、各電極膜40の端子取付部42のZ軸方向長さは、鍔部14a,14aの段差面14a2,14a2のZ軸方向長さの約1/4〜2/3程度である。すなわち、端子取付部42は、段差面14a2,14a2の上から約1/4〜2/3程度の領域に形成される。
電極膜40は、たとえば金属ペースト焼付け膜や金属メッキ膜で構成されている。電極膜40は、鍔部14a,14aの段差面14a2,14a2および第1平坦面14a3,14a3の表面に、たとえばAgペーストを塗布して焼き付けた後、その表面に、たとえば電界メッキまたは無電界メッキを施し、メッキ膜を形成することにより形成される。
なお、金属ペーストの材料は、特に限定されるものではなく、CuペーストやAgペーストなどが例示される。また、メッキ膜は、単層でも複層でも良く、たとえばCuメッキ、Niメッキ、Snメッキ、Ni−Snメッキ、Cu−Ni−Snメッキ、Ni−Auメッキ、Auメッキなどのメッキ膜が例示される。電極膜40の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1〜15μmである。
ドラムコア10の一方の鍔部14aには、一対の端子金具50がY軸方向に沿って所定間隔で具備してある。同様に、他方の鍔部14aには、一対の端子金具50がY軸方向に沿って所定間隔で具備してある。隣接する端子金具50の間隔は、絶縁が確保される距離であれば特に限定されない。
端子金具50は、Y軸方向から見たときに、略L字の外形状を有する金具で構成され、XY平面に平行な実装部51と、YZ平面に平行な実装補助部52とを有する。実装補助部52は、鍔部14a,14aの段差面14a2,14a2に配置してあり、段差面14a2,14a2に固定される。
実装部51は、回路基板に接合される部分である。図2に示すように、コイル装置1を回路基板80などに実装する場合において、実装部51は、回路基板80の電極82との半田の接合面となる。実装部51は、鍔部14aのY軸方向の両端部に位置する第2平坦面14a4,14a4に当接するように配置される。
コイル装置1の製造では、まず、ドラム型のドラムコア10と板状部材20とワイヤ31および32と端子金具50を準備する。ドラムコア10および板状部材20は、それぞれ別々の磁性体部材で構成されるが、これらの材質は、同じであることが好ましいが、別々の磁性体材料で構成されていても良い。
図1Aに示すような略L字状に折り曲げられた形状の端子金具50は、リン青銅、真鍮などの銅合金、リン、銅、スズ、鉄、亜鉛等を主成分とする帯状の金属板に対して、曲げ加工を施すことにより形成される。
磁性体材料としては、たとえば、比較的透磁率の高い磁性材料、たとえばNi−Zn系フェライトや、Mn−Zn系フェライト、あるいは金属磁性体などが例示され、これらの磁性材料の粉体を、成型および焼結することにより、ドラムコア10および板状部材20が作製される。ドラムコア10には、巻芯部12と鍔部14a,14aとが一体に成形される。
次に、ドラムコア10の鍔部14a,14aに金属ペーストを塗布し、所定の温度で焼き付ける。そして、その表面に電界めっきまたは無電解メッキを施すことにより、電極膜40が形成される。
次に、電極膜40が形成されたドラムコア10およびワイヤ31およびワイヤ32を、巻線機にセットする。これにより、ワイヤ31および32が、所定の順序でドラムコア10の巻芯部12に巻回される。ワイヤ31および32としては、たとえば、銅(Cu)などの良導体からなる芯材を、イミド変成ポリウレタンなどからなる絶縁材で覆い、さらに最表面をポリエステルなどの薄い樹脂膜で覆ったものを用いることができる。
次に、鍔部14aに端子金具50を接着する。接着する際には、予め端子金具50の実装補助部52の内側でZ軸方向の上部に導電性接着部材60を塗布しておき、Z軸方向の下部には非導電性接着部材70を塗布しておく。そして、この端子金具50を鍔部14aに当接して接着する。
あるいは、予め電極膜40の端子取付部42に導電性接着部材60を塗布し、さらに鍔部14a,14aの段差面14a2のZ軸方向の下部に非導電性接着部材70を塗布しておき、その上から端子金具50を当接して接着してもよい。
このようにして、端子金具50の実装補助部52は、電極膜40の端子取付部42および鍔部14aの段差面14a2に接着固定される。なお、非導電性接着部材70として用いられる樹脂は、特に限定されないが、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、シリコン樹脂、これらを組み合わせたものなどが例示される。また、導電性接着部材60としては、特に限定されないが、たとえば銀などの導電性粒子を含むエポキシ樹脂、ビスフェノール、ジクロロフェニル、ジメチル尿素、ブタジエン・アクリロニトリル共重合体などの樹脂などが用いられる。
次に、各ワイヤ31,32のワイヤ端31a,32a,31b,32bを、電極膜40の継線部41に接続する。接続のための方法は、特に限定されないが、たとえばワイヤ端31a,31b,32a,32bを挟むようにして、電極膜40に、たとえばヒータチップを押し当てて、ワイヤ端31a,31b,32a,32bを各電極膜40に熱圧着する。なお、ワイヤ31,32の芯線を被覆している絶縁材料については、熱圧着時の熱で溶融するため、ワイヤ31,32に被膜除去を施す必要はない。
本実施形態では、コイル装置1は、コイル部10を構成するワイヤ31,32のワイヤ端31a,32a,31b,32bが接続される継線部41を持つ電極膜40と、継線部40とは異なる位置で電極膜40の表面に形成される端子取付部42に接続される端子金具50と、を有する。電極膜40の継線部41では、ワイヤ端31a,32a,31b,32bを熱圧着などで電気的に接続して固定することができる。また、継線部41から離れた電極膜40の端子取付部42では、半田あるいは導電性接着部材60により、端子金具50を電極膜40に良好に接続することができる。
このため、端子金具50の実装部51は、電極膜40の継線部41から離れた位置で、図2に示す回路基板80などに半田付けすることができる。そのため、端子金具50の実装部51には、半田の付きが良く、端子金具50の実装部51と回路基板80との接合強度が向上する。
また、端子金具50は、回路基板80の表面に向き合って接続される実装部51と、実装部51に連続して略直交する方向に折り曲げられて形成される実装補助部52とを有する。実装補助部52の内面が電極膜40の端子取付部42に接続してある。そして、図2に示すように、実装補助部52のZ軸方向の下側外面には、実装部51を回路基板80に半田90で接続する際に、半田フィレットが形成され、回路基板80に対する端子金具50の接続部の信頼性を向上させる。
このような構成により、回路基板80からコイル装置1が剥がれ落ちにくくなり、実装不良が生じることを有効に防止することができる。
なお、仮に半田90の接合面にクラックが生じたとしても、実装部51とは物理的に分離した継線部41には、その影響が及ぶことはなく、継線部41でワイヤ31,32が断線するおそれは少ない。そのため、コイル装置1の製品寿命を長くすることが可能となる。
また、本実施形態に係るコイル装置1では、従来のようにワイヤ端を端子金具に直接に接続する場合に比べて、実装部の面積を広くすることが可能になる。そのため、半田の接合強度を高く確保することができる。したがって、本実施形態に係るコイル装置によれば、今後、小型化・低背化が一層進展した場合であっても、高い信頼性を維持することができる。
本発明者らがコイル装置1の温度サイクル試験(熱衝撃試験)を行ったところ、次のような結果が得られた。従来技術に示すタイプのコイル装置では、サイクル数が471回に達したところで、半田の接合面にクラックが発生し、コイルが断線した。これに対して、本実施形態に係るコイル装置1では、サイクル数が5000〜7000回に達するまで、半田の接合面にクラックが発生せず、断線は発生しなかった。すなわち、本実施形態に係るコイル装置1によれば、従来のコイル装置に比べて、約10〜13倍程度のサイクル数が得られ、コイル装置の製品寿命が顕著に向上する。
また、図1Aに示すように、端子金具50は、電極膜40が形成されていない位置で、鍔部14aに非導電性接着部材70により固定されている。端子金具50は、電極膜40に対して、たとえば導電性接着部材60により電極膜40の端子取付部42に接続されて固定されるが、鍔部14aの段差面14a2の下部に対して、さらに非導電性接着部材70により固定されることで、端子金具50と電極膜40との接続固定と、端子金具50と鍔部14aとの固定とを補強することが可能となる。
また、コイル装置1は、平坦な外面を有する板状部材20をさらに有することから、板状部材20のフラットな外表面は、コイル装置1を移動させるときの吸着面となり、たとえば回路基板80への実装時に、コイル装置1を吸着搬送装置で回路基板80の上に移動させやすい。板状部材20は、磁性体で構成してあるドラムコア10と同様に、磁性体で構成してもよく、その場合には、ドラムコア10が閉磁路を構成し、コイル装置1のインダクタンスを向上させることもできる。
また本実施形態では、図1Aに示すように、電極膜40の継線部41は、実装部51が配置してある第2平坦面14a4とは反対側の第1平坦面14a3に形成されることになる。このような構成とすることで、継線部41は、実装部51の配置位置から、十分に離間した位置に配置され、継線部41と実装部51との間に十分な間隔があく。そのため、コイル装置1を回路基板80にリフロー半田付けする際に、たとえば半田が継線部41に付着することが少なく、回路基板80や何らかの障害物に継線部41が接触することも防止することができる。したがって、継線部41でワイヤ31,32が断線するなどの事態が生じることを有効に防止することができる。したがって、この点でも、コイル装置1の信頼性をさらに高めることができる。
また、コイル装置1を回路基板80に半田付けした後も、継線部41を視認することができ、継線部41の断線の有無を確認するといったことも可能となる。
また、本実施形態に係るコイル装置1では、鍔部14a,14aの端面14a1,14a1よりもX軸方向に凹んだ位置に、段差面14a2,14a2が形成され、この段差面14a2,14a2に端子金具50の実装補助部52が接着固定してある。そして、端面14a1,14a1と、段差面14a2,14a2に接着固定された実装補助部52の上面とが、略面一となる。これにより、鍔部14a,14aからX軸方向に不要に突出するのを防止することができる。
なお、本実施形態に係るコイル装置1において、電極膜40の形状を適宜変更してもよい。たとえば、図1Bに示す電極膜40Aのように、継線部41AのY軸方向幅をY軸方向中心部に向けて所定幅だけ延長してもよい。このような構成とすることで、図1Bに示すように、ワイヤ端31a,31b,32a,32bの結線位置をY軸方向中心側に移動することが可能となり、実装環境に応じて、ワイヤ端31a,31b,32a,32bとの結線位置(継線部41Aの形状)を最適化することができる。
ただし、図1Bに示すように、ワイヤ端31a,31b,32a,32bの結線位置をY軸方向中心側に移動した場合には、その移動量に応じた分だけ、板状部材20の切り欠き部21Aの形成位置をY軸方向中心側に移動することが好ましい。
また、本実施形態に係るコイル装置1において、電極膜40の形成位置を適宜変更してもよい。たとえば、図1Cに示すように、電極膜40の形成位置をY軸方向中心部に向けて所定幅だけ移動してもよい。このような構成とすることで、実装環境に応じて、電極膜40の形成位置を最適化することができる。
ただし、図1Bに示すように、電極膜40の形成位置をY軸方向中心側に移動した場合には、その移動量に応じた分だけ、端子金具50の固定位置および板状部材20の切り欠き部21Aの形成位置をY軸方向中心側に移動する必要がある。
また、図1Cに示すように、電極膜40をY軸方向中心側に形成する場合には、端面14a1,14a1において、図1Aまたは図1Bに示す段差面14a2,14a2は形成しなくてもよい。
第2実施形態
図3Aに示すように、本発明の第2実施例に係るコイル装置101は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。図面に示す部材において、共通する部分には共通する符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
本実施形態では、電極膜140の端子取付部142のZ軸方向長さが、第1実施形態の電極膜40の端子取付部42のZ軸方向長さよりも長い。図3Aおよび図4に示す例では、端子取付部142のZ軸方向の下端部は、段差面14a2,14a2のZ軸方向下側端の近くにまで及んでいる。なお、本実施形態では、第1平坦面14a3からの端子取付部142のZ軸方向長さは、段差面14a2のZ軸方向長さの50%以上であり、好ましくは65〜90%程度である。
また、本実施形態では、端子金具150の実装補助部152のZ軸方向長さが、第1実施形態の端子金具50の実装補助部52のZ軸方向長さよりも短い。図3Aおよび図4に示す例では、実装補助部152のZ軸方向の上端は、段差面14a2のZ軸方向の上端よりも下側に接着固定してある。実装補助部152の第2平坦面14a4からのZ軸方向長さは、段差面14a2のZ軸方向長さの100%未満であり、好ましくは40〜75%程度である。段差面14a2のZ軸方向長さが小さすぎないことで、図4に示す半田90のフィレットを十分な高さまで形成することができる。
また、本実施形態では、端子金具150と鍔部14a,14aとの間の接着は、半田60aによってのみ行われる。すなわち、端子金具150の実装補助部152は、第1実施形態の非導電性接着部材70を用いることなく、半田60aによって電極膜140の端子取付部142に接続されて固定される。
端子取付部142のZ軸方向の下端部は、段差面14a2のZ軸方向下端の近くにまで及んでいる。また、電極膜140の端子取付部142と端子金具150の実装補助部152との間には半田60aが介在してある。そのため、図4に示すように、コイル装置101を回路基板80に半田90を用いて取付けると、端子取付部142と実装補助部152との間の半田60aと、回路基板80に実装するための半田90とが一体化してもよい。したがって、本実施形態では、端子金具150が鍔部14aに強固に固定されると共に、コイル装置101を回路基板80に強固に接続することができる。
また本実施形態に係るコイル装置101では、第1実施形態の非導電性接着部材70を用いる必要がないため、コイル装置101の製造工程を簡略化することができる。
なお、図3Bに示すように、端子金具150の実装補助部152AのZ軸方向長さを、段差面14a2,14a2のZ軸方向長さの60%以下程度とした場合には、電極膜140の端子取付部142のZ軸方向上側に、実装補助部152Aが接合されないスペースが形成される。このため、この電極膜140のスペースを継線部141として、そこにワイヤ端31a,31b,32a,32bを結線することができる。本実施形態では、継線部141と、端子取付部142とが、段差面14a2に位置して、Z軸方向に隣り合っている。
また、図3Bに示す実施形態では、電極膜140の継線部141は、端子取付部142と連続して段差面14a2から第1平坦面14a3に向けてL字状に形成してあるが、第1平坦面14a3には、電極膜140を形成しなくてもよい。すなわち、図3Bに示す実施形態では、電極膜140の継線部141は、端子取付部142と連続して段差面14a2のみに形成しても良い。
第3実施形態
図5Aに示すように、本発明の第3実施例に係るコイル装置201は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1実施形態または第2実施形態と同様である。図面に示す部材において、共通する部分には共通する符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
本実施形態では、まず、電極膜240の形状が、第1実施形態の電極膜40の形状とは異なる。本実施形態では、図5Aに示すように、電極膜240の継線部241と端子取付部242とが、鍔部14aの同じ第1平坦面14a3上に位置する。端子取付部242は、X軸方向にやや幅広に形成してあり、X軸方向にやや幅狭に形成してある継線部241と連続して形成してある。各電極膜240の継線部241に、ワイヤ端31a,31b,32a,32bが接続してある。
また、各電極膜240の端子取付部242には、半田60aまたは導電性接着剤により、端子金具50の実装部51の内面が接続してある。端子金具50の実装部51には、第1実施形態と同様に、実装補助部52が連続して成形してあるが、この実装補助部52は、段差面14a2に対して接着されていなくても良い。実装部51の外面は、たとえば図4と同様に、回路基板80の表面に向き合い、電極82に接続される。実装補助部52の外面には、半田90のフィレットが形成される。
本実施形態では、鍔部14a,14aの第2平坦面14a4,14a4に、板状部材220が接着、あるいはその他の手段で固定してある。板状部材220は、図1Aに示す板状部材20とは異なり、Z軸方向の内側四隅に、切り欠き部21を形成する必要がない。本実施形態では、電極膜240が第1平坦面14a3,14a3に形成してあるため、板状部材220が継線部240に接触しない。そのため、第2平坦面14a4,14a4と板状部材220のZ軸方向の内側四隅との間に隙間を設ける必要がない。
本実施形態に係るコイル装置201では、電極膜240が外部に露出されないため、コイル装置201を回路基板80にリフロー半田付けした後に、電極膜240が何らかの障害物に接触して、ワイヤ端31a,31b,32a,32bが断線するなどの事態が生じることを有効に防止することができる。
また、鍔部14aの第1平坦面14a3において、電極膜240の実装部241を、端子金具50の実装部51と隣り合うように配置することで、電極膜240の継線部241と端子取付部242との間の距離が短くなり、電極膜240の面積が不要に増大するのを防止することができる。
また、本実施形態では、それぞれの鍔部14aには、一対の端子金具50が設けられており、継線部241は、一対の端子金具50が有する一対の実装部51に挟まれるように配置してある。このように構成することで、一対の端子電極50の間の絶縁距離を大きくすることができる。
なお、図5Bに示す端子金具250のように、図5Aに示す端子金具50の実装補助部52のZ軸方向の下端部をX軸方向に屈曲させて係合部521を、端子金具250に具備させても良い。端子金具250の実装補助部52は、実装部51と形状および大きさが共に等しく、かつ、実装部51とZ軸方向に対向するようになっている。このような構成とすることで、実装部51と係合部521で、鍔部14a,14aの第1平坦面14a3および第2平坦面14a4を端子金具250で挟み込むことが可能となり、端子金具250と鍔部14aとの固定をより強固なものとすることができる。
また、本実施形態に係るコイル装置201において、端子金具50の固定位置を適宜変更してもよい。たとえば、図5Cに示すように、端子金具50の固定位置をY軸方向中心部(内側)に向けて所定幅だけ移動してもよい。
ただし、その場合、端子金具50の実装部51は、電極膜240のY軸方向の内側に配置してある端子取付部242に接続して固定され、ワイヤ端31a,31b,32a,32bは、各電極膜240のY軸方向の外側に配置された継線部241に接続して固定されることになる。図5Cに示すように、端子金具50をY軸方向中心側に固定する場合には、端面14a1において、図5Aに示す段差面14a2は必要ではなくなる。
このような構成とすることで、実装環境に応じて、端子金具50の固定位置を最適化することができる。
第4実施形態
図6Aに示すように、本発明の第4実施例に係るコイル装置301は、以下の点が相違するのみであり、その他の構成は、前述した第1〜第3実施形態と同様である。図面に示す部材において、共通する部分には共通する符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
本実施形態に係るコイル装置301では、図5Cに示す端子金具50を、図3Bに示すコイル装置101の端子金具150Aと置き換えている以外は、図5Cに示す実施形態と同様である。すなわち、本実施形態では、端子金具150Aの実装補助部152AのZ軸方向長さが、図5Cに示す端子金具50の実装補助部52のZ軸方向長さに比較して短い。
なお、本実施形態では、図6Bに示す端子金具350のように、図6Aに示す端子金具150Aの実装補助部152AのZ軸方向の下端部をY軸方向に幅広に形成しても良い。端子金具350の実装補助部352は、X軸方向から見て略L字の外形状を有するが、Z軸方向に均一なY軸方向幅(実装部51よりも幅広なY軸方向幅)を持つ矩形であっても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。たとえば、図1Aおよび図3Aに示す例では、実装部51は、第2平坦面14a4,14a4と接していたが、離間させてもよい。
1,101,201,301… コイル装置
10,110… ドラムコア
12… 巻芯部
14a… 鍔部
14a1… 端面
14a2… 段差面
14a3… 第1平坦面
14a4… 第2平坦面
20,220… 板状部材
21,21A… 切り欠き部
30,230… コイル部
31… 第1ワイヤ
32… 第2ワイヤ
31a,31b,32a,32b… ワイヤ端
40,140,240… 電極膜
41,141,241… 継線部
42,241,242… 端子取付部
50,150A,250,350… 端子金具
51… 実装部
52,152A,352… 実装補助部
521… 係合部
60… 導電性接着部材
60a… 半田
70… 非導電性接着部材
80… 回路基板
81… 基板本体
82… 電極
90… 半田

Claims (7)

  1. 巻芯部および前記巻芯部の端部に設けられた鍔部を含むコアと、
    前記巻芯部にワイヤが巻回してあるコイル部と、
    前記ワイヤのワイヤ端が接続される継線部を持ち、前記鍔部の表面に形成してある電極膜と、
    前記継線部とは異なる位置で前記電極膜の表面に形成される端子取付部に接続される端子金具と、を有するコイル装置。
  2. 前記端子金具は、前記電極膜が形成されていない位置で、前記鍔部に接着部材により固定されている請求項1に記載のコイル装置。
  3. 平坦な外面を有する板状部材をさらに有する請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記端子金具は、回路基板の表面に向き合って接続される実装部と、前記実装部に連続して形成される実装補助部とを有する請求項1〜3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記実装部は、前記鍔部を挟んで前記継線部と相互に反対側に位置する請求項4に記載のコイル装置。
  6. 前記継線部は、前記鍔部の同一側で、前記実装部と隣り合うように配置してある請求項4に記載のコイル装置。
  7. 前記鍔部には、一対の前記端子金具が設けられており、
    前記継線部は、前記一対の端子金具が有する一対の前記実装部に挟まれるように配置してある請求項6に記載のコイル装置。
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