JP2018076277A - 粉体化粧料 - Google Patents

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健治 西本
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Noboru Nagatani
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Abstract

【課題】肌への感触、伸展性など使用感触が良好で、しかも使用時の粉っぽさがないしっとり感に優れる粉体化粧料を提供する。【解決手段】飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を配合することで使用感触が良好な粉体化粧料が得られる。【選択図】なし

Description

本発明は、飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を含有することを特徴とする粉体化粧料に関し、塗布時の滑らかさや伸び拡がりにおいて良好な使用感を有し、肌への付着性・密着性に優れる粉体化粧料に関するものである。
従来、粉体メイクアップ化粧料には、紫外線遮蔽効果を付与する目的や肌の欠点を隠すなどカバー効果を付与する目的で、酸化チタンなどの屈折率の高い無機白色顔料を配合するが、これら無機白色顔料を多量に配合すればするほど、紫外線遮蔽効果やカバー効果はより上がるものの、肌上でののびが重く、きしみ感、ひっかかりなど伸展性が悪くなる傾向がある。そのため、使用時に粉っぽさ、感触の硬さを感じ、しっとり感の向上が課題とされてきた。
また、使用感を改善するためには、球状樹脂粉末を配合するのが一般的であるが、その中でも柔らかさや滑らかさなどの使用感を付与する目的でシリコーンエラストマーなどのシリコーン粉末を配合する方法が採られている(特許文献1参照)。しかしながら、シリコーンエラストマーはその凝集性が大きいため、該粉末を化粧料中に均一に分散させることは非常に困難である。そのため、密閉多段式ズリせん段押し出し機を用いる方法(特許文献2参照)、湿式粉砕装置を用いる方法(特許文献3参照)などを利用して、化粧料に配合しやすいよう改質する技術の開発がなされているが、これら改質されたシリコーンエラストマーを配合した粉末化粧料を通常の乾式製造法にて製造した場合、伸展性や滑らかな感触あるいは固化したときの成型性は良好になるものの、シリコーンエラストマーの高い吸油性のために、使用時においては粉末化粧料特有の粉っぽさという面からの使用感は十分なものではなかった。
一方、粉体化粧料において、疎水化した変性デンプンとシリコーン樹脂粉末を組み合わせて肌への密着性向上と良好な使用感を具現化する技術(特許文献4参照)が提案されているが、化粧持ちという点からは満足できない場合もあり、塗布直後のみならず経時においても肌への付着が持続する粉体化粧料が望まれていた。
特開平8−26932号公報 特許第3126553号公報 特許第3468971号公報 特開2000−63229号公報
本発明は、飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を配合して塗布時の滑らかさや伸び拡がりにおいて良好な使用感を有し、肌への付着性・密着性に優れ、化粧持ちも良好な粉体化粧料を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明者が検討を行った結果、飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を配合することにより、しっとり感に優れ、肌への伸展性の良好で、化粧持ちも良好な化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を配合して、肌への伸展性、滑らかさなどの使用感触に優れ、粉っぽさのないしっとり感のある粉体化粧料を得ることができる。
次に、本発明による粉体化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明において、デンプン粉末は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば、小麦デンプン、とうもろこしデンプン、コメデンプン、サゴデンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、甘藷デンプン等の植物由来のものが好ましい。中でも粉末の取り扱い易さからとうもろこしデンプン、コメデンプンが好ましい。
また、本発明において、表面処理剤である飽和脂肪酸類は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸及びそれら飽和脂肪酸の亜鉛塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩等の飽和脂肪酸金属塩が好ましい。中でもステアリン酸マグネシウムが十分な疎水性が得られるので好ましい。
この飽和脂肪酸類の処理量は、処理対象であるデンプン粉末に対して2〜10重量%であるのが好ましい。表面処理量が2重量%未満では、疎水性が十分に得られず、10重量%を超えるとデンプン粉末が凝集して使用感が悪くなり好ましくない。
更に、デンプン粉末の表面に飽和脂肪酸類を被覆する表面処理方法としては、適当な有機溶剤に飽和脂肪酸類を溶解または分散させ、その混合液をデンプン粉末と攪拌混合した後に、有機溶剤を除去し、更に100〜200℃で数時間から10時間程度加熱処理し、粉砕した後、表面被覆処理が成されて目的の飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末が得られる。
ここで前記有機溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール等のアルコール類、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系有機溶剤、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の極性有機溶剤などが挙げられる。
また、混合分散方法としては、溶液の濃度や粘度などに応じて適当な方法を選択することができる。好適な例としては、撹拌羽根を有した反応槽や、ディスパー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー、ニーダー、V型混合機、ロールミルなどを選択することができる。また、粉砕を行う場合においては、ハンマーミル、ボールミル、サンドミル、ジェットミル等の通常の粉砕機を用いることができる。
本発明における飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末の平均粒子径は、4μm〜16μmが好ましい。その範囲外では粉体化粧料に配合した場合に目的とする使用感が得られない。ここで、目的とする平均粒子径を得るためには、前記粉砕方法の中でジェットミルを使用するのが特に好ましい。
飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末は、その一種又は二種以上用いることができ、本発明の粉体化粧料中の含有量は特に限定されないが、肌への付着性・密着性、化粧持ちの点において、5〜99.9質量%が好ましく、更に、7〜99質量%が好ましい。
本発明の粉末化粧料には、前述の成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料に配合される粉体成分を配合する。粉体の例としては、例えば赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、青色404号などの有機色素;青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキなどのレーキ色素;黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青などの有色顔料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、合成金雲母などの体質顔料;雲母チタンなどのパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウムなどの金属塩;シリカ、アルミナなどの無機粉体;ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、セルロースパウダー、テフロンパウダー、ポリエチレン末などの有機粉体;ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛などの無機粉体が挙げられる。粉体の大きさとしては5〜100μmの範囲に入るものが好ましく、さらに好ましくは10〜25μmである。また、これら上記粉体を、疎水化処理さらには複合処理を行った後、配合してもよい。疎水化処理の例としては、シリコーン処理、フッ素処理、金属セッケン処理、樹脂ポリマー処理等が挙げられる。
本発明の粉体化粧料には、更に上記粉体成分の他に、通常、化粧料に使用される成分、油剤、油ゲル化剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、水溶性高分子やアルコール、多価アルコール等の水性成分、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
例えば、油性成分としては、通常化粧料に使用される原料であれば特に限定されず、用いることができる。例えば、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、高級アルコール類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の動植物油類、ツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、モンタンワックス、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアンナッツ脂肪酸フィトステリル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン系油等、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
界面活性剤としては、分散剤、乳化助剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、具体的にはグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油ゲル化剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
有機紫外線吸収剤としては、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン等のサリチル酸系;2−{4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロシベンゾイル}安息香酸ヘキシル、パラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピルパラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、オクチルジメチルパラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等のPABA系;4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩等のケイ皮酸系;2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等のベンゾイルメタン系;2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパン−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル(別名;オクトクリレン)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、シノキサート、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン(別名;オクチルトリアゾン)、2,4−ビス[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン、2−2‘−メチレンビス{6−(ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸等があげられ、更に、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル、ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。また、本発明の効果を損なわない範囲で各種粉体の表面処理剤として用いることも可能である。
本発明の粉体化粧料は、飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末及び必要に応じて他の成分、例えば紫外線吸収剤を含む油性成分等を添加混合して調製することができる。また、必要に応じて粉砕、整粒、分級等の工程を経て、ルースパウダーとして容器に充填したり、プレスや溶剤混合後溶剤を除去する等の一般的な製法によって成型加工することができる。
本発明の粉体化粧料は固形粉末状、ルース状、ペースト状、クリーム状等、種々の形態にて実施することができるが、好ましい形態としては固形粉末状、ルース状が挙げられる。また、本発明の粉体化粧料は、ファンデーション、白粉、頬紅、コンシーラー、アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ等の製品にて実施することができ、特にファンデーション、白粉等の全顔に使用するものが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
次に、本発明による粉体化粧料の実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、単位は重量%である。
(製造例1)
ステアリン酸マグネシウム5gを30gのをイソプロピルアルコールに溶解し、とうもろこしデンプン(コーンスターチホワイトW−4P、日本コーンスターチ社製)95gに添加してヘンシェルミキサーで混合する。次に真空乾燥機を用い100℃で10時間加熱処理した後、ジェットミルで粉砕して、平均粒子径14μmの5%ステアリン酸マグネシウム処理とうもろこしデンプン粉末を得た。
(製造例2)
製造例1において、とうもろこしデンプンをコメデンプン(日本コーンスターチ社製)に変更した以外は同様にして、平均粒子径5μmの5%ステアリン酸マグネシウム処理コメデンプン粉末を得た。
(実施例1〜2及び比較例)
表1に示す組成のパウダーファンデーションを下記製法により製造した。また、これらのパウダーファンデーションについて使用感を下記評価方法で評価した。
Figure 2018076277
(製造方法)
成分(1)〜(9)を混合、粉砕する。次に、これに成分(10)〜(11)を高速ブレンダーで攪拌しながら添加する。更にこの混合物を篩いを通した後、金皿に充填成型して目的のパウダーファンデーションを得た。
(評価方法)
化粧品専門パネル10名を用いて、洗顔後、実施例および比較例を塗布し、使用感触(のびの軽さ、粉っぽさの無さ、しっとり感)、仕上がりのカバー効果、3時間後の化粧持続性について下記に示す評価基準により評価した。結果を表2に示す。
基 準 判定
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
10名中8名以上が良好と感じた ◎
10名中6〜7名が良好と感じた ○
10名中4〜5名が良好と感じた △
10名中3名以下が良好と感じた ×
Figure 2018076277
表2表記載の結果から、本発明の実施例は比較例と比べて、しっとり感とのびの良さ、粉っぽさの無い使用感触、化粧持ちに優れていることがわかる。これに対して比較例ではいずれの項目において評価が悪かった。
(実施例3)
製造例1のデンプン粉末を用い、下記組成の粉おしろいを下記製法により製造した。
(組成)
(1)製造例1のデンプン粉末 86.73
(2)硫酸バリウム 10.0
(3)ポリメチルメタクリレート粉末 3.0
(4)黄酸化鉄 0.15
(5)赤酸化鉄 0.01
(6)黒酸化鉄 0.01
(7)防腐剤 0.1
合計 100.0
(製造方法)
全成分を混合、粉砕して後、篩いを通して目的の粉おしろいを得た。
(実施例4)
製造例2のデンプン粉末を用い、下記組成のアイシャドウを下記製法により製造した。
(組成)
(1)製造例2のデンプン粉末 46.9
(2)雲母チタン 45.0
(3)防腐剤 0.1
(4)ワセリン 3.0
(5)スクワラン 1.5
(6)ミリスチン酸イソセチル 1.5
(7)メチルポリシロキサン(20CS) 2.0
合計 100.0
(製造方法)
成分(1)〜(3)を混合、粉砕する。次に、これに成分(4)〜(7)を高速ブレンダーで攪拌しながら添加する。更にこの混合物を篩いを通した後、金皿に充填成型して目的のアイシャドウを得た。
本発明は、肌への感触、伸展性など使用感触が良好で、しかも使用時の粉っぽさがないしっとり感に優れる粉体化粧料を得ることができ、産業上の利用効果が大である。

Claims (1)

  1. 飽和脂肪酸類で表面処理されたデンプン粉末を含有してなることを特徴とする粉体化粧料。
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