JP2018074541A - 自動利得制御増幅器 - Google Patents

自動利得制御増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018074541A
JP2018074541A JP2016216214A JP2016216214A JP2018074541A JP 2018074541 A JP2018074541 A JP 2018074541A JP 2016216214 A JP2016216214 A JP 2016216214A JP 2016216214 A JP2016216214 A JP 2016216214A JP 2018074541 A JP2018074541 A JP 2018074541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
amplitude setting
transistor
circuit
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016216214A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6666230B2 (ja
Inventor
裕之 福山
Hiroyuki Fukuyama
裕之 福山
慎介 中野
Shinsuke Nakano
慎介 中野
秀之 野坂
Hideyuki Nosaka
秀之 野坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016216214A priority Critical patent/JP6666230B2/ja
Publication of JP2018074541A publication Critical patent/JP2018074541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6666230B2 publication Critical patent/JP6666230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

【課題】モノリシック集積することが可能な自動利得制御増幅器を提供する。【解決手段】利得可変増幅器の利得を制御する自動利得制御回路2aは、利得可変増幅器の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路20と、利得可変増幅器の出力信号の平均値電圧を検出する平均値検出回路21aと、ピーク検出回路20の出力電圧と平均値検出回路21aの出力電圧に基づいて、利得可変増幅器の出力振幅が所望の振幅となるよう差動電圧信号を出力する振幅設定回路21bと、差動電圧信号の差分を積分し、積分した結果を利得制御信号として利得可変増幅器の利得を制御する積分回路23とから構成される。振幅設定回路21bは、負荷抵抗R41,R42と、差動トランスコンダクタンス増幅器210と、振幅設定用電流源CS41,CS42とから構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、一定範囲の入力振幅であれば、その振幅に依らず一定の出力振幅の信号を出力する自動利得制御増幅器を、半導体集積回路として構成する方法に関するものであり、特に利得可変増幅器の利得を制御する自動利得制御回路の構成方法に関するものである。
図8は自動利得制御増幅器の回路構成の例を示すブロック図である。自動利得制御増幅器は、利得可変増幅器1と、自動利得制御回路2とから構成されている。このような自動利得制御増幅器の構成は例えば特許文献1に開示されている。
利得可変増幅器1は、非反転入力信号vitと反転入力信号vicとの差動電圧信号を利得制御信号により指定される増幅率で増幅し、非反転出力信号votと反転出力信号vocの差動電圧信号として出力する。自動利得制御回路2は、利得可変増幅器1が出力する差動電圧信号vot,vocの振幅を検出し、自動利得制御回路2において設定される振幅設定値と比較して、差動電圧信号vot,vocの振幅が大きい場合には利得制御信号を利得可変増幅器1の増幅率が下がるように変更し、反対に差動電圧信号vot,vocの振幅が小さい場合には利得制御信号を利得可変増幅器1の増幅率が上がるように変更する。
このように、利得可変増幅器1の利得制御信号を、自動利得制御回路2によって制御することにより、利得可変増幅器1が出力する差動電圧信号vot,vocの振幅は、自動利得制御回路2において設定される振幅設定値に対応する一定の振幅値に制御される。
図9は特許文献1に開示されている自動利得制御回路2の構成を示す回路図である。図8には示していないが、図9中の差動増幅器3は、利得可変増幅器1の出力振幅を、自動利得制御回路2の振幅検出感度の高い振幅範囲まで増幅するために設けられた増幅回路である。
自動利得制御回路2は、ピーク検出回路20と、平均値検出・振幅設定回路21と、バッファ回路22と、積分回路23とから構成されている。ピーク検出回路20は、自動利得制御回路2の入力端子の電位vcit,vcicのピーク値Vpkを検出し、このピーク値VpkよりもトランジスタQ21,Q22のベース−エミッタ間電圧だけ低い電位を出力する。平均値検出・振幅設定回路21は、入力端子の電位vcit,vcicの平均値Vavを検出し、この平均値Vavに振幅設定値を加算した後、加算後の値よりもトランジスタQ23,Q24のベース−エミッタ間電圧だけ低い電位を出力する。
バッファ回路22は、トランジスタQ25,Q26と電流源J20,J21とを含むエミッタフォロア回路で構成され、Vcmt,Vcmcを出力する。このバッファ回路22は、後段の回路の影響がピーク検出回路20の出力や平均値検出・振幅設定回路21の出力に及ばないようにする作用を有する。積分回路23は、バッファ回路22の出力VcmtとVcmcの差分を積分し、積分した結果を利得制御信号Vcot,Vcocとして出力する。
この自動利得制御回路2の従来例の動作に基づけば、入力端子の電位vcit,vcicのピーク値Vpk及び平均値Vavと、バッファ回路22の出力端子の電位Vcmt,Vcmcとの間の関係は、トランジスタQ21,Q22,Q23,Q24のベース−エミッタ間電圧Vbe1、及びトランジスタQ25,Q26のベース−エミッタ間電圧Vbe2を用いて、以下のように表される。
Figure 2018074541
Figure 2018074541
ただし、ここでは、差動増幅器3中の負荷抵抗の抵抗値RL0に対して、負荷R21,R22の抵抗値R21,R22が十分大きい、という条件を用いた。式(2)中のR20は抵抗R20の値である。
この自動利得制御回路2を図8の自動利得制御増幅器に適用すると、積分回路23の入力端子の電位、すなわちバッファ回路22の出力端子の電位VcmtとVcmcがほぼ等しくなるように帰還がかかる。このため、次式が成立する。
Figure 2018074541
自動利得制御回路2の入力端子の電位vcit,vcicの振幅はVpk−Vavであるので、この自動利得制御回路2は、入力端子の電位vcit,vcicの振幅が以下の式(4)に示す一定値となるよう、利得可変増幅器1の利得を制御する。つまり、式(4)の右辺が振幅設定値を表している。
Figure 2018074541
このように、振幅設定値は、平均値検出・振幅設定回路21において、抵抗R20,R21,R22の抵抗値の組み合わせにより設定される。この中で、振幅の設定に本質的に寄与しているのは抵抗R20であり、R20の抵抗値を無限大に設定すると振幅設定値が0となり、R20の値を0、つまり、トランジスタQ23およびQ24のベース端子を電源電圧VCCと短絡させると、振幅設定値はVCC−Vavとなる。
特開2013−005372号公報
図9に示す従来の自動利得制御回路2によれば、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcが低くなって積分回路23の構成に制約が生じ、様々な短所が生じる。
図10は積分回路23の構成例を示す回路図である。この積分回路23は、差動増幅器230と、抵抗RI1,RI2と、容量CI1,CI2により構成される。この積分回路23の差動電圧利得は以下の式で表される。
Figure 2018074541
ただし、式(5)では、抵抗RI1,RI2の抵抗値をRI、容量CI1,CI2の容量値をCIとし、差動トランジスタ対Q31,Q32と負荷抵抗R31,R32と電流源CS30とからなる差動増幅器230の差動電圧利得をGとしている。差動電圧利得Gについて無限大の極限をとると、以下のように理想積分器の周波数特性が得られる。
Figure 2018074541
したがって、式(5)は、差動増幅器230の差動電圧利得Gの値を大きくとることによって図10の積分回路23の特性が理想積分器に近い特性となることを示している。
一方、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcには、式(1)及び式(2)で表されるように、トランジスタQ21,Q22,Q23,Q24のベース−エミッタ間電圧Vbe1、及びトランジスタQ25,Q26のベース−エミッタ間電圧Vbe2による電圧降下が含まれる。
例えば、自動利得制御回路2の入力端子の電位vcit,vcicのピーク値Vpkを3.0V、トランジスタQ21,Q22,Q23,Q24のベース−エミッタ間電圧Vbe1を0.6V、トランジスタQ25,Q26のベース−エミッタ間電圧Vbe2を0.8Vとすると、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcは1.6V程度となる。トランジスタQ31,Q32のベース−エミッタ間にも0.8V程度の電圧が必要であることを考慮すると、差動増幅器230の電流源CS30にかかる電圧は0.8V程度となる。この0.8V程度という電圧値では、電流源CS30として、電源電圧VCCの変動の影響を受け難い、トランジスタによる電流源回路を利用することが難しく、抵抗による電流源としなければならない。
しかし、抵抗による電流源とすると、電流源CS30が流す電流値が、電源電圧VCCの変動の影響を受け易くなり、自動利得制御回路2による利得制御特性が、電源電圧によって変動し易くなるという問題が生じる。
また、式(5)で表される周波数特性の3dB帯域は、以下の式で示される。
Figure 2018074541
自動利得制御増幅器が安定に動作するためには、積分回路23の帯域を狭める必要があり、自動利得制御増幅器が利用されるシステムによっては、100kHzよりも小さい帯域幅が要求される場合がある。式(7)から分かるように、積分回路23の帯域を狭めるには、抵抗RI1,RI2の抵抗値RIを大きい値にするか、容量CI1,CI2の容量値CIを大きい値にするか、あるいは大きな電圧利得が必要となる。
図10に示した積分回路23では、理想積分器に近い周波数特性を得るためにも、差動増幅器230の差動電圧利得Gを極力大きな値とすることが望ましい。しかしながら、大きな差動電圧利得Gは、発振等の不具合を招く要因ともなるため、むやみに大きく設定することはできない。また、IC(Integrated Circuit)上に実現できる容量値も、単位面積あたりの容量値と容量に割り当てうる面積から制約を受ける。式(7)式によれば、仮に、差動電圧利得Gを30、容量CI1,CI2の容量値CIを10pFとすると、抵抗RI1,RI2の抵抗値RIとして10kΩ以上の値が必要となる。
しかし、積分回路23の抵抗RI1,RI2には、トランジスタQ31,Q32のベース電流IBが流れるため、RIBの電圧降下が生じる。ベース電流IBは数十μA程度であるので、抵抗RI1,RI2における電圧降下は数百mVになると見積もられる。積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcが低い状態において、更に、抵抗RI1,RI2における大きな電圧降下が加われば、自動利得制御回路2による利得制御特性が電源電圧によって変動し易くなるというという問題がより深刻化する。
このような問題の深刻化を避けるために、積分回路23の抵抗RI1,RI2の抵抗値RIを100Ω程度に設定しようとすると、IC上で実現困難な30nFの容量値が必要となり、図10に示す端子PC1,PC2を介してIC外のチップ容量に接続して容量値を確保する必要がある。このため、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcが低いことは、自動利得制御増幅器のモノリシック集積化が困難となる原因にもなっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、モノリシック集積することが可能な自動利得制御増幅器を提供することを目的とする。
本発明の自動利得制御増幅器は、主信号を増幅する利得可変増幅器と、この利得可変増幅器の利得を制御する自動利得制御回路とを備え、前記自動利得制御回路は、前記利得可変増幅器の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路と、前記利得可変増幅器の出力信号の平均値電圧を検出する平均値検出回路と、前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出回路の出力電圧に基づいて、前記利得可変増幅器の出力振幅が所望の振幅となるよう差動電圧信号を出力する振幅設定回路と、前記差動電圧信号の差分を積分し、積分した結果を利得制御信号として前記利得可変増幅器の利得を制御する積分回路とから構成され、前記振幅設定回路は、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の出力端子に接続された負荷抵抗と、前記振幅設定回路の出力端子と第2の電源電圧との間に、前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出回路の出力電圧との差に基づく値の電流を流す差動トランスコンダクタンス増幅器と、前記振幅設定回路の出力端子と第2の電源電圧との間に、前記所望の振幅に基づく値の電流を流す振幅設定用電流源とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記振幅設定回路は、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、前記振幅設定回路の非反転出力端子と第2の電源電圧との間に接続された非反転出力側の前記振幅設定用電流源と、前記振幅設定回路の反転出力端子と第2の電源電圧との間に接続された反転出力側の前記振幅設定用電流源と、非反転電圧入力端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、反転入力電圧端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、非反転電流出力端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続され、反転電流出力端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された前記差動トランスコンダクタンス増幅器とから構成され、前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、一端が前記第1、第2の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された電流源とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記振幅設定回路は、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、前記差動トランスコンダクタンス増幅器と、前記振幅設定用電流源とから構成され、前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、一端が前記第1、第2の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第1の電流源とから構成され、前記振幅設定用電流源は、ベース端子に反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第3のトランジスタと、ベース端子に非反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第4のトランジスタと、一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続された第3の抵抗と、一端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続された第4の抵抗と、一端が前記第3、第4の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第2の電流源とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記振幅設定回路は、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、前記差動トランスコンダクタンス増幅器と、前記振幅設定用電流源とから構成され、前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第1の電流源と、一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第2の電流源とから構成され、前記振幅設定用電流源は、ベース端子に反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第3のトランジスタと、ベース端子に非反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第4のトランジスタと、一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第3の電流源と、一端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第4の電流源とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記積分回路は、差動増幅器と、一端が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第5の抵抗と、一端が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第6の抵抗と、一端が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の反転出力端子に接続された第1の容量と、一端が前記差動増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転出力端子に接続された第2の容量とから構成され、前記差動増幅器は、ベース端子が差動増幅器の非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器の反転出力端子に接続された第5のトランジスタと、ベース端子が差動増幅器の反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器の非反転出力端子に接続された第6のトランジスタと、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が前記差動増幅器の反転出力端子に接続された第7抵抗と、一端が第1の電源電圧に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転出力端子に接続された第8の抵抗と、一端が前記第5、第6のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第5の電流源とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記積分回路は、さらに、前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点と、前記差動増幅器の非反転入力端子との間に、ベース端子が前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第7のトランジスタと、一端が前記第7のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第6の電流源とが挿入され、前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点と、前記差動増幅器の反転入力端子との間に、ベース端子が前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第8のトランジスタと、一端が前記第8のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第7の電流源とが挿入されたことを特徴とするものである。
また、本発明の自動利得制御増幅器の1構成例において、前記積分回路は、さらに、前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点と、前記差動増幅器の非反転入力端子との間に、ベース端子が前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第7のトランジスタが挿入され、前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点と、前記差動増幅器の反転入力端子との間に、ベース端子が前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第8のトランジスタが挿入されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、利得可変増幅器の利得を制御する自動利得制御回路を、ピーク検出回路と平均値検出回路と振幅設定回路と積分回路とから構成し、振幅設定回路を、負荷抵抗と差動トランスコンダクタンス増幅器と振幅設定用電流源とから構成することにより、積分回路の入力端子の電位(振幅設定回路の出力端子の電位)を高い値に設定することが容易になり、積分回路の容量値をIC上で実現可能な程度の値としても、100kHzを下回る帯域幅の積分回路を実現することができる。その結果、本発明では、積分回路にIC外の外部容量を接続する必要がなくなり、自動利得制御増幅器をモノリシック集積化することが可能となる。また、本発明では、積分回路に含まれる電流源として、出力電流値が電源電圧の変動の影響を受け難い、トランジスタによる電流源回路を利用することができるので、自動利得制御回路による利得制御特性が、電源電圧変動の影響を受け難くすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動利得制御増幅器の自動利得制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動利得制御回路を用いた場合に許容される積分回路の周波数特性と従来の自動利得制御回路を用いた場合に許容される積分回路の周波数特性とを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動利得制御回路の振幅設定回路における差動トランスコンダクタンス増幅器の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動利得制御回路の振幅設定回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動利得制御回路の振幅設定回路の構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動利得制御回路の積分回路の構成を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係る自動利得制御回路の積分回路の構成を示す回路図である。 自動利得制御増幅器の構成を示すブロック図である。 自動利得制御増幅器を構成する従来の自動利得制御回路の構成を示す回路図である。 図9の自動利得制御回路の積分回路の構成例を示す回路図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る自動利得制御増幅器の自動利得制御回路2aの構成を示す回路図である。本実施の形態の自動利得制御増幅器は、図8に示した構成において、自動利得制御回路2の代わりに自動利得制御回路2aを用いたものとなるので、図8の構成を前提として説明する。
また、上記のとおり、図8には示していないが、利得可変増幅器1の出力端子と自動利得制御回路2aの入力端子との間には、差動増幅器3が設けられている。差動増幅器3は、利得可変増幅器1から出力される非反転出力信号votと反転出力信号vocとの差を増幅して差動電圧信号vcit,vcicを出力する。
本実施の形態の自動利得制御回路2aは、ピーク検出回路20と、平均値検出回路21aと、振幅設定回路21bと、積分回路23とから構成される。
図9で説明したとおり、ピーク検出回路20は、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicのピーク値Vpkを検出する。このピーク検出回路20は、ベース端子が自動利得制御回路2aの非反転入力端子(vcit)に接続され、コレクタ端子が電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ21と、ベース端子が自動利得制御回路2aの反転入力端子(vcic)に接続され、コレクタ端子が電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ22と、一端がトランジスタQ21,Q22のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された容量C21とから構成される。
平均値検出回路21aは、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicの平均値Vavを検出する。この平均値検出回路21aは、コレクタ端子が電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ23,Q24と、一端が自動利得制御回路2aの非反転入力端子に接続され、他端がトランジスタQ23,Q24のベース端子に接続された抵抗R21と、一端が自動利得制御回路2aの反転入力端子に接続され、他端がトランジスタQ23,Q24のベース端子に接続された抵抗R22と、一端がトランジスタQ23,Q24のベース端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された容量C22とから構成される。
振幅設定回路21bは、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicの振幅が一定値となるよう差動電圧信号Vcmt,Vcmcを出力する。この振幅設定回路21bは、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続された抵抗R41と、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続された抵抗R42と、非反転電圧入力端子がピーク検出回路20の出力端子(トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子)に接続され、反転入力電圧端子が平均値検出回路21aの出力端子(トランジスタQ23,Q24のエミッタ端子)に接続され、非反転電流出力端子が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続され、反転電流出力端子が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続された差動トランスコンダクタンス増幅器210と、一端が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS41と、一端が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS42とから構成される。差動トランスコンダクタンス増幅器210は、ピーク検出回路20の出力と平均値検出回路21aの出力との差に応じた差動出力電流を出力する。抵抗R41とR42の抵抗値RLは同一の値とする。
積分回路23は、図10に示したように、差動増幅器230と、一端が振幅設定回路21bの非反転出力端子に接続され、他端が差動増幅器230の非反転入力端子に接続された抵抗RI1と、一端が振幅設定回路21bの反転出力端子に接続され、他端が差動増幅器230の反転入力端子に接続された抵抗RI2と、一端が差動増幅器230の非反転入力端子に接続され、他端が差動増幅器230の反転出力端子に接続された容量CI1と、一端が差動増幅器230の反転入力端子に接続され、他端が差動増幅器230の非反転出力端子に接続された容量CI2とから構成される。
差動増幅器230は、ベース端子が差動増幅器230の非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器230の反転出力端子に接続されたトランジスタQ31と、ベース端子が差動増幅器230の反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器230の非反転出力端子に接続されたトランジスタQ32と、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が差動増幅器230の反転出力端子に接続された抵抗R31と、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が差動増幅器230の非反転出力端子に接続された抵抗R32と、一端がトランジスタQ31,Q32のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS30とから構成される。
ピーク検出回路20と平均値検出回路21aと振幅設定回路21bとを図1に示したように構成すると、差動トランスコンダクタンス増幅器210が出力する非反転出力側の電流と反転出力側の電流との差はΔJ1であり、Vpk−Vavの差動電圧の関数となる(ΔJ1=ΔJ1(Vpk−Vav))。なお、差動トランスコンダクタンス増幅器210の非反転電流出力端子と反転電流出力端子とから出力される電流の和をJS1とすると、非反転電流出力端子から出力される電流(振幅設定回路21bの反転出力端子から引き抜く電流)の値は(JS1+ΔJ1)/2、反転電流出力端子から出力される電流(振幅設定回路21bの非反転出力端子から引き抜く電流)の値は(JS1−ΔJ1)/2である。
一方、電流源CS41とCS42が出力する差動出力電流値はΔJ2となる。ここで、電流源CS41を流れる電流と電流源CS42を流れる電流の和をJS2とすると、電流源CS41を流れる電流の値は(JS2−ΔJ2)/2、電流源CS42を流れる電流の値は(JS2+ΔJ2)/2である。
差動トランスコンダクタンス増幅器210内の差動トランジスタ対(不図示)が出力する差動コレクタ電流の値は、通常、差動入力電圧の奇関数となっているので、抵抗R41に生じる電圧降下と抵抗R42に生じる電圧降下の差分は、RL{ΔJ1(Vpk−Vav)−ΔJ2}となる。
本実施の形態の自動利得制御回路2aを図8に示した自動利得制御増幅器に適用すると、従来例と同様に、積分回路23の入力端子の電位VcmtとVcmcがほぼ等しくなるように帰還がかかるため、次式が成立するように制御される。
Figure 2018074541
式(8)式は、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicの振幅(片振幅)Vpk−VavがΔJ2によって定まるある一定値となるよう、利得可変増幅器1の利得が制御されることを示している。
本実施の形態の自動利得制御回路2aによれば、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcを高い値に設定することが容易になり、図9に示した従来の自動利得制御回路2において生じていた積分回路23の構成への制約がなくなり、様々な短所を解消することができる。本実施の形態の自動利得制御回路2aによれば、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcは、次式のようになる。
Figure 2018074541
式(9)における電源電圧VCCからの電圧降下は、抵抗R41,R42に電流が流れるためのみによって生じ、トランジスタのベース―エミッタ間電圧が含まれていない。このため、電位Vcmt,Vcmcを、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicのピーク値Vpkと同様の3.0V前後の値に設定することができる。
したがって、本実施の形態の自動利得制御回路2aにおいて、図10に示した積分回路23の構成を採用した場合でも、電流源CS30にかかる電圧を2.0V以上の大きな値とすることができる。このため、電流源CS30として、出力電流値が電源電圧VCCの変動の影響を受け難い、トランジスタによる電流源回路を利用することができる。この結果、自動利得制御回路2aによる利得制御特性が、電源電圧変動の影響を受け難くなる。
更に、本実施の形態では、積分回路23の電流源CS30にかかる電圧が、電流源CS30が良好な定電流特性を呈するのに必要とされる電圧に対して数百mV以上余裕があるので、積分回路23の抵抗RI1,RI2の抵抗値RIを10kΩ以上の値とすることも許容できる。このため、積分回路23の容量CI1,CI2の容量値CIをIC上に実現可能な10pF程度の値としても、100kHzを下回る帯域幅の積分回路23を実現することができる。その結果、積分回路23にIC外のチップ容量を接続する必要がなくなり、自動利得制御増幅器をモノリシック集積化することが可能となる。
また、本実施の形態の振幅設定回路21bは、図9に示した従来の自動利得制御回路2におけるバッファ回路22の機能を併せ持つので、バッファ回路22が不要になっている。
図2は、本実施の形態の自動利得制御回路2aを用いた場合に許容される積分回路23の周波数特性と従来の自動利得制御回路2を用いた場合に許容される積分回路23の周波数特性とを示す図である。図2の200は、積分回路23の抵抗RI1,RI2の抵抗値RIを100Ω、容量CI1,CI2の容量値CIを10pFとした場合に、従来の自動利得制御回路2を用いた自動利得制御増幅器が安定に動作するために許容される積分回路23の周波数特性を示している。図2の201は、抵抗値RIを100Ω、容量値CIを3pF、さらに図10に示す端子PC1,PC2にそれぞれ30nFの外部容量を接続した場合に、従来の自動利得制御回路2を用いた自動利得制御増幅器が安定に動作するために許容される積分回路23の周波数特性を示している。図2の202は、抵抗値RIを10kΩ、容量値CIを10pFとした場合に、本実施の形態の自動利得制御回路2aを用いた自動利得制御増幅器が安定に動作するために許容される積分回路23の周波数特性を示している。
従来の自動利得制御回路2の積分回路23では、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcが低いために、抵抗値RIを100Ω程度の値としなければならなかった。このため、容量値CIをIC上で実現可能な10pF程度の値としても、積分回路23の帯域を50MHz程度にしか絞り込むことができなかった。積分回路23の帯域を100kHz以下とするためには、IC外にチップ容量を接続する必要がある。図2によると、30nF程度の外部容量を付加すると、50kHz程度まで帯域を絞り込むことができる。
これに対して、本実施の形態の自動利得制御回路2aの積分回路23では、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcを高い値に設定できるようになるため、抵抗値RIを10kΩ程度の値とすることができる。その結果、容量値CIをIC上で実現可能な10pF程度の値としたままで、積分回路23の帯域を50kHz程度まで絞り込むことができるようになった。
図3は、差動トランスコンダクタンス増幅器210の構成を示す回路図である。差動トランスコンダクタンス増幅器210は、ベース端子がピーク検出回路20の出力端子(トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子)に接続され、コレクタ端子が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続されたトランジスタQ81と、ベース端子が平均値検出回路21aの出力端子(トランジスタQ23,Q24のエミッタ端子)に接続され、コレクタ端子が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続されたトランジスタQ82と、一端がトランジスタQ81のエミッタ端子に接続された抵抗R81と、一端がトランジスタQ82のエミッタ端子に接続された抵抗R82と、一端が抵抗R81,R82の他端に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS81とから構成される。抵抗R81とR82の抵抗値は同一の値とする。
また、電流源CS41およびCS42は、通常の定電流源回路によっても実現できる。その際、JS2=ΔJ2と選ぶとCS41の電流値を0とすることができ、電流源CS41そのものを取り除いて、CS42の出力電流値のみで振幅設定値を定めることができる。
また、振幅設定値は、電流源CS41とCS42の差動電流値によって設定されるので、電流源CS41およびCS42の電流値を、別の差動トランスコンダクタンス増幅器によって設定することも可能である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る振幅設定回路21bの構成を示す回路図であり、図1、図3と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態においても、自動利得制御回路2aの全体の構成は第1の実施の形態で説明したとおりである。
本実施の形態の振幅設定回路21bは、トランジスタQ81,Q82と、ベース端子に振幅設定電圧Vascが供給され、コレクタ端子が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続されたトランジスタQ83と、ベース端子に振幅設定電圧Vastが供給され、コレクタ端子が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続されたトランジスタQ84と、抵抗R41,R42,R81,R82と、一端がトランジスタQ83のエミッタ端子に接続された抵抗R83と、一端がトランジスタQ84のエミッタ端子に接続された抵抗R84と、電流源CS81と、一端が抵抗R83,R84の他端に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS82とから構成される。上記のとおり、抵抗R81とR82の抵抗値は同一の値である。また、抵抗R83とR84の抵抗値は同一の値である。
図3で説明したとおり、トランジスタQ81,Q82と抵抗R81,R82と電流源CS81とは、図1の差動トランスコンダクタンス増幅器210を構成している。
また、トランジスタQ83,Q84と抵抗R83,R84と電流源CS82とは、図1の電流源CS41,CS42に相当する構成となっている。トランジスタQ83,Q84と抵抗R83,R84と電流源CS82とは、差動トランスコンダクタンス増幅器を構成しており、振幅設定電圧Vast,Vascに応じて、上記のΔJ2に相当する値の差動出力電流を出力するようになっている。
本実施の形態の振幅設定回路21bにおいて、トランジスタQ81のベース端子の電位はVpk−Vbe1、トランジスタQ82のベース端子の電位はVav−Vbe1となる。ただし、ここでは、従来例と同様、トランジスタQ21,Q22,Q23,Q24のベース−エミッタ間電圧をVbe1としている。従来の自動利得制御回路2と同様に、Vpkを3.0V、Vbe1を0.6Vとすると、トランジスタQ81,Q82のベース端子の電位は2.4Vとなる。振幅設定電圧Vast,Vascも2.4V前後となるように設定すれば、トランジスタQ83,Q84のベース端子の電位も2.4V程度となり、電流源CS81,CS82には1.6V程度の電圧を割り当てることができる。その結果、電流源CS81,CS82として、出力電流値が電源電圧VCCの変動の影響を受け難い、トランジスタによる電流源回路を利用することができる。
差動トランジスタ対Q81,Q82が出力する差動コレクタ電流値は、Vpk−Vavの差動電圧により一意的に決まる値ΔJ1(Vpk−Vav)となる。同様に、差動トランジスタ対Q83,Q84が出力する差動コレクタ電流値は、振幅設定電圧Vasc−Vastの差動電圧により一意的に決まる値ΔJ2(Vasc−Vast)となる。差動トランジスタ対が出力する差動コレクタ電流値は、通常、差動入力電圧の奇関数となっているので、抵抗R41に生じる電圧降下と抵抗R42に生じる電圧降下の差分は、RL{ΔJ1(Vpk−Vav)−ΔJ2(Vast−Vasc)}となる。したがって、本実施の形態では、式(8)は以下の式(10)に変更される。
Figure 2018074541
式(10)は、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicの振幅Vpk−VavをVast−Vascによって定まるある一定値となるよう、利得可変増幅器1の利得が制御されることを示している。
最も動作の分かり易い例として、抵抗R81〜R84の抵抗値を全て同一の値とし、電流源CS81,CS82の電流値JS1,JS2を同一とし、トランジスタQ81〜Q84を同一仕様のトランジスタとした場合には、ΔJ1(V)の関数形とΔJ2(V)の関数形とが一致するので、式(10)が成り立てば、次式が成り立つ。
Figure 2018074541
つまり、この場合、自動利得制御回路2aの入力端子の電位vcit,vcicの振幅Vpk−Vavは、Vast−Vascに等しい振幅となるよう利得可変増幅器1の利得が制御される。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態に係る振幅設定回路21bの構成を示す回路図であり、図1、図3、図4と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態においても、自動利得制御回路2aの全体の構成は第1の実施の形態で説明したとおりである。
本実施の形態の振幅設定回路21bは、トランジスタQ81〜Q84と、抵抗R41,R42と、一端がトランジスタQ81のエミッタ端子に接続され、他端がトランジスタQ82のエミッタ端子に接続された抵抗R87と、一端がトランジスタQ83のエミッタ端子に接続され、他端がトランジスタQ84のエミッタ端子に接続された抵抗R88と、一端がトランジスタQ81のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS81Aと、一端がトランジスタQ82のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS81Bと、一端がトランジスタQ83のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS82Aと、一端がトランジスタQ84のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS82Bとから構成される。
抵抗R87の抵抗値は、図4の抵抗R81,R82の抵抗値の2倍に設定し、抵抗R88の抵抗値は、抵抗R83,R84の抵抗値の2倍に設定する。
また、電流源CS81A,CS81Bの電流値は、図4の電流源CS81の電流値JS1の2分の1に設定し、電流源CS82A,CS82Bの電流値は、電流源CS82の電流値JS2の2分の1とする。
このように振幅設定回路21bを構成すれば、図4に示した第2の実施の形態の振幅設定回路21bと同様に、差動トランジスタ対Q81,Q82が出力する差動コレクタ電流値は、Vpk−Vavの差動電圧により一意的に決まる値ΔJ1(Vpk−Vav)となり、差動トランジスタ対Q83,Q84が出力する差動コレクタ電流値は、振幅設定電圧Vasc−Vastの差動電圧により一意的に決まる値ΔJ2(Vasc−Vast)となる。
積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcは、抵抗R41,R42を流れる電流値にのみ依存して決まるため、本実施の形態の振幅設定回路21bによっても、本発明の効果が損なわれることなく得られる。
図4および図5に示されるように、差動トランスコンダクタンス増幅器の回路構成は、多種多様に考えることができるが、いずれの構成を利用しても、第1の実施の形態で説明した自動利得制御回路2aと同等の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態に係る積分回路23の構成を示す回路図である。本実施の形態においても、自動利得制御回路2aの全体の構成は第1の実施の形態で説明したとおりである。本発明の自動利得制御回路2aによれば、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,Vcmcを高い値に設定することが容易になったので、図10に示した積分回路23以外に、図6に示す積分回路23の利用も可能となる。
本実施の形態の積分回路23は、コレクタ端子が電源電圧VCCに接続されたトランジスタQ63,Q64と、ベース端子がトランジスタQ63のエミッタ端子に接続され、コレクタ端子が積分回路23の反転出力端子(Vcoc)に接続されたトランジスタQ61と、ベース端子がトランジスタQ64のエミッタ端子に接続され、コレクタ端子が積分回路23の非反転出力端子(Vcot)に接続されたトランジスタQ62と、一端が振幅設定回路21bの非反転出力端子(Vcmt)に接続され、他端がトランジスタQ63のベース端子に接続された抵抗RI1と、一端が振幅設定回路21bの反転出力端子(Vcmc)に接続され、他端がトランジスタQ64のベース端子に接続されたRI2と、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が積分回路23の反転出力端子(Vcoc)に接続された抵抗R33と、一端が電源電圧VCCに接続され、他端が積分回路23の非反転出力端子(Vcot)に接続された抵抗R34と、一端がトランジスタQ63のベース端子に接続され、他端が積分回路23の反転出力端子(Vcoc)に接続された容量CI1と、一端がトランジスタQ64のベース端子に接続され、他端が積分回路23の非反転出力端子(Vcot)に接続された容量CI2と、一端がトランジスタQ61,Q62のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS60と、一端がトランジスタQ63のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS61と、一端がトランジスタQ64のエミッタ端子に接続され、他端が電源電圧VEEに接続された電流源CS62とから構成される。
図6に示す積分回路23は、図10の差動増幅器230に相当する構成(トランジスタQ61,Q62と抵抗R33,R34と電流源CS60)のトランジスタQ61のベース端子にトランジスタQ63と電流源CS61とからなるエミッタフォロアを挿入し、トランジスタQ62のベース端子にトランジスタQ64と電流源CS62とからなるエミッタフォロアを挿入したものである。
トランジスタQ61,Q62のベース端子の電位は、積分回路23の入力端子の電位Vcmt,VcmcよりもトランジスタQ63,Q64のベース―エミッタ間電圧分低くなり、約2.2V程度となる。このとき、電流源CS60にかかる電圧は1.4V程度となる。したがって、本実施の形態の回路構成でも、電流源CS60〜CS62をトランジスタによる電流源回路とするのに十分な電圧値が得られている。
図6に示す積分回路23を自動利得制御回路2aに適用すると、図10に示した積分回路23を自動利得制御回路2aに適用する場合に比べ、トランジスタQ61,Q62のベース端子の電位が低くなった分、積分回路23の出力端子に出力可能な利得制御信号Vcot,Vcocの電圧範囲が広くなるという利点が生じる。
利得制御信号Vcot,Vcocの電圧範囲が広くなる理由は、一般に、バイポーラトランジスタは、ベース−コレクタ間接合が逆バイアスとなる条件の下で動作させるのが望ましいためで、トランジスタQ63,Q64のベース―エミッタ間電圧分だけ、トランジスタQ61,Q62のベース端子の電位が下がった分、トランジスタQ61,Q62のコレクタ端子の電位も下げることが可能になるためである。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第5の実施の形態に係る積分回路23の構成を示す回路図である。本実施の形態においても、自動利得制御回路2aの全体の構成は第1の実施の形態で説明したとおりである。
本実施の形態の積分回路23は、図6に示した第4の実施の形態の積分回路23において、電流源CS61とCS62を削除したものである。
本実施の形態の回路構成では、積分回路23の出力端子に出力可能な利得制御信号Vcot,Vcocの電圧範囲が広くなるという利点に加え、トランジスタQ63,Q64のベース電流値を、トランジスタQ61,Q62のベース電流の概ね1/β倍(βはトランジスタQ63,Q64のエミッタ接地電流増幅率)とすることができ、抵抗RI1,RI2における電圧降下を小さくすることができるという特徴を有する。
なお、第4、第5の実施の形態において、振幅設定回路21bの構成としては、第1の実施の形態で説明した構成を用いてもよいし、第2の実施の形態で説明した構成を用いてもよいし、第3の実施の形態で説明した構成を用いてもよい。
従来の自動利得制御回路2によれば、振幅設定電圧の値は、式(4)で示されるような回路素子の定数から決まる固定値となっていた。一方、本発明の自動利得制御回路2aでは、振幅設定電圧の値を、回路素子の定数から決まる固定値とする必要はなく、ICの制御入力端子に印加する電圧値によって制御することが可能になる。このような制御は、図4、図5から明白なように、振幅設定電圧Vast,Vascを直接、あるいは、適切な入力バッファ回路を介して外部から入力することによって実現できる。
なお、図1では、利得可変増幅器1の出力端子と自動利得制御回路2aの入力端子との間に差動増幅器3を設ける構成を記載しているが、本発明において差動増幅器3は必須の構成要件ではない。利得可変増幅器1の出力振幅が、自動利得制御回路2aの振幅検出感度の高い振幅範囲であれば、差動増幅器3は不要である。
本発明は、利得可変増幅器の利得調整を行う技術に適用することができる。
1…利得可変増幅器、2…自動利得制御回路、3…差動増幅器、20…ピーク検出回路、21a…平均値検出回路、21b…振幅設定回路、23…積分回路、210…差動トランスコンダクタンス増幅器、Q21〜Q24,Q61〜Q64,Q81〜Q84…トランジスタ、R21,R22,R31〜R34,R41,R42,R81〜R84,R87,R88,RI1,RI2…抵抗、C21,C22,CI1,CI2…容量、CS41,CS42,CS60〜CS62,CS81,CS81A,CS81B,CS82,CS82A,CS82B…電流源。

Claims (7)

  1. 主信号を増幅する利得可変増幅器と、
    この利得可変増幅器の利得を制御する自動利得制御回路とを備え、
    前記自動利得制御回路は、
    前記利得可変増幅器の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路と、
    前記利得可変増幅器の出力信号の平均値電圧を検出する平均値検出回路と、
    前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出回路の出力電圧に基づいて、前記利得可変増幅器の出力振幅が所望の振幅となるよう差動電圧信号を出力する振幅設定回路と、
    前記差動電圧信号の差分を積分し、積分した結果を利得制御信号として前記利得可変増幅器の利得を制御する積分回路とから構成され、
    前記振幅設定回路は、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の出力端子に接続された負荷抵抗と、
    前記振幅設定回路の出力端子と第2の電源電圧との間に、前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出回路の出力電圧との差に基づく値の電流を流す差動トランスコンダクタンス増幅器と、
    前記振幅設定回路の出力端子と第2の電源電圧との間に、前記所望の振幅に基づく値の電流を流す振幅設定用電流源とから構成されることを特徴とする自動利得制御増幅器。
  2. 請求項1記載の自動利得制御増幅器において、
    前記振幅設定回路は、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、
    前記振幅設定回路の非反転出力端子と第2の電源電圧との間に接続された非反転出力側の前記振幅設定用電流源と、
    前記振幅設定回路の反転出力端子と第2の電源電圧との間に接続された反転出力側の前記振幅設定用電流源と、
    非反転電圧入力端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、反転入力電圧端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、非反転電流出力端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続され、反転電流出力端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された前記差動トランスコンダクタンス増幅器とから構成され、
    前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、
    ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、
    ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、
    一端が前記第1、第2の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された電流源とから構成されることを特徴とする自動利得制御増幅器。
  3. 請求項1記載の自動利得制御増幅器において、
    前記振幅設定回路は、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、
    前記差動トランスコンダクタンス増幅器と、
    前記振幅設定用電流源とから構成され、
    前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、
    ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、
    ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、
    一端が前記第1、第2の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第1の電流源とから構成され、
    前記振幅設定用電流源は、
    ベース端子に反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第3のトランジスタと、
    ベース端子に非反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第4のトランジスタと、
    一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続された第3の抵抗と、
    一端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続された第4の抵抗と、
    一端が前記第3、第4の抵抗の他端に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第2の電流源とから構成されることを特徴とする自動利得制御増幅器。
  4. 請求項1記載の自動利得制御増幅器において、
    前記振幅設定回路は、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の非反転出力端子に接続された非反転出力側の前記負荷抵抗と、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が振幅設定回路の反転出力端子に接続された反転出力側の前記負荷抵抗と、
    前記差動トランスコンダクタンス増幅器と、
    前記振幅設定用電流源とから構成され、
    前記差動トランスコンダクタンス増幅器は、
    ベース端子が前記ピーク検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、
    ベース端子が前記平均値検出回路の出力端子に接続され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、
    一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第1のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第1の電流源と、
    一端が前記第2のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第2の電流源とから構成され、
    前記振幅設定用電流源は、
    ベース端子に反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続された第3のトランジスタと、
    ベース端子に非反転入力側の振幅設定電圧が供給され、コレクタ端子が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続された第4のトランジスタと、
    一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続された第2の抵抗と、
    一端が前記第3のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第3の電流源と、
    一端が前記第4のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第4の電流源とから構成されることを特徴とする自動利得制御増幅器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動利得制御増幅器において、
    前記積分回路は、
    差動増幅器と、
    一端が前記振幅設定回路の非反転出力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第5の抵抗と、
    一端が前記振幅設定回路の反転出力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第6の抵抗と、
    一端が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の反転出力端子に接続された第1の容量と、
    一端が前記差動増幅器の反転入力端子に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転出力端子に接続された第2の容量とから構成され、
    前記差動増幅器は、
    ベース端子が差動増幅器の非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器の反転出力端子に接続された第5のトランジスタと、
    ベース端子が差動増幅器の反転入力端子に接続され、コレクタ端子が差動増幅器の非反転出力端子に接続された第6のトランジスタと、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が前記差動増幅器の反転出力端子に接続された第7抵抗と、
    一端が第1の電源電圧に接続され、他端が前記差動増幅器の非反転出力端子に接続された第8の抵抗と、
    一端が前記第5、第6のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第5の電流源とから構成されることを特徴とする自動利得制御増幅器。
  6. 請求項5記載の自動利得制御増幅器において、
    前記積分回路は、
    さらに、前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点と、前記差動増幅器の非反転入力端子との間に、ベース端子が前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第7のトランジスタと、一端が前記第7のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第6の電流源とが挿入され、
    前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点と、前記差動増幅器の反転入力端子との間に、ベース端子が前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第8のトランジスタと、一端が前記第8のトランジスタのエミッタ端子に接続され、他端が第2の電源電圧に接続された第7の電流源とが挿入されたことを特徴とする自動利得制御増幅器。
  7. 請求項5記載の自動利得制御増幅器において、
    前記積分回路は、
    さらに、前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点と、前記差動増幅器の非反転入力端子との間に、ベース端子が前記第5の抵抗と前記第1の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の非反転入力端子に接続された第7のトランジスタが挿入され、
    前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点と、前記差動増幅器の反転入力端子との間に、ベース端子が前記第6の抵抗と前記第2の容量との接続点に接続され、コレクタ端子が第1の電源電圧に接続され、エミッタ端子が前記差動増幅器の反転入力端子に接続された第8のトランジスタが挿入されたことを特徴とする自動利得制御増幅器。
JP2016216214A 2016-11-04 2016-11-04 自動利得制御増幅器 Active JP6666230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216214A JP6666230B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 自動利得制御増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216214A JP6666230B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 自動利得制御増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074541A true JP2018074541A (ja) 2018-05-10
JP6666230B2 JP6666230B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=62116028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016216214A Active JP6666230B2 (ja) 2016-11-04 2016-11-04 自動利得制御増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6666230B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117792300A (zh) * 2024-02-23 2024-03-29 普源精电科技股份有限公司 一种放大器和示波器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264437A (ja) * 2002-03-12 2003-09-19 Oki Electric Ind Co Ltd アナログ加減算回路、光受信回路、光送信回路、自動利得制御増幅回路、自動周波数特性補償増幅回路、リミット増幅回路
JP2011205470A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 自動利得調整回路および増幅回路
JP2014103499A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 利得可変差動増幅器
JP2014155142A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振幅検出回路
JP2014176073A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信用増幅回路
JP2015185971A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 日本電信電話株式会社 増幅器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003264437A (ja) * 2002-03-12 2003-09-19 Oki Electric Ind Co Ltd アナログ加減算回路、光受信回路、光送信回路、自動利得制御増幅回路、自動周波数特性補償増幅回路、リミット増幅回路
JP2011205470A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 自動利得調整回路および増幅回路
JP2014103499A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 利得可変差動増幅器
JP2014155142A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振幅検出回路
JP2014176073A (ja) * 2013-03-13 2014-09-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信用増幅回路
JP2015185971A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 日本電信電話株式会社 増幅器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117792300A (zh) * 2024-02-23 2024-03-29 普源精电科技股份有限公司 一种放大器和示波器
CN117792300B (zh) * 2024-02-23 2024-05-14 普源精电科技股份有限公司 一种放大器和示波器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6666230B2 (ja) 2020-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008543178A (ja) 高速整定、低ノイズ、低オフセットの演算増幅器および方法
JPH0121642B2 (ja)
US4567444A (en) Current mirror circuit with control means for establishing an input-output current ratio
US7528659B2 (en) Fully differential amplification device
JP2005244276A (ja) 差動増幅回路
JPS5823012B2 (ja) 利得制御信号増幅器
JP6515666B2 (ja) 増幅回路
US8237505B2 (en) Signal amplification circuit
JP6666230B2 (ja) 自動利得制御増幅器
US11835977B2 (en) Constant voltage circuit for improvement of load transient response with stable operation in high frequency, and electronic device therewith
JPH0514074A (ja) 平衡型差動増幅回路
KR101834255B1 (ko) 영상신호 출력 회로
JP2007159020A (ja) 電流電圧変換回路
JP3852866B2 (ja) 高周波電力増幅器
JP2591301B2 (ja) 折れ線特性回路
US11228286B2 (en) Linear amplifier
JP4867066B2 (ja) 増幅回路
US6806770B2 (en) Operational amplifier
US20050231277A1 (en) Amplifier circuit
JP3210524B2 (ja) 差動入力型電圧制御電流源回路及びこれを用いた差動フィルタ回路
JPH1079652A (ja) ヒステリシスコンパレータ
JP6036961B2 (ja) 差動増幅器
JP3244074B2 (ja) 出力レベル制御回路
KR100689256B1 (ko) 안정화 전원회로
JP4483424B2 (ja) フィルタ回路および増幅回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6666230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150