JP3210524B2 - 差動入力型電圧制御電流源回路及びこれを用いた差動フィルタ回路 - Google Patents

差動入力型電圧制御電流源回路及びこれを用いた差動フィルタ回路

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JP3210524B2 JP08315494A JP8315494A JP3210524B2 JP 3210524 B2 JP3210524 B2 JP 3210524B2 JP 08315494 A JP08315494 A JP 08315494A JP 8315494 A JP8315494 A JP 8315494A JP 3210524 B2 JP3210524 B2 JP 3210524B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に波形処理や信号
処理等を行う際に使用される差動入力型電圧制御電流源
回路及びこれを用いた差動フィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来から知られている差動フィル
タ回路を示す。この差動フィルタ回路は特開平5−30
4438号公報に記載されているものであり、差動増幅
回路A1、A2それぞれを含む2段のフィルタ回路F
1、F2で構成されている。このような差動フィルタ回
路の基本構成を用いて、例えば1次低域通過フィルタ回
路を実現するためには、上記差動増幅回路A1、A2に
代えて図6に示すような周知の対数変換回路を用いるこ
とが考えられる。
【0003】図6の対数変換回路は「Mikio Koyama, "
A 2.5V Active Low-Pass Filter Using All-n-p-n Gilb
ert Cells With all-Vp-pLiner Input Range" ,IEEE J.
Solid-State Circuit, vol.28,No.12,pp1246-1253,Dec.
1993」に記載されており、この対数変換回路は、正及び
負の電圧入力端V+、V−と正及び負の電流出力端I
+、I−とを有する差動入力型電圧制御電流源回路G
と、所望の特性を得るための付加回路とから構成されて
いる。また、差動入力型電圧制御電流源回路Gは次のよ
うに構成されている。正の電圧入力端V+にはnpnト
ランジスタQ11のベースが接続されている。このトラン
ジスタQ11のコレクタと第1の基準電源V1との間には
電流源I11が接続されている。負の電圧入力端V−には
npnトランジスタQ12のベースが接続されている。こ
のトランジスタQ12のコレクタと第1の基準電源V1と
の間には電流源I12が接続されている。上記トランジス
タQ11とQ12のエミッタ間には抵抗R11が接続され、コ
レクタ間には容量C11が接続されている。上記トランジ
スタQ11のコレクタにはnpnトランジスタQ13のベー
スが接続されている。このトランジスタQ13のコレクタ
は第1の基準電源V1に接続されている。上記トランジ
スタQ12のコレクタにはnpnトランジスタQ14のベー
スが接続されている。このトランジスタQ14のコレクタ
は第1の基準電源V1に接続されている。上記トランジ
スタQ13、Q14の各エミッタは、レベルシフト回路とし
て作用するダイオード接続されたnpnトランジスタQ
15、Q16それぞれを介してnpnトランジスタQ17、Q
18の各ベース及び電流源I13、I14の各一端に接続され
ている。上記両電流源I13、I14の他端は第2の基準電
源V2に接続されている。上記両トランジスタQ17、Q
18の各コレクタは上記トランジスタQ11、Q12の各エミ
ッタに接続されており、エミッタは共通に接続されてい
る。そして、トランジスタQ17、Q18の共通エミッタ
は、バイアス回路として作用する抵抗R12及びダイオー
ド接続されたnpnトランジスタQ19からなる回路を介
して第2の基準電源V2に接続されている。npnトラ
ンジスタQ20、Q21の各ベースは上記トランジスタQ1
8、Q17の各ベースに接続されている。上記両トランジ
スタQ20、Q21のエミッタは共通に接続され、各コレク
タは負及び正の電流出力端I−、I+にそれぞれ接続さ
れている。上記両トランジスタQ20、Q21の共通エミッ
タと第2の基準電源V2との間には電流源I15が接続さ
れている。
【0004】このような構成の差動入力型電圧制御電流
源回路Gを用いて対数変換を得るための付加回路とし
て、正及び負の電流出力端I+、I−と第1の基準電源
V1との間に電流源I16、I17及び容量C12が接続され
ており、また、差動入力型電圧制御電流源回路Gの正の
電圧入力端V+には入力信号vinが供給され、負の電流
出力端I−からの出力が負の電圧入力端V−に帰還され
ている。
【0005】図6に示すような構成の対数変換回路は、
低電圧動作が可能であり、直線性に優れている。そこ
で、図6の対数変換回路を構成する差動入力型電圧制御
電流源回路Gを使用して1次低域通過フィルタ回路を実
現することは容易に考えられる。図7は上記図6中の差
動入力型電圧制御電流源回路を2個使用して1次低域通
過フィルタ回路を構成した場合の回路図である。図中の
G1、G2は第1、第2の差動入力型電圧制御電流源回
路を示しており、それぞれgmAの利得を有する。第1
の差動入力型電圧制御電流源回路G1の正及び負の電圧
入力端V+、V−間には入力信号vinが供給される。ま
た第1の基準電源V1と負の電流出力端I−との間には
pnpトランジスタQ31のコレクタ・エミッタ間が接続
されている。同様に第1の基準電源V1と正の電流出力
端I+との間にはpnpトランジスタQ32のコレクタ・
エミッタ間が接続されている。また、正及び負の電流出
力端I+、I−間には容量C21が接続されている。上記
負の電流出力端I−にはnpnトランジスタQ33のベー
スが接続されている。このトランジスタQ33のコレクタ
は第1の基準電源V1に接続され、エミッタと第2の基
準電源V2との間には電流源I21が接続されている。同
様に、上記正の電流出力端I+にはnpnトランジスタ
Q34のベースが接続され、このトランジスタQ34のコレ
クタは第1の基準電源V1に接続され、エミッタと第2
の基準電源V2との間には電流源I22が接続されてい
る。上記トランジスタQ33、Q34の各エミッタには抵抗
R21、R22の各一端が接続されている。上記両抵抗R
21、R22の他端は共通に接続され、この共通接続点に
はpnpトランジスタQ35のベースが接続されている。
上記トランジスタQ35のエミッタは第2の基準電源V2
に接続されている。また、エミッタが第1の基準電源V
1に接続され、ベース・コレクタが短絡されたpnpト
ランジスタQ36は、ベースが上記トランジスタQ31、Q
32のベースにそれぞれ接続されている。上記トランジス
タQ36の共通ベース・コレクタと上記トランジスタQ35
のエミッタとの間には、ダイオード接続されたnpnト
ランジスタQ37が接続されている。そして、第2の差動
入力型電圧制御電流源回路G2の正及び負の電圧入力端
V+、V−間には上記トランジスタQ34、Q33のエミッ
タ相互間の信号が供給され、正及び負の電流出力端I
+、I−は第1の差動入力型電圧制御電流源回路G1の
負及び正の電流出力端I−、I+に接続されている。ま
た、フィルタ出力は上記トランジスタQ34、Q33のエミ
ッタ相互間から差動出力F−、F+として取り出され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記図7の1
次低域通過フィルタ回路において、通常は電源電圧とな
る基準電源V1の値が変動した場合を考えてみる。電圧
制御電流源回路G2の正の電圧入力端V+におけるDC
バイアスV+DC はR21、R22、トランジスタQ31、Q3
2、Q35、Q36、Q37からなる同相帰還回路で決定さ
れ、基準電源V2の値を0(接地電圧)とすると、次式
で与えられる。
【0007】 V+DC =V1−VBEQ36 −VBEQ37 −VBEQ35 … 1 ただし、VBEQ36 、VBEQ37 、VBEQ35 はそれぞれトラ
ンジスタQ36、Q37、Q35の各ベース・エミッタ間電圧
である。いま、V1の電位が上昇したときを考えると、
V+は図6中のトランジスタQ11のベースに接続されて
いるので、このベース電位が上昇することになる。とこ
ろが、このトランジスタQ11のコレクタ電位VCQ11を求
めると、次式のようになる。
【0008】 VCQ11=VBEQ19 +VBEQ17 +VBEQ15 +VBEQ13 … 2 ただし、VBEQ19 、VBEQ17 、VBEQ15 、VBEQ13 はそ
れぞれトランジスタQ19、Q17、Q15、Q13の各ベース
・エミッタ間電圧である。ここでは、計算を簡単にする
ために、トランジスタQ19が十分に動作できる程度に抵
抗R12の値が大きく設定されているとする。上記1、2
式より、トランジスタQ11のベース電位は上昇するが、
コレクタ電位はV1に無関係で一定であるから、V1が
上昇していくと、そのうちトランジスタQ11が飽和して
しまい、正常なフィルタ特性を示さなくなる。
【0009】一方、V1の電位が低下したときを考える
と、トランジスタQ11のベース電位が低下し、同時にエ
ミッタ電位も低下していく。ところが、トランジスタQ
11のエミッタにコレクタが接続されているトランジスタ
Q17のベース電位VBQ17は、上記と同様に考えると次式
で与えられる。
【0010】VBQ17=VBEQ19 +VBEQ17 … 3 上記1、3式より、V1が低下していくとトランジスタ
Q17のコレクタ電位は低下するが、トランジスタQ17の
ベース電位はV1には無関係なために、今度はトランジ
スタQ17が飽和してしまい、やはり正常なフィルタ特性
を示さなくなる。すなわち、図7のフィルタ回路では、
電源電圧変動の影響が大きいという欠点がある。
【0011】一方、図7のフィルタ回路が動作するのに
必要な電源電圧V1の最小値V1MINは次式で与えられ
る。 V1MIN=VBEQ21 +VCEQ17 +VBEQ11 +VBEQ36 +VBEQ37 +VBEQ35 … 4 ただし、VCEQ17 はトランジスタQ17が正常動作可能な
コレクタ・エミッタ間電圧である。通常、トランジスタ
のVBEは約 0.7Vであり、VCEは 0.3Vであるので、上
記4式においてそれぞれこの値を代入すると、次式が得
られる。
【0012】 V1MIN= 0.7V+ 0.3V+ 0.7V+ 0.7V+ 0.7V+ 0.7V= 3.8V … 5 すなわち、図7のフィルタ回路の最小電源電圧は 3.8V
となり、これ以下の電圧では使用することができないと
いう欠点がある。
【0013】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、電源電圧変動の影響を
受けず、低電圧でも動作する差動入力型電圧制御電流源
回路及び差動フィルタ回路を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の差動入力型電
圧制御電流源回路は、ベースが正の電圧入力端に接続さ
れた第1極性の第1のトランジスタと、上記第1のトラ
ンジスタのコレクタと第1の基準電源との間に接続され
た第1の電流源と、ベースが負の電圧入力端に接続され
た第1極性の第2のトランジスタと、上記第2のトラン
ジスタのコレクタと上記第1の基準電源との間に接続さ
れた第2の電流源と、上記第1のトランジスタのエミッ
タと帰還出力端との間に接続された第1の抵抗と、上記
第2のトランジスタのエミッタと上記帰還出力端との間
に接続された第2の抵抗と、ベースが上記第1のトラン
ジスタのコレクタに接続されコレクタが上記第1の基準
電源に接続された第1極性の第3のトランジスタと、一
端が上記第3のトランジスタのエミッタに接続された第
1のレベルシフト回路と、上記第1のレベルシフト回路
の他端と第2の基準電源との間に接続された第3の電流
源と、コレクタが上記第1のトランジスタのエミッタに
接続されベースが上記第1のレベルシフト回路の他端に
接続された第1極性の第4のトランジスタと、ベースが
上記第2のトランジスタのコレクタに接続されコレクタ
が上記第1の基準電源に接続された第1極性の第5のト
ランジスタと、一端が上記第5のトランジスタのエミッ
タに接続された第2のレベルシフト回路と、上記第2の
レベルシフト回路の他端と上記第2の基準電源との間に
接続された第4の電流源と、コレクタが上記第2のトラ
ンジスタのエミッタに接続されベースが上記第2のレベ
ルシフト回路の他端に接続されエミッタが上記第4のト
ランジスタのエミッタと接続された第1極性の第6のト
ランジスタと、上記第4及び第6のトランジスタの共通
エミッタと上記第2の基準電源との間に接続されたバイ
アス回路と、ベースが上記第4のトランジスタのベース
に接続されコレクタが正の電流出力端に接続されエミッ
タがバイアス電流入力端に接続された第1極性の第7の
トランジスタと、ベースが上記第6のトランジスタのベ
ースに接続されコレクタが負の電流出力端に接続されエ
ミッタが上記バイアス電流入力端に接続された第1極性
の第8のトランジスタとから構成されている。
【0015】また、この発明の差動フィルタ回路は、ベ
ースが正の電圧入力端に接続された第1極性の第1のト
ランジスタと、上記第1のトランジスタのコレクタと第
1の基準電源との間に接続された第1の電流源と、ベー
スが負の電圧入力端に接続された第1極性の第2のトラ
ンジスタと、上記第2のトランジスタのコレクタと上記
第1の基準電源との間に接続された第2の電流源と、上
記第1のトランジスタのエミッタと帰還出力端との間に
接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエ
ミッタと上記帰還出力端との間に接続された第2の抵抗
と、ベースが上記第1のトランジスタのコレクタに接続
されコレクタが上記第1の基準電源に接続された第1極
性の第3のトランジスタと、一端が上記第3のトランジ
スタのエミッタに接続された第1のレベルシフト回路
と、上記第1のレベルシフト回路の他端と第2の基準電
源との間に接続された第3の電流源と、コレクタが上記
第1のトランジスタのエミッタに接続されベースが上記
第1のレベルシフト回路の他端に接続された第1極性の
第4のトランジスタと、ベースが上記第2のトランジス
タのコレクタに接続されコレクタが上記第1の基準電源
に接続された第1極性の第5のトランジスタと、一端が
上記第5のトランジスタのエミッタに接続された第2の
レベルシフト回路と、上記第2のレベルシフト回路の他
端と上記第2の基準電源との間に接続された第4の電流
源と、コレクタが上記第2のトランジスタのエミッタに
接続されベースが上記第2のレベルシフト回路の他端に
接続されエミッタが上記第4のトランジスタのエミッタ
と接続された第1極性の第6のトランジスタと、上記第
4及び第6のトランジスタの共通エミッタと上記第2の
基準電源との間に接続されたバイアス回路と、ベースが
上記第4のトランジスタのベースに接続されコレクタが
正の電流出力端に接続されエミッタがバイアス電流入力
端に接続された第1極性の第7のトランジスタと、ベー
スが上記第6のトランジスタのベースに接続されコレク
タが負の電流出力端に接続されエミッタが上記バイアス
電流入力端に接続された第1極性の第8のトランジスタ
とを有する第1及び第2の差動入力型電圧制御電流源回
路と、上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正及
び負の電圧入力端間に差動信号を供給する入力手段と、
エミッタが上記第1の基準電源に接続されコレクタが上
記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の負の電流出力
端に接続された第2極性の第9のトランジスタと、エミ
ッタが上記第1の基準電源に接続されコレクタが上記第
1の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電流出力端に
接続された第2極性の第10のトランジスタと、上記第
1の差動入力型電圧制御電流源回路の負及び正の電流出
力端間に等価的に接続された第1の容量と、上記第1の
差動入力型電圧制御電流源回路のバイアス電流入力端と
上記第2の基準電源との間に接続された第5の電流源
と、上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電
圧入力端及び負の電流出力端を上記第1の差動入力型電
圧制御電流源回路の正の電流出力端に接続する第1の接
続手段と、上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の
負の電圧入力端及び正の電流出力端を上記第1の差動入
力型電圧制御電流源回路の負の電流出力端に接続する第
2の接続手段と、上記第2の差動入力型電圧制御電流源
回路のバイアス電流入力端と上記第2の基準電源との間
に接続された第6の電流源と、ベースが上記第2の差動
入力型電圧制御電流源回路の帰還出力端に接続されコレ
クタが上記第1の基準電源に接続された第1極性の第1
1のトランジスタと、ベースが第3の基準電源に接続さ
れエミッタが上記第11のトランジスタのエミッタと共
通に接続された第1極性の第12のトランジスタと、上
記第11及び第12のトランジスタの共通エミッタと上
記第2の基準電源との間に接続された第7の電流源と、
エミッタが上記第1の基準電源に接続されベース及びコ
レクタが上記第9及び第10のトランジスタのベース及
び上記第12のトランジスタのコレクタに接続された第
2極性の第13のトランジスタとから構成されている。
【0016】さらにこの発明の差動フィルタ回路は、ベ
ースが正の電圧入力端に接続された第1極性の第1のト
ランジスタと、上記第1のトランジスタのコレクタと第
1の基準電源との間に接続された第1の電流源と、ベー
スが負の電圧入力端に接続された第1極性の第2のトラ
ンジスタと、上記第2のトランジスタのコレクタと上記
第1の基準電源との間に接続された第2の電流源と、上
記第1のトランジスタのエミッタと帰還出力端との間に
接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエ
ミッタと上記帰還出力端との間に接続された第2の抵抗
と、ベースが上記第1のトランジスタのコレクタに接続
されコレクタが上記第1の基準電源に接続された第1極
性の第3のトランジスタと、一端が上記第3のトランジ
スタのエミッタに接続された第1のレベルシフト回路
と、上記第1のレベルシフト回路の他端と第2の基準電
源との間に接続された第3の電流源と、コレクタが上記
第1のトランジスタのエミッタに接続されベースが上記
第1のレベルシフト回路の他端に接続された第1極性の
第4のトランジスタと、ベースが上記第2のトランジス
タのコレクタに接続されコレクタが上記第1の基準電源
に接続された第1極性の第5のトランジスタと、一端が
上記第5のトランジスタのエミッタに接続された第2の
レベルシフト回路と、上記第2のレベルシフト回路の他
端と上記第2の基準電源との間に接続された第4の電流
源と、コレクタが上記第2のトランジスタのエミッタに
接続されベースが上記第2のレベルシフト回路の他端に
接続されエミッタが上記第4のトランジスタのエミッタ
と接続された第1極性の第6のトランジスタと、上記第
4及び第6のトランジスタの共通エミッタと上記第2の
基準電源との間に接続されたバイアス回路と、ベースが
上記第4のトランジスタのベースに接続されコレクタが
正の電流出力端に接続されエミッタがバイアス電流入力
端に接続された第1極性の第7のトランジスタと、ベー
スが上記第6のトランジスタのベースに接続されコレク
タが負の電流出力端に接続されエミッタが上記バイアス
電流入力端に接続された第1極性の第8のトランジスタ
とを有する第1及び第2の差動入力型電圧制御電流源回
路と、上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正及
び負の電圧入力端間に差動信号を供給する入力手段と、
上記第1の基準電源と上記第1の差動入力型電圧制御電
流源回路の負の電流出力端との間に接続された第5の電
流源と、上記第1の基準電源と上記第1の差動入力型電
圧制御電流源回路の正の電流出力端との間に接続された
第6の電流源と、上記第1の差動入力型電圧制御電流源
回路の負及び正の電流出力端間に等価的に接続された第
1の容量と、コレクタが上記第1の差動入力型電圧制御
電流源回路のバイアス電流入力端に接続されエミッタが
上記第2の基準電源に接続された第1極性の第9のトラ
ンジスタと、コレクタが上記第1の基準電源に接続され
ベースが上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の帰
還出力端に接続された第1極性の第11のトランジスタ
と、コレクタ及びベースが上記第9のトランジスタのベ
ース及び上記第11のトランジスタのエミッタに接続さ
れエミッタが上記第2の基準電源に接続された第1極性
の第11のトランジスタと、上記第2の差動入力型電圧
制御電流源回路の正の電圧入力端及び負の電流出力端を
上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電流出
力端に接続する第1の接続手段と、上記第2の差動入力
型電圧制御電流源回路の負の電圧入力端及び正の電流出
力端を上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の負の
電流出力端に接続する第2の接続手段と、コレクタが上
記第2の差動入力型電圧制御電流源回路のバイアス電流
入力端に接続されベースが上記第9及び第11のトラン
ジスタの共通ベースと接続されエミッタが上記第2の基
準電源に接続された第1極性の第12のトランジスタと
から構成されている。
【0017】
【作用】差動入力信号が供給される第1、第2のトラン
ジスタのエミッタ間の抵抗として第1、第2の抵抗に分
割し、第1、第2の抵抗の接続点から帰還出力端を取り
出し、この帰還出力端を利用して同相帰還をかけること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を実施例により
説明する。図1はこの発明を1次低域通過フィルタ回路
に実施した場合の第1の実施例回路の構成を示してい
る。このフィルタ回路には、それぞれ正及び負の電圧入
力端V+、V−、正及び負の電流出力端I+、I−、帰
還出力端PR及びバイアス電流入力端IEを有する第
1、第2の差動入力型電圧制御電流源回路G11、G12が
設けられている。なお、上記両差動入力型電圧制御電流
源回路G11、G12の詳細な構成については後述する。
【0019】上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路
G11の正及び負の電圧入力端V+、V−間には入力信号
vinが供給される。第1の基準電源V1と負の電流出力
端I−との間にはpnpトランジスタQ31のコレクタ・
エミッタ間が接続されている。同様に第1の基準電源V
1と正の電流出力端I+との間にはpnpトランジスタ
Q32のコレクタ・エミッタ間が接続されている。また、
正及び負の電流出力端I+、I−間には容量C21が接続
されている。バイアス電流入力端IEと第2の基準電源
V2との間には電流源I31が接続されている。この第1
の差動入力型電圧制御電流源回路G11の帰還出力端PR
はどこにも接続されず、開放状態にされている。
【0020】上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路
G12の正及び負の電圧入力端V+、V−間には上記トラ
ンジスタQ32、Q31のエミッタ間の電位差が差動入力信
号として供給される。そして、負の電流出力端I−は第
1の差動入力型電圧制御電流源回路G11の正の電流出力
端I+に、正の電流出力端I+は第1の差動入力型電圧
制御電流源回路G11の負の電流出力端I−にそれぞれ接
続されている。また、バイアス電流入力端IEと第2の
基準電源V2との間には電流源I32が接続されている。
この第2の差動入力型電圧制御電流源回路G12の帰還出
力端PRはnpnトランジスタQ38のベースに接続され
ている。このトランジスタQ38のコレクタは第1の基準
電源V1に接続されている。上記トランジスタQ38のエ
ミッタにはnpnトランジスタQ39のエミッタが接続さ
れている。このトランジスタQ39のベースには第3の基
準電源V3が接続されており、上記両トランジスタQ3
8、Q39の共通エミッタと第2の基準電源V2との間に
は電流源I33が接続されている。上記トランジスタQ39
のコレクタにはpnpトランジスタQ40のコレクタ及び
ベースが接続されている。このトランジスタQ40のコレ
クタ・ベース共通接続点はさらに上記トランジスタQ3
1、32Qの各ベースに接続され、エミッタは第1の基準
電源V1に接続されている。そして、フィルタ出力は上
記トランジスタQ31、Q32のコレクタ相互間から差動出
力F−、F+として取り出される。
【0021】図2の(a)は上記第1、第2の差動入力
型電圧制御電流源回路G11、G12の詳細な回路構成を示
している。この回路G11、G12は基本的には前記図6中
のものとほぼ同様に構成されているので、図6と対応す
る箇所には同じ符号を付して説明を行う。正の電圧入力
端V+にはnpnトランジスタQ11のベースが接続され
ている。このトランジスタQ11のコレクタと第1の基準
電源V1との間には電流源I11が接続されている。負の
電圧入力端V−にはnpnトランジスタQ12のベースが
接続されている。このトランジスタQ12のコレクタと第
1の基準電源V1との間には電流源I12が接続されてい
る。上記トランジスタQ11とQ12のエミッタ間には抵抗
R15とR16とが直列接続され、その直列接続点は帰還出
力端PRに接続されている。上記トランジスタQ11とQ
12のコレクタ間には容量C11が接続されている。上記ト
ランジスタQ11のコレクタにはnpnトランジスタQ13
のベースが接続されている。このトランジスタQ13のコ
レクタは第1の基準電源V1に接続されている。上記ト
ランジスタQ12のコレクタにはnpnトランジスタQ14
のベースが接続されている。このトランジスタQ14のコ
レクタは第1の基準電源V1に接続されている。上記ト
ランジスタQ13、Q14の各エミッタは、それぞれレベル
シフト回路として作用し、図2(b)に示すようにダイ
オード接続されたnpnトランジスタQ15、Q16それぞ
れを介してnpnトランジスタQ17、Q18の各ベース及
び電流源I13、I14の各一端に接続されている。上記両
電流源I13、I14の他端は第2の基準電源V2に接続さ
れている。上記両トランジスタQ17、Q18の各コレクタ
は上記トランジスタQ11、Q12の各エミッタに接続され
ており、エミッタは共通に接続されている。そして、ト
ランジスタQ17、Q18の共通エミッタは、バイアス回路
として作用する抵抗R12及び図2(b)に示すようにダ
イオード接続されたnpnトランジスタQ19とからなる
回路を介して第2の基準電源V2に接続されている。n
pnトランジスタQ20、Q21の各ベースは上記トランジ
スタQ18、Q17の各ベースに接続されている。上記両ト
ランジスタQ20、Q21のエミッタはバイアス電流入力端
IEに接続され、各コレクタは負及び正の電流出力端I
−、I+にそれぞれ接続されている。なお、図示のよう
に上記2個のトランジスタQ20、Q21の組み合せは、必
要に応じて増加することができる。また、上記抵抗R1
5、R16の値は前記図6中の抵抗R11の1/2にそれぞ
れ設定されている。
【0022】図2の(a)に示すように構成された第
1、第2の差動入力型電圧制御電流源回路G11、G12
は、差動入力信号に応じて電流を差動形式で出力する。
ここで、図1のフィルタ回路の出力F−、F+における
DCバイアスについて考えてみる。いま、上記出力F
−、F+のDCバイアス電位が何等かの理由で同時にΔ
V上昇したとすると、その電位上昇分は第2の差動入力
型電圧制御電流源回路G12内のトランジスタQ11、Q12
のベースから抵抗R15、R16及び帰還出力端PRを介し
てトランジスタQ38のベースに伝えられる。トランジス
タQ38はトランジスタQ39と共に差動増幅対を構成して
いるので、トランジスタQ38のベース電位が上昇するこ
とによってトランジスタQ39のコレクタ電流は減少す
る。また、トランジスタQ40とQ31及びQ32はカレント
ミラー回路を構成しているので、結局、トランジスタQ
31、Q32のコレクタ電流が減少し、出力F−、F+のD
Cバイアス電位が下がるように帰還がかかることにな
る。そして、最終的には出力F−、F+のDCバイアス
電位VFDC は次式の値で安定する。
【0023】VFDC =V3+VBEQ11 … 6 ただし、VBEQ11 はトランジスタQ11のベース・エミッ
タ間電圧である。この6式より、DCバイアス電位VFD
C は電源電圧である基準電源V1とは無関係になり、電
源電圧の変動の影響を受けなくなることがわかる。ま
た、基準電源V3の値は他の基準電源とは独立している
ので、DCバイアス電位VFDC が任意に設定できること
になる。また、動作に必要な基準電源V1の最小値V1M
INは、トランジスタQ11、Q12のベース電位がV3で任
意に設定できることから、図2(a)の差動入力型電圧
制御電流源回路で決定され、次式で与えられる。
【0024】 V1MIN=VBEQ19 +VCEQ17 +VBEQ11 +VCEQ32 … 7 前記と同様にVBEの値を 0.7V、VCEの値を 0.3Vと
し、この値を上記7式に代入すると、上記V1MINの値は
次のようになる。
【0025】 V1MIN= 0.7V+ 0.3V+ 0.7V+ 0.3V=2V … 8 この値は従来の 3.8Vと比較すると 1.8Vほど改善され
ている。図3はこの発明を1次低域通過フィルタ回路に
実施した場合の第2の実施例回路の構成を示している。
このフィルタ回路の場合にも、それぞれ図2に示すよう
な構成の第1、第2の差動入力型電圧制御電流源回路G
11、G12が設けられている。第1の差動入力型電圧制御
電流源回路G11の正及び負の電圧入力端V+、V−間に
は入力信号vinが供給される。第1の基準電源V1と負
の電流出力端I−との間には電流源I41が接続されてい
る。同様に第1の基準電源V1と正の電流出力端I+と
の間には電流源I42が接続されている。また、正及び負
の電流出力端I+、I−間には容量C21が接続されてい
る。さらに、バイアス電流入力端IEと第2の基準電源
V2との間にはnpnトランジスタQ41のコレクタ・エ
ミッタ間が接続されている。この第1の差動入力型電圧
制御電流源回路G11の帰還出力端PRはどこにも接続さ
れず、開放状態にされている。
【0026】上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路
G12の正及び負の電圧入力端V+、V−間には上記電流
源I41、I42の電流出力端側の電位差が差動入力信号と
して供給される。そして、負の電流出力端I−は第1の
差動入力型電圧制御電流源回路G11の正の電流出力端I
+に、正の電流出力端I+は第1の差動入力型電圧制御
電流源回路G11の負の電流出力端I−にそれぞれ接続さ
れている。また、バイアス電流入力端IEと第2の基準
電源V2との間にはnpnトランジスタQ42のコレクタ
・エミッタ間が接続されている。この第2の差動入力型
電圧制御電流源回路G12の帰還出力端PRはnpnトラ
ンジスタQ43のベースに接続されている。このトランジ
スタQ43のコレクタは第1の基準電源V1に接続され、
エミッタにはnpnトランジスタQ44のコレクタ及びベ
ースが接続されている。また、このトランジスタQ44の
ベースには上記トランジスタQ41、Q42のベースが接続
されている。また、トランジスタQ44のエミッタは基準
電源V2に接続されている。そして、フィルタ出力は上
記電流源I41、I42の電流出力端側から差動出力F−、
F+として取り出される。
【0027】上記図3の実施例において、出力F−、F
+のDCバイアス電位が何等かの理由で同時にΔV上昇
したとすると、トランジスタQ43のベース電位が上昇
し、エミッタ電位も上昇して、トランジスタQ44のコレ
クタ電流が増加する。ここで、トランジスタQ44とQ41
及びQ42はカレントミラー回路を構成しているので、ト
ランジスタQ41、Q42のコレクタ電流も増加する。この
コレクタ電流はトランジスタQ20、Q21のコレクタ電流
を増加させるので、出力F−、F+のDCバイアス電位
が下がるように帰還がかかることになる。そして、最終
的には出力F−、F+のDCバイアス電位VFDC は次式
の値で安定する。
【0028】 VFDC =VBEQ44 +VBEQ43 +VBEQ11 … 9 ただし、VBEQ44 、VBEQ43 、VBEQ11 はトランジスタ
Q44、Q43、Q11のベース・エミッタ間電圧である。こ
の9式においても、DCバイアス電位VFDC は電源電圧
である基準電源V1とは無関係になり、やはり電源電圧
の変動の影響を受けない。また、動作に必要な基準電源
V1の最小値V1MINは、同相帰還手段であるトランジス
タQ44、Q43、Q11で決定され、次式で与えられる。
【0029】 V1MIN=VBEQ44 +VBEQ43 +VBEQ11 +VCEI42 … 10 ただし、VBEはトランジスタの各ベース・エミッタ間電
圧であり、VCEI42 は電流源I42をトランジスタを用い
たカレントミラー回路で構成した場合にトランジスタが
正常に動作するのに必要なコレクタ・エミッタ間電圧で
ある。そして、前記と同様にVBE= 0.7V、VCE= 0.3
Vを代入すると、V1MINの値は次のようになる。
【0030】 V1MIN= 0.7V+ 0.7V+ 0.7V+ 0.3V= 2.4V … 11 この値は従来の 3.8Vと比較すると 1.4Vほど改善され
ている。すなわち、この実施例によれば、電源電圧変動
の影響を受けず、低電圧でも動作するという効果を得る
ことができる他に以下のような効果も得ることができ
る。第1に、電流源I41、I42はI11、I12と同様に、
電源から供給する形式のものであるので、実際の回路を
考えた場合に同一のカレントミラー回路で組むことがで
き、プロセスの影響による各電流源のばらつきを最小限
に押さえることができる。第2に、図1中のトランジス
タQ38、Q39からなる差動増幅対を組む必要がなく、か
つ、基準電源V3を必要としないため、この差動増幅対
及び基準電源V3を構成するための回路部品を削減する
ことができ、素子数の削減を図ることができる。
【0031】上記両実施例において、差動入力型電圧制
御電流源回路内のトランジスタQ15、Q16は電圧のレベ
ルシフトを行うために設けられており、これはレベルシ
フトができる回路や素子ならば他のものでもよく、ま
た、レベルシフトが不要な場合にはこれを省略すること
もできる。さらに、抵抗R12とトランジスタQ19とは、
トランジスタQ17、Q18のエミッタ電位を決定するため
のものであり、所望するエミッタバイアス電位が得られ
るものであるならば他のインピーダンス素子や回路を使
用することができる。
【0032】図4は、図1もしくは図3の実施例で使用
可能な差動入力型電圧制御電流源回路の他の回路構成を
示している。正及び負の電圧入力端V+、V−にはnp
nトランジスタQ51、Q52の各ベースが接続されてい
る。上記トランジスタQ51、Q52のエミッタ相互間には
2個の抵抗R31、R32が直列接続されている。また、上
記両抵抗R31、R32の直列接続点は帰還出力端PRに接
続されている。上記トランジスタQ51、Q52の各エミッ
タと接地電圧との間には電流源I51、I52が接続されて
いる。基準電源V1には、ダイオード接続されたnpn
トランジスタQ53のアノードが接続されている。このト
ランジスタQ53のカソードには、それぞれダイオード接
続された2個のnpnトランジスタQ54、Q55のアノー
ドが接続され、両トランジスタQ54、Q55の各カソード
は上記トランジスタQ51、Q52の各コレクタに接続され
ている。また、上記トランジスタQ55、Q54の各カソー
ドにはnpnトランジスタQ56、Q57の各ベースが接続
されている。上記両トランジスタQ56、Q57は各エミッ
タがバイアス電流入力端IEに共通に接続され、各コレ
クタは負及び正の電流出力端I−、I+にそれぞれ接続
されている。
【0033】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能であることはいうまで
もない。例えば図1及び図3に示した第1、第2の実施
例ではこの発明を1次低域通過フィルタ回路に実施した
場合を説明したが、これを多段にカスケード接続して高
次の低域通過フィルタ回路を構成することもできる。す
なわち、後段の差動入力型電圧制御電流源回路の帰還出
力端の出力を用いて前段の差動入力型電圧制御電流源回
路に同相帰還をかけることによって高次低域通過フィル
タ回路を構成することができる。また、差動入力型電圧
制御電流源回路が多段にカスケード接続し、各段の差動
入力型電圧制御電流源回路の正及び負の電流出力端間に
等価的に所望する特性に対応した容量を接続し、任意段
の差動入力型電圧制御電流源回路の正及び負の電流出力
端を所望する特性に対応して任意の前段の差動入力型電
圧制御電流源回路に帰還し、特定段の差動入力型電圧制
御電流源回路の帰還出力端と特定の基準電源とを比較し
て得られる誤差出力を当該出力の属する差動入力型電圧
制御電流源回路の正もしくは負の電圧入力端に同相帰還
することによって多次差動フィルタ回路を構成すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
電源電圧変動の影響を受けず、低電圧でも動作させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による1次低域通過フ
ィルタ回路の回路図。
【図2】図1のフィルタ回路で使用される差動入力型電
圧制御電流源回路の回路図及びダイオード接続されたト
ランジスタの回路図。
【図3】この発明の第2の実施例による1次低域通過フ
ィルタ回路の回路図。
【図4】図1もしくは図3のフィルタ回路で使用される
差動入力型電圧制御電流源回路の他の例を示す回路図。
【図5】従来の差動フィルタ回路の回路図。
【図6】周知の対数変換回路の回路図。
【図7】図6の差動入力型電圧制御電流源回路を使用し
て構成される1次低域通過フィルタ回路の回路図。
【符号の説明】
G11…第1の差動入力型電圧制御電流源回路、G12…第
2の差動入力型電圧制御電流源回路、Q11〜Q21,Q3
1,Q32,Q38〜Q44,Q51〜Q57…npnトランジス
タ、I11〜I14,I31,I32,I41,I42…電流源、R
15,R16,R31,R32…抵抗、C21…容量、V1…第1
の基準電源、V2…第2の基準電源、V3…第3の基準
電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 H03F 3/34 H03H 11/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースが正の電圧入力端に接続された第
    1極性の第1のトランジスタと、 上記第1のトランジスタのコレクタと第1の基準電源と
    の間に接続された第1の電流源と、 ベースが負の電圧入力端に接続された第1極性の第2の
    トランジスタと、 上記第2のトランジスタのコレクタと上記第1の基準電
    源との間に接続された第2の電流源と、 上記第1のトランジスタのエミッタと帰還出力端との間
    に接続された第1の抵抗と、 上記第2のトランジスタのエミッタと上記帰還出力端と
    の間に接続された第2の抵抗と、 ベースが上記第1のトランジスタのコレクタに接続され
    コレクタが上記第1の基準電源に接続された第1極性の
    第3のトランジスタと、 一端が上記第3のトランジスタのエミッタに接続された
    第1のレベルシフト回路と、 上記第1のレベルシフト回路の他端と第2の基準電源と
    の間に接続された第3の電流源と、 コレクタが上記第1のトランジスタのエミッタに接続さ
    れベースが上記第1のレベルシフト回路の他端に接続さ
    れた第1極性の第4のトランジスタと、 ベースが上記第2のトランジスタのコレクタに接続され
    コレクタが上記第1の基準電源に接続された第1極性の
    第5のトランジスタと、 一端が上記第5のトランジスタのエミッタに接続された
    第2のレベルシフト回路と、 上記第2のレベルシフト回路の他端と上記第2の基準電
    源との間に接続された第4の電流源と、 コレクタが上記第2のトランジスタのエミッタに接続さ
    れベースが上記第2のレベルシフト回路の他端に接続さ
    れエミッタが上記第4のトランジスタのエミッタと接続
    された第1極性の第6のトランジスタと、 上記第4及び第6のトランジスタの共通エミッタと上記
    第2の基準電源との間に接続されたバイアス回路と、 ベースが上記第4のトランジスタのベースに接続されコ
    レクタが正の電流出力端に接続されエミッタがバイアス
    電流入力端に接続された第1極性の第7のトランジスタ
    と、 ベースが上記第6のトランジスタのベースに接続されコ
    レクタが負の電流出力端に接続されエミッタが上記バイ
    アス電流入力端に接続された第1極性の第8のトランジ
    スタとを具備したことを特徴とする差動入力型電圧制御
    電流源回路。
  2. 【請求項2】 ベースが正の電圧入力端に接続された第
    1極性の第1のトランジスタと、上記第1のトランジス
    タのコレクタと第1の基準電源との間に接続された第1
    の電流源と、ベースが負の電圧入力端に接続された第1
    極性の第2のトランジスタと、上記第2のトランジスタ
    のコレクタと上記第1の基準電源との間に接続された第
    2の電流源と、上記第1のトランジスタのエミッタと帰
    還出力端との間に接続された第1の抵抗と、上記第2の
    トランジスタのエミッタと上記帰還出力端との間に接続
    された第2の抵抗と、ベースが上記第1のトランジスタ
    のコレクタに接続されコレクタが上記第1の基準電源に
    接続された第1極性の第3のトランジスタと、一端が上
    記第3のトランジスタのエミッタに接続された第1のレ
    ベルシフト回路と、上記第1のレベルシフト回路の他端
    と第2の基準電源との間に接続された第3の電流源と、
    コレクタが上記第1のトランジスタのエミッタに接続さ
    れベースが上記第1のレベルシフト回路の他端に接続さ
    れた第1極性の第4のトランジスタと、ベースが上記第
    2のトランジスタのコレクタに接続されコレクタが上記
    第1の基準電源に接続された第1極性の第5のトランジ
    スタと、一端が上記第5のトランジスタのエミッタに接
    続された第2のレベルシフト回路と、上記第2のレベル
    シフト回路の他端と上記第2の基準電源との間に接続さ
    れた第4の電流源と、コレクタが上記第2のトランジス
    タのエミッタに接続されベースが上記第2のレベルシフ
    ト回路の他端に接続されエミッタが上記第4のトランジ
    スタのエミッタと接続された第1極性の第6のトランジ
    スタと、上記第4及び第6のトランジスタの共通エミッ
    タと上記第2の基準電源との間に接続されたバイアス回
    路と、ベースが上記第4のトランジスタのベースに接続
    されコレクタが正の電流出力端に接続されエミッタがバ
    イアス電流入力端に接続された第1極性の第7のトラン
    ジスタと、ベースが上記第6のトランジスタのベースに
    接続されコレクタが負の電流出力端に接続されエミッタ
    が上記バイアス電流入力端に接続された第1極性の第8
    のトランジスタとを有する第1及び第2の差動入力型電
    圧制御電流源回路と、 上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正及び負の
    電圧入力端間に差動信号を供給する入力手段と、 エミッタが上記第1の基準電源に接続されコレクタが上
    記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の負の電流出力
    端に接続された第2極性の第9のトランジスタと、 エミッタが上記第1の基準電源に接続されコレクタが上
    記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電流出力
    端に接続された第2極性の第10のトランジスタと、 上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の負及び正の
    電流出力端間に等価的に接続された第1の容量と、 上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路のバイアス電
    流入力端と上記第2の基準電源との間に接続された第5
    の電流源と、 上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電圧入
    力端及び負の電流出力端を上記第1の差動入力型電圧制
    御電流源回路の正の電流出力端に接続する第1の接続手
    段と、 上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の負の電圧入
    力端及び正の電流出力端を上記第1の差動入力型電圧制
    御電流源回路の負の電流出力端に接続する第2の接続手
    段と、 上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路のバイアス電
    流入力端と上記第2の基準電源との間に接続された第6
    の電流源と、 ベースが上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の帰
    還出力端に接続されコレクタが上記第1の基準電源に接
    続された第1極性の第11のトランジスタと、 ベースが第3の基準電源に接続されエミッタが上記第1
    1のトランジスタのエミッタと共通に接続された第1極
    性の第12のトランジスタと、 上記第11及び第12のトランジスタの共通エミッタと
    上記第2の基準電源との間に接続された第7の電流源
    と、 エミッタが上記第1の基準電源に接続されベース及びコ
    レクタが上記第9及び第10のトランジスタのベース及
    び上記第12のトランジスタのコレクタに接続された第
    2極性の第13のトランジスタとを具備したことを特徴
    とする差動フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 ベースが正の電圧入力端に接続された第
    1極性の第1のトランジスタと、上記第1のトランジス
    タのコレクタと第1の基準電源との間に接続された第1
    の電流源と、ベースが負の電圧入力端に接続された第1
    極性の第2のトランジスタと、上記第2のトランジスタ
    のコレクタと上記第1の基準電源との間に接続された第
    2の電流源と、上記第1のトランジスタのエミッタと帰
    還出力端との間に接続された第1の抵抗と、上記第2の
    トランジスタのエミッタと上記帰還出力端との間に接続
    された第2の抵抗と、ベースが上記第1のトランジスタ
    のコレクタに接続されコレクタが上記第1の基準電源に
    接続された第1極性の第3のトランジスタと、一端が上
    記第3のトランジスタのエミッタに接続された第1のレ
    ベルシフト回路と、上記第1のレベルシフト回路の他端
    と第2の基準電源との間に接続された第3の電流源と、
    コレクタが上記第1のトランジスタのエミッタに接続さ
    れベースが上記第1のレベルシフト回路の他端に接続さ
    れた第1極性の第4のトランジスタと、ベースが上記第
    2のトランジスタのコレクタに接続されコレクタが上記
    第1の基準電源に接続された第1極性の第5のトランジ
    スタと、一端が上記第5のトランジスタのエミッタに接
    続された第2のレベルシフト回路と、上記第2のレベル
    シフト回路の他端と上記第2の基準電源との間に接続さ
    れた第4の電流源と、コレクタが上記第2のトランジス
    タのエミッタに接続されベースが上記第2のレベルシフ
    ト回路の他端に接続されエミッタが上記第4のトランジ
    スタのエミッタと接続された第1極性の第6のトランジ
    スタと、上記第4及び第6のトランジスタの共通エミッ
    タと上記第2の基準電源との間に接続されたバイアス回
    路と、ベースが上記第4のトランジスタのベースに接続
    されコレクタが正の電流出力端に接続されエミッタがバ
    イアス電流入力端に接続された第1極性の第7のトラン
    ジスタと、ベースが上記第6のトランジスタのベースに
    接続されコレクタが負の電流出力端に接続されエミッタ
    が上記バイアス電流入力端に接続された第1極性の第8
    のトランジスタとを有する第1及び第2の差動入力型電
    圧制御電流源回路と、 上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の正及び負の
    電圧入力端間に差動信号を供給する入力手段と、 上記第1の基準電源と上記第1の差動入力型電圧制御電
    流源回路の負の電流出力端との間に接続された第5の電
    流源と、 上記第1の基準電源と上記第1の差動入力型電圧制御電
    流源回路の正の電流出力端との間に接続された第6の電
    流源と、 上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の負及び正の
    電流出力端間に等価的に接続された第1の容量と、 コレクタが上記第1の差動入力型電圧制御電流源回路の
    バイアス電流入力端に接続されエミッタが上記第2の基
    準電源に接続された第1極性の第9のトランジスタと、 コレクタが上記第1の基準電源に接続されベースが上記
    第2の差動入力型電圧制御電流源回路の帰還出力端に接
    続された第1極性の第11のトランジスタと、 コレクタ及びベースが上記第9のトランジスタのベース
    及び上記第11のトランジスタのエミッタに接続されエ
    ミッタが上記第2の基準電源に接続された第1極性の第
    11のトランジスタと、 上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の正の電圧入
    力端及び負の電流出力端を上記第1の差動入力型電圧制
    御電流源回路の正の電流出力端に接続する第1の接続手
    段と、 上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の負の電圧入
    力端及び正の電流出力端を上記第1の差動入力型電圧制
    御電流源回路の負の電流出力端に接続する第2の接続手
    段と、 コレクタが上記第2の差動入力型電圧制御電流源回路の
    バイアス電流入力端に接続されベースが上記第9及び第
    11のトランジスタの共通ベースと接続されエミッタが
    上記第2の基準電源に接続された第1極性の第12のト
    ランジスタとを具備したことを特徴とする差動フィルタ
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の差動フィルタ回
    路が多段にカスケード接続され、後段の差動入力型電圧
    制御電流源回路の帰還出力端の出力を用いて前段の差動
    入力型電圧制御電流源回路に同相帰還をかけたことを特
    徴とする差動フィルタ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の差動入力型電圧制御電
    流源回路が多段にカスケード接続され、各段の差動入力
    型電圧制御電流源回路の正及び負の電流出力端間に等価
    的に所望する特性に対応した容量を接続し、任意段の差
    動入力型電圧制御電流源回路の正及び負の電流出力端を
    所望する特性に対応して任意の前段の差動入力型電圧制
    御電流源回路に帰還し、特定段の差動入力型電圧制御電
    流源回路の帰還出力端と特定の基準電源とを比較して得
    られる誤差出力を当該出力の属する差動入力型電圧制御
    電流源回路の正もしくは負の電圧入力端に同相帰還する
    ことを特徴とする多次差動フィルタ回路。
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