JP2018074041A - インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、マスターモールドや基板が破損する可能性を小さくできるインプリント装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のインプリント装置1は、型3と基板5のそれぞれにメサ部が在るか否かを検出するメサ部検出手段8、9と、該検出手段8、9の検出結果に応じて前記型3を用いて前記基板5にインプリント材のパターンを形成する制御手段10と、を有することを特徴とするインプリント装置。【選択図】図1

Description

本発明は、型を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置に関する。
半導体デバイスなどの物品を製造する方法として、型(モールド)を用いて基板上にインプリント材のパターンを形成するインプリント技術が知られている。インプリント技術は、基板上にインプリント材を供給し、供給されたインプリント材と型を接触させる(押印)。そして、インプリント材と型を接触させた状態でインプリント材を硬化させた後、硬化したインプリント材からモールドを引き離す(離型)ことにより、インプリント材のパターンが基板上に形成される。
インプリント装置は、パターンが形成された型の表面を計測して(例えば計測器から型に形成されたパターンまでの距離など)から、インプリント材と型を接触させる方法が知られている。インプリント装置で用いられる型には通常、メサ部と呼ばれる凸部が形成されており、メサ部にパターンが形成されている。特許文献1には、計測器から型の表面までの距離を計測することで、パターンが形成されているメサ部の位置を特定して、型と基板の位置合わせを行うことが記載されている。このとき、型にはメサ部が形成されているが、基板にはメサ部が形成されていない。
また、インプリント装置で用いられる型は、インプリント処理を繰り返すことによって型の破損や汚染が発生するため、同じパターンが形成された新しい型と交換する必要がある。マスターモールドを用いてレプリカモールドを作製する事により新しい型を得ることが知られている。図1に示すようにインプリント装置でマスターモールドからレプリカモールドを作製する場合、型としてのマスターモールド3にはメサ部が形成されておらず、レプリカモールド用の基板5の表面にメサ部が形成されている。
特開2013−62286号公報
このように、インプリント装置に搬入される型は、メサ部が形成されている場合も、メサ部が形成されていない場合もありうる。同様に、インプリント装置に搬入される基板にメサ部が形成されている場合も、メサ部が形成されていない場合もありうる。
例えば、メサ部が形成されていないマスターモールドを用いてレプリカモールドを作製する場合、誤ってメサ部が形成されていない基板がインプリント装置の基板保持部に配置されてしまうことがある。この場合、メサ部が形成されていないマスターモールドとメサ部が形成されていない基板が接触してしまい、マスターモールドや基板が破損する恐れがある。
本発明は、マスターモールドや基板が破損する可能性を小さくできるインプリント装置を提供することを目的とする。
本発明のインプリント装置は、型と基板のそれぞれにメサ部が在るか否かを検出するメサ部検出手段と、該検出手段の検出結果に応じて型を用いて基板にインプリント材のパターンを形成する制御手段と、を有することを特徴とするインプリント装置。
本発明によれば、マスターモールドや基板が破損する可能性を小さくできるインプリント装置を提供することができる。
第1実施形態のインプリント装置を示した図である。 第1実施形態のインプリント方法を示したフローチャートである。 インプリント処理によるパターン形成方法を示した図である。 モールドのメサ部と基板を示した図である。 モールドと基板のメサ部の有無の組合せを示した図である。 第1実施形態における表面状態の計測方法を示した図である。 複数のショット領域に押印の例を示した図である。 第7実施形態のインプリント装置を示した図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
(インプリント装置について)
図1は本発明の第1実施形態におけるインプリント装置1を示した図である。インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材を型と接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成する装置である。
図1を用いてインプリント装置1について説明する。ここでは、基板5が配置される面をXY面、それに直交する方向(インプリント装置1の高さ方向)をZ方向として、図1に示すように各軸を決める。第1実施形態におけるインプリント装置1は、レプリカモールドを作製する工程に使用されるモールド作製装置である。インプリント装置1は、マスターモールド3を用いて基板5としてのブランクモールド(パターンが形成される前のレプリカモールド)に、パターンを形成(転写)する装置である。ここでは、インプリント技術の中でも光を照射することでインプリント材を硬化させる光硬化法を採用したインプリント装置1について説明する。
インプリント装置1は、照明系ユニット2と、マスターモールド3を保持する型保持部4と、基板5を保持する基板保持部6と、インプリント材14を供給する供給部7と、マスターモールド3を搬送するモールド搬送装置11を備える。さらにインプリント装置1は、基板5を搬送する基板搬送装置12と、インプリント装置1の動作を制御する制御手段10を備える。
照明系ユニット2はインプリント処理の際に、マスターモールド3に対してインプリント材14を硬化させる光17(紫外線)を照射する照明手段である。この照明系ユニット2は、光源と、該光源から射出された光をインプリント材に照射するために適切な光に調整するための光学素子から構成される。
マスターモールド3は、型保持部4に保持された状態で基板5に対する対向面に所定のパターンが形成された型である。
型保持部4(インプリントヘッド)は、マスターモールド3を保持した状態で、Z方向に移動させる駆動機構を有する。また、型保持部4には、マスターモールド3や基板5の傾きに応じてマスターモールド3を傾けるため駆動機構や、XY平面内に移動させるための駆動機構を有してもよい。
型保持部4内のマスターモールド3上部には、TTM(Through The Mask)スコープ13を備える。TTMスコープ13は、マスターモールド3に設けられたアライメントマークと、基板5に設けられたアライメントマークを検出するための光学系と撮像系を有するアライメントスコープである。TTMスコープ13によるアライメントマークの検出結果から、マスターモールド3と基板5のX方向及びY方向のシフトずれや回転ずれを計測することができる。この計測結果を用いて型と基板の位置合わせを行う。
基板保持部6(ステージ)は、基板5を真空吸着や静電吸着により保持し、かつ、XY平面内に移動可能な保持手段である。基板保持部6は基板5をZ軸まわりの回転駆動させるための駆動機構を備えることが望ましい。基板保持部6はインプリント装置1のステージ定盤15に沿って駆動する。この場合は、基板保持部6がXY平面内に駆動した時のZ方向や傾きの基準は、ステージ定盤15となる。ステージ定盤15は、マウント16上に構成されており、インプリント装置1は、床からの振動の影響を受けにくい構造になっている。また、基板保持部6は、基板5をZ方向に移動させる駆動機構や、XY軸周りに基板5を回転させる回転機構を有していてもよい。
基板保持部6には、マスターモールド3の表面を計測することができるモールド計測センサー9(型検出手段)が搭載されている。モールド計測センサー9は、マスターモールド3の表面までのZ軸方向の距離(形状)を計測することができる距離計測器である。モールド計測センサー9の計測結果に基づいて、マスターモールド3の表面の高さを求めることができる。基板保持部6がXY平面に沿って移動することによって、モールド計測センサー9はマスターモールド3の表面の各位置(全面)を計測可能である。モールド計測センサー9は基板保持部6に搭載される必要はなく、基板保持部6とは異なる機構に設けられていてもよい。その場合も、モールド計測センサー9がXY平面に沿って移動することでマスターモールド3の表面を計測することができる。
さらにインプリント装置1には、基板5(レプリカモールド)の表面を計測することができる基板計測センサー8を備える。基板計測センサー8は、基板5の表面までのZ軸方向の距離(形状)を計測することができる距離計測器である。基板計測センサー8の計測結果に基づいて、基板5の表面の高さを求めることができる。基板保持部6がXY平面に沿って移動することによって、基板計測センサー8は基板5の表面の各位置(全面)を計測可能である。基板計測センサー8がXY平面に沿って移動することによって基板5の表面を計測してもよい。
供給部7(ディスペンサ)は、基板5上にインプリント材14を供給する供給手段である。インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターにより基板上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上、100mPa・s以下である。
基板は、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板としては、具体的に、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどである。
モールド搬送装置11は、マスターモールド3を型保持部4に搬入したり、インプリント装置1から搬出したりする搬送手段である。また、基板搬送装置12は、基板5(レプリカモールド)を基板保持部6に搬入したり、インプリント装置1から搬出したりする搬送手段である。
制御手段10は、インプリント装置1の各構成ユニットの動作の制御、及び、各種センサー値などの取得を行う。制御手段10は、インプリント装置1の各構成ユニットに接続された、不図示のコンピュータやシーケンサなどで構成されており、処理部や記憶部を有する。制御手段10は、インプリント装置1内に設けてもよいし、インプリント装置1とは別の場所に設置し遠隔で制御しても良い。
(インプリント方法について)
図1のインプリント装置1を用いて、マスターモールド3に形成されたパターンを基板(ブランク)に転写することによってモールド(レプリカ)を作製する、モールド作製方法を説明する。図2は、本発明のインプリント方法(モールド作製方法)を説明するフローチャートである。
S10でインプリント処理が開始されると、モールド搬送装置11によってマスターモールド3をインプリント装置1内に搬入して、型保持部4に配置する(S11)。同様に、基板搬送装置12によって基板5をインプリント装置1内に搬入して、基板保持部6に配置する(S12)。S11とS12の順序は入れ替わってもよいし、並行して処理してもよい。
その後、型の状態を検出するために、モールド計測センサー9によってマスターモールド3の表面の傾きや高さを計測する(S13)。同様に、基板の状態を検出するために、基板計測センサー8によって、基板5の表面の傾きや高さを計測する(S14)。モールド計測センサー9と基板計測センサー8の2つセンサーの計測結果から、マスターモールド3と基板5の表面が平行になるように、型保持部4の傾きを補正したり、後述するようにメサ部の有無を計測したりする。計測の結果、インプリント可能であるか、エラー処理が必要か判断する(S15)。インプリント可能であると判断された場合は、パターン形成の工程に進む。さらに、インプリント可能であると判断した場合、型に形成されたメサ部の有無と基板に形成されたメサ部の有無との組み合わせに応じてインプリント処理の制御を変更してもよい。
図3はインプリント処理によって基板5にインプリント材のパターンを形成する方法を図示したものである。S15でインプリント可能であると判断された場合、基板5のインプリント領域(メサ部)に供給部7がインプリント材14を供給する(図3(A)、図2のS16)。基板保持部6によって基板5を供給部7の下でスキャン駆動させながら、メサ部にインプリント材14を供給する。
次に、基板保持部6を駆動することで、インプリント材14が供給された基板5をマスターモールド3の直下に配置するする。この状態で、TTMスコープ13がマスターモールド3と基板5に形成されたアライメントマークを検出して、位置ずれを計測する。計測されたマスターモールド3と基板5の位置ずれに基づき、基板保持部6を駆動して位置合わせを行う(図3(B)、図2のS17)。マスターモールド3と基板5の位置合わせは、インプリント位置とは異なる場所に設置されたオフアクシススコープを用いて基板に形成されたアライメントマークを検出することによって位置合わせを行ってもよい。
次に、マスターモールド3と基板5を近づけることによって、基板5上に供給されたインプリント材14とマスターモールド3を接触させる。インプリント材14にマスターモールド3を接触させることで、インプリント材14はマスターモールド3に形成されたパターンの凹部に入り込み、インプリント材14がマスターモールド3によってパターンが成形される。そして、インプリント材14とマスターモールド3が接触した状態で照明系ユニット2から光17を照射することで、インプリント材14を硬化させる(図3(C)、図2のS18)。なお、S17のTTMスコープ13によるアライメントマークの検出と位置合わせは、インプリント材14とマスターモールド3を接触させた状態で行ってもよい。
インプリント材14を硬化させた後、マスターモールド3と基板5の間隔を広げることで、マスターモールド3を硬化したインプリント材14から引き離す(離型)。この結果、硬化したインプリント材14のパターン20が、基板5(ブランクモールド)上に形成される(図3(D)、図2のS19)。硬化したインプリント材14が基板5上に残りやすくなるように、基板5の表面に密着層を供給してもよい。
最後に基板搬送装置12によってパターンが形成された基板5をインプリント装置1から搬出し(S20)、モールド搬送装置11によってマスターモールド3をインプリント装置1から搬出する(S21)。S20とS21の順序は入れ替わってもよいし、並行して処理してもよい。そして、一連のインプリント処理が終了する(S22)。なお、図3(A)〜(D)では、簡略化のため、マスターモールド3と基板5の関係を図示したが、インプリント装置1のその他の構成は図1の通りである。
(モールドのメサ部について)
このように、マスターモールド3には、基板5に転写されるパターンが形成されている。図1と図3には、マスターモールド3にメサ部がない場合を示した。通常、レプリカモールドにはメサ部を有しているため、パターンを形成する前のブランクモールドにも予めメサ部が形成されているが、マスターモールド3には必ずしもメサ部が形成されているわけではない。
インプリントによるデバイス製造に用いられるモールド18について図4を用いて説明する。モールド18には、マスターモールド3から作製されたレプリカモールドが含まれる。モールド18には、メサ部21と呼ばれる周囲より凸状となっている凸部が形成されており、メサ部21にはパターン23が形成されている。このような構成とすることで、モールド18の裏面(基板側の面を表面)を真空吸着による面積を、メサ部21の面積(通常、ショット領域サイズ)より大きくすることができる。その結果、モールド18とインプリント材が接触した状態から、モールド18と基板19の間隔を広げて、モールド18をインプリント材から引き離す際に、真空吸着の力で型保持部4からモールド18が外れないようにすることができる。
マスターモールド3および基板5は、パーティクルの付着を防ぐために、ポッドと呼ばれる収納容器に格納されている。ポッドをインプリント装置1に設けられたロードポートに置くことで、ポッド内のマスターモールド3および基板5をインプリント装置1内に搬送する方法が一般的である。
インプリント方法を用いてモールドを作製する場合、マスターモールド3と同じ大きさの基板5をインプリント装置1に搬入してインプリントすることになる。インプリント装置1(モールド作製装置)のロードポートがマスターモールド用とレプリカモールド用に分かれている場合、人為的なミスにより、置き間違いが生じる可能性がある。また、インプリント装置1のロードポートがマスターモールド用とブランクモールド用に分かれていない場合は、装置内の搬送装置の操作ミスなどが生じる可能性がある。また、ポッドには、レプリカモールド用の基板はマスターモールド3に対して上下反転させて、インプリント装置1内に搬入する必要があるが、人為的なミスにより、上下向きの入れ間違いが生じる可能性がある。
このように、マスターモールド3や基板5の置き間違い、操作ミス、入れ間違いなどが発生した場合、そのまま、インプリント処理を行うとマスターモールド3や基板5が破損する恐れがある。例えば、型としてメサ部がないマスターモールド3が型保持部4に搬入され、メサ部がない基板5が基板保持部6に搬入された場合、インプリント処理により、マスターモールド3と基板5が貼りついて、剥がせなくなってしまうことがある。
これは、基板保持部6に配置される基板5の表面には、密着層が供給されるためである。このため、マスターモールド3と基板5の全面で、インプリント材や密着層を挟んで貼りつくことになる。ショット領域(メサ部21)よりも大きな領域でマスターモールド3の表面が基板5上のインプリント材や密着層と接触すると、真空吸着によるマスターモールド3の保持力、または、基板5の保持力をはるかに上回る力で貼りつくためである。このとき、インプリント装置1内ではマスターモールド3と基板5の両者を引き剥がすことはできず、人手で回収しなければならない場合がある。その結果、インプリント装置1内のクリーン度が保てなくなったり、マスターモールド3や基板5が破損したりする恐れがある。
そのため、インプリント装置1に搬入された型(例えばマスターモールド)や基板(例えばブランクモールド)の表面形状(メサ部の有無)が適切な状態(組み合わせ)であるかをチェックする必要がある。
インプリント装置1内に搬入される型と基板のメサ部の有無を検出した結果、様々な表面形状の組み合わせが考えられる。図5にその一例を示す。図5は、第1実施形態のモールド作製装置に搬入される、マスターモールド3と基板5(ブランクモールド、レプリカモールド)のそれぞれについて、メサ部の有無の組み合わせを示したものである。インプリント装置の制御手段は、メサ部の有無の組み合わせに応じてインプリント処理の動作を変えることができる。
図5(A)と図5(B)は、基板5(例えばブランクモールド)にメサ部22が形成されており、メサ部22にパターンを形成する場合である。図5(A)のようにマスターモールド3にもメサ部21が形成されている場合、インプリントが可能と判断されインプリント処理を行うことができる。また、図5(B)のようにマスターモールド3にメサ部21が形成されていない場合も、インプリントが可能と判断されインプリント処理を行うことができる。
図5(C)と図5(D)は、基板5(例えばブランクモールド)にメサ部22が形成されていない場合である。図5(C)のようにマスターモールド3にはメサ部21が形成されている場合、インプリントが可能と判断されインプリント処理を行うことができる。また、図5(D)のようにマスターモールド3にメサ部21が形成されていない場合は、インプリントが不可であると判断されインプリント処理を中止する必要がある。
図5(C)のような場合としては、基板5にマスターモールド3を用いてパターンを形成した後に、パターンが形成された基板5を加工してメサ部22を形成する場合に用いられる。基板5(ブランクモールド)に複数ショット分のパターンを形成したい場合は、図5(C)のような使用方法が有効である。たとえば、インプリント材の供給量や供給位置の調整、露光量の調整など、プロセス条件の検討(計測)に用いることができる。これらの条件を変えながらインプリント処理を行うことで、最もパターン形成の結果の良い条件を選ぶことができる。そのため、多くのインプリント処理を行う必要があり、複数ショット領域にインプリントができると、効率が非常に高くなる。基板5にはメサ部22が形成されていないが、マスターモールド3にメサ部21が形成されているため、インプリント処理を実行することができる。
図5(D)に示した例は、マスターモールド3および基板5ともにメサ部が形成されていない場合である。前述のとおり、基板5の表面全体には、インプリント材を基板に定着させるための密着層が供給されている。そのため、図5(D)に示した場合にインプリント処理を行ってしまうと、マスターモールド3と基板5が密着層を介して、お互いに貼りついてしまう恐れがある。
(メサ部の有無の検出について)
そこで、インプリント処理を行う前に、マスターモールド3および基板5の互いに対向する表面にメサ部が形成されているか検出するものである。メサ部の有無の計測には、メサ部検出手段を用いる。メサ部検出手段には、マスターモールド3の表面を計測するモールド計測センサー9(型検出手段)と、基板5の表面を計測する基板計測センサー8(基板検出手段)を含む。これらのメサ部検出手段は、マスターモールド3または基板5の傾きを計測するために用いることができる。
インプリント装置1に搬入された(図2のS11)マスターモールド3の表面のうち基板5に対向する表面は、図2のS13でモールド計測センサー9によって表面形状の状態が検出される。また、インプリント装置1に搬入された(図2のS12)基板5の表面のうちマスターモールド3に対向する表面は、図2のS14で基板計測センサー8によって表面形状の状態が検出される。そして、図2のS15で、モールド計測センサー9および基板計測センサー8の計測結果に基づいて、インプリント処理が可能であるか否かを判断する。
このように、本発明のインプリント装置は、マスターモールド3の表面形状と、基板5の表面形状の状態を計測することで、マスターモールドと基板の凸部(メサ部)の有無を検出することができる。本発明のインプリント装置は、作業ミスなどによりマスターモールド3や基板5が異なる位置に配置されてしまった場合であっても、インプリント処理の停止を判断して、マスターモールド3や基板5(ブランクモールド)の損傷を防ぐことができる。
以下に、基板計測センサー8およびモールド計測センサー9を用いた、マスターモールド3および基板5のメサ部の有無の検出方法について説明する。
(メサ部の検出方法1)
メサ部の有無を検出する方法として、マスターモールド3や基板5にメサ部が形成されている場合のメサ部の位置と大きさの設計値を、予めインプリント装置1(制御手段10)に入力しておく方法がある。検出方法1は、予めインプリント装置1に入力された設計値と、製造誤差を含めたマージンに基づいて、メサ部(凸部)の領域とメサ部を除く領域(メサ部を囲む領域)のそれぞれ少なくとも1か所を計測するものである。
図6(A)は、マスターモールド3の表面のうち基板5に対向する表面を、モールド計測センサー9で計測する方法を示した図である。予め入力されたメサ部の位置と大きさの設計値の情報から、メサ部21の位置(位置91)と、メサ部21を除く領域の位置(位置92)にモールド計測センサー9を移動させ、それぞれの位置においてマスターモールド3の表面までの距離を計測する。モールド計測センサー9を移動させる代わりに、マスターモールド3を移動させて計測してもよい。モールド計測センサー9からマスターモールド3の表面までの距離を計測することによって、マスターモールド3のメサ部の有無を検出することができる。モールド計測センサー9の位置91の計測結果と位置92の計測結果の差がメサ部の高さを示す。つまり、それぞれの計測位置における計測結果の差の有無から、メサ部の有無を検出することができる。
なお、図6(A)は、マスターモールド3の概略図であり、メサ部21に形成されたパターンは強調されている。マスターモールド3に形成されるメサ部の高さは数十μm程度である。一方で、メサ部21に形成されている凹凸パターンの高さは数十nmから数百nm程度である。モールド計測センサー9は、通常数nm〜数十nm程度の精度をもっているため、メサ部の有無を確認するのに十分な計測精度を持っている。これは、インプリント処理時にマスターモールド3と基板5を平行にするために必要な精度である。モールド計測センサー9には、干渉計などの光学センサーが用いられる。また、モールド計測センサーは基板保持部に配置可能(小型)でかつ、精度が高いものが用いられる。
また、マスターモールド3に形成されたパターンによって表面の高さ計測結果がエラーとならないように、計測結果の判定に閾値を設けてもよい。例えば閾値として、メサ部とメサ部を除く計測値の差が、数μmや数十μmなどのようにメサ部の設計値のおよそ半分程度の値に設定されていればよい。モールド計測センサー9によるマスターモールド3の表面の計測箇所の数は、メサ部の領域(位置91)とメサ部を除く領域(位置92)の各々1か所あれば十分であるが、各々複数箇所を計測してもよい。また、マスターモールド3の表面の複数箇所を計測することで、メサ部の有無に加えてマスターモールド3に形成されたメサ部21の位置や傾きを計測してもよい。
図6(B)は、基板5の表面のうちマスターモールド3に対向する表面を、基板計測センサー8で計測する方法を示した図である。予め入力されたメサ部の位置と大きさの設計値の情報から、メサ部22を除く位置(位置81)と、メサ部22の位置(位置82)に基板計測センサー8を移動させ、それぞれの位置において基板5の表面までの距離を計測する。基板計測センサー8を移動させる代わりに、基板5を移動させて計測してもよい。基板計測センサー8から基板5の表面までの距離を計測することによって、基板5のメサ部の有無を検出することができる。基板計測センサー8の位置81の計測結果と位置82の計測結果の差がメサ部の高さを示す。つまり、それぞれの計測位置における計測結果の差の有無から、メサ部の有無を検出することができる。
基板計測センサー8には、干渉計などの光学センサーが用いられる。基板計測センサー8による基板5の表面の計測箇所の数は、メサ部の領域(位置82)とメサ部を除く領域(位置81)の各々1か所あれば十分であるが、各々複数箇所を計測してもよい。また、基板5の表面の複数箇所を計測することで、メサ部の有無に加えて基板5に形成されたメサ部22の位置や傾きを検出することができる。
このように、インプリント装置1には、型と基板のそれぞれの表面までの距離(表面の高さ)を計測する計測センサー(検出手段)を備えている。型と基板の高さ方向の形状(各計測センサーからの距離)を検出可能な検出器は、干渉計などの光学センサーであり、精度が高いものが用いられる。
検出方法1は、メサ部の有無の検出に必要な計測箇所を最小限に抑えることで、メサ部の有無の検出に要する時間も最小限に抑えられ、単位時間のレプリカモールドの製造能力、いわゆるスループットの低下を最小限に抑えることが可能となる。
(メサ部の検出方法2)
インプリント装置に搬入される型や基板は予めメサ部の形状が分かっているとは限らない。そのため検出方法2では、予めインプリント装置1(制御手段10)には型や基板の設計値が入力されていない。その場合、メサ部の有無を検出する方法としてモールド計測センサー9がマスターモールド3や、基板計測センサー8が基板5の表面の全体を計測する方法がある。あるいはモールド計測センサー9が、マスターモールド3のXY面内において1軸に沿って表面の高さを計測してもよい。同様に、基板計測センサー8が基板5のXY面内において1軸に沿って表面の高さを計測してもよい。
例えば、基板5を保持した基板保持部6を駆動させながら、基板計測センサー8による基板5の表面の高さ計測を行うスキャン計測がある。また、モールド計測センサー9を駆動させながら、マスターモールド3の表面の高さ計測を行ってもよい。さらに、マスターモールド3や基板5の全面をある間隔でステップアンドリピートしながら基板計測センサー8やモールド計測センサー9により高さを計測するステップ計測が考えられる。
いずれの場合も、メサ部の有無の検出のみであれば、メサ部のX方向やY方向の大きさより十分小さい間隔で表面の高さ計測をすれば十分である。検出方法2では、メサ部の位置と大きさの情報を予め必要としない。また、予め入力された情報とは異なる形状の型や基板がインプリント装置に搬入されてしまった場合でも、マスターモールド3や基板5のメサ部の有無を検出することができる。また、型や基板の全面を計測しているので、メサ部の有無に限らず、インプリント装置内に実際に搬入されたマスターモールド3や基板5のメサ部の位置や傾きを検出することができる。
なお、高さ計測の範囲は型や基板のXY面内の全面でなくてもよい。例えば、マスターモールド3や基板5の中心に1ショット領域のメサ部が形成されているとわかっていれば、中心付近から、1ショット領域の最大画角より大きい領域の範囲まで高さ計測すればよい。
(メサ部の検出方法3)
インプリント装置に搬入される型や基板に形成されるメサ部の判断方法として、バーコードリーダを用いる方法がある。例えば、インプリント装置1にバーコードリーダが配置されており、インプリント装置に搬入されたマスターモールド3や基板5に設けられたバーコードを読み取る。ここでは、基板に配置されたバーコードを読み取るバーコードリーダが基板検出手段と機能し、型に配置されたバーコードを読み取るバーコードリーダが型検出手段として機能する。インプリント装置は、バーコードを読み取った結果を用いてインプリント装置内に保存されたデータやリモートホストで管理されたデータから、型や基板の形状が分かる。そのため、インプリント装置に搬入されたマスターモールド3や基板5に設けられたバーコードを読み取ることでメサ部の有無の検出することができる。
以上述べたようなメサ部の有無の検出方法による検出結果に基づき、マスターモールド3と基板5のどちらにもメサ部を有していない場合には、図2のS15でインプリント処理ができないと判断すると、S23でエラー処理を行う。エラー処理としては、インプリント処理を停止したり、適切でないマスターモールド3や基板5をインプリント装置1から搬出したりする方法がある。
またインプリント装置1には、メサ部の有無を検出した検出結果を表示させたり、インプリント処理ができない旨のエラーを表示させたりしてもよい。そのための表示装置をインプリント装置1に備えていてもよい。表示装置に表示された検出結果やエラー表示によってオペレータは、インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3や基板5(ブランクモールド・レプリカモールド)のそれぞれの状態を確認することができる。その結果、インプリント装置1に誤って搬入されてしまった型や基板を搬出(回収)し、正しい状態(表裏)にしたり、別のものをインプリント装置1に正しい状態で搬入したりすることで、インプリント処理を再開することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、マスターモールド3と基板5のメサ部の有無の組み合わせを確認して、両方にメサ部が無い場合(図5(D))に、インプリント処理を停止する形態について説明した。第2実施形態では、インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3および基板5のメサ部の有無を検出することによって、任意の種類の型または基板が搬入されているか確認する方法について説明する。
まず、マスターモールド3と基板5のそれぞれについて、メサ部の有無に関する情報を、インプリント装置1(モールド作製装置)内の記憶部(制御手段10)に入力しておく。そして、図6に記載の基板計測センサー8を用いて基板5(ブランクモールド、レプリカモールド)のメサ部の有無を検出する。同様に、モールド計測センサー9を用いてマスターモールド3のメサ部の有無を検出する。マスターモールド3と基板5のそれぞれについて、検出されたメサ部の有無に関する情報が、インプリント装置1に予め入力された情報と合っているか確認する。
例えば、インプリント装置の制御手段(記憶部)に入力された情報が「マスターモールド3にメサ部が有り」となっており、型検出手段によるメサ部の検出結果が「メサ部が無い」場合、意図したマスターモールド3とは異なる型が搬入されたと判断される。インプリント装置に異なる型が搬入されたと判断されると、インプリント装置はインプリント処理を停止して意図した形状とは異なる型をインプリント装置から搬出する。
このように、記憶部に予め入力されたメサ部の有無に関する情報が、メサ部の有無の検出結果と整合しない場合、インプリント処理を実施しないという判断をするものである。この場合、必ずしもマスターモールド3と基板5の両方のメサ部の有無の検出結果は必要ではない。インプリント装置は、マスターモールド3と基板5の何れか一方の予め入力されたメサ部の有無に関する情報と、メサ部の有無の検出結果に基づいて、インプリント処理の可否を判断することができる。インプリント装置1内に搬入されたマスターモールド3または基板5が意図したものと異なっていれば、インプリント処理を停止し、正しいものと交換したり、正しい方向に配置し直したりしてインプリント処理を再開する。
本実施例は、予め記憶部に入力されたメサ部の有無に関する情報と、メサ部の有無の検出結果を用いることによって、意図したマスターモールド3または基板5が搬入されたか否かを判断することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、マスターモールド3または基板5のメサ部の有無の検出結果のみでなく、メサ部に関する他の情報も用いる。他の情報として、具体的には、マスターモールド3または基板5に形成されたメサ部の領域の中心位置(XY座標)、および、XY方向の長さ、四隅の位置(XY座標)等、メサ部の領域の位置や大きさを特定できる情報である。このようなメサ部の領域に関する情報を用いることで、インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3または基板5が意図したものであるかをより正確に確認することができる。第3実施形態では、インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3および基板5が、任意の種類の型または基板であるかを確認する方法について説明する。
まず、メサ部の領域に関する情報であって、メサ部の領域の位置や大きさを特定できる情報をインプリント装置1(モールド作製装置)内の制御手段10(記憶部)に予め入力しておく。インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3または基板5の表面を、図6に記載の基板計測センサー8またはモールド計測センサー9を用いて、メサ部の有無の検出に加えて、メサ部の領域の位置や大きさ、形状を計測する。メサ部を計測した結果、実際にインプリント装置1に搬入されたマスターモールド3または基板5のメサ部の正確な位置や大きさがわかる。マスターモールド3または基板5について、メサ部の領域の計測結果が、インプリント装置1の記憶部に入力された情報と合っているか確認する。メサ部の領域の計測結果と、記憶部に入力された情報とを比較することで、意図したマスターモールド3または基板5がインプリント装置1に搬入されているかを確認することができる。
例えば、領域の形状が長方形のメサ部が形成されたブランクモールド(基板5)をインプリント装置に搬入する際、ブランクモールドの方向を正しい向きから誤って90度回転してしまうことがある。メサ部の領域の形状は長方形であっても、ブランクモールドの外形が正方形の場合があるため、インプリント装置内に型や基板を搬入する場合は、外形の方向だけでなく、メサ部の領域の形状も正しく合わせなければならない。ブランクモールドのメサ部として形成された長方形の領域にパターンを形成する場合、ブランクモールドの搬入方向を誤ってしまうと、マスターモールド3のパターンをブランクモールドのメサ部に転写することができない。ブランクモールドのメサ部の設計値がインプリント装置に縦長と入力されている場合、搬入された基板のメサ部の向きが横長と計測された場合は、インプリント動作を停止する。
第3実施形態の基板のメサ部の有無を検出する方法によれば、記憶部に入力されたブランクモールド(基板5)のメサ部の形状の設計値と、メサ部の形状の計測結果を比較して一致しない場合は、インプリント処理を停止する。さらに、インプリント装置は、インプリント処理を停止し、インプリント装置に搬入された基板が意図した状態(向き)では無い場合は、エラーを通知することができる。同様に、マスターモールド3に形成されたメサ部の領域の形状の計測結果から、マスターモールド3が意図した方向にインプリント装置に搬入されているかを確認することができる。
通常、メサ部に形成されているパターン領域の縦横の長さの差は数mm〜10数mm程度である。そのため、エラーの判断をするための設計値と計測値のずれの閾値も、0.1mmあるいは1mm程度とすればよい。なお、これら閾値には、マスターモールド3や基板5の保持部に対する配置誤差やメサ部の製造誤差、さらに計測センサーの計測精度も考慮して、マージン(余裕)を持たせる必要がある。より厳しい閾値を設けることは可能であるが、計測センサーによる計測も細かい間隔で行わなければならず、計測に時間がかかってしまう。計測センサーによるメサ部の領域の大きさや位置の計測は、その閾値に合わせて計測間隔等を調整すればよい。
前述の第2実施形態の方法では、型や基板のメサ部の有無を検出しているだけなので、型や基板が誤った方向(例えば90度回転)に搬入された場合は考慮されていない。また、本来使いたいものと異なるマスターモールド3または基板5をインプリント装置1に搬入してしまった場合を考慮されていない。第2実施形態の方法ではメサ部の有無が一致してしまっていると、インプリント装置ではエラーとして検出できない。
第3実施形態のメサ部を確認する方法では、インプリント装置1に搬入されたマスターモールド3または基板5のメサ部の領域の計測値が設計値と異なれば、搬入された型や基板の入れ間違い、または、型や基板の搬入方向の誤りを検出することが可能となる。
(第4実施形態)
第3実施形態では、マスターモールド3と基板5のメサ部の有無の組合せに加えて、メサ部の領域を検出しており、これらの情報を、基板上のインプリント位置やショット領域の配列に利用することが可能である。第4実施形態では、型や基板に形成されたメサ部の領域の大きさや位置の計測結果を用いてインプリント位置を求める方法について説明する。
例えば、図5(A)の場合のインプリント位置は、マスターモールド3のメサ部21と、基板5のメサ部22の大きさが同じであれば、インプリント位置は互いのメサ部の位置で決まる。また、図5(B)の場合のインプリント位置は、マスターモールド3のパターンの位置と基板5のメサ部22の位置で決まる。すなわち、基板5のメサ部22の領域に、マスターモールド3のパターン(マスターパターン)が転写されるように、基板保持部6を位置決めする。
しかし、インプリント装置1(モールド作製装置)は、図5(A)や図5(B)のようにマスターモールド3のパターンを基板5上に1か所のみ形成する場合に限らず、マスターモールド3のパターンを複数箇所に形成することある。基板5上の複数箇所にインプリントを行い、複数のショット領域が形成されたレプリカモールドを作製することがある。この場合、ブランクモールドのメサ部22の領域の大きさが、マスターモールド3のメサ部21の領域より十分に大きい。例えば、マスターモールド3に形成されたメサ部21の大きさの2つ分や、4つ分の大きさのメサ部22がブランクモールドに形成されている。このようなレプリカモールドは、基板5(ウエハなど)上の複数ショット領域に一回のインプリント動作で同時にパターンを形成する(マルチエリアインプリントとも呼ばれる)ときに使用される。
図7はブランクモールド(基板5)のメサ部22の領域が、マスターモールド3のメサ部21の領域の4倍のレプリカモールドを作製する場合を示している。つまり、ブランクモールドのメサ部22とマスターモールド3のメサ部は、縦横それぞれ2倍の長さの例である。
まず図7(A)に示すように最初のインプリント位置にインプリント材のパターンを形成した後、図7(B)に示すように隣接するインプリント位置にインプリント材のパターンを形成する。図7に示すように複数のインプリント位置にマスターモールド3のパターンを形成する場合は、メサ部21が無いマスターモールド3(図5(B)や図5(D)に示すマスターモールド3)を用いることはできない。メサ部21が無いマスターモールド3を用いると、図7(A)で最初に形成したバターンを、図7(B)のときに押しつぶしてしまうことになる。そのため、ブランクモールドに複数のパターンを形成する場合は、メサ部21を有するマスターモールド3が必要であることがわかる。
このとき、ブランクモールドのメサ部22の領域の外にパターンを形成しないように、保存部に入力されたメサ部22のインプリント位置のレイアウト情報と、メサ部22の計測結果に基づき、基板5(ブランクモールド)を位置合わせする。さらに、マスターモールド3のメサ部21の計測結果に基づいてマスターモールド3と基板5の位置合わせを行ってブランクモールドのメサ部22にパターンを形成することもできる。
なお、図5(C)の場合のインプリント位置は、基板5上のインプリント位置やショット数を任意に設定することができる。図5(A)や図5(B)の場合は、インプリント位置をメサ部22の領域に制限する必要があったが、図5(C)の場合は、基板5にメサ部が形成されていないため、ブランクモールドの内部であれば、任意の位置にパターンを形成することができる。このようにメサ部が形成されていないブランクモールドに複数のパターンを形成することによってレプリカモールドを作製することがある。この場合は、インプリントによってブランクモールドにパターンを形成してからメサ部を形成することによって、レプリカモールドを作製することになる。マスターモールド3のメサ部21の位置の計測結果に基づいて、マスターモールド3と基板5上のインプリント位置を位置合わせすることができる。
このように、型や基板に形成されたメサ部の領域の大きさや位置を計測した結果を用いて型と基板の位置合わせを行うことによって、基板上の任意のインプリント位置に型のパターンを転写することができる。
(第5実施形態)
上述した実施形態のインプリント装置1は、マスターモールド3を型保持部4に、基板5を基板保持部6に搭載後、それぞれの表面を基板計測センサー8またはモールド計測センサー9を用いてメサ部の有無を検出する例を説明した。しかし、マスターモールド3と基板5(ブランクモールド)を取り違えてしまった場合には、基板5が型保持部4に搭載され、マスターモールド3が基板保持部6に搭載してしまい、メサ部や基板5の表面などを傷つけたり、汚したりする恐れがある。
そこで、第5実施形態のメサ部の有無を検出する方法は、マスターモールド3や基板5が型保持部4や基板保持部6に搭載される前にメサ部の有無の検出を行う。例えば、図1のモールド搬送装置11や、基板搬送装置12でマスターモールド3や基板5を搬送している途中で、上述した実施形態の判定を行う。
例えば、モールド搬送装置11の移動範囲内(移動経路)に、モールド計測センサー9を配置しておき、モールド搬送装置11によって搬送される対象物のメサ部の有無を検出する。このように、モールド搬送装置11が移動することで、対象物(マスターモールド3)の表面を計測すればよい。また、基板搬送装置12の移動範囲内(移動経路)に、基板計測センサー8を配置しておき、基板搬送装置12によって搬送される対象物のメサ部の有無を検出する。基板搬送装置12が移動することで、対象物(基板5)の表面を計測すればよい。なお、モールド計測センサー9に駆動機構を設けてもよいし、基板保持部6に設けられたモールド計測センサー9を用いてマスターモールド3の表面を計測してもよい。同様に、基板計測センサー8に駆動機構を設けてもよい。
モールド搬送装置11や基板搬送装置12による型や基板の搬送途中でメサ部の有無の検出を行うことによって、型や基板が型保持部や基板保持部によって保持される前に、エラーを検出することができ、型や基板の破損を防ぐことができる。
(第6実施形態)
インプリント装置1において、基板上に良好なインプリント材のパターンを形成するためには、型と基板をできるだけ平行にすることが望まれる。そのため、上記の何れの実施形態の場合も基板計測センサー8とモールド計測センサー9を用いた高さの計測値を用いて、型と基板の傾きを計測してもよい。このように、型と基板のメサ部の有無の検出と合わせて、型と基板の傾きの計測を行うことができる。型と基板の表面を計測センサーで高さを計測することにより、例えば、基板保持部の駆動方向(面内方向)に対する型と基板のそれぞれの傾きを求め、求めた傾きに基づいて型保持部や基板保持部の傾きを制御することによって型と基板を平行にすることができる。
(第7実施形態)
上記の実施形態では型としてマスターモールド3を用いて、レプリカモールドを作製するインプリント装置(モールド作製装置)について説明した。しかし、本発明はモールド作製装置に限らず、半導体デバイスを製造するためのインプリント装置にも同様なことが言える。半導体デバイスを製造するためのインプリント装置は、型としてマスターモールドの代わりにメサ部を有するレプリカモールドなどを用い、基板としてブランクモールドの代わりにウエハなどを用いる。
半導体デバイスを製造するためのインプリント装置では、人為的ミスが発生する確率は少ないものの、メサ部が形成されていない型が誤って搬入され、インプリント処理を実施してしまうと、型と基板が貼りついてしまう恐れがある。インプリント装置内で貼りついた型と基板を引きはがすことができなくなってしまい、型や基板の破損が生じる恐れがある。
そのため、半導体デバイスを製造するためのインプリント装置の場合でも、型(レプリカモールド)と基板に対してメサ部の有無の検出や形状の計測する本発明を適用することができる。インプリント装置に搬入された型や基板が、所望の形状であるかをインプリント処理が実施される前に検出し、所望の型や基板ではない場合にはエラー処理を行うことで型や基板の破損を防ぐことができる。
図8を用いて、半導体デバイスの製造装置としてのインプリント装置1について説明する。図8は、インプリント装置1全体の概要を示した図である。図1で説明したモールド作製装置としてのインプリント装置と比較して相違点を中心に説明する。
図8のインプリント装置1は、図1のインプリント装置が基板5として保持するレプリカモールドに代わり、基板19を保持する。基板19は、半導体デバイスを製造するためのウエハやガラス基板を含む。図8のインプリント装置1は、型として保持するマスターモールド3の代わりに、モールド18を保持する。モールド18は、図1のモールド作製装置によって、マスターモールドのパターンが作成されたレプリカモールドを含む。インプリント装置1の基本的なインプリント処理の動作は、上述の実施形態で示した通りである。図8のインプリント装置1は、インプリント処理を基板上の全面に行うことで、半導体デバイスの製造に必要なパターンを、基板上のインプリント材に転写するものである。
図8のインプリント装置1を用いてパターンが形成される基板19には、メサ部が形成されていない。一方で、インプリント装置1で用いられるモールド18は、パターンが形成されたメサ部を有する。すなわち、インプリント装置1に搬入される型と基板のメサ部の有無の関係は、図4、図5(C)、図8に示した関係になる。しかし、誤って図5(D)のマスターモールド3のように、メサ部を有さない型をインプリント装置1に搬入してしまう恐れがある。この状態でインプリント処理を行うと、基板19上に供給された密着層と、型(マスターモールド3)が接触してしまい、型を吸着保持する力だけでは保持できなくなってしまい、型や基板が破損する恐れがある。
そこで、第7実施形態のインプリント装置は、図6(A)のように、インプリント処理前に型保持部4に保持されたモールド18に対して、メサ部の有無の検出を行うものである。通常、ウエハなどの基板19にはメサ部を有していないため、基板19に対してはメサ部の有無の検出は行わずに、モールド18に対してメサ部の有無の検出や、メサ部の範囲(領域の大きさ)の計測を行えばよい。メサ部の有無の検出方法や検出のタイミング、その他の処理については上記の何れの実施形態も適用可能である。
このように図8に示した半導体デバイスの製造装置としてのインプリント装置においても、インプリント装置1内に搬入された型や基板が所定の状態で搬入されているかを検出することができる。インプリント装置に所定の型や基板が搬入されなかった場合には、インプリント処理の停止や、所望の型や基板に交換などの、エラー処理を行うことによって基板や型の破損を防ぐことができる。
(その他)
インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターにより基板上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上、100mPa・s以下である。
基板は、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板としては、具体的に、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどである。
上記の何れの実施形態も基板に対して型が上側(+Z方向)に配置されている場合について説明したが、インプリント装置1内において型と基板の配置が逆であっても良い。
(物品の製造方法)
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサー、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図9(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図9(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図9(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1と型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを透して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図9(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図9(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。なお、当該エッチングとは異種のエッチングにより当該残存した部分を予め除去しておくのも好ましい。図9(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
1 インプリント装置
3 マスターモールド
4 型保持部
5 基板
6 基板保持部
8 基板計測センサー(基板検出手段)
9 モールド計測センサー(型検出手段)
10 制御手段
18 型
19 基板
21、22 メサ部

Claims (16)

  1. 型と基板のそれぞれにメサ部が在るか否かを検出するメサ部検出手段と、
    該検出手段の検出結果に応じて前記型を用いて前記基板にインプリント材のパターンを形成する制御手段と、を有することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記メサ部検出手段は、前記型に形成されたパターン領域が周囲よりも凸状である前記メサ部が在るか否かを検出する型検出手段を含み、
    前記制御手段は、前記型検出手段の検出結果に応じて前記インプリント材のパターンを形成することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記型検出手段は前記型の表面までの距離を計測する距離計測器であることを特徴とする、請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記型検出手段は前記型の表面に沿って複数箇所の距離を計測することを特徴とする、請求項3に記載のインプリント装置。
  5. 前記制御手段は、前記型検出手段にて計測された、前記型に形成されたパターン領域の表面の高さと、前記パターン領域の周囲の表面の高さの差を、予め決められた閾値と比較することを特徴とする、請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記型を保持する型保持部を備え、
    前記型検出手段は、前記型を前記型保持部へ搬送する途中で、前記型のメサ部の有無を検出することを特徴とする、請求項2乃至5の何れか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記メサ部検出手段は、前記基板の表面において、前記インプリント材のパターンが形成される領域が周囲よりも凸状である前記メサ部が在るか否かを検出する基板検出手段を含み、
    前記制御手段は、前記基板検出手段の検出結果に応じて前記インプリント材のパターンを形成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のインプリント装置。
  8. 前記基板検出手段は前記基板の表面までの距離を計測する距離計測器であることを特徴とする、請求項7に記載のインプリント装置。
  9. 前記基板検出手段は前記基板の表面に沿って複数箇所の距離を計測することを特徴とする、請求項8に記載のインプリント装置。
  10. 前記制御手段は、前記基板検出手段にて計測された、前記基板上の前記パターンが形成される領域の表面の高さと、前記パターンが形成されない領域の表面の高さの差を、予め決められた閾値と比較することを特徴とする、請求項9に記載のインプリント装置。
  11. 前記基板を保持する基板保持部を備え、
    前記基板検出手段は、前記基板を前記基板保持部へ搬送する途中で、前記基板のメサ部の有無を検出することを特徴とする、請求項7乃至10の何れか1項に記載のインプリント装置。
  12. 前記制御手段は、前記型と前記基板の少なくとも一方にメサ部を有する場合に、前記基板上のインプリント材と前記型とを接触させることを特徴とする、請求項1乃至11の何れか1項に記載のインプリント装置。
  13. 前記制御手段は、前記型及び前記基板の何れにもメサ部を有さない場合に、前記インプリント材のパターンを形成しないことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のインプリント装置。
  14. 基板にメサ部が在るか否かを検出するメサ部検出手段と、
    該検出手段の検出結果、基板にメサ部を有さない場合に、型を用いて前記基板にインプリント材のパターンを形成しない制御を行う制御手段と、を有することを特徴とするインプリント装置。
  15. 型と基板のそれぞれにメサ部が在るか否かの結果を取得する工程と、
    前記取得された結果に応じて、前記型を用いて前記基板にインプリント材のパターンを形成する工程と、を有することを特徴とするインプリント方法。
  16. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載のインプリント装置を用いて基板の上にパターンを形成するステップと、
    前記パターンが形成された前記基板を加工するステップと、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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