JP2018073757A - プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池 - Google Patents

プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2018073757A
JP2018073757A JP2016215798A JP2016215798A JP2018073757A JP 2018073757 A JP2018073757 A JP 2018073757A JP 2016215798 A JP2016215798 A JP 2016215798A JP 2016215798 A JP2016215798 A JP 2016215798A JP 2018073757 A JP2018073757 A JP 2018073757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid electrolyte
layer
proton
methane
electrolyte material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016215798A
Other languages
English (en)
Inventor
安伸 水谷
Yasunobu Mizutani
安伸 水谷
勇治 奥山
Yuji Okuyama
勇治 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Miyazaki NUC
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
University of Miyazaki NUC
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Miyazaki NUC, Toho Gas Co Ltd filed Critical University of Miyazaki NUC
Priority to JP2016215798A priority Critical patent/JP2018073757A/ja
Publication of JP2018073757A publication Critical patent/JP2018073757A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】メタンまたは二酸化炭素に対して高い耐性を有するとともに、高いプロトン伝導性を有するプロトン伝導性固体電解質、およびメタンまたは二酸化炭素含有する燃料ガスを用いた際に、高い発電特性と耐久性を示すプロトン伝導燃料電池を提供する。【解決手段】La1−yMyYb1−xInxO3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有する第一の固体電解質材料よりなる第一層1aと、第一の固体電解質材料よりもメタンおよび二酸化炭素の少なくとも一方に対する耐性が低く、第一の固体電解質材料よりもプロトン伝導性が高い第二の固体電解質材料よりなる第二層1bと、が接合されたプロトン伝導性固体電解質1とする。また、プロトン伝導性固体電解質1の第一層1a側にアノード2を設け、第二層1b側にカソード3を設けて、プロトン伝導燃料電池10とする。【選択図】図1

Description

本発明は、プロトン伝導性固体電解質、およびそれを用いたプロトン伝導燃料電池に関する。
プロトン伝導燃料電池(PCFC)およびそれに用いられるプロトン伝導性固体電解質材料の開発が進められている。なかでも、良好なプロトン伝導性を有する材料として、BaCeO系ペロブスカイト型酸化物に他の金属元素を添加してなるプロトン伝導体が知られている。
しかし、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料は、高いプロトン伝導性を有する反面、燃料電池において用いられる燃料中や空気中に含まれる二酸化炭素(CO)に対する耐性が低いことから、燃料電池等の用途に実用化することが困難である。そこで、高いCO耐性を有し、プロトン伝導性も高いLaYbO系ペロブスカイト型酸化物よりなるプロトン伝導性固体電解質材料として、本発明者らは、特許文献1のように、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有するプロトン伝導性固体電解質材料、およびそれを用いたプロトン伝導燃料電池を開発した。
特開2016−131075号公報
燃料電池における燃料ガスとして、メタンがしばしば用いられる。発明者らの研究により、上記、La1−yYb1−xIn3−δの組成を有するプロトン伝導性固体電解質材料は、COのみならず、メタンに対しても高い耐性を有することが明らかになった。そこで、このプロトン伝導性固体電解質材料を利用すれば、高い発電特性とCOやメタンに対する耐性を有するプロトン伝導性固体電解質、およびプロトン伝導燃料電池を構築できる可能性がある。さらに、La1−yYb1−xIn3−δを他の材料と組み合わせることで、COやメタンに対する耐性とプロトン伝導性を高度に両立させたプロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池を得られる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、メタンおよび/または二酸化炭素に対して高い耐性を有するとともに、高いプロトン伝導性を有するプロトン伝導性固体電解質、およびメタンおよび/または二酸化炭素を含有する燃料ガスを用いた際に、高い発電特性と耐久性を示すプロトン伝導燃料電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明にかかるプロトン伝導性固体電解質は、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有する第一の固体電解質材料よりなる第一層と、前記第一の固体電解質材料よりもメタンおよび二酸化炭素の少なくとも一方に対する耐性が低く、前記第一の固体電解質材料よりもプロトン伝導性が高い第二の固体電解質材料よりなる第二層と、が接合されているものである。
ここで、前記第二の固体電解質材料は、前記第一の固体電解質材料よりも、メタンに対する耐性が低いものとすることができる。前記第二の固体電解質材料は、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料よりなるとよい。また、前記第二層は、前記第一層よりも厚いとよい。
本発明にかかるプロトン伝導燃料電池は、上記のようなプロトン伝導性固体電解質と、前記プロトン伝導性固体電解質の前記第一層側に設けられたアノードと、前記プロトン伝導性固体電解質の前記第二層側に設けられたカソードと、を有するものである。
ここで、前記アノードは、Niと、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有するプロトン伝導性固体電解質材料と、を含むサーメットよりなるとよい。また、前記プロトン伝導燃料電池は、前記アノードを基板とし、前記基板の表面に、前記第一層、前記第二層、前記カソードが、それぞれ前記基板よりも薄い層として、この順に設けられているとよい。
上記発明にかかるプロトン伝導性固体電解質は、高いメタン耐性およびCO耐性を示すプロトン伝導性材料である第一の固体電解質材料よりなる第一層と、メタン耐性および/またはCO耐性には劣るが高いプロトン伝導性を示す第二の固体電解質材料よりなる第二層が接合された複合材料よりなっている。よって、第一層を燃料ガス中のメタンやCOと接触するアノード側、第二層を燃料ガス中のメタンやCOと接触しないカソード側として、燃料電池を構築し、メタンやCOを含む燃料ガスを用いて燃料電池を運転すれば、第一の固体電解質材料の高メタン耐性およびCO耐性と第二の固体電解質材料の高プロトン伝導性とによって、メタンおよびCOに対する高い耐性と高いプロトン伝導性を両立するプロトン伝導性固体電解質として利用することができる。
ここで、第二の固体電解質材料が、第一の固体電解質材料よりも、メタンに対する耐性が低いものである場合には、第一の固体電解質材料によって発揮されるメタンに対する高い耐性と、第二の固体電解質材料によって発揮される高いプロトン伝導性を両立するプロトン伝導性固体電解質を得ることができる。COは、Hを燃料成分とする改質ガス等、燃料ガスに副成分として含まれる成分、また大気中に含まれる成分であるのに対し、メタンは、燃料成分そのものであるので、第一の固体電解質材料が第二の固体電解質材料よりも高いメタン耐性を有することは、燃料ガスの供給自体によるプロトン伝導性固体電解質の劣化を防止する観点から、特に重要である。
第二の固体電解質材料が、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料よりなる場合には、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料は、メタン耐性およびCO耐性が低い反面、非常に高いプロトン伝導性を示す。よって、第一の固体電解質材料と複合させることで、特に高いプロトン伝導性とメタン耐性およびCO耐性を併せ持つプロトン伝導性固体電解質とすることができる。
また、第二層が、第一層よりも厚い場合には、プロトン伝導性が高く、電気抵抗の低い第二の固体電解質材料よりなる第二層の方を厚く形成することになるので、プロトン伝導性固体電解質全体として、電気抵抗を低く抑えることができる。
上記発明にかかるプロトン伝導燃料電池は、上記のような第一層と第二層を複合したプロトン伝導性固体電解質を用い、メタン耐性およびCO耐性に優れた第一層の側にアノードを設けたものである。そのため、第一の固体電解質材料の高メタン耐性および高CO耐性と、第二の固体電解質材料の高プロトン伝導性を両方利用することができ、高い発電特性と耐久性を両立したプロトン伝導燃料電池となる。
ここで、アノードが、Niと、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有するプロトン伝導性固体電解質材料と、を含むサーメットよりなる場合には、アノードにおける電極過電圧を小さく抑え、高い発電効率を得ることができる。
また、プロトン伝導燃料電池が、アノードを基板とし、基板の表面に、第一層、第二層、カソードが、それぞれ基板よりも薄い層として、この順に設けられている場合には、電解質の層を薄く形成し、電気抵抗を低く抑えることで、高い出力密度を達成することができる。
本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池の構成を説明する概略図である。 LSYbInを電解質として用いた単セルの発電特性(セル電圧および出力密度)を示す測定結果であり、表示した各時間の連続発電を行った後の特性を示している。 LSYbInを電解質として用いた単セルの連続発電特性を示す図である。 BCYを電解質として用いた単セルの連続発電特性を示す図である。 BCY層とLSYbIn層を有するプロトン伝導性固体電解質を用いた単セルの連続発電特性を示す図であり、LSYbInの層を設けない場合との比較を示している。
以下に、本発明の実施形態にかかるプロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池について説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導性固体電解質1に、アノード2とカソード3を設けることで、本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導燃料電池10を構成することができる。
[プロトン伝導性固体電解質]
まず、本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導性固体電解質1について説明する。
プロトン伝導性固体電解質1は、第一の固体電解質材料よりなる第一層1aと、第二の固体電解質材料よりなる第二層1bとが接合された複合材料よりなっている。以下、このプロトン伝導性固体電解質1を、複合型固体電解質1と称する場合がある。
第一層1aは、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有する、プロトン伝導性の第一の固体電解質材料よりなっている。この第一の固体電解質材料としては、特許文献1に開示されているのと同様の材料を用いることができる。この材料の導電率は、Ba>Sr>Ca>Mgのように、金属Mのイオン半径の増大に伴って高くなる。高い導電率と高いメタン耐性、CO耐性を両立する観点から、M=Srである場合が最も好適である。
第二層1bは、第一の固体電解質材料と異なる、プロトン伝導性の第二の固体電解質材料よりなっている。第二の固体電解質材料は、メタンに対する耐性(メタンによる劣化の程度)が、第一の固体電解質材料よりも低くなっている。一方で、第二の固体電解質材料は、プロトン伝導性が、第一の固体電解質材料よりも高くなっている。
第二層1bを構成する第二の固体電解質材料としては、第一の固体電解質材料との間に、メタン耐性およびプロトン伝導性について上記のような関係を有するものであれば、どのような材料を用いても構わない。好適な具体例として、BaCe0.80.23−δ(BCY;δは酸素空孔量)に代表されるBaCeO系ペロブスカイト型酸化物やBaZr0.80.23−δ(BZY;δは酸素空孔量)に代表されるBaZrO系ペロブスカイト型酸化物よりなるプロトン伝導性固体電解質材料を挙げることができる。これらのうち、プロトン伝導性が特に高いBaCeO系ペロブスカイト型酸化物を、特に好適に用いることができる。
上記のように、メタン耐性においては、第一の固体電解質材料が、第二の固体電解質材料よりも優れている。例えば、BaCeO系固体電解質材料は、COやメタンなど、C原子を含む物質に対して熱力学的に弱く、分解を受けやすい。分解の機構としては、BaCeO+CH+2HO→CeO+BaCO+4Hのような化学反応が想定される。このような反応によって炭酸塩となるBaは、ペロブスカイト型構造(ABO)のAサイトを占めるものである。これに対し、第一の固体電解質材料のLaYbO系酸化物においては、Aサイトの大部分をメタンと容易には反応しないLaが占めているため、高温でメタンに晒されても、炭酸塩を形成しにくく、メタンに対して高い耐性を有する。また、LaYbO系の固体電解質材料は、焼結によって緻密な組織を形成し、メタン分子の透過をブロックすることができる。さらに、BaCeO系材料は、水によっても分解を生じるが、LaYbO系材料は、それに比べて、水に対する耐性も高い。
一方、プロトン伝導性においては、第二の固体電解質材料が、第一の固体電解質材料よりも優れている。例えば、第一の固体電解質材料においてM=Srとした場合に(LSYbIn)、600℃での導電率として、0.001Scm−1に近い値が得られるものの、0.001Scm−1には届かないのに対し、BaCeO系の固体電解質材料においては、600℃で、0.001Scm−1以上の導電率を得ることができる。
このように、メタン耐性に優れる第一の固体電解質材料よりなる第一層1aと、プロトン伝導性に優れる第二の固体電解質材料よりなる第二層1bを複合して、複合型固体電解質1を構成することで、第一の固体電解質材料の高メタン耐性と第二の固体電解質材料の高プロトン伝導性の両方を利用することができる。特に、後に述べるように、第一層1a側にアノード2、第二層1b側にカソード3を設けて燃料電池10を構成し、メタンを燃料ガスとして燃料電池10を運転すれば、メタン耐性の高い第一層1aをメタンガスに対するブロッキング層として機能させ、メタン耐性の低い第二層1bをメタンに直接接触させることなく、第二層1bの有する高いプロトン伝導性を利用して、高い発電特性を得ることができる。そして、第一層1aの高いメタン耐性により、その高い発電特性を長期にわたって維持することができる。
第一層1aと第二層1bの厚さは、任意に定めればよいが、第二層1bの方を第一層1aよりも厚くしておくことが好ましい。第二の固体電解質材料の方が、第一の固体電解質材料よりも高いプロトン伝導性を有することにより、低い電気抵抗を有するからである。第二層1bよりも電気抵抗の高い第一層1aを薄く形成しておくことで、複合型固体電解質1全体としての電気抵抗を低く抑え、高い発電特性を得ることができる。また、第一層1aと第二層1bの面積は、任意に定めればよいが、第二層1bへのメタンの直接の接触を回避する観点から、第一層1aは、第二層1bの面積と同じか、それよりも大面積に形成することが好ましい。特に、構成の簡素性、および第二層1bのプロトン伝導性の効率的な利用の観点から、第一層1aと第二層1bを同じ面積とすればよい。
複合型固体電解質1は、第一層1aおよび第二層1bを、それぞれ液相法、固相法等で形成することで、製造することができる。第一層1aを液相法で形成する場合であれば、電解質材料を構成する各成分元素を含有する硝酸塩を出発物質として、所定の比率で配合し、蒸留水に溶解し、クエン酸とEDTAにより前駆体を作製する。前駆体をか焼し得られた粉末を適宜成形し、焼成する。
第一層1aと第二層1bを積層して接合するには、一方の層を構成する材料を適宜成形し、その成形体の表面に、他方の層を構成する材料を塗布等によって重ねて成形すればよい。そして、焼成を行うことで、複合型固体電解質1を形成することができる。焼成は、第一層1aおよび第二層1bに対して一度に行ってもよいし、一方の層を形成した段階で、一旦焼成を行ってから、他方の層を形成するようにしてもよい。
構成の簡素性の観点からは、複合型固体電解質1は、上記のような第一層1aと第二層1bのみからなることが好ましいが、第一層1aおよび/または第二層1bの外側や、第一層1aと第二層1bの間の部位に、別の固体電解質材料よりなる層が設けられても良い。また、第一層1a、第二層1bのそれぞれが、上記のような所定の組成や、メタン耐性およびプロトン伝導性における所定の関係性を満たす範囲内において、組成の異なる2種以上の材料の混合体、あるいは組成の異なる2種以上の層の接合体よりなってもよい。さらに、第一層1a、第二層1bにおいては、それぞれ、上記の第一の固体電解質材料および第二の固体電解質材料に加えて、それらのプロトン伝導性やメタン耐性を損なわない範囲において、別の固体電解質材料が混合されてもよい。
[プロトン伝導燃料電池]
次に、本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導燃料電池10について説明する。
本発明の一実施形態にかかるプロトン伝導燃料電池(以下単に、燃料電池またはPCFCと称する場合がある)10は、図1に示すように、上記のような第一層1aと第二層1bを有する複合型固体電解質1を備えている。そして、複合型固体電解質1の第一層1a側の面にアノード(燃料極)2を、第二層1b側の面にカソード(空気極)3を備えた単セル構造を有している。複合型固体電解質1がプロトン伝導性を有することにより、単セル10は、プロトン伝導燃料電池として機能する。
なお、単セルに10おいて、アノード2およびカソード3の各電極は、複合型固体電解質1に直接接合されていてもよいし、電極2,3と複合型固体電解質1との間に任意に中間層が介在されていてもよい。また、単セル10は通常、適宜セパレータを介して複数集積した状態で、燃料電池として使用に供される。セパレータと各電極2,3の間には、適宜集電材が配置されてもよい。
単セル10において、アノード2に、メタンを燃料ガスとして供給しながら発電を行うと、複合型固体電解質1の第一層1aが、メタンに直接接触することになる。しかし、第一層1aが、メタンに対して高い耐性を有していることにより、メタンを用いて長時間の発電を行っても、第一層1aは、劣化を起こしにくい。一方、第一層1aは、メタンに対する第二層1bのブロッキング層として機能し、第二層1bは、メタンと実質的に接触しない。よって、第二層1bはメタンに対する耐性が低いにもかかわらず、単セル10においてメタンを用いた長時間の発電を行っても、第二層1bは劣化を起こしにくい。一方、第二層1bが高いプロトン伝導性を有することにより、単セル10において、高い発電性能、つまり高起電力と高出力密度が得られる。そして、第一層1aによるブロッキング機能により、そのような高発電性能が長期にわたって持続される。特に、第二層1bが第一層1aよりも厚く形成されている場合に、高い発電性能が得られやすい。なお、燃料ガスとしては、メタンのみよりなるものを用いても、都市ガス等、メタンを主成分とし、他の成分を適宜含有するガスを用いてもよい。
また、第一層1aは、第二層1bをメタンガスから保護するブロッキング層として機能するのみならず、第二層1bにアノード2を構成する材料が固溶するのを阻止する役割も果たす。BaCeO系プロトン伝導性固体電解質にNiを固溶させると、オーム損失が増大し、導電率の低下が起こることが、発明者らの研究により、分かっている。一方、La1−yYb1−xIn3−δにNiを固溶させても、導電率の著しい低下は起こらない。そこで、上記のような複合型固体電解質1において、BaCeO系材料よりなる第二層1bと、Niを含むアノード2との間に、La1−yYb1−xIn3−δよりなる第一層1aを介在させることで、単セル10の焼成時や高温での運転時に、アノード2を構成するNiが第二層1bに固溶し、単セル10の発電特性を低下させるのを阻止することができる。
第一層1aを構成する第一の電解質材料であるLaYbO系固体電解質材料は、800℃を超える温度領域でも、アノード側ではプロトン伝導が優勢となる。すると、単セル10において、発電効率を決めるのは主に第二層1bであるため、単セル10は、一般的なプロトン伝導体で正孔伝導性が発生する800℃以下の動作温度で使用することが好ましい。一方、第一層1aは600℃未満の温度領域でも、薄膜とすれば抵抗は小さく十分な発電特性が得られる。よって、単セル10は、600℃未満の動作温度で使用することも可能である。概ね、単セル10は、400℃〜800℃の温度で使用することが好ましい。
単セル10においては、アノード2およびカソード3を構成する材料は特に指定されず、一般の固体酸化物形燃料電池のアノードおよびカソードとして使用可能な材料をそれぞれ適宜選択すればよい。しかし、複合型固体電解質1を構成する材料との組み合わせにおいて、高い発電特性を与えることができるアノード材料およびカソード材料として以下のものを挙げることができる。
つまり、単セル10において、第一の固体電解質材料La1−yYb1−xIn3−δよりなる第一層1aに接合するアノード2として、Ni、あるいはNiのサーメットを用いることが好適である。これらをアノード2として用いることで、アノード過電圧を低くすることができる。Ni、およびサーメットを構成するNiは、純Niの他に、Niを主成分とする合金であってもよい。特に、セラミック材料として、第一層1aを構成する第一の固体電解質材料と同様にLa1−yYb1−xIn3−δを用いたサーメットを、アノード2として採用することで、特に低いアノード過電圧を得ることができる。これは、NiとLa1−yYb1−xIn3−δ電解質材料が接する界面の総面積が大きくなること等に起因して、アノード2における電極反応が起こりやすくなるためであると考えられる。なお、アノード2のサーメットを構成するLa1−yYb1−xIn3−δと、複合型固体電解質1の第一層1aを構成する第一の固体電解質材料としてのLa1−yYb1−xIn3−δとの間で、x,yおよびMが同じであっても、異なっていてもよい。構成の簡素化等の観点からは、これらを同じにすることが好ましい。サーメットを構成するNiと電解質材料の比率としては、体積比で4:6〜6:4の範囲とすることが好ましい。
カソード3を構成する材料は特に限定されるものではないが、優れた発電特性(高い出力密度、低いカソード過電圧)を与えるカソード材料として、Ba0.5Sr0.5Co0.8Fe0.23−δ(BSCF;δは酸素空孔量)を挙げることができる。BSCFにおいては、ペロブスカイト型構造のAサイトの全てがアルカリ土類金属で占められ、しかもその半分がBaであるので、もしメタンで発電を行うPCFCの電解質層として用いれば、BaCeO系電解質を用いる場合と同様に、メタンによる炭酸塩の形成が無視できないものとなると考えられる。しかし、ここでは、BSCFを、高濃度のメタンを含んだ燃料ガスと接触しないカソード3として用いているので、メタンによる劣化は実質的に起こらない。
本PCFCの単セル10において、電解質層は、自立膜式よりなっても、アノード2またはカソード3を基板とし、その基板の肉厚よりも薄く形成した薄膜状の複合型固体電解質1の層を基板によって支持する支持膜式よりなってもよい。電解質層の電気抵抗を低減する観点からは、複合型固体電解質1の層を薄くできる支持膜式とする方が好ましい。電気抵抗が低く、セルとした時に集電ロスが少なくなる、最適な焼成温度が近く、電解質層との同時焼成が容易である、機械的強度が高い、等の理由から、カソード3よりもアノード2を基板とすることが好ましい。この場合、図1に示すように、アノード2を基板とし、その表面に、複合型固体電解質1の第一層1aおよび第二層1b、カソード3を、それぞれ、基板としてのアノード2よりも薄い層として、この順に積層すればよい。
[その他の構成]
ここまで、第二の固体電解質材料を、第一の固体電解質材料よりもプロトン伝導性は高いが、メタン耐性は低い材料として説明し、第一の電解質材料よりなる第一層1aと第二の固体電解質材料よりなる第二層1bとを接合した複合型プロトン伝導性固体電解質1を備えた燃料電池10を、メタンを燃料ガスとして運転する場合について説明した。しかし、第一の固体電解質材料であるLa1−yYb1−xIn3−δは、第二の固体電解質材料として用いられるBaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料と比べて、メタンだけでなく、COに対する耐性も高い。よって、上記のような複合型プロトン伝導性固体電解質1を用いた燃料電池10を、COを含む水素ガス(改質ガス)を燃料ガスとして運転する場合にも、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料のみを電解質として用いた燃料電池と比較して、高いCO耐性を得ることができる。これにより、改質ガス中に含まれるCOに対して、高い耐性が達成される。
第二の固体電解質材料がBaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料である場合に限られず、第二の固体電解質材料として、第一の固体電解質材料よりもメタンおよびCOの少なくとも一方に対する耐性が低いが、第一の固体電解質材料よりもプロトン伝導性が高い材料を用いることで、メタンおよび/またはCOに対する耐性と高プロトン伝導性を両立できるプロトン伝導性固体電解質を得ることができる。また、そのようなプロトン伝導性固体電解質を用いて燃料電池を構築することで、メタンおよび/またはCOを含有する燃料ガスを用いた際に、高い発電性能と耐久性を達成することができる。
ただし、COは、Hを主成分とする改質ガス等の燃料ガス中に副成分として含まれるに過ぎず、また、大気中にも存在する。これに対し、メタンは、それ自体が燃料成分として、燃料ガスの主成分を構成するものである。よって、第一の固体電解質材料が高CO耐性を有することよりも、高メタン耐性を有することの方が、第一層1aをアノード2側に配置し、アノード2への燃料ガスの供給自体に伴う第二層1bの劣化を抑制するという観点から、より重要度が高い。特に好ましくは、上記のように、第一の固体電解質材料が、第二の固体電解質材料との比較において、メタンとCOの両方に対して高い耐性を有するとよい。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
[実験1:La1−yYb1−xIn3−δのメタン耐性の検証]
(試料の作製)
La0.9Sr0.1Yb0.8In0.23−δの組成を有する固体電解質材料(LSYbIn)を固相反応法にて調整した。つまり、出発物質として、La(99.9%)、Yb(99.9%)、In(99.99%)、SrCO(99.9%)を上記組成となる所定比で秤量し、エタノール中で湿式混合した。そして、空気中で1300℃にて10時間の仮焼を行った。その後、ボールミルにて粉砕後、静水圧プレスにて圧粉成形し、1600℃にて10時間、空気中で焼成した。そして、得られた電解質材料を直径13mm、厚さ0.5mmのディスク状に成形した。
ディスクの一方面にカソード材としてBa0.5Sr0.5Co0.8Fe0.23−δ(BSCF)を積層し、1150℃にて焼成した。また、NiOとLSYbInを体積比3:2にて混合してサーメットを形成し、アノード材としてディスクの他方面に積層した。そして、600℃にて水素還元することでアノードのNiを還元した。このようにして燃料電池単セルの積層体を形成した。
(発電特性の測定)
上記のようにして形成した燃料電池単セルを用いて、(wet−CH)Ni/La0.9Sr0.1Yb0.8In0.23−δ|La0.9Sr0.1Yb0.8In0.23−δ|Ba0.5Sr0.5Co0.8Fe0.23−δ(wet−air)で表される電池構造を作製した。ここで、アノードに供給するガスであるwet−CHとしては、1.9%HO−CHを用い、カソードに供給するガスであるwet−airとしては、1.9%HO−21%O−Arを用いた。そして、700℃にて、電流―電圧特性を測定することで、セル電圧と出力密度を得た。
上記のような条件での単セルの運転を連続的に行い、セル電圧の時間変化を記録した。電流値は、2mAとした。また、連続運転開始から24時間後、48時間後、72時間後に、それぞれ、上記と同様に、電流−電圧特性の測定を行った。
(比較試料の測定)
比較のために、電解質材料を、BaCe0.80.23−δ(BCY)より形成した燃料電池単セルを準備した。電解質材料以外の構成は、上記と同様とした。そして、上記と同様の条件で、単セルの連続運転を行い、セル電圧の変化を記録した。ここでは、運転開始後24時間経過時に、電流値を0mAから2mAに変化させ、発電を開始している。
(結果)
図2に、LSYbInを電解質とした燃料電池単セルについて、経過時間ごとの発電特性を示す。これによると、発電開始直後(0時間)から、24時間経過した際に、セル電圧、出力密度とも向上している。セル電圧および出力密度は、48時間経過後でもさらに向上しており、その後、72時間後まで、ほぼ同じ挙動を維持している。
図3のセル電圧の経時変化を見ても、同様の傾向が見られており、発電開始後、24時間を超えて、セル電圧が上昇しつづけているのが分かる。そしてその後、長時間にわたり、ほぼ一定のセル電圧を維持している。このことから、LSYbInが高いメタン耐性を有し、メタンを使用した長時間の運転でも劣化しにくいことが分かる。なお、初期に、セル電圧および出力密度が向上するのは、メタン改質によりカーボンが形成されてアノードに析出し、カーボンが触媒として機能してアノードの電極過電圧を低下させているためである。実験において、発電後のアノード側からカーボンが採取できることが確認されている。従来一般の酸化物イオン伝導型の固体酸化物燃料電池(SOFC)の場合には、カーボンの析出がセルの劣化につながることが知られているが、本PCFCにおいては、カーボンの析出が、むしろセルの性能の向上につながっている。
一方、BCYを電解質とした燃料電池単セルについて、セル電圧の経時変化を、図4に示す。これによると、電流値2mAでの発電を開始した直後から、セル電圧が低下しはじめ、72時間以上にわたり、低下し続けている。このことは、BCYのメタンに対する耐性が低く、メタンを用いた燃料電池単セルの運転により、容易に劣化することを示している。
以上の比較より、LSYbInが、BCYに比べて、極めて高いメタン耐性を有していることが分かる。その結果、LSYbInを用いた単セルであれば、メタンを用いた長時間の運転にも耐えることができ、高い発電特性を維持することが可能となっている。
[実験2:複合型固体電解質におけるメタン耐性の評価]
(試料の作製)
第一層としてのLSYbInの層と、第二層としてのBCYの層を積層して複合した複合型固体電解質を作製した。つまり、最初に、BCY粉末を板状に成形し、1200℃で焼結した。そして、液相法にて、合成したLSYbIn粉末6wt%をエチルセルロースに分散させたスラリーを準備し、BCY焼結体の表面に、スクリーン印刷で塗布した。その後、1600℃にて共焼結した。得られた複合型固体電解質において、BCY層の厚さは0.5mm、LSYbIn層の厚さは5μmであった。得られた複合型固体電解質は、直径6mmのディスク状に成形した。なお、LSYbとBCYが界面で複合酸化物を形成しないことは、X線回折を用いて確認している。
そして、実験1と同様に、ディスクのBCY層側の面にBSCFよりなるカソードを形成した。また、LSYbIn層側の面に、NiとLSYbInのサーメットよりなるアノードを形成した。
(発電特性の測定)
上記のようにして形成した燃料電池単セルを用いて、実験1と同様に、(wet−CH)Ni/La0.9Sr0.1Yb0.8In0.23−δ|La0.9Sr0.1Yb0.8In0.23−δ|BaCe0.80.23−δ|Ba0.5Sr0.5Co0.8Fe0.23−δ(wet−air)で表される電池構造を作製した。ここで、アノードに供給するwet−CHおよびカソードに供給するwet−airとしては、実験1と同様のものを用いた。
700℃において、上記燃料電池単セルの運転を連続的に行い、セル電圧の時間変化を記録した。電流値は、2mAとした。ここでは、運転開始後24時間経過時に、電流値を0mAから2mAに変化させ、発電を開始している。
(比較試料の測定)
比較のために、LSYbInの層を設けていないBCYのみを電解質とする燃料電池単セルを準備した。電解質材料以外の構成は、上記と同様とした。そして、上記と同様の条件で、単セルの連続運転を行い、セル電圧の変化を記録した。なお、この測定は、図4に結果を示した、実験1に対応する比較試料の測定と共通のものである。
(結果)
図5に、LSYbIn層を設けた場合(LSYbIn/BCY)と、設けていない場合(BCY)について、セル電圧の時間変化を示す。これによると、LSYbIn層を設けていない場合には、時間の経過に伴ってセル電圧が著しく低下している。これに対し、LSYbIn層を設けた場合には、オーム損失によると考えられるセル電圧の緩やかな変化は見られるものの、LSYbIn層を設けていない場合のような激しいセル電圧の低下は起こっていない。全期間にわたり、LSYbIn層を設けた場合の方が、設けていない場合よりも、セル電圧が高い状態が維持されており、高い発電性能が得られている。
このことは、メタン耐性の高いLSYbIn層が、メタンに対するブロッキング層として機能し、メタン耐性の低いBCY層をメタンとの接触から保護していることを示している。その結果として、BCYがメタンによる低下を起こしにくく、BCYによって発揮される高い発電特性がメタンとの接触で激しく低下する事態が回避されている。
本発明は上記実施形態および実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 プロトン伝導性固体電解質(複合型固体電解質)
1a 第一層
1b 第二層
2 アノード
3 カソード
10 プロトン伝導燃料電池(単セル,PCFC)

Claims (7)

  1. La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有する第一の固体電解質材料よりなる第一層と、
    前記第一の固体電解質材料よりもメタンおよび二酸化炭素の少なくとも一方に対する耐性が低く、前記第一の固体電解質材料よりもプロトン伝導性が高い第二の固体電解質材料よりなる第二層と、が接合されていることを特徴とするプロトン伝導性固体電解質。
  2. 前記第二の固体電解質材料は、前記第一の固体電解質材料よりも、メタンに対する耐性が低いことを特徴とする請求項1に記載のプロトン伝導性固体電解質材料。
  3. 前記第二の固体電解質材料は、BaCeO系プロトン伝導性固体電解質材料よりなることを特徴とする請求項1または2に記載のプロトン伝導性固体電解質。
  4. 前記第二層は、前記第一層よりも厚いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプロトン伝導性固体電解質。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のプロトン伝導性固体電解質と、
    前記プロトン伝導性固体電解質の前記第一層側に設けられたアノードと、
    前記プロトン伝導性固体電解質の前記第二層側に設けられたカソードと、を有することを特徴とするプロトン伝導燃料電池。
  6. 前記アノードは、Niと、La1−yYb1−xIn3−δ(M=Ba,Sr,Ca,Mg;δは酸素空孔量;0<x<1;0<y≦0.2)の組成を有するプロトン伝導性固体電解質材料と、を含むサーメットよりなることを特徴とする請求項5に記載のプロトン伝導燃料電池。
  7. 前記アノードを基板とし、
    前記基板の表面に、前記第一層、前記第二層、前記カソードが、それぞれ前記基板よりも薄い層として、この順に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載のプロトン伝導燃料電池。
JP2016215798A 2016-11-04 2016-11-04 プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池 Pending JP2018073757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016215798A JP2018073757A (ja) 2016-11-04 2016-11-04 プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016215798A JP2018073757A (ja) 2016-11-04 2016-11-04 プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018073757A true JP2018073757A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62115665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016215798A Pending JP2018073757A (ja) 2016-11-04 2016-11-04 プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018073757A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020017425A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 東京瓦斯株式会社 燃料電池および燃料電池の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08222242A (ja) * 1995-02-09 1996-08-30 Tokyo Yogyo Co Ltd 燃料電池用固体電解質及びその製造方法
JP2006054170A (ja) * 2004-07-07 2006-02-23 Central Res Inst Of Electric Power Ind プロトン導電性酸化物膜−水素透過膜複合膜型電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
JP2008171775A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 水素透過構造体およびそれを用いた燃料電池
JP2008214159A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Toyota Motor Corp プロトン伝導性電解質およびそれを用いた電気化学セル
JP2014058421A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Meijo University プロトン導電性セラミックス接合体及びその製造方法
JP2016131075A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 東邦瓦斯株式会社 プロトン伝導性固体電解質材料およびプロトン伝導燃料電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08222242A (ja) * 1995-02-09 1996-08-30 Tokyo Yogyo Co Ltd 燃料電池用固体電解質及びその製造方法
JP2006054170A (ja) * 2004-07-07 2006-02-23 Central Res Inst Of Electric Power Ind プロトン導電性酸化物膜−水素透過膜複合膜型電解質およびこれを用いた電気化学デバイス
JP2008171775A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 水素透過構造体およびそれを用いた燃料電池
JP2008214159A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Toyota Motor Corp プロトン伝導性電解質およびそれを用いた電気化学セル
JP2014058421A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Meijo University プロトン導電性セラミックス接合体及びその製造方法
JP2016131075A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 東邦瓦斯株式会社 プロトン伝導性固体電解質材料およびプロトン伝導燃料電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020017425A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 東京瓦斯株式会社 燃料電池および燃料電池の製造方法
JP7057731B2 (ja) 2018-07-26 2022-04-20 東京瓦斯株式会社 燃料電池および燃料電池の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Fabbri et al. Towards the next generation of solid oxide fuel cells operating below 600 C with chemically stable proton‐conducting electrolytes
JP4981239B2 (ja) 固体酸化物燃料電池の高性能陰極
JP4178610B2 (ja) 酸化物イオン伝導体とその用途
US10062909B2 (en) Composition for fuel cell electrode
US9853295B2 (en) Electrode material for fuel electrode, solid electrolyte-electrode laminate, method for producing solid electrolyte-electrode laminate, and fuel cell
US20080254336A1 (en) Composite anode showing low performance loss with time
JP5652545B2 (ja) 燃料電池
US9666891B2 (en) Gas phase modification of solid oxide fuel cells
JP2012104407A (ja) 電解質・電極接合体及びその製造方法
JP2016512916A (ja) 多層相互接続を含む燃料電池システム
JP5336207B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
US20040214070A1 (en) Low sintering lanthanum ferrite materials for use as solid oxide fuel cell cathodes and oxygen reduction electrodes and other electrochemical devices
JP2012074306A (ja) 固体酸化物形燃料電池用発電セル
US7468218B2 (en) Composite solid oxide fuel cell anode based on ceria and strontium titanate
JP7016615B2 (ja) プロトン伝導体、固体電解質層、セル構造体、およびそれを備える水蒸気電解セルならびに燃料電池
JP4828104B2 (ja) 燃料電池セル
JP6964294B2 (ja) プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池
JP2000251533A (ja) 酸化物イオン混合伝導体とその用途
JP6836156B2 (ja) 燃料電池
JP2018073757A (ja) プロトン伝導性固体電解質およびプロトン伝導燃料電池
JP5350893B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池
CN113260737A (zh) 膜电极接合体、电化学装置和电化学系统
US7758992B2 (en) Copper-substituted perovskite compositions for solid oxide fuel cell cathodes and oxygen reduction electrodes in other electrochemical devices
CA2906355A1 (en) Composition for anode in fuel cell
JP5597177B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池の空気極材料及び固体酸化物形燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161115

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210420