JP2018070805A - 重合体、絶縁膜及びこれを含む有機電界効果トランジスタデバイス - Google Patents

重合体、絶縁膜及びこれを含む有機電界効果トランジスタデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】汎用溶剤への溶解性、架橋温度、架橋に要する時間、耐溶剤性、絶縁破壊強度、漏洩電流、溶剤に対する濡れ性、膜とした場合の平坦性、耐クラック性の何れにも優れた性能を有する高分子誘電体層(絶縁膜層)を形成可能な重合体及び該絶縁膜層を含む有機電界効果トランジスタデバイスの提供。【解決手段】式(1)等で表される反復単位を含む重合体。(ArはC6〜19のアリール基;YはH、ハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜18のアルキル基、フルオロアルキル基又はシクロアルキル基;R1はH又はC1〜6のアルキル基;kは0〜5の整数)【選択図】なし

Description

本発明は光架橋性、優れた電気絶縁性、低漏洩電流、高絶縁破壊強度を有し、また、架橋後には各種の有機溶剤を用いた有機半導体溶液に対する耐溶剤性を示すとともに、優れた平坦性、濡れ性、耐クラック性をも有する重合体、該重合体を用いてなる絶縁膜及び該絶縁膜を用いてなる有機電界効果トランジスタデバイスに関するものである。
有機電界効果トランジスタデバイスに用いられる高分子誘電体層(絶縁膜層)を形成するための重合体には高絶縁破壊強度、低漏洩電流、汎用有機溶剤への溶解性、耐溶剤性を発現させるための架橋性が求められ、更に架橋後の高分子誘電体層には有機溶剤に対する濡れ性、高い平坦性及び耐クラック性が要求される。
絶縁破壊強度はデバイスを構成する誘電体層を破壊させずに印加できる最大の電界値を指す。絶縁破壊強度が高いほどデバイスとしての安定性が高まる。漏洩電流密度は本来の導電経路以外の経路、例えばゲート電極から絶縁性の有る誘電体層内を通ってソース電極に流れる電流等の大きさを表す指標である。漏洩電流は金属/誘電体/金属の3層構造からなるMIMコンデンサを作製し、誘電体層内を流れる電流値を測定することで求められる。
汎用溶剤への溶解性は印刷法により有機電界効果トランジスタデバイスを製造するのに必須の要件であるが、一方、有機電界効果トランジスタデバイスにおいては高分子誘電体層は有機半導体層等のオーバーレイ層と積層される。このため、高分子誘電体層上に溶剤を用いた印刷法によりオーバーレイ層を形成する際には、高分子誘電体は本溶剤(印刷法に用いる溶剤)に対して溶解しないことが必要である。従って、高分子誘電体層(絶縁膜層)に対しては、層を形成する際には汎用の有機溶剤に溶解し、かつ、層を形成した後には有機溶剤に対し不溶でなければならないという相反する性能が要求される。
このような要求に対応する技術として溶液製膜した高分子誘電体層を架橋する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、ベンゾシクロブチレン樹脂(商標サイクロテン)、ポリビニルフェノール樹脂(商標マルリンカー)が知られているが、ベンゾシクロブチレン樹脂は架橋温度が250℃と高くプラスチックを基材として用いた場合、基材が熱変形を起こすため、その使用が難しく、また硬化時間が長く経済性にも劣っていた。更に、ロールTOロールプロセスへの適用が極めて難しい上に、デバイス性能を左右する膜の平坦性も十分とは言えなかった。ポリビニルフェノールは架橋剤としてメラミン樹脂等を用い150℃前後の温度において長時間の硬化反応が必要でありロールTOロールプロセスへの適用が極めて難しい。また、ポリビニルフェノール樹脂の水酸基は完全に消失せず、添加物、残存する水酸基による親水性などが原因と推定される漏洩電流の高さが問題となっている。更に、膜の平坦性も十分とは言えなかった。
上記の課題に加えて、絶縁膜層にベンゾシクロブチレン樹脂、ポリビニルフェノール樹脂等を用いた場合、該絶縁膜の架橋時に起こる体積収縮により膜内部に応力が発生する。該絶縁膜上に他材料の溶液をオーバーコートすると、この残留応力により該膜中にミクロクラックが発生し、絶縁膜層の絶縁性を低下させるという問題もあった。また、このミクロクラックは急激な温度変化、または折り曲げ等の外力によっても起こるため、フレキシブルデバイスへの利用において耐久性の点でも課題があった。
また、架橋を必要としないタイプの重合体の内、高分子誘電体層(絶縁膜層)に用いられる重合体としてフッ素系環状エーテル樹脂、ポリパラキシリレン樹脂(商標パリレン)等の利用が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。フッ素系環状エーテル樹脂(商標サイトップ)は製膜後、汎用の有機溶剤には溶解しないため架橋しない状態でも汎用溶剤に対し不溶であるという長所があるが、経済性に劣るものである。更に、本材料は表面張力が低いため基材に対する濡れ性が悪く、塗工または印刷できる基材にも大きな制約があった。また、濡れ性が悪いためピンホールを形成しやすく漏洩電流が高いという問題もあった。ポリパラキシリレン樹脂は真空蒸着法によりモノマーを基板上に蒸着させ、基板上で重合して製膜されるため汎用溶剤には溶解しない長所があるものの、印刷プロセス、及び、ロールTOロールプロセスに対応出来ないという致命的な欠陥を有している。
一方、高絶縁破壊強度、低漏洩電流、汎用有機溶剤への溶解性等の要求を満足し、残留応力が発生しにくく、かつ、汎用溶剤に溶解する絶縁性材料として、ポリスチレンとポリブタジエン及び/又はポリイソプレンからなるスチレンブロック共重合体(SBC)、SBCの水素添加物であるポリスチレン−ポリ(エチレン・プロピレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEPS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン・ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン・プロピレン・ブチレン)−ポリスチレンブロック共重合体(SEPBS)、スチレンとブタジエンのランダム共重合体(SBR)、SBRの水素添加物(HSBR)等のスチレンエラストマーが知られている。これらのエラストマー材料は耐溶剤性を発現させるための架橋は可能であるが、架橋剤を添加した上で加熱する必要がある。この場合、これらのエラストマー材料を架橋により硬化させた後、このエラストマー層の上にオーバーレイ層をコーティングする際に、未反応の架橋剤が溶出し、絶縁性を低下させるという問題があった。また、架橋時間が長く経済性にも劣る上、ロールTOロールプロセスへの適用も極めて難しいという問題を有していた。
上記のように従来知られている高分子誘電体層(絶縁膜層)に用いられる重合体は汎用溶剤への溶解性、架橋温度、架橋に要する時間、耐溶剤性、漏洩電流、溶剤に対する濡れ性、膜とした場合の平坦性、耐クラック性等に関し何らかの課題を有していた。
特開平09−270445号 特開平11−67906号
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汎用溶剤への溶解性、架橋温度、架橋に要する時間、耐溶剤性、絶縁破壊強度、漏洩電流、溶剤に対する濡れ性、膜とした場合の平坦性、耐クラック性の何れにも優れた性能を有する高分子誘電体層(絶縁膜層)を形成可能な重合体及び該絶縁膜層を含む有機電界効果トランジスタデバイスを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、汎用溶剤への溶解性、架橋温度、架橋に要する時間、耐溶剤性、絶縁破壊強度、漏洩電流、溶剤に対する濡れ性、膜とした場合の平坦性、及び耐クラック性の何れにも優れた性能を有する高分子誘電体層(絶縁膜層)を形成可能な重合体を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、式(1)及び式(2)で表される反復単位と、式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体、該重合体を用いてなる絶縁膜、及び該絶縁膜を用いてなる有機電界効果トランジスタデバイスに関するものである。
Figure 2018070805
(式(1)中、ArはC6〜C19のアリル基を、Yは水素、ハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基またはシクロアルキル基を、Rは水素またはC1〜C6のアルキル基を、kは0〜5の整数を表す。)
Figure 2018070805
{(式(2)中、mは1〜(p−k)の整数を表す。ここで、pは芳香族基Ar上の置換可能な部位の総数を表し、kは式(1)と同様である。また、Ar、YおよびRは式(1)と同様であり、Zは式(A)〜(E)から選ばれる少なくとも1つの有機基を表す。)
Figure 2018070805
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(式(A)〜(E)中、R及びRはそれぞれ独立して水素またはC1〜C6のアルキル基を示し、R〜R17はそれぞれ独立してハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基またはシクロアルキル基を表す。)}
Figure 2018070805
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Figure 2018070805
Figure 2018070805
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の重合体は、上式(1)及び上式(2)で表される反復単位と、上式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体である。
式(1)中、ArはC6〜C19のアリル基を示す。
式(1)中のArにおけるC6〜C19のアリル基としては特に制限がなく、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、ビフェニル基等が挙げられる。
式(1)中、Yは水素、ハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基、シクロアルキル基を表す。
式(1)中のYにおけるハロゲンとしては特に制限がなく、例えば、塩素、フッ素等が挙げられる。
式(1)中のYにおけるカルボキシアルキル基としては特に制限がなく、例えば、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基等が挙げられる。
式(1)中のYにおけるアルキルエーテル基としては特に制限がなく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
式(1)中のYにおけるC1〜C18のアルキル基としては特に制限がなく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。
式(1)中のYにおけるフルオロアルキル基としては特に制限がなく、例えば、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロピル基、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロブチル基等が挙げられる。
式(1)中のYにおけるシクロアルキル基としては特に制限がなく、例えば、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる
式(1)中、kは0〜5の整数を表す。
式(1)中、Rは水素またはC1〜C6のアルキル基を示す。
式(1)中のRにおけるC1〜C6のアルキル基としては特に制限がなく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。
式(2)中、Arは式(1)と同様の置換基を表す。
式(2)中、Yは式(1)で定義した有機基と同様の有機基を表す。
式(2)中、Rは式(1)と同様の置換基を表す。
式(2)中、pは芳香族基Ar上の置換可能な部位の総数を、mは1〜(p−k)を表す。
式(2)中、Zは式(A)〜(E)から選ばれる少なくとも1つの有機基を表す。
式(A)〜(E)中、R及びRはそれぞれ独立して水素またはC1〜C6のアルキル基を示し、R〜R17はそれぞれ独立してハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基またはシクロアルキル基を表す。
式(A)〜(E)中のR、RにおけるC1〜C6のアルキル基としては特に制限がなく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるハロゲンとしては特に制限がなく、例えば、塩素、フッ素等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるカルボキシアルキル基としては特に制限がなく、例えば、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるアルキルエーテル基としては特に制限がなく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるC1〜C18のアルキル基としては特に制限がなく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−デシル基、n−オクタデシル基等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるフルオロアルキル基としては特に制限がなく、例えば、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロピル基、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロブチル基等が挙げられる。
式(A)〜(E)中のR〜R17におけるシクロアルキル基としては特に制限がなく、例えば、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
具体的な式(A)で表される有機基としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
Figure 2018070805
具体的な式(B)で表される有機基としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
Figure 2018070805
具体的な式(C)で表される有機基としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
Figure 2018070805
具体的な式(D)で表される有機基としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
Figure 2018070805
具体的な式(E)で表される有機基としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
Figure 2018070805
本発明の重合体は公知の方法であるフリーデルクラフツ・アシル化反応を用いて光二量化性化合物を、芳香族基を含有するポリマー(以下、芳香族基含有重合体という)に導入することで得ることが出来る(本発明において、該芳香族基含有重合体は、式(1)で表される重合体と、式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含むものである。)。本発明の重合体は、該光二量化性化合物の導入によって膜とした場合の平坦性を向上させており、原料として用いる芳香族基含有重合体のみでは膜の平坦性に劣るものとなってしまう。
本発明において、光二量化性化合物は、下記式(7)で表される桂皮酸の酸クロリド化合物、下記式(8)で表されるベンゾイルビニル安息香酸の酸クロリド化合物、下記式(9)で表されるフェニルエテニル安息香酸の酸クロリド化合物、下記式(10)で表されるクマリンカルボン酸クロリド、下記式(11)で表されるピリジニルエテニルベンゾイルクロリドを示す。この中で、製造が容易で、光二量化性能が高い桂皮酸の酸クロリドを用いるのが好ましい。また、これらの化合物は二量化反応速度の調整等を目的として、必要に応じて2種以上を併用することも出来る。
Figure 2018070805
Figure 2018070805
Figure 2018070805
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(7)〜(11)中、R〜R17は式(A)〜(E)で定義したものと同様である。)
芳香族基含有重合体に対する前述の酸クロリドの仕込み量は、得られる重合体の有機溶剤に対する溶解性、及び保存安定性を高めるため、該重合体が含有するフェニル基1モルに対し0.005〜1モルであることが好ましく、さらに好ましくは0.05〜0.7モルである。反応でフェニル基に導入される光反応性基の量は、光架橋(光二量化)のし易さ、光架橋(光二量化)後の層の耐溶剤性、有機溶剤に対する溶解性、及び保存安定性の観点から、0.01〜0.6モルであることが好ましく、更に好ましくは0.2〜0.5モルである。
フリーデルクラフツ・アシル化反応により光二量化基を導入する芳香族基含有重合体は、式(1)で表される反復単位と式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体であり、かつ、酸クロライドと反応する水酸基、アミノ基、チオール基等を含有していなければ何ら制限なく用いることができ、例えば、ポリ(スチレン・エチレン・ブチレン)共重合体、ポリ(スチレン・エチレン・プロピレン)共重合体、ポリ(スチレン・エチレン・プロピレン・ブチレン)共重合体、ポリ(エチレン・スチレン)共重合体、ポリ(プロピレン・スチレン)共重合体、ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・ブチレン)−b−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン・ブチレン)−b−ポリスチレン共重合体、ポリスチレンとポリイソプレンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体の水素添加物、ポリスチレンとポリブタジエンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体の水素添加物、ポリスチレン−b−ポリイソブチレン−b−ポリスチレン共重合体、ポリスチレンとポリイソブチレンからなるマルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、ポリビニルナフタレンとポリブタジエン又はポリイソプレンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体の水素添加物、ポリビニルナフタレンとポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、ポリビニルアントラセンとポリブタジエン又はポリイソプレンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体の水素添加物、ポリビニルアントラセンとポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、ポリビニルビフェニルとポリブタジエン又はポリイソプレンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体の水素添加物、ポリビニルビフェニルとポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、ポリ(スチレン−co−ビニルナフタレン)とポリイソプレン又はポリブタジエンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、及びその水素添加物、ポリ(スチレン−co−ビニルナフタレン)とポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、ポリ(スチレン−co−ビニルアントラセン)とポリイソプレン又はポリブタジエンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、及びその水素添加物、ポリ(スチレン-co-ビニルアントラセン)とポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、ポリ(スチレン−co−ビニルビフェニル)とポリイソプレン又はポリブタジエンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体、及びその水素添加物、ポリ(スチレン−co−ビニルビフェニル)とポリイソブテンからなるジブロック共重合体、マルチブロック共重合体、スターポリマー、デンドリマー、グラフト共重合体等が例示される。なお、これらのポリマーはラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合、または、アニオン重合で得られたポリマーを水素添加する二段階の反応により公知の方法で製造出来る。ポリマー中のポリイソプレン連鎖又はポリブタジエン連鎖に含まれる不飽和結合を水素添加する場合、本発明の重合体の性能を損なわない範囲であれば、該不飽和結合が残存していても良く、該不飽和結合量は5モル%以下が好ましい。
本発明において用いる芳香族基含有重合体の分子量に対しては何らの制限もなく、例えば、2000〜100万(g/モル)のものを用いることが出来る。得られる重合体溶液の製膜性の観点から、好ましくは5〜30万(g/モル)である。
本発明で用いられる上記の芳香族基含有重合体における芳香族基の含有量は、光架橋性および柔軟性の観点で好適であることから、5〜95重量%であることが好ましく、さらに好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは10〜60重量%である。本発明では、光架橋性に加え、本発明の芳香族基含有重合体の表面張力を調整する目的で共通の化学構造を有する少なく2種類の芳香族基含有重合体を混合することができる
上記フリーデルクラフツ・アシル化反応は、反応触媒を用いて実施することができる。
本発明で用いることが出来る反応触媒は公知のものを使用することが出来、無水の塩化鉄(III)や無水塩化アルミニウム等が例示される。該触媒の添加量は、該反応後の脱灰操作が煩雑になるのを回避し、かつ、反応率の低下を防ぐのに好適であるため上述の酸クロリドに対し0.9〜1.5倍モルであることが好ましい。
該フリーデルクラフツ・アシル化反応は発熱反応であり、かつ、本反応系において光二量化基が加熱により架橋する副反応を生じさせる。本発明では、該副反応を抑制させるため、反応温度制御が容易な溶液反応により実施するのが好ましい。本発明において該溶液反応で用いられる反応溶剤にはフリーデルクラフツ反応に対して安定であれば何ら制限なく使用でき、反応に対し不活性な塩素系炭化水素溶剤が好適に用いられる。塩素系炭化水素溶剤としては、塩化メチレン、四塩化炭素、1,1,2−トリクロロエタン、クロロホルム等が例示される。
該フリーデルクラフツ・アシル化反応において、反応温度に特に制限はないが、冷却及び加熱に係る経済性の観点から0℃から40℃が好ましい。
該フリーデルクラフツ・アシル化反応において、反応時間は特に制限はなく、例えば、5時間から100時間が挙げられる。反応率及び経済性の観点から、好ましくは10時間から50時間である。
また、溶解性が損なわれない限り本発明の芳香族基含有重合体は、重合体分子間に光二量化基が二量化して形成されるシクロベンゾブチレン構造を含有していても良い。
該光二量化基の二量化に基づくシクロベンゾブチレン構造としては、下記式(12)〜(21)で表される構造が挙げられる。
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(12)、式(13)中、R〜Rは式(7)と同様である)
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(14)、式(15)中、R、R、R〜R17は式(8)と同様である)
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(16)、式(17)中、R、R、R〜R17は式(9)と同様である)
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(18)、式(19)中、R、R、R10〜R12は式(10)と同様である)
Figure 2018070805
Figure 2018070805
(式(20)、式(21)中、R、R、R10〜R17は式(11)と同様である)
本発明に係る重合体を絶縁膜として用いる場合、該膜を形成した状態、または必要に応じて光架橋(光二量化)して用いることができる。なお、本発明において該膜を形成した後、光架橋せずに絶縁膜として用いる場合には、該膜を形成するのに用いる汎用溶剤には良好な溶解性を示し、更に、該膜の上部に該汎用溶剤とは異なる溶剤を用いて有機半導体層を形成可能なことが必要となる。この際、該膜が有機半導体溶液に対して耐溶剤性を持つとき、該膜を形成した状態のままで絶縁膜として用いることが出来る。なお、耐溶剤性に優れるものではない場合、印刷法による製膜ができず、印刷法に比べ経済性に劣る蒸着法等の方法により製膜する必要がある。
本発明に係る重合体を絶縁膜として用いる場合、光架橋(光二量化)には放射線が用いられ、例えば、波長245〜350nmの紫外線が例示される。照射量は重合体の組成により適宜変更されるが、例えば、150〜3000mJ/cmが挙げられ、架橋度の低下を防止し、かつ、プロセスの短時間化による経済性の向上のため、好ましくは150〜1000mJ/cmである。紫外線の照射は通常大気中で行うが、必要に応じて不活性ガス中、または一定量の不活性ガス気流下で行うことも出来る。必要に応じて光増感剤を添加して光架橋反応を促進させることも出来る。用いる光増感剤には何ら制限はなく、例えば、ベンゾフェノン化合物、アントラセン化合物、アントラキノン化合物、チオキサントン化合物、ニトロフェニル化合物等が例示されるが、本発明で用いられる重合体との相溶性が高いベンゾフェノン化合物が好ましい。また、該増感剤は必要に応じて2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の重合体は紫外線のみにより架橋出来るが、必要に応じて加熱しても良い。紫外線照射熱に加えて加熱する場合の温度は特に制限されないが、用いる重合体の熱変形を避けるため120℃(室温)以下の温度が好ましい。
また、本発明の重合体は、短時間で効率良く架橋することができるものであり、架橋に要する時間を10分以内とすることができる。なお、架橋時間の制御に好適であることから、架橋に要する時間を1〜10分とすることが好ましい。
本発明の重合体を製膜して有機電界トランジスタ(FET)における高分子誘電体層として用いることができる。該有機電界トランジスタは、例えば、基板上に、ソース電極及びドレイン電極を付設した有機半導体層とゲート電極とをゲート絶縁層(高分子誘電体層)を介して積層することにより得ることができる。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、漏電の原因となる微細な穴(ピンホール)の形成が抑制されるため、低漏洩電流である。また、該絶縁膜は、高分子誘電体層として用いる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、漏洩電流が0.01nA以下であることが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は溶剤に対する濡れ性に優れるものであり、高分子誘電体層として用いられる場合、ボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型及びトップゲート・トップコンタクト(TGTC)型の有機電界効果トランジスタデバイスにおいて該層上のS(ソース)電極及びD(ドレイン)電極を覆う適量の有機半導体溶液を塗布したとき、電極上をくまなく覆うことができるものである。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は優れた平坦性を有するものであり、高分子誘電体層として用いられる場合、より優れた平坦性の観点から、表面粗さ(Ra)が0.3nm以下であることが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、高分子誘電体層として用いられる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、該FET素子の閾値電圧が0を超えて2.0V以下、または−2.0V以上で0Vより小さいことが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、高分子誘電体層として用いられる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、該FET素子の移動度が0.20cm/Vs以上であることが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、高分子誘電体層として用いられる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、該FET素子のオン電流/オフ電流比が10以上であることが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、高分子誘電体層として用いられる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、該FET素子のソース・ドレイン間電流のヒステリシスが無いことが好ましい。
本発明の重合体から得られる絶縁膜は、高分子誘電体層として用いられる場合、有機電界効果トランジスタ(FET)素子としての実用性の観点から、該FET素子の絶縁破壊強度が2.5MV/m以上であることが好ましい。
本発明において、該有機電界トランジスタ(FET)はボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型、ボトムゲート・トップコンタクト(BGTC)型、トップゲート・ボトムコンタクト(TGBC)型、トップゲート・トップコンタクト(TGTC)型の何れでも良い。ここで、これらの各種構造の有機電界トランジスタの内、例えば、ボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型素子の構造は、図1で示される。
該有機電界トランジスタにおいて、用いることが出来る基材は素子を作製できる十分な平坦性を確保できれば特に制限されず、例えば、ガラス、石英、酸化アルミニウム、ハイドープシリコン、酸化シリコン、二酸化タンタル、五酸化タンタル、インジウム錫酸化物等の無機材料基板;プラスチック;金、銅、クロム、チタン、アルミニウム等の金属;セラミックス;コート紙;表面コート不織布等が挙げられ、これらの材料からなる複合材料又はこれらの材料を多層化した材料であっても良い。また、表面張力を調整するため、これらの材料表面をコーティングすることも出来る。
基材として用いるプラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリメチルペンテン−1、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、フッ素化環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ポリ(ジイソプロピルフマレート)、ポリ(ジエチルフマレート)、ポリ(ジイソプロピルマレエート)、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンエーテル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、スチレンブロック共重合体等が例示される。また、上記のプラスチックを2種以上用いて積層して基材として用いることができる。
本発明で用いることが出来る導電性のゲート電極、ソース電極、又はドレイン電極としては、金、銀、アルミニウム、銅、チタン、白金、クロム、ポリシリコン、シリサイド、インジウム・錫・オキサイド(ITO)、酸化錫等の導電性材料が例示される。また、これらの導電材料を複数、積層して用いることもできる。
電極の形成(回路パターンの形成)の際に、前記の高分子誘電体層をUV架橋後、遮光マスクを用い、高分子誘電体層表面に真空紫外(VUV)光を照射することで、親水化した回路パターンを形成することができる。VUV光の照射時間は用いる高分子誘電体の構造、及び光源と高分子誘電体層表面間の距離により異なるが、十分な親水化及びプロセスの短時間化による経済性の向上の観点から、1分〜10分が好ましく、更に好ましくは1分〜5分である。
また、BGTC型素子では前記の基材上または有機半導体層の上に電極を形成する。この場合、電極の形成方法としては特に制限はなく、蒸着、高周波スパッタリング、電子ビームスパッタリング等が挙げられ、前記導電性材料のナノ粒子を水又は有機溶剤に溶解させたインクを用いて、溶液スピンコート、ドロップキャスト、ディップコート、ドクターブレード、ダイコート、パッド印刷、ロールコーティング、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、凸版反転印刷等の方法を採用することも出来る。また、必要に応じて電極上にフルオロアルキルチオール、フルオロアリルチオール等を吸着させる処理を行っても良い。
本発明で用いることが出来る有機半導体には何ら制限はなく、N型及びP型の有機半導体の何れも使用することができ、N型とP型を組み合わせたバイポーラトランジスタとしても使用でき、例えば式(F−1)〜(F−10)等が例示される。
Figure 2018070805
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本発明において、低分子量及び高分子の有機半導体の何れも用いることができ、これらを混合して使用することも出来る。
本発明において、有機半導体層を形成する方法としては、有機半導体を真空蒸着する方法、または有機半導体を有機溶剤に溶解させて塗布、印刷する方法等が例示されるが、有機半導体層の薄膜を形成出来る方法であれば何らの制限もない。有機半導体層を有機溶剤に溶解させた溶液を用いて塗布、または印刷する場合の溶液濃度は有機半導体の構造及び用いる溶剤により異なるが、より均一な半導体層の形成及び層の厚みの低減の観点から、0.5%〜5重量%であることが好ましい。この際の有機溶剤としては有機半導体が製膜可能な一定の濃度で溶解する限り何ら制限はなく、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、デカリン、インダン、1−メチルナフタレン、2−エチルナフタレン、1,4−ジメチルナフタレン、ジメチルナフタレン異性体混合物、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、メシチレン、イソプロピルベンゼン、ペンチルベンゼン、ヘキシルベンゼン、テトラリン、オクチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,4−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−ジメトキシベンゼン、γ−ブチロラクトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ベンジルアルコール、グリセリン、シクロヘキサノールアセテート、3−メトキシブチルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、アニソール、シクロヘキサノン、メシチレン、3−メトキシブチルアセテート、シクロヘキサノールアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、1,6−ヘキサンジオールジアセテート、1,3−ブチレングリコールジアセテート、1,4−ブタンジオールジアセテート、エチルアセテート、フェニルアセテート、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチル−N−プロピルエーテル、テトラデカヒドロフェナントレン、1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロフェナントレン、デカヒドロ−2−ナフトール、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフトール、α−テルピネオール、イソホロントリアセチンデカヒドロ−2−ナフトール、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、2,6−ジメチルアニソール、1,2−ジメチルアニソール、2,3−ジメチルアニソール、3,4−ジメチルアニソール、1−ベンゾチオフェン、3−メチルベンゾチオフェン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、シクロヘキサノン、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソプロピルケトン、アセトフェノン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等が例示されるが、好ましい性状の結晶膜を得るためには有機半導体の溶解力が高く、沸点が100℃以上の溶剤が適しており、キシレン、イソプロピルベンゼン、アニソール、シクロヘキサノン、メシチレン、1,2−ジクロロベンゼン、3,4−ジメチルアニソール、ペンチルベンゼン、テトラリン、シクロヘキシルベンゼン、デカヒドロ−2−ナフトールが好ましい。また、前述の溶剤2種以上を適切な割合で混合した混合溶剤も用いることが出来る。
有機半導体層には必要に応じて各種有機・無機の高分子若しくはオリゴマー、又は有機・無機ナノ粒子を固体若しくは、ナノ粒子を水若しくは有機溶剤分散させた分散液として添加でき、上記高分子誘電体層上に高分子溶液を塗布して保護膜を形成出来る。更に、必要に応じて本保護膜上に各種防湿コーティング、耐光性コーティング等を行うことが出来る。
本発明により汎用溶剤への溶解性、架橋温度、架橋に要する時間、耐溶剤性、絶縁破壊強度、漏洩電流、溶剤に対する濡れ性、膜とした場合の平坦性、耐クラック性の点で、優れた性能を有する高分子誘電体層に好適な重合体を提供できる。
;ボトムゲート−ボトムコンタクト(BGBC)型素子の断面形状を示す図である。 ;実施例1で製造した重合体1の1H−nmrチャートを示す図である。 ;実施例1で製造したFET素子においてゲート電圧を変化させた際、ソース−ドレイン間電流(ISD)にヒステリシスが見られないことを示す図である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例において用いた有機半導体(ジ−n−ヘキシルジチエノベンゾジチオフェン)は、特開2015−224238号公報の製造方法に従って合成した。また、ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン(SEPS)、ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEBS)、及びポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEPBS)は特許2777239記載の製造方法に従って合成し、ポリスチレン−b―ポリイソブチレン−ポリスチレン(SIBS)はWO2006/061968の製造方法に従って合成した。また、用いた光二量化性化合物のうち、2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニルクロリド(下記式(G))はCN103183634号に従い、4−[2−(4−ピリジニル)エテニル]ベンゾイルクロリド(下記式(H))はジュルナール・フュア・プラクティッシェ・ヘミー、6巻、72頁(1958年)記載の方法に従って合成した。また、桂皮酸クロリド(下記式(I))は東京化成製の試薬を用いた。
Figure 2018070805
Figure 2018070805
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実施例において、NMR、スピンコート、膜厚測定、UV照射、真空蒸着、高分子誘電体層の溶剤に対する濡れ性、絶縁破壊強度、FET素子の評価、耐クラック性の評価については、以下に示す条件・装置で実施した。
<NMR>
JNM−ECZ400S FT−NMR(日本電子(株)製)を用いて測定した。なお、芳香族基中の光二量化基のモル分率Xは下記式により求めた。
X=I・N/(I+I(N−N−1))
(ここで、Iは光二量化基の水素1原子の積分強度、Iは芳香族水素の積分強度の総和、Nは光架橋基導入前の芳香族水素数、Nは光二量化基が導入された繰り返し単位中の芳香族水素数を表す。)
<スピンコート>
ミカサ株式会社製MS―A100を用いた。
<膜厚測定>
ブルカー社製DektakXTスタイラスプロファイラーを用いて測定した。
<UV照射>
入江(株)製 理化学用水銀灯起動装置H−400−A/B、及び高圧水銀灯H−400P(東芝ライテック社製)を用いた。
<真空蒸着>
アルバック機工社製 小型真空蒸着装置VTR−350M/ERHを用いた。
実施例において、高分子誘電体層の濡れ性、絶縁破壊強度、FET(電界効果トランジスタ)素子の評価については、以下に示す条件で実施した。
<高分子誘電体層の溶剤に対する濡れ性>
式(1)で表される反復単位と式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体層上に表面張力が異なる5種の溶剤(トルエン、テトラリン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン)をそれぞれ1μl滴下した。S電極及びD電極を覆う適量の有機半導体溶液を塗布したとき、液滴を塗布した瞬間の形状を維持するか、又は濡れ広がれば、電極上をくまなく覆うことが出来るため、この場合を良好(1点)として評価した。一方、該液滴が収縮する場合、及び/又は移動する場合には電極上を覆うことが出来なくなるため、液が収縮及び/又は移動した場合を不良(0点)として評価した。全ての溶剤で良好な結果が得られた場合5点となる。
<絶縁破壊強度>
洗浄、乾燥した30×30mmのガラス(コーニング社製Eagle XG)に銀を真空蒸着し、厚み30nmの電極を形成した。その後、電極を形成した基材上に誘電体(絶縁体)を製膜し、誘電体層上に金電極を真空蒸着してMIMコンデンサを作製して上記の銀−金電極間に電圧をかけて、絶縁破壊により電流が誘電体層内部を流れ始める電圧を測定し、誘電体層の厚みで割った値を絶縁破壊強度とした。
<FET素子の評価>
有機電界効果トランジスタの一形態であるボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型素子を作製し、ケースレイ社製半導体パラメータアナライザーSCS4200を用い、ソース・ドレイン間電圧をマイナス60ボルトとして、ゲート電圧を変化させることにより、移動度、低漏洩電流密度、オン電流/オフ電流比、ソース・ドレイン間電流のヒステリシス、閾値電圧を評価した。
<耐クラック性>
サイズ5cm×5cm、厚み100ミクロンのPETフィルム(帝人デュポンフィルム製 )上に、スピンコータ―を用いて厚み600nmの絶縁膜を形成後、光二量化(光架橋)を行った。このフィルムを半径5mmのステンレス製の丸棒に巻き付けた上で、トルエンに1時間浸漬後、取り出して常温でトルエンを揮発させ、フィルム表面を形状測定レーザーマイクロスコープ((株)キーエンス製VK−X100)によりフィルム表面上のミクロクラックの有無を確認した。
以下の実施例において、本発明の光架橋性重合体の製造は、光二量化性化合物の架橋反応、及び光二量化性化合物が導入された重合体の光架橋反応を防ぐため、全てイエローライト下、又は遮光下で行った。
(実施例1)
100mLのシュレンク管に重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が65wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン(SEPS)(以下、「原料ポリマー」という)2.8g、脱水した塩化メチレン100mLを加え室温で撹拌して溶液とした。この溶液に無水塩化アルミニウム0.28gを加え室温で30分間撹拌した後、反応器を氷冷し30分間撹拌を継続した。その後、桂皮酸クロリド0.35gを塩化メチレン10gに溶解させた溶液をゆっくりと反応器内に添加し、反応器を遮光した状態で、80時間反応を行った。得られた橙色の溶液を撹拌下で氷水500gに注いで反応をクエンチした。室温で1時間撹拌を継続した後、エバポレータで塩化メチレンを留去しポリマーを析出させた。このスラリーを濾過、水洗、メタノール洗浄した後、トルエン50mlに溶解させ、700mlのメタノールに注いで再沈、濾過し、橙色の固体を得た。この再沈殿操作を更に3回繰り返し、35℃で減圧乾燥して黄色固体3.0gを得た。1H−nmrによる分析の結果、得られた重合体1はスチレンの総モル数に対し10モル%の濃度でカルコン基を有していることを確認した。なお、重合体1に係る1H−nmrチャートを図2に示した。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.78(brs,−CH=CH−),7.64〜6.57(m,芳香族,−CH=CH−),3.74(brm, −CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
洗浄、乾燥した30×30mmのガラス(基材)(コーニング社製Eagle XG)に銀を真空蒸着し、厚み30nmの電極を形成した。電極が形成された基材の上に、実施例1で得た重合体1のトルエン溶液(3wt%)を500rpm×5秒、1000rpm×20秒の条件でスピンコートし、40℃で1分ベークした後(絶縁膜の形成)、800mJ/cmの紫外線を照射して架橋した膜厚520nmの高分子誘電体層を形成した。ゲート電極及び高分子誘電体層が形成された基材上に金を真空蒸着して厚み30nm、チャンネル長50μm、電極幅500μmのソース電極、及びドレイン電極を形成した。その後、直ちにペンタフルオロベンゼンチオール30mmolのイソプロパノール溶液に浸漬し、5分間経過した時点で取り出し、イソプロパノールで洗浄後、ブロー乾燥した。その後、有機半導体(ジ−n−ヘキシルジチエノベンゾジチオフェン)の0.5wt%トルエン溶液をドロップキャストした。溶剤を揮発させ乾燥した後、ボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型の有機電界効果トランジスタデバイスを作製した。作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に示す。
Figure 2018070805
ドレイン・ソース間電圧VDSを−60ボルトとして、ゲート・ソース間電圧を変化させて本素子を評価した結果、移動度は0.31cm/V・S、漏洩電流密度は0.01nA/cm、ソース・ドレイン間の電流にはヒステリシスが見られず、オン電流/オフ電流比は10以上、絶縁破壊強度は3MV/cm以上であり、漏洩電流、ヒステリシス、オン電流/オフ電流比、絶縁破壊強度、表面粗さ(平滑性)、耐クラック性の何れにも優れていた。なお、該ヒステリシスが見られないことについては、図3に示した。
(実施例2)
原料ポリマーを重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が35wt%ポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)-b−ポリスチレン(SEPS)2.8gに、溶剤を1,1,2−トリクロロエタンに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.14g、桂皮酸クロリドの添加量を0.17gに変えた以外は実施例1と同様の手法で重合体2を2.6g得た。1H−nmrによる分析の結果、得られた重合体2はスチレンの総モル数に対し9モル%の濃度でカルコン基を有していることを確認した。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.78(brs,−CH=CH−),7.64〜6.57(m,芳香族,−CH=CH−), 3.74(brm, −CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例3)
原料ポリマーを重量平均分子量18万、ポリスチレン含有量が60wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEBS)3gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.39g、桂皮酸クロリドの添加量を0.48gに、また、再沈精製時にポリマーをトルエンに溶解させる温度を室温から40℃に変えた以外は実施例1と同様の手法で3.0gの重合体3を2.5g得た。1H−nmrによる分析の結果、得られた重合体3はスチレンの総モル数に対し14モル%の濃度でカルコン基を有していることを確認した。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.84(brs,−CH=CH−),7.72〜6.48(m,芳香族,−CH=CH−), 3.78(brm, −CH=CH−),1.89〜0.87(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例4)
原料ポリマーをポリスチレン含有量が10wt%のポリ(スチレン・エチレン・ブチレン)共重合体(JSR製 ダイナロン 1320P)5.0gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.56g、桂皮酸クロリドの添加量を0.71gに変えた以外は実施例1と同様の手法で重合体4を4.5g得た。1H−nmrによる分析の結果、得られた重合体4はスチレンの総モル数に対し50モル%の濃度でカルコン基を有していることを確認した。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.81(brd,J=7.8Hz,−CH=CH−),7.96〜6.60(m,芳香族,−CH=CH−), 3.75(s, −CH=CH−), 3.49(s, −CH=CH−),2.57〜0.83(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例5)
原料ポリマーを重量平均分子量25万、ポリスチレン含有量が20wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEPBS)2.5gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.04g、桂皮酸クロリドの添加量を0.05g、再沈精製時にポリマーをトルエンに溶解させる温度を室温から40℃に変えた以外は実施例2と同様の手法で重合体5を2.3g得た。1H−nmrによる分析の結果、得られた重合体5はスチレンの総モル数に対し5モル%の濃度でカルコン基を有していることを確認した。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.81(brs,−CH=CH−),7.78〜6.48(m,芳香族,−CH=CH−), 3.78〜3.74(br, −CH=CH−), 3.49(s, −CH=CH−),2.35〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例6)
原料ポリマーをポリスチレン含有量が10wt%のポリ(スチレン・エチレン・ブチレン)共重合体(JSR製 ダイナロン 1320P)5.0gに、桂皮酸クロリド0.35gを2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニルクロリド0.44gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.14gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体6を4.2g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体6中のクマリン基はスチレンの総モル数に対し18モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.8(brd,J=8Hz,−CH=CH−),8.04〜7.05(m,芳香族),6.35(brd,J=8Hz,−CH=CH−), 3.75(brm, −CH=CH−), 3.49(s, −CH=CH−),2.57〜0.83(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例7)
原料ポリマーを重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が20wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン(SEPS)2.8gに、桂皮酸クロリド0.17gを2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニルクロリド0.12gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.05gに変えた以外は実施例2と同様の手法により重合体7を2.6g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体7中のクマリン基はスチレンの総モル数に対し5モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.85(brs,−CH=CH−),8.04〜6.34(m,芳香族,−CH=CH−), 3.74(brm, −CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例8)
原料ポリマーを重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が35wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン(SEPS)2.8gに、桂皮酸クロリド0.17gを2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−6−カルボニルクロリド0.35gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.21gに変えた以外は実施例2と同様の手法により重合体8を2.8g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体8中のクマリン基はスチレンの総モル数に対し15モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.67(brd,J=8Hz,−CH=CH−),8.04〜7.85,7.64〜7.05(m,芳香族),6.35(brd,J=8Hz,−CH=CH−), 3.74(brm, −CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例9)
原料ポリマーを重量平均分子量8万、ポリスチレン含有量が35wt%のポリスチレン−b−ポリイソブチレン−ポリスチレン(SIBS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gを4−[2−(4−ピリジニル)エテニル]ベンゾイルクロリド0.30gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体9を3.0g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体9中のスチルバゾール基はスチレンの総モル数に対し10モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.45〜6.95(m,芳香族), 7.22(brd,J=8Hz,−CH=CH−),6.87(brm,芳香族),6.84(brd,J=8Hz,−CH=CH−), 6.8〜6.28(m,芳香族),2.35〜0.90(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例10)
原料ポリマーを重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が65wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)−b−ポリスチレン(SEPS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gを4−[2−(4−ピリジニル)エテニル]ベンゾイルクロリド0.49gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体10を3.0g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体10中のスチルバゾール基はスチレンの総モル数に対し9モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.78〜7.05(m,芳香族),7.22(brd,−CH=CH−),6.87(m,芳香族),6.84(brd, −CH=CH−),3.74(brm,−CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例11)
原料ポリマーを重量平均分子量18万、ポリスチレン含有量が60wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEBS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gを4−[2−(4−ピリジニル)エテニル]ベンゾイルクロリド0.56gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体11を3.0g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体11中のスチルバゾール基はスチレンの総モル数に対し11モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ8.45〜6.87(brm,芳香族),6.84(brd, −CH=CH−),6.62〜6.42(brm,芳香族),1.89〜0.87(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例12)
原料ポリマーを重量平均分子量8万、ポリスチレン含有量が35wt%のポリスチレン−b−ポリ(イソブチレン)−b−ポリスチレン(SIBS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gをトランス―4―スチルベンカルボニルクロリド0.35gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体12を3.0g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体12中のスチルベン基はスチレンの総モル数に対し12モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.84〜7.24(m,芳香族), 7.15(brd,−CH=CH−),7.10〜6.28(brm,芳香族),2.35〜0.90(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例13)
原料ポリマーを重量平均分子量15万、ポリスチレン含有量が65wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・プロピレン)-b−ポリスチレン(SEPS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gをトランス―4―スチルベンカルボニルクロリド0.44gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体13を3.1g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体13中のスチルベン基はスチレンの総モル数に対し8モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.84〜7.24(brm,芳香族),7.15(brd,−CH=CH−), 3.74(brm, −CH=CH−),1.85〜0.84(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(実施例14)
原料ポリマーを重量平均分子量18万、ポリスチレン含有量が60wt%のポリスチレン−b−ポリ(エチレン・ブチレン)−b−ポリスチレン(SEBS)3.0gに、桂皮酸クロリド0.35gをトランス―4―スチルベンカルボニルクロリド0.45gに、無水塩化アルミニウムの添加量を0.26gに変えた以外は実施例1と同様の手法により重合体14を2.9g得た。1H−nmrによる分析の結果、重合体14中のスチルベン基はスチレンの総モル数に対し9モル%であった。
H−NMR(400MHz,CDCl):δ7.84〜7.24(brm,芳香族),7.25〜6.42(brm,芳香族,−CH=CH−),3.78(brm,−CH=CH−)1.89〜0.87(m,−CH−,−CH=,−CH
実施例1と同様の手法を用いて作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。実施例1と同様に有機電界効果トランジスタデバイスとして優れた性能を有することが確認された。
(比較例1〜7)
高分子誘電体層としてSEPS(比較例1)、SEBS(比較例2)、SIBS(比較例3)、SEPBS(比較例4)、パリレン−C(日本パリレン合同会社製)(比較例5)、サイクロテン(ダウ・エレクトリック・マテリアルズ製)(比較例6)、サイトップ(AGC旭硝子(株)製)(比較例7)を用いて有機電界効果トランジスタデバイスを作製した。ここで、パリレン−C(比較例5)以外は実施例1と同様の手法を用いて絶縁膜の形成後、有機電界効果トランジスタデバイスを作製した。パリレン−C(比較例5)についてはSCSラボコータ2(日本パリレン合同会社製(型式PDS2010))を用いて真空蒸着法により製膜した以外は、実施例1と同様の手法を用いて有機電界効果トランジスタデバイスを作製した。作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。
SEPS(比較例1)、SEBS(比較例2)、SIBS(比較例3)、SEPBS(比較例4)は絶縁性には優れていたが、有機半導体溶液を印刷した際、誘電体層が溶解し絶縁膜として機能せず、有機電界効果トランジスタデバイスとして動作しなかった。パリレン−C(比較例5)は有機溶剤に溶解しないため、蒸着で重合製膜する必要があり、製膜性に劣っており、また耐クラック性にも劣るものであった。サイトップ(比較例7)は汎用溶剤に対する耐溶剤性を有するものの、耐クラック性に劣り、経済性に著しく劣る溶剤のみにしか溶解性を示さなかった。なお、フッ素系溶剤は表面張力が低いため濡れ性が悪く、サイトップを用いるとき、有機半導体層との積層性にも問題を有するものであった。
有機電界効果トランジスタデバイスの絶縁層(高分子誘電体層)としては、SEPS(比較例1)、SEBS(比較例2)、SIBS(比較例3)、SEPBS(比較例4)は耐溶剤性の点で劣り、パリレン−C(比較例5)は架橋温度、架橋時間、表面粗さ(平滑性)、及び耐クラック性の点で劣り、サイクロテン(比較例6)は架橋温度、架橋時間、閾値電圧、オン電流/オフ電流比、ヒステリシス、及び耐クラック性の点で劣り、サイトップ(比較例7)は溶剤の濡れ性、閾値電圧、及び移動度の点で劣っていることが確認された。
(比較例8)
洗浄、乾燥した30×30mmのガラス(基材)(コーニング社製Eagle−XG)に銀を真空蒸着し、厚み30nmの電極を形成した。電極が形成された基材の上に、重量平均分子量2.5万のポリビニルフェノール(丸善石油(株)製マルリンカーM)の濃度20重量%の2−アセトキシー1−メトキシプロパン(PGMEA)(アルドリッチ製)溶液0.1ml、架橋剤としてポリ(メラミン-co−ホルムムアルデヒド)メチル化物(試薬:アルドリッチ)の84重量%ブタノール溶液(アルドリッチ製)を濃度10重量%となるようPGMEAで希釈した溶液0.2mlを混合し、300回転で5秒、700回転で30秒の条件でスピンコートした後、90℃、10分、150℃で1時間架橋させて厚み550nmの架橋膜を得た。ゲート電極及び架橋膜が形成された基材に金を真空蒸着して厚み30nm、チャンネル長50μm、電極幅500μmのソース電極、及びドレイン電極を形成した。その後、直ちにペンタフルオロベンゼンチオール30mmolのイソプロパノール溶液に浸漬し、5分間経過した時点で取り出し、イソプロパノールで洗浄後、ブロー乾燥した。その後、有機半導体(ジ−n−ヘキシルジチエノベンゾジチオフェン)の0.5wt%トルエン溶液をドロップキャストした。溶剤を揮発させ乾燥した後、ボトムゲート・ボトムコンタクト(BGBC)型の有機電界効果トランジスタデバイスを作製した。作製した有機電界効果トランジスタデバイスの構成、評価結果等を表1に合わせて示す。
有機電界効果トランジスタデバイスの絶縁層(高分子誘電体層)としては、ポリビニルフェノールは架橋温度、架橋時間、閾値電圧、オン電流/オフ電流比、ヒステリシス、耐クラック性の点で劣っていることが確認された。
プリンテッドエレクトロニクス技術により製造出来る高品質の有機電界効果トランジスタデバイス用の絶縁層形成に有用な重合体を提供できる。

Claims (4)

  1. 式(1)及び式(2)で表される反復単位と、式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体。
    Figure 2018070805
    ((式(1)中、ArはC6〜C19のアリル基を、Yは水素、ハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基またはシクロアルキル基を、Rは水素またはC1〜C6のアルキル基を、kは0〜5の整数を表す。)
    Figure 2018070805
    {式(2)中、mは1〜(p−k)の整数を表す。ここで、pは芳香族基Ar上の置換可能な部位の総数を表し、kは式(1)と同様である。また、Ar、YおよびRは式(1)と同様であり、Zは式(A)〜(E)から選ばれる少なくとも1つの有機基を表す。)
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    (式(A)〜(E)中、R及びRはそれぞれ独立して水素またはC1〜C6のアルキル基を示し、R〜R17はそれぞれ独立してハロゲン、シアノ基、カルボキシアルキル基、アルキルエーテル基、アリールエーテル基、C1〜C18のアルキル基、フルオロアルキル基またはシクロアルキル基を表す。)}
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
    Figure 2018070805
  2. 請求項1に記載の式(1)及び式(2)で表される反復単位と、式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体を用いてなる絶縁膜。
  3. 請求項1に記載の式(1)及び式(2)で表される反復単位と、式(3)〜(6)で表される反復単位から選ばれる少なくとも1種の反復単位とを含む重合体用いてなり、かつ、該重合体が架橋構造を含有することを特徴とする絶縁膜。
  4. 請求項2または請求項3に記載の絶縁膜を含むことを特徴とする有機電界効果トランジスタデバイス。
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