JP2018070204A - 樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器内部に陰圧が生じても容器の凹みを抑制することができるとともに、外装フィルムが破損し難い樹脂製容器を提供する。【解決手段】樹脂製容器1は、内容物を内部に収容する胴部3を備える。胴部3は、周方向に沿って複数の凹部5が連続して設けられている凹凸面を周面に少なくとも1つ有し、凹凸面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外側に最も突き出る部分3Bに第1平坦部6Aが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂製容器に関する。
従来から、内容物を収容する容器として樹脂製容器が多用され、例えば、芳香剤、飲料、化粧品など、種々の内容物の封入に用いられている。樹脂製容器は、近年、コストダウンや環境問題を鑑みて、容器あたりの樹脂の使用量の低減が望まれており、そのため、容器の薄肉化が求められている。しかしながら、容器の薄肉化に伴い、容器の機械的強度が低下するため、容器内部に陰圧が生じた場合には、容器(特に内容物が収容される胴部)が凹んだりするなど、変形しやすいという問題がある。特に内容物が芳香剤などの界面活性剤成分を含有する液体の場合には、容器内に当該液体を充填する際の泡立ちによるあふれや容器開封時のあふれを防止するために、ヘッドスペースを大きくする必要があるが、ヘッドスペースが大きいと、ヘッドスペース中の空気と内容物との反応などによって、容器内部がより陰圧となって凹みやすくなる。容器が凹むと、容器の凹みに追随して外装フィルムも凹んだり歪んだりするおそれがあり、容器全体としてのデザインが大きく損なわれる。そのため、樹脂製容器には、凹みなどの変形を防止するための構造が求められている。
そこで、容器内部に陰圧が生じても容器が凹むことがないように、胴部にダイヤカット状の凹凸を形成した樹脂製容器が提案されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1では、例えば四角錐などの多角錐状をなす複数の凹部が間に境界稜線を凸部として介在させた状態で連続して設けられている。
特開2002−370721号公報
しかしながら、特許文献1の樹脂製容器では、複数の凹部の間の凸部が急な山形状であるため、胴部に巻き付けた外装フィルムが凸部により破損するおそれがある。加えて、外装フィルムを巻き付けた状態の樹脂製容器を段ボール箱の中に複数並べて搬送したり、店頭において複数陳列する際には、隣接する樹脂製容器の凸部同士が擦れることで外装フィルムが破損するおそれもある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、容器内部に陰圧が生じても容器の凹みを抑制することができるとともに、外装フィルムが破損し難い樹脂製容器を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、内容物を内部に収容する胴部を備え、前記胴部は、周方向に沿って複数の凹部が連続して設けられている凹凸面を周面に少なくとも1つ有し、前記凹凸面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外側に最も突き出る部分に第1平坦部が設けられている樹脂製容器によって達成される。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記胴部には、前記凹部を囲むように第2平坦部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記胴部は、周面の互いに対向する位置に一対の前記凹凸面を有し、一対の前記凹凸面に挟まれる面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外部に最も突き出る部分にも第1平坦部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記第1平坦部は表面が鉛直面をなすことを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記胴部は、前後方向の幅に対して左右方向の幅が大きい扁平状をなしており、前記胴部の正面及び背面の少なくとも一方に前記凹凸面が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記凹部は、前記胴部の内部へ向かう複数の傾斜面を有し、複数の前記傾斜面により多角錐状をなしていることを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記胴部には、2種以上の多角錐状をなす前記凹部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記第1平坦部及び前記第2平坦部は、三角形状をなすことを特徴としている。
また、本発明に係る樹脂製容器の好ましい実施態様においては、前記凹部の開口縁は面取りされていることを特徴としている。
本発明に係る樹脂製容器によれば、容器内部に陰圧が生じても容器の凹みを抑制することができるとともに、外装フィルムが破損することも防止することができる。
本発明の一実施形態に係る樹脂製容器の斜視図である。 図1の樹脂製容器の正面図である。なお、背面図は正面図と同じであるので省略する。 図1の樹脂製容器の左側面図である。なお、右側面図は左側面図と同じであるので省略する。 図1の樹脂製容器の平面図である。 図1の樹脂製容器の底面図である。 図2のA−A端面図である。 図3のB−B端面図である。 樹脂製容器を前後左右に並べた場合の平面図である。 図2のC−C端面図である。 比較例の樹脂製容器の胴部の端面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1〜図5は、本発明に係る樹脂製容器の一実施形態の外観を示している。なお、以下の説明においては、図1のXY方向(容器の高さ方向)を上下方向と、UV方向(容器の正背面の横幅方向)を左右方向と、ST方向(容器の側面の横幅方向)を前後方向と、それぞれ称している。
樹脂製容器1は、上端が開口する上部2と、内容物の収容空間を内部に有する胴部3と、胴部3の下端に連続して設けられる底部4とを備えている。樹脂製容器1は、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの透明の合成樹脂で形成され、インジェクションブロー成形などの公知のブロー成形で製造することができる。樹脂製容器1の厚みは、例えば、0.2mm〜2mmとすることができる。
上部2は、胴部3の上端に連続して設けられる。上部2は、上端に前記開口を有する円筒状の口部20と、口部20と胴部3とを連結する肩部21とを有している。口部20の外周面の前記開口近傍には、雄ネジ(図示せず)が形成されており、この雄ネジがキャップ10の内周面に形成された雌ネジ(図示せず)と螺合することにより、前記開口を塞ぐキャップ10が口部20に着脱自在に取り付けられている。なお、内容物は、胴部3を超えて肩部21の内部にまで収容される場合もある。
肩部21は、平面視略楕円形状であって口部20よりも平面視形状が大きく、口部20の下端から連続する平坦状の上面部22と、上面部22から連続して下方に延びる側面部23とを有している。上面部22及び側面部23の間の角は面取りされている。側面部23には、周方向に沿って延びる溝部24が複数間隔をあけて設けられている。溝部24は、樹脂製容器1のカバー(図示せず)を樹脂製容器1に取り付ける際に、前記カバーに設けられた突部を嵌合させるためのものである。
胴部3は、周回りの外形が多角形状(本実施形態では十二角形状)をなす筒状であり、下端が底部4によって塞がれている。底部4は、中央部40が収容空間に向けて隆起している。胴部3の周回りの外形は、胴部3の上下方向XYの所定位置で頂点が周方向に位置ずれしている。本実施形態では、胴部3は上下方向XYに3つの領域3A〜3Cに分割されており、胴部3の上端に位置する頂点O1と、第2領域3B及び第3領域3Cの境界に位置する頂点O3とが周方向においてほぼ同位置にある。また、胴部3の下端に位置する頂点O4と、第1領域3A及び第2領域3Bの境界に位置する頂点O2とが周方向においてほぼ同じ位置にあり、かつ、隣り合う頂点O1のほぼ中間に位置する。
また、胴部3は、前後方向STの長さ(両側面の幅)D2よりも左右方向UVの長さ(正背面の幅)D1が大きい扁平状をなしている。これにより、樹脂製容器1を把持しやすいうえ、正背面に後述する外装フィルム11(図9に二点鎖線で示す)の大きな表示面積を確保することができる。さらに、胴部3は、上下方向XYの長さ(胴部3の高さ)Hが正背面の横幅D1よりも短く設定されている。これにより、樹脂製容器1の高さが低くなるため、樹脂製容器1の高さが高い場合と比べて、容器内部に陰圧が生じた場合に、樹脂製容器1の凹みを抑制することが可能になっている。胴部3の高さHとしては、正背面の横幅D1の2倍以内であることが好ましい。
胴部3は、正面30、背面31及び左右の側面32,33を有している。胴部3の正面30、背面31及び左右の側面32,33は、図2及び図3に示すように、上下方向XYに沿って外側に向けて突き出る凸状をなしており、左右の側面32,33の方が正面30及び背面31よりも外側に大きく突き出ている。
胴部3は、周方向に沿って複数の凹部5が連続して設けられている凹凸面を周面に少なくとも1つ有している。本実施形態では、胴部3の周面のうち、互いに対向する正面30及び背面31に、その左右方向UV(周方向)に沿って複数の凹部5が連続して設けられており、これにより正面30及び背面31が凹凸面となっている。ここで、周方向に沿って複数の凹部5が連続して設けられるとは、例えば胴部3の正面30及び背面31において、両側面32,33との境界である一方側縁から中央領域を経て他方の側縁まで、隣り合う凹部5が互いに当接又は近接した状態で左右方向UV(周方向)に複数並べられていることを指す。また、「当接又は近接」とは、左右方向UV(周方向)に隣り合う凹部5の最も近づく部分の間隔が7mm以下のことを指す。
胴部3の周面が凹凸面を有することで、胴部3の機械的強度が高められている。特に表面積の大きい正面30及び背面31は両側面32,33よりも機械的強度が弱い部分であるため、正面30及び背面31を凹凸面とすることで、正面30及び背面31の機械的強度が全体的に高められている。
各凹部5は、胴部3の内部(収容空間)側へ凹む多角錐状をなしており、四角錐状の凹部5A及び三角錐状の凹部5Bの2種類の凹部5が設けられている。四角錐状の凹部5Aは、胴部3の領域3B及び3Cに跨がるように、正面30及び背面31の左右方向UV(周方向)に、隣り合う凹部5の左右の頂点が最も近づく状態で複数並べられている。四角錐状の凹部5Aは、本実施形態では、胴部3の表面で開口する開口縁51の形状が縦長の菱形状をなしているが、特に限定されるものではなく、正方形状などであってもよい。また、三角錐状の凹部5Bは、胴部3の領域3Aにおいて、正面30及び背面31の左右方向UV(周方向)に、隣り合う凹部5の底辺の頂点同士が最も近づく状態で複数並べられている。三角錐状の凹部5Bは、本実施形態では、胴部3の表面で開口する開口縁51の形状が正三角形状をなしているが、特に限定されるものではなく、二等辺三角形状などであってもよい。このように、本実施形態では、凹部5は、胴部3の正面30及び背面31に、左右方向UV(周方向)において一方の側縁から他方の側縁にわたって並べられているだけでなく、上下方向XYにおいても上端から下端にわたっても並べられており、凹部5が正面30及び背面31の全面的に設けられている。
凹部5の数は特段限定されないが、例えば凹部5Aであれば1つの面において好ましくは2個〜6個であり、本実施形態では4個である。また、凹部5Bであれば1つの面において好ましくは3個〜7個であり、本実施形態では5個である。
各凹部5は、胴部3の内部(収容空間)へ向かう複数の傾斜面50を有しており、各傾斜面50により多角錐状に形成されている。本実施形態では、四角錐状の凹部5Aは4つの傾斜面50を有し、三角錐状の凹部5Bは3つの傾斜面50を有している。
各傾斜面50は、図6に示すように、胴部3の表面に対して所定の傾斜度合いで胴部3内の収容空間へ向かって傾斜しているが、胴部3の機械的強度を効果的に高めるためには、傾斜面50の傾斜が急となるように傾斜面50を形成することが好ましい。この傾斜度合いとしては、傾斜面50が平坦面であれば、胴部3の表面と傾斜面50とのなす角度(傾斜角度)θが160°以下が好ましく、135°以下がより好ましく、本実施形態では、最小の角度は108°である。なお、傾斜面50が湾曲面であれば、湾曲面の上端と下端とを結ぶ線の角度(図示せず)が160°以下が好ましく、135°以下がより好ましい。傾斜角度は、小さくすると変形しづらくなるために胴部3の機械的強度が向上するが、小さくすると胴部3を膨形しにくくなり、小さ過ぎると膨形できなくなるため、この点を考慮して適切な角度に設定される。
なお、凹部5が有する複数の傾斜面50のうち、少なくとも1つの傾斜面50について胴部3の表面とのなす角度が160°以下、より好ましくは135°以下であればよいが、全ての傾斜面50について胴部3の表面とのなす角度が160°以下、より好ましくは135°以下であることが好ましい。
また、各凹部5の深さは、大き過ぎると、胴部3の機械的強度を向上できるが、容器1の成型が難しくなるなどの問題が生じる一方で、小さ過ぎると、胴部3の機械的強度が弱くなるおそれがある。よって、各凹部5の深さは、容器1の大きさに応じこの点を考慮して適切な角度に設定される。なお、各凹部5が有する各傾斜面50の傾斜が急であると、各傾斜面50により多角錐状を形成するのに深さが大きくなって、上記範囲を超えてしまう場合があるが、この場合には、各凹部5を先端が尖った角錐状ではなく、先端が平坦な角錐台状とすることで、各凹部5の深さを上記範囲とすることができる。
また、胴部3の周面には複数の平坦部6が設けられている。各平坦部6は、本実施形態では三角形状をなしている。胴部3の正面30及び背面31においては、複数の平坦部6が左右方向UV(周方向)に凹部5と交互に並ぶようにして設けられている。これにより、胴部3の正面30及び背面31は、複数の凹部5及び平坦部6により凹凸面となっている。一方、胴部3の両側面32,33は、複数の平坦部6により凸状の多角面となっている。
なお、胴部3の正面30及び背面31において、領域3Aでは、上向きに凸の三角錐状をなす凹部5Bが左右方向UV(周方向)に連続して並んでいるので、平坦部6は下向きに凸をなして左右方向UV(周方向)に連続して並べられている。また、領域3B及び3Cでは、四角錐状をなす凹部5Aが左右方向UV(周方向)に連続して並んでいるので、領域3Bでは、平坦部6は下向きに凸をなして左右方向UV(周方向)に連続して並べられており、領域3Cでは、平坦部6は上向きに凸をなして左右方向UV(周方向)に連続して並べられている。
複数の平坦部6は、第1平坦部6A、第2平坦部6B及び第3平坦部6Cで構成されている。第1平坦部6Aは、まず、凹凸面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外部に最も突き出る部分に設けられている。つまりは、胴部3の周面のうち、凹凸面をなす正面30及び背面31の左右方向UV(周方向)の中央領域において、上下方向XY(高さ方向)で外部に最も突き出ている領域3Bに第1平坦部6Aが設けられている。
また、第1平坦部6Aは、胴部3の周面の一対の凹凸面に挟まれる面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外部に最も突き出る部分にも設けられている。つまりは、胴部3の周面のうち、一対の凹凸面をなす正面30及び背面31に挟まれる面である両側面32,33の前後方向ST(周方向)の中央領域において、上下方向XY(高さ方向)で外部に最も突き出ている領域3Bに第1平坦部6Aが設けられている。
第1平坦部6Aは、図6及び図7に示すように、表面が鉛直方向下方に延びる鉛直面をなすように胴部3に設けられている。この第1平坦部6Aは、図8に示すように、複数の樹脂製容器1を前後左右に並べた際に、隣接する樹脂製容器1の第1平坦部6Aと当接する。そのため、複数の樹脂製容器1は互いに面接触した状態で並べられる。
複数の平坦部6のうち、第2平坦部6Bは、凹部5を囲むように設けられている。なお、第1平坦部6Aが第2平坦部6Bの代わりに凹部5を一部囲んでいる箇所もある。凹部5が複数の平坦部6で囲まれることにより、複数の凹部5の間が急な山形状の境界稜線(凸部)とならず、複数の凹部5の間には平坦部6が存在する。そのため、図9に示すように、胴部3に巻き付けられる外装フィルム11は、複数の凹部5の間の各平坦部6にて平坦状に取り付けられる。
第2平坦部6Bは、胴部3の上下方向XYに沿う形状に合わせて、領域3Aでは、表面が上端よりも下端が外側に位置する傾斜面をなすように設けられ、領域3Bでは、第1平坦部6Aと同様に表面が鉛直方向下方に延びる鉛直面をなすように設けられ、領域3Cでは、表面が上端よりも下端が内側に位置する傾斜面をなすように設けられている。
複数の平坦部6のうち、第3平坦部6Cは、胴部3の両側面32,33において、第1平坦部6A及び第2平坦部6Bとともに凸状の多角面を構成している。第3平坦部6Cは、胴部3の上下方向XYに沿う形状に合わせて、領域3Aでは、表面が上端よりも下端が外側に位置する傾斜面をなすように設けられ、領域3B及び3Cでは、表面が上端よりも下端が内側に位置する傾斜面をなすように設けられている。
各凹部5の開口縁51、つまりは、凹部5と平坦部6との境界や当該境界の交点は、面取りされて丸みを帯びている。また、平坦部6が隣接する箇所においては、隣接する平坦部6の境界や当該境界の交点が面取りされて丸みを帯びている。
なお、平坦部6は、表面が必ずしも厳密な平坦である必要はなく、僅かな凹みや膨らみは許容するものである。
樹脂製容器1内に収容される内容物は特に限定されるものではないが、本実施形態の樹脂製容器1は、芳香剤などの界面活性剤成分を含有する液体を内容物として好適に収容することができる。この種の液体を容器内に収容すると、泡立ちによるあふれや容器開封時のあふれを防止する必要があり、そのため、本実施形態の樹脂製容器1は、飲料水を充填するペットボトルと比べて、内容物が充填されないヘッドスペースが大きくとられている。具体的には、樹脂製容器1内の内容物の上方には、樹脂製容器1を静置した際に内容物が収容されないヘッドスペースを有している。この内容物が収容されないヘッドスペースの容積bが樹脂製容器1の容積aに占める割合が0.05以上となっている。
上記構成の本実施形態の樹脂製容器1によると、凹凸面をなす胴部3の正面30及び背面31の中央領域でかつ高さ方向において外側に最も突き出る領域3Bに第1平坦部6Aが設けられている。また、胴部3の両側面32,33の中央領域でかつ高さ方向において外側に最も突き出る領域3Bにも第1平坦部6Aが設けられている。よって、図8に示すように、複数の樹脂製容器1を前後左右に並べた際に、隣り合う樹脂製容器1は、第1平坦部6A同士が当接する。そのため、隣り合う樹脂製容器1の胴部3の周面の凹凸の凸同士が擦れ合うことがない。ここで、隣り合う樹脂製容器1の胴部3の周面の凹凸の凸同士が擦れ合うと、胴部3に巻き付けられた外装フィルム11が破損するおそれがあるが、本実施形態の樹脂製容器1では、隣り合う樹脂製容器1の胴部3同士が第1平坦部6Aで面接触するので、外装フィルム11が破損するおそれがない。したがって、樹脂製容器1を段ボール箱の中に複数並べて搬送したり、店頭において複数陳列する場合に、外装フィルム11の破損を防止できるので、樹脂製容器1の安定した搬送・陳列を行うことができる。
また、本実施形態の樹脂製容器1では、胴部3に凹部5を囲むようにして平坦部6が設けられている。凹部5が複数の平坦部6で囲まれることにより、複数の凹部5の間は急な山形状の境界稜線(凸部)とならず、平坦部6が存在する。ここで、図10の従来例に示すように、複数の凹部13が間に平坦部が存在せずに密接して並べられていると、複数の凹部13の間に境界稜線として急な山形状の凸部12が介在するが、境界稜線が急な山形状の凸部12となると、胴部3に巻き付けられる外装フィルム11が凸部12により破損するおそれがある。これに対して、本実施形態の樹脂製容器1では、外装フィルム11は、図9に示すように、複数の凹部5の間の各平坦部6にて平坦状に取り付けられるので、急な山形状の凸部に接することなく胴部3に巻き付けられる。よって、外装フィルム11が胴部3の周面の凹凸により破損することを防止できる。
また、本実施形態の樹脂製容器1では、凹部5が多角錐状をなしているので、凹部5に光が当たると乱反射が生じ、その結果、容器の美観を良好に高めることができる。加えて、胴部3に少なくとも2種以上の多角錐状をなす凹部5が設けられていることで、多種類の凹部5の連続模様により容器の美感をさらに高めることができるとともに、多種類の凹部5における光の乱反射によっても容器の美観を効果的に高めることができる。
また、本実施形態の樹脂製容器1では、前後方向STの幅に対して左右方向UVの幅が大きい扁平状の容器において、胴部3の正面30及び背面31に左右方向UV(周方向)に沿って複数の凹部5が連続して設けられているので、胴部3の正面30及び背面31の機械的強度を全体的に高めることができる。扁平状の容器では、表面積の大きい胴部3の正面30及び背面31は特に機械的強度が弱く凹みやすい部分であるが、本実施形態の樹脂製容器1では、この機械的強度の弱い部分である胴部3の正面30及び背面31の機械的強度が全体的に高められているので、樹脂製容器1内に陰圧が生じても、胴部3の正面30及び背面31が凹むことを防止できる。このように、本実施形態の樹脂製容器1では、胴部3の機械的強度を効率よく高めることで、陰圧の影響による胴部3の凹みを防止している。
加えて、凹部5を構成する複数の傾斜面50の少なくとも1つは胴部3の表面とのなす角度θが135°以下と、傾斜面50の傾斜が急であることから、胴部3の正面31及び背面32の機械的強度がより一層高められている。よって、例え本実施形態の樹脂製容器1のように、ヘッドスペースの大きくて陰圧の影響により凹みやすい容器であっても、胴部3の正面30及び背面31の陰圧の影響による凹みを効果的に防止することができる。
上述した通り、本実施形態の樹脂製容器1では、陰圧の影響による胴部3の凹みを防止できるので、容器の凹みに追随して外装フィルム11が凹んだり歪んだりすることを防止でき、容器全体としての美感が大きく損なわれることを防止できる。加えて、胴部3の正面31及び背面32に複数の凹部5が連続して設けられているので、外装フィルム11に凹部5の模様が浮かび上がっても、逆に凹部5の連続模様がデザインとして違和感なく購買者に捉えられることで、容器の美感が損なわれることを防止できる。胴部3の正面30は、商品としての正面になり、デザイン性が重視されるため、上述した通り、陰圧の影響による凹みを防止できかつ凹部5を設けても美感が維持されることは特に有利である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明に係る樹脂製容器の具体的な態様は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態の樹脂製容器1では、胴部3の正面30及び背面31に複数の凹部5が連続して設けられていて、正面30及び背面31ともに凹凸面となっているが、正面30及び背面31のいずれか一方のみを複数の凹部5を連続して設けた凹凸面としてもよい。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、凹部5は形の異なる2種(三角錐及び四角錐)の多角錐で構成されているが、凹部5は1種あるいは3種以上の多角錐で構成されていてもよい。また、凹部5は三角錐や四角錐以外の多角錐で構成されていてもよい。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、凹部5は多角錐状をなしているが、多角錐台状や多角柱状などとすることもできる。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、凹部5は、胴部3の周面に、隣り合う凹部5の底辺の頂点同士が最も近づく状態で周方向に複数並べられているが、隣り合う凹部5の辺同士が最も近づく状態で周方向に複数並べられていてもよい。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、凹部5は、胴部3の周面に、上下方向XYに2段で設けられているが、上下方向XYに1段で設けられていてもよいし、3段以上で設けられていてもよい。なお、胴部3の周面に凹部5が上下方向XYに1段で設けられる場合には、凹部5を縦長にして、胴部3の上端から下端にわたって設けられるようにすることが好ましい。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、胴部3の両側面32,33には凹部5が設けられていないが、両側面32,33にも凹部5を設けて凹凸面としてもよい。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、胴部3の両側面32,33に第1平坦部6Aが設けられているが、必ずしも両側面32,33に第1平坦部6Aを設けなくてもよい。
また、胴部3は扁平形状に形成されている必要はなく、平面視において矩形状や多角形状など、種々の形状に形成することができる。
また、上記実施形態の樹脂製容器1では、上部2を首部20と肩部21とで構成しているが、上部2の構成はこれに限定されるものではなく、キャップ10が着脱自在に取り付けられるような開口を有していればよく、例えば首部20のみであってもよい。すなわち、肩部21のような段を設けることなく、胴部3と直接連結するような構成であってもよい。
1 樹脂製容器
2 上部
3 胴部
5 凹部
5A 四角錐状の凹部
5B 三角錐状の凹部
6 平坦部
6A 第1平坦部
6B 第2平坦部
6C 第3平坦部
30 正面
31 背面
32 側面
33 側面
50 傾斜面
51 開口縁

Claims (9)

  1. 内容物を内部に収容する胴部を備え、
    前記胴部は、周方向に沿って複数の凹部が連続して設けられている凹凸面を周面に少なくとも1つ有し、
    前記凹凸面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外側に最も突き出る部分に第1平坦部が設けられている樹脂製容器。
  2. 前記胴部には、前記凹部を囲むように第2平坦部が設けられている請求項1に記載の樹脂製容器。
  3. 前記胴部は、周面の互いに対向する位置に一対の前記凹凸面を有し、一対の前記凹凸面に挟まれる面の周方向の中央領域でかつ高さ方向において外部に最も突き出る部分にも第1平坦部が設けられている請求項1又は2に記載の樹脂製容器。
  4. 前記第1平坦部は表面が鉛直面をなす請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製容器。
  5. 前記胴部は、前後方向の幅に対して左右方向の幅が大きい扁平状をなしており、
    前記胴部の正面及び背面の少なくとも一方に前記凹凸面が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂製容器。
  6. 前記凹部は、前記胴部の内部へ向かう複数の傾斜面を有し、複数の前記傾斜面により多角錐状をなしている請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂製容器。
  7. 前記胴部には、2種以上の多角錐状をなす前記凹部が設けられている請求項6に記載の樹脂製容器。
  8. 前記第1平坦部及び前記第2平坦部は、三角形状をなす請求項2〜7のいずれかに記載の樹脂製容器。
  9. 前記凹部の開口縁は面取りされている請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂製容器。
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