JP2018069869A - 運行業務支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駅毎に編成両数の情報を持たない時刻表データを利用しつつ、ウェアラブル端末を用いて列車の編成両数に応じた運行業務の支援に十分対応できる運行業務支援装置を提供する。
【解決手段】ウェアラブル表示部(32)と、ウェアラブル・データ処理部(25)と、時刻表データ(11b)を記憶する記憶部(11)と、列車の走行位置を推測する走行位置推測部(21)と、走行位置から情報表示の対象駅を決定する対象駅決定部(22)とを備えた運行業務支援装置である。そして、ウェアラブル・データ処理部(25)は、対象駅の運行管理情報に編成両数の変更情報がない場合に、始発時の編成両数又は対象駅以前の駅の編成両数の変更情報に基づいて、対象駅を運行する際の編成両数を求め、対象駅の駅名、運行時刻、編成両数を、ウェアラブル表示部(32)に表示させる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェアラブル端末を用いて列車の乗員の運行業務支援を行う運行業務支援装置に関する。
通常、列車の乗員(車掌、運転士等)は、列車の運行予定が記された時刻表を所持し、時刻表を頼りに列車の運行業務を行っている。時刻表には、路線上の複数の駅の各駅名、各運行時刻(着時刻、発時刻、通過時刻など)、各停車駅の停車番線、各駅の制限速度などが記されている。
列車は、同一路線を運行するときでも、10両編成又は15両編成など編成両数が異なる場合がある。また、編成両数に応じて駅のホームの停車位置が異なることがある。さらに、一つの路線の途中、特定の駅で、編成の切り離し又は連結が行われることもある。したがって、列車の乗員は、列車の編成両数を正確に把握して運行業務を行うよう要求される。
従来の時刻表において編成両数の情報は、始発時の編成両数と、途中駅における編成両数の変更情報(図2の「[併]15両」、「[分]10両」など)とが示されるのが通常であった。また、編成両数の変更情報は、時刻表の各駅の情報欄のうち複数種類の情報を記すことのできる記事欄に登録されるのが通常であった。編成両数は、特定の駅でしか変更されることがなく、多くの駅において同一の値となる。従って、編成両数専用のデータ欄を省いて、記事欄を使用することで、時刻表の欄が無駄に増えるのを抑止することができる。
特許文献1には、本発明に関連する先行技術として、複数のカメラでホーム上を撮影し、これらの映像を合成してディスプレイに出力させることで、運転士が運転席に居ながらホームおよび列車の状態を十分に監視できるようにした支援システムが示されている。
特開2002−104189号公報
近年、腕時計型の端末装置など、様々な応用が期待されるウェアラブル端末が実用化されている。本発明者らは、このようなウェアラブル端末を用いて、列車の乗員に時刻表と同様の情報を提示する支援ができないか検討した。ウェアラブル端末を利用することで、乗員が定位置から離れた際など、時刻表を見られない状況であっても、ウェアラブル端末を一瞥することで時刻表の情報を確認することができる。
多くのウェアラブル端末は、測位デバイスやモーションセンサなどを有するタブレット端末と、無線により通信接続する機能を備えている。また、測位デバイスやモーションセンサなどを備えるウェアラブル端末もある。従って、これらのデバイスを用いることで、列車の走行位置に応じた情報提示も実現可能であると考えられた。
一方、ウェアラブル端末は、一度に出力できる情報量が少ない。そこで、ウェアラブル端末からは、次の停車駅または次の通過駅の運行管理情報(駅名、運行時刻、発着番線、制限速度など)を表示させれば良いと考えられた。他方、上述したように、時刻表には、編成両数に関する情報として、始発時の編成両数と編成両数の変更情報しか含まれない。従って、時刻表の中から次の駅の情報をウェアラブル端末に表示させただけでは、多くの駅において列車の編成両数の情報が表示されず、編成両数に応じた運行業務の支援には不十分であると考えられた。
一方、時刻表データの項目を増やし、駅毎に編成両数の情報が登録された時刻表データを用いて、ウェアラブル端末の表示制御を行うことも考えられた。しかしながら、従前の時刻表は、路線全体の運行予定を見渡すのに適しており、ウェアラブル端末から運行管理情報を提示するようになっても、時刻表の利用は継続されることが予想される。従って、時刻表データを改変してウェアラブル端末専用のものを作成すると、従前のものと改変したものと時刻表データが二重になって、データの保守管理、或いはデータ検証を行う際に煩雑になるという課題が生じる。
また、ウェアラブル端末に編成両数を表示するにしても、編成の連結又は切り離しがある特定の駅では、駅の進入時と退出時とで編成両数が異なる。従って、編成両数の表示内容と表示の切り替えタイミングとによっては、乗員に編成両数について誤解を与える表示になりかねないという課題がある。
本発明は、駅毎に編成両数の情報を持たない時刻表データを利用しつつ、ウェアラブル端末を用いて列車の編成両数に応じた運行業務の支援に十分対応できる運行業務支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、
身に着けられるウェアラブル表示部と、
前記ウェアラブル表示部の表示内容を制御するデータ処理部と、
列車の始発時の編成両数と、路線上の複数の駅の各駅名と、各駅の運行時刻と、前記複数の駅のうち特定の駅における編成両数の変更情報とを含む運行管理情報が格納された時刻表データを記憶する記憶部と、
前記列車の走行位置を推測する走行位置推測部と、
推測された前記列車の走行位置から情報表示の対象駅を決定する対象駅決定部と、
を備え、
前記データ処理部は、
前記対象駅の前記運行管理情報に前記編成両数の変更情報がない場合に、前記始発時の編成両数又は前記対象駅以前の駅の前記編成両数の変更情報に基づいて、前記対象駅を運行する際の編成両数を求め、前記対象駅の駅名、運行時刻、編成両数を、前記ウェアラブル表示部に表示させることを特徴とする運行業務支援装置とした。
ここで、ウェアラブル表示部、データ処理部、記憶部、走行位置推測部、および対象駅決定部の複数の構成要素は、1つの筐体内(例えばウェアラブル端末内)に集約されていても良い。或いは、これらの複数の要素のうち何れか1つ又は複数が複数の筐体(例えばウェアラブル端末内、タブレット端末内)に分かれて搭載され、互いが通信を行うことで、協働して動作する構成としてもよい。また、これら複数の要素のうち、記憶部とデータ処理部の一方又は両方は、列車外のサーバ装置に搭載され、他の要素と通信を行うことで、協働して動作する構成としてもよい。
このような構成によれば、ウェアラブル表示部に対象駅(例えば次駅)の運行管理情報が表示されるので、乗員は時刻表を見られない状況であっても対象駅の運行管理情報を確認することができる。また、ウェアラブル表示部の一駅分の運行管理情報から、対象駅を運行する際の列車の編成両数を把握できる。さらに、駅毎に編成両数の情報が登録されていない時刻表データ、すなわち従前の時刻表の表示に適した時刻表データを利用して、各駅の編成両数の表示を行うことができる。
さらに望ましくは、本発明の運行業務支援装置は、
加速度を計測するモーションセンサを備え、
前記データ処理部は、
前記対象駅の前記運行管理情報に前記編成両数の変更情報がある場合に、前記対象駅の駅名、運行時刻、編成両数の変更情報を、前記ウェアラブル表示部に表示させ、且つ、前記走行位置推測部によって推測された走行位置と前記モーションセンサの測定値に基づいて、前記編成両数の変更情報の表示を、編成両数の表示へ切り替える構成としてもよい。
このような構成によれば、編成両数が変更される特定の駅を運行する際、編成両数の変更に合わせて、ウェアラブル表示部の編成両数に関する表示を、編成両数の変更情報から、変更後の編成両数の表示へと切り替えることができる。この表示により、乗員は、正確に編成両数の把握ができる。
本発明によれば、駅毎に編成両数の情報を持たない時刻表データを利用しつつ、ウェアラブル端末を用いて列車の編成両数に応じた運行業務の支援に十分対応できる運行業務支援装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係る運行業務支援装置を示すブロック図である。 時刻表データの一例を示す図である。 可搬型端末の制御部により実行される時刻表提示処理の手順を示すフローチャートである。 時刻表停止処理による可搬型端末の表示例を示す図である。 時刻表提示処理によるウェアラブル端末の表示例と表示の切り替えタイミングの一例を説明する図である。 ウェアラブル端末の表示の切り替えタイミングのその他の例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る運行業務支援装置を示すブロック図である。
本発明の実施形態の運行業務支援装置は、列車の運行業務の支援を行う装置であり、可搬型端末10とウェアラブル端末30とを備える。運行業務支援装置は、列車の乗員(例えば運転士、車掌など)により所持され、ウェアラブル端末30は乗員の身に付けられて使用される。
可搬型端末10は、例えばタブレット端末であり、記憶装置(記憶部)11、GPS(Global Positioning System)などを利用した測位モジュール12、加速運動と回転運動等を計測するモーションセンサ13、無線通信部14、表示部15、操作部16、および制御部20を備えている。
記憶装置11は、不揮発性メモリなどであり、路線座標データ11aと、時刻表データ11bとが記憶される。路線座標データ11aには、路線および各駅の位置を表わす座標が格納されている。時刻表データ11bには、列車が運行する路線上の複数の駅の運行管理情報が、各々の駅毎にまとめられ、路線に沿った駅順に表形式に配列されている。時刻表データ11bの詳細は後述する。
無線通信部14は、近距離無線通信によりウェアラブル端末30と通信可能に接続する。
表示部15は、画像を表示するデバイスであり、複数の駅の運行管理情報を表示可能な大きさを有する。
操作部16は、例えばデジタイザであり、操作者が表示部15の画面上をタッチするなどして操作指令を入力できる。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラムを格納した不揮発性メモリと、作業用のRAM(Random Read Memory)とを有し、可搬型端末10の各部を制御する。制御部20は、走行位置推測部21、対象駅決定部22、データ処理部24、およびウェアラブル・データ処理部25などの複数の機能ブロックを有する。これら複数の機能ブロックは、CPUがプログラムを実行することで機能するソフトウェアとして実現される。ウェアラブル・データ処理部25は、本発明に係るデータ処理部の一例に相当する。
走行位置推測部21は、測位モジュール12の測位データと路線座標データ11aとを比較して路線上の列車の走行位置を推測する。
対象駅決定部22は、路線上の複数の駅の中から、次の情報表示の対象駅を決定する。例えば、対象駅決定部22は、走行位置推測部21によって推測された列車の走行位置から、或る駅を出発又は通過したことを判別すると、次の駅を情報表示の対象駅に決定する。なお、対象駅決定部22は、走行位置と加速又は減速などの動きの検出結果から、次に向かう駅を判別して、これを対象駅と決定してもよい。また、対象駅決定部22は、走行位置と時間とから次に向かう駅を判別して、これを対象駅と決定してもよい。また、対象駅決定部22は、次の駅まで所定距離の位置に列車が到達したことを判別して、次の駅を対象駅に決定してもよい。
データ処理部24は、表示部15の表示内容の制御を行う。データ処理部24が表示内容を決定し、表示指令を出力することで、この表示内容を表わす表示データが表示部15へ送られて画像出力される。
ウェアラブル・データ処理部25は、ウェアラブル端末30の表示内容の制御と、ウェアラブル端末30に表示指令および通知指令を出力する制御とを行う。ウェアラブル・データ処理部25が表示内容を決定し、表示指令を出力することで、この表示内容のデータがウェアラブル端末30へ無線送信されて、ウェアラブル端末30でこの表示内容の画像出力が行われる。また、ウェアラブル・データ処理部25が、通知指令を出力することで、通知指令がウェアラブル端末30へ無線通信されて、ウェアラブル端末30で通知動作が行われる。
ウェアラブル端末30は、乗員の身に装着されて使用される。ウェアラブル端末30は、例えば腕時計型の端末であり、無線通信部31、表示部(ウェアラブル表示部に相当)32、報知部33、および制御部34を備える。
無線通信部31は、近距離無線通信により可搬型端末10の無線通信部14と通信可能に接続する。
表示部32は、画像を表示するデバイスであり、可搬型端末10の表示部15と比較して小さな画面を有する。表示部32には、複数の駅の運行管理情報を一度に表示するのは難しい。
報知部33は、例えば振動を発生するバイブレータ、報知音を出力するスピーカ、或いは発光動作する発光器など、ウェアラブル端末に利用者の注意を向けさせるためのデバイスである。
制御部34は、ウェアラブル端末30の各部の制御を行う。制御部34は、例えば、無線通信部31を介して可搬型端末10から表示内容の情報と通知の指令とを受信すると、これらに従って、表示部32に画像の表示出力を行わせ、報知部33を動作させる。
<時刻表データ>
図2は、時刻表データの一例を示す図である。
時刻表データ11bは、列車ごとに路線の始発駅から終着駅にかけて各駅の運行管理情報が表わされたデータである。運行管理情報には、列車の情報として、列車を識別する列車番号、当初の編成両数、および最高速度などが含まれる。また、運行管理情報には、各駅の運行管理情報として、路線上の各駅名、駅間の運転時間、各駅の運行時刻(着時刻、発時刻、通過時刻)、着発する駅の番線を示す着発線、各駅の制限速度、様々な情報を記すことのできる記事の情報が含まれる。駅名、着時刻、発時刻(又は通過時刻)、着番線、制限速度、および記事の情報は、路線上の駅毎にまとめられ、路線に沿った駅の順番で表形式に配列されている。
時刻表データのうち、記事の情報の中には、特定の駅における編成両数の変更情報が含まれる。編成両数の変更情報は、例えばIII駅の行にある「[併]15両」、QQQ駅の行にある「[分]10両」などである。「[併]」と「[分]」の識別マークは、それぞれ連結と切り離しとを表わす。識別マークの後の表記は、変更後の編成両数を表わす。図2の時刻表データは、列車は始発駅を10両で出発し、途中のIII駅で5両連結して15両となり、さらにQQQ駅で5両を切り離して10両となり、そのまま終着駅であるZZZ駅まで走行することを示す。
<時刻表提示処理>
続いて、可搬型端末10とウェアラブル端末30とによって実行される時刻表提示処理について説明する。
図3は、可搬型端末の制御部により実行される時刻表提示処理の手順を示すフローチャートである。図4は、時刻表停止処理による可搬型端末の表示例を示す図である。図5は、時刻表提示処理によるウェアラブル端末の表示例と表示の切り替えタイミングの一例を説明する図である。
図3の時刻表提示処理は、列車の運行開始時に開始される。この処理が開始されると、先ず、データ処理部24が、時刻表データ11bを読み出し、表示部15に時刻表表示40を出力させる(ステップS1)。時刻表表示40には、図4に示すように、列車情報と項目名とが記された見出し欄41と、各駅の運行管理情報が列方向に配列された管理情報欄42と、複数の操作ボタンが配列された操作入力欄43と、現在の列車の位置を示す現在位置マーク44とが含まれる。
管理情報欄42には、行方向に各駅の運行管理情報が示され、これらが、路線に沿った駅順で列方向に配列されて表示される。管理情報欄42の縦寸は、時刻表データ11bの全ての駅の情報を一度に表示する長さがなくてもよい。この場合、管理情報欄42には、時刻表データ11bの一部の範囲の駅の情報がスクロール可能に表示される。図4の例では、管理情報欄42に駅名「EEE」から「TTT」の範囲の情報が表示され、さらに、矢印R1の方向にスクロールされて、表示される駅の範囲が変化するようになっている。
次に、制御部20では、走行位置推測部21が、測位モジュール12から測位データを取得して走行位置を推測する(ステップS2)。走行位置が推測されると、データ処理部24は、現在位置マーク44を時刻表の対応する位置に移動させる(ステップS3)。このとき、データ処理部24は、現在位置マーク44が画面上の適切な位置にくるように時刻表の管理情報欄42の表示位置をスクロールにより変更してもよい。
続いて、制御部20では、対象駅決定部22が、ステップS2で推測された走行位置に基づいて、列車が駅を出発又は通過した段階か判別し(ステップS4)、出発又は通過した段階であれば、次の駅を情報表示の対象駅に決定する(ステップS5)。一方、出発又は通過した段階以外であれば、制御部20は、処理をステップS2に戻す。出発又は通過した段階とは、例えば列車が駅から進行方向に所定距離離れた位置に到達した段階などを意味する。なお、時刻表提示処理の開始時には始発駅が対象駅として決定されるように設定されている。
次に、制御部20では、ウェアラブル・データ処理部25が、対象駅の運行管理情報に、編成両数の変更情報があるか否かを判別する(ステップS6)。具体的には、ウェアラブル・データ処理部25は、対象駅の記事のデータ欄に「[併]」又は「[分]」の識別マークが含まれているか確認し、含まれていれば編成両数の変更情報ありと判別し、含まれていなければ編成両数の変更情報なしと判別する。
その結果、編成両数の変更情報なしと判別されたら、ウェアラブル・データ処理部25は、対象駅を運行する際の列車の編成両数を時刻表データ11b中の値から計算する(ステップS7)。この計算方法には、様々な方法を適用できる。例えば、ウェアラブル・データ処理部25は、時刻表データ11bの始発時の編成両数と、対象駅以前の各駅の記事欄にある編成両数の変更情報とを抽出し、対象駅以前の変更情報がなければ始発時の編成両数を、対象駅の編成両数として求める。一方、対象駅以前に1つ又は複数の変更情報があれば、ウェアラブル・データ処理部25は、最も現時点に近い駅の変更情報の編成両数を、対象駅の編成両数として求める。
また、編成両数の計算方法としては、時刻表データ11bのデータを直接に使用せずに、可搬型端末10の時刻表表示40の表示内容のデータを用いて計算を行ってもよい。例えば、時刻表表示40の見出し欄41の両数表示45は、操作入力欄43の両数変更ボタン43aを操作することで、最新の両数の表示に更新するように構成されている。最新の両数は、データ処理部24が時刻表データ11bを用いて上記の計算方法により計算する。従って、両数変更ボタン43aが操作されて、両数表示45が最新になっている場合には、ウェアラブル・データ処理部25は、データ処理部24が計算した最新の両数の値を取得して、これを対象駅の編成両数としてもよい。
対象駅の編成両数を計算したら、ウェアラブル・データ処理部25は、対象駅の運行管理情報(駅名、着時刻、発時刻、編成両数)と通知指令とを、ウェアラブル端末30へ送信する(ステップS8)。これらは、無線通信部14、31を介してウェアラブル端末30へ送られる。ウェアラブル端末30がこれらを受信すると、制御部34の制御によって、運行管理情報がウェアラブル端末30の表示部32に表示出力され(図5(a)の画像図を参照)、さらに報知部33が動作して乗員に表示の更新が通知される。
一方、ステップS6の判別結果、編成両数の変更情報ありと判別されたら、ウェアラブル・データ処理部25は、対象駅の運行管理情報と通知指令とを、ウェアラブル端末30へ送信する(ステップS9)。この運行管理情報には、駅名、着時刻、発時刻、「[併]15両」などの編成両数の変更情報が含まれる。これにより、ウェアラブル端末30には、例えば図5(b)に示すように、編成両数の変更情報を含む画像が表示される。
次に、制御部20では、走行位置推測部21が、測位モジュール12とモーションセンサ13とから測位情報と加速度の測定値とを取得し、走行位置と列車の動作とを推定する(ステップS10)。続いて、データ処理部24が、走行位置に応じて時刻表表示40の現在位置マーク44を移動させ(ステップS11)。さらに、対象駅決定部22が対象駅に列車が停止した段階か判別する(ステップS12)。列車が対象駅に停止した段階は、例えば、走行位置が対象駅と重なり、且つ、加速度が減速度ありから無しに変化することに基づいて判別できる。この判別の結果が、NOであれば、YESとなるまでステップS10〜S12の処理が繰り返される。
その結果、ステップS12の判別の結果がYESとなると、ウェアラブル・データ処理部25は、運行管理情報の表示から「[併]」又は「[分]」の識別マークを除く指令を、ウェアラブル端末30に送信する(ステップS13)。この指令により、ウェアラブル端末30の編成両数に関する情報の表示が、編成両数の変更を示す「[併]15両」の表示から、変更の識別マークが除かれて、変更後の編成両数を示す「15両」の表示へと変更される(図5(b)と図5(c)とを参照)。
ステップS8又はステップS13の処理が実行されると、制御部20は、対象駅が時刻表データ11bの終着駅まで達したか判別し(ステップS14)、達していなければ処理をステップS2に戻すが、達していればこの時刻表提示処理を終了する。
以上のような時刻表提示処理によれば、列車が始発駅から終着駅へ運行する間、可搬型端末10の表示部15には、図4に示すように、表形式の時刻表表示40が出力される。そして、列車が路線に沿って進むに従って、現在位置マーク44が現在の列車の位置に合わせて駅名の欄の横を移動し、管理情報欄42の表示が自動的に矢印R1の方向へスクロールされる。
一方、列車が始発駅から終着駅へ運行する間、ウェアラブル端末30では、列車が駅を出発又は通過したタイミングで、次の駅の運行管理情報が表示部32に表示される。例えば、図5(a)、(b)に示すように、「HHH」駅を出発する際には、「HHH」駅の運行管理情報の表示(図5(a))から、次の「III」駅の運行管理情報の表示(図5(b))へと、表示が更新される。また、図5(c)、(d)に示すように、「III」駅を出発する際には、「III」駅の運行管理情報の表示(図5(c))から、次の「JJJ」駅の運行管理情報の表示(図5(d))へと、表示が更新される。ウェアラブル端末30の表示には、列車の編成両数に関する情報も含まれる。
さらに、編成両数の変更がある駅のウェアラブル端末30の表示では、一旦、前駅を出発した際に、「[併]」又は「[分]」の識別マークを含んだ編成両数の変更情報が表示される(図5(b))。そして、編成両数の変更がある駅に停止したタイミングで「[併]」又は「[分]」の識別マークが除去されて、連結又は切り離し後の編成両数の表示(図5(c))が行われる。
このようなウェアラブル端末30の表示によれば、乗員は、可搬型端末10の時刻表を見ることができない状況であっても、ウェアラブル端末30の表示を見ることで、列車の編成両数を把握することができる。従って、編成両数に応じてホームの停止位置が異なる場合でも、停止位置を間違えることなく、列車の運行業務を遂行することができる。
なお、編成両数の変更(連結又は切り離し)がある駅では、列車の停止位置が、連結又は切り離し操作用の位置となる場合がある。本実施形態では、このような場合に対応して、次の駅で編成両数が変更される場合には、ウェアラブル端末30に、識別マーク「[併]」又は「[分]」が付加された編成両数の変更情報が表示される。よって、乗員は、編成両数の変更がある駅においても、停止位置を間違えることなく、列車の運行業務を遂行できる。
さらに、編成両数が変更される駅で、列車が停止した際には、ウェアラブル端末30の表示は、識別マーク「[併]」又は「[分]」が除去されて、予定される変更後の編成両数の表示へと切り替わるので、乗員は、この駅の出発時の編成両数を把握できる。従って、乗員は、編成の連結又は切り離しの操作後の列車の状態を間違いなく把握できるという効果が得られる。
<変形例1>
図6は、ウェアラブル端末の表示の切り替えタイミングのその他の例を説明する図である。
上述した実施形態において、ウェアラブル端末30の表示の更新タイミング、および、編成両数が変更される駅における「[併]」又は「[分]」の識別マークの除去タイミングは、適宜変更可能である。
例えば、図6の例に示すように、前駅の運行管理情報の表示から、次駅の運行管理情報の表示へ切り替わるタイミングは、次駅のブレーキ開始地点の所定距離手前の地点を通過したタイミングとしてもよい。このような制御は、図3のステップS4の処理を変更し、対象駅決定部22が、路線座標データ11aと走行位置とを比較して、上記地点を通過したタイミングで、ステップS5へ処理を移行することで実現できる。
また、「[併]」又は「[分]」の識別マークを除去するタイミングは、図6に示すように、編成両数が変更される駅を出発するために加速を開始したタイミングとしてもよい。このような制御は、図3のステップS12の処理を変更し、対象駅決定部22が、対象駅に停止後、出発を示す閾値以上の加速を検知したときに、ステップS13へ処理を移行することで実現できる。
<変形例2>
続いて、時刻表データ11bの着時刻と発時刻のデータが、文字データからなり、時の桁が前駅と同じ場合に省略され、もしくは、秒の桁が「00」である場合にも省略される構成である場合について説明する。
このような時刻表データ11bであると、ウェアラブル・データ処理部25が、時刻表データ11bの着時刻のデータと発時刻のデータをそのまま表示画像として作成した場合、或る駅では、ウェアラブル端末30に時の桁もしくは秒の桁が表示されず、分かりにくい表示となってしまう。
そこで、変形例2では、ウェアラブル・データ処理部25に着時刻および発時刻の省略された情報を補う機能が付加される。すなわち、ウェアラブル・データ処理部25は、時刻表データ11bの中から対象駅の着時刻と発時刻のデータを読み込み、文字データのフォーマット分析を行い、時桁及び秒桁の省略の有無を解析する。
その結果、時桁の省略があれば、ウェアラブル・データ処理部25は、対象駅より以前に通過する駅の時刻の情報を近い方から順々に読み込み、同様の解析を行って時桁の省略のない情報を探す。そして、省略の無い時桁の情報が見つかったら、この時桁の文字データを対象駅の着時刻又は発時刻の省略された時桁のデータとして補う。また、秒桁の省略が有った場合、ウェアラブル・データ処理部25は、秒桁に「00」の文字データを補う。
そして、ウェアラブル・データ処理部25は、データが補われた着時刻又は発時刻のデータをウェアラブル端末30に送信する。これにより、ウェアラブル端末30に、時桁もしくは秒桁が補われた、分かりやすい着時刻と発時刻の表示を行うことができる。
なお、時刻表データ11bの着時刻と発時刻のデータが、文字データからなり、時の桁が前駅と同じ場合に省略される構成であり、秒の桁の省略は行われない場合には、上記の時桁の情報を補う機能のみを付加すればよい。或いは、時刻表データ11bの着時刻と発時刻のデータが、文字データからなり、秒の桁が「00」である場合に省略される構成であり、時の桁の省略は行われない場合には、上記の秒桁の情報を補う機能のみを付加すればよい。
以上のように、本実施形態の運行業務支援装置によれば、ウェアラブル端末30の表示部32に対象駅(例えば次駅)の運行管理情報が表示されるので、乗員は時刻表表示40を見られない状況であっても対象駅の運行管理情報を確認することができる。また、ウェアラブル端末30に示される一駅分の運行管理情報から、対象駅を運行する際の列車の編成両数を把握できる。さらに、このような表示を行うために、駅毎に編成両数の情報が登録された時刻表データは必要なく、可搬型端末10の時刻表表示40に使用される時刻表データ11bと、ウェアラブル端末30の表示に使用される時刻表データ11bとを共通にできる。
以上、本発明の実施形態に係る運行業務支援装置について説明した。しかし、本発明は上記実施の形態に限られない。例えば、上記実施形態では、時刻表表示40を行う装置として可搬型端末10を示したが、例えば列車の運転台などに備え付けられる端末を適用してもよい。また、時刻表データに基づいてプリントアウトした時刻表を適用してもよい。また、上記実施形態では、表形式の時刻表表示40とウェアラブル端末30の運行管理情報の表示とを組み合わせて行う構成例を示した。しかし、ウェアラブル端末30の運行管理情報の表示のみを行う構成を適用してもよい。
また、上記実施形態では、走行位置推測部21、対象駅決定部22、ウェアラブル・データ処理部25の各機能ブロックを、可搬型端末10の制御部20により実現される構成例を示した。しかし、これらの複数の機能ブロックのうち何れか1つ又は複数は、ウェアラブル端末30の制御部34により実現される構成としてもよい。ウェアラブル端末30の機能ブロックと可搬型端末10の機能ブロックとは、無線通信部14、31を介した通信により互いに連携した処理を行うことができる。また、路線座標データ11a、時刻表データ11bは、ウェアラブル端末30に記憶させるようにしても良いし、列車内又は列車外に配置されるサーバ装置に記憶させ、無線通信により可搬型端末10又はウェアラブル端末30が読出し可能なように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る運行業務支援装置が、可搬型端末10と、ウェアラブル端末30とから、構成される例を示した。しかし、可搬型端末10の各機能モジュールおよび記憶データをウェアラブル端末30に集約できる場合には、可搬型端末10を省略して、ウェアラブル端末のみにより本発明に係る運行業務支援装置を構成してもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10 可搬型端末
11 記憶装置(記憶部)
11b 時刻表データ
12 測位装置
13 モーションセンサ
14 無線通信部
15 表示部
20 制御部
21 走行位置推測部
22 対象駅決定部
24 データ処理部
25 ウェアラブル・データ処理部(データ処理部)
30 ウェアラブル端末
31 無線通信部
32 表示部(ウェアラブル表示部)
33 報知部
34 制御部
40 時刻表表示
41 見出し欄
42 管理情報欄
44 現在位置マーク

Claims (2)

  1. 身に着けられるウェアラブル表示部と、
    前記ウェアラブル表示部の表示内容を制御するデータ処理部と、
    列車の始発時の編成両数と、路線上の複数の駅の各駅名と、各駅の運行時刻と、前記複数の駅のうち特定の駅における編成両数の変更情報とを含む運行管理情報が格納された時刻表データを記憶する記憶部と、
    前記列車の走行位置を推測する走行位置推測部と、
    推測された前記列車の走行位置から情報表示の対象駅を決定する対象駅決定部と、
    を備え、
    前記データ処理部は、
    前記対象駅の前記運行管理情報に前記編成両数の変更情報がない場合に、前記始発時の編成両数又は前記対象駅以前の駅の前記編成両数の変更情報に基づいて、前記対象駅を運行する際の編成両数を求め、前記対象駅の駅名、運行時刻、編成両数を、前記ウェアラブル表示部に表示させることを特徴とする運行業務支援装置。
  2. 加速度を計測するモーションセンサを備え、
    前記データ処理部は、
    前記対象駅の前記運行管理情報に前記編成両数の変更情報がある場合に、前記対象駅の駅名、運行時刻、編成両数の変更情報を、前記ウェアラブル表示部に表示させ、且つ、前記走行位置推測部によって推測された走行位置と前記モーションセンサの測定値に基づいて、前記編成両数の変更情報の表示を、編成両数の表示へ切り替えることを特徴とする請求項1記載の運行業務支援装置。
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