JP2019095388A - 車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム - Google Patents

車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすること。【解決手段】移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得部11と、移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得部12と、現在位置情報取得部11が取得した移動体の現在位置から特定事象までの距離を算出する距離算出部13と、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、距離算出部13が算出した距離情報を含めて、モニタ20に表示させる表示制御部15とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラムに関する。
ナビゲーション装置は、車両などが走行している道路に設置されている標識の標識情報を地図と対応付けて表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、車両などが進行方向を向いたカメラが撮影した映像から標識などを抽出して表示する技術が知られている。
特開2013−238527号公報
例えば、交差点または道路の分岐点を含む特定事象を案内する標識は、標識の設置位置から特定事象までの距離が記載されているものがある。このような標識の真下を通過する際は、標識に記載された距離と実際の距離とが一致している。ところが、標識の手前から標識を表示した場合や、標識を通過した後に標識の表示を継続している場合、標識に記載された距離と実際の距離との差異が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用表示制御装置は、移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得部と、前記現在位置情報取得部が取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出部と、前記標識情報取得部が取得した前記標識情報に対し、前記距離算出部が算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示システムは、上記の車両用表示制御装置と、前記表示部と、を備える。
本発明に係る車両用表示制御方法は、移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得ステップと、前記現在位置情報取得ステップにおいて取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出ステップと、前記標識情報取得ステップにおいて取得した前記標識情報に対し、前記距離算出ステップにおいて算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御ステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得ステップと、前記現在位置情報取得ステップにおいて取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出ステップと、前記標識情報取得ステップにおいて取得した前記標識情報に対し、前記距離算出ステップにおいて算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御ステップと、を車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、標識映像データの一例を示す図である。 図3は、標識映像データの他の例を示す図である。 図4は、標識映像データの他の例を示す図である。 図5は、標識映像データの他の例を示す図である。 図6は、標識映像データの他の例を示す図である。 図7は、標識映像データの他の例を示す図である。 図8は、第一実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、車両の位置と特定事象の位置とを説明する概略図である。 図10は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの一例を示す図である。 図11は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。 図12は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。 図13は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。 図14は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。 図15は、第二実施形態に係る車両用表示システムのカメラで撮影された前方映像データの一例を示す図である。 図16は、第二実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図17は、第三実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 図18は、第四実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用表示制御装置10、車両用表示システム1、車両用表示制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。本実施形態では、移動体は、車両として説明するが、これに限定されない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。車両用表示システム1は、特定事象までの距離の記載を含む標識に対し、算出した距離情報を含めて、モニタ(表示部)20に表示する。
特定事象は、例えば、交差点または道路の分岐点または出入口またはサービス・エリアまたは道の駅または料金徴収所である。または、特定事象は、例えば、都市またはランドマークであってもよい。
距離は、数値と距離を表す単位とを含む。例えば、距離は、標識においては、「〇〇〇m」、「〇〇〇km」と記載されている。
標識とは、車両が走行中の道路の路面より上方に設置された板状の標示物である。標識は、標識の設置位置から標識が示す特定事象までの距離が記載された、例えば、案内標識を含む道路標識、道路標識以外の標識、情報板、情報掲示板、情報表示板、看板を含む。標識は、電光掲示板を含む。標識は、道路を走行する車両の運転者から視認可能な範囲に設置されている。標識は、車両が走行中の道路の上方、または、側方に設置されている。
車両用表示システム1は、車両用表示制御装置10とモニタ20とを有する。本実施形態では、車両用表示システム1は、車両に搭載されたナビゲーションシステムとして説明する。また、本実施形態では、車両用表示制御装置10は、ナビゲーションシステムの一つの機能として実装されるものとして説明する。または、車両用表示システム1は、車両のナビゲーションシステムが有するナビゲーション情報を送受信可能な携帯型電子機器や、ナビゲーション機能を備える携帯型電子機器であってもよい。
モニタ20は、一例としてはナビゲーションシステムで使用するモニタである。モニタ20は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。モニタ20は、車両用表示制御装置10の表示制御部15から出力された映像信号に基づき、映像を表示する。モニタ20は、運転者から視認容易な位置に配置されている。
車両用表示制御装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。車両用表示制御装置10は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。車両用表示制御装置10は、現在位置情報取得部11と、標識情報取得部12と、距離算出部13と、合成処理部14と、表示制御部15とを含む。
現在位置情報取得部11は、車両の現在位置の現在位置情報を取得する。本実施形態では、現在位置情報取得部11は、ナビゲーションシステムから取得したナビゲーション情報に基づいて、車両の現在位置情報を取得する。現在位置情報取得部11は、取得した現在位置情報を、距離算出部13に出力する。
ナビゲーション情報には、車両の現在位置情報と、車両が走行中の道路を含む地図情報として、車両が走行中の道路に設置された標識の設置位置情報と標示内容情報とを含む標識情報とを含む。標識の設置位置情報は、車両が走行中の道路に対する標識の設置向きを含む。標識の標示内容情報は、標識に示された文字情報と図形情報と色彩情報とを含む。文字情報には、標識の設置位置から標識が示す特定事象までの距離の距離情報を含む。本実施形態では、標識の標示内容情報は、標識の標識映像データ100である。
標識情報取得部12は、車両が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する。本実施形態では、標識情報取得部12は、車両の現在位置情報および現在位置情報の推移から、車両が走行中の道路における特定事象までの距離を示す標識の標識情報を、地図情報として記憶されている標識情報から取得する。より詳しくは、標識情報取得部12は、車両が走行中の道路の進行方向前方に車両を向いて設置されている標識の標識情報を取得する。標識情報取得部12は、ナビゲーションシステムから取得した地図情報に基づいて、標識の設置位置情報と標示内容情報とを標識情報として取得する。本実施形態では、標識情報取得部12は、標識の設置位置情報と標識映像データ100とを取得する。標識情報取得部12は、取得した標識情報を距離算出部13と合成処理部14とに出力する。標識情報取得部12は、標識情報として、標識の設置位置情報である緯度経度情報のみを取得してもよい。
標識情報取得部12は、特定事象までの距離を示す標識情報として、特定事象までの距離が所定距離未満である標識情報を取得してもよい。言い換えると、標識情報取得部12は、標識に記載されている距離が、車両の現在位置の変化に合わせて変化させても、運転者に有益な情報とならないと推測される程度に大きい場合、当該標識を標識情報の取得対象に含めないようにしてもよい。例えば、標識情報取得部12は、標識に記載されている距離が、10km程度の閾値以上である場合、当該標識を標識情報の取得対象に含めないようにしてもよい。
図2ないし図6を参照して、標識の標識映像データ100について説明する。図2は、標識映像データの一例を示す図である。図3は、標識映像データの他の例を示す図である。図4は、標識映像データの他の例を示す図である。図5は、標識映像データの他の例を示す図である。図6は、標識映像データの他の例を示す図である。図2に示す標識映像データ100は、交差点における方面及び方向を示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、交差点までの距離が記載された距離記載部101を有する。図3に示す標識映像データ100は、道路の分岐点における方面及び方向を示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、道路の分岐点までの距離が記載された距離記載部101を有する。図4に示す標識映像データ100は、出口における方面及び方向を示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、出口までの距離が記載された距離記載部101を有する。図5に示す標識映像データ100は、サービス・エリアを示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、サービス・エリアまでの距離が記載された距離記載部101を有する。図6に示す標識映像データ100は、都市を示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、都市までの距離が記載された距離記載部101を有する。
図7を参照して、標識の標識映像データ100の他の例について説明する。図7は、標識映像データの他の例を示す図である。図7に示す標識映像データ100は、交差点における方面及び方向を示す案内標識の映像データである。標識映像データ100は、交差点までの距離が可変できるように距離記載部101を有する。本実施形態では、距離記載部101は、距離算出部13が算出した距離を入力可能な範囲である。
距離算出部13は、現在位置情報取得部11が取得した車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する。より詳しくは、距離算出部13は、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12が取得した標識映像データ100とに基づいて、車両の現在位置から標識が示す特定事象までの距離を算出する。まず、距離算出部13は、表示対象となった標識の標識映像データ100が距離記載部101を備えた標識であるか否かを判断する。そして、距離算出部13は、距離記載部101に記載された特定事象の位置情報をナビゲーション情報から取得する。そして、距離算出部13は、車両の現在位置情報と特定事象の位置情報とから、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する。距離算出部13は、算出した距離を合成処理部14に出力する。
合成処理部14は、標識情報取得部12が取得した標識情報である標識映像データ100に対し、距離算出部13が算出した距離情報を含めて合成した合成映像データ110を生成する。より詳しくは、合成処理部14は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、実際の標識に距離情報が記載されている位置に、距離算出部13が算出した距離情報を置き換えて合成した合成映像データ110を生成する。合成処理部14は、車両の現在位置の変化にともなって、言い換えると、車両の現在位置から特定事象までの距離の変化に応じて、距離記載部101の数値を変化させる。合成処理部14は、合成した合成映像データ110を表示制御部15に出力する。
車両の現在位置から特定事象までの距離は、常に最新の車両の現在位置に基づいて距離算出部13で算出してもよい。または、車両の現在位置から特定事象までの距離は、一度、距離算出部13で算出した後は、図示しない車両情報取得部によって車両から取得した車速情報に基づいて、距離を算出してもよい。
合成処理部14は、車両の現在位置から特定事象までの距離の変化に応じて、距離記載部101の数値を連続的に変化させてもよい。または、合成処理部14は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、車両の移動に伴い、断続的に変化させて、言い換えると、所定距離ごとの距離情報を含めて合成した合成映像データ110を生成してもよい。例えば、合成処理部14は、車両の現在位置から特定事象までの距離の変化に応じて、距離を1mごとに変化させて合成した合成映像データ110を生成してもよい。例えば、合成処理部14は、車両の現在位置から特定事象までの距離の変化に応じて、距離を50mごとに変化させて合成した合成映像データ110を生成してもよい。さらに、例えば、合成処理部14は、車両の現在位置から特定事象までの距離の変化に応じて、距離が50m以上のとき、距離を50mごとに変化させて合成した合成映像データ110を生成し、距離が50m未満かつ10m以上のとき、距離を10mごとに変化させて合成した合成映像データ110を生成し、距離が10m未満のとき、距離を1mごとに変化させて合成した合成映像データ110を生成してもよい。
合成処理部14は、算出した距離が「0m」である場合、車両の現在位置が特定事象の位置であることを認識しやすくしてもよい。合成処理部14は、標識の中の案内図中の車両の現在位置を円または矩形の図形で囲ってもよい。合成処理部14は、標識の中の案内図中の車両の現在位置を赤色で着色してもよい。合成処理部14は、標識の色を変えてもよい。例えば、特定事象が交差点である場合、標識の中の交差点を円で囲った合成映像データ110を生成する。
表示制御部15は、ナビゲーションシステムから出力されたナビゲーション映像データをモニタ20に表示させる。ナビゲーション映像データとは、例えば車両の現在位置を含む周囲の地図である。表示制御部15は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、距離算出部13が算出した距離情報を含めて、モニタ20に表示させる。より詳しくは、表示制御部15は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、実際の標識に距離情報が記載されている位置に、距離算出部13が算出した距離情報を置き換えてモニタ20に表示させる。表示制御部15は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対し、車両の移動に伴い、所定距離ごとの距離情報を含めて、モニタ20に表示させてもよい。表示制御部15は、合成処理部14が合成した合成映像データ110をナビゲーション映像データとともにモニタ20に表示させる。表示制御部15は、標識情報取得部12が取得した標識情報に基づいて、標識の表示開始位置を通過してから特定事象の位置を通過するまでの間、合成映像データ110をナビゲーション映像データとともにモニタ20に表示させる。
標識の表示開始位置は、車両の現在位置が標識の設置位置になったときとしてもよい。または、標識の表示開始位置は、車両の現在位置が標識の設置位置から所定距離、例えば10m手前の位置になったときとしてもよい。標識の表示開始位置は、車両の現在位置が標識の設置位置から所定距離、例えば10m、特定事象に近づいた位置になったときとしてもよい。このような標識の表示開始位置をどの位置にするかは、運転者が設定可能とすることが好ましい。
次に、図8を用いて、車両用表示制御装置10における情報処理について説明する。図8は、第一実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートの処理における前提としては、車両が動作している期間中、ナビゲーションシステムが起動して、モニタ20にナビゲーション映像データである地図が表示されており、標識を表示することが必要となった状態である。標識を表示することが必要となった状態とは、例えば上述したように、車両の現在位置が標識の表示開始位置となった場合である。表示されている地図には、地図上における車両の現在位置が示されている。また、車両が動作している期間中、車両用表示制御装置10の現在位置情報取得部11が、車両の現在位置を取得する。さらに、車両が動作している期間中、常時または標識を表示することが必要となったときに車両用表示制御装置10の標識情報取得部12が、標識情報を取得する。
車両用表示制御装置10は、取得した標識情報が、距離の記載を含んだ標識情報であるか否かを判定する(ステップS11)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、標識情報取得部12によって、車両が走行中の道路の進行方向前方に車両を向いて設置されている標識の標識情報が取得され、取得した標識情報が距離記載部101を備えている場合(ステップS11でYes)、ステップS12に進む。車両用表示制御装置10は、取得した標識情報が距離記載部101を備えていない場合(ステップS11でNo)、取得した標識情報をそのまま表示部に表示させる。ステップS11がNoの場合の処理は既存の標識表示処理であるため、ここでは説明を省略し、ステップS11の処理に戻る。
車両用表示制御装置10は、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する(ステップS12)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、距離算出部13によって、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12が取得した標識映像データ100とに基づいて、車両の現在位置から標識が示す特定事象までの距離を算出する。車両用表示制御装置10は、ステップS13に進む。
車両用表示制御装置10は、車両の現在位置から特定事象までの距離を合成する(ステップS13)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、合成処理部14によって、標識映像データ100に対して、距離記載部101に距離算出部13が算出した車両の現在位置から特定事象までの距離を合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10は、ステップS14に進む。
車両用表示制御装置10は、合成した合成映像データ110を表示する(ステップS14)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させる。車両用表示制御装置10は、ステップS15に進む。
車両用表示制御装置10は、特定事象の位置を通過したか否かを判定する(ステップS15)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12が取得した標識情報とに基づいて、車両の現在位置が特定事象の位置を通過した場合(ステップS15でYes)、ステップS16に進む。または、車両用表示制御装置10は、ナビゲーション情報と標識情報とに基づいて、例えば、車両が右折または左折して標識が設置されている道路から外れた場合も、車両の現在位置が特定事象の位置を通過したと判定してもよい。車両用表示制御装置10は、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12が取得した標識情報とに基づいて、車両の現在位置が特定事象の位置を通過していない場合(ステップS15でNo)、ステップS12に戻って処理を継続する。
車両用表示制御装置10は、合成した合成映像データ110を非表示にする(ステップS16)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、合成映像データ110を非表示として、ナビゲーション映像をモニタ20に表示させる。車両用表示制御装置10は、処理を終了する。
図9、図2、図10ないし図13を参照して、車両用表示制御装置10における情報処理の具体例を説明する。図9は、車両の位置と特定事象の位置とを説明する概略図である。図10は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの一例を示す図である。図11は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。図12は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。図13は、第一実施形態に係る車両用表示システムで合成された合成映像データの他の例を示す図である。図9において、実線で示すように、車両Vは、特定事象である交差点Pの手前350mに位置している。車両用表示制御装置10は、距離算出部13によって、車両Vの現在位置から交差点Pまでの距離を「350m」と算出する。距離算出部13は、ナビゲーション情報に基づいて、交差点Pから350m手前に標識が存在することを予め認識している。このため、車両Vの現在位置交差点Pの手前350mとなったときに、標識の表示を開始させる。車両用表示制御装置10は、合成処理部14によって、算出した距離「350m」を距離記載部111に合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、図2に示す合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させる。図2に示す合成映像データ110は、標識映像データ100と同一である。
車両Vの現在位置が位置Bであるとき、車両用表示制御装置10は、距離算出部13によって、車両Vの現在位置から交差点Pまでの距離を「300m」と算出する。車両用表示制御装置10は、合成処理部14によって、算出した距離「300m」を距離記載部111に合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、図10に示す合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させる。
車両Vの現在位置が位置Cであるとき、車両用表示制御装置10は、距離算出部13によって、車両Vの現在位置から交差点Pまでの距離を「250m」と算出する。車両用表示制御装置10は、合成処理部14によって、算出した距離「250m」を距離記載部111に合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、図11に示す合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させる。
車両Vは、特定事象である交差点Pに位置している。車両Vの現在位置が位置Dであるとき、車両用表示制御装置10は、距離算出部13によって、車両Vの現在位置から交差点Pまでの距離を「0m」と算出する。車両用表示制御装置10は、合成処理部14によって、算出した距離「0m」が距離記載部111に合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、図12に示す合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させる。または、車両用表示制御装置10は、表示制御部15によって、図13に示す合成映像データ110をナビゲーション映像とともにモニタ20に表示させてもよい。図13に示す合成映像データ110は、標識中の交差点Pが円112で囲われている。
このようにして、車両用表示システム1は、特定事象までの距離の記載を含む標識の映像データを表示するとき、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する。そして、算出した距離を合成した合成映像データ110をモニタ20に表示する。言い換えると、モニタ20に表示される特定事象までの距離の記載を含む標識の合成映像データ110においては、表示される距離が車両の現在位置に合わせて変化する。
上述したように、本実施形態によれば、モニタ20に表示される特定事象までの距離の記載を含む標識の合成映像データ110においては、表示される距離が車両の現在位置に合わせて変化する。本実施形態によれば、運転者は、モニタ20に表示された合成映像データ110を視認すると、車両の現在位置から特定事象までの距離を正しく認識することができる。このように、本実施形態は、特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすることができる。
これに対して、道路に設置されている標識において特定事象までの距離は、標識の設置位置における特定事象までの距離が記載されている。この場合、運転者は、標識に記載されていた距離に基づいて、車両が標識の設置位置からどのくらいの距離を走行したかを推測して、特定事象に到達したか否かを判断する。このため、運転者が、特定事象に到達したか否かを正しく認識することが難しいおそれがある。また、モニタ20に表示される特定事象までの距離の記載を含む標識の映像データにおいて、表示される距離が車両の現在位置に合わせて変化しない場合も、運転者が、特定事象に到達したか否かを正しく認識することが難しいおそれがある。
[第二実施形態]
図14ないし図16を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1Aについて説明する。図14は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。図15は、第二実施形態に係る車両用表示システムのカメラで撮影された前方映像データの一例を示す図である。図16は、第二実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る車両用表示システム1Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用表示システム1と同様である。以下の説明においては、車両用表示システム1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態の車両用表示システム1Aは、カメラ30Aを備え、車両用表示制御装置10Aにおける情報処理が第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。
カメラ30Aは、車両の前方に前方を向いて配置され、車両の前方を撮影する。カメラ30Aは、水平方向の画角が例えば90〜180°、上下方向の画角が例えば45〜90°である。例えば、カメラ30Aは、図15に示すような、前方映像データ200を撮影している。カメラ30Aは、撮影した前方映像データ200を車両用表示制御装置10Aの映像データ取得部16Aへ出力する。
車両用表示制御装置10Aは、現在位置情報取得部11と、標識情報取得部12Aと、距離算出部13Aと、合成処理部14Aと、表示制御部15と、映像データ取得部16Aとを含む。
映像データ取得部16Aは、車両の前方を撮影した映像を取得する。映像データ取得部16Aが取得する映像データは、例えば、毎秒60フレームの画像が連続した映像データである。映像データ取得部16Aは、カメラ30Aが出力した前方映像データ200を取得する。映像データ取得部16Aは、取得した前方映像データ200を標識情報取得部12Aに出力する。
標識情報取得部12Aは、車両の進行方向を撮影した映像から、車両が走行中の道路における標識情報を取得する。より詳しくは、標識情報取得部12Aは、映像データ取得部16Aが取得した前方映像データ200に対して、標識辞書データ等を参照しながら画像認識処理を行って、標識を認識する。標識情報取得部12Aは、標識を認識すると、前方映像データ200から標識の範囲の映像を標識映像データ210として切出す。さらに、標識情報取得部12Aは、切出した標識映像データ210に対して文字認識処理を行うことで、切出した標識映像データ210に距離を示す数値および単位を認識するとともに、距離を示す数値および単位を含む標識であるか否かを判断する。以下、認識された数値および単位が表示されている範囲を距離記載部211とする。標識情報取得部12Aは、前方映像データ200と取得した標識情報である標識映像データ210とを距離算出部13Aに出力する。標識情報取得部12Aは、標識映像データ210を合成処理部14Aに出力する。
距離算出部13Aは、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12Aが取得した標識映像データ210とに基づいて、車両の現在位置から標識が示す特定事象までの距離を算出する。まず、距離算出部13Aは、標識情報取得部12Aによる画像認識処理によって認識された文字列から距離記載部211に記載された距離を取得する。そして、距離算出部13Aは、前方映像データ200に対して画像処理を行って、車両の現在位置から標識までの距離を算出して、標識の設置位置を算出する。そして、距離算出部13Aは、距離記載部211に記載された距離と標識の設置位置とから、特定事象の位置を算出する。そして、距離算出部13Aは、車両の現在位置と特定事象の位置とから、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する。距離算出部13Aは、算出した距離を合成処理部14Aに出力する。標識が示す特定事象は、標識情報取得部12Aによる画像認識処理によって認識された文字列から取得してもよく、ナビゲーション情報から取得してもよい。
合成処理部14Aは、標識映像データ210に対して、距離記載部211に距離算出部13Aが算出した車両の現在位置から特定事象までの距離を合成した合成映像データ110を生成する。合成処理部14Aは、合成した合成映像データ110を表示制御部15に出力する。
次に、車両用表示制御装置10Aにおける情報処理について説明する。図16に示すフローチャートのステップS25ないしステップS27の処理は、図8に示すフローチャートのステップS14ないしステップS16の処理と同様である。
図16に示すフローチャートの処理における前提としては、車両が動作している期間中、カメラ30Aが前方を撮影し、映像データ取得部16Aが前方映像データ200を取得する。ナビゲーションシステムが起動して、モニタ20にナビゲーション映像データである地図が表示されており、標識を表示することが必要となった状態である。標識を表示することが必要となった状態とは、ナビゲーション情報に基づき車両の現在位置が標識の表示開始位置となった場合、または、前方映像データ200に対して常時標識認識処理を行うことで、標識が認識された場合に、標識を表示することが必要となった状態としてもよい。また、車両が動作している期間中、車両用表示制御装置10Aの現在位置情報取得部11が、車両の現在位置を取得する。さらに、車両が動作している期間中、常時または標識を表示することが必要となったときに車両用表示制御装置10Aの標識情報取得部12Aが、前方映像データ200に対して画像認識処理を行って標識情報を取得する。
車両用表示制御装置10Aは、認識した標識情報が、距離の記載を含んだ標識情報であるか否かを判定する(ステップS21)。より詳しくは、車両用表示制御装置10Aは、標識情報取得部12Aによって、前方映像データ200から標識情報が取得され、取得した標識情報が距離記載部211を備えている場合(ステップS21でYes)、ステップS22に進む。車両用表示制御装置10Aは、取得した標識情報が距離記載部211を備えていない場合(ステップS21でNo)、取得した標識情報をそのまま表示部に表示させる。ステップS21がNoの場合の処理は既存の標識表示処理であるため、ここでは説明を省略し、ステップS21の処理に戻る。
車両用表示制御装置10Aは、標識映像データ210を切出す(ステップS22)。より詳しくは、車両用表示制御装置10Aは、標識情報取得部12Aによって、前方映像データ200から標識の範囲の映像を標識映像データ210として切出す。車両用表示制御装置10Aは、ステップS23に進む。
車両用表示制御装置10Aは、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する(ステップS23)。より詳しくは、車両用表示制御装置10Aは、距離算出部13Aによって、現在位置情報取得部11が取得したナビゲーション情報と標識情報取得部12Aが取得した標識映像データ210とに基づいて、車両の現在位置から標識が示す特定事象までの距離を算出する。車両用表示制御装置10Aは、ステップS24に進む。
車両用表示制御装置10Aは、切出した標識映像データ210に車両の現在位置から特定事象までの距離を合成する(ステップS24)。より詳しくは、車両用表示制御装置10Aは、合成処理部14Aによって、切出した標識映像データ210に対して、距離記載部211に距離算出部13Aが算出した車両の現在位置から特定事象までの距離を合成した合成映像データ110を生成する。車両用表示制御装置10Aは、ステップS25に進む。
このようにして、車両用表示システム1Aは、カメラ30Aで撮影した前方映像データ200から標識情報を認識して、算出した距離を合成した合成映像データ110をモニタ20に表示する。
上述したように、本実施形態によれば、特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすることができる。
[第三実施形態]
図17を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1について説明する。図17は、第三実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る車両用表示システム1は、基本的な構成は第一実施形態の車両用表示システム1と同様である。本実施形態の車両用表示システム1は、車両用表示制御装置10における情報処理が第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。
標識情報取得部12は、ナビゲーションシステムから取得したナビゲーション情報に基づいて、標識情報を取得する。標識情報取得部12は、新しく取得した標識情報と、すでに取得した標識情報とを比較して、距離のみが異なる同じ標識情報が存在する場合、すでに取得した標識情報を新しく取得した標識情報に更新して置き換える。距離のみが異なる同じ標識情報とは、例えば、同じ交差点の案内標識であって、距離が短くなった標識のことをいう。
次に、車両用表示制御装置10における情報処理について説明する。図17に示すフローチャートのステップS31、ステップS34ないしステップS38の処理は、図8に示すフローチャートのステップS11、ステップS12ないしステップS16の処理と同様である。
車両用表示制御装置10は、距離のみが異なる同じ標識情報をすでに取得しているか否かを判定する(ステップS32)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、標識情報取得部12によって、車両が走行中の道路の進行方向前方に設置されている標識情報が取得された場合(ステップS31でYes)、新しく取得した標識情報と、すでに取得した標識情報とを比較して、距離のみが異なる同じ標識情報が存在する場合(ステップS32でYes)、ステップS33に進む。車両用表示制御装置10は、標識情報取得部12によって、新しく取得した標識情報と、すでに取得した標識情報とを比較して、距離のみが異なる同じ標識情報が存在しない場合(ステップS32でNo)、ステップS34に進む。
車両用表示制御装置10は、標識情報を更新する(ステップS33)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、すでに取得した標識情報を新しく取得した標識情報に更新して置き換える。車両用表示制御装置10は、ステップS34に進む。
このようにして、車両用表示システム1は、例えば、同じ交差点の案内標識であって、距離が短くなった標識の標識情報を取得すると、すでに取得した標識情報を新しく取得した標識情報に更新して置き換える。
上述したように、本実施形態によれば、例えば、同じ交差点の案内標識であって、距離が短くなった標識の標識情報を取得したようなときに、すでに取得した標識情報を新しく取得した標識情報に更新して置き換えることができる。これにより、本実施形態は、同じ内容で距離が異なる標識を複数表示してしまうことを抑制することができる。このようにして、本実施形態は、標識情報を適切に確認可能にすることができる。
[第四実施形態]
図18を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1について説明する。図18は、第四実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態に係る車両用表示システム1は、基本的な構成は第一実施形態の車両用表示システム1と同様である。本実施形態の車両用表示システム1は、車両用表示制御装置10における情報処理が第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。本実施形態では、複数の標識情報が取得された場合について説明する。
車両用表示制御装置10は、複数の標識情報が取得された場合、標識情報に優先順位付けを行って、優先順位の高い標識情報を優先してモニタ20に表示する。車両用表示制御装置10は、さらに図示しない経路情報取得部と順位判定部(優先順位判定部)とを有する。
経路情報取得部は、設定された目的地までの経路情報を取得する。より詳しくは、経路情報取得部は、ナビゲーション情報から、目的地情報または経路案内情報を取得する。経路情報取得部は、取得した経路情報を順位判定部に出力する。
順位判定部は、取得した複数の標識情報の優先順位を判定する。本実施形態では、順位判定部は、経路情報に基づいて、例えば、右折または左折する交差点、または、分岐点に対応する標識情報の優先順位を高くする。または、順位判定部は、例えば、新しく取得した標識情報の優先順位を高くしてもよい。または、順位判定部は、例えば、車両の現在位置から近い特定事象を示す標識情報の優先順位を高くしてもよい。または、順位判定部は、例えば、燃料に基づいて算出した走行可能距離が閾値以下になった場合は、ガソリンスタンドを備えたサービス・エリアの標識情報の優先順位を高くしてもよい。または、順位判定部は、例えば、運転継続時間が閾値時間以上になった場合、サービス・エリア、パーキングエリア、道の駅、ドライブイン、コンビニエンスストア、ガソリンスタンドの標識情報の優先順位を高くしてもよい。または、順位判定部は、例えば、ユーザが任意に優先順位を設定可能にしてもよい。
次に、車両用表示制御装置10における情報処理について説明する。
車両用表示制御装置10は、新しい標識情報があるか否かを判定する(ステップS41)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、標識情報取得部12によって、車両が走行中の道路の進行方向前方に設置されている標識情報が新しく取得された場合(ステップS41でYes)、ステップS42に進む。車両用表示制御装置10は、標識情報取得部12によって、車両が走行中の道路の進行方向前方に設置されている標識情報が新しく取得されていない場合(ステップS41でNo)、ステップS41の処理を再度実行する。
車両用表示制御装置10は、他の標識情報があるか否かを判定する(ステップS42)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、すでに取得された他の標識情報がある場合(ステップS42でYes)、ステップS43に進む。車両用表示制御装置10は、すでに取得された他の標識情報がない場合(ステップS42でNo)、ステップS47に進む。
車両用表示制御装置10は、標識情報の優先順位付けを行う(ステップS43)。より詳しくは、例えば、車両用表示制御装置10は、順位判定部によって、ナビゲーションシステムから取得したナビゲーション情報に、目的地情報または経路案内情報が含まれている場合、右折または左折する交差点、または、分岐点に対応する標識の優先順位を高く判定する。車両用表示制御装置10は、ステップS44に進む。
車両用表示制御装置10は、優先順位の一番高い標識情報について処理を実行する(ステップS44)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、優先順位の一番高い標識情報について、図8に示すフローチャートのステップS12ないしステップS16の処理を実行する。
車両用表示制御装置10は、ステップS44の処理を行うと同時に、優先順位の低い標識情報について処理を保留する(ステップS45)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、モニタ20に表示中の優先順位の低い標識情報が存在する場合、当該標識を非表示にする。
車両用表示制御装置10は、優先順位の低い標識情報の特定事象の位置を通過したか否かを判定する(ステップS46)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、ナビゲーション情報と優先順位の低い標識情報とに基づいて、車両の現在位置が、すべての優先順位の低い標識に対応する特定事象の位置を通過したか否かを判定する。車両用表示制御装置10は、車両の現在位置がすべての優先順位の低い標識に対応する特定事象の位置を通過した場合(ステップS46でYes)、処理を終了する。車両用表示制御装置10は、車両の現在位置がすべての優先順位の低い特定事象の位置を通過していない場合(ステップS46でNo)、ステップS43に戻って再度処理を実行する。
車両用表示制御装置10は、新しい標識情報について処理を実行する(ステップS47)。より詳しくは、車両用表示制御装置10は、新しい標識情報について、図8に示すフローチャートのステップS12ないしステップS16の処理を実行する。
このようにして、複数の標識情報が取得された場合、標識情報に優先順位付けを行って、優先順位の高い標識情報を優先してモニタ20に表示する。
上述したように、本実施形態によれば、複数の標識情報が取得された場合、標識情報に優先順位付けを行って、優先順位の高い標識情報を優先してモニタ20に表示することができる。本実施形態によれば、複数の標識が存在しても、特定事象までの距離の記載を含む標識を適切に確認可能にすることができる。
図示した車両用表示システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用表示システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
第一実施形態では、標識情報は、ナビゲーションシステムから取得したナビゲーション情報から取得するものとしたが、これに限定されない。標識情報は、通信回線を介して、取得する地図情報から取得してもよい。
車両用表示制御装置10は、さらに経路情報取得部と、判断部とを備えていてもよい。経路情報取得部は、第四実施形態と同様に設定された目的地までの経路情報を取得する。判断部は、標識情報取得部12が取得した標識情報に対応する特定事象が、経路情報取得部が取得した経路情報において、通知を要する特定事象であるか否かを判断する。判断部は、特定事象が、例えば、経路上において右折または左折する交差点、または、分岐点である場合、通知を要する特定事象であると判定してもよい。距離算出部13は、判断部によって、特定事象が、経路情報取得部が取得した経路情報において通知を要する特定事象であると判断された場合に、車両の現在位置から特定事象までの距離を算出する。これにより、目的地までの経路上において通知を要する特定事象に限って処理を行う。このようにして、処理の負荷を軽減するとともに、標識を適切に確認可能にすることができる。
1 車両用表示システム
10 車両用表示制御装置
11 現在位置情報取得部
12 標識情報取得部
13 距離算出部
14 合成処理部
15 表示制御部
20 モニタ(表示部)
100 標識映像データ(標識情報)
110 合成映像データ

Claims (10)

  1. 移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
    前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得部と、
    前記現在位置情報取得部が取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出部と、
    前記標識情報取得部が取得した前記標識情報に対し、前記距離算出部が算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用表示制御装置。
  2. 前記標識情報取得部は、前記移動体の現在位置情報および現在位置情報の推移から、前記移動体が走行中の道路における特定事象までの距離を示す標識の標識情報を、地図情報として記憶されている標識情報から取得する、
    請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  3. 前記標識情報取得部は、前記移動体の進行方向を撮影した映像から、前記移動体が走行中の道路における特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する、
    請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記標識情報取得部が取得した前記標識情報に対し、実際の標識に距離情報が記載されている位置に、前記距離算出部が算出した距離情報を置き換えて表示させる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記標識情報取得部は、特定事象までの距離を示す標識情報として、特定事象までの距離が所定距離未満である標識情報を取得し、
    前記表示制御部は、前記標識情報取得部が取得した前記標識情報に対し、前記移動体の移動に伴い、所定距離ごとの距離情報を含めて、表示部に表示させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  6. 設定された目的地までの経路情報を取得する経路情報取得部と、
    前記標識情報取得部が取得した標識情報における特定事象を通過する経路において通知を要する特定事象であるか否かを判断する判断部と、
    をさらに備え、
    前記距離算出部は、前記特定事象が、前記経路情報取得部が取得した経路情報において通知を要する特定事象である場合に、前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  7. 前記標識情報取得部が取得した標識情報が複数存在するとき、標識情報を表示する優先順位を判定する優先順位判定部、
    をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記標識情報取得部が取得した複数の前記標識情報に対し、前記優先順位判定部が判定した優先順位に従って、表示部に表示させる、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用表示制御装置と、
    前記表示部と、を備える車両用表示システム。
  9. 移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
    前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得ステップと、
    前記現在位置情報取得ステップにおいて取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出ステップと、
    前記標識情報取得ステップにおいて取得した前記標識情報に対し、前記距離算出ステップにおいて算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を含む車両用表示制御方法。
  10. 移動体の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
    前記移動体が走行中の道路における、特定事象までの距離を示す標識の標識情報を取得する標識情報取得ステップと、
    前記現在位置情報取得ステップにおいて取得した前記移動体の現在位置から前記特定事象までの距離を算出する距離算出ステップと、
    前記標識情報取得ステップにおいて取得した前記標識情報に対し、前記距離算出ステップにおいて算出した距離情報を含めて、表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させるためのプログラム。
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