JP2018069664A - 印刷装置および被印刷物の高さ検出方法 - Google Patents

印刷装置および被印刷物の高さ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被印刷物の高さの調節を短時間かつ容易に行うことができ、高さ調節の際に被印刷物のテーブルに対する位置がずれ難い印刷装置および被印刷物の高さ検出方法を提供する。
【解決手段】印刷装置1は、被印刷物5が載置され、副走査方向Yに被印刷物5を移動させるテーブル50と、テーブル50を上下方向に移動させる第2テーブル移動機構52と、テーブル50に載置された被印刷物5にインクを吐出するインクヘッド36と、インクヘッド36を主走査方向に搬送するキャリッジ34と、テーブル50の上方に設けられた板部材44と、板部材44を通常高さ位置Pにおいて上方から支持するバネ45と、インクヘッド36の下端よりも低い位置でかつ通常高さ位置Pよりも高い位置に設けられ、上方向に移動する被印刷物5が接触することにより上昇する板部材44を検出する1または複数のセンサ47と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置および被印刷物の高さ検出方法に関する。
従来から、立体物などの被印刷物に印刷を行う印刷装置として、いわゆる、フラットベッドタイプの印刷装置が知られている。フラットベッドタイプの印刷装置として、例えば特許文献1には、主走査方向に延びたガイドレールと、ガイドレールに摺動自在に設けられたインクヘッドと、被印刷物が載置され、副走査方向に被印刷物を搬送するテーブルとを備えたプリンタが開示されている。
ところで、上記のような印刷装置においては、インクの吐出高さが決まっている。インクヘッドと被印刷物との間隔を所定の値にするために、被印刷物の高さの調整が行われる。詳しくは、印刷装置には、副走査方向に搬送される被印刷物が接触したときに揺動する板金プレートと、当該揺動する板金プレートを検出するセンサとが設けられている。板金プレートの振れ幅によって、当該板金プレートがセンサに検出される。つまり、板金プレートが一定の振れ幅以上で揺動したときに、被印刷物が板金プレートに接触したと判断する。このような方法によって、被印刷物が板金プレートに接触したと判断されるまで当該被印刷物の移動処理が実施される。
特開2013−1004号公報
上記従来の被印刷物の高さを調節する処理においては、被印刷物が載置されたテーブルをまず最下点まで下降させ、副走査方向の後方に移動させた後、副走査方向の前方に移動させる。しかしながら、上記前方への移動の際に被印刷物が板金プレートに接触しない場合(すなわち、被印刷物の高さが不足している場合)には、テーブルを所定高さ分上昇させ、副走査方向の後方に移動させた後、副走査方向の前方に移動させる。そのため、被印刷物が板金プレートに接触したと判断されるまで、上記のような移動処理を繰り返さなければならない。その結果、被印刷物の高さの調節に多くの時間を要していた。また、テーブル上の被印刷物が板金プレートに接触した際に、テーブルに対する被印刷物の位置がずれてしまうことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被印刷物の高さの調節を短時間かつ容易に行うことができ、高さ調節の際に被印刷物のテーブルに対する位置がずれ難い印刷装置および被印刷物の高さ検出方法を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、被印刷物が載置され、第1方向に前記被印刷物を移動させるテーブルと、前記テーブルを上下方向に移動させる昇降機構と、前記テーブルに載置された前記被印刷物にインクを吐出するインクヘッドと、前記インクヘッドを保持し当該インクヘッドを前記第1方向に垂直な第2方向に搬送するキャリッジと、前記テーブルの上方に設けられた板部材と、前記板部材を通常高さ位置において上方から支持する弾性部材と、前記インクヘッドの下端よりも低い位置でかつ前記通常高さ位置よりも高い位置に設けられ、前記テーブルにより上方向に移動する前記被印刷物が接触することによって上昇する前記板部材を検出する1または複数のセンサと、を備えている。
本発明に係る印刷装置によれば、テーブルを上昇させることで上方向に移動する被印刷物に接触するように板部材を設け、当該接触により上昇する板部材を検出するセンサを設けるようにした。これにより、被印刷物の高さ調節の際に、被印刷物が板金プレートに接触したと判断されるまで、テーブルの上昇、後方への移動および前方への移動を繰り返すといった従来の処理が不要となる。このことによって、被印刷物の高さの調節を短時間かつ容易に行うことができる。また、本発明では被印刷物を下方から板部材に接触させるようにしたので、従来のように副走査方向に移動する被印刷物を接触させて板金プレートを揺動させるようなことがない。これによって、被印刷物の高さ調節の際に、当該被印刷物のテーブルに対する位置ずれが生じ難くなる。
本発明によれば、被印刷物の高さの調節を短時間かつ容易に行うことができ、高さ調節の際に被印刷物のテーブルに対する位置がずれ難い印刷装置および被印刷物の高さ検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフロントカバーを開けた状態の印刷装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置の要部を模式的に示した平面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリッジ、インクヘッド、および紫外線照射ランプを模式的に示した正面図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置の制御系統を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るケースの内部構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る板部材を上方から見た図である。 本発明の一実施形態に係る被印刷物の高さ検出方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は本実施形態に係る印刷装置1を示す斜視図である。図2はフロントカバー20を開けた状態の印刷装置1を示す正面図である。以下の説明では、印刷装置1を正面から見たときに、印刷装置1から遠ざかる方を前方、印刷装置1に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、印刷装置1を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F,Rr,L,R,U,Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、印刷装置1の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Xは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Xは左右方向である。符号Yは、副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Yは前後方向である。主走査方向Xと副走査方向Yとは平面視において直交している。符号Zは、高さ方向、すなわち、上下方向を示している。ただし、主走査方向X、副走査方向Yおよび高さ方向Zは、特に限定されず、印刷装置1の形態に応じて適宜に設定可能である。本実施形態では、副走査方向Yが本発明の「第1方向」に対応し、主走査方向Xが本発明の「第2方向」に対応する。
印刷装置1は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。印刷装置1は、いわゆるフラットベッドタイプのプリンタである。
印刷装置1は、例えば立体物などの被印刷物5(図2参照)にインクを吐出して、被印刷物5に印刷を行う装置である。図1に示すように、印刷装置1は、箱状に形成されている。詳細には、印刷装置1は、ケース10と、フロントカバー20と、操作パネル25とを備えている。ケース10は、ベース部11と、前壁部12と、後壁部13と、左壁部14と、右壁部15と、天面部16a,16bとを有している。ベース部11は、板状の部材である。前壁部12は、ベース部11の前端の右部に接続され、ベース部11の前端の右部から上方に延びている。後壁部13は、ベース部11の後端に接続され、ベース部11の後端から上方に延びている。左壁部14は、ベース部11の左端に接続され、ベース部11の左端から上方に延びている。左壁部14の後端は、後壁部13の左端に接続されている。右壁部15は、ベース部11の右端に接続され、ベース部11の右端から上方に延びている。右壁部15の前端は、前壁部12の右端に接続され、右壁部15の後端は、後壁部13の右端に接続されている。天面部16aは、前壁部12の上端、左壁部14の前部の上端、右壁部15の前部の上端、および天面部16bの前端にそれぞれ接続されている。天面部16bは、後壁部13の上端、左壁部14の後部の上端、右壁部15の後部の上端、および天面部16aの後端にそれぞれ接続されている。図2に示すように、ケース10の前部には、開口17が形成されている。
フロントカバー20は、ケース10の開口17を開閉自在に設けられている。フロントカバー20は、後端を軸にして当該軸回りに回転可能なようにケース10の天面部16aに支持されている。
図2に示すように、ベース部11、前壁部12、後壁部13、左壁部14、右壁部15、天面部16a,16bおよびフロントカバー20に囲まれることによって、印刷装置1において内部空間18が形成されている。フロントカバー20の後端を軸にして、当該フロントカバー20を上方に回動させることによって、内部空間18と外部空間とが連通される。内部空間18は、被印刷物5に対して印刷が行われる空間である。このように、印刷が行われる内部空間18がケース10およびフロントカバー20によって囲まれていることによって、印刷中に外部の塵および埃が内部空間18に入り込み難くなっている。
図1に示すように、フロントカバー20には、窓部21,22が設けられている。窓部21,22は、例えば透明のアクリル板によって形成されている。作業者は、窓部21,22を通じて内部空間18を視認することができる。また、フロントカバー20の前部には、取っ手23が設けられている。作業者は、取っ手23を持ってフロントカバー20を上方に回動させることができる。
操作パネル25は、ケース10の右前部に設けられている。詳しくは、操作パネル25は、天面部16aの右前部に設けられている。操作パネル25は、作業者が印刷に関する操作を行うパネルである。図示は省略するが、操作パネル25には、例えば光沢感の有無などの印刷の種類、解像度、印刷の状況などの印刷に関する情報が表示される表示部、および印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
次に、印刷装置1の内部構成について説明する。図3は印刷装置1の要部を示す平面図である。なお、理解を容易にするため、図3は、前壁部12、後壁部13、左壁部14、右壁部15、天面部16a,16bおよびフロントカバー20が取り外された状態を示している。図4はキャリッジ34、インクヘッド36および紫外線照射ランプ38a,38bを示す正面図である。図5は印刷装置1の制御系統を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置1は、ガイドレール32と、キャリッジ34と、インクヘッド36と、紫外線照射ランプ38a,38b(図4参照)と、テーブル50と、制御装置90(図5参照)とを備えている。
ガイドレール32は、インクヘッド36を主走査方向Xに案内する。図2に示すように、ガイドレール32は、主走査方向Xに延びている。ケース10内には、主走査方向Xに延びた内壁41が設けられている。内壁41の左端は左壁部14に接続され、内壁41の右端は右壁部15に接続されている。ガイドレール32は内壁41に固定されている。
図3に示すように、キャリッジ34は、ガイドレール32に係合している。キャリッジ34は、ガイドレール32に摺動自在に設けられている。キャリッジ34は、ガイドレール32に沿って主走査方向Xへの移動が可能である。キャリッジ34にはインクヘッド36が設けられている。
図4に示すように、キャリッジ34には複数のインクヘッド36が設けられている。本実施形態では、インクヘッド36の数を6つとしたが、インクヘッド36の数は特に限定されない。複数のインクヘッド36は、主走査方向Xに並んで配置されている。インクヘッド36は、被印刷物5に向かって紫外線硬化インクを吐出するものである。詳しくは、インクヘッド36には図示しないノズルが設けられている。インクヘッド36の前記ノズルから下方に向かって紫外線硬化インクが吐出される。紫外線硬化インクとは、紫外線を照射させることによって硬化するインクのことである。以下の説明において、紫外線硬化インクのことを単にインクとも称する。
インクヘッド36には、対応するインクカートリッジ39(図2参照)が接続されている。インクヘッド36とインクカートリッジ39とは、図示しないインクチューブによって接続されている。図2に示すように、インクカートリッジ39は、例えばインクヘッド36と同数、つまり6つ設けられており、それぞれ色の異なるインクがインクカートリッジ39に充填されている。これにより、インクヘッド36の前記ノズルから互いに異なるインクが吐出される。ケース10の内部であって、ベース部11の左後部には、インクカートリッジ収容部42が設けられている。インクカートリッジ39は、インクカートリッジ収容部42に収容されている。
図4に示すように、キャリッジ34には、紫外線照射ランプ38a,38bが設けられている。紫外線照射ランプ38a,38bは、インクヘッド36から吐出されたインクを硬化させるための紫外線を照射する。紫外線照射ランプ38a,38bは、被印刷物5に吐出された紫外線硬化インクを硬化させる。紫外線照射ランプ38aは、キャリッジ34の左部であって、最左端のインクヘッド36の左方に配置されている。紫外線照射ランプ38bは、キャリッジ34の右部であって、最右端のインクヘッド36の右方に配置されている。紫外線照射ランプ38a,38b、複数のインクヘッド36は、主走査方向Xに並んで配置されている。
キャリッジ34、インクヘッド36および紫外線照射ランプ38a,38bは、一体となって、ガイドレール32に沿って主走査方向Xに移動する。図3に示すように、キャリッジ34には、ヘッド駆動装置40が接続されている。ヘッド駆動装置40は、キャリッジ34をガイドレール32に沿って主走査方向Xに移動させる。ヘッド駆動装置40による駆動によって、キャリッジ34、インクヘッド36、および紫外線照射ランプ38a,38bが主走査方向Xに移動する。ヘッド駆動装置40の構成は特に限定されないが、例えばモータ等を採用することができる。
次に、テーブル50について説明する。図2に示すように、テーブル50は、被印刷物5が載置され、当該被印刷物5を副走査方向Yに移動させる。テーブル50は、ケース10の内部空間18に配置されている。テーブル50は、ガイドレール32およびインクヘッド36(図3参照)よりも下方に配置されている。図3に示すように、テーブル50は、平面視においてベース部11における主走査方向Xの中央部分に配置されている。インクヘッド36は、テーブル50に載置された被印刷物5(図2参照)に向かってインクを吐出する。紫外線照射ランプ38a,38b(図4参照)は、被印刷物5に吐出されたインクに向かって紫外線を照射することによって当該インクを硬化させる。
図2に示すように、テーブル50の上方には、板部材44が設けられている。板部材44は、平面視で正方形状または矩形状に形成されている。図7に示すように、板部材44は、平面視においてテーブル50の面積よりも大きい。図6に示すように、ケース10内には、上述した内壁41を支持し、副走査方向Yに延びた上方支持板材43が設けられている。板部材44は、上方支持板材43の下部に接続されたバネ45に接続されている。このバネ45は、複数設けられており、板部材44の四隅にそれぞれ接続されている(図7参照)。
板部材44は、複数の支持部材46により支持されている。支持部材46は、板部材44の縁部を支持している。支持部材46は、例えばL字型に形成されている。但し、支持部材46の形状はL字型に限定されるものではない。支持部材46の上端は、上述の上方支持板材43に固定されている。板部材44は、支持部材46により上方に移動自在に支持されている。図6に示すように、板部材44は、通常時(つまり、被印刷物5が接触していないとき)には、バネ45および支持部材46に支持されることによって通常高さ位置Pに配置されている。詳細には、テーブル50に載置された被印刷物5が上昇することにより当該被印刷物5が板部材44の下面に接触したときに、バネ45が縮み、板部材44は上方に移動するように支持部材46に支持されている。このとき、板部材44の位置は、上述した通常高さ位置Pよりも高くなる。
図6に示すように、ケース10内には、複数(例えば4つ)のセンサ47が設けられている。センサ47は、上述した通常高さ位置Pよりも高い位置に設けられている。また、図7に示すように、センサ47は、平面視で例えば板部材44の四つ角の外側に配置されている。詳細には、板部材44の前端44fよりも前方の左側および右側にそれぞれセンサ47が配置され、当該板部材44の後端44kよりも後方の左側および右側にそれぞれセンサ47が配置されている。このような構成において、テーブル50の上昇により上方に移動する被印刷物5が板部材44に接触し、これによって上昇する板部材44がセンサ47により検出されるようになっている。被印刷物5の板部材44に対する接触位置や当該被印刷物5の形状等に起因して、板部材44が傾斜した状態で上方に移動する場合であっても、複数のセンサ47のうち何れかのセンサ47により検出されれば、板部材44に被印刷物5が接触したことを認識することができる。
本実施形態では、センサ47として、例えばフォトマイクロセンサ、光電センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、撮像センサ、または近接センサ等を用いることができる。比較的経済的であって、設置スペースをあまり取らないという観点から、フォトマイクロセンサ(例えば反射型)を好適に用いることができる。センサ47としてフォトマイクロセンサを用いる場合、板部材44に対して照射され反射した光の量を検知することによって、被印刷物5の接触により上昇した板部材44の有無を検出することができる。センサ47により板部材44が検出された場合には、板部材44が上述の通常高さ位置Pよりも高い位置に移動していることとなり、被印刷物5が板部材44に接触したことが分かる。一方、センサ47により板部材44が検出されない場合には、板部材44に被印刷物5が接触しておらず、板部材44は上述の通常高さ位置Pに維持されていることとなる。
本実施形態では、図示は省略するが、テーブル50には、複数の微小な孔が形成されている。テーブル50の下方には、図示しない吸引装置が配置されている。この吸引装置は、テーブル50に形成された上記微小な孔を通じて、テーブル50の上方の空気をテーブル50の下方に向かって吸引することで、被印刷物5をテーブル50に向かって吸引する。このことによって、被印刷物5をテーブル50に密着させることができる。これにより、被印刷物5がテーブル50から浮き上がることに起因して印刷が歪むことを抑制することができる。
続いて、テーブル50の移動について説明する。テーブル50は、副走査方向Y(前後方向)、および高さ方向Z(上下方向)に移動可能に構成されている。本実施形態では、図2に示すように、第1テーブル移動機構51によって、テーブル50が副走査方向Yに移動する。また、第2テーブル移動機構52によって、テーブル50が高さ方向Zに移動する。図3に示すように、ベース部11の主走査方向Xの中央部分には、開口11aが形成されている。第1テーブル移動機構51および第2テーブル移動機構52は、平面視において、開口11a内および開口11aの周辺に設けられている。
第1テーブル移動機構51は、第1シャフト61と、第2シャフト62と、搬送部材64と、駆動モータ67(図5参照)とを備えている。第1シャフト61および第2シャフト62は、それぞれ副走査方向Yに延びている。第1シャフト61と第2シャフト62とは平行に配置されている。第1シャフト61および第2シャフト62は、ベース部11に支持されている。搬送部材64は、第1シャフト61および第2シャフト62に対して摺動自在に設けられている。搬送部材64は、平板64aと、第1筒状部64bと、第2筒状部64cとを有している。平板64aは、ベース部11の開口11aの下方に位置されている。平板64aは、主走査方向Xに延びている。図2に示すように、平板64aには、高さ調整部材68を介して、テーブル50が載置される。第1筒状部64bは平板64aの左端に設けられ、第2筒状部64cは平板64aの右端に設けられている。第1筒状部64bには、第1シャフト61が摺動自在に挿通されている。第2筒状部64cには、第2シャフト62が摺動自在に挿通されている。図5に示すように、駆動モータ67は、テーブル50を副走査方向Yに移動させる駆動源である。駆動モータ67はテーブル50に接続されている。図3に示すように、テーブル50は、駆動モータ67による駆動によって、第1シャフト61および第2シャフト62に沿って搬送部材64が移動することで、副走査方向Yに移動するようになっている。
図2に示すように、第2テーブル移動機構52は、テーブル50を高さ方向Z(上下方向)に移動させる。第2テーブル移動機構52における、テーブル50を高さ方向Zに移動させる具体的な構成は、特に限定されない。例えば、第2テーブル移動機構52は、高さ調整部材68と、駆動モータ69(図5参照)とを備えている。テーブル50は、高さ調整部材68を介して、駆動モータ69に接続されている。高さ調整部材68は、テーブル50の底面に設けられており、高さが可変な部材である。駆動モータ69は、高さ調整部材68に接続されており、当該高さ調整部材68の高さを調整する。これによって、高さ調整部材68の高さが調節され、その結果テーブル50の高さが調節される。
図5に示すように、制御装置90は、印刷に関する制御を行う。制御装置90の構成は特に限定されない。制御装置90は、例えばコンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUと呼ぶ)と、当該CPUが実行するプログラムなどが格納されたROMと、RAM等を備えていてもよい。
制御装置90は、操作パネル25に接続されている。作業者が操作パネル25を操作することで、操作パネル25から制御装置90に信号が送信される。制御装置90は、操作パネル25から受信した信号に基づいて印刷の制御を行う。制御装置90は、キャリッジ34に接続されたヘッド駆動装置40に接続されている。制御装置90は、ヘッド駆動装置40による駆動を制御することで、キャリッジ34、インクヘッド36および紫外線照射ランプ38a,38bが主走査方向Xに沿って移動する。また、制御装置90は、複数のインクヘッド36および紫外線照射ランプ38a,38bに接続されている。制御装置90は、テーブル50に載置された被印刷物5(図2参照)に対してインクヘッド36がインクを吐出するタイミング等を制御する。また、制御装置90は、被印刷物5に吐出されたインクに対して、紫外線照射ランプ38a,38bが紫外線を照射するタイミング等を制御する。制御装置90は、第1テーブル移動機構51の駆動モータ67、および第2テーブル移動機構52の駆動モータ69に接続されている。制御装置90は第1テーブル移動機構51の駆動モータ67を制御することによって、テーブル50が副走査方向Yに沿って移動する。制御装置90は、第2テーブル移動機構52の駆動モータ69を制御することによって、テーブル50が高さ方向Zに移動する。
次に、被印刷物5の高さ検出方法の流れについて説明する。図8に示すように、まず、被印刷物5が載置されたテーブル50を所定位置まで移動させる(ステップS1)。この場合、上記のテーブル50を例えば最下方まで移動させた後、最後方まで移動させることにより、テーブル50を所定位置に配置する。次に、所定位置に位置するテーブル50を第2テーブル移動機構52により上方に移動させる(ステップS2)。そして、テーブル50に載置された被印刷物5が接触することにより上昇する板部材44をセンサ47により検出する(ステップS3)。ここで、板部材44に対する被印刷物5の接触をセンサ47により検出した時点でテーブル50を停止させ、そこから当該テーブル50を所定量下降させる。好適には、さらに当該テーブル50を再び上方に移動させる動作を数回繰り返すと良い。この繰り返しの時、2回目以降の上方への移動位置の上限は、前回センサ47により検出された、被印刷物5が板部材44と接触した時のテーブル50の位置よりも低い位置とすることが望ましい。このことによって、テーブル50上の被印刷物5とインクヘッド36との距離を正確に位置合わせすることができる。
以上のように、本実施形態によれば、テーブル50を上昇させることで上方向に移動する被印刷物5に接触するように板部材44を設け、当該接触により上昇する板部材44を検出するセンサ47を設けるようにした。これにより、被印刷物5の高さ調節の際に、被印刷物5が板金プレートに接触したと判断されるまで、テーブルの後方への移動、上昇および前方への移動を繰り返すといった従来の処理が不要となる。このことによって、被印刷物5の高さの調節を短時間かつ容易に行うことができる。また、被印刷物5を下方から板部材44に接触させるようにしたので、従来のように副走査方向Yに移動する被印刷物5を接触させて板金プレートを揺動させるようなことがない。これによって、被印刷物5の高さ調節の際に、当該被印刷物5のテーブル50に対する位置ずれが生じ難くなる。
また、本実施形態によれば、板部材44は平面視で正方形状または矩形状に形成されていることにより、テーブル50の例えば端部に配置された被印刷物5であっても、板部材44に接触し易くなる。また、板部材44が平面視でテーブル50の面積よりも大きいので、被印刷物5を板部材44に対してより接触させ易くなる。
また、本実施形態によれば、板部材44が複数の支持部材46に支持されていることによって、バネ45に対する負荷を小さくすることができると共に、板部材44が揺れることを抑制でき安定する。
また、本実施形態によれば、支持部材46がL字型に形成されていることで、板部材44の縁部を下方から支持することができ、被印刷物5が板部材44に接触したときに、当該板部材44が斜め方向にずれることなく上方にのみ押し上げられるように支持することが可能となる。
また、本実施形態によれば、センサ47が平面視で板部材44の四つ角の外側に設けられていることによって、被印刷物5の接触により上昇する板部材44に対してセンサ47が干渉対象となることを回避することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で、例えば以下のように実施することが可能である。
上記実施形態では、板部材44の前端44fよりも前方の左側および右側にそれぞれセンサ47が配置され、当該板部材44の後端44kよりも後方の左側および右側にそれぞれセンサ47が配置されるようにした。しかし、これに限定されるものではない。例えば、板部材44の左端44l(図7参照)よりも左方の前側および後ろ側にそれぞれセンサ47を配置し、当該板部材44の右端44r(図7参照)よりも右方の前側および後ろ側にそれぞれセンサ47を配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では支持部材46を設けるようにしたが、これは、板部材44が上昇前の静止状態でセンサ47の出力をリセットする、かつ、バネ45に常時掛かる板部材44の重力を低減またはなくすという観点で有効である。
また、上記実施形態では、キャリッジ34を左右方向に移動させ、テーブル50を前後方向に移動させるように構成したが、これに限定されるものではない。キャリッジ34を前後方向に移動させ、テーブル50を左右方向に移動させるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、複数のセンサ47を設けるようにしたが、センサ47は少なくとも一つ設ければよい。
上記実施形態および前述の変形例は、適宜に組み合わせてもよい。
1 印刷装置
5 被印刷物
10 ケース
18 内部空間
20 フロントカバー
25 操作パネル
32 ガイドレール
34 キャリッジ
36 インクヘッド
39 インクカートリッジ
44 板部材
45 バネ(弾性部材)
46 支持部材
47 センサ
50 テーブル
52 第2テーブル移動機構(昇降機構)
90 制御装置
P 通常高さ位置
X 主走査方向(第2方向)
Y 副走査方向(第1方向)

Claims (6)

  1. 被印刷物が載置され、第1方向に前記被印刷物を移動させるテーブルと、
    前記テーブルを上下方向に移動させる昇降機構と、
    前記テーブルに載置された前記被印刷物にインクを吐出するインクヘッドと、
    前記インクヘッドを保持し当該インクヘッドを前記第1方向に垂直な第2方向に搬送するキャリッジと、
    前記テーブルの上方に設けられた板部材と、
    前記板部材を通常高さ位置において上方から支持する弾性部材と、
    前記インクヘッドの下端よりも低い位置でかつ前記通常高さ位置よりも高い位置に設けられ、前記テーブルにより上方向に移動する前記被印刷物が接触することによって上昇する前記板部材を検出する1または複数のセンサと、を備えた、印刷装置。
  2. 前記板部材は、平面視で正方形状または矩形状に形成されており、平面視で前記テーブルの面積よりも大きい、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記テーブルに載置された前記被印刷物が前記板部材に接触したときに当該板部材が上方に移動可能となるよう前記板部材の縁部を支持する複数の支持部材をさらに備えた、請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記支持部材はL字型に形成されている、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記センサは、平面視で前記板部材の四つ角の外側に設けられている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 印刷装置による印刷の前に被印刷物の高さを検出する被印刷物の高さ検出方法であって、
    前記印刷装置は、
    被印刷物が載置され、第1方向に前記被印刷物を移動させるテーブルと、
    前記テーブルを上下方向に移動させる昇降機構と、
    前記テーブルの上方に設けられた板部材と、
    前記板部材を通常高さ位置において上方から支持する弾性部材と、
    前記インクヘッドの下端よりも低い位置でかつ前記通常高さ位置よりも高い位置に設けられ、前記テーブルにより上方向に移動する前記被印刷物が前記板部材に接触することによって上昇する前記板部材を検出する1または複数のセンサと、を有し、
    前記被印刷物が載置された前記テーブルを所定位置まで移動させる工程と、
    前記テーブルを前記昇降機構により上方に移動させる工程と、
    前記テーブルに載置された前記被印刷物が接触することにより上昇する前記板部材を前記センサにより検出する工程と、を備えた、被印刷物の高さ検出方法。
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