JP2018065337A - 印刷装置 - Google Patents

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祐司 坂田
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豊寿 中尾
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元邦 木下
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Abstract

【課題】被印刷物の位置を検出し、検出した位置に基づいて被印刷物に印刷をする。【解決手段】印刷装置100は、被印刷物5が配置される配置孔8aが形成されたパレット8と、パレット8が載置されるテーブル50よりも上方に配置され、被印刷物5に接触可能な接触部材74と、接触部材74を振動させて接触部材74が被印刷物5に接触したことを検出可能な振動センサ72と、制御装置90を備えている。パレット8の配置孔8aの側面には、外方に延びた挿入溝9aが形成されている。制御装置90は、パレット8の挿入溝9aに接触部材74を挿入させて、接触部材74を被印刷物5に接触させる接触制御部97と、被印刷物5に接触部材74が接触したことを振動センサ72が検出することで、被印刷物5の実位置を検出する検出部93と、上記実位置に基づいて被印刷物5に対して印刷を行う印刷部94を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、印刷装置に関する。
例えば、立体物の被印刷物に対して印刷を行う印刷装置が開示されている(特許文献1参照)。この種の印刷装置では、被印刷物の位置を検出することが行われる。例えば、印刷装置は、被印刷物が載置されるテーブルと、被印刷物の表面に接触可能な棒状の接触子、および、接触子を三次元方向に移動させる移動機構を有し、テーブルに載置された被印刷物と接触子の接触状態を示す信号を出力する接触センサと、接触センサから出力された信号に基づいて、被印刷物の位置を検出する位置検出手段を備えている。
この接触子は、振動した状態で先端が被印刷物に接触する。ここでは、接触子における被印刷物と接触する点を接触点という。そして、接触点と被印刷物の接触によって接触点の振動が停止する。接触センサは、接触点の振動が停止したときの状態を示す信号である接触信号を位置検出手段に出力する。位置検出手段は、接触信号を受信することによって、テーブルに対する被印刷物の位置を検出する。印刷装置は、検出した被印刷物の位置に基づいて、被印刷物に印刷を行う。
特開2001−39098号公報
上述のように、この種の印刷装置では、振動している接触子を被印刷物に接触させて、接触点の振動が停止することで、テーブルに対する被印刷物の位置を検出している。しかしながら、接触子には、振動しているときであっても振動しない節目が存在する。この節目の位置は、振動の大きさ、接触子の長さによって決定されるものである。そのため、節目の位置が被印刷物と接触する接触点または接触点の近傍に位置することがあり得る。その場合、振動している接触子において、接触点を被印刷物に接触させた場合、接触点では元々振動していないため、テーブルに対する被印刷物の位置を検出することができないことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被印刷物の位置を検出し、その検出した位置に基づいて被印刷物に印刷をすることが可能な印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、パレットと、テーブルと、インクヘッドと、接触部材と、接触センサと、移動機構と、制御装置とを備えている。前記パレットには、被印刷物が配置される配置孔が形成されている。前記テーブルには、前記パレットが載置される。前記インクヘッドは、前記テーブルに向かってインクを吐出する。前記接触部材は、前記テーブルよりも上方において、前記テーブルに向かって延び、前記被印刷物に接触可能である。前記接触センサは、前記接触部材に設けられ、前記接触部材を振動させて前記接触部材が前記被印刷物に接触したことを検出可能である。前記移動機構は、前記テーブルに対して前記接触部材を3次元方向に相対的に移動させる。前記制御装置は、前記インクヘッド、前記振動センサおよび前記移動機構に電気的に接続されている。前記パレットの前記配置孔の側面には、平面視において、前記配置孔の側面から外方に延びた挿入溝が形成されている。前記制御装置は、移動制御部と、接触制御部と、検出部と、印刷物とを備えている。前記移動制御部は、前記移動機構を制御することで、前記接触部材を前記テーブルに対して3次元方向に相対的に移動させる。前記接触制御部は、前記テーブルに載置された前記パレットの前記挿入溝に前記接触部材を挿入させた状態で、前記接触部材を前記被印刷物に接触させるように前記移動機構を制御する。前記検出部は、前記被印刷物に前記接触部材が接触したことを前記振動センサによって検出されることで、前記被印刷物の実際の位置である実位置を検出する。前記印刷部は、前記検出部によって検出された前記実位置に基づいて、前記インクヘッドからインクを吐出させることで前記被印刷物に対して印刷を行う。
上記印刷装置によれば、パレットの配置孔に被印刷物が配置された状態において、検出部は、配置孔に形成された挿入溝に接触部材を接触させた状態で、接触部材が被印刷物に接触したことを振動センサによって検出させることで、テーブルに対する被印刷物の実位置を検出する。よって、挿入溝に挿入された接触部材の部分が少なくとも被印刷物と接触するため、接触部材における被印刷物と接触する面積を大きくすることができる。したがって、接触部材における節目以外の部分が少なくとも被印刷物と接触するため、節目に影響されることなく、被印刷物の実位置を検出することができる。そして、検出した被印刷物の実位置に基づいて、印刷部は被印刷物に印刷を行うため、被印刷物に対する印刷のずれが生じることを抑制することができる。
本発明によれば、被印刷物の実位置を検出し、その検出した位置に基づいて被印刷物に印刷することが可能な印刷装置を提供することができる。
実施形態に係る印刷装置を示す斜視図である。 フロントカバーを開けた状態の印刷装置を示す正面図である。 印刷装置の要部を模式的に示した平面図である。 キャリッジ、インクヘッド、紫外線照射ランプおよび収容ケースを模式的に示した正面図である。 キャリッジ、インクヘッド、紫外線照射ランプおよび収容ケースを模式的に示した底面図である。 印刷装置のブロック図である。 収容ケースを正面から見た断面図である。 収容ケースを示す背面図である。 被印刷物が配置されたパレットがテーブルに載置された状態を示す平面図である。 補正画像を示す図である。 組み付け誤差の補正を行う手順を示したフローチャートである。 テーブルに載置された被印刷物の実位置を検出する手順を示したフローチャートである。 接触部材が挿入溝に挿入された状態を示す正面断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置100を示す斜視図である。図2は、フロントカバー20を開けた状態の印刷装置100を示す正面図である。以下の説明では、印刷装置100を正面から見たときに、印刷装置100から遠ざかる方を前方、印刷装置100に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、印刷装置100を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、印刷装置100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Xは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Xは左右方向である。符号Yは、副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Yは前後方向である。主走査方向Xと副走査方向Yとは平面視において直交している。符号Zは、高さ方向、すなわち、上下方向を示している。ただし、主走査方向X、副走査方向Yおよび高さ方向Zは、特に限定されず、印刷装置100の形態に応じて適宜に設定可能である。
本実施形態では、印刷装置100は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。また、印刷装置100は、いわゆる、フラットベッドタイプのプリンタである。
印刷装置100は、立体物などの被印刷物5(図9参照)にインクを吐出して、被印刷物5に印刷を行う装置である。図1に示すように、印刷装置100は、箱状に形成されている。本実施形態では、印刷装置100は、ケース10と、フロントカバー20と、操作パネル25を備えている。ケース10は、ベース部11と、前壁部12と、後壁部13と、左壁部14と、右壁部15と、天面部16とを有している。ベース部11は、板状の部材である。前壁部12は、ベース部11の前端の右部に接続され、ベース部11の前端の右部から上方に延びている。図示は省略するが、後壁部13は、ベース部11の後端に接続され、ベース部11の後端から上方に延びている。左壁部14は、ベース部11の左端に接続され、ベース部11の左端から上方に延びている。左壁部14の後端は、後壁部13の左端に接続されている。右壁部15は、ベース部11の右端に接続され、ベース部11の右端から上方に延びている。ここでは、右壁部15の前端は、前壁部12の右端に接続され、右壁部15の後端は、後壁部13の右端に接続されている。天面部16は、前壁部12の上端、後壁部13の上端、左壁部14の上端、および、右壁部15の上端にそれぞれ接続されている。図2に示すように、ケース10の前部には、開口17が形成されている。
フロントカバー20は、ケース10の開口17を開閉自在に設けられている。ここでは、フロントカバー20は、後端を軸に回転可能なように、ケース10に支持されている。
本実施形態では、ベース部11、前壁部12、後壁部13(図1参照)、左壁部14、右壁部15、天面部16(図1参照)およびフロントカバー20に囲まれることによって、内部空間18が形成されている。ここでは、フロントカバー20の後端を軸にして、フロントカバー20を上方に回転させることによって、内部空間18と外部空間とが連通される。内部空間18は、印刷装置100による印刷が行われる空間である。このように、印刷が行われる内部空間18がケース10およびフロントカバー20によって囲まれていることによって、印刷中、外部空間の塵および埃が内部空間18に入り込み難い。
本実施形態では、図1に示すように、フロントカバー20には、窓部21が設けられている。窓部21は、例えば、透明のアクリル板によって形成されている。ユーザは、窓部21を通じて内部空間18を視認することが可能である。
操作パネル25は、ケース10の右前部に設けられている。ここでは、操作パネル25は、天面部16の右前部に設けられている。操作パネル25は、ユーザが印刷に関する操作を行うパネルである。図示は省略するが、操作パネル25には、例えば、光沢感の有無などの印刷の種類、解像度、印刷の状況などの印刷に関する情報が表示される表示部、および、印刷に関する情報を入力するための入力部などが備えられている。
次に、印刷装置100の内部構成について説明する。図3は、印刷装置100の要部を模式的に示した平面図である。なお、図3では、前壁部12、後壁部13、左壁部14、右壁部15、天面部16およびフロントカバー20が取り外されている。図4は、キャリッジ34、インクヘッド36、紫外線照射ランプ38および収容ケース71を模式的に示した正面図である。図5は、キャリッジ34、インクヘッド36、紫外線照射ランプ38および収容ケース71を模式的に示した底面図である。図6は、印刷装置100のブロック図である。図3に示すように、印刷装置100は、ガイドレール32と、キャリッジ34と、インクヘッド36と、紫外線照射ランプ38(図4参照)と、テーブル50と、位置検出機構70(図4参照)と、制御装置90(図6参照)を備えている。
図3に示すように、ガイドレール32は、インクヘッド36を主走査方向Xにガイドするものである。図2に示すように、ガイドレール32は、主走査方向Xに延びている。本実施形態では、ケース10内には、主走査方向Xに延びた内壁41が設けられている。内壁41の左端は、左壁部14に接続され、内壁41の右端は、右壁部15に接続されている。ここでは、ガイドレール32は、内壁41に配設されており、内壁41を介して、ベース部11に固定されている。
図3に示すように、キャリッジ34は、ガイドレール32に摺動自在に設けられている。キャリッジ34は、ガイドレール32に係合している。キャリッジ34は、ガイドレール32に沿って主走査方向Xへの移動が可能である。図4に示すように、キャリッジ34には、複数のインクヘッド36が設けられている。
本実施形態では、インクヘッド36の数は「6」であるが、インクヘッド36の数は特に限定されない。複数のインクヘッド36は、主走査方向Xに並んで配置されている。インクヘッド36は、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)に向かって紫外線硬化インクを吐出するものである。ここで、「紫外線硬化インク」とは、紫外線を照射させることによって硬化するインクのことである。以下の説明において、紫外線硬化インクのことを単に「インク」とも称する。
本実施形態では、図5に示すように、各インクヘッド36の裏面には、複数のノズル37が形成されている。これらノズル37から下方に向かってインクが吐出される。1つのインクヘッド36に形成された複数のノズル37は、副走査方向Yに1列に並ぶように配置されている。ここでは、副走査方向Yに並んだ複数のノズル37の列のことをノズル列37aという。本実施形態では、各インクヘッド36のノズル列37aのノズル37の数は同じである。各インクヘッド36のノズル列37aにおけるノズル37の位置を比較したとき、各ノズル列37aにおいて、前方からn番目のノズル37の副走査方向Yにおけるそれぞれの位置は同じである。例えば、各ノズル列37aの最も前方に位置するノズル37aaにおける副走査方向Yの位置は、同じである。
複数のインクヘッド36には、インクチューブ(図示せず)を介してそれぞれインクカートリッジ39(図2参照)が接続されている。図2に示すように、インクカートリッジ39は、複数設けられており、それぞれ色が異なるインクが収容されている。そのため、複数のインクヘッド36からそれぞれ異なるインクが吐出される。本実施形態では、図3に示すように、ケース10の内部であって、ベース部11の左後部には、インクカートリッジ収容部42が設けられている。図2に示すように、インクカートリッジ39は、インクカートリッジ収容部42に収容されている。
本実施形態では、図4に示すように、キャリッジ34には、紫外線照射ランプ38が設けられている。紫外線照射ランプ38は、インクヘッド36から吐出されたインクを硬化させる紫外線を発するものである。紫外線照射ランプ38は、被印刷物5に吐出された紫外線硬化インクを硬化させる。ここでは、紫外線照射ランプ38は、キャリッジ34の右部であって、インクヘッド36よりも右方に配置されている。しかしながら、紫外線照射ランプ38は、キャリッジ34の左部であって、インクヘッド36よりも左方に配置されていてもよい。また、紫外線照射ランプ38は、キャリッジ34の左部および右部にそれぞれ設けられていてもよい。紫外線照射ランプ38、および、複数のインクヘッド36は、主走査方向Xに並ぶように配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、キャリッジ34には、ヘッド駆動装置44が接続されている。ヘッド駆動装置44は、キャリッジ34をガイドレール32に沿って主走査方向Xに移動させる装置である。ヘッド駆動装置44が駆動することによって、キャリッジ34、インクヘッド36、紫外線照射ランプ38(図4参照)、および、後述する接触部材74(図4参照)は、主走査方向Xに移動する。ヘッド駆動装置44の種類は特に限定されないが、例えば、ヘッド駆動装置44は、モータである。
次に、テーブル50について説明する。テーブル50は、被印刷物5(図9参照)が載置され、被印刷物5を副走査方向Yに搬送するものである。図2に示すように、テーブル50は、ケース10内の内部空間18に配置されている。テーブル50は、ガイドレール32、キャリッジ34およびインクヘッド36(図4参照)よりも下方に配置されている。図3に示すように、テーブル50は、平面視において、ベース部11における主走査方向Xの中央部分に配置されている。本実施形態では、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)に向かって、インクヘッド36はインクを吐出する。そして、紫外線照射ランプ38(図4参照)は、テーブル50に載置された被印刷物5に吐出されたインクに向かって紫外線を照射することによって、被印刷物5に吐出されたインクを硬化させる。
本実施形態では、図示は省略するが、テーブル50には、複数の微小な孔が形成されている。図2に示すように、テーブル50の下方には、吸引装置55が配置されている。吸引装置55は、テーブル50に形成された上記微小な孔を通じて、テーブル50の上方の空気をテーブル50の下方に向かって吸引することで、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)をテーブル50に向かって吸引する。このことによって、被印刷物5をテーブル50に密着させることができる。よって、被印刷物5がテーブル50から浮き上がることに起因して、印刷が歪むことを抑制することができる。
図2および図3に示すように、テーブル50は、副走査方向Y(前後方向)、および、高さ方向Z(上下方向)に移動可能に構成されている。本実施形態では、図3に示すように、第1テーブル移動機構51によって、テーブル50が副走査方向Yに移動する。また、図2に示すように、第2テーブル移動機構52によって、テーブル50が高さ方向Zに移動する。本実施形態では、図3に示すように、ベース部11の主走査方向Xの中央部分には、開口11aが形成されている。第1テーブル移動機構51および第2テーブル移動機構52は、平面視において、開口11a内および開口11aの周辺に設けられている。
第1テーブル移動機構51は、第1テーブルガイドレール61と、第2テーブルガイドレール62と、搬送部材64と、前後移動用駆動モータ67(図6参照)とを備えている。第1テーブルガイドレール61および第2テーブルガイドレール62は、副走査方向Yに延びている。第1テーブルガイドレール61と第2テーブルガイドレール62とは平行に配置されている。第1テーブルガイドレール61および第2テーブルガイドレール62は、ベース部11に支持されている。搬送部材64は、第1テーブルガイドレール61および第2テーブルガイドレール62に対して摺動自在に設けられている。図2に示すように、搬送部材64には、他の部材(例えば、高さ調整部材68)を介して、テーブル50が載置される。図6に示すように、前後移動用駆動モータ67は、テーブル50を副走査方向Yに移動させる駆動源である。前後移動用駆動モータ67は、テーブル50に接続されている。図3に示すように、テーブル50は、前後移動用駆動モータ67の駆動によって、第1テーブルガイドレール61および第2テーブルガイドレール62に沿って、搬送部材64が移動することで、副走査方向Yに移動する。
図2に示すように、第2テーブル移動機構52は、テーブル50を高さ方向Z(上下方向)に移動させる機構である。第2テーブル移動機構52における、テーブル50を高さ方向Zに移動させる具体的な構成は、特に限定されない。例えば、第2テーブル移動機構52は、高さ調整部材68と、駆動モータ69(図6参照)とを備えている。テーブル50は、高さ調整部材68を介して、駆動モータ69に接続されている。高さ調整部材68は、テーブル50の底面に設けられており、高さが可変な部材である。駆動モータ69は、高さ調整部材68に接続されており、駆動することで、高さ調整部材68の高さを調整する。その結果、高さ調整部材68の高さが変更されることによって、テーブル50の高さが調整される。
次に、位置検出機構70について説明する。図7は、位置検出機構70の収容ケース71を正面から見た断面図である。図8は、収容ケース71を示す背面図である。図7に示すように、位置検出機構70は、テーブル50に載置された被印刷物5の位置を検出する機構である。ここでは、位置検出機構70は、テーブル50よりも上方に配置されている。位置検出機構70は、収容ケース71と、振動センサ72と、接触部材74と、上下移動機構76とを備えている。
収容ケース71は、振動センサ72、接触部材74の一部、および上下移動機構76が収容されるケースである。収容ケース71は、キャリッジ34の左部に設けられている。収容ケース71は、インクヘッド36よりも左方に配置されている。しかし、収容ケース71は、キャリッジ34の右部に設けられ、インクヘッド36よりも右方に配置されていてもよい。収容ケース71は、キャリッジ34およびインクヘッド36と共に主走査方向Xに移動することが可能である。本実施形態では、収容ケース71の下面の中央部分には、接触部材74が挿入される挿入孔71aが形成されている。
振動センサ72は、外部から与えられた振動を圧電効果によって電圧に変換することで、外部からの振動を電気的に検出するものである。ここでは、振動センサ72は、接触部材74が被印刷物5に接触したときの電圧値を検出し、電圧値の変位から被印刷物5のテーブル50に対する位置を検出する。本実施形態では、振動センサ72は、ピエゾセンサである。
振動センサ72は、インクヘッド36が設けられたキャリッジ34に設けられている。振動センサ72は、キャリッジ34の左方に配置されている。振動センサ72は、キャリッジ34およびインクヘッド36と共に、ガイドレール32に沿って、主走査方向Xに移動可能である。
接触部材74は、被印刷物5に接触する部材である。接触部材74は、振動センサ72に設けられ、振動センサ72からテーブル50に向かって延びた棒状の部材である。ここでは、接触部材74は、振動センサ72から下方に向かって延びている。接触部材74は、テーブル50の上方において、高さ方向Zに延びている。本実施形態では、収容ケース71の下面に形成された挿入孔71aに、接触部材74が挿入されている。接触部材74の先端部(下部)は、収容ケース71から下方に突出している。接触部材74の先端部は、収容ケース71よりも下方であって、テーブル50よりも上方に位置している。
本実施形態では、図5に示すように、底面視において、接触部材74の先端は、各インクヘッド36のノズル列37aのうち最も前方に位置するノズル37aaと主走査方向Xに並んで配置されている。しかしながら、底面視において、接触部材74の先端は、各インクヘッド36のノズル列37aのうち最も後方に位置するノズル37と主走査方向Xに並んで配置されていてもよい。
本実施形態では、図7に示すように、振動センサ72および接触部材74は、一体となって高さ方向Z(上下方向)に移動可能である。本実施形態では、振動センサ72および接触部材74は、上下移動機構76によって、高さ方向Zに移動する。上下移動機構76は、第1シャフト81と、第2シャフト82と、摺動部材84と、カム機構83とを備えている。第1シャフト81および第2シャフト82は、高さ方向Zに延びた部材である。第1シャフト81および第2シャフト82は、互いが平行となるように配置される。第1シャフト81および第2シャフト82は、収容ケース71内に配置されており、収容ケース71に支持されている。本実施形態では、第1シャフト81および第2シャフト82には、摺動部材84が摺動自在に設けられている。摺動部材84は、第1シャフト81および第2シャフト82に係合している。ここでは、摺動部材84には、振動センサ72および接触部材74が設けられている。そのため、摺動部材84が高さ方向Zに移動すると共に、振動センサ72および接触部材74は、第1シャフト81および第2シャフト82に沿って、高さ方向Zに移動する。
カム機構83は、振動センサ72および接触部材74を高さ方向Zに移動させる駆動機構である。なお、接触部材74を高さ方向Zに移動させる機構であれば、このカム機構83に限定されない。図8に示すように、本実施形態では、カム機構83は、カム85(図7参照)と、回転軸85aと、従動ローラ86と、駆動ローラ87と、無端状のベルト88と、上下移動用駆動モータ89とを有している。
図7に示すように、カム85は、収容ケース71の内部において、摺動部材84の上端に接触可能に設けられている。カム85の形状は、特に限定されないが、例えば、惰円形状である。カム85には、回転軸85aの一端が設けられている。回転軸85aの回転に伴ってカム85が回転する。回転軸85aは、収容ケース71の背面に形成された孔(図示せず)に挿入されている。回転軸85aの一端は、収容ケース71の内部に位置し、回転軸85aの他端は、図8に示すように、収容ケース71の外部に位置している。ここでは、回転軸85aの他端には、従動ローラ86が接続されている。従動ローラ86から上方に離れた位置には、駆動ローラ87が設けられている。従動ローラ86および駆動ローラ87は、回転可能に設けられている。ここでは、従動ローラ86と、駆動ローラ87とには、無端状のベルト88が巻き掛けられている。また、駆動ローラ87には、上下移動用駆動モータ89が接続されている。ここでは、上下移動用駆動モータ89が駆動することで、駆動ローラ87が回転する。駆動ローラ87の回転に伴って、ベルト88が走行する。ベルト88が走行することによって、従動ローラ86が回転する。従動ローラ86が回転することに伴って、回転軸85aおよびカム85が回転する。そして、カム85の回転によって、カム85が摺動部材84を適宜押し下げることによって、振動センサ72および接触部材74は、第1シャフト81および第2シャフト82に沿って、高さ方向Zに移動する。
本実施形態では、接触部材74は、図3に示すように、ヘッド駆動装置44によってガイドレール32に沿って主走査方向Xに移動可能であり、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)に対して主走査方向Xに相対的に移動可能である。上述のように、テーブル50は、第1テーブル移動機構51によって、副走査方向Yに移動可能であるため、接触部材74は、テーブル50に載置された被印刷物5に対して副走査方向Yに相対的に移動可能である。また、図7に示すように、接触部材74は、上下移動機構76によって高さ方向Zに移動可能であり、テーブル50に載置された被印刷物5に対して高さ方向Zに相対的に移動可能である。ここでは、ヘッド駆動装置44、第1テーブル移動機構51および上下移動機構76を総称して、移動機構79という。本実施形態では、接触部材74は、移動機構79によって、テーブル50に載置された被印刷物5に対して3次元方向に相対的に移動可能である。
印刷装置100は、インクヘッド36(図4参照)から被印刷物5にインクを吐出させることで、被印刷物5(図9参照)に対して印刷を行う。図7に示すように、被印刷物5とは、立体物である。被印刷物5の形状は、例えば、直方体の形状であり、平面視において、矩形状である。被印刷物5とは、例えば、スマートフォンケースである。しかしながら、被印刷物5の形状および種類は特に限定されない。ここでは、被印刷物5は、樹脂によって形成されている。しかし、被印刷物5を形成する材料の種類は、特に限定されない。例えば、被印刷物5を形成する材料の種類は、塩化ビニル、アクリルであってもよい。
図9は、被印刷物5が配置されたパレット8がテーブル50に載置された状態を示す平面図である。なお、図9において、配置孔8aおよび被印刷物5に関する符号は、一部省略されている。図9に示すように、印刷装置100は、複数の被印刷物5を一度で印刷することが可能である。ここでは、一度に印刷される複数の被印刷物5は、全て同じ種類および大きさの被印刷物5であるが、異なる種類または異なる大きさの被印刷物5であってもよい。本実施形態では、印刷装置100は、パレット8を備えている。パレット8は、複数の被印刷物5を一度に印刷する場合、複数の被印刷物5の互いの位置がずれないように、複数の被印刷物5が収納されるものである。ここでは、パレット8は、板状の部材である。パレット8には、被印刷物5に対応した形状の配置孔8aが複数形成されている。配置孔8aには、被印刷物5が配置される。複数の配置孔8aは、主走査方向Xおよび副走査方向Yに並ぶように、パレット8に形成されている。配置孔8aの数は特に限定されないが、ここでは、16個の配置孔8aがパレット8に形成されている。配置孔8aの形状は、平面視において、矩形状である。なお、配置孔8aは、パレット8に対して高さ方向Zに貫通した孔であってもよいし、パレット8の上部が切り抜かれた孔であってもよい。
各配置孔8aには、複数の挿入溝9a〜9dが形成されている。複数の挿入溝9a〜9dは、テーブル50に載置されたパレット8に配置された被印刷物5の位置を位置検出機構70(図7参照)が検出する際、位置検出機構70の接触部材74(図7参照)が挿入される溝である。接触部材74が挿入溝9a〜9dのそれぞれに挿入された状態で被印刷物5に接触することで、位置検出機構70は、テーブル50に対する被印刷物5の位置を検出する。
本実施形態では、挿入溝9a〜9dは、平面視において、配置孔8aから外方に延びた溝である。各配置孔8aに形成された挿入溝9a〜9dの形状は、平面視において、半円形状である。しかしながら、挿入溝9a〜9dの形状は特に限定されない。例えば、挿入溝9a〜9dの形状は、四角形状であってもよいし、三角形状であってもよい。
1つの配置孔8aに形成された挿入溝9a〜9dの数は特に限定されない。本実施形態では、1つの配置孔8aに形成された挿入溝9a〜9dの数は4つであるが、例えば2つであってもよい。詳しくは、挿入溝9aおよび挿入溝9bは、配置孔8aの側面のうち、後述する第1位置決め部材27aが配置されている側の側面7aに形成されている。言い換えると、挿入溝9aおよび挿入溝9bは、配置孔8aの右側面7aに形成されている。挿入溝9aと挿入溝9bは、副走査方向Yに並んでいる。ここでは、右側面7aに形成された挿入溝9aおよび9bのことを、「第1挿入溝」と適宜称する。なお、配置孔8aの右側面7aに形成された第1挿入溝9aおよび9bの数は、2つであるが、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。挿入溝9cおよび挿入溝9dは、配置孔8aの側面のうち、後述する第2位置決め部材27bが配置されている側の側面7bに形成されている。言い換えると、挿入溝9cおよび挿入溝9dは、配置孔8aの後側面7bに形成されている。挿入溝9cと挿入溝9dは、主走査方向Xに並んでいる。ここでは、後側面7bに形成された挿入溝9cおよび9dのことを、「第2挿入溝」と適宜称する。配置孔8aの後側面7bに形成された第2挿入溝9cおよび9dの数は、2つであるが、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
なお、本実施形態では、配置孔8aには、被印刷物基準位置が設定されている。この被印刷物基準位置とは、配置孔8a内に被印刷物5を配置する位置のことである。ここでは、被印刷物基準位置は、被印刷物5が配置孔8aの側面の一部(例えば、図9では、右側面7aおよび後側面7b)と接するような位置のことである。すなわち、被印刷物5は、配置孔8aの側面に当てつけるように配置される。
本実施形態では、図7に示すように、複数の被印刷物5をパレット8に配置し、そのパレット8がテーブル50に載置された状態において、パレット8の上面は各被印刷物5の上面よりも下方に位置している。言い換えると、複数の被印刷物5をパレット8に配置した状態において、被印刷物5の上部は、パレット8から上方に突出している。複数の被印刷物5をパレット8に配置した状態において、パレット8のうち最も高い位置の点を最上点としたとき、上記最上点は、被印刷物5の上面よりも下方に位置している。パレット8の高さ方向Zにおける最も長い長さは、被印刷物5の高さ方向Zにおける最も長い長さよりも短い。
本実施形態では、図9に示すように、印刷装置100は、テーブル50に対する被印刷物5の位置を決めるための第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bを備えている。第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bは、テーブル50に対するパレット8の位置を決めるためのものでもある。第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bは、テーブル50の端部に設けられている。例えば、第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bは、平面視において、テーブル50の四隅の部分の何れかに設けられている。ここでは、第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bは、テーブル50の右後部に設けられているが、例えば、テーブル50の右前部に設けられていてもよい。図示は省略するが、第1位置決め部材27aおよび第2位置決め部材27bは、テーブル50の表面よりも上方に突出している。第1位置決め部材27aは、テーブル50の主走査方向Xの一端部(ここでは、右端部)に設けられ、副走査方向Yに延びた部材である。第2位置決め部材27bは、テーブル50の副走査方向Yの一端部(ここでは、後端部)に設けられ、主走査方向Xに延びた部材である。ここでは、第1位置決め部材27aは、第2位置決め部材27bよりも右方に配置されている。第2位置決め部材27bは、第1位置決め部材27aよりも後方に配置されている。本実施形態では、ユーザは、複数の被印刷物5が配置されたパレット8の右端を第1位置決め部材27aに押し当てると共に、パレット8の後端を第2位置決め部材27bに押し当てるようにして、パレット8をテーブル50に配置する。このことによって、テーブル50に対するパレット8の位置が決定し、パレット8を介して、テーブル50に対する複数の被印刷物5のそれぞれの位置を決定することができる。
次に、制御装置90について説明する。図6に示すように、制御装置90は、印刷に関する制御をする装置である。制御装置90の構成は特に限定されない。例えば、制御装置90は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという。)と、CPUが実行するプログラムなどが格納されたROMと、RAMなどを備えていてもよい。
制御装置90は、操作パネル25に接続されている。操作パネル25をユーザが操作することで、操作パネル25から制御装置90に信号が送信される。制御装置90は、操作パネル25から受信した信号に基づいて印刷の制御を行う。制御装置90は、キャリッジ34に接続されたヘッド駆動装置44に接続されている。制御装置90は、ヘッド駆動装置44の駆動を制御することで、キャリッジ34、インクヘッド36、紫外線照射ランプ38および接触部材74における主走査方向Xへの移動を制御する。また、制御装置90は、複数のインクヘッド36および紫外線照射ランプ38に接続されている。制御装置90は、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)に、複数のインクヘッド36がインクを吐出するそれぞれのタイミングなどを制御する。また、制御装置90は、被印刷物5に吐出されたインクに対して、紫外線照射ランプ38が紫外線を照射するタイミングなどを制御する。
制御装置90は、第1テーブル移動機構51の前後移動用駆動モータ67、第2テーブル移動機構52の駆動モータ69、および、吸引装置55に接続されている。制御装置90は、第1テーブル移動機構51の前後移動用駆動モータ67を制御することによって、テーブル50の副走査方向Yへの移動を制御する。制御装置90は、第2テーブル移動機構52の駆動モータ69を制御することによって、テーブル50の高さ方向Zへの移動を制御する。また、制御装置90は、吸引装置55の駆動を制御することによって、テーブル50に載置された被印刷物5(図9参照)をテーブル50に吸着させるタイミングなどを制御する。
制御装置90は、振動センサ72および上下移動機構76の上下移動用駆動モータ89に接続されている。制御装置90は、接触部材74が被印刷物5に接触したことを振動センサ72が検出することで、テーブル50に対する被印刷物5の位置を検出する。また、制御装置90は、上下移動用駆動モータ89の駆動を制御することで、接触部材74の高さ方向Zへの移動を制御する。
本実施形態では、制御装置90は、記憶部91と、移動制御部92と、接触制御部97と、検出部93と、印刷部94とを備えている。移動制御部92は、移動機構79(詳しくは、ヘッド駆動装置44、第1テーブル移動機構51および上下移動機構76)を制御することで接触部材74をテーブル50に対して3次元方向に相対的に移動させるように構成されており、ここでは、第1移動制御部95と、第2移動制御部96とを備えている。なお、記憶部91と、移動制御部92(第1移動制御部95および第2移動制御部96)と、接触制御部97と、検出部93と、印刷部94とは、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。
ところで、上述のように、図5に示すように、底面視において、位置検出機構70の接触部材74の先端は、各インクヘッド36のノズル列37aを構成するノズル37のうち最も前方に位置するノズル37aaと主走査方向Xに並ぶようにして、位置検出機構70は、キャリッジ34に組み付けられている。このときの接触部材74の位置を「基準位置」という。しかしながら、位置検出機構70とキャリッジ34を組み付けた際の組み付け誤差によって、底面視において、接触部材74の位置が、上記基準位置から主走査方向Xまたは副走査方向Yに若干ずれることがあり得る。このように、接触部材74の位置が上記基準位置から若干ずれた状態で、テーブル50に対する被印刷物5(図9参照)の位置を検出する際、検出した位置に誤差が生じ、その結果、印刷が被印刷物5に対してずれることがあり得る。そこで、印刷に先立って、印刷装置100の各部品を組み付けたときの組み付け誤差の補正が行われる。
図10は、補正画像110を示す図である。本実施形態では、印刷装置100において上記組み付け誤差を補正する際、図10の補正画像110を使用する。図10に示すように、補正画像110は、主走査補正画像111と、副走査補正画像112を有している。主走査補正画像111は、上記組み付け誤差のうち主走査方向Xにおける誤差を補正するための画像である。主走査補正画像111は、複数の第1補正線115によって構成されている。複数の第1補正線115は、副走査方向Yに延びた線であり、主走査方向Xに隣り合う第1補正線115の間隔は、所定の第1の距離である。複数の第1補正線115は、主走査方向Xに隣り合う第1補正線115と第1の距離離れるように配置されている。この第1の距離の値は、特に限定されないが、例えば1dotである。また、本実施形態では、主走査方向Xに隣り合う第1補正線115は、副走査方向Yに所定の第2の距離離れた位置に配置されている。この第2の距離の値は特に限定されない。なお、主走査補正画像111には、各第1補正線115に対応した主走査方向Xの補正値が付された目盛り117が付されていてもよい。ここでは、補正値が「0」と示された第1補正線115上を通過する線119は、主走査方向Xにおける組み付け誤差を補正する際の基準となる主走査基準線である。
副走査補正画像112は、上記組み付け誤差のうち副走査方向Yにおける誤差を補正するための画像である。副走査補正画像112は、複数の第2補正線116によって構成されている。複数の第2補正線116は、主走査方向Xに延びた線である。副走査方向Yに隣り合う第2補正線116の間隔は、所定の第3の距離である。この第3の距離の値は、特に限定されず、例えば1dotである。第3の距離は、上記第1の距離と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。また、本実施形態では、副走査方向Yに隣り合う第2補正線116は、主走査方向Xに所定の第4の距離離れた位置に配置されている。この第4の距離の値は特に限定されないが、例えば、上記第2の距離と同じ値である。なお、副走査補正画像112には、各第2補正線116に対応した副走査方向Yの補正値が付された目盛り118が付されていてもよい。ここでは、補正値が「0」と示された第2補正線116上を通過する線120は、副走査方向Yにおける組み付け誤差を補正する際の基準となる副走査基準線である。
図11は、組み付け誤差の補正を行う手順を示したフローチャートである。ここでは、図10のような補正画像110を使用して、組み付け誤差の補正を行う手順について、図11のフローチャートに沿って説明する。この組み付け誤差の補正を行うに先立って、記憶部91には、組み付け誤差がない状態における接触部材74の位置情報が予め記憶されているとする。まず、ステップS101では、制御装置90の印刷部94は、図10に示すように、記録紙5aに補正画像110を印刷する。なお、補正画像110が印刷される記録紙5aの材質は特に限定されない。例えば、記録紙5aは、塩化ビニルによって形成されたシートである。ここでは、補正画像110の複数の第1補正線115および複数の第2補正線116は、平面視において、接触部材74と主走査方向Xで並んでいる複数のノズル37aaの何れかからインクが吐出されることで印刷される。すなわち、複数のノズル37aaのうち何れか一つのノズル37aaから吐出されたインクによって、補正画像110の印刷が行われる。
次に、図11のステップS103では、組み付け誤差における主走査方向Xの補正値を取得する。ここでは、移動制御部92は、記憶部91に記憶された上記位置情報に基づいて、図10に示すように、テーブル50に載置された記録紙5a上の主走査基準線119上を接触部材74(図7参照)の先端が接触した状態で、接触部材74を主走査方向Xへ移動させるように、移動機構79を制御する。すなわち、移動制御部92は、記憶部91に記憶された上記位置情報に基づいて、記録紙5a上の主走査補正画像111の主走査基準線119上を接触部材74がけがくように、移動機構79を制御する。このとき、接触部材74によってけがかれた記録紙5aの部分は、凹んでいる。組み付け誤差が生じている場合、接触部材74によってけがかれた記録紙5aの部分は、主走査基準線119から主走査方向Xにずれた第1補正線115上に位置している。ユーザは、接触部材74によってけがかれた第1補正線115の補正値を目盛り117から読み取り、組み付け誤差における主走査方向Xの補正値を取得する。
次に、図11のステップS105では、組み付け誤差における副走査方向Yの補正値を取得する。ここでは、移動制御部92は、記憶部91に記憶された上記位置情報に基づいて、図10に示すように、テーブル50に載置された記録紙5a上の副走査基準線120上を接触部材74(図7参照)の先端が接触した状態で、接触部材74を副走査方向Yへ移動させるように、移動機構79を制御する。言い換えると、移動制御部92は、記憶部91に記憶された上記位置情報に基づいて、記録紙5a上の副走査基準線120上を接触部材74がけがくように、移動機構79を制御する。組み付け誤差が生じている場合、接触部材74によってけがかれて凹んだ記録紙5aの部分は、副走査基準線120から副走査方向Yにずれた第2補正線116上に位置している。ユーザは、接触部材74によってけがかれた第2補正線116の補正値を目盛り118から読み取り、組み付け誤差における副走査方向Yの補正値を取得する。なお、ステップS105とステップS103は入れ替えてもよい。すなわち、副走査方向Yの補正値を取得してから、主走査方向Xの補正値の取得を行ってもよい。
次に、ステップS107では、ユーザは、ステップS103で取得した主走査方向Xの補正値と、ステップS105で取得した副走査方向Yの補正値を操作パネル25で入力することで、制御装置90に2つの補正値が送信される。そして、制御装置90は、受信された主走査方向Xおよび副走査方向Yのそれぞれの補正値に基づいて、組み付け誤差が解消されるように、接触部材74の位置を補正しながら印刷を行う。
以上、組み付け誤差における接触部材74の位置を補正する手順について説明した。図12は、テーブル50に載置された被印刷物5の実位置を検出する手順を示したフローチャートである。次に、位置検出機構70(図7参照)によって、テーブル50に載置された被印刷物5(図7参照)の位置を検出する手順について、図12のフローチャートを用いて説明する。本実施形態では、被印刷物5に対して印刷が行われる前に、テーブル50に対する被印刷物5の実位置を検出することが行われる。
まず、ステップS201では、移動制御部92の第1移動制御部95(図6参照)は、移動機構79を制御することで、テーブル50に載置された被印刷物5から所定の距離離れた位置まで、接触部材74を第1の速度で移動させる。この所定の距離とは、例えば、被印刷物5(図7参照)から上方に離れた距離のことであり、被印刷物5の上端から接触部材74(図7参照)の下端までの距離のことである。この所定の距離、および、第1の速度は、記憶部91に予め記憶された値である。また、本実施形態では、記憶部91には、印刷される被印刷物5の大きさ、形状、および、テーブル50に対する位置などの印刷情報に関するデータが予め記憶されている。第1移動制御部95は、記憶部91に記憶された上記印刷情報に基づいて、テーブル50に対する被印刷物5の大まかな位置を推定し、被印刷物5から所定の距離離れた位置まで、接触部材74を第1の速度で移動させる。
次に、図12のステップS203では、移動制御部92の第2移動制御部96(図6参照)は、第1移動制御部95によって第1の速度で接触部材74を移動させた後、移動機構79を制御することによって、接触部材74を被印刷物5に向かって第2の速度で移動させる。この第2の速度とは、上記第1の速度よりも遅い速度である。第2の速度は、記憶部91に予め記憶された値である。本実施形態では、第1移動制御部95による接触部材74の移動によって、被印刷物5の上方に接触部材74が位置している。そのため、第2移動制御部96は、例えば、上下移動機構76を制御して接触部材74を高さ方向Zに第2の速度で移動させることで、接触部材74を被印刷物5に向かって移動させる。
次に、図12のステップS205では、検出部93(図6参照)は、テーブル50に対する被印刷物5の実位置を検出する。ここで、実位置とは、記憶部91に記憶された被印刷物5の位置ではなく、テーブル50に載置された被印刷物5の実際の位置のことである。本実施形態では、検出部93は、テーブル50に載置された被印刷物5に接触部材74が接触したことを振動センサ72(図7参照)によって検出されることで、被印刷物5の実位置を検出する。ここでは、接触部材74が被印刷物5に接触する前において、振動センサ72は振動している状態である。そして、接触部材74が被印刷物5に接触した際に、振動センサ72による振動が停止する。検出部93は、振動センサ72が振動した状態から停止した状態に変化したことを検出することで、接触部材74が被印刷物5に接触したことを検出する。
具体的には、パレット8の配置孔8aに配置された被印刷物5のテーブル50に対する実位置を検出する手順は以下のとおりである。図13は、接触部材74が挿入溝9aに挿入された状態を示す正面断面図である。まず、図13に示すように、接触制御部97(図6参照)は、配置孔8aに形成された前側の第1挿入溝9aに接触部材74を挿入するように、移動機構79を制御する。そして、接触制御部97は、前側の第1挿入溝9aに接触部材74が挿入された状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させるように、移動機構79を制御する。検出部93は、被印刷物5に接触部材74が接触したことを振動センサ72によって検出されることで、被印刷物5における右側面4aの点6aの実位置を検出する。次に、接触制御部97は、図9に示すように、配置孔8aに形成された後側の第1挿入溝9bに接触部材74を挿入した状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、被印刷物5における右側面4aの点6bの実位置を検出する。ここでは、上記点6aおよび点6bの実位置を検出することで、被印刷物5の右側面4aの実位置を検出することができる。
次に、接触制御部97は、左側の第2挿入溝9cに接触部材74を挿入するように、移動機構79を制御する。そして、接触制御部97は、左側の第2挿入溝9cに接触部材74が挿入された状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、被印刷物5における後側面4bの点6cの実位置を検出する。次いで、接触制御部97は、配置孔8aの右側の第2挿入溝9dに接触部材74を挿入した状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、被印刷物5における後側面4bの点6dの実位置を検出する。ここでは、上記点6cおよび点6dの実位置を検出することで、被印刷物5の後側面4bの実位置を検出することができる。
以上のようにして、検出部93が被印刷物5の右側面4aおよび後側面4bを検出することで、テーブル50に対する被印刷物5の実位置を検出することができる。また、被印刷物5の右側面4aおよび後側面4bを検出することで、平面視において、右側面4aと後側面4bが交差する角度の直角度を検出することができる。なお、検出部93によって検出された被印刷物5の実位置および直角度は、記憶部91に記憶される。テーブル50に複数の被印刷物5が載置されている場合、検出部93は、全ての被印刷物5の実位置を検出する。
図12のステップS205において、被印刷物5の実位置を検出した後、ステップS207では、印刷部94は、検出部93によって検出された被印刷物5の実位置および直角度に基づいて、印刷を行う。すなわち、印刷部94は、記憶部91に予め記憶された印刷情報に含まれた位置に関する情報を用いず、検出部93によって検出された実位置および直角度を用いて印刷を行う。例えば、図3に示すように、インクヘッド36が主走査方向Xに移動し、インクヘッド36が被印刷物5(図9参照)の実位置の上方に位置したとき、インクヘッド36から被印刷物5に向かってインクが吐出される。そして、被印刷物5に吐出されたインクに、紫外線照射ランプ38(図4参照)から紫外線が照射され、被印刷物5に吐出されたインクが硬化することで、1スキャン分の印刷が終了する。このように、1スキャン分の印刷が終了した後、テーブル50は、第1テーブル移動機構51によって前方に移動する。その後、次のスキャン分の印刷が行われる。このように、全スキャン分の印刷が行われることで、被印刷物5に対する印刷が行われる。
以上、本実施形態では、図13に示すように、被印刷物5に対して印刷が行われる前に、接触部材74を被印刷物5に直接接触させることで、テーブル50に対する被印刷物5の実位置を検出している。そのため、例えば、被印刷物5の周辺の温度変化に伴って、被印刷物5が僅かに膨張または収縮した場合であっても、印刷部94は、検出部93によって検出された被印刷物5の実位置に基づいて、被印刷物5に対して印刷を行うことができる。また、印刷装置100の周辺の温度変化に伴って、印刷装置100の部品同士の組み付け誤差が生じた場合であっても、印刷部94は、被印刷物5の実位置に基づいて、被印刷物5に対して印刷を行うことができる。よって、被印刷物5が僅かながら膨張または収縮したこと、または、印刷装置の組み付けに関する僅かながらの誤差に起因して、被印刷物5に対する印刷のずれが生じることを抑制することができる。そのため、印刷装置100の周辺の温度変化に伴って、印刷装置100の部品同士の組み付け誤差が生じた場合であっても、印刷部94は、被印刷物5の実位置に基づいて、被印刷物5に対して印刷を行うことができる。よって、被印刷物5に対する印刷のずれが生じることを抑制することができる。
本実施形態では、例えば、接触制御部97によって、図13に示すように、被印刷物5がパレット8の配置孔8aに配置された状態で、配置孔8aに形成された第1挿入溝9aに接触部材74を接触させた状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、テーブル50に対する被印刷物5の実位置を検出している。そのため、第1挿入溝9aに挿入された接触部材74の部分が少なくとも被印刷物5と接触するため、接触部材74における被印刷物5と接触する面積を大きくすることができる。よって、接触部材74における節目以外の部分が少なくとも被印刷物5と接触するため、被印刷物5の実位置を的確に検出することができる。
本実施形態では、図9に示すように、第1挿入溝9aおよび9bは、パレット8がテーブル50に載置された状態において、配置孔8aの側面のうち主走査方向Xにおける第1位置決め部材27aが配置された側の右側面7aに形成されている。第2挿入溝9cおよび9dは、パレット8がテーブル50に載置された状態において、配置孔8aの側面のうち副走査方向Yにおける第2位置決め部材27bが配置された側の後側面7bに形成されている。このことによって、例えば、第1挿入溝9aに接触部材74が挿入された状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、被印刷物5における右側面4aの点6aの実位置を検出することができる。また、例えば、第2挿入溝9cに接触部材74が挿入されている状態で、接触部材74を被印刷物5に接触させることで、検出部93は、被印刷物5における後側面4bの点6cに実位置を検出することができる。よって、被印刷物5の2つの側面4aおよび4b上の点6aおよび6cを検出することができるため、テーブル50に対する被印刷物5の実位置をより的確に検出することができる。
本実施形態では、図9に示すように、1つの配置孔8aにおいて、第1挿入溝9aおよび9bは、副走査方向Yに並ぶように各配置孔8aの右側面7aに複数(ここでは、2つ)形成されている。そのため、検出部93は、被印刷物5の右側面4a上の点6aおよび6bの実位置を検出することで、右側面4aの実位置を検出することができる。また、本実施形態では、1つの配置孔8aにおいて、第2挿入溝9cおよび9dは、主走査方向Xに並ぶように各配置孔8aの後側面7bに複数(ここでは、2つ)形成されている。そのため、検出部93は、被印刷物5の後側面4b上の点6cおよび6dの実位置を検出することで、後側面4bの実位置を検出することができる。よって、検出した右側面4aの実位置と、後側面4bの実位置とによって、被印刷物5の直角度を検出することができる。したがって、検出した直角度に基づいて、印刷部94は、被印刷物5に対して印刷を行うことができる。
本実施形態では、挿入溝9a〜9dは、平面視において、半円形状である。このことによって、パレット8を作製する際、挿入溝9aの加工がし易い。
本実施形態では、図6に示すように、移動制御部92は、第1移動制御部95と、第2移動制御部96とを備えている。第1移動制御部95は、テーブル50に載置された被印刷物5から所定の距離離れた位置まで、接触部材74を第1の速度で移動させる。第2移動制御部96は、第1移動制御部95によって第1の速度で接触部材74を移動させた後、第1の速度よりも遅い第2の速度で、接触部材74を被印刷物5に向かって移動させる。このことによって、被印刷物5の近くまでは、速い速度で接触部材74を移動させ、その後、接触部材74を被印刷物5に遅い速度で接近させることができる。よって、被印刷物5の実位置を検出するのに要する時間を短縮することができる。
本実施形態では、検出部93は、振動センサ72を振動させ、テーブル50に載置された被印刷物5に接触部材74が接触した際に、振動センサ72による振動が停止することで、被印刷物5の実位置を検出する。このことによって、振動センサ72の振動の有無で、接触部材74が被印刷物5に接触したことを確実に検出することができる。
本実施形態では、接触部材74がガイドレール32に沿って主走査方向Xに移動することによって、テーブル50に載置された被印刷物5に対する接触部材74の主走査方向Xの位置を相対的に移動させていた。しかしながら、テーブル50を主走査方向Xに移動させる機構によって、テーブル50が主走査方向Xに移動することで、テーブル50に載置された被印刷物5に対する接触部材74の主走査方向Xの位置を相対的に移動させてもよい。
本実施形態では、テーブル50がテーブルガイドレール61および62に沿って副走査方向Yに移動することで、テーブル50に載置された被印刷物5に対する接触部材74の副走査方向Yの位置を相対的に移動させていた。しかしながら、接触部材74を副走査方向Yに移動させる機構によって、接触部材74が副走査方向Yに移動することで、テーブル50に載置された被印刷物5に対する接触部材74の副走査方向Yの位置を相対的に移動させてもよい。
5 被印刷物
8 パレット
9a、9b 第1挿入溝(挿入溝)
9c、9d 第2挿入溝(挿入溝)
32 ガイドレール
34 キャリッジ
36 インクヘッド
50 テーブル
72 振動センサ
74 接触部材
79 移動機構
90 制御装置
92 移動制御部
93 検出部
94 印刷部
95 第1移動制御部
96 第2移動制御部
97 接触制御部
100 印刷装置

Claims (6)

  1. 被印刷物が配置される配置孔が形成されたパレットと、
    前記パレットが載置されるテーブルと、
    前記テーブルに向かってインクを吐出するインクヘッドと、
    前記テーブルよりも上方において、前記テーブルに向かって延び、前記被印刷物に接触可能な接触部材と、
    前記接触部材に設けられ、前記接触部材を振動させて前記接触部材が前記被印刷物に接触したことを検出可能な振動センサと、
    前記テーブルに対して前記接触部材を3次元方向に相対的に移動させる移動機構と、
    前記インクヘッド、前記振動センサおよび前記移動機構に電気的に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記パレットの前記配置孔の側面には、平面視において、前記配置孔の側面から外方に延びた挿入溝が形成されており、
    前記制御装置は、
    前記移動機構を制御することで、前記接触部材を前記テーブルに対して3次元方向に相対的に移動させる移動制御部と、
    前記テーブルに載置された前記パレットの前記挿入溝に前記接触部材を挿入させた状態で、前記接触部材を前記被印刷物に接触させるように前記移動機構を制御する接触制御部と、
    前記被印刷物に前記接触部材が接触したことを前記振動センサによって検出されることで、前記被印刷物の実際の位置である実位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記実位置に基づいて、前記インクヘッドからインクを吐出させることで前記被印刷物に対して印刷を行う印刷部と、
    を備えた、印刷装置。
  2. 前記テーブルの主走査方向の一端部において、前記テーブルから上方に突出し、前記パレットの一部が接触可能な第1位置決め部材と、
    前記テーブルの副走査方向の一端部において、前記テーブルから上方に突出し、前記パレットの一部が接触可能な第2位置決め部材と、
    を備え、
    前記配置孔の形状は、矩形状であり、
    前記挿入溝は、
    前記パレットが前記テーブルに載置された状態において、前記配置孔の側面のうち主走査方向における前記第1位置決め部材が配置された側の側面に形成された第1挿入溝と、
    前記パレットが前記テーブルに載置された状態において、前記配置孔の側面のうち副走査方向における前記第2位置決め部材が配置された側の側面に形成された第2挿入溝と、
    を有している、請求項1に記載された印刷装置。
  3. 前記第1挿入溝は、副走査方向に並ぶように前記配置孔の側面に複数形成され、
    前記第2挿入溝は、主走査方向に並ぶように前記配置孔の側面に複数形成されている、請求項2に記載された印刷装置。
  4. 前記挿入溝の形状は、平面視において、半円形状である、請求項1から3までの何れか一つに記載された印刷装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記テーブルに載置された前記被印刷物から所定の距離離れた位置まで、前記接触部材を第1の速度で移動させる第1移動制御部と、
    前記第1移動制御部によって前記第1の速度で前記接触部材を移動させた後、前記第1の速度よりも遅い第2の速度で、前記接触部材を前記被印刷物に向かって移動させる第2移動制御部と、
    を備えた、請求項1から4までの何れか一つに記載された印刷装置。
  6. 前記検出部は、前記振動センサを振動させることで前記接触部材を振動させ、前記テーブルに載置された前記被印刷物に前記接触部材が接触した際に、前記接触部材による振動が停止することで、前記実位置を検出する、請求項1から5までの何れか一つに記載された印刷装置。

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