JP2007160629A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャリッジに設けた1つのセンサによって複数の情報を得ることにより、画像記録のための検出手段の小型化及びコスト低減が可能で、高速で高品位な画像記録が可能な記録装置を提供する。
【解決手段】 キャリッジに搭載された反射型光センサにより記録媒体上の画像形成位置の検出及び記録媒体の搬送方向端部の検出を行うとともに、反射型光センサをキャリッジに上に記録媒体搬送方向に位置変更可能に搭載する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に沿って移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置に関し、特に、キャリッジに反射型光センサを搭載した記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置は、画像情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等のシート材からなる記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。この記録装置には、記録ヘッドを記録媒体に沿って移動させる主走査と記録媒体を紙送りする副走査とを組み合わせて記録するシリアル方式と、副走査のみで記録するライン方式がある。本発明は、シリアル方式の記録装置に関わるものである。
シリアル方式の記録装置は、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドからなる画像形成手段と、主走査方向に交差する副走査方向に記録媒体を搬送する搬送手段とを備えている。かかる記録装置においては、キャリッジの移動に同期させた1ライン分の記録と所定ピッチの紙送りとを交互に繰り返しながら記録媒体に画像を形成していく。また、記録ヘッドの記録動作にも種々の方式があり、例えば、インクジェット式、ワイヤドット式、熱転写式、感熱式、レーザービーム式などがある。その中でも、インクジェット式(インクジェット記録装置)は、低騒音、低ランニングコスト、装置の小型化の容易性、カラー化の容易性などの利点を有する。
記録装置においては、画像の濃度むらや色むら等の画質低下を防ぐとともに、記録位置を正確に割り出すために、記録した記録パーンを読み取り、その結果に基づいて記録位置合わせを行う方法が例えば特許文献1に開示されている。この記録位置合わせは、例えば、記録媒体に所定の複数の記録パターンを記録し、記録された複数の記録パターンを読み取って比較する方法で実行される。そして、その比較結果に基づいて各記録パターンにおける画像形成ドット群の位置合わせを行い、この位置合わせに応じて記録ヘッド及びキャリッジの駆動タイミングが制御される。このような制御に使用する反射型光学センサをキャリッジ上に搭載した記録装置がある(例えば特許文献1参照)。
記録媒体の両面に記録する両面記録機能を有する記録装置では、表面を記録した後、Uターン搬送等で記録媒体を表裏反転して裏面を記録するという動作が行われる。このとき、記録媒体に記録した所定の記録パターンを読み取って比較し、その結果に基づいてドット位置などの記録位置合わせを行う方法が知られている。この方法においても、例えば特許文献1に開示されるように、キャリッジに搭載された反射型光センサが使用される。
また、記録画像と記録媒体との位置関係を適切にするため、記録媒体の主走査方向の幅及び位置を検出する手段としてキャリッジに搭載した反射型光学センサを使用する方法が例えば特許文献2に開示されている。
特開2000−37937号 特開平6−238906号
しかしながら、従来の記録装置では次のような課題があった。第1に、反射型光センサの取り付け位置に対して相反する要求があった。すなわち、記録パターンの各ドット間の位置合わせ等を行うための反射型光センサとしては、記録後の画像を検出することから、記録ヘッドの搬送方向下流に配置することが好ましい。一方、シート状の記録媒体の位置等を検出する光センサとしては、検出後に画像記録を行うことから、記録ヘッドの搬送方向上流に配置することが好ましい。つまり、同じ光センサであっても、検出対象により、好ましい装着位置に対して相反する要求があった。ところで、このような装置位置に関する相反する要求に対しては、記録媒体をバックフィードするように構成することで対応することができる。しかし、このバックフィードする構成では、検出のための時間が大幅な延び、制御が複雑化するなどの新たな課題が発生する。
第2に、各ドット間の記録位置合わせ等のために記録パターンの濃度を検出する方法があり、このための反射型光センサに対しては、次のような要請があった。すなわち、所定パターンの濃度を検出する場合には、記録パターンを直径5mm程度のスポットとするのが好適である。これに対し、記録媒体の位置検出を行う場合には、0.1mm単位で検出するためにスポット径を小さくすることがより好ましい。つまり、キャリッジに搭載される反射型光センサには、記録パターンのスポット径に対しても、検出対象によって異なる要求があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、キャリッジに設けた1つのセンサによって複数の情報を得ることができ、画像記録のための検出手段の小型化及びコスト低減を可能にするとともに、高速で高品位な画像記録が可能な記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体に沿って移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記キャリッジに反射型光センサが搭載され、前記反射型光センサは、記録媒体上の画像形成位置の検出及び記録媒体の搬送方向端部の検出を行うように構成されるとともに、記録媒体搬送方向に位置変更可能に搭載されていることを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジに設けた1つのセンサによって複数の情報を得ることができ、画像記録のための検出手段の小型化及びコスト低減を可能にするとともに、高速で高品位な画像記録を可能にする記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は、本発明を適用した記録装置の一実施形態を示す斜視図である。なお、本実施形態では、画像情報に基づいて記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置を例に挙げて説明する。図1において、給紙部15は、記録装置内へ記録用紙やフィルム等のシート状の記録媒体を積載するとともに、記録動作開始に応じて記録装置内部へ記録媒体を1枚ずつ分離して給送する機構部である。
画像を記録するための記録用紙やフィルム等の記録媒体Pは、回動可能な圧板26上に積載され、不図示の給紙ローラに対して圧接離間可能に保持されている。圧板26には、記録媒体Pの幅方向に移動可能な可動サイドガイド27が装着されている。給紙部の一方の側壁部には、記録媒体の側端縁を位置決めするための基準面28が形成されている。従って、記録媒体Pは、一方の端縁を基準面128に当接するとともに他方の端縁に可動スライドガイド27を当接することにより、幅方向の位置を規制される。
記録動作の開始とともに給紙動作が開始されると、不図示の給紙ローラが回転するとともに、圧板26を給紙ローラに向けて付勢することにより、記録媒体の給送が開始される。この場合、給紙ローラに対して分離ローラを付勢させることにより、積載された記録媒体のうちの最上位の1枚のみが分離されて記録装置内へ給送される。給送された記録媒体Pは、停止している搬送ローラ5とピンチローラ11との間のニップ部に突き当てられる。そこで、給紙ローラにより過送りすることにより記録媒体の先端を平行に揃えるレジ取り(頭出し)を行なう。次いで、給紙ローラの給送力を解除するとともに搬送ローラ5の回転を開始することにより、記録媒体Pは画像形成部へ搬送され、さらに画像形成部を通して搬送される。
画像形成部には、記録媒体に沿って幅方向に往復移動可能なキャリッジ1が設けられており、キャリッジには記録ヘッド7が搭載されている。キャリッジ1は、ガイドシャフト2及びガイドレール4に沿って往復移動可能に案内支持されている。また、記録ヘッド7と対向する位置には所定隙間をもってプラテン6が配置されている。キャリッジの往復移動は、不図示の駆動源からの駆動をタイミングベルト9を介して伝達することにより行われる。この画像形成部では、記録媒体Pは、搬送ローラ5とピンチローラ11並びに排紙ローラ12と排紙補助ローラ(拍車等)の間に挟持されながらプラテン6上を紙送りされる。
そして、画像情報に基づく記録ヘッド7の駆動に同期してキャリッジ1を移動させることにより、記録媒体の表面に画像が記録されていく。インクジェット記録装置の場合と、画像情報に基づいて記録ヘッド7の吐出口から記録媒体へインクを吐出することにより記録が行われる。キャリッジの移動による1ライン分の記録と、搬送ローラ5による紙送りを交互に繰り返すことにより、記録媒体全体の画像記録が行われる。記録された記録媒体は排紙ローラ12を通して装置本体外へ排出される。
また、インクジェット記録装置では、記録ヘッド7の吐出面に設けられた微細な吐出口からインクを吐出して記録することから、記録画像の品位を保持するためには吐出口の目詰まりを防ぐ必要がある。このための手段として、記録領域を外れた所定位置(例えば記録ヘッドのホームポジション)に、吐出口の目詰まり等を防止してインク吐出性能を維持回復するための回復機構部20が設けられている。この回復機構部には、非記録時に記録ヘッドの吐出面にキャップを密着させて吐出口を保護するためのキャッピング手段21が設けられている。また、回復機構部20には、前記キャップに接続された負圧発生手段としての吸引ポンプ22が設けられている。
吸引ポンプ22は、キャッピング状態において作動することにより、吐出口に負圧を作用させることで、吐出口から増粘インクを気泡等をインクと共に吸引排出させるものである。このような強制的なインク吸引により、吐出口内のインクをリフレッシュし、記録ヘッドのインク吐出性能を維持回復することができる。吸引ポンプ22としてチューブポンプが使用されている。このチューブポンプは、キャッピング手段に接続された弾性材のチューブをローラで扱いていくことにより、チューブ内に負圧を発生させるように構成されている。
キャリッジ1は、装置本体の幅方向に設置されたガイドシャフト2に摺動可能に嵌合支持されるとともに、ガイドシャフトと平行に設置されたガイドレール4により後端を摺動自在に保持されている。また、ガイドシャフト2と平行にコードストリップ31が張設されている。コードストリップ131には、キャリッジ101の位置を検出するためのマーキングが150〜300lpiのピッチで形成されている。キャリッジ1に装着されたキャリッジ基板(不図示)には、コードストリップ31を読み取るためのエンコーダーセンサ(不図示)が搭載されている。このキャリッジ基板には、記録ヘッド7と電気的な接続を行うためのコンタクトが設けられている。そして、キャリッジ基板と装置本体の制御基板(不図示)とは、フレキシブルケーブル32で電気的に接続されている。
図2は本実施形態に係る記録装置のキャリッジ昇降機構の一例を示す部分縦断面図であり、(a)はキャリッジ下降時の状態を示し、(b)はキャリッジ上昇時の状態を示す。キャリッジ1は、キャリッジ昇降機構により、記録媒体Pに対して接近離反方向に昇降(変位)可能に支持されている。本実施形態では、ガイドシャフト2を昇降させることによりキャリッジ1を昇降させ、それによって、記録ヘッド7と記録媒体Pとの隙間を適正な値に調整できるように構成されている。図2において、キャリッジ昇降機構は、キャリッジ昇降モータ51の駆動により、ギア列52を介して、ガイドシャフト2に固定された偏心カム53の回動位置を制御することにより、ガイドシャフト2を昇降させるように構成されている。偏心カム53のカム部はガイドシャフトの両端部に設けられており、一方の偏心カム53に、ギア列52からの駆動伝達を受けるためのギア部55が設けられている。
シャーシ3には、両側の偏心カム53のカム面と当接する当接部材54が一体又は固定して設けられている。ガイドシャフト2の両端部はシャーシ3に形成された縦方向の長孔(不図示)に沿って上下動可能に支持されており、当接部材はこの長孔の下側に固定されている。偏心カム53のカム面が当接部材54に当接することでガイドシャフト2の上下位置が規制されている。従って、偏心カム53の回転位置を制御することで、ガイドシャフト2の当接部材54に対する高さ位置を調整することができる。これによって、ガイドシャフト2に案内支持されたキャリッジ1の上下位置を調整することができ、それに伴って、記録ヘッド7と記録媒体P(又はプラテン6)との距離を調整することができる。
に対しても最適なギャップ(紙間)を形成することができる。
なお、本実施形態では、キャリッジ1の昇降に専用の昇降モータ51を使用しているが、これは既存の他の駆動源を利用しても良い。例えば、回復機構部20のメインカム(不図示)の動きを利用することができる。このメインカムは、例えば給紙部15の駆動源によりワンウエイクラッチを介して駆動される。そして、メインカムの回転が前述のギア列52を介して前記偏心カム53のギア部に伝達される。
図1に示すように、キャリッジ1には反射型光センサ35が搭載されている。図3は反射型光センサ35を説明するための模式図である。図3において、反射型光センサ35は、発光部61と受光部62を有する。発光部61から発した光(センサ光)63は記録媒体P等の被照射体64で反射する。被照射体64で反射した反射光65は受光部62で検出することができる。その検出信号は、フレキシブルケーブル32を介して記録装置の回路基板に形成された制御回路(図4中のコントローラ100)に伝えられ、そのA/D変換器によりデジタル信号に変えられる。
キャリッジ1に搭載された反射型光センサ35は、記録ヘッド7による画像形成位置の調整を行うために使用される。この反射型光センサ35は、例えば、記録ヘッド7からの吐出インクの記録媒体P上での記録位置ずれ(インクの着弾ずれ)を補正するために記録パターン等の濃淡や画像むらを検出するために使用される。この場合、発光部(発光素子)61から発せられたセンサ光63を記録媒体上の所定の画像ドット群からなる複数の記録パターンに照射する。そして、受光部(受光素子)62により記録パターン(被照射体)からの反射光65を受光し、各記録パターンのドットずれや濃度むらなどを検知する。これにより、記録ヘッドの記録位置ずれを検出することができる。そして、この検出結果に基づいて最適なレジ調整値を求め、記録ヘッド7の駆動タイミングを変更することにより適正な記録位置合わせを行うことができる。
記録媒体に画像を形成するときは、先ず、搬送ローラ5の回転により記録媒体Pを記録開始位置まで搬送する。これと共に、キャリッジ1を移動させて記録ヘッド7を記録媒体の記録開始位置に対向させる。その後、前述のように、1ライン分の画像記録と所定ピッチの紙送りを交互に繰り返すことにより記録媒体上に画像を形成していく。本実施形態においては、キャリッジ1上の反射型光センサ35は、画像形成部における記録媒体Pの幅寸法や幅方向の位置ずれを検出するためにも使用される。この場合は、記録媒体Pとプラテン6の光反射率の差を利用して記録媒体の端縁位置を検出する方法が採られる。
図4は、本実施形態に係る記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。図4において、コントローラ100は主制御部を構成する。コントローラ100は、中央演算処理装置としてのMPU101、及びプログラムやデータテーブルなどの固定データを格納したROM103を有する。また、コントローラ100は、後述の記録位置合わせ(レジストレーション、画像ドットの位置合わせ)のための記録パターン等により得られる調整用データ等を格納するEEPROMなどの不揮発性メモリ107を有する。さらに、コントローラ100は、各種データ(記録指令信号や画像情報等)を保存しておくダイナミック型のRAM105などを有する。RAM105には、画像記録のドット数や、記録ヘッドの交換回数等も記憶させておくことができる。
104は記録ヘッド7に対する画像データ(画像情報)の供給制御を行うゲートアレイである。ゲートアレイ104は、インターフェース112、MPU101及びRAM105の相互間のデータの転送制御を行う。ホスト装置110は、画像データの供給源(画像等のデータの作成及び処理等を行う機器であって良く、画像読み取り用のリーダ部等の他の形態であっても良い。画像データ、その他のコマンドやステータス信号等は、インターフェース(I/F)112を介してコントローラ100と送受信される。
操作部820は操作者による指示入力を受容するスイッチ群である。この操作部には、電源スイッチ122、記録開始を指示するためのスイッチ124、吸引回復の起動を指示するための回復スイッチ126などが設けられている。また、記録位置合わせ(レジストレーション)を起動するためのレジストレーション調整起動スイッチ127が設けられている。さらに、その他に、マニュアルで調整値を入力するためのレジストレーション調整値設定入力部129なども設けられている。
センサ群130は記録装置の状態を検出するためのセンサ群である。センサ群130は、反射型光センサ35、ホームポジション検出用のフォトカプラ132、環境温度検出用の温度センサ134などを有する。ヘッドドライバ150は、画像データ等に応じて記録ヘッド7の駆動素子(吐出ヒータ等)を駆動するドライバである。このヘッドドライバは、ドット形成位置合わせ(記録位置合わせ)のために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。151は主走査モータを駆動するドライバである。162は記録媒体Pを搬送(副走査)するために用いられるモータであり、160はモータ162のドライバである。反射型光センサ35は、後述するように、記録媒体上の画像形成位置の検出及び記録媒体の搬送方向端部の検出を行うように構成されている。
図7は第1の実施形態に係る記録装置のキャリッジ1に設けられた反射型光センサ35を示す部分斜視図である。図1、図3及び図7において、キャリッジ1には、反射型光センサ35が搭載されており、反射型光センサの発光部及び受光部が記録媒体又はプラテン6との間で光の出射及び反射光の入射を行う方向に向かう姿勢で取り付けられている。また、反射型光センサ35は、これと同じ姿勢を保ちながら、記録媒体の搬送方向(図7中の矢印A方向及び矢印B方向)に移動可能に取り付けられている。
また、キャリッジ1が回復機構部20と対向する位置(通常、ホームポジション)にきたとき、この回復機構部に設けられた不図示のメインカム(回復カム)が反射型光センサ35の一部に当接し、この光センサを押すように構成されている。光センサ35は、このメインカムで押されることにより、記録ヘッド7の画像形成部(インクジェット記録装置の場合は、吐出面に配列された吐出口)の上流側の位置Aと吐出口の下流側の位置Bの2つの位置で切り替えられる。さらに、光センサ35の発光部は、投入電力により光量を変化させることができる。例えば、PWM制御により投入電力を制御することで、受光部に適切な反射光が得られるよう発光量に調整できるように構成されている。
反射型光センサ35を用いて記録位置合わせ(ドット形成位置合わせ、レジ調整)を行う場合は、該光センサを記録ヘッドの画像形成部の搬送方向下流側の位置B(図7)へ移動させる。この位置Bで、画像形成位置の検出が行われる。この画像形成位置の検出は、記録媒体に形成した複数の所定の記録パターンの反射光学濃度を検出することにより行われる。この場合、確実な記録位置合わせを行うためには、受光部により記録媒体表面及び各記録パターン部の反射光学濃度の変化をリニアに検出することが必要である。そこで、反射光学濃度の変化をリニアに検出できるように、発光部からの発光量を調整するように構成されている。なお、上記の記録位置合わせは、インクジェット記録装置の場合、複数の吐出口からの吐出インク滴の着弾点間の位置を合わせることにより行われる。
本実施形態における記録位置合わせ(レジ調整)は、例えばキャリッジ1の往移動時の記録画像と復移動時の記録画像との間、複数の記録ヘッドの記録画像の間、重ね打ち記録の各記録画像の間などで、画像形成位置を検出し、その結果に基づいて行われる。そして、記録位置合わせのための各記録パターン(各画像形成位置)の検出は、画像形成ドットの位置のずれ、画像濃度の差、むら、カラー記録における色むらなどを検知する方法で行なわれ、その結果に応じて記録位置の調整(補正)が行われる。
図5は、記録位置合わせの処理手順の概略を示すフローチャートである。図6は記録位置合わせのための記録パターンの記録位置が合っている場合のドット形成状態を示す説明図である。図5において、複数種類の所定の記録パターンを記録する(ステップS1)。記録パターンとして、例えば、図6に示すような、キャリッジ1の往路及び復路で形成される4つのドット形成域及び4ドット分の空白領域が繰り返されるパッチ要素を、±4ドットの範囲で1ドット分ずつずらして重畳させて形成するパターンが用いられる。往路で形成されるパッチ要素は図6中に白抜きのドット群で示され、復路で形成されるパッチ要素は図6中にハッチ付きのドット群で示されている。このような記録パターンは、画像記録(インクジェット記録装置の場合はインク吐出)のタイミングをずらすことにより、あるいは画像データ上でずらすことにより、形成することができる。
次いで、反射型光センサ35でこれらの記録パターンをスキャンする(ステップS2)。スキャンしたデータから得た光学的特性に基づいて、適切な記録位置パラメータを求める(ステップS3)。このパラメータは、例えば、最小自乗法による多項式近似により得た曲線から最も反射光学濃度の高いボイントを用いるなどの方法で求めることができる。このポイントに対する記録位置パラメータを用いて、キャリッジ1の移動(又は位置)に対する駆動タイミングの変更を設定する(ステップS4)。
反射型光センサ35は、上記の記録位置合わせの他に、プラテン6上に搬送されてくる記録媒体の位置や幅を検出する紙幅検知を行うためにも使用される。この紙幅検知を行う場合は、光センサ35を画像形成部の搬送方向上流側の位置A(図7)に移動させる。この位置Aは、インクジェット記録装置の場合は記録ヘッド7の吐出口の搬送方向上流側の位置となる。そして、この位置Aにおいて、記録媒体Pとプラテン6の反射光量の差を利用して記録媒体の端縁の位置を検出する。通常、プラテン6は黒色であり、記録媒体は白色であることが多い。そのため、反射光量は、プラテン6の部位では弱く、記録媒体の表面では強くなり、その境界を検出することが可能である。この境界を検出することにより、記録媒体の位置及び紙幅を算出することができる。
なお、紙幅検知を行う場合は濃度差をリニアに検出する必要はない。そのため、光センサ35からの発光量は、プラテン6の表面からの反射光量と記録媒体の表面からの反射光量との差を明瞭に検出できる範囲に設定すれば良い。従って、例えば記録媒体の表面からの反射光により受光部からの出力が飽和するほどに発光量を強めることができる。そのため、記録媒体の表面に多少の汚れがあったり、記録媒体にあらかじめ記録された罫線などがあったりして反射光量に乱れがあっても、その影響を低減することができる。
本実施形態においては、前述のように、キャリッジ1に搭載された単一の反射型光センサ35によって、記録ヘッドの記録位置合わせと記録媒体の紙幅検知の複数の機能を行っている。また、記録装置が記録位置合わせを行う場合と、記録媒体のサイズ及び位置の検出を行う場合とで、光センサ35の記録媒体搬送方向の位置を各検出に好適な位置に変更可能である。なお、光センサ35の位置変更のための移動手段としては、前述の回復機構部のカムによる押圧力を利用する構成に限定されるものでなく、所定方向に駆動可能な手段であれば、機械的又は電気的な種々の機構を使用しても良い。例えば、キャリッジ1の移動範囲の両側に設けた突起などによって光センサ又はその保持部材を押圧移動させるような切替え手段を使用しても良い。
以上説明した実施形態は、キャリッジ1に搭載される反射型光センサ35により記録媒体上の画像形成位置の検出と記録媒体の搬送方向端部の検出とを行うとともに、反射型光センサを記録媒体搬送方向に位置変更可能にするよう構成されている。かかる構成によれば、反射型光センサ35の特性を目的に応じて対応させることができ、キャリッジに設けた1つのセンサによって最適な画像記録を行うための複数の情報を得ることができる。従って、画像記録のための検出手段の小型化及びコスト低減を図ることができ、また、高速で高品位な画像記録も可能になる。
前述の実施形態では、反射型光センサを記録媒体搬送方向に位置変更可能にしたが、第2の実施形態として、検出する記録媒体に応じて、反射型光センサを記録媒体の表面と垂直の方向に移動可能に構成しても良い。かかる構成によれば、検出物の性質や厚さに応じて、反射型光センサ35と検出物との距離を最適化することで、より精度の高い検出を行うことが可能となる。このような反射型光センサ35の移動は、図2を用いて説明したキャリッジ昇降機構を利用して行うことができる。
この反射型光センサ35の垂直方向の移動は、上記のキャリッジの昇降機構に代えて、例えば第1の実施形態におけるキャリッジ上の光センサ移動手段と類似の手段を用いて、光センサ35をキャリッジ1上で上下方向に移動可能にしても良い。第2の実施形態のそれ以外の構成は前述の第1の実施形態の場合と実質的に同じである。従って、この第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
図8は第3の実施形態に係る記録装置のキャリッジに設けられた反射型光センサを示す部分斜視図である。図8において、キャリッジ1には、該キャリッジに搭載された反射型光センサ35と記録媒体P上の画像などの検出物との間に配置される調整部材36が設けられている。この調整部材36には、反射型光センサ35からのセンサ光を調整するためのスリット37やレンズ38などの調整手段が設けられている。スリット37は、反射型光センサ35から発せられる光束(センサ光)の光幅を調整できる一定幅のスリット(溝状の貫通孔)である。このスリット37によれば、光センサ35から照射される光束のスポット径の光幅を一定幅に調整することができる。レンズ38は、光センサ35から発光される光束(センサ光)を通すことにより、照射されるセンサ光のスポット径を調整することができる。また、レンズ38に通すことにより、スポット径の他、光束の焦点距離や光量なども調整することができる。
図8の構成では、記録ヘッド7の画像記録部より搬送方向上流側の位置Aにスリット37が設けられ、画像記録部より搬送方向下流側の位置Bにレンズ38が設けられている。ただし、これは、検出物などに応じて、スリット37及びレンズ38の両方を設けたり、片方だけを設けたりすることができる。また、スリット37及びレンズ38の数及び配置についても、検出物に応じて適宜選択することができる。図8の第3の実施形態は、以上説明した点で前述の各実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有するものである。従って、第3の実施形態によっても、反射型光センサ35の特性を目的に応じて対応させることができ、キャリッジ上に設けた1つの反射型光センサ35によって、最適な画像記録を行うための複数の情報を正確に得ることができる。特に、本実施形態によれば、反射型光センサと検出物との間にセンサ光を調整するための調整手段を介在させるので、さらに多くの情報を得ることができる。こうして、本実施形態によっても、画像記録のための検出手段の小型化及びコスト低減を図ることができ、また、高速で高品位を画像記録も可能になる。
なお、上述の実施形態における反射型光センサ35は、CD等の小型で厚みのある記録媒体を搭載して画像記録部を搬送される搬送用トレイの位置検出用マークを検知するためのセンサとしても使用することができる。つまり、発光素子よりトレイ上のマークを照射し、その反射光を受光することでトレイの位置を検出することができる。この場合、搬送用トレイに複数の位置検出用マークを一定の複数位置に配置するとともに、キャリッジ1の移動及びトレイの搬送を併用してこれらの検出用マークを検出する方法を採っても良い。かかる検出方法によれば、トレイの二次元的な位置や傾きなども精確に検出することができ、記録位置ずれをさらに精確に補正することが可能になる。
なお、以上の実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を説明したが、本発明は、ワイヤドット式、熱転写式、感熱式、レーザービーム式など、他の記録方式を用いる記録装置に対しても同様に適用可能なものである。さらに、本発明は、記録ヘッドの構造、走査方法、記録ヘッドの数、吐出面における吐出口の配列状態、使用するインクの種類数や性状などに関わらず、同様に適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
本発明を適用した記録装置の一実施形態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る記録装置のキャリッジ昇降機構の一例を示す部分縦断面図であり、(a)はキャリッジ下降時の状態を示し、(b)はキャリッジ上昇時の状態を示す。 図1の記録装置のキャリッジに取り付けられる反射型光センサを説明するための模式図である。 第1の実施形態に係る記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本実施形態における記録位置合わせの処理手順の概略を示すフローチャートである。 図5の記録位置合わせのための記録パターンの記録位置が合っている場合のドット形成状態を示す説明図である。 第1の実施形態に係る記録装置のキャリッジに設けられた反射型光センサを示す部分斜視図である。 第3の実施形態に係る記録装置のキャリッジに設けられた反射型光センサを示す部分斜視図である。
符号の説明
1 キャリッジ
2 ガイドシャフト
3 シャーシ
4 ガイドレール
5 搬送ローラ
6 プラテン
7 記録ヘッド
9 タイミングベルト
12 排紙ローラ
15 給紙部
26 圧板
27 可動サイドガイド
28 基準面
31 コードストリップ
35 反射型光センサ
51 キャリッジ昇降モータ
53 偏心カム
54 当接部材
55 偏心カムのギア部
61 発光部
62 受光部
65 反射光
100 コントローラ
101 MPU
103 ROM
104 ゲートアレイ
105 RAM
107 不揮発性メモリ
110 ホスト装置
127 レジストレーション調整起動スイッチ
130 センサ群

Claims (7)

  1. 記録媒体に沿って移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドにより、画像情報に基づいて記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    前記キャリッジに反射型光センサが搭載され、
    前記反射型光センサは、記録媒体上の画像形成位置の検出及び記録媒体の搬送方向端部の検出を行うように構成されるとともに、記録媒体搬送方向に位置変更可能に搭載されていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記反射型光センサは、記録媒体上の画像形成位置を検出するときに記録ヘッドの画像記録部より搬送方向下流側に位置し、記録媒体の搬送方向端部を検出するときに記録ヘッドの画像記録部より搬送方向上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記反射型光センサは、記録媒体の表面に対し垂直方向に位置変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記キャリッジに、前記反射型光センサと前記記録媒体との間にセンサ光を調整するための調整手段を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記調整手段は、前記反射型光センサのセンサ光の光幅を調整できる一定幅のスリットであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記調整手段は、前記反射型光センサのセンサ光のスポット径を調整可能なレンズであることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  7. 画像情報に基づいて記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。

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