JP2003260788A - 記録装置及びキャリッジ - Google Patents

記録装置及びキャリッジ

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JP2003260788A
JP2003260788A JP2002062110A JP2002062110A JP2003260788A JP 2003260788 A JP2003260788 A JP 2003260788A JP 2002062110 A JP2002062110 A JP 2002062110A JP 2002062110 A JP2002062110 A JP 2002062110A JP 2003260788 A JP2003260788 A JP 2003260788A
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泰康 奥田
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秀俊 児玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙検出器で被記録材を確実に認識した上
で、記録を実行可能な記録装置及び該用紙検出器を備え
たキャリッジを提供すること。 【解決手段】 被記録材が給送される副走査方向22に
複数のドット形成要素18が配列されたドット形成素子
列19を有する記録ヘッド部11と、記録ヘッド部11
近傍に被記録材の有無を認識可能な用紙検出器12を備
え、主走査方向21に往復移動することにより、記録ヘ
ッド部11及び用紙検出器12が被記録材の外側に位置
する第1待機位置5及び第2待機位置6まで移動可能な
キャリッジ13と、キャリッジ13の主走査を行う主走
査駆動部33と、ドット形成要素18を駆動するヘッド
駆動部34と、被記録材の副走査を行う副走査駆動部3
2と、これらの駆動を制御する駆動制御部35とを備え
た記録装置50であって、用紙検出器12は、ドット形
成素子列19内の上流側の領域に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材の有無を
認識可能な用紙検出器を備えた記録装置、および該用紙
検出器を備えたキャリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】被記録材としての用紙に記録を行う記録
装置の1つに、プリンタがあり、該プリンタの1つにイ
ンクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」とする)が
ある。該プリンタは、用紙が給送される副走査方向に複
数のドット形成要素が配列されたドット形成素子列を有
する記録ヘッド部と、該記録ヘッド部近傍に用紙の有無
を認識可能な用紙検出器を備え、主走査方向に往復移動
するキャリッジと、該キャリッジの主走査を行う主走査
駆動部と、前記ドット形成要素を駆動するヘッド駆動部
と、被記録材の副走査を行う副走査駆動部と、これらの
駆動を制御する駆動制御部とを備えている。
【0003】このようなプリンタでは、前記記録ヘッド
部から用紙に向けてインクが吐出されることにより、印
刷が行われるようになっている。また、用紙の印刷面全
面への余白のない印刷、いわゆる縁無し印刷を実行する
ことができるようになっている。縁無し印刷を実行する
場合には、実際の用紙範囲より広い領域まで用紙が存在
するとみなして印刷領域を設定して、印刷を行うように
なっている。すなわち、前記用紙範囲と前記印刷領域と
の差が、実際には用紙が存在しない領域、いわゆる「は
み出し印刷領域」となり、当該はみ出し印刷領域におい
てまでインクを吐出させ、いわゆる外うちを行ってい
た。
【0004】そのため、キャリッジの1回あたりの主走
査による移動距離が長くなり、主走査時間が増大して、
印刷時間の増大、印刷スピードの低下を招いていた。ま
た、はみ出し領域において吐出されるインクは、用紙に
印刷を行うものではないため全くの無駄であり、印刷コ
ストを上昇させていると共に、当該外うちされたインク
はその一部がプリンタ機器内で浮遊して、用紙やプリン
タ内部部材を汚染する原因となるなどの問題を有してい
た。
【0005】これらの問題は、キャリッジに備えられた
用紙検出器を使用して用紙の有無を検出することによっ
て、用紙のサイズを認識して、用紙が存在する領域のみ
で印刷を行うことにより解決することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、当該用紙検出
器は、キャリッジ内の配設箇所によっては用紙を認識す
ることができなくなることがあった。特に、用紙の既印
刷領域、すなわち色が濃い領域に対して用紙の認識を試
みると、用紙が実際には存在する領域においても無いも
のとして認識してしまうことがあった。
【0007】本発明の課題は、用紙検出器で被記録材を
確実に認識した上で、記録を実行可能な記録装置及び該
用紙検出器を備えたキャリッジを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の記録装置の発明は、被記録材が給
送される副走査方向に複数のドット形成要素が配列され
たドット形成素子列を有する記録ヘッド部と、該記録ヘ
ッド部近傍に被記録材の有無を認識可能な用紙検出器を
備え、主走査方向に往復移動することにより、該記録ヘ
ッド部及び該用紙検出器が被記録材の外側に位置する第
1待機位置及び第2待機位置まで移動可能なキャリッジ
と、前記キャリッジの主走査を行う主走査駆動部と、前
記ドット形成要素を駆動するヘッド駆動部と、被記録材
の副走査を行う副走査駆動部と、これらの駆動を制御す
る駆動制御部とを備えた記録装置であって、前記用紙検
出器は、前記ドット形成素子列内の上流側の領域に配設
されていることを特徴とする。
【0009】被記録材への印刷は、被記録材の先端側、
すなわち下流側から、後端側、すなわち上流側に向けて
進行する。そして、キャリッジを主走査駆動させて同じ
領域に複数回印刷を行うことによって印刷が完成する。
そのため、印刷中の領域であるドット形成素子列内にお
いても、下流側の領域ほど印刷の完成度が高くなる。換
言すると、上流側の領域の方が、下流側の領域より印刷
の完成度が低く、被記録材の色も薄くなる。
【0010】また、用紙検出器は光反射型センサーであ
って、該用紙検出器から発光された光の反射の有無によ
って用紙の有無を認識するため、被記録材の色が濃い領
域、すなわち印刷が完成した領域で検出した際には、光
反射が弱いもしくは無いために、実際には被記録材が在
るにもかかわらず、無いものとして認識してしまう、い
わゆる誤認識を生じることがあった。
【0011】しかし、本発明の特徴によれば、前記用紙
検出器は、前記ドット形成素子列内の上流側、すなわち
印刷の完成度が低い領域(色が薄い領域)を検出可能な
箇所に配設されているため、印刷中においても被記録材
の有無の認識を確実に行うことができる。従って、被記
録材の両側端部の位置を正確に検出することが可能であ
る。
【0012】また、請求項2に記載の記録装置の発明
は、被記録材が給送される副走査方向に複数のドット形
成要素が配列されたドット形成素子列を有する記録ヘッ
ド部と、該記録ヘッド部近傍に被記録材の有無を認識可
能な用紙検出器を備え、主走査方向に往復移動すること
により、該記録ヘッド部及び該用紙検出器が用紙外側に
位置する第1待機位置及び第2待機位置まで移動可能な
キャリッジと、前記キャリッジの主走査を行う主走査駆
動部と、前記ドット形成要素を駆動するヘッド駆動部
と、被記録材の副走査を行う副走査駆動部と、これらの
駆動を制御する駆動制御部とを備えた記録装置であっ
て、前記用紙検出器は、前記ドット形成素子列より上流
側の領域に配設されていることを特徴とする。
【0013】この特徴によれば、用紙検出器は、前記ド
ット形成素子列より上流側の領域に配設されているた
め、ドット形成素子列より上流側の領域、すなわち印刷
前の領域を使用して、被記録材の有無を認識することが
できる。つまり、印刷前の領域、すなわちこれから印刷
する領域は、当然に印刷が行われていない領域であるこ
とから、色が無い領域であるため、光反射型センサーで
ある用紙検出器を使用して、被記録材の有無の認識をよ
り一層確実に行うことができる。
【0014】また、請求項3に記載の記録装置の発明
は、請求項1または請求項2において、前記用紙検出器
は、前記第1待機位置に位置する際において、該記録ヘ
ッド部の位置より被記録材側に配設されるように構成さ
れていることを特徴とする。
【0015】この特徴によれば、記録ヘッド部及び用紙
検出器が被記録材の外側に位置する第1待機位置におい
て、用紙検出器は、記録ヘッド部の位置より該被記録材
側に配設されているため、例えば、被記録材に縁無し印
刷を開始する際には、被記録材の無い領域(被記録材の
外側である第1待機位置)から主走査を開始し、被記録
材の側端部上を、まず該用紙検出器が通過することによ
って一方の側端部の位置を正確に認識し、これにより印
刷開始位置、すなわち印刷領域の一端を正確に認識する
ことが可能である。そして、該印刷開始位置から印刷を
開始することが可能である。すなわち、印刷開始位置側
におけるはみ出し印刷領域を最小限に留めることが可能
である。
【0016】そして、第1待機位置から主走査方向にさ
らに往移動して、前記用紙検出器及び前記記録ヘッド部
が被記録材の外側に位置する第2待機位置まで移動する
際に、被記録材の他方の側端部に接近したとき、該他方
の側端部上を、まず該用紙検出器が通過することによっ
て他方の側端部の位置を正確に認識し、これにより印刷
終了位置、すなわち印刷領域の他端を正確に認識するこ
とが可能である。そして、該印刷終了位置で印刷を終了
することが可能である。つまり、印刷開始位置側と印刷
終了位置側、すなわち用紙の両サイド側において、はみ
出し印刷領域を最小限に留めることができる。
【0017】また、請求項4に記載の記録装置の発明
は、請求項1から請求項3のいずれか一項において、前
記用紙検出器は、副走査方向に配列された発光部と受光
部を有し、該発光部から被記録材に向けて発光し、その
反射を該受光部で受けることにより、該発光部と該受光
部との中間位置での被記録材の有無を認識する機構であ
ることを特徴とする。この特徴によれば、簡単な機構で
低コストな用紙検出器を用いて被記録材の有無を認識す
ることができる。
【0018】また、請求項5に記載の記録装置の発明
は、請求項1から請求項4のいずれか一項において、前
記駆動制御部は、縁無し印刷を行う際に、前記キャリッ
ジを前記主走査駆動部によって主走査させつつ、前記用
紙検出器にて被記録材の有無を認識し、この被記録材の
有無に応じて前記ヘッド駆動部の駆動を制御して、はみ
出し印刷領域が最小となる印刷を実行することができる
ように構成されていることを特徴とする。
【0019】この特徴によれば、前記駆動制御部は、縁
無し印刷を行う際に、前記キャリッジを前記主走査駆動
部によって主走査させつつ、前記用紙検出器にて被記録
材の有無を認識し、この被記録材の有無に応じて前記ヘ
ッド駆動部の駆動を制御して、はみ出し印刷領域が最小
となる印刷を実行することができるように構成されてい
るため、縁無し印刷を行っても、実際には被記録材が存
在しない領域、はみ出し印刷領域が最小となり、当該は
み出し印刷領域で吐出されるインクの無駄が著しく減少
し、印刷コストの低減、印刷時間の短縮を図ることがで
きる。また、はみ出し印刷領域において吐出されるイン
クが最小限に抑えられるため、インクが浮遊して被記録
材等を汚す事態が生じる虞がない。
【0020】また、請求項6に記載の記録装置の発明
は、請求項1から請求項4のいずれか一項において、前
記駆動制御部は、縁無し印刷を行う際に、前記キャリッ
ジを前記主走査駆動部によって主走査させつつ、前記用
紙検出器にて被記録材の両側端部を検出してその位置に
ついてのデータを採取し、該データに基づいて次回以降
の主走査時に、前記ヘッド駆動部の駆動を制御して、は
み出し印刷領域が最小となるように印刷を実行すること
ができるように構成されていることを特徴とする。
【0021】この特徴によれば、前記駆動制御部は、縁
無し印刷を行う際に、前記キャリッジを前記主走査駆動
部によって主走査させつつ、前記用紙検出器にて被記録
材の両側端部を検出してその位置についてのデータを採
取し、該データに基づいて次回以降の主走査時に、前記
ヘッド駆動部の駆動を制御して、はみ出し印刷領域が最
小となるように印刷を実行することができるように構成
されているため、例えば、K回目の主走査を行いながら
被記録材の両側端部の位置を検出してそのデータを採取
し、該データをK回目の主走査時の記録に用いることな
く、すなわち次回以降(K+1回目以降)の主走査時の
記録の際に用いることにより、該データを処理するため
の時間を確保することが可能である。
【0022】また、請求項7に記載のキャリッジの発明
は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載されて
いることを特徴とする。この特徴によれば、請求項1か
ら請求項7のいずれか一項に記載の作用効果と同様の効
果を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本実施の形
態について説明する。ここで、図1は、本実施の形態に
おけるインクジェットプリンタの概略側面図である。図
2、図3及び図4は、本実施形態における印刷動作の説
明に供する概略平面図であって、図2はキャリッジが第
1待機位置に位置する状態を示し、図3はキャリッジが
主走査している状態を示し、図4はキャリッジが第2待
機位置に位置する状態を示す。また、図5は、本実施形
態におけるキャリッジの下面図である。
【0024】本実施形態における記録装置としてのイン
クジェットプリンタ(以下、「プリンタ」とする)50
は、給紙装置31が備えられており、該給紙装置31に
複数枚保持されている被記録材としての用紙Pが、記録
部38へ向けて1枚ずつ給送されるようになっている。
記録部38へと給送された用紙Pは、副走査駆動部32
で副走査方向である矢印22方向に搬送されるようにな
っている。なお、符号39は、記録部38において記録
時に用紙Pを下から支えるプラテンを示す。
【0025】キャリッジ13は、副走査方向22に複数
のドット形成要素18が配列されたドット形成素子列1
9を有する記録ヘッド部11を備え、主走査駆動部33
よって、主走査方向21に往復移動することにより、用
紙Pの外側に位置する第1待機位置5(図2)及び第2
待機位置6(図4)まで移動することができるようにな
っている。そして、主走査しつつ、用紙Pに向けてイン
クを吐出することにより、印刷を実行することができる
ようになっている。なお、ドット形成要素18は、ヘッ
ド駆動部34によって駆動することができるようになっ
ている。
【0026】すなわち、プリンタ50は、用紙Pに向け
てインクを吐出する記録ヘッド部11を備えたキャリッ
ジ13を主走査方向21に往復移動させる動作と、用紙
Pを副走査駆動部32により副走査方向22に給送する
動作を交互に繰り返すことにより、用紙Pの先端側、す
なわち下流側から、用紙の後端側、すなわち上流側に向
けて累積的に印刷を実行することができるようになって
いるものである。このように、複数回の主走査駆動によ
って、用紙先端側から徐々に印刷を完成させるため、印
刷中である記録ヘッド部11のドット形成素子列19内
においても、下流側(用紙先端側)ほど印刷の完成度が
高い印刷完成領域A(色が濃く)となり、上流側(用紙
後端側)ほど完成度が低い印刷未完成領域B(色が薄
く)となる。
【0027】そして、該プリンタ50は、用紙Pの印刷
面全面への印刷、縁無し印刷を実行することができるよ
うになっている。従来、縁無し印刷は、実際の用紙範囲
より広い範囲まで用紙が存在するものとみなして印刷領
域を設定することにより実行していたので、前記用紙範
囲と前記印刷領域との差が、実際には用紙が存在しな
い、はみ出し印刷領域となり、当該はみ出し印刷領域ま
でインクを吐出(外うち)させていた。そのため、この
外うちされたインクは無駄に消費されており、特に当該
はみ出し印刷領域が広い場合には、無駄になるインクの
増加によって印刷コストが増加したり、印刷スピードの
低下したりするなどの不具合を招いていた。さらに、外
うちされたインクによって用紙もしくはプリンタ内部部
材(例えば記録部38等)が汚染されたりするなどの不
具合を生じることがある。
【0028】しかし、後述するように、用紙検出器12
で用紙Pの両側端部(P1,P2)を認識し、これらの
認識された領域内で印刷を実行することにより、はみ出
し印刷領域を最小に抑えることができるようになってい
る。
【0029】また、キャリッジ13は、図示するよう
に、用紙の有無を識別可能な用紙検出器12を備えてお
り、該用紙検出器12の対向した位置にある用紙の有無
を認識することにより、もって用紙の側端部(P1,P
2)の位置を検出することができるようになっている。
【0030】該用紙検出器12は、光反射型センサーで
あって、発光部より用紙に向けて発光し、その反射を受
光部で受けることにより、該発光部と該受光部との中間
位置を認識位置Fとし、この認識位置Fにおける用紙の
有無を検出(認識)しているものである。すなわち、発
光部からの光が反射され、光が受光部で検出されたとき
には用紙が在ると認識し、発光部からの光が受光部で検
出されないときは用紙が無いものと認識するものであ
る。
【0031】また、用紙検出器12は、図示するよう
に、記録ヘッド部11の近傍であって、第1待機位置に
位置する状態(図2)において、記録ヘッド部11の位
置より被記録材側に位置し、さらにドット形成素子列1
9内の上流側に配設されている。本実施形態では、ドッ
ト形成素子列19は、副走査方向に96個のドット形成
要素18が配列された構成を有し、このうち下流側を1
番としたとき、認識位置Fが上流側に位置する86番目
となるように、用紙検出器12が配設されている。
【0032】このような構成により、用紙検出器12
は、記録ヘッド部11のドット形成素子列19と同列内
の領域に配設されているにもかかわらず、その上流側に
配設されていることによって、印刷中の領域の印刷完成
度が低い未完成領域B、すなわち用紙Pの色の薄い領域
において、発光して用紙の有無を認識することとなるた
め、発光部からの光は、用紙Pによって確実に反射され
て受光部で受光されることとなる。従って、確実に用紙
の有無を検出することができ、もって用紙の両側端部
(P1,P2)をも確実に検出することができる。
【0033】用紙検出器12は光反射型センサーである
ため、用紙Pの印刷が進行して該用紙の色が濃くなった
領域では、光が反射されないために、用紙の認識をする
ことができず、結果として誤認識を生じることがある。
【0034】しかし、本実施の形態では用紙検出器12
は、上述したように、ドット形成素子列19内の上流側
に配設されているため、該用紙検出器12の認識位置F
は、用紙の印刷の完成度が低い未完成領域B、すなわち
発光部から発光された光を確実に反射する領域に対して
設定されることとなり、用紙検出器12で確実に用紙の
有無を認識することができる。つまり、認識位置Fに対
応する箇所の用紙の色が濃く、該用紙の有無を認識する
ことができなくなるような事態を生じることがない。
【0035】ここで、プリンタ50による縁無し印刷に
おける動作を図2から図4に示す概略平面図に沿って説
明する。
【0036】まず、図2に示す如く、キャリッジ13が
第1待機位置5に位置する状態において、用紙検出器1
2は、記録ヘッド部11の近傍であって、該記録ヘッド
部11の位置より用紙P側に配設されている。すなわ
ち、記録ヘッド部11、用紙検出器12及び用紙Pの側
端部P1の位置関係は、用紙Pから観察したとき、用紙
Pの側端部P1、用紙検出器12、記録ヘッド部11の
順になっている。
【0037】そして、主走査を開始することにより、キ
ャリッジ13が主走査方向である矢印21a方向に移動
して、用紙側端部P1上を、まず用紙検出器12が通過
する。この際、用紙検出器12によって用紙側端部P1
の位置を正確に認識し、これにより記録ヘッド部11に
よる印刷開始位置、すなわち印刷領域の一端を正確に認
識する。
【0038】さらに矢印21a方向に移動することによ
り、次に記録ヘッド部11が用紙側端部P1上を通過し
つつ、該用紙検出器12で認識した印刷開始位置から、
印刷を開始するものである。なお、その回(例えば、L
回目)の主走査時に認識した該印刷開始位置は、上述し
たようにその回(L回目)の主走査時における印刷開始
位置とすることが可能であると共に、次回(L+1回
目)以降の主走査時における印刷開始位置とすることも
可能である。
【0039】そして、図3に示す如く、さらにキャリッ
ジ13が矢印21a方向に移動することにより用紙P上
を通過するが、用紙検出器12は、常に印刷未完成領域
B(色の薄い領域)で用紙を検出するため、確実に用紙
の有無を認識することができる。すなわち、用紙の有無
を認識した上で、印刷を実行することができるものであ
る。
【0040】さらに同方向に移動することにより、主走
査方向21a上にある用紙側端部P2上を、まず用紙検
出器12が通過する。この際、用紙検出器12によって
用紙側端部P2の位置を正確に認識し、これにより記録
ヘッド部11による印刷終了位置、すなわち印刷領域の
他端を正確に認識する。
【0041】さらに矢印21a方向に移動することによ
り、次に記録ヘッド部11が用紙側端部P2上を通過し
つつ、該用紙検出器12で認識した印刷終了位置で、印
刷を終了して、第2待機位置6まで移動するものであ
る。なお、その回(例えば、L回目)の主走査時に認識
した該印刷終了位置は、上述したようにその回(L回
目)の主走査時における印刷終了位置とすることが可能
であると共に、次回(L+1回目)以降の主走査時にお
ける印刷終了位置とすることも可能である。このよう
に、用紙検出器12によって常に用紙の有無を認識した
上で、印刷を実行することが可能である。
【0042】また、用紙検出器12は、上述したよう
に、ドット形成素子列19内の上流側、すなわち印刷が
完成されていない、色の薄い領域について用紙の有無を
認識することができる領域に配設されているため、確実
に用紙の有無を検出することができる。また、該用紙検
出器12で用紙の有無を認識した未完成領域Bは、次回
以降の主走査時に再度印刷される領域であるため、認識
した用紙側端部(P1,P2)と印刷領域とにずれが生
じることがない。
【0043】そして、用紙Pを副走査方向22に移動さ
せて、上述した動作を行い、また用紙Pを副走査方向2
2に移動させるという動作を交互に繰り返すことによ
り、用紙Pに対して縁無し印刷を実行することができ
る。このように、用紙の有無、すなわち用紙側端部(P
1,P2)の位置を確認した上で、駆動制御部35でヘ
ッド駆動部34の駆動を制御して印刷を行うことが可能
であるため、従来からのはみ出し印刷領域での印刷を最
小限に留めることが可能である。なお、この印刷方法
は、用紙Pがなんらかの理由で、主走査方向に対して垂
直でない角度、すなわち傾いた姿勢で給送された場合に
も有効である。
【0044】従って、はみ出し印刷領域で吐出されるイ
ンクの無駄を著しく減少させることができ、印刷コスト
が低減すると共に、印刷時間を短縮することができる。
また、はみ出し印刷領域において吐出されるインクが最
小限に抑えられるため、インクが浮遊して用紙Pや記録
部38等を汚す事態を生じる虞がない。
【0045】勿論、印刷方法はこれに限られるものでは
なく、例えば、キャリッジ13の主走査に伴い用紙側端
部(P1,P2)、すなわち印刷開始位置と印刷終了位
置を認識し、これを次回以降の主走査による印刷時に使
用することが可能である。より具体的には、例えばS回
目の走査時に用紙側端部(例えば、P1の場合では印刷
開始位置)を認識してその位置を確認し、S+1回目の
走査時においてS回目の走査時に認識した印刷開始位置
から印刷を実行するものである。又さらに、主走査毎に
用紙側端部(P1,P2)の位置を認識せずに、ある一
定回の主走査移動毎に用紙側端部(P1,P2)を検出
する方法などがある。
【0046】また、用紙検出器12は、図6に示すよう
に、ドット形成素子列19より上流側の領域に配設する
こともできる。このような構成により、該用紙検出器1
2は、印刷が全く行われていない領域Cにおいて用紙を
認識することができる。すなわち、光反射型センサーで
ある用紙検出器12から発光された光は、用紙の外側で
は反射されず、色の無い未印刷領域Cでは確実に反射さ
れる。従って、用紙検出器12で用紙の有無を確実に認
識することができ、もって用紙の両側端部(P1,P
2)を確実に検出することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による記録
装置によれば、用紙検出器がドット形成素子列内の上流
側、またはドット形成素子列より上流側に配設されてい
るため、印刷完成度の低い領域、または未印刷領域の用
紙に対して検出するため、間違いなく用紙の有無を認識
することができ、もって用紙の両側端部、すなわち印刷
開始位置と印刷終了位置を検出することが可能である。
つまり、用紙の有無を認識した上で印刷を実行すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるインクジェットプリンタ
の概略側面図である。
【図2】本実施形態における印刷動作の説明に供する概
略平面図であって、キャリッジが第1待機位置に位置す
る状態を示す。
【図3】本実施形態における印刷動作の説明に供する概
略平面図であって、キャリッジが主走査している状態を
示す。
【図4】本実施形態における印刷動作の説明に供する概
略平面図であって、キャリッジが第2待機位置に位置す
る状態を示す。
【図5】本実施形態におけるキャリッジの下面図であ
る。
【図6】他の実施の形態における概略平面図である。
【符号の説明】
5 第1待機位置 6 第2待機位置 11 記録ヘッド部 12 用紙検出器 13 キャリッジ 18 ドット形成要素 19 ドット形成素子列 21 主走査方向 22 副走査方向 31 給紙装置 32 副走査駆動部 33 主走査駆動部 34 ヘッド駆動部 35 駆動制御部 38 記録部 39 プラテン 50 インクジェットプリンタ A 完成領域(色が濃い) B 未完成領域(色が薄い) C 未印刷領域(色が無い) F 認識位置 P 用紙 P1,P2 用紙側端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EB13 EB29 EB44 EB46 EC77 FA10 KD06 2C058 AB19 AC07 AC11 AD01 AE02 GB04 GB13 GB33 GB47 GB53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材が給送される副走査方向に複数
    のドット形成要素が配列されたドット形成素子列を有す
    る記録ヘッド部と、該記録ヘッド部近傍に被記録材の有
    無を認識可能な用紙検出器を備え、主走査方向に往復移
    動することにより、該記録ヘッド部及び該用紙検出器が
    被記録材の外側に位置する第1待機位置及び第2待機位
    置まで移動可能なキャリッジと、 前記キャリッジの主走査を行う主走査駆動部と、 前記ドット形成要素を駆動するヘッド駆動部と、 被記録材の副走査を行う副走査駆動部と、 これらの駆動を制御する駆動制御部とを備えた記録装置
    であって、 前記用紙検出器は、前記ドット形成素子列内の上流側の
    領域に配設されていることを特徴とする、記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録材が給送される副走査方向に複数
    のドット形成要素が配列されたドット形成素子列を有す
    る記録ヘッド部と、該記録ヘッド部近傍に被記録材の有
    無を認識可能な用紙検出器を備え、主走査方向に往復移
    動することにより、該記録ヘッド部及び該用紙検出器が
    用紙外側に位置する第1待機位置及び第2待機位置まで
    移動可能なキャリッジと、 前記キャリッジの主走査を行う主走査駆動部と、 前記ドット形成要素を駆動するヘッド駆動部と、 被記録材の副走査を行う副走査駆動部と、 これらの駆動を制御する駆動制御部とを備えた記録装置
    であって、 前記用紙検出器は、前記ドット形成素子列より上流側の
    領域に配設されていることを特徴とする、記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    用紙検出器は、前記第1待機位置に位置する際におい
    て、該記録ヘッド部の位置より被記録材側に配設される
    ように構成されていることを特徴とする、記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか一項に
    おいて、前記用紙検出器は、副走査方向に配列された発
    光部と受光部を有し、 該発光部から被記録材に向けて発光し、その反射を該受
    光部で受けることにより、該発光部と該受光部との中間
    位置での被記録材の有無を認識する機構であることを特
    徴とする、記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか一項に
    おいて、前記駆動制御部は、縁無し印刷を行う際に、前
    記キャリッジを前記主走査駆動部によって主走査させつ
    つ、前記用紙検出器にて被記録材の有無を認識し、この
    被記録材の有無に応じて前記ヘッド駆動部の駆動を制御
    して、はみ出し印刷領域が最小となる印刷を実行するこ
    とができるように構成されていることを特徴とする、記
    録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれか一項に
    おいて、前記駆動制御部は、縁無し印刷を行う際に、前
    記キャリッジを前記主走査駆動部によって主走査させつ
    つ、前記用紙検出器にて被記録材の両側端部を検出して
    その位置についてのデータを採取し、該データに基づい
    て次回以降の主走査時に、前記ヘッド駆動部の駆動を制
    御して、はみ出し印刷領域が最小となるように印刷を実
    行することができるように構成されていることを特徴と
    する、記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか一項に
    記載されている、キャリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007152160A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 建築板の塗装装置

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