JP2018069514A - 液体噴射装置 - Google Patents
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また更に、インクジェットプリンターには、インクを収容するインク収容容器をキャリッジに搭載するものと、インク収容容器をキャリッジの外部に備えるものとがある。キャリッジ外部にインク収容容器を備えるものは、インク収容容器とキャリッジ(記録ヘッド)とが、インク供給用のチューブによって接続される。
しかしながら、インク収容容器をインク色の増加に応じてより多数配置する場合にはチューブの増加に伴いチューブを保持する保持部材の数も増え、ひいては当該保持部材を固定する為の部材も増加してコストアップを招く。また同時に、装置の大型化も招く虞がある。
従来のインクジェットプリンターは、上記の様な観点において、更に改善の余地があった。
本態様によれば、前記流路部材を保持可能な流路保持部は、前記流体収容容器または前記流体収容容器を保持する容器保持部材に備えられるので、前記流路保持部を前記流体収容容器や前記容器保持部材とは別の場所に設ける構成に比して、液体等の流体に係わる構成部材が纏まり、装置の大型化を抑制でき、或いは装置の組立作業が容易となる。
本態様によれば、電気配線を保持する配線保持部が、前記流体収容容器または前記容器保持部材に備えられるので、前記配線保持部を設置する為の専用のスペースを確保する場合に比べて装置の大型化を抑制できる。
本態様によれば、前記流路保持部は、前記接続流路部材と前記廃液流路部材とを高さ方向に平面視したとき重なるように保持するので、水平方向に流路部材が拡がることに伴う流路部材の設置スペースの拡大を抑制できる。また、前記接続流路部材および前記廃液流路部材の一方が他方の上に重なるように、前記流路保持部に保持されるので、一方の流路部材が他方の流路部材の浮き上がりを抑制でき、ひいては双方の流路部材に専用の浮き抑制部材を設ける構成に比して、高さ方向における流路部材の設置スペースの拡大を抑制できる。加えて、流路部材の浮きが抑制されることで、液体噴射装置の他の構成要素との干渉も抑制できる。
本態様によれば、前記被覆部材は、電気配線を保持する配線保持部を備えるので、前記配線保持部を設置する為の専用のスペースを確保する場合に比べて装置の大型化を抑制できる。
<<<プリンターの概要>>>
図1ないし図4を参照して「液体噴射装置」の一例としてのプリンター10について説明する。プリンター10は、装置本体12と、装置本体12に対して回動可能に装置本体12の上部に配置されたスキャナー14とを備えている。
次いで図6ないし図15を参照してインク供給ユニット46について説明する。図6を参照するに、インク供給ユニット46は、装置本体12に対して着脱可能に構成されており、装置本体12に装着された状態において装置本体12の一部を成している。一例として、インク供給ユニット46は、装置本体12に締結部材48を介して取り付けられている。本実施例では締結部材48は、ネジ部材として構成されている。そして、図7ないし図9を参照するに、ベース部材52の装置奥行き方向前面寄りの位置には締結部52aが2箇所設けられている。また、図7、図8及び図11を参照するに、ベース部材52の装置奥行き方向背面側端部には締結部52bが設けられている。そして、本実施例では締結部52a、52bにそれぞれ2本ずつ締結部材48を通して、締結部材48を装置本体12に対して締め付けることにより、インク供給ユニット46が装置本体12に締結される。すなわち、インク供給ユニット46は4つの締結部材48を介して装置本体12に装着されている。
図7及び図9を参照するに、本実施例においてインクタンク22は、5つのインクタンク22A、22B、22C、22D、22E(以下、区別しない場合には、単にインクタンク22という。)を備えている。そして、インクタンク22Aは、装置幅方向において他のインクタンク22B、22C、22D、22Eの幅寸法よりも大きい。すなわち、インクタンク22Aのインク収容量は、他のインクタンク22B、22C、22D、22Eのインク収容量よりも大きく設定されている。尚、本実施例では、インクタンク22Aにはブラックインクが収容されている。
図7、図13に示す様にメンテナンスユニット50は、一例としてキャップ部66と、吸引ポンプ68とを備えている。キャップ部66は、キャリッジ26がホームポジションに位置する場合、キャリッジ26の記録ヘッド38の装置高さ方向下方側に位置している。
ここで、図8を参照するに、ベース部材52においてメンテナンスユニット50の装置奥行き方向背面側には、廃液タンク装着部72が設けられている。そして、廃液タンク58は、ベース部材52の装置奥行き方向背面側から廃液タンク装着部72に挿抜可能に装着されている。そして、廃液タンク58は、廃液タンク装着部72に装着された状態において、キャップ部66において吸引された廃液(廃インク)を収容可能に構成されている。尚、メンテナンスユニット50と廃液タンク58との間の流路等については後述する。
次いで、図9ないし図10を参照して第1容器保持部材54について説明する。第1容器保持部材54は、装置奥行き方向に沿って延びている。そして、第1容器保持部材54は、図7に示すように廃液タンク58の少なくとも一部の上方を覆うようにベース部材52に取り付けられている。
ここで、図12を参照してインクタンク22とバッファータンク56との関係について説明する。各バッファータンク56は、接続チューブ64によりインクタンク22と接続されている。そして、例えば、プリンター10の周囲の気温が上昇した際、インク注入口カバー62がインク注入口22dを閉鎖した状態であるとインクタンク22内の気圧が高まり、インクタンク22に収容されたインクがバッファータンク56内に押し出されることがある。
次いで、図8、図11、図13及び図14を参照して、メンテナンスユニット50と廃液タンク58との関係について説明する。図8及び図13を参照するに、メンテナンスユニット50と廃液タンク装着部72とは、「廃液流路部材」及び「第2流路部材」としての第1廃液チューブ78と第2廃液チューブ80とで接続されている。また、第1廃液チューブ78と第2廃液チューブ80とは、ジョイント部材82により接続されている。
次いで、図13及び図15を参照して、廃液タンク58と制御部との関係について説明する。プリンター10の装置本体12内には、不図示の制御部が設けられている。この制御部は、複数の電気部品を備える回路基板として構成され、プリンター10の動作等を制御している。そして、不図示の制御部から、廃液タンク装着部72に向けて「電気配線」としてのケーブル84が延びている。尚、一例として、ケーブル84はFFC(フレキシブルフラットケーブル)として構成されている。
(1)本実施例では、バッファータンク56の上部を覆う第2容器保持部材60に第1流路保持部74を設ける構成としたが、バッファータンク56を第2容器保持部材60で覆わずに、バッファータンク56の上部に第1流路保持部74を設けて接続チューブ64を保持する構成としてもよい。
(2)本実施例では、ケーブル84を保持する配線保持部54dを第1容器保持部材54に設ける構成としたが、この構成に代えて、バッファータンク56等でケーブル84を保持する構成としてもよい。
(3)本実施例においてメンテナンスユニット50を装置本体12側に設ける構成としたが、この構成に代えて、メンテナンスユニット50をインク供給ユニット46側に設ける構成としてもよい。
尚、「第1流路保持部74が流体収容容器59の上部に位置する」における「上部に位置する」とは、第1流路保持部74が流体収容容器59の上に直接的に設けられる形態に限られず、高さ方向の位置関係において第1流路保持部74が流体収容容器59の上に位置していることを意味するものであり、第1流路保持部74が他の部材を介して流体収容容器59の上に配置されている形態をも含む意味である。
複数のバッファータンク56は保持部材に一体的に保持されるので、コンパクトに纏め易く、大型化を抑制できる。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
Claims (13)
- 液体を噴射可能なノズルを有する液体噴射部と、
前記液体と気体の少なくとも一方を収容可能であり、前記液体噴射部とともに移動しない非移動式の流体収容容器と、
前記流体収容容器に接続された流路部材と、
前記流体収容容器の上部に位置し、前記流路部材を保持可能な流路保持部と、
を備える液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置であって、
前記流路保持部は、前記流体収容容器または該流体収容容器を保持する容器保持部材に備えられる、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置であって、
前記流体収容容器は、第1流体収容容器と、前記第1流体収容容器と高さ方向に平面視したとき少なくとも一部が重なる第2流体収容容器と、を含む、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置であって、
前記第1流体収容容器は前記第2流体収容容器より上方に位置し、
前記流路部材は、前記第1流体収容容器に接続される第1流路部材と、
前記第2流体収容容器に接続される第2流路部材と、を含み、
前記第1流路部材と前記第2流路部材のうち少なくとも前記第1流路部材は、前記第1流体収容容器の上方に保持される、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項3に記載の液体噴射装置であって、
前記第1流体収容容器は前記第2流体収容容器より上方に位置し、
前記流路部材は、前記第1流体収容容器に接続される第1流路部材と、前記第2流体収容容器に接続される第2流路部材とを含み、
前記第1流路部材と前記第2流路部材とは、前記第1流体収容容器を保持する容器保持部材の上方で、且つ、前記第1流路部材および前記第2流路部材の一方が他方の上に重なるように、前記流路保持部に保持される、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項2に記載の液体噴射装置であって、
電気配線を保持する配線保持部が、前記流体収容容器または前記容器保持部材に備えられる、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 液体を噴射可能なノズルを有する液体噴射部と、
液体を収容可能な液体タンクと、
前記液体タンクに接続された接続流路部材と、
前記液体タンクに前記接続流路部材により接続されたバッファータンクと、
前記液体タンクから前記液体噴射部に向けて液体を供給する液体供給路部材と、
前記液体タンクと前記バッファータンクのうちの少なくとも一部を覆う被覆部材と、
を備え、
前記被覆部材は、前記接続流路部材と前記液体供給路部材とを保持する流路保持部を備える、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項7に記載の液体噴射装置であって、
前記液体噴射部の前記ノズルを介して排出した廃液を回収する廃液タンクと、
前記廃液タンクに接続され前記廃液を回収するための廃液流路部材と、を有し、
前記流路保持部は、前記廃液流路部材を保持する、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項8に記載の液体噴射装置であって、
前記流路保持部は、前記接続流路部材と前記廃液流路部材とを高さ方向に平面視したとき重なるように保持する、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
前記被覆部材は、電気配線を保持する配線保持部を備える、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
前記液体タンクと前記バッファータンクとは、前記液体噴射装置の前後方向に沿って隙間を空けて配置され、
前記液体噴射部の前記ノズルから液体を排出させるメンテナンスユニットの少なくとも一部が前記隙間に配置される、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
前記液体タンクと前記バッファータンクとは、前記液体噴射装置の左右方向に沿って配置されている、
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 液体を噴射可能なノズルを有する液体噴射部と、
液体を収容可能な複数の液体タンクと、
前記複数の液体タンクに接続流路部材を介してそれぞれ接続されたバッファータンクと、
前記複数のバッファータンクを一体的に保持する保持部材と、
を備えている、
ことを特徴とする液体噴射装置。
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