JP2016007763A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録装置の外観を損ねずに、また、装置の大型化を抑制しつつ、廃液を処理することができる記録装置を提供する。【解決手段】記録装置は、媒体に対し液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを備える装置本体を収容する筐体と、前記筐体の裏面に開口する収容室に着脱可能に設けられる、前記液体噴射ヘッドから廃液として噴射された液体を収容する廃液カートリッジとを備えている。さらに記録装置は前記液体噴射ヘッドと対向可能な位置に設けられた、前記媒体を支持する媒体支持部を備え、前記収容室の少なくとも一部が前記媒体支持部の下側に位置する。また、記録装置は前記液体噴射ヘッドにより媒体の端部から外れた領域に噴射され、前記媒体支持部の上方から下方に導かれた液体を保持する廃液保持部を備え、前記廃液保持部の少なくとも一部は、前記媒体支持部の下側に位置する。【選択図】図11

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
液体噴射装置の一例としての記録装置、そして更にその一例としてのインクジェットプ
リンター(以下、「プリンター」という)は、記録ヘッドから被記録媒体に向けてインク滴を噴射させて記録を行う。このプリンターでは、記録ヘッドに設けられたノズル開口からインクを吐出するように構成されている。
ところで、このプリンターでは、ノズル開口においてインクの溶媒の蒸発によるインク粘度の上昇や、インク固化、塵芥の付着、気泡の混入等により目詰まりを生じさせ、記録不良が生じる虞がある。
このため、プリンターには非記録時に記録ヘッドのノズル開口を覆うキャップ部材や、必要に応じてノズルプレートを清掃するワイピング部材が設けられている。このキャップ部材は、非記録時にノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋として機能する。また、キャップ部材にはポンプが接続されており、キャップ部材によりノズル開口を封止した状態でポンプを稼働させることで、キャップ部材内に負圧を形成する。これにより、ノズル開口からインク滴を吸引してノズル開口の目詰まりを解消する様ノズルメンテナンスを実行する様になっている。そしてポンプによって吸引されたインクは、廃液として廃液タンクへと送られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−139823号公報
ところで、装置が寿命を迎えるまでに実行されるノズルメンテナンスにより生ずる廃液の全てをこの廃液タンクに収容しようとすると、当該廃液タンクのサイズが大型化する。そして、この廃液タンクをプリンター内に設けると、プリンターのサイズが大型化することとなる。
そこで、プリンターのサイズを小型化するために、一例として廃液タンクを装置本体の外側に配置すると、装置本体と廃液タンクとの間をつなぐインクチューブの引き回しや廃液タンクそのものが露呈することからプリンターの外観が見劣りすることとなる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、記録装置の外観を損ねずに、また、装置の大型化を抑制しつつ、廃液を処理することができる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に対し液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを備える装置本体を収容する筐体と、前記筐体の裏面に開口する収容室に着脱可能に設けられる、前記液体噴射ヘッドから廃液として噴射された液体を収容する廃液カートリッジとを備えることを特徴とする。
本態様によれば、廃液カートリッジを着脱可能にすることにより、装置の大型化を抑制しつつ、廃液を処理することができる。また、廃液カートリッジを収容する収容室を記録装置の裏面に設けたことにより記録装置を机等に置いた状態では前記収容室を目視できないので記録装置の外観を損ねることを抑制できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記液体噴射ヘッドと対向可能な位置に設けられた、前記媒体を支持する媒体支持部を備え、前記収容室の少なくとも一部が前記媒体支持部の下側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、媒体支持部は媒体の記録面方向に大きな占有スペースを必要とする。この様な媒体支持部の下側の領域を利用して収容室を設けるので、装置の大型化を抑制することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記液体噴射ヘッドにより媒体の端部から外れた領域に噴射され、前記媒体支持部の上方から下方に導かれた液体を保持する廃液保持部を備え、前記廃液保持部の少なくとも一部は、前記媒体支持部の下側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、廃液収容体に加えて縁無し記録時の廃液を保持する廃液保持部を媒体支持部の下側の領域を利用して設けるので、装置の大型化を抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第1ないし第3のいずれか一の態様において、前記廃液カートリッジには大気連通孔が設けられ、前記収容室には、当該収容室に前記廃液カートリッジを取り付けた際、前記大気連通孔に対応する位置に前記筐体の内側に連通する開口が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、収容室に前記廃液カートリッジを取り付けた際、廃液カートリッジに設けられた複数の大気連通孔に対応する位置に装置本体内に連通する開口が設けられているので、廃液カートリッジに廃液が流入すると、大気連通孔及び開口を介して廃液カートリッジ内の気体が排出される。それにより、廃液カートリッジの圧力が高まって廃液カートリッジ内に廃液が流入困難になる虞を抑制することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記廃液カートリッジにおける廃液受け入れ部から離れた位置に、前記大気連通孔が設けられていることを特徴とする。
前記廃液受け入れ部から離れた位置に、前記大気連通孔が設けられているので、廃液カートリッジ内に廃液が流入した際、廃液カートリッジ内の空気が円滑に排出され、廃液の収容性を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、第4または第5の態様において、前記筐体の裏面において前記収容室を開閉するカバーを備え、前記カバーを前記収容室に対して閉じた際、前記カバーは前記筐体の裏面の一部を成すことを特徴とする。
本態様によれば、収容室をカバーで閉じるとカバーが筐体の裏面の一部を成すので、筐体の裏面が平坦となり、装置の載置性を向上させるとともに凹凸が少ないので鞄等に収容する際に引っ掛かることを低減できるので携帯性を向上させることができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記収容室内には前記廃液カートリッジの廃液受け入れ部と接続する廃液排出部が設けられ、前記廃液カートリッジは、前記収容室内において、前記廃液排出部と前記廃液受け入れ部とが接続する接続位置と、前記廃液排出部と前記廃液受け入れ部との接続が解消される非接続位置との間をスライド可能であり、前記廃液カートリッジを前記非接続位置から前記接続位置へスライドさせることにより前記収容室内に隙間が形成され、前記廃液カートリッジが前記収容室内において前記接続位置にある際、前記カバーを閉じると当該カバーに設けられたストッパー部が前記隙間に入り込むことを特徴とする。
本態様によれば、廃液カートリッジが前記非接続位置から前記接続位置側にスライドした際に形成される隙間にカバーのストッパー部が入り込むことにより、廃液カートリッジが接続位置に確実に保持されるので、記録装置から廃液カートリッジが容易に脱落することを防止することができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記収容室は前記廃液カートリッジの前記収容室からの脱落を規制する規制部を有し、前記廃液カートリッジが前記非接続位置にあるとき、前記廃液カートリッジにおいて前記規制部により脱落が規制される被規制部と前記規制部とが係合せず、前記廃液カートリッジが前記非接続位置から前記接続位置にスライドすることにより、前記被規制部と前記規制部とが係合することを特徴とする。
本態様によれば、廃液カートリッジにおいて規制部は非接続位置から接続位置にスライドすることにより被規制部と係合するので、廃液カートリッジの収容室からの着脱を規制することができる。すなわち、非接続位置においてのみ収容室から廃液カートリッジを着脱することができるので不用意に記録装置から廃液カートリッジが脱落することを防止できる。
本発明の第9の態様は、第7または第8の態様において、前記カバーの前記ストッパー部には、前記カバーが前記収容室を閉じる際に前記廃液カートリッジと当接する部分に案内面が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、廃液カートリッジと当接する部分に案内面が設けられているので、カバーを収容室に対して閉じる際、廃液カートリッジが非接続位置からわずかにずれていたとしても案内面が廃液カートリッジを接続位置に向けて押圧するので廃液カートリッジを接続位置に確実に位置させることができる。
本発明に係るプリンターにおいてカバーが閉じた状態の外観斜視図。 本発明に係るプリンターにおいてカバーが開いた状態の外観斜視図。 本発明に係るプリンターの媒体搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターにおける装置本体の外観斜視図。 装置本体に設けられたプラテン及びキャップを示す斜視図。 プラテン及びキャップを上方から見た平面図。 プラテン及びキャップを下方から見た平面図。 プラテン及びキャップの側断面図。 プラテン及びキャップを下方から見た斜視図。 廃液インクカートリッジの斜視図。 下部ハウジングに設けられた廃液インクカートリッジ収納部の斜視図。 下部ハウジングにおける廃液インクカートリッジ収納部の断面図。 廃液インクカートリッジ収納部の平面図。 廃液インクカートリッジ収納部において非接続状態にある廃液インクカートリッジをプリンターの下方から見た平面図。 廃液インクカートリッジ収納部において接続状態にある廃液インクカートリッジをプリンターの下方から見た平面図。 廃液インクカートリッジ収納部にカバーを付けた状態でプリンターを下方から見た平面図。 下部ハウジングの裏面の斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターにおいてカバーが閉じた状態の外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターにおいてカバーが開いた状態の外観斜視図であり、図3は本発明に係るプリンターの媒体搬送経路を示す側断面図であり、図4は本発明に係るプリンターにおける装置本体の外観斜視図であり、図5は装置本体に設けられたプラテン及びキャップを示す斜視図であり、図6はプラテン及びキャップを上方から見た平面図である。
図7はプラテン及びキャップを下方から見た平面図であり、図8はプラテン及びキャップの側断面図であり、図9はプラテン及びキャップを下方から見た斜視図であり、図10は廃液インクカートリッジの斜視図であり、図11は下部ハウジングに設けられた廃液インクカートリッジ収納部の斜視図であり、図12は下部ハウジングにおける廃液インクカートリッジ収納部の断面図である。
図13は廃液インクカートリッジ収納部の平面図であり、図14は廃液インクカートリッジ収納部において非接続状態にある廃液インクカートリッジをプリンターの下方から見た平面図であり、図15は廃液インクカートリッジ収納部において接続状態にある廃液インクカートリッジをプリンターの下方から見た平面図であり、図16は廃液インクカートリッジ収納部にカバーを付けた状態でプリンターを下方から見た平面図であり、図17は下部ハウジングの裏面の斜視図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向である記録装置の幅方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が記録ヘッドと媒体との間の距離(ギャップ)の変化する方向すなわち記録装置の高さ方向を示している。尚、各図において−X方向側をホームポジション側とし、−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とし、+Z軸方向側を装置上方側とし、−Z軸方向側を装置下方側とする。
■■■プリンターの概要■■■■■■■
図1及び図2を参照して、記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下「プリンター10」という)の構成要素について説明する。プリンター10は、装置本体12(図4参照)と、装置本体12の周囲を覆って、プリンター10の外観を構成するハウジング14と、装置本体12に対して開閉可能なカバー16と、カバー16が開いた姿勢にある際に装置本体12の上部に露出する操作部18とを備えている。また、ハウジング14は上部ハウジング14aと下部ハウジング14bとを備えている。
カバー16は、閉じた状態においてプリンター10の上面及び前面の一部を構成する。カバー16は装置本体12に対して回動可能に取り付けられている。カバー16が装置本体12に対して装置前方側(図2における−Y軸方向)から装置後方側(図2における+Y軸方向)へ向けて図2における反時計周り方向へ回動すると、図2に示す開いた姿勢となる。本実施例では、カバー16が図2に示す装置本体12に対して開いた姿勢にある際、カバー16の内面は、「媒体」としての用紙Pの載置面16aとして機能する。
また、図2に示すようにカバー16が閉じた姿勢(図1参照)から開いた姿勢に変化すると、装置本体12の上部には操作部18と、用紙供給口20とが露出し、装置本体12の前面には排出口22が露出する。操作部18は、プリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン、表示パネル等を備えて構成されている。
また、用紙供給口20は、カバー16の載置面16aに用紙Pが載置された際、載置面16aから装置本体12内部に用紙Pを供給する。また、排出口22は、載置面16aから用紙供給口20を介して装置本体12内に供給された用紙Pが、後述する記録部24により記録が実行された状態で装置前面側(図2における−Y軸方向側)に排出されることを許容する。
■■■用紙搬送経路の概要■■■■■■■
次いで、図3及び図4を参照しながら用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。図3において紙面右側(装置背面側)が給送経路上流であり、紙面左側(装置前面側)が給送経路下流となっている。また、図3における符号26が付された破線は、用紙Pの搬送経路を示している。
給送経路上流側には、ハウジング14に対して開かれた状態のカバー16の載置面16aから用紙を給送経路下流側に給送する用紙供給部28が設けられている。用紙供給部28は、用紙供給口20と、該用紙供給口に設けられた一対の用紙ガイド30と、用紙供給口20から投入された用紙の少なくとも一部を支持する用紙支持部32と、該用紙支持部32と対向する位置に設けられた給送ローラー34とを備えている。尚、カバー16と用紙支持部32とは、用紙Pを傾斜姿勢で支持する。
一対の用紙ガイド30は、図2、図4及び図5におけるX軸方向において+X軸方向側に位置する用紙ガイド30aと−X軸方向側に位置する用紙ガイド30bとを備えている。用紙ガイド30aは、−X軸方向側に位置する用紙ガイド30bに対してX軸方向に沿って接近、離間可能なように移動可能に構成されている。つまり、用紙ガイド30aは、用紙サイズに応じてユーザーが用紙幅方向(X方向)にスライド操作できるように設けられている。
用紙支持部32は、図3において−Y方向側に向かって下がり傾斜状に形成されている。また、給送ローラー34は、用紙支持部32に載置された用紙Pに対して接離方向に揺動可能に構成されている。給送ローラー34は、用紙支持部32に接近する方向に変位した際、用紙支持部32に載置された最上位の用紙Pと接し、該最上位の用紙Pを給送経路下流側に給送する。
用紙供給部28の下流側には搬送部36が設けられている。搬送部36には、一対の搬送ローラー対38が設けられている。搬送ローラー対38は図示しない駆動源により回転駆動させられる。搬送部36は、用紙供給部28から給送された用紙Pを搬送ローラー対38でニップして搬送方向下流側に搬送する。搬送部36の下流側には記録部24が設けられている。
記録部24は、キャリッジ40と、該キャリッジの底部に設けられた、「液体噴射ヘッド」としての記録ヘッド42と、該記録ヘッドに対向し、媒体を支持する「媒体支持部」としてのプラテン44とを備えている。記録ヘッド42は、プラテン44に支持された用紙Pと対向する。キャリッジ40は、装置本体12内部に設けられた制御部(図示せず)により制御されるキャリッジ駆動モーター46(図4参照)によって図4におけるX軸方向に往復動する様に駆動される。また、プラテン44は、用紙Pを下方から支持することにより、媒体の記録面と記録ヘッド42のヘッド面との間の距離(ギャップ)を規定する。
記録部24では、プラテン44に支持された用紙Pが記録ヘッド42に対向した際、記録ヘッド42の複数のノズル穴(図示せず)から「液体」としてのインクが用紙Pに向けて吐出され、当該インクが用紙Pの記録面(記録ヘッド42に対向する面)に着弾することにより記録が実行される。
記録部24の搬送方向下流側には、排出部48が設けられている。排出部48は、排出駆動ローラー対50を備えている。記録部24で記録が実行された用紙Pは、排出駆動ローラー対50にニップされて装置前面に形成された排出口22から装置前方に向けて排出される。尚、排出駆動ローラー対50は図示しない駆動モーターにより回転駆動させられる。
■■■プラテン及びインク吸収体について■■■■■■■
図4ないし図9を参照して、プラテン44及びインク吸収体60の構成および配置について説明する。
先ず、図4に示すようにキャリッジ40は、装置本体12において装置幅方向における両端部の間で移動可能に構成されている。つまり、装置本体12において−X軸方向側の端部と+X軸方向側の端部との間がキャリッジ40の移動領域となる。尚、本実施例においてキャリッジ40の移動領域における−X軸方向側の端部は、ホームポジションに設定されており、以下の説明では−X軸方向側の端部をホームポジション側端部とし、+X軸方向側端部をホームポジションと反対側の端部とする。
図5に示すようにキャリッジ40の移動領域においてキャリッジ40の下方側、つまり−Z軸方向側には、プラテン44が配置されている。また、装置本体12の−X軸方向側の端部、すなわちキャリッジ40の移動領域におけるホームポジション側にはキャップ手段52が設けられている。
また、図7に示すように、プラテン44の下面において装置奥行き方向における背面側の端部にはX軸方向に延びる補強部材53が取り付けられている。本実施例において、補強部材53は剛性の高い材質、一例として金属材料等で形成されている。補強部材53はプラテン44の装置幅方向(X軸方向)における撓みを抑制する。したがって、キャリッジ40の移動領域における記録ヘッド42とプラテン44との距離(ギャップ)を一定の距離に保持することができる。
プラテン44の上面には、用紙Pを支持する複数のリブ54が装置幅方向(図5におけるX軸方向)及び装置奥行き方向(図5におけるY軸方向)に間隔をおいて設けられている。また、プラテン44のX軸方向における一部の領域には凹部56が設けられ、この凹部56にはインク吸収体58が配置されている。本実施例において凹部56は、用紙Pの搬送方向である装置奥行き方向(Y軸方向)に交差する方向である装置幅方向(X軸方向)においてホームポジション側(−X軸方向側)の端部寄りに設けられている。
ここでプリンター10において、記録が実行可能な用紙Pは、普通紙だけでなく、L判写真用紙や葉書等も含まれる。本実施例におけるプリンター10は、L判写真用紙や葉書等のサイズの小さい用紙(以下「小サイズ用紙」と言う)の記録面全面に記録を実行する縁無し記録が実行可能に構成されている。
本実施例における凹部56及びインク吸収体58のX軸方向における長さは、プリンター10において小サイズ用紙に縁無し記録を実行可能な長さに設定されている。つまり、小サイズ用紙の端部から外れた領域に凹部56及びインク吸収体58が位置するように構成されている。
また、本実施例においてインク吸収体58は、スポンジ材で構成されている。つまり、凹部56に配置されたインク吸収体58は、縁無し記録実行時に小サイズ用紙の端部から外れた領域に打ち捨てられたインクを吸収して、一時的に保持することができる。
また、凹部56の底面には複数の穴が設けられている。インク吸収体58は、前記穴を介してプラテン44の下方側に延びる複数の舌片58a(図8及び図9参照)を備えている。複数の舌片58aは、プラテン44の凹部56が設けられた領域、つまりインク吸収体58が配置された領域の下方側(−Z軸方向側)に配置されている、「廃液保持部」としてのインク吸収体60と当接している。
インク吸収体60は、図7及び図8に示すようにプラテン44の下方に配置されている。また、インク吸収体60は、図7及び図8における装置幅方向における凹部56(インク吸収体58)の長さに対応して設けられている。尚、本実施例においてインク吸収体60は、インク吸収体58と同様にスポンジ材で構成されている。
本実施例では、小サイズ用紙に縁無し記録を実行した際に打ち捨てられたインクはプラテン44の上面側に配置されたインク吸収体58に一旦吸収された後、舌片58aを介してプラテン44の上方側から下方側に導かれ、舌片58aに当接しているインク吸収体60に吸収されて保持される。
本実施例では、用紙Pの端部から外れた領域に噴射されるインクを受ける凹部56の下側に、インク吸収体60が設けられているので、凹部56からインク吸収体60へと速やかに液体を排出することができる。
尚、インク吸収体60は、図11に示すように下部ハウジング14bの底面に設けられた凹部61に配置されている。凹部61にインク吸収体60を配置することにより当該インク吸収体60に吸収されたインクが装置本体12内に漏れ出ることを抑制することができる。
また、本実施例では、用紙Pの記録面方向に大きな占有スペースを必要とするプラテン44の下側の領域を利用してインク吸収体60を設けるので、プリンター10の大型化を抑制することができる。
■■■キャップ手段及びポンプについて■■■■■■■
再度、図5ないし図7を参照するに、プラテン44においてホームポジション側(−X軸方向側)の端部には開口44aが設けられ、当該開口44aにはキャップ手段52が設けられている。つまり、キャップ手段52はプラテン44の上面側に配置されたインク吸収体58及びプラテン44の下面側に配置されたインク吸収体60と隣り合っている。
また、装置本体12においてキャップ手段52の装置奥行き方向における装置背面側(+Y軸方向側)には、ポンプ62が設けられている。ポンプ62はキャップ手段52と廃インクチューブ64で接続されている。
キャップ手段52は、キャリッジ40がホームポジションに位置する際、記録ヘッド42と対向し、当該記録ヘッド42のノズル形成面(図示せず)に押し付けられ、当該ノズル形成面を封止してインクの乾燥を防止できるようになっている。また、キャップ手段52は、記録ヘッド42に押しつけられた封止状態と、記録ヘッド42から離間した離間状態とをとり得るように構成されている。
また、キャップ手段52が記録ヘッド42に対して封止状態にある場合に、ポンプ62を駆動させると、廃インクチューブ64を介してキャップ手段52に負圧を生じさせる。この負圧により、記録ヘッド42のノズルからインクの吸引が行われ、ノズルの目詰まりや気泡混入を解消できるようになっている。
また、プリンター10における記録動作実行中に一定のタイミングでフラッシング動作が行われる。このフラッシング動作は、キャリッジ40をホームポジションに一時的に移動させ、キャップ手段52に向けてインクを噴射して打ち捨てる動作である。
キャップ手段52で生じた廃インクは、ポンプ62により廃インクチューブ64を介して吸引される。そして、吸引された廃インクは、ポンプ62から延びる廃インクチューブ66に接続された、「廃液カートリッジ」としての廃インクカートリッジ68に収容される。
■■■収容室について■■■■■■■
続いて、図11、図12及び図17を参照して廃インクカートリッジ68を装置本体12内に収容する収容室78について説明する。下部ハウジング14bには、装置幅方向におけるインク吸収体60が配置される凹部61のホームポジションと反対の側(図11における+X軸方向側)に収容室78が設けられている。収容室78は下部ハウジング14bにおいて図17に示すように下部ハウジング14bの裏面(図17における−Z軸方向側)に開口する凹部として形成されている。また、収容室78は少なくともその一部がプラテン44の下方側に位置している。
収容室78は、廃インクカートリッジ68を着脱可能に収容する。また、収容室78にはカートリッジ取付部70が設けられている。また、図13に示すようにカートリッジ取付部70には、IC基板接続部70aと廃インク流通口接続部70bとが設けられている。カートリッジ取付部70に廃インクカートリッジ68を取り付けた際、IC基板接続部70aは後述するIC基板72と電気的に接続される。また、廃インク流通口接続部70bは、後述する廃インク流通口74と接続され、廃インクチューブ66、ポンプ62及び廃インクチューブ64を介してキャップ手段52と連通状態となる。
さらに、収容室78における底面78a、つまり図11における装置高さ方向上方側(+Z軸方向側)に位置する面には開口80が設けられている。開口80は、後述する廃インクカートリッジ68を収容室78内に収容した際、廃インクカートリッジ68に設けられた大気連通孔68eに対応する位置に設けられている。開口80は、図12に示すように収容室78内とハウジング14内とを連通している。
また、収容室78において装置奥行き方向における両端部(図17における+Y軸方向側の端部と−Y軸方向側の端部)には規制部82が設けられている。規制部82は、後述するが廃インクカートリッジ68が収容室78内に収容され、収容室78内における接続位置にある際、廃インクカートリッジ68に設けられた被規制部68dと係合する。
■■■廃インクチューブの取り回しについて■■■■■■■
続いて、再度図6ないし図9を参照して廃インクチューブ66の取り回しについて説明する。プラテン44の下方側(−Z軸方向側)には、収容室78に収容され、カートリッジ取付部70に接続された状態の廃インクカートリッジ68が位置している。尚、図7及び図9では説明のため、収容室78の図示を省略している。収容室78に収容された廃インクカートリッジ68は、プラテン44の下方側において、装置幅方向におけるホームポジションと反対側(+X軸方向側)の端部寄りに配置されている。
つまり、廃インクカートリッジ68はカートリッジ取付部70に接続された状態で、装置奥行き方向(Y軸方向)においてインク吸収体60と並列に配置されている。また、廃インクチューブ66は一端がポンプ62に接続され、他端がカートリッジ取付部70に接続されている。
廃インクチューブ66は、プラテン44の下方側(−Z軸方向側)を引き回されている。具体的には、ポンプ62から引き出された廃インクチューブ66は、プラテン44の装置奥行き方向における装置背面側(+Y軸方向側)の端部において補強部材53とインク吸収体60との間を通って装置幅方向においてホームポジション側(−X軸方向側)からホームポジションと反対の側(+X軸方向)へ延びている。
そして、廃インクチューブ66は、図6及び図7に示すように装置幅方向(X軸方向)においてインク吸収体60とカートリッジ取付部70つまり廃インクカートリッジ68との間を通って装置奥行き方向における装置背面側(+Y軸方向側)から装置前面側(−Y軸方向側)へ延び、カートリッジ取付部70(廃インクカートリッジ68)においてインク吸収体60と対向する位置で当該カートリッジ取付部70に接続されている。
したがって、廃インクカートリッジ68がカートリッジ取付部70に接続された状態では、廃インクチューブ66、ポンプ62及び廃インクチューブ64を介してキャップ手段52と廃インクカートリッジ68とが連通した状態となる。その結果、キャップ手段52に打ち捨てられ、ポンプ62により送出されたインクを廃インクカートリッジ68内に保持することができる。
また、廃インクチューブ66においてインク吸収体60とカートリッジ取付部70との間で装置背面側(+Y軸方向側)から装置前面側(−Y軸方向側)に延びる部分には、コイルばね71が取り付けられている。具体的にはコイルばね71に廃インクチューブ66が通されている。コイルばね71は廃インクチューブ66の湾曲部分に付勢力を与える。その結果、廃インクチューブ66が所定以上に折れ曲がることにより廃インクチューブ66内の流路が潰れて廃インクの流れを阻害することを防止する。
本実施例では、ポンプ62と廃インクカートリッジ68とを結ぶ廃インクチューブ64が、インク吸収体60と廃インクカートリッジ68との間を通り、廃インクカートリッジ68においてインク吸収体60と対向する位置に接続されているので、廃インクカートリッジ68の外側に廃インクチューブ64を配設する領域を確保する必要がなく、プリンター10の小型化を図ることができる。
そして本実施例では、廃インクカートリッジ68とインク吸収体60は、プラテン44と以下のような関係を有する。即ち、縁無し記録に関わるインク吸収体60とノズルメンテナンスに関わる廃インクカートリッジ68は、装置内部において大きな占有スペースを必要とし、装置の小型化に対する障壁となる。一方、記録ヘッド42と対向可能な位置に設けられた、用紙Pを支持するプラテン44も、用紙Pの記録面方向、特に用紙幅方向(X軸方向)に大きな占有スペースを必要とし、その大きさは用紙サイズによって定まる。そこで本実施例では、その様なプラテン44の下側領域(−Z軸方向側の領域)を利用してインク吸収体60と廃インクカートリッジ68の双方を配置した。
より具体的には、本実施例ではインク吸収体60と廃インクカートリッジ68を、プラテン44の下側において、用紙Pの搬送方向であるY軸方向に対し交差する方向であるX軸方向に並列に配置した。この様にインク吸収体60と廃インクカートリッジ68の双方がプラテン44の下側領域を利用することで、廃インクカートリッジ68とインク吸収体60を備えながらも、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施例では装置本体12における装置高さ方向であるZ軸方向において、インク吸収体60の占有領域と廃インクカートリッジ68の占有領域とが重なるように配置されている。したがって、インク吸収体60の占有領域と廃インクカートリッジ68の占有領域は、鉛直方向で重なっているので、用紙Pの記録面方向のみならず、装置高さ方向における小型化も図ることができる。
また、図12に示すようにZ軸方向においてインク吸収体60の底面の位置と、廃インクカートリッジ68の底面の位置とは同じ位置、つまり同一平面上に位置している。すなわち、ハウジング14の下部ハウジング14b(図12参照)がインク吸収体60及び廃インクカートリッジ68を支持している。
つまり、インク吸収体60の底面と廃インクカートリッジ68の底面は、同一平面上にあるので、インク吸収体60と廃インクカートリッジ68の装置高さ方向であるZ軸方向の位置が揃い、プリンター10における装置高さ方向(Z軸方向)のより一層の小型化が図れる。
また、本実施例では、インク吸収体60及び廃インクカートリッジ68は、全体がプラテン44の下側に位置し、即ちインク吸収体60及び廃インクカートリッジ68はともにX軸方向及びY軸方向においてプラテン44からはみ出さないので(図6参照)、プリンター10のより一層の小型化を図ることができる。
■■■廃インクカートリッジの構成について■■■■■■■
次いで、図10を参照して、廃インクカートリッジ68の構成についてより詳細に説明する。図10に示すように廃インクカートリッジ68は、箱状のカートリッジ本体68aを備えている。カートリッジ本体68aのホームポジション側(図10における−X軸方向側)の端部にはIC基板72と、「廃液受け入れ部」としての廃インク流通口74とを備えている。IC基板72は、廃インクカートリッジ68に収容されている廃インクの収容量等の情報を記憶する記憶素子を備え、廃インクカートリッジ68の情報を保持している。
また、カートリッジ本体68aには図10における−Z軸方向側が開口となるように凹部が形成されており、当該凹部には図12に示すようにインク吸収体73が配置されている。そして、カートリッジ本体68aの−Z軸方向側の端部には前記凹部を取り囲むようにリブ68bが設けられている。そして、カートリッジ本体68aの前記凹部を塞ぐようにフィルム材68cがリブ68bに溶着されている。これにより、カートリッジ本体68aの前記凹部は密閉される。また、カートリッジ本体68aにおいて、図10におけるY軸方向の両端部には被規制部68d、68dが設けられている。
また、フィルム材68cにおいてホームポジション側と反対側(図10におけるX軸方向側)の端部、つまり廃インク流通口74から離れた位置には、大気連通孔68eが形成されている。大気連通孔68eは廃インクカートリッジ68が収容室78に収容された際、開口80に対向する。大気連通孔68eは、廃インクカートリッジ68においてフィルム材68cにより密閉された前記凹部内、つまりインク吸収体73が配置され廃インクを収容する空間の空気を排出可能に構成されている。
本実施例において、収容室78は用紙Pの記録面方向に大きな占有スペースを必要とするプラテン44の下側の領域を利用して設けられるので、プリンター10の大型化を抑制することができる。
本実施例では、廃インクカートリッジ68において廃インク流通口74から離れた位置に、大気連通孔68eが設けられているので、廃インクカートリッジ68内に廃インクが流入した際、廃インクカートリッジ68内の空気が円滑に排出され、廃インクの収容性を向上させることができる。
また、本実施例では、収容室78に廃インクカートリッジ68を取り付けた際、廃インクカートリッジ68に設けられた複数の大気連通孔68eに対応する位置に装置本体12内に連通する開口80が設けられているので、廃インクカートリッジ68に廃インクが流入すると、大気連通孔68e及び開口80を介して廃インクカートリッジ68内の気体が排出される。それにより、廃インクカートリッジ68の圧力が高まって廃インクカートリッジ68内に廃インクが流入困難になる虞を抑制することができる。
また、IC基板72は、廃インクカートリッジ68がカートリッジ取付部70に接続された状態において装置本体12内に設けられた制御部(図示せず)に電気的接続される。これにより、IC基板72と制御部との間でIC基板72から制御部へ、あるいは制御部からIC基板72へ情報が伝送されることとなる。
廃インクカートリッジ68内にはキャップ手段52に打ち捨てられ或いは吸引された廃インクを収容可能であるが、廃インクカートリッジ68は交換可能であり、プリンター10の装置寿命を迎えるまでに廃インクカートリッジ68が収容限度に達しても、交換することで引き続きプリンター10の使用が可能となる。
ここで装置本体12内の制御部(図示せず)は、廃インクカートリッジ68のIC基板72と電気的に接続され、IC基板72から廃インクカートリッジ68における廃インクの収容残量の情報を伝送される。そして、制御部は廃インクカートリッジ68の廃インクの収容能力が限界に達し、廃インクカートリッジ68の交換が必要になると、操作部18の前記表示パネルに廃インクカートリッジ68の交換情報を表示する。
したがって、使用者は、廃インクカートリッジ68が収容限界に達したことを操作部18の表示パネルの表示から知ることができ、当該表示パネルに表示された廃インクカートリッジ68の交換情報に基づいて廃インクカートリッジ68の交換を行うことができる。したがって、廃インクカートリッジ68を適切なタイミングで交換することができる。
■■■廃インクカートリッジの取り付けについて■■■■■■■
次いで図13ないし図16を参照して。装置本体12における廃インクカートリッジ68の取り付け方法について説明する。図13において、下部ハウジング14bに設けられた収容室78が装置本体下方側(図17における−Z軸方向側)に向けて開口されている。
そして、図14は収容室78内に廃インクカートリッジ68を収容した状態を示している。収容室78に廃インクカートリッジ68を取り付ける際、廃インクカートリッジ68の装置奥行き方向の端部に設けられた被規制部68dを収容室78における装置奥行き方向の端部に設けられたガイド部84の位置に合わせる。そして、廃インクカートリッジ68を収容室78の図17における装置高さ方向下方側(−Z軸方向側)から装置高さ方向上方側(+Z軸方向側)へ移動させて収容室78に取り付ける。
この状態では、被規制部68dと収容室78内に設けられた規制部82とは係合していない。また、この状態では、IC基板72はIC基板接続部70aに接続されておらず、同様に、廃インク流通口74も廃インク流通口接続部70bと接続されていない。尚、この状態における収容室78に対する廃インクカートリッジ68の装置幅方向における位置を非接続位置とする。
次いで、図15に示すように、収容室78内の非接続位置にある廃インクカートリッジ68を装置幅方向においてホームポジション側(図15における−X軸方向側)にスライド移動させる。これにより、廃インクカートリッジ68がカートリッジ取付部70に接続された状態となる。つまり、廃インクカートリッジ68のIC基板72がIC基板接続部70aに接続された状態となり、廃インク流通口74も廃インク流通口接続部70bに接続された状態となる。尚、この状態における収容室78に対する廃インクカートリッジ68の装置幅方向における位置を接続位置とする。
収容室78内において、廃インクカートリッジ68を非接続位置(図14参照)から接続位置(図15参照)にスライド移動させると、廃インクカートリッジ68の被規制部68dは規制部82と係合する。そして、規制部82は、被規制部68dの装置高さ方向における動きを規制し、廃インクカートリッジ68の収容室78内からの着脱を規制することができる。すなわち、収容室78内において廃インクカートリッジ68が非接続位置にある状態でのみ収容室78から廃インクカートリッジ68を着脱させることができるので不用意にプリンター10から廃インクカートリッジ68が脱落することを防止できる。
また、収容室78内において、廃インクカートリッジ68を非接続位置(図14参照)から接続位置(図15参照)にスライド移動させると、収容室78のホームポジションと反対の側(図15における+X軸方向側)の端部と廃インクカートリッジ68のホームポジションと反対の側(図15における+X軸方向側)の端部との間に隙間86が形成される。
次いで図16に示すように、カバー76を下部ハウジング14bにおける収容室78に対して取り付ける。カバー76には、収容室78と対向する側にストッパー部88が設けられている。ストッパー部88の装置幅方向(図16におけるX軸方向)における長さは、収容室78内に形成される隙間86の装置幅方向における長さに対応している。さらに、ストッパー部88において、装置幅方向(図12におけるX軸方向)におけるホームポジション側(−X軸方向側)、つまり廃インクカートリッジ68と対向する側の端部には案内面88a(図12参照)が形成されている。
ここで、カバー76を下部ハウジング14bに取り付け、収容室78を閉じる際、ストッパー部88は隙間86に入り込む。その結果、ストッパー部88が廃インクカートリッジ68の接続位置から非接続位置へのスライド移動を規制するので、廃インクカートリッジ68は接続位置に確実に保持される。したがって、プリンター10から廃インクカートリッジ68が容易に脱落することを防止することができる。
また、本実施例ではストッパー部88において廃インクカートリッジ68と当接する部分に案内面88aが設けられているので、カバー76を収容室78に対して閉じる際、廃インクカートリッジ68が非接続位置からわずかにずれていたとしても案内面88aが廃インクカートリッジ68を接続位置に向けて押圧するので廃インクカートリッジ68を接続位置に確実に位置させることができる。
また、カバー76を下部ハウジング14bに取り付け、収容室78を閉じると、カバー76の収容室78と対向する側と反対の側は、図12に示すように下部ハウジング14bの裏面の一部を成している。したがって、ハウジング14の裏面が平坦となり、プリンター10の載置性を向上させるとともに凹凸が少ないので鞄等に収容する際に引っ掛かることを低減できるので携帯性を向上させることができる。
また、プリンター10において廃インクカートリッジ68を交換する際は、下部ハウジング14bからカバー76を取り外し、収容室78を露呈させる。そして、廃インクカートリッジ68を接続位置から非接続位置にスライド移動させる。これにより、被規制部68dと規制部82との係合状態が解消されるので、収容室78から廃インクカートリッジ68を取り外すことができる。
そして、新たな廃インクカートリッジ68を収容室78内に取り付け、非接続位置から接続位置にスライド移動させる。そして、下部ハウジング14bにカバー76を取り付けて収容室78を閉じることにより廃インクカートリッジ68の交換が終了する。
以上のように廃インクカートリッジ68は、着脱可能に設けられているので、廃インクカートリッジ68が廃インクの収容能力上限に達した際、これを交換することで、プリンター10全体の長寿命化を図ることができる。
また、本実施例では、廃インクカートリッジ68は交換を前提としていることから、廃インクカートリッジ68を大型化して廃インクの収容量の増大を図る必要がなく、廃インクカートリッジ68を小型化することができる。その結果、廃インクカートリッジ68をプラテン44の下側の領域に収容することができ、プリンター10の一層の小型化を図ることができる。
また、本実施例では、廃インクカートリッジ68を着脱可能にすることにより、プリンター10の大型化を抑制しつつ、廃インクを処理することができる。また、廃インクカートリッジ68を収容する収容室78をプリンター10の裏面に設けたことによりプリンター10を机等に置いた状態では収容室78を目視できないのでプリンター10の外観を損ねることを抑制できる。
<<<実施例の変更例>>>
(1)本実施例においてインク吸収体60及び廃インクカートリッジ68は、全体がプラテン44の下方側に位置する構成としたが、この構成に代えて、インク吸収体60の少なくとも一部及び廃インクカートリッジ68の少なくとも一部がプラテン44の下方側に位置する構成としてもよい。即ち、図6においてインク吸収体60或いは廃インクカートリッジ68の一部がプラテン44の外側にはみ出る構成であっても良い。
(2)また、本実施例においてキャリッジ40のホームポジションを装置本体12における装置幅方向における−X軸方向側の端部に設ける構成としたが、この構成に代えて、キャリッジ40のホームポジションを装置本体12の装置幅方向における+X軸方向側の端部に近い位置に設定してもよい。
(3)また、本実施例においてポンプ62を装置本体12の装置幅方向における−X軸方向側の端部に設ける構成としたが、この構成に代えて、ポンプ62を装置本体12の装置幅方向における+X軸方向側の端部に設ける構成としてもよい。
この構成によれば、廃インクカートリッジ68に廃液としてのインクを送出するポンプ62と、当該ポンプ62から送出されるインクを保持する廃インクカートリッジ68とを、用紙Pの搬送方向である装置奥行き方向(Y軸方向)に対し交差する方向である装置幅方向(X軸方向)において同じ側である+X軸方向側の端部に近い位置に設けることができ、即ちポンプ62と廃インクカートリッジ68とを近接配置できるので、ポンプ62から廃インクカートリッジ68へと速やかに液体を排出することができる。
(4)また、本実施例では、液体受け部としてプラテン44の凹部56にインク吸収体58を設ける構成としたが、この構成に代えて、凹部56にインク吸収体58を配置せずに凹部56のみで記録ヘッド42から打ち捨てられたインクを一時的に貯留する構成としてもよい。
上記説明をまとめると、本実施例におけるプリンター10は、用紙Pに対しインクを噴射する記録ヘッド42と、当該記録ヘッドを備える装置本体12を収容するハウジング14と、ハウジング14の裏面に開口する収容室78に着脱可能に設けられる、記録ヘッド42から廃液として噴射されたインクを収容する廃インクカートリッジ68と、を備えている。
プリンター10は記録ヘッド42と対向可能な位置に設けられた、用紙Pを支持するプラテン44を備えている。収容室78の少なくとも一部がプラテン44の下側に位置している。さらに、プリンター10は記録ヘッド42により用紙Pの端部から外れた領域に噴射され、プラテン44の上方から下方に導かれた廃インクを保持するインク吸収体60を備えている。インク吸収体60の少なくとも一部は、プラテン44の下側に位置している。
廃インクカートリッジ68には大気連通孔68eが設けられている。収容室78には、当該収容室78に廃インクカートリッジ68を取り付けた際、大気連通孔68eに対応する位置にハウジング14の内側に連通する開口80が設けられている。廃インクカートリッジ68における廃インク流通口74から離れた位置に、大気連通孔68eが設けられている。
プリンター10はハウジング14の裏面において収容室78を開閉するカバー76を備えている。カバー76を収容室78に対して閉じた際、カバー76はハウジング14の裏面の一部を成している。
収容室78内には廃インクカートリッジ68の廃インク流通口74と接続する廃インク流通口接続部70bが設けられている。廃インクカートリッジ68は、収容室78内において、廃インク流通口接続部70bと廃インク流通口74とが接続する接続位置と、廃インク流通口接続部70bと廃インク流通口74との接続が解消される非接続位置との間をスライド可能であり、廃インクカートリッジ68を非接続位置から接続位置へスライドさせることにより収容室78内に隙間86が形成される。廃インクカートリッジ68が収容室78内において接続位置にある際、カバー76を閉じると当該カバー76に設けられたストッパー部88が隙間86に入り込む。
収容室78は、廃インクカートリッジ68の収容室78からの脱落を規制する規制部82を有し、廃インクカートリッジ68が非接続位置にあるとき、廃インクカートリッジ68において規制部82により脱落が規制される被規制部68dと規制部82とが係合せず、廃インクカートリッジ68が非接続位置から接続位置にスライドすることにより、被規制部68dと規制部82とが係合する。
カバー76のストッパー部88には、カバー76が収容室78を閉じる際に廃インクカートリッジ68と当接する部分に案内面88aが設けられている。
また、本実施形態では本発明に係る廃インクカートリッジ68及び収容室78を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 ハウジング、14a 上部ハウジング、
14b 下部ハウジング、16、76 カバー、16a 載置面、18 操作部、
20 用紙供給口、22 排出口、24 記録部、28 用紙供給部、
30、30a、30b 用紙ガイド、32 用紙支持部、34 給送ローラー、
36 搬送部、38 搬送ローラー対、40 キャリッジ、42 記録ヘッド、
44 プラテン、44a、80 開口、46 キャリッジ駆動モーター、48 排出部、
50 排出駆動ローラー対、52 キャップ手段、53 補強部材、54 リブ、
56、61 凹部、58、60、73 インク吸収体、58a 舌片、62 ポンプ、
64、66 廃インクチューブ、68 廃インクカートリッジ、
68a カートリッジ本体、68b リブ、68c フィルム材、68d 被規制部、
68e 大気連通孔、70 カートリッジ取付部、70a IC基板接続部、
70b 廃インク流通口接続部、71 コイルばね、72 IC基板、
74 廃インク流通口、78 収容室、78a 底面、82 規制部、84 ガイド部、86 隙間、88 ストッパー部、88a 案内面、P 用紙

Claims (9)

  1. 媒体に対し液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを備える装置本体を収容する筐体と、
    前記筐体の裏面に開口する収容室に着脱可能に設けられる、前記液体噴射ヘッドから廃液として噴射された液体を収容する廃液カートリッジと、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記液体噴射ヘッドと対向可能な位置に設けられた、前記媒体を支持する媒体支持部を備え、
    前記収容室の少なくとも一部が前記媒体支持部の下側に位置する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記液体噴射ヘッドにより媒体の端部から外れた領域に噴射され、前記媒体支持部の上方から下方に導かれた液体を保持する廃液保持部を備え、
    前記廃液保持部の少なくとも一部は、前記媒体支持部の下側に位置する、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記廃液カートリッジには大気連通孔が設けられ、
    前記収容室には、当該収容室に前記廃液カートリッジを取り付けた際、前記大気連通孔に対応する位置に前記筐体の内側に連通する開口が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記廃液カートリッジにおける廃液受け入れ部から離れた位置に、前記大気連通孔が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の記録装置において、前記筐体の裏面において前記収容室を開閉するカバーを備え、
    前記カバーを前記収容室に対して閉じた際、前記カバーは前記筐体の裏面の一部を成す、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、前記収容室内には前記廃液カートリッジの廃液受け入れ部と接続する廃液排出部が設けられ、
    前記廃液カートリッジは、前記収容室内において、前記廃液排出部と前記廃液受け入れ部とが接続する接続位置と、前記廃液排出部と前記廃液受け入れ部との接続が解消される非接続位置との間をスライド可能であり、
    前記廃液カートリッジを前記非接続位置から前記接続位置へスライドさせることにより前記収容室内に隙間が形成され、
    前記廃液カートリッジが前記収容室内において前記接続位置にある際、前記カバーを閉じると当該カバーに設けられたストッパー部が前記隙間に入り込む、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、前記収容室は、前記廃液カートリッジの前記収容室からの脱落を規制する規制部を有し、前記廃液カートリッジが前記非接続位置にあるとき、前記廃液カートリッジにおいて前記規制部により脱落が規制される被規制部と前記規制部とが係合せず、前記廃液カートリッジが前記非接続位置から前記接続位置にスライドすることにより、前記被規制部と前記規制部とが係合する、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の記録装置において、前記カバーの前記ストッパー部には、前記カバーが前記収容室を閉じる際に前記廃液カートリッジと当接する部分に案内面が設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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