JP6439720B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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インクジェットプリンターは、キャリッジと、キャリッジに搭載された記録ヘッドとを備える。キャリッジを記録用紙(記録媒体)に対して走査移動させながら、記録ヘッドに形成されたノズルからインク(液体)を噴射して、記録用紙に対して印刷を行う。
オンキャリッジタイプのインクジェットプリンターにおいては、インクカートリッジのインク容量に限界がある。比較的大量の印刷を実行しようとする場合には、インクカートリッジの頻繁な交換が必要となり、ランニングコストが嵩む。
前記操作部は、傾斜した状態で固定されることを特徴とする。
本発明の第一実施形態に係る複合機1について説明する。
以下、各図において、記録用紙Pの搬送方向(副走査)をX方向、キャリッジ81の走査方向(水平方向)をY方向、鉛直方向をZ方向とする。
慣用上、記録用紙(記録媒体)Pの搬送方向の下流側(+X方向)を前方、上流側(−X方向)を後方と呼ぶ。Y方向のうち、+Y方向を左側、−Y方向を右側と呼ぶ。Z方向のうち、+Z方向を上方、−Z方向を下方と呼ぶ。
複合機(液体噴射装置)1は、装置本体であるプリンターユニット2と、プリンターユニット2の上部に配設されたアッパーユニットであるスキャナーユニット3と、を一体に備える。
図2に示すように、複合機1は、プリンターユニット2の内部(前方内部空間S)に、インクを貯留するインク容器(液体収容体)110を備える。
図2に示すように、スキャナーユニット3を回動方向に引き上げることで、プリンターユニット2の上面開口部10が露出する。これにより、上面開口部10からプリンターユニット2の内部が露出する。
一方、スキャナーユニット3を回動方向に引き降ろし、プリンターユニット2上に載置することで、スキャナーユニット3によって上面開口部10が閉塞する。
このように、スキャナーユニット3を引き上げて、上面開口部10を露出させることにより、紙詰まりの解消等が可能である。
アッパーフレーム11の後端部には、開閉手段4のスキャナーユニット3側の構成部材が設けられる。
上ケース17には、ガラス製の原稿載置板が広く配設される(図示省略)。原稿載置板には、読取面を下に向けた読取媒体が載置される。
イメージセンサーとして、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のラインセンサーを用いてもよい。
印刷部62は、装置フレーム64に支持されると共にY方向に幅一杯に延在する板金製のガイドフレーム71と、ガイドフレーム71に往復動自在に支持されたキャリッジユニット72と、キャリッジユニット72をガイドフレーム71に沿って往復動させるキャリッジ移動機構73(図2参照)と、を備える。
インクカートリッジアダプタ84には、後述するインク容器110からブラックインクが供給される。3つのインクカートリッジ85には、シアンマ、ゼンダ、イエローのインクが貯留される。
媒体規制部材95は、いわゆるプラテンに相当する。
この間欠送りに同期して、キャリッジユニット72がX方向に往復動しながらインクを選択的に吐出して(主走査)、所望の印刷が行われる。
媒体規制部材95を越えてガイドローラー97に達した記録用紙Pの先端は、ガイドローラー97により上反り状態を矯正されるようにして、排紙ローラー96に送り込まれる。
このようにして、印刷が完了した記録用紙Pは、排紙ローラー96により、排出口100から前方に送り出される。
図5は、プリンターユニット2の内部構造及びチューブ120の配置経路を示す上面図である。
装置フレーム64は、プリンターユニット2の各部を支持するフレームであり、一体成形された樹脂で構成される。
装置フレーム64は、ベースフレーム部64a、左右一対のサイドフレーム部64b、左右一対のフロントフレーム部64c及び左右一対のリアフレーム部64dを備える。
左右一対のサイドフレーム部64bは、ベースフレーム部64aに立設されて搬送部61の各構成部材およびガイドフレーム71を両側で支持する。
左右一対のフロントフレーム部64cは、ベースフレーム部64aの前部においてスキャナーユニット3の前部を支持すると共に、操作部63を支持する。
左右一対のリアフレーム部64dは、ベースフレーム部64aの後部において、開閉手段4を介してプリンターユニット2を開閉自在に支持する。
排紙フレーム(フレーム部材)101は、キャリッジ81よりも前方(+X方向)側かつ下方(−Z方向)側に配置される。排紙フレーム101は、一対のサイドフレーム部64bの間に、キャリッジ81の走査方向(Y方向)に沿って水平に架け渡される。
前方内部空間Sには、黒色のインクを貯留するインク容器110が配置される(図2参照)。インク容器110のインク収容量は、インクカートリッジアダプタ84及びインクカートリッジ85のインク収容量と同一又はそれ以上である。
インク容器110は、前方内部空間Sの左端に配置される。前方内部空間Sのうち、左端領域は、記録用紙Pの搬送経路Rとは重ならない領域である。このため、前方内部空間Sの左端領域にインク容器110を配置したとしても、インク容器110と記録用紙Pが干渉することはない。
インク容器110は、前方内部空間Sの右端に配置しても同様である。
チューブ固定部材170の左右方向中央には、チューブ121からなるチューブ120が固定される。
図6は、インク容器110の配置の変形例を示す図である。
前方内部空間Sには、ブラック、シアンマ、ゼンダ、イエローのインクを貯留するインク容器110(インク容器111−114)の一部又は全部を配置することもできる。
前方内部空間Sに収容するインク容器110とプリンターユニット2の外部に配置するインク容器110の組合せは、変更可能である。前方内部空間Sに対して全てのインク容器110を収容してもよい。
チューブ固定部材170の左右方向中央には、4本のチューブ121−124からなるチューブ120が固定される。
本発明の第二実施形態に係る複合機201について説明する。第一実施形態に係る複合機1と同一の構成や部材などについては、同一の符号を付してその説明を省略などする。
インク載置台210は、左右方向に延びる長尺の平板部211及び平板部211の左右方向両端に配置された2つ脚部212を有し、板金を折り曲げ加工等して形成される。
平板部211の長手方向は、前方内部空間Sの左右方向の長さにほぼ一致する。2つ脚部212の長さ(高さ)は、例えば5−10mm程度である。
インク載置台210は、前方内部空間Sに対して、平板部211が走査方向(Y方向)に沿って水平に横切り、2つ脚部212が下方を向いて、設置される。
平板部211の上面には、4つのインク容器110が載置される。4つのインク容器110は、上面視する(+Z方向から見る)と、記録用紙Pの搬送経路Rに重なる領域に配置される。
図8は、インク容器110の配置の変形例を示す図である。(a)は、インク容器110を上下方向に向けて重ねて配置した場合を示す図である。(b)は、インク容器110を前後方向に向けて重ねて配置した場合を示す図である。(c)は、インク容器110を左右方向に向けて、その厚み方向とは異なる方向に重ね(並べ)て配置した場合を示す図である。
図9は、インク載置台220を示す図である。
インク載置台220は、インク載置台210の変形例である。インク載置台210に代えて、インク載置台220を用いることができる。
一方、インク載置台210とは異なって、平板部211の左右方向両端において上方に向けて折り曲げられた2つの吊下部222を有する。2つの吊下部222は、前方内部空間Sを露出させる上面開口部10の縁部に引っ掛けられる形状を有する。
インク載置台220は、前方内部空間Sに対して、平板部221が走査方向(Y方向)に沿って水平に横切り、2つの吊下部222が上方を向いて、設置される。2つの吊下部222は、上面開口部10の縁部に引っ掛かるため、平板部221と前方内部空間Sの底面との間に、記録用紙Pの搬送経路Rが確保される。
平板部221の上面には、4つのインク容器110が載置される。4つのインク容器110は、上面視する(+Z方向から見る)と、記録用紙Pの搬送経路Rに重なる領域に配置される。
複合機1,201は、操作部63を前方側に傾斜させることが可能である。操作部63を前方側に傾斜させるための傾斜機構(不図示)が操作部63の裏面側(後方側)に設けられる。操作部63及び傾斜機構は、排出口100の上方に設けられる。このため、操作部63が垂直状態の場合に比べて、操作部63が前方傾斜状態の場合の方が、前方内部空間Sが広くなる。
そこで、複合機1,201では、操作部63を前方側に傾斜させた状態で固定する。傾斜機構が動作できないようにして、操作部63の傾斜角度が最も大きい状態を確保する。
これにより、前方内部空間Sが広くなり、より多くのインク容器110を設置することが可能となる。
複合機1,201は、プリンターユニット2に対して傾斜可能に配置された操作部63に代えて、スキャナーユニット3に配置された操作部66を備えてもよい。
スキャナーユニット3に配置された操作部66は、スキャナーユニット3に対して傾斜させることはできない。スキャナーユニット3を閉じたときは、操作部63が垂直状態となる。
操作部66を用いた場合には、操作部66を前方側に傾斜させるための傾斜機構を必要としないので、操作部63を用いた場合に比べて、前方内部空間Sが広くなる。
これにより、前方内部空間Sが広くなり、より多くのインク容器110を設置することが可能となる。
液体噴射装置から噴射される液体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。
Claims (3)
- キャリッジに搭載された液体噴射ヘッドから記録媒体に向けて液体を噴射する液体噴射装置本体と、
前記液体が収容された複数の液体収容体から送られる液体を接続アダプターへと導き、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有する液体供給チューブと、を備える液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドによって、記録が行われた前記記録媒体を、排出口に向けて搬送する排紙ローラーと、
前記排紙ローラーと前記排出口との間に形成された内部空間と、
を備え、
前記内部空間には、前記キャリッジ移動方向において、前記記録媒体が前記排紙ローラーから前記排紙口に向かう搬送経路と、前記搬送経路と重ならない領域とが形成され、
前記排紙ローラーに対向配置される補助ローラーを支持する排紙フレームと、
前記排紙フレームを架け渡す一対のサイドフレームを有し、
前記液体供給チューブは、チューブ固定部に固定され、
前記変形可動部は前記接続アダプターと前記チューブ固定部の間に形成され、
前記複数の液体収容体の一部は、前記液体噴射装置本体内部の前記内部空間の前記搬送経路と重ならない領域に配置され、前記複数の液体収容体の残部は、前記液体噴射装置本体外部に配置されることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記複数の液体収容体の一部は、前記搬送経路と重ならない領域の前記液体噴射装置本体の両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 平板部を有する液体収容体載置台を備え、
前記平板部に前記液体収容体が載置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
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