JP2018067404A - 電磁シールド管、電磁シールド管付電線、及び電磁シールド管付電線の製造方法 - Google Patents

電磁シールド管、電磁シールド管付電線、及び電磁シールド管付電線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量化できるとともに、曲げ加工を施しても内部を挿通する電線を保護することができる電磁シールド管、電磁シールド管付電線及び電磁シールド管付電線の製造方法を提供する。【解決手段】筒状の金属管11と、金属管11の内周に形成される樹脂製の内層体12と、金属管11の内周面と内層体12の外周面とを接着して一体化する接着層13とが備えられた電磁シールド管10において、金属管11の外径X11が金属管11の肉厚t11の25倍以上100倍以下であり、接着層13による金属管11の内周面と内層体12の外周面との接着強度が3MPa以上とした。【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、内部に電線が挿通される電磁シールド管、電磁シールド管に電線を挿通させた電磁シールド管付電線、及び、電磁シールド管付電線の製造方法に関する。
例えば、ハイブリッド車や電気自動車におけるインバータ装置やモータなどの機器間を接続する電線は、車体の形状に合わせて車体の床下等に配索されることがあり、飛び石等による損傷を防止する必要がある。また、電線から発生するノイズの放射や外部からのノイズの侵入を遮断することにより、搭載された電子機器類がノイズによって誤作動を起こすことを防止する必要もある。
そのため、例えば特許文献1で、電線を挿通できる金属管で構成された電磁シールド管が提案されており、金属管を接地(アース)することで、内部に挿通された電線から外部へのノイズの放射及び外部から内部へのノイズの侵入を防止できるとされている。また、強度のある金属管で構成された電磁シールド管の内部を挿通する電線が飛び石等により損傷することも防止できるとされている。
しかしながら、この電磁シールド管は、金属製であるため重くなりやすいという問題があった。このような問題に対して金属管の肉厚を薄くすることで軽量化できると考えられるが、肉厚が薄い金属管に車体の形状に合わせた曲げ加工を施すと、曲げられた曲管部が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりして、電磁シールド管の内部に挿通された電線が損傷したり露出したりするおそれがあった。
特開2004−171952号公報
この発明は、上述した問題を鑑み、軽量化できるとともに、曲げ加工を施しても内部を挿通する前記電線を保護することができる電磁シールド管、電磁シールド管付電線、及び、電磁シールド管付電線の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、内部に電線が挿通される筒状の金属管と、該金属管の内周に形成される樹脂製の内層体と、前記金属管の内周面と前記内層体の外周面とを接着して一体化する接着層とが備えられ、前記金属管の外径が前記金属管の肉厚の25倍以上100倍以下であり、前記接着層による前記金属管の内周面と前記内層体の外周面との接着強度が3MPa以上である電磁シールド管であることを特徴とする。
前記金属管は、例えばアルミ管や銅管などの金属製の管や、金属メッシュ板で形成された金属管、これらを組み合わせた金属管を含むものとする。さらには、端部同士を突き合わせて管状を構成した金属管、端部同士を重ね合わせて管状を構成した金属管、あるいはシームレスな金属管を含むものとする。
前記樹脂製とは、所望の耐摩耗性など電線を保護する前記内層体として求められる所要性能を有する樹脂で形成されたことをさし、具体的にはポリエチレンなどの合成樹脂製であることをさす。
上述の前記接着層による前記金属管の内周面と前記内層体の外周面との接着強度は、前記金属管の内周面と前記内層体の外周面との全体における接着強度や、全接着強度を前記金属管の内周長で割った値、あるいは単位面積当たりの接着強度を含むものとする。
この発明により、電磁シールド管を軽量化できるとともに、曲げ加工を施しても内部を挿通する前記電線を保護することができる。
詳述すると、前記金属管の外径が前記金属管の肉厚に対して25倍未満である場合、すなわち所定の外径の金属管に対して肉厚が1/25より大きい場合、外径に対して肉厚が厚くなるため、十分な軽量化を図ることができない。
一方で、前記金属管の外径が前記金属管の肉厚に対して100倍より大きい場合、すなわち所定の外径の金属管に対して肉厚が1/100未満である場合、外径に対して肉厚が薄くなりすぎる。そのため、金属管が損傷して割れ等が発生し、ノイズを遮断するシールド性能が低下するおそれがある。
また、前記金属管に曲げ加工を施す場合に、曲げ負荷によって前記電磁シールド管の断面が偏平化したり、損傷したりするおそれがあり、この場合、内部を挿通する電線が圧迫されて損傷するおそれもある。
これらに対し、前記金属管の外径を前記金属管の肉厚の25倍以上100倍以下とすることで、前記金属管の肉厚を薄くして前記電磁シールド管を軽量化できるとともに、シールド性を確保することができる。
また、前記内層体と前記金属管とを接着する前記接着層による接着強度が3MPa以上であるため、前記電磁シールド管に曲げ加工を施した場合であっても、前記金属管と接着した前記内層体が前記金属管の内周面から剥がれることを防止でき、曲げ負荷が作用する前記金属管を前記内層体が内支えすることができる。これにより、曲管部における前記金属管が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることを防止できる。よって、内部を挿通する前記電線を確実に保護することができるとともに、電線から発生するノイズの放射や外部からのノイズの侵入を防止できる。
この発明の態様として、前記内層体の肉厚を前記金属管の肉厚の1.5倍以上としてもよい。
この発明により、前記金属管に対して前記内層体が十分な厚みを有しているため、前記電線を十分に保護できるとともに、前記金属管と前記内層体とが一体化しているため、見かけの断面剛性の高い電磁シールド管を構成することができる。
また、前記金属管において曲げ加工が施された曲管部が形成される場合において、曲げ加工によって曲げ負荷が作用する前記金属管を内面側から前記内層体が内支えするため、曲管部における前記金属管が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることを確実に防止できる。
またこの発明の態様として、前記内層体と、前記接着層とが同系の組成材で構成してもよい。
上述の同系の組成材とは、主たる成分が同系の組成で構成された材質をさし、例えば、前記内層体を構成する樹脂の組成成分がポリエチレン系の樹脂であり、前記接着層の組成成分がポリエチレン系のホットメルト接着剤である場合などを含む。
この発明により、前記内層体を前記金属管により確実に接着できるとともに、前記内層体として所望の厚みを確保することができるため、より確実に電線を保護できるとともに、内支えすることができる。
詳述すると、前記内層体と前記接着層とが同系の組成材で構成されているため、前記接着層を加熱して溶解させることにより前記内層体を前記金属管に対してより確実に接着させることができ、曲管部における前記金属管を前記内層体によってより確実に内支えすることができる。
また、所望の厚みが確保された前記内層体を、層厚が一定になりにくい接着層により前記金属管と接着するため、内層体の厚み分以上の樹脂層を金属管の内面に確実に形成することができる。したがって、前記電線をより確実に保護できるとともに、曲管部における前記金属管において前記内層体が前記金属管の内周面をより確実に内支えすることができ、曲管部における前記金属管が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることをより確実に防止できる。
また、前記金属管の内部において、熱伝導性の高い接着層を用いた場合に比べ、前記接着層を介して配置された前記内層体が加熱により溶解することがないため、前記内層体の内周面が凹凸状となることがなく、つまり平滑な内周面を形成するため、前記内周面に引っ掛かることなく内部に前記電線を挿通させることができ、作業効率を向上させることができる。
またこの発明の態様として、前記接着層の厚みを、0.05mm以上0.50mm以下としてもよい。
この発明により、前記内層体を前記金属管に確実かつ強固に接着することができ、前記金属管の断面の偏平化や損傷を防止できる。
詳述すると、前記接着層の厚みを0.05mm未満とした場合、前記接着層が薄いため加熱溶解することで接着層に斑ができ、前記内層体と前記金属管との接着箇所に未接着部分が生じるおそれがある。また、前記接着層の厚みが薄いため、前記金属管と前記内層体とを接着する接着工程における加熱により前記内層体の接続層側が溶解して、内層体として要する所定の厚さを維持できないおそれがある。
逆に、前記接着層の厚みを0.50mmよりも大きくした場合、前記接着層が加熱により溶解できない部分が生じ、前記金属管と前記内層体との接着に斑ができ、曲管部における前記金属管において前記内層体が剥がれやすくなって、前記内層体が前記曲管部の断面扁平化に対して内支えすることができないおそれがある。
これに対し、前記接着層の厚さを0.05mm以上0.50mm以下で構成することで、前記接着層を確実に溶解でき、前記金属管と前記内層体とを前記接着層を介して確実かつ強固に接着できる。したがって、前記曲管部において前記内層体が前記金属層から剥がれることがなく、前記電線をより確実に保護できるとともに、曲げ加工によって断面が扁平化する変形に対して確実に前記金属管を内支えすることができる。
またこの発明の態様として、前記内層体の内径が、前記金属管に挿通させる前記電線の外径の1.1倍以上であってもよい。
上記電線の外径は、1本の電線の外径、あるいは複数本の電線をまとめて構成するワイヤーハーネス等における見かけの外径としてもよい。
この発明により、曲管部における前記金属管において前記電線が前記内層体と当接することなく挿通できるとともに、前記金属管が断面扁平化した場合であっても、挿通した電線が損傷することを防止できる。
詳述すると、前記内層体と前記金属管とを接着させることにより、曲管部における前記金属管の断面が偏平化されることを防止あるいは抑制できるが、前記金属管の曲がり具合によっては前記内層体が部分的に内側に偏ることとなる。仮に、前記内層体の内径が前記金属管に挿通させる前記電線の外径の1.1倍未満である場合、曲管部において前記内層体が前記金属管を挿通させる前記電線を圧迫し、前記電線を損傷させるおそれがある。
これに対して、前記内層体の内径を前記金属管に挿通させる前記電線の外径の1.1倍以上で構成することにより、前記金属管に曲げ加工を施しても前記内層体の内部に所望の大きさの貫通空間を形成されるため、内側に偏った前記内層体と当接することなく前記電線を挿通でき、前記電線が曲管部において損傷することを防止できる。
また、仮に、曲げ加工によって金属管の断面がわずかに扁平化した場合であっても、挿通した電線が金属管内面に圧迫されて損傷することを防止できる。
またこの発明は、上述の電磁シールド管と、前記金属管に挿通された電線とで構成された電磁シールド管付電線であることを特徴とする。
さらにまたこの発明は、筒状の金属管と前記金属管の内周に接着される樹脂製の内層体と、前記金属管と前記内層体とを接着する接着層とで構成する電磁シールド管における前記内層体を前記金属管と接着して一体化させる接着工程と、前記内層体の内部に電線を挿通する挿通工程とをこの順で行い、前記金属管の外径が前記金属管の肉厚の25倍以上100倍以下に形成するとともに、前記接着層による前記金属管と前記内層体との接着強度を3MPa以上に形成する電磁シールド管付電線の製造方法であることを特徴とする。
なお、上記電線は、1本以上の電線単体であってもよいし、複数本の電線がまとめられたワイヤーハーネスであってもよい。
この発明により、前記電磁シールド管を軽量化できるとともに、前記金属管の肉厚を薄くしても曲げ加工を施すことができ、シールド性能を確保できるとともに、内部に挿通された電線を確実に保護することができる。
またこの発明の態様として、前記接着工程では、樹脂製の内層体を所定の厚さとなるように押出形成する内層体押出加工工程と、前記内層体の外周面に接着層を押出形成する接着層押出工程と、前記接着層の外周面に金属管を形成する金属管形成工程と、所定の温度で加熱して前記内層体と前記金属管とを前記接着層を介して一体化する加熱接着工程とをこの順で行ってもよい。
前記金属管を形成するとは、前記金属板の対面同士を突き合わせて管状の前記金属管を形成する場合や、金属板の端部同士を重ね合わせて管状の前記金属管を形成する場合などを含む。
前記所定の温度で加熱してとは、例えば前記接着層の外周面に形成された前記金属管の外側からヒーター等で熱することや、前記金属管を超音波加熱することなどを含む。
この発明により、前記内層体を、所望の厚さで維持したまま、前記金属管の内周面に接着させることができる。したがって、内層体と前記金属管とを前記接着層を介して一体化することができる。
またこの発明の態様として、前記電磁シールド管が、所定の方向に延びた少なくとも一つの直管部と、該直管部に対して曲げられた少なくとも一つの曲管部とで構成され電磁シールド管付電線としてもよいし、前記接着工程及び前記挿通工程の後に、前記電磁シールド管付電線を前記電線の配索に合わせて曲げ加工する曲げ加工工程を行ってもよい。
この発明により、配索経路に応じた所望の形状の前記電磁シールド管付電線を構成することができる。
この発明により、軽量化を図りつつ、曲げ加工を施しても内部を挿通する前記電線を保護することができる電磁シールド管、電磁シールド管付電線、及び、電磁シールド管付電線の製造方法を提供することができる。
電磁シールド管の一方の端部の拡大斜視図。 電磁シールド管の概略断面図。 シールド管付ハーネスの概略斜視図。 シールド管付ハーネスの製造方法の概略フロー図。 シールド管付ハーネスの曲げ加工の説明図。 シールド管付ハーネスにおける内層体の内支えについての説明図。 別の実施形態の電磁シールド管の一方の端部の拡大斜視図。 別の実施形態の電磁シールド管の概略断面図。 別の実施形態のシールド管付ハーネスの概略斜視図。 別の実施形態のシールド管付ハーネスの製造方法の概略フロー図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は電磁シールド管10の一方の端部の拡大斜視図を示し、図2は電磁シールド管10の概略断面図を示し、図3は電磁シールド管付ワイヤーハーネス1(以下において、シールド管付ハーネス1という)の概略斜視図を示し、図4はシールド管付ハーネス1の製造方法の概略フロー図を示し、図5はシールド管付ハーネス1の曲げ加工の説明図を示し、図6はシールド管付ハーネス1における内層体12の内支えについての説明図を示している。
詳述すると、図1は、電磁シールド管10の一方の端部の拡大斜視図であり、層構成を明確にするため、金属管11、内層体12及び接着層13の周方向の手前側の一部を透過状態で図示している。なお、図1及び図2では、金属管11の内部に挿通してシールド管付ハーネス1を構成するワイヤーハーネス20を破線で図示している。
また、図5(a)はシールド管付ハーネス1の曲管部3を構成するために、ベンダー装置100に直線状のシールド管付ハーネス1を配置した状態の概略図を示し、図5(b)はベンダー装置100によりシールド管付ハーネス1を曲げ始めた状態の概略図を示し、図5(c)はベンダー装置100により所定角度で曲げて曲管部3を形成した状態の概略図を示している。
また、図6(a)は曲げ加工が施された曲管部3におけるシールド管付ハーネス1の断面図を示し、図6(b)は図6(a)における各部の拡大図を示している。なお、図6では図面上における左右方向の曲げを想定し、図6(a)には、曲げ加工によって偏平化される断面を破線で示している。
電磁シールド管10は、筒状の金属管11と、金属管11の内周に配置された内層体12と、金属管11と内層体12とを接着する接着層13とで構成している。
金属管11は、内部に挿通したワイヤーハーネス20から発生するノイズの放射、及び内部へのノイズの侵入を防止する円筒状の金属管であり、本実施形態においては、肉厚t11が約0.5mmのアルミで、外径X11が24.5mmの円筒形に形成している。
また、金属管11は、約0.5mm厚及び所定の幅のアルミ条の端部同士を突合せ溶接して上述の円筒形を構成しているが、端部同士を重ね合わせて上述の円筒形を構成してもよいし、アルミ製のシームレス管を用いてもよい。
電磁シールド管10を構成する内層体12は、所望の耐摩耗性などワイヤーハーネス20を保護するために求められる所要性能を有する熱可塑性樹脂であり、金属管11の肉厚t11に対して同等以上の肉厚t12で形成して、内部にワイヤーハーネス20が挿通可能な内部空間12aを形成している。なお、内部空間12aを形成する内層体12の内径X12は、後述するワイヤーハーネス20の見かけの外径X20の1.1倍以上で形成している。
なお、本実施形態において、内層体12は、結晶性の熱可塑性樹脂であり、ポリエチレンであることが好ましい。ここでは、軟質ポリエチレンとも呼ばれる低密度ポリエチレン(LDPE)製であり、金属管11の肉厚t11(0.5mm)より厚い肉厚t12を1.2mmで構成している。また、内層体12の内径X12は21mmで形成され、後述するワイヤーハーネス20の見かけの外径X20(19mm)の約1.1倍で形成している。
このように構成した内層体12は、金属管11の内面に対して、内層体12と同系素材である接着剤で構成された接着層13を溶解するとともに、加圧することで、いわゆるアンカー効果を伴う接着によって固定され、一体化されている。
なお、低密度ポリエチレン(LDPE)製の内層体12を用いた本実施形態における接着層13は、主たる成分が内層体12を構成する低密度ポリエチレン(LDPE)と同系の組成であるポリエチレンホットメルト接着剤で構成され、金属管11と内層体12とを接着する接着層13による単位面積当たりの接着強度が10MPaとなるように構成するとともに、層厚t13が0.2mmとなるように構成している。
ここで、接着層13による単位面積当たりの接着強度は、3MPa以上が好ましく、7MPa以上がより好ましく、10MPaに限定されない。
また、このようにして構成された電磁シールド管10における内層体12の内部空間12aにワイヤーハーネス20を挿入することでシールド管付ハーネス1を構成することができる。
なお、内部空間12aに挿通するワイヤーハーネス20は、銅合金製の導体を絶縁被覆で被覆した複数本の被覆電線21で構成している。詳述すると、本実施形態のワイヤーハーネス20は2本の太径電線21aと、2本の細径電線21bとをまとめて構成している。また、太径電線21aは外径がφ9.6mmの20sqの被覆銅線であり、細径電線21bは3sqの被覆銅線である。したがって、ワイヤーハーネスの見かけの外径X20は19mmとなる。
また、電磁シールド管10の内部空間12aにワイヤーハーネス20を挿通して構成したシールド管付ハーネス1は、図3に示すように、直管部2と曲管部3とで立体形状で形成されている。
図3に示す本実施形態のシールド管付ハーネス1は、図3における手前側から、アース接点部16が形成された第1直管部2a、第1曲管部3a、第2直管部2b、第2曲管部3b、第3直管部2c、第3曲管部3c、第4直管部2d、第4曲管部3d、及び第5直管部2eがこの順で配置された立体形状に構成され、両端部から、ワイヤーハーネス20の両端部が突出するように構成されている。
次に、このように構成されたシールド管付ハーネス1の製造方法について図4とともに説明する。
まずは、内層体12を構成する樹脂を押出し成形するとともに、定径化する(内層押出・定径化工程:ステップs1)。なお、本実施形態における内層押出・定径化工程(ステップs1)では、真空定径によって、上述の所定の厚み、かつ金属管11の内径に応じた外径に定径化する。
続いて、定径化された内層体12の外周面に対して、接着層13を構成する接着剤を押出し成形する接着層押出工程(ステップs2)を行って、内層体12の外周面に接着層13を形成する。
そして、外周面に接着層13が形成された内層体12に対して、所定厚み及び所定幅のアルミ条に曲げ加工を施すとともに、端部同士を突合せ溶接して管状を構成する金属管フォーミングを行い(金属管形成工程:ステップs3)、加熱するとともに、縮径ダイスを通過させて縮径させる加熱接着工程(ステップs4)を行って、電磁シールド管10を製造する。
この加熱接着工程(ステップs4)において、接着層13の外周面に形成された金属管11の外側からヒーターで加熱されるとともに、縮径ダイスを通過させる縮径により、縮径された金属管11の径外側から径内側に向かう圧力によって、加熱によって溶解された接着層13は加圧され、上述のアンカー効果を奏することができる接着状態を得ることができる。
なお、加熱接着工程(ステップs4)として、金属管11の外側から加熱して接着層13を溶解しているが、例えば、金属管11を超音波加熱することで接着層13を溶解するなど、加熱方法は適宜変更してもよい。
このようにして製造された電磁シールド管10は直線状であり、直線状の電磁シールド管10の内部空間12aに所定長さのワイヤーハーネス20を挿通してシールド管付ハーネス1を構成する(電線挿通工程:ステップs5)。また、シールド管付ハーネス1が、直管部2と曲管部3とを有する形状である場合、直線状のシールド管付ハーネス1に対して曲げ加工を施す(曲げ加工工程:ステップs6)。なお、直線状のシールド管付ハーネス1であれば、曲げ加工工程(ステップs6)は不要となる。
この曲げ加工工程(ステップs6)では、図5に示すようなベンダー装置100を用いて直線状のシールド管付ハーネス1に対して曲管部3を形成する。
なお、シールド管付ハーネス1に対して曲管部3を形成するベンダー装置100は、主要な構成として、シールド管付ハーネス1を曲げるためのクランプダイ101とベントダイ102、及び反力を構成するプレッシャーダイ103がある。
詳しくは、曲げる側のシールド管付ハーネス1(図5における左側のシールド管付ハーネス1)を把持するクランプダイ101とベントダイ102、そして曲げられる側のシールド管付ハーネス1(図5における右側のシールド管付ハーネス1)の反力を構成するとともに、曲げられる側のシールド管付ハーネス1に管進行方向と逆方向(図5において矢印aで示す方向)に引っ張り力を付与するプレッシャーダイ103とを備えている。
ベントダイ102は回転中心102aを中心として回転可能であり、直線部102bと円弧部102cとで構成している。
クランプダイ101は、ベントダイ102の直線部102bに対して接近することで曲げる側のシールド管付ハーネス1を直線部102bと挟み込んで把持するクランプ材である。
プレッシャーダイ103は、曲げられる側のシールド管付ハーネス1における曲げ方向の径外側に配置され、シールド管付ハーネス1に対してベントダイ102側へ押し付けるとともに、管進行方向と逆方向(図5において矢印aで示す方向)に引っ張り力を付与するように構成されている。
なお、クランプダイ101、ベントダイ102及びプレッシャーダイ103におけるシールド管付ハーネス1と対向する部分には、電磁シールド管10が嵌合する断面円弧状の溝(図示省略)が形成されている。特に、ベントダイ102の円弧部102cに形成された溝はシールド管付ハーネス1を曲げる曲率に応じた曲率の溝で形成されている。
このように構成されたベンダー装置100を用いて直線状のシールド管付ハーネス1に対して曲管部3を形成するためには、まず図5(a)に図示するように、直線状のシールド管付ハーネス1をベンダー装置100にセットする。このとき、曲げられる側のシールド管付ハーネス1の曲げ方向径外側(図5において図面の上部側)にプレッシャーダイ103が配置され、曲げる側のシールド管付ハーネス1をベントダイ102の直線部102bとクランプダイ101とで挟み込んで固定する。
そして、図5(b)に示すように、挟み込んで固定されたシールド管付ハーネス1とともに、クランプダイ101及びベントダイ102を、回転中心102aを中心に回転させ、シールド管付ハーネス1を曲げていく。このとき、プレッシャーダイ103は、曲げられる側のシールド管付ハーネス1をベントダイ102側に押し付けるとともに、図5(b)に図示する矢印a方向(管進行方向に対する逆方向)の引っ張り力をシールド管付ハーネス1に付与する。
このようにして、プレッシャーダイ103により曲げられる側のシールド管付ハーネス1をベントダイ102側に押し付けるとともに、図5(b)に図示する矢印a方向(管進行方向に対する逆方向)の引っ張り力が付与されたシールド管付ハーネス1は、クランプダイ101によってベントダイ102に固定されているため、ベントダイ102の回転に伴って、ベントダイ102の円弧部102cの曲率に応じて円弧部102cに巻き付くようにして曲げが形成され、図5(c)に図示するように、所望の曲げ形状の曲管部3をシールド管付ハーネス1に形成し、図4に示すような所望の形状のシールド管付ハーネス1を構成することができる。
このように、筒状の金属管11と、金属管11の内周に形成される樹脂製の内層体12と、金属管11の内周面と内層体12の外周面とを接着して一体化する接着層13とが備えられ、金属管11の外径X11が金属管11の肉厚t11の25倍以上100倍以下であり、接着層13による金属管11の内周面と内層体12の外周面との接着強度が3MPa以上である電磁シールド管10は、軽量化できるとともに、金属管11の肉厚t11を薄くした電磁シールド管10に曲げ加工を施しても内部を挿通するワイヤーハーネス20を保護することができる。
詳述すると、金属管11の外径X11が金属管11の肉厚t11に対して25倍未満である場合、すなわち所定の外径X11の金属管11に対して肉厚が1/25より大きい場合、外径X11に対して肉厚が厚くなるため、十分な軽量化を図ることができない。
一方で、金属管11の外径X11が金属管11の肉厚t11に対して100倍より大きい場合、すなわち所定の外径X11の金属管11に対して肉厚が1/100未満である場合、外径X11に対して肉厚が薄くなりすぎる。そのため、金属管11が損傷して割れ等が発生し、ノイズを遮断するシールド性能が低下するおそれがある。
また、金属管11に曲げ加工を施した場合に、曲げ負荷によって電磁シールド管10の断面が偏平化したり、損傷したりするおそれがあり、この場合、内部を挿通するワイヤーハーネス20が圧迫されて損傷するおそれもある。
これらに対し、金属管11の外径X11を金属管11の肉厚t11の25倍以上100倍以下とすることで、金属管11の肉厚t11を薄くして電磁シールド管10を軽量化することができるとともに、電磁シールド管10のシールド性を確保することができる。
また、内層体12と金属管11とを接着する接着層13による接着強度が3MPa以上であるため、電磁シールド管10に曲げ加工を施した場合であっても、金属管11と接着した内層体12が金属管11の内周面から剥がれることを防止でき、曲げ負荷が作用する金属管11を内層体12が内支えすることができる。
これにより、曲管部3における金属管11が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることを防止できる。よって、内部を挿通するワイヤーハーネス20を確実に保護することができるとともに、ワイヤーハーネス20から発生するノイズの放射や外部からのノイズの侵入を防止できる。
詳述すると、図6(a)において破線で示すように、曲管部3を形成するために、ベンダー装置100を用いてシールド管付ハーネス1に曲げ加工を施すと、円形断面であるシールド管付ハーネス1は、曲げ方向に交差する方向に偏平化しようとする。なお、図6では上述したように、曲げ方向が図6上において左右方向である曲管部3の断面図を図示している。そのため、曲げ加工によって、円形断面が左右方向につぶれて縦長の偏平状に変形しようとする
このように縦長の偏平状に変形しようとすると、円形断面のシールド管付ハーネス1のうち、a部に示す断面上部、b部に示す断面下部及びc部に示す断面径外側の金属管11は、図6(b)に示すように、外側向きに変形しようとする。しかし、金属管11の内側に配置された内層体12の外周面と金属管11の内周面とが接着強度が3MPa以上である接着層13によって接着されているため、断面上部、断面下部及び断面径外側の金属管11が外側向きに変形しようとする際に、接着層13を介して内層体12とともに外側向きに変形しようとすることとなり、つまり、金属管11の外側向きの変形に対して内層体12が抗して、金属管11の変形を抑制することができる。
また、d部に示す断面径内側の金属管11は、断面における管の内側向きに変形しようとする。しかし、内側向きに変形しようとする断面径内側の金属管11の内面側には内層体12が配置されているため、断面径内側の金属管11の内側向きの変形に対して内層体12が抗して、金属管11の変形を内支えすることができる。
このようにして、金属管11の外径X11が金属管11の肉厚t11の25倍以上100倍以下であり、軽量化できる程度で肉厚の薄い金属管11を備えた電磁シールド管10であっても、接着強度が3MPa以上である接着層13によって金属管11と内層体12とが接着されているため、金属管11の断面変形を内層体12が内支えして、シールド管付ハーネス1の断面偏平化することを防止することができる。
また、内層体12の肉厚t12を金属管11の肉厚t11の1.5倍以上としているため、つまり、金属管11に対して内層体12が十分な厚みを有しているため、ワイヤーハーネス20を十分に保護できるとともに、金属管11と内層体12とが一体化しているため、見かけの断面剛性の高い電磁シールド管10を構成することができる。
したがって、金属管11(シールド管付ハーネス1)において曲管部3が形成される場合において、上述したように、曲げ加工が施される金属管11を内面側から内層体12が内支えするため、曲管部3における金属管11が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることを確実に防止できる。
また、軟質ポリエチレンとも呼ばれる低密度ポリエチレン(LDPE)で構成された内層体12と、ポリエチレンホットメルト接着剤である接着層13とは主成分が同系の組成であるため、内層体12を金属管11により確実に接着できるとともに、内層体12として所望の厚みを確保することができるため、より確実にワイヤーハーネス20を保護できるとともに、内支えすることができる。
詳述すると、内層体12と接着層13とが同系の組成材で構成されているため、接着層13を加熱して溶解させることにより内層体12と金属管11とをより確実に接着させることができ、曲管部3における金属管11を内層体12によってより確実に内支えすることができる。
また、内層体12として所望の厚みを確保し、所望の厚みが確保された内層体12を、層厚(t13)が一定になりにくい接着層13により金属管11と接着するため、内層体12の肉厚t12以上の樹脂層を金属管11の内面に確実に形成することができる。
したがって、ワイヤーハーネス20をより確実に保護できるとともに、曲管部3における金属管11において内層体12が金属管11の内周面をより確実に内支えすることができ、曲げ加工によって金属管11が潰れて断面が偏平化したり、損傷したりすることをより確実に防止できる。
また、金属管11の内部において、接着層13を介して配置された内層体12は、熱伝導性の高い接着層を用いた場合に比べ、加熱により溶解することがないため、内層体12の内周面が凹凸状となることがなく、つまり平滑な内周面が形成されるため、内周面に引っ掛かることなく内部にワイヤーハーネス20を挿通させることができ、作業効率を向上させることができる。
また、接着層13の層厚t13を、0.05mm以上0.50mm以下である0.2mmとしているため、内層体12を金属管11に確実かつ強固に接着することができ、金属管11の断面の偏平化や損傷を防止できる。
詳述すると、接着層13の層厚t13を0.05mm未満とした場合、不均一な接着層13、つまり接着層13に斑ができ、内層体12と金属管11との接着箇所に未接着部分が生じるおそれがある。また、接着層13の層厚t13が薄いため、金属管11と内層体12とを接着する加熱接着工程(ステップs4)における加熱により内層体12の接続層側が溶解して、内層体12として要する所定の厚さを維持できなくなるおそれある。
逆に、接着層13の層厚t13を0.50mmよりも大きくした場合、接着層13が加熱により溶解できない部分が生じ、金属管11と内層体12との接着に斑ができ、曲管部3における金属管11において内層体12が剥がれやすくなって、曲管部3における金属管11の断面扁平化に対して内層体12が上述したような内支えができないおそれがある。
これに対し、接着層13の層厚t13を、0.05mm以上0.50mm以下である0.2mmで構成することで、接着層13を確実に溶解でき、金属管11と内層体12とを接着層13を介して確実かつ強固に接着できる。したがって、曲管部3において内層体12が金属管11から剥がれることがなく、ワイヤーハーネス20をより確実に保護できるとともに、曲げ加工によって断面が扁平化する変形に対して確実に金属管11を内支えすることができる。
また、内層体12の内径X12を、金属管11に挿通させるワイヤーハーネス20の見かけの外径X20の1.1倍以上である21mmに形成しているため、曲管部3における金属管11においてワイヤーハーネス20が内層体12と当接することなく挿通できるとともに、金属管11が断面扁平化した場合であっても、挿通したワイヤーハーネス20が損傷することを防止できる。
詳述すると、内層体12と金属管11とを接着させることにより、曲管部3における金属管11の断面が偏平化されることを防止あるいは抑制できるが、金属管11の曲がり具合によっては内層体12が部分的に内側に偏ることとなる。仮に、内層体12の内径X12が金属管11に挿通させるワイヤーハーネス20の見かけの外径X20の1.1倍未満である場合、曲管部3において内層体12が金属管11を挿通させるワイヤーハーネス20を圧迫し、ワイヤーハーネス20を損傷させるおそれがある。
これに対して、内層体12の内径X12を金属管11に挿通させるワイヤーハーネス20の見かけの外径X20の1.1倍以上で構成することにより、金属管11に曲げ加工を施しても内層体12の内部に所望の大きさの貫通空間を形成されるため、内側に偏った内層体12と当接することなくワイヤーハーネス20を挿通でき、ワイヤーハーネス20が曲管部3において損傷することを防止できる。
また、仮に、金属管11の断面がわずかに扁平化した場合であっても、挿通したワイヤーハーネス20が金属管11内面に圧迫されて損傷することを防止できる。
また、上述の電磁シールド管10と、金属管11に挿通されたワイヤーハーネス20とで構成されたシールド管付ハーネス1の製造方法において、樹脂製の内層体12を所定の厚さとなるように押出形成する内層押出・定径化工程(ステップs1)と、内層体12の外周面に接着層13を押出形成する接着層押出工程(ステップs2)と、接着層13の外周面に金属管11を形成する金属管形成工程(ステップs3)と、所定の温度で加熱して内層体12と金属管11とを接着層13を介して一体化する加熱接着工程(ステップs4)とをこの順で行うことで、内層体12を、所望の厚さで維持したまま、金属管11の内周面に接着させることができる。したがって、内層体12と金属管11とを接着層13を介して一体化することができる。
また、加熱接着工程(ステップs4)及び電線挿通工程(ステップs5)の後に、シールド管付ハーネス1をワイヤーハーネス20の配索に合わせて曲げ加工する曲げ加工工程(ステップs6)を行うことで、所定の方向に延びた少なくとも一つの直管部2と、直管部2に対して曲げられた少なくとも一つの曲管部3とで構成され、配索経路に応じた所望の形状のシールド管付ハーネス1を構成することができる。
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、本実施形態の電線はワイヤーハーネス20に対応し、
以下同様に、
金属管は金属管11に対応し、
内層体は内層体12に対応し、
接着層は接着層13に対応し、
外径は外径X11に対応し
金属管の肉厚は肉厚t11に対応し、
内層体の肉厚は肉厚t12に対応し、
接着層の厚みは層厚t13に対応し、
電磁シールド管は電磁シールド管10に対応し、
内径は内径X12に対応し、
電線の外径は見かけの外径X20に対応し、
電磁シールド管付電線はシールド管付ハーネス1に対応し、
直管部は直管部2に対応し、
曲管部は曲管部3に対応し、
接着工程は内層押出・定径化工程(ステップs1)乃至加熱接着工程(ステップs4)に対応し、
挿通工程は電線挿通工程(ステップs5)に対応し、
内層体押出加工工程は内層押出・定径化工程(ステップs1)に対応し、
接着層押出工程は接着層押出工程(ステップs2)に対応し、
金属管形成工程は金属管形成工程(ステップs3)に対応し、
加熱接着工程は加熱接着工程(ステップs4)に対応し、
曲げ加工工程は曲げ加工工程(ステップs6)に対応するも、上記実施形態に限定するものではない。
例えば、上述の説明では、金属管11としてアルミ管を用いたが銅管であってもよいし、金属メッシュ板で形成された金属管を用いてもよい。
また、軟質ポリエチレンとも呼ばれる低密度ポリエチレン(LDPE)製の内層体12を用いるとともに、接着層13として内層体12と同系の組成であるポリエチレンホットメルト接着剤を用いたが他の樹脂で構成してもよい。また、金属管11、内層体12あるいは接着層13の形状や厚みなどは上述の実施形態に限定されず、適宜のサイズや形状を用いればよい。
また、接着層13による接着強度も適宜の強度となるように構成すればよい。なお、接着層13による金属管11の内周面と内層体12の外周面との接着強度として、単位面積当たりの接着強度を用いたが、金属管11の内周面と内層体12の外周面との全体における接着強度や、全接着強度を金属管11の内周長で割った値を接着強度として設定してもよい。
また、複数本の被覆電線21をまとめたワイヤーハーネス20を電磁シールド管10に挿通してシールド管付ハーネス1を構成したが、内部に挿通するワイヤーハーネス20を構成する被覆電線21の本数や径はこれに限定されず、適宜の本数や径の被覆電線21をまとめてワイヤーハーネス20を構成してもよいし、ワイヤーハーネス20ではなく、複数本や1本の被覆電線21を挿通してシールド管付ハーネスを構成してもよい。
さらに、上述のシールド管付ハーネス1についての説明では、電磁シールド管10の内部空間12aにワイヤーハーネス20を挿入してシールド管付ハーネス1を構成したが、図7乃至図10に示すように、金属管11の外周に設けられるとともに、金属管11と一体化された樹脂製の外層体14を備えた電磁シールド管10aを用いたシールド管付ハーネス1aであってもよい。
シールド管付ハーネス1aは、図7乃至図10に示すように、内部空間12aにワイヤーハーネス20が挿入された電磁シールド管10aの外面に外層体14を設けている。
なお、図7はシールド管付ハーネス1aの一方の端部の拡大斜視図を示し、図8はシールド管付ハーネス1aの概略断面図を示し、図9はシールド管付ハーネス1aの概略斜視図を示し、図10はシールド管付ハーネス1aの製造方法の概略フロー図を示している。
詳述すると、図7はシールド管付ハーネス1aの一方の端部の拡大斜視図であり、層構成を明確にするため、電磁シールド管10aの周方向の手前側の一部を透過状態で図示している。
なお、シールド管付ハーネス1aを構成する電磁シールド管10aにおける金属管11、内層体12及び接着層13並びに及びワイヤーハーネス20は、上述のシールド管付ハーネス1の電磁シールド管10及びワイヤーハーネス20と同じ構成であるため、その説明を省略する。
電磁シールド管10aの外周、つまり金属管11の外周に設けられる外層体14は、所望の耐久性や耐候性、あるいは緩衝性や弾力性など金属管11を保護するために求められる所要性能を有するとともに、肉厚t14が0.2mm以上、0.8mm以下の樹脂製であり、コーション色であるオレンジ色に形成されている。
本実施形態において、外径X11が24.5mmである円筒形で構成された金属管11の外周に設けられる外層体14は、肉厚t14が約0.45mmの架橋ポリエチレン(架橋PE)で構成されている。なお、外層体14は、一般的なポリエチレン(PE)で構成されてもよい。
また、架橋ポリエチレンとは、熱可塑性プラスチックとしての鎖状構造ポリエチレン分子同士が分散的に結合した立体の網目構造である超高分子量のポリエチレンであり、軽量、柔軟性、耐食性、耐衝撃性、低温特性、及び電気特性が優れるというポリエチレン自体の性能に加え、耐環境応力破壊性能、クリープ性能、耐薬品性及び耐熱老化性が向上するという特徴がある。
このように構成された金属管11と外層体14とは、金属管11の外表面と外層体14の内表面との分子間結合によって一体化されている。
詳述すると、アルミ製の金属管11の外表面には酸化アルミ(Al)が形成されており、酸化アルミ(Al)は極性を有しているため、大気中の水分による水和反応によって、末端が水酸基(OH基)となった部分が存在している。この酸化アルミ(Al)における水酸基(OH基)と、加水分解後の外層体14における架橋剤内の水酸基(OH基)とが縮合反応して結合する水素結合(分子間結合)によって金属管11の外表面と外層体14の内表面とが結合し、金属管11と外層体14とが一体化している。
なお、この水素結合(分子間結合)は、イオン結合などの化学結合より接着力は低いものの、原子同士に引き合う力がよる吸着によって結合しているため、金属管11と外層体12とを0.5MPa以上4.0MPa以下の結合強度で一体化している。
このようにして、金属管11の外表面と外層体14の内表面との分子間結合によって金属管11と外層体14とが一体化されて電磁シールド管10aを構成している。そして、電磁シールド管10aの端部のうち少なくとも一方には、所定長さ分の外層体14が存在せず、金属管11が露出するアース接点部16が形成されている。
また、このようにして構成された電磁シールド管10aにおける内層体12の内部空間12aにワイヤーハーネス20を挿入することでシールド管付ハーネス1aを構成することができる。
次に、このように構成されたシールド管付ハーネス1aの製造方法について図10とともに説明する。
上述のシールド管付ハーネス1の製造方法における加熱接着工程(ステップs4)までは同様である。加熱接着工程(ステップs4)の後、所望の径に縮径された金属管11の外周側に対して所定の厚みの樹脂層を押出成形して外層体14を形成し(外層押出工程:ステップs41)、金属管11の端部において外周に形成された外層体14を所定長さ分剥離し、所定長さ分の金属管11を露出させてアース接点部16を形成する端部外層剥離工程(ステップs42)を行う。
この状態では、金属管11と外周側に形成された外層体14とは一体化していないため、外層体14を架橋させ、上述したように、金属管11の外表面と外層体14の内表面とを分子間結合によって結合させて金属管11と外層体14とを一体化させる加熱架橋工程(ステップs43)を施して電磁シールド管10aを製造する。
このようにして製造された電磁シールド管10aに対して、シールド管付ハーネス1aを製造するための後工程はシールド管付ハーネス1の製造方法におけるステップs5,s6と同じであるため、説明を省略する。
このように、接着層13によって接着された内層体12が内側に配置された筒状の金属管11の外周に設けられる樹脂製の外層体14を備えるとともに、金属管11と外層体14とが一体化され、外層体14の厚みを0.2mm以上0.8mm以下とした電磁シールド管10a及び電磁シールド管10aにワイヤーハーネス20を挿通したシールド管付ハーネス1aは、上述のシールド管付ハーネス1による効果に加え、内部空間12aに挿通されるワイヤーハーネス20をより確実に保護することができる。
詳述すると、外層体14の厚みが0.2mm未満である場合、耐久性や耐候性、あるいは緩衝性や弾力性など金属管11を保護する外層体として求められる所要性能を発揮するために必要な厚みを、例えば、飛び石等によるチッピングや曲げによる厚みの変化、さらには、熱による痩せなどによって確保できなくなり、外層体14が損傷して金属管11が露出し、金属管11を保護することができなくなるおそれがある。
逆に、外層体14の厚みが0.8mm以上である場合、電磁シールド管10aにおける曲げ部では、外層体14における外表面と内表面とで曲率が大きく変わることになり、外層体14の内部に大きな応力が発生することになる。そのため、外層体14にシワ等が発生し、外力による曲げ座屈の発生要因となる可能性がある。もしくはシワ等を起因とした疲労破壊要因となる。
これらに対し、ワイヤーハーネス20を挿通させる金属管11の外周に設けられ、0.2mm以上0.8mm以下の厚みを有する外層体14を一体化することで、金属管11を保護する外層体として求められる所要性能を発揮できるため、金属管11が飛び石等の接触によって窪んだり損傷したりすること、さらには、金属管11の腐食を防止することができる。よって、シールド性能を確保できるとともに、内部空間12aに挿通されたワイヤーハーネス20をより確実に保護することができる。
また、外層体14の硬度がショアD40以上60以下であるため、電磁シールド管10aを曲げ加工できるとともに、より確実に外層体14の損傷を防止することができる。
詳述すると、外層体14の硬度をショアD40以上とすることで、飛び石等による外層体14にチッピングが生じることを防止でき、また、外層体14の硬度をショアD60以下とすることで、容易に曲げ加工を施すことができる。
また、一体化された金属管11の外周面と外層体14の内周面との結合強度が0.5MPa以上4.0MPa以下としているため、電磁シールド管10aを曲げた場合において、外層体14にシワ等の不具合が発生することなく外層体14を金属管11の曲げに対して追従させることができるとともに、外層体14を金属管11から適宜剥がすことができる。
具体的には、結合強度が0.5MPa未満である場合において、電磁シールド管10aの曲げ部内側において、金属管11に対してズレが生じた外層体14にシワ等の不具合が発生することとなる。
なお、このように外層体14に生じたシワ等の不具合は、電磁シールド管10a(シールド管付ハーネス1)に曲げ加工を施すベンダー装置100のベントダイ102における円弧部102cと金属管11との間で挟み込まれ、外層体14の表面に凹凸形状が形成されることとなる。
これに対し、結合強度を0.5MPa以上とすることで、電磁シールド管10aの曲げに対して外層体14を追従させることができ、外層体14の曲げの凹部にシワ等の不具合が発生することを防止でき、外層体14の外面に凹凸形状が形成されることを防止できる。
また、結合強度を4.0MPa以下とすることで、金属管11から外層体14を意図的に剥がすことができ、外層体14の一部を残留させることなく金属管11を露出させることができる。したがって、所望の長さで金属管11の端部を意図的に露出させることができる。
また、外層体14が有色であるオレンジ色であるため、外観が所望の色であるオレンジ色の電磁シールド管10a(シールド管付ハーネス1a)を構成することができる。
例えば、電磁シールド管10aに高圧用のワイヤーハーネス20を挿通してシールド管付ハーネス1aを構成した場合、コーション色であるオレンジ色の外層体14を目視で確認することで、例えば、修理などで作業者が電磁シールド管10aを誤って切断したりしないように注意を促すことができる。
また、例えば、外層体14をオレンジ色だけでなく、挿通するワイヤーハーネス20の種類や接続先等に応じて外層体14の色を変えることで、外層体14の色を目視確認してワイヤーハーネス20の種類や接続先接続を間違えることを防止し、作業の効率性を向上させることができる。
また、金属管11の端部に設けたアース接点部16を介して金属管11を接地(アース)することで、内層体12の内部空間12aに挿通されたワイヤーハーネス20から外部へノイズが放射されること及び金属管11の外部から内部空間12aへノイズが侵入することを確実に防止でき、電子機器類の誤作動をより確実に防止することができる。
またシールド管付ハーネス1aの製造方法として、外層体14を押しつけて所定の厚さとなるように、金属管11とともに押し出す外層押出工程(ステップs41)と、金属管11の端部において押出加工された外層体14を所定の長さ剥ぐ端部外層剥離工程(ステップs42)と、所定の温度で加熱して外層体14を架橋させて金属管11と外層体14とを一体化する加熱架橋工程(ステップs43)とをこの順で行うため、金属管11の外表面と外層体14の内表面とを分子間結合によって一体化することができる。
したがって、接着剤等の別素材を用いることなく、金属管11と外層体14とを所望の結合強度で一体化することができる。
なお、外層体14は、架橋ポリエチレン(架橋PE)製以外の他の樹脂で構成してもよい。また、金属管11や外層体14の形状や厚みなどは上述の実施形態に限定されず、適宜のサイズや形状を用いればよい。
また、上述のシールド管付ハーネスでは、電磁シールド管10aの一方の端部にアース接点部16を設けたが、もちろん反対側の端部にアース接点部16を設けてもよいし、両端部にアース接点部16を設けてもよい。なお、別の手段で金属管11が接地(アース)できれば、アース接点部16を設けなくてもよい。
さらにまた、電磁シールド管10aにおいて、金属管11と外層体14とを、金属管11の外表面と外層体14の内表面との分子間結合によって一体化したが、接着によって金属管11と外層体14とを一体化してもよいし、あるいは、金属管11の外表面と外層体14の内表面との摩擦によって一体化してもよい。
1,1a…シールド管付ハーネス
2…直管部
3…曲管部
10,10a…電磁シールド管
11…金属管
12…内層体
13…接着層
20…ワイヤーハーネス
t11,t12…肉厚
t13…層厚
X11,X20…外径
X12…内径
s1…内層押出・定径化工程
s2…接着層押出工程
s3…金属管形成工程
s4…加熱接着工程
s5…電線挿通工程
s6…曲げ加工工程

Claims (10)

  1. 内部に電線が挿通される筒状の金属管と、
    該金属管の内周に形成される樹脂製の内層体と、
    前記金属管の内周面と前記内層体の外周面とを接着して一体化する接着層とが備えられ、
    前記金属管の外径が前記金属管の肉厚の25倍以上100倍以下であり、
    前記接着層による前記金属管の内周面と前記内層体の外周面との接着強度が3MPa以上である
    電磁シールド管。
  2. 前記内層体の肉厚が前記金属管の肉厚の1.5倍以上である
    請求項1に記載の電磁シールド管。
  3. 前記内層体と、前記接着層とが同系の組成材で構成された
    請求項1又は請求項2に記載の電磁シールド管。
  4. 前記接着層の厚みが、0.05mm以上0.50mm以下である
    請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の電磁シールド管。
  5. 前記内層体の内径が、前記金属管に挿通させる前記電線の外径の1.1倍以上である
    請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の電磁シールド管。
  6. 請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の電磁シールド管と、
    前記金属管に挿通された電線とで構成された
    電磁シールド管付電線。
  7. 前記電磁シールド管が、
    所定の方向に延びた少なくとも一つの直管部と、
    該直管部に対して曲げられた少なくとも一つの曲管部とで構成された
    請求項6に記載の電磁シールド管付電線。
  8. 筒状の金属管と前記金属管の内周に接着される樹脂製の内層体と、前記金属管と前記内層体とを接着する接着層とで構成する電磁シールド管における前記内層体を前記金属管と接着して一体化させる接着工程と、
    前記金属管の内部に電線を挿通する挿通工程とをこの順で行い、
    前記金属管の外径が前記金属管の肉厚の25倍以上100倍以下に形成するとともに、前記接着層による前記金属管と前記内層体との接着強度を3MPa以上に形成する
    電磁シールド管付電線の製造方法。
  9. 前記接着工程では、
    樹脂製の内層体を所定の厚さとなるように押出形成する内層体押出加工工程と、
    前記内層体の外周面に接着層を押出形成する接着層押出工程と、
    前記接着層の外周面に、金属管を形成する金属管形成工程と、
    所定の温度で加熱して前記内層体と前記金属管とを前記接着層を介して一体化する加熱接着工程とをこの順で行う
    請求項8に記載の電磁シールド管付電線の製造方法。
  10. 前記接着工程及び前記挿通工程の後に、前記電磁シールド管付電線を前記電線の配索に合わせて曲げ加工する曲げ加工工程を行う
    請求項8又は9に記載の電磁シールド管付電線の製造方法。
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