JP2018067310A - 物品を保管する保管ボックスの管理方法 - Google Patents

物品を保管する保管ボックスの管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自転車や貴重品等の物品を保管する保管ボックスを便利で安心して使用できる管理方法を提供する。【解決手段】管理システム10であって、利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う。通信端末から管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、ウェブページに表示するステップと、通信端末から、利用する保管ボックスを選択するステップと、管理サーバーが保管ボックスの管理情報を利用者の通信端末から閲覧可能にウェブページに表示するステップとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、利用者が、自転車等の物品を保管する保管ボックスを便利で安心して利用できるようにする管理方法に関する。
スポーツ・サイクルや電動自転車等、比較的高価な自転車の普及に伴い、盗難やいたずら、雨風や埃による汚れ、劣化等を防止する目的で、一般的な駐輪場ではなく、自転車全体を収納可能な駐輪ボックスに対する需要が高まっている。このような駐輪ボックスは、公共交通機関の駅周辺や集合住宅の共用スペース等、限られた空間に少数設置されることが想定されるため、管理者を常駐させずに無人管理する方法が適している。
駐輪ボックスの無人管理の例として、特許文献1には、利用管理システムを備えた駐輪装置が開示されている。特許文献1に開示された駐輪装置は、利用管理と装置制御を行うコンピューター機器と、コンピューター機器からの命令信号によって開閉する扉施錠機能を具備する利用管理システムを備えている。この利用管理システムによって、無人であっても、共用の駐輪装置の利用管理を容易に行うことが可能としている。
特開2003−291867号公報 特開2002ー089103号公報
特許文献1の利用管理システムは、駐輪装置に取り付けられているため、駐輪ボックスが設置された場所に行き、利用者が現地で操作する。このため、駐輪ボックスに到達した際に、他者が使用中の場合は利用ができず、その結果別の駐輪ボックスを探して辿り着くには多大な労力を要する、といった不便さがある。駐輪ボックスは、一般的な駐輪場に比べて駐車許容台数が少数で、設置場所が限られているのが現状であり、需要が見込まれるにも関わらず、こうした不便さが普及の障壁となる恐れがある。
また、特許文献2の利用スペースの提供サービス方法及びそのシステムについては、スペースに保存した物品の有無についての実機での検出、施錠解錠状態についての実機での確認が行われていないため、入れ忘れ、出し忘れ等の人為的ミスや機器の故障時についての検出が行われず、記録された情報と実機の状態が一致していない恐れがある。
また、利用者によっては、自転車に限らず、手荷物等を保管したい場合もあり、同じ管理方法によって、種々の物品を保管、管理できれば、効率的である。例えば、大型楽器を複数人で共用する場合に楽器の保管場所として複数人で共有使用する共有ボックス、販売業者から購入した商品を受け取るための販売ボックス、宅配業者から配達される物品を受け取るための宅配ボックス、保管した物品をシェアするシェアボックス等、保管する物品や目的に応じた保管ボックスの用途が考えられる。
以上の状況を踏まえ、駐輪ボックスに限定されず、保管する物品と保管する場所に適した保管ボックスが、遠隔地から事前に予約できれば便利である。さらに従来は、保管時は保管したはず、保管中は保管されているはず、という人の記憶・記録された過去の情報により管理されていたが、保管ボックスの使用状態(施錠、解錠日時の記録等)を利用者が遠隔地から閲覧できれば、無人管理であっても、センサによる検出、画像による解析など、今現在の実機での状況を確認することができ、安心して利用できる。また、データベースによる記録などを行った際に、実機との整合性が取れるため、トラブルが発生した際に、どの段階で誰がいつ何をどのようにしたか、実機とデータベースの記録から照らし合わせて確認することが可能となる。
本発明は、上記の実情に着目してなされたものであり、利用者が、自転車や貴重品等の物品を保管する保管ボックスを便利で安心して使用できる管理方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、通信端末から管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、前記通信端末から、利用する保管ボックスを選択するステップと、前記管理サーバーが保管ボックスの管理情報を利用者の通信端末から閲覧可能に前記ウェブページに表示するステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、通信機能を備え、保管ボックス内に設置されたボックス端末と、利用者が手元で使用可能な通信端末とを、管理センターに設置された管理サーバーでネットワークを介した相互通信によって管理することにより、利用者が保管ボックスの予約等を遠隔地から実現可能となる。具体的には、利用者が通信端末から管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報、希望する保管ボックスの設置場所、使用期間等を入力すると、管理サーバーにおいて利用者認証、および前記希望する保管ボックスの空き状況の検索が実行され、前記ウェブページにその結果が表示される。利用者は空き状況の表示結果を参考に、前記通信端末から利用する保管ボックスを選択することによって予約が可能となる。
前記管理サーバーには、保管ボックスの施錠、解錠日時等の管理情報が記録されるため、利用者は、通信端末から管理サーバーのウェブページにアクセスして、前記管理情報を閲覧することができる。これによって、施錠忘れがないかどうか等を確認することができ、また実質的な遠隔監視となるため盗難等の抑止効果も期待できる。利用者は、操作ミスや盗難等を懸念することなく、安心して保管ボックスを利用可能となる。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、利用者が通信端末から保管ボックスを予約時に、保管ボックスの仕様、機能、または予約、管理レベルのうち、下記の少なくともいずれか一つ、または、複数組み合わせて選択できるステップと、
1)保管する物品と保管する場所に適した保管ボックスとその仕様をウェブページ上に表示するステップと利用者がその表示されたボックスの中から選択するステップ
2)利用者の予約可能な保管ボックスの検索に対し、管理サーバー等に記録された過去の本人の利用記録から利用者の希望に適合する保管ボックスの情報を表示し、利用者が選択するステップ
3)利用者の通信端末からウェブページ上で予約手続き操作を行うとき、利用する保管ボックスの選択をすることで、使用期間以外の入力項目に利用頻度の高い条件を選択できるように表示するステップ
4)利用者の通信端末から閲覧可能な予約情報のウェブページ上で、予約した位置、または登録された地点、または現在地から保管ボックスまでの案内を選択できるステップ
5)保管ボックスの環境管理項目を選択できるステップ
6)保管ボックスの機能を選択できるステップ
7)保管ボックスのセキュリティレベルを選択できるステップ
8)管理情報の閲覧レベルを選択できるステップ
9)すでに予約済みの利用者から予約を希望する別の利用者に予約済みの内容(一部または全部)を譲るステップ
を有することを特徴とする。
管理情報の閲覧レベルとは、管理情報を誰がいつ、どの情報まで閲覧、操作(ダウンロード、削除、コピー、移動、アップロード、変更)できるかを設定するレベルである。
1)保管する物品と保管する場所に適した保管ボックスとその仕様をウェブページ上に表示するステップと利用者がその表示されたボックスの中から選択するステップ
とは、保存する物品が食料品など温度管理を必要とする場合、温度管理機能が内蔵された保管ボックスと温度管理の範囲など設定可能な項目や大きさなどの保管ボックスの仕様をウェブページ上に表示し、利用者が目的に合った保管ボックスを選択できることを意味する。

2)利用者の予約可能な保管ボックスの検索に対し、管理サーバー等に記録された過去の本人の利用記録から利用者の希望に適合する保管ボックスの情報を表示し、利用者が選択するステップ
とは過去の本人の検索を含む利用記録にある地域や時間帯、保管ボックスの機能や利用者の自宅、職場、主な利用目的などの利用者の登録情報をもとに、予約可能な保管ボックスの検索内容に合わせて、希望に適合する保管ボックスの情報を検出、表示することで、利用者が希望に適合する保管ボックスを簡単に選択できることを意味する。

3)利用者の通信端末からウェブページ上で予約手続き操作を行うとき、利用する保管ボックスの選択をすることで、使用期間以外の入力項目に利用頻度の高い条件を選択できるように表示するステップ
とは、利用する保管ボックスを選択した際に、使用期間以外の入力項目、保管ボックスの温度調整などの機能やセキュリティレベルなどの設定を過去の本人の検索を含む利用記録から事前に設定しておくことで、利用者の利用頻度の高い条件の予約手続きを簡単に選択できることを意味する。

4)利用者の通信端末から閲覧可能な予約情報のウェブページ上で、予約した位置、または登録された地点、または現在地から保管ボックスまでの案内を選択できるステップ
とは、利用者の通信端末から得られる位置情報をもとに、予約手続きをした際の位置情報や登録されている位置情報、または現在地の位置情報から、選択または予約している保管ボックスまでの移動方法や経路案内などが1つ以上表示され、利用者が天候や移動方法、体調など状況に合わせて選択できることを意味する。

5)保管ボックスの環境管理項目を選択できるステップ
とは、保管ボックスの利用環境を管理する項目、例えば温湿度の管理や設定範囲、保険の適用、管理権限、振動や漏水など異常検出のレベルの設定、真空・加圧の設定等のボックスを利用・保管する際の環境に伴う項目を、目的に合わせて選択できることを意味する。

6)保管ボックスの機能を選択できるステップ
とは、機能(例えば、専用形状のステー、ホルダー、ハンガー等の設置、断熱材の設置、密閉構造、真空機器・加圧機器の設置、防水構造、耐圧構造、ディスプレイ、モーター、スライド機構、シリンダー等のエアー機器、移動式の棚や壁、振動吸収機能、角度維持機能)を活かして危険物や重量物を保管する、自転車などの特殊形状を保管する、など多目的対応機能や、環境管理項目を管理するための各センサーやカメラなど保管ボックスに備わる機器を利用した、温度調節機能や、監視機能や保管ボックスの利用方法の1つであるシェア対応機能、一時的に物品を預かる宅配ボックス機能など、目的に合わせた機能を1つ以上選択できることを意味する。

7)保管ボックスのセキュリティレベルを選択できるステップ
とは、セキュリティレベルとは、カメラやマイクによる画像や音声の記録や送信タイミングの設定(常時監視、扉開閉時のみの監視、ボックス端末への一時的な記録、管理サーバーへの記録や記録のバックアップ設定、記録と同時に別モニターに出力を行うリアルタイム監視など任意の監視・記録設定)や、取得した画像処理・音声処理による異常検出の有無、検出レベルの設定、死角が無い位置への各種カメラ・センサーの切り替え・追加の設定、保管対象物の管理・記録レベルの設定(利用者、数量、容量の変化等の利用状況、温度、湿度、圧力等の環境情報の記録)、管理者、利用者、または警察や消防など第三者への通知、および閲覧・承認などの権限管理の設定、扉の開閉、保管、取り出し等の各データとの連携機能の設定、機密保持・情報漏洩対策のための、外部ネットワークとの接続設定、クローズド環境でも動作可能なオフライン専用システムへの切り替え設定、異常発生・電源消失時等に備えたUPS電源への切り替えやデータのバックアップ方法の設定などの選択・設定範囲等のレベルを指し、セキュリティレベルの選択とは、保管ボックスの利用目的に合わせて1つ以上のセキュリティレベルを単独または組合せて選択することを意味する。

8)管理情報の閲覧レベルを選択できるステップ
とは、管理情報の閲覧レベルとは、管理情報を誰がいつ、どの情報まで閲覧、操作(ダウンロード、削除、コピー、移動、アップロード、変更)できるかを設定するレベルであり、利用者、管理者など、使用する目的、立場や権限に応じて個別に管理情報の閲覧レベルを選択、指定できることを意味する。この選択は管理者のみが行える構成になっていてもよい。

9)すでに予約済みの利用者から予約を希望する別の利用者に予約済みの内容(一部または全部)を譲るステップ
とは、予約済みの利用者が予約を希望する別の利用者(キャンセル待ちしている利用者)の希望情報をもとに、予約済みの保管ボックスの利用権利を譲ることができることを意味する。一部または全部を譲渡可能なため、シェア機能としての意味合いを含む。

これらによって、利用者は希望に応じて保管ボックスの仕様、機能、または予約、管理レベルを選択できるようになり、保管する場所だけでなく、保管する物品や目的に応じた保管ボックスを予約可能となるため、利便性が向上する。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、一つの保管ボックスを複数人で使用可能にできる、または一つの保管ボックス内のスペースを区分し区分したスペース単位で使用できるように、利用したい保管ボックスの利用条件を選択可能に管理サーバーのウェブページに表示するステップと、前記管理サーバーが、通信端末からの保管ボックスの予約を受けて予約受理すると共に、利用者に予約決定を通知するステップと、を有することを特徴とする。
これによって、一つの保管ボックスを複数人で使用したり、一つの保管ボックス内のスペースを区分し区分したスペース単位で使用できるようになり、保管ボックスの用途を広げることができ、利便性が向上する。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、前記保管ボックスの空き状況を表示するとき、前の利用者の予約終了日時と次の利用者の予約開始可能日時間に空白時間を設定して空き時間を表示するステップと、通信端末から保管ボックスの予約を受けて予約受理すると共に、利用者に予約決定を通知するステップと、を有することを特徴とする。
保管ボックスの利用開始、利用終了の際には、物品の出し入れを伴うことから、前記空白時間を設定することによって、前の利用者が物品を取り出す時間帯と次の利用者が物品を収容する時間帯が重ならないようにすることができ、利便性が向上する。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、セキュリティレベルを複数設け、利用者が目的に応じたセキュリティレベルを選択し入力するステップと、管理サーバーが予約受理すると共に、利用者に予約決定通知とセキュリティレベルを発信するステップと、セキュリティレベルに応じた保管ボックスの施錠管理条件を設定、管理するステップと、を有することを特徴とする。
これによって、利用者は保管する物品や使用目的に応じて保管ボックスの施錠管理条件を選択できるようになり、利便性が向上する。また、セキュリティレベルの高い施錠管理条件を設定することによって、信頼性を高めることができる。
セキュリティレベルとは、カメラやマイクによる画像や音声の記録や送信タイミングの設定(常時監視、扉開閉時のみの監視、ボックス端末への一時的な記録、管理サーバーへの記録や記録のバックアップ設定、記録と同時に別モニターに出力を行うリアルタイム監視など任意の監視・記録設定)や、取得した画像処理・音声処理による異常検出の有無、検出レベルの設定、死角が無い位置への各種カメラ・センサーの切り替え・追加の設定、保管対象物の管理・記録レベルの設定(利用者、数量、容量の変化等の利用状況、温度、湿度、圧力等の環境情報の記録)、管理者、利用者、または警察や消防など第三者への通知、および閲覧・承認などの権限管理の設定、扉の開閉、保管、取り出し等の各データとの連携機能の設定、機密保持・情報漏洩対策のための、外部ネットワークとの接続設定、クローズド環境でも動作可能なオフライン専用システムへの切り替え設定、異常発生・電源消失時等に備えたUPS電源への切り替えやデータのバックアップ方法の設定などの選択・設定範囲等のレベルを指す。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、利用者が希望する場所のエリアに利用可能な保管ボックスが空いていない場合、前記ウェブページ上に予約希望登録できるページを表示するステップと、通信端末から予約希望登録を受けて、管理サーバーに予約希望登録を記録するステップと、利用可能な保管ボックスを準備できた場合には、予約可能な情報を利用希望者に発信するステップと、を有することを特徴とする。
これによって、希望する保管ボックスが空いていない場合であっても、空きが生じた場合に利用希望者に通知されるため、利用者にとっては便利である。また、保管ボックスのサービス提供側にとっては、保管ボックスの稼働率を向上できる利点がある。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、利用者が希望する保管ボックスの空き状況をウェブページに利用可能表示する段階で、当該保管ボックスの施錠を確認してからウェブページに使用可能表示するステップと、保管ボックスの施錠を確認したときに施錠状態にない場合、施錠状態にすると共に、その情報を管理サーバー等に記録するステップと、を有することを特徴とする。
通常、保管ボックスは、物品の取り出し時以外は常時施錠状態にあることが正常である。このため、保管ボックスの空き状況を表示する段階において、施錠状態にない場合には異常が発生している恐れがある。その場合に、その情報をボックス端末、管理サーバー等に記録することによって、管理センターで状況確認、異常発生時には原因究明および対策を行うことができるようになる。これにより状況に応じて、異常の可能性がある保管ボックスの予約を回避可能となるため、利用者は正常な保管ボックスのみを予約可能となり、安心して使用することができる。また、保管ボックスのサービス提供側にとっては、サービスの信頼性を高めることに繋がる。
取り出しとは、利用者の利用状況に応じて、保管されている物の一部または全部の取り出しを指す。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、許可された利用者が保管ボックスの使用を開始するとき、解錠して保管ボックスを開ける前に保管ボックス内の物品保管スペースが空いていることを保管ボックスに配置した検査装置で確認し、ボックス端末から管理センターに空きデータを送信、記録するステップと、保管ボックスに物品を保管し、保管ボックスを閉じて施錠した状態で物品が中にあることを前記検査装置で確認し、ボックス端末から管理センターに保管データを送信、記録するステップと、を有することを特徴とする。また、各記録の前には、記録する前に既存データとの照合を行ってもよく、照合結果を元にした情報(正常や異常の判定結果や数値等)を事前に設定された関係者に通知し、通知した情報を管理サーバー等に記録してもよい。
これによって、物品保管時に、物品が収容された状態を確認し、管理サーバーに確認結果を記録できるため、管理者および利用者が容易に保管ボックスの在荷状況を把握できるようになる。
在荷状況とは、前記した空き状況の意味合いを含む。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、許可された利用者が保管した物品を取出すとき、解錠して保管ボックスを開ける前に物品が保管ボックス内にあることを保管ボックスに配置した検査装置で確認し、ボックス端末から管理サーバーに保管データを送信、記録するステップと、物品を取り出した後、保管ボックスを閉じて施錠した状態で保管ボックスの中に物品が無く、外に取り出したことを前記検査装置で確認し、ボックス端末から管理サーバーに空きデータを送信、記録するステップと、を有することを特徴とする。また、各記録の前には、記録する前に既存データとの照合を行ってもよく、照合結果を元にした情報(正常や異常の判定結果や数値等)を事前に設定された関係者に通知し、通知した情報を管理サーバー等に記録してもよい。
これによって、物品取り出し時に、物品が取り出された状態を確認し、管理サーバーで確認結果を記録できるため、管理者および利用者が容易に保管ボックスの在荷状況を把握できるようになる。
また、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法は、記録された利用者の特性および目的地までの距離や経路等の外部環境から、利用者にとって好ましい条件の保管ボックスまたは保管ボックスと経路の候補を選択、表示するステップと、通信端末から前記候補の情報を参考にして目的地近くのボックスを予約するステップと、管理サーバーが予約を受理すると共に、利用者に予約決定通知を発信するステップと、予約内容を管理サーバー等に記録し、管理サーバーからボックス端末に表示変更を発信して、保管ボックスのボックス端末で「空き」を意味する表示から「使用中」を意味する表示に変更するステップと、利用者が、暗証番号の入力または事前に登録した認証により保管ボックスの解錠、物品の収容、および、施錠を行い、物品を保管するステップと、利用者が、暗証番号の入力または事前に登録した認証により保管ボックスの解錠、物品の取り出し、および、施錠を行い、保管ボックスの使用を終了するステップと、を有することを特徴とする。
これによって、利用者は目的地に対して好ましい条件の保管ボックス、または保管ボックスと経路の候補を選択予約可能となり、利便性が向上する。
この発明は,複数の保管ボックスを管理する保管ボックス管理サーバにおいて,上記複数の保管ボックスの予約状況を,利用者の識別情報および上記保管ボックスの識別情報に関連づけて記憶する予約状況記憶手段,通信端末から送信される上記保管ボックスの予約期間を表す予約期間データおよび利用者の識別情報を表す識別データを受信する第1のデータ受信手段, 上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つける保管ボックス検出手段,上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信する第1のデータ送信手段,ならびに上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報と上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新する第1の更新手段を備えていることを特徴とする。
この発明は,保管ボックス管理サーバに適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,複数の保管ボックスの予約状況を,利用者の識別情報および上記保管ボックスの識別情報に関連づけて記憶する予約状況記憶手段を備えた複数の保管ボックスを管理する保管ボックス管理サーバの制御方法において,第1のデータ受信手段が,通信端末から送信される上記保管ボックスの予約期間を表す予約期間データおよび利用者の識別情報を表す識別データを受信し,保管ボックス検出手段が,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけ,第1のデータ送信手段が,上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信し,第1の更新手段が,上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報と上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新することを特徴とする。
また,この発明は,保管ボックス管理サーバを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体も提供している。
上記第1のデータ送信手段は,たとえば,複数の保管ボックスの識別情報を表す識別データを上記通信端末に送信する。この場合,上記通信端末から送信され,かつ複数の上記保管ボックスの識別情報の中から上記通信端末の利用者によって指定された保管ボックスの識別情報を表す識別データを受信する第2のデータ受信手段をさらに備えるとよい。また,上記第1の更新手段は,上記第2のデータ受信手段において受信した保管ボックスの識別情報を表す識別データと上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新することが好ましい。
上記保管ボックスから送信された,利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第3のデータ受信手段,上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データの受信時刻と,上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データおよび保管ボックスの識別データと,上記保管ボックス管理サーバの上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況と,にもとづいて,上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データによって識別される利用者による上記保管ボックスの解錠を許可するかどうかを判定する判定手段,ならびに上記判定手段によって上記保管ボックスの解錠を許可すると判定されたことに応じて,上記保管ボックスに解錠許可データを送信する第2のデータ送信手段をさらに備えてもよい。
上記保管ボックス内の保管スペースが複数の利用者に割り当てられている場合には,上記保管ボックスから送信される,利用者ごとの保管スペースにおける物品の保管状況の検出結果を示すデータを受信する第4のデータ受信手段,および上記第4のデータ受信手段において受信した検出結果を示すデータを記憶する検出結果記憶手段をさらに備えることが好ましい。
上記保管ボックス検出手段は,たとえば,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間に加えて予約期間の前後の少なくとも一方の所定期間の間,使用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけることが好ましい。
通信端末から送信される上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを表すセキュリティ・レベル・データを受信する第5のデータ受信手段,および上記第5のデータ受信手段において受信したセキュリティ・レベル・データによって表されるセキュリティ・レベルに応じて上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを設定するセキュリティ・レベル設定データを上記保管ボックスに送信する第3のデータ送信手段をさらに備えてもよい。
上記保管ボックス管理サーバは,上記保管ボックス管理サーバの上記保管ボックス検出手段において,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される使用期間の間,使用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つからなかったことに応じて,使用不許可データを上記通信端末に送信する第4のデータ送信手段をさらに備えてもよい。この場合,上記第1のデータ送信手段は, 上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況が更新されたことに応じて,上記第1の受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけられた場合に,上記保管ボックス検出手段によって検出された,保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信することが好ましい。
上記保管ボックスから送信される,上記保管ボックスが施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データを受信する第5のデータ受信手段を備えてもよい。この場合,上記保管ボックス管理サーバの保管ボックス検出手段は,たとえば,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記第5のデータ受信手段において受信した施錠状態データにもとづいて検出される施錠状態とされている上記保管ボックスの中から見つける。
上記複数の保管ボックスの利用状況を記憶する利用状況記憶手段, 上記保管ボックスに保管されていた物品の取出しが検知されたことに応じて,上記保管ボックスから送信される上記保管ボックスが空いていることを表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第6のデータ受信手段,ならびに上記第6のデータ受信手段において,上記保管ボックスが空いていることを表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信したことに応じて,上記保管ボックスの識別データによって識別される上記保管ボックスが空いていることを表す利用状況となるように上記利用状況記憶手段を更新し,かつ予約状況をクリアするように上記予約状況記憶手段を更新する第2の更新手段をさらに備えてもよい。
上記複数の保管ボックスの利用状況を記憶する利用状況記憶手段, 上記保管ボックスに物品が保管され,かつ上記保管ボックスが施錠されたことに応じて上記保管ボックスから送信される物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第7のデータ受信手段,ならびに上記第7のデータ受信手段において物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信したことに応じて,上記保管ボックスの識別データによって識別される上記保管ボックスが物品の保管中を表す利用状況となるように上記利用状況記憶手段を更新する第3の更新手段をさらに備えてもよい。
この発明は,管理サーバと通信可能な保管ボックスにおいて,保管ボックスの施錠および解錠を行うロック機構,利用者の識別情報を入力する第1の入力手段,上記第1の入力手段から入力された利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記保管ボックス管理サーバに送信する第1のデータ送信手段,上記保管ボックス管理サーバから送信される解錠許可データを受信する解錠許可データ受信手段,ならびに上記解錠許可データ受信手段において,解錠許可データを受信したことに応じて,保管ボックスを解錠するように上記ロック機構を制御するロック機構制御手段を備えていることを特徴とする。
この発明は,保管ボックスの制御方法も提供している。すなわち,この方法は,管理サーバと通信可能であり,かつ保管ボックスの施錠および解錠を行うロック機構を備えた保管ボックスの制御方法において,第1の入力手段が,利用者の識別情報を入力し,第1のデータ送信手段が,上記第1の入力手段から入力された利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記保管ボックス管理サーバに送信し,解錠許可データ受信手段が,上記保管ボックス管理サーバから送信される解錠許可データを受信し,ロック機構制御手段が,上記解錠許可データ受信手段において,解錠許可データを受信したことに応じて,保管ボックスを解錠するように上記ロック機構を制御することを特徴とする。
またこの発明は,保管ボックスのコンピュータを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラムおよびそのプログラムを格納した記録媒体も提供している。
上記保管ボックス内の保管スペースが複数の利用客に割り当てられている場合には,利用者ごとの保管スペースにおける物品の保管状況を検出する検出手段,および上記検出手段における検出結果を示すデータを上記保管ボックス管理サーバに送信する第2のデータ送信手段をさらに備えることが好ましい。
上記保管ボックス管理サーバから送信される,上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを設定するセキュリティ・レベル設定データを受信する第1のデータ受信手段,上記保管ボックスに保管される物品を保護するための複数のセキュリティ装置,および上記第1のデータ受信手段において受信したセキュリティ・レベル設定データにもとづいて,上記複数のセキュリティ装置のうち使用するセキュリティ装置を決定する決定手段をさらに備えてもよい。
上記保管ボックスの扉が施錠状態にあるかどうかを検知する施錠状態検知センサ,および 上記施錠状態検知センサにより上記保管ボックスが施錠状態にあるかどうかが検知されたことに応じて,施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データを上記保管ボックス管理サーバに送信する第3のデータ送信手段をさらに備えてもよい。
上記保管ボックスに保管されている物品が取り出されたことを検知する取出し検知手段,および上記取出し検知手段により,上記保管ボックスに保管されていた物品の取出しが検知されたことに応じて,上記保管ボックスが空いていることを表すデータを上記保管ボックス管理サーバに送信する第4のデータ送信手段をさらに備えてもよい。
上記保管ボックスに物品が保管されたことを検知する保管検知手段,上記ロック機構により上記保管ボックスが施錠されたことを検知する施錠検知手段,上記保管検知手段により,上記保管ボックスへの物品の保管が検知され,かつ上記施錠検知手段により上記保管ボックスの施錠が検知されたことに応じて,物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを上記保管ボックス管理サーバに送信する第5のデータ送信手段をさらに備えてもよい。
本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法によれば、利用者は、自転車や貴重品等の物品を便利に安心して保管ボックスに保管・管理することが可能となる。
この発明によると,複数の保管ボックスの予約状況にもとづいて通信端末からの利用者から送信される予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な保管ボックスを見つけることができる。通信端末の利用者はあらかじめ予約をしてから保管ボックスを利用できるので,物品を預けようとするとき保管ボックスが見つからないという不便を解消できる。また,この発明によると,利用者の識別情報を保管ボックスに入力すると,予約している利用者かどうかが管理サーバにおいて確認され,予約されている利用者であることが確認されると,保管ボックスが解錠され,保管ボックスを利用できるようになる。
本発明に係る保管ボックスの管理方法を用いた管理システムの全体構成例を示す概略図。 図1の管理システムにおいて、利用者が情報を入力し、入力した利用者情報を管理サーバーに登録する処理を説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、利用者が本人確認のための情報を入力し、入力した本人確認情報を管理サーバーが認証して、ログインする処理を説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスの利用予約を行う処理を説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスのロック機構を解錠(ロック解除)する処理を説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスに物品を保管する処理を説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスに保管した物品を取り出し、保管ボックスの利用を終了するステップを説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスに保管した物品を一時的に取り出すステップを説明するフローチャート。 図1の管理システムにおいて、保管ボックスに物品を再保管するステップを説明するフローチャート。 保管ボックスの実施形態を示す斜視図であり、(A)は駐輪ボックスの例、(B)は共有ボックスの例を示す。 駐輪ボックスとして使用した場合において、設備を説明する模式図。 保管ボックス管理システムの全体構成を示している。 通信端末の電気的構成を示すブロック図である。 管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 保管ボックスの外観図である。 保管ボックスの表示画面の一例である。 保管ボックスの電気的構成を示すブロック図である。 通信端末の処理手順を示すフローチャートである。 通信端末の処理手順を示すフローチャートである。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 予約期間入力ウインドウの一例である。 予約状況管理テーブルの一例である。 予約希望テーブルの一例である。 保管ボックス選択ウインドウの一例である。 セキュリティ・レベル設定ウインドウの一例である。 予約状況管理テーブルの一例である。 予約完了ウインドウの一例である。 施錠状態テーブルの一例である。 ボックス端末の処理手順を示すフローチャートである。 ボックス端末の処理手順を示すフローチャートである。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 利用状況管理テーブルの一例である。 ボックス端末の処理手順を示すフローチャートである。 ボックス端末の処理手順を示すフローチャートである。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 保管ボックスの内部を示している。 管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 ボックス端末の処理手順を示すフローチャートである。
(1)第1実施例
以下、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法の実施形態について説明する。最初に、図1を参照しながら、本発明に係る物品の保管ボックスの管理方法を用いた管理システムについて説明する。図1に示す管理システム10は、複数の利用者20が利用者毎に操作可能な通信端末22、物品を保管する目的で様々な場所に設置された保管ボックス30および保管ボックス30に設置された通信端末(ボックス端末)32、ならびに前記通信端末22および前記ボックス端末32に対してネットワーク40を介して相互通信可能であって、管理センター50に設置された管理サーバー52を有する。管理サーバー52は、利用者の登録情報、各保管ボックス30の管理情報(固有情報)、使用履歴等を記憶する役割も果たす。
ここで、上記の管理センターとは、管理サーバーが設置された拠点を指す。拠点の数は1箇所でも、複数個所でもよく、必要に応じて人が駐在していてもよい。また必ずしも実在する拠点である必要はなく、分散コンピューティング等を用いて、ネットワーク空間上に仮想的に存在しているものでもよい。
また、管理サーバーとは、記録装置およびその関連プログラム、ウェブページやユーザーインターフェース等を表示するためのプログラム、携帯端末やボックス端末およびその他入力機器からの操作の受入れ、各センサーや前記入力機器からの情報をもとにした検出や課金などを含む情報処理、携帯端末やボックス端末およびその他出力機器への命令を出すプログラム、前記に関連する通信用プログラム等を含み、記録や操作により入力された情報について目的の処理を行うプログラムと通信用プログラム全般を実行するサーバー機能を意味し、更には、人工知能によって、人の代替として、確認、判断、実行等の処理を行うものも含む。
また、保管ボックスの管理情報とは、保管ボックスの利用・管理に際して、保管ボックスに設置された設備により取得される情報、または管理サーバーもしくはボックス端末に記録された情報を指す。例えば、保管ボックスの空き状況や予約内容、履歴などユーザーが利用に必要な情報、在荷・在荷設定等の保管物の記録などの前記空き状況、映像や音声等の記録(常時監視や一定間隔の監視等)、各種センサーの動作状況とその記録、ドアの開閉・保管物の保管・取り出し等の記録、および利用者との関係性の記録、ボックス環境の設定値と実際の値、その他各センサーの記録・動作の記録、シェア機能利用時における権限設定の記録等、の各項目の履歴を含む各記録の情報等、他の情報があってもよい。前記予約内容とは、利用者が予約等の入力処理を行った日時、希望日時または確定した内容、選択したボックス(場所、特定のアドレスなど)、シェア設定、シェアするメンバー、セキュリティーレベルや通知の設定、履歴、注意情報、天気、移動経路、交通情報など、利用するために確認や設定が必要となる内容を指す。
管理システム10は、保管ボックス30のボックス端末32の修理、ボックス端末32側部品のファームウェア・ドライバー等書き換え、コントロールボード・ボックス端末の診断、オフライン(電源供給・通信を行っていない状態)での動作確認、コネクター・有線接続による直接の通信・動作確認、ボックス端末32内の記録データの送受信、保守記録の管理、マニュアルの参照、異常情報の送受信を行うメンテナンス端末62を有していても良い。これによって、ボックス端末32や保管ボックス30の各種設備のトラブル発生時に迅速な対応ができ、ボックス端末32が管理サーバー52と通信できない状態であってもボックス端末32や保管ボックス30の各種設備のメンテナンスや管理も可能となる。
また、管理システム10は、保管ボックス30の利用料金を利用者から徴収可能な決済システム80と接続されていることが好ましい。決済システム80には、管理システム10とは別途構築された、銀行やクレジット・カード会社等の決済機関が提供するシステムを用いることができるが、管理システム10と同一システム上に構築されていても良い。
管理システム10において、通信端末22はスマート・フォン等の携帯型通信端末やコンピューター等、ネットワークに接続可能な通信機能を備えるものであれば、その種類は限定されない。管理システム10は複数の利用者20によって利用され、図1では、利用者Aと利用者Bが、利用者毎に異なる通信端末22を操作する例を示している。同一の利用者が、自宅のパソコンや外出先のスマート・フォン等、複数の通信端末22を使用することもできる。
保管ボックス30の大きさや色、機能等は、設置場所や保管対象となる物品、保管目的等に応じて、様々に設計することができ、ここでの保管ボックスにおける保管とは、利用者の利用状況に応じて、物の全部または一部を保管することを意味する。例えば、保管ボックス30は一般的なロッカーのような汎用的なものだけでなく、冷蔵や冷凍、暖房などを含めた温度管理機能を搭載することによって、冷蔵や冷凍保存が必要な食品等を保管可能としたり、カメラレンズや顕微鏡、精密機器、医療品、医療機器、楽器類、昆虫や生き物など、低温や高温、温度変化に弱い物、生物に対して必要な温度管理機能を提供できる。また、特殊な目的に合わせた構造や機能(例えば、専用形状のステー、ホルダー、ハンガー等の設置、断熱材の設置、密閉構造、真空機器・加圧機器の設置、防水構造、耐圧構造、ディスプレイ、モーター、スライド機構、シリンダー等のエアー機器、移動式の棚や壁、振動吸収機能、角度維持機能)を備えることで、より多目的に利用が可能となる(以下、前記特殊な目的に合わせた構造や機能を「多目的対応機能」と称する)。また、自転車の駐輪ボックスとして使用したりすることも可能であり、移動可能なものであれば保管物品として対象となり得る。
図10に、保管ボックス30の実施形態の例を示す。図10において(A)は自転車の駐輪ボックス30であって、保管対象となる自転車を地面と垂直の方向に立てて(縦置き)保管することができるように縦長の直方体状に設計されている。このように縦置き保管することによって、地面と水平方向に置いて(横置き)保管する場合と比較して、駐輪ボックス30の底面積が小さくて済むため、限られた立地面積であっても設置できる利点がある。設置場所に合わせて、横置きでの設置も可能である。また、複数ボックスの場合、重ねて設置したり、位置をずらして互い違いに設置したり、円形状に設置したり、開閉扉を共通化して設置したりしてもよい。一つのボックスに複数の自転車・対象物を保管できる内部構造(固定するステーやハンガー、ホルダー等)を備えていてもよく、移動手段を備えたボックスの設置なども考えられる。いずれにしても、自転車を出し入れするスペース、扉の開閉スペース、設置場所を確保できる高さや幅、奥行き、他機器や建物ドア・通路との干渉を考慮し、最適な形状、設置位置、組合せを行うことで利便性を向上しつつ、様々な設置場所における利用可能性を高めることができる。
図10(B)は、保管ボックス30内のスペースを区分し、区分したスペース単位で使用できるように、区分けした保管ボックス30A、30Bが複数設置された例である。各保管ボックス30A、30Bには、扉31A、31Bが設けられており、複数人で保管ボックス30を共有使用しつつ、区分けした保管ボックス30A等を各人で利用することができる。また、同一人が、区分けした保管ボックス30A、30Bを用途に応じてそれぞれ異なる機能で使い分けても良く、容量を変更(縮小、分割、拡大)できる構造にしても良い。
保管ボックス30はこの他、宅配業者から配達される物品を受け取るための宅配ボックス、販売業者から購入した商品を受け取るための販売ボックス、消火器等の特定物品を盗難等から保護しつつ設置する防災ボックス、医療品を安全に保管・数量や残量を管理するための管理ボックス等、用途に応じて様々に設計することができる。保管ボックス30は、上記のような各種用途に加え、後述する未登録者の利用や一時利用など、それぞれに適した設備を備えていることが好ましい。
図11は、保管ボックス30を駐輪ボックスとして使用した場合に、搭載され得る設備を説明する図である。図11において、駐輪ボックス(保管ボックス)30内には自転車BCが保管されている。駐輪ボックス30内には、自転車BCの車輪(前輪BC1、後輪BC3)を支持固定するレール34、前輪BC1を支持固定するホルダー36が設置されており、これによって自転車BCを縦置きに保持することができる。ホルダー36は、前輪BC1に限らず、自転車BCの一部を支持固定するものであれば良く、例えば図10(A)に示すようにハンドルを支持固定するハンドルホルダー37、ペダルを支持固定するペダルホルダーやサドルを固定するサドルホルダー(図示せず)、フレームを保持するフレームホルダー、ホイールを保持するホイールホルダー(図示せず)のような支持部を備えていてもよい。また、各種ホルダー36〜37は自転車BCの盗難予防等の目的で、施錠機能(ロック機構、およびセンサーによる検出機能、図示せず)を具備していてもよい。
駐輪ボックス30内の底部には、管理センター50と通信可能なボックス端末32が設置されている。ボックス端末32は一般的なコンピューター等、データの通信、記録機能を備え、保管ボックス30内に電子機器が配設されている場合には、それらを制御可能なものであればよい。ボックス端末32は機械的連結部(図示せず)によって駐輪ボックス30内に固定されており、電気的連結部(図示せず)によって電源供給を受ける。電源は、駐輪ボックス30の外部から供給を受けたり、後述するように、駐輪ボックス30に設置した発電部品122によって自己発電による供給を受けたりすることができる。また、ボックス端末32は、必要に応じて冷暖房冷凍装置、画像処理装置、記録装置、音・光・液体・気体・固体などの出力機器等を備えていてもよい。なお、ボックス端末32は、保管ボックス内の天井への設置や保管ボックスの外側に隣接配置されてもよく、保管ボックスから離れた操作や視認しやすい位置に設置するなど、ボックス端末の設置位置は任意に設定できる。
図11に示すように、駐輪ボックス30内には、駐輪ボックス内の照度を向上させる内部照明100、駐輪ボックス内で火災が発生した場合等に警告する内外部表示灯・スピーカーや消火する消火機器102、駐輪ボックス内の画像や音声を録画、録音するカメラやマイク104、駐輪ボックス内を換気したり温度等を保ったりする換気扇やシャッター106を備えることができる。また、駐輪ボックス内の状況を検知する各種センサー108、例えば人の存在や自転車等の保管物品の状況等を検知するセンサー(赤外線、透過、反射、近接、接触、重量、ゆがみ、傾斜、加速度、熱、温度、湿度、浸水、音量、煙、風量、電力、振動、衝撃、臭気等を検知するセンサー)を備えることができる。
駐輪ボックス30内には、自転車BCの付属品や手荷物等を一時的に置いたり、保管したりする棚や収納ボックス110を設置してもよい。棚や収納ボックス110は施錠機能(ロック機構、センサーによる検出機能、図示せず)を具備することができる。
駐輪ボックス30の形状や、外壁の有無、素材や色、形状(平板状、網状、格子状、凹凸、スリット、他)は限定されず、光透過率が光量に応じて変化する調光パネルを用いてもよい。この場合、利用者によっては、透過状態の方が盗難やいたずらをされにくいと考える場合や、保管物(例えば自転車)をディスプレイ(飾り)としたい場合もあり、また、利用者によっては、不透過状態の方が盗難・いたずらをされにくい、他の荷物や保管状態を見せたくない、と考える場合などが想定されるため、調光パネルによりユーザーニーズに合わせた保管方法を提供できる。また、ボックス設置者の意向や設置場所・環境の問題で、利用されていない場合は透過、利用中は不透過など、利用状況をわかりやすくしたり、使用されていない間は透過にすることで、ボックス設置の圧迫感を低減できる効果が求められる場合にも対応可能となる。外壁の外面または内面またはフレーム等の素材内部には、駐輪ボックス30の固有情報(管理番号、位置情報等)が記録されたバーコードやICタグ等の識別機器112を貼り付けたり、埋め込んだりすることによって、複数の保管ボックス30を効率的に管理することが可能となる。
図11において、駐輪ボックス30の扉31には、扉31の開閉を感知するドア・センサー(図示せず)、扉の開閉に対する施錠機能を備えるロック機構114が設けられており、ロック機構114には種々様々な錠を用いることができる。例えば、近接センサーや人体認証、ICタグのような近距離通信を利用して施錠、解錠するもの等が挙げられ、補助機器116と組合せて使用することで安全性を高めることができる。保管ボックス30は異なる利用者により使用されるため、ロック機構114は安全性の高いものが望ましいが、利用者の利便性や料金を考慮して、複数の選択肢から選択できることが好ましい。また、前述した区分けした保管ボックス30A、30Bの各扉31A、31Bについても、
それぞれロック機構114を設置することが好ましい。また、認証方法や施錠機能は同時に複数の手段を組合せても良い。
前記ドア・センサーは扉31の開閉状態を適時監視しており、例えば扉31が開くことでセンサーはオフ、扉31が開くことでセンサーはオンになる。本来扉31が閉まってなければならないときに開いた場合や、本来扉31が開いていなければならない場合に閉まっている場合、ロック機構114の解錠処理が未完了のまま扉31が開けられた場合など、ドア・センサーのオン・オフ状態が事前に設定、予定された状態と異なる場合には、異常発生と判断し、表示灯、スピーカー等から異常警報を行い、事前に設定された異常警報レベルに合わせて、メンテナンス端末62や、管理サーバー52、利用者20、管理者または警察や消防などの第三者へ異常発生を通知する。また、異常発生と共に、外部カメラ118やカメラ104、マイクや各種センサー108等により画像や音声、状況の各種データを取得し、ボックス端末32への一時的な記録に加えて、ボックス端末32から管理センター50を通じて管理サーバー52へ記録することが好ましい。前記画像や音声、状況等の各種データは、異常発生時に限らず、常時または設定した時間や条件で記録されてもよい。
次に、ロック機構114に上記した補助機器116を組み合わせて使用する具体例を説明する。図11において、ロック機構114と補助機器116は、扉31において離れた場所に設置されているが、近接配置されていても良く、それぞれに内蔵されてもよい。補助機器116が入出力機器(タッチパネル等)を備えている場合、鍵となるパスワード(暗証番号)や図形、複数箇所の同時入力、時間差や強弱による入力などの認証情報を補助機器116から入力することで、ロック機構114の解錠、施錠を行う方式とすることができる。また、非常時(電源が入らない、ロック機構の故障)に備えて、強制的にロック機構114を解錠できる専用キーや画面上のボタンなど、別の解錠手段が組み込まれていることが好ましい。ボックス端末32にタッチパネル等が備えられている場合、補助機器116の入出力機器に代用する等、ボックス端末32を操作することによって解錠する仕組みとしてもよい。この際、パスワードや認証情報は利用者があらかじめ設定したものや、管理サーバー52が発行し利用者の通信端末22やメンテナンス端末62、ボックス端末32に送信されたもの等を用いることができてもよい。安全性をさらに向上するために、一定期間のみ有効なワンタイム・パスワードとしたり、パスワードの改ざん防止のために分散型のコンピューター・ネットワークを用いたブロックチェーンの仕組みによる管理方法等を用いてもよい。
利用者の通信端末22がスマート・フォンなどの携帯端末である場合には、利用者の通信端末22そのものに電子鍵の機能を持たせ、接触通信や非接触通信(Bluetooth(登録商標)、Felica(登録商標)、RFID、Zigbee(登録商標)等の近距離無線通信等)によってロック機構114を操作し、解錠、施錠を行う方式とすることもできる。ここで、通信端末22がロック機構114を直接または管理サーバー52を経由して操作できない場合であっても、通信端末22とボックス端末32、ボックス端末32とロック機構114がそれぞれ通信可能であれば、ボックス端末32を介した通信接続によって、通信端末22を用いてロック機構114の施錠、解錠を行うこともできる。ただし、複数の端末や入力装置から同時入力された場合の誤操作防止のために、例えば、ボックス端末32の補助機器116のタッチパネルと通信端末22は同時に操作ができないよう、同時に同じ画面を表示させない、電気的に同じ操作を複数箇所から同時に受け付けない、またはどの機器のどの操作を受け付けたかを表示する等、ソフト・アプリケーション上や構造上で誤操作を防止し、表示上の工夫で利用者への案内・確認を行うことが好ましい。
また、パスワードや認証情報の盗難被害等を防ぐため、利用者以外の使用を防止できる人体認証(指紋、静脈、虹採、網膜、声紋、顔等による認証)を用いてもよい。その場合、補助機器116として、指紋センサー、静脈センサー、カメラ、マイク等、人体認証の種類に応じた機器を使用または併用し、事前に登録した人体情報と補助機器116や通信端末22などのボックス端末32外に搭載された認証機器で感知される人体情報と管理サーバー52に保存された記録と比較照合することによって認証する。
ボックス端末32に近接センサーを配設してもよい。近接センサーによって、利用者の接近を感知した場合に、これらの機器が待機状態から起動状態となるように設計することによって、電力消費を低減できる。
保管ボックス30の外面には、夜間にロック機構114等を操作したり、盗難等を防止したりする目的で、外部照明や外部カメラ118を配設してもよい。また、保管ボックス30の状態(使用中等)を外部に表示するため、外部表示灯120を配設してもよい。さらに、保管ボックス30で使用する電力を発電するため、前記したように、天井等(側面、内部、地中)に太陽光発電等(風力発電、振動発電、温度差発電、音による発電等)の発電部品122を配設してもよく、発電した電力を蓄電するためボックス内部や外部に蓄電池(図示せず)を設置してもよい。
本発明は、上記したような保管ボックス30を図1に示す管理システム10によって管理する方法であり、以下、その具体的内容について図2から9までのフローチャートを用いて説明する。なお、上記した説明および図10〜11において、保管ボックス30は駐輪ボックスとして実施した場合を例示したが、以後の管理方法は保管ボックス30の種類に依存せず汎用的に利用可能である。
また、フローチャートの各ステップ後に行う「管理サーバー52等に記録」とは、管理センター50を経由または直接、管理サーバー52に記録することを指す。または、状況に応じて、各種データをボックス端末32に一時的に記録し、管理センター50を経由または直接、管理サーバー52に記録することを指す。その際、ボックス端末32や管理サーバー52の記録は任意の時間後に削除するようにしてもよい。
図2は、物品の保管ボックス30の管理システム10において、管理サーバー52に利用者20の利用登録を行う登録処理を示すフローチャートである。まず、利用者は通信端末22によって管理サーバー52が提供するウェブページ(登録画面)にアクセスし、登録情報を入力する(S1−1)。利用者自身が何らかの原因で登録できない場合に備えて、管理者が代理操作(登録・削除・変更等)できる機能を備えていてもよい。
なお、ここでのウェブページとは、パソコン、通信端末、ボックス端末上のタッチパネル等の各種ディスプレイで閲覧可能な状態にしたウェブページ・専用ソフト・アプリケーション等を含み、更には、管理サーバーやボックス端末等の各種機器の状態を表示、操作するためのユーザーインターフェースを含んだ画面や操作パネル全般を指す。また、ウェブページに表示するとは、通知が目的であり、ウェブページやアプリ、専用ソフトを通じての表示や、メッセージやメール、音声・図形などのその他通信手段、形状、色、光、音声での案内など、利用者が認識できる通知方法であればよい。
ステップS1−1で入力する登録情報は、主に利用者情報(利用者の登録)、保管ボックス情報(ボックスの登録)、物品情報(物品の登録)で構成されるが、これらに限られない。利用者情報のうち個人情報(利用者を識別できる情報)は必須入力項目であり、保管ボックス情報や物品情報は、利用者の選択により登録可能なオプション入力項目である。利用者情報は例えば、氏名、性別、住所、生年月日、メールアドレス等の個人情報の一つまたは複数の組合せと、権限、履歴、管理方法、シェア設定、メンバー設定、趣味、利用目的等、管理レベル、その他の情報から構成され、前者の個人情報が必須入力項目であり、後者のその他情報がオプション入力項目である。これらの入力情報を識別、管理するための利用者識別情報(ユーザーIDおよびパスワード)については、利用者情報として利用者自身が設定可能としても、管理センター50が発行し利用者に通知する方法としてもよい。後述するセキュリティレベルの設定により、グループ分け等の利用者の区分けを行うことができ、管理者による招待制での登録、追加認証の設定、管理者による登録の承認、使用可能な端末やボックスおよび機能等の制限、ログイン時の承認設定など、登録時の確認工程を追加することで、利用時の安全性を高めることができる。
前記保管ボックス情報は、利用者20の希望に応じた保管ボックス情報を事前に登録しておくための項目である。利用者20は、登録画面上の選択肢等から、保管ボックス30の番号や住所、必要な設備やスペック、共有ボックスとして使用する場合の管理者権限の有無、利用目的等を入力し、保存しておくことができる。利用者が入力(選択)する際には、例えば保管ボックスの名称、住所、設置日、製造日、形状、大きさ、使用可能な設備、機能等を表示し、表示された情報を基に、利用者が適切な保管ボックス情報を選択し、登録可能とすることが好ましい。
前記物品情報は、保管する物品が想定されている場合に、その情報を事前に登録しておくための入力項目である。物品情報は例えば、名称、大きさ、形状、用途、数量、重さ、容量、液体等の種別、価格、用途、利用目的、メーカー、型番、画像、所有者、管理者、識別方法(バーコード貼付、ICタグ内蔵等)、危険度、取扱制限、管理レベル等である。
上記した登録情報を利用者20が入力後、管理サーバー52側では、必須入力項目について管理サーバー52に記憶された情報と比較照合する(S1−3)。照合の結果、必須入力項目のうちメールアドレス等、利用者に固有な情報について既登録がある場合(S1−4、YES)には、二重登録を避けるために、登録手続きを終了(S1−5)または既登録に関連した別アカウントとして、以下と同等の登録手続き案内を表示する。既登録がない場合(S1−4、NO)には、入力した情報を表示し(S1−7)、その表示内容で利用者20が承認するかどうかを確認する(S1−9)。承認しない場合(S1−9、NO)には、ステップS1−1に戻り、入力内容を修正または追加する。承認する場合(S1−9、YES)には、承認した入力情報が管理サーバー52に登録され(S1−11)、必要に応じて利用者、或いは例えば共有ボックスを使用する他のメンバー(共有メンバー)等に登録情報が送信される(S1−13)。ステップS1−13の送信履歴は、管理サーバー52等に記録され(S1−15)、登録完了となる。必要に応じ、各ステップでセキュリティレベルに合わせた追加の認証、承認等を行う。
図3は、利用登録を行った利用者20が、物品の保管ボックス30の管理システム10にログインする処理を示すフローチャートである。利用者20は、通信端末22によって管理サーバー52が提供するインターネット上のウェブページ(ログイン画面)にアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報(ユーザーID等)を入力する(S2−1)。なお、利用者20が通信端末22ではなく、保管ボックス30に設置された通信端末(ボックス端末)32や一体、または別体の専用端末等からログイン可能としてもよい。その場合には、同一の端末を複数の利用者が共用するため、ワンタイムパスワード、ブロックチェーンや人体認証(例えば指紋、静脈、虹彩、網膜、声紋、顔)等、より安全性の高い利用者認証をログイン方法として使用することが好ましい。
ステップS2−1において利用者20が入力した利用者識別情報は、管理サーバー52で同サーバーに記憶された登録情報と比較照合される(S2−3)。利用者識別情報(ユーザーID等)に該当がない場合(S2−4、NO)、利用登録が未済であるため、図2で示した登録手続きを促す(S2−6)。登録がある場合(S2−4、YES)には、利用者認証のためにパスワード等の登録情報が一致しているかどうかを確認する(S2−5)。この際、複数のアカウントを所有している場合にはその選択肢が表示されてもよい。一致しない場合には、ステップS2−1に戻り、利用者識別情報の再入力を利用者に求める。一致する場合には、管理サーバー52がログイン処理し(S2−7)、ログインがあったことを管理サーバー52等に記録し(S2−9)、利用者20、また必要に応じて共有メンバー等にログイン情報が送信または表示される(S2−11)。ステップS2−11の送信履歴は、管理サーバー52等に記録され(S2−11)、ログイン処理が完了する。
必要に応じ、各ステップでセキュリティレベルに合わせた認証や端末の確認、共有メンバーまたは管理者によるログイン認証(許可)を行う。例えば、医療品や危険物等の管理・取扱時などは、利用者登録やログインについても、利用者の自己申告での登録・ログインではなく、共有メンバーや管理者等第三者からの招待や認証・許可による登録手続きや、文字情報以外の画像や音声などを含めた登録、認証・許可機能を組み合わせてもよい。これにより特定の人物のみが登録・利用でき、複数回のチェックと、管理サーバーへの画像・音声などを含めた、より詳細な情報の記録が可能となり、安全性やトレーサビリティを向上させることができる。
図4は、利用者20が保管ボックス30の利用予約を行う処理を示すフローチャートである。利用者20は、通信端末22によって管理サーバー52が提供するインターネット上のウェブページ(予約画面)にアクセスし、図3で示したように、利用者認証のための利用者識別情報(ユーザーID等)を入力してログインする(S3−1)。なお、ログインは必ずしもこの段階で行う必要はなく、ステップS3−11(管理サーバーで予約受理)の前段階であれば、どの段階においても可能である。また管理サーバー52への記録前であれば、選択や検索、ログイン等を含めた各操作が行えるようになっていることが好ましい。利用者は予約画面において保管を希望する場所(許容できる地域(地名、距離や移動時間での設定)を含む)または保管ボックス情報、使用期間等の検索条件を入力または選択する(S3−2)。使用期間は、使用開始日時および使用時間または使用終了日時等で指定できるが、ステップS3−2において使用期間の入力は必ずしも必要でなく、省いてもよい。なお、特定の目的や利用者・期間で運用する専用システムや、限られたメンバーしか使用しない前提の外部との通信を行わない、または外部との通信制限をかけられたオフライン型のシステムや専用システムの場合には、使用期間に関係するステップを省いても、全期間を使用期間としてもよい。また、使用期間とは、例えば、保管ボックスの検索時に、利用者が使用を希望する期間として、利用者が入力(選択)する期間を意味する。この場合、使用期間は、使用開始日時および使用時間または使用終了日時等で指定できるが、使用開始日時のみの指定でもよく、これに限定されない。
ステップS3−2の入力情報は、保管ボックスの所有者情報、保管ボックスのサービス・機能情報、保管する物品情報や後述する利用者評価情報等を追加しても良く、入力情報(検索条件)を増やすことでより詳細な検索が可能となる。また、ステップS1−1の利用登録において、オプション入力項目として事前に登録した利用者情報、保管ボックス情報、物品情報がある場合には、ステップS3−1の入力情報として適宜選択して用いることができるようにすることが好ましい。ステップS1−1の事前登録情報を入力候補として用いることによって、利用者は予約毎に検索条件を入力する手間が省けて、便利である。
管理サーバー52は、ステップS3−2の入力情報(入力された検索条件の他、利用者20の特性を考慮可)に基づき、希望する保管ボックスの空き状況を検索してキャンセル待ちを含む予約可能な保管ボックス30を一つまたは複数抽出し(S3−3)、保管ボックスに異常がなければ(S3−4、NO)、その検索結果を前記ウェブページに表示する(S3−5)。また、保管ボックスに何らかの異常があれば(S3−4、YES)、管理センター50に異常情報を送信(必要に応じて管理者、利用者等を含む)する(S3−6)。
なお、空き状況とは、何もない状態を含み、更には、そこに保管されている物の品種、数量、容量、形状、消費期限等から利用可能である物の有無や予約状況、管理サーバー等に記録されている詳細や利用・履歴・状況のデータ等、各種センサーで確認した今現在の在庫状況、また、ボックス内外部およびそれに関して記録されている物品のデータの状況、およびそれに関連する動作や予約状況を意味しており、保管ボックスに保管された物品のシェアやレンタル、販売などにおける利用や購入時の物品に対する予約状況という意味合いを含む。
異常発生時、ボックスは事前に設定された動作を行う。例えば、災害などの場合、保管されている物の目的に合わせて、非常用物資を保管している場合等には解錠する仕組みとし、危険物や貴重品が保管されている場合には施錠を維持する仕組みとしてもよい。異常発生時の動作(電源喪失等を含む)やウェブページ等への表示、利用者への通知については任意に設定できる。
利用者20は、ステップS3−5の表示を参照して利用する保管ボックス30を選択または入力し(S3−7)、その予約内容表示される選択(入力)情報で承認するかどうかを確認する(S3−8、S3−9)。ステップS3−7においては、保管ボックス30の選択に加えて、予約期間(予約開始日時、および予約時間または予約終了日時等で指定できるが、予約期間の指定方法はこれに限定されない)、保管ボックスや目的地への案内等のオプションを選択可能としてもよい。ステップS3−9において承認しない場合には、ステップS3−7に戻り、選択(入力)内容を修正する。なお、ステップS3−2で入力する使用期間は、保管ボックスの検索時に、利用者20が保管ボックスの使用を希望する期間として利用者が入力(選択)する期間であって、ステップS3−7において入力(選択)する予約期間は、保管ボックスの使用を予約する期間(予約完了後は予約した期間)を指す。承認する場合(S3−9、YES)には、承認した予約情報が管理サーバー52に登録されて予約受理され(S3−11)、利用者等に予約情報(予約決定通知)が送信される(S3−13)。ステップS3−13の送信履歴は、管理サーバー52等に記録され、予約完了となる。
予約については、希望者と予約者の間で、予約の譲渡を行ってもよく、すでに予約済みの利用者(予約者)から、予約を希望する別の利用者(希望者)に予約済みの内容の一部または全部を譲ることができるステップを設けてもよい。利用者間での時間調整等が可能な機能とし、メッセージ表示や予約の変更許可、予約の代理操作(登録・削除・変更等)許可、利用者間の謝礼(ポイントやお礼コメント等の表示、機能や優先権の交換・譲渡)手続き等を行うステップを設けてもよい。
保管ボックス30の各種設備は、予約期間(予約開始日時および予約終了日時)を含む予約内容に応じて、管理サーバー52によってボックス端末32を介して使用可能に制御、管理される。例えば、外部表示灯120は、予約日時になると「空き」を意味する表示から「使用中」を意味する表示に変更されたり、使用状況に応じて、より具体的な時間情報、利用終了(予定)時間やその後の予約時間などを表示しても良く、第三者に対して空きがあるかどうかを示す点において、「予約中」と「使用中」はいずれも空きなしを示すため、予約開始時刻から予約終了時刻の間にわたって「使用中」を意味する表示を継続してもよい。
保管ボックス30を抽出する前記ステップS3−3においては、ステップS3−2の入力情報だけでなく、記録された利用者20の特性(利用者の過去の利用履歴、ステップS1−1の登録情報)や、またはこれらの組合せから、保管ボックス30を抽出する機能を設けてもよい。これによって、利用者20はより利用者の希望や趣向に適合する(利用者にとって好ましい条件の)保管ボックス30の候補を抽出できるようになる。または、抽出された複数の候補について、距離や料金、機能など、利用者にとって好ましいと思われる条件の順に並べ替えて表示することが可能となる。例えば、ステップS1−1で登録した利用者の住所と、ステップS3−2において利用者が入力した目的地の組合せを基に、管理サーバー52が距離や経路等の外部環境を考慮した検索を行い、希望する場所の保管ボックス30の中から、より適した候補を抽出可能となる。
また、保管ボックス30の抽出結果を表示する前記ステップS3−5においては、保管ボックス30の番号や名称だけでなく、その仕様を表示することが好ましい。前記仕様には、住所、大きさ、冷凍や冷蔵等の各機能、自転車対応等の基本的な仕様の他、セキュリティレベルなどの保管ボックス30に関するすべての設定項目、前述したような保管ボックス30の各種設備等(ロック機構114の施錠方式、内部カメラ104の有無等)が含まれる。また、保管ボックス30の住所を地図上で示したり、ステップS1−1で登録した利用者の住所または現在位置から保管ボックス30までの経路や所要時間、移動予測時間、交通情報、交通手段、乗換案内、料金、天気情報等を案内として表示すると、より適した保管ボックスを選べるようになり便利である。
また、前記ステップS3−7において利用者が保管ボックス30を選択(入力)する際にも、このような案内も選択できるようにすると、利便性が向上する。例えば外出先から保管ボックス30を予約し直ぐに使用したい場合、通信端末22のGPS等位置情報機能を用いて特定される現在位置から、予約時に選択した案内を参照して、そのまま保管ボックス30に直行できるようになる。
さらに、ステップS3−7において、利用者が保管ボックス30を選択する際には、利用頻度の高い条件を選択できるように表示することが好ましい。例えば、利用期間(いつから、いつまで、今から何分後等)、移動元の場所、移動時間、移動経路、移動方法、利用後の移動先などの候補とそこへの移動経路、移動時間等を表示する。また、必要に応じて、連続した移動と保管ボックス利用の組合せ、保管ボックス同士や保管ボックスと公共交機関を結ぶルートの提案など、入力の手間を削減するために複数項目の提案を表示し、選択可能にしてもよい。
また、ステップS3−7において、利用者が保管ボックス30を選択する際には、保管ボックス30の環境管理項目、機能、前記セキュリティレベル、管理情報の閲覧レベルについても、複数設けられた選択肢からオプション選択できると便利である。環境管理項目とは、例えば温湿度の管理や設定範囲、保険の適用、管理権限、振動や漏水など異常検出のレベルの設定、真空・加圧の設定等のボックスを利用・保管する際の環境に伴う項目であり、目的に合わせて項目を設定できる。機能は、例えば前記温度管理機能、前記多目的対応機能、シェア(区分け)対応機能等、前記センサー等を利用した保管ボックス30が提供可能な各種機能である。シェア対応機能は、図10(B)に示したように、例えば保管ボックス30を複数人で共有使用する機能である。セキュリティレベルは、前述した内容に加えて、ワンタイムパスワード、登録・ログイン方法の管理、人体認証等、画像・音声等を含めた利用記録内容の設定、前述したロック機構114の施錠方式である。
上記オプション選択した内容は、管理サーバー52からボックス端末32にデータ送信され、ボックス端末32によって、予約日時に合わせて各種設備が使用可能に制御、管理される。例えば、予約したセキュリティレベルに応じて、保管ボックスの施錠管理条件(ロック機構114と補助機器116の設定)が制御、管理される。上記オプション選択した内容は、ステップS3−13において送信される予約決定通知の記載情報に含んでもよい。
保管ボックス30を共有ボックスとして使用する場合には、保管ボックス30の機能としてシェア対応機能を選択することによって、一つの保管ボックス30を複数人で使用可能に予約する、または、一つの保管ボックス30内のスペースを区分し、区分したスペース単位で予約することが可能である。その場合、共有ボックスを利用予定の利用者(共有メンバー)の合意をとることが好ましい。利用者(共有メンバー)の同意は、例えば代表者が予約した、一つまたは複数のボックスに対し、利用者、ボックス番号、予約期間や利用権限が仮表示され、利用者が承認ボタンを押す等により、内容が同意されたことを表示する、または、代表者が予約した一つまたは複数のボックスに対し、利用者がボックス番号、予約期間、利用権限等の希望を入力、代表者が同意する流れであってもよく、代表者を決めずに一つまたは複数のボックスに対して予約処理を行うことで同意を得たとする方法や、利用者の投票・委任により代表者を決定、同意するプロセスがあってもよい。予約内容の変更等については共有者全員に通知・承認してもよいが、必要最小人数(変更する当事者間)のみで通知・承認してもよく、この場合、人数が多いときに当事者以外に不要な通知をすることなく、必要な変更と承認を行うことで利便性が高まる。また、利用状況等により利用料金の負担割合や支払い方法などの設定を行ってもよく、それぞれについて同意を得て支払いを決定するようにしてもよく、同意を省略して支払いを決定する等の設定を設けてもよい。
このように保管ボックス30の予約処理に際して、共有メンバーがいる場合には、ステップS3−13において送信される予約決定通知は、予約を行なった利用者だけでなく、共有メンバーにも送信されることが好ましい。
また、保管ボックスを抽出するステップS3−3において、ステップS3−2で入力された使用期間に基づいて検索する際には、前の利用者の予約終了日時と次の利用者の予約開始可能日時との間に空白時間を設定しておくことが好ましい。すなわち、ステップS3−2で入力された使用期間(使用開始日時、および利用時間または使用終了日時)に基づき、ステップS3−3で前記空白時間を考慮して、予約可能な保管ボックスを抽出する。例えば、前の利用者の予約終了日時に前記空白時間を加算して次の利用者の予約開始可能日時を求め、その結果(予約開始可能日時)と前記使用開始日時を比較すると共に、前記使用終了日時に前記空白時間を加算して、その結果を予約済みの次の利用者の予約開始日時と比較することにより、空きの有無を算出することができる。
通常、保管ボックス30の使用開始、使用終了時には、物品の出し入れを伴うため、前記空白時間を設定することによって、前の利用者が物品を取り出す時間帯と次の利用者が物品を収容する時間帯が重ならないようにすることができる。また、例えば温度調節機能をオプション選択できる保管ボックス30においては、前の利用者が温度調節機能を選択せず、次の利用者が温度調節機能を選択する場合に、この空白時間の間に温度調節機能をオンにして保管ボックスをあらかじめ設定した温度に調整することができる。空白時間の長さは、空白時間を設ける目的や保管ボックス30の種類などに応じて、利用者20、管理センター50で管理者等も設定できることが好ましい。
さらに、保管ボックスを抽出するステップS3−3において、利用者が希望する場所の保管ボックス30に空きがない場合、その場所のエリア(その場所から一定の半径圏内)に設置された別の保管ボックス30を抽出し、ステップS3−5において予備的な候補として利用者に表示できると便利である。
また、希望する場所またはそのエリア内に空きがない場合であっても、別の利用者がキャンセルした場合等に直ちに利用者に通知されるように、予約希望登録(いわゆるキャンセル待ち登録)ができることが好ましい。予約希望登録の際には、上記した予約完了までのフローチャートと同様に、ステップS3−7において予約希望登録する保管ボックス30を選択(入力)し、ステップS3−9においてその予約希望内容で承認するかどうかを確認する。承認しない場合(S3−9、NO)には、ステップS3−7に戻って選択(入力)内容を修正する。承認する場合(S3−9、YES)には、ステップS3−11において、承認した予約希望登録情報が管理サーバー52等に記録されて予約希望登録が受理され、ステップS3−13で利用者等に予約希望登録情報が送信され、予約希望登録完了となる。
予約希望登録完了後、予約可能となった場合には、利用者(利用希望者)等にその通知が管理サーバー52から送信される。利用者は、予約する場合には、図4の利用予約を行うステップを示すフローチャートに従って予約完了する。その際、利用する保管ボックス30の選択までは、予約希望登録時に済んでいるため、予約希望登録情報を基に、予約内容の確認をするステップS3−9から手続きが開始する流れにすると、利用者の手間が省けて便利である。
なお、上記の予約希望登録は、キャンセル待ちを例に説明したが、希望する場所またはそのエリア内に空きがない場合には、これに限らず登録できる。例えば、予約希望登録が多い場所に、管理センターで保管ボックスを追加配置または管理サーバー52で自動検出することによって、予約可能となる場合もある。その場合、ステップS3−11において、承認した予約希望登録情報が管理サーバー52等に記録されて予約希望登録が受理された後、管理センター50で管理者やサービス運営者等が保管ボックスの追加配置の可否を検討することが好ましい。検討の結果、利用可能な保管ボックスを準備できた場合には、利用者(利用希望者)等にその通知が管理サーバー52から送信される。
ステップS3−3において、保管ボックス30に空きがあると抽出されたにも関わらず、実際には保管ボックス30に何らかの異常が発生しており、使用できない場合がある。
無人管理であっても、こうした異常を管理センター50で素早く感知し、設定された管理者や利用者、第三者に通知し、正常であることが確認できるまで、ステップS3−5において利用可能表示させないことが好ましい。保管ボックス30の異常には、外壁の破損や保管ボックス30内の設備の故障が考えられるが、頻出しやすい事例として、例えばロック機構114の施錠忘れ、故障がある。
保管ボックス30のロック機構114は、物品の取り出し時以外は常時施錠状態にあることが正常である。このため、ステップS3−3において、保管ボックス30に空きがあると抽出されたにも関わらず、その保管ボックス30のロック機構114を確認した結果、施錠状態にない場合には、ロック機構114の施錠忘れ、故障等の異常が発生している可能性がある。その場合、ステップS3−5で保管ボックス30の空き状況を表示する段階において、空き表示(利用可能表示)しないことが好ましい。これによって、異常の可能性がある保管ボックス30の予約を回避可能となるため、利用者は正常な保管ボックス30のみを予約可能となり、安心して使用予約することができる。また、管理者やサービス運用者にとっては、信頼性を高めることに繋がる。
さらに、保管ボックス30に空きがあると抽出されたにも関わらず、その保管ボックス30のロック機構114が施錠状態にない場合(S3−4、YES)、その情報を管理センター50に送信し(S3−6)、管理サーバー52等に記録すると共に、管理サーバー52からの指令によって、ロック機構114を強制的に施錠状態にすることが好ましい。施錠状態にした上で、管理センター50において、保管ボックス30の使用履歴や内部カメラ104等の設備を確認し、異常の原因究明および対処を行うことも可能である。
また、保管ボックス内に保管される物が無い場合に在荷があることになっている、または在荷があるはずなのに数量や容量が合わない等、事前に設定された内容や動作と各種センサーの検出結果や動作の結果が異なる場合には、異常が発生していると考えられるため、ボックスの利用を中止し、前述と同様に管理センターで感知し、利用不可の設定を行い、関係者への通知等を行う。
図5は、利用予約を行った利用者20が、利用を開始するため保管ボックス30に移動してロック機構114を解錠(ロック解除処理)する処理を示すフローチャートである。利用者は、通信端末22によって管理サーバー52が提供するインターネット上のウェブページにアクセスし、図3で示したように、利用者認証のための利用者識別情報(ユーザーID等)を入力してログインすると、予約情報の確認、予約のキャンセル、変更、延長が行える(S4−1)。予約をキャンセルする場合(S4−2、YES)には、キャンセル画面を表示してキャンセル処理を行い、管理サーバー52等に記録し(S4−3)、初期画面を表示する(S4−4)。キャンセルはしないが(S4−2、NO)、変更または延長する場合(S4−5、YES)には、変更・延長画面を表示して変更または延長処理を行い、管理サーバー52等に記録する(S4−6)。
予約のキャンセル、変更または延長がない場合(S4−5、NO)は、予約した保管ボックス30への(保管ボックス30を経由地として目的地がある場合には目的地までの)経路案内を利用することができる(S4−7)。通信端末22のGPS等位置情報機能を用いて現在の位置情報を表示することによって(S4−9)、現在地を逐次確認しながら保管ボックス30に移動することが可能となり、便利である。さらにステップS4−7またはS4−9において、保管ボックス30の予約開始時刻までの残時間や保管ボックス30までの残距離、移動予測時間、交通情報、交通手段、乗換案内、料金、天気情報等の各種情報を表示することにより、さらに利便性を向上できる。
保管ボックス30の到着後(S4−10、YES)は、保管ボックス30のロック機構114を解錠する(S4−13)。解錠方法は、既述したようにロック機構114の錠前方式、および利用者の希望したセキュリティレベルに応じて異なる。主に、ロック機構114自身、その補助機器116(タッチパネル等)、またはボックス端末32を操作することによって解錠可能であるが、誤操作・誤登録防止のため、複数の端末からの命令を同時に受け付けないように制限設定されていることが好ましい。例えば、その補助機器116(タッチパネル等)と通信端末22等が同時に操作できないように同じ画面・ボタンを表示させないようにしたり、同じ画面の表示や各画面上での操作はできるが、ユーザーインターフェース側や管理サーバー52で記録や決定などの命令信号を同時に操作を受け付けないようにしたり、または操作を受け付けた機器や受け付けた内容を画面等に表示させたり、重要な決定事項については、どの端末や入力方法で行われた操作かについて、管理サーバー52等に記録するなど、決定された内容やどの端末からの操作を受け付けたかについて利用者が容易に確認できるようにすることが好ましい。
なお、その解錠の前段階で、到着時間の遅れ等により保管ボックス30の予約をキャンセル、変更、延長したい場合には(S4−11、YES)、上述したステップS4−3、S4−6に戻って各処理を行うことも可能である。キャンセル、変更、延長しない場合(S4−11、NO)において、利用者20によりロック機構114の解錠操作がされると(S4−13)、その情報が管理サーバー52等に記録され、利用者に通知される(S4−15)。また、保管ボックス30にシェア設定がされている場合には、それに応じた処理を行い、処理結果が管理サーバー52等に記録され、共有メンバーに通知される(S4−15A)。このようにして保管ボックス30のロック機構114の解錠(ロック解除)が完了する。変更、延長については、他利用者の予約が入っていないことを確認し、重複しない期間での変更、延長のみを受け付けるようにすることが好ましい。
図6は、利用者20が保管ボックス30に物品を保管する処理を示すフローチャートである。図5で示したロック機構114の解錠完了後、利用者20は保管ボックス30の扉31を開ける。保管ボックス30に在荷センサー等(物品の有無や数量、容量、品種を検査する機器)が設置されている場合には、解錠して扉31を開ける前に、在荷センサー等によって物品保管スペースの空きを確認し、そのデータ(空きデータ)を管理サーバー52等に記録することが好ましい。また、扉31(または扉31に対面する保管ボックス30の外壁)等にドア・センサーが備えられている場合には、扉31が開くことで、ドア・センサーがオフになる(S5−1)。
ドア・センサーなど、各種センサーの検出位置(どの位置でオンまたはオフになる等)や検出の有無や検出レベル・感度、検出の自動、手動設定等は、ボックス端末32や管理センター50の設定で変更できるようにしてもよい。設定状態、変更履歴はボックス端末32または管理サーバー52等に記録されることが好ましい。
前記ステップS5−1において扉31を開けた後は、利用者20が物品を収容した際に在荷センサーが物品の収容を検出し、扉を閉めることでドアセンサーがオンになる(S5−3)。その後、管理サーバー52およびボックス端末32により、これらのセンサーの正常動作が確認された場合(S5−5、YES)、ロック機構114の施錠操作を行う(S5−9)。ステップS5−9におけるロック機構114の施錠は、扉31の閉扉と同時または閉扉から一定時間後に自動的に行われるものであってもよい。なお、保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されている場合には、通信端末22に加えて、予約内容、自動ロック(ロック機構114の自動的な施錠)までの残時間等を表示することができる、また、利用者20からの変更・キャンセルを受けるようにしてもよく(S5−7A)、変更・キャンセルがある場合(S5−7A、YES)、変更・キャンセル処理を行う(S5−7B)。
ロック機構114が施錠されて、上記したセンサーが正常に動作していることが検出されれば(S5−10、YES)、保管ボックス30内に物品があることを検出したデータ(保管データ)を管理サーバー52等に記録する。この際、利用者が閲覧可能なウェブページにおいて、保管ボックスの状態は「予約中」を意味する表示から「使用中」を意味する表示に変更することが好ましく、保管ボックス30に外部表示灯120が配設されている場合には、外部表示灯120も同様に表示変更することが好ましい(S5−11A)。また、保管ボックス30にシェア設定がされている場合には、それに応じた処理を行い、処理結果が管理サーバー52等に記録される(S5−11B)。このようにして保管ボックス30の物品の保管処理が完了する。
なお、図6の保管処理において、ロック機構114の解錠がパスワードを盗用した不審者による事態等に備えて、保管ボックス30を開扉した人物の一連の操作状況を保管ボックスに設置した検出機器(内部カメラ104、各種センサー108等)で取得し、管理サーバー52等に記録することが好ましい。これによって防犯性能を高めることができ、利用者は安心して保管ボックス30を使用できる。
図7は、利用者20が保管ボックス30に保管した物品を取り出し、利用を終了する処理を示すフローチャートである。保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されている場合には、利用者がログインして本人確認ができれば取り出し画面を表示する(S6−1、S6−2)。そして、その画面表示等で利用終了処理を行うことを確認してから(S6−3、YES)、ロック機構114を解錠し(S6−7)、扉31を開ける(S6−9)。終了しない場合(S6−3、NO)は保管は継続される(S6−5)。なお、保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されていない場合には、ステップS6−7の解錠操作から始める。
保管ボックス30に在荷センサー等が設置されている場合には、ステップS6−7で解錠し、ステップS6−9で扉31が開いたことを検知する前に、在荷センサー等によって物品が保管ボックス30内にあることを確認し、そのデータ(保管データ)を管理サーバー52等に記録することが好ましい。また、扉31(または扉31に対面する保管ボックス30の外壁)にドア・センサーが備えられている場合には、図6で示した物品の保管処理時同様、扉31が開くことでドア・センサーがオフになる。
前記ステップS6−9において扉31を開けた後は、利用者20は物品を取り出し、保管ボックス30に在荷センサー等が設置されている場合には、物品の取り出し時に在荷センサーがオフになり、扉31を閉めることでドア・センサーがオンになる(S6−11)。その後、これらのセンサーの正常動作が確認された場合(S6−13、YES)、利用/課金内容等を表示して(S6−15)、ロック機構114を施錠する(S6−17)。センサーの正常動作が確認されない場合(S6−13、NO)、各センサーの状況や利用方法等を表示する(S6−19)。ステップS6−17においてロック機構114の施錠は、扉31の閉扉と同時または閉扉から一定時間後に自動的に行われるものであってもよい。
なお、ステップS6−15において、利用者からの変更・キャンセルを受けるようにしてもよく(S6−15A)、変更・キャンセルがある場合(S6−15A、YES)、変更・キャンセル処理を行う(S6−15B)。
ロック機構114が解錠されて、センサーが正常に動作していることが検出されれば(S6−18、YES)、保管ボックス30内に物品がないことを検出したデータ(空きデータ)等が管理サーバー52等に記録される(S6−20)。この際、利用者が閲覧可能なウェブページにおいて、保管ボックスの状態は「使用中」を意味する表示をオフに変更することが好ましく、保管ボックス30に外部表示灯120が配設されている場合には、外部表示灯120も同様に表示変更することが好ましい(S6−21)。
また、保管ボックス30にシェア設定がされている場合には、それに応じた処理を行い、処理結果を管理サーバー52等に記録する(S6−23)。
このようにして保管ボックス30の利用が終了するが、終了前に、利用料金を集計、課金してもよく(S6−25)、その記録は管理サーバー52等に記録される(S6−26)。前述したように、決済システム80は管理システム10と同一システム上に構築されている必要はなく、別途構築された第三者が提供するシステムを用いることができる。その場合、利用料金の課金時には別の決済システム80に遷移するが、利用料金および支払の有無等の最低限の決済情報は、ステップ6−26において管理システム10の管理サーバー52等に記録されることが好ましい。
また、図6の保管時と同様に、図7の取出時においても、内部カメラ104等の検出機器によって保管ボックス30を開閉した人物の一連の操作状況(画像等)を取得し、そのデータ(取り出し操作データ)を管理サーバー52等に記録することが好ましい。これによって防犯性能を高めることができ、利用者は安心して保管ボックス30を使用できる。さらに、保管ボックス30内に、保管ボックス内の状況を検知する各種センサー108が検出機器として設置されている場合には、ロック機構114の施錠から解錠、解錠から施錠時に、前の状態と後の状態におけるデータ(状態変化データ)を検出し、管理サーバー52等に記録しておくことが好ましい。これによって、保管ボックス30内で異常が発生した場合に、原因究明および対処が容易になる。状態変化データとは、利用の前後で発生する、前記空き状況、前記管理情報、の変化や、保管ボックスの内外部の状態(内装・外装や設置されている端末・棚や箱、ステーなどの設備・各補助機器類等)の変化(キズ、変色、着色、汚れ、異物、破損、紛失、変形等)のデータを指す。検出方法は画像処理による比較や各種センサーの数値の変化によりおこなわれてもよい。
一つの保管ボックス30内のスペースを区分し区分したスペース単位30A、30Bで利用したり(図10(B))、保管ボックス30内に収納ボックス110がある場合には(以下、これら別途設けられた空間を物品保管スペースと称する)、保管ボックスのロック機構114と物品保管スペースのいずれについても施錠状態を確認し、その検出データ(施錠状態データ)を管理サーバー52等に記録することが好ましい。
さらに、このような検出機器によって、異常振動や停電等の異常が検出された場合には、施錠状態に解錠規制をかけて、管理サーバー52等に記録することが好ましい。管理サーバー52のデータ受信によって管理センターがいち早く異常を感知し、原因究明および対処が可能となる。異常状態が解除または正常状態に回復したと判断された場合には、管理サーバー52からボックス端末32に前記解錠規制を解除する指令を発信する。このような管理方法によって、無人であっても、迅速な状況把握および問題解決が可能となる。
図8は、利用者が保管ボックス30に物品を保管後、一時的に取り出すステップを示すフローチャートである。保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されている場合には、利用者がログインして本人確認ができれば一時取り出し画面を表示する(S7−1、S7−2)。画面表示等で一時取り出し処理を行うことを確認してから(S7−3、YES)、ロック機構114を解錠し(S7−7)、扉31を開ける(S7−9)。一時取り出し処理を行わない場合(S7−3、NO)は保管を継続する(S7−5)。なお、保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されていない場合には、ステップS7−7の解錠から始める設定としてもよい。
保管ボックス30に在荷センサー等が設置されている場合には、ステップS7−7で解錠し、ステップS7−9で扉31が開いたことを検知する前に、在荷センサー等によって物品が保管ボックス30内にあることを確認し、そのデータ(保管データ)を管理サーバー52等に記録することが好ましい。また、扉31(または扉31に対面する保管ボックス30の外壁)にドア・センサーが備えられている場合には、扉31を開くことで、ドア・センサーがオフになる。ドア・センサーのオフと共に(またはドアが開いているとき、異常発生時、常時など)、外部カメラ118やカメラ104により画像を取得し、ボックス端末に一時的に保存し、管理センターを経由して管理サーバー52へ記録するようにしてもよい。
ステップS7−9において扉31を開けた後は、物品を取り出し、保管ボックス30に在荷センサー等が設置されている場合には、物品の取り出し時には在荷センサーをオフにし、扉を閉めた際にドア・センサーがオンになる(S7−11)。その後、これらのセンサーの正常動作が確認された場合(S7−13、YES)、利用内容等を表示して(S7−15)、ロック機構114を施錠する(S7−17)。ステップS7−17においてロック機構114の施錠は、扉31の閉扉と同時または閉扉から一定時間後に自動的に行われるものであってもよい。
センサーの正常動作が確認されない場合(S7−13、NO)、各センサーの状況や利用方法等を表示する(S7−19)。なお、ステップS7−15において、利用者からの変更・キャンセルを受けるようにしてもよく(S7−15A)、変更・キャンセルがある場合(S7−15A、YES)、変更・キャンセル処理を行う(S7−15B)。
ロック機構114が施錠され、センサーが正常に動作していることが検出されれば(S7−18、YES)、在荷センサー等の検出データを管理サーバー52等に記録する(S7−20)。例えば、全ての物品を一時取り出しした場合には前記空きデータが、一部の物品のみを取り出しした場合には前記保管データが検出データとなる。また、保管ボックス30にシェア設定がされている場合には、それに応じた処理を行い、処理結果を管理サーバー52等に記録する(S7−22)。以上により、一時取り出し処理が完了する。なお、利用終了しないので、図7に示した物品の取り出し時のステップS6−25に相当する利用料金の集計、課金は含まれない。
図9は、利用者が保管ボックス30に一時取り出した物品を再保管したり、さらに別の物品を追加保管したりする(以下、これらの動作を総称的に再保管とする)ステップを示すフローチャートである。保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されている場合には、利用者がログインして本人確認ができれば保管画面を表示する(S8−1、S8−2)。そして、その画面表示等で再保管することを確認してから(S8−3、YES)、ロック機構114を解錠し(S8−7)、扉31を開ける(S8−9)。再保管しない場合(S8−3、NO)は現状維持される(S8−5)。なお、保管ボックス30にタッチパネル等の補助機器116が設置されていない場合には、ステップS8−7の解錠操作から始める設定としてもよい。
前記ステップS8−9において保管ボックス30の扉31を開けた際ドア・センサーがオフになる。ドア・センサーのオフと共に、外部カメラ118やカメラ104により画像を取得し、管理サーバー52へ記録するようにしてもよい。
ステップS8−9において扉31を開けた後は、利用者20は物品を収容し、扉を閉める(S8−11)。ここで、物品の保管を確認するための在荷センサーをオンにし、ドアが閉まることでドア・センサーがオンになる。その後、これらのセンサーの正常動作が確認された場合(S8−13、YES)、利用内容等を表示して(S8−15)、ロック機構114の施錠を行う(S8−17)。ステップS8−17においてロック機構114の施錠は、扉31の閉扉と同時または閉扉から一定時間後に自動的に行われるものであってもよい。
センサーの正常動作が確認されない場合(S8−13、NO)、各センサーの状況や利用方法等を表示する(S8−19)。なお、ステップS7−15において、利用者からの変更・キャンセルを受けるようにしてもよく(S7−15A)、変更・キャンセルがある場合(S7−15A、YES)、変更・キャンセル処理を行う(S7−15B)。
ロック機構114が施錠されて、センサーが正常に動作していることが検出されれば(S8−18、YES)、保管ボックス30内に物品が保管されていることを検出したデータ(保管データ)を管理サーバー52等に記録する(S8−20)。また、保管ボックス30にシェア設定がされている場合には、それに応じた処理を行い、処理結果を管理サーバー52等に記録する(S8−20A)。以上により、再保管処理が完了する。
なお、図8に示した一時的な取り出し、図9に示した再保管に関わらず、利用期間としては予約開始日時から予約終了日時または図7の利用終了(S6−23)までが算出されることが好ましい。これによって、一時的な取り出しや再保管を行なった場合でも、利用途中において料金の精算をする必要がなくなり、また一時的な取り出しを行なった場合においても予約状態が保持されるので、保管ボックス30を予約終了時間まで使用継続することができる。
上記は、主にウェブページを通じた入力・表示について記載したが、入力・表示が必要な項目については、ウェブページやタッチパネル等からの入力に限らず、メッセージやメールなど、図形・画像・テキストの通信による登録、予約等の通知や各処理を行うこともできる。
利用者の都合により、予約終了日時までに物品を取り出し、利用を終了できない場合も考えられる。こうした事態を回避するため、本発明に係る保管ボックス30の管理方法は、予約終了日時から一定時間前に、管理サーバー52から利用者の通信端末22に対して、予約終了日時および前記時間までの残り時間を通知するステップを含むことが好ましい。さらに、その通知においては予約期間の変更手続きを知らせる記載があり、予約期間の変更、共有機能・メンバーの追加を受け付けるステップが含まれることが好ましい。これによって、利用者に予約終了日時までに物品を取り出すことを注意喚起することができ、さらに必要に応じて、予約期間を延長、または共有メンバーに取り出し等を依頼することができ、利用者20の利便性とボックス稼働率を向上させることができる。
予約期間中、ロック機構104の施錠の有無、内部カメラ104の画像等、保管ボックス30の管理情報は、予約中の利用者20や共有メンバーが通信端末22からネットワークを経由して閲覧できることが好ましい。これによって、施錠忘れや盗難等を心配することなく、安心して利用できる。また、予約期間中以外であっても、過去の予約、利用履歴等の管理情報は、利用者20や共有メンバーが通信端末22からネットワークを経由して閲覧できることが好ましい。
また、閲覧制限の機能を設けることで、機密保持や、メンバー間での権限設定ができ、利便性が高まる。閲覧制限は、利用者20(共有メンバー含む)自身が設定できるほか、管理者やサービス運用者が強制的に設定できることが好ましい。さらに、前記管理情報は、保管ボックス30の設備により取得される情報、および管理サーバー52またはボックス端末32に記録された情報の全てを一律に表示するものではなく、予約内容に関係する情報を管理サーバー52が選択的に表示する仕組みとしてもよい。予約内容に関係する情報は、利用者20が閲覧を希望する可能性が高いため、利用者20にとって必要と思われる情報を管理サーバー52が選択的に表示することによって、利用者20は効率的に必要な情報にアクセスすることができ、便宜である。
利用終了した利用者20には保管ボックス30の評価アンケートを実施し、管理サーバー52でその結果を記録、集計して、通信端末22から閲覧可能にウェブページに表示することが好ましい。これによって、利用者は評価に基づき、より安心して保管ボックス30の利用を検討できるようになり、管理者側は利用者の希望に合わせた機能の追加や改善等が可能となる。
また、利用者の利便性を高めるため、図1で示した利用登録をしていない場合や、利用者認証情報(IDやパスワード等)を忘れてしまい、管理システム10に利用者端末20からログインできない場合、図4に示した利用予約をしていない場合等であっても、保管ボックス30を利用できる仕組みが導入されていることが好ましい。保管ボックス30が、外部表示灯120の表示などによって、現場で空き状態と認識できる場合、利用者は保管ボックス30に設置されたボックス端末32やタッチパネル等の補助機器116を操作することによって、その場で利用予約を行ない、使用開始できれば便利である。その際には、プリペイドカードやクレジットカード等の決済機能を有する近距離無線端末、や携帯電話機等を使用して、料金の精算や身分保証を行う。
上記した物品を保管する保管ボックス30の管理方法によって、利用者は、手元の通信端末22を用いて希望する保管ボックス30を事前に予約することができる。保管ボックス30が設置された場所に到達した際に、他者が使用中で利用できないという不便さを解消できる。また、管理サーバー52が様々な条件や利用者の特性等に基づいて予約候補となる保管ボックス30を抽出可能であるため、適切な保管ボックス30を選択予約することができる。万が一、空きがない場合であっても、近隣のエリアが予備的な候補として表示され、さらに予約希望登録によってキャンセル待ち等をすることができ、便利である。また、管理サーバー52が保管ボックス30や最終的な目的地までの案内を表示し、現在位置と関連づけることによって、利用者20は効率的に移動することが可能となる。
さらに、保管ボックス30に設置された各種設備を用いることによって、無人管理であっても、いち早く防犯や故障、施錠忘れ等の異常を検出して、管理センター50で原因究明や対処にあたることが可能となる。また、通信端末20によって、利用者自身が保管ボックス30の管理情報や施錠状態を常時閲覧可能であり、監視により防犯効果が見込め、利用者自身が安心して使用することができる。
なお、上記は、短期的な時間貸しのイメージで各ステップを説明したが、長期間の利用、専用システムとしての導入の場合は、予約、保管、取り出し、一時取り出し、課金、決済などのうち、一部の機能またはステップを伴わずに利用することも可能である。長期間の専用システムとして使用する場合、また、厳重な管理が必要な医療品や危険物を保管する場合、より厳密な管理、トレーサビリティが求められる。カメラや各種センサーの死角をなくすために角度の変更(自動または手動)や、複数箇所へ機器の設置、また、保管対象物の厳密な管理・記録(利用者、数量、容量の変化等の利用状況、温度、湿度、圧力等の環境情報)を行うための設定、権限・承認の管理と記録、機密保持、ドアの開閉、保管、取り出し等の各データとの連携などを行える機能を追加することが好ましい。また、外部ネットワークと接続しない、クローズド環境の中でのシステム運用とし、情報漏洩対策を行うことも効果的である。
以上、保管ボックス30を管理システム10によって管理する方法の実施形態の一例を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
たとえば、保管ボックス30に設置された設備、ボックス端末32、管理サーバー52、利用者の通信端末22、メンテナンス端末62の相互通信の経路は限定されず、例えばそれぞれが直接に相互通信できる場合、前記設備と管理サーバー52の通信経路はボックス端末32を経由する場合、前記設備とボックス端末32の通信経路は管理サーバー52を経由する場合等、非常時の通信手段として備える目的等で、複数のパターンを設定することが出来る。また、各実施例において説明したステップ等は、状況に応じて任意に組み合わせることが可能である。例えば、利用者が利用者識別情報(IDやパスワード等)を忘れた場合に、それらを再発行等するステップを利用者登録のフローチャート(図2)に追加したり、予約処理(図4)において料金を決済する流れとしてもよい。また、設置場所によって保管ボックス30の利用料金が異なる場合、ステップ3−5において、利用可能な保管ボックス30を低料金順に並べ替えて表示する仕組みとしてもよい。
(2)第2実施例
図12から図39は,第2実施例を示している。
図12は,保管ボックス管理システムの全体構成を示している。
保管ボックス管理システムには,通信端末200および管理サーバ220(保管ボックス管理サーバ)およびn台(複数)の保管ボックス241-24nが含まれている。n台の保管ボックス241-24nのそれぞれは,異なる場所に配置されていることが好ましいが必ずしも異なる場所に配置されていなくともよい。n台の保管ボックス241-24nのそれぞれに,ボックス端末240が含まれていても良く、複数台の保管ボックスに対して1台のボックス端末240、または1台の保管ボックスに対して複数台のボックス端末240が設置されていても良い。200,管理サーバ220およびボックス端末240は,インターネットなどのようなネットワークを介して互いに通信可能である。通信端末200は,インターネットなどのネットワークに接続できればよく,スマートフォン,パーソナル・コンピュータなどを利用できる。
この実施例においては,n台の保管ボックス241-24nのうち,いずれかの保管ボックスに物品を保管する際にあらかじめ保管ボックスを予約できる。
図13は,通信端末200の電気的構成を示すブロック図である。
通信端末200の全体の動作は,CPU(Central Processing Unit)201によって統括される。
通信端末200には,表示画面に様々な情報を表示する表示装置203および表示装置203の表示を制御する表示制御回路202が含まれている。表示装置203の表示画面にはタッチパネル204が形成されている。また,通信端末200には,データ等を記憶するメモリ205,メモリ・カード206からデータを読み取り,かつメモリ・カード206にデータを書き込むメモリ・カード・リーダ・ライタ207も含まれている。
さらに,通信端末200には,音声制御回路210が含まれており,マイクロフォン208に入力した音声が音声データに変換されてCPU201に入力し,スピーカ209から音声が出力する。さらに,通信端末200には,時刻を計測する時計211,インターネットと接続するための通信回路213および通信回路を制御する通信制御回路212が含まれている。
後述する通信端末200の動作を制御するプログラムは通信回路213によってインターネット等のネットワークを介して通信端末200において受信されて,通信端末200にインストールされる。もっとも,メモリ・カード206などのような記録媒体にプログラムが格納されており,メモリ・カード206からプログラムを読み取り,通信端末200にプログラムがインストールされてもよく、パーソナルコンピュータ等をケーブルや近距離無線等で接続し、インストールしてもよい。
図14は,管理サーバ220の電気的構成を示すブロック図である。
管理サーバ220の全体の動作は,CPU221によって統括される。
管理サーバ220には,表示装置223,表示装置223における表示を制御する表示制御回路222,メモリ・カード224からデータを読み取り,かつメモリ・カード224にデータを書き込むメモリ・カード・リーダ・ライタ225およびハードディスク226にアクセスするハードディスク・ドライブ227が含まれている。また,管理サーバ220には,キーボードなどの入力装置229,データ等を記憶するメモリ230,時刻を計測する時計231,インターネットなどのネットワークと接続するための通信回路233および通信回路233を制御する通信制御回路232も含まれている。
後述する動作を制御するプログラムは,インターネット等のネットワークを介して通信回路233によって受信され管理サーバ220にインストールされる。もっとも,メモリ・カード224などの記録媒体にプログラムが格納されており,メモリ・カード224などの記録媒体からプログラムが読み取られ,管理サーバ220にインストールされてもよく、パーソナルコンピュータ等をケーブルや近距離無線等で接続し、インストールしてもよい。
図15は,物品を保管する保管ボックス241の外観を示している。
保管ボックス241には,開閉自在な扉250が設けられている。この扉250の外側の上部に表示画面251が形成されている。保管ボックス241の内部には扉250を施錠および解錠するロック機構270が設けられている。また,保管ボックス241の内部の奥の上方には保管ボックス241の内部などを撮影するカメラ281も設けられている。保管ボックス241の上部に,保管ボックス241の開口部286の前方を撮影するカメラ285を設けるようにしてもよい。そのようなカメラ285により保管ボックス241の扉250の開閉を行う利用者などを撮影できる。
図16は,保管ボックス241の扉250に形成されている表示画面251に表示される表示情報の一例である。
たとえば、表示画面251には,「ユーザIDを入力して下さい」の文字列が表示されており,その文字列の下にユーザID入力ボックス252が形成されている。ユーザID入力ボックス252のしたには0から9までの数字が表されているテン・キーパッド253および「1文字消去」の文字列が表示されている1文字消去ボタン254ならびに「すべて消去」の文字列が表示されているすべて消去ボタン255が形成されている。表示画面251の右下には「決定」の文字列が表示されている決定ボタン256が形成されている。テン・キーパッド253がタッチされると,タッチされた数字がユーザID入力ボックス252に表示される。1文字消去ボタン254がタッチされると,最後に入力された数字の1文字がユーザID入力ボックス252から消去され,すべて消去ボタン255がタッチされると,ユーザID入力ボックス252に表示されているすべての表示が消去される。決定ボタン256がタッチされると,ユーザID入力ボックス252に表示されている数字を表すデータが管理サーバ220に送信される。
図17は,保管ボックス241の電気的構成を示すブロック図である。
上述のように保管ボックス241には,ボックス端末240が含まれている。ボックス端末240の全体の動作は,CPU260によって統括される。
ボックス端末240には,上述した表示画面251をもつ表示装置268を制御する表示制御回路261,データ等を記憶するメモリ262,インターネットなどのようなネットワークと接続する通信回路264,通信回路を制御する通信制御回路263,時刻を計測する時計265およびメモリ・カード267に記録されているデータを読み取り,かつメモリ・カード267にデータを書き込むメモリ・カード・リーダ・ライタ266も含まれている。
保管ボックス241には,上述した表示画面251をもつ表示装置268が設けられている。表示装置268の表示画面251にはタッチパネル269が形成されている。また,保管ボックス241には,保管ボックス241内に物品が保管されたことおよび保管ボックス241に保管されていた物品が取り出されたことを検知する保管/取出検知センサ271,保管ボックス241の扉250が開閉したことを検知する開閉検知センサ272およびロック機構270により保管ボックス241(保管ボックス241の扉250)が施錠されているか解錠されているかを検知するロック検知センサ273も設けられている。
保管/取出検知センサ271により,保管ボックス241内に物品が置かれていることが検知されると,保管ボックス241に物品が保管されていると判断され,保管/取出検知センサ271により,その位置に物品が置かれていることが検知されないと,保管ボックス241に物品が保管されていない(物品が取り出されている)と判断される。後述するように保管ボックス241内にカメラ281が設けられている場合には,そのカメラ281によって撮影された動画データを解析することにより,保管ボックス241内に物品が保管されているか,保管されていないか,保管ボックス241(保管ボックス241の扉250)が施錠されているか解錠されているか,ロック機構270により扉が施錠されているかどうかなどを検知することもできる。また、品種や数量について検知することもできる。このようにカメラ281を用いて保管/取出検知センサ271,開閉検知センサ272およびロック検知センサ273、の少なくとも一つのセンサの代わりが可能となる。また、保管/取出検知センサ271は、物品保管の有無だけではなく、バーコードやバーコードリーダー、またはRFIDなどの情報を記憶したチップやリーダーを利用して品種、数量検知、情報の読み取りを行ってもよい。
さらに,保管ボックス241には,セキュリティ装置280が設けられている。セキュリティ装置280として,カメラ281,異常検出センサ282および指紋認証回路283が含まれている。したがって,セキュリティ装置280には複数のセキュリティ装置が含まれていることとなる。上述のようにカメラ285を保管ボックス241の外側に設け,保管ボックス241の扉250の正面を撮影できるようにするとカメラ285により動画撮影が行われることにより,保管ボックス241の扉250を開けた人物,保管ボックス241に危害を加えた人物などが分かる。異常検出センサ282により保管ボックス241に一定以上の振動が加わったことが検知された場合には,たとえば,警告音を鳴らすことができる。たとえば,保管ボックス管理システムを利用できる利用者を会員に限定し,会員の指紋をあらかじめ登録しておき,保管ボックス241の解錠時に利用者の認証として指紋認証を行うことにより,保管ボックス241のセキュリティを向上させることができる。指紋認証のための照合データは管理サーバ220のメモリ230にあらかじめ登録されており,保管ボックス241の表示画面251に利用者の指紋を押し,利用者の指紋を表すデータを保管ボックス241から管理サーバ220に送信し,管理サーバ220において認証して認証結果を保管ボックス241に送信して認証されれば保管ボックス241を解錠してもよいし,指紋認証のための照合データを保管ボックス241に設けられているボックス端末240のメモリ262に記憶しておき,保管ボックス241の表示画面251に押された利用者の指紋と比較することにより,認証処理が行われるようにしてもよい。認証されれば保管ボックス241が解錠されることとなる。異常検出センサは赤外線や温度、傾きなどの各種センサを単独または組み合わせてもよく、動きや明るさや音や距離などの変化を検出できる方法であればよい。また、認証方法は指紋に限らず、静脈、虹採、網膜、声紋、顔等により識別できる方法であればよく、これらの情報はボックス端末240や管理サーバーと別体の記憶媒体に保存されていてもよい。
認証する機器は保管ボックス241に内蔵または近接配置されており、その危機により認証することでユーザが保管ボックス241の近くにいること、位置情報を確認でき、位置の確認と予約状況のデータと組み合わせることで、離れた位置からのユーザの誤操作によるロックの開閉などを防止できる。ユーザの位置情報の確認は近距離無線やGPSなどの位置検出機器を使用してもよい。
後述する動作を制御するプログラムは,インターネット等のネットワークを介して通信回路264によって受信され保管ボックス241のボックス端末240にインストールされる。もっとも,メモリ・カード267などの記録媒体にプログラムが格納されており,メモリ・カード267などの記録媒体からプログラムが読み取られ,保管ボックス241のボックス端末240にインストールされてもよく、パーソナルコンピュータ等をケーブルや近距離無線等で接続し、インストールしてもよい。
図18から図21は,利用者が保管ボックスを予約する処理手順を示すフローチャートである。図18および図19は,通信端末200の処理手順を示すフローチャート,図20および図21は管理サーバ220の処理手順を示すフローチャートである。
保管ボックス241から24nのいずれかの保管ボックスの利用者は,あらかじめ登録されており,ユーザID等の識別情報が付与されている。利用者についてのユーザIDを示すデータは管理サーバ220のメモリ230に記憶されており、提供するサービスによってボックス端末やクラウドサービス等の異なる管理サーバーに記憶されていてもよい。また,複数の保管ボックス241から24nのそれぞれのデータの送信先を示すアドレスも保管ボックス241から24nのそれぞれごとに管理サーバ220のメモリ230に記憶されており、提供するサービスによってボックス端末やクラウドサービス等の異なる管理サーバーに記憶されていてもよい。
利用者は,通信端末200を用いて管理サーバ220にアクセスすると,管理サーバ220から通信端末200に予約期間入力用データが送信される。すると,通信端末200の表示装置203の表示画面には,図22に示す予約期間入力ウインドウ340が表示される。
予約期間入力ウインドウ340には,「保管ボックスの予約場所,予約期間を入力して下さい。」という文字列が表示されており,この文字列の下に「予約場所」の文字列が表示されている。「予約場所」の文字列の右側には予約場所を選択するためのプルダウン・メニューが表示される予約場所入力ボックス341が形成されている。予約場所入力ボックス341がプルダウンされると,あらかじめ定められている使用場所が予約場所入力ボックス341に表示される。利用者は,使用したい保管ボックスの場所(物品を保管したい場所)を予約場所入力ボックス341を用いて選択する。
予約場所入力ボックス341の下には,「予約期間」の文字列が表示されている予約期間入力領域が形成されている。予約期間入力領域には,保管ボックスの予約開始日時を入力する予約開始日時入力ボックス342と,保管ボックスの予約終了日時を入力する予約終了日時入力ボックス343と,が含まれている。予約開始日時入力ボックス342および予約終了日時入力ボックス343のいずれも年,月および時間を入力できるように,年,月および時間に対応して数字を入力するボックスが形成されている。通信端末200の表示装置203の表示画面にキーボードが表示され,そのキーボードを用いて予約期間を入力できる。
予約期間入力領域の下には,「終了」の文字列が表示されている終了ボタン344,「決定」の文字列が表示されている決定ボタン345および「送信」の文字列が表示されている送信ボタン346が形成されている。終了ボタン344が押されると,保管ボックスの予約処理が終了する。
通信端末200の利用者は,予約期間入力ウインドウ340を用いて予約場所および予約期間を入力する(図18ステップ301)。利用者によって決定ボタン345が押され,かつ送信ボタン346が押されると(図18ステップ302でYES),利用者によって入力された予約場所,予約期間(予約開始期間,予約終了期間)およびユーザID(利用者の識別情報)をそれぞれ表すデータが通信端末200から管理サーバ220(ユーザIDを表すデータは通信端末200のメモリ205にあらかじめ記憶されている)に送信される(図18ステップ303)。ユーザIDは,通信端末200の利用者に入力させるようにしてもよい。または、利用者に合わせた保管ボックスの予約状況管理テーブル(図23)のデータが管理サーバ220から通信端末200に事前に送信され、保管ボックスの識別情報および予約の状況が予約管理テーブル(図23)のように一覧となって表示され、利用可能な保管ボックスと時間帯が選択可能になっていてもよい。この場合は、利用者によって利用可能な保管ボックスと時間帯が選択することで予約場所、予約期間、ユーザIDの入力、決定ボタンを押す、送信ボタン押す、操作と同等の処理を行い、前述した一連の操作を簡単にすることができる。また、後述するセキュリティレベルの設定、予約希望の入力、を省略し、選択された利用可能な保管ボックスと時間帯について予約状況管理テーブルを更新することで、利用者が利用可能な保管ボックスと時間帯を選択するだけで簡単に予約を完了できるようにしてもよい。
通信端末200から送信された予約場所,予約期間およびユーザIDをそれぞれ表すデータが管理サーバ220の通信回路233(第1のデータ受信手段)において受信されると(図20ステップ321でYES),予約場所に配置されている保管ボックスのうち,予約期間に使用できる保管ボックスが管理サーバ220のCPU221(保管ボックス検出手段)によって見つけられる(図20ステップ322)。
図23は,管理サーバ220のメモリ230(予約状況記憶手段)に記憶されている予約状況管理テーブルの一例である。
予約状況管理テーブルは,n台(複数)の保管ボックス241-24nの予約状況を,保管ボックスNo.(保管ボックスの識別情報)ごとに,予約した利用者のユーザIDとともに格納する。予約状況管理テーブルから,どの保管ボックスに,どの利用者が,どのくらいの期間予約を入れているかが分かる。たとえば,保管ボックスNo.1の保管ボックス(たとえば,保管ボックス241)であれば,2017年9月26日の0時から12時まで,2017年9月27日の12時から18時まで,2017年9月28日12時以降は空いており(予約されていない),2017年9月26日12時から2017年9月27日12時までは,ユーザIDが「0023」の利用者が予約しており,2017年9月27日18時から2017年9月28日12時までは,ユーザIDが「0038」の利用者が予約していることがわかる。その他の保管ボックスについても同様である。図23においては,わかりやすくするために予約されている時間帯がハッチングで示されている。
また,予約状況テーブルには,後述するように,利用者によって設定されるセキュリティ・レベルおよびそのセキュリティ・レベルに応じたセキュリティの種類も格納されている。たとえば,保管ボックスNo.1の保管ボックスであれば2017年9月26日の0時から12時まで,ユーザID「0023」の利用者によってセキュリティ・レベルがSに設定され,セキュリティの種類としてS1,S2,S3およびS4の4種類が設定されていることが予約状況テーブルに格納される。予約状況テーブルに設定されているセキュリティ・レベルおよびセキュリティの種類をそれぞれ表すデータは,対応する保管ボックスに管理サーバ220から送信され,保管ボックスのボックス端末241のメモリ262に記憶される。これにより,予約時間の間,どのようなセキュリティを行えばよいか,保管ボックスのボックス端末241のCPU(決定手段)260が決定する。設定されたセキュリティの種類に応じたセキュリティが保管ボックスで行われる。
予約状況管理テーブルを参照することにより,予約場所に配置されている保管ボックスのうち,予約期間に使用できる保管ボックスが見つけられる。保管ボックスがどの場所に配置されているかは管理サーバ220のメモリ230に記憶されており,予約場所に配置されている保管ボックスの中から,予約期間に使用できる保管ボックスが見つけられる。
予約期間に使用できる保管ボックスが管理サーバ220において見つからないと(図20ステップ323でNO),使用不許可を示す不許可データが管理サーバ220の通信回路233(第4のデータ送信手段)から通信端末200に送信される(図20ステップ329)。
不許可データが通信端末200において受信されると(図18ステップ304でYES),通信端末200の表示装置203の表示画面には入力された予約期間では予約できなかった旨が表示され,予約希望コマンドを管理サーバ220に送信するかどうかの確認ウインドウが表示される。予約希望コマンドは,予約できなかった期間に予約できるような保管ボックスの空きができた場合に,管理サーバ220から通信端末200にその旨の連絡をするためのコマンドである。通信端末200に表示された確認ウインドウを用いて予約希望コマンドが通信端末200から管理サーバ220に送信されると(図18ステップ305でYES,ステップ306),管理サーバ220において予約希望コマンドが受信される(図20ステップ330でYES)。予約希望コマンドが管理サーバ220において受信されると,管理サーバ220において予約希望テーブルが更新され,予約希望完了データが管理サーバ220から通信端末200に送信される(図20ステップ331)。
通信端末200において終了ボタンが押されていなければ,管理サーバ220から送信された予約希望完了データが通信端末200において受信され,通信端末200の表示装置203の表示画面には予約希望完了ウインドウが表示される。
図24は,予約希望テーブルの一例である。
予約希望テーブルは,管理サーバ220のメモリ230に格納されている。予約希望テーブルには,通信端末200の利用者が不許可とされた予約期間が予約希望期間として,利用者のユーザIDに対応づけられて記憶されている。
通信端末200の利用者が予約希望をしない場合には(図18ステップ305でNO),図18ステップ306の処理はスキップされる。終了ボタンが押されると(確認ウインドウには予約期間入力ウインドウ340と同様に終了ボタンが形成されている)(図18ステップ307でYES),終了データが通信端末200から管理サーバ220に送信される(図18ステップ308)。終了ボタンが押されずに戻るボタン(戻るボタンも確認ウインドウに形成されている)が押されると(図18ステップ307でNO),図18ステップ301からの処理が繰り返される。予約希望に関する画面表示や入力、選択は必須ではなくてもよい。
通信端末200の利用者によって入力された予約期間に使用できる保管ボックスが管理サーバ220において見つけられると(図20ステップ323でYES),見つけられた保管ボックスの識別No.を表すデータが管理サーバ220の通信回路233(第1のデータ送信手段)から通信端末200に送信される(図20ステップ324)。
通信端末200において不許可データが受信されずに(図18ステップ304でNO),識別No.を表すデータが受信されると(図18ステップ309でYES),通信端末200の表示装置203の表示画面には管理サーバ220において見つけられた予約可能な保管ボックスを表示する保管ボックス選択ウインドウ350が表示される(図18ステップ310)。
図25は,保管ボックス選択ウインドウ350の一例である。
保管ボックス選択ウインドウ350には,通信端末200の利用者の予約期間(2017年9月27日6時から2017年9月28日12時まで)および「ご予約になりたい保管ボックスのNo.を押した後に「次へ」のボタンを押して下さい」との文字列が表示されている。また,保管ボックス選択ウインドウ350には,予約できる保管ボックスNo.の文字列が付されている保管ボックスNo.ボタン351,352,353,「キャンセル」の文字列が付されているキャンセル・ボタン354および「次へ」の文字列が付されている次へボタン355が形成されている。保管ボックスNo.ボタン351,352,353は管理サーバ220において見つけられた数に応じて形成される。これらのボタン351,352,353を押すことにより,通信端末200の利用者は予約する保管ボックスを指定する。
保管ボックスの指定,次へボタン355が押されずに(図18ステップ311でNO),キャンセル・ボタン354が押されると(図19ステップ318でYES),キャンセル・データが通信端末200から管理サーバ220に送信される(図19ステップ319)。
通信端末200から送信されたキャンセル・データが管理サーバ220において受信されると(図21ステップ325でYES),後述するように予約状況管理テーブルの更新はスキップされる。
図25に示す保管ボックス選択ウインドウ350において,保管ボックスの指定後に次へボタン355が押されると(図18ステップ311でYES),通信端末200の表示装置203の表示画面には図26に示すセキュリティ・レベル設定ウインドウ360が表示される(図19ステップ312)。
図26は,セキュリティ・レベル設定ウインドウ360の一例である。
セキュリティ・レベル設定ウインドウ360には,「セキュリティ・レベルを選択してください」の文字列の右側にプルダウンに応じてプルダウン・メニューが表示されるプルダウン・ボックス361が形成されている。プルダウン・ボックス361によりセキュリティ・レベルS,A,BまたはCのうち,いずれかを選択できる。
セキュリティ・レベル設定ウインドウ360の下方には,通信端末200の利用者によって選択可能な第1のラヂオ・ボタン362から第4のラヂオ・ボタン365が形成されている。第1のラヂオ・ボタン362の右側には「パスワード認証(S1)」の文字列が表示され,第2のラヂオ・ボタン363の右側には「動画撮影(S2)」の文字列が表示され,第3のラヂオ・ボタン364の右側には「異常検出センサのタイミング(S3) 」の文字列が表示され,第4のラヂオ・ボタン365の右側には「指紋認証(S4) 」の文字列が表示されている。これらの第1のラヂオ・ボタン362から第4のラヂオ・ボタン365の右側に表示されている文字列はセキュリティの種類を示している。たとえば,第1のラヂオ・ボタン362の右側に表示されている「パスワード認証(S1)」の文字列は,パスワード認証を行うことにより保管ボックスを解錠するセキュリティS1を示すもので,第1のラヂオ・ボタン362が選択されることにより,パスワード認証によるセキュリティが保管ボックスに設定されるようになる。「動画撮影(S2)」の文字列は,カメラ281による動画撮影を行うことにより保管ボックスのセキュリティS2を行うことを示すもので,第2のラヂオ・ボタン363が選択されることにより動画撮影によるセキュリティが保管ボックスに設定されるようになる。「異常検出センサのタイミング(S3)」の文字列は,異常検出センサの検出タイミング(検出周期)を通常より早くすることにより保管ボックスのセキュリティS3を行うことを示すもので,第3のラヂオ・ボタン364が選択されることにより異常検出センサを通常の検出タイミングより早くするセキュリティが行われる。「指紋認証(S4)」の文字列は,指紋認証を行うことにより,保管ボックスのセキュリティS4を行うことを示すもので,第4のラヂオ・ボタン365が選択されることにより指紋認証により保管ボックスのセキュリティが設定されるようになる。セキュリティについてのレベルに応じた対応は保管ボックスに設置された機器を利用して対応できるものであればよく、設置されたカメラを常時接続・録画し、遠隔地から今現在の状況を有人で監視してもよい。
たとえば、セキュリティ・レベルは,「S」,「A」,「B」および「C」の4種類のうち,いずれか一種類を設定できる。セキュリティ・レベル「S」は,セキュリティS1からS4のうち,すべてのセキュリティを通信端末200のユーザが設定できる。同様に,セキュリティ・レベル「A」,「B」および「C」は,セキュリティS1からS4のうち,3つのセキュリティ,2つのセキュリティおよび1つのセキュリティを通信端末200のユーザが設定できる。
セキュリティ・レベル設定ウインドウ360の下部には,「送信」の文字列が表示されている送信ボタン366が形成されている。
セキュリティ・レベルの選択およびセキュリティ・レベルに応じた数のセキュリティの選択が行われ,送信ボタン366が押されると(図19ステップ313でYES),通信端末200のユーザによって押された(選択された)保管ボックスの識別No.,ユーザID,選択されたセキュリティ・レベル,選択されたセキュリティの種類をそれぞれ表すデータが通信端末200から管理サーバ220に送信される(図19ステップ314)。
管理サーバ220においてキャンセル・データが受信されずに(図21ステップ325でYES),通信端末200から送信された保管ボックスの識別No.,ユーザID,選択されたセキュリティ・レベル,選択されたセキュリティの種類をそれぞれ表すデータが管理サーバ220の通信回路233(第2のデータ受信手段)において受信されると(図21ステップ326でYES),管理サーバ220のCPU221(第1の更新手段)によって予約状況管理テーブルが更新させられる(図21ステップ327)。セキュリティレベルは保管する物品に合わせて、事前に設定されたレベルを使用してもよく、選択画面の表示や選択は必須ではなくてもよい。
図27は,予約状況管理テーブルの一例である。
図27を参照して,たとえば,保管ボックスNo.2について2017年9月27日6時から2017年9月28日12時までの予約が行われたとすると,予約状況管理テーブルが更新されて,保管ボックスNo.の対応する時間帯が予約されることとなる。セキュリティ・レベルおよびセキュリティの種類の予約状況管理テーブルに格納されるのはいうまでもない。予約状況管理テーブルが更新される際には、一連の操作中に他の利用者から予約処理が行われ、予約状況管理テーブルの情報が変更され、事前に行われた検出や予約状況管理テーブルデータの送受信時に利用可能だった保管ボックスと時間帯が他の利用者の予約により利用できなくなっている可能性があるため、予約状況管理テーブルを更新する前には、利用可能かどうか再検出を行い、利用できなくなっている場合には不許可データの送信等の処理を行い、利用可能だった場合にのみ、予約状況管理テーブルを更新するようにしてもよい。
予約状況管理テーブルが更新されると,予約完了データが管理サーバ220から通信端末200に送信される(図21ステップ328)。
管理サーバ220から送信された予約完了データが通信端末200において受信されると(図19ステップ315でYES),通信端末200の表示装置203の表示画面には図28に示す予約完了ウインドウ370が表示される(図19ステップ316)。
図28を参照して,予約完了ウインドウ370には,通信端末200の利用者のユーザID,予約希望時間(例えば,2017年9月27日6時から2017年9月28日12時まで),予約場所のある保管ボックスNo.について予約が完了した旨が表示される。また,予約完了ウインドウ370には「確認」の文字列が表示されている確認ボタン371が形成されており,確認ボタン371が押されると(図19ステップ317でYES),確認データが通信端末200から管理サーバ220に送信される。
図29は,施錠状態テーブルの一例である。
施錠状態テーブルは,n台の保管ボックス241から24nの扉250がロック機構270によって施錠状態にあるか解錠状態にあるかを示すものであり,保管ボックスNo.ごとに対応して管理サーバ220のメモリ230に記憶されている。
たとえば,保管ボックス241であれば,ロック検知センサ273(施錠状態検知センサ)を用いてロック機構270により扉250が施錠されているかどうかが検知できる。ロック検知センサ273により一定時間ごとに周期的に施錠されているかどうかの検知処理が行われ,この検知結果を表すデータ(施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データ)が,一定時間ごとに通信回路264(第3のデータ送信手段)から管理サーバ220に送信される。
保管ボックス241から送信された検出結果を表すデータ(施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データ)が管理サーバ220の通信回路233(第5のデータ受信手段)において受信されると,施錠状態テーブルが更新される。保管ボックス241以外の保管ボックス242から24nについても保管ボックス241と同様に,検知結果を表すデータが管理サーバ220に送信され,施錠状態テーブルが更新される。
一定時間ごとに保管ボックス241などにおいて,保管ボックス241などの扉250が施錠されているかどうかの検知処理が行われずに,管理サーバから保管ボックス241から24nのそれぞれに検知処理要求コマンドを送信し,その検知処理要求コマンドを受信したことに応じて保管ボックス241から24nのそれぞれにおいて扉250などが施錠状態にあるかどうかの検知処理が行われ,その検知処理の結果が保管ボックス241から24nのそれぞれから管理サーバ220に送信されるようにしてもよい。
このように,管理サーバ220において施錠状態テーブルが記憶されている場合には,保管ボックス241から24nのうち,施錠状態にある保管ボックスの中から上述したように(図20ステップ322の処理),予約期間に予約できる保管ボックスを管理サーバ220において見つけるようにすることが好ましい。物品の出し入れ時以外には物品を保管しているか否かにかかわらず,保管ボックス241から24nを施錠状態としている場合には,施錠状態に無い保管ボックス(解錠されている保管ボックス)は,故障していると考えられるからである。
図30から図33は,解錠処理についてのものである。
図30および図31は,保管ボックスに含まれているボックス端末(保管ボックス)の処理手順を示すフローチャートである。上述のようにして予約されたボックス端末について予約時間となったとき,予約した保管ボックスにユーザが行き,保管ボックスを解錠する処理手順を示すフローチャートである。図28に示したように,ユーザIDが「ID0132」の通信端末200の利用者が2017年9月27日6時から2017年9月28日12時まで保管ボックスNo.2の保管ボックスの予約をしている場合には,その予約時間帯にその利用者が保管ボックスNo.2の保管ボックスに行き,保管ボックスの扉を解錠する。以下に示す例では,保管ボックスNo.1(保管ボックス241)の保管ボックスについての処理について説明するが,他の保管ボックス242から24nについても同様である。
図15に示したように保管ボックス241の扉250の上方には表示画面251が形成されており,図16に示したように,その表示画面251にユーザIDを入力するためのユーザID入力ボックス252などが表示される。ユーザID入力ボックス252(第1の入力手段)を用いて利用者はユーザIDを入力する(図30ステップ381)。保管ボックス241には,保管ボックス241の予約時に利用者によって設定されたセキュリティ・レベルを表すデータおよび利用者によって選択されたセキュリティ・レベルに応じたセキュリティの種類を表すデータが管理サーバ220の通信回路233(第3のデータ送信手段)から送信され,保管ボックス241の通信回路264(第1のデータ受信手段)において受信されている。利用者によって「パスワード認証」のセキュリティS1または「指紋認証」のセキュリティS2が設定されている場合にはパスワードを入力するためのウインドウまたは指紋を押すためのウインドウが,保管ボックスの扉の上方に表示され,利用者はパスワードの入力または指紋の押下を行う。
ユーザIDが入力されると,入力されたユーザIDのほかに保管ボックス識別データおよび設定されているセキュリティの種類に応じたセキュリティ・データが,ボックス端末240の通信回路264(第1のデータ送信手段)から管理サーバ220に送信される(図30ステップ382)。セキュリティの種類に応じたセキュリティ・データは,たとえば,「パスワード認証」のセキュリティS1が設定されている場合には,上述のようにして入力されたパスワードのデータであり,「指紋認証」のセキュリティS2が設定されている場合には,押された指紋を表すデータである。「動画撮影」のセキュリティS2が設定されている場合には,予約期間内に撮影されている動画を表すデータを一定時間ごとに管理サーバ220に送信してもよいし,「異常検出センサのタイミング」のセキュリティS3が設定されている場合には,そのタイミングでの異常検出センサの検知信号を管理サーバ220に送信すればよい。
保管ボックス241から送信されたユーザID,保管ボックス識別データなどのデータが管理サーバ220の通信回路233(第3のデータ受信手段)において受信されると(図32ステップ400でYES),データの受信時刻,受信したユーザID,保管ボックス識別データ,図25などに示す予約状況テーブルを参照して,正当な利用者かどうか,すなわち,利用者による保管ボックスの解錠を許可するかどうかがCPU221(判定手段)によって判定される。「パスワード認証」のセキュリティS1が設定されている場合には,図26に示すようにセキュリティ・レベル設定ウインドウ360におけるセキュリティ・レベルの設定時にパスワードが管理サーバ220から通信端末200に送信され,管理サーバ220において記憶されているパスワードと保管ボックスに入力され,かつ保管ボックスから送信されたパスワードとが一致するかどうかの確認が行われる。同様に,「指紋認証」のセキュリティS4が設定されている場合には,図26に示すようにセキュリティ・レベル設定ウインドウ360におけるセキュリティ・レベルの設定時に通信端末200の利用者の指紋を表すデータが通信端末200から管理サーバ220に送信され,管理サーバ220において記憶される。管理サーバ220において記憶されている指紋を表すデータと保管ボックスの表示画面に押され,かつ保管ボックスから送信された指紋を表すデータとが一致するかどうかの確認が行われる。
保管ボックス241の解錠を許可すると判定された場合には(図32ステップ401でYES),管理サーバ220の通信回路233(第2のデータ送信手段)から解錠許可データが保管ボックス241に送信される(図32ステップ402)。保管ボックス241の解錠が許可されないと判定された場合には(図32ステップ401でNO),解錠停止データが保管ボックスに送信される(図32ステップ405)。
保管ボックス241において,管理サーバ220から送信された解錠許可データが通信回路264(解錠許可データ受信手段)において受信された場合には(図30ステップ383),保管ボックス241のCPU260(ロック機構制御手段)によってロック機構270が制御され,保管ボックス241が解錠させられる(図30ステップ384)。管理サーバ220から送信された解錠停止データが通信回路264において受信された場合には(図30ステップ390でYES),保管ボックス241の扉250に形成されている表示画面251に解錠できない旨のメッセージが表示される(図30ステップ391)。ユーザは,ユーザIDの入力ミスなどの何等かなトラブルにより保管ボックスが開かないことが分かる。
保管ボックス241が解錠され,保管ボックス241の扉250が開けられたことが開閉検知センサ272により検知され,物品が保管ボックス241に入れられて保管されたことが保管/取出検知センサ271(保管検知手段)によって検知され(図30ステップ385でYES),かつさらに保管ボックス241の扉250が閉じられたことが開閉検知センサ272により検知されると(図30ステップ386でYES),ロック機構270により保管ボックス241の扉250が施錠させられる(図31ステップ387)。ロック検知センサ273(施錠検知手段)により保管ボックス241の扉250が施錠されたことが確認されると(図31ステップ388でYES),保管ボックス241において物品を保管中であることを示す物品保管中データおよび保管ボックス241の識別データが管理サーバ220に通信回路264(第5のデータ送信手段)を用いて送信される(図31ステップ389)。
保管ボックス241から送信された物品保管中データおよび保管ボックス241の識別データを管理サーバ220の通信回路233(第7のデータ受信手段)において受信されると(図32ステップ403でYES),管理サーバ220のメモリ230(利用状況記憶手段)に記憶されている利用状況管理テーブルがCPU221(第3の更新手段)によって,識別データによって表される保管ボックス241の保管ボックスNo.に対応する利用状況が「保管中」となるように更新させられる。
図33は,利用状況管理テーブルの一例である。
利用状況管理テーブルは,複数の保管ボックス241から24nの利用状況を記憶するものである。上述のように保管ボックスの利用状況を表すデータが保管ボックスから管理サーバ220に送信され,その利用状況を表すデータにもとづいて保管ボックスの利用状況,すなわち,物品の保管中か,予約済か,予約受付中かを示すデータが利用状況管理テーブルに格納される。
図34から図37は,保管ボックス241に保管した物品を取り出す処理手順を示すフローチャートである。図34および図35は,ボックス端末240(保管ボックス241)の処理手順を示すフローチャートであり,図36および図37は,管理サーバ220の処理手順を示すフローチャートである。
上述したように保管ボックス241の扉250を開けて物品を保管する場合と同様に,保管ボックス241の扉250の上部に形成されている表示画面251に表示されるユーザID入力ボックス252にユーザIDが入力されると(図34ステップ412),入力されたユーザIDを表すデータおよび保管ボックス識別No.(保管ボックス識別データ)が保管ボックス241から管理サーバ220に送信される(図34ステップ412)。
保管ボックス241から送信されたユーザIDを表すIDデータおよび保管ボックス識別No.が管理サーバ220において受信されると(図36ステップ431でYES),それらのデータの受信時刻,ユーザIDを表すデータ,保管ボックス識別データおよび予約状況管理テーブルの内容がCPU221によって確認されて保管ボックスの解錠を許可するかどうかが判定される。
受信したデータによって表されるユーザが正当な利用者であると判定されると(図36ステップ432でYES),解錠許可データが管理サーバ220から保管ボックス241に送信される(図36ステップ433)。受信したデータによって表されるユーザが正当な利用者ではないと判定されると(図36ステップ432でNO),解錠停止データが管理サーバ220から保管ボックス241に送信される(図36ステップ432A)。
管理サーバ220から送信された解錠許可データが保管ボックス241において受信されると(図34ステップ413でYES),保管ボックス241は解錠させられる(図34ステップ414)。管理サーバ220から送信された解錠停止データが保管ボックス241において受信されると(図34ステップ413でNO,図34ステップ420でYES),扉250の上部に形成されている表示画面251に解錠できない旨が表示される(図34ステップ421)。ユーザは何等かの理由により保管ボックス241が開けられないことが分かる。
保管ボックス241が解錠され,保管ボックス241の扉250が開けられたことが開閉検知センサ272によって検知され,かつ保管ボックス241に入っていた物品が取り出されたことが保管/取出検知センサ271(取出し検知手段)により検知され(図34ステップ415でYES),かつ保管ボックス241の扉250が閉じられたことが開閉検知センサ272によって検知されると(図34ステップ416でYES),ロック機構270により保管ボックス241の扉250が施錠される(図35ステップ417)。ロック検知センサ273により保管ボックス241の扉250が施錠されたことが検知されると(図35ステップ418でYES),予約受付許可データ(保管ボックスが空いていることを表すデータ)および保管ボックス識別No.(データ)が保管ボックス241から管理サーバ220に,通信回路264(第4のデータ送信手段)を用いて送信される(図35ステップ419)。
保管ボックスから送信された予約受付許可データ(保管ボックスが空いていることを表すデータ)および保管ボックス241の識別No.が管理サーバ220の通信回路233(第6のデータ受信手段)において受信されると(図36ステップ434でYES),管理サーバ220のメモリ230に記憶されている予約状況管理テーブルおよび利用状況管理テーブルのそれぞれがCPU221(第2の更新手段)によって更新させられる(図36ステップ435)。予約受付許可データを受信したということは,その予約受付許可データを受信した保管ボックスに保管されていた物品が取り出され,保管ボックスから空になった状態を示しているから,その保管ボックスの予約を新たに受け付けることができることとなる。このために,予約受付許可データの受信時刻以降から,次の予約が入っているまでの時刻が予約の受付が可能となる。たとえば,図27を参照して,保管ボックスNO.2の保管ボックスにおいてユーザID「0132」の利用者が2017年9月27日18時に保管ボックスNo.2の保管ボックスから物品を取り出した場合には,2017年9月27日18時以降は保管ボックスNo.2の保管ボックスの利用が可能となるように保管ボックスNo.2の予約状況がクリアされる。同様に,図33に示すように利用状況管理テーブルもたとえば,保管ボックスNo.2の保管ボックスから物品が取り出された場合には,保管ボックスNo.2の利用状況が「保管中」から「予約受付中」に更新させられる。
もっとも,予約期間内は予約した利用者が何度も物品を出し入れできるように,予約期間内において物品が保管ボックスから取り出された場合であっても予約状況テーブルの予約状況をクリアしないようにしてもよい。また,利用状況管理テーブルの利用状況を「保管中」から「予約受付中」に更新しないで,「保管中」の状況を維持していてもよい。予約期間の終了直前の一定期間内に物品が取り出された場合に予約状況テーブルを更新したり,利用状況テーブルを更新したりしてもよい。
保管ボックスから物品が取り出されたことにより,予約状況管理テーブルが更新されたたことに応じて保管ボックスを利用していた利用者以外の利用者が保管ボックスを利用できるようになり(図37ステップ436でYES),予約希望期間の予約ができるようになると,予約希望をしていた利用者の通信端末200に予約可能データが管理サーバ220から送信される(図37ステップ437)。予約希望テーブルには,通信端末200の利用者が不許可とされた予約期間が予約希望期間として,利用者のユーザIDに対応づけられて記憶されているので(図24参照),その予約希望期間の予約ができるようになると,そのユーザIDをもつ利用者の通信端末に予約が可能となった旨を示すデータが管理サーバ220から送信できる。
利用者の通信端末200から予約を受け付けると(図37ステップ438でYES),予約希望テーブルは,その利用者の予約希望時間についての予約希望がクリアされ,上述したように予約状況管理テーブルおよび利用状況管理テーブルが管理サーバ220のCPU221によって更新させられる(図37ステップ439)。
前述した管理サーバーの各テーブルにおいては、保存する各情報を単独で保存しても、組み合わせて保存してもよく、単独で保存する場合でも、各テーブル間で関連するユーザID等と単独データと一緒に保存するなど、関連するユーザID等の情報をもとに情報管理(書き込み、読み出し)が行える保存・管理方法であればよい。また、記憶される各データは、動作の実行や画像処理による検出などの決定・結果判定された際の日時やセンサによる確認・検知された日時の情報とともに記憶されることが履歴を管理するためにも好ましい。
なお、上記した管理サーバーの各テーブルにおける各情報の保存・管理形態は、上記実施例に限られず、すべての実施例に適用可能である。
図38から図40は,変形例を示している。
この変形例は,保管ボックス内の保管スペースを複数の利用者に割り当て,複数の利用者によって保管ボックスを利用するものである。
図38は,保管ボックス440の内部の保管スペースを側面から表している。図38において左側に保管ボックス440の扉(図示略)が形成されており,利用者は左側に扉を開けて保管ボックス440内に入り,物品を保管ボックス440に保管する。保管ボックス440も図17に示したように,上述した保管ボックス241などと同様の構成をしており,ボックス端末240により,インターネット等のネットワークを介して通信端末200および管理サーバ220と通信できる。
保管ボックス440の内部には第1の利用者が使用する第1の保管スペース441,第2の利用者が使用する第2の保管スペース444および第3の利用者が使用する第3の保管スペース447が割り当てられている。第1の保管スペース441に物品を置くするための第1の棚442,第2の保管スペース444に物品を置くための第2の棚445および第3の保管スペース447に物品を置くための第3の棚448が設けられている。第1の棚442の上面には第1の棚442に物品が置かれているか(保管されているか),置かれていないか(保管されていないか)を検知する第1の保管/取出検知センサ443が配置されている。同様に,第2の棚445および第3の棚448のそれぞれの上面には第2の棚445および第3の棚448のそれぞれに物品が置かれているか,置かれていないかを検知する第2の保管/取出検知センサ446および第3の保管/取出検知センサ449がそれぞれ配置されている。
上述のように第1の利用者が保管ボックス440を予約すると,第1の利用者は,第1の利用者のユーザID,予約期間,予約した保管ボックス440の場所および予約した保管ボックスの保管ボックスNo.を,第2の利用者および第3の利用者に知らせる。上述したように,パスワードによるセキュリティを設定している場合には,第1の利用者に報知されたパスワードも第2の利用者および第3の利用者にも第1の利用者が知らせる。これにより第1の利用者だけでなく,第2の利用者および第3の利用者も保管ボックス440の扉を開けて保管ボックス440に物品を保管し,保管ボックス440から物品を取り出すことができるようになる。指紋認証のセキュリティが設定されると,第2の利用者の指紋および第3の利用者の指紋が管理サーバ220に登録されていなければ保管ボックス440の扉を開けることができないが、複数の利用者の通信端末の指紋認証機器を通じて管理サーバーに指紋の登録やロックや扉を開ける許可を出す操作が可能となる。また、ユーザの近くにある保管ボックス241の指紋認証機器で指紋登録や設定を行うことにより、管理サーバーを通じて遠隔地からでも指紋認証による設定を利用することが可能となる。
図39は,保管ボックス440(保管ボックスのボックス端末)と通信する管理サーバ220の処理手順を示すフローチャートである。図40は,ボックス端末(保管ボックス440)の処理手順を示すフローチャートである。これらの処理手順は,保管ボックス440内に物品が保管されているかどうかを検出するものである。
第1の利用者,第2の利用者または第3の利用者のいずれかが通信端末200を利用して管理サーバ220にアクセスし,第1のユーザID,保管ボックスNo.および保管状況リクエストをそれぞれ表すデータを通信端末200から管理サーバ220に送信する。管理サーバ220の通信回路233において保管状況リクエスト等を表すデータが受信されると(図39ステップ501でYES),受信した保管ボックスNo.の保管ボックス440(保管ボックス440の保管状況の問い合わせがあったものとする)に管理サーバ220から保管状況問い合わせコマンドが送信される(図39ステップ502)。
管理サーバ220から送信された保管状況問い合わせコマンドが保管ボックス440の通信回路において受信されると(図40ステップ505でYES),第1の保管/取出検知センサ443,第2の保管/取出検知センサ446および第3の保管/取出検知センサ449(検出手段)が制御され,第1の棚442,第2の棚445および第3の棚448のそれぞれに物品が置かれている(配置されているか),物品が置かれていないかの保管状況が検出される(図40ステップ506)。保管状況の検出結果を示すデータが保管ボックス440の通信回路(通信回路264に相当する:第2のデータ送信手段)によって管理サーバ220に送信される(図40ステップ507)。
保管ボックス440から送信された保管状況の検出結果を示すデータが管理サーバ220の通信回路233(第4のデータ受信手段)において受信されると(図39ステップ503でYES),受信した検出結果を示すデータが保管状況リクエストを送信した通信端末200に送信される(図39ステップ504)。受信した検出結果を示すデータは,管理サーバ220のメモリ230(検出結果記憶手段)において,受信時刻と保管ボックスNo.とともに記憶するようにしてもよい。
上述の変形例においては,通信端末200からの保管状況問い合わせコマンドを受信したことに応じて保管ボックス440の保管状況を検出しているが,あらかじめ定められた一定時間ごとに保管ボックス440の保管状況を検出し,検出結果を示すデータが保管ボックス440から管理サーバ220に送信されるようにしてもよい。また,上述の変形例においては,保管ボックス440における保管スペースが複数の利用者に割り当てられている保管ボックス440における保管状況が検出されているが,保管スペースが複数の利用者に割り当てられていない保管ボックスであっても同様に保管状況を検出し,管理サーバ220に送信するようにしてもよい。
前述した、一定時間や一定時間前後に行われる検出やセンサ・施錠状態・画像処理による確認、データ送信、記録・記憶は、一定時間や一定時間前後に限らず、任意の設定時間により行われてもよい。また、ユーザや管理者の通信端末や管理サーバからの指示により、その都度今現在の検出、確認、データ送信、記録・記憶が行われてもよく、これにより、従来行われていた保管したつもり、保管されているつもり、といった過去の記録・情報による管理ではなく、記憶・記録された情報と検出・確認した情報が一致しており確実に保管している、または今現在保管されておりカメラ等による目視確認もできる、といった現在の情報、実機の確認による確実な物品管理を行うことが可能となる。
なお、上述の変形例に限られず、すべての実施例において、このような検出・確認・記録等を任意の設定時間や、ユーザや管理者の通信端末や管理サーバからの指示の都度、行うことができる。
さらに,上述の変形例では保管状況問い合わせコマンドに応じて,第1の棚442,第2の棚445および第3の棚448(第1の保管スペース441,第2の保管スペース444および第3の保管スペース447)のすべての保管状況を検出しているが,保管ボックス440に,第1の棚442,第2の棚445および第3の棚448(第1の保管スペース441,第2の保管スペース444および第3の保管スペース447)のいずれかの保管状況を選択し,選択された棚(保管スペース)について保管状況を検出するようにしてもよい。その場合,どの棚(スペース)の保管状況かわかるように識別データとともに検出結果を示すデータが保管ボックス440から管理サーバ220に送信されることとなろう。
上述の実施例では,たとえば,保管ボックス241には保管/取出検知センサ271,開閉検知センサ272,ロック検知センサ273が設けられ,保管ボックス440には第1の保管/取出検知センサ443,第2の保管/取出検知センサ446および第3の保管/取出検知センサ449が設けられている。しかしながら,これらのセンサのうち所望のセンサを設けずに,カメラ281によって保管ボックス241の内部を撮影し,得られるデータ(動画データ,静止画データのいずれでもよい)を解析することにより,保管ボックス241内に物品が保管されているかどうかの検知,保管ボックス241の扉250が開いているか閉じているかの検出,ロック機構270により保管ボックス241の扉250がロックされているかどうかの検出などを行うようにしてもよい。また,図38に示す保管ボックス440においても保管ボックス440の内部を撮影するカメラを設け,そのカメラから得られるデータ(動画データ,静止画データのいずれでもよい)を解析することにより,第1の棚442,第2の棚445または第3の棚448のいずれかに物品が置かれているか(第1の保管スペース441,第2の保管スペース444または第3の保管スペース447のいずれかに物品が保管されているか)を検出するようにしてもよい。そのような解析は,保管ボックス241,440などにおいて行われてもよいし,カメラによる撮影により得られる動画データ,静止画データなどを管理サーバ220に送信し,管理サーバ220において行ってもよい。
またさらに、ボックス端末240から管理サーバに送信されるデータは、インターネット等のネットワークを通じてWebsocket(リアルタイム双方向通信HTML Standard 9.3 Web sockets)の仕様に準拠することにより通信端末に直接送ることができ、その逆も可能であり、設定により任意である。すなわち、Websocketを用いることにより、管理サーバー220、ボックス端末240、通信端末200のうち、任意の2者がリアルタイム通信可能となるため、ボックス端末240と通信端末200が、管理サーバー220を介さずにリアルタイムで通信可能となる。
以上、上述した実施形態における各構成要素や手順については、置換、組合せを自由に行うことが可能である。
10 管理システム
20 利用者
22、200 通信端末
30、30A、30B、241−24n、440 保管ボックス
32、240 ボックス端末
40 ネットワーク
50 管理センター
52、220 管理サーバー(保管ボックス管理サーバー)

Claims (40)

  1. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    前記通信端末から、利用する保管ボックスを選択するステップと、
    前記管理サーバーが保管ボックスの管理情報を前記通信端末から閲覧可能に前記ウェブページに表示するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  2. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    利用者が前記通信端末から保管ボックスを予約時に、保管ボックスの仕様、機能、または予約、管理レベルのうち、下記の少なくともいずれか一つ、または、複数組み合わせて選択できるステップと、
    1)保管する物品と保管する場所に適した保管ボックスとその仕様をウェブページ上に表示するステップと利用者がその表示されたボックスの中から選択するステップ
    2)利用者の予約可能な保管ボックスの検索に対し、管理サーバー等に記録された過去の本人の利用記録から利用者の希望に適合する保管ボックスの情報を通知し、利用者が選択するステップ
    3)利用者の通信端末からウェブページ上で予約手続き操作を行うとき、利用する保管ボックスの選択をすることで、使用期間以外の入力項目に利用頻度の高い条件を選択できるように表示するステップ
    4)利用者の通信端末から閲覧可能な予約情報のウェブページ上で、予約した位置、または登録された地点、または現在地から保管ボックスまでの案内を選択できるステップ
    5)保管ボックスの環境管理項目を選択できるステップ
    6)保管ボックスの機能を選択できるステップ
    7)保管ボックスのセキュリティレベルを選択できるステップ
    8)管理状態の閲覧レベルを選択できるステップ
    9)すでに予約済みの利用者から予約を希望する別の利用者者に予約済みの内容(一部または全部)を譲る操作ステップ
    を有することを特徴とする管理方法。
  3. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    一つの保管ボックスを複数人で使用可能にできる、または一つの保管ボックス内のスペースを区分し区分したスペース単位で使用できるように、利用したい保管ボックスの利用条件を選択可能に管理サーバーのウェブページに表示するステップと、
    前記管理サーバーが、前記通信端末からの保管ボックスの予約を受けて予約受理すると共に、前記利用者に予約決定を通知するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  4. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    前記保管ボックスの空き状況を表示するとき、前の利用者の予約終了日時と次の利用者の予約開始可能日時との間に空白時間を設定して空き時間を表示するステップと、
    前記通信端末から保管ボックスの予約を受けて予約受理すると共に、利用者に予約決定を通知するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  5. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    セキュリティレベルを複数設け、利用者が目的に応じたセキュリティレベルを選択し入力するステップと、
    前記通信端末から保管ボックスの予約を受けて、前記管理サーバーが予約受理すると共に、利用者に予約決定通知とセキュリティレベルを通知するステップと、
    セキュリティレベルに応じた保管ボックスの施錠管理条件を設定、管理するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  6. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーで希望する保管ボックスの空き状況を閲覧可能にし、前記ウェブページに表示するステップと、
    利用者が希望する場所のエリアに利用可能な保管ボックスが空いていない場合、前記ウェブページ上に予約希望登録できるページを表示するステップと、
    前記通信端末から予約希望登録を受けて、前記管理サーバーに予約希望登録を記録するステップと、
    利用可能な保管ボックスを準備できた場合には、予約可能な情報を利用希望者に発信するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  7. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    保管ボックスの空き状況をウェブページに利用可能表示する段階で、当該保管ボックスの施錠を確認してからウェブページに使用可能表示するステップと、
    保管ボックスの施錠を確認したときに施錠状態にない場合、施錠状態にすると共に、その情報を管理サーバー等に記録等するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  8. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    許可された利用者が保管ボックスの使用を開始するとき、解錠して保管ボックスを開ける前に保管ボックス内の物品保管スペースが空いていることを保管ボックスに設置した検出機器で確認し、管理サーバーに空きデータを送信、記録するステップと、
    保管ボックスに物品を保管し、保管ボックスを閉じて施錠した状態で物品が中にあることを前記検出機器で確認し、管理サーバーに保管データを送信、記録するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  9. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    許可された利用者が保管した物品を取出すとき、解錠して保管ボックスを開ける前に物品が保管ボックス内にあることを保管ボックスに設置した検出機器で確認し、ボックス端末から管理サーバーに保管データを送信、記録するステップと、
    物品を取り出した後、保管ボックスを閉じて施錠した状態で保管ボックスの中に物品が無いことを前記検出機器で確認し、管理サーバーに空きデータを送信、記録するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  10. 保管ボックスを解錠し、保管ボックスを開けて物品を外に取り出し、保管ボックスを閉じて施錠するまでの保管ボックスを開閉した人の一連の操作状況を保管ボックスに配置した検出機器で検出し、管理サーバーに取り出し操作データを送信、記録するステップを有することを特徴とする請求項1または請求項9のいずれか一項に記載の管理方法。
  11. 保管ボックスが施錠から解錠、または、解錠から施錠されたとき、保管ボックスに設置された検出機器で前の状態と後の状態の両方の保管ボックス内の状態を検出し、ボックス端末から管理サーバーに状態変化データを送信し、記録するステップを有することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の管理方法。
  12. 保管ボックスに設置した検出機器が異常振動や停電などの異常を検出したとき、施錠状態に解錠規制をかけて、ボックス端末から管理サーバーに検出データを送信、記録するステップと、
    異常を受信した管理センターの確認で、異常状態が解除または正常状態に回復したと判断したとき管理サーバーから前記解錠規制の解除指令をボックス端末に発信しするステップと、
    を有することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の管理方法。
  13. 施錠装置付き保管ボックスの中に物品保管スペースを設けて、該物品保管スペースに施錠装置を配置し、ボックス端末から管理センターに施錠状態データを送信し、記録するステップを有することを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の管理方法。
  14. 利用者が使用可能な通信端末と、物品を保管する保管ボックスのボックス端末と、通信端末とボックス端末とをネットワークを介して相互通信可能な管理センターの管理サーバーで管理することにより、利用者からの予約および保管ボックスの管理を行う管理方法であって、
    前記通信端末から前記管理サーバーのウェブページにアクセスし、利用者認証のための利用者識別情報と、希望する場所または保管ボックス情報と、使用期間を入力するステップと、
    前記管理サーバーが記録された利用者の特性および目的地までの距離や経路等の外部環境から、利用者にとって好ましい条件の保管ボックスまたは保管ボックスと経路の候補を抽出、表示するステップと、
    前記通信端末から前記候補の情報を参考にして目的地近くのボックスを予約するステップと、
    前記管理サーバーが予約を受理すると共に、利用者に予約決定を通知するステップと、
    予約内容を管理サーバー等に記録し、管理サーバーからボックス端末に表示変更を発信して、保管ボックスの表示灯を「空き」を意味する表示から「使用中」を意味する表示に変更するステップと、
    利用者が、暗証番号の入力又は事前に登録した認証により保管ボックスの解錠、物品の収容、及び、施錠を行い、物品を保管するステップと、
    利用者が、暗証番号の入力又は事前に登録した認証により保管ボックスの解錠、物品の取り出し、及び、施錠を行い、保管ボックスの使用を終了するステップと、
    を有することを特徴とする管理方法。
  15. 保管ボックスの予約期間において、利用者が、保管した物品を一時的に保管ボックスから取り出すステップを有し、予約開始日時から予約終了日時または利用終了までを継続的な利用時間としてカウントする利用期間算定ステップを備えていることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の管理方法。
  16. 前記保管ボックスに設置された設備から直接に保管ボックスを解錠できるシステムを有し、
    複数の端末からの命令を同時に受け付けないように制限設定されていることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の管理方法。
  17. 保管ボックスが空き状態のとき、決済機能を備えるカードまたは携帯型の前記利用者端末を使用して、保管ボックスに設置された端末から保管ボックスの使用手続きを可能とするシステムを有することを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の管理方法。
  18. 予約終了日時前に、管理センターから利用者の端末に予約終了日時または残り時間と予約期間の変更手続きを知らせるステップ
    を有することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の管理方法。
  19. 保管ボックスを利用した利用者が、通信端末から管理サーバーのウェブページにアクセスして保管ボックス利用結果の評価を入力するステップと、
    管理サーバーで評価情報を記録、集計し、閲覧可能にウェブページに表示するステップと、
    を有することを特徴とする請求項1から18のいずれか一項に記載の管理方法。
  20. 複数の保管ボックスを管理する保管ボックス管理サーバにおいて,
    上記複数の保管ボックスの予約状況を,利用者の識別情報および上記保管ボックスの識別情報に関連づけて記憶する予約状況記憶手段,
    通信端末から送信される上記保管ボックスの予約期間を表す予約期間データおよび利用者の識別情報を表す識別データを受信する第1のデータ受信手段,
    上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つける保管ボックス検出手段,
    上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信する第1のデータ送信手段,ならびに
    上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報と上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新する第1の更新手段,
    を備えた保管ボックス管理サーバ。
  21. 上記第1のデータ送信手段は,複数の保管ボックスの識別情報を表す識別データを上記通信端末に送信するものであり,
    上記通信端末から送信され,かつ複数の上記保管ボックスの識別情報の中から上記通信端末の利用者によって指定された保管ボックスの識別情報を表す識別データを受信する第2のデータ受信手段をさらに備え,
    上記第1の更新手段は,
    上記第2のデータ受信手段において受信した保管ボックスの識別情報を表す識別データと上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新する,
    請求項20に記載の保管ボックス管理サーバ。
  22. 上記保管ボックスから送信された,利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第3のデータ受信手段,
    上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データの受信時刻と,上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データおよび保管ボックスの識別データと,上記保管ボックス管理サーバの上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況と,にもとづいて,上記第3のデータ受信手段において受信した利用者の識別データによって識別される利用者による上記保管ボックスの解錠を許可するかどうかを判定する判定手段,ならびに
    上記判定手段によって上記保管ボックスの解錠を許可すると判定されたことに応じて,上記保管ボックスに解錠許可データを送信する第2のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項20または21に記載の保管ボックス管理サーバ。
  23. 上記保管ボックス内の保管スペースが複数の利用者に割り当てられており,
    上記保管ボックスから送信される,利用者ごとの保管スペースにおける物品の保管状況の検出結果を示すデータを受信する第4のデータ受信手段,および
    上記第4のデータ受信手段において受信した検出結果を示すデータを記憶する検出結果記憶手段,
    をさらに備えた請求項20から22のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  24. 上記保管ボックス検出手段は,
    上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間に加えて予約期間の前後の少なくとも一方の所定期間の間,使用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つける,
    請求項20から23のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  25. 通信端末から送信される上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを表すセキュリティ・レベル・データを受信する第5のデータ受信手段,および
    上記第5のデータ受信手段において受信したセキュリティ・レベル・データによって表されるセキュリティ・レベルに応じて上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを設定するセキュリティ・レベル設定データを上記保管ボックスに送信する第3のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項20から24のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  26. 上記保管ボックス管理サーバは,
    上記保管ボックス管理サーバの上記保管ボックス検出手段において,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される使用期間の間,使用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つからなかったことに応じて,使用不許可データを上記通信端末に送信する第4のデータ送信手段をさらに備え,
    上記第1のデータ送信手段は,
    上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況が更新されたことに応じて,上記第1の受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけられた場合に,上記保管ボックス検出手段によって検出された,保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信する,
    請求項20から25のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  27. 上記保管ボックスから送信される,上記保管ボックスが施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データを受信する第5のデータ受信手段をさらに備え,
    上記保管ボックス管理サーバの保管ボックス検出手段は,
    上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間を表すデータによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記第5のデータ受信手段において受信した施錠状態データにもとづいて検出される施錠状態とされている上記保管ボックスの中から見つける,
    請求項20から26のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  28. 上記複数の保管ボックスの利用状況を記憶する利用状況記憶手段,
    上記保管ボックスに保管されていた物品の取出しが検知されたことに応じて,上記保管ボックスから送信される上記保管ボックスが空いていることを表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第6のデータ受信手段,ならびに
    上記第6のデータ受信手段において,上記保管ボックスが空いていることを表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信したことに応じて,上記保管ボックスの識別データによって識別される上記保管ボックスが空いていることを表す利用状況となるように上記利用状況記憶手段を更新し,かつ予約状況をクリアするように上記予約状況記憶手段を更新する第2の更新手段,
    をさらに備えた請求項20から27のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  29. 上記複数の保管ボックスの利用状況を記憶する利用状況記憶手段,
    上記保管ボックスに物品が保管され,かつ上記保管ボックスが施錠されたことに応じて上記保管ボックスから送信される物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信する第7のデータ受信手段,ならびに
    上記第7のデータ受信手段において物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを受信したことに応じて,上記保管ボックスの識別データによって識別される上記保管ボックスが物品の保管中を表す利用状況となるように上記利用状況記憶手段を更新する第3の更新手段,
    をさらに備えた請求項20から27のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス管理サーバ。
  30. 複数の保管ボックスの予約状況を,利用者の識別情報および上記保管ボックスの識別情報に関連づけて記憶する予約状況記憶手段を備えた複数の保管ボックスを管理する保管ボックス管理サーバの制御方法において,
    第1のデータ受信手段が,通信端末から送信される上記保管ボックスの予約期間を表す予約期間データおよび利用者の識別情報を表す識別データを受信し,
    保管ボックス検出手段が,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけ,
    第1のデータ送信手段が,上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信し,
    第1の更新手段が,上記保管ボックス検出手段によって見つけられた保管ボックスの識別情報と上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新する,
    保管ボックス管理サーバの制御方法。
  31. 複数の保管ボックスの予約状況を,利用者の識別情報および上記保管ボックスの識別情報に関連づけて記憶する予約状況記憶手段を備えた複数の保管ボックスを管理する保管ボックス管理サーバを制御するプログラムであって,
    通信端末から送信される上記保管ボックスの予約期間を表す予約期間データおよび利用者の識別情報を表す識別データを受信させ,
    上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況にもとづいて,上記第1のデータ受信手段において受信した予約期間データによって表される予約期間の間,利用可能な上記保管ボックスを,上記複数の保管ボックスの中から見つけさせ,
    見つけられた保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記通信端末に送信させ,
    見つけられた保管ボックスの識別情報と上記通信端末から送信された利用者の識別データとにもとづいて,上記予約状況記憶手段に記憶されている予約状況を更新させるように保管ボックス管理サーバを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラム。
  32. 管理サーバと通信可能な保管ボックスにおいて,
    保管ボックスの施錠および解錠を行うロック機構,
    利用者の識別情報を入力する第1の入力手段,
    上記第1の入力手段から入力された利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記保管ボックス管理サーバに送信する第1のデータ送信手段,
    上記保管ボックス管理サーバから送信される解錠許可データを受信する解錠許可データ受信手段,ならびに
    上記解錠許可データ受信手段において,解錠許可データを受信したことに応じて,保管ボックスを解錠するように上記ロック機構を制御するロック機構制御手段,
    を備えた保管ボックス。
  33. 上記保管ボックス内の保管スペースが複数の利用客に割り当てられており,
    利用者ごとの保管スペースにおける物品の保管状況を検出する検出手段,および
    上記検出手段における検出結果を示すデータを上記保管ボックス管理サーバに送信する第2のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項32に記載の保管ボックス。
  34. 上記保管ボックス管理サーバから送信される,上記保管ボックスのセキュリティ・レベルを設定するセキュリティ・レベル設定データを受信する第1のデータ受信手段,
    上記保管ボックスに保管される物品を保護するための複数のセキュリティ装置,および
    上記第1のデータ受信手段において受信したセキュリティ・レベル設定データにもとづいて,上記複数のセキュリティ装置のうち使用するセキュリティ装置を決定する決定手段,
    をさらに備えた請求項32または33に記載の保管ボックス。
  35. 上記保管ボックスの扉が施錠状態にあるかどうかを検知する施錠状態検知センサ,および
    上記施錠状態検知センサにより上記保管ボックスが施錠状態にあるかどうかが検知されたことに応じて,施錠状態にあるかどうかを示す施錠状態データを上記保管ボックス管理サーバに送信する第3のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項32から34のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス。
  36. 上記保管ボックスに保管されている物品が取り出されたことを検知する取出し検知手段,および
    上記取出し検知手段により,上記保管ボックスに保管されていた物品の取出しが検知されたことに応じて,上記保管ボックスが空いていることを表すデータを上記保管ボックス管理サーバに送信する第4のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項33から35のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス。
  37. 上記保管ボックスに物品が保管されたことを検知する保管検知手段,
    上記ロック機構により上記保管ボックスが施錠されたことを検知する施錠検知手段,
    上記保管検知手段により,上記保管ボックスへの物品の保管が検知され,かつ上記施錠検知手段により上記保管ボックスの施錠が検知されたことに応じて,物品の保管中を表すデータおよび上記保管ボックスの識別データを上記保管ボックス管理サーバに送信する第5のデータ送信手段,
    をさらに備えた請求項33から35のうち,いずれか一項に記載の保管ボックス。
  38. 管理サーバと通信可能であり,かつ保管ボックスの施錠および解錠を行うロック機構を
    備えた保管ボックスの制御方法において,
    第1の入力手段が,利用者の識別情報を入力し,
    第1のデータ送信手段が,上記第1の入力手段から入力された利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記保管ボックス管理サーバに送信し,
    解錠許可データ受信手段が,上記保管ボックス管理サーバから送信される解錠許可データを受信し,
    ロック機構制御手段が,上記解錠許可データ受信手段において,解錠許可データを受信したことに応じて,保管ボックスを解錠するように上記ロック機構を制御する,
    保管ボックスの制御方法。
  39. 管理サーバと通信可能であり,かつ保管ボックスの施錠および解錠を行うロック機構を
    備えた保管ボックスのコンピュータを制御するプログラムであって,
    利用者の識別情報を入力させ,
    入力された利用者の識別情報を表す識別データおよび上記保管ボックスの識別情報を表す識別データを,上記保管ボックス管理サーバに送信させ,
    上記保管ボックス管理サーバから送信される解錠許可データを受信させ,
    解錠許可データを受信したことに応じて,保管ボックスを解錠するように上記ロック機構を制御させるように保管ボックスのコンピュータを制御するコンピュータが読み取り可能なプログラム。
  40. 請求項31または請求項39に記載のプログラムを格納した記録媒体。
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