JP2018067201A - 付与プログラム、付与装置及び付与方法 - Google Patents

付与プログラム、付与装置及び付与方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザに対して柔軟な特典付与を行うこと。【解決手段】本願に係る付与プログラムは、取得手順と、判定手順と、付与手順とをコンピュータに実行させる。取得手順は、ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する。判定手順は、ユーザが第2のサービスを利用する場合に、取得手順によって取得されたユーザの利用履歴と、前記第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。付与手順は、判定手順によって判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する。【選択図】図1

Description

本発明は、付与プログラム、付与装置及び付与方法に関する。
近年、通信ネットワークの普及が進み、通信ネットワークを介したサービスが盛んに提供されている。例えば、通信ネットワークを介してユーザにクーポン等を配信することで、所定の特典をユーザに付与するサービスが展開されている。
ユーザに特典を付与する技術として、サービスを利用しなくなった元の利用者に対して仮特典を付与し、当該利用者がサービスの利用を再開した場合に、付与されていた仮特典に基づいて当該利用者に特典を付与する技術が提案されている。
特開2015−153305号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに対して柔軟な特典付与を行うことができるとは限らない。例えば、従来技術では、ユーザが同一サービスを過去に利用していた履歴がなければ特典を付与することができない。このため、従来技術では、複数のサービスをまたいで利用するユーザに対して特典を付与することや、サービスの利用順に関わらずユーザに特典を付与するなどの柔軟な処理を行うことが難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対して柔軟な特典付与を行うことができる付与プログラム、付与装置及び付与方法を提供することを目的とする。
本願に係る付与プログラムは、ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する取得手順と、前記ユーザが第2のサービスを利用する場合に、前記取得手順によって取得された当該ユーザの利用履歴と、前記第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する判定手順と、前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典を享受する権利を前記ユーザに付与する付与手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ユーザに対して柔軟な特典付与を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る付与処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る付与システムの構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係るユーザ端末の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る利用履歴テーブルの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る特典情報テーブルの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。 図7は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。 図8は、変形例に係る付与処理の一例を示す図である。 図9は、変形例に係る管理サーバの構成例を示す図である。 図10は、付与装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る付与プログラム、付与装置及び付与方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る付与プログラム、付与装置及び付与方法が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.付与処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る付与処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る付与処理の一例を示す図である。図1では、本願に係る付与装置において本願に係る付与プログラムが実行する処理の一例について説明する。具体的には、図1では、本願に係る付与プログラムが実行する処理によって、本願に係る付与装置の一例であるユーザ端末10が、ユーザが利用した第1のサービスにおける利用履歴に基づいて第2のサービスにおいて所定の特典を享受する権利をユーザに付与する処理の一例を示す。なお、以下では、第1のサービスとして飲食店などの所定の店舗(例えば、図1に示す店舗60)を例とし、第2のサービスとして所定の宿泊施設(例えば、図1に示す宿泊施設70)を例とし、所定の特典として、第1のサービスや第2のサービスにおけるサービス代金の支払いの割引を受けることを例に挙げて説明する。
図1に示すユーザ端末10は、ユーザによって利用される情報処理端末である。図1の例では、ユーザ端末10は、ユーザU01によって利用される。図1では、ユーザ端末10は、例えばスマートフォン(Smartphone)である。ユーザ端末10は、サービスを提供する店舗などでユーザが利用した利用履歴を保持したり、保持した情報に基づいてユーザU01が特典を享受するための権利を付与したりする処理を行う。なお、以下の説明において、ユーザ端末10をユーザU01と読み替えて説明する場合がある。
図1に示す店舗装置50及び50は、所定のサービスを提供するサービス提供者である施設や店舗に配置される情報処理装置である。店舗装置50及び50は、ユーザ端末10がサービスを利用する場合に、ユーザ端末10がサービスを利用した履歴をユーザ端末10に記憶させたり、ユーザ端末10が保持しているサービスの利用履歴を読み出したりする機能を有する。例えば、店舗装置50及び50は、NFC(Near Field Communication)規格等に対応する通信機能を備える情報処理装置である。例えば、ユーザU01は、ユーザ端末10を店舗装置50及び50の上に置いたり、かざしたりすることにより、店舗装置50及び50とユーザ端末10との通信を確立させることができる。なお、店舗装置50及び50を区別する必要のない場合には、単に「店舗装置50」と表記する。
また、ユーザ端末10、店舗装置50及び50は、サービスから提供される特典に関する情報を管理するサーバ装置である管理サーバ100(図1における図示は省略する)と通信可能であるものとする。例えば、ユーザ端末10は、管理サーバ100から特典に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、第2のサービスにおいて所定の特典を享受する権利をユーザU01に付与する処理を実行する。
例えば図1において、店舗60及び宿泊施設70は、いずれかの施設を利用したユーザが、次にいずれかの施設のサービスを利用した場合に、当該ユーザに所定の特典を提供する取り決めを行っているものとする。例えば、店舗60は、宿泊施設70に宿泊したユーザがその後店舗60を利用する場合には、店舗60の飲食代金から値引きがなされる特典を提供するものとする。このような特典を提供する場合、一般的には、宿泊施設70は、ユーザが宿泊をしたことを示す証明書(例えば、宿泊施設70の領収書など)を発行する。ユーザは、発行された証明書を店舗60で提示することにより、特典の提供を受けることができる。この場合、ユーザは、宿泊施設70の領収書を所有することによって、自身が特典を受け得る属性が付与されたユーザであると証明することができる。
しかしながら、上記のような手法で特典を提供する場合、ユーザは、先に宿泊施設70を利用した履歴がなければ、店舗60で特典を受けることができない。例えば、店舗60を利用したユーザが、店舗60を利用したその日に宿泊施設70に偶然宿泊することになったとしても、本来店舗60で受けることのできたはずの特典を受けることができない。このように、特典を受けるための何らかの属性(この例の場合、宿泊施設70に宿泊したことによって店舗60において割引という特典を受け得るユーザであるという属性)をユーザに付与し、かかる属性を判定要素として特典をユーザに提供する場合、属性を付与するタイミングによってはユーザに特典を提供できないことがある。すなわち、サービス側にとっては、ユーザがサービスを利用した順序によって特典を提供できたりできなかったりするため、特典を提供することにより集客力を高めたり、宣伝効果を向上させたりすることが難しい場合がある。また、ユーザ側にとっては、本来受け取れるはずであった特典を取り逃がすという問題が生じる場合がある。
そこで、本願に係る付与プログラムを実行するユーザ端末10は、以下に説明する処理によって、ユーザに対して柔軟な特典付与を行う。例えば、ユーザ端末10は、サービスを利用した利用履歴を取得するとともに、特典を受けるための属性をユーザに付与する条件を柔軟に判定することにより、ユーザがサービスを利用する順序を気にすることなくユーザに特典が提供されるような、属性の付与処理を行う。以下、図1を用いて、ユーザ端末10が実行する処理の流れについて説明する。なお、図1は、ユーザU01がユーザ端末10を携帯しながら、店舗60や宿泊施設70を順に利用する状況を模した図である。
まず、ユーザ端末10を所有するユーザU01が、店舗60を利用したものとする(ステップS01)。例えば、ユーザU01は、店舗60で食事をしたり、商品を購入したりといった形態で、店舗60というサービスを利用とする。このとき、ユーザ端末10は、店舗に備えられる店舗装置50と通信を行う。
具体的には、店舗装置50は、利用履歴として、ユーザU01が店舗60を利用した際の利用日時や、支払額や、購入した商品(例えば、注文した料理等)等を対応付けた情報をユーザ端末10に送信する。例えば、ユーザU01は、ユーザ端末10を店舗装置50にかざすことにより、店舗装置50が送信した利用履歴をユーザ端末10に受信させることができる。なお、店舗60をユーザU01が利用したことを示す利用履歴は、種々の態様の情報であってよい。例えば、ユーザ端末10が仮想通貨のやり取りを行うウォレット機能を有する場合には、ユーザ端末10は、仮想通貨のやり取りを利用履歴として取得してもよい。
ユーザ端末10は、店舗装置50を介して、店舗60における利用履歴を読み取る。なお、店舗装置50は、ユーザ端末10に送信する利用履歴に関して、店舗60側が管理する秘密鍵K10を用いて署名を行うものとする。かかる処理は、既知の公開鍵方式の暗号処理に準じるものでよい。すなわち、店舗60側が管理する秘密鍵K10によって署名された利用履歴は、店舗60もしくは店舗60と関連するサービス(図1の例では、宿泊施設70)が発行する公開鍵を用いて復号されなければ(例えば、改竄等がなされていることにより暗号学的に検証されなければ)、その利用履歴は使用することができないものとする。このようにして、ユーザ端末10は、秘密鍵K10で署名された利用履歴を取得する(ステップS02)。
そして、ユーザ端末10は、店舗60が管理する秘密鍵K10で署名された利用履歴をユーザ端末10内部(ユーザ端末10が備える記憶部)に格納する(ステップS03)。その後、ユーザU01は、店舗60から宿泊施設70に移動し、宿泊施設70を利用するものとする(ステップS04)。
宿泊施設70において、ユーザU01は、例えばチェックインの際に、ユーザ端末10を宿泊施設70に備えられた店舗装置50にかざす。ユーザ端末10と通信した店舗装置50は、ユーザ端末10から利用履歴を読み出す。なお、ユーザ端末10は、店舗装置50との通信を介して(もしくは、管理サーバ100との通信を介して)、宿泊施設70が店舗60と連動した特典の提供を行っているという情報や、宿泊施設70で特典を享受する権利(属性)をユーザU01が付与されるための条件等の情報を取得してもよい。
ここで、ユーザ端末10は、ユーザ端末10内部に格納していた利用履歴を検証する(ステップS05)。例えば、ユーザ端末10は、秘密鍵K10と対応する公開鍵である公開鍵K11を店舗装置50から受信する。ユーザ端末10は、受信した公開鍵K11を用いて、店舗60において取得した利用履歴を検証する。言い換えれば、ユーザ端末10は、公開鍵K11を用いて、秘密鍵K10で署名された利用履歴を検証(復号)する。これにより、ユーザ端末10は、ユーザ端末10内部に格納された利用履歴が、真に店舗60から取得された利用履歴であることを確認することができる。なお、かかる検証処理は、ユーザ端末10から利用履歴を受信した店舗装置50によって実行されてもよい。
そして、ユーザ端末10は、ユーザU01が宿泊施設70を利用する場合に、取得していた店舗60における利用履歴と、宿泊施設70において特典を享受するための条件を照合し、ユーザU01が特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。図1の例では、宿泊施設70において特典を受け得る条件は、店舗60において所定額以上の利用があったことを証明する利用履歴をユーザ端末10が有することであったものとする。そして、ユーザ端末10に格納された利用履歴は、当該条件を満たすものであったものとする。
この場合、ユーザ端末10は、判定結果に基づいて、宿泊施設70において特典を享受する権利をユーザU01に付与する(ステップS06)。言い換えれば、ユーザ端末10は、宿泊施設70において特典を享受する権利を有するユーザであるという属性をユーザU01に付与する。そして、ユーザU01は、付与された属性に基づいて特典の提供を受ける。例えば、ユーザU01は、宿泊施設70における宿泊料金の割引という特典を受ける。
このように、実施形態に係るユーザ端末10は、ユーザU01が第1のサービス(図1では、店舗60)を利用したことを示す利用履歴を取得する。そして、ユーザ端末10は、ユーザU01が第2のサービス(図1では、宿泊施設70)を利用する場合に、取得されたユーザU01の利用履歴に基づいて、ユーザU01が第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。さらに、ユーザ端末10は、判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利をユーザU01に付与する。
すなわち、実施形態に係るユーザ端末10は、第1のサービスの利用履歴をユーザ端末10の記憶部内に保持することにより、第2のサービス利用時に第1のサービスの利用履歴を参照することができる。そして、ユーザ端末10は、保持しておいた利用履歴が、特典を得るための条件に合致する場合に、ユーザU01が特典を受け得るユーザであるという属性を付与する。なお、図1の例では、第1のサービスを店舗60と仮定し、第2のサービスを宿泊施設70と仮定したが、ユーザU01がサービスを利用する順序は逆であってもよい。すなわち、ユーザ端末10は、ユーザU01が宿泊施設70を利用した利用履歴に基づいて、店舗60において特典を享受する権利をユーザU01に付与してもよい。また、図1で示したように、ユーザ端末10は、各サービスにおける利用履歴に関して、電子署名等を利用した検証手段を用いてもよい。ユーザ端末10は、サービスによって検証された(すなわち、サービス側が真であると認証した)利用履歴を用いて条件の判定を行うことで、不正な行為によって特典を得ようとするユーザを排除することができる。
このように、ユーザ端末10は、過去にサービスを利用した履歴を端末内部で保持し、処理に応じて参照することにより、ユーザU01がサービスを利用した順序に関わらず、ユーザU01が特典を享受できる権利の付与処理を行う。すなわち、ユーザ端末10は、サービスを利用する順序に関わらない動的な判定を行うことができる。これにより、ユーザ端末10は、ユーザU01に対して柔軟な特典付与を行うことができる。
このことは、上記で示した「第1のサービス」や「第2のサービス」は説明の便宜上の区別であり、ユーザU01は、必ずしも第1のサービスと第2のサービスとを順番に利用することを要しないことを意味する。例えば、ユーザU01は、店舗60を利用した後に宿泊施設70を利用したという利用履歴に応じて、「店舗60で過去に支払った額から割引を受ける」という特典を受け得る。具体的には、ユーザU01は、クレジットカードや電子マネーを利用して店舗60で支払い手続を済ませていた場合には、決済時において支払額を割り引く特典を享受したり、既に支払っていた一部の額のキャッシュバックを受けるといった特典を享受したりし得る。このように、実施形態に係るユーザ端末10によれば、第2のサービス利用時において条件が満たされた場合に、「過去に利用した第1のサービスから提供される特典」を享受する権利をユーザU01に付与することも可能である。言い換えれば、ユーザ端末10によれば、第2のサービスの利用が第1のサービスの後であったとしても、遡及的に、第1のサービスが提供する特典を享受する権利をユーザU01に付与することができる。
また、第1のサービスと第2のサービスとは、同一のサービスであってもよい。例えば、ユーザU01は、店舗60を所定回数以上利用したという履歴に基づいて、店舗60において特典を享受し得る権利の付与を受けてもよい。
また、図1では説明を簡略化するため、第1のサービスと第2のサービスがそれぞれ一つのサービスである例を示しているが(図1の例では、店舗60と宿泊施設70とが対応する)、第1のサービスや第2のサービスは複数であってもよい。例えば、ユーザ端末10は、ユーザU01が宿泊施設70を利用する場合に、店舗60と、店舗60とは異なる所定店舗という2つのサービスを利用したという利用履歴に基づいて、ユーザU01に特典を享受する権利を付与してもよい。また、ユーザ端末10は、複数のサービスにおける利用履歴を組み合わせた条件を判定してもよい。具体的には、ユーザ端末10は、「店舗60において1000円以上の利用」と「店舗60とは異なる任意の店舗を5回以上利用」といった条件を判定するようにしてもよい。このように、ユーザ端末10は、特典を受けるための明示的な1つのサービス利用(具体的には、宿泊施設70を利用した場合)の際に特典を受けるのではなく、例えばユーザU01の一連の過去の利用履歴を総合した情報や、それらを判定するための条件に基づいて、ユーザU01が特典を享受するための権利を付与するようにしてもよい。
なお、ユーザ端末10は、利用した全てのサービスの利用履歴を付与処理に用いることを要しない。例えば、ユーザU01は、特定のサービスの利用履歴については、特典を享受する権利を付与する付与処理に用いられることを拒否することができる。すなわち、ユーザ端末10は、ユーザU01が所望する利用履歴のみを用いて付与処理を行うようにしてもよい。かかる構成によって、ユーザ端末10は、ユーザU01が選択した利用履歴のみを用いて処理を行うといった、柔軟な付与処理を行うことができる。また、ユーザ端末10は、利用履歴のログデータそのものを常に保持することを要さない。例えば、ユーザ端末10は、所定のサーバに格納される利用履歴のログデータへのポインタ(参照情報)を保持してもよい。その場合、ユーザ端末10は、必要に応じて、そのポインタの示すサーバの格納場所にアクセスし、ログデータを取り出す処理を行う。あるいは、ユーザ端末10は、利用履歴のログデータそのものではなく、所定の属性(権利)を有することを証明する情報を保持していたり、または、その証明する情報に係るポインタを保持していたりしてもよい。
また、図1に示した例では、ユーザU01が現実世界におけるサービス(オフラインにおけるサービス)を利用する例を示した。しかし、ユーザU01が利用するサービスは、通信ネットワーク上において提供されるサービス、いわゆるオンラインサービスであってもよい。
〔2.付与システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係るユーザ端末10が含まれる付与システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る付与システム1の構成例を示す図である。図2に例示するように、実施形態に係る付与システム1には、ユーザ端末10と、ユーザが利用する装置と、ユーザ端末10と、店舗装置50と、管理サーバ100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
ユーザ端末10は、図1で示したスマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理端末である。また、ユーザ端末10には、眼鏡型や時計型の情報処理端末であるウェアラブルデバイス(wearable device)も含まれる。さらに、ユーザ端末10には、情報処理機能を有する種々のスマート機器が含まれてもよい。例えば、ユーザ端末10には、TV(Television)や冷蔵庫、掃除機などのスマート家電や、自動車などのスマートビークル(Smart vehicle)や、ドローン(drone)、家庭用ロボットなどが含まれてもよい。
ユーザ端末10は、ユーザによる操作や、ユーザ端末10が有する機能に応じて、ユーザ端末10及びユーザ端末10を利用するユーザのコンテキスト(context)を示すためのコンテキスト情報を取得可能である。例えば、ユーザ端末10は、内蔵された各種センサにより、位置、加速度、温度、重力、回転(角速度)、照度、地磁気、圧力、近接、湿度、回転ベクトルといった、種々の物理量をコンテキスト情報として取得する。また、ユーザ端末10は、内蔵する通信機能を利用して、各種装置との接続状況等のコンテキスト情報を取得してもよい。
また、ユーザ端末10は、所定のアクセスポイントへの接続や、GPS(Global Positioning System)等を利用して、自装置の位置情報をコンテキスト情報として取得してもよい。例えば、ユーザ端末10は、店舗60でサービスを受けたことを証明するための情報として、サービス利用時点で、ユーザ端末10が店舗60に対応する位置に所在したことを示す位置情報を取得するようにしてもよい。
店舗装置50は、サービスを提供する店舗や施設に備えられる情報処理装置である。例えば、店舗装置50は、ユーザ端末10が保持する利用履歴を読み出したり、サービスをユーザ端末10が利用したことを示す情報をユーザ端末10に送信したりする処理を行う。店舗装置50は、例えば、NFC規格でユーザ端末10と通信可能な端末リーダーのような装置として実現されるが、その他にも、デスクトップPCやサーバなどの種々の形態によって実現されてもよい。また、店舗装置50は、管理サーバと継続的に通信を行い、各サービスで提供する特典をユーザに提供するための条件を示す条件情報や、各サービスで特典がどのユーザ端末10に提供されたかを示す情報等を送受信するようにしてもよい。
管理サーバ100は、各サービス及び各サービスが提供する特典に関する情報を管理するサーバ装置である。例えば、管理サーバ100は、どのような条件が達成された場合に、どのような特典をユーザが得ることができるかを設定した特典情報を管理する。また、管理サーバ100は、ユーザ端末10や店舗装置50と通信し、かかる特典情報をユーザ端末10や店舗装置50に提供するようにしてもよい。また、管理サーバ100は、ユーザ端末10や店舗装置50と通信し、サービスが利用された利用履歴や、特典を享受するための権利が付与されたユーザに関する情報や、特典が提供されたユーザ端末10に関する情報等を、ユーザ端末10や店舗装置50と相互に共有するようにしてもよい。
〔3.ユーザ端末の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係るユーザ端末10の構成について説明する。図3は、実施形態に係るユーザ端末10の構成例を示す図である。図3に示すように、ユーザ端末10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、検知部14と、記憶部15と、制御部16とを有する。
(通信部11について)
通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、店舗装置50や、ユーザ端末10や、管理サーバ100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
(入力部12及び表示部13について)
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、ユーザ端末10に備えられた操作キー等によって実現される。表示部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、表示部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、ユーザ端末10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12の一部と表示部13とは一体化される。
(検知部14について)
検知部14は、ユーザ端末10に関する各種情報を検知する。具体的には、検知部14は、ユーザ端末10に対するユーザの操作や、ユーザ端末10の所在する位置情報や、ユーザ端末10と接続されている機器に関する情報や、ユーザ端末10における環境等を検知する。図3に示す例では、検知部14は、操作検知部141と、位置検知部142と、外部装置検知部143と、環境検知部144とを有する。
(操作検知部141について)
操作検知部141は、ユーザ端末10に対するユーザの操作を検知する。例えば、操作検知部141は、入力部12に入力された情報に基づいて、ユーザの操作を検知する。すなわち、操作検知部141は、入力部12に画面をタッチする操作の入力があったことや、音声の入力があったこと等を検知する。また、操作検知部141は、ユーザによって所定のアプリが起動されたことを検知してもよい。かかるアプリがユーザ端末10内の撮像装置を動作させるアプリである場合、操作検知部141は、ユーザによって撮像機能が利用されていることを検知する。また、操作検知部141は、ユーザ端末10内に備えられた加速度センサやジャイロセンサ等で検知されたデータに基づき、ユーザ端末10自体が動かされているといった操作を検知してもよい。
(位置検知部142について)
位置検知部142は、ユーザ端末10の現在位置を検知する。具体的には、位置検知部142は、GPS衛星から送出される電波を受信し、受信した電波に基づいてユーザ端末10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。
位置検知部142は、種々の手法により位置情報を取得することができる。例えば、ユーザ端末10が駅改札や商店等で使用される非接触型ICカードと同等の機能を備えている場合(もしくは、ユーザ端末10が非接触型ICカードの履歴を読み取る機能を備えている場合)、ユーザ端末10によって駅での乗車料金の決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。位置検知部142は、かかる情報を検知し、位置情報として取得する。また、位置検知部142は、ユーザ端末10が特定のアクセスポイントと通信を行う際には、アクセスポイントから取得可能な位置情報を検知してもよい。また、位置情報は、ユーザ端末10が備える光学式センサや、赤外線センサや、磁気センサ等によって取得されてもよい。
(外部装置検知部143について)
外部装置検知部143は、ユーザ端末10に接続される外部装置を検知する。例えば、外部装置検知部143は、外部装置との相互の通信パケットのやり取りなどに基づいて、外部装置を検知する。そして、外部装置検知部143は、検知した外部装置をユーザ端末10と接続される端末として認識する。また、外部装置検知部143は、外部装置との接続の種類を検知してもよい。例えば、外部装置検知部143は、外部装置と有線で接続されているか、無線通信で接続されているかを検知する。また、外部装置検知部143は、無線通信で用いられている通信方式等を検知してもよい。また、外部装置検知部143は、外部装置が発する電波を検知する電波センサや、電磁波を検知する電磁波センサ等によって取得される情報に基づいて、外部装置を検知してもよい。
(環境検知部144について)
環境検知部144は、ユーザ端末10における環境を検知する。具体的には、環境検知部144は、ユーザ端末10に備えられた各種センサや機能を利用し、ユーザ端末10の周囲の環境に関する情報を検知する。例えば、環境検知部144は、ユーザ端末10の周囲の音を収集するマイクロフォンや、ユーザ端末10の周囲の照度を検知する照度センサや、ユーザ端末10の物理的な動きを検知する加速度センサ(又は、ジャイロセンサなど)や、ユーザ端末10の周囲の湿度を検知する湿度センサや、ユーザ端末10の所在位置における磁場を検知する地磁気センサ等を利用する。そして、環境検知部144は、各種センサを用いて、種々の情報を検知する。例えば、環境検知部144は、ユーザ端末10の周囲における騒音レベルや、ユーザ端末10の周囲がユーザの虹彩を撮像に適する照度であるか等を検知する。さらに、環境検知部144は、カメラで撮影された写真や映像に基づいて周囲の環境情報を検知してもよい。
(記憶部15について)
記憶部15は、各種情報を記憶する。記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、実施形態に係る記憶部15は、利用履歴テーブル151と、特典情報テーブル152といったデータテーブルを有する。
(利用履歴テーブル151について)
利用履歴テーブル151は、サービスの利用履歴を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る利用履歴テーブル151の一例を示す。図4は、実施形態に係る利用履歴テーブル151の一例を示す図である。図4に示した例では、利用履歴テーブル151は、「利用履歴ID」、「取得日時」、「利用情報」、「サービス」、「内容」、「署名」、「検証」、「使用許可」といった項目を有する。
「利用履歴ID」は、利用履歴テーブル151に格納される利用履歴を識別する識別情報である。なお、識別情報は、説明で用いる参照符号と一致するものとする。例えば、利用履歴ID「A01」によって識別される利用履歴は、利用履歴A01を示す。
「取得日時」は、利用履歴が取得された日時を示す。「利用情報」は、利用履歴に含まれる情報を示す。「サービス」は、ユーザが利用したサービスの名称を示す。「利用内容」は、利用履歴として取得されたサービスの利用内容を示す。利用内容は、例えば、「商品購入」など、支払い情報としてログが残る内容であれば、そのログが利用内容として記憶される。また、ユーザが観光施設を訪れた場合など、何らかの商品の購入などのログが残らない場合には、ユーザ端末10は、当該施設を訪れたことを示す位置情報を、支払い情報などのログに代替する情報として記憶するようにしてもよい。
「署名」は、利用履歴に署名される際に用いられた鍵情報を示す。「検証」は、署名を検証するために用いられる鍵情報を示す。「使用許可」は、利用履歴を付与処理等に用いることをユーザが許可したか否かという情報を示す。例えば、利用履歴に対応する使用許可が「1」であれば、ユーザから許可されたことを示し、付与処理等に用いることのできる利用履歴であることを示す。一方、利用履歴に対応する使用許可が「0」であれば、ユーザから許可されていないことを示し、付与処理等に用いることのできない利用履歴であることを示す。
すなわち、図4に示した情報の一例では、利用履歴ID「A01」によって識別される利用履歴A01は、「2016年10月1日 12:00」に取得された情報であることを示している。また、利用履歴A01における利用情報は、サービスが「店舗60」から提供されたものであり、利用内容は「商品購入」であり、署名は「秘密鍵K10」を用いて付されたものであり、署名の検証には「公開鍵K11」が用いられることを示している。また、利用履歴A01は、ユーザから付与処理等に用いることを「許可された」利用履歴であることを示している。
なお、図4の例において、利用内容の項目には、「商品購入」や、「宿泊」や、「入場記録(位置情報)」といった情報が記憶されることを示している。この場合、ユーザ端末10は、利用履歴として、単に「商品購入」や、「宿泊」や、「入場記録(位置情報)」等を記憶するのみならず、例えば、ユーザが各サービスにおいて支払った金額や、購入した商品の商品名や、宿泊施設に宿泊した泊数や、サービスを利用した際のコンテキスト情報(例えば、位置情報や、店舗装置50との通信情報等)等を記憶してもよい。
(特典情報テーブル152について)
特典情報テーブル152は、ユーザが受け得る特典に関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係る特典情報テーブル152の一例を示す。図5は、実施形態に係る特典情報テーブル152の一例を示す図である。図5に示した例では、特典情報テーブル152は、「特典ID」、「特典情報」、「設定期間」、「サービス」、「属性付与条件」、「特典内容」といった項目を有する。
「特典ID」は、特典を識別する識別情報を示す。「特典情報」は、特典の内容や、特典を受けるための条件等、特典に関して設定された情報を示す。「設定期間」は、ユーザが特典を受け得る期間を示す。「サービス」は、ユーザに特典を提供するサービスの名称を示す。
「属性付与条件」は、ユーザがサービスを受け得るための属性を付与されるために満たすべき条件を示す。「特典内容」は、サービス側からユーザに提供される特典の内容を示す。
すなわち、図5に示した情報の一例では、特典ID「B01」によって識別される特典B01は、特典情報として、設定期間が「2016年9月1日から2016年10月30日」であり、特典を提供するサービスの名称が「店舗60」や「宿泊施設70」であり、属性付与条件が「商品購入」や「宿泊」であり、特典内容が「200円割引」であることを示している。
(制御部16について)
制御部16は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、ユーザ端末10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る付与プログラム)がRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部16は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。例えば、取得部162が実行する処理は、付与プログラムがユーザ端末10に実行させる取得手順により実現される。すなわち、以下で説明する取得部162が実行する処理は、付与プログラムがユーザ端末10に実行させる取得手順と読み替えてもよい。このことは、他の処理部に関しても同様である。
図3に示すように、制御部16は、受信部161と、取得部162と、選択部163と、判定部164と、付与部165と、送信部166とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部16の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(受信部161について)
受信部161は、各種情報を受信する。例えば、受信部161は、店舗装置50や管理サーバ100から送信される特典情報等を受信する。受信部161は、受信した情報を制御部16の各処理部へ送る。また、受信部161は、受信した情報を記憶部15に格納する。
(取得部162について)
取得部162は、各種情報を取得する。例えば、取得部162は、ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する。この場合、取得部162は、第1のサービスによって署名が付された利用履歴を取得するようにしてもよい。例えば、取得部162は、第1のサービス利用時に、第1のサービスが備える店舗装置50からNFC規格による通信等を介して、ユーザが第1のサービスを利用した際の利用履歴を取得する。
なお、取得部162は、NFC規格等による通信によらず、種々の態様で利用履歴を取得してもよい。例えば、店舗装置50は、第1のサービスが発行した領収書やレシートに2次元コードを付し、かかる2次元コードに署名を行うようにしてもよい。そして、ユーザ端末10は、例えば検知部14が有するカメラ機能等を用いて、2次元コードに含まれる情報を取り込むことにより、第1のサービスにおける利用履歴を取得してもよい。
また、取得部162は、第1のサービスや第2のサービスが利用される際のユーザ端末10におけるコンテキスト情報を取得してもよい。具体的には、取得部162は、コンテキスト情報として、ユーザ端末10によって検知される環境情報や、ユーザ端末10自体のデバイス情報、ユーザ端末10を利用するユーザに関するユーザ情報、ユーザ端末10と通信する外部装置に関する情報等を取得する。
取得部162は、ユーザ端末10によって検知されるコンテキスト情報として、例えば、ユーザ端末10が所在する位置を示す位置情報、ユーザ端末10の周囲の温度、湿度情報、環境光の強さを示す光情報、ユーザ端末10の周囲の騒音レベルを示す音情報等を取得する。また、取得部162は、ユーザ端末10が備えるカメラで撮影された写真や映像に基づいて、ユーザ端末10の周囲の環境情報を取得してもよい。例えば、取得部162は、カメラで撮影された画像情報や、画像情報に含まれる位置情報、撮影された日時等に基づいて、ユーザ端末10の周囲の環境情報を取得する。
また、取得部162は、ユーザ端末10と通信する外部装置に関する情報として、ユーザ端末10と相互の通信状態にある外部装置を識別する情報や、確立している通信の種類や周波数帯域等を取得してもよい。
(選択部163について)
選択部163は、取得部162によって取得された利用履歴のうち、判定部164による判定処理に用いる利用履歴を選択する。具体的には、選択部163は、入力部12を介して、ユーザ端末10を利用するユーザから判定処理に用いる利用履歴の指定を受け付けることにより、判定処理に用いる利用履歴を選択する。
また、選択部163は、利用履歴そのものではなく、ユーザが利用したサービスのカテゴリの指定を受け付けてもよい。例えば、選択部163は、飲食や雑貨等の購買に関するカテゴリに属するサービスの利用履歴については許可し、宿泊に関するカテゴリに属するサービスの利用履歴については許可しない、などの選択をユーザから受け付ける。
選択部163は、選択した利用履歴を特定し、利用履歴テーブル151に格納されたデータを適宜更新する。
(判定部164について)
判定部164は、ユーザが第2のサービスを利用する場合に、取得部162によって取得されたユーザの利用履歴と、所定の特典を享受するための条件とに基づいて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。
例えば、判定部164は、第1のサービスによって署名が付された利用履歴であって、第1のサービスに対応する公開鍵によって検証される利用履歴を用いて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。これにより、判定部164は、真のデータであると第1のサービスが認めた利用履歴のみを用いて判定処理を行うことができるため、不正に特典を得ようとするユーザを排除した処理を行うことができる。
また、判定部164は、ユーザが第2のサービスを利用することに先立って、ユーザが利用することで所定の特典を享受するための条件を満たすことになる第2のサービスが存在するか否かを判定してもよい。例えば、判定部164は、店舗60を利用した後に宿泊施設70を利用することにより特典を得られるという特典情報を特典情報テーブル152から参照したとする。この場合、判定部164は、ユーザが店舗60を利用した時点で、その後に宿泊施設70を利用した場合にユーザが特典を受け得るユーザであると判定するようにしてもよい。これにより、例えば後述する付与部165は、ユーザが宿泊施設70を訪れることで特典を受ける権利を有することをユーザに提示する処理等を行うことが可能となる。なお、判定部164は、特典を提供するサービスが複数存在する場合には、ユーザが受け得る特典が最も有用と判定されるサービスから順に提示するような処理を行ってもよい。例えば、判定部164は、最も割引率の高い特典を提供するサービスを優先的にユーザに提示するようにしてもよい。
また、判定部164は、ユーザの行動履歴を示すログデータに基づいて、ユーザが第1のサービスを利用したこと、もしくは、利用した内容を推定することにより、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定してもよい。具体的には、判定部164は、ユーザが第1のサービスを利用したと際の購入履歴等を店舗装置50から得られずとも、例えば所定時間以上の間、店舗60に滞在していたという位置情報を示すログデータを取得部162が取得していた場合、かかる位置情報に基づいて、ユーザが第1のサービスを利用したと推定してもよい。あるいは、判定部164は、明確に利用履歴を得ることのできない施設(例えば、店舗装置50を有しない観光施設や公園など)であっても、ユーザが当該施設を訪れたことを示す位置情報がログデータとして取得されていれば、ユーザが当該施設を利用したユーザであると推定し、判定処理を行うようにしてもよい。また、判定部164は、位置情報等に限られず、検知部14が検知可能な情報であれば、いずれの情報を用いて推定処理を行ってもよい。また、判定部164は、推定に用いるログデータをサービスの利用履歴として対応付けるための定義データ(例えば、所定時間以上店舗60に滞在していたログデータがあれば、ユーザが店舗60を利用していたと推定することを定義付けるデータなど)を管理サーバ100や店舗装置50から取得していてもよい。
また、判定部164は、取得部162によって取得された利用履歴のうち、ユーザによって選択された利用履歴を使用して、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。具体的には、判定部164は、選択部163によって選択された利用履歴を用いて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。これにより、判定部164は、ユーザが望まない個人情報(利用履歴)を用いて処理を行うことを防止できる。
また、判定部164は、取得部162によって取得された利用履歴のうち、ユーザによって選択されたカテゴリに属する第1のサービスにおける利用履歴を利用して、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定してもよい。このように、判定部164は、サービスのカテゴリ別にユーザが選択した利用履歴を用いて処理を行ってもよい。かかる構成によっても、判定部164は、ユーザが望まない個人情報(利用履歴)を用いて処理を行うことを防止できる。
(付与部165について)
付与部165は、判定部164によって判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する。言い換えれば、付与部165は、第1のサービスの利用履歴に基づいて、第2のサービスから提供される所定の特典を享受する権利(属性)をユーザに付与する。
なお、付与部165は、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する処理に先立ち、所定の特典の内容等をユーザに提示する処理を行ってもよい。例えば、付与部165は、判定部164によってユーザが利用することで所定の特典を享受するための条件を満たすことになる第2のサービスが存在すると判定された場合に、第2のサービスに関する情報をユーザに提示してもよい。具体的には、付与部165は、特典情報テーブル152や、管理サーバ100から取得した情報に基づいて、第1のサービスを利用したユーザが、この後にどのような行動をとることによって特典を受け得るか、あるいは、特典を提供するサービスの名称などの情報を、画面(ユーザ端末10に係る表示部13)に表示させることにより、ユーザに情報を提示する。
また、付与部165は、判定部164によってユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすと判定された場合に、所定の特典を享受するか否かの選択をユーザに要求し、ユーザが要求に応じた場合に、所定の特典を享受する権利をユーザに付与するようにしてもよい。例えば、ユーザによっては、所定の特典を享受する権利を付与されることを望まない場合がある。このため、付与部165は、所定の特典を享受する権利を付与されることをユーザが所望するか否かを選択させ、選択結果に基づいて、所定の特典を享受する権利を付与する処理を実行するようにしてもよい。
(送信部166について)
送信部166は、各種情報を送信する。例えば、送信部166は、取得部162によって取得された利用履歴を店舗装置50に送信する。また、送信部166は、特典情報等を取得するためのリクエストを管理サーバ100に送信する。送信部166は、ユーザの操作に応じてリクエストを送信してもよいし、定期的(例えば1時間ごとなど)に管理サーバ100と通信を行い、特典情報等を取得し、情報を更新するようにしてもよい。
〔4.処理手順〕
次に、図6及び図7を用いて、実施形態に係るユーザ端末10による処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(1)である。図6では、ユーザ端末10が第1のサービスに関する利用履歴を取得し、格納する処理の手順について説明する。
図6に示すように、ユーザ端末10に係る取得部162は、第1のサービスの利用情報を取得する(ステップS101)。そして、取得部162は、取得した情報を第1のサービスにおける利用履歴として利用履歴テーブル151に格納する(ステップS102)。
続いて、選択部163は、取得された利用履歴が、判定処理等に使用可能な利用履歴として選択されたか否かを判定する(ステップS103)。利用可能と選択された場合(ステップS103;Yes)、選択部163は、当該利用履歴を判定処理に使用するデータとして記録する(ステップS104)。
一方、使用可能と選択されなかった場合(ステップS103;No)、選択部163は、当該利用履歴を判定処理に使用しないデータとして記録する(ステップS105)。
次に、図7を用いて、実施形態に係るユーザ端末10による付与処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャート(2)である。
図7に示すように、ユーザ端末10に係る判定部164は、ユーザによる第2のサービスの利用を検知したか否かを判定する(ステップS201)。第2のサービスの利用を検知しない場合には(ステップS201;No)、判定部164は、検知するまで待機する。
一方、第2のサービスの利用を検知した場合には(ステップS201;Yes)、判定部164は、格納されていた第1のサービスの利用履歴が真であることが検証されたか否かを判定する(ステップS202)。
格納されていた第1のサービスの利用履歴が真であることが検証された場合(ステップS202;Yes)、さらに判定部164は、検証された利用履歴が特典情報に設定された条件を満たすか否かを判定する(ステップS203)。
検証された利用履歴が特典情報に設定された条件を満たす場合(ステップS203;Yes)、付与部165は、第2のサービスにおいて特典を享受する権利をユーザに付与する(ステップS204)。
一方、格納されていた第1のサービスの利用履歴が真であることが検証されない場合(ステップS202;No)や、格納されていた利用履歴が特典情報に設定された条件を満たさない場合(ステップS203;No)には、付与部165は、第2のサービスにおいて特典を享受する権利をユーザに付与しない(ステップS205)。この場合、付与部165は、ユーザ端末10の画面を介して、現時点でユーザが保持する利用履歴では特典を享受する権利が得られない旨をユーザに通知する等の処理を行ってもよい。
〔5.変形例〕
上述したユーザ端末10を含む付与システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、付与システム1の他の実施形態について説明する。
〔5−1.管理サーバで動作する付与プログラム〕
上記実施形態では、実施形態に係る付与プログラムが、ユーザ端末10内で動作することによって付与処理を実現する例を示した。ここで、付与プログラムは、管理サーバ100で動作し、上述してきた付与処理を実現するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末10は、管理サーバ100のクライアントとして機能する。この点について、図8を用いて説明する。
図8は、変形例に係る付与処理の一例を示す図である。図8では、管理サーバ100内で動作する付与プログラムによって、ユーザ端末10を利用するユーザU01に、所定の特典を享受する権利が付与される処理の一例を示している。
図8に示す例では、ユーザ端末10を利用するユーザU01が第1のサービスである店舗60を利用した場合には、店舗装置50を介して、ユーザU01の利用履歴が管理サーバ100に送信される(ステップS21)。
管理サーバ100は、取得した利用履歴をユーザ端末10及びユーザU01と対応付けて記憶部120内に格納する(ステップS22)。そして、管理サーバ100は、例えばユーザ端末10で動作するアプリを介して、ユーザU01が利用した利用履歴をユーザU01が閲覧可能なように表示する。
ユーザU01は、表示された利用履歴のうち、管理サーバ100が付与処理等に用いる情報として、許可する情報(利用履歴)を選択する(ステップS23)。例えば、ユーザU01は、ユーザ端末10に表示された画面上において、店舗60で商品を購入したという利用履歴が付与処理に用いられることを許可することを選択する。
その後、ユーザU01は、第2のサービスとして宿泊施設70を利用したとする。このとき、ユーザU01は、宿泊施設70においてユーザ端末10を店舗装置50にかざす。店舗装置50は、管理サーバ100に対して、ユーザ端末10を利用するユーザU01の利用履歴を問い合わせる。管理サーバ100は、ユーザU01から許可された利用履歴を第2のサービス(宿泊施設70)に提示する(ステップS24)。
店舗装置50は、管理サーバ100から提示されたユーザU01の利用履歴を検証し、ユーザU01が店舗60を利用したという利用履歴が間違いのないものであることを確認する。これを受けて、管理サーバ100は、当該利用履歴が、店舗60及び宿泊施設70が提供する特典に設定された条件を満たすか否かを判定する。そして、管理サーバ100は、当該利用履歴が条件を満たすと判定した場合、特典を享受する権利をユーザU01に付与する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、ユーザ端末10のみならず、管理サーバ100内で動作してもよい。そして、付与プログラムは、管理サーバ100で動作する場合であっても、ユーザ端末10で動作する場合と同様の処理を行うことができる。
次に、図9を用いて、管理サーバ100内で付与プログラムが動作する場合の管理サーバ100の構成例を示す。図9は、変形例に係る管理サーバ100の構成例を示す図である。
図9に示すように、管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、管理サーバ100は、管理サーバ100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
図9に示す各処理部は、図3に示したユーザ端末10の各処理部に対応するものとする。すなわち、通信部110は、通信部11と対応する。また、記憶部120は記憶部15と対応し、利用履歴記憶部121は利用履歴テーブル151と対応し、特典情報記憶部122は特典情報テーブル152に対応する。また、制御部130の各処理部は、ユーザ端末10に係る制御部16の各処理部に対応する。すなわち、受信部131は受信部161と対応し、取得部132は取得部162と対応し、選択部133は選択部163と対応し、判定部134は判定部164と対応し、付与部135は付与部165と対応し、送信部136は送信部166と対応する。
〔5−2.他のユーザの利用履歴の使用〕
上記実施形態では、第1のサービスを利用するユーザと、第2のサービスを利用するユーザとが同一である例を示した。すなわち、第1のサービスの利用履歴を格納するユーザ端末10と、第2のサービスを利用する際に利用履歴が読み出されるユーザ端末10とが同一である例を示した。ここで、上記実施形態に係る付与処理は、異なる端末間で共有される利用履歴を使用して行われてもよい。
例えば、第1のサービスをユーザU01が利用したとする。そして、ユーザU01は、実施形態に係る付与プログラム(例えば、所定のアプリとして実現される)を介して、利用履歴を共有するユーザを設定しているものとする。例えば、ユーザU01は、自身の家族や友人と利用履歴を共有しているものとする。
この場合、利用履歴を共有するユーザであるユーザU01の家族や友人が第2のサービスを利用した場合、ユーザU01の店舗60における利用履歴に基づいて、ユーザU01の家族や友人が特典を享受できるよう、ユーザ端末10(この場合には、ユーザU01の家族や友人が利用する他の端末でもよい)は、ユーザU01の家族や友人に特典を享受する権利を付与する処理を行う。例えば、ユーザU01が利用するユーザ端末10と、ユーザU01の家族や友人が利用する端末とは、管理サーバ100や店舗装置50を介して、互いに利用履歴を共有するとともに、特典を享受する権利の付与を相互に行うことができる。
すなわち、ユーザ端末10は、第1のサービスを利用したユーザ(ここでは、ユーザU01)とは異なるユーザである第2のユーザ(ここでは、ユーザU01の家族や友人)が第2のサービスを利用する場合に、第1のサービスを利用したユーザの利用履歴を利用して、第2のユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。そして、ユーザ端末10は、判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利を第2のユーザに付与するようにしてもよい。
このように、ユーザ端末10は、所定の特典を享受する権利を、実際の利用履歴を有するユーザとは異なるユーザに付与するといった、柔軟な処理を行うことができる。これにより、ユーザ端末10は、ユーザ間のサービスの利用を促進させるなどの効果を奏することができる。
〔5−3.付与プログラム〕
上述のように、実施形態に係る付与プログラムは、ユーザ端末10内にインストールされるアプリとして実現されてもよい。この場合、当該アプリをインストールしたユーザ間で利用履歴の共有や、所定の特典を享受する権利の共有などを行うことにより、付与プラグラムは、ユーザに対してより柔軟な特典付与を行うことができる。
〔5−4.処理の分散〕
上記実施形態では、ユーザ端末10に格納された利用履歴を検証する処理や、利用履歴が条件に合致しているかを判定する処理や、所定の特典を享受する権利を付与する処理をユーザ端末10(すなわち、付与プログラム)が実行する例を示した。しかし、これらの処理は、店舗装置50や管理サーバ100に分散されて実行されてもよい。
例えば、ユーザ端末10に格納された利用履歴を検証する処理は、第2のサービスに備えられた店舗装置50が有する公開鍵を用いて、第1のサービスの利用履歴に付された署名を復号することにより行われてもよい。この場合、ユーザ端末10は、復号(検証)の結果を店舗装置50から受信することで、検証処理に代えることができる。また、利用履歴と条件とが合致するかを判定する処理や、所定の特典を享受する権利を付与する処理についても、店舗装置50によって実行されてもよい。この場合も、ユーザ端末10は、店舗装置50による処理結果を受信することにより、上述した判定処理や付与処理に代えることができる。
〔5−5.ユーザ端末の構成〕
上記実施形態では、ユーザ端末10の構成例について図3を用いて説明した。しかし、ユーザ端末10は、図3で例示した全ての処理部を備えることを必ずしも要しない。例えば、ユーザ端末10は、表示部13や検知部14を必ずしも備えていなくてもよい。また、ユーザ端末10は、2以上の機器に分離されて図3を示す構成が実現されてもよい。例えば、ユーザ端末10は、少なくとも検知部14を有する検知装置と、少なくとも通信部11を有する通信装置とが分離された構成を有する、2台以上の機器により実現されてもよい。
〔5−6.利用履歴の選択〕
上記実施形態では、ユーザは、利用履歴を判定処理や付与処理に用いるか否かを選択することを示した。ここで、ユーザは、利用履歴の選択をより詳細に実行してもよい。例えば、ユーザは、第2のサービスのカテゴリを指定し、指定されたカテゴリのサービスに対しては利用を許可し、指定されないカテゴリのサービスに対しては利用を許可しない、などの設定を選択してもよい。また、ユーザ端末10は、事前に許可を選択させるのみならず、例えば利用履歴を処理に使用するタイミングで、ユーザに許可を促す通知を画面上に表示させるなどの処理を行ってもよい。
〔5−7.特典の通知〕
ユーザ端末10は、種々の態様を用いて、特典を得るタイミングが存在することをユーザに通知するようにしてもよい。例えば、ユーザ端末10は、位置情報を随時取得しておき、店舗60を利用したユーザが宿泊施設70の近傍に来た場合に、「ここに宿泊すると割引があります」といった、広告や宣伝に類するような通知を行ってもよい。
〔5−8.連鎖的な特典〕
上記実施形態では、ユーザ端末10は、ユーザが第2のサービスを利用した場合に、第1のサービスを既に利用していたという利用履歴に基づいて、第1のサービスもしくは第2のサービスに関する特典を享受し得るか否かを判定することを説明した。ここで、ユーザ端末10は、既に第1のサービスもしくは第2のサービスに関する特典を享受し得ると判定されたユーザが、さらに第3のサービスを利用した場合に、第1、第2及び第3のサービスの利用履歴に基づいて、さらに第1、第2もしくは第3のサービスに関する特典を享受し得るか否かを判定してもよい。すなわち、ユーザ端末10は、ユーザの利用履歴に基づいて、連鎖的に生じ得る特典に関する判定処理を行ってもよい。
具体的には、ユーザは、店舗60を利用した後に、宿泊施設70を利用したことによって、店舗60で支払った支払額の割引を受けるという特典を享受する権利が付与されたものとする。その後、ユーザは、店舗60や宿泊施設70のグループ企業が管理する店舗80(図示は省略する)を利用したものとする。そして、ユーザ端末10は、特典情報として、「店舗60等の属するグループ企業のサービスの複数利用」に基づいて、「過去のグループのサービスに対する特典」を受け得ることが設定された情報を有しているものとする。
この場合、ユーザ端末10は、ユーザの利用履歴に基づいて、ユーザによるグループ企業のサービスの複数利用という条件が満たされたか否かを判定する。そして、ユーザ端末10は、ユーザの店舗80の利用によって上記条件が満たされた場合には、過去の店舗60や宿泊施設70の利用に対する利用額が割引されるといった特典を享受する権利をユーザに付与する。いわば、ユーザ端末10は、ユーザの一連の利用履歴を参照することにより、一連の利用履歴によって連鎖的に発生するような特典に関する条件を判定することができる。例えば、ユーザは、第1のサービスの支払額を1割引するという特典を既に受けていた状態で第3のサービスを利用したことにより、第1のサービスの支払額を2割引にするという、より大きな特典を享受する権利を得るということが可能となる。
このように、ユーザ端末10は、ユーザが第3のサービスを利用したことを示す利用履歴をさらに取得し、取得された第3のサービスの利用履歴が追加されたことにより、ユーザが既に権利を付与されている所定の特典に関する内容の変更が生じるか否かを判定する。そして、ユーザ端末10は、判定された結果に基づいて、ユーザが既に権利を付与されていた所定の特典から内容の変更が生じた後の特典(一例としては、支払額から1割引という内容の特典であったものが、支払額から2割引という内容へと変更された後の特典)を享受する権利をユーザに付与してもよい。これにより、ユーザ端末10は、連鎖的に発生するような特典についての権利をユーザに付与するなど、柔軟な権利付与を行うことができる。
なお、ユーザ端末10は、一連の利用履歴として、サービスの利用頻度や利用額に応じて連鎖的に発生する特典を適宜調整するような設定のある特典情報を取得してもよい。これにより、ユーザ端末10は、例えば、比較的利用頻度や利用額の多いユーザ(サービスにとっての優良顧客)については、連鎖的な利用があった場合には他のユーザよりも割引を多くするなどの特典を享受する権利を付与するといった処理を行うことができる。
〔5−9.特典情報〕
ユーザ端末10(あるいは管理サーバ100)は、種々の態様によって条件が設定された特典情報を用いて処理を行ってもよい。例えば、特典情報に設定される属性付与条件として、「店舗60を利用」といった具体的な条件ではなく、「(特典を提供するサービスと何らかの関係のある施設において)任意の商品を購入」のように、幅のある条件が設定されてもよい。例えば、ユーザ端末10は、所定の薬局および所定のドラッグストアでのサービスの利用を、ともに「医薬品の購入」として捉えることができる。そして、ユーザ端末10は、これらの利用履歴を有するユーザを、「2店舗以上で医薬品を購入した利用履歴」を有するユーザとして、特典情報に設定された条件を判定してもよい。このように、ユーザ端末10は、幅のある条件が設定された特典情報を用いることにより、様々な利用履歴を有するユーザに対して柔軟に特典を付与することができる。また、ユーザ端末10は、ユーザの具体的な行動を処理に用いないことにより、不要なユーザのプライバシー情報を開示せずに、適切な特典付与処理を実行することができる。
〔5−10.特典情報や公開鍵の管理〕
上記実施形態では、ユーザ端末10は、管理サーバ100から特典情報を受信したり、店舗装置50から公開鍵を受信したりすることを示した。しかし、ユーザ端末10は、必ずしも管理サーバ100や店舗装置50から特典情報や公開鍵を受信することを要しない。例えば、ユーザ端末10は、ネットワークを介して所定のサーバから特典情報や公開鍵を受信してもよい。また、ユーザ端末10は、サービス側との契約により、特典情報や公開鍵を自装置で管理するようにしてもよい。この場合、ユーザ端末10は、管理サーバ100等のサーバと問い合わせを行わずとも、上記実施形態で説明した付与処理を行うことができる。また、利用履歴や特典情報に関して、ユーザ端末10は、利用履歴そのものを保持せずに、利用履歴や属性情報に関するメタデータ(たとえば、ヘビーユーザであることを示すフラグなど)を保持しておいてもよい。この場合、ユーザ端末10、あるいは店舗装置50は、例えば上記メタデータに基づいて特典情報を取得するための特典情報取得手段を備えていてもよい。具体的には、店舗装置50は、ユーザが宿泊施設70等にチェックインする際に、上記メタデータに該当する特典があると判断できれば、それに応じた特典を提供し、一方、上記メタデータに該当する特典が不明な場合には、上記メタデータをキーとして、管理サーバ100等に特典情報要求を行い、特典情報を取得する。すなわち、ユーザ端末10や店舗装置50は、ユーザの利用履歴に応じて、動的に特典情報を取得したり、利用したりする手段を有していてもよい。
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図3に示した選択部163と判定部164とは統合されてもよい。また、例えば、記憶部15に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた記憶装置に記憶されてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ユーザ端末10が、第1のサービスにおける利用履歴を取得する取得処理と、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する判定処理と、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する付与処理とを行う例を示した。しかし、上述したユーザ端末10は、取得処理を行う取得装置と、判定処理を行う判定装置と、付与処理を行う付与装置に分離されてもよい。この場合、例えば、実施形態に係るユーザ端末10による処理は、取得装置と、判定装置と、付与装置といった各装置を有する付与システム1によって実現される。
また、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る付与装置は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、付与装置がユーザ端末10である場合を例に挙げて説明する。図10は、付与装置の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るユーザ端末10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラム(例えば、実施形態に係る付与プログラム)を実行することにより、制御部16の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部15内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る付与プログラムは、取得手順と、判定手順と、付与手順とをコンピュータ(例えば、ユーザ端末10や管理サーバ100)に実行させる。取得手順は、ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する。判定手順は、ユーザが第2のサービスを利用する場合に、取得手順によって取得されたユーザの利用履歴と、第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。付与手順は、判定手順によって判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、第1のサービスの利用履歴を保持し、当該利用履歴が条件に合致する場合に、ユーザが特典を受け得るユーザであるという属性を付与する。具体的には、付与プログラムによれば、ユーザがいずれのサービスを先に利用しようとも、保持された利用履歴に基づいてユーザに属性を付与することができるため、サービスの利用順序に関わらず、特典を受け得るユーザであるという属性を付与することができる。すなわち、付与プログラムは、ユーザに対して柔軟な特典付与を行うことができる。
また、取得手順は、第1のサービスによって署名が付された利用履歴を取得する。判定手順は、第1のサービスによって署名が付された利用履歴であって、第1のサービスに対応する公開鍵によって検証される利用履歴を用いて、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、電子署名等を利用した検証手段を用いて利用履歴を判定してもよい。これにより、付与プログラムは、不正な行為によって特典を得ようとするユーザを排除することができる。
また、判定手順は、ユーザが第2のサービスを利用することに先立って、ユーザが利用することで所定の特典を享受するための条件を満たすことになる第2のサービスが存在するか否かを判定する。付与手順は、判定手順によってユーザが利用することで所定の特典を享受するための条件を満たすことになる第2のサービスが存在すると判定された場合に、第2のサービスに関する情報をユーザに提示する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、ユーザに属性を付与するのみならず、属性を付与する機会があることをユーザに通知(提示)する処理を実行してもよい。これにより、付与プログラムは、サービスを利用して特典を得ようとするユーザへの動機付けを行うことができる。
また付与手順は、判定手順によってユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすと判定された場合に、所定の特典を享受するか否かの選択をユーザに要求し、ユーザが要求に応じた場合に、所定の特典を享受する権利をユーザに付与する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、所定の特典を享受する属性を得るか否かをユーザによって選択させてもよい。すなわち、付与プログラムによれば、ユーザは自身が所望する特典のみを享受し、所望しない特典については享受しないなどの選択を行うことができる。すなわち、付与プログラムは、ユーザに対して柔軟な特典付与を行うことができる。
また、判定手順は、ユーザの行動履歴を示すログデータに基づいて、ユーザが第1のサービスを利用したこと、もしくは、利用した内容を推定することにより、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、サービス側から得られる利用履歴のみならず、ユーザ端末10により取得されるログデータ等を用いて、サービスの利用を推定する処理を行ってもよい。これにより、付与プログラムは、特典を得られるユーザの幅を広げたり、ユーザが意識せずともユーザに特典を享受させたりといった、ユーザビリティに優れた付与処理を行うことができる。
また、判定手順は、取得手順によって取得された利用履歴のうち、ユーザによって選択された利用履歴を使用して、ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、処理に用いるデータ(利用履歴)をユーザによって選択させてもよい。これにより、付与プログラムは、ユーザが外部に流出させたくない利用履歴については処理に用いないなどの調整を行うことができるので、利便性の高い処理を行いつつ、かつ個人情報を保護することができる。
また、判定手順は、取得手順によって取得された利用履歴のうち、ユーザによって選択されたカテゴリに属する第1のサービスにおける利用履歴を利用して、ユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、サービスのカテゴリに基づいて、使用するデータを取捨選択してもよい。これにより、付与プログラムは、ユーザ側が一つ一つの利用履歴の使用許可を判断するような手間を発生させないため、ユーザの負担を軽減させることができる。
また、取得手順は、ユーザが第3のサービスを利用したことを示す利用履歴をさらに取得する。判定手順は、取得手順によって取得された第3のサービスの利用履歴が追加されたことにより、ユーザが既に権利を付与されている所定の特典に関する内容の変更が生じるか否かを判定する。付与手順は、判定手順によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典から内容の変更が生じた後の特典を享受する権利をユーザに付与する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、新たなサービスの利用履歴を取得した場合には、一連の利用履歴の連鎖によって、ユーザがさらに追加の特典を享受し得るか否かを判定してもよい。これにより、ユーザ端末10は、連鎖的に発生するような特典についての権利をユーザに付与するなど、柔軟な権利付与を行うことができる。
また、判定手順は、第1のサービスを利用したユーザとは異なるユーザである第2のユーザが第2のサービスを利用する場合に、ユーザの利用履歴を利用して、第2のユーザが所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する。付与手順は、判定手順によって判定された結果に基づいて、所定の特典を享受する権利を第2のユーザに付与する。
このように、実施形態に係る付与プログラムは、第1のサービスを利用したユーザと、第2のサービスにおいて特典を享受するユーザとが異なる場合であっても、上述した付与処理を行うことができる。これにより、付与プログラムは、特典を享受する権利を得るユーザの幅を広げたり、互いの利用履歴の共有を広めたりすることで、サービスの利用を増大させ、サービスに関する経済を活性化させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 付与システム
10 ユーザ端末
11 通信部
12 入力部
13 表示部
14 検知部
15 記憶部
151 利用履歴テーブル
152 特典情報テーブル
16 制御部
161 受信部
162 取得部
163 選択部
164 判定部
165 付与部
166 送信部
50 店舗装置
60 店舗
70 宿泊施設
100 管理サーバ

Claims (11)

  1. ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する取得手順と、
    前記ユーザが第2のサービスを利用する場合に、前記取得手順によって取得された当該ユーザの利用履歴と、前記第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
    前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典を享受する権利を前記ユーザに付与する付与手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする付与プログラム。
  2. 前記取得手順は、
    前記第1のサービスによって署名が付された利用履歴を取得し、
    前記判定手順は、
    前記第1のサービスによって署名が付された利用履歴であって、当該第1のサービスに対応する公開鍵によって検証される利用履歴を用いて、前記ユーザが前記所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の付与プログラム。
  3. 前記判定手順は、
    前記ユーザが前記第2のサービスを利用することに先立って、当該ユーザが利用することで当該所定の特典を享受するための条件を満たすことになる前記第2のサービスが存在するか否かを判定し、
    前記付与手順は、
    前記判定手順によって前記ユーザが利用することで前記所定の特典を享受するための条件を満たすことになる前記第2のサービスが存在すると判定された場合に、当該第2のサービスに関する情報をユーザに提示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の付与プログラム。
  4. 前記付与手順は、
    前記判定手順によって前記ユーザが前記所定の特典を享受するための条件を満たすと判定された場合に、当該所定の特典を享受するか否かの選択を前記ユーザに要求し、当該ユーザが要求に応じた場合に、当該所定の特典を享受する権利を当該ユーザに付与する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  5. 前記判定手順は、
    前記ユーザの行動履歴を示すログデータに基づいて、当該ユーザが前記第1のサービスを利用したこと、もしくは、利用した内容を推定することにより、前記ユーザが前記所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  6. 前記判定手順は、
    前記取得手順によって取得された利用履歴のうち、前記ユーザによって選択された利用履歴を使用して、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  7. 前記判定手順は、
    前記取得手順によって取得された利用履歴のうち、前記ユーザによって選択されたカテゴリに属する第1のサービスにおける利用履歴を利用して、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  8. 前記取得手順は、
    前記ユーザが第3のサービスを利用したことを示す利用履歴をさらに取得し、
    前記判定手順は、
    前記取得手順によって取得された前記第3のサービスの利用履歴が追加されたことにより、前記ユーザが既に権利を付与されている所定の特典に関する内容の変更が生じるか否かを判定し、
    前記付与手順は、
    前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典から内容の変更が生じた後の特典を享受する権利を前記ユーザに付与する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  9. 前記判定手順は、
    前記第1のサービスを利用したユーザとは異なるユーザである第2のユーザが前記第2のサービスを利用する場合に、前記ユーザの利用履歴を利用して、当該第2のユーザが前記所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定し、
    前記付与手順は、
    前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典を享受する権利を前記第2のユーザに付与する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の付与プログラム。
  10. ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する取得部と、
    前記ユーザが第2のサービスを利用する場合に、前記取得部によって取得された当該ユーザの利用履歴と、前記第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典を享受する権利を前記ユーザに付与する付与部と、
    を備えたことを特徴とする付与装置。
  11. コンピュータが実行する付与方法であって、
    ユーザが第1のサービスを利用したことを示す利用履歴を取得する取得工程と、
    前記ユーザが第2のサービスを利用する場合に、前記取得工程によって取得された当該ユーザの利用履歴と、前記第1のサービス又は第2のサービスに関する所定の特典を享受するための条件とに基づいて、当該ユーザが当該所定の特典を享受するための条件を満たすか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程によって判定された結果に基づいて、前記所定の特典を享受する権利を前記ユーザに付与する付与工程と、
    を含んだことを特徴とする付与方法。
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