JP2018066690A - 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心 - Google Patents

燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心 Download PDF

Info

Publication number
JP2018066690A
JP2018066690A JP2016206520A JP2016206520A JP2018066690A JP 2018066690 A JP2018066690 A JP 2018066690A JP 2016206520 A JP2016206520 A JP 2016206520A JP 2016206520 A JP2016206520 A JP 2016206520A JP 2018066690 A JP2018066690 A JP 2018066690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
region
core
fuel assembly
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016206520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6726596B2 (ja
Inventor
順一 三輪
Junichi Miwa
順一 三輪
岳 光安
Takeshi Mitsuyasu
岳 光安
道隆 小野
Michitaka Ono
道隆 小野
哲士 日野
Tetsushi Hino
哲士 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2016206520A priority Critical patent/JP6726596B2/ja
Priority to PCT/JP2017/037125 priority patent/WO2018074341A1/ja
Publication of JP2018066690A publication Critical patent/JP2018066690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6726596B2 publication Critical patent/JP6726596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/02Fuel elements
    • G21C3/28Fuel elements with fissile or breeder material in solid form within a non-active casing
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C3/00Reactor fuel elements and their assemblies; Selection of substances for use as reactor fuel elements
    • G21C3/30Assemblies of a number of fuel elements in the form of a rigid unit
    • G21C3/32Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements
    • G21C3/326Bundles of parallel pin-, rod-, or tube-shaped fuel elements comprising fuel elements of different composition; comprising, in addition to the fuel elements, other pin-, rod-, or tube-shaped elements, e.g. control rods, grid support rods, fertile rods, poison rods or dummy rods
    • G21C3/328Relative disposition of the elements in the bundle lattice
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C5/00Moderator or core structure; Selection of materials for use as moderator
    • G21C5/18Moderator or core structure; Selection of materials for use as moderator characterised by the provision of more than one active zone
    • G21C5/20Moderator or core structure; Selection of materials for use as moderator characterised by the provision of more than one active zone wherein one zone contains fissile material and another zone contains breeder material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】
運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心を提供する。
【解決手段】
沸騰水型原子の炉心22に正方格子状に装荷される燃料集合体1は、炉心22が定格出力で運転されている状態で軸方向に高出力の燃料領域12及び低出力のブランケット領域(13,14)を備え、炉心22が定格出力で運転されている状態で、チャンネルボックス2内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比が0.6以上2.1以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体1の低出力のブランケット領域(13,14)は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう超ウラン核種を劣化ウラン酸化物に富化されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心に関する。
現在運転中の燃料集合体及び十字型制御棒を装荷している沸騰水型原子炉において燃料集合体内の燃料棒を三角格子稠密に配置するとともに、運転中にチャンネルボックス内でボイドを発生させることによって中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉(以下、低減速スペクトル沸騰水型原子炉と称する)が提唱されている。
低減速スペクトル沸騰水型原子炉は液体ナトリウムを冷却材とする高速炉と同様にプルトニウム燃料を装荷した燃料領域と劣化ウラン燃料を装荷したブランケット領域を配置した高転換炉とすることができる。
しかしながら、低減速スペクトル沸騰水型原子炉では中性子スペクトルの硬化のため、冷却材である水(冷却水)の炉心流量が減少しチャンネルボックス内のボイド率が上昇した際に投入される反応度であるボイド反応度係数の負の絶対値が減少するという課題がある。原子炉の安全な運転のためにはボイド反応度係数の負を維持する必要がある。
このような低減速スペクトル沸騰水型原子炉でボイド反応度係数を低減する技術として、例えば、特許文献1に記載される技術が提案されている。特許文献1では、ブランケット領域に低プルトニウム富化度燃料を配する低濃度領域を設けるとともに、このブランケット領域に中性子吸収材を配置することで、ボイド率増加時の中性子吸収量を増大させて、ボイド反応度係数をより負にしている。具体的には、燃料集合体の横断面(水平断面)内において、低濃度領域に、ボロン10(B10)の濃度を高めた濃縮ボロンを中性子吸収材として、分散配置する構成が開示されている。
特開2000−241582号公報
しかしながら、特許文献1に記載される構成では、低プルトニウム富化度燃料のブランケット領域(低濃度領域)に配置される中性子吸収材はボイド率増加時のみならず、通常運転時においても中性子を吸収しており、そのため沸騰水型原子炉の炉心を臨界にするための核分裂性物質量を増加させるためにプルトニウム富化度を高くする必要があり、中性子経済性が悪化する懸念がある。そのため、特許文献1では中性子吸収材が配置される低プルトニウム富化度燃料のブランケット領域を軸方向において短尺化すべきとしており、これでは、ボイド反応度係数の改善が不十分となる。
そこで、本発明は、運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心を提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃料集合体は、沸騰水型原子の炉心に正方格子状に装荷される燃料集合体であって、前記燃料集合体は、炉心が定格出力で運転されている状態で軸方向に高出力の燃料領域及び低出力のブランケット領域を備え、炉心が定格出力で運転されている状態で、前記燃料集合体のチャンネルボックス内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比が0.6以上2.1以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体の前記低出力のブランケット領域は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう前記超ウラン核種が劣化ウラン酸化物に富化されていることを特徴とする。
また、本発明に係る沸騰水型原子炉の炉心は、正方格子状に複数体の燃料集合体が装荷される沸騰水型原子炉の炉心であって、前記燃料集合体は、炉心が定格出力で運転されている状態で軸方向に高出力の燃料領域及び低出力のブランケット領域を備え、炉心が定格出力で運転されている状態で、前記燃料集合体のチャンネルボックス内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比が0.6以上2.1以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体の前記低出力のブランケット領域は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう前記超ウラン核種が劣化ウラン酸化物に富化されていることを特徴とする。
本発明によれば、運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1の燃料集合体の軸方向における概略構成及び当該燃料集合体のA−A断面矢視図(横断面図)である。 図1に示す燃料集合体が複数体装荷される沸騰水型原子炉の炉心の横断面図(水平断面図)である。 図2に示す炉心を有する改良型沸騰水型原子炉の概略構成図である。 H/HMが1.8の第1内部ブランケット領域の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 H/HMが1.2の第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 燃焼度ゼロの第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)におけるH/HMに対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 燃焼度15GWd/tの第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)におけるH/HMに対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 H/HMが0.6の第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 第1内部ブランケット領域及び第2内部ブランケット領域のプルトニウム239富化度に対する、沸騰水型原子炉のボイド反応度係数の変化を示すグラフである。 本発明の他の実施例に係る実施例2の燃料集合体の横断面図(水平断面図)である。 H/HMが1.8の第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。
本明細書において、本発明に係る燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心が適用される沸騰水型原子炉とは、再循環ポンプを備え冷却材として水(冷却水)を原子炉圧力容器外へ通流し再び原子炉圧力容器内のダウンカマへ流入させることで冷却水を循環させる通常の沸騰水型原子炉(Boiling Water Reactor:BWR)、インターナルポンプを備え冷却水を原子炉圧力容器内で循環させる改良型沸騰水型原子炉(Advanced Boiling Water Reactor:ABWR)、チムニによる冷却水の自然循環方式を用いることで、BWRにおける再循環ポンプ、ABWRにおけるインターナルポンプを不要とする高経済性単純化沸騰水型原子炉(Economic Simplified Boiling Water Reactor:ESBWR)等を含む。以下では、本発明に係る燃料集合体が装荷される炉心を有する沸騰水型原子炉として、ABWRを一例に説明する。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
以下、本実施例では872体の燃料集合体を炉心に装荷する改良型沸騰水型原子炉(ABWR)を対象に説明するが、上述のように、本発明に係る燃料集合体は、横断面十字状の制御棒(十字型制御棒)を装荷する燃料集合体の体数が異なる他の沸騰水型原子炉にもて適用可能である。
先ず、沸騰水型原子炉の一例として、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)について説明する。図3は、改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の概略構成図である。図3に示すように、本実施例の燃料集合体(詳細後述する)が装荷される炉心を備える改良型沸騰水型原子炉20は、原子炉圧力容器21内に円筒状の炉心シュラウド26が設けられ、炉心シュラウド26内に、複数体の燃料集合体(図示せず)が装荷された炉心22が設置されている。また、原子炉圧力容器21内には、炉心22を覆うシュラウドヘッド30、シュラウドヘッド30に取り付けられ上方へと延伸する気水分離器28、及び気水分離器28の上方に配される蒸気乾燥器29が設けられている。
上部格子板24が、シュラウドヘッド30の下方で炉心シュラウド26内に配され、炉心シュラウド26に取り付けられて炉心22の上端部に位置している。炉心支持板23が、炉心22の下端部に位置して炉心シュラウド26内に配され、炉心シュラウド26に設置されている。また、複数の燃料支持金具25が炉心支持板23に設置されている。
また、原子炉圧力容器21内には、燃料集合体の核反応を制御するため炉心22へ複数の横断面十字状の制御棒(図示せず)を挿入可能とする制御棒案内管32が設けられている。原子炉圧力容器21の底部より下方に設置された制御棒駆動機構ハウジング(図示せず)内に制御棒駆動機構33を備え、制御棒は制御棒駆動機構33に連結されている。
原子炉圧力容器21の底部である下鏡34に、その下方より原子炉圧力容器21の内部へ貫通するよう複数のインターナルポンプ31が設置されている。複数のインターナルポンプ31は、複数の制御棒案内管32の最外周部より外側であって、環状に相互に所定の間隔にて離間し、複数台配されている。これにより、インターナルポンプ31は、制御棒案内管32等と干渉することはない。そして、各インターナルポンプ31のインペラが、円筒状の炉心シュラウド26と原子炉圧力容器21の内面との間に形成される環状のダウンカマ27内に位置付けられている。原子炉圧力容器21内の冷却材である水(冷却水)は、各インターナルポンプ31のインペラにより、ダウンカマ27を介して、下鏡34側から炉心22へ供給される。炉心22内に流入する冷却水は、燃料集合体(図示せず)の核反応により加熱され気液二相流となり、気水分離器28へ流入する。気水分離器28を通流する気液二相流は、湿分を含む蒸気(気相)と水(液相)に分離され、液相は再び冷却水としてダウンカマ27へ降下する。一方、蒸気(気相)は、蒸気乾燥器29へと導入され湿分が除去された後、主蒸気配管35を介してタービン(図示せず)へ供給される。復水器等を介して給水配管36より原子炉圧力容器21内に流入する冷却水は、ダウンカマ27内を下方へと通流する(降下する)。このように、インターナルポンプ31は、炉心22で発生する熱を効率良く冷却するため、冷却水を炉心22へ強制循環させる。
次に、炉心22に装荷される本実施例の燃料集合体及び炉心22の構造について説明する。図1は、本実施例の燃料集合体の軸方向における概略構成及び当該燃料集合体のA−A断面矢視図(横断面図)であり、図2は、図1に示す燃料集合体が複数体装荷される沸騰水型原子炉の炉心の横断面図(水平断面図)である。
図1の右図に示すように、燃料集合体1は、横断面(水平断面)が正方形のチャンネルボックス2の内部に243本の外径7.2mm、間隙1.5mmで燃料棒3を三角稠密配置している。なお、各燃料棒3は上下両端部を上部タイプレート及び下部タイプレート(図示せず)にて、また、燃料棒3の途中を軸方向に一定間隔で離間する燃料スペーサー(図示せず)によって保持されている。チャンネルボックス2の外側には飽和水であるギャップ水領域4と十字型制御棒(横断面十字状の制御棒)5が挿入されている。十字型制御5の上半分は、冷却水である軽水より減速能が小さい物質である炭素で構成されたフォロアー部を設けている。また、十字型制御棒5の反対側(燃料集合体1を挟み十字型制御棒5と対向する側)には、冷却水である軽水より減速能が小さい物質である炭素を封入した水排除板6を設置している。以上の構成により、燃料集合体1内を通流する冷却水を少なくして、炉心22内の中性子スペクトルを硬化した(高エネルギー側にシフトした)低減速スペクトル沸騰水型炉を実現している。
図1の左図に示すように、燃料集合体1は燃料有効長さ180cmで、軸方向構成として、定格出力運転時に炉心22の平均線出力密度以上の出力を有する高出力の燃料領域12と炉心22の平均線出力密度以下の出力を有する低出力の上部ブランケット11、第1内部ブランケット領域13、第2内部ブランケット領域14が、交互に配置されている。換言すれば、冷却水の流れの方向に沿って上流側(燃料集合体1の軸方向における下側)に第1内部ブランケット領域13が、また、冷却水の流れの方向に沿って下流側(燃料集合体1の軸方向における上側)に第2内部ブランケット領域14が、燃料領域12を介して配置されている。燃料棒3は、劣化ウランの酸化物或いは劣化ウランに核分裂プルトニウムを含む超ウラン核種を富化した混合酸化物(以下、MOX燃料と称する)のペレット(図示せず)を被覆管(図示せず)に充填している。
図2は、図1に示す燃料集合体1が複数体装荷される改良型沸騰水型原子炉(ABWR)の炉心22の横断面図(水平断面図)である。図2に示すように、炉心22に872体の燃料集合体1が正方格子状に装荷されており、最外周に配される複数体の燃料集合体1を除き、相互に隣接する4体の燃料集合体1は、十字型制御棒5を囲むよう炉心22に装荷されている。上述の図1の右図に示した燃料集合体1の横断面図(水平断面図)は、上記4体の燃料集合体の内の1体の燃料集合体1を示している。図1の右図に示すように、横断面(水平断面)が正方形のチャンネルボックス2を構成する1つの角部で接続する2辺が、十字型制御棒5の2本のブレードと僅かな間隙を介して対向するよう炉心22に装荷されている。一方、上記1つの角部に対し対角線上に位置する他の角部で接続する2辺は、横断面(水平断面)がL字状の水排除板6を構成する2辺と僅かな間隙を介して対向するよう炉心22に装荷されている。
次に図4から図9により図1に示した本実施例の燃料集合体1の作用について説明する。図4は、図1の左図に示す第1内部ブランケット領域13について、チャンネルボックス2内の定格出力時の平均ボイド率を、図1の右図に示す横断面を二次元体系で燃焼させたときの燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。第1内部ブランケット領域13の定格出力で運転されている状態で、燃焼度ゼロにおけるチャンネルボックス2内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比(以下、H/HMと称する)は1.8である。図4において、曲線aは、ブランケットに通常用いられている劣化ウラン酸化物の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。また、曲線bは、核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%のMOX燃料の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。曲線cは、核分裂性プルトニウム富化度1.1wt%であり、プルトニウム239富化度0.9wt%のMOX燃料の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。ここで核分裂性プルトニウム富化度とは、ウラン核種と超ウラン核種の合計重量に占める核分裂性プルトニウム(プルトニウム239とプルトニウム241の合計)の重量割合のことであり、プルトニウム239富化度とは、ウラン核種と超ウラン核種の合計重量に占めるプルトニウム239の重量割合のことである。
図5は、図1の左図に示す第2内部ブランケット領域14について、チャンネルボックス2内の定格出力時の平均ボイド率を、図1の右図に示す横断面を二次元体系で燃焼させたときの燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。第2内部ブランケット領域14の定格出力で運転されている状態で、燃焼度ゼロにおけるチャンネルボックス2内のH/HMは1.2である。図5において、曲線aは、ブランケットに通常用いられている劣化ウラン酸化物の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。また、曲線bは、燃焼度ゼロにおいて、核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%の組成を有するMOX燃料の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。曲線cは、燃焼度ゼロにおいて、核分裂性プルトニウム富化度1.1wt%であり、プルトニウム239富化度0.9wt%の組成を有するMOX燃料の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。
定格出力で運転時、冷却と中性子減速機能を有する水(冷却水)が燃料棒3の間を、図1の左図に示す燃料集合体1の下部から上部に向けて流れているので、第1内部ブランケット領域13のチャンネルボックス2内のH/HMは、第2内部ブランケット領域14のチャンネルボックス2内のH/HMより大きい。劣化ウラン酸化物をブランケットとして用いる曲線aは、燃焼度ゼロの時点でボイド反応度係数は大きく、燃焼に伴い急激に負となる。これに対し、図4及び図5に示すように。低富化度MOX燃料(核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%のMOX燃料)の曲線b、及び低富化度MOX燃料(核分裂性プルトニウム富化度1.1wt%であり、プルトニウム239富化度0.9wt%のMOX燃料)の曲線cは、燃焼によるボイド反応度係数の変化が小さい。第1内部ブランケット領域13(図4)及び第2内部ブランケット領域14(図5)では、ボイド反応度係数にプルトニウム239の核分裂、捕獲が大きく寄与する。劣化ウラン酸化物をブランケットとして用いる曲線aは燃焼度ゼロでプルトニウム239はゼロであり、プルトニウム239の生成によりボイド反応度係数が負となる。一方、曲線b及び曲線cの低富化度MOX燃料は燃焼初期からプルトニウム239を含有しているため、ボイド反応度係数は劣化ウラン酸化物をブランケットとして用いる曲線aより負である。MOX燃料でも燃焼によりプルトニウム239が蓄積していくが、同時に、中性子スペクトルが硬くなり(高エネルギー側にシフトし)、また、ボイド反応度係数正に寄与するプルトニウム240が蓄積するのでボイド反応度係数の減少は緩やかである。チャンネルボックス2内のH/HMが小さくなり中性子スペクトルが硬くなるに従い、ボイド反応度係数を正側にする核種の寄与が大きくなるため、図5では、プルトニウム239富化度0.9wt%の曲線cはプルトニウム239富化度0.3%の曲線bよりボイド係数がより正側になるが、燃焼の初期では劣化ウラン酸化物をブランケットとして用いる曲線aより負である。
図6は、第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)においてチャンネルボックス2内のH/HMを0.6から2.1まで変化させたときの燃焼度ゼロにおけるボイド反応度係数を示している。すなわち、燃焼度ゼロの第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)におけるH/HMに対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。図7は、第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)においてチャンネルボックス2内のH/HMを0.6から2.1まで変化させたときの燃焼度15GWd/tにおけるボイド反応度係数を示している。すなわち、燃焼度15GWd/tの第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)におけるH/HMに対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。燃焼度度15GWd/tは、第2内部ブランケット領域14の運転サイクル末期における平均燃焼度である。図6及び図7における曲線aは、燃焼度ゼロにおいてブランケットに通常用いられている劣化ウラン酸化物であり、曲線bは、燃焼度ゼロにおいて核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%の組成を有するMOX燃料、曲線cは、燃焼度ゼロにおいて核分裂性プルトニウム富化度1.1wt%であり、プルトニウム239富化度0.9wt%の組成を有するMOX燃料である。燃焼度ゼロの図6では、劣化ウラン酸化物をブランケットして用いる曲線aは、プルトニウム239が蓄積していないため、低富化度MOX燃料の曲線b及び曲線c共に曲線aよりボイド反応度係数がより負である。これに対し、燃焼が進んだ図7では低富化度MOX燃料の曲線cは、H/HMを0.6以上2.1以下の全域において、劣化ウラン酸化物をブランケットとして用いる曲線aよりボイド反応度係数が悪化する。
内部ブランケット領域(第1内部ブランケット領域13、第2内部ブランケット領域14)のチャンネルボックス2内のH/HMを2.1より大きくするためにはボイド率を減らすのみならず、燃料棒3を細径化し、冷却水の領域を増やす必要があり転換比が悪化する。一方、チャンネルボックス2内のH/HMを0.6より小さくして中性子スペクトルをより硬くすると、図5より限りなく燃焼度ゼロに近い点、すなわち、燃焼直後を除いて、MOX燃料は劣化ウラン酸化物よりボイド反応度係数が悪化する。
図8は、第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)について、燃焼度ゼロにおけるチャンネルボックス2内のH/HMを0.6とし、チャンネルボックス2内の定格出力時の平均ボイド率を、図1の右図に示す横断面を二次元体系で燃焼させた時の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。すなわち、H/HMが0.6の第2内部ブランケット領域14の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。図8において、曲線aは、燃焼度ゼロにおいてブランケットに通常用いられている劣化ウラン酸化物であり、曲線bは、燃焼度ゼロにおいて核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%の組成を有するMOX燃料、曲線cは、燃焼度ゼロにおいて核分裂性プルトニウム富化度1.1wt%であり、プルトニウム239富化度0.9wt%の組成を有するMOX燃料である。図8に示すように、チャンネルボックス2内のH/HMを0.6より小さくして中性子スペクトルをより硬くする(高エネルギー側にシフトする)と、燃焼度がゼロから少し進むと低富化度MOX燃料(曲線b及び曲線c)は劣化ウラン酸化物(曲線a)よりボイド反応度係数が悪化することが分かった。
図9は、第1内部ブランケット領域及び第2内部ブランケット領域のプルトニウム239富化度に対する、沸騰水型原子炉のボイド反応度係数の変化を示すグラフである。すなわち、図9は、図1の左図に示す第1内部ブランケット領域13及び第2内部ブランケット領域14を劣化ウラン酸化物から低富化度MOXに変更したときの図1の左図に示す燃料集合体1を装荷した図2の炉心22のボイド反応度係数を低富化度MOXのプルトニウム239富化度に対してプロットしたグラフである。図1の左図に示す上部ブランケット11は劣化ウラン酸化物、燃料領域12は核分裂性プルトニウム富化度26wt%の高富化度MOX燃料を装荷している。炉心22は熱出力3926MW、取り出し燃焼度45GWd/tである。プルトニウム239富化度ゼロの点は従来のブランケットとして劣化ウラン酸化物を用いた場合(以下、劣化ウラン酸化物ブランケットと称する)を示している。図9より内部ブランケット領域(第1内部ブランケット領域13、第2内部ブランケット領域14)にプルトニウム239富化度1.0wt%までの低富化度MOXを装荷することにより、従来の劣化ウラン酸化物ブランケットよりボイド反応度係数をより負にすることができた。図9の曲線aにて示されるようにボイド反応度係数はプルトニウム239富化度0.3wt%のとき最小の−11pcm/%voidとなった。
以上のとおり、本実施例では、燃料集合体1は、炉心22が定格出力で運転されている状態で軸方向に(冷却水の流れの方向に沿って)高出力の燃料領域12と低出力の燃料領域(第1内部ブランケット領域13、第2内部ブランケット領域14)を備える。そして、炉心22が定格出力で運転されている状態で、燃料集合体の1のチャンネルボックス2内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比(H/HM)が0.6以上2.0以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体1の低出力の燃料領域(第1内部ブランケット領域13、第2内部ブランケット領域14)は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占める核分裂性プルトニウム(プルトニウム239)が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう超ウラン核種を劣化ウラン酸化物に富化する。これにより、運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る燃料集合体1を実現できる。また、上述の燃料集合体1を炉心22に装荷することにより、運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る沸騰水型原子炉を実現できる。
本実施例によれば、運転中に中性子スペクトルを硬化させた沸騰水型原子炉におけるボイド反応度係数を改善し、原子炉の安全性を向上し得る燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心を実現することが可能となる。
図10は、本発明の他の実施例に係る実施例2の燃料集合体の横断面図(水平断面図)であり、図11は、H/HMが1.8の第2内部ブランケット領域の横断面(水平断面)における燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示すグラフである。本実施例では、燃料集合体の横断面(水平断面)内において、最外周に配される燃料棒の内部ブランケット領域のみに低富化度MOX燃料を充填し、最外周に配される燃料棒以外の燃料棒の内部ブランケット領域に劣化ウラン酸化物を充填する構成とした点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一符号を付し、以下では実施例1と重複する説明を省略する。
図10は、上述の実施例1において図1の左図に示した燃料集合体1の横断面図(水平断面)に対応する。上述の実施例1において図6及び図7に示したように、H/HMが大きいほど低富化度MOX燃料のボイド反応度係数が劣化ウラン酸化物より負側となる。図10のギャップ水領域4は飽和水であるので、図10の最外周に配される(チャンネルボックス2に最も近接して配される)燃料棒3aは、それ以外の燃料棒3bよりH/HMが大きい。そこで第1内部ブランケット領域13において低富化度MOX燃料を最外周に配される燃料棒3aのみに充填し、燃料棒3bの第1内部ブランケット領域13には劣化ウラン酸化物を充填したときのボイド反応度係数の燃焼変化を、上述の実施例1における図4と同様に示した図が図11である。すなわち、燃料集合体1の第1内部ブランケット領域13について、チャンネルボックス2内の定格出力時の平均ボイド率を、図10に示す横断面を二次元体系で燃焼させたときの燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。ここで、燃焼度ゼロにおけるチャンネルボックス2内のH/HMは1.8である。
図11において、曲線aは、ブランケットに通常用いられている劣化ウラン酸化物の燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。また、曲線bは、燃料棒3a及び燃料棒3bの全てを、核分裂性プルトニウム富化度0.4wt%であり、プルトニウム239富化度0.3wt%のMOX燃料としたときの燃焼度に対するボイド反応度係数の変化を示している。これら曲線a及び曲線bは、上述の実施例1において図4に示した曲線a及び曲線bと同一である。曲線cは、図11に示す最外周に配される燃料棒3aにプルトニウム239富化度1.7wt%の低富化度MOX燃料を充填すると共に、燃料棒3bに劣化ウラン酸化物を充填して断面平均のプルトニウム239富化度を曲線bと同一(0.3wt%)とした横断面(水平断面)のボイド反応度係数を示している。曲線bと曲線cは断面平均のプルトニウム239富化度は0.3wt%と同一であるが、曲線cは曲線bよりボイド反応度係数をより負側にできることが確認できた。第2内部ブランケット領域14においても同様の効果が得られることを確認できている。
図2に示す熱出力3926MW、取り出し燃焼度45GWd/tの炉心22に図11の曲線cの燃料棒構成を配置した燃料集合体1を装荷した炉心22のボイド反応度係数は−15pcm/%voidと、上述の実施例1の構成と比較してより負のボイド反応度係数となった。
以上のとおり、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、実施例1の構成よりも更にボイド反応度係数を負側とすることができ、より一層、ボイド反応度係数を改善することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1・・・燃料集合体
2・・・チャンネルボックス
3,3a,3b・・・燃料棒
4・・・ギャップ水領域
5・・・十字型制御棒
6・・・水排除板
11・・・上部ブランケット
12・・・燃料領域
13・・・第1内部ブランケット領域
14・・・第2内部ブランケット領域
20・・・改良型沸騰水型原子炉
21・・・原子炉圧力容器
22・・・炉心
23・・・炉心支持板
24・・・上部格子板
25・・・燃料支持金具
26・・・炉心シュラウド
27・・・ダウンカマ
28・・・気水分離器
29・・・蒸気乾燥器
30・・・シュラウドヘッド
31・・・インターナルポンプ
32・・・制御棒案内管
33・・・制御棒駆動機構
34・・・下鏡
35・・・主蒸気配管
36・・・給水配管

Claims (10)

  1. 沸騰水型原子の炉心に正方格子状に装荷される燃料集合体であって、
    前記燃料集合体は、炉心が定格出力で運転されている状態で軸方向に高出力の燃料領域及び低出力のブランケット領域を備え、
    炉心が定格出力で運転されている状態で、前記燃料集合体のチャンネルボックス内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比が0.6以上2.1以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体の前記低出力のブランケット領域は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう前記超ウラン核種が劣化ウラン酸化物に富化されていることを特徴とする燃料集合体。
  2. 請求項1に記載の燃料集合体において、
    前記低出力のブランケット領域は、
    軸方向において下側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って上流側に配される第1内部ブランケット領域と、
    軸方向において上側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って下流側に配される第2内部ブランケット領域と、を備え、
    前記第2内部ブランケット領域は、前記高出力の燃料領域を介して前記第1内部ブランケット領域の上方に配されることを特徴とする燃料集合体。
  3. 請求項2に記載の燃料集合体において、
    前記第1内部ブランケット領域の下方に配される高出力の燃料領域と、前記第2内部ブランケット領域の上方に配される高出力の燃料領域とを備え、
    前記第1内部ブランケット領域の下方に配される高出力の燃料領域の下端部から前記第2内部ブランケット領域の上方に配される高出力の燃料領域の上端部までの長さである燃料有効長さが180cmであることを特徴とする燃料集合体。
  4. 請求項1に記載の燃料集合体において、
    前記チャンネルボックス内に三角稠密に配される複数の燃料棒を有し、
    前記複数の燃料棒は、最外周に配される第1の燃料棒と最外周を除く領域に配される第2の燃料棒からなり、ウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239の低出力のブランケット領域の横断面における平均割合が0.1wt%以上1.0wt%以下となるように、前記第1の燃料棒にのみ超ウラン核種を劣化ウラン酸化物に富化すると共に、前記第2の燃料棒は劣化ウラン酸化物のみが充填されていることを特徴とする燃料集合体。
  5. 請求項4に記載の燃料集合体において、
    前記低出力のブランケット領域は、
    軸方向において下側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って上流側に配される第1内部ブランケット領域と、
    軸方向において上側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って下流側に配される第2内部ブランケット領域と、を備え、
    前記第2内部ブランケット領域は、前記高出力の燃料領域を介して前記第1内部ブランケット領域の上方に配されることを特徴とする燃料集合体。
  6. 正方格子状に複数体の燃料集合体が装荷される沸騰水型原子炉の炉心であって、
    前記燃料集合体は、炉心が定格出力で運転されている状態で軸方向に高出力の燃料領域及び低出力のブランケット領域を備え、
    炉心が定格出力で運転されている状態で、前記燃料集合体のチャンネルボックス内のウラン核種と超ウラン核種の合計の個数密度に対する水素の個数密度の比が0.6以上2.1以下であり、且つ、燃焼度ゼロの燃料集合体の前記低出力のブランケット領域は、燃料のウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239が0.1wt%以上1.0wt%以下となるよう前記超ウラン核種が劣化ウラン酸化物に富化されていることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
  7. 請求項6に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
    前記低出力のブランケット領域は、
    軸方向において下側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って上流側に配される第1内部ブランケット領域と、
    軸方向において上側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って下流側に配される第2内部ブランケット領域と、を備え、
    前記第2内部ブランケット領域は、前記高出力の燃料領域を介して前記第1内部ブランケット領域の上方に配されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
  8. 請求項7に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
    前記第1内部ブランケット領域の下方に配される高出力の燃料領域と、前記第2内部ブランケット領域の上方に配される高出力の燃料領域とを備え、
    前記第1内部ブランケット領域の下方に配される高出力の燃料領域の下端部から前記第2内部ブランケット領域の上方に配される高出力の燃料領域の上端部までの長さである燃料有効長さが180cmであることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
  9. 請求項6に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
    前記チャンネルボックス内に三角稠密に配される複数の燃料棒を有し、
    前記複数の燃料棒は、最外周に配される第1の燃料棒と最外周を除く領域に配される第2の燃料棒からなり、ウラン核種及び超ウラン核種に占めるプルトニウム239の低出力のブランケット領域の横断面における平均割合が0.1wt%以上1.0wt%以下となるように、前記第1の燃料棒にのみ超ウラン核種を劣化ウラン酸化物に富化すると共に、前記第2の燃料棒は劣化ウラン酸化物のみが充填されていることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
  10. 請求項9に記載の沸騰水型原子炉の炉心において、
    前記低出力のブランケット領域は、
    軸方向において下側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って上流側に配される第1内部ブランケット領域と、
    軸方向において上側であって燃料集合体に流入する冷却水の流れの方向に沿って下流側に配される第2内部ブランケット領域と、を備え、
    前記第2内部ブランケット領域は、前記高出力の燃料領域を介して前記第1内部ブランケット領域の上方に配されることを特徴とする沸騰水型原子炉の炉心。
JP2016206520A 2016-10-21 2016-10-21 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心 Active JP6726596B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206520A JP6726596B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心
PCT/JP2017/037125 WO2018074341A1 (ja) 2016-10-21 2017-10-13 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206520A JP6726596B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018066690A true JP2018066690A (ja) 2018-04-26
JP6726596B2 JP6726596B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=62018513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016206520A Active JP6726596B2 (ja) 2016-10-21 2016-10-21 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6726596B2 (ja)
WO (1) WO2018074341A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021089254A (ja) * 2019-12-06 2021-06-10 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 沸騰水型原子炉
JP7440385B2 (ja) 2020-09-23 2024-02-28 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 燃料集合体

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109086506B (zh) * 2018-07-20 2020-08-28 西安交通大学 一种适用于液态燃料熔盐堆的燃耗分析计算方法
CN110457802B (zh) * 2019-07-31 2021-08-20 上海交通大学 针对sfcompo燃耗实验基准题校核模拟的精度优化实现方法
CN114913936B (zh) * 2022-07-18 2022-10-25 西安交通大学 一种针对铀钚混合氧化物燃料的多物理燃料性能分析方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01191093A (ja) * 1988-01-27 1989-08-01 Hitachi Ltd 原子炉
JPH07244182A (ja) * 1994-03-09 1995-09-19 Hitachi Ltd 燃料集合体及び原子炉炉心
JP2000241582A (ja) * 1999-02-17 2000-09-08 Toshiba Corp 燃料集合体、燃料棒および原子炉の炉心
JP2011075572A (ja) * 2010-12-03 2011-04-14 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 軽水炉の炉心
JP2015158514A (ja) * 2015-06-08 2015-09-03 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 軽水炉の炉心

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01191093A (ja) * 1988-01-27 1989-08-01 Hitachi Ltd 原子炉
JPH07244182A (ja) * 1994-03-09 1995-09-19 Hitachi Ltd 燃料集合体及び原子炉炉心
JP2000241582A (ja) * 1999-02-17 2000-09-08 Toshiba Corp 燃料集合体、燃料棒および原子炉の炉心
JP2011075572A (ja) * 2010-12-03 2011-04-14 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 軽水炉の炉心
JP2015158514A (ja) * 2015-06-08 2015-09-03 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 軽水炉の炉心

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021089254A (ja) * 2019-12-06 2021-06-10 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 沸騰水型原子炉
JP7246295B2 (ja) 2019-12-06 2023-03-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 沸騰水型原子炉
JP7440385B2 (ja) 2020-09-23 2024-02-28 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 燃料集合体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018074341A1 (ja) 2018-04-26
JP6726596B2 (ja) 2020-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018074341A1 (ja) 燃料集合体及びそれを装荷する沸騰水型原子炉の炉心
JP5968782B2 (ja) プルトニウム−平衡サイクルに達するための加圧水型原子炉を操作する方法
JP2002122687A (ja) 原子炉炉心および原子炉運転方法
US3910818A (en) Method for increasing the burn-up capability of boiling water nuclear reactors containing plutonium-bearing fuel assemblies
JP6753760B2 (ja) 高速炉の炉心
JPH0378599B2 (ja)
JP2017534864A (ja) 原子力沸騰水型原子炉のための燃料集合体
JP2019163945A (ja) 燃料集合体及びそれを装荷する軽水炉の炉心
JP6588155B2 (ja) 燃料集合体及びそれを装荷する原子炉の炉心
US11728046B2 (en) Fuel assembly
JP4558477B2 (ja) 沸騰水型原子炉の燃料集合体
US20200194132A1 (en) Fuel Loading Method and Reactor Core
JP2006064678A (ja) 原子炉の燃料集合体配置方法、燃料棒および燃料集合体
US10957457B2 (en) MOX fuel assembly
JP3445423B2 (ja) 原子炉及びその運転方法
JP2020118495A (ja) 原子炉の運転方法
JP2020118526A (ja) 燃料集合体および軽水炉の炉心
JP2023058274A (ja) 燃料集合体及び原子炉の炉心
JP2022025334A (ja) 燃料集合体
JP2021012116A (ja) 燃料集合体
JP5592593B2 (ja) 燃料集合体
JP2018179574A (ja) 燃料集合体及び燃料集合体の製造方法
JP2004309408A (ja) 沸騰水型原子炉用燃料集合体
JPH04291195A (ja) 原子炉の炉心
JP2009243905A (ja) 燃料集合体および沸騰水型原子炉の炉心

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6726596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150