JP2018066084A - 紡績機械管理システム及び管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の紡績システムから得られる膨大な情報を効率的に管理及び情報処理し、当該膨大な情報をユーザが生かすことができる形態のデータに変換して提供する。【解決手段】紡績機械管理システム100は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nと、管理サーバ31と、を備える。複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのそれぞれは、繊維を紡績して紡績糸Yを生成する複数の紡績機11と、当該複数の紡績機11に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置13と、を含む。管理サーバ31は、上位管理装置13から紡績機情報を収集し、収集した紡績機情報に基づいて、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成する。【選択図】図8A

Description

本発明は、繊維を紡績して紡績糸を生成する紡績機に関する情報を管理する紡績機械管理システム、及び、当該紡績機の管理方法に関する。
従来、繊維を紡績して紡績糸を生成する紡績機を用いて紡績糸を大量生産可能とするために、複数の紡績機と当該複数の紡績機を統合的に制御する制御装置とを備えた紡績システムが知られている。例えば、特許文献1にこのような紡績システムの一例が開示されている。
特開2013−67871号公報
上記の紡績システムにおいて、複数の紡績機に設定された紡績糸の製造に関する各種パラメータ、紡績機の稼働状況に関する情報、及び/又は紡績機により製造された紡績糸の品質に関する情報を統合管理することは、紡績システム(紡績機)の効率的かつ適切な運用を行う上で重要である。
その一方、大規模な紡績工場では紡績システムは複数台配置され、また、一般的に、紡績工場は複数の場所に存在する。このような場合、(複数の)紡績工場に配置された複数の紡績システムから得られる情報の量は膨大であり、この膨大な量の情報を管理し情報処理することには、大変な労力を必要とする。
また、紡績システムにて設定されるパラメータ及び紡績システムで製造された紡績糸の品質に関する情報などは、一般的には数値データとして得られるものである。この場合、紡績システムのユーザは、数値データとして表されたそれらの情報を、紡績システムの効率的な運用のためにどのように生かすべきか検討できないか、または、当該検討に大変な労力を必要とする。
本発明の目的は、複数の紡績システムから得られる膨大な情報を効率的に管理及び情報処理し、当該膨大な情報をユーザが生かすことができる形態のデータに変換して提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る紡績機械管理システムは、複数の紡績システムと、管理サーバと、を備える。複数の紡績システムのそれぞれは、繊維を紡績して紡績糸を生成する複数の紡績機と、当該複数の紡績機に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置と、を含む。
管理サーバは、上位管理装置から紡績機情報を収集し、収集した紡績機情報に基づいて、複数の紡績システムにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成する。
これにより、紡績機械管理システムのユーザは、管理データにより、複数の紡績システム(紡績機)から得られた膨大な量の紡績機情報の意味を視覚的に認識できる。その結果、当該ユーザは、膨大な量の紡績機情報に基づいた紡績システム(紡績機)の運用に関する検討を実行しやすくなる。
管理サーバは、紡績機情報に含まれる複数のパラメータのうち第1パラメータと第2パラメータとを抽出し、第1パラメータと第2パラメータとの関係を視覚的に表したデータを管理データとして生成してもよい。
第1パラメータと第2パラメータとの関係を二次元にて視覚的に表すことで、より理解しやすい管理データをユーザに提供できる。
第1パラメータは紡績機の稼働月であり、第2パラメータは当該紡績機にて生成された紡績糸の品質に関するパラメータであってもよい。
このような第1パラメータと第2パラメータを有する管理データにより、紡績機にて生成された紡績糸の品質の経時的な変化を視覚的に認識できる。
第1パラメータは紡績機にて生成された紡績糸の第1品質に関するパラメータであり、第2パラメータは当該紡績糸の第2品質に関するパラメータであってもよい。
このような第1パラメータと第2パラメータを有する管理データにより、紡績機にて生成された2つの紡績糸の品質パラメータ間(第1品質と第2品質)の相関関係を視覚的に認識できる。
第1パラメータは紡績機の稼働月であり、第2パラメータは当該紡績機の稼働状況に関するパラメータであってもよい。
このような第1パラメータと第2パラメータを有する管理データにより、紡績システムにおける紡績機の稼働状況の経時的な変化を視覚的に認識できる。
第1パラメータは紡績機の第1稼働状況に関するパラメータであり、第2パラメータは当該紡績機の第2稼働状況に関するパラメータであってもよい。
このような第1パラメータと第2パラメータを有する管理データにより、2つの紡績機の稼働状況パラメータ間(第1稼働状況と第2稼働状況)の相関関係を視覚的に認識できる。
管理データは、1つの紡績システムにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した第1視覚データと、他の紡績システムにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した第2視覚データと、を含んでいてもよい。
上記の管理データにより、1つの紡績システムにおける紡績機の状況と、他の紡績システムにおける紡績機の状況と、を視覚的に比較できる。
管理データは、少なくとも3つの紡績システムから取得した複数の紡績機情報を平均化した平均紡績機情報を視覚的に表したデータを含んでいてもよい。
上記の管理データにより、特定の紡績システムの紡績機に関する情報が、複数の紡績システムの平均に対してどの位置にあるのかを視覚的に認識できる。
複数の紡績機のそれぞれは、糸監視装置を有していてもよい。糸監視装置は、紡績糸の太さを検出する。この場合、紡績機情報は、複数の糸監視装置にて検出された紡績糸の太さの測定値を平均して算出された紡績糸の太さに関する情報を含む。
複数の糸監視装置にて検出した紡績糸の太さの測定値を平均することにより、当該複数の糸監視装置の測定誤差の影響を減少させた、信頼性の高い紡績機情報を取得できる。
上位管理装置は、他の紡績システムにて取得された紡績機情報を収集してもよい。これにより、複数の紡績システムにおいて、紡績機情報を相互に共有できる。
上位管理装置は、当該上位管理装置が属する紡績システムを識別する識別情報と、当該上位管理装置にて取得した紡績機情報とを関連付けて管理してもよい。この場合、管理サーバは、識別情報が関連付けられた紡績機情報を収集する。
識別情報にて識別された特定の紡績システムからの紡績機情報を取得することにより、管理サーバは、少ない紡績機情報から、より有意な管理データを効率よく生成できる。
本発明の他の見地に係る管理方法は、複数の紡績システムの管理方法である。複数の紡績システムのそれぞれは、繊維を紡績して紡績糸を生成する複数の紡績機と、当該複数の紡績機に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置と、を含む。管理方法は、以下のステップを含む。
◎上位管理装置から紡績機情報を収集するステップ。
◎収集した紡績機情報に基づいて、複数の紡績システムにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成するステップ。
上記の紡績機械管理システム及び紡績システムの管理方法は、複数の紡績システムから得られる膨大な情報を効率的に管理及び情報処理し、当該膨大な情報をユーザが生かすことができる形態のデータに変換して提供できる。
第1実施形態に係る紡績機械管理システムの構成を示す図。 紡績機の構成を示す図。 紡績機の制御構成を示す図。 紡績システムにおける紡績機情報の取得動作を示すフローチャート。 紡績機情報の一例を示す図。 管理サーバシステムの動作を示すフローチャート。 収集データの一例を示す図。 稼働月と効率との関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とCUTとの関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とSTOPとの関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とMISSとの関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とA1との関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とHDとの関係を表す管理データの一例を示す図。 稼働月とCVとの関係を表す管理データの一例を示す図。 HDとA1との関係を表す管理データの一例を示す図。 CVとA1との関係を表す管理データの一例を示す図。 CUTとSTOPとの関係を表す管理データの一例を示す図。 CUTと効率との関係を表す管理データの一例を示す図。 紡績糸の番手とA1との関係を表す管理データの一例を示す図。 紡績糸の番手とCUTとの関係を表す管理データの一例を示す図。 A1とCUTとの関係を表す管理データの一例を示す図。
1.第1実施形態
(1)紡績機械管理システム
以下、第1実施形態に係る紡績機械管理システム100について説明する。第1実施形態に係る紡績機械管理システム100は、複数の紡績糸生産拠点(紡績工場)において紡績糸Yを大量生産し、これらの紡績工場で生産された紡績糸Yに関する情報、及び、これらの紡績工場に設置された紡績システムの各種情報を収集し管理するシステムである。
図1に示すように、紡績機械管理システム100は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nと、管理サーバシステム3と、を有する。図1は、第1実施形態に係る紡績機械管理システムの構成を示す図である。
複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのそれぞれは、紡績工場に設置され、各紡績工場において紡績糸Yを生産するシステムである。なお、図1においては、3つの紡績システムしか示されていないが、紡績機械管理システム100に備わる紡績システムの数は任意である。
紡績システム1−1、1−2、・・・1−nは、紡績糸Yの生産の他に、紡績ユニット111(後述)にて生成した紡績糸Yの品質に関する情報、紡績システムにて設定された紡績糸Yの生成パラメータ、及び、紡績ユニット111の稼働状況に関する情報を、紡績機情報として取得し管理する。
管理サーバシステム3は、例えば、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nを管理及び/又はメンテナンスする組織(例えば、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの製造者)に設置され、ネットワークNW(例えば、WAN)を介して接続された複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのそれぞれから、上記の紡績機情報を収集する。
また、管理サーバシステム3は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nから収集した紡績機情報を管理し、必要に応じて、当該紡績機情報を情報処理して所望のデータを生成する。
上記の構成を有することにより、紡績機械管理システム100は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nから紡績機情報を収集し管理し、必要に応じて、紡績機情報に基づいて紡績機に関する所望のデータを生成できる。
(2)紡績システム
(2−1)紡績システムの概略構成
以下、紡績機械管理システム100の紡績システム1−1、1−2、・・・1−n及び管理サーバシステム3のそれぞれについて、詳細構成を説明していく。まず、紡績機械管理システム100の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nについて、図1及び図2を用いて詳細に説明する。
なお、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのそれぞれの構成は、紡績工場の規模などにより紡績機11(後述)の台数が異なること以外は、実質的には同一である。従って、以下では、紡績システム1−1の構成を例にとって説明する。図1に示すように、紡績システム1−1は、複数の紡績機11と、上位管理装置13と、を有する。
(2−2)紡績機の詳細構成
紡績機11は、図2及び図3に示すように、並設された複数の紡績ユニット111と、ユニットコントローラ111−1と、クリアラコントローラ1115−1と、機台コントローラ113と、糸継装置1117と、玉揚装置(図示せず)を有する。
(2−2−1)紡績機
紡績ユニット111は、繊維束Tを紡績して紡績糸Yを生成し、当該紡績糸Yを巻き取ってパッケージPを形成する装置である。具体的には、各紡績ユニット111は、上側から下側へ向かって、ドラフト装置1111と、紡績装置1112と、糸弛み取り装置(糸貯留装置)1113と、巻取装置1114と、を有する。
ドラフト装置1111は、紡績ユニット111が備えるフレームFの上端近傍に設けられている。ドラフト装置1111は、図示しないスライバケースからスライバガイドを介して供給される繊維束(スライバ)Tを、所定の幅になるまで繊維束を引き伸ばす。ドラフト装置1111でドラフトされた繊維束Tは、紡績装置1112に供給される。
紡績装置1112は、ドラフト装置1111から供給された繊維束Tに撚りを加えて、紡績糸Yを生成する。紡績装置1112としては、例えば、旋回気流を利用して繊維束Tに撚りを与える空気式の紡績装置を用いることができる。
糸貯留装置1113は、その外周面に一定量の紡績糸Yを巻き付けて一時的に貯留する軸回りに回転可能なローラ部材である。糸貯留装置1113の外周面に紡績糸Yを巻き付けた状態で当該糸貯留装置1113を所定の回転速度で回転させることにより、糸貯留装置1113は、紡績装置1112から紡績糸Yを所定の速度で引き出して下流側(下側)に搬送できる。
巻取装置1114は、巻取ドラム(図示せず)に接触するパッケージPを回転させ、紡績糸Yを綾振りしつつ当該パッケージPに巻き取ることで、紡績糸YのパッケージPを生成する。
本実施形態の紡績ユニット111では、紡績装置1112と糸貯留装置1113との間の紡績糸Yの通り道に、ヤーンクリアラ1115(糸監視装置の一例)が設けられている。ヤーンクリアラ1115は、例えば、紡績糸Yに光を照射したときの当該光の透過量及び/又は反射量により紡績糸Yの太さを検出する光学式クリアラ、又は、電極間を紡績糸Yが通過しているときの当該電極間の静電容量に基づいて紡績糸Yの太さを検出する静電容量式クリアラである。
ヤーンクリアラ1115は、ヤーンクリアラ1115内を通過する紡績糸Yの太さをセンサによって検出する。ヤーンクリアラ1115のクリアラコントローラ1115−1は、紡績糸Yが所定の太さ以上又は所定の太さ以下となっていることを検出すると、当該紡績糸Yに糸欠陥(糸の太さなどに異常がある箇所や糸に含まれる異物)があると判定して糸欠陥検出信号を出力し、ユニットコントローラ111−1(当該クリアラコントローラ1115−1にて制御されているヤーンクリアラ1115が設けられた紡績ユニット111のユニットコントローラ111−1)へ送信する。
ヤーンクリアラ1115から糸欠陥検出信号が出力されると、紡績ユニット111のカッタ1116が、紡績糸Yの糸欠陥が発生した箇所を切断する。その後、ドラフト装置1111及び紡績装置1112等が停止されるとともに、巻取装置1114における巻き取りも停止される。
その他、紡績糸Yの糸欠陥を検出すると、クリアラコントローラ1115−1が、ユニットコントローラ111−1に対して糸欠陥検出信号を出力し、当該信号を受信したユニットコントローラ111−1が、対応するドラフト装置1111及び紡績装置1112を停止させることで、糸欠陥が発生した紡績糸Yを切断してもよい。
さらにその後、糸継装置1117が、紡績装置1112側の糸端とパッケージP側の糸端とを糸継する。このようにして、紡績ユニット111においては、紡績糸Yにて発生した糸欠陥を除去できる。上記の糸継後、紡績糸Yの生成とパッケージPへの巻き取りが再開される。
(2−2−2)紡績機の制御構成
以下、紡績機11の制御構成について、図3を用いて説明する。図3は、紡績機の制御構成を示す図である。
クリアラコントローラ1115−1は、例えば、CPUと、RAM及びROMなどの記憶装置と、各種インターフェースと、を備えるコンピュータシステムである。また、クリアラコントローラ1115−1をSoC(System on Chip)などで構成してもよい。クリアラコントローラ1115−1は、ヤーンクリアラ1115から紡績糸Yの太さに関する情報(例えば、光学式のヤーンクリアラ1115であれば受光光量、静電容量式のヤーンクリアラであれば静電容量)を取得し、紡績糸Yに糸欠陥がある場合には、糸欠陥検出信号を出力する。
なお、クリアラコントローラ1115−1が、ヤーンクリアラ1115からの信号を紡績糸Yの太さに関する情報を算出し他のコントローラに出力してもよいし、ヤーンクリアラ1115からの信号をそのまま他のコントローラに出力してもよい。
ユニットコントローラ111−1は、例えば、CPUと、RAM及びROMなどの記憶装置と、各種インターフェースと、を備えるコンピュータシステムである。また、ユニットコントローラ111−1をSoC(System on Chip)などで構成してもよい。ユニットコントローラ111−1は、紡績ユニット111の各構成を制御する。
具体的には、ユニットコントローラ111−1は、後述する機台コントローラ113などで設定された紡績糸Yの生成条件に基づいて、紡績ユニット111の各構成を制御する。これにより、設定された条件の紡績糸Yを生成できる。
また、ユニットコントローラ111−1は、クリアラコントローラ1115−1からの糸欠陥検出信号、及び、その他の紡績ユニット111にて発生した異常を検知し、必要な場合には、検知した異常を機台コントローラ113に通知し、紡績ユニット111の各構成の動作を停止したり、カッタ1116及び/又は糸継装置1117を作動させたり(自動的な糸継ぎ処理の実行)する。
さらに、ユニットコントローラ111−1は、カッタ1116の動作指令を出力していないにも関わらず(又は、糸欠陥検出信号を受信していないにも関わらず)、紡績糸Yの太さが0である信号(紡績糸Yが無いことを示す信号)をクリアラコントローラ1115−1から受信した場合には、紡績糸Yが自然に切断されたと判断する。
ユニットコントローラ111−1は、クリアラコントローラ1115−1から糸欠陥検出信号を受信した回数(すなわち、糸欠陥の発生回数)、及び、対応する紡績ユニット111で発生したイベント(例えば、紡績ユニット111の異常の発生、停止、カッタ1116及び糸継装置1117の動作(すなわち、自動的な糸継ぎ処理の実行)、糸継ぎ処理の失敗など)の発生数などをカウントするとともに、糸欠陥及びイベントの発生とこれらの発生時刻とを関連付けて、ログ(稼働状況)として記録する。
本実施形態においては、1台のユニットコントローラ111−1は、1錘の紡績ユニット111を制御しているが、これに限られず、1台のユニットコントローラ111−1にて複数錘(例えば、8錘)の各紡績ユニット111を制御するようにしてもよい。
機台コントローラ113は、CPUと、RAM、ROM、SSD、及び/又はHDDなどの記憶装置と、ネットワークインターフェース(例えば、Ethernet(登録商標)カード)などの各種インターフェースと、を備えたコンピュータシステムである。また、機台コントローラ113は、図2に示すように、紡績機11に関する各種情報の表示と紡績機11の各種設定を行うタッチパネル1131(例えば、液晶ディスプレイなどの薄型ディスプレイとタッチパネルとを組み合わせたディスプレイ)をさらに備える。
機台コントローラ113は、紡績機11単位の制御を統合的に実行する。具体的には、機台コントローラ113は、上記のタッチパネル1131などを用いてユーザにより設定値を記憶し、当該設定値を各ユニットコントローラ111−1及び/又は各クリアラコントローラ1115−1へ送信する。
また、機台コントローラ113は、各ユニットコントローラ111−1及び/又は各クリアラコントローラ1115−1から、紡績機11の稼働状況に関する情報を算出するためのデータを取得する。具体的には、機台コントローラ113は、各紡績ユニット111にて発生した糸欠陥検出信号の出力回数、及び、イベントの発生回数など、を対応するユニットコントローラ111−1から取得する。機台コントローラ113は、取得した上記の情報を集計する(発生回数を合計する、発生回数の平均値を算出するなど)ことで、紡績機11単位での稼働状況に関する情報を算出して記憶する。
このほか、機台コントローラ113は、紡績機11の各紡績ユニット111にて発生したイベント及び糸欠陥の発生と、各イベント及び糸欠陥発生の発生時刻と、を関連付けて紡績機11単位で統合してイベントログとして記録し、当該イベントログを紡績機11の稼働状況に関する情報として記憶する。
さらに、機台コントローラ113は、クリアラコントローラ1115−1又はユニットコントローラ111−1から、紡績糸Yの太さの測定値(算出値)を取得する。本実施形態において、機台コントローラ113は、取得した紡績糸Yの太さの測定値又は算出値を平均して、紡績糸Yの太さに関する情報を算出する。
これにより、紡績機11に含まれる複数のヤーンクリアラ1115間の紡績糸Yの太さの測定誤差の影響を減少できる。その結果、紡績糸Yの太さに関する信頼性の高い情報を算出できる。
各ユニットコントローラ111−1及び各クリアラコントローラ1115−1が紡績糸Yの太さを算出していない場合には、機台コントローラ113が、クリアラコントローラ1115−1を介して取得したヤーンクリアラ1115からの信号に基づいて、紡績糸Yの太さに関する情報を算出してもよい。
上記のように、ヤーンクリアラ1115にて検出された情報(紡績糸Yの太さ、糸欠陥の発生を示す糸欠陥検出信号)を用いることで、紡績機11にて生成された紡績糸Yをサンプリングしてその太さを測定することなく、生成された紡績糸Yに関する情報を取得できる。
上記にて説明したクリアラコントローラ1115−1、ユニットコントローラ111−1、及び、機台コントローラ113の処理の分担は、上記の例に限られない。例えば、機台コントローラ113で紡績機11の全ての紡績ユニット111及びヤーンクリアラ1115の制御を実行し、クリアラコントローラ1115−1及びユニットコントローラ111−1は、信号の変換(例えば、A/D変換、又は、D/A変換)及び入出力のみを実行してもよい。
または、クリアラコントローラ1115−1が糸欠陥の検出回数(糸欠陥検出信号の出力回数)を集計し、及び/又は、ユニットコントローラ111−1が各紡績ユニット111のイベント発生回数を集計し、機台コントローラ113がこれらの情報を取得して記憶するのみでもよい。
どのコントローラがどの処理を分担するかは、各コントローラの処理能力、処理すべき情報の内容及び/又は量などに応じて、適宜任意に変更できる。
(2−3)上位管理装置
上位管理装置13は、CPUと、RAM、ROM、SSD、及び/又はHDDなどの記憶装置と、ネットワークインターフェース(例えば、Ethernet(登録商標)カード)などの各種インターフェースと、を備えたコンピュータシステムである。上位管理装置13は、紡績システム1−1内の複数の紡績機11の機台コントローラ113から、各紡績機11が有する複数の紡績ユニット111に関する情報を、紡績機情報として所定の期間毎に取得して記憶装置に記憶する。
具体的には、上位管理装置13は、各紡績機11の機台コントローラ113から、紡績機11にて生成された紡績糸Yの太さに関する情報と、紡績ユニット111における糸欠陥検出信号の出力回数と、イベントの発生回数と、紡績機11にて設定された紡績糸Yの生成条件に関する情報(生成パラメータ)と、を所定の時間毎に取得し、これらに基づいて、紡績システム1−1の複数の紡績ユニット111に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を生成する。
また、上位管理装置13は、ネットワークNWを介して接続された管理サーバ31(後述)、及び/又は、他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの上位管理装置から、他の紡績システムにて取得された紡績機情報を収集する。また、上位管理装置13は、管理サーバ31及び/又は他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの上位管理装置からの要求に応じて、記憶している紡績機情報を、管理サーバ31及び/又は他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの上位管理装置に送信する。
これにより、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおいて、各紡績システムが有する紡績機情報を相互に共有できる。
なお、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおいて相互に共有する情報は、紡績機情報に含まれる情報のうちの一部のみであってもよい。例えば、紡績機情報に含まれる情報(紡績糸Yの品質に関する情報、紡績糸Yの生成条件に関する情報、紡績機11の稼働状況に関する情報)のうち、紡績糸Yの生成条件に関する情報(紡績糸Yの仕掛け表)のみを相互に共有してもよい。
図1に示すように、上位管理装置13には、例えばLANを介して、クライアント端末C1(例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなど)が接続されている。これにより、紡績システム1−1のユーザは、クライアント端末C1を用いて、上位管理装置13に記憶されている紡績システム1−1の紡績機情報と、相互に共有されている他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの紡績機情報と、を閲覧できる。
また、紡績システム1−1の管理者は、例えば、クライアント端末C1のウェブブラウザを用いて上位管理装置13へアクセスし、上位管理装置13へアクセスした際にウェブブラウザに表示されたGUI(Graphical User Interface)を用いて、上位管理装置13のメンテナンスなどを実行できる。
(3)管理サーバシステム
管理サーバシステム3は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの管理を行うためのシステムである。具体的には、管理サーバシステム3は、管理サーバ31を有する。
管理サーバ31は、CPUと、RAM、ROM、SSD、及び/又はHDDなどの記憶装置と、ネットワークインターフェース(例えば、Ethernet(登録商標)カード)などの各種インターフェースと、を備えたコンピュータシステムである。紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの設置数が多い場合など、紡績機械管理システム100が大規模である場合には、管理サーバ31は、CPUと、RAMと、ROMと、ネットワークインターフェースなどの各種インターフェースと、を有する複数のコンピュータボード(サーバボードなどと呼ばれる)と、大容量の記憶装置と、を備えたメインフレームであってもよい。
管理サーバ31は、ネットワークNW(WANなど)を介して、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nから、各紡績システムが記憶している紡績機情報を収集し記憶する。管理サーバ31は、各紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの上位管理装置から受信した紡績機情報のうち、管理サーバ31にて予め受信を許可すると決定した識別情報が関連付けられた紡績機情報のみを記憶(収集)し、他の紡績機情報(例えば、識別情報が関連付けられていない紡績機情報、又は、受信を許可すると決定した識別情報とは異なる識別情報が関連付けられた紡績機情報)については収集することなく破棄する。
紡績機情報と紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの識別情報とを関連付けて管理し、管理サーバ31が、予め受信を許可すると決定した識別情報が関連付けられた紡績機情報のみを収集することにより、管理サーバ31は、少ない紡績機情報から、より有意な管理データを効率よく生成できる。
例えば、「予め受信を許可すると決定した識別番号」を、同一の(あるいは近い)性能を有する紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの機種及び/又は製造番号とした場合には、全く異なる性能を有する紡績システム(紡績機)からの紡績機情報を排除できる。
管理データから紡績システム(紡績機)の性能の影響を排除することにより、例えば、紡績システム1−1にて生成した紡績糸Yの品質と、他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nにて生成した紡績糸Yの品質との有意義な比較を行うことができる。
管理サーバ31は、紡績機情報に含まれる複数のパラメータから、ユーザが指定した2つのパラメータ(第1パラメータと第2パラメータ)を抽出して、当該2つのパラメータの関係を視覚的に表した二次元グラフを、管理データとして生成する。
上記の第1パラメータと第2パラメータとの関係を二次元グラフにて視覚的に表すことで、管理サーバ31は、より理解しやすい管理データをユーザに提供できる。
(4)紡績機械管理システムの動作
(4−1)紡績機械管理システムの動作の概略
以下、本実施形態に係る紡績機械管理システム100の動作について説明する。本実施形態の紡績機械管理システム100では、稼働中の各紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおいて紡績機情報が取得される。当該紡績機情報の取得とは独立して、管理サーバシステム3の管理サーバ31が、各紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにて取得された紡績機情報を受信及び記憶する。また、管理サーバ31は、収集した紡績機情報からユーザによって選択された2つのパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの関係を二次元グラフにて視覚的に表現して管理データを生成する。
このように、紡績機械管理システム100では、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nと管理サーバ31とは互いに独立に動作しているので、以下では、紡績システムにおける動作と管理サーバにおける動作とを個別に説明する。
(4−2)紡績システムにおける紡績機情報の取得動作
最初に、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおける紡績機情報の取得動作について、図4を用いて説明する。図4は、紡績システムにおける紡績機情報の取得動作を示すフローチャートである。なお、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの動作は実質的に同一であるので、以下では、紡績システム1−1における紡績機情報の動作を例にとって説明する。
以下に説明する紡績システム1−1の動作は、クリアラコントローラ1115−1、ユニットコントローラ111−1、機台コントローラ113、及び/又は上位管理装置13の記憶装置に記憶されたプログラムにより実現されてもよいし、クリアラコントローラ1115−1、ユニットコントローラ111−1、機台コントローラ113、及び/又は、上位管理装置13を構成するSoC(System on Chip)などにより、ハードウェア的に実現されてもよい。
まず、各紡績機11の紡績ユニット111及び糸継装置1117などに関する情報を取得する(ステップS1〜S5)。具体的には、クリアラコントローラ1115−1は、自身が制御するヤーンクリアラ1115から、生成された紡績糸Yの太さの測定値に関する信号を所定の時間毎に入力する。その後、クリアラコントローラ1115−1、又は、クリアラコントローラ1115−1から当該信号を受信したユニットコントローラ111−1は、当該信号から、紡績糸Yの太さを算出する。
その後、機台コントローラ113は、クリアラコントローラ1115−1又はユニットコントローラから入力するか、又は、自身で算出した紡績糸Yの太さの測定値又は算出値を平均して、所属する紡績機11にて生成された紡績糸Yの太さの平均値に関する情報を取得する(ステップS1)。
クリアラコントローラ1115−1が糸欠陥検出信号を出力すると(ステップS2において「Yes」の場合)、当該糸欠陥検出信号を受信した対応するユニットコントローラ111−1は、予めパラメータとして定義されている糸欠陥発生カウンタを増加させる(ステップS3)。
ステップS2及びS3の実行により、糸欠陥発生カウンタは、糸欠陥検出信号の発生毎にその値が累積的に増加する。よって、糸欠陥発生カウンタは、各紡績ユニット111にて発生した糸欠陥の発生回数を表すこととなる。
さらに、紡績ユニット111において上記のイベントが発生すると(ステップS4において「Yes」の場合)、ユニットコントローラ111−1、発生したイベントをイベントログに記録し、予めパラメータとして定義されているイベント発生カウンタを増加させる(ステップS5)。
ステップS4及びS5の実行により、イベント発生カウンタは、イベントの発生毎にその値が累積的に増加する。よって、イベント発生カウンタは、各紡績ユニット111にて発生したイベントの発生回数を表すこととなる。
なお、紡績機11においては、一般的に、紡績糸Yの切断による紡績ユニット111の停止、糸継ぎ処理の実行以外にも、例えば、停電による紡績機11の稼働停止、紡績機11におけるエラーの発生などの複数のイベントが発生する。
上記の紡績機11に関するイベントが発生した場合には、機台コントローラ113が、機台コントローラ113にて独自に定義したイベント発生カウンタを増加させることで、紡績機11に関するイベントを紡績機11の稼働状況として記録できる。
また、ユニットコントローラ111−1及び機台コントローラ113は、イベント発生カウンタをイベントの種類毎に定義する。この場合、複数のイベント発生カウンタのうちの一部に関する情報を、紡績機情報に含めるようにしてもよい。本実施形態においては、紡績糸Yの切断による紡績ユニット111の停止イベントの発生回数に関する情報と、自動的な糸継ぎ処理の実行回数(例えば、糸継装置1117の作動回数)に関する情報と、生成した紡績糸Yの太さに関する情報と、を、紡績機情報に含めている。
上記のステップS1〜S5を実行している間、各ユニットコントローラ111−1は、所定の周期にて、自身がカウントした糸欠陥発生カウンタとイベント発生カウンタとを、機台コントローラ113へ送信する。機台コントローラ113は、複数のユニットコントローラ111−1から受信した上記のカウンタを集計して、紡績機11全体の糸欠陥発生回数と各イベントの発生回数を算出する(ステップS6)。
上記のステップS1〜S6を実行している間、上位管理装置13は、必要に応じて、他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの上位管理装置又は管理サーバ31から、他の紡績システム1−2、1−3、・・・1−nの紡績機情報を受信する。これにより、上位管理装置13において、他の紡績システムの紡績機情報を共有可能となる。
また、上記のステップS1〜S6が各紡績機11にて実行されている間、上位管理装置13は、所定の期間(例えば、紡績機11が配置された紡績工場のシフト毎(例えば、8時間毎、12時間毎)、前回の情報の取得から数分〜数時間毎など) が経過したか否かを判断する(ステップS7)。
所定の期間が経過していると判定した場合(ステップS7において「Yes」の場合)、上位管理装置13は、機台コントローラ113から必要な情報を取得して、紡績機情報を生成する(ステップS8)。
具体的には、上位管理装置13は、上記の紡績糸Yの太さの平均値に関する情報と、各紡績機11における糸欠陥発生回数と、イベント発生回数と、設定されている紡績糸Yの生成条件に関する情報と、を機台コントローラ113から取得し、これらの情報に基づいて、紡績システム1−1全体における紡績機情報として含める各種パラメータを算出する。
その後、上位管理装置13は、算出したパラメータと、紡績システム1−1を識別するための識別情報と、を関連付けて図5に示すような紡績機情報を生成する。これにより、生成した紡績機情報が、紡績システム1−1(上位管理装置13が属する紡績システム1−1)のものであることを示すことができる。図5に示す紡績機情報では、各紡績機11の機種(機種名:870)が、他のパラメータに関連付けられている。
識別情報としては、紡績機11の製造番号の他に、例えば、上位管理装置13の識別番号(製造番号など)などを用いることができる。さらに、上位管理装置13のネットワークNW上でのアドレス(例えば、グローバルIPアドレス)及び/又はMACアドレスを識別情報として用いることもできる。
図5に示す紡績機情報は、m台の紡績機11を有する紡績システム1−1の紡績機情報である。また、図5に示す紡績機情報は、紡績システム1−1の稼働月(図5に示す例では、稼働月は2016年8月)と、各紡績機11の機種(機種名:870)と、各紡績機11にて設定された紡績糸Yの生成パラメータと、各紡績機11の稼働状況に関するパラメータと、各紡績機11にて生成された紡績糸Yの品質に関するパラメータと、を含んでいる。
図5に示す紡績機情報では、生成パラメータは、各紡績機11にて設定されている紡績糸Yの原料(図5に示す例ではレーヨン)と、紡績糸Yの番手(図5に示す例では、30番手)と、を含んでいる。
また、図5に示す紡績機情報には、各紡績機11の稼働効率と、CUTと、STOPと、MISSと、が紡績ユニット111の稼働状況に関するパラメータとして含まれている。
上記の「CUT」は、糸欠陥検出信号を受信したユニットコントローラ111−1が自動的に糸継ぎ処理を実行した回数の1時間あたりの平均値である。「CUT」は、例えば、糸欠陥検出信号の発生と糸継装置1117の作動とがほぼ同時期に発生した回数に基づいて算出できる。
「STOP」は、糸欠陥検出信号を受信したユニットコントローラ111−1が自動的に糸継ぎ処理を実行しなかった回数と、紡績糸Yが自然に切れた(紡績糸Yの太さが0、かつ、糸継装置1117が作動しなかった)回数と、の合計の1時間あたりの平均値である。「STOP」は、例えば、糸欠陥信号の発生は生じているが糸継装置1117の作動していないタイミングの発生回数と、紡績糸Yが自然に切れたことによる紡績ユニット111の停止の発生回数と、の合計に基づいて算出できる。
「MISS」は、糸継ぎ処理の失敗回数を糸継ぎ処理の試行回数で除算した値を百分率で表したものである。ここで「試行回数」とは、糸継装置1117が停止してから移動を再開した回数のことをいう。
さらに、図5に示す紡績機情報には、一定長さの紡績糸Yの太さのムラ(変動)を標準偏差にて表すHD(「ヘアリネスデータ」と呼ばれる)と、糸欠陥の発生頻度を表すA1と、紡績糸Yの均整度を表すCVと、が紡績糸Yの品質に関するパラメータとして含まれている。
上記の「HD」は、紡績糸Yの本体からの毛状の突出物の長さ及び数に基づいて算出される値である。例えば、ヤーンクリアラ1115からの信号波形が上記の毛状の突出物の発生を示している時間及び回数に基づいて算出できる。
「A1」は、紡績糸Yの太さが所定の長さ範囲に亘りある太さの範囲となる(紡績糸Yの太さが基準の100%〜150%の範囲となる部分が1mm〜10mmの長さに亘って発生する)頻度である。例えば、ヤーンクリアラ1115からの信号波形において紡績糸Yの太さが上記の範囲となっている時間に基づいて算出できる。
「CV」は、一定長さの紡績糸Yの太さのムラ(変動)を、紡績糸Yの太さの平均値にて除算することにより算出できる。
上記のステップS1〜S8を実行中に、例えば、紡績機11の機台コントローラ113及び/又は上位管理装置13にて紡績システム1−1の停止が指令されると(ステップS9において「Yes」の場合)、上記のステップS1〜S8の紡績機情報の取得処理は終了する。それ以外の場合(ステップS9において「No」の場合)には、紡績機情報の生成に必要な情報の取得と、紡績機情報の生成とが繰り返し実行される。
(4−3)管理サーバシステムの動作
次に、本実施形態における管理サーバシステム3(管理サーバ31)の動作について、図6を用いて説明する。図6は、管理サーバシステムの動作を示すフローチャートである。なお、以下に説明する管理サーバシステム3の動作は、管理サーバ31及び/又はクライアント端末C2の記憶装置に記憶されたプログラムにより実現される。
まず、管理サーバ31は、所定の期間毎に、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの各上位管理装置から紡績機情報を収集する(ステップS11)。
具体的には、上記の所定の期間が経過したときに、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの各上位管理装置13が、ネットワークNWを介して、記憶装置に記憶された紡績機情報を、管理サーバ31に送信する。
上位管理装置13から送信された紡績機情報を受信後、管理サーバ31は、例えば、受信した紡績機情報に「機種」が関連付けられているか否か、及び/又は、紡績機情報に関連付けられた機種が受信を許可すると決定した識別番号と一致するか否かを判定する。
紡績機情報に関連付けられている機種が、紡績機情報の受信を許可すると決定した識別番号と一致している場合には、管理サーバ31は、当該紡績機情報を記憶装置に記憶する。その一方、識別番号が関連付けられていないか、あるいは、関連付けられている識別番号が受信を許可すると決定した識別番号と異なる場合には、管理サーバ31は、当該紡績機情報を記憶装置には記憶せず破棄する。
なお、上位管理装置13は、紡績機情報を送信する際に、自身の製造番号、MACアドレス、及び/又は、IPアドレスなどの上位管理装置13を識別するための情報を、紡績機情報と共に管理サーバ31に送信してもよい。この場合、管理サーバ31は、どの上位管理装置13からの紡績機情報の受信を許可するかを示す、上位管理装置13の識別情報のリストを記憶装置に記憶する。そして、紡績機情報と共に送信されてきた上位管理装置13を識別するための情報と、上記のリストに含まれる識別情報とが一致した場合に、管理サーバ31は、紡績機情報を記憶装置に記憶する。
これにより、管理サーバ31は、紡績機情報の内容を確認することなく、有意な管理データを作成するために受信すると決定した紡績機情報と、それ以外の紡績機情報とを区別できる。
上位管理装置13が紡績機情報を送信する上記の「所定の期間」は、例えば、紡績工場での稼働シフトにより決定される期間であり、例えば、8時間、12時間の長さを有する期間である。管理サーバ31は、例えば、8時間又は12時間毎に収集した紡績機情報の1ヶ月分を合計するか、又は、当該1ヶ月分の紡績機情報を平均化する。
次に、管理サーバ31は、各紡績システム(上位管理装置)から受信して記憶した複数の紡績機情報を、図7に示すように連結して収集データを生成する。図7に示す収集データは、紡績工場Aに配置された紡績システム(m台の紡績機システムにて構成)の紡績機情報と、紡績工場Bに配置された紡績システム(n台の紡績機システムにて構成)の紡績機情報と、紡績工場Cに配置された紡績システム(k台の紡績機システムにて構成)の紡績機情報と、を紡績機情報の行方向(図7の紙面の上下方向)に連結したデータである。
なお、管理サーバ31は、受信した全ての紡績機情報を無条件に連結して1つの収集データを生成してもよいし、所定の条件に従って選択された紡績機情報を連結して1つの収集データを生成してもよい。
例えば、同一稼働月の紡績機情報を連結して収集データを生成してもよいし、同一の紡績システムの紡績機情報を連結して収集データを生成してもよいし、同一の生成パラメータ(紡績糸Yの材料、及び/又は、紡績糸Yの番手)を有する紡績機情報を連結して収集データを生成してもよい。
また、管理サーバ31は、すでに記憶装置に記憶されている既存の収集データに受信した紡績機情報を連結することで、当該既存の収集データを更新してもよい。
上記の収集データの生成中(紡績機情報の収集中)に、例えば、管理サーバシステム3のクライアント端末C2が、ウェブブラウザなどを介して、管理サーバ31にアクセスして管理データの生成を要求すると(ステップS12において「Yes」の場合)、管理サーバ31は、管理データの生成を開始する(ステップS13)。具体的には、例えば、以下のようにして、管理データが生成されて、クライアント端末C2のディスプレイに表示される。
まず、管理サーバ31が、ユーザに対して、収集データに含まれるパラメータのうち、どのパラメータの関係を二次元グラフにて表して管理データを生成するかを選択させる。例えば、当該ユーザが使用しているクライアント端末C2のウェブブラウザに、管理データの生成に用いる2つのパラメータの選択画面を表示する。
また、管理サーバ31は、当該ウェブブラウザ上に、選択したパラメータに含まれるデータのうち、どの条件と合致するデータを抽出するかをユーザに選択させるための表示をする。これにより、例えば、「同一稼働月のデータのみを抽出する」、「同一の機種のデータのみを抽出する」、或いは、「同一の生成パラメータを有するデータのみを抽出する」、などの抽出するデータの絞り込み条件を設定できる。
クライアント端末C2のユーザが、上記のウェブブラウザ上にて、管理データを生成するために用いる2つのパラメータと、データ抽出の条件とを選択すると、管理サーバ31は、収集データから、選択された2つのパラメータを抽出(図6に示す収集データの例では、2つの列データを抽出)する。さらに、抽出した2つのパラメータに含まれるデータのうち、選択された条件に合致しないデータを除去する。
その後、管理サーバ31は、2つのパラメータのうち一方(第1パラメータ)に含まれるデータをX座標値とし、他方(第2パラメータ)に含まれるデータをY座標値として、当該2つのパラメータの関係を表す二次元グラフを管理データとして生成して、クライアント端末C2のウェブブラウザ上に表示する。
例えば、第1パラメータを紡績システムの稼働月とし、第2パラメータを紡績ユニット111の稼働状況に関する情報(パラメータ)とした場合の管理データは、例えば、図8A〜図8Dのようになる。また、図8A〜図8Dにおいては、データの絞り込み条件として、紡績糸Yの生成パラメータが同一との条件が選択されている。
図8Aは、稼働月と効率との関係を表す管理データの一例を示す図である。図8Bは、稼働月とCUTとの関係を表す管理データの一例を示す図である。図8Cは、稼働月とSTOPとの関係を表す管理データの一例を示す図である。図8Dは、稼働月とMISSとの関係を表す管理データの一例を示す図である。
以下に示す管理データの例において、黒丸が、選択された1つの紡績システム(例えば、ユーザが所有する紡績システム)における稼働月と稼働状況との関係を表した第1視覚データを示す。白四角が、他の紡績システムにおける稼働月と稼働状況との関係を表した第2視覚データを示す。
管理データに、上記の第1視覚データと第2視覚データとを含めることにより、特定の1つの紡績システムにおける紡績機の状況(稼働状況)と、他の紡績システムにおける紡績機の状況(稼働状況)と、を視覚的に比較できる。
また、以下に示す管理データにおいて、実線は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのうち、少なくとも3つの紡績システムから取得した紡績機情報を平均化した平均紡績機情報を視覚的に表したデータである。
管理データに、平均紡績機情報を視覚的に表したデータを含めることにより、例えば、ユーザが所有する特定の紡績システムの紡績機に関する情報が、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−n全体の平均に対してどの位置にあるのかを視覚的に認識できる。
本実施形態では、平均紡績機情報は、少なくとも3つの紡績システムから取得した紡績機情報を平均化して計算されている。これにより、ある程度の信頼性がある平均紡績機情報を算出できる。これに限られず、全ての紡績システム1−1、1−2、・・・1−nから取得した紡績機情報を平均化して、平均紡績機情報を算出してもよい。
図8Aに示す稼働月と効率との関係を示す管理データでは、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの稼働効率の経時的な変化を視覚的に認識できる。図8Aに示す例では、例えば、ユーザ所有の特定の紡績システムにおける稼働効率(図8Aの黒丸)が、他の紡績システムにおける稼働効率(図8Aの白四角及び実線)よりも一時的に低くなったが、例えば、ユーザ所有の紡績システムの設定の見直し及び/又は調整により、最近月では稼働効率が改善している(他の紡績システムの稼働効率の平均値よりも低い)ことを認識できる。
その一方、例えば、特定のユーザが所有する紡績システムにおける最近月の稼働効率が、他の紡績システムの稼働効率(の平均値)よりも低くなった場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、当該特定のユーザに対して、所有する紡績システムの設定の見直し及び/又は調整を提案できる。
図8Bに示す稼働月とCUTとの関係を示す管理データでは、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのCUTの発生頻度の経時的な変化を視覚的に認識できる。図8Bに示す例では、例えば、ユーザ所有の特定の紡績システムにおけるCUTの発生頻度(図8Bの黒丸)が、図8Bの管理データに表された稼働月の範囲では、他の紡績システムにおけるCUTの発生頻度(図8Bの白四角及び実線)と同等かそれよりも低いことを認識できる。
ただし、図8Bに示す例では、最近月では、ユーザ所有の紡績システムにおけるCUTの発生頻度が、他の紡績システムにおけるCUTの発生頻度よりも若干高くなっていることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、紡績ユニット111にて紡績糸Yを切断する際の糸欠陥除去の設定について見直しの検討を提案できる。
図8Cに示す稼働月とSTOPとの関係を示す管理データでは、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのSTOPの発生頻度の経時的な変化を視覚的に認識できる。図8Cに示す例では、例えば、ユーザ所有の特定の紡績システムにおけるSTOPの発生頻度(図8Cの黒丸)が、図8Cの管理データに表された稼働月の範囲では、他の紡績システムにおけるSTOPの発生頻度(図8Cの白四角及び実線)と同等であることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、生成された紡績糸Yの切れやすさは、他の紡績システムで生成された紡績糸Yの切れやすさと同等程度であり、紡績糸Yの生成パラメータの設定には大きな問題がないことを通知できる。
図8Dに示す稼働月とMISSとの関係を示す管理データでは、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのMISSの発生割合の経時的な変化を視覚的に認識できる。図8Dに示す例では、例えば、ユーザ所有の特定の紡績システムにおけるMISSの発生頻度(図8Dの黒丸)が、図8Dの管理データに表された稼働月の範囲では、他の紡績システムにおけるSTOPの発生頻度(図8Dの白四角及び実線)と同等であることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、紡績糸Yの生成パラメータの設定には大きな問題がないことを通知できる。
上記の図8A〜図8Dに示す稼働月と各種パラメータとの関係を視覚的に示す管理データにより、例えば、紡績糸Yの季節ごとの品質など、各種パラメータ(紡績糸Yの品質、及び/又は、紡績システムの稼働状況)の季節の依存性を視覚的に認識できる。
また、第1パラメータを紡績システムの稼働月とし、第2パラメータを生成された紡績糸Yの品質に関する情報とした場合の二次元グラフとしての管理データは、例えば、図9A〜図9Cようになる。稼働月と紡績糸Yの品質に関する情報との関係を示す管理データにより、紡績システム1−1、1−2、・・・1−nの紡績機にて生成された紡績糸Yの品質の経時的な変化を視覚的に認識できる。
図9Aは、稼働月とA1との関係を表す管理データの一例を示す図である。図9Bは、稼働月とHDとの関係を表す管理データの一例を示す図である。図9Cは、稼働月とCVとの関係を表す管理データの一例を示す図である。
なお、図9A〜図9Cの管理データの生成においては、データの絞り込み条件として、紡績糸Yの生成パラメータが同一であるという条件が選択されている。
図9Aに示す稼働月とA1との関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yにおいて、「A1」と分類される糸欠陥の発生頻度(図9Aの黒丸)が、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yでの発生頻度(図9Aの白四角及び実線)よりも一時的に低くなっていた。その一方、最近月では、ユーザ所有の紡績システムにおける当該糸欠陥の発生頻度が、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yでの発生頻度よりも高くなっていることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、所有する紡績システムの紡績糸Yの生成パラメータの設定の見直し、及び/又は、紡績システム(紡績機)の調整を提案できる。
図9Bに示す稼働月とHDとの関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの太さのムラ(図9Bの黒丸)が、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yの太さのムラ(図9Bの白四角及び実線)と同程度であることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、紡績糸Yの生成パラメータの設定に特に問題はないことを通知できる。
図9Cに示す稼働月とCVとの関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの均整度(図9Cの黒丸)が、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yの均整度(図9Cの白四角及び実線)と同程度であることを認識できる。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、当該特定のユーザに対して、紡績糸Yの生成パラメータの設定に特に問題はないことを通知できる。
さらに、管理データの生成において、選択する2つのパラメータの両方を紡績糸Yの品質に関する情報とすることもできる。具体的には、第1パラメータをある1つの品質に関する情報(第1品質に関するパラメータ)とし、第2パラメータを他の品質に関する情報(第2品質に関するパラメータ)とできる。2つの品質に関するパラメータを選択することにより、例えば、図10A及び図10Bのような、紡績ユニット111にて生成された紡績糸の品質間(第1品質と第2品質)の相関関係を視覚的に認識できる管理データを生成できる。
図10Aは、HDとA1との関係を表す管理データの一例を示す図である。図10Bは、CVとA1との関係を表す管理データの一例を示す図である。
なお、図10A及び図10Bの管理データの生成においては、データの絞り込み条件として、紡績糸Yの生成パラメータが同一であるという条件が選択されている。
図10Aに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの「HD(ヘアリネスデータ)」と「A1」と分類される糸欠陥の発生頻度との相関関係(図10Aの黒丸)と、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yの「HD(ヘアリネスデータ)」と「A1」と分類される糸欠陥の発生頻度との相関関係(図10Aの白四角)が示されている。
図10Aの黒三角は、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの最近1ヶ月の「HD」と「A1」との相関関係を示している。また、図10Aに示す管理データの例では、「HD」の平均値(図10Aの二点鎖線にて示す直線)と、「A1」の平均値(図10Aの一点鎖線にて示す直線)と、が示されている。
図10Aに示すHDとA1との関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸YのHDとA1の相関関係は、他の紡績システムにて生成された紡績糸YのHDとA1の相関関係と同じような傾向を示していることを認識できる。具体的には、紡績糸YのHDのA1の傾向として、HD(ヘアリネスデータ)は平均値近辺に集中している一方、A1(糸欠陥の発生頻度)は広く分布していることを認識できる。
図10Bに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの「CV(均整度)」と「A1」と分類される糸欠陥の発生頻度との相関関係(図10Bの黒丸)と、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yの「CV(均整度)」と「A1」と分類される糸欠陥の発生頻度との相関関係(図10Bの白四角)が示されている。
図10Bの黒三角は、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸Yの最近1ヶ月の「CV」と「A1」との相関関係を示している。また、図10Bに示す管理データの例では、「CV」の平均値(図10Bの二点鎖線にて示す直線)と、「A1」の平均値(図10Bの一点鎖線にて示す直線)と、が示されている。
図10Bに示すCVとA1との関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成された紡績糸YのCVが大きい値を示す傾向にあることを認識できる。一方、他の紡績システムにて生成された紡績糸YのCVとA1の関係は、CVが増加するに従いA1が増加する傾向(正相関)であることを認識できる。
また、管理データの生成において、選択する2つのパラメータの両方を紡績ユニット111の稼働状況に関する情報とすることもできる。具体的には、第1パラメータをある1つの稼働状況に関する情報(第1稼働状況に関するパラメータ)とし、第2パラメータを他の1つの稼働状況に関する情報(第2稼働状況に関するパラメータ)とできる。2つの稼働状況に関するパラメータを選択することにより、例えば、図11A及び図11Bのような、紡績ユニット111の稼働状況間(第1稼働状況と第2稼働状況)の相関関係を視覚的に認識できる管理データを生成できる。
図11Aは、CUTとSTOPとの関係を表す管理データの一例を示す図である。図11Bは、CUTと効率との関係を表す管理データの一例を示す図である。
なお、図11A及び図11Bの管理データの生成においては、データの絞り込み条件として、紡績糸Yの生成パラメータが同一であるという条件が選択されている。
図11Aに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムの紡績ユニット111にて発生した「CUT」と「STOP」との相関関係(図10Aの黒丸)と、他の紡績システムの紡績ユニット111にて発生した「CUT」と「STOP」との相関関係(図10Aの白四角)が示されている。
図11Aの黒三角は、ユーザ所有の紡績システムの紡績ユニット111にて最近1ヶ月に発生した「CUT」と「STOP」との相関関係を示している。また、図11Aに示す管理データの例では、「CUT」の平均値(図11Aの二点鎖線にて示す直線)と、「STOP」の平均値(図11Aの一点鎖線にて示す直線)と、が示されている。
図11Aに示すCUTとSTOPとの関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムのCUTとSTOPの相関関係は、STOPの発生頻度が若干高いが、他の紡績システムのCUTとSTOPの相関関係と同じような傾向を示していることを認識できる。具体的には、STOPの発生頻度は低い傾向にある一方、CUTの発生頻度は広い範囲に分布していることを認識できる。
例えば、図11Aに示すCUTとSTOPとの相関関係において、CUTの発生頻度が低い一方、STOPの発生頻度が高くなる場合(データ点が図11Aの左上に集中する場合)、紡績糸Yの生成の効率が低下していることが考えられる。このような場合には、紡績糸Yの生成パラメータの設定、及び/又は、紡績システムの調整などを提案できる。
図11Bに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムの「CUT」と「効率」との相関関係(図11Bの黒丸)と、他の紡績システムにて生成された紡績糸Yの「CUT」と「効率」との相関関係(図11Bの白四角)が示されている。
図11Bの黒三角は、ユーザ所有の紡績システムの最近1ヶ月における「CUT」と「効率」との相関関係を示している。また、図11Bに示す管理データの例では、「CUT」の平均値(図11Bの二点鎖線にて示す直線)と、「効率」の平均値(図11Bの一点鎖線にて示す直線)と、が示されている。
図11Bに示すCUTと効率との関係を表す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムの効率が、他の紡績システムの効率よりも若干低い傾向にあることを認識できる。一方、CUT(糸欠陥の発生による紡績糸Yのカッタ1116を用いた切断)の発生頻度は全ての紡績システムで同じ傾向を示し、広い範囲に分布していることを認識できる。
このような場合には、ユーザ所有の紡績システムの効率を向上させる設定(紡績糸Yの生成パラメータ及び/又は紡績システムの他の設定)、及び/又は、紡績システムの調整などを提案できる。
上記以外にも、例えば、第1パラメータを紡績糸Yの生成パラメータ(例えば、紡績糸Yの番手)とし、第2パラメータを生成パラメータ以外のパラメータ(紡績糸Yの品質に関する情報、紡績システムの稼働状況に関する情報)とすることもできる。
例えば、第1パラメータを紡績糸Yの番手とし、第2パラメータを各紡績糸Yの「A1」とすることにより、図12Aに示すような管理データを得られる。
具体的には、図12Aにおいて、黒丸は、ユーザ所有の紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、ユーザ所有の紡績システムにおける「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度との関係を示す。白四角は、他の紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、他の紡績システムにおける「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度との関係を示す。また、実線は、紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、紡績システムにおける「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度の平均値との関係を示す。
図12Aに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成した中程度の番手の紡績糸Yの糸欠陥の発生頻度が、他の紡績システムにて生成した中程度の番手の紡績糸Yの糸欠陥の発生頻度よりも高い傾向にあることを認識できる。このような場合には、例えば、当該番手の紡績糸Yについて他の生成パラメータの調整を提案できる。
なお、図12Aに示す管理データでは、紡績糸Yの番手に従って、「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度が高くなる傾向が見られる。このような傾向が見られることは、「A1」という種類の糸欠陥の定義が、所定の太さ以上の紡績糸Yの発生とされていることから明らかに理解できる。
また、例えば、第1パラメータを紡績糸Yの番手とし、第2パラメータを「CUT」の発生頻度とすることにより、図12Bに示すような管理データを得られる。
具体的には、図12Bにおいて、黒丸は、ユーザ所有の紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、ユーザ所有の紡績システムにおける「CUT」の発生頻度との関係を示す。白四角は、他の紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、他の紡績システムにおける「CUT」の発生頻度との関係を示す。また、実線は、紡績システムにて生成した紡績糸Yの番手と、紡績システムにおける「CUT」の発生頻度の平均値との関係を示す。
図12Bに示す管理データの例では、例えば、ユーザ所有の紡績システムにて生成した小さい(細い)番手の紡績糸YのCUTの発生頻度が、他の紡績システムにて生成した小さい(細い)番手の紡績糸YのCUTの発生頻度よりも低い傾向にあることを認識できる。このような場合には、特に、細い紡績糸Yを糸欠陥の発生を少なくして生成できていることを認識できる。
さらに、例えば、第1パラメータを紡績ユニット111の稼働状況に関する情報(パラメータ)とし、第2パラメータを生成された紡績糸Yの品質に関する情報とすることもできる。例えば、第1パラメータを紡績糸Yの「A1」とし、第2パラメータを「CUT」とすることにより、図13に示すような管理データを得られる。図13は、A1とCUTとの関係を表す管理データの一例を示す図である。
図13に示す管理データは、紡績糸Yの材料を「Rayon」で固定とし、番手を「30番手」で固定としたデータである。
具体的には、図13において、黒丸は、ユーザ所有の紡績システムにおける「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度と、ユーザ所有の紡績システムにおける「CUT」の発生頻度との相関関係を示す。図13の黒三角は、ユーザ所有の紡績システムの最近1ヶ月における「A1」と「CUT」との相関関係を示している。
白四角は、他の紡績システムにおける「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度と、他の紡績システムにおける「CUT」の発生頻度との関係を示す。また、
図13に示す管理データの例では、「A1」の平均値(図13の二点鎖線にて示す直線)と、「CUT」の平均値(図13の一点鎖線にて示す直線)と、が示されている。
図13に示す管理データの例では、例えば、「A1」という種類の糸欠陥の発生頻度と「CUT」の発生頻度は正相関の関係、すなわち、「A1」の発生頻度が増加すると「CUT」の発生頻度が増加することが示されている。ただし、必ずしも、「A1」の発生頻度が少ないからといって、「CUT」の発生頻度が低いことにはならないことが示されている。
このような場合には、当該紡績システムのカスタマーサポート担当者は、例えば、「A1」(やや太くて短い微小な糸欠陥)を減少させるような紡績糸Yの生成条件(例えば、原料の品質、紡績ユニット111の設定等)を設定することは、「CUT」(自動的な糸継ぎ処理の発生)を低減させるための必要条件であることを、紡績システムのユーザに提言できる。
なお、図13の管理データ中の右下隅の点線にて示した三角形で囲んだ領域は、データの空白域を意味している。すなわち、「A1」の発生頻度が高い領域では、「CUT」の発生頻度が少ないデータ(「CUT」の発生頻度が低くなる紡績機11)は存在しないことの説明と関連する。
上記のように管理データを生成した後、又は、紡績機情報の収集中に、管理サーバ31(管理サーバシステム3)の停止が指令されない限り(ステップS14において「No」の場合)、上記のステップS11〜S13は継続して実行される。
一方、管理サーバ31の停止が指令された場合(ステップS14において「Yes」の場合)には、上記のステップS11〜S13の実行が停止された後、管理サーバ31は停止する。
なお、管理サーバ31が停止しているときに上位管理装置13が紡績機情報を送信しようとする場合、当該上位管理装置13は、送信しようとする紡績機情報を記憶装置などに一時的に保存しておき、管理サーバ31の稼働が開始されたことを検知したあとに、当該一時的に保存していた紡績機情報を管理サーバ31に送信するようにしてもよい。
これにより、作成した紡績機情報が管理サーバ31に収集されることなく破棄されてしまうことを回避できる。
本実施形態に係る紡績機械管理システム100が上記の構成及び特徴を有することにより、紡績機械管理システム100のユーザは、管理サーバ31が生成した管理データにより、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−n(紡績機11)から得られた膨大な量の紡績機情報の意味を視覚的に認識できる。その結果、当該ユーザは、膨大な量の紡績機情報に基づいた紡績システム1−1、1−2、・・・1−n(紡績機11)の運用に関する検討を実行しやすくなる。
(5)実施形態の共通事項
上記第1実施形態は、下記の構成及び機能を有している。
第1実施形態に係る紡績機械管理システム100(紡績機械管理システムの一例)は、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−n(複数の紡績システムの一例)と、管理サーバ31(管理サーバの一例)と、を備える。複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのそれぞれは、繊維を紡績して紡績糸Y(紡績糸の一例)を生成する複数の紡績機11(紡績機の一例)と、当該複数の紡績機11に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置13(上位管理装置の一例)と、を含む。
管理サーバ31は、上位管理装置13から紡績機情報を収集し、収集した紡績機情報に基づいて、複数の紡績システム1−1、1−2、・・・1−nにおける紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成する。
(6)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
上記の第1実施形態においてフローチャートを用いて説明した機台コントローラ113、上位管理装置13、及び/又は管理サーバ31(管理サーバシステム3)にて実行される各処理は、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。また、フローチャートを用いて説明した各処理の順番は適宜変更でき、また、複数の処理が同時に実行されてもよい。
(A)紡績機情報の内容に関する他の実施形態
図5及び図7などにて示したように、上記の第1実施形態に係る紡績機情報(収集データ)には、紡績糸Yの生成パラメータとして紡績糸Yの材料と番手が、紡績機11の稼働状況に関する情報(パラメータ)としてCUT、STOP、及びMISSが、紡績糸Yの品質に関する情報(パラメータ)としてHD(ヘアリネスデータ)、A1(糸欠陥)、及びCV(均整度)が、含まれていた。
上記に限られず、例えば、MLW(Lower Yarn Miss)、MUP(Upper Yarn Miss)、MSL(Splice Miss)などの他のパラメータ
を紡績機情報(収集データ)に含めてもよい。
(B)紡績機情報の算出に関する他の実施形態
上記の第1実施形態においては、上位管理装置13が紡績機情報に含めるパラメータを必要に応じて算出していた。これに限られず、例えば、機台コントローラ113において予め紡績機情報に含めるパラメータを算出し、上位管理装置13に送信するようにしてもよい。
また、機台コントローラ113は、所属する紡績機11が有するヤーンクリアラ1115により測定した紡績糸Yの太さを所定の周期(短い周期)にて取得し、取得した複数の紡績糸Yの太さの測定値を平均化した後、紡績糸Yの太さに関する情報として上位管理装置13に送信してもよい。
または、機台コントローラ113は、所属する紡績機11が有するヤーンクリアラ1115により測定した紡績糸Yの太さを所定の周期にて取得し、そのまま何らの処理をすることなく上位管理装置13に送信してもよい。これにより、機台コントローラ113の処理負荷を減少できる。
(C)管理データの閲覧に関する他の実施形態
上記の第1実施形態においては、管理サーバシステム3のクライアント端末C2にて管理データの生成を指示して、当該クライアント端末C2のディスプレイに管理データを表示する例のみを説明した。
これに限られず、例えば、各紡績システム1−1、1−2、・・・1−nのクライアント端末C1にて管理データの生成を指示して、当該クライアント端末C1のディスプレイに生成した管理データを表示してもよい。
また、管理サーバ31にて一度作成した管理データは、所定の形式(例えば、PDF形式、画像データ、など)に変換され、管理サーバ31の記憶装置に記憶されてもよい。これにより、管理サーバ31は、一度作成した管理データを再度生成する必要がなくなる。その結果、管理サーバ31における情報処理の負荷を減少できる。
さらに、クライアント端末C1、C2からの指令により管理データが生成される場合に限られず、管理サーバ31は、例えば、所定の期間(例えば、月単位、3ヶ月単位、年単位など)毎に、予め設定した条件で自律的に管理データを生成し、管理サーバ31の記憶装置に記憶するか、又は、所定の上位管理装置13に送信してもよい。
(D)管理データの表示形式に関する他の実施形態
上記の第1実施形態においては、管理データは二次元グラフであった。これにより、管理サーバ31は、より理解しやすい管理データを生成できる。
しかし、これに限られず、管理サーバ31は、二次元以上の多次元グラフを管理データとして生成してもよい。例えば、管理サーバ31は、紡績機情報から3つのパラメータを抽出し、当該3つのパラメータの関係を表した三次元グラフを管理データとして生成できる。
本発明は、繊維を紡績して紡績糸を生成する紡績機に関する情報を管理する紡績機械管理システムに広く適用できる。
100 紡績機械管理システム
1−1、1−2、1−3、・・・1−n 紡績システム
3 管理サーバシステム
31 管理サーバ
11 紡績機
111 紡績ユニット
111−1 ユニットコントローラ
1111 ドラフト装置
1112 紡績装置
1113 糸貯留装置
1114 巻取装置
1115 ヤーンクリアラ
1115−1 クリアラコントローラ
1116 カッタ
1117 糸継装置
F フレーム
P パッケージ
T 繊維束
Y 紡績糸
113 機台コントローラ
1131 タッチパネル
13 上位管理装置
C1、C2 クライアント端末
NW ネットワーク

Claims (12)

  1. それぞれが、繊維を紡績して紡績糸を生成する複数の紡績機と、当該複数の紡績機に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置と、を含む複数の紡績システムと、
    前記上位管理装置から前記紡績機情報を収集し、収集した前記紡績機情報に基づいて、前記複数の紡績システムにおける前記紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成する管理サーバと、
    を備える紡績機械管理システム。
  2. 前記管理サーバは、前記紡績機情報に含まれる前記複数のパラメータのうち第1パラメータと第2パラメータとを抽出し、前記第1パラメータと前記第2パラメータとの関係を視覚的に表したデータを前記管理データとして生成する、
    請求項1に記載の紡績機械管理システム。
  3. 前記第1パラメータは前記紡績機の稼働月であり、前記第2パラメータは当該紡績機にて生成された前記紡績糸の品質に関するパラメータである、請求項2に記載の紡績機械管理システム。
  4. 前記第1パラメータは前記紡績機にて生成された前記紡績糸の第1品質に関するパラメータであり、前記第2パラメータは当該紡績糸の第2品質に関するパラメータである、請求項2又は3に記載の紡績機械管理システム。
  5. 前記第1パラメータは前記紡績機の稼働月であり、前記第2パラメータは当該紡績機の稼働状況に関するパラメータである、請求項2〜4のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  6. 前記第1パラメータは前記紡績機の第1稼働状況に関するパラメータであり、前記第2パラメータは当該紡績機の第2稼働状況に関するパラメータである、請求項2〜5のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  7. 前記管理データは、1つの紡績システムにおける前記紡績機に関する情報を視覚的に表した第1視覚データと、他の紡績システムにおける前記紡績機に関する情報を視覚的に表した第2視覚データと、を含む請求項1〜6のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  8. 前記管理データは、少なくとも3つの前記紡績システムの全てから取得した複数の前記紡績機情報を平均化した平均紡績機情報を視覚的に表したデータを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  9. 前記複数の紡績機のそれぞれは、前記紡績糸の太さを検出する糸監視装置を有し、
    前記紡績機情報は、複数の前記糸監視装置にて検出された前記紡績糸の太さの測定値を平均して算出された前記紡績糸の太さに関する情報を含む、
    請求項1〜8のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  10. 前記上位管理装置は、他の紡績システムにて取得された前記紡績機情報を収集する、請求項1〜9のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  11. 前記上位管理装置は、当該上位管理装置が属する紡績システムを識別する識別情報と、当該上位管理装置にて取得した前記紡績機情報とを関連付けて管理し、
    前記管理サーバは、前記識別情報が関連付けられた前記紡績機情報を収集する、
    請求項1〜10のいずれかに記載の紡績機械管理システム。
  12. それぞれが、繊維を紡績して紡績糸を生成する複数の紡績機と、当該複数の紡績機に関する複数のパラメータを含む紡績機情報を取得する上位管理装置と、を含む複数の紡績システムの管理方法であって、
    前記上位管理装置から前記紡績機情報を収集するステップと、
    収集した前記紡績機情報に基づいて、前記複数の紡績システムにおける前記紡績機に関する情報を視覚的に表した管理データを生成するステップと、
    を含む管理方法。
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