JP2018065757A - シート状整髪用化粧品及びそれを用いた整髪方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、一般的に、ポリマーの粘着性によって髪型を固定する場合には毛髪の形状を整えながら整髪剤を塗布する事ができる一方で、髪型を保持するにはセット保持力が弱い。一方、強固なポリマー皮膜の弾性により固定する場合は一旦形成された被膜が破損すると髪型を維持できなくなる事が多いため、髪を所望の形状にした後、その形状を維持するため整髪剤を髪に適用することが一般的である。この整髪剤には、剤型として例えば特許文献1に記載されているようなスプレータイプのものがあり、髪に直接スプレーを吹き付けて、毛髪に整髪剤を適用するものが知られている。
本発明は、以下の成分(A)及び(B)を含有した液状化粧料組成物を、被含浸部材に含浸させたシート状整髪用化粧品を提供するものである。
(A)被膜形成樹脂0.01質量%以上20質量%以下。
(B)沸点が50℃以上260℃以下である有機溶剤を70質量%以上。
i)毛髪を所望の形状に形付ける工程、及び
ii)前記液状化粧料組成物を含浸させた前記被含浸部材を毛髪にあてがい前記毛髪に前記液状化粧料組成物を塗布する工程、を有する整髪方法を提供するものである。
従来、特定の形状に整髪した毛髪に対し、被膜形成樹脂を含有する液状化粧料をスプレー等の形態で毛髪に噴霧することが一般的であった。しかし、スプレー等を用いた方法では、整髪した後の毛束の表面近傍に被膜形成樹脂を施すことはできたが、毛束の内部の毛髪にまで被膜形成樹脂を施すことは困難であった。また、スプレー等を用いた噴霧では、微細な液滴を毛髪上にのせるため、被膜形成樹脂がドット状に存在し、毛髪を固定する面積は小さい。一方、本発明によれば、特定の形状に整髪した毛髪に対しても、毛束の表面だけでなく毛束の内部にまでも被膜形成樹脂を施すことが可能であり、また、毛髪上に面で被膜形成樹脂を載せることができるため、適用後の毛髪の耐湿性を飛躍的に向上させることができる。毛髪の耐湿性とは、高湿度下においても毛髪の形状が崩れず維持されることを指す。
本発明のシート状整髪用化粧品又は整髪方法における「整髪」には、所望の方法により所望の形状に形付けた毛髪に対して、液状化粧料組成物を塗布することにより、その形状の保持性や耐湿性を向上させることや、液状化粧料組成物を毛髪に塗布しつつ毛髪を所望の形状に変形させ、保持性や耐湿性に優れた形状の毛髪や髪型を得ること等を含む。
図1には、本発明の一実施形態であるシート状整髪用化粧品1aが示されている。図1には、複数枚のシート状整髪用化粧品1aが包装体2内に収容されている状態が示されている。包装体2は、液状化粧料組成物を含浸させた被含浸部材を収容可能なものを特に制限なく用いることができるが、液状化粧料組成物を含浸させた被含浸部材を密封可能なものが好ましい。
包装体2は、被含浸部材5を密封することができる任意の包装形態にすることができる。例えば、図1に示す包装体2は、シート21を筒状にして、筒状となった該シートにおける2つの開口部をそれぞれヒートシール部11a等によって封止することで形成したものである。このような包装体2は、その内部に被含浸部材5を収納することができる。図1に示す包装体2は、上面11b及びこれに対向する下面(図示せず)、並びに第1側面11c及びこれに対向する第2側面(図示せず)を有した略直方体状に形成されており、略直方体状に集積された複数の被含浸部材5を収容している。また、包装体2はその上面11bに内容物取出口11dを有している。
例えば、図1に示すシート状整髪用化粧品の包装体2は、上面11bのほぼ中央の位置に、内容物取出口11dが形成されており、包装体2の上面11bには、内容物取出口11dの全域を覆うように開閉蓋11eが配置されている。使用に際して開閉蓋11eの一部又は全部を包装体2の上面から剥離して内容物取出口11dを露出させる。そして内容物取出口11dを通じて、包装体2内に収容されている被含浸部材5を指で摘んで外部へ取り出す。
包装体2から取り出された湿潤状態の被含浸部材5は、液状化粧料組成物が大量に含浸されている場合には、被含浸部材5どうしが貼り付き広げにくくなる傾向にあるところ、被含浸部材5を広げやすくする観点から、内容物取出口11dはその開口面積が上面11bに対して過度に大きすぎたり小さすぎないことが好ましい。具体的には、内容物取出口11dの開口面積と上面11bの面積の比が1:37〜1:1.3が好ましく、1:18〜10:1がより好ましい。
内容物取出口11dの形状は特に限定されず、長方形、長楕円形、正方形ないし概正方形、又は円形ないし概円形等、任意の形状にすることができる。
被含浸部材5は、液状化粧料組成物を保持することができる任意の材料を用いることができる。例えば、不織布、ガーゼ、コットン、紙等の繊維素材、スポンジ等の柔軟性多孔質体、又はこれらの複合材若しくはこれらとフィルム等との複合材等の材料を用いることができる。本実施形態の被含浸部材5には、繊維素材が好ましく用いられ、不織布であることがより好ましい。不織布は、任意の方法で製造されたものを用いることができ、例えば、湿式抄造紙、スパンレース不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布が挙げられる。
また、被含浸部材5は、毛髪に接触させる観点から、図1や図3(a)に示すように、展開時の平面視形状が、矩形であることが好ましいが、矩形以外の形状であっても良く、例えば、円形、楕円形、三角形、正方形、五角形、ハート形等の任意の形状とすることができる。
また、被含浸部材5は、一枚の繊維シートからなるものであっても良く、複数枚のシートを積層したマルチプライのシートであっても良い。
このような被含浸部材5としては、スパンレース不織布が好ましい。被含浸部材5の剛軟度を調整することができ、かつ被含浸部材に含浸した被膜形成樹脂が毛髪に均一に塗り広げやすいためである。スパンレース法によって被含浸部材5を製造すると、該被含浸部材5は、その構成繊維の交絡のみで不織布形態が保たれることになる。なお、場合によっては、構成繊維の交絡のみで不織布形態を保つことに代えて、構成繊維の交絡に加え、構成繊維の交点の一部を、熱融着や接着剤による接着で結合させてもよい。後述するように、構成繊維に疎水性繊維が含まれる場合には、被含浸部材5が十分に柔軟なものとする点から交絡のみで不織布形態が保たれるものである事が好ましい。
また、この場合に、液状化粧料組成物の含浸前の被含浸部材5の質量に基づく、被含浸部材5に占めるセルロース系繊維の含有量は、好ましくは0質量%以上70質量%以下、より好ましくは5質量%以上60%質量%以下、更に好ましくは10質量%以上50質量%以下である。
このような液不透過性シートとしては、被含浸部材5に含浸させた有機溶剤を透過させないシート材であれば良く、例えば熱可塑性樹脂、アルミニウムを蒸着した熱可塑性樹脂フィルム、熱可塑性樹脂フィルムの間にアルミニウムを挟んだフィルム等が挙げられる。
他方、さらに別の実施形態である図3に示すシート状整髪用化粧品1cの包装体2は、1枚の2つ折りにした液不透過性シート3の間に被含浸部材5を挟み、2つ折りにしたシートの三方をシール部6,7において接合することで袋状に形成されており、液不透過性シート3間で被含浸部材5を密封している。この包装体2を開封するには、まず摘み部9の部分で2枚重ねとなっている液不透過性シート3を両開きにする(図4(a)参照)。そして、ノッチ91を有する方の液不透過性シート3を引っ張ることにより(図4(b)参照)、液不透過性シート3が引き裂かれて、密封した被含浸部材5を露出させることができる(図4(c)参照)。図2及び図3に示すように、包装体2の全部又は一部が、液不透過性シート3から形成されていてもよい。また、包装体2又は液不透過性シート3は、摘み部9やノッチ91等の開封手段を備えていることが好ましい。
なお本実施形態のシート状整髪用化粧品1cは、図3(a)に示すように、本実施形態の被含浸部材5を平面視した際に、長辺となる辺であって互いに平行な第1辺と、短辺となる辺であって互いに平行な第2辺との関係において、第1辺と平行である横方向Xと、該横方向Xと直交する縦方向Yとを有する。
(A)被膜形成樹脂0.01質量%以上20質量%以下。
(B)沸点が50℃以上260℃以下である有機溶剤70質量%以上。
引っかき硬度(鉛筆法)を測定するための被膜は、被膜形成樹脂の10質量%エタノール溶液をPETフィルム上に3cm×4cmの範囲に2g塗布して、25℃、相対湿度50%RHの条件で、24時間以上乾燥させることにより調製する。
また、成分(B)は1種又は2種以上併用してもよい。成分(B)を1種のみ使用する場合には、炭素数1〜4の1価のアルコールが好ましく、エタノールを使用するのがより好ましい。また、2種以上併用する場合は、炭素数1〜4の1価のアルコールとそれ以外の成分(B)を併用することが好ましく、エタノールとそれ以外の成分(B)を併用する事がより好ましい。
数平均分子量10以上1500以下のシリコーンの具体例として、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等の環状シリコーン;オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における動粘度が例えば0.5mm2/s以上10mm2/s以下のメチルポリシロキサン等の鎖状シリコーン等が挙げられる。その中でも、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、25℃における動粘度が0.5mm2/s以上6mm2/s未満のメチルポリシロキサン等の鎖状シリコーンが好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコンがより好ましい。
また、液状化粧料組成物には清涼感を与えるためのメントール等の清涼剤、温感剤、毛髪にさらさら感を付与するための粉体、消臭剤、防腐剤、香料、キレート剤等を配合してもよい。
また、顔料及び染料を液状化粧料組成物中に含むこともできるが、毛髪への着色を希望しない場合には顔料及び染料の含有量は1%未満が好ましく、0.5%未満がより好ましく、0.1%未満が更に好ましい。ここで染料とは直接染料の他、酸化染料の前駆体となるカプラーやプレカーサーを含んだ総称をいう。
1)100mm×100mmの試験片を3枚採取し、その質量(m1)を1mgまで測定する。
2)2Lのビーカーにエタノールを約1L入れ、試験片を15分間浸漬し、ピンセットで試験片の一つの角をつまんでエタノール中から取り出し、試験片を器壁に接触させずにエタノールが滴らないまで放置してエタノールを滴り落とした後、その質量(m2)を1mgまで測定する。
3)次の式によってエタノール最大保液率を算出し、更にその平均値を求め、四捨五入によって小数点1桁の値を算出する。
m=(m2−m1)/m1 ×100
m:エタノールの最大保液率(質量%)
m1:試験片の標準状態での質量(mg)
m2:試験片をエタノールに含浸させ、エタノールを滴り落とした後の質量(mg)
4)エタノールの最大保液率に被含浸部材5の質量を掛け合わせ、エタノールの最大保液量を算出する。
i)毛髪を所望の形状に形付ける工程、及び
ii)前記液状化粧料組成物を含浸させた前記被含浸部材を毛髪にあてがい前記毛髪に前記液状化粧料組成物を塗布する工程、を有する。
前記i)の工程の前に、毛髪を所望の形状に形付けしやすくする観点から、本発明のシート状整髪用化粧品又はヘアスプレー以外の毛髪化粧料をあらかじめ毛髪に適用しても良い。このような毛髪化粧料としてはジェル、ヘアローション、ヘアミルク、ヘアフォーム、ヘアミスト等の水系毛髪化粧料、ヘアオイル、ヘアワックス等が挙げられる。
前記i)の毛髪を所望の形状に形付ける工程における、毛髪の形状とは所望のものであれば特に制限されず、例えば、カールスタイル、ストレートヘアスタイル、ヘアピン、ヘアゴム等の結束具で毛髪を束ねたまとめ髪スタイル等が挙げられる。
前記i)の工程において、毛髪は乾いていても良く、水又は前述の水系毛髪化粧料で湿っていても良いが、湿っている方が好ましい。
また、前記i)の工程において、毛髪を形付ける際に、毛髪を加熱しても良いし、加熱せずに形付を行っても良いが、加熱器具を用いて形付けを行うのが好ましい。
ここで加熱器具とは、ドライヤー、ホットカーラー、ヒーター、ヘアアイロン等が挙げられる。毛髪を所望の形状に形付ける工程として、従来公知の方法を用いることができる。
なお、前記i)の工程における毛髪の形付けとは、永久的な毛髪変形でも半永久的な毛髪変形でもなく、素髪、すなわち髪を洗髪し乾かした状態の毛髪を所望の形状に形付けることを言う。このため、前記i)の工程で形付けした毛髪は、シャンプー等による洗髪によって、素髪の形状に戻すことができる。
シート状整髪用化粧品1で毛髪を処理する方法としては、手に広げられたあるいは折り畳まれた状態のシート状整髪用化粧品1で、形付けされた毛髪を包んで接触させる方法が挙げられる。この方法では形付された毛髪はシート(シート状整髪用化粧品1)に接触し、さらにそのシートを持った手によって毛束を握る操作で、液状化粧料組成物を毛髪に適用することもできる。具体的な方法を、図7〜9を用いて説明する。
本整髪操作は毛髪の中間、すなわち毛髪の根元と毛先の間に指先をあてがい、上述の操作をすることもできる。
図3に示すシート状整髪用化粧品1cの場合は、上述のように包装体2(液不透過性シート3)を横方向Xに引き裂くことで被含浸部材5が露出した開封状態となる。開封後、処理者は、被含浸部材5が位置する側とは反対側の面即ち液不透過性シート3側の面側から、指と指とで挟むようにして持つ。即ち、シート状整髪用化粧品1cは、指と指との間に挟んだ際に、被含浸部材5が内側、液不透過性シート3が外側になるように折り畳んで持つことができる。
次いで、処理者は、毛束100をシート状整髪化粧品1で挟み、毛先方向(毛髪の配向方向)にスライドさせる〔図10(b)参照〕。このように、図10(a)〜(c)に示す整髪方法においては、本発明のシート状整髪用化粧品1を、親指と他の指との間に挟んで持ち、折り畳んで互いに対向させた被含浸部材5どうし間に毛髪を挟んだ状態として使用することが好ましい。
また、シート状整髪用化粧品1を最初に挟んだ箇所から毛先側にスライドさせる操作は、処理したい各箇所について1回のみ行っても良く、多くの場合、1回でも均一な塗布が可能であるが、所望により、2回,3回と複数回行っても良い。
カールした形状の毛束100をシート状整髪用化粧品1で挟んでスライドさせている最中は毛束100のカールが一旦まっすぐに伸ばされるが〔図10(b)参照〕、シート状整髪用化粧品1から毛束100を抜くと毛束100はカールした形状に戻る〔図10(c)参照〕。
以上の操作を、頭髪の全体のうち、液状化粧料組成物による処理を行いたい箇所に繰り返し行うこともできる。
このように処理された頭髪は、所望の形状に形付された状態が長時間維持される。
<1>
以下の成分(A)及び(B)を含有した液状化粧料組成物を、被含浸部材に含浸させたシート状整髪用化粧品。
(A)被膜形成樹脂0.01質量%以上20質量%以下。
(B)沸点が50℃以上260℃以下である有機溶剤70質量%以上。
前記液状化粧料組成物の水の含有量が、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以下であり、更に好ましくは前記液状化粧料組成物が水を実質的に含有しない、前記<1>に記載のシート状整髪用化粧品。
<3>
前記成分(B)の有機溶剤が、好ましくは炭素数1〜4の1価のアルコール、一般式(1)で表される炭素数9〜21の液状油、及び数平均分子量10以上1500以下のシリコーンからなる群から選ばれる1種以上である、前記<1>又は<2>記載のシート状整髪用化粧品。
<4>
前記成分(B)が、好ましくはエタノール、プロパノール、イソプロパノールエタノール、イソドデカン、及び水添ポリイソブテンからなる群から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくはエタノール、プロパノール、イソプロパノールからなる群から選ばれる1種又は2種以上であり、更に好ましくはエタノールである、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<5>
前記被含浸部材が保持する前記液状化粧料組成物の質量が、前記被含浸部材の質量に対し、好ましくは100質量%以上、より好ましくは200質量%以上、更に好ましくは250質量%以上であり、また好ましくは800質量%以下、より好ましくは700質量%以下、更に好ましくは600質量%以下である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<6>
前記液状化粧料組成物の顔料及び染料の含有量が、好ましくは1%未満、より好ましくは0.5%未満、更に好ましくは0.1%未満である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<7>
前記成分(A)の濃度が、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上、更に好ましくは3.0質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは6質量%以下である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<8>
前記被含浸部材が不織布である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<9>
前記被含浸部材のエタノールの最大保液率が、好ましくは200質量%以上、より好ましくは300質量%以上、更に好ましくは400質量%以上であり、また好ましくは2000質量%以下、より好ましくは1500質量%以下、より好ましくは1000質量%以下、更に好ましくは900質量%以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
<10>
前記被含浸部材が疎水性繊維を含有する、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品。
前記被含浸部材が、好ましくは疎水性繊維とセルロース系繊維とを含有する、前記<1>〜<10>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品
<12>
前記液状化粧料組成物の含浸前の前記被含浸部材の質量に基づく、前記被含浸部材に占める前記疎水性繊維の含有量が、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上であり、また好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下であり、前記被含浸部材に占める前記セルロース系繊維の含有量が、好ましくは0質量%以上70質量%以下、より好ましくは5質量%以上60%質量%以下、更に好ましくは10質量%以上50質量%以下である、前記<11>に記載のシート状整髪用化粧品。
<13>
前記液状化粧料組成物の含浸前の前記被含浸部材の質量に基づく、前記被含浸部材に占める前記セルロース系繊維の含有量が、30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上であり、また好ましくは100質量%以下、より好ましくは95質量%以下、さらに好ましくは90質量%以下であり、前記被含浸部材に占める前記疎水性繊維の含有量が、好ましくは0質量%以上70質量%以下、より好ましくは5質量%以上60%質量%以下、更に好ましくは10質量%以上50質量%以下である、前記<11>に記載のシート状整髪用化粧品。
<14>
前記<1>〜<13>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品を用いて毛髪を整髪する、整髪方法。
<15>
前記<1>〜<13>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品を用いた整髪方法であって、以下の工程を含む整髪方法。
i)毛髪を所望の形状に形付ける工程、及び
ii)前記液状化粧料組成物を含浸させた前記被含浸部材を毛髪にあてがい前記毛髪に前記液状化粧料組成物を塗布する工程。
<16>
前記i)の工程で形付けた形状が、素髪とは異なる形状である、前記<15>に記載の整髪方法。
<17>
前記i)の工程において、加熱器具を用いて前記毛髪の形付けを行う前記<15>又は<16>に記載の整髪方法。
<18>
前記ii)の工程で、前記<1>〜<13>の何れか1に記載のシート状整髪用化粧品で毛束を挟み、該毛束の毛先に向かって前記シート状整髪用化粧品をスライドさせることで、前記液状化粧料組成物を前記毛束に塗布する、前記<15>〜<17>の何れか1に記載の整髪方法。
本発明の被含浸部材として、下記表1に示す繊維組成のシートA〜Cを製造した。得られた各シートの全体の寸法は20cm×20cm(面積400cm2)であった。面積400cm2当たりの各シートの秤量、厚み、シートの縦横の引張強度、並びにエタノールの最大保液量及び最大保液率を表1に示す。また、厚み、シートの縦横の引張強度、並びにエタノールの最大保液量及び最大保液率の各測定方法を以下に示す。
JIS L 1096:2010に記載の「生地及び繊維製品の厚さ測定」に準拠し、化粧料を含浸する前のシートの厚さを測定した。測定には厚さ測定器FS−60DS(大栄科学精器製作所社)を用い、直径50.5mmのプレッサフットで0.3kPa荷重下で10秒放置後の値を測定した。試験片は面積が20cm2のものを5枚準備し、各試験片の平均値を算出した。
引張試験機を用い、チャック間距離150mm、引張速度300mm/minの条件で測定した。
被含浸部材5のエタノールの最大保液率は、以下の方法により測定される。
1)被含浸部材から100mm×100mmの試験片を3枚採取し、その質量(m1)を1mgまで測定する。
2)2Lのビーカーにエタノールを約1L入れ、試験片を15分間浸漬し、ピンセットで試験片の一つの角をつまんでエタノール中から取り出し、試験片を器壁に接触させずにエタノールが滴らないまで放置してエタノールを滴り落とした後、その質量(m2)を1mgまで測定する。
3)次の式によってエタノールの最大保液率を算出し、更にその平均値を求め、四捨五入によって小数点1桁の値を算出する。
m=(m2−m1)/m1 ×100
m:エタノールの最大保液率(質量%)
m1:試験片の標準状態での質量(mg)
m2:試験片をエタノールに含浸させ、エタノールを滴り落とした後の質量(mg)
4)エタノールの最大保液率に被含浸部材5の質量を掛け合わせ、エタノールの最大保液量を算出する。
本発明の液状化粧料組成物として、下記表2に示す化粧料組成物を常法に従って調製した。この液状化粧料組成物を上記(1)で製造した被含浸部材(シート)へ表1に示す含浸条件で含浸させた。
〔実施例1〜3及び比較例2〕
被含浸部材及び液状化粧料組成物を下記表2に示す組み合わせで含むシート状整髪用化粧品をそれぞれ得た。得られたシート状整髪用化粧品を用いて、毛髪の形状の保持性及び持続性、毛髪のごわつき、並びに浮き毛及びはね毛の程度について評価を行った。液状化粧料組成物の塗布及び評価は以下に記載の方法で行った。結果を表2に示す。
また、表2に示す液状化粧料組成物の組成は、エタノールに含まれる水分量を水の含有量に含めており、エタノールと水とを区別してそれぞれの含有量を示している。
長さ25cm、重さ3.5gのストレート毛(中国人毛)の毛束(トレス)を、水に濡らした状態でロッドにらせん状に巻きつけ、乾燥機(ヤマト科学株式会社製 型番:PR−2KP)で60℃、1時間乾燥させた後、室温にて半日放置した。これにより、垂直方向に複数回カールした評価用毛束を得た。
次に、実施例1、実施例2、実施例3、及び比較例2のシート状整髪用化粧品における各被含浸部材(シートA〜C)を2つ折にした。2つ折にした被含浸部材の間に評価用毛束の根元付近を挟み、被含浸部材を2つ折りにした両面から指で押さえた状態で、シート状整髪用化粧品を毛先へ移動させることにより、評価用毛束に液状化粧料組成物を塗布した。この塗布操作を、評価用毛束と液状化粧料組成物の塗布量との浴比が約1:0.01になるまで繰り返した。この塗布時における被含浸部材について、手への馴染みやすさ及び排液のしやすさを評価した。また、塗布した後の評価用毛束について、毛髪の形状の保持性、毛髪のごわつき、並びに浮き毛及びはね毛の程度を評価した。さらに塗布した後の評価用毛束について、高湿度下における毛髪の形状の持続性を評価した。各評価方法を以下に示す。また、評価結果を表2に示す。
なお、比較例2の高湿度下における毛髪の形状の持続性の評価は、毛髪の形状の保持性の結果が悪かったため行わなかった。
塗布時の被含浸部材の手への馴染みやすさを10名のパネラーで評価を行い、以下の基準で採点し、平均点を算出した。
5:非常に手に馴染みやすい
4:やや手に馴染みやすい
3:馴染みやすさについてどちらともいえない
2:やや手に馴染みにくい
1:非常に手に馴染みにくい
10名のパネラーで毛髪へ塗布を行った際に被含浸部材の排液のしやすさを10名のパネラーで評価を行い、以下の基準で採点し、平均点を算出した。
5:非常に排液がしやすい
4:やや排液がしやすい
3:排液のしやすさについてどちらともいえない
2:やや排液しにくい
1:非常に排液しにくい
塗布後の評価用毛束を10名のパネラーが目視で確認し、塗布前の形状と全く変わらなかった場合を100とし、カール形状をつける前の元髪の状態に戻った場合を0とすることを基準として、毛髪形状の崩れ度合いの程度をスコア化した。
塗布後の評価用毛束について、10名のパネラーが評価用毛束の感触を評価した。評価は以下の基準で採点し、平均点を算出した。
5:ごわつきがない
4:ややごわつかない
3:どちらともいえない
2:ややごわつく
1:非常にごわつく
塗布後の評価用毛束について、10名のパネラーが評価用毛束を目視で評価した。評価は剤(液状化粧料組成物)塗布前の毛束を基準として、以下の基準で採点し、平均点を算出した。
5:剤塗布前の毛束より浮き毛はね毛が少ない
4:剤塗布前の毛束よりやや少ない
3:剤塗布前の毛束と同等
2:剤塗布前の毛束よりも浮き毛がやや多い
1:剤塗布前の毛束よりも浮き毛が多い
塗布後に、高湿条件(温度25℃、湿度90%RH環境)下で30分間放置した評価用毛束を10名のパネラーが目視で確認し、塗布前の形状と全く変わらなかった場合を100とし、カール形状をつける前の元髪の状態に戻った場合を0とすることを基準として、毛髪形状の崩れ度合いの程度をスコア化した。
表2に示す組成のエアゾールを以下の通りに調整した。液化石油ガス(LPG)以外の全成分を80℃で混合し、均一になるまで攪拌して原液を調製し、30℃まで冷却した。得られた原液をエアゾール缶に充填し、エアゾール用バルブによりエアゾール容器をクリンチした。そして、液化石油ガス(LPG)をステムからエアゾール容器内へ圧力充填(原液:液化石油ガス=1:1重量比)した。
評価用毛束と液状化粧料組成物の塗布量との浴比が約1:0.01になるまで、得られたエアゾールを評価用毛束にスプレーした。比較例1のエアゾールをスプレーした評価用毛束について、毛髪の形状の保持性、高湿度下における毛髪形状の持続性、毛髪のごわつき、並びに浮き毛及びはね毛の程度を上記の方法で評価した。結果を表2に示す。
被含浸部材として上記のシートAに、下記表3に示す液状化粧料組成物を含浸させたシート状整髪用化粧品をそれぞれ得た。得られたシート状整髪用化粧品を用いて液状化粧料組成物を評価用毛束に塗布し、塗布後の毛髪の形状の保持性、毛髪のごわつき、高湿度下における毛髪形状の持続性、及び浮き毛はね毛の程度について評価を行った。シート状整髪用化粧品を用いた液状化粧料組成物の塗布方法及び評価方法は上記の実施例1と同様とした。また、液状化粧料組成物として含まれる被膜形成樹脂の被膜の引っかき硬度を以下の方法で測定した。評価結果及び測定結果を表3に示す。
JIS K5600−5−4:1999 「塗料一般試験方法 引っかき硬度(鉛筆法)」を準用して測定した。引っかき硬度(鉛筆法)を測定するための被膜は被膜形成樹脂の10質量%エタノール溶液をPETフィルム上に3cm×4cmの範囲に2g塗布して、25℃、相対湿度50%の条件で、24時間以上乾燥させることにより調製した。水平の塗膜面に鉛筆(固定角度45°、荷重750g)を押し付けることにより引っかき硬度(鉛筆法)を測定した。この引っかき硬度を、被膜形成樹脂の鉛筆硬度とした。
*3:ルビスコールVA73E BASF社製
*4:ユカフォーマーM75 三菱化学社製
*5:プラスサイズL−9540B 互応化学工業社製
2 包装体
2a 上面
3 液不透過性シート
5 被含浸部材
54,55 固定部
522 凸部
523 凹部
6,7 シール部
9 摘み部
11a ヒートシール部
11b 上面
11c 第1側面
11d 内容物取出口
11e 開閉蓋
91 ノッチ
100 毛束
X 横方向
Y 縦方向
Claims (7)
- 以下の成分(A)及び(B)を含有した液状化粧料組成物を、被含浸部材に含浸させたシート状整髪用化粧品。
(A)被膜形成樹脂0.01質量%以上20質量%以下。
(B)沸点が50℃以上260℃以下である有機溶剤70質量%以上。 - 前記液状化粧料組成物の水の含有量が0質量%以上5質量%以下である、請求項1に記載のシート状整髪用化粧品。
- 前記被含浸部材が保持する前記液状化粧料組成物の質量が、前記被含浸部材の質量に対し、100%以上700%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状整髪用化粧品。
- 前記被含浸部材が不織布である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート状整髪用化粧品。
- 前記被含浸部材が疎水性繊維を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート状整髪用化粧品。
- 請求項1に記載のシート状整髪用化粧品を用いた整髪方法であって、
i)毛髪を所望の形状に形付ける工程、及び
ii)前記液状化粧料組成物を含浸させた前記被含浸部材を毛髪にあてがい前記毛髪に前記液状化粧料組成物を塗布する工程、を有する整髪方法。
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- 2016-10-17 JP JP2016203964A patent/JP2018065757A/ja active Pending
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