JP2018065454A - ステアリングシャフトカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングシャフトの連結作業のために、ステアリングシャフトカバーを収縮させて収縮折り畳み状態を自己保持することができる構造を提供する。【解決手段】ダッシュパネルからエンジンルーム側に突出してステアリングシャフト3を囲繞しているスリーブ2とステアリングギヤボックス4との間にステアリングシャフトカバー7が介装されている。このカバー7は、蛇腹状のカバー胴部9と、ステアリングギヤボックス4側の取付基部8と、スリーブ2側の接続基部10と、一対の保持部11と、を備えている。ステアリングシャフト3側に付帯しているジョイント部材6と入力シャフト4との連結に際して、カバー胴部9を収縮させ、保持部11を係止突起部15の爪部15aに引っ掛けて折り畳み状態を自己保持させる。【選択図】図5

Description

本発明は、自動車におけるステアリングシャフトカバーの構造に関し、特にエンジンルームと車室とを隔離するダッシュパネルとステアリングギヤボックスとの間に介装されるステアリングシャフトカバーの構造に関する。
この種のステアリングシャフトカバーの構造として、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。なお、この種のステアリングシャフトカバーは、ダッシュパネルに形成された穴を貫通するステアリングシャフトを覆う筒状のものでもあるため、ステアリングホールカバーあるいはステアリングシャフトグロメット等とも称されることがある。
特許文献1に記載されたステアリングシャフトカバーはコラムホールカバーと称されていて、このコラムホールカバーは例えばゴム等の可撓性のある単一の弾性部材で形成された蛇腹状のものであり、蛇腹部は軸心方向に並んだ複数の湾曲部を備えていて、各湾曲部が閉塞された環状空間を形成しているところに特徴がある。そして、各湾曲部が閉塞された環状空間であるため、当該環状空間でコラムホールカバーの内外で発生する音を効果的に吸収することができて、遮音性に優れるものとされている。
特開平11−141682号公報
特許文献1に代表されるような可撓性を有するステアリングシャフトカバーが採用されるのは、ダッシュパネルからエンジンルーム側に突出するステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材とを連結した上でそれらの連結部をシール性を付与しつつ覆うためである。その一方、ダッシュパネルからエンジンルーム側に突出するステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材とを連結する際に、例えば工具を用いた連結作業を効率良く行うために、ステアリングシャフトカバーを一時的に収縮させてその収縮状態を保持しておきたいとの要請があるが、特許文献1に記載されたステアリングシャフトカバーではかかる要請に応えることができないものである。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、正規組付状態ではステアリングシャフトカバーとしての本来の機能を十二分に発揮することができる一方で、必要な場合にはそれ自体を収縮させてそのいわゆる収縮折り畳み状態を自己保持することができるように考慮されたステアリングシャフトカバーを提供するものである。
本発明は、自動車のダッシュパネルからエンジンルーム側に突出しつつステアリングシャフトを囲繞している筒状部と、エンジンルーム側のステアリングギヤボックスとの間に介装されて、筒状部内のステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材との連結部を覆うステアリングシャフトカバーである。
その上で、可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、上記カバー胴部を収縮させて折り畳んだ時にその折り畳み状態を自己保持する折り畳み状態保持手段と、を備えていることを特徴とする。
この場合において、請求項2に記載のように、上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入状態をもって嵌め込まれることでシール機能が発揮されるようになっていることが望ましい。
上記折り畳み状態保持手段としての具体例としては、請求項3に記載のように、上記接続基部からカバー胴部とは反対方向に折り畳み状態保持手段としての保持部が延長形成されていて、上記カバー胴部を伸長させた状態で保持部が筒状部の一部に嵌め込まれることでステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっている一方、上記カバー胴部を収縮させた状態で保持部が取付基部の一部に嵌め込まれることで、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっているものとする。
より具体的には、請求項4に記載のように、上記保持部の先端部に穴部が形成されていて、上記カバー胴部を伸長させた状態で保持部の穴部が筒状部側の突起部に嵌め込まれて固定されるようになっている一方、上記カバー胴部を収縮させた状態で保持部が取付基部側に折り返された上で、その保持部の穴部が取付基部に形成された突起部に嵌め込まれて固定されるようになっているものとする。
この場合において、請求項5に記載のように、上記接続基部の直径は蛇腹状のカバー胴部における小径部と同等またはそれよりも小さく形成されているとともに、上記保持部はカバー胴部を収縮させた状態で当該カバー胴部の外側に折り返されるようになっていて、上記保持部には収縮状態にあるカバー胴部を収縮重合方向に押さえ付ける押さえ部が形成されていると、カバー胴部の収縮折り畳み状態を維持する上でより望ましいものとなる。
さらに、請求項6に記載のように、上記保持部の長手方向中間部には薄肉部が形成されていると、保持部を折り返し作業が容易となる。
また、請求項7に記載のように、上記保持部はカバー胴部を収縮させた状態で当該カバー胴部の内側に折り返されるようになっていても良い。
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載のステアリングシャフトカバーを前提に、上記折り畳み状態保持手段として接続基部の一部に凹部または凸部が形成されていて、上記カバー胴部を伸長させた状態で接続基部の凹部または凸部が筒状部の一部と凹凸嵌合することでステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっている一方、上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部の凹部または凸部が取付基部の一部と凹凸嵌合することでステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、ステアリングシャフトカバーとして、可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、を備えていて、上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることでステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする。
この場合において、請求項10に記載のように、上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入されることでシール機能が発揮されるようになっているとともに、上記カバー胴部を伸長させた状態での筒状部に対する接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっていることが望ましい。
請求項11に記載の発明は、ステアリングシャフトカバーとして、可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、を備えていて、上記カバー胴部を収縮させた状態でその収縮したカバー胴部自体の保持機能によりステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする。
より具体的には、請求項12に記載のように、上記カバー胴部のうち一つの山の頂部と当該山部の接続基部側および取付基部側のそれぞれの谷部との関係に着目し、上記山の頂部と接続基部側の谷部とのなす第1の傾斜面の距離をL1、上記山の頂部と取付基部側の谷部とのなす第2の傾斜面の距離をL2、上記双方の谷部同士を結んだ接線と第1の傾斜面とのなす角度をθ1、上記双方の谷部同士を結んだ接線と第2の傾斜面とのなす角度をθ2としたとき、L1>L2で且つθ1<θ2の関係を満たすように設定されているものとする。
この場合において、請求項13に記載のように、上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入されることでシール機能が発揮されるようになっているとともに、上記カバー胴部を伸長させた状態での筒状部に対する接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっていることが望ましい。
同様に、請求項14に記載のように、上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることでもまたステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることが望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、折り畳み状態保持手段の機能によってステアリングシャフトカバーを収縮させて折り畳んだ状態を自己保持することができるので、ステアリングシャフトカバーが障害となることなくステアリングシャフトの連結作業をスムーズに行うことができ、ステアリングシャフト連結作業の作業性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、取付基部および接続基部は相手側への圧入状態をもって嵌め込まれることでシール機能が発揮されるので、他のシール手段を必要としない。
請求項3に記載の発明によれば、折り畳み状態保持手段としての保持部が正規組み付け状態の自己保持にも併用されているので、正規組み付け状態の保持性も一段と良好なものとなるとともに、蛇腹状のカバー胴部の伸長方向が正規組み付け状態の方向と一致しているので、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態の解除と正規組み付け状態への移行を一連の動作で行うことができ、ステアリングシャフトカバーの組付作業性が良好なものとなる。
請求項4に記載の発明によれば、ステアリングシャフトカバーの正規組付状態および折り畳み状態共に、保持部の穴部を筒状部または取付基部の一部に嵌め込み固定することでステアリングシャフトカバーの姿勢が維持されるため、組付作業性が良好なものとなる。特にステアリングシャフトカバーの折り畳み状態では、保持部を取付基部側に折り返して取付基部の一部に嵌め込むことで固定するようになっているため、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態を安定して維持できる。
請求項5に記載の発明によれば、保持部を取付基部の外側に折り返して取付基部の一部に嵌め込むことで固定するようになっているため、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態を安定して維持できるほか、保持部に押さえ部が形成されていることで、折り畳み状態にあるステアリングシャフトカバーの収縮重合状態をより安定して維持できる利点がある。
請求項6に記載の発明によれば、保持部の一部に薄肉部が形成されているため、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態に移行する際に保持部が折り返し易く、その折り畳み時の作業性が向上する。
請求項7に記載の発明によれば、保持部を取付基部の内側に折り返して取付基部の一部に嵌め込むことで固定するようになっているため、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態を安定して維持できるほか、保持部を取付基部の外側に折り返す場合と比べて保持部の長さを短くできる利点がある。
請求項8に記載の発明によれば、ステアリングシャフトカバーの正規組付状態および折り畳み状態共に、接続基部の一部に形成された凹部または凸部と相手側との凹凸嵌合によってステアリングシャフトカバーの姿勢が維持されるため、組付作業性が良好なものとなるとともに、上記のような折り畳み状態保持手段としての保持部を設ける必要がないために構造の簡素化が図れる。
請求項9に記載の発明によれば、接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることでステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持される構造のため、折り畳み状態に移行する際の作業性がきわめて良く、また、上記のような折り畳み状態保持手段を設ける必要がないために構造の簡素化が図れる。
請求項10に記載の発明によれば、取付基部および接続基部は相手側への圧入状態をもって嵌め込まれることでシール機能が発揮されるので、他のシール手段を必要としない利点がある、また、上記接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるので、正規規組付状態に移行する際の作業性がきわめて良好であるとともに、正規組付状態を維持するための特段の手段を設ける必要がないために構造の簡素化が図れる。
請求項11,12に記載の発明によれば、収縮させたカバー胴部自体の保持機能によりステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっているため、折り畳み状態に移行する際の作業性がきわめて良く、また、上記のような折り畳み状態保持手段を設ける必要がないために構造の簡素化が図れる。
請求項13に記載の発明によれば、取付基部および接続基部は相手側への圧入状態をもってシール機能が発揮されるので、他のシール手段を必要としない利点がある、また、上記接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるので、正規規組付状態に移行する際の作業性がきわめて良好であるとともに、正規組付状態を維持するための特段の手段を設ける必要がないため構造の簡素化が図れる。
請求項14に記載の発明によれば、収縮させたカバー胴部自体の保持機能に加えて、接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることによる保持機能によって、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっているので、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態の保持性が一段と優れたものとなる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、自動車のエンジンルーム内におけるステアリングシャフトカバーの配置状態の概略を示す説明図。 図1に示したステアリングシャフトカバーの正規組付状態を示す拡大断面説明図。 図2に示したステアリングシャフトカバー単独での詳細を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図。 図2に示したステアリングシャフトカバーの折り畳み状態を示す拡大断面説明図。 本発明に係るステアリングシャフトカバーの第2の実施の形態を示す図で、(a)は正規組付状態の断面説明図、(b)は折り畳み状態の断面説明図。 本発明に係るステアリングシャフトカバーの第3の実施の形態を示す図で、(a)は正規組付状態の断面説明図、(b)は折り畳み状態の断面説明図。 本発明に係るステアリングシャフトカバーの第4の実施の形態を示す図で、(a)は正規組付状態の断面説明図、(b)は折り畳み状態の断面説明図。 本発明に係るステアリングシャフトカバーの第5の実施の形態を示す図で、(a)は正規組付状態の断面説明図、(b)は折り畳み状態の断面説明図。 図8の(a)のQ部の拡大説明図。
図1〜4は本発明に係るステアリングシャフトカバーを実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1は自動車のエンジンルームR内におけるステアリングシャフトカバー7の配置状態の概略を示している。また、図2はステアリングシャフトカバー7の正規組付状態での拡大断面図を示し、図3の(a)はステアリングシャフトカバー7単独での平面図を、同図(b)はステアリングシャフトカバー7単独での正面図をそれぞれ示している。さらに、図4はステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態での拡大断面図を示している。
図1に示すように、自動車のエンジンルームRと車室とを隔離しているダッシュパネル1からエンジンルームR側に向かって筒状のカバー部材(筒状部)であるスリーブ2が突出している。このスリーブ2内を貫通するようにして当該スリーブ2に図2に示すステアリングシャフト3が非接触状態で挿入されている。他方、エンジンルームR側のステアリングギヤボックス4からはステアリングシャフト3の一部として機能するシャフト部材としての図2に示す入力シャフト5が突出している。
そして、例えば自在継手等のジョイント部材6を介してステアリングシャフト3とステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5とが相対回転不能に連結・接続されている。その上で、ジョイント部材6を主要素とするステアリングシャフト3と入力シャフト5との連結部が、スリーブ2とステアリングギヤボックス4の両者にまたがるステアリングシャフトカバー7で覆われている。
なお、実際の車載状態下では、図1に示すように、車室側からエンジンルームR側に向かって前下がりとなる傾斜姿勢でスリーブ2およびステアリングシャフト3が突出しているが、図5以下の図面では、作図上、両者を直立姿勢にて描いている。また、駆動源が電動モータ(モータジェネレータ)のみの電気自動車(EV)あるいは燃料電池車(FCV)の場合には、電動モータが配置されるモータルームが上記エンジンルームRに相当することになる。
図1および図2,3に示すように、ステアリングシャフトカバー7は、先に述べたようにステアリングシャフト3と入力シャフト5との連結部に外挿されて当該連結部周りを覆うことができるように例えばEPDM等のゴム系の可撓性材料にて略円筒状のものとして形成されている。このステアリングシャフトカバー7は、ステアリングギヤボックス4の上端の段差部に着座するように嵌合保持される異形円筒状の取付基部8と、この取付基部8の外周面からスリーブ2側に向かって可撓性と伸縮性付与のために一体に形成された蛇腹状(ベローズ状)のカバー胴部9と、カバー胴部9のうちスリーブ2側の端部に一体に形成されてスリーブ2の端部に外挿嵌合される円筒状の接続基部10と、接続基部10の周囲の二箇所からカバー胴部9とは反対方向に、すなわちスリーブ2側に向かって突出するように延長形成された折り畳み状態保持手段としての一対の保持部11と、を主要素として形成されている。
取付基部8はステアリングギヤボックス4に着座嵌合するものであるために比較的厚肉に形成されている。この取付基部8の周囲の二箇所から当該取付基部8の直径方向に一対の係止突起部12が突出形成されていて、それらの係止突起部12の先端部に直角に曲がった爪部12aが形成されている。また、取付基部8の内周には複数のビード部8aが形成されていて、取付基部8をステアリングギヤボックス4に嵌合させた時には、それらのビード部8aの撓み変形によって両者間に必要なシール性が確保されるようになっている。
カバー胴部9は、取付基部8の外周面のうち一対の係止突起部12の根元部に相当する位置から、先に述べた可撓性と伸縮性付与のために取付基部8に比べて薄肉状のものとして一体に突出形成されている。カバー胴部9は蛇腹状のものであるために図2のような伸長状態とその収縮とが可能であり、伸長状態ではカバー胴部9の内部に取付基部8の大部分が格納されている一方、カバー胴部9を収縮させた時には、後述する図4の状態をもってステアリングシャフトカバー7が折り畳み状態となる。
接続基部10はカバー胴部9と同等の比較的薄肉状のものとして形成され、わずかな圧入代(締め代)をもってスリーブ2の端部に圧入されるようになっている。また、接続基部10からは当該接続基部10よりも厚肉で且つ同内径の一対のバー状の保持部11が延長形成されていて、各保持部11の先端部には穴部11aが貫通形成されている。この保持部11側の穴部11aに対応してスリーブ2の外周面には突起部2aが形成されている。そして、図2に示すように、保持部11側の穴部11aをスリーブ2側の突起部2aに嵌め込むようにして係合させることで、スリーブ2に対する接続基部10の圧入状態をもって必要なシール性を確保しつつ、当該接続基部10がスリーブ2側に接続固定される。
また、一対の保持部11のうち接続基部10との直近位置には押さえ部としての斜状の押さえ突起部13が形成されているとともに、押さえ突起部13よりも保持部11の先端側には薄肉部としてのノッチ部14が形成されている。この押さえ突起部13は図3の(b)の平面視にて略扇形状をなしている。そして、押さえ突起部13は後述する図4に示す収縮状態において本来の押さえ機能を発揮する一方、ノッチ部14もまた同じく後述する図4に示す収縮状態において保持部11自体の折り返し反転操作を容易にする機能を発揮することになる。
このような図2に示すステアリングシャフトカバー7の正規組付状態においては、取付基部8がステアリングギヤボックス4に嵌合保持されている一方、接続基部10がスリーブ2に圧入された状態で、その接続基部10から延長形成された一対の保持部11の先端の穴部11aがスリーブ2側の突起部2aに嵌め込み固定されている。これにより、ステアリングシャフトカバー7とステアリングギヤボックス4およびスリーブ2との間のシール性が確保されつつ、カバー胴部9は内部のジョイント部材6等と干渉することなく本来の可撓性機能が発揮されることになる。
その一方、図2に示すようなステアリングシャフトカバー7の正規組付状態とする前に、ステアリングシャフト3の連結接続作業として、ステアリングシャフトカバー7をステアリングギヤボックス4側に着座嵌合させた状態で、ステアリングシャフト3側に予め付帯しているジョイント部材6をステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5に連結して接続する必要がある。その場合に、ステアリングギヤボックス4側に着座嵌合しているステアリングシャフトカバー7が伸長状態のままであると、例えば工具を用いての入力シャフト5に対するジョイント部材6の接続作業の邪魔になることになる。
そこで、図4に示すように、ステアリングギヤボックス4側に着座嵌合させてあるステアリングシャフトカバー7を折り畳み状態とした上で、その折り畳み状態を自己保持させるものとする。すなわち、図4に示すように、取付基部8側に対して蛇腹状のカバー胴部9を収縮させるとともに、一対の保持部11を外側に折り返して反転させた上で、その保持部11の先端の穴部11aを係止突起部12に嵌め込んで、カバー胴部9を収縮状態に拘束するべくステアリングシャフトカバー7を折り畳み状態とする。この場合において、収縮状態のカバー胴部9が取付基部8の円筒状の外周面に干渉しないように両者の内外径が設定されている。
このようなステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態では、一対の保持部11にノッチ部14が形成されていることで、その保持部11を取付基部8の外側に向けて容易に折り返して反転させることができるとともに、同じく保持部11に形成さている押さえ突起部13が収縮状態のカバー胴部9の上面を押さえ付けるかたちとなることで、カバー胴部9の収縮状態での拘束を効果的に行えることになる。
また、収縮状態のカバー胴部9や折り返して反転させた保持部11の復元力が作用したとしても、一対の保持部11の先端の穴部11aを係止突起部12に嵌め込んだ上で爪部12aに引っ掛けてあるので、保持部11が係止突起部12から外れてしまうようなこともなく、図4のようなステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を安定して自己保持することができる。
そして、図4に示したようなステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持させておくことで、ステアリングギヤボックス4から突出している入力シャフト5やそれに連結接続されるべきジョイント部材6が外部に大きく露出するかたちとなる。そのため、例えば工具を用いてのステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5に対するジョイント部材6の連結接続作業をきわめてスムーズに作業性良く行うことができる。
この後、ステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5とジョイント部材6との接続作業を終えたならば、係止突起部12に対する一対の保持部11の引っ掛かり状態とともにその反転姿勢を解除し、カバー胴部9を図2のような伸長状態に復元させながら保持部11を上方に引き上げる。そして、接続基部10をスリーブ2の端部に圧入しながら一対の保持部11の穴部11aをスリーブ2側の突起部2aに嵌め込んで固定する。以上をもって、ステアリングシャフトカバー7が図2のような正規組付状態となり、ステアリングギヤボックス4やスリーブ2との間のシール性(水密性や気密性)を確保しながら、特にジョイント部材6周りの蛇腹状のカバー胴部9によるカバーリング効果が発揮されることになる。
このように本実施の形態によれば、ステアリングシャフトカバー7における蛇腹状のカバー胴部9を収縮させた折り畳み状態をステアリングシャフトカバー7自体が自己保持することができるので、スリーブ2から突出するステアリングシャフト3とステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5とのジョイント部材6を介しての連結接続作業をきわめてスムーズに行うことができる。
また、図2に示すようなステアリングシャフトカバー7の正規組付状態においては、スリーブ2に対する接続基部10の圧入状態のもとで、保持部11の穴部11aをスリーブ2側の突起部2aに嵌め込んで固定するので、スリーブ2に対するステアリングシャフトカバー7の固定状態が信頼性の高いものとなる。その上、カバー胴部9が収縮状態から伸長状態に復元する方向と、スリーブ2に対してステアリングシャフトカバー7を組み付ける方向が一致しているので、そのスリーブ2に対するステアリングシャフトカバー7の組付作業性が良好なものとなる。
なお、図2に示すようなステアリングシャフトカバー7の正規組付状態において、車両のレイアウト条件によっては、ジョイント部材6の自由度に基づいて、ステアリングシャフト3の中心線とステアリングギヤボックス4側の入力シャフト5の中心線とが同一軸線上で一致せずに、両者が所定を角度をなすように屈曲することもあるが、蛇腹状のカバー胴部9はこのような挙動にも十二分に追従することができるものである。
図5は本発明に係るステアリングシャフトカバー7の第2の実施の形態を示していて、同図(a)は正規組付状態を、同図(b)は折り畳み状態をそれぞれ示している。なお、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付して、重複する説明は省略するものとする。
この第2の実施の形態においては、図5の(a)に示すように、円筒状の取付基部8の上面であって且つ一対の保持部11と対応する位置に、スリーブ2側に向けて一対の係止突起部15が互いに対向するように突出形成されている。さらに、各係止突起部15の先端には、ほぼ直角に曲がった爪部15aが形成されている。なお、係止突起部15は、互いに対向する位置で独立したものではなく、円筒状のものとして形成されていても良い。
この第2の実施の形態では、図5の(b)に示すように蛇腹状のカバー胴部9を収縮させた時には、一対の保持部11を取付基部8の内側に折り返すことで反転させ、保持部11の先端部の穴部11aを係止突起部15の爪部15aに嵌め込んで固定するものとする。こうすることにより、図4に示した第1の実施の形態のものと同様に、ステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持することができる。
したがって、この第2の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られるほか、共に正規組付状態である図2と図5の(a)とを比較すると明らかなように、第2の実施の形態では第1の実施の形態に比べて一対の保持部11の長さを小さくできる利点がある。
図6は本発明に係るステアリングシャフトカバー7の第3の実施の形態を示していて、同図(a)は正規組付状態を、同図(b)は折り畳み状態をそれぞれ示している。なお、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付して、重複する説明は省略するものとする。
この第3の実施の形態においては、図6の(a)に示すように、接続基部10から上方側に図5のような保持部11が延長形成されておらず、代わってスリーブ2に圧入される接続基部10に隣接して当該接続基部10よりも厚肉の環状のフランジ部16が形成されているとともに、そのフランジ部16の内周に円周方向に沿って凹部としての溝部16aが形成されている。この溝部16aが形成されたフランジ部16は接続基部10の一部を形成している。そして、このフランジ部16側の溝部16aに対応して、スリーブ2の先端部外周面には溝部16aと凹凸嵌合可能な凸部としての突条部2bが円周方向に沿って形成されている。また、円筒状の取付基部8の上面にはスリーブ2とほぼ同径の円筒状の保持筒状部17が突出形成されていて、この保持筒状部17の外周面にも溝部16aと凹凸嵌合可能な突条部17aが形成されている。
なお、スリーブ2側および保持筒状部17側の双方の突条部2b,17aは円周方向に沿って連続したものと形成されているものであるが、当該突条部2b,17aは必ずしも円周方向で連続している必要はなく、少なくとも円周方向の複数箇所に形成されてさえいれば所期の目的を達成することができる。また、フランジ部16側の溝部16aと双方の突条部2b,17aとの相対位置関係は逆であっても良く、フランジ部16側に突条部を、スリーブ2側および保持筒状部17側にフランジ部16側の突条部に対応する溝部をそれぞれ形成しても良い。
この第3の実施の形態では、図6の(a)に示したように、接続基部10に隣接しているフランジ部16側の溝部16aがスリーブ2側の突条部2bと凹凸嵌合していることで、接続基部10がその位置に固定支持され、所定のシール性を確保しつつ、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態が自己保持される。
また、同図(b)に示すように、カバー胴部9を収縮させた時には、接続基部10が保持筒状部17に圧入されながらフランジ部16の内周の溝部16aが保持筒状部17側の突条部17aと凹凸嵌合することになる。これにより、蛇腹状のカバー胴部9が収縮した状態で拘束され、ステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態が自己保持されることになる。
したがって、この第3の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られるほか、取付基部8側に保持筒状部17を形成する必要があるが、図5に示したような保持部11を延長形成する必要はなくなる。
図7は本発明に係るステアリングシャフトカバー7の第4の実施の形態を示していて、同図(a)は正規組付状態を、同図(b)は折り畳み状態をそれぞれ示している。なお、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付して、重複する説明は省略するものとする。
この第4の実施の形態においては、図7に示すように、取付基部8側に保持筒状部18が突出形成されている点、および接続基部10に隣接して当該接続基部10よりも厚肉のフランジ部16が形成されている点で図6に示したものと共通している。その一方、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態で接続基部10が圧入されることになるスリーブ2の少なくとも先端部の外径をA1とし、取付基部8側の保持筒状部18の外径をA2とした場合に、A2>A1の関係を満たすように双方の外径寸法が設定されている。
この第4の実施の形態では、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態でスリーブ2のうち外径A1の先端部に圧入されることになる接続基部10の圧入代(締め代)を先の第1〜第3の実施の形態のものよりわずかに大きく設定してあることで、スリーブ2に対する接続基部10の圧入保持力のみをもって図7の(a)のようなステアリングシャフトカバー7の正規組付状態を自己保持することができる。
また、同図(b)に示すように、カバー胴部9を収縮させた時には、接続基部10がスリーブ2側に代わって保持筒状部18に圧入されことになる。そして、スリーブ2側の外径A1に比べ保持筒状部18の外径A2を大きく設定してあることにより、接続基部10が保持筒状部18に圧入された時の圧入保持力は、接続基部10がスリーブ2に圧入されている時の圧入保持力よりも大きなものとなる。これにより、蛇腹状のカバー胴部9が収縮した状態で拘束され、ステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態が自己保持されることになる。
したがって、この第4の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られるほか、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態で接続基部10が圧入されることになるスリーブ2の外径A1と、ステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態で接続基部10が圧入されることになる保持筒状部18の外径A2とをA2>A1の関係を満たすように設定してあることで、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態や折り畳み状態を自己保持するための他の手段を一切設ける必要がないことになる。そのため、ステアリングシャフトカバー7の形状や構造の簡素化を図ることができる利点がある。
ここで、この第4の実施の形態においても、必要に応じて、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態を自己保持する手段として、図2,5に示したような保持部11の穴部11aとスリーブ2側の突起部2aとの凹凸嵌合方式を併用することができるほか、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態および折り畳み状態を自己保持する手段として、図6に示したような溝部16aと突条部2b,17aとの凹凸嵌合方式を併用することもできることは言うまでもない。
図8,9は本発明に係るステアリングシャフトカバー7の第5の実施の形態を示していて、図8の(a)は正規組付状態を、同図(b)は折り畳み状態をそれぞれ示している。さらに、図9は図8の(a)のQ部の拡大図を示している。なお、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付して、重複する説明は省略するものとする。
この第5の実施の形態においては、接続基部10に隣接してフランジ部16が形成されている点、および取付基部8側に筒状部20が突出形成されている点で、形状的は図7に示した第4の実施の形態のものと共通している。その一方、スリーブ2に対する接続基部10の圧入度合いは正規組付状態でのシール性が確保できる程度に設定されていて、筒状部20に対する接続基部10の圧入度合いは特に規定されておらず、結果としてわずかに圧入状態となる嵌め合いであっても、遊嵌的な嵌め合いであっても良いものとしてある。
そして、本実施の形態では、図8の(b)に示すように、カバー胴部19を収縮させたならば、その収縮重合したカバー胴部19自体の保持力で、同図(b)のようなステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持できるようになっている点に特徴がある。
図9は図8の(a)のQ部を拡大した図を示していて、同図に示すように、伸長状態における蛇腹状のカバー胴部19のうち一つの山部19aの頂部と当該山部19aの接続基部10側および取付基部8側に隣接するそれぞれの谷部19b,19cの頂部との関係に着目した場合に、次のように設定されている。すなわち、山部19aの頂部と接続基部10側の谷部19bの頂部とのなす第1の傾斜面21の距離をL1、山部19aの頂部と取付基部8側の谷部19cの頂部とのなす第2の傾斜面22の距離をL2、山部19aをはさんで双方の谷部19b,19cの頂部同士を結んだ接線と第1の傾斜面21とのなす角度をθ1、双方の谷部19b,19cの頂部同士を結んだ接線と第2の傾斜面22とのなす角度をθ2としたとき、L1>L2で且つθ1<θ2の関係を満たすように設定されている。これらの関係は、他の山部とそれに隣接する谷部同士との間の関係においても同様である。
上記のような特定の関係を満たすように設定された蛇腹状のカバー胴部19は、図8の(b)に示すように収縮させた時には、図9に示したL1>L2で且つθ1<θ2の関係に基づいて、カバー胴部19の収縮重合した部位が互いに引き合うような力を発揮し、カバー胴部19全体として収縮重合した部位が径方向外側に向かって下り勾配で傾斜した状態となる。そのため、図8の(b)に示したようにカバー胴部19の収縮させた状態では、取付基部8側の筒状部20と接続基部10との嵌め合いの度合い(圧入度合い)に依存することなく、カバー胴部19の収縮重合力のみで、図8の(b)に示したようなカバー胴部19の収縮状態、ひいてはステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持することができる。
なお、カバー胴部19の収縮状態、ひいては図8の(b)に示したようなステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持する上で、取付基部8側の筒状部20と接続基部10との嵌め合いの度合い(圧入度合い)に依存していないことは先に述べた通りであるが、取付基部8側の筒状部20は、カバー胴部19を収縮させる際に接続基部10と摺動して、そのカバー胴部19の収縮動作を安定させるガイドとしての機能を発揮することになる。
また、図8の(b)の収縮状態からカバー胴部19を伸長させて、接続基部10をスリーブ2に圧入することにより、同図(a)に示すような正規組付状態となり、接続基部10の圧入保持力をもって同図の正規組付状態を自己保持することが可能となる。
したがって、この第5の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られるほか、カバー胴部19の収縮重合力のみでステアリングシャフトカバー7の折り畳み状態を自己保持することができるので、先の第4の実施の形態と同様に、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態や折り畳み状態を自己保持するための他の手段を一切設ける必要がないことになる。そのため、ステアリングシャフトカバー7の形状や構造の簡素化を図ることができる利点がある。
ここで、この第5の実施の形態においても、必要に応じて、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態を自己保持する手段として、図2,5に示したような保持部11の穴部11aとスリーブ2側の突起部2aとの凹凸嵌合方式を併用することができるほか、ステアリングシャフトカバー7の正規組付状態および折り畳み状態を自己保持する手段として、図6に示したような溝部16aと突条部2b,17aとの凹凸嵌合方式を併用することもできることは言うまでもない。
1…ダッシュパネル
2…スリーブ(筒状部)
2a…突起部
2b…突条部(凸部)
3…ステアリングシャフト
4…ステアリングギヤボックス
5…入力シャフト(シャフト部材)
6…ジョイント部材
7…ステアリングシャフトカバー
8…取付基部
9…カバー胴部
10…接続基部
11…保持部(折り畳み状態保持手段)
11a…穴部
12…係止突起部
12a…爪部
13…押さえ突起部(押さえ部)
14…ノッチ部(薄肉部)
15…係止突起部
15a…爪部
16a…溝部(凹部、折り畳み状態保持手段)
17…保持筒状部
17a…突条部(凸部)
18…保持筒状部
19…カバー胴部
R…エンジンルーム

Claims (14)

  1. 自動車のダッシュパネルからエンジンルーム側に突出しつつステアリングシャフトを囲繞している筒状部と、エンジンルーム側のステアリングギヤボックスとの間に介装されて、筒状部内のステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材との連結部を覆うステアリングシャフトカバーであって、
    可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、
    上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、
    上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、
    上記カバー胴部を収縮させて折り畳んだ時にその折り畳み状態を自己保持する折り畳み状態保持手段と、
    を備えていることを特徴とするステアリングシャフトカバー。
  2. 上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入状態をもって嵌め込まれることでシール機能が発揮されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングシャフトカバー。
  3. 上記接続基部からカバー胴部とは反対方向に折り畳み状態保持手段としての保持部が延長形成されていて、
    上記カバー胴部を伸長させた状態で保持部が筒状部の一部に嵌め込まれることでステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっている一方、
    上記カバー胴部を収縮させた状態で保持部が取付基部の一部に嵌め込まれることで、ステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のステアリングシャフトカバー。
  4. 上記保持部の先端部に穴部が形成されていて、
    上記カバー胴部を伸長させた状態で保持部の穴部が筒状部側の突起部に嵌め込まれて固定されるようになっている一方、
    上記カバー胴部を収縮させた状態で保持部が取付基部側に折り返された上で、その保持部の穴部が取付基部に形成された突起部に嵌め込まれて固定されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のステアリングシャフトカバー。
  5. 上記接続基部の直径は蛇腹状のカバー胴部における小径部と同等またはそれよりも小さく形成されているとともに、
    上記保持部はカバー胴部を収縮させた状態で当該カバー胴部の外側に折り返されるようになっていて、
    上記保持部には収縮状態にあるカバー胴部を収縮重合方向に押さえ付ける押さえ部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のステアリングシャフトカバー。
  6. 上記保持部の長手方向中間部には薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のステアリングシャフトカバー。
  7. 上記保持部はカバー胴部を収縮させた状態で当該カバー胴部の内側に折り返されるようになっていることを特徴とする請求項4に記載のステアリングシャフトカバー。
  8. 上記折り畳み状態保持手段として接続基部の一部に凹部または凸部が形成されていて、
    上記カバー胴部を伸長させた状態で接続基部の凹部または凸部が筒状部の一部と凹凸嵌合することでステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっている一方、
    上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部の凹部または凸部が取付基部の一部と凹凸嵌合することでステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のステアリングシャフトカバー。
  9. 自動車のダッシュパネルからエンジンルーム側に突出しつつステアリングシャフトを囲繞している筒状部と、エンジンルーム側のステアリングギヤボックスとの間に介装されて、筒状部内のステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材との連結部を覆うステアリングシャフトカバーであって、
    可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、
    上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、
    上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、
    を備えていて、
    上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることでステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とするステアリングシャフトカバー。
  10. 上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入されることでシール機能が発揮されるようになっているとともに、
    上記カバー胴部を伸長させた状態での筒状部に対する接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする請求項9に記載のステアリングシャフトカバー。
  11. 自動車のダッシュパネルからエンジンルーム側に突出しつつステアリングシャフトを囲繞している筒状部と、エンジンルーム側のステアリングギヤボックスとの間に介装されて、筒状部内のステアリングシャフトとステアリングギヤボックス側のシャフト部材との連結部を覆うステアリングシャフトカバーであって、
    可撓性を有し且つ収縮折り畳みが可能な蛇腹状のカバー胴部と、
    上記カバー胴部のうちステアリングギヤボックス側の端部に形成されて、ステアリングギヤボックスの端部に嵌め込まれる取付基部と、
    上記カバー胴部のうち筒状部側の端部に形成されて、筒状部の端部に嵌め込まれる接続基部と、
    を備えていて、
    上記カバー胴部を収縮させた状態でその収縮したカバー胴部自体の保持機能によりステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とするステアリングシャフトカバー。
  12. 上記カバー胴部のうち一つの山の頂部と当該山部の接続基部側および取付基部側のそれぞれの谷部との関係に着目し、
    上記山の頂部と接続基部側の谷部とのなす第1の傾斜面の距離をL1、上記山の頂部と取付基部側の谷部とのなす第2の傾斜面の距離をL2、上記双方の谷部同士を結んだ接線と第1の傾斜面とのなす角度をθ1、上記双方の谷部同士を結んだ接線と第2の傾斜面とのなす角度をθ2としたとき、L1>L2で且つθ1<θ2の関係を満たすように設定されていることを特徴とする請求項11に記載のステアリングシャフトカバー。
  13. 上記取付基部および接続基部は相手側となるステアリングギヤボックスおよび筒状部の端部にそれぞれ圧入されることでシール機能が発揮されるようになっているとともに、
    上記カバー胴部を伸長させた状態での筒状部に対する接続基部の圧入状態をもってステアリングシャフトカバーの正規組付状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする請求項12に記載のステアリングシャフトカバー。
  14. 上記カバー胴部を収縮させた状態で接続基部が取付基部のうち筒状部よりも大径の保持筒状部に圧入されることでもまたステアリングシャフトカバーの折り畳み状態が自己保持されるようになっていることを特徴とする請求項13に記載のステアリングシャフトカバー。
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