JP2018064485A - きのこ類菌床培地、きのこ類菌床培地の製造方法、並びにきのこ類栽培方法 - Google Patents

きのこ類菌床培地、きのこ類菌床培地の製造方法、並びにきのこ類栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入手が困難になりつつあるコーンコブに代替可能で、オガコ等の培地基材を補給することなく、また栄養剤の補給を必要とせず、あるいはこれらの培地基材あるいは栄養剤を補給する場合にあってもこれらの培地基材あるいは栄養剤の補給を少量に止めることを可能としたきのこ類の栽培に適した菌床用培地を低コストで大量に製造することができるようにする。【解決手段】乾燥された、パインアップル葉を全成分とした、又はパインアップル葉・茎からなり、パインアップル葉を主要部としたパインアップル破砕体からなるきのこ類菌床培地。【選択図】図4

Description

本発明は、きのこ類菌床培地、きのこ類菌床、及びきのこ類菌床培地の製造方法及びきのこ類菌床の製造方法、並びにきのこ類栽培方法
に関する。
きのこの栽培法として、原木栽培、菌床栽培、堆肥栽培、林地栽培及び菌糸体栽培などが知られている。その中で、菌床栽培は、オガコやチップ等の培地基材、栄養剤、添加剤、水等の混合物をきのこの栽培基質、すなわち培地として利用する方法で、それらの培地を瓶、箱、袋等の容器に詰めて栽培を行う。現在では我が国のきのこ栽培法の主流をなしている。
菌床として使用する培地基材は、広葉樹のオガコやチップが利用されているが、針葉樹のものや、トウモロコシの芯部であるコーンコブ、綿実が使用される場合も多い。栄養剤は、培地基材のみでは不足する窒素源や培養初期の補助的炭素源を補給し、菌糸の成長を促す目的に添加された。豆腐のおから以外に、麦ぬか、フスマ、コーンぬか、大豆油粕、マイロ粉、ビール発酵粕等も補助の栄養剤として使用されている。
培地基材として、コーンコブが利用されてきた。コーンコブは、繊維性であり、きのこ培地基材として好んで使用されてきた。
特許文献1には、広葉樹又は針葉樹のオガクズ(オガコともいう。以下、オガコという)を主体とした菌床用培地に、フミン酸と糖類を添加したきのこ類の菌床用培地が記載されている。
特許文献2には、コーンコブの固形栽培用培地、米ぬか、えん麦及びビール粕から選択された1種以上の栄養剤が用いられることが記載されている。
特許文献3には、木質原料の粉砕物及び栄養源の混合物よりなるきのこの培地が記載されている。
特許文献4には、パインアップル葉茎が肥料として製造されたことが記載されている。
特許文献5には、パインアップル葉茎が飼料として製造されたことが記載されている。
特開平9−70224号公報 特許第5902968号公報 特開平7−312976号公報 特許第5819018号公報 特許弟5860987号公報
従来、培地基材は、先行技術文献に示されるように、繊維性のコーンコブ、オガコに栄養剤が添加され、製造されてきた。繊維性のコーンコブ、オガコは、入手が困難になってきており、代替の培地基材が求められている状況にある。また、栄養剤の補給の必要性などで培地基材のコストが増加してきており、きのこ類の栽培に適して菌床用培地を低コストで大量に製造することが求められている。特許文献4、5には、パインアップル葉・茎が肥料あるいは飼料として製造されたことが記載されているが、きのこ類菌床あるいはその培地を製造することについては記載していない。
本発明は、かかる点に鑑みて繊維性を持つが入手が困難になりつつあるコーンコブに代替可能で、オガコ等の培地基材を補給することなく、また栄養剤の補給を必要とせず、あるいはこれらの培地基材あるいは栄養剤を補給する場合にあってもこれらの培地基材あるいは栄養剤の補給を少量に止めることを可能としたきのこ類の栽培に適した菌床用培地を低コストで大量に製造することができるようにすることを目的とする。
本発明は、乾燥された、パインアップル葉を全成分とした、又はパインアップル葉・茎からなり、パインアップル葉を主要部としたパインアップル破砕体からなることを特徴とするきのこ類菌床培地を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床培地と加えられた水分とからなることを特徴とするきのこ類菌床を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床培地と添加された栄養剤と加えられて水とからなることを特徴とするきのこ類菌床を提供する。
本発明は、パインアップルの葉を全成分として、又はパインアップル葉・茎からなり、パインアップル葉を主要部として、パインアップル破砕体を製造し、乾燥させて、きのこ類菌床培地を製造することを特徴とするきのこ類菌床培地の製造方法を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床培地を製造し、水分を加えることで製造することを特徴とするきのこ類菌床の製造方法を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床培地を製造し、栄養剤を添加し、水分を加えることで製造することを特徴とするきのこ類菌床の製造方法を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床の製造方法において、きのこ類菌床を容器に収納したことを特徴とするきのこ類菌床の製造方法を提供する。
本発明は、上述されたきのこ類菌床に、もしくはきのこ類菌床の製造方法によって製造されたきのこ類菌床を含んだきのこ類菌床に、きのこ菌を接種、培養することで、きのこ類を栽培することを特徴とするきのこ類栽培方法を提供する。
本発明は、きのこ類菌床培地が乾燥された、パインアップルの少なくとも葉と茎との破砕体を全成分あるいは主要成分として形成される。これによれば、入手が困難になりつつあるコーンコブに代替でき、オガコ等の培地基材を補給することなく、また栄養剤の補給を必要とせず、あるいは栄養剤を補給する場合にあってもこれらの栄養剤の補給を少量に止めることを可能としたきのこ類の栽培に適した菌床を低コストで大量に製造することができる。
パインアップル実を収穫した後のパインアップル葉・茎の外観を示す図。 パインアップル葉・茎成分比較表を示す図。 きのこ類菌床資材成分表を示す図。 本実施例におけるきのこ類培地及びきのこ類菌床の製造方法を示す図。 きのこ類の栽培方法を示す図。
以下、本発明について説明する。本実施例において、パインアップル葉・茎と記載された場合、パインアップル破砕体が、パインアップル葉あるいはパインアップル葉及び葉と茎からなる場合の双方を含むものとし、パインアップルの葉単独の場合は、パインアップルの葉を記載した。葉または茎は、パインアップルの葉またはパインアップルの茎を意味し、培地は、きのこ類菌床培地を意味する。
図1は、パインアップル実を収穫した後のパインアップル葉・茎の外観を示す。パインアップル葉・茎は、図1に示されるように根元から上方に伸びる茎、茎から分岐する多数の葉をからなる。パインアップル実が収穫されると、パインアップル葉・茎は、パインアップル廃棄物とされる。パインアップル廃棄物に実の残渣が混合されるときもある。
図2は、パインアップル葉・茎成分比較表を示す。
パインアップル葉・茎は、酸性デタージェント繊維、中性デタージェント繊維、非繊維性炭水化物、タンパク質を有して、栄養価が高い。
パインアップル葉・茎は、パインアップル粕と同様の成分を持ち、繊維成分が多く、栄養分に富み、また栄養分・繊維成分の富んだきのこ類菌床培地に適した原料、すなわちきのこ類菌床培地資材となる。
図3は、きのこ類菌床資材成分表を示す。
図3に、従来例、本実施例及び比較対比のため、双方を乾物(水分0%)に置き換えた場合の含有量を示した。従来例として典型的なコーンコブ、すなわちとうもろこし穂軸粉末(コーンコブミール)が示され、このコーンコブミールに栄養分としてその他の原料が付加された例が示される。従来例の場合、コーンコブミールは、培地及びきのこ類菌床の主要部をなし、培地あるいはきのこ類菌床の繊維成分は、コーンコブミールの有する繊維成分よって定まる。本実施例の場合、培地あるいはきのこ類菌床の繊維成分は、パインアップル葉の有する繊維成分によって定まる。
通常、栄養分は、粗タンパク質及び粗脂肪分で示され、繊維分は、粗繊維で示される。
図3に、比較対比のため、双方を乾物(水分0%)に置き換えた場合の含有量が示された。
コーンコブミールは、粗繊維含有量において優れるが、栄養価が少ないために栄養剤が添加されて、培地及びきのこ類菌床とされる。
パインアップル葉をコーンコブミールに代替する場合、コーンコブミールが有する繊維分をまず確保することが基本となる。葉を100%使用すると、すべての数値がコーンコブミールを上回る。茎を100%使用する例では、粗繊維成分で、コーンコブミールに比べて劣る。
このような状況下、コーンコブミールの有する繊維成分と同等の繊維成分を有して、パインアップル自体が有する栄養豊富である特徴を生かした培地の生成について検討する。
コーンコブミールが有する繊維成分に同等な繊維成分の確保することが重要である。
コーンコブミールが有する繊維成分に同等な繊維成分の確保は、パインアップル葉・茎破砕体が、葉のみで構成された場合は問題がない。葉と茎の混合割合が葉95、茎5の時が、コーンコブミールと比較した増減率が1.0となる。葉と茎の混合割合が、葉を主体として70:30以内、すなわち葉の割合を70%以上の構成にすることで同等な繊維成分の確保の問題が解決される。葉に対する茎の混合割合が。5−30%において、粗繊維は、数値的にはやや落ちるものの、培地としての繊維量でほとんど同等と評価でき、採用可能である。栄養成分の比較で、本実施例のパインアップル葉・茎破砕体は、コーンコブミールに比べて、粗蛋白質が約3倍、粗脂肪が約4倍と栄養価が高い。粗灰分も高い。本実施例のパインアップル葉・茎破砕体は、それ自体で、コーンコブミールと栄養剤から構成される培地あるいはきのこ類菌床と同等の性能となる。
葉と茎の混合割合が、葉主体で70:30以内、すなわち葉の割合を70%以上の構成とすることで、コーンコブミールが有する繊維分と同等あるいはそれ以上の繊維分が確保され、パインアップル葉・茎破砕体が有する栄養分によって栄養分が確保される。栄養分を確保することで、コーンコブミールに添加することが必要とされた栄養分添加が必要とされないか、きのこの種類によっては添加することが望ましいケースにあっても、主要部をパインアップル葉・茎破砕体で構成して添加材量を必要最小限に抑え、コストの上昇を抑えることができる。パインアップル破砕体が、葉のみで構成される、葉に比べて繊維成分の低い茎が使用されない場合にあっては、葉のみで構成で、コーンコブミールが有する繊維分以上の繊維分を確保し、栄養分を確保することができる。このようにすることで、コーンコブミール+栄養剤からなる培地に比較して、パインアップル葉・茎からなる培地で、繊維成分が確保され、栄養部分が豊富にして、原価を安くすることができる。培地の構成に際して、パインアップル葉・茎破砕体として葉のみが用いられる場合にあっても、コーンコブミールが有する繊維分以上の繊維分を確保前提で、栄養価を確保し、他の栄養分が添加して、より高い栄養価とすることができる。このようにして培地を構成する場合、葉と他の栄養分の混合割合が、葉を主体に70:30以内、すなわち葉の割合を、葉を主体に70%以上の構成にする。葉主体の破砕体に他の栄養材を混合する場合、葉の割合を70%以上確保する。従って、葉が主要部をなすといった場合、葉の成分が70%以上確保された場合を指す。望ましくは、葉の成分割合を、95%以上にすることが勧められる。葉の成分割合を、95%以上、場合によっては100%にすることで、培地成分がほとんどパインアップル葉・茎で占められ、他の混合材が少量あるいはゼロとされ、パインアップル主体の培地、きのこ類菌床が製造される。葉の成分割合を95−100%、茎5%以内にすることで、繊維成分確保され、栄養成分が豊富で、パインアップル以外の混合物のない培地、きのこ類菌床が製造される。
図4は、本実施例におけるきのこ類培地及びきのこ類菌床の製造方法を示す。
図4において、図3で検討されたパインアップル葉が破砕され、パインアップル破砕体が製造される。すなわちチップが製造される。(11)パインアップル葉を全部又は主腰部とした培地が製造される。(12) 必要に応じて他の補助材としての栄養剤が添加される。(13) また、水が加えられ、保持される。(14) きのこ類菌床が製造される。(15) 容器、例えばプラスチック容器に収納され、きのこ菌接種に備えられる。(16) 上述のプラスチック容器に代えて木材製あるいは陶器製の容器が使用されてもよい。また、パインアップル葉に、茎あるいはパインアップル実の廃材が混合されてもよい。培地製造にあったては、各種の栄養剤が添加され得る。栄養剤以外の補助材が添加される場合もある。
特許文献4あるいは特許文献5に記載された肥料あるいは一部の飼料の製造にあっては、パインアップル葉・茎の破砕体を好気性菌あるいは嫌気性菌によって発酵させることが必須の工程とされる。飼料の内の発酵飼料については、パインアップル葉・茎の破砕体を嫌気性菌によって発酵させることが必須の工程とされる。パインアップル葉・茎で製造される培地、またこの培地を利用することで製造されるきのこ類菌床に対しては、発酵させることは許容されるが、発酵させること自体は必要条件とされない。また、本実施例におけるパインアップル葉・茎の粒度は、後述するように、培地に適するように5mm以下の破砕体で構成され、特許文献4あるいは特許文献5に記載された肥料あるいは飼料の粒度に比べて細かいものとされる。
これらの手法を採用することで、それ自体栄養価が高く、繊維性で、乾燥させ得、乾燥させた後に、水分の吸収とその保持が卓越した培地、すなわちきのこ栽培に適したパインアップル性の培地が製造される。
パインアップル葉・茎とコーンコブの乾燥状態における比較によれば、図3で検討されたパインアップル葉・茎で生成された培地は、きのこ栽培にとって重要な繊維成分及び栄養成分を備えていて、これ自体で十分に培地になり得るという特徴を持つ。乾燥状態で輸入されたパインアップル葉・茎を全成分として製造された培地は、きのこ栽培にとって重要な繊維成分及び栄養成分を備えている。
図3で検討されたパインアップル葉・茎で生成された培地は、代替されるコーンコブに比べて、これ自体で繊維量が多く、養分・水分に富み、他の栄養剤を加えることなくこれ自体で十分にきのこ類菌床の培地となり得る。他の基材、他の栄養剤を加えることなくそれ自体で十分にきのこ類菌床の培地となり得るという特徴を有する。他の基材、他の栄養剤を補助的に加えることは、きのこ類菌床培地の生成を阻害するものではない。補助的に加えられた他の基材、他の栄養剤は、パインアップル葉・茎の作用にくらべれば少量とすることができる。上述したように、同等の繊維成分を確保すれば、他の栄養材の添加は、任意とすることができ、きのこ類に対応した培地を製造することができる。またパインアップル葉・茎で生成された培地は、乾燥が容易であり、水分を吸収し、保持する性質に優れている。乾燥したパインアップル葉・茎で生成された培地は、日本における販売に望ましい。
本発明は、パインアップル廃棄物の有するかかる性質を活用して、乾燥された、パインアップルの少なくとも葉の破砕体が全成分又は主要成分であることを特徴とするきのこ類菌床培地を提供する。パインアップルの少なくとも葉の破砕体を全部又は主要成分とすることで、パインアップル葉・茎の有する性質が阻害されずに、生かされ、乾燥することで、きのこ類菌床培地に適切に利用可能となる。乾燥することで、パインアップル葉・茎の重量は、大幅に削減され、搬送され易くなる。パインアップル葉・茎は、乾燥によってもパインアップル葉・茎の繊維性性質、栄養価が減じられることがなく、きのこ類菌床培地として適切な基材になる。
乾燥された、パインアップルの少なくとも葉と茎との破砕体が主要なきのこ類菌床培地に水分が加えられたことを特徴とするきのこ類菌床が提供される。上述したように、乾燥された、パインアップルの少なくとも葉、もしくは葉と茎との破砕体が全部又は主要なきのこ類菌床培地に水分が加えられたことで、パインアップル葉茎は、適切なきのこ類菌床とされる。
きのこ類菌床において、パインアップル葉・茎の破砕体を用いることで、コーンコブに代替可能で、コーンコブ以上に繊維成分及び栄養価の高いきのこ類菌床が提供される。
上述されたきのこ類菌床において、その他の添加材として、豆腐のおから、オガコ、米ぬか、えん麦及びビール粕から選択された1種もしくは2種以上を加えることができる。これらの添加物の量を多くする必要はなく、少量に止めることができる。パインアップルの少なくとも葉と茎との破砕体が全成分あるいは主要成分であることを特徴とするきのこ類菌床培地が、きのこ類菌床製造上、きのこ栽培上望ましい。
また、パインアップルの少なくとも葉の破砕体を乾燥してきのこ類菌床培地の全成分又は主要成分とするきのこ類菌床培地の製造方法が提供される。
また、パインアップルの少なくとも葉の破砕体を乾燥して、乾燥した破砕体を全成分又は主要成分としたきのこ類菌床培地としたきのこ類菌床培地を製造し、このきのこ菌培地に水を加え、発酵させることなく、あるいは発酵させてきのこ類菌床を製造するするきのこ類菌床の製造方法が提供される。
また、乾燥させた、パインアップルの少なくとも葉の破砕体が全部又は主要なきのこ類菌床培地構成成分でプラスチック容器に収納してきのこ類菌床を形成したことを特徴とするきのこ類菌床の製造方法が提供される。
以下、きのこ類菌床の培地、きのこ類菌床の製造実施例について説明する。
図3で検討したパインアップル葉・茎からなる廃棄物を裁断してチップ状(5mm以下)の破砕体(以下、5mm以下の破砕体をチップという)を製造し、乾燥させた。この乾燥された破砕体の水分率は10%前後であった。この乾燥された破砕体のみで、コーンコブに代替し、他の材料である補助材を添加することなく、繊維性、栄養豊富、水分の吸収と保持が卓越したきのこ類菌床培地を製造した。このきのこ類菌床培地を基にしてきのこが栽培され、収穫された。
この場合に、
パインアップル葉単体を単独に用いて(パインアップル葉100%)きのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉を95%、茎を5%に調整してきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉を70%、茎を30%に調整してきのこ類菌床培地を製造した。
これら製造されたきのこ類菌床培地の茎に代えて、あるいは茎を混合して次の栄養添加物を加えた。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として豆腐おからを加えた。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてオガコを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として米ぬかを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてえん麦を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてビール粕を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として大豆油粕を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてコーンぬかを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてコーンコブと麦ぬかを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてふすまを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として綿実油粕を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として落花生油粕を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として魚粉を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤としてふすまを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として甘しょを加えてきのこ類菌床培地を製造した。
パインアップル葉・茎チップに栄養添加剤として飼料用酵母を加えてきのこ類菌床培地を製造した。
これらの製造されたきのこ類菌床培地からきのこ類菌床が製造された。
また、これらのきのこ類菌床に、従来から用いられてきたきのこ類菌床の培地基材あるいは他の栄養剤からなる混合体が補助材として混合され、混合きのこ類菌床が製造された。
次に、実施例1を採用してきのこ、シイタケを栽培した例を示す。
図5は、菌床栽培の栽培方法を示す図である。菌床栽培の栽培方法は、培地調整工程、接種培養工程及び発生工程からなる。培地は、図3で検討した培地が採用される。
培地調整工程は、パイナップル葉・茎チップからなる培地⇒菌床⇒容器充填⇒殺菌からなり、接種培養工程は、冷却⇒種菌接種⇒培養からなり、発生工程は、菌掻き・袋カット⇒注水・散水⇒原基形成⇒生育⇒収穫からなる。
パインアップル葉からなるチップが乾燥されて、パインアップル培地が製造される。製造した培地に水を加えてきのこ類菌床とする。培地に、乾燥された、パインアップルの葉の破砕体を全成分あるいは主要成分を用いて、培地を製造し、水を加えて菌床を製造すること以外は、一般的な工程である。
図5に示す工程は、シイタケ以外のきのこ栽培にも適用することができる。
本実施例によれば、きのこ類菌床培地が乾燥された、パインアップルの少なくとも葉と茎との破砕体を全成分あるいは主要成分として形成される。これによれば、入手が困難になりつつあるコーンコブに代替でき、オガコ等の培地基材を補給することなく、また栄養剤の補給を必要とせず、あるいは栄養剤を補給する場合にあっても栄養剤の補給を少量に止めることを可能としたきのこ類の栽培に適した菌床を低コストで大量に製造することができる。また、これらのきのこ類菌床を用いてのきのこ類栽培が可能とされる。
11…パインアップル葉・茎破砕体の生成、12…パインアップル葉を全部または主要部としたきのこ類菌床の培地の製造、13…他の栄養剤の添加、14…水の添加、15…きのこ類菌床の製造、16…容器に収納。
本発明は、きのこ類菌床培地、きのこ類菌床培地の製造方法、並びにきのこ類栽培方法に関する。

Claims (8)

  1. 乾燥された、パインアップル葉を全成分とした、又はパインアップル葉・茎からなり、パインアップル葉を主要部としたパインアップル破砕体からなることを特徴とするきのこ類菌床培地。
  2. 請求項1に記載されたきのこ類菌床培地と加えられた水分とからなることを特徴とするきのこ類菌床。
  3. 請求項1に記載されたきのこ類菌床培地と添加された栄養剤と加えられて水とからなることを特徴とするきのこ類菌床。
  4. パインアップルの葉を全成分として、又はパインアップル葉・茎からなり、パインアップル葉を主要部として、パインアップル破砕体を製造し、乾燥させて、きのこ類菌床培地を製造することを特徴とするきのこ類菌床培地の製造方法。
  5. 請求項4に記載されたきのこ類菌床培地を製造し、水分を加えることで製造することを特徴とするきのこ類菌床の製造方法。
  6. 請求項4に記載されたきのこ類菌床培地を製造し、栄養剤を添加し、水分を加えることで製造することを特徴とするきのこ類菌床の製造方法。
  7. 請求項6に記載されたきのこ類菌床の製造方法において、きのこ類菌床を容器に収納したことを特徴とするきのこ類菌床の製造方法。
  8. 請求項2から4のいずれかに記載されたきのこ類菌床に、もしくは請求項6又は7に記載されたきのこ類菌床の製造方法によって製造されたきのこ類菌床を含んだきのこ類菌床に、きのこ菌を接種、培養することで、きのこ類を栽培することを特徴とするきのこ類栽培方法。
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