JP2681077B2 - オカラの処理方法 - Google Patents
オカラの処理方法Info
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- JP2681077B2 JP2681077B2 JP63324317A JP32431788A JP2681077B2 JP 2681077 B2 JP2681077 B2 JP 2681077B2 JP 63324317 A JP63324317 A JP 63324317A JP 32431788 A JP32431788 A JP 32431788A JP 2681077 B2 JP2681077 B2 JP 2681077B2
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- Japan
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- okara
- water
- water content
- adjusted
- treating
- Prior art date
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は豆乳製造過程で得るオカラの処理方法に関す
る。
る。
オカラを利用したきのこ培地は例えば特公昭56−8562
号公報で知られている。
号公報で知られている。
ところで、オカラは豆乳の製造過程で得られる残渣物
であり、含水率は通常約85重量パーセント程度である。
このため、同公報で開示するきのこ培地の製造方法にお
いては、発生したオカラを一旦乾燥した後に使用すると
ともに、多量のオカラと必要な培地成分である米糠等を
一緒に配合し、この後に不足している水分を補い、最終
的にきのこ培地における全体の含水率を30〜50重量パー
セントになるように調製していた。
であり、含水率は通常約85重量パーセント程度である。
このため、同公報で開示するきのこ培地の製造方法にお
いては、発生したオカラを一旦乾燥した後に使用すると
ともに、多量のオカラと必要な培地成分である米糠等を
一緒に配合し、この後に不足している水分を補い、最終
的にきのこ培地における全体の含水率を30〜50重量パー
セントになるように調製していた。
しかし、このような従来におけるオカラの処理方法で
は、水分を含み腐敗しやすいオカラを一旦乾燥させて使
用する等、豆乳製造過程で発生した無調製のオカラに対
する取扱、処理、保管、管理等が大変となり、膨大な費
用がかかるとともに、多量のオカラを用いたきのこ培地
等は栄養過多となるばかりでなく、水分調製を正確かつ
容易に行うことができない不具合があった。
は、水分を含み腐敗しやすいオカラを一旦乾燥させて使
用する等、豆乳製造過程で発生した無調製のオカラに対
する取扱、処理、保管、管理等が大変となり、膨大な費
用がかかるとともに、多量のオカラを用いたきのこ培地
等は栄養過多となるばかりでなく、水分調製を正確かつ
容易に行うことができない不具合があった。
本発明はこのような従来技術に存在する不具合を解消
したオカラの処理方法の提供を目的とするものである。
したオカラの処理方法の提供を目的とするものである。
本発明に係るオカラの処理方法は、無調整のオカラに
水分を加えて水分調製するとともに、有機酸を加えてPH
を5.0〜6.0に調整し、例えば含水率が90重量パーセント
以上の流動性を有する(ゲル状の)オカラを得る第一水
分調製工程と、この第一水分調製工程で得たオカラに少
なくとも粉砕したコーンコブ等の乾燥物(吸湿物質)を
配合し、例えば含水率60〜70重量パーセントの所定の含
水率に調製する第二水分調製工程を備え、これにより、
きのこ培地、飼料、餌、肥料等を得るようにしたことを
特徴とする。なお、乾燥物としてはコーンコブの他、白
樺材、バカス、ウィスキー粕(乾物)、ビール粕(乾
物)、ワイン粕(乾物)、ピートモス、ビートパルプ、
麦藁、コーヒ粕等の食品工業産廃物を利用できる。
水分を加えて水分調製するとともに、有機酸を加えてPH
を5.0〜6.0に調整し、例えば含水率が90重量パーセント
以上の流動性を有する(ゲル状の)オカラを得る第一水
分調製工程と、この第一水分調製工程で得たオカラに少
なくとも粉砕したコーンコブ等の乾燥物(吸湿物質)を
配合し、例えば含水率60〜70重量パーセントの所定の含
水率に調製する第二水分調製工程を備え、これにより、
きのこ培地、飼料、餌、肥料等を得るようにしたことを
特徴とする。なお、乾燥物としてはコーンコブの他、白
樺材、バカス、ウィスキー粕(乾物)、ビール粕(乾
物)、ワイン粕(乾物)、ピートモス、ビートパルプ、
麦藁、コーヒ粕等の食品工業産廃物を利用できる。
よって、本発明に係るオカラの処理方法によれば、次
のような効果を奏する。
のような効果を奏する。
中間段階で腐敗しにくい流動化したオカラを得れる
ため、オカラの処理、取扱、管理、保管、運送等で容易
となるとともに、オカラの有利利用を図れる。
ため、オカラの処理、取扱、管理、保管、運送等で容易
となるとともに、オカラの有利利用を図れる。
水分を多量に含有するオカラに対して水分をほとん
ど含まない多量のコーンコブ等の乾燥物を配合可能なた
め、水分調製を容易かつ正確に行うことができる。
ど含まない多量のコーンコブ等の乾燥物を配合可能なた
め、水分調製を容易かつ正確に行うことができる。
以下には、きのこ培地の製造方法を例にとり、図面に
従って具体的に説明する。
従って具体的に説明する。
(第一水分調製工程) まず、無調整のオカラA(PH7.0〜7.2程度)を用意す
る。この場合のオカラAは生産された直後、即ち、豆乳
の製造過程等で発生したオカラを直接利用する。なお、
この際のオカラの含水率は通常85重量パーセント程度で
ある。
る。この場合のオカラAは生産された直後、即ち、豆乳
の製造過程等で発生したオカラを直接利用する。なお、
この際のオカラの含水率は通常85重量パーセント程度で
ある。
次いで、オカラAに水Bを加えて撹拌し、全体で含水
率90重量パーセント以上、望ましくは95重量パーセント
程度に調製する。この場合の水分量は後述するきのこ培
地の成分組成表の構成比に基づいて求めることができる
が、オカラ対水の割合は1対2程度で良好な結果を得
る。一方、同時に有機酸を加えて腐敗しにくいPHに調整
する。この場合のPHは5.0〜6.0、望ましくは5.6程度に
調整する。なお、有機酸としては、きのこの増収、品質
向上の図において乳酸菌発酵によって生産された有機酸
により調整することが最適である。
率90重量パーセント以上、望ましくは95重量パーセント
程度に調製する。この場合の水分量は後述するきのこ培
地の成分組成表の構成比に基づいて求めることができる
が、オカラ対水の割合は1対2程度で良好な結果を得
る。一方、同時に有機酸を加えて腐敗しにくいPHに調整
する。この場合のPHは5.0〜6.0、望ましくは5.6程度に
調整する。なお、有機酸としては、きのこの増収、品質
向上の図において乳酸菌発酵によって生産された有機酸
により調整することが最適である。
このように水分調製とPH調整を行ったオカラCは流動
性を有し、例えばタンク等に貯蔵が可能となり、例えば
タンク車等によって、オカラ生産者からきのこ生産者へ
容易に運送できるとともに、きのこ生産者においてもタ
ンク等に容易に保管できる。また、雑菌が繁殖せずオカ
ラの腐敗防止を図れる。
性を有し、例えばタンク等に貯蔵が可能となり、例えば
タンク車等によって、オカラ生産者からきのこ生産者へ
容易に運送できるとともに、きのこ生産者においてもタ
ンク等に容易に保管できる。また、雑菌が繁殖せずオカ
ラの腐敗防止を図れる。
(第二水分調製工程) 一方、きのこ生産者は必要量のオカラCを配合器等に
移し、さらに、きのこ培地の組成に必要な米糠、デンプ
ン粕等の培地成分Dを配合するとともに、粉砕したコー
ンコブFを配合して撹拌し、きのこ培地を製造する。コ
ーンコブFはとうもろこしの乾燥した穂軸を6〜60メッ
シュ程度に粉砕した混合体であり、培地の支持体、通気
材として有効に作用する。また、ほとんど水分を含まな
いため、水分調整用として正確に機能し、最終的な含水
率をきのこ培地に最適な60〜70、望ましくは65重量パー
セント程度に調製することにより、最終的なきのこ培地
を得る。
移し、さらに、きのこ培地の組成に必要な米糠、デンプ
ン粕等の培地成分Dを配合するとともに、粉砕したコー
ンコブFを配合して撹拌し、きのこ培地を製造する。コ
ーンコブFはとうもろこしの乾燥した穂軸を6〜60メッ
シュ程度に粉砕した混合体であり、培地の支持体、通気
材として有効に作用する。また、ほとんど水分を含まな
いため、水分調整用として正確に機能し、最終的な含水
率をきのこ培地に最適な60〜70、望ましくは65重量パー
セント程度に調製することにより、最終的なきのこ培地
を得る。
(きのこ培地の組成) きのこ培地の成分組成表を次に示す。
なお、上記培地組成に基づいてきのこ培地に含有する
水分量を決定、即ち、第一水分調製工程において加える
水分量を決定することになるが、乾燥し、かつ配合量の
多いコーンコブを加えない第一水分調製工程ではオカラ
に多量の水分を加えることができるため、オカラの流動
性を得れる。
水分量を決定、即ち、第一水分調製工程において加える
水分量を決定することになるが、乾燥し、かつ配合量の
多いコーンコブを加えない第一水分調製工程ではオカラ
に多量の水分を加えることができるため、オカラの流動
性を得れる。
また、上記組成においてオカラの量を比較的少なくす
る理由は次の通りである。即ち、きのこは栄養過多にな
ると返って生育が妨げられることは知られているが、オ
カラを大量に用いた場合は栄養過多となりきのこの生育
不良を来してしまう。さらに、培地が固く詰まり、通気
性が著しく悪化するため、きのこ菌が発生する炭酸ガス
は栽培ビンから抜け出せず、ビン内の酸欠を生じ、菌糸
活力が低下するとともに、病気の発生や培養が停止する
弊害を招くためである。
る理由は次の通りである。即ち、きのこは栄養過多にな
ると返って生育が妨げられることは知られているが、オ
カラを大量に用いた場合は栄養過多となりきのこの生育
不良を来してしまう。さらに、培地が固く詰まり、通気
性が著しく悪化するため、きのこ菌が発生する炭酸ガス
は栽培ビンから抜け出せず、ビン内の酸欠を生じ、菌糸
活力が低下するとともに、病気の発生や培養が停止する
弊害を招くためである。
米糠はミネラルやビタミン等の栄養源として有効に作
用させるもので、必要により、オガ屑、コーン糠、フス
マ等も配合させることができる。
用させるもので、必要により、オガ屑、コーン糠、フス
マ等も配合させることができる。
実施例ではきのこ培地の製造を例にとって説明した
が、その他、オカラを利用した飼料の製造にも利用でき
る。この場合、第一水分調製工程を終了したオカラに対
し、工場等において粉砕したコーンコブ等の吸湿物質、
さらには飼料に必要な他の成分、例えば栄養源のバラン
スをとる成分を配合して製造できる。
が、その他、オカラを利用した飼料の製造にも利用でき
る。この場合、第一水分調製工程を終了したオカラに対
し、工場等において粉砕したコーンコブ等の吸湿物質、
さらには飼料に必要な他の成分、例えば栄養源のバラン
スをとる成分を配合して製造できる。
また堆肥に混合する等して肥料としても利用できると
ともに、うなぎやハマチ等の養殖漁業にも利用できる。
この場合、直接餌として、或はプランクトンの増殖工程
で利用できる。
ともに、うなぎやハマチ等の養殖漁業にも利用できる。
この場合、直接餌として、或はプランクトンの増殖工程
で利用できる。
以上、実施例について説明したが本発明はこのような
実施例、特に実施例の利用分野に限定されるものではな
く、広く汎用できる。
実施例、特に実施例の利用分野に限定されるものではな
く、広く汎用できる。
図面はきのこ培地の製造方法を示すフローチャートであ
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】無調整のオカラに水分を加えて水分調製す
るとともに、有機酸を加えてPH調整を行い、流動性のオ
カラを得る第一水分調製工程と、前記第一水分調製工程
で得たオカラに吸湿物質を配合して所定の含水率に調製
する第二水分調製工程を備えてなることを特徴とするオ
カラの処理方法。 - 【請求項2】無調製のオカラに水分を加えて水分調製す
るとともに、有機酸を加えてPH調整を行い、流動性のオ
カラを得る第一水分調製工程と、前記第一水分調製工程
で得たオカラに少なくとも粉砕したコーンコブ等の乾燥
物を含む培地成分を配合し、きのこ培地に必要な含水率
に調製する第二水分調製工程によりきのこ培地を製造す
ることを特徴とするオカラの処理方法。 - 【請求項3】第一水分調製工程における含水率は90重量
パーセント以上に調製することを特徴とする請求項2記
載のオカラの処理方法。 - 【請求項4】第一水分調製工程におけるPHは5.0〜6.0に
調整することを特徴とする請求項2記載のオカラの処理
方法。 - 【請求項5】第二水分調製工程における含水率は60〜70
重量パーセントに調製することを特徴とする請求項2記
載のオカラの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63324317A JP2681077B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-21 | オカラの処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31892488 | 1988-12-16 | ||
JP63-318924 | 1988-12-16 | ||
JP63324317A JP2681077B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-21 | オカラの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02257809A JPH02257809A (ja) | 1990-10-18 |
JP2681077B2 true JP2681077B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=26569545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63324317A Expired - Lifetime JP2681077B2 (ja) | 1988-12-16 | 1988-12-21 | オカラの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2681077B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4901091B2 (ja) * | 2004-11-16 | 2012-03-21 | 株式会社イトウ精麥 | 有機質製品製造方法 |
JP7236684B2 (ja) * | 2018-10-22 | 2023-03-10 | シナプテック株式会社 | キノコの栽培方法、キノコ栽培用培地の製造方法、及びキノコ栽培用培地 |
CN112703964A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-04-27 | 贵州大学 | 一种玉米芯豆渣混料栽培木腐菌的方法 |
-
1988
- 1988-12-21 JP JP63324317A patent/JP2681077B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02257809A (ja) | 1990-10-18 |
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