JP2018064370A - 電圧変換装置及び機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧変換部の電圧制御と電流制御とを選択的に切替えて実行することを、電源の出力特性を反映させた適切な態様で行うことができる電圧変換装置を提供する。【解決手段】電圧変換装置1の制御部10は、電圧変換部3の制御モードを、電源2の電流電圧特性に基づく態様で、電流制御モード又は電圧制御モードに選択的に切替えて各制御モードの制御処理を実行する。電源2は、出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に出力電流の変化に対する出力電圧の変化率が出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源から入力される電力の電圧を変換して出力可能な電圧変換部を制御する機能を有する電圧変換装置に関する。
スイッチング方式のDC/DCコンバータ等の電圧変換部は、その出力電圧もしくは出力電流、あるいは、入力電圧もしくは入力電流を所要の目標値に制御することが可能である。
この種の電圧変換部を備える装置では、電圧変換部の出力電圧もしくは入力電圧を目標値に制御する電圧制御モードと、電圧変換部の出力電流もしくは入力電流を目標値に制御する電流制御モードとのそれぞれの制御モードで選択的に電圧変換部を動作させ得るようにしたものが従来より知られている。
例えば、特許文献1には、電圧変換部の出力電流が所定値に達するまでは、電圧変換部の出力電圧を一定値に維持する定電圧制御を行い、出力電流が所定値以上に過大な電流になると電圧変換部の出力電流を一定値に維持する定電流制御を行う技術が記載されている。
特開2009−148107号公報
電圧変換部に電力を入力する電源は、種々様々な出力特性のものを使用し得る。そして、本願発明者の各種検討によれば、電圧変換部の制御モード(電圧制御モード又は電流制御モード)を選択的に切替えて、電圧変換部を動作させる場合、電源の出力特性によっては、該電源の出力特性を考慮した態様で、制御モードの選定及び切替えを行うことが、電圧変換部の動作の安定性を高め、あるいは、各制御モードでの電圧もしくは電流の制御性を高める上で好ましいことが判明した。
しかしながら、前記特許文献1に見られる如き従来の技術では、電源の出力特性と、電圧変換部の制御モードの切替えとの関係については考慮されていない。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、電圧変換部の電圧制御と電流制御とを選択的に切替えて実行することを、電源の出力特性を反映させた適切な態様で行うことができる電圧変換装置を提供することを目的とする。
また、かかる電圧変換装置を備える機器を提供することを目的とする。
本発明の電力変換装置の第1の態様は、上記目的を達成するために、出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御する電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性に基づいてあらかじめ設定された態様で、前記電流制御モードと前記電圧制御モードとを選択的に切替えて各制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明では、前記電源が、出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する電源である。この場合、本願発明者の各種検討によれば、前記電流電圧特性に基づいてあらかじめ設定された態様で、前記電流制御モードと前記電圧制御モードとを選択的に切替えて各制御モードの制御処理を実行することで、電圧変換部の電圧制御と電流制御とを選択的に切替えて実行することを、電源の出力特性を反映させた適切な態様で行うことができる。
上記第1発明では、前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率が、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率よりも大きくなる領域で前記電圧制御モードの制御処理を実行するように構成されていることが好ましい(第2発明)。
ここで、前記電圧変化率が、前記電流変化率よりも大きくなる領域での前記電源の動作状態は、該電源の出力電圧が変動し易い状態である。このような状態で、前記電圧制御モードの制御処理を実行することで、前記電源の出力電流の変動を少ないものにとどめつつ、前記電圧変換部の入力電圧あるいは出力電圧の安定性を高めることができる。ひいては、電圧変換部の動作状態の安定性を高めることができる。
上記第1発明又は第2発明では、前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率が、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率よりも大きくなる領域で前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
ここで、前記電流変化率が、前記電圧変化率よりも大きくなる領域での前記電源の動作状態は、該電源の出力電流が変動し易い状態である。このような状態で、前記電流制御モードの制御処理を実行することで、前記電源の出力電圧の変動を少ないものにとどめつつ、前記電圧変換部の入力電流あるいは出力電流の安定性を高めることができる。ひいては、電圧変換部の動作状態の安定性を高めることができる。
また、第3発明を前記第2発明と組み合わせたときには、前記電圧変化率と前記電流変化率とが一致もしくはほぼ一致する状態で電圧制御モード及び電流制御モードの一方から他方への切替えを行うことができるため、その切替えの前後での電圧変換部の動作の安定性を高めることが可能となる。
上記第2発明又は第3発明では、前記制御部は、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値と、所定の閾値との大小関係に基づいて、前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうちの実行対象の制御モードを決定し、当該決定した制御モードの制御処理を実行するように構成され得る(第4発明)。
すなわち、前記電圧変化率が前記電流変化率よりも大きい領域(以降、電圧変化率の大領域ということがある)と、前記電流変化率が前記電圧変化率よりも大きい領域(以降、電流変化率の大領域ということがある)とのいずれの領域で前記電源が動作しているかは、該電源の出力電流又は出力電圧の計測値がどの範囲の値であるかに依存する。
従って、第4発明によれば、前記電圧変化率及び電流変化率の値を把握する処理を必要とせずに、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値と、所定の閾値との大小関係に基づいて、前記電源の動作状態に適した制御モードの制御処理を実行することができる。
上記第4発明では、前記所定の閾値は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電流変化率と前記電圧変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値又は出力電流値に一致する値に設定され得る(第5発明)。
これによれば、前記電源の出力電圧又は出力電流が前記閾値よりも大きいか小さいかによって、前記電源の動作状態が、前記電圧変化率の大領域での動作状態であるか、前記電流変化率の大領域での動作状態であるかが規定される。
従って、前記電圧変化率の大領域で前記電圧制御モードの制御処理を実行すること、あるいは、前記電流変化率の大領域で前記電流制御モードの制御処理を実行することを高い信頼性で行うことができる。
また、前記電圧変化率と前記電流変化率とが互いに同一となる動作点で、制御モードの切替えが行われるので、その切替時における電圧変換部の動作の変化を最小限に留めることが可能となる。
上記第4発明では、前記所定の閾値は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電流変化率と前記電圧変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値又は出力電流値に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を含み、前記制御部は、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合と、前記下側閾値よりも小さい場合とで、前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうちの互いに異なる制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されているという態様を採用することもできる(第6発明)。
これによれば、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値の変化に応じた前記制御モードの切替えは、前記電流変化率と前記電圧変化率とが互いに同一となる動作点の近辺で、ヒステリシス特性を有する態様で行われることとなる。このため、制御モードの切替えが、頻繁に発生するのを防止することができる。
なお、電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記上側閾値及び下側閾値の間の範囲内の値である場合には、電圧変化率の大領域で電流制御モードの制御処理が実行されたり、あるいは、電流変化率の大領域で電圧制御モードの制御処理が実行される場合があるものの、前記上側閾値及び下側閾値の間の範囲を、前記動作点の近辺の範囲に設定し得る。ひいては、前記上側閾値及び下側閾値の間の範囲を、電圧変化率と電流変化率とがさほど大きく相違しないような範囲に設定し得る。このため、当該範囲でも、電流制御の安定性と電圧制御の安定性とを充分に確保することが可能である。
上記第5発明又は第6発明では、前記電圧制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を目標電圧に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であり、前記電流制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を目標電流に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であるという態様を採用し得る。
この場合、前記制御部は、前記電圧制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲインである電圧制御用ゲインと、前記電流制御モードのおけるフィードバック制御処理のゲインである電流制御用ゲインとを前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値に応じて変化させるように構成されていると共に、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記動作点での値に一致する状態での前記電圧制御用ゲインの値と前記電流制御用ゲインの値とを一致させるように構成されていることが好ましい(第7発明)。
なお、第7発明において、「電圧制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲイン」というのは、電圧制御モードにおける電圧変換部の入力電圧又は出力電圧の計測値と、目標電圧との偏差の変化にする操作量(制御入力)の変化の感度を意味する。また、「電流制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲイン」というのは、電流制御モードにおける電圧変換部の入力電流又は出力電流の計測値と、目標電圧との偏差の変化に対する操作量(制御入力)の変化の感度を意味する。このことは、後述の第8発明でも同様である。
上記第7発明によれば、制御モードの切替えを、前記電圧制御用ゲインの値と前記電流制御用ゲインの値とが互いに一致する状態で行うことが可能となる(第5発明に第7発明を組み合わせた場合)。あるいは、制御モードの切替えを、前記電圧制御用ゲインの値と前記電流制御用ゲインの値とが互いに近い値となっている状態で行うことが可能となる(第6発明に第7発明を組み合わせた場合)。
このため、制御モードの切替えの前後で、電圧制御モード及び電流制御モードの一方の制御モードの制御処理により生成される操作量(制御入力)と、他方の制御モードの制御処理により生成される操作量(制御入力)とが大きく変化するのを防止し得る。ひいては、電圧変換部の動作の安定性を高めることができる。
前記第6発明において、前記第7発明の構成を採用した場合には、さらに、前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうち、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記上側閾値よりも大きい場合に実行する制御処理のモードを上側用制御モード、該計測値が前記下側閾値よりも小さい場合に実行する制御処理のモードを下側用制御モードと定義し、且つ、前記電圧制御用ゲイン及び前記電流制御用ゲインのうち、前記上側用制御モードに対応する前記ゲインを上側制御用制御ゲイン、前記下側用制御モードに対応する前記ゲンを下側制御用ゲインと定義したとき、前記上側閾値及び下側閾値は、前記電源の出力電流又は出力電圧の値が前記上側閾値に一致する場合における前記下側制御用ゲインの値と、前記電源の出力電流又は出力電圧の値が前記下側閾値に一致する場合における前記上側制御用ゲインの値とが互いに一致するように設定されていることが好ましい(第8発明)。
これによれば、電圧変換部の制御の安定性を高めることができる。
また、本発明の電力変換装置の第2の態様は、出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率が、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率よりも大きくなる領域で前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記電流変化率が、前記電圧変化率よりも大きくなる領域で前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第9発明)。
これによれば、前記第2発明及び第3発明と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の電力変換装置の第3の態様は、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電流値に一致する値に設定された閾値を用い、前記電源の出力電流の計測値が、前記閾値よりも小さい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記閾値よりも大きい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第10発明)。
また、本発明の電力変換装置の第4の態様は、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値に一致する値に設定された閾値を用い、前記電源の出力電圧の計測値が、前記閾値よりも大きい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記閾値よりも小さい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第11発明)。
上記第10発明又は第11発明によれば、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源を使用する電圧変換装置に関して、前記第2〜第5発明と同様の効果を奏することができる。
また、本発明の電力変換装置の第5の態様は、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電流に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を用い、前記電源の出力電流の計測値が、前記下側閾値よりも小さい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第12発明)。
また、本発明の電力変換装置の第6の態様は、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を用い、前記電源の出力電圧の計測値が、前記下側閾値よりも小さい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする(第13発明)。
上記第12発明又は第13発明によれば、出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源を使用する電圧変換装置に関して、前記第2発明、第3発明及び第6発明と同様の効果を奏することができる。
なお、前記第10〜第13発明では、前記第7発明と同様の構成をさらに採用し得る。また、前記第12発明又は第13発明では、前記第8発明と同様の構成をさらに採用し得る。
また、前記第1〜第13発明では、前記電源として、例えば燃料電池を使用し得る(第14発明)。
これによれば、燃料電池に好適に適用し得る電圧変換装置を提供できる。なお、この場合、燃料電池の電流電圧特性は、前記第10〜第14発明の電源の電流電圧特性と同じになる。
また、本発明の機器は、前記第1〜第14発明のいずれかの発明の電圧変換装置を備えることを特徴とする(第15発明)。
これによれば、前記第1〜第14発明に関して説明した効果を奏する機器を提供できる。なお、機器の一例としては、車両等の輸送機器を採用し得る。
本発明の実施形態の電力変換装置の全体構成を示す図。 図2Aは実施形態における電源(燃料電池)の出力電流に対する出力電圧の変化の特性を示すグラフ、図2Bは実施形態における電源(燃料電池)の出力電流に対する電圧変化率の変化の特性を示すグラフ、図2Cは電圧制御及び電流制御のそれぞれにおけるゲインが電源(燃料電池)の出力電流に応じて変化する特性を示すグラフ。 実施形態における電圧制御モードの制御処理を説明するためのグラフ。
本発明の一実施形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1に示すように、本実施形態の電圧変換装置1は、電源2から入力される電力(直流電力)の電圧を変換してなる電力(直流電力)を出力する電圧変換部3と、電圧変換部3を制御する制御部10とを備える。
この電圧変換装置1は、電源2の電力を使用して動作するアクチュエータ等を備える機器(図示省略)に搭載される。例えば、電圧変換装置1は、電源2の電力を使用して動作する走行用電動機を備える車両(電動車両又はハイブリッド車両)等に搭載され得る。
電源2は、本実施形態では、例えば燃料電池である。この電源2(以降、燃料電池2という)は、図2A及び図2Bのグラフで例示する如きパターンの電流電圧特性を有する。
図2Aは、燃料電池2の出力電圧が、出力電流の変化に対してどのように変化するかの特性を示すグラフである。図示の如く、燃料電池2の出力電圧は、出力電流の増加に伴い単調に減少していく。
また、図2Bは、燃料電池2の出力電流の変化に対する出力電圧の変化率である電圧変化率が、出力電流の変化に対してどのように変化するかの特性を示すグラフである。なお、電圧変化率は、より詳しくは、燃料電池2の出力電流の単位変化量(単位増加量)当たりの出力電圧の変化量(換言すれば、出力電圧Vを出力電流Iで微分してなる値dV/dI)の絶対値である。図示の如く、燃料電池2の電圧変化率は、出力電流の増加に伴い単調に減少していく。
なお、本明細書において、任意の状態量Aが状態量Bの増加に対して単調に減少するというのは、状態量Aが一定に維持される区間を部分的に含み得る形態での単調減少(広義の単調減少)を意味する。
図2A及び図2Bのグラフから判るように、燃料電池2の出力電流及び出力電圧の組がある値(I0,V0)となる動作点P0での電圧変化率が「1」となる。換言すれば、その動作点(I0,V0)では、燃料電池2の電圧変化率は、その逆数値と一致する。
ここで、電圧変化率の逆数値は、燃料電池2の出力電圧の変化に対する出力電流の変化率(詳しくは、出力電圧の単位変化量当たりの出力電流の変化量の絶対値。以降、電流変化率という)に相当する。従って、上記動作点P0では、燃料電池2の電圧変化率と電流変化率とが互いに同一の値となる。以降、燃料電池2の上記動作点P0を基準動作点P0という。
なお、燃料電池2の上記の電流電圧特性は、本実施形態のものに限らず、一般の燃料電池で見られる特性である。
電圧変換部3は、スイッチング方式の公知の構成のDC/DCコンバータであり、その入力側(一次側)が、燃料電池2の正極端子及び負極端子に接続され、出力側(二次側)が電動アクチュエータ等の電気負荷Lに接続されている。
なお、電気負荷Lは、直流電力により動作可能なものに限られない。例えば、電圧変換部3と電気負荷Lとの間にインバータを介装することで、電気負荷Lとして、交流電力により動作可能もの(例えば誘導機、同期機等の電動機)を使用し得る。
上記電圧変換部3は、燃料電池2から入力される直流電力の電圧を変換(昇圧又は降圧)してなる直流電力を電気負荷L側に出力することが可能である。より詳しくは、電圧変換部3は、燃料電池2から直流電力が入力された状態で、該電圧変換部3に含まれるスイッチ素子(図示省略)のオンオフのデューティを制御することで、該デューティに応じた昇圧率(又は降圧率)で、入力された直流電力の電圧を昇圧(又は降圧)し、その昇圧(又は降圧)後の直流電力を電気負荷L側に出力する。
この電圧変換部3の動作制御のために、電圧変換部3の実際の入力電流I1_act(換言すれば、燃料電池2の出力電流)を検出する電流検出器4と、電圧変換部3の実際の入力電圧V1_act(換言すれば、燃料電池2の出力電圧)を検出する電圧検出器5とが電圧変換部3の入力側(一次側)に備えられている。
なお、本実施形態では、電圧変換部3の入力電流I1_act及び入力電圧V1_actのそれぞれは、燃料電池2の出力電流及び出力電圧のそれぞれに一致する。このため、本実施形態の説明では、電圧変換部3の入力電流と燃料電池2の出力電流とを同じ参照符号I1_actで表し、電圧変換部3の入力電圧と燃料電池2の出力電圧とを同じ参照符号V1_actで表す。
補足すると、電圧変換部3の入力側に、燃料電池2の以外の電源(例えば二次電池)がさらに接続されていてもよい。その場合、電圧変換部3の入力電流I1_act又は入力電圧V1_actを検出する検出器とは別に、燃料電池2の出力電流又は出力電圧を検出する検出器を備えてもよい。
制御部10は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路等を含む1つ又は複数の電子回路ユニットにより構成されている。この制御部10には、前記電流検出器4及び電圧検出器5のそれぞれの検出データが入力される。また、制御部10には、電気負荷Lの動作状態を示す検出データ、あるいは、電気負荷Lの動作目標を示すデータ等も入力される。
そして、制御部10は、実装されたハードウェア構成又はプログラム(ソフトウェア構成)によって実現される機能によって、電圧変換部3を制御する。
本実施形態では、制御部10は、電圧変換部3の入力電圧V1_actを制御する電圧制御モードと、電圧変換部3の入力電流I1_actを制御する電流制御モードとの2種類の制御モードで選択的に電圧変換部3を制御する。
電圧制御モードは、より詳しくは、電圧変換部3の実際の入力電圧V1_actを所要の目標電圧に近づける(ひいては、収束させる)ように電圧変換部3を制御するモードである。また、電流制御モードは、より詳しくは、電圧変換部3の実際の入力電流I1_actを所要の目標電流に近づける(ひいては、収束させる)ように電圧変換部3を制御するモードである。
これらの制御モードの制御処理を行うために、制御部10は、その機能として、制御モードの決定(選定)と各制御モードでの制御目標値(目標電圧V1_cmd又は目標電流I1_cmd1)とを決定する処理を実行する管理制御部11と、電圧制御モードの制御処理を実行する電圧制御部12と、電流制御モードの制御処理を実行する電流制御部13と、電圧変換部3の動作を規定する制御信号を生成する制御信号生成部14と、電流制御部13に与える目標電流を制御モードに応じて切替える処理を実行する切替部15とを備える。
ここで、本実施形態では、電圧制御モードでは、制御部10は、電流制御モードにて電流制御部13が実行するフィードバック制御処理と同じ制御処理を使用して、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を決定する。このため、電圧制御モードでは、電圧制御部12は、電圧制御用の目標電流I1_cmd2を逐次生成する。
そして、切替部15は、電圧制御モードでは、電圧制御部12が生成した電圧制御用の目標電流I1_cmd2を電流制御部13に出力する一方、電流制御モードでは、ゼロを電流制御部13に出力する。
また、制御信号生成部14が生成する制御信号は、本実施形態では、電圧変換部3のスイッチ素子のオンオフのデューティを規定するデューティ信号である。
以下に、制御部10の処理の詳細を説明する。
制御部10は、管理制御部11の処理により制御モードを決定する。該管理制御部11は、燃料電池2の出力電流I1_act及び出力電圧V1_actのいずれか一方、例えば、出力電流I1_actの計測値に応じて、制御モードを決定する。
ここで、図2Aに示した電流電圧特性により規定される燃料電池2の動作領域のうち、出力電流I1_actが前記基準動作点P0での電流値I0よりも小さい領域(=出力電圧V1_actが基準動作点P0での電圧値V0よりも大きい領域)と、出力電流I1_actが前記基準動作点P0での電流値I0よりも大きい領域(=出力電圧V1_actが基準動作点P0での電圧値V0よりも小さい領域)とに着目した場合、I1_act<I0となる領域(V1_act>V0となる領域)は、換言すれば、燃料電池2の電流電圧特性により規定される電圧変化率が電流変化率よりも大きいものとなる領域である。従って、この領域では、出力電流I1_actの変化に対して出力電圧V1_actが感度よく変化する。このため、当該領域は、電圧制御モードの制御処理に適した領域である。
一方、I1_act>I0となる領域(V1_act<V0となる領域)は、換言すれば、燃料電池2の電流電圧特性により規定される電流変化率が電圧変化率よりも大きいものとなる領域である。従って、この領域では、出力電圧V1_actの変化に対して出力電流I1_actが感度よく変化する。このため、当該領域は、電流制御モードの制御処理に適した領域である。
そこで、管理制御部11は、基本的には、I1_act<I0となる領域(V1_act>V0となる領域)では、電圧制御モードを実行対象の制御モードとして選定し、I1_act>I0となる領域(V1_act<V0となる領域)では、電流制御モードを実行対象の制御モードとして選定する。
ただし、I1_actが基準動作点P0での電流値I0よりも大きいか否か(又はV1_actが基準動作点P0での電圧値V0よりも大きいか否か)に応じて制御モードを決定すると、燃料電池2が基準動作点P0の近辺で電力供給を行っている状況で、制御モードが過剰に頻繁に切替わる虞がある。
そこで、本実施形態では、管理制御部11は、基準動作点P0での電流値I0よりも若干小さい値にあらかじめ設定された下側閾値IthLと、電流値I0よりも若干大きい値にあらかじめ設定された上側閾値IthHとを用い、これらの閾値IthL,IthHと燃料電池2の出力電流I1_actとの大小関係に応じて、ヒステリシス特性を持たせるように制御モードの決定及び切替えを行う。
具体的には、管理制御部11は、燃料電池2の出力電流I1_actの計測値が、下側閾値IthL以下の値である場合には、実行する制御モードとして電圧制御モードを選定し、I1_actの計測値が、上側閾値IthH以上の値である場合には、実行する制御モードとして電流制御モードを選定する。
また、管理制御部11は、I1_actの計測値が、下側閾値IthLと上側閾値IthHとの間の範囲を逸脱した値から、該範囲内の値に変化した場合には、当該変化後の制御モードとして、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードを選定する。すなわち、I1_actの計測値が、I1_act≦IthLとなる状態から、IthL<I1_act<IthHとなる状態に変化した場合には、当該変化後の制御モードとして、電圧制御モードが選定され、I1_act≧IthHとなる状態から、IthL<I1_act<IthHとなる状態に変化した場合には、当該変化後の制御モードとして、電流制御モードが選定される。
このようにすることにより、制御モードの切替えが頻繁に生じるのを防止することができる。
なお、上記下側閾値IthL及び上側閾値IthHは、例えば図2CのC部の拡大図で示す如く設定され得る。これについては、後述する。
補足すると、上記では、燃料電池2の出力電流I1_actの計測値に応じて制御モードを決定する場合について説明したが、出力電圧V1_actの計測値に応じて制御モードを決定してもよい。
例えば、基準動作点P0での電圧値V0よりも若干小さい下側閾値VthLと、電圧値V0よりも若干大きい上側閾値VthHとを用いて、上記と同様に制御モードを決定することができる。
この場合、出力電圧V1_actに係る下側閾値VthL及び上側閾値VthHに関しては、燃料電池2の電流電圧特性において、出力電流I1_actが前記上側閾値IthHであるときの出力電圧V1_actの値と、出力電流I1_actが前記下側閾値IthLであるときの出力電圧V1_actの値とを、それぞれ、出力電圧V1_actに関する下側閾値VthL、上側閾値VthHとして採用し得る。
そして、燃料電池2の出力電圧V1_actの計測値が、V1_act≧VtHである場合に、電圧制御モードが選定され、V1_act≦VthLである場合に、電流制御モードが選定される。また、V1_actの計測値が、VthL<V1_act<VthHとなる範囲から逸脱した値から、該範囲内の値に変化した場合には、当該変化後の制御モードは、当該変化の直前の制御モードに維持される。
また、例えば、燃料電池2の電流電圧特性により規定される電圧変化率又は電流変化率と、燃料電池2の出力電流又は出力電圧との関係を表す相関データ(マップデータあるいは関数式等)をあらかじめ作成して制御部10のメモリに記憶保持しておいてもよい。そして、出力電流又は出力電圧の計測値から、上記相関データにより求めた電圧変化率又は電流変化率を、前記基準動作点P0での電圧変化率又は電流変化率の値(=1)の上下に設定した上側閾値及び下側閾値と比較することで、制御モードを選定するようにしてもよい。
管理制御部11は、上記の如く選定した制御モードのそれぞれにおいて、制御目標値を逐次決定する。この場合、管理制御部11は、電流制御モードでは、電圧変換部3の入力電流に関する目標電流I1_cmd1を決定し、電圧制御モードでは、電圧変換部3の入力電圧に関する目標電圧V1_cmdを決定する。
これらの目標電流I1_cmd1又は目標電圧V1_cmdは、例えば電気負荷Lの実際の動作状態、あるいは、目標とする動作状態等に応じて決定され得る。
管理制御部11が電流制御モードを選定した状態では、制御部10は、電流制御部13の処理を実行し、さらに、制御信号生成部14の処理を実行することで、電圧変換部3の制御信号(デューティ信号)を生成する。そして、制御部10は、制御信号生成部14で生成した制御信号により電圧変換部3のスイッチ素子のオンオフのデューティを制御する。
この場合、電流制御部13の処理は、次のように実行される。電流制御モードでは、電流制御部13には、管理制御部11から目標電流I1_cmd1が入力されると共に、電流検出器4から電圧変換部3の入力電流I1_actの計測値が入力される。また、切替部15から電流制御部13への入力値はゼロである。
そして、電流制御部13は、図1に示す如く、目標電流I1_cmd1と入力電流I1_actの計測値との偏差(=I1_cmd1−I1_act。以降、電流偏差という)に応じて、フィードバック制御部13aにより、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を逐次決定する。
この場合、フィードバック制御部13aは、所定のフィードバック制御則により、上記電流偏差をゼロに近づけるように、制御入力を決定する。該フィードバック制御則としては、例えば、比例則、比例・微分則(PD制御則)、比例・積分則(PI制御則)、比例・微分・積分則(PID制御則)等を使用することができる。
そして、このフィードバック制御部13aの処理では、フィードバック制御のゲイン(電流制御用ゲイン)が、図2Cに例示する如く、燃料電池2の出力電流I1_actの計測値に応じて可変的に設定される。該電流制御用ゲインは、より詳しくは、前記電流偏差の変化に対する制御入力(操作量)の変化の感度(電流偏差の単位変化量当たりの制御入力の変化量)であり、例えば、フィードバック制御処理の演算処理における比例項(電流偏差に比例する項)の係数が該当する。
この場合、電流制御用ゲインは、図2Bに示した電圧変化率と同様の傾向で、出力電流I1_actに応じて変化するように、すなわち、出力電流I1_actの増加に伴い単調に減少していくように、あらかじめ作成されたマップ又は演算式等により設定される。
なお、本実施形態では、電流制御モードが本発明における上側用制御モードに相当し、電流制御用ゲインが本発明における上側制御用ゲインに相当する。
補足すると、電流制御用ゲインは、燃料電池2の出力電圧V1_actの計測値に応じて設定してもよい。この場合には、電流制御用ゲインは出力電圧V1_actの増加に伴い単調に増加していくように設定される。
電流制御部13が上記の如く決定した制御入力に応じて制御信号生成部14が生成する制御信号により、電圧変換部3のスイッチ素子のオンオフのデューティが制御される。これにより、電圧変換部3の実際の入力電流I1_actが、管理制御部11で決定された目標電流I1_cmdに近づく(ひいては、収束する)ように、電圧変換部3の昇圧率(又は降圧率)が制御される。
次に、管理制御部11が電圧制御モードを選定した状態では、制御部10は、電圧制御部12の処理を実行することで、電圧制御用の目標電流I1_cmd2を逐次決定し、この目標電流I1_cmd2を切替部15を介して電流制御部13に入力する。
また、電圧制御モードでは、制御部10は、管理制御部11が決定する目標電流I1_cmd1を、定常的にゼロ、又は、電流制御モードで使用した最終値に固定する。すなわち、電圧制御モードでは、電圧制御用の目標電流I1_cmd2、及び管理制御部11が決定する目標電流I1_cmd1の両者が変動するのではなく、管理制御部11から入力される目標電圧V1_cmdに基づき目標電流I1_cmd2が変動することとなる。
このため、電圧制御モードでは、電流制御部13は、管理制御部11が決定する固定値の目標電流I1_cmd2と、電圧制御部12で決定された目標電流I1_cmd2とを用いて算出した電流偏差(=I1_cmd1+I1_cmd2−I1_act)に応じて、前記フィードバック制御部13aの処理を実行することで、制御入力(操作量)を決定する。
この電圧制御モードでの電圧制御部12の処理は、次のように実行される。電圧制御モードでは、電圧制御部12には、管理制御部11から目標電圧V1_cmdが入力されると共に、電圧検出器5から電圧変換部3の入力電圧V1_actの計測値が入力される。
そして、電圧制御部12は、目標電圧V1_cmdと入力電圧V1_actの計測値との偏差(=V1_cmd−V1_act。以降、電圧偏差という)に応じて、フィードバック制御部12aにより、電圧変換部3の入力電流I1_actの電流調整量ΔI(入力電流I1_actの増減量)を逐次決定する。
この場合、フィードバック制御部12aは、所定のフィードバック制御則により、上記電圧偏差をゼロに近づけるように、制御入力(操作量)としての電流調整量ΔIを決定する。該フィードバック制御則としては、例えば、比例則、比例・微分則(PD制御則)、比例・積分則(PI制御則)、比例・微分・積分則(PID制御則)等を使用することができる。
そして、このフィードバック制御部12aの処理では、フィードバック制御のゲイン(電圧制御用ゲイン)が、図2Cに例示する如く、燃料電池2の出力電流I1_actの計測値に応じて可変的に設定される。該電圧制御用ゲインは、より詳しくは、前記電圧偏差の変化に対する電流調整量ΔIの変化の感度(電圧偏差の単位変化量当たりの電流調整量ΔIの変化量)であり、例えば、フィードバック制御処理の演算処理における比例項(電圧偏差に比例する項)の係数が該当する。
この場合、電圧制御用ゲインは、図2Bに示した電圧変化率の逆数値(すなわち、電流変化率)と同様の傾向で、出力電流I1_actに応じて変化するように、すなわち、出力電流I1_actの増加に伴い単調に増加していくように、あらかじめ作成されたマップ又は演算式等により設定される。
また、前記基準動作点P0での電圧制御用ゲインの値が、基準動作点P0での前記電流制御用ゲインの値と同じになるように、電圧制御用ゲイン及び電流制御用ゲインをそれぞれ決定するためのマップ又は演算式が設定されている。
なお、本実施形態では、電圧制御モードが本発明における下側用制御モードに相当し、電圧制御用ゲインが本発明における下側制御用ゲインに相当する。
補足すると、電圧制御用ゲインは、燃料電池2の出力電圧V1_actの計測値に応じて設定してもよい。この場合には、電圧制御用のゲインは出力電圧V1_actの増加に伴い単調に減少していくように設定される。
上記のようにフィードバック制御部12aの処理を実行することで、電圧変換部3の実際の入力電圧V1_actを、管理制御部11で決定された目標電圧V1_cmdに近づける(ひいては、収束させる)ように、電流調整量ΔIが逐次決定される。
図3は、このようにして決定される電流調整量ΔIを例示している。図3において、ΔIaは、電圧変換部3の入力電圧V1_actの計測値が、目標電圧V1_cmd_aよりも低い場合に決定される電流調整量ΔIを例示している。この場合、電流調整量ΔIaは、入力電圧V1_actを上昇させるために、燃料電池2の出力電流(電圧変換部3の入力電流)I1_actを減らす方向の値(<0)となる。
また、図3において、ΔIbは、電圧変換部3の入力電圧V1_actの計測値が、目標電圧V1_cmd_bよりも高い場合に決定される電流調整量ΔIを例示している。この場合、電流調整量ΔIbは、入力電圧V1_actを低下させるために、燃料電池2の出力電流(電圧変換部3の入力電流)I1_actを増やす方向の値(>0)となる。
次いで、電圧制御部12は、上記の如く決定した電流調整量ΔIと、燃料電池2の出力電圧V1_actの現在の計測値とを用いて目標電流I1_cmd2を決定する処理を電圧制御用目標電流決定部12bにより実行する。
この場合、図2Aに示した燃料電池2の電流電圧特性を示すデータが、マップあるいはは関数式の形態で制御部10にあらかじめ記憶保持されている。そして、電圧制御用目標電流決定部12bは、出力電圧V1_actの計測値に対応する出力電流I1_actの値を、上記データに基づいて求め、この電流値に、電流調整量ΔIを加算することで、目標電流I1_cmd2を決定する。
例えば、図3に例示した電流調整量ΔIa,ΔIbに対応して、それぞれ、図示の如く目標電流I1_cmd2_a,I1_cmd2_bが決定される。
なお、電流調整量ΔIを、燃料電池2の出力電流I1_actの現在の計測値に加算することで、目標電流I1_cmd2を決定してもよい。
電圧制御モードでは、上記の如く電圧制御部12により逐次決定される目標電流I1_cmd2が電流制御部13に切替部15を介して与えられる。そして、電流制御部13は、この目標電流I1_cmd2を用いて電流制御モードと同じ処理を実行することで、電圧変換部3の入力電流I1_actを目標電流I1_cmd2に近づける(ひいては収束させる)ように制御入力を逐次決定する。さらに、この制御入力に応じて制御信号生成部14が生成した制御信号によって、電圧変換部3のスイッチ素子のオンオフのデューティが制御される。
これにより、電圧変換部3の実際の入力電圧V1_actが、管理制御部11で決定された目標電圧V1_cmdに近づく(ひいては、収束する)ように、電圧変換部3の昇圧率(又は降圧率)が制御される。
ここで、本実施形態における前記上側閾値IthH及び下側閾値IthLの設定態様について図2Cを参照して補足する。
本実施形態では、電流制御モードでの電流制御用ゲインと、電圧制御モードでの電圧制御用ゲインとが、燃料電池2の出力電流I1_actの計測値(又は出力電圧V1_actの計測値)に応じて前記した如く可変的に設定される。そして、本実施形態では、図2CのC部の拡大図で示す如く、燃料電池2の出力電流I1_actが上側閾値IthHに一致する場合の電圧制御用ゲイン(下側制御用ゲイン)の値と、燃料電池2の出力電流I1_actが下側閾値IthLに一致する場合の電流制御用ゲイン(上側制御用ゲイン)の値とが一致するように上側閾値IthH及び下側閾値IthLが設定されている。
以上説明した実施形態によれば、上記の如く、制御モードの選定及び切替えを行うので、燃料電池2の基準動作点P0の近辺の動作領域(IthL<I1_act<IthHとなる領域)を除いて、電圧制御モードの制御処理は、燃料電池2の電圧変化率が電流変化率よりも大きいものとなる領域で行われ、電流制御モードの制御処理は、燃料電池2の電流変化率が電圧変化率よりも大きいものとなる領域で行われる。このため、電圧制御モードの制御処理による電圧制御と、電流制御モードの制御処理による電流制御とをそれぞれ高い安定性で行うことができる。
そして、電圧変化率と電流変化率とが互いに同一となる基準動作点P0の近辺で制御モードが切替えられると共に、各制御モードでのゲイン(電圧制御用ゲイン及び電流制御用ゲイン)が上記の如く設定されるので、制御モードの切替えの前後における電圧変換部3の動作が大きく変化するのが防止され、該電圧変換部3の動作、ひいては、該電圧変換部3から出力される電力の安定性を高めることができる。
特に、本実施形態では、電圧制御モードと電流制御モードとのいずれの制御モードでも、共通のフィードバック制御部13aの制御処理により、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を決定するので、制御モードの切替えの前後で、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を滑らかに変化させることができる。ひいては、電圧変換部3の動作の安定性を高めることができる。
なお、以上説明した実施形態では、電圧制御モードでは、電圧変換部3の入力電圧V1_actを制御したが、入力電圧V1_actの代わりに、電圧変換部3の出力電圧を制御してもよい。
また、電流制御モードでは、電圧変換部3の入力電流I1_actを制御したが、入力電流I1_actの代わりに、電圧変換部3の出力電流I1_actを制御してもよい。
また、前記実施形態では、制御モードの切替のために上側閾値IthH及び下側閾値IthLを用いたが、基準動作点P0における燃料電池2の出力電流値I0又は出力電圧値V0を閾値として用いて、制御モードの切替えを行うようにしてもよい。この場合には、出力電流I1_actの計測値が閾値I0よりも大きい場合、あるいは、出力電圧V1_actの計測値が閾値V0よりも小さい場合に、電流制御モードを選定し、出力電流I1_actの計測値が閾値I0よりも小さい場合、あるいは、出力電圧V1_actの計測値が閾値V0よりも大きい場合に、電圧制御モードを選定するようにすればよい。
また、前記実施形態では、電圧制御モードと電流制御モードとで、フィードバック制御部13aの処理を共用したが、電圧制御モードと電流制御モードとで、各別のフィードバック制御処理により、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を決定するようにすることも可能である。例えば、電圧制御部12のフィードバック制御部12aを、制御信号生成部14に与える制御入力(操作量)を直接的に生成するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、電源2が燃料電池である場合を例にとって説明したが、電源2は燃料電池以外の電源であってもよい。そして、電源2の電流電圧特性は、図2A及び図2Bに示したパターンと異なるパターンの特性であってもよい。
1…電圧変換装置、2…電源(燃料電池)、3…電圧変換部、10…制御部。

Claims (15)

  1. 出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性に基づいてあらかじめ設定された態様で、前記電流制御モードと前記電圧制御モードとを選択的に切替えて各制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  2. 請求項1記載の電圧変換装置において、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率が、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率よりも大きくなる領域で前記電圧制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  3. 請求項1又は2記載の電圧変換装置において、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率が、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率よりも大きくなる領域で前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  4. 請求項2又は3記載の電圧変換装置において、
    前記制御部は、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値と、所定の閾値との大小関係に基づいて、前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうちの実行対象の制御モードを決定し、当該決定した制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  5. 請求項4記載の電圧変換装置において、
    前記所定の閾値は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電流変化率と前記電圧変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値又は出力電流値に一致する値に設定されていることを特徴とする電圧変換装置。
  6. 請求項4記載の電圧変換装置において、
    前記所定の閾値は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電流変化率と前記電圧変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値又は出力電流値に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を含み、
    前記制御部は、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合と、前記下側閾値よりも小さい場合とで、前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうちの互いに異なる制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  7. 請求項5又は6記載の電圧変換装置において、
    前記電圧制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を目標電圧に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であり、
    前記電流制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を目標電流に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であり、
    前記制御部は、前記電圧制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲインである電圧制御用ゲインと、前記電流制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲインである電流制御用ゲインとを前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値に応じて変化させるように構成されていると共に、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記動作点での値に一致する状態での前記電圧制御用ゲインの値と前記電流制御用ゲインの値とを一致させるように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  8. 請求項6記載の電圧変換装置において、
    前記電圧制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を目標電圧に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であり、
    前記電流制御モードの制御処理は、前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を目標電流に近づけるようにフィードバック制御処理により操作量を決定して、該操作量に応じて前記電圧変換部を制御する処理であり、
    前記制御部は、前記電圧制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲインである電圧制御用ゲインと、前記電流制御モードにおけるフィードバック制御処理のゲインである電流制御用ゲインとを前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値に応じて変化させるように構成されていると共に、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記動作点での値に一致する状態での前記電圧制御用ゲインの値と前記電流制御用ゲインの値とを一致させるように構成されており、
    前記電圧制御モード及び前記電流制御モードのうち、前記電源の出力電流又は出力電圧の計測値が前記上側閾値よりも大きい場合に実行する制御処理のモードを上側用制御モード、該計測値が前記下側閾値よりも小さい場合に実行する制御処理のモードを下側用制御モードと定義し、且つ、前記電圧制御用ゲイン及び前記電流制御用ゲインのうち、前記上側用制御モードに対応する前記ゲインを上側制御用ゲイン、前記下側用制御モードに対応する前記ゲインを下側制御用ゲインと定義したとき、前記上側閾値及び下側閾値は、前記電源の出力電流又は出力電圧の値が前記上側閾値に一致する場合における前記下側制御用ゲインの値と、前記電源の出力電流又は出力電圧の値が前記下側閾値に一致する場合における前記上側制御用ゲインの値とが互いに一致するように設定されていることを特徴とする電圧変換装置。
  9. 出力電圧が出力電流に応じて変化すると共に該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流に応じて変化するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率が、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率よりも大きくなる領域で前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記電流変化率が、前記電圧変化率よりも大きくなる領域で前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  10. 出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電流値に一致する値に設定された閾値を用い、前記電源の出力電流の計測値が、前記閾値よりも小さい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記閾値よりも大きい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  11. 出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧値に一致する値に設定された閾値を用い、前記電源の出力電圧の計測値が、前記閾値よりも大きい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記閾値よりも小さい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  12. 出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電流に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を用い、前記電源の出力電流の計測値が、前記下側閾値よりも小さい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  13. 出力電圧が出力電流の増加に伴い減少すると共に、該出力電流の変化に対する該出力電圧の変化率が該出力電流の増加に伴い減少するという電流電圧特性を有する電源に接続され、該電源から入力された電力の電圧を変換してなる電力を出力可能に構成された電圧変換部と、
    前記電圧変換部の入力電流又は出力電流を制御するように該電圧変換部を動作させる電流制御モードの制御処理と、該電圧変換部の入力電圧又は出力電圧を制御するように該電圧変換部を動作させる電圧制御モードの制御処理とを選択的に実行し得るように構成された制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電流電圧特性により規定される前記電源の動作領域のうち、前記電源の出力電流の変化に対する該電源の出力電圧の変化率である電圧変化率と、前記電源の出力電圧の変化に対する該電源の出力電流の変化率である電流変化率とが互いに同一となる動作点での前記電源の出力電圧に一致する値の上下にそれぞれ設定された上側閾値及び下側閾値を用い、前記電源の出力電圧の計測値が、前記下側閾値よりも小さい場合に、前記電流制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい場合に、前記電圧制御モードの制御処理を実行し、前記計測値が、前記上側閾値よりも大きい値又は前記下側閾値よりも小さい値から該上側閾値及び該下側閾値の間の範囲内に変化した場合には、当該変化の直前の制御モードと同じ制御モードの制御処理を実行するように構成されていることを特徴とする電圧変換装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の電圧変換装置において、
    前記電源は、燃料電池であることを特徴とする電圧変換装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の電圧変換装置を備えることを特徴とする機器。
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