JP2018063999A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂製の冷却器本体の中に、両面に放熱板が接合された半導体モジュールが収められている半導体装置に関し、半導体モジュールの樹脂パッケージと放熱板の間への冷媒の侵入を防止する。【解決手段】半導体装置2は、樹脂製の冷却器本体10の内部に複数の半導体モジュール20が配置されており、冷却器本体10の内部空間を液体冷媒が通るデバイスである。半導体モジュール20は、半導体素子17a、17bを封止している樹脂パッケージ21と、樹脂パッケージ21の幅広面に接合されている放熱板19a、19bを備えている。放熱板の表面に複数のフィン14が設けられており、複数のフィン14を囲むように放熱板19a、19bの表面に溝22が設けられている。樹脂パッケージ21の放熱板19a、19bと交差する側面から放熱板19a、19bの溝22にかけて冷却器本体10の内面又は当該内面から連続する樹脂で覆われている。【選択図】図4
Description
本明細書は、樹脂製の筒状の冷却器本体の内部に複数の半導体モジュールが配置されており、冷却器本体の内部空間を液体冷媒が通る半導体装置を開示する。
上記した半導体装置が特許文献1に開示されている。その半導体装置が備える半導体モジュールは、半導体素子を封止している樹脂パッケージと、樹脂パッケージの両面に接合されている放熱板を備えている。複数の半導体モジュールは、筒状の冷却器本体の中で、隣り合う半導体モジュールの放熱板が隙間を有して対向するように、冷却器本体の筒の軸線方向に並べられている。隣接する半導体モジュールの間の空間が冷媒流路となる。半導体モジュールの放熱板は、冷媒流路に晒されていると同時に、内部の半導体素子と熱的に接続されており、半導体素子の熱を冷媒へと放熱する。そのような半導体装置は、複数の半導体モジュール(半導体素子)に対する冷却効率が高く、例えば、電気自動車の走行用モータを駆動するインバータの主要部品に用いられる。
特許文献1の半導体装置の冷却器本体も樹脂で作られており、半導体モジュールは冷却器本体から連続する樹脂で側面(放熱板と交差する側面)を支持されている。放熱板は伝熱性のよい金属で作られており、樹脂パッケージの表面に接合されている。しかし、半導体装置を長期間使っていると、樹脂パッケージと放熱板の間の密着性が劣化してくるおそれがある。放熱板と樹脂パッケージの間の密着性が低下すると、そこから冷媒が漏れるおそれがある。本明細書は、樹脂製の冷却器本体の中に、両面に放熱板が接合された半導体モジュールが収められている半導体装置に関し、樹脂製の冷却器本体を巧みに活用し、樹脂パッケージと放熱板の間への冷媒の侵入を防止する技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、樹脂製の筒状の冷却器本体の内部に複数の半導体モジュールが配置されており、冷却器本体の内部空間を液体冷媒が通るデバイスである。夫々の半導体モジュールは、半導体素子を封止している扁平な樹脂パッケージと、樹脂パッケージの平行な一対の幅広面の夫々に接合されているとともに、半導体素子の熱を放熱する一対の放熱板を備えている。放熱板の表面に複数のフィンが設けられているとともに、複数のフィンを囲むように放熱板の表面に溝が設けられている。複数の半導体モジュールは、冷却器本体の中で、隣り合う半導体モジュールの放熱板が隙間を有して対向するように冷却器本体の筒の軸線方向に並べられている。樹脂パッケージの放熱板と交差する側面から放熱板の溝にかけて冷却器本体の内面又は内面から連続する樹脂で覆われている。樹脂パッケージの側面を覆う樹脂が放熱板の縁まで拡がっており、溝の内部に樹脂が充填される。溝に充填された樹脂が放熱板の周縁の封止性を高め、放熱板と樹脂パッケージの間への液体冷媒の侵入が防止される。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
図面を参照して実施例の半導体装置2を説明する。図1に、半導体装置2の斜視図を示す。半導体装置2は、冷却器と冷却対象の半導体モジュールが一体化したデバイスである。半導体装置2は、複数の半導体モジュールを収容しており、夫々の半導体モジュールが複数のトランジスタチップを封止しており、例えば直流電力を3相交流電力に変換するインバータの主要部品として用いられる。
半導体装置2は、筒状の冷却器本体10を備えており、その中に、トランジスタチップを封止した複数の半導体モジュールが収容されている。冷却器本体10は、複数の樹脂枠体10a−10gを連ねたものであり、全体が筒状をなしている。筒状の冷却器本体10の筒軸線方向(図中のX方向)の端は、前端カバー5と後端カバー6で塞がれている。前端カバー5には冷媒供給口7と冷媒排出口8が設けられている。冷却器本体10の内部空間の全体が冷媒流路となる。冷媒供給口7と冷媒排出口8は、不図示の冷媒循環装置に接続されており、冷媒供給口7から液体冷媒が供給され、冷却器本体10の内部で半導体モジュールから熱を吸収し、冷媒排出口8から排出される。冷媒は、水、あるいは、LLC(Long Life Coolant)などの液体である。
詳しくは後述するが、複数の樹脂枠体10a−10gの一つひとつの枠の内側に半導体モジュールが接合している。一つの半導体モジュールには2個のトランジスタチップが収容されている。樹脂枠体10a−10gの夫々の外表面から3個のパワー端子3a、3b、3cが延びているとともに、複数の制御端子4が延びている。2個のトランジスタチップは、半導体モジュールの内部で直列に接続されており、パワー端子3aは、直列接続の高電位側と導通している。パワー端子3bは直列接続の低電位側と導通している。パワー端子3cは、直列接続の中点と導通している。複数の制御端子4は、トランジスタチップのゲートと接続しているゲート端子、トランジスタチップを流れる電流を計測するセンスエミッタと接続しているセンサ端子などである。
図2に、一つの半導体モジュール20の斜視図を示し、図3に、一つの樹脂枠体10aの斜視図を示す。他の樹脂枠体10b−10gも同じ構造を有している。半導体モジュール20は、樹脂製の扁平な樹脂パッケージ21と、樹脂パッケージ21のそれぞれの幅広面に接合されており、片面が露出している一対の放熱板19a、19bを備えている。半導体モジュール20の内部構造は後に図4、図5を使って説明するが、半導体モジュール20の内部のトランジスタチップは放熱板19a、19bと熱的に接続されており、トランジスタチップの熱は放熱板19a、19bによく伝わる。放熱板19a、19bの露出面は、冷却器本体10の内部空間、即ち、冷媒流路に晒される。その放熱板19a、19bの表面には複数のピンフィン14が設けられている。放熱板19aの表面には、複数のピンフィン14を囲むように溝22が設けられている。図3では、放熱板19bの表面は見えないが、放熱板19aと同様に複数のピンフィンと、それらを囲む溝が設けられている。
図3に示されているように、樹脂枠体10aの筒の内周面12aに半導体モジュール20が接合している。樹脂パッケージ21の放熱板19aと交差する側面21a−21d(図3参照)のうち、平行な2側面21b、21dが、樹脂枠体10aの筒の内周面12aに接合している。樹脂枠体10aの内側には2本の梁13が架け渡されており、その梁13に、樹脂パッケージ21の残りの2側面21a、21cが接合している。樹脂パッケージ21の側面21a−21dを覆っているのは、樹脂枠体10a(冷却器本体10)の内面の樹脂又は内面から連続する樹脂であり、その樹脂は、樹脂パッケージ21の放熱板19a、19bと交差する側面21a−21dから溝22にかけて半導体モジュール20を覆っている。別言すれば、冷却器本体10の内面から連続する樹脂は、樹脂パッケージ21の幅広面を除く側面の全てを覆っているとともに、放熱板19a、19bの法線方向(図中のX方向)から見たときに環状の溝22の環の内側まで放熱板19a、19bを覆っている。冷却器本体10から連続する樹脂と溝22との関係は、図4、図5を参照して後に詳しく説明する。
冷却器本体10の内面に設けられた2本の梁13によって、図中の座標系のY方向の2か所に貫通孔12c、12dが形成される。樹脂枠体10aの筒の軸線方向(図中のX方向)の端面12bには2重のガスケット51が配置されている。端面12bとは反対側の端面にも同様に2重のガスケット51が配置されている。先に述べたように、複数の樹脂枠体10a−10gは、筒の軸線方向(図中のX方向)に積層される。その際、隣接する樹脂枠体同士が2重のガスケット51を挟んで当接し、筒の内部空間(冷却器本体10の内部空間)が密封される。なお、図1を参照して説明したように、冷却器本体10の筒の軸線方向の両端は、前端カバー5と後端カバー6で封止される。以下、説明の便宜上、筒の軸線方向(図中のX方向)を筒軸線方向と表記することがある。
複数の樹脂枠体10a−10gと前端カバー5と後端カバー6が組み立てられると、複数の樹脂枠体10a−10gの貫通孔12cと冷媒供給口7とが筒軸線方向に一直線に並び、貫通孔12dと冷媒排出口8が一直線に並ぶ。また、図3に示すように、樹脂枠体10aにおいて、半導体モジュール20の放熱板19aが面する側には、ピンフィン14の高さに相当する空間が確保されている。筒軸線方向で半導体モジュール20の放熱板19aが面する空間が、液体冷媒が流れる主流路Paとなる。放熱板19bが面する側にも空間が確保され、その空間も液体冷媒が流れる主流路Paとなる。即ち、主流路Paは、半導体モジュール20の筒軸線方向の両側に形成される。貫通孔12c、12dが、隣り合う樹脂枠体10a−10gの主流路Pa同士を連結する連結流路となる。主流路Paと連結流路は、冷却器本体10の内部空間である。
冷媒供給口7から供給された液体冷媒は、一直線に並んだ貫通孔12c(連結流路)を通じて各樹脂枠体10a−10gの主流路Paに分配される。各樹脂枠体10a−10gの主流路Paに分配された液体冷媒は、半導体モジュール20の放熱板19a、19bの表面(筒軸線方向を向く表面)に沿って流れる。液体冷媒は放熱板19a、19bに沿って流れる間、放熱板19a、19bとピンフィン14を介して半導体モジュール20から熱を吸収する。各樹脂枠体10a−10gにおいて熱を吸収した液体冷媒は、他方の貫通孔12d(連結流路)と冷媒排出口8を通じて冷却器本体10から排出される。
半導体モジュール20の内部構造を説明する。図4(A)は、図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図4(B)は、図4(A)の断面において、符号Bが示す範囲の拡大図である。図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。
半導体モジュール20は、2個のトランジスタチップ17a、17bを封止する扁平な樹脂パッケージ21と、樹脂パッケージ21の両方の幅広面に接合されている放熱板19a、19bを備える。図4、図5に示すように、樹脂枠体10aの内面から連続する樹脂が樹脂パッケージ21の側面から放熱板19a、19bの縁までを覆っており、放熱板19a、19bにしっかりと固着している。後に図4(B)を参照して説明するが、樹脂枠体10aの内面又は梁13から連続する樹脂は、放熱板19a、19bの溝22まで覆っている。符号40aと符号40bが、放熱板19a、19bの表面の縁を覆っているオーバーモールド部を示している。オーバーモールド部40bは、樹脂枠体10aの内面から連続している部分であり(図5参照)、オーバーモールド部40aは、梁13から連続している部分である(図4(A)参照)。先に述べたように、放熱板19a、19bの表面に複数のピンフィン14が設けられている。放熱板19a、19bとピンフィン14は、熱伝導率の高い銅あるいはアルミニウムで作られている。オーバーモールド部40a、40bを含む樹脂枠体10aは、例えばエポシキ樹脂で作られている。
トランジスタチップ17a、17bは、平板型であり、一方の幅広面にコレクタ電極とゲート電極が露出しており、他方の幅広面にエミッタ電極が露出している。放熱板19bの上に導電板16cが配置されており、その上に2個のトランジスタチップ17a、17bが接合している。なお、放熱板19bと導電板16cの間には不図示の絶縁シートが挟まれている。トランジスタチップ17aのエミッタ電極とトランジスタチップ17bのコレクタ電極が導電板16cに接続している。
トランジスタチップ17aの上面にスペーサ18が接合されており、その上面に導電板16aが接合されている。スペーサ18は電気と熱を良く通す銅で作られている。トランジスタチップ17aのコレクタ電極はスペーサ18を介して導電板16aと導通している。トランジスタチップ17bの上面にスペーサ18が接合されており、その上面に導電板16bが接合されている。トランジスタチップ17bのエミッタ電極はスペーサ18を介して導電板16bと導通している。導電板16a、16bは、放熱板19aの裏側に位置している。図示を省略しているが、放熱板19aと導電板16a、16bの間にも絶縁シートが挟まれている。
導電板16a、16b、16cと、トランジスタチップ17a、17bの上記した連結構造により、トランジスタチップ17a、17bは、導電板16cを介して直列に接続され、その直列接続の高電位側のトランジスタチップ17aのコレクタ電極が導電板16aに接続されており、低電位側のトランジスタチップ17bのエミッタ電極が導電板16bに接続されている。導電板16aは、樹脂パッケージ21の内部で先に述べたパワー端子3aと接続している(図5参照)。導電板16bと導電板16cは、夫々、樹脂パッケージ21の内部で、先に述べたパワー端子3b、3cと接続している。また、図5に示すように、トランジスタチップ17aのゲート電極(及び、センスエミッタ端子や温度センサ端子)は、樹脂パッケージ21の内部でボンディングワイヤ52を介して制御端子4と接続されている。トランジスタチップ17bのゲート電極等も同様である。
導電板16a−16cは、トランジスタチップ17a、17bの電極と端子3a−3bを導通させる導電部材の役割と、トランジスタチップ17a、17bの熱を放熱板19a、19bに伝える伝熱部材の役割を兼ね備える。
他の樹脂枠体10b−10gの内部でも、図4、図5と同様に、半導体モジュール20が支持されている。従って、複数の半導体モジュール20は、冷却器本体10(樹脂枠体10a−10g)の中で、隣り合う半導体モジュール20の放熱板19a(19b)が対向するとともに両者の間に隙間を設けて冷却器本体10(樹脂枠体10a−10g)の筒軸線方向(図中のX方向)に並べられることになる。隣り合う半導体モジュール20の間の空間が、主流路Paとなる。放熱板19a、19bのピンフィン14が設けられている側は、主流路Paに晒される。即ち、放熱板19a、19bのピンフィン14が設けられている側を液体冷媒が流れることになる。
図4(A)に示されているように、梁13は、樹脂パッケージ21の側面21a、21cを覆っている。また、図5に示されているように、樹脂枠体10aの内周面が樹脂パッケージの側面21b、21dを覆っている。即ち、樹脂パッケージ21の側面21a−21dは、樹脂枠体10a(冷却器本体10)の内周面又は内周面から連続する樹脂(梁13)で覆われている。
図4(B)を参照して、樹脂枠体10aの内側から連続する樹脂(オーバーモールド部40a、40b)と放熱板19a、19bの溝22の関係を説明する。なお、図4(B)6には、樹脂パッケージ21と放熱板19aの間の絶縁シート31も描かれている。図4(B)には表れていないが、絶縁シート31は、樹脂パッケージ21の表面に露出している導電板16a、16bを覆っており、導電板16a、16bと放熱板19aの間を絶縁する。
図4(A)の符号Bが示す範囲は、樹脂枠体10a(冷却器本体10)の内面から連続する梁13と放熱板19aを含む断面図である。梁13において放熱板19aの縁の表面を覆っているオーバーモールド部40aは、放熱板19aの表面に設けられた溝22の中にまで入り込んでいる。図4(B)において、放熱板19aと梁13の上方は主流路Paであり、液体冷媒で満たされている。図4(B)における太破線矢印線Laが、想定される漏れ冷媒の浸入ルートであるが、溝22に梁13のオーバーモールド部40aの樹脂がカギ状に入り込んでいるので太破線矢印線Laの浸入ルートで冷媒が漏れる可能性は極めて小さくなる。溝22は、放熱板19aの表面にて環状に設けられており、環状の溝22の全周にわたって、図4(B)の構造が成立している。即ち、溝22と溝22に充填される樹脂が、放熱板19aの周囲の封止性を高めている。特に、溝22によって、冷却器本体10の樹脂と放熱板19a、19bとの接触面積が拡大することと、液体冷媒の想定される浸入ルート(図4(B)における太破線矢印線La)が屈曲することが、液体冷媒の浸入を防止することに貢献する。
樹脂パッケージ21の側面21a−21dから放熱板19a、19bの表面の溝22にわたって冷却器本体10(樹脂枠体10a)の内面から連続する樹脂で覆われているとともに、冷却器本体10の内面から連続する樹脂(オーバーモールド部40a、40b)が溝22に充填されることによって、放熱板19aの周縁の封止性が高まり、放熱板19aと樹脂パッケージ21の間への液体冷媒の侵入が防止される。放熱板19bにも同様の溝が設けられており、その溝に冷却器本体10の内面から連続する樹脂が充填されている。
なお、樹脂製の冷却器本体10は、放熱板19a、19bを伴った複数の半導体モジュール20を金型に配置した後、射出成形で作られる。金型内に高温の溶融樹脂が導入されると、金属製の放熱板19a、19bは熱膨張する。放熱板19a、19bの熱膨張により、溝22の体積も膨張する。溶融樹脂の温度が下がると、放熱板19a、19bが収縮し、溝22の体積も収縮する。金属製の放熱板19a、19bの熱膨張率(線膨張係数)は、樹脂の熱膨張率よりも大きい。別言すれば、収縮するときの体積変化は金属製の放熱板19a、19bの方が樹脂よりも大きい。例えば、エポシキ樹脂の線膨張係数は14[ppm/K]であるのに対して、放熱板19a、19bの材料であるアルミニウムの線膨張係数は23[ppm/K]である。放熱板19a、19bの収縮により、溝22の中の固化した樹脂は、溝22の両側から締め付けられることになり、溝内部の樹脂と溝22の側面との密着性が高まる。図4(B)の矢印Lbが、溝内の樹脂を溝22の側面が締め付けていることを模式的に示している。この高い密着性が、梁13を含む、冷却器本体10の内面から連続する樹脂と放熱板19a、19bとの間の密閉性をより一層高める。
また、冷却器本体10の成形前に、放熱板19a、19bの表面には、シランカップリング剤が塗布してある。シランカップリング剤は、樹脂と金属(放熱板19a、19b)の間の接合性を高めるプライマとして作用する。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例のトランジスタチップ17a、17bが請求項の半導体素子の一例に相当する。本明細書が開示する半導体装置は、トランジスタチップ以外の半導体素子を半導体モジュールに収容するものであってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:半導体装置
3a−3b:パワー端子
4:制御端子
5:前端カバー
6:後端カバー
7:冷媒供給口
8:冷媒排出口
10:冷却器本体
10a−10g:樹脂枠体
12a:内周面
12b:端面
12c、12d:貫通孔
13:梁
14:ピンフィン
16a−16c:導電板
17a、17b:トランジスタチップ
18:スペーサ
19a、19b:放熱板
20:半導体モジュール
21:樹脂パッケージ
21a−21d:側面
22:溝
31:絶縁シート
40a、40b:オーバーモールド部
51:ガスケット
52:ボンディングワイヤ
Pa:主流路
3a−3b:パワー端子
4:制御端子
5:前端カバー
6:後端カバー
7:冷媒供給口
8:冷媒排出口
10:冷却器本体
10a−10g:樹脂枠体
12a:内周面
12b:端面
12c、12d:貫通孔
13:梁
14:ピンフィン
16a−16c:導電板
17a、17b:トランジスタチップ
18:スペーサ
19a、19b:放熱板
20:半導体モジュール
21:樹脂パッケージ
21a−21d:側面
22:溝
31:絶縁シート
40a、40b:オーバーモールド部
51:ガスケット
52:ボンディングワイヤ
Pa:主流路
Claims (1)
- 樹脂製の筒状の冷却器本体の内部に複数の半導体モジュールが配置されており、当該冷却器本体の内部空間を液体冷媒が通る半導体装置であり、
夫々の前記半導体モジュールは、半導体素子を封止している扁平な樹脂パッケージと、前記樹脂パッケージの平行な一対の幅広面の夫々に接合されているとともに、前記半導体素子の熱を放熱する一対の放熱板を備えており、
前記放熱板の表面に複数のフィンが設けられているとともに、前記複数のフィンを囲むように前記放熱板の前記表面に溝が設けられており、
複数の前記半導体モジュールは、前記冷却器本体の中で、隣り合う前記半導体モジュールの放熱板が隙間を有して対向するように前記冷却器本体の筒の軸線方向に並べられており、
前記樹脂パッケージの前記放熱板と交差する側面から前記放熱板の溝にかけて前記冷却器本体の内面又は当該内面から連続する樹脂で覆われている、半導体装置。
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