(パチンコ機の構成)
図1に示される如く、パチンコ機10には、ガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、スピーカ60が配置されている。スピーカ60は、例えば、照明による演出と同期して音(音楽、音声、効果音等)を出力する。
また、ガラス枠16における左右の側部、並びに上部には、電飾装置51、52が取り付けられている。電飾装置51、52は、図示しないベース部に対して、立体的に突出したレンズカバーが取り付けられた構造となっている。
電飾装置51、52のベース部には、電気配線された回路基板が設けられ、当該回路基板には、光源(図4に示す光源137の一部)が取り付けられている。
このため、レンズカバーに閉塞された空間内で光源137が点灯すると、レンズカバーによる光の屈折等により、遊技者に対して光の演出が実行されるようになっている。
ガラス枠16の下部には、皿ユニット24が配置されている。皿ユニット24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられている。
皿ユニット24には、上皿部28が設けられている。上皿部28には、図示しない球抜きボタンが設けられ、この球抜きボタンを操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部29へ案内することができるようになっている。また、上皿部28の図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
下皿部29には、図示しない球抜きボタンが設けられ、この球抜きボタンを操作することで、下皿部29に貯留された遊技球を外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
皿ユニット24の図1の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(「発射ハンドル」という場合がある)26が取り付けられている。
また、皿ユニット24における上皿部28には、遊技者が操作可能な操作兼表示ユニット50が設けられている。この操作兼表示ユニット50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
図2に示される如く、操作兼表示ユニット50は円筒形であり、上皿部28の前側に設けられている。操作兼表示ユニット50の軸線は、垂線に対して所定角度だけ遊技者が着座する側に傾斜されており、遊技者が操作し易い向きに設定されている。この操作兼表示ユニット50の詳細については後述する。
(遊技盤の構成)
図3に、本実施の形態に適用可能な遊技盤18の一例の構成を示す。なお、本発明は、当該遊技盤18の構成に限定されるものではない。
図3に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。なお、ベニヤ板に代えて透明アクリル板等が用いられる場合もある。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、グリップユニット26(図1参照)の操作量に応じて動作する発射装置165(図4参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘19(一部のみ指標)が点在して打ち込まれ、かつ風車21が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、遊技仕様によって様々な可動部材や装飾部材が取り付けられている。例えば、本実施の形態のセンター役物105では、機械的に動作する可動役物装置105A、105B、105Cと、各種演出等の映像を表示する表示部106を備えている。
なお、この表示部106は、図1に示される如く、遊技盤18の背面側に設けられた矩形のLCDであり、その表示画面枠106Aの内、遊技盤18に設けられた開口部18Aが有効表示領域106Bとなっている。
なお、表示部106としてLCDを適用したが、LED表示等、他の表示形態であってもよい。
可動役物装置105A、105B、105Cは、詳細な説明を省略するが、後述する特別図柄抽選の結果に基づいて、遊技者に当選の期待感を持たせるための動作として、有効表示領域106Bの前面にせり出したり(図2の斜線矢印G1、G2、G3参照)、有効表示領域106Bの表示面を広狭したり等の動作演出が実行されるようになっている。
有効表示領域106Bでは、例えば、特別図柄抽選の結果を報知するための図柄変動演出が実行される(図2の矢印ZL、ZC、ZR参照)。一例としては、3列の図柄列を個別に変動させ、その内の2列の図柄列が変動を停止したときの図柄が同一図柄となった場合を「リーチ」として遊技者に期待感を持たせる演出を実行し、最終列が図柄の変動を停止させ、その停止図柄が既に停止している2列の図柄と同一図柄となった場合は当選、異なる図柄となった場合は落選を報知する。
また、この図柄変動演出と同時には、有効表示領域106Bの背景では、様々な演出画像(静止画、動画)が表示される。
センター役物105の下辺部には、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘19等で跳ね返ることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図3に示される如く、センター役物105の左側は、通常遊技における流路が形成され、通過ゲート118Aが設けられている。
また、センター役物105の下部には、始動入賞口役物130が配置され、上下に連なるように特別図柄始動入賞口130A、130Bが配置されている。特別図柄始動入賞口130Aは常時入賞可能に上部が開口している。
なお、特別図柄始動入賞口130A、130Bは、前記通常遊技における流路(センター役物105の左側流路)から到達する遊技球PBであっても、特に特別遊技における流路(センター役物105の右側流路)から到達する遊技球PBであっても、入賞が可能となる位置に設けられている。
一方、特別図柄始動入賞口130Bの上部は、特別図柄始動入賞口130Aによって通常は閉塞されている。
この特別図柄始動入賞口130Bには、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図4参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
電動チューリップ136は、前記普通図柄抽選に当選したときに開放するようになっている。電動チューリップ136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口130Bの入賞開口部への遊技球PBの受け入れが可能となり、遊技球PBの入賞が可能となる。
始動入賞口役物130の下部には、特別図柄抽選の大当たり時に開放するセンターアタッカー112Aが配置されている。
また、遊技盤18の遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
一方、図3に示される如く、センター役物105の図3に向かって右側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118Bが配置されている。
通過ゲート118Bよりも下位の位置であり、釘19等によって案内される下流側には、特別図柄抽選の大当たり時に開放する右アタッカー112Bが配置されている。
なお、前記センターアタッカー112Aと右アタッカー112Bとの使い分けは、遊技仕様によって決まるものであり、通常は何れか一方が選択されて開放動作するようになっている。
センターアタッカー112Aには、開閉扉116Aが設けられている。この開閉扉116Aは、アタッカーソレノイド148A(図4参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。開閉扉116Aの開放時には、開閉扉116A上に落下した遊技球PBが開閉扉116Aに案内されてセンターアタッカー112Aへ入賞する。
また、右アタッカー112Bには、開閉扉116Bが設けられている。この開閉扉116Bは、アタッカーソレノイド148B(図4参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。開閉扉116Bの開放時には、開閉扉116B上に落下した遊技球PBが開閉扉116Bに案内されて右アタッカー112Bへ入賞する。
ここで、特別図柄始動入賞口130A又は特別図柄始動入賞口130Bに遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「大当たり」に当選すると、前記センターアタッカー112A又は右アタッカー112Bの開閉扉116A又は116Bが所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている。このように明らかに遊技者に有利な遊技の状態を、「特別遊技」「大役処理」等と言い、通常遊技の状態と区別する。
なお、前記特別図柄抽選の抽選結果である当選(「大当たり」)は、主として有効表示領域106Bの図柄変動演出において報知され、この図柄変動演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果の報知を待機(保留・記憶)し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることもあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
ここで、通常遊技の状態では、遊技者は、グリップユニット26(図1参照)を回転操作して、センター役物105に対して左側を狙って打つ発射強度に調整する(所謂「左打ち状態」)。一方、特別遊技の状態(大役処理中)では、遊技者は、グリップユニット26(図1参照)を回転操作して、センターアタッカー112A又は右アタッカー112Bに向けて、センター役物105に対して図3における右側を狙って打つ発射強度(所謂「右打ち状態」)に調整する。また、特定の遊技状態(例えば、特別遊技(大役処理)後の一定期間の通常遊技のとき、通過ゲート118Bを狙う「右打ち状態」)とする場合もある。
前記特定の遊技状態で通過ゲート118Bを遊技球PBが通過すると、普通図柄抽選が実行される。当該普通図柄抽選に当選すると、前記電動チューリップ136を開放する。前記特定の遊技状態では、電動チューリップの開放期間が特定の遊技状態以外の遊技状態の開放期間よりも長いため、特定の遊技状態以外の遊技状態に比べて、特別図柄始動入賞口130Bに入賞する確率は増えることになる。
本実施の形態では、特定の遊技状態を「電動チューリップ136のサポート付の時短遊技状態」(「電サポ付時短」「電サポ付時短中」等と言う場合がある)とし、非電サポ付時短中のベース値が約20であるのに対し、この電サポ付時短中のベース値が約90〜100となるように設定される。
なお、ベース値とは、発射球数に対する賞球払出数の割合であり、例えば、100球の遊技球PBが発射されて20球の賞球払出があるときをベース「20」といい、100球の賞球払出があるときをベース「100」という。
また、各ベース値を「約」としたのは、当該数値が理論上の数値であり、実際の遊技において、理論上の数値に対して誤差が生じるためである。長い遊技期間の平均値においては、それぞれで設定したベース値に収束する。
図3に示される如く、遊技盤18には、センター役物105よりも下、かつ始動入賞口役物130の左側(遊技盤18の左下)には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、2個の一般入賞口120A、120Bとする。)が設けられた役物装置107が配置されている。一般入賞口120は、2個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
なお、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個(本実施の形態では、特別図柄始動入賞口130A及び特別図柄始動入賞口130Bの2個の特別図柄始動入賞口なので、8個となる。)の保留(遊技球の始動入賞に対する記憶)が可能となっている。なお、この保留球数は限定されるものではない。
保留球数は、主として特別図柄表示部を備えたガイドランプユニット109(図3に示すセンター役物105を正面視したときの右下に配置)の一部である特別図柄記憶表示部によって報知される。なお、保留数に関する情報は、ガイドランプユニット109への表示に加え、有効表示領域106Bに表示される場合もある。この有効表示領域106Bでの保留に関する情報では、例えば、先読み予告等を行って、点灯の状態(色、形状、点滅等)を変更する場合がある。
(制御系の構成)
本実施の形態に係るパチンコ機10の制御系は、図4に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号等)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118A、118Bを通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118AS、118BS、特別図柄始動入賞口130Aへの入賞球を検出する特図A始動口センサ130AS、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞球を検出する特図B始動口センサ130BS、「大当たり」の際に開放するセンターアタッカー112Aへの入賞球を検出するアタッカーAセンサ112AS、右アタッカー112Bへの入賞球を検出するアタッカーBセンサ112BS、並びに一般入賞口120A、120Bへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、センターアタッカー112Aの開閉扉116Aを開閉するためのアタッカーソレノイド148A、右アタッカー112Bの開閉扉116Bを開閉するためのアタッカーソレノイド148Bが接続されている。
演出制御部152には、入出力系として、前記操作兼表示ユニット50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の光源137、スピーカ60、センター役物105内での可動役物装置105A〜105Cを動作させるセンター役物駆動系111が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介して表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射強度を制御する。
さらに、払出制御部154では、外部端子190を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
なお、図4では、外部端子190は、遊技盤用と枠用とで共通としたが、それぞれ別々に外部端子を設けるようにしてもよい。
(操作兼表示ユニット50)
図5に示される如く、本実施の形態に係る操作兼表示ユニット50は、円筒形に形成され、その上端部が前記皿ユニット24から突出している。この突出した上端面が操作面50Aとされている。
すなわち、皿ユニット24には、円溝200が設けられ、この円溝200に操作兼表示ユニット50が挿入され、軸線方向に摺動可能に支持されている。
操作兼表示ユニット50の軸線は、垂線に対して所定角度だけ遊技者が着座する側に傾斜されており、遊技者が操作し易い向きに設定されている。
操作兼表示ユニット50は、ベース部材202を備えている。ベース部材202は、カップ形状とされている。従って、ベース部材202の上部は閉塞され、下端面は開口している。この開口した下端面からベース部材202の内方に、圧縮コイルばね204が収容されている。
このベース部材202の下端面は、皿ユニット24の円溝200の底面206に対面しており、圧縮コイルばね204の一端が支持されている。このため、ベース部材202は、圧縮コイルばね204の付勢力で円溝200から抜け出る方向へ押圧されるようになっている。
円溝200の軸線方向中間部には、周方向の一部又は全部に亘り、内径が拡大された切欠部200Aが形成され、この切欠部200Aには、ベース部材202の外周の一部又は全部に亘って設けられた突出部202Aが収容されている。このため、ベース部材202は、突出部202Aが切欠部200Aの中で移動可能な範囲で、円溝200の軸線方向に移動可能となる。
すなわち、操作兼表示ユニット50の非操作状態では、圧縮コイルばね204の付勢力で、突出部202Aが切欠部200Aの上端となるように押し上げられて保持される。
また、操作兼表示ユニット50が押圧操作されると、圧縮コイルばね204の付勢力に抗して、突出部202Aが切欠部200Aの上端となるまで押し下げられる。
前記ベース部材202の下端面と、円溝200の底面206とには、それぞれ、電気接点208、210が取り付けられている。
この電気接点208、210は、操作兼表示ユニット50の非操作状態では非導通状態とされ、押圧操作される導通状態となる。
従って、この電気接点208、210のそれぞれにリード線208A、210A(図5(A)に図示、図5(B)では図示省略)の一端を接続することで、操作兼表示ユニット50の押圧操作を電気的スイッチとして適用することができる。なお、操作兼表示ユニット50の押圧操作に基づく、オン/オフ信号は、図4に示した演出制御部152に入力されるようになっている。
なお、電気接点208、210に代えて、前記ベース部材202の下端面と円溝200の底面206との間に、市販のボタンスイッチを配置するようにしてもよい。また、スイッチは別の場所に設け、アーム等のリンク機構を介してベース部材202の移動を別配置したスイッチに伝えるようにしてもよい。さらには、光電センサ等の非接触のスイッチを用いてもよい。
ベース部材202の上端面には、液晶表示部212が取り付けられている。液晶表示部212は、図4に示した演出制御部152によって制御され、様々な画像を表示することができる。なお、画像は、静止画、動画を含む。
また、ベース部材202の上端面には、透明の保護カバー214が取り付けられている。この保護カバー214は、皿形状で開口面を下向きとされ、フランジ部214Aが前記ベース部材202の上端面に密着固定されている。このため、前記液晶表示部212は、この保護カバー214の内方に収容された状態となる。
本実施の形態では、保護カバー214が実質的な操作面50Aとなり、この保護カバー214の押圧操作による移動では、液晶表示部212が同時に移動するようになっており、操作系と表示系とが一体感を持った構造となっている。
操作兼表示ユニット50における操作系は、前記表示部106の有効表示領域106Bで表示される演出に伴って、有効表示領域106Bに、当該操作を促す表示を行う場合がある。
この場合、従来の操作ボタン等では、前記有効表示領域106Bで操作を促されたときに操作するだけのものであった。
これに対して、本実施の形態では、前記有効表示領域106Bで操作を促された後、操作兼表示ユニット50の表示系が、有効表示領域106Bと連携して、操作に関するタイミングや操作に基づく結果等を表示するようになっている。
遊技者は、この操作兼表示ユニット50の表示を見ながら操作を行うことになる。この結果、遊技者の視線は、一時的に操作兼表示ユニット50に向き、単調な遊技に依存する視線の固定が解消されることになる。
本実施の形態では、演出制御部152において、操作兼表示ユニット50を用いて、以下のような表示、並びに、表示に対応する操作を伴う使用形態が可能となっている。
(使用形態1)
図6に示される如く、パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、店舗名を表示する。
(使用形態2)
図7(A)に示される如く、パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、企業広告を表示する。
(使用形態3)
図7(B)に示される如く、パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、大当たり履歴等の遊技情報を表示する。
(使用形態4)
図7(C)に示される如く、パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、イベント情報を表示する。
(使用形態5)
図7(D)に示される如く、パチンコ機10の稼働中において、パチンコ機10のスピーカ60から流れる楽曲に合わせて、歌詞を表示する。
(使用形態6)
図8(A)〜(D)に示される如く、パチンコ機10の稼働中において、ゲームを実行する。
(使用形態7)
図9に示される如く、パチンコ機10の稼働中において、表示部106の有効表示領域106Bにおいて、特定の演出が始まるまでの時間を表示する(タイマ表示)。
(使用形態8)
図10(A)及び(B)に示される如く、パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、操作兼表示ユニット50の操作面の操作前(操作面に手をあてがって押圧する前)と、操作後(操作面にあてがうことで隠蔽された操作面が見えるように手をどかした後)とで表示内容を変化させる。操作兼表示ユニット50の操作面50Aを隠蔽するか否かによって表示形態を変えてもよい(図10(A)と図10(B)に違い)。
(使用形態9)
図12に示される如く、操作面(保護カバー214の全領域)に対して、液晶表示部212での、操作面を示す表示の領域を変化させる。
(使用形態10)
図13に示される如く、操作兼表示ユニット50の操作有効までの期間を、液晶表示部212の表示変化(インジケータ)で示す。
(使用形態11)
図14に示される如く、操作兼表示ユニット50の操作有効時から無効となるまでの期間を、液晶表示部212の表示変化(インジケータ)で示す。
(使用形態12)
図15に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212で、操作面を示す表示の領域を変化させる。
(使用形態13)
図16に示される如く、操作兼表示ユニット50を用いて、操作を継続(連打)させる演出に伴って、液晶表示部212で連打数に応じた表示変化(インジケータ)を実行する。
(使用形態14)
図17(A)に示される如く、図柄変動演出においてリーチになったときの当選の信頼度を表示する。
(使用形態15)
図17(B)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に時刻を表示する。
(使用形態16)
図18に示される如く、操作兼表示ユニット50の押圧操作に基づく、その後の演出の期待感を、液晶表示部212の表示によってゲーム性を持って報知する。
(使用形態17)
図19に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に、「左打ち」か「右打ち」か、を報知する表示を行う。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(遊技仕様)
まず、本実施の形態に係るパチンコ機での遊技仕様に基づく、遊技の流れについて説明する。なお、この遊技仕様は、適用した遊技盤18に対応した一例であり、本発明を限定するものではない。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。なお、発射周期は、1分間で100球未満を基準とし、単純計算で約6秒/1球とする。
通常遊技において、所謂「左打ち」の発射強度に調整されて発射された遊技球PBは、外レール102と内レール104の間で、所謂遠心力によって外レール102を摺動しながら遊技盤18の遊技領域に打ち込まれ、発射強度によって外レール102から離脱し、センター役物105の左側の流路に案内され、かつ釘19や風車21に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。
所謂「左打ち」による遊技(通常遊技)では、始動入賞口役物130へ遊技球PBが導かれていき、特別図柄始動入賞口130A又は130Bに入賞すると特別図柄抽選が実行される。なお、そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
また、発射強度が強い場合は、遊技領域に打ち込まれた後も、外レール102を摺動し、センター役物105の上部及び右側の流路に案内される場合もある(後述する「右打ち」で詳細説明)。
特別図柄抽選は、有効表示領域106Bにて実行される図柄変動演出(図2の矢印ZL、ZC、ZRが図柄変動中を意味する。)によって、遊技者に対し抽選結果の報知が実行される。図柄変動演出は、主制御部150からの指示信号等に基づき、図柄変動パターン選択テーブルから図柄変動パターン種が選択されて実行される。
特別図柄抽選に当選すると、センターアタッカー112A又は右アタッカー112Bの開閉扉116A又は116Bが、所定時間及び所定回数開放して、遊技球の入賞を通常遊技状態よりも飛躍的に高める大役処理が実行される。
この大役処理は、上記通常遊技とは異なり、所謂「右打ち」による遊技となる。
すなわち、センター役物105を境界として、遊技盤18の右側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、釘19や風車21等の障害物(役物の壁体を含む)に当接しながら、センターアタッカー112A又は右アタッカー112Bへ遊技球を導いていく。
次に、大役処理が終了すると、前記左打ちに戻る場合と、右打ちを継続する場合とがある。右打ちが継続された場合、普通図柄抽選が時短状態(実質的には、電動チューリップ136の開放時間の拡大)とされる通過ゲート118Bを狙い、かつ、電動チューリップ136が開放している特別図柄始動入賞口130Bへ遊技球を導いていく。
すなわち、遊技球PBが通過ゲート118Bを通過すると普通図柄抽選が時短状態で実行され、当選(例えば、当選確率1/1.1)となれば電動チューリップ136が頻繁に開放され、かつ開放時間が延長されることで、特別図柄始動入賞口130Bへの入賞が可能となる(特定期間の通常遊技)。遊技球PBがこの特別図柄始動入賞口130Bに入賞すると、特別図柄始動入賞口130Aと同様に特別図柄抽選が実行される。この特別図柄抽選の結果によって、大役処理が継続されるか(「右打ち」)、通常遊技に戻る(「左打ち」)ことになる。
ここで、本実施の形態では、遊技者が演出に介入することができる操作系として、操作兼表示ユニット50を設けている。
この操作兼表示ユニット50は、一部の演出によって促されて(「押せ!」等の表示部106の有効表示領域106Bでのメッセージ表示や、スピーカ60による音声出力)操作する操作機能を備えると共に、当該操作面と同一領域に情報を表示する液晶表示部212を備える。
操作兼表示ユニット50は、皿ユニット24から保護カバー214の一部が、圧縮コイルばね204の付勢力で突出した状態で保持されており、この保護カバー214の上面が操作面50Aとなる。
遊技者がこの保護カバー214の操作面50Aを押圧すると、ベース部材202が圧縮コイルばね204の付勢力に抗して下降して、電気接点208、210同士が接触してオン信号(操作信号)が、演出制御部152へ送出される。
演出制御部152では、この操作信号に基づいて、演出形態を変化させたり、特別な演出を実行する。
このように、本実施の形態の操作兼表示ユニット50は、保護カバー214が実質的な操作面50Aとなり、この保護カバー214の押圧操作による移動では、液晶表示部212が同時に移動する。すなわち、操作面50Aが同時に液晶表示部212に表示される画像を認識する視認面となり得、操作系と表示系とに一体感を持たせることができる。
このような一体感を持った操作兼表示ユニット50における、液晶表示部212では、以下の使用形態を実行することができる。
(使用形態1)
パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、店舗名を表示する。
図6に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「パーラー○□店」のスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。
表示は、静止画でもよい。店舗名の表示では、通路を歩く遊技者に対するアピールとして有効である。
(使用形態2)
パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、企業広告を表示する。
図7(A)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「ショップ○×100円セール」のスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。
表示は、静止画でもよい。企業広告の表示では、パチンコ機による収益に対して広告収益が期待でき、パチンコ機10として付加価値を増大させることができる。
(使用形態3)
パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、大当たり履歴等の遊技情報を表示する。
図7(B)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「本日の大当たり回数N回」のスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。
表示は、静止画でもよい。遊技情報の表示では、集客(当該パチンコ機10への着座)効果が発揮され、稼働率の増大につなげることができる。
履歴表示機がなくても、遊技履歴を認識することができる。
(使用形態4)
パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)において、イベント情報を表示する。
図7(C)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「明日は▽▽イベントデー」のスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。
表示は、静止画でもよい。イベント情報の表示では、リピータ客の確保に有効となる。
(使用形態5)
パチンコ機10の稼働中において、パチンコ機10のスピーカ60から流れる楽曲に合わせて、歌詞を表示する。
図7(D)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「きーみーがーあーよーお・・・」等の歌詞をスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。
例えば、単調な遊技を実行する期間において、視線を変えて、スピーカ60から流れてくる楽曲に合わせて、歌詞をくちずさむことで遊技者に気分転換を促すことができる。
(使用形態6)
パチンコ機10の稼働中において、ゲームを実行する。
図8(A)〜(D)に示される如く、例えば、単調な遊技を実行する期間において、視線を変えて、予め定めた操作時期を示す操作マークをスクロール表示して、当該マークが操作面(保護カバー214)の中央に来たときに操作を促すようなゲームを実行することで遊技者に気分転換を促すことができる。
図8(A)は、楽曲に合わせたリズムメータ(操作マーク)のスクロール表示を開始したことを示す。
図8(B)は、操作面50Aを操作させるタイミングで表示が変化することを示す。
図8(C)は、タイミングよく操作すると、表示色や形が変化することを示す。
図8(D)は、操作タイミングを過ぎた操作マークを消したことを示す。
(使用形態7)
パチンコ機10の稼働中において、表示部106の有効表示領域106Bにおいて、特定の演出が始まるまでの時間を表示する(タイマ表示)。
図9に示される如く、特別の演出が始まるまでのカウントダウン表示を実行する。
例えば、所謂レアな演出が開始されるとき、誤って見逃すことを防止するため、操作兼表示ユニット50を用いて、カウントダウン表示することで、視線を表示部106の有効表示領域106Bに向けさせる契機とすることができる。
(使用形態8)
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、操作兼表示ユニット50の操作面50Aの操作前(操作面に手をあてがって押圧する前)と、操作後(操作面にあてがうことで隠蔽された操作面が見えるように手をどかした後)とで表示内容を変化させる。
図10(A)は、液晶表示部212に「押」の文字を表示した後、遊技者が手のひらで操作面50Aを隠蔽しつつ操作し、その後、手をどけると、表示が特別なメッセージ(例えば、「当」等の予告メッセージ)に変化することを示している。
なお、図10(B)は、遊技者が操作面50Aに触れずに操作をしなかった場合は、特別なメッセージが表示されないことを示している。
図11は、演出制御部152で実行される、使用形態8における表示制御(特別演出時の表示制御)フローチャートである。
ステップ250では、表示部106の有効表示領域106Bに操作を促すメッセージを表示し、次いで、ステップ252へ移行してタイマをリセット・スタートさせて、ステップ254へ移行する。
ステップ254では、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に、第1の画像(例えば、図10では、「押」の文字)を表示し、ステップ256へ移行する。
ステップ256では、遊技者が操作面50Aを操作したか否かが判断され、否定判定されると、ステップ258へ移行する。ステップ258では、タイムアップしたか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ256へ戻る。また、ステップ258で肯定判定された場合は、遊技者が操作面50Aを操作する意思がないと判断し、ステップ270へ移行する。
前記ステップ256で肯定判定、すなわち、操作面50Aの操作開始が確認されると、ステップ260へ移行して操作の実行を演出制御部152へ通知し、ステップ262へ移行する。このとき、遊技者は、手のひらを操作面50Aに置くため、操作面50Aが隠蔽されて、液晶表示部212の表示内容が見えなくなる。
ステップ262では、操作が終了したか(遊技者が操作面50Aから手をどかしたか)否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ264へ移行する。ステップ264では、タイムアップしたか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ262へ戻る。また、ステップ264で肯定判定された場合は、遊技者の操作面50Aの操作が長く、次の遊技の進行に移行するべく、ステップ270へ移行する。
前記ステップ262で肯定判定、すなわち、遊技者が操作面50Aから手をどかし、操作面50Aの操作終了が確認されると、ステップ266へ移行して、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に、第2の画像(例えば、図10では、「当」の文字)を表示し、ステップ268へ移行する。
ステップ268では、タイムアップしたか否かが判断され、肯定判定されるとステップ270へ移行する。
ステップ270では、液晶表示部212での表示を終了させ、このルーチンは終了する。
使用形態8では、パチンコ機10の稼働中において、遊技者の介入として、従前の「操作」に加え、遊技者の動作(手の位置)を演出の1つにすることができ、遊技者の趣興性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、操作面50Aの操作の際、例えば、遊技者が指1本で操作しても表示切替が実行されるが、例えば、遊技者が手のひらで操作面50Aの全面を隠蔽した場合と、そうでない場合とを区別するようにしてもよい。
すなわち、操作面50Aが一度隠蔽されないと、第2の画像に切り替わらないようにすることで、第2の画像の出現にさらにインパクトを与えることができる。
手のひらと指1本との区別は、例えば、光電センサ等を配置すれば、操作面50Aの操作時に光電センサで検出する明るさによって、区別可能である。
(使用形態9)
操作面(保護カバー214の全領域)に対して、液晶表示部212での、操作面50Aを示す表示の領域を擬似的(視覚的)に変化させる。
図12に示される如く、操作面50Aの中心部をそれ以外と特別色で表示しておき、この状態で操作されると、表示部106の有効表示領域106Bに第1の画像が表示され、その後、操作面50Aの全領域を特別色表示しておき、この状態で操作されると、表示部106の有効表示領域106Bに第2の画像が表示される。第2の画像が、第1の画像よりも、遊技の進行上、期待度を高める表示か否かによって、遊技者の趣向性を高めることができる。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、同じ操作であっても、操作面50Aを示す表示を異ならせることで、当選の期待感の違いを出すことができる。
(使用形態10)
操作兼表示ユニット50の操作有効までの期間を、液晶表示部212の表示変化(インジケータ)で示す。
図13に示される如く、表示部106の有効表示領域106Bの表示と連動させ、操作兼表示ユニット50の操作面50Aの特別色の表示領域を段階的に変化させる。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、遊技者に対して、操作時期の予告が可能であり、その間、常に、操作兼表示ユニット50に視線をおくことができる。
(使用形態11)
操作兼表示ユニット50の操作有効時から無効となるまでの期間を、液晶表示部212の表示変化(インジケータ)で示す。
図13に示される如く、表示部106の有効表示領域106Bの表示と連動させ、操作兼表示ユニット50の操作面50Aの特別色の表示領域を段階的に変化させる。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、遊技者に対して、操作が無効となるまでの時期の予告が可能であり、その間、常に、操作兼表示ユニット50に視線をおくことができる。
(使用形態12)
図15に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212の表示で、操作面50Aを示す擬似的、視覚的な領域を、経時的に変化させる。
保護カバー214全体が操作面50Aであるが、その一部が操作面50Aであるかのように演出することができる。
(使用形態13)
操作兼表示ユニット50を用いて、操作を継続(連打)させる演出に伴って、液晶表示部212で連打数に応じた表示変化(インジケータ)を実行する。
図16に示される如く、表示部106の有効表示領域106Bにインジケータを表示させ、有効表示領域106Bのインジケータ表示の変化に同期して、操作面50Aの領域を徐々に特別色に変化させる。連打が成功した場合は、液晶表示部212では、特別なメッセージ(例えば、「MAX」等)を表示する。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、遊技者に対して、遊技者自身の操作状況を操作している操作面の視線から逸脱することなく認識させることができる。
(使用形態14)
図17(A)に示される如く、液晶表示部212に、図柄変動演出においてリーチになったときの当選の信頼度を表示する。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、リーチの信頼度を操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に表示することで、表示部106の有効表示領域106Bでの本来の演出の表示領域を妨げることがない。
(使用形態15)
図17(B)に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に時刻を表示する。
パチンコ機10のデモ状態(非遊技状態)であっても、稼働中であっても、時計が設置されることが少ない店舗では、時刻表示は有効である。
(使用形態16)
操作兼表示ユニット50の押圧操作に基づく、その後の演出の期待感を、液晶表示部212の表示によってゲーム性を持って報知する。
図18に示される如く、操作兼表示ユニット50の操作面50Aを、液晶表示部212の表示形態により、a色及びb色に表示を分ける。当該a色及びb色の表示領域を時系列で変化させ、最終的に操作面50Aの全領域となった色に対応する演出画像を選択する。
パチンコ機10の稼働中における演出の1つとして、表示部106の有効表示領域106Bでのその後の演出の期待感を表示することを、操作兼表示ユニット50で実行することで、表示部106の有効表示領域106Bでの本来の演出の表示領域を妨げることがない。
(使用形態17)
操作兼表示ユニット50の液晶表示部212に、「左打ち」か「右打ち」か、を報知する表示を行う。
図19に示される如く、操作兼表示ユニット50の液晶表示部212では、例えば「→右打ち→右打ち・・・」のスクロール表示を行うことで、遊技者は、視認面でもある操作面50A越しに、表示内容を認識することができる。なお、左打ちを指示する表示を行ってもよい。
遊技仕様によって、表示部106の有効表示領域106Bの何れかに表示される、「左打ち」か「右打ち」か、を報知する表示を、見易い位置に表示することができる。
なお、上記使用形態1〜17は一例であり、この全てを1つのパチンコ機10に採用する必要はなく、少なくとも1つの使用形態を実行すればよい。
また、本実施の形態では、保護カバー214の操作面50A越しに、液晶表示部212の表示を常に目視可能としたが、図20に示される如く、液晶表示部212と保護カバー214の操作面50Aとの間に開閉部材220(シャッター機構)を設け、必要に応じて開閉させるようにしてもよい。シャッター機構としては、例えば、窓に据え付けるブラインドのように、複数の帯状のスリット板の傾きを変化させるようにしてもよい。また、スチールカメラの絞り等に利用されるように、螺旋状に配置された複数の板材を可動させるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、操作兼表示ユニット50の操作の際、液晶表示部212も同時に移動する構成としたが、液晶表示部212の位置を変更させることなく、操作面50Aの操作が可能な構造としてもよい。