JP2018059681A - 化学蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応材の破片の流入によるバルブの故障を防止することができる化学蓄熱装置を提供する。
【解決手段】化学蓄熱装置は、NHとの化学反応により発熱すると共に熱によりNHが脱離する反応材24を収容する収容部30を有する反応器11と、NHを貯蔵する吸着器と、収容部30と吸着器とを接続し、NHが流れる流路を形成する供給管13と、供給管13に配設され、流路を開閉するバルブとを備え、反応器11は、供給管13の一端部が固定される蓋体28を有し、収容部30内における反応材24と蓋体28との間には、反応材24を捕集する複数のフィルタ29が積層状態で配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、化学蓄熱装置に関する。
従来の化学蓄熱装置としては、例えば特許文献1に記載されている装置が知られている。特許文献1に記載の化学蓄熱装置は、アンモニア(NH)と化学反応して熱を発生させる反応材を有する反応器と、NHを吸着材で吸着して貯蔵する吸着器と、反応器と吸着器とを接続し、反応器と吸着器との間でNHを移動させる接続管と、接続管の途中に配設された開閉弁(バルブ)とを備えている。反応材は、ケーシングに収納されている。接続管の一端は、ケーシングに繋がっている。
特開2015−4457号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、吸着器から反応器にNHが接続管を通って供給されると、NHと反応材との化学反応により反応材が発熱し、その熱によって加熱対象が加熱される。排気ガスの熱が反応材に与えられると、反応材からNHが脱離し、反応器から吸着器にNHが接続管を通って回収される。ところで、反応材は、例えば成形体としてケーシングに収納されている。ケーシング内の反応材は、反応器の振動等によって欠けることがある。このような反応材の欠けが生じると、NHの回収時に、反応材の破片(紛体及び粒子を含む)がNHと一緒に接続管内を流れる。このとき、反応材の破片がバルブに流入すると、バルブが故障する可能性がある。
本発明の目的は、反応材の破片の流入によるバルブの故障を防止することができる化学蓄熱装置を提供することである。
本発明の一態様の化学蓄熱装置は、反応媒体との化学反応により発熱すると共に熱により反応媒体が脱離する反応材を収容する収容部を有する反応器と、反応媒体を貯蔵する貯蔵器と、収容部と貯蔵器とを接続し、反応媒体が流れる流路を形成する供給管と、供給管に配設され、流路を開閉するバルブとを備え、反応器は、供給管の一端部が固定される壁部を有し、収容部内における反応材と壁部との間には、反応材を捕集する複数のフィルタが積層状態で配置されていることを特徴とする。
このような化学蓄熱装置においては、貯蔵器から反応器の収容部に反応媒体が供給管を通って供給されると、反応媒体と反応材との化学反応により反応材が発熱する。反応材に熱が与えられると、反応材から反応媒体が脱離し、反応器の収容部から貯蔵器に反応媒体が供給管を通って回収される。ここで、収容部内における反応材と壁部との間には、反応材を捕集する複数のフィルタが積層状態で配置されている。このため、収容部内の反応材の欠けが生じても、反応材の破片がフィルタにより捕集される。このとき、フィルタは多層構造を有しているので、反応材の破片の捕集性能が高い。従って、反応媒体の回収時に、反応材の破片が供給管に流出しにくくなるため、反応材の破片がバルブに流入することが抑制される。これにより、反応材の破片の流入によるバルブの故障を防止することができる。
複数のフィルタは、目の粗さがそれぞれ異なっていると共に、反応材側から壁部側に向けて目が細かくなるように配置されていてもよい。この場合には、反応材側に配置されたフィルタの目詰まりが抑制される。従って、反応材と供給管との間で反応媒体が流れやすくなる。
反応器は、壁部と共に収容部を区画する区画壁を有し、壁部は、区画壁に固定されており、フィルタの一部領域は、区画壁の壁部側の端部と壁部とで挟持されていてもよい。この場合には、フィルタの変形が抑制されると共に、反応材の破片が供給管に更に流出しにくくなる。
フィルタの外縁部は、区画壁の壁部側の端部と壁部とで挟持されていてもよい。この場合には、反応材の破片がフィルタの外縁と区画壁との間を通り抜けて供給管に流出しにくくなる。これにより、反応材の破片がバルブに流入することが一層抑制される。
区画壁の壁部側の端部には、段差面を有する段差部が設けられており、フィルタの外縁部は、段差面と壁部とで挟持されていてもよい。この場合には、フィルタの外縁部を区画壁の壁部側の端部と壁部とで確実に挟持することができる。
段差部は、段差面を複数有する多段形状を呈しており、フィルタは、段差部の段毎に配置されていてもよい。この場合には、複数のフィルタの外縁部は、複数の段差面と蓋体とで挟持されることになる。従って、反応材の破片がフィルタの外縁と区画壁との間を通り抜けて供給管に流出することが一層発生しにくくなる。
フィルタと壁部との間には空間が設けられていてもよい。この場合には、反応器の容器内に供給された反応媒体が反応材に向けて拡散されるようになる。従って、反応媒体と反応材との化学反応が均一に進むため、反応材が発熱しやすくなる。
本発明によれば、反応材の破片の流入によるバルブの故障を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る化学蓄熱装置を備えたエンジンオイル循環システムを排気浄化システムと共に示す概略構成図である。 図1に示された反応器の構造を概略的に示す図である。 図2に示された反応器の断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4に示されたフィルタの概略平面図である。 比較例として、従来の反応器の一つを吸着器、供給管及びバルブと共に示す断面図である。 図3に示された反応器の変形例を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 図8に示された反応器の拡大断面図である。 図9に示された反応器の変形例を示す拡大断面図である。 図8に示された反応器の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る化学蓄熱装置を備えたエンジンオイル循環システムを排気浄化システムと共に示す概略構成図である。図1において、排気浄化システム1及びエンジンオイル循環システム2は、エンジン3を搭載した車両に具備されている。
排気浄化システム1は、エンジン3から排出された排気ガスに含まれる有害物質(環境汚染物質)を浄化する。排気浄化システム1は、エンジン3から排出された排気ガスが流れる流路を形成する排気管4と、この排気管4に配設されたDOC5とを備えている。DOC5は、排気ガス中に含まれるHC及びCO等を酸化して浄化するディーゼル酸化触媒(DieselOxidation Catalyst)である。排気管4におけるDOC5よりも下流側には、排気ガスが流れる流路を形成するバイパス管路6が分岐して接続されている。
エンジンオイル循環システム2は、エンジン3内の各部を潤滑するためのエンジンオイルを循環させる。エンジンオイル循環システム2は、エンジンオイルが流れる流路を形成するオイル循環管路7と、このオイル循環管路7に配設されたオイルパン8及びオイルポンプ9とを備えている。オイルパン8は、エンジンオイルを溜めておく。オイルポンプ9は、オイルパン8に溜められたエンジンオイルを吸い上げてエンジン3に向けて圧送する。エンジン3内の各部を流れたエンジンオイルは、オイルパン8に戻る。
また、エンジンオイル循環システム2は、加熱対象であるエンジンオイルを加熱(暖機)する本実施形態の化学蓄熱装置10を備えている。化学蓄熱装置10は、電力等の外部エネルギーを必要とせずに、エンジンオイルを加熱する装置である。化学蓄熱装置10は、反応器11と、吸着器12と、供給管13と、バルブ14とを備えている。
反応器11は、オイル循環管路7及びバイパス管路6にそれぞれ接続されている。オイル循環管路7は、オイルパン8と反応器11とを接続するオイル管15と、反応器11とエンジン3とを接続するオイル管16と、エンジン3とオイルパン8とを接続するオイル管17とを有している。オイルポンプ9は、オイル管15に配設されている。バイパス管路6は、排気管4と反応器11とを接続するバイパス配管18,19を有している。バイパス配管19は、バイパス配管18よりも排気管4の下流側に接続されている。バイパス配管19には、排気ガスの流路を開閉する開閉弁20が配設されている。
反応器11は、図2に示されるように、複数の反応部21と、エンジンオイルが通る複数のオイル通路部22と、排気ガスが通る複数の排気ガス通路部23とを有している。反応器11は、反応部21、オイル通路部22及び排気ガス通路部23が積層された積層構造を有している。このとき、オイル通路部22及び排気ガス通路部23は、反応部21を介して交互に積層されている。
反応部21には、反応材24が収容されている。反応材24は、反応媒体であるアンモニア(NH)が供給されると、NHとの化学反応により発熱すると共に、排気ガスの熱が与えられると、排気ガスの熱によりNHが脱離する材料である。反応材24としては、組成式MaXzで表されるハロゲン化物が用いられる。Mは、LiまたはNa等のアルカリ金属、Mg、CaまたはSr等のアルカリ土類金属、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、CuまたはZn等の遷移金属、Al、若しくはこれらの金属の組み合わせから選択された1つ以上のカチオンである。Xは、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、チオシアン酸イオン、硫酸イオン、モリブデン酸イオンまたはリン酸イオンから選択された1つ以上のアニオンである。Xは、例えばCl、BrまたはI等である。aは、塩分子1つあたりのカチオンの数である。zは、塩分子1つあたりのアニオンの数である。
各オイル通路部22は、オイル管15,16とそれぞれ接続されている。オイル通路部22は、エンジンオイルと反応材24との熱交換を促進させるための複数のフィンを有していてもよい。
各排気ガス通路部23は、バイパス配管18,19とそれぞれ接続されている。排気ガス通路部23は、排気ガスと反応材24との熱交換を促進させるための複数のフィンを有していてもよい。
吸着器12は、NHを貯蔵する貯蔵器である。吸着器12は、発熱時にNHを物理吸着すると共に、吸熱時にNHを脱離する吸着材25を有している。吸着材25としては、活性炭、カーボンブラック、メソポーラスカーボン、ナノカーボンまたはゼオライト等が用いられる。なお、NHは、吸着材25に化学吸着されてもよい。
供給管13は、反応器11の各反応部21と吸着器12とを接続している。供給管13は、各反応部21と吸着器12との間でNHが双方向に流れる流路を形成している。供給管13は、NHに対して耐腐食性を有する金属材料(例えばステンレス鋼)で形成されている。バルブ14は、供給管13に配設されている。バルブ14は、NHの流路を開閉する開閉弁である。
図3は、反応器11の断面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。図3及び図4において、反応器11は、直方体形状の筐体26を有している。筐体26は、NHに対して耐腐食性を有する金属材料(例えばステンレス鋼)で形成されている。筐体26は、反応部21、オイル通路部22及び排気ガス通路部23を互いに接触しないように区画する区画壁27と、この区画壁27に固定された蓋体28とを有している。蓋体28は、平面視矩形状の平板である。蓋体28は、供給管13の一端部が固定される壁部を構成している。
反応部21は、反応材24を成形体として収容する収容部30を有している。区画壁27は、蓋体28と共に収容部30を区画している。供給管13の一端部は、収容部30と接続される。収容部30は、開口部30aを有する有底角筒状に形成されている。
収容部30内における反応材24と蓋体28との間には、反応材24を捕集する複数(ここでは4つ)のフィルタ29が積層状態で配置されている。つまり、フィルタ29は、多層構造を有している。各フィルタ29の一部領域は、区画壁27の蓋体28側の端部と蓋体28とで挟持されている。具体的には、各フィルタ29の一部領域は、区画壁27における各オイル通路部22及び1つの排気ガス通路部23を区画する領域の蓋体28側の端部と蓋体28とで挟持されている。
フィルタ29は、NHに対して耐腐食性を有する金属材料(例えばニッケルまたはステンレス鋼)で形成されている。なお、フィルタ29の表面のみが、NHに対して耐腐食性を有する金属材料で保護されていてもよい。フィルタ29の厚みは、例えば0.3mm程度である。
フィルタ29は、図5に示されるように、平面視矩形状を呈している。フィルタ29は、例えばメッシュで形成されている。複数のフィルタ29は、目の粗さがそれぞれ異なっている。複数のフィルタ29は、反応材24側から蓋体28側に向けて目が細かくなるように配置されている。つまり、反応材24側のフィルタ29の目は、蓋体28側のフィルタ29の目よりも粗くなっている。
以上のような化学蓄熱装置10において、エンジン3の始動直後は、開閉弁20が開いている。このため、エンジンオイルが反応器11のオイル通路部22を流れると共に、排気ガスが反応器11の排気ガス通路部23を流れる。
そのような状態で、バルブ14が開くと、吸着器12と反応部21との圧力差によって、吸着器12の吸着材25からNHが脱離し、そのNHが供給管13を通って反応部21に供給される。そして、NHがフィルタ29を通過して反応材24に達し、反応材24とNHとが化学反応(化学吸着)して熱が発生する。つまり、下記の反応式(A)における左辺から右辺への反応(発熱反応)が起こる。
反応材+NH ⇔ 反応材(NH)+熱 …(A)
そして、反応材24から発生した熱がオイル通路部22を流れるエンジンオイルに伝わり、エンジンオイルが加熱される。暖められたエンジンオイルは、オイル管16を通ってエンジン3内に送られる。
排気ガスの温度が上昇すると、排気ガス通路部23を流れる排気ガスの熱が反応部21の反応材24に与えられることで、反応材24からNHが脱離する。つまり、上記の反応式(A)における右辺から左辺への反応(再生反応)が起こる。すると、反応部21と吸着器12との圧力差によって、NHがフィルタ29を通過した後に供給管13を通って吸着器12に戻り、吸着器12の吸着材25に物理吸着される。これにより、NHが吸着器12に回収されることとなる。
図6は、比較例として、従来の反応器の一つを吸着器、供給管及びバルブと共に示す断面図である。図6において、反応器100の収容部30内には、上記のフィルタ29は配置されていない。
例えば車両の振動等により反応器100が振動すると、反応器100の収容部30内に収容された反応材24が欠けることがある。このような反応材24の欠けが生じると、吸着器12にNHが回収される際に、反応材24の破片24aがNHと一緒に供給管13内を流れることになる。なお、反応材24の破片24aは、反応材24の粒子及び紛体を含んでいる。このとき、反応材24の破片24aがバルブ14に流入すると、バルブ14が故障する可能性がある。
これに対し本実施形態では、反応部21の収容部30内における反応材24と蓋体28との間に、反応材24を捕集する複数のフィルタ29が積層状態で配置されている。このため、反応器11の振動等によって反応部21の収容部30内の反応材24の欠けが生じても、反応材24の破片がフィルタ29により捕集される。このとき、フィルタ29は多層構造を有しているので、反応材24の破片の捕集性能が高い。従って、NHの回収時に、反応材24の破片が供給管13に流出しにくくなるため、反応材24の破片がバルブ14に流入することが抑制される。これにより、反応材24の破片の流入によるバルブ14の故障を防止することができる。
また、複数のフィルタ29は、目の粗さがそれぞれ異なっていると共に、反応材24側から蓋体28側に向けて目が細かくなるように配置されている。このため、反応材24側に配置されたフィルタ29の目詰まりが抑制される。従って、反応材24と供給管13との間でNHが流れやすくなる。
また、各フィルタ29の一部領域は、区画壁27の蓋体28側の端部と蓋体28とで挟持されている。このため、フィルタ29の変形が抑制されると共に、反応材24の破片が供給管13に更に流出しにくくなる。
また、複数のフィルタ29が反応部21の収容部30内に配置されているので、収容部30内の反応材24の欠けが生じても、反応材24が収容部30内に保持されることになる。従って、収容部30内の反応材24の減少が抑えられるため、反応器11における発熱量の低下を抑制することができる。
また、区画壁27におけるオイル通路部22を区画する領域と蓋体28とでフィルタ29が挟持されているので、フィルタ29に捕集された反応材24の熱がオイル通路部22を流れるエンジンオイルに伝わる。区画壁27における排気ガス通路部23を区画する領域と蓋体28とでフィルタ29が挟持されているので、排気ガス通路部23を流れる排気ガスの熱がフィルタ29に伝わり、反応材24からNHが脱離しやすくなる。
図7は、図3に示された反応器11の変形例を示す断面図である。図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。図7及び図8において、本変形例の反応器11は、上記の区画壁27に代えて、区画壁35を備えている。
区画壁35の蓋体28側の端部には、図9にも示されるように、段差面36aを有する段差部36が設けられている。このため、区画壁35におけるフィルタ29が収容されるスペースは、区画壁35における反応材24が収容されるスペースよりも段差面36aの分だけ広くなっている。詳細には、区画壁35の蓋体28側の端部の厚みは、区画壁35の他の部分の厚みよりも小さくなっている。蓋体28は、区画壁35の段差部36に固定されている。なお、反応器11の上端部及び下端部に位置する段差面36aは、区画壁35における排気ガス通路部23を区画する領域に設けられている。
フィルタ29は、反応材24の蓋体28側の表面全体を覆うと共に段差面36aを覆うような長さ寸法を有している。各フィルタ29の一部領域は、区画壁35の蓋体28側の端部と蓋体28とで挟持されている。このとき、各フィルタ29の外縁部29bは、段差部36の段差面36aと蓋体28の内壁面28aとで挟持されている。従って、各フィルタ29の外縁部29bは、区画壁35における上下両端に位置する排気ガス通路部23を区画する領域の蓋体28側の端部と蓋体28とで挟持されている。
本実施形態においては、各フィルタ29の外縁部29bは、段差部36の段差面36aと蓋体28とで挟持されている。このため、反応材24の破片がフィルタ29の外縁29aと区画壁35との間を通り抜けて供給管13に流出しにくくなる。これにより、反応材24の破片がバルブ14に流入することが一層抑制される。
また、区画壁35における全ての排気ガス通路部23を区画する領域と蓋体28とでフィルタ29が挟持されているので、各排気ガス通路部23を流れる排気ガスの熱がフィルタ29に伝わり、反応材24からNHが更に脱離しやすくなる。
なお、複数のフィルタ29の外縁29aと区画壁35との間には、Oリングが介在されていてもよい。この場合には、反応材24の破片がフィルタ29の外縁29aと区画壁35との間を通り抜けて供給管13に流出することが一層発生しにくくなる。
図10は、図9に示された反応器11の変形例を示す拡大断面図である。図10において、本変形例の反応器11の反応部21は、収容部30を有している。収容部30内における反応材24と蓋体28との間には、複数(ここでは2つ)のフィルタ40及び複数(ここでは2つ)のフィルタ41が積層状態で配置されている。フィルタ40は、反応材24側に配置され、フィルタ41は、蓋体28側に配置されている。
区画壁35の蓋体28側の端部には、複数(ここでは3つ)の段差面42aを有する段差部42が設けられている。つまり、段差部42は、多段形状を呈している。区画壁35におけるフィルタ40が収容されるスペースは、区画壁35における反応材24が収容されるスペースよりも段差面42aの分だけ広くなっている。区画壁35におけるフィルタ41が収容されるスペースは、区画壁35におけるフィルタ40が収容されるスペースよりも段差面42aの分だけ広くなっている。
フィルタ40,41は、上記のフィルタ29と同様にメッシュ構造となっている。フィルタ40,41は、反応材24側から蓋体28側に向けて目が細かくなるように配置されている。フィルタ40,41は、段差部42の段毎に複数(ここでは2つ)ずつ配置されている。フィルタ41の長さ寸法は、フィルタ40の長さ寸法よりも大きい。フィルタ40は、反応材24の蓋体28側の表面全体を覆うと共に段差面42aを覆うような長さ寸法を有している。フィルタ41は、フィルタ40の蓋体28側の面全体を覆うと共に段差面42aを覆うような長さ寸法を有している。
本変形例においては、フィルタ40,41の外縁部40b,41bは、段差部42の複数の段差面42aと蓋体28とで挟持されることになる。従って、反応材24の破片がフィルタ40,41の外縁40a,41aと区画壁35との間を通り抜けて供給管13に流出しにくくなる。
なお、本変形例では、フィルタ40,41が段差部42の段毎に複数ずつ配置されているが、長さ寸法が異なる複数のフィルタが段差部42の段毎に1つずつ配置されていてもよい。
図11は、図8に示された反応器11の変形例を示す断面図である。図11において、本変形例の反応器11は、上記の蓋体28に代えて、蓋体45を備えている。蓋体45は、供給管13の一端部が固定される壁部を構成する本体部45aと、この本体部45aの縁部に突設された環状突部45bとを有している。蓋体45は、区画壁35の段差部36に固定されている。
複数のフィルタ29の外縁部29bは、段差部36の段差面36a(図9参照)と蓋体45の環状突部45bの先端面45cとで挟持されている。フィルタ29と蓋体45の本体部45aとの間には、供給管13から供給されるNHが収容部30内で拡散する空間Sが設けられている。空間Sは、フィルタ29の蓋体45側の面と蓋体45の内壁面とから区画される。
本変形例においては、フィルタ29と蓋体45との間に空間Sが設けられているので、反応部21の収容部30内に供給されたNHが反応材24に向けて拡散されるようになる。従って、NHと反応材24との化学反応が均一に進むため、反応材24が発熱しやすくなる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、複数のフィルタは、目の粗さがそれぞれ異なっていると共に、反応材24側から蓋体側に向けて目が細かくなるように配置されているが、特にその形態には限られず、各フィルタの目の粗さが同じであってもよい。
また、上記実施形態では、反応器11の筐体26は、直方体形状を有しているが、筐体26の形状としては、特に直方体形状には限られず、略直方体形状または円柱形状等であってもよい。
さらに、上記実施形態では、フィルタは、区画壁におけるオイル通路部22及び排気ガス通路部23を区画する領域の蓋体側の端部と蓋体とで挟持されているが、特にその形態には限られず、フィルタが区画壁と蓋体とで挟持されていなくてもよい。
また、上記実施形態では、反応媒体であるNHと組成式MaXzで表される反応材24とを化学反応させて熱を発生させているが、反応媒体としては、特にNHには限られず、COまたはHO等を使用してもよい。反応媒体としてCOを使用する場合、COと化学反応させる反応材としては、MgO、CaO、BaO、Ca(OH)、Mg(OH)、Fe(OH)、Fe(OH)、FeO、FeまたはFe等が用いられる。反応媒体としてHOを使用する場合、HOと化学反応させる反応材としては、CaO、MnO、CuOまたはAl等が用いられる。
また、上記実施形態では、排気ガスの熱を利用して、反応材24からNHを脱離させる再生反応を行うようにしているが、特にその形態には限られず、エンジンオイルの熱を利用して再生反応を行ってもよい。この場合には、反応器としては、反応部21とオイル通路部22とを交互に積層すればよい。また、反応材24とエンジンオイルとの熱交換を行うことが可能であれば、特に反応部21とオイル通路部22とを積層構造としなくてもよく、例えばオイル通路部の周囲に反応部を配置してもよい。
また、上記実施形態では、オイル循環管路7におけるエンジン3とオイルポンプ9との間に反応器11が接続されているが、特にその形態には限られず、例えばオイル循環管路7におけるエンジン3とオイルパン8との間に反応器11を接続してもよいし、或いはオイル循環管路7におけるオイルパン8とオイルポンプ9との間に反応器11を接続してもよい。
また、上記実施形態では、反応器11はバイパス管路6に接続されているが、特にその形態には限られず、反応器11が排気管4に配設されていてもよい。
さらに、上記実施形態の化学蓄熱装置10は、エンジンオイルを加熱しているが、加熱対象としては、特にエンジンオイルには限られず、例えば排気ガス、水または空気等であってもよい。
10…化学蓄熱装置、11…反応器、12…吸着器(貯蔵器)、13…供給管、14…バルブ、24…反応材、27…区画壁、28…蓋体(壁部)、29…フィルタ、29b…外縁部、30…収容部、35…区画壁、36…段差部、36a…段差面、40…フィルタ、40b…外縁部、41…フィルタ、41b…外縁部、42…段差部、42a…段差面、45…蓋体(壁部)、S…空間。

Claims (7)

  1. 反応媒体との化学反応により発熱すると共に熱により前記反応媒体が脱離する反応材を収容する収容部を有する反応器と、
    前記反応媒体を貯蔵する貯蔵器と、
    前記収容部と前記貯蔵器とを接続し、前記反応媒体が流れる流路を形成する供給管と、
    前記供給管に配設され、前記流路を開閉するバルブとを備え、
    前記反応器は、前記供給管の一端部が固定される壁部を有し、
    前記収容部内における前記反応材と前記壁部との間には、前記反応材を捕集する複数のフィルタが積層状態で配置されていることを特徴とする化学蓄熱装置。
  2. 前記複数のフィルタは、目の粗さがそれぞれ異なっていると共に、前記反応材側から前記壁部側に向けて目が細かくなるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の化学蓄熱装置。
  3. 前記反応器は、前記壁部と共に前記収容部を区画する区画壁を有し、
    前記壁部は、前記区画壁に固定されており、
    前記フィルタの一部領域は、前記区画壁の前記壁部側の端部と前記壁部とで挟持されていることを特徴とする請求項1または2記載の化学蓄熱装置。
  4. 前記フィルタの外縁部は、前記区画壁の前記壁部側の端部と前記壁部とで挟持されていることを特徴とする請求項3記載の化学蓄熱装置。
  5. 前記区画壁の前記壁部側の端部には、段差面を有する段差部が設けられており、
    前記フィルタの外縁部は、前記段差面と前記壁部とで挟持されていることを特徴とする請求項4記載の化学蓄熱装置。
  6. 前記段差部は、前記段差面を複数有する多段形状を呈しており、
    前記フィルタは、前記段差部の段毎に配置されていることを特徴とする請求項5記載の化学蓄熱装置。
  7. 前記フィルタと前記壁部との間には空間が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項記載の化学蓄熱装置。
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