JP2018059357A - 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法 - Google Patents

現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018059357A
JP2018059357A JP2016198719A JP2016198719A JP2018059357A JP 2018059357 A JP2018059357 A JP 2018059357A JP 2016198719 A JP2016198719 A JP 2016198719A JP 2016198719 A JP2016198719 A JP 2016198719A JP 2018059357 A JP2018059357 A JP 2018059357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
concrete
tension
closed space
fixing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016198719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6683584B2 (ja
Inventor
悦広 尾崎
Nobuhiro Ozaki
悦広 尾崎
元美 高橋
Motomi Takahashi
元美 高橋
正夫 上野
Masao Ueno
正夫 上野
宜和 高稻
Norikazu Takaine
宜和 高稻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2016198719A priority Critical patent/JP6683584B2/ja
Publication of JP2018059357A publication Critical patent/JP2018059357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6683584B2 publication Critical patent/JP6683584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】緊張材が内部に配置され、端部が端面から突出したプレキャストコンクリート部材(以下、PC部材)を隣接する支持部材間に架設した後、支持部材上に現場で打設される接合部コンクリート中に埋設される緊張材の端部を利用し、支持部材上でのジャッキの使用をせずに接合部コンクリートにプレストレスを導入する。【解決手段】PC部材1の軸方向端面から突出した緊張材3の端面側端部32を、緊張材3に張力が付与された状態でPC部材1の定着板5に重なり、粉粒体62が充填される閉鎖空間を形成する空間形成材60を持つ被定着材6に定着具7を用いて定着させると共に、閉鎖空間へ粉粒体62を充填し、被定着材6を用いて定着具7の定着板5側への移動を拘束し、接合部コンクリート4の強度発現後、閉鎖空間から粉粒体62を排出させ、被定着材6を収縮させて定着具7の定着板5側への移動を生じさせ、接合部コンクリート4にプレストレスを導入する。【選択図】図1

Description

本発明は緊張材が内部に配置され、その軸方向の端部が端面から突出した梁部材等のプレキャストコンクリート部材を隣接する柱部材等の支持部材間に架設した後、支持部材上に現場で打設される接合部コンクリート中に埋設される緊張材の端部を利用して接合部コンクリートにプレストレスを導入する現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法に関するものである。
例えばPC鋼材等の緊張材が内部に配置されるプレキャストコンクリート製の梁部材を隣接する柱部材間に架設し、柱部材上で対向する梁部材の端面間の接合部に現場打ちコンクリートを打設し、梁部材と接合部にプレストレスを付与する場合、梁部材の架設と接合部コンクリートの硬化後、接合部コンクリートと梁部材に緊張材を挿通させ、緊張材を緊張することにより梁部材と接合部コンクリートに同時にプレストレスを導入することが行われる(特許文献1、2参照)。
この方法では緊張材に張力を導入するためのジャッキを柱部材上に設置する必要があるため、緊張材の緊張作業にはジャッキを支持するための架台の柱部材上への設置と回収の作業を伴う。結果的に緊張のための準備作業と後処理作業が大掛かりになり、そのために施工時間が長引く難点がある。
これに対し、内部にPC鋼材や鉄筋が配置されたプレキャストコンクリート部材を端面間に距離を置き、端面からPC鋼材等を突出させて配置すると共に、両PC鋼材等を連結する等により互いに連係させ、PC鋼材等に緊張力を付与した状態で、または各プレキャストコンクリート部材に軸方向の圧縮力を加えた状態で、プレキャストコンクリート部材の端面間にコンクリートを打設する方法がある(特許文献3、4参照)。これらの方法ではコンクリートの強度発現後にPC鋼材の緊張力を解放させるか、圧縮力を解除することによりコンクリートにプレキャストコンクリート部材の軸方向にプレストレスが導入される。
只、特許文献3の方法ではプレキャストコンクリート部材の柱部材間への架設後にPC鋼材への緊張力の導入作業を必要とし、特許文献4の方法でもプレキャストコンクリート部材の柱部材間への架設後にプレキャストコンクリート部材への圧縮力の導入作業を必要とする。すなわち、特許文献3、4のいずれも特許文献1、2の方法と同様にプレキャストコンクリート部材の架設位置にジャッキを設置することを必要とし、特許文献1、2と同様の準備作業と後処理作業が伴うため、施工時間の短縮化を図ることは難しい。
一方、プレキャストコンクリート製の梁部材の端面からPC鋼材を突出させ、このPC鋼材の突出区間を予め緊張しておいた状態で、柱部材上で対向する梁部材のPC鋼材を互いに接続し、柱部材上の柱・梁接合部にコンクリートを打設することで、梁部材の端部区間にプレストレスを与えながら、梁部材と柱部材の一体性を確保する方法がある(特許文献5参照)。
特開平10−115000号公報(請求項2、段落0006〜0015、図1、図2) 特開平9−105173号公報(請求項1、段落0007〜0018、図1〜図5) 特開2007−239301号公報(請求項1、段落0027〜0033、図4〜図9) 特開2007−270600号公報(請求項1、段落0030〜0036、図1〜図4) 特開2010−150796号公報(請求項1、段落0013〜0017、図1〜図6)
しかしながら、特許文献5の方法ではPC鋼材に導入された緊張力の反力としての圧縮力を柱・梁接合部のコンクリート中に位置する圧縮鋼材が負担することで、梁部材の、PC鋼材の配置区間にプレストレスが付与されるだけであり、PC鋼材の緊張力は接合部のコンクリートには伝達されないため、接合部のコンクリートにプレストレスが導入されることはない。
本発明は上記背景より、柱部材上でのジャッキの使用を要せずに、梁部材内に配置される緊張材の緊張力を利用して接合部のコンクリートにプレストレスを導入する方法を提案するものである。
請求項1に記載の発明の現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法は、軸方向に沿い、周面における付着がない状態で内部に緊張材が配置され、この緊張材の軸方向の端部が突出したプレキャストコンクリート部材を、このプレキャストコンクリート部材の軸方向両端部に位置する支持部材間に架設し、このプレキャストコンクリート部材の軸方向の端面から突出した前記緊張材の突出区間を前記支持部材上に現場で打設される接合部コンクリート中に埋設し、
前記突出区間の前記プレキャストコンクリート部材寄りの端面側端部を、前記緊張材に張力が付与された状態で前記プレキャストコンクリート部材の端面、もしくはその付近に配置された定着板の前記突出区間側に重なる被定着材に定着具を用いて定着させると共に、前記被定着材に前記定着具の前記定着板側への移動を拘束させた状態で、前記支持部材上の、前記定着具と前記被定着材を除いた領域に前記接合部コンクリートを打設し、この接合部コンクリートの強度発現後、前記被定着材による前記定着具の拘束を解除して前記定着具の前記定着板側への移動を生じさせ、前記接合部コンクリートにプレストレスを導入する方法であり、
前記被定着材が前記定着板と前記定着具との間において、前記プレキャストコンクリート部材、もしくは前記接合部コンクリートの外部から粉粒体が排出可能に充填される閉鎖空間を形成する空間形成材を備え、この空間形成材内への前記粉粒体の充填時に前記定着具の前記定着板側への移動を拘束し、前記閉鎖空間からの前記粉粒体の排出時に前記定着具の前記定着板側への移動を生じさせることを構成要件とする。
プレキャストコンクリート部材(以下、本項目中、PC部材)は主に梁部材や桁部材であるが、必ずしも水平部材とは限らない。支持部材は主に柱部材であり、杭を含む。支持部材はプレキャストコンクリート部材であるか、現場打ちコンクリート造であるかを問わない。
図1に示すように緊張材3の突出区間31の内、PC部材1寄りの端面側端部32は緊張材3のPC部材1内に配置される区間に張力が付与された状態で、PC部材1の端面、もしくはその付近においてPC部材1に定着された定着板5の突出区間31側に重なる被定着材6に楔やナット等の定着具7を用いて定着される。この緊張材3の端面側端部32は図1、図3に示すように定着具7に保持された区間を指す。
このとき、被定着材6は図3に示すように定着板5と定着具7との間に介在することで、定着具7から緊張材3の張力を伝達され、負担した状態にあり、緊張材3の張力を圧縮力として負担しながら、PC部材1に固定された定着板5に接触(密着)することにより定着具7の定着板5側への移動を拘束(阻止)している。緊張材3への張力付与の時期はPC部材1の支持部材2、2間への架設前の段階であれば問われず、緊張材3には工場で、または現場において張力が付与される。
「被定着材6が定着板5と定着具7との間において、プレキャストコンクリート部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部から粉粒体62が排出可能に充填される閉鎖空間を形成する空間形成材60を備える」とは、被定着材6が定着板5と定着具7とに挟まれた空間内で、または空間を利用して閉鎖空間を形成する空間形成材60を構成要素として持つことを言う。被定着材6は基本的に空間形成材60と、空間形成材60が形成する閉鎖空間内に充填される粉粒体62から構成され、閉鎖空間内に粉粒体62が充填された状態で定着具7の定着板5側への移動を拘束する機能を果たす。
具体的には空間形成材60は緊張材3の周囲において周方向に閉じた袋体61である場合(請求項2)と、定着具7が収納される空洞4a、1aの内周面と定着具7の外周面との間に介在し、両者間の付着を切る絶縁材65である場合(請求項3)がある。前者の場合、袋体61の内部が閉鎖空間を形成し(請求項2)、後者の場合、絶縁材65が空洞4a、1aの内周面と、定着板5と定着具7の各対向する面と共に閉鎖空間を形成する(請求項3)。絶縁材65には主に乾式、もしくは湿式のシール材が使用され、絶縁材65は空洞4a、1aの内周面と定着具7の外周面との間に充填され、定着具7の周方向に連続する。
緊張材3は図3に示すように被定着材6を厚さ方向に貫通するため、空間形成材60が袋体61である場合、袋体61は図6、図7に示すようにこれを厚さ方向に見たときの中央部に緊張材3が挿通するための開口6aを有し、環状に閉じた立体形状に形成される。被定着材6を厚さ方向の軸線を含む断面で(周方向に)見たとき、袋体61は開口6a以外の環状部分が袋状に閉じた断面形状をし、周方向には筒状(ドーナツ状)に連続する。粉粒体62はこの筒状部分内に充填される。袋体61は粉粒体62が密実に充填されたときの表面に生じる引張力と、粉粒体62の充填状態で厚さ方向に緊張材3から圧縮力を負担したときに付加的に加わる引張力に抵抗可能な例えば合成繊維、合成樹脂等で製作される。
空間形成材60が絶縁材65である場合、閉鎖空間は上記のように空洞4a、1aの内周面と、定着板5と定着具7が互いに対向する各面と、空洞4a、1aの内周面と定着具7の外周面との間に介在する絶縁材65から構成されることから、緊張材3の周囲には粉粒体62が存在するため、袋体61の場合の開口6aが形成される余地はない。
この場合、緊張材3への張力導入前、あるいは緊張材3に導入されている張力が定着具7に作用する前に定着具7と定着板5との間、すなわち閉鎖空間内に、PC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部から連通し得る何らかの管、例えば下記の連通管63を通じて粉粒体62が充填される。閉鎖空間がPC部材1と接合部コンクリート4の境界面に位置し、PC部材1と接合部コンクリート4間を通じて閉鎖空間と外部が連通するような場合を除き、閉鎖空間には閉鎖空間の内部と接合部コンクリート4、もしくはPC部材1の外部を連通させる少なくとも1本の連通管63が接続される(請求項4)。
閉鎖空間に連通管63が接続される場合(請求項4)、閉鎖空間内へは粉粒体62の自重を利用した落下により粉粒体62を充填することが合理的であるから、閉鎖空間には図8に示すように粉粒体62を充填するための連通管63が上方から接続されることが適切である。但し、閉鎖空間への粉粒体62の密実な充填のために加圧しながら充填するような場合には、必ずしも閉鎖空間の上方に連通管63を接続する必要はなく、下方に、もしくは水平方向に接続することもある。
「突出区間31」は緊張材3の全長の内、基本的にはPC部材1の軸方向の端面から突出している区間を指すが、図3に示すように緊張材3の、定着具7に定着(保持)される端面側端部32はPC部材1の後述の空洞1a内に位置する場合も、PC部材1のコンクリート本体から突出している意味で、突出区間31に含まれ、突出区間31の一部に該当する。
定着具7は緊張材3の突出区間31の、PC部材1寄りの端部である端面側端部32を保持し、被定着材6に定着させた状態では、緊張材3の、PC部材1内に配置されている区間に付与されている張力を受けて定着板5側へ移動しようとする状態にあるが、この移動を接合部コンクリート4が強度を発現するまでの間、被定着材6が閉鎖空間内への粉粒体62の充填状態により拘束(阻止)する。被定着材6は図3に示すように定着板5と定着具7との間に挟持されるため、緊張材3の端面側端部32は定着具7による定着時に被定着材6に定着され、定着板5には間接的に定着される。
被定着材6が定着具7の定着板5側への移動を拘束することは、被定着材6への端面側端部32の定着時に、粉粒体62の充填により被定着材6が有している版状の形状(原形)を接合部コンクリート4の強度発現まで維持することで可能になる。具体的には図3に示すように被定着材6は袋体61等の閉鎖空間内に粉粒体62が密実に充填されているときに原形を維持し、緊張材3の張力を厚さ方向の圧縮力として負担する能力を保有する。被定着材6が緊張材3の張力を圧縮力として負担することで、定着具7の定着板5側への移動を拘束する。
被定着材6への端面側端部32の定着状態では定着具7が被定着材6に密着することで、被定着材6には緊張材3に付与されている張力が圧縮力として作用するが、被定着材6が元の形状(原形)を維持することで、圧縮力を負担し、定着具7の定着板5側への移動を拘束した状態に保つ。被定着材6が緊張材3からの張力を受けながら、原形を維持することは、緊張材3からの張力による圧縮力を負担し得るだけの圧縮剛性を持つことと言える。
定着具7の定着板5側への移動が自由になることは、接合部コンクリート4の強度発現後に被定着材6が厚さ方向に、すなわち緊張材3の軸方向(張力作用方向)に収縮することにより生じる。粉粒体62は閉鎖空間内には排出可能に充填されるため、具体的には閉鎖空間内からの排出が開始されたときに被定着材6は原形を留めなくなり、緊張材3の張力を圧縮力として負担しつつ収縮する。粉粒体62の排出に伴い、被定着材6は緊張材3の張力を圧縮力として負担し続けながら厚さ方向に収縮し、定着具7の定着板5側への移動を自由にする。
粉粒体62が閉鎖空間から排出されきったときに、またはほぼ完全に排出されたときに、被定着材6は原形のときの厚さ分、収縮し、その厚さ分、定着具7を定着板5側へ移動させる。粉粒体62は粉状体と粒状体を含む。粉粒体62には例えば砂、セメント、小麦粉等がある。
粉粒体62は、被定着材6が定着板5と定着具7との間に挟持されるときより前に閉鎖空間内に充填されていればよく、充填状態では閉鎖空間は密閉されていてもよい。閉鎖空間への粉粒体62の充填方法と閉鎖空間からの粉粒体62の排出方法は特に問われないが、閉鎖空間が袋体61からなる場合には被定着材6の空洞4a、1a内への収納前に閉鎖空間内に粉粒体62を充填することができる。
只、被定着材6(粉粒体62)は図3に示すように接合部コンクリート4中に、または図5に示すようにPC部材1内に配置(収納)されることから、閉鎖空間からの粉粒体62の排出時には接合部コンクリート4とPC部材1のいずれかの外部からの操作によって袋体61内の粉粒体62を排出させることが可能な状態に、袋体61の内部と接合部コンクリート4、もしくはPC部材1の外部が連通する必要がある。請求項1における「プレキャストコンクリート部材、もしくは接合部コンクリートの外部から粉粒体が排出可能に」とは、「PC部材1と接合部コンクリート4のいずれかの外部からの操作によって粉粒体が排出可能に」の意味である。
このことから、例えば袋体61等の閉鎖空間がPC部材1の軸方向の端面と接合部コンクリート4との境界面に配置されたような場合に、この境界面に空洞が形成されるか存在しない限り、閉鎖空間には、上記の通り、閉鎖空間の内部と接合部コンクリート4、もしくはPC部材1の外部を連通させる少なくとも1本の連通管63が接続されることが必要になる(請求項4)。
連通管63が1本のみの場合、1本の連通管63を通じて粉粒体62を排出させる必要があるが、粉粒体62を排出させるには、粉粒体62の自重を利用して落下させることが合理的であるから、1本の連通管63は図3に示すように閉鎖空間に下方から接続されることが適切である。連通管63が閉鎖空間に下方から接続されることで、連通管63を通じて閉鎖空間内に、閉鎖空間内で固結状態(塊状態)を維持している粉粒体62の固結状態の分離を促し、細かい塊か粒子に粉砕する棒状体64を挿入すれば、分離させた粉粒体62を連通管63を通じて自重で落下させることが可能になる。吸引力を利用して粉粒体62を排出させる場合には、連通管63は閉鎖空間に上方から接続されることもある。その場合の連通管63は粉粒体62の閉鎖空間への充填の目的でも兼用可能になる。
「閉鎖空間に下方から接続される」とは、主に軸方向が鉛直方向を向いて連通管63が閉鎖空間に接続されることを言うが、必ずしも連通管63の軸方向が鉛直方向を向くとは限らない。粉粒体62を自重で落下させる上では、閉鎖空間との接続位置から見たときに、連通管63の軸方向が水平方向より下向きになっていればよく、連通管63の方向は連通管63の配置のし易さ等から決められる。吸引、または図7に示すように送風等を利用して粉粒体62を排出させる場合には、連通管63は閉鎖空間に下方から接続される必要はない。
但し、連通管63が1本の場合、連通管63の内部を棒状体64の挿入と粉粒体62の排出の目的で利用するために、棒状体64が連通管63内の粉粒体62排出時の流れの障害になる可能性があり、排出しようとする粉粒体62が連通管63内で詰まる可能性がないとは言えない。
そこで、閉鎖空間に2本以上の連通管63を接続すれば(請求項5)、複数本の連通管63の機能を棒状体64の挿入用と粉粒体62の排出用に独立させることができ、連通管63が1本の場合に発生し易い粉粒体62の詰まりが防止され易くなるため、閉鎖空間内で固結状態を維持している粉粒体62の排出が容易になり、排出効率の向上が図られる。この場合、粉粒体62排出用の連通管63は上記理由から閉鎖空間には下方から接続されることが適切であるが、棒状体64挿入用の連通管63は必ずしも閉鎖空間に下方から接続される必要はない。粉粒体62の排出は一方の連通管63を通じてPC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部から促され、PC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部へ排出される。
接合部コンクリート4が強度を発現するまでは、すなわち硬化するまでは、上記のように被定着材6が原形を維持し、緊張材3の張力を圧縮力として負担することにより緊張材3の突出区間31を接合部コンクリート4中に留め、接合部コンクリート4中に定着される状態を維持している。接合部コンクリート4が強度を発現した後には、接合部コンクリート4中に埋設されている緊張材3の端面側端部32を除く突出区間31が接合部コンクリート4中に定着されるため、被定着材6が原形を維持することで緊張材3の張力の負担した状態から被定着材6を解放させ、上記した粉粒体62の閉鎖空間からの排出により被定着材6を収縮させることが可能になる。
被定着材6の収縮により被定着材6による定着具7の拘束が解除され、定着具7が定着板5側へ移動する。ここで、定着具7が定着板5側へ移動することは、接合部コンクリート4が支持部材2上の、定着具7と被定着材6を除いた領域に打設されたことで、可能になる。接合部コンクリート4が定着具7と被定着材6を除いた領域に打設されることで、定着具7と被定着材6が接合部コンクリート4中に埋設されることがなく、接合部コンクリート4が硬化した後にも定着具7と被定着材6が接合部コンクリート4から分離し、移動可能な状態に保たれることによる。緊張材3の端面側端部32は定着具7に保持された区間であることから、端面側端部32は定着具7と共に、接合部コンクリート4中に埋設されない領域に位置するため、硬化した接合部コンクリート4から分離し、接合部コンクリート4に対して移動可能な状態にある。
因みに特開2012−144946号公報(特許第5744532号公報)においても打設コンクリートの打設時の圧縮力に抵抗する部材や材料の負担状態を打設コンクリートの硬化後に解除することで、PC鋼材の定着側端部(押圧板8)を張力作用方向に移動させる方法が示されている(段落0027〜0038、図5〜図10)。しかしながら、ここではプレストレスを導入すべき同一のコンクリート部材内にPC鋼材の定着側端部までの全長が埋設されているため、打設コンクリートの硬化後にそのコンクリート中に埋設されている部材や材料の、圧縮力に抵抗する負担状態の解除によって定着側端部をPC鋼材の張力作用方向に想定通りに移動させることができるとは限らず、移動できたとしても微量に留まると想像される。
この点、本発明では緊張材3の端面側端部32を除く突出区間31を、予め製作されているPC部材1とは別に打設される接合部コンクリート4中に定着させる一方、接合部コンクリート4の充填されない空洞4a(1a)内に配置され、接合部コンクリート4の硬化後にも移動自在な状態に保たれる被定着材6が負担していた圧縮力を解除するため、圧縮力の負担解除時には被定着材6と共に空洞4a(1a)内に配置されている定着具7と端面側端部32を定着板5側(PC部材1側)へ移動させることが可能になっている。
請求項1における「支持部材上の、定着具と被定着材を除いた領域」は図3に示すように定着具7と被定着材6が収容されるための空洞4aが接合部コンクリート4に形成される場合の、空洞4aを除いた領域を指す。図5、図8に示すようにPC部材1の、接合部コンクリート4に面する部分に空洞1aが形成される場合には、PC部材1の空洞1aを除いた領域を指す。接合部コンクリート4とPC部材1の双方に空洞4a、1aが形成される場合は、両空洞4a、1aを指す。PC部材1の空洞1aはPC部材1の製作時に形成されるが、空洞4a、1aがいずれに形成される場合も、接合部コンクリート4は空洞4a、1a内への回り込みが生じないように打設される。前記のように空洞4a、1a内に収納される定着具7には緊張材3のPC部材1寄りの端面側端部32が保持されるため、この端面側端部32も空洞4a、1a内に収納される。
接合部コンクリート4の空洞4aは空洞4aを形成すべき領域を包囲するようにせき板等からなるケース4bを配置することによりPC部材1側が開放した形で形成され、PC部材1の空洞1aも同様にケース1bの配置により接合部コンクリート4側が開放した形で形成される。空洞4a、1a内には定着具7と被定着材6の防錆のためと、定着具7の定着板5側への移動を許容するためにグリース等の硬化しない、流動性を有する充填材8が充填される。
図3に示すように空洞4a(1a)が接合部コンクリート4に形成される場合も、図5に示すようにPC部材1に形成される場合も、空洞4a(1a)内に端面側端部32を含む定着具7と被定着材6が配置(収容)される。結果として接合部コンクリート4の硬化に拘わらず、被定着材6の収縮による定着具7の拘束の解除により、定着具7は緊張材3の張力により定着板5側へ自由に移動することが可能な状態にある。接合部コンクリート4の硬化により緊張材3の突出区間31は張力を付与されない状態で接合部コンクリート4中に定着されるが、PC部材1内に配置されている区間はPC部材1のコンクリートとの付着が切れていることで、PC部材1内で収縮しようとすることによる。
緊張材3のPC部材1内に配置される区間には張力が付与され、PC部材1とは付着がないことで、緊張材3の、定着具7に保持されている端面側端部32はPC部材1の端面からPC部材1の軸方向中間部側へ収縮しようとしているため、被定着材6の収縮に伴い、収縮しようとする緊張材3に定着具7と端面側端部32が追従して定着板5側へ移動しようとする。粉粒体62が閉鎖空間から排出されきったときに、定着具7は空の閉鎖空間を挟んで定着板5に突き当たり、実質的に定着板5に定着された状態になる。
定着具7(端面側端部32)が定着板5側へ移動する一方、接合部コンクリート4中に埋設されている突出区間31の、PC部材1の反対側の先端部が硬化した接合部コンクリート4中に定着された状態を維持することで、緊張材3の突出区間31に張力が生じる。突出区間31の、PC部材1の反対側の先端部は後述の定着体31a側の部分を指す。
緊張材3の突出区間31に張力が生じる結果、接合部コンクリート4に、突出区間31に生じる張力の反力がプレストレスとして緊張材3の軸方向に導入される。被定着材6の収縮による定着具7の拘束の解除時に緊張材3がPC部材1内で収縮するときには、突出区間31は伸長しようとすることから、この突出区間31の伸長を自由に生じさせるために、突出区間31は図3に示すように接合部コンクリート4内に配置されたシース33内に挿通させられる。
緊張材3の突出区間31の先端部を接合部コンクリート4中で定着状態に保持するために、先端部には図1に示すようにアンカープレート等の定着体31aが接続されることもある。請求項1における「現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入」の「現場打ちコンクリート」は接合部コンクリート4を指す。接合部コンクリート4には緊張材3の端面側端部32から突出区間31の先端部までの区間、すなわち突出区間31の範囲でプレストレスが導入されるため、突出区間31は接合部コンクリート4にプレストレスを導入すべき区間に応じた長さを有する。
支持部材上の接合部コンクリートが強度を発現するまでは被定着材により定着具の定着板側への移動を拘束し、接合部コンクリートが強度を発現した後に、粉粒体が排出可能に充填される閉鎖空間を形成する空間形成材を備える被定着材の、閉鎖空間からの粉粒体の排出による収縮により定着具の拘束を解除するため、定着具を定着板側へ移動させる一方、張力が付与されていない突出区間を硬化する接合部コンクリート中に定着させることができる。この結果、突出区間に緊張材の張力を付与することができるため、この張力を突出区間の周面における付着力により、または先端部に生じる支圧力により接合部コンクリートにプレストレスとして導入することができる。
プレキャストコンクリート部材を支持部材上に載置し、支持部材上に緊張材の突出区間を配置した後、支持部材上で対向するプレキャストコンクリート部材間に接合部コンクリートを打設するときの様子を示した立面図である。 (a)は隣接する支持部材間にプレキャストコンクリート部材を架設した様子を示した立面図、(b)、(c)はプレキャストコンクリート部材内での緊張材の配置例を示したプレキャストコンクリート部材の側面図である。 張力が付与された緊張材をプレキャストコンクリート部材の外部において定着する定着具と定着板との間に、閉鎖空間を形成する空間形成材としての袋体内に粉粒体が密実に充填された被定着材が挟み込まれた状態で、被定着材が緊張材の張力を圧縮力として負担している状況を示した縦断面図である。 図3に示す被定着材が粉粒体の排出により厚さ方向に収縮し、定着具が定着板に突き当たった状況を示した縦断面図である。 張力が付与された緊張材をプレキャストコンクリート部材の内部において定着する定着具と定着板との間に被定着材が挟み込まれた状態で、被定着材が緊張材の張力を圧縮力として負担している状況を示した縦断面図である。 被定着材の袋体に2本の連通管を接続し、一方の連通管内に棒状体を挿入して固結状態にある粉粒体の排出を促す場合の操作状況を示した図5のx−x線断面図である。 被定着材の袋体に2本の連通管を接続し、一方の連通管内に圧縮空気等を注入して固結状態にある粉粒体の排出を促す場合の操作状況を示した図5のx−x線断面図である。 図5における被定着材の閉鎖空間が空間形成材としての絶縁材と空洞の内周面と、定着板と定着具の各対向する面とから形成される場合に、閉鎖空間への粉粒体の充填により被定着材が緊張材の張力を圧縮力として負担している状況を示した縦断面図である。 プレキャストコンクリート部材とその内部に配置される緊張材の配置例を示した縦断面図である。 (a)〜(e)は支持部材がプレキャストコンクリート部材である場合の支持部材の立設からその上の階の支持部材の立設までの作業手順を示した立面図である。
図1は図2−(b)、(c)に示すように軸方向に沿い、周面における付着がない状態で内部に緊張材3が配置され、緊張材3の軸方向の端部が突出したプレキャストコンクリート部材(以下、PC部材)1を、図2−(a)に示すようにPC部材1の軸方向両端部に位置する支持部材2、2間に架設し、PC部材1の軸方向の端面から突出した緊張材3の突出区間31を支持部材2上に現場で打設される接合部コンクリート4中に埋設する方法の、PC部材1の架設状態を示す。突出区間31はPC部材1の軸方向の端面から、緊張材3の接合部コンクリート4中への定着のための定着長さを有する。
接合部コンクリート4へのプレストレスは以下の手順により導入される。まず突出区間31の内の、PC部材1寄りの区間である端面側端部32を、緊張材3に張力が付与された状態でPC部材1の端面、もしくはPC部材1内の端面付近に配置された定着板5の突出区間31側に重なる被定着材6に定着具7を用いて定着させると共に、被定着材6を用いて定着具7の定着板5側への移動を拘束する。
続いて支持部材2上の、端面側端部32を含む定着具7と被定着材6を除いた領域に接合部コンクリート4を打設する。この接合部コンクリート4が、緊張材3に付与されている張力が失われない程度の強度を発現した後、被定着材6による定着具7の拘束を解除して定着具7の定着板5側への移動を生じさせる。定着具7の定着板5側への移動により突出区間31の、PC部材1の反対側の先端部(定着部31b)が接合部コンクリート4中に定着されたまま、端面側端部32がPC部材1の端面より軸方向中間部側へ移動し、接合部コンクリート4にプレストレスが導入される。支持部材2上の、定着具7と被定着材6を除いた領域は接合部コンクリート4、またはPC部材1の空洞4a、1aになり、この空洞4a、1a内に定着具7と被定着材6が配置される。
緊張材3はPC部材1が単純梁として架設されるか、連続梁として架設されるか等のPC部材1の架設状態に応じ、図2−(b)に示すように懸垂曲線状に配置される場合と、(c)に示すように下端側に直線状に配置される場合がある。図2−(a)はPC部材1を連続梁として架設した場合の架設例を示しているが、この架設例には(b)に示すPC部材1が使用される。
緊張材3は図9に示すように例えばPC部材1内に決められた曲線状、または直線状に配置された図3に示すシース33内に挿通させられ、この状態でコンクリートが打設されることにより、コンクリートとの付着が切れた緊張材3が配置されたPC部材1が製作される。緊張材3には主にPC鋼材が使用されるが、繊維強化プラスチック等、張力の導入が可能な材料も使用される。PC鋼材の場合、アンボンドPC鋼材、プレグラウトPC鋼材が使用される。図9は緊張材3、3がPC部材1内で鉛直方向に並列して配置された場合の緊張材3の配置状況を示している。シース33は例えば図3に示すように空洞4aを形成するケース4bから連続するか、ケース4bに接続される等により接合部コンクリート4内にも配置され、緊張材3の突出区間31の表面が接合部コンクリート4に付着することを回避する。
PC部材1の軸方向の端面、もしくはその付近には緊張材3の突出区間31の端面側端部32が定着させられる定着板5が配置され、PC部材1のコンクリート中に埋設される等により固定される。緊張材3は図3に示すように定着板5を挿通し、定着板5に重なる被定着材6に接合部コンクリート4側から定着させられる。「PC部材1の軸方向の端面の付近」は図3、図5に示すようにPC部材1の端面側から凹状に形成された空洞1aを指す。
緊張材3はPC部材1のコンクリート打設後もコンクリートとの付着が切れた状態に保たれ、緊張材3にはPC部材1の支持部材2、2間への架設前に張力(緊張力)が付与される。緊張材3の突出区間31はPC部材1の端面から突出し、そのPC部材1の反対側の先端部には接合部コンクリート4への定着のためのアンカープレート等の定着体31aが一体化している。定着体31aのPC部材1の反対側には定着体31aの抜け止めのためのナットや圧着グリップ等の定着部31bが一体化している。
被定着材6は定着板5と定着具7との間において、PC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部から粉粒体62が排出可能に充填される閉鎖空間を形成する空間形成材60を備え、空間形成材60内への粉粒体62の充填時に定着具7の定着板5側への移動を拘束し、空間形成材60からの粉粒体62の排出時に定着具7の定着板5側への移動を生じさせる。
空間形成材60は図3〜図5に示すように張材3の周囲において周方向に閉じた袋体61である場合と、図8に示すように定着具7が収納される空洞4a、1aの内周面と定着具7の外周面との間に介在し、両者間の付着を切るシール材等の絶縁材65である場合がある。空間形成材60が袋体61である場合、袋体61の内部が閉鎖空間を形成する。空間形成材60が絶縁材65である場合、絶縁材65は空洞4a、1aの内周面と、定着板5と定着具7の各対向する面と共に閉鎖空間を形成する。
被定着材6は粉粒体62の充填状態で厚さ方向の圧縮力に対する抵抗力と剛性を持つことで、定着具7の定着板5側への移動を拘束し、粉粒体62の排出状態で抵抗力と剛性を失うことで、定着具7の定着板5側への移動を生じさせる。
空間形成材60が袋体61である場合の袋体61は基本的には袋体61を厚さ方向に見たときの中央部に緊張材3が挿通可能な開口6aを有し、厚さ方向の軸線を含む断面で見たときに円形や多角形等に閉じた図形が、この図形の中心が連なる方向である周方向に連続した中空の環状に形成される。この中空で、環状に連続した筒状部分は袋体61の本体部になる。環状は円環状、多角環状がある。円環状はドーナツ(トーラス)形状であり、浮き輪形状とも言える。
この袋体61の本体部内に砂やセメント、小麦粉等、任意の粒子サイズの粉粒体62が密実に充填され、袋体61は内部の粉粒体62から膨張する向きの張力を受けて形態的に安定し、厚さ方向の圧縮力を受けたときに厚さ方向に収縮しない程度の圧縮剛性を持った状態で使用状態になる。袋体61の本体部内に粉粒体62が密実に充填された被定着材6の使用状態では、厚さ方向が緊張材3の軸線方向となり、被定着材6は厚さ方向に直交する方向の高さと幅より厚さが小さい立体形状の版状(板状)の形態をなし、緊張材3の張力を厚さ方向の圧縮力として負担する。
粉粒体62が充填された袋体61は完全に密閉された状態で使用状態になることも不可能ではないが、その場合、接合部コンクリート4の硬化後にPC部材1と接合部コンクリート4の外部から、袋体61内の粉粒体62を袋体61外に排出させるための排出路を別途、形成する必要がある。
但し、PC部材1の軸方向の端面と接合部コンクリート4の境界面を通じて排出路を形成することができる場合を除き、PC部材1か接合部コンクリート4のコンクリート中に外部から排出路を形成することは困難であるから、袋体61には図3に示すように予め少なくとも1本の、排出路になる中空断面の連通管63が接続される。連通管63の、袋体61側と反対側の端部は接合部コンクリート4、もしくはPC部材1の外部に露出し、袋体61の内部と接合部コンクリート4、もしくはPC部材1の外部を連通させる。
袋体61に1本の連通管63が接続された場合、連通管63は袋体61の内部で固結状態にある粉粒体62を細かい塊に分解するか、粒子単位に分離させるための棒状体64の挿入の目的と、分解等された粉粒体62を排出させる目的で利用される。この場合、連通管63は粉粒体62を自重で袋体61内から落下させる役割を果たすため、袋体61には図3に示すように鉛直方向を向き、下側から接続されることが合理的であるが、必ずしも連通管63の軸線は鉛直方向を向く必要はない。
図3は袋体61内に粉粒体62が充填されて形成された被定着材6が定着板5と、定着板5に緊張材3の端面側端部32を定着させる定着具7との間に挟持され、緊張材3に付与されている張力を圧縮力として負担している状況を示す。定着具7の定着板5側の面は被定着材6(袋体61)の表面に密着している。ここに示す例では接合部コンクリート4内に、被定着材6と端面側端部32を含む定着具7を収納するための空洞4aを形成し、PC部材1の軸方向の端面から深さ方向に、定着板5を収納するための空洞1aを形成している。PC部材1の空洞1aはPC部材1の製作時に、接合部コンクリート4側が開放した形で予め形成される。
接合部コンクリート4内の空洞4aは空洞4aを包囲するように複数のせき板(仕切り板)等からなる箱状のケース4bを配置することによりPC部材1側が開放した形で形成される。空洞4a内には定着具7と被定着材6の防錆の目的と、定着具7の定着板5側への移動を阻害しないようにする目的で、流動性が持続するグリース等の充填材8が充填される。PC部材1の空洞1aも同様にケース1bの配置により形成される。
図3では接合部コンクリート4の空洞4a(ケース4b)内に被定着材6と定着具7を収納し、PC部材1の空洞1a内に定着板5を収納しているが、これらを空洞4a内に、または図5に示すように空洞1a内に収納することもある。また図面では定着具7として楔を使用しているが、ナットが使用されることもある。
定着具7が楔の場合、定着具7は定着具7に外接するスリーブ(メスコーン)71内に挿入されることにより緊張材3の端面側端部32を被定着材6に定着させるため、図3に示すように空洞4a(ケース4b)内、または図5に示すように空洞1a(ケース1b)内には被定着材6と定着具7及びスリーブ71が収納される。被定着材6は定着板5と定着具7(スリーブ71)に緊張材3の軸方向に挟持された状態にある。緊張材3は被定着材6の開口6aを挿通する。
被定着材6が収縮を開始する前の厚さから収縮が終了した後の厚さの変化量(収縮量)分、緊張材3の、接合部コンクリート4内のシース33に包囲され、接合部コンクリート4との付着が切れた突出区間31が伸長し、この伸長量分、突出区間31に張力が付与される。この突出区間31に生じた張力の反力が接合部コンクリート4に突出区間31の軸方向にプレストレスとして導入される。
接合部コンクリート4は空洞4a(ケース4b)の外側の、図1に破線で示す領域に打設される。接合部コンクリート4が強度を発現した後(硬化した後)、図3〜図5に示す例の場合、連通管63を通じて袋体61内の粉粒体62を排出させることにより図4に示すように袋体61を厚さ方向に収縮させ、被定着材6による定着具7の拘束を解除し、定着具7の定着板5側への移動を生じさせることが行われる。図1に破線で示す領域は例えば支持部材2上で対向するPC部材1、1の軸方向の端面間であり、支持部材2が側柱や隅柱である場合には、図1における一方のPC部材1は不在になる。
粉粒体62の排出は例えば連通管63の内部に接合部コンクリート4の外部、またはPC部材1の外部から図6に示すように棒状体64を挿入して袋体61内部の粉粒体62を撹拌し、固結状態にある粉粒体62を分離させて落下させることにより行われる。粉粒体62は完全に、もしくはほぼ完全に袋体61から排出させられる。袋体61からの粉粒体62の排出に伴い、被定着材6(袋体61)を定着板5との間で挟持している定着具7(スリーブ71を含む)が定着板5側へ移動する。
粉粒体62が排出されきったところで、定着具7は図4に示すように袋体61を挟んで定着板5に突き当たり、実質的に定着具7が定着板5に密着した状態になる。袋体61内に粉粒体62が密実に充填されている図3の状況から、粉粒体62が排出されきった図4の状況になったときには、定着具7は実質的に図3のときの被定着材6の厚さ分、定着板5側へ移動し、これと同一量だけ緊張材3の突出区間31が伸長する。
図5はPC部材1の端面寄りにケース1bの埋設により形成された空洞1a内に被定着材6と定着具7を共に収納した場合に、袋体61内に粉粒体62が密実に充填された状態にある被定着材6に定着具7が密着し、緊張材3の張力を被定着材6に圧縮力として伝達している状況を示す。ここでは図3に示す例と同様に、袋体61に下方側から連通管63を接続している。図5では定着具7から被定着材6に作用する圧縮力が均等に被定着材6に伝達されるよう、スリーブ71の定着板5側に支圧板72を一体化させている。
図6、図7は袋体61に下方側から2本の連通管63、63を接続し、一方の連通管63を袋体61内の粉粒体62の排出を促す目的で使用し、他方の連通管63を粉粒体62の排出用に使用する場合の例を示す。図6、図7は図5のx−x線の断面を示す。連通管63は3本以上、接続される場合もある。
図6は一方の連通管63内に、固結状態にある粉粒体62を他方の連通管63の内径以下の大きさの塊、または粒子に粉砕、あるいは分解するための棒状体64を挿入し、他方の連通管63から粉砕等した粉粒体62を自重で落下させ、排出する場合の操作例を示す。棒状体64は先端が粉粒体62に突き当たったときに曲げ変形せず、折損しない剛性と強度を有する。棒状体64には金属、または硬質プラスチック等の棒が使用される。
この場合、一方の連通管63の内周面と棒状体64の表面との間に空隙が存在すれば、一方の連通管63も粉粒体62の排出のために利用されるため、粉粒体62の排出効率が高まる。図6の例では粉粒体62の自重を利用して粉粒体62を袋体61から排出するため、袋体61内から完全に粉粒体62を排出するには縦断面上、袋体61の最下点に排出用の連通管63を接続することが合理的である。
図7は一方の連通管63内に圧縮空気や風を送り込み、送風を利用して固結状態の粉粒体62を粉砕等し、他方の連通管63から強制的に排出させる場合の操作例を示す。この例では送風により強制的に粉粒体62を排出するため、排出用の連通管63は必ずしも袋体61の最下点に接続される必要はない。
図8は前記のように空間形成材60が、定着具7が収納される空洞1a(4a)の内周面と定着具7の外周面との間に介在し、両者間の付着を切る絶縁材65である場合に、粉粒体62から構成される被定着材6が定着具7からの圧縮力を負担している状況を示す。この場合、閉鎖空間は絶縁材65と、空洞1a(4a)の内周面と、定着板5と定着具7の互いに対向する面から構成される。図示する例では定着具7の定着板5側に支圧板72が一体化しているため、閉鎖空間は支圧板72と定着板5の対向する面間に形成される。
絶縁材65は空洞1a(4a)の内周面と定着具7の外周面との間の空間において定着具7の周方向に周回し、連続して充填等される。絶縁材65にはシール材等の弾性変形可能な固体材料が使用される。
定着具7は空洞1a(4a)内で(支圧板72と)定着板5との間に閉鎖空間を形成した状態で保持されたまま、閉鎖空間内に粉粒体62が充填される。粉粒体62はPC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部から閉鎖空間に連通する連通管63を通じて閉鎖空間内に充填される。
図8では閉鎖空間の上方に粉粒体62の充填のための連通管63を接続し、下方に粉粒体62の排出のための連通管63を接続しているが、いずれか一方の連通管63のみを通じて粉粒体62の充填と排出をすることもある。閉鎖空間の上方と下方に連通管63、63を接続し、上方側の連通管63を通じて粉粒体62を充填する場合、下方側の連通管63は粉粒体62の充填時に排出されないよう、被定着材6が定着具7からの圧縮力を負担している間、詰め物を詰める等により閉鎖させられる。
接合部コンクリート4が硬化し、被定着材6が定着具7からの圧縮力負担を解除できる時点で、粉粒体62は下方側の連通管63を通じて排出される。粉粒体62の排出に伴い、閉鎖空間は定着具7からの圧縮力により定着板5の厚さ方向に収縮し、粉粒体62が排出されきったときに定着具7(支圧板72)の定着板5側の面が定着板5の定着具7側の面に密着する。閉鎖空間内からの粉粒体62はPC部材1、もしくは接合部コンクリート4の外部へ排出される。
図10−(a)〜(e)は支持部材2がプレキャストコンクリートの柱部材である場合に、1層分の高さ(長さ)を持つ柱部材の設置(立設)から、その上の柱部材の設置までの施工手順を示す。ここでは支持部材2とPC部材1が柱・梁の架構を構成する場合に、柱がプレキャストコンクリートの場合の例を示しているが、柱は現場打ちコンクリート造で構築されることもある。
図10−(a)に示すように複数本の支持部材2を、PC部材1の長さ分の距離を置いて地盤面(基礎)上、または下層の支持部材2上に立設した後、(b)に示すように隣接する支持部材2、2間にPC部材1を架設し、支持部材2上に載置する。このとき、PC部材1内に配置された緊張材3の突出区間31は支持部材2上のPC部材1との接合部上に納められる。図1、図2−(a)はこのときの状況を示している。
図10の例では支持部材2の天端から接合部に配筋される主筋が突出しているため、PC部材1の支持部材2上への載置後、(c)に示すように接合部内にせん断補強筋を配筋し、接合部コンクリート4を打設する。接合部コンクリート4の強度発現(硬化)後、定着具7の定着板5側への移動を拘束している被定着材6による定着具7の拘束を解除し、定着具7を定着板5側へ移動させることが行われる。
その後、図10−(d)に示すようにPC部材1上に構築されるスラブ9の鉄筋の配筋とコンクリートの打設をし、そのコンクリートの硬化後、(e)に示すように接合部コンクリート4上に上層の支持部材2を設置し、以後、(b)〜(e)の作業が繰り返される。
支持部材2上にPC部材1、1が対向して載置される場合、接合部コンクリート4内では両PC部材1、1の緊張材3、3の突出区間31、31が交差するが、両突出区間31、31は接合部コンクリート4内で干渉しないよう、水平方向等に互いにずれて配置される。支持部材2上で直交するPC部材1、1の緊張材3、3の突出区間31、31は鉛直方向にずれて配置される。
1……プレキャストコンクリート部材(PC部材)、1a……空洞、1b……ケース、1c……連通孔、1d……連通孔、
2……支持部材、
3……緊張材、31……突出区間、31a……定着体、31b……定着部、32……端面側端部、33……シース、
4……接合部コンクリート、4a……空洞、4b……ケース、
5……定着板、
6……被定着材、6a……開口、60……空間形成材、61……袋体、62……粉粒体、63……連通管、64……棒状体、65……絶縁材、
7……定着具、71……スリーブ、72……支圧板、
8……充填材、
9……スラブ。

Claims (5)

  1. 軸方向に沿い、周面における付着がない状態で内部に緊張材が配置され、この緊張材の軸方向の端部が突出したプレキャストコンクリート部材を、このプレキャストコンクリート部材の軸方向両端部に位置する支持部材間に架設し、このプレキャストコンクリート部材の軸方向の端面から突出した前記緊張材の突出区間を前記支持部材上に現場で打設される接合部コンクリート中に埋設し、
    前記突出区間の前記プレキャストコンクリート部材寄りの端面側端部を、前記緊張材に張力が付与された状態で前記プレキャストコンクリート部材の端面、もしくはその付近に配置された定着板の前記突出区間側に重なる被定着材に定着具を用いて定着させると共に、前記被定着材に前記定着具の前記定着板側への移動を拘束させた状態で、前記支持部材上の、前記定着具と前記被定着材を除いた領域に前記接合部コンクリートを打設し、この接合部コンクリートの強度発現後、前記被定着材による前記定着具の拘束を解除して前記定着具の前記定着板側への移動を生じさせ、前記接合部コンクリートにプレストレスを導入する方法であり、
    前記被定着材は前記定着板と前記定着具との間において、前記プレキャストコンクリート部材、もしくは前記接合部コンクリートの外部から粉粒体が排出可能に充填される閉鎖空間を形成する空間形成材を備え、この空間形成材内への前記粉粒体の充填時に前記定着具の前記定着板側への移動を拘束し、前記閉鎖空間からの前記粉粒体の排出時に前記定着具の前記定着板側への移動を生じさせることを特徴とする現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法。
  2. 前記空間形成材は前記記緊張材の周囲において周方向に閉じた袋体であり、この袋体の内部が前記閉鎖空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法。
  3. 前記空間形成材は、前記定着具が収納される空洞の内周面と前記定着具の外周面との間に介在し、両者間の付着を切る絶縁材であり、この絶縁材が前記空洞の内周面と、前記定着板と前記定着具の各対向する面と共に前記閉鎖空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法。
  4. 前記閉鎖空間に、前記閉鎖空間の内部と前記接合部コンクリート、もしくは前記プレキャストコンクリート部材の外部を連通させる少なくとも1本の連通管を接続することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法。
  5. 前記連通管は少なくとも2本あり、一方の連通管を通じて前記プレキャストコンクリート部材、もしくは前記接合部コンクリートの外部から前記閉鎖空間の内部に充填されている前記粉粒体の排出を促し、他方の連通管を通じて前記粉粒体を前記閉鎖空間の内部から前記プレキャストコンクリート部材、もしくは前記接合部コンクリートの外部へ排出させることを特徴とする請求項4に記載の現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法。
JP2016198719A 2016-10-07 2016-10-07 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法 Active JP6683584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016198719A JP6683584B2 (ja) 2016-10-07 2016-10-07 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016198719A JP6683584B2 (ja) 2016-10-07 2016-10-07 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018059357A true JP2018059357A (ja) 2018-04-12
JP6683584B2 JP6683584B2 (ja) 2020-04-22

Family

ID=61909712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016198719A Active JP6683584B2 (ja) 2016-10-07 2016-10-07 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6683584B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190035A (ja) * 2018-04-19 2019-10-31 鹿島建設株式会社 プレキャストコンクリート部材と接合部コンクリートとの接合方法及びその方法で使用される引張力伝達部材
CN110863421A (zh) * 2019-12-05 2020-03-06 四川石油天然气建设工程有限责任公司 大型油气管道跨越锚碇预应力体系集成防护系统及工艺
CN113512934A (zh) * 2021-07-08 2021-10-19 中铁第五勘察设计院集团有限公司 预制拼接桥梁的临时连接结构及预制梁段

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61221458A (ja) * 1985-03-27 1986-10-01 三井建設株式会社 プレストレス導入装置
JPS62137364A (ja) * 1985-12-12 1987-06-20 三菱重工業株式会社 コンクリ−トのプレストレス導入装置
JP2001123526A (ja) * 1999-10-28 2001-05-08 Ps Corp プレキャストコンクリート梁と柱の目地の施工方法及び梁柱架構の構築方法
JP2003013603A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Kyokuto Kogen Concrete Shinko Kk コンクリート構造物におけるプレストレス導入装置
JP2003266422A (ja) * 2002-03-18 2003-09-24 Kurimoto Ltd プレストレストコンクリート版の製造装置
JP2007239301A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 間詰めコンクリートを介在させたプレキャストコンクリート部材間一体化方法
JP2009041271A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 橋梁の施工方法
JP2012144946A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 East Japan Railway Co プレストレス導入構造およびプレストレス導入方法
JP2014224388A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 鹿島建設株式会社 袋体およびプレキャスト部材の接合方法
JP2016194223A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 鹿島建設株式会社 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61221458A (ja) * 1985-03-27 1986-10-01 三井建設株式会社 プレストレス導入装置
JPS62137364A (ja) * 1985-12-12 1987-06-20 三菱重工業株式会社 コンクリ−トのプレストレス導入装置
JP2001123526A (ja) * 1999-10-28 2001-05-08 Ps Corp プレキャストコンクリート梁と柱の目地の施工方法及び梁柱架構の構築方法
JP2003013603A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Kyokuto Kogen Concrete Shinko Kk コンクリート構造物におけるプレストレス導入装置
JP2003266422A (ja) * 2002-03-18 2003-09-24 Kurimoto Ltd プレストレストコンクリート版の製造装置
JP2007239301A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 間詰めコンクリートを介在させたプレキャストコンクリート部材間一体化方法
JP2009041271A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ps Mitsubishi Construction Co Ltd 橋梁の施工方法
JP2012144946A (ja) * 2011-01-14 2012-08-02 East Japan Railway Co プレストレス導入構造およびプレストレス導入方法
JP2014224388A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 鹿島建設株式会社 袋体およびプレキャスト部材の接合方法
JP2016194223A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 鹿島建設株式会社 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190035A (ja) * 2018-04-19 2019-10-31 鹿島建設株式会社 プレキャストコンクリート部材と接合部コンクリートとの接合方法及びその方法で使用される引張力伝達部材
JP6999484B2 (ja) 2018-04-19 2022-02-04 鹿島建設株式会社 プレキャストコンクリート部材と接合部コンクリートとの接合方法及びその方法で使用される引張力伝達部材
CN110863421A (zh) * 2019-12-05 2020-03-06 四川石油天然气建设工程有限责任公司 大型油气管道跨越锚碇预应力体系集成防护系统及工艺
CN113512934A (zh) * 2021-07-08 2021-10-19 中铁第五勘察设计院集团有限公司 预制拼接桥梁的临时连接结构及预制梁段
CN113512934B (zh) * 2021-07-08 2022-10-21 中铁第五勘察设计院集团有限公司 预制拼接桥梁的临时连接结构及预制梁段

Also Published As

Publication number Publication date
JP6683584B2 (ja) 2020-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101780370B1 (ko) 소켓슈와 앵커부재로 이루어진 전단연결재를 이용한 합성구조체
JP2018059357A (ja) 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法
JP4467881B2 (ja) 杭頭接合部の構造及び杭頭嵌装筒体
JP2016194223A (ja) 現場打ちコンクリートへのプレストレスの導入方法
JP2015004229A (ja) 鉄骨ピンを用いた柱・梁のpc耐震接合構造とpc耐震接合方法
KR101451167B1 (ko) 중공 프리캐스트 철근콘크리트 결합체 및 그의 접합 방법
US10563402B1 (en) Method of connecting a circular concrete-filled steel tubular column to a reinforced concrete footing
JP2009293349A (ja) 杭と基礎との接合構造及びその構築方法、並びに杭と基礎との接合方法
JP6543077B2 (ja) 構造物の施工方法
JP6866257B2 (ja) 接合構造及び接合方法
KR20190077888A (ko) 흙막이 벽체용 합성 phc 파일
JP7386095B2 (ja) 地下構造体施工方法
JP6256383B2 (ja) 柱と杭の接合方法および接合構造
JP6006004B2 (ja) 杭頭部空間形成補助具、それを備えた中空既製杭、該中空既製杭を用いた杭頭処理方法と杭頭部空間の形成方法
JP2017095915A (ja) 柱梁仕口部−柱の接合構造、ラーメン高架橋、柱梁仕口部−柱の接合構造の構築方法及びプレキャストコンクリート部材
KR101336034B1 (ko) 하프 pc 슬래브의 제조방법
JP2016118013A (ja) コンクリート構造物
JP2009046942A (ja) 擁壁用基礎ブロック
JP6088883B2 (ja) シールド掘削用繊維補強杭材の接続方法及び接続構造
JP2017170906A (ja) 鉄筋コンクリート部材の製造方法
JP2011089320A (ja) プレキャスト構真柱の構築方法
JP6435115B2 (ja) プレストレスト部材の製造方法
JP6895740B2 (ja) 水平力拘束構造
JP4449595B2 (ja) 柱梁接合構造、柱梁接合構造の構築方法、地下構造物の建設方法、および建物
KR20190137456A (ko) 고강도 phc 파일을 이용한 흙막이 벽체

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6683584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250