JP2014224388A - 袋体およびプレキャスト部材の接合方法 - Google Patents

袋体およびプレキャスト部材の接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充填作業が容易にでき簡易に目地部を形成できる袋体等を提供する。
【解決手段】袋体1は、PC部材4、6をPC鋼材23を用いてプレストレス力により圧着して接合する際の目地部として、充填材21を充填して用いられる。袋体1では、本体2の対向する面8、面10の間に筒状体15が設けられ、その内側に面8、10を貫通する孔3が形成される。PC部材4、6の接合時には、孔3にPC鋼材23を貫通させる。筒状体15の外周面にはコイル状針金5が設けられる。コイル状針金5は、面8、10を貫通する方向に沿った弾性を有する筒状の補強部材であり、孔3の形状を保ち、面8、10の間隔を保持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プレキャスト部材の接合箇所において、充填材を充填して目地部として用いる袋体およびこれを用いたプレキャスト部材の接合方法に関する。
従来、プレキャスト部材(以下、PC部材という)による柱と柱との接合箇所、柱と大梁との接合箇所、大梁と小梁との接合箇所などにグラウト材等を充填して目地部を形成する方法として、ベニヤ板等の型枠材をセパレータ金物やPC部材に打ち込まれたネジを用いて固定しグラウト材等を充填する方法、エアーチューブを型枠材として取り付けグラウト材等を充填する方法、硬練りモルタル材を詰め込んでその内側にグラウト材等を充填する方法などがあった。
しかしながら、これらの方法は型枠等の取付けに多くの時間と人手がかかるうえ、その取付け作業を完了しないと次の工程に進めないため、全体工期が長くなる問題がある。またベニヤ板等の型枠材を用いる場合はその隙間からグラウト材等が漏れる場合があるため、シール処置を行ったり、発泡ウレタン材で隙間を塞いだりする必要がある。エアーチューブを用いる場合は、エアーを充填する際に空気圧をかけるため、PC部材を押し出して建方精度が悪くなる恐れもある。硬練りモルタル材を用いる場合も、硬練りモルタル材とグラウト材等との境界が不明確となり構造上の欠陥になりやすく、グラウト材等の充填確認ができないことにより品質管理に問題が生じるケースもある。
これらに対し、目地部の施工性を高める方法として、袋体に充填材を充填し目地部とする例がある。例えば特許文献1には、PC鋼材に導入したプレストレス力によりPC部材の圧着接合を行う場合において、PC鋼材を通すための孔を有する袋体をPC部材の接合箇所に設置し、袋体にモルタル等の目地材料を充填して目地部とすることが記載されている。
特公平6−4964号公報
しかしながら、特許文献1のように袋体に充填材を充填して目地部とする場合、充填時に袋体の形状が崩れてPC鋼材を通すための孔がつぶれて塞がってしまう恐れがあり、また袋体が畳まれた状態から充填作業を開始しなければならないことも、充填作業を難しくする要因となっていた。
本発明は前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、充填作業が容易にでき簡易に目地部を形成できる袋体等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、プレキャスト部材の接合箇所において、充填材を充填して目地部として用いる袋体であって、袋状の本体に、プレキャスト部材の接合に用いる接合材が前記本体の対向する面を貫通する貫通部を有し、前記対向する面の間に、前記貫通部を保形し前記対向する面の間隔を保持するための補強部材が設けられたことを特徴とする袋体である。
第1の発明の袋体では、補強部材が対向する面の間に設けられ、プレキャスト部材の接合材が貫通する貫通部を保形するので、充填材の充填時に貫通部がつぶれたりする恐れがない。また補強部材は対向する面の間隔を保持するので、充填当初から袋体の形状を拡げた状態とでき、充填材の充填作業が容易になる。
第1の発明の袋体をプレキャスト部材の接合箇所に設置して充填材を充填することで、型枠材等を使用するよりも簡易に目地部が形成でき工期の短縮とコストの低減につながり、充填材の漏れも生じない。プレキャスト部材の接合箇所の寸法に合わせて袋体を製作することにより、接合箇所における断面欠損も防ぐことができる。また袋体に充填材を充填して目地部とした後は、充填材が袋体により一体化されるので充填材が細かく剥離することもない。また、袋体を貫通する接合材により袋体の位置固定も確実にできるので、袋体の移動や落下も防ぐことができる。
前記貫通部として、前記対向する面を貫通する孔を設けることが望ましい。
これにより、貫通部の位置を容易に視認できて袋体の配置が簡易に行えるとともに、接合材の配置も容易にできる。
また、前記補強部材が、前記対向する面を貫通する方向に沿った弾性を有することが望ましい。
これにより、袋体の配置時に補強部材の弾性で袋体をプレキャスト部材に付勢でき、袋体の配置が安定する。
前記補強部材は筒状とでき、例えばコイル状針金や蛇腹状パイプを用いることができる。
この場合では補強部材と接合材の干渉等の心配が無く接合材が容易に配置できるとともに、コイル状針金を用いれば軽量かつ高強度の補強部材が得られる利点があり、蛇腹状パイプを用いれば内側への充填材の侵入を防ぐことができる利点がある。
また、前記補強部材は柱状とでき、例えばスポンジを用いることができる。
この場合では貫通部を補強部材で埋めるような配置が可能になるので、効果的に貫通部を補強できる。例えばスポンジを用いることにより、軽量の補強部材で高い貫通部の補強効果が得られる。
また、前記本体は、充填材が染み出ることが可能なものとすることが望ましい。
これにより、PC部材と袋体の摩擦抵抗を確保し、PC部材と目地部を密着させて高品質の目地部を形成することができる。
第2の発明は、袋状の本体に、プレキャスト部材の接合に用いる接合材が前記本体の対向する面を貫通する貫通部を有し、前記対向する面の間に、前記貫通部を保形し前記対向する面の間隔を保持するための補強部材が設けられた袋体を、プレキャスト部材の接合箇所に配置する工程と、前記袋体への充填材の充填と、前記袋体の貫通部を貫通する接合材を用いた前記プレキャスト部材の接合を行う工程と、を具備することを特徴とするプレキャスト部材の接合方法である。
前記接合材は、例えばプレキャスト部材を圧着接合する際にプレストレス力を導入するために用いる緊張材である。
本発明によれば、充填作業が容易にでき簡易に目地部を形成できる袋体等を提供できる。
袋体1を目地部として用いたPC部材4、6の接合箇所を示す図 袋体1を示す図 PC部材4、6の接合方法を示す図 PC部材4、6の接合方法を示す図 袋体1aを示す図 袋体1bを示す図 袋体1cを示す図 袋体1dを示す図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.袋体1)
まず、本発明の第1の実施形態に係る袋体について説明する。図1は、本実施形態の袋体1を目地部として用いたPC部材4、6の接合箇所を示す図である。図1に示すように、袋体1は、柱であるPC部材4と梁であるPC部材6の間に配置され、これらPC部材4、6をプレストレス力により圧着して接合する際の目地部として、充填材を充填して用いられる。
図2は袋体1を示す図である。図2(a)は袋体1の斜視図であり、図2(b)は袋体1の高さ方向の断面図である。図2(c)は筒状体15とコイル状針金5を示す斜視図である。なお、図2(b)は孔3を通る位置で袋体1を切断した断面を示すが、コイル状針金5は切断せずに図示している。
図2に示すように、袋体1は、本体2、コイル状針金5、筒状体15等からなる。
本体2は、上面13に開口を有する袋状に形成される。開口縁には針金等を用いた補強部31が設けられ、開口の形状が保たれる。
本体2では、対向する面8、10の間に筒状体15が設けられ、その内側に本体2の面8、10を貫通する孔3が形成される。孔3は、プレストレス力導入のための緊張材であるPC鋼材(接合材)を貫通させる貫通部である。
面8、10の間では、筒状体15の外周面にコイル状針金5が設けられる。コイル状針金5は、面8、10を貫通する方向を軸方向として配置され、当該方向に沿った弾性を有する筒状の補強部材である。コイル状針金5は、孔3の形状を保ち、面8、10の間隔を保持する。
袋体1は、本体2の内部にグラウト材等の充填材を充填して目地部とするが、PC部材4、6(図1参照)との摩擦抵抗を確保し、PC部材4、6と目地部を密着させて高品質の目地部を形成するために、本体2は、充填材のセメント成分が若干表面から染み出るような材質とする。本体2は例えば布や和紙等で形成でき、その一例として特許第4904244号公報に記載の織布を用いることができる。
(2.袋体1を用いたPC部材4、6の接合方法)
次に、袋体1を目地部として用いPC部材4、6を接合する接合方法について図3を参照して説明する。本実施形態では、PC部材4、6がプレストレス力により圧着されて接合されるものとし、PC部材4、6にはプレストレス力の導入に用いるPC鋼材を通すためのシース管17、19がそれぞれ埋設されている。
本実施形態では、まず図3(a)に示すように、PC部材4、6を設置し、その隙間に袋体1を挿入して配置する。袋体1は、孔3の位置とPC部材4、6のシース管17、19の位置を合わせて配置される。なお、一方のPC部材のシース管の位置に袋体1の孔3の位置を合わせて配置した後、この孔3の位置にシース管の位置を合わせて他方のPC部材を設置するような手順でもよい。
袋体1は例えば別途設けた鉄筋等(不図示)に吊り下げて配置することができるが、予め一方のPC部材に接着しておいてもよい。PC部材4、6の隙間の幅は、コイル状針金5の軸方向の長さより若干短くしておけば、袋体1の配置時にコイル状針金5が若干縮んでその弾性力により袋体1がPC部材4、6に付勢され、袋体1の配置が安定する。
次いで、図3(b)に示すように、袋体1の上面13の開口から、グラウト材等の充填材21を流し込む。充填材21を袋体1の上面13から流し込むことにより、PC部材4、6に過度な圧力がかからず、建方精度に影響を及ぼすことがない。充填状況の確認も容易である。前記した通り、孔3の形状はコイル状針金5により保たれるから、充填材21の充填時に孔3がつぶれることがなく、またコイル状針金5により袋体1は充填当初から拡がった状態となっているので容易に充填ができる。
充填材21が硬化し所定強度が発現した後、図3(c)に示すように、PC部材4のシース管17、袋体1の孔3、PC部材6のシース管19を貫通するようにPC鋼材23を配置する。そして、PC鋼材23を緊張してプレストレス力を導入し、その両端部をPC部材4、6の接合側と逆側の端部に固定する。こうして、充填材21を充填した袋体1を目地部として、PC部材4、6がプレストレス力により圧着接合される。
このように、第1の実施形態の袋体1では、コイル状針金5が本体2の対向する面8、10の間で筒状体15の外周面に設けられ、PC鋼材23が貫通する孔3を保形するので、充填材21の充填時に孔3がつぶれる恐れがない。またコイル状針金5は対向する面8、10の間隔も保持するので、充填当初から袋体1の形状を拡げた状態とでき、充填材21の充填作業が容易になる。
こうして袋体1をPC部材4、6の接合箇所に設置して充填材21を充填することで、型枠材等を使用するよりも簡易に目地部が形成でき工期の短縮とコストの低減につながり、充填材21の漏れも生じない。PC部材4、6の接合箇所の寸法に合わせて袋体1を製作することにより、接合箇所における断面欠損も防ぐことができる。また袋体1に充填材21を充填して目地部とした後は、充填材21が袋体1により一体化されるので充填材21が細かく剥離することもない。また、袋体1を貫通するPC鋼材23により袋体1の位置固定も確実にできるので、袋体1の移動や落下も防ぐことができる。
また、本体2は、充填材21が染み出ることが可能なものとするので、PC部材4、6との摩擦抵抗を確保し、PC部材4、6と目地部を密着させて高品質の目地部を形成することができる
また袋体1では、本体2の面8、10を孔3が貫通するので、孔3の位置を容易に視認できて袋体1の配置が簡易に行える。孔3の補強には筒状のコイル状針金5を用いるので、孔3を貫通するPC鋼材23と干渉せず、PC鋼材23を容易に配置できる。また、コイル状針金5は軽量かつ高強度であるので好ましい。
なお、本実施形態ではコイル状針金5を筒状体15の外周面に設けたが、内周面に配置することもできる。また、本実施形態では充填材21を袋体1に充填してからPC鋼材23を袋体1に通したが、PC鋼材23を通してから袋体1に充填材21を充填してもよい。さらに、孔3の形状なども特に限定されることはない。
また、本実施形態では柱と梁のPC部材の接合箇所について説明したが、これに限らず、袋体1は、その他の接合箇所、例えば上下の柱同士の接合箇所や、大梁、小梁等、梁同士の接合箇所などにも同様に用いることが可能である。
その他、本実施形態ではPC部材をプレストレス力により圧着接合する例を説明したが、PC部材の接合方法はこれに限らない。例えば各部材に設けた接合材同士を接続して部材の接合を行う場合にも、これら部材間の目地部として袋体1を用いることが可能である。
これを示すのが図4であり、この場合では、まず図4(a)に示すように、PC部材4aに設けられた接合材である継手39を孔3に挿入して袋体1を配置する。次に、図4(b)に示すように、PC部材4aの継手39に、PC部材6aに設けられた継手41を接続しつつPC部材6aを設置する。その後、図4(c)に示すように、袋体1に充填材21を流し込むと、硬化後に目地部が形成される。
続いて、本発明の袋体の別の実施形態を第2〜第5の実施形態として説明する。なお、以下の説明では第1の実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態の袋体を図5に示す。図5に示す袋体1aは、本体2の上面13が閉じられ2つの排出口11が設けられるとともに、注入口7が本体2の側面9の下部に設けられる点で第1の実施形態の袋体1と異なる。
注入口7はグラウト材等の充填材の注入に用いられる。排出口11は充填材の充填の確認に用いられる。すなわち、注入口7から充填材を注入し排出口11から排出されれば、充填材が袋体1の全体に注入されたことが確認できる。この袋体1aも、前記の袋体1と同様に目地部として用いることが可能であり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、注入口7や排出口11は取り外し可能に設けておき、充填材の硬化後など適宜取外すようにしておくことが望ましい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態の袋体を図6に示す。図6は袋体1bの垂直方向の断面図であり、孔3を通る位置で袋体1bを切断した断面を示すが、蛇腹状パイプ25は切断せずに図示している。
図6に示す袋体1bは、第1の実施形態の袋体1と略同様の構成であるが、補強部材として、コイル状針金5の代わりに蛇腹状パイプ25が用いられる点で異なる。
蛇腹状パイプ25は、樹脂等により蛇腹状に形成された筒状の部材である。蛇腹状パイプ25は、本体2の面8、10の間で、筒状体15の外周面に沿って設けられる。蛇腹状パイプ25は面8、10を貫通する方向を軸方向として配置され、当該方向に沿った弾性を有する。
この袋体1bも、前記の袋体1と同様に目地部として用いることが可能であり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また蛇腹状パイプ25は内側に充填材が侵入しないような構造であるので、万が一筒状体15が破れていたりしても、孔3への充填材21の侵入が防止できる利点がある。あるいは、筒状体15を省略して蛇腹状パイプ25の内側を孔3としPC鋼材等の接合材を貫通させることも可能である。
[第4の実施形態]
第4の実施形態の袋体を図7に示す。図7は袋体1cの垂直方向の断面図であり、孔3を通る位置で袋体1cを切断した断面を示す。
図7に示す袋体1cは、補強部材としてスポンジ27を用い孔3の補強が行われる点で第1の実施形態の袋体1と異なる。
スポンジ27は、樹脂等により形成された柱状の部材である。スポンジ27は、本体2の面8、10との間で、筒状体15の内側の孔3に取付け固定される。スポンジ27は面8、10の貫通方向の弾性を有する。この袋体1cも、前記の袋体1と同様に目地部として用いることが可能である。PC鋼材を通す際(図3(c)等参照)には、PC鋼材でスポンジ27を突き破ればよい。
この袋体1cにおいても、スポンジ27によって孔3の保形と面8、10の間隔の保持が可能であり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、孔3の全体がスポンジ27で埋められ、軽量の部材で効果的に孔3を補強できる利点がある。
[第5の実施形態]
第5の実施形態の袋体を図8に示す。図8(a)は袋体1dの斜視図であり、図8(b)は袋体1dの垂直方向の断面図である。図8(b)は、袋体1dをマーキング37の位置で切断した断面を示すが、コイル状針金5は切断せずに図示している。
袋体1dは、本体2d、コイル状針金5、筒状体15等からなるが、筒状体15の内部の空洞は面8、10において閉じられており面8、10を貫通する孔3が設けられず、その代わりに筒状体15(およびコイル状針金5)の位置を示すマーキング37が面8、10に付される点で第1の実施形態の袋体1と異なる。
この袋体1dも、前記の袋体1と同様に目地部として用いることが可能である。袋体1dを配置する際(図3(a)等参照)は、マーキング37の位置をPC部材のシース管の位置に合わせて配置し、PC鋼材を通す際(図3(c)等参照)には、マーキング37の位置においてPC鋼材で袋体1dを突き破って、両PC部材のシース管、および袋体1dの筒状体15の内側にPC鋼材を貫通させればよい。
この第5の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、コイル状針金5の代わりに第3の実施形態と同様の蛇腹状パイプを用いてもよいし、第4の実施形態と同様に筒状体15の内側にスポンジを取付けてもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、1c、1d………袋体
2、2d………本体
3………孔
4、6、4a、6a………PC部材
5………コイル状針金
8、10………面
15………筒状体
17、19………シース管
21………充填材
23………PC鋼材
25………蛇腹状パイプ
27………スポンジ
39、41………継手

Claims (11)

  1. プレキャスト部材の接合箇所において、充填材を充填して目地部として用いる袋体であって、
    袋状の本体に、プレキャスト部材の接合に用いる接合材が前記本体の対向する面を貫通する貫通部を有し、
    前記対向する面の間に、前記貫通部を保形し前記対向する面の間隔を保持するための補強部材が設けられたことを特徴とする袋体。
  2. 前記貫通部として、前記対向する面を貫通する孔が設けられることを特徴とする請求項1記載の袋体。
  3. 前記補強部材が、前記対向する面を貫通する方向に沿った弾性を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の袋体。
  4. 前記補強部材が筒状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の袋体。
  5. 前記補強部材がコイル状針金であることを特徴とする請求項4記載の袋体。
  6. 前記補強部材が蛇腹状パイプであることを特徴とする請求項4記載の袋体。
  7. 前記補強部材が柱状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の袋体。
  8. 前記補強部材がスポンジであることを特徴とする請求項7記載の袋体。
  9. 前記本体は、充填材が染み出ることが可能なものとすることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の袋体。
  10. 袋状の本体に、プレキャスト部材の接合に用いる接合材が前記本体の対向する面を貫通する貫通部を有し、前記対向する面の間に、前記貫通部を保形し前記対向する面の間隔を保持するための補強部材が設けられた袋体を、プレキャスト部材の接合箇所に配置する工程と、
    前記袋体への充填材の充填と、前記袋体の貫通部を貫通する接合材を用いた前記プレキャスト部材の接合を行う工程と、
    を具備することを特徴とするプレキャスト部材の接合方法。
  11. 前記接合材が、プレキャスト部材を圧着接合する際にプレストレス力を導入するために用いる緊張材であることを特徴とする請求項9に記載のプレキャスト部材の接合方法。
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