JP2018059234A - 自転車乗車用雨除けポンチョ - Google Patents
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Abstract
Description
下記特許文献1に記載の自転車用雨除けポンチョは、自転車のハンドル部及び前籠を被覆でき、走行中風圧でポンチョの前面部が捲くれ上がることを防止することを課題とするものである。
この雨除けポンチョは、略中央に使用者の頭部を挿通するための開口部が設けられ、この開口部を覆うように使用者の頭部を被覆できるフードが設けられたものである。
当該雨除けポンチョは、使用者の身体の外周を被覆できる本体部の略中央に使用者の頭部を挿通するための開口部が設けられ、この開口部を覆うように使用者の頭部を被覆できるフードが設けられ、本体部の前面覆い部は後面覆い部よりもその面積を広くし且つ前方延長長さを長く形成して、前面覆い部が自転車のハンドル部、前籠及びチャイルドシート等を被覆できる。前面覆い部の下端縁部分とその左右両側の側面覆い部の下端縁部分に重り部材を設ける。前面覆い部の中央には透明部を設けたものからなる。
他方、本願発明においては、スポーツサイクル用のものとして、即ち、そのハンドル形式が横一文字のフラットバータイプや、ダウンハンドルタイプのスポーツサイクル用のものとして開発したものに関する。
この課題は当然従来の一般自転車と異なる構成を採用せねばならないものとなる。
例えば、スポーツサイクルに乗車する使用者は、通常スポーツサイクル用のヘルメットを着用している関係上、当該ヘルメットに対応できるフードとせねばならないし、且つまた、小型のリュック等の所謂Dバッグと呼ばれる背荷物を背負って乗車することになるため、これに対応できる構成をも採用することが要求される。
本発明は、これらの課題を解決すべく創案されたものである。
さらには、この係止具の長さを変更することができるようにすることも容易に可能となり、その先端部に輪状部を形成して使用者の手指に簡単に掛止させることもでき、前記輪状部のサイズも容易に変更させることもできる。
これにより、使用者が例えばDバッグ(小型の背負い袋)等の背荷物を背負った際にも、後面覆い部を適切に使用者の腰部にしっかりと装着することができ、且つ、そのベルト部材の取り付け位置も上下に変更することができ、背荷物の下方部でしっかりと後面覆い部を使用者の身体に装着することができ、後面覆い部が使用者の背面でバタつく恐れが少なくなる。
というのも、スポーツサイクルの場合には、速度が一般自転車よりも相当に早いために、後面覆い部は風を孕み、大きくバタつくため大変に危険となるからである。
この後面覆い部が大きくバタつくことを防止するために上記ベルト部材が設けられたものである。
これにより、フードの前面開口部の周縁部が例えばヘルメットの先端のバイザー(鍔部)を包み込むように装着することができ、フードの前面開口部の周縁部がヘルメットの周縁部から捲り上がってしまうことを防止できる。
本発明にあっては、そのフードのサイズもヘルメットを被った状態で被覆できる大きさに設定しているため、ヘルメットを被ったままでポンチョを着用することができ、その場合には、ヘルメットの上からフードを被るために、耳の部分に隙間が生じ、外部の音声を聞き取ることに何の問題も生じない。
これにより、上記スライドファスナー等の開閉部材を開放することにより、ポンチョの略中央部の開口部は広く開放されることとなり、使用者がヘルメットを被ったままの状態で前記開口部の下から頭部を上方に挿通させることができることとなるのである。
その後、上記開閉部材を閉鎖し、左右の襟部を相互に接合して使用者の首部を閉鎖し、雨が内部に侵入することが防止される。
現在市販されているスポーツサイクル用のヘルメットには、安全性を確保するために、その後面にLED等の発光部が設けられたものや反射部が設けられたものが存在している。
このような発光部や反射部付きヘルメットにも本発明に係る雨除けポンチョが対応できるように、フードの後面に透明窓部を設けたものである。
即ち、前記後面覆い部の下端部から内側に折り畳まれた後面延長部を設け、使用者が荷物を背中に背負った際に、前記後面延長部を外部に引き出して使用することにより、使用者の腰部からその下方部分を被覆できるようにしたものである。
図1は、本発明の自転車乗車用雨除けポンチョに係る一実施形態の使用状態を示す説明図であって、自転車の図示は省略している。
本発明に係る雨除けポンチョ10は、ナイロン又はポリエステル等の合成繊維製生地の複数枚を縫製して製作される。
この全体形状は、従来のものと略同様のものである。
まず、前面覆い部11は、図示はしていない自転車(スポーツサイクル)のハンドル部及びその前方部分を被覆することができる。
その後面覆い部12においては、その裾部が自転車の後輪に達しない長さとしている。後輪によって後面覆い部12の裾部が汚れないようにするためである。
この係止具15の詳細は、後の図4において説明するが、前面覆い部11の裏面で被覆される自転車の左右のハンドルグリップの上方部位やや内側に設けられた取付部15tとこの取付部15tにその基端が取り付けられた連結ベルト部15bとから成る。
これにより、スポーツサイクルのハンドル部分に装備されているライト(前照灯)、変速機、速度計等の各種の装備品を外部から視認することができる。
このベルト部材20は、後の図5によって詳説するが、このベルト部材20の両端部にはバックル20bが設けられていて、ワンタッチで着脱することができ、そのベルト部20は、上記後面覆い部12の裏面の略中央部に設けられた帯状部材を上下に移動できる上下移動部材に取り付けられている。
また、そのヘルメットを被覆した時の、当該ヘルメットの後面部に対応する位置には透明窓部25を形成している。
夜間、当該スポーツサイクルの存在を後方の車両等から容易に確認することができるようにしたものである。
この頭囲縮小手段は、上記透明窓部25の下にベルト部を設け、上記透明窓部25の上には輪状部材を設けて、前記ベルト部の先端を前記輪状部に挿通した後、折り返してベルト部の基端部側に係着させることにより上記フード14の前後方向の周囲長さを縮小して頭囲を縮小することによりヘルメット無しの場合に対応することができるようにしたものである。
上記ベルト部と輪状部材とは、上下逆に設けることも自由であり、その他の構成部材によりこの頭囲縮小手段を形成することができる。
この挿通部30と紐状部材の構成は、後の図6及び図7により詳説する。
この構成的特徴により、本発明に係る雨除けポンチョ10のフード14の開口縁部は、ヘルメットの前端部のバイザーの縁部の下方に潜り込むように装着され、フード14の前端部が上方に捲れ上ってしまうことが防止される。
図2は、上記実施形態に係る雨除けポンチョの正面図である。この正面図では、前面覆い部11と後面覆い部12とが平面的に重ね合わされた状態を示している。
この雨除けポンチョ10は、その下端部を広げてこの下端部から使用者の頭部(ヘルメット着用のまま)を挿入し、上方の略中央の開口部13からフード14の内部に使用者の頭部を挿入することができる。
フード14の前面には開口部31が設けられ、この前面開口部31の開口縁部30には挿通部が形成され、この挿通部30の内部に紐状部材32が挿通される。
つまり、ストッパー部材33を上記ゴム紐32の両端部から端部と反対方向に移動させることにより紐状部材32の長さが実質的に短くなるために、挿通部30が引き絞られて、当該フード14の開口縁部30の内周縁部の周囲長さが短くなり、収縮し、引き絞られて、フード14がしっかりとヘルメットの周縁に固定されるのである。
上記フード14の前方の開口縁部の下方に襟部35が設けられているが、その構成は、後の図6で説明する。
この透明部18は、透明のPVCシートから形成している。
この透明部18からは、後面覆い部12の下端縁部に折り畳まれて設けられた後面延長部12hが透けて見えている。
このベルト部材20も後の図5で説明するが、上下方向に移動させることができる。
このベルト部材20は使用者の腰部に巻回して締着することができるもので、後面覆い部12を使用者の背中に適切に装着又は密着できるようにしたものである。
この後面延長部12hも後の図5で説明するが、後面覆い部12の裏面の下端略中央部に折り畳まれた状態で設けられており、PVCシートから成る。
この後面延長部12hは、使用者が背中に荷物を背負った状態の時に、後面覆い部12の裾部が上方に移動してしまう(ずり上がってしまう)ため、腰部の被覆が不十分となるために設けられたものである。詳細は後に説明する。
前面覆い部11は、後面覆い部12の下端部から少し見えている状態であり、従って、少し前面覆い部11の下端部が後面覆い部12の下端部よりも長い。
フード14の略中央部の上方には透明窓部25が形成されている。
この透明窓部25から、使用者が着用するヘルメットの後面(後頭部)に設けられたLED等からなる発光部又は反射部の発光又は反射光を後方外部から視認することができる。
この頭囲縮小手段は、透明窓部25の下に設けたベルト部26と、透明窓部25の上に設けた輪状部材27を設け、前記ベルト部26の基端部はフード14に固定され、その自由端である先端部を前記輪状部材27に挿通して折り返して、再度ベルト部26の先端を基端部側に係着することにより前記フード14の前後方向周囲長さを縮小させることができる。
夜間、後方から接近する車両運転者へ、自転車の存在を良好に視認させるためである。
この係止具15は、前面覆い部11の下端略中央部に設けられた透明部18の上方両側に設けられている。
これら3つの挿通部の1つを選んで連結ベルト部15bの基端部を連結することができるのである。
そして、この連結ベルト部15bは、伸縮自在のゴム製のものからなり、先端部で手の指に挿通させてハンドルグリップを握ることにより、適度なテンションを持って前面覆い部11と連結され、前面覆い部11の裏面2箇所でハンドルグリップと連結されて、装着されることとなるのである。
このベルト部材20は、使用者の腰部に巻回して使用するものであって、前記後面覆い部12を使用者の背中部に密着させるためのものである。
このベルト部材20の存在により雨除けポンチョの後面覆い部12のバタつきが防止される。
その長さも、図中一方の雄部のバックル20bの取り付け長さを変更することにより変更させることができる。
図では解り難いのであるが、この上下移動部材22は、その表面側シートと裏面側シート(後面覆い部12の側)の2枚のシートの両端部を縫着したものから成り、前記ベルト部材20は、前記裏面側シートに挿通されており、図中左右に摺動させることができる状態に取り付けられている。
この帯状部材21は、上下に長い帯状のものから成り、その上端部と下端部で後面覆い部12に縫着されている。
つまり、上下移動部材22は、上記帯状部材21を上下に往復移動可能に取り付けられているのである。
図7は、その(A)が図6(B)のS―S線断面図であり、その(B)が従来の雨除けポンチョのフードの開口縁部の断面図である。
上記図6からフード14の前面開口部の下端部に形成されている襟部35、35を見てとることができる。
この襟部35、35には襟部接続部36が設けられており、この略中央縦方向に切込が設けられ、この切込部にスライドファスナー36f、36fが設けられている。
この襟部接続部36を開放することにより、使用者はヘルメットを装着したままの状態で本発明に係る雨除けポンチョを自分の頭部から身体に被覆させることができることとなるのである。
上記挿通部32は、フード14とは別の生地から縫製されており、その断面形状は図7から見て取る事が出来る。
この挿通部30内にゴム紐から成る紐状部材32を挿通させて、その両端部に設けたストッパー部材33を引き絞ることにより、挿通部30が収束され、つまり、フード14の前面開口縁部が収束され、フード14が使用者のヘルメット又は頭部に適切に装着されるのである。
これにより、フード14がヘルメットの前面の上方側にずり上る或いは捲れ上る心配が無くなるのである。
ポンチョ自体の素材は、上記実施形態では、ナイロンやポリエステル生地を使用したが、柔軟性を兼ね備えた素材であれば、その他の素材を利用することができる。
縫製箇所に関しては、その裏面から防水テーブを接着することが極めて望ましい。
透明部及び透明窓部は、PVC(塩化ビニル)製シートを利用したが、当該透明部分の大きさや位置も適宜設計することができる。
そして、このPVCシートの部分に面ファスナー等の他の部材を縫着することにより、表面側の前面覆い部や後面覆い部に縫製部分を設ける必要が無くなり、外部からの雨水等の侵入個所を少なくすることができることとなる。
要は、前面覆い部の裏面で、係止具の取り付け位置を上下又は左右にその位置を変更できるものであればよい。
ベルト部材においても、ベルト部材を取り付ける上下移動部材の構成も適宜変更することができ、このベルト部材は、上下移動部材の表面シート側に挿通できる形態であってもよい。
上下に長い帯状部材の長さ及び取り付け位置も自由に変更できる。
この後面延長部を後面覆い部の裏面側に折り畳んだ状態で、その接合面に面ファスナーを設けることも自由である。
11 前面覆い部
12 後面覆い部
12h 後面延長部
13 開口部
14 フード
14k 開口縁部
15 係止具
15t 取付部
15b 連結ベルト部
15k 連結環
18 透明部
20 ベルト部材
20b バックル
21 帯状部材
22 上下移動部材
25 透明窓部
26 ベルト部(頭囲縮小手段)
27 輪状部材(頭囲縮小手段)
28 反射テープ
30 挿通部
31 前面開口部(フードの)
32 紐状部材
33 ストッパー部材
33p 押込みピン
35 襟部
35f 面ファスナー
36 襟部接続部
36f スライドファスナー
36s スライダー
Claims (8)
- 前面覆い部と後面覆い部とを有して使用者の身体を被覆でき、その略中央には使用者の頭部を挿通するための開口部が設けられ、この開口部を覆うように使用者の頭部を被覆できるフードが設けられた雨除けポンチョにおいて、
前記前面覆い部(11)は自転車のハンドル部とその前方部分を被覆することができ、
前記後面覆い部(12)は自転車のサドルの下方位置で、後方車輪に至らない長さに形成し、
前記前面覆い部(11)の裏面には、左右一対の係止具(15)を設け、これらの係止具(15)のそれぞれの基端部は前記前面覆い部(11)に係止され、それぞれの先端部は使用者の手指に掛止させることができ、且つ、前記それぞれの基端部は、その取付位置を複数位置で変更することができることを特徴とする自転車乗車用雨除けポンチョ。 - 前記前面覆い部(11)が自転車のハンドル部を被覆する部分を透明に形成したことを特徴とする請求項1に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
- 前記後面覆い部(12)の裏面に使用者の腰部に巻回して締着することができるベルト部材(20)を設け、このベルト部材(20)は、前記後面覆い部(12)の裏面の上下方向に設けた帯状部材(21)を上下に移動できるように取り付けられ、これにより当該ベルト部材(20)の取付位置を上下に変更することができることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
- 前記フード(14)を使用者がヘルメットを被ったままの状態で被覆することができる大きさとし、
このフードの前面開口部(31)の周縁部に挿通部(30)を設け、当該挿通部(30)内に紐状部材(32)を挿通して前面開口部(31)の周縁部を収束させることができ、前記挿通部(30)をフード(14)とは別生地によって形成して前記フード(14)の前面開口部(31)の周縁部の内側に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。 - 前記フード(14)の前面開口部(31)の下方に設けた左右の襟部(35, 35)に、相互に接合できるような帯状係着部材を設けて左右の襟部(35, 35)係着することができ、且つ左右の襟部(35, 35)を接続する襟部接続部(36)を設け、この襟部接続部(36)の略中央部の縦方向に切れ目を形成し、当該切れ目には相互に係着可能な開閉部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
- 前記フード(14)の後面に透明窓部(25)を設け、当該透明窓部(25)を通して、使用者の着用するヘルメットの後面部に設けられた発光部又は反射部からの発光又は反射光が後方外部から視認できることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
- 前記フード(14)の後面に当該フード(14)の前後方向の周囲長さを縮小することのできる頭囲縮小手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
- 前記後面覆い部(12)の下端部から内側に折り畳まれた後面延長部(12h)を設け、使用者が荷物を背中に背負った際に、前記後面延長部(12h)を外部に引き出して使用することにより、使用者の腰部からその下方部分を被覆できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至7に記載の自転車乗車用雨除けポンチョ。
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