JP2018059224A - セルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法 - Google Patents

セルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができるセルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法を提供する。【解決手段】本発明は、直列に接続される少なくとも2台のリファイナーと、各リファイナーに対してパルプ繊維を含むスラリーを循環させる循環機構とを備え、上記リファイナーは、回転軸に設けられた回転ディスクと、回転刃を有し、上記回転ディスクの少なくとも一方の面に装着される回転刃部材と、固定刃を有し、上記回転刃部材に対向して設けられる固定刃部材とを備えるセルロースナノファイバーの製造装置である。上記少なくとも2台のリファイナーがそれぞれシングルディスクリファイナーであるとよい。上流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数が、下流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数よりも少ないとよい。【選択図】図1

Description

本発明は、セルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法に関する。
近年、物質をナノメートルレベルまで微細化し、物質が持つ従来の性状とは異なる新たな物性を得ることを目的としたナノテクノロジーが注目されている。パルプ繊維等のセルロース系原料から製造されるセルロースナノファイバーは、強度、弾性、熱安定性等に優れているため、ろ過材、ろ過助剤、イオン交換体の基材、クロマトグラフィー分析機器の充填材、樹脂及びゴムの配合用充填剤等としての工業上の用途や、口紅、粉末化粧料、乳化化粧料等の化粧品の配合剤の用途などに用いられている。また、セルロースナノファイバーは、水系分散性に優れているため、食品、化粧品、塗料等の粘度の保持剤、食品原料生地の強化剤、水分保持剤、食品安定化剤、低カロリー添加物、乳化安定化助剤などの多くの用途における利用が期待されている。
セルロースナノファイバーは、パルプ繊維を機械的な処理によって解繊することにより得ることができる。この機械的な処理方法としては、パルプ繊維をリファイナー、グラインダー、多軸混練機、高圧ホモジナイザー等を用いて粗解繊することによって解繊及び微細化して製造される。
WO2001/068023号公報
しかしながら、機械的処理でセルロースナノファイバーを製造する場合、パルプ等を水に分散させた高粘性のスラリー中のパルプ繊維に対して機械的処理を行う。機械的処理のみでセルロースナノファイバーを製造する場合、多数回の機械的処理が必要となり、エネルギー消費量が非常に大きくなる。従って、事業化のためには、さらなる機械的処理回数の低減を可能とし、効率的にセルロースナノファイバーを製造することが求められる。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができるセルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法を提供することである。
発明者らは、パルプ繊維の機械的処理手段として、特定のリファイナーを用いることで、高粘性のパルプスラリーであっても機械的処理回数の低減が図られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、上記課題を解決するためになされた発明は、直列に接続される少なくとも2台のリファイナーと、各リファイナーに対してパルプ繊維を含むスラリーを循環させる循環機構とを備え、上記リファイナーは、回転軸に設けられた回転ディスクと、回転刃を有し、上記回転ディスクの少なくとも一方の面に装着される回転刃部材と、固定刃を有し、上記回転刃部材に対向して設けられる固定刃部材とを備えるセルロースナノファイバーの製造装置である。
当該セルロースナノファイバーの製造装置においては、回転刃と固定刃とを有する少なくとも2台のリファイナーが直列に接続され、各リファイナーが循環機構によりパルプ繊維を含むスラリー(以下、パルプスラリーともいう。)を循環させながらパルプ繊維を解繊する。従って、高粘性のパルプスラリーであっても機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
上記少なくとも2台のリファイナーがそれぞれシングルディスクリファイナーであるとよい。このように、上記少なくとも2台のリファイナーがそれぞれシングルディスクリファイナーであることにより、パルプ繊維に対して効率的に剪断力を付与しながら解繊を行うことができるとともに、各リファイナーの回転刃と固定刃との間隔の制御が容易となる。その結果、高粘性のパルプスラリーであっても解繊中の詰まりを抑制可能な回転刃と固定刃との間隔を容易に設定でき、粗解繊処理中にパルプ繊維のサイズに応じて段階的に固定刃と回転刃との間隔を調整することができる。従って、より効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
上流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数が、下流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数よりも少ないとよい。このように、最初の段階におけるパルプ繊維の粗解繊を下流側のリファイナーの固定刃及び回転刃よりも少ない刃数で行うことで、パルプ繊維の粗解繊を段階的に進めることができる。従って、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。
上流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃幅が、下流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃幅よりも大きいとよい。このように、上流側のリファイナーの固定刃及び回転刃の刃幅を上記範囲とすることで、より効率的に最初の段階のパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。
少なくとも最上流側の上記リファイナーの固定刃と回転刃との交差角度としては、30°以下が好ましい。上記リファイナーの固定刃と回転刃との交差角度を上記範囲とすることで、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、当該セルロースナノファイバーの製造装置を用いるセルロースナノファイバーの製造方法である。当該セルロースナノファイバー製造方法によれば、当該セルロースナノファイバーの製造装置を用いることで効率的に高粘性のパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができ、機械的な微細化処理回数を減らすことができる。従って、当該セルロースナノファイバー製造方法によれば、効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
なお、「セルロースナノファイバー」とは、パルプ繊維を解繊して得られる微細なセルロース繊維をいい、一般的に繊維幅がナノサイズ(1nm以上1000nm以下)のセルロース微細繊維を含むセルロース繊維をいう。
本発明のセルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法によれば、機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
本発明の一実施形態に係るセルロースナノファイバーの製造装置の概略図である。 本発明の一実施形態に係るリファイナーの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る固定刃部材及び回転刃部材の平面図である。 本発明の一実施形態に係る回転ディスクの概略図である。 図3に示した平面図のA−A断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るセルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法について詳説する。
[セルロースナノファイバーの製造装置]
図1のセルロースナノファイバーの製造装置1は、パルプ繊維を水に分散させた状態のスラリーにおけるパルプ繊維の解繊処理を行った後に微細化処理することにより、セルロースナノファイバーの製造する装置である。当該セルロースナノファイバーの製造装置1は、例えば「セルロースナノファイバーの製造方法」として後述する方法において使用することができる。本発明の一実施形態に係るセルロースナノファイバーの製造装置1は、パルプスラリー中のパルプ繊維を粗解繊する上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60からなる2台のリファイナーと、上記上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60それぞれに対してパルプ繊維を含むスラリーを循環させる循環機構とを備える。上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60は、スラリーの移送方向に対して直列に接続されている。上流側リファイナー50の循環機構は、移送管7と、移送管8と、移送管9と、パルプスラリーを移送するためのポンプ30と、開閉手段である二方弁35と、移送管6とからなる。下流側リファイナー60の循環機構は、移送管10と、移送管11と、移送管12と、パルプスラリーを移送するためのポンプ31と、二方弁38と、移送管13とからなる。
また、セルロースナノファイバーの製造装置1は、パルプスラリーが貯留されるタンク20、タンク22及びタンク24と、スラリー中のパルプ繊維を微細化処理する図示しない高圧ホモジナイザーと、上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60による粗解繊処理が終了したパルプスラリーを高圧ホモジナイザー側へ移送するためのポンプ32及び移送管14とを備える。
タンク20には、移送管5から投入されたパルプスラリー及び上流側リファイナー50により粗解繊処理が行われたパルプスラリーが貯留される。タンク20には、投入された原料を混合する攪拌機21が設けられている。上流側リファイナー50の循環機構においては、タンク20に貯留されたパルプスラリーがポンプ30により流出し、移送管7及び移送管8を経由して上流側リファイナー50に移送される。そして、上流側リファイナー50により粗解繊処理が行われたパルプスラリーは、移送管9、二方弁35及び移送管6を経由してタンク20へ再び移送される。このように、上流側リファイナー50おいては循環機構により循環させながらパルプ繊維を解繊するので、パルプ繊維の粗解繊処理が効率的に行われる。
タンク22には、上流側リファイナー50による粗解繊処理が終了したパルプスラリーが、移送管9、二方弁36を経由して移送された後に貯留される。タンク22には、投入された原料を混合する攪拌機23が設けられている。下流側リファイナー60の循環機構においては、タンク22に貯留されたパルプスラリーがポンプ31により流出し、移送管10及び移送管11を経由して下流側リファイナー60に移送され、さらなる粗解繊処理が進められる。そして、下流側リファイナー60によりさらに粗解繊処理が行われたパルプスラリーは、移送管12、二方弁38及び移送管13を経由してタンク22へ再び移送される。このように、下流側リファイナー60においても、循環機構により循環させながらパルプ繊維の粗解繊処理が効率的に行われる。
タンク24には、下流側リファイナー60による粗解繊処理が終了したパルプスラリーが、移送管12、二方弁39を経由して移送された後に貯留される。タンク24には、投入された原料を混合する攪拌機25が設けられている。そして、タンク22に貯留されたパルプスラリーは、ポンプ32により移送管14を経由して図示しない高圧ホモジナイザー側へ移送される。
上記高圧ホモジナイザーは、セルロースナノファイバー製造に用いられ、パルプ繊維を水に分散させた状態のパルプスラリーにおけるパルプ繊維を微細化処理する装置である。高圧ホモジナイザーとは、例えば10MPa以上、好ましくは100MPa以上の圧力でパルプスラリーを吐出できる能力を有するホモジナイザーをいう。高圧ホモジナイザーは、パルプスラリーを高い圧力で衝突させ、パルプ繊維をナノレベルに微細化することによりセルロースナノファイバーを製造する。
次に上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60について説明する。上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60としては、シングルディスクリファイナーが用いられる。シングルディスクリファイナー(SDR)を用いることにより、パルプ繊維に対して効率的に剪断力を付与しながら粗解繊を行うことができる。また、各リファイナーの回転刃と固定刃との間隔の制御が容易となる。シングルディスクリファイナーにおいては、固定刃と回転刃との間隔を粗解繊処理中においても調整可能であり、上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60においてパルプスラリーを循環させながら粗解繊処理している際に、固定刃と回転刃との間隔を徐々に狭くしていき、荒いパルプ繊維を細かく解繊することもできる。さらに、高粘性のパルプスラリーであっても解繊中の詰まりを抑制可能な回転刃と固定刃との間隔を容易に設定できる。従って、より効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
図2は、上流側リファイナー50の概略断面図である。上流側リファイナー50は、パルプスラリーを投入する投入口56と、パルプスラリーを希釈するための水が投入される希釈水投入口53と、パルプスラリーのパルプ繊維が粗解繊される解繊室57と、粗解繊されたパルプスラリーを排出する排出口54とを備える。上流側リファイナー50は、解繊室57内に回転軸55の先端側に設けられた回転ディスク51と、回転ディスク51の一方の面に装着される複数個の回転刃部材45bと、回転刃部材45bに対向して解繊室57の内壁に設けられる複数個の固定刃部材45aとを備える。回転刃部材45bは回転刃46bを有し、固定刃部材45aは固定刃46aを有する。上流側リファイナー50は、投入口56から投入されたパルプスラリーを回転刃部材45bと固定刃部材45aとの間で粗解繊し、粗解繊したパルプを排出口54から排出する。
固定刃部材45aは、図2及び図3に示すように、略扇形状に形成され、一方の面に複数の固定刃46aを有する。本実施形態においては、6個の固定刃部材45aが回転刃部材45bに対向して解繊室57の内壁に環状に設けられる。固定刃部材45aは、刃面から厚さ方向に貫通孔47を介して図示しないナットにより解繊室57の内壁に固定される。固定刃部材45aは、半径方向に向けて平行に放射状に延びる矩形の凸条の固定刃46aと凹条の溝部とが交互に形成されている。なお、固定刃部材45aの形状も、特に限定されず、例えば略円板形状であってもよい。
回転刃部材45bは、図3に示すように固定刃部材45aと同じ構造を有する。また、本実施形態においては、図4に示すように6個の回転刃部材45bが回転ディスク51の一方の面に環状に装着される。回転ディスク51の一方の面には、複数のナット52が装着されており、回転刃部材45bは、刃面から厚さ方向に貫通孔47を介してナット52に螺合するボルト59により回転ディスク51に固定される。回転刃部材45bは、半径方向に向けて平行に放射状に延びる矩形の凸条の回転刃46bと凹条の溝部とが交互に形成されている。なお、回転刃部材45bの形状は、特に限定されず、例えば略円板形状であってもよい。
図3のA−A断面図である図5に示すように、固定刃部材45aは、支持部48の上に各固定刃46aの間の溝49が一定間隔となるように固定刃46aが設けられている。回転刃部材45bにおいても同様に、各回転刃46bの間の溝49が一定間隔となるように回転刃46bが設けられる。上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bの刃高さW1としては、3.0mm以上9.0mm以下が好ましく、刃幅W2としては、0.5mm以上3.0mm以下が好ましい。また、刃と刃の間の溝幅W3としては、1.0mm以上6.0mm以下が好ましい。上流側リファイナー50の刃高さW1、刃幅W2及び溝幅W3を上記範囲とすることで、上流側リファイナー50の粗解繊において、パルプ繊維のカッティングを主とする効果が得られることにより、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。
少なくとも最上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bは、交差するように設けられ、固定刃46aと回転刃46bとの交差角度の上限としては、30°以下が好ましく、15°以下がより好ましい。ここで、上記交差角度とは、固定刃46a及び回転刃46bがなす半径方向の交差角の角度をいう。上流側リファイナー50の固定刃46aと回転刃46bとの交差角度を上記範囲とすることで、上流側リファイナー50の粗解繊において、パルプ繊維のカッティングを主とする効果が得られることにより、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。このような効果は、少なくとも最上流側のリファイナーの固定刃46aと回転刃46bとの交差角度が上記範囲であることにより、得ることができる。
上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bの間隔としては、0.01mm以上0.15mm以下が好ましい。上流側リファイナー50の固定刃46aと回転刃46bとの間隔を上記範囲とすることで、高粘性のパルプスラリーであっても解繊中の詰まりを抑制し、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。
下流側リファイナー60の主要な構成は、図2に示す上流側リファイナー50と同様であるが、下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の刃数としては、上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bの刃数よりも多い、すなわち溝幅W3においては、上流側リファイナー50のほうが大きいことが好ましい。このように、上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bが、最初の段階におけるパルプ繊維の粗解繊を下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃よりも少ない刃数で行うことで、パルプ繊維の粗解繊を段階的に進めることができる。従って、より効率的にパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の溝幅としては、0.5mm以上2.0mm以下が好ましい。
上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bの刃幅W2としては、下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の刃幅よりも大きいことが好ましい。上流側リファイナー50の固定刃46a及び回転刃46bの刃幅W2のほうが大きいことにより、スラリー中のパルプ繊維が刃物面に多く乗り易く、より効率的に最初の段階のパルプスラリー中のパルプ繊維を解繊することができる。下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の刃幅としては、0.5mm以上1.5mm以下が好ましい。
なお、下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の交差角度は特に限定されないが、固定刃と回転刃との交差角度の上限としては、15°以下がより好ましい。
下流側リファイナー60の固定刃及び回転刃の間隔としては、上流側リファイナー50と同様に0.01mm以上0.15mm以下が好ましい。
また、当該セルロースナノファイバーの製造装置1は、高圧ホモジナイザーに加えて、上記リファイナーによる解繊処理を行う前の前処理に用いる化学的処理手段を備えていてもよい。
上記化学的処理手段は、パルプスラリー中のパルプ繊維に対して、酸化処理、加水分解処理又はこれらの組み合わせからなる化学的処理を施すものである。化学的処理手段としては、例えば酸化剤、酸、酵素等の投入手段を有する反応槽を挙げることができる。反応槽としては、上述のように晒タワー等の製紙用タワーを用いることができる。当該セルロースナノファイバーの製造装置1は、化学的処理手段、リファイナー及び高圧ホモジナイザーの他、フィルタやスクリュープレス等の脱水手段や、乾燥手段が備えられていてもよい。
当該セルロースナノファイバーの製造装置1によれば、回転刃と固定刃とを有する上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60からなる2台のリファイナーが直列に接続され、上流側リファイナー50及び下流側リファイナー60のそれぞれにおいて、循環機構によりパルプ繊維を含むスラリーを循環させながらパルプ繊維を解繊する。従って、高粘性のパルプスラリーであっても機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
[セルロースナノファイバーの製造方法]
本発明の一実施形態に係るセルロースナノファイバーの製造方法は、上述の当該セルロースナノファイバーの製造装置を用いてパルプスラリー中のパルプ繊維を微細化処理する。
セルロースナノファイバーの製造方法は、任意の工程である化学的処理工程と粗解繊工程とを含む前処理工程及び微細化工程とを備える。化学的処理工程と粗解繊工程との順番は特に限定されるものではなく、いずれの工程を先に行ってもよい。微細化工程の前に行う前処理工程として、化学的処理工程を行うことにより、パルプ繊維が柔軟になり、解繊処理をより効率的行うことができ、後工程の微細化工程の短縮化、すなわち微細化処理回数の低減化を図ることができる。以下、各工程を詳説する。
<前処理工程>
前処理工程は、パルプスラリー中のパルプ繊維に対して前処理を施す工程であり、パルプ繊維を機械的な処理により微細化する前に、パルプ繊維に対して前処理を施す工程である。以下に、セルロースナノファイバーの原料となるパルプ繊維について説明する。
パルプ繊維としては、例えば
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)等の広葉樹クラフトパルプ(LKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)等の針葉樹クラフトパルプ(NKP)等の化学パルプ;
ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、グランドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、晒サーモメカニカルパルプ(BTMP)等の機械パルプ;
茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙、更紙古紙等から製造される古紙パルプ;
古紙パルプを脱墨処理した脱墨パルプ(DIP)などが挙げられる。これらは、本発明の効果を損なわない限り、単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
(1)化学的処理工程
前処理工程の一つである化学的処理工程は、上記パルプスラリー中のパルプ繊維に対して、酸化処理、加水分解処理又はこれらの組み合わせからなる化学的処理を施す工程である。このような化学的処理を施すことにより、パルプ繊維中の化学結合の一部を分断すると共に、パルプ繊維を膨潤させることができる。
化学的処理工程に供するパルプスラリーにおけるパルプ繊維の固形分濃度の下限としては、3質量%が好ましく、5質量%がより好ましい。一方、この上限としては、例えば30質量%である。上記濃度範囲とすることで、効率的な化学的処理を行うことができる。濃度が上記下限値未満の場合は、一回の処理で処理されるパルプ繊維の量が少なく、効率性が低い。一方、濃度が上記上限を超える場合は、十分な撹拌を行うことができず、反応性等が低下する。
化学的処理工程に供するパルプスラリーの温度としては、例えば40℃以上90℃以下が好ましい。なお、酵素を用いた場合の処理は、40℃以上70℃以下程度が好ましい。
酸化処理に用いられる酸化剤としては、オゾン、次亜塩素酸又はその塩、亜塩素酸又はその塩、過塩素酸又はその塩、過硫酸又はその塩、過有機酸等を挙げることができる。これらの中でも、過硫酸類(過硫酸及びその塩)が好ましい。酸化処理を行う際は、N−オキシル化合物等の酸化触媒を併用することもできる。加水分解処理に用いられる触媒としては、酸や酵素が挙げられる。酸としては、硫酸、過硫酸類、塩酸等が挙げられるが、硫酸及び過硫酸類が好ましい。酸を用いる場合の反応槽中のpHとしては、3以下が好ましく、0.5以上2以下がより好ましい。酵素としては、セルラーゼ系酵素や、ヘミセルラーゼ系酵素等を挙げることができ、セルラーゼ系酵素が好ましい。酸化処理及び加水分解処理は、複数種の処理剤を用いてもよいし、酸化処理と加水分解処理とを組み合わせてもよい。なお、過硫酸等、酸化剤としても機能する酸を用いた場合、酸化反応と加水分解反応とが共に生じる。
化学的処理工程は、公知の反応槽にパルプスラリーを貯め、酸化剤等の処理剤を添加することによって行うことができる。上記反応槽としては、晒タワー等の製紙用タワーを用いることができる。化学的処理工程の処理(反応)時間は、パルプスラリーの濃度や温度、処理剤の添加量等に応じて変更されるが、例えば0.5時間以上12時間以下とすることができる。
化学的処理工程を経たパルプスラリーは、必要に応じ中和処理、洗浄処理等が施され、次工程に供される。なお、酵素を用いた化学的処理の場合は、パルプスラリーへの熱水(温水)の注入などにより、パルプスラリー温度を上げ、酵素を失活させることにより、反応を終了させることもできる。
(2)粗解繊処理工程
前処理工程の一つである粗解繊処理工程は、少なくとも2台のリファイナーによりパルプスラリー中のパルプ繊維をリファイナーにより粗解繊する工程である。粗解繊処理工程において、リファイナーを用いると、処理後の分離や洗浄が不要となる点からも好ましい。間隙を極小さくして負荷をかけながら粗解繊するリファイナーを用いた前処理により、パルプ繊維に対して剪断力が効果的に付与され、パルプ繊維に毛羽立ちが生じ、パルプ繊維が柔軟になり、予備的な解繊が生じる。
粗解繊処理工程に供するパルプスラリーのパルプ繊維の固形分濃度の下限としては、
0.1質量%が好ましく、3.0質量%がより好ましい。一方、この上限としては、8.0質量%が好ましく、6.0質量%がより好ましい。上記範囲のパルプ繊維の固形分濃度とすることで、パルプスラリーが好適な粘度となるため、リファイナーによりパルプ繊維が効率的に粗解繊される。
化学的処理工程と粗解繊処理工程とは、いずれの工程を先に行ってもよいが、化学的処理工程を先に行うことが好ましい。化学的処理工程及び上記粗解繊工程の順に行うことで、化学的前処理により膨潤したパルプ繊維に対して、リファイナーにより剪断力が効率的に付与されるため、予備的な解繊の効率性を高め、消費エネルギー量を低減することができる。
また、化学的処理工程と粗解繊処理工程とを重複して行うこともできる。例えば、酸、酵素、酸化剤等が添加されたパルプスラリーを粗解繊処理工程に供することで、化学的処理と粗解繊処理とを同時に行うことができる。
前処理工程を経て微細化工程に供されるパルプ繊維のファイン率の下限は、60%であり、70%が好ましく、75%がより好ましい。また、このファイン率の上限は、90%であり、85%が好ましい。このファイン率を上記下限以上とすることで、十分な前処理(解繊)が進んだパルプ繊維となり、微細化工程において効率的に更なる微細化を行うことができる。また、ファイン率を上記下限以上とすることで、微細化工程において高圧ホモジナイザーを用いて処理した際、パルプ繊維の流路内での詰まりの発生を低減することもできる。一方、このパルプ繊維のファイン率が上記上限以下とすることで、過剰に前処理、特に粗解繊処理工程を施すことを抑制することができ、製造工程全体としての、省エネルギー化及び高効率化を図ることができ、セルロースナノファイバーの生産性を高めることができる。ここで「ファイン率」とは、繊維長が0.2mm以下、かつ繊維幅が75μm以下であるパルプ繊維の質量基準の割合をいう。このファイン率は、バルメット社製の繊維分析計「FS5」によって測定することができる。繊維分析計「FS5」は、希釈したセルロース繊維が繊維分析計内部の測定セルを通過する際の画像分析により高い精度でセルロース繊維の長さ、幅を測定できる。
なお、前処理工程と微細化工程との間に、パルプ繊維のファイン率を測定するファイン率測定工程を設けてもよい。
このファイン率は、前処理工程、特に粗解繊処理工程における処理量などによって調整することができる。例えば、リファイナーによる処理時間を長くすることや、リファイナーによる処理の際、ディスク(プレート)の間隔(クリアランス)を狭くする、ディスクの刃幅、溝幅、刃の高さ、刃の交差角度、ディスクのパタ−ンの組み合わせなどによって、ファイン率を高めることができる。
前処理工程を経て微細化工程に供されるパルプ繊維の平均繊維長としては特に限定されないが、下限としては、0.15mmが好ましく、0.2mmがより好ましく、0.25mmがさらに好ましい。一方、この上限としては、0.5mmが好ましく、0.4mmがより好ましい。このような繊維長のパルプ繊維を微細化工程に供することで、製造工程全体としての省エネルギー化及び高効率化を図ることができ、セルロースナノファイバーの生産性を高めることができる。
<微細化工程>
微細化工程は、前処理された上記パルプスラリー中のパルプ繊維を高圧ホモジナイザーにより微細化する工程である。本工程を経ることによりセルロースナノファイバーを得ることができる。
微細化工程に供するパルプスラリーのパルプの下限としては、0.1質量%が好ましく、0.2質量%がより好ましい。一方、この上限としては、8.0質量%が好ましく、7.0質量%がより好ましい。上記範囲のパルプ繊維の固形分濃度とすることで、パルプスラリーが好適な粘度となるため、高圧ホモジナイザーを用いた機械的処理によりパルプ繊維が効率的に解繊される。
<その他の工程>
微細化工程を経て得られたセルロースナノファイバーは、必要に応じて、改質処理工程や乾燥工程に供することができる。
このようにして得られたセルロースナノファイバーは、ろ過材、ろ過助剤、イオン交換体の基材、クロマトグラフィー分析機器の充填材、樹脂及びゴムの配合用充填剤、化粧品配合剤、粘度保持剤、食品原料生地の強化剤、水分保持剤、食品安定化剤、低カロリー添加物、乳化安定化助剤などの用途に広く用いることができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態においては、セルロースナノファイバーの製造装置1が2台のリファイナーを備えていたが、3台以上のリファイナーを備えることにより、より連続的にパルプ繊維の微細化処理を行うようにしてもよい。
上記実施形態においては、リファイナーとしてシングルディスクリファイナー(SDR)を用いていたが、その他の公知のリファイナーとしてコニカルディスクリファイナーやダブルディスクリファイナーを用いてもよい。
本発明のセルロースナノファイバーの製造装置及びセルロースナノファイバーの製造方法によれば、機械的処理回数を減らし、省エネルギーで効率的にセルロースナノファイバーを製造することができる。
1 セルロースナノファイバーの製造装置
5、6,7、8、9、10、11、12、13、14 移送管
20、22、24 タンク
21、23、25 攪拌機
30、31、32 ポンプ
35、36、38、39 二方弁
45a 固定刃部材
45b 回転刃部材
46a 固定刃
46b 回転刃
47 貫通孔
48 支持部
49 溝
50 上流側リファイナー
60 下流側リファイナー
51 回転ディスク
52 ナット
53 希釈水投入口
54 排出口
55 回転軸
56 投入口
57 解繊室
59 ボルト

Claims (6)

  1. 直列に接続される少なくとも2台のリファイナーと、
    各リファイナーに対してパルプ繊維を含むスラリーを循環させる循環機構と
    を備え、
    上記リファイナーは、
    回転軸に設けられた回転ディスクと、
    回転刃を有し、上記回転ディスクの少なくとも一方の面に装着される回転刃部材と、
    固定刃を有し、上記回転刃部材に対向して設けられる固定刃部材と
    を備えるセルロースナノファイバーの製造装置。
  2. 上記少なくとも2台のリファイナーがそれぞれシングルディスクリファイナーである請求項1に記載のセルロースナノファイバーの製造装置。
  3. 上流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数が、下流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃数よりも少ない請求項1又は請求項2に記載のセルロースナノファイバーの製造装置。
  4. 上流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃幅が、下流側の上記リファイナーの固定刃及び回転刃の刃幅よりも大きい請求項1、請求項2又は請求項3に記載のセルロースナノファイバーの製造装置。
  5. 少なくとも最上流側の上記リファイナーの固定刃と回転刃との交差角度が、30°以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセルロースナノファイバーの製造装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のセルロースナノファイバーの製造装置を用いるセルロースナノファイバーの製造方法。
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