JP2018057088A - ステッピングモータおよび自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】1種類のステッピングモータで、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現すること。【解決手段】実施形態のステッピングモータは、ストッパと、ストッパと接触する接触部を有するロータと、ロータを回動させる励磁ベクトルを形成する複数のコイルとを備える。ストッパは、ロータが第1回転方向に回転する場合に接触部と接触する第1ストッパ部と第2回転方向に回転する場合に接触部と接触する第2ストッパ部とを有する。そして、初期化の期間内において、第1回転方向に回転した接触部が第1ストッパ部に接触した時又は後にコイルが形成する第1励磁ベクトルおよび第2回転方向に回転した接触部が第2ストッパ部に接触した時又は後にコイルが形成する第2励磁ベクトルは、接触部を第1ストッパ部に接触させる第1ストッパ部励磁ベクトルと接触部を第2ストッパ部に接触させる第2ストッパ部励磁ベクトルとの間に位置する。【選択図】図5

Description

本発明は、ステッピングモータおよび自動車に関する。
従来、メータにおける指針の初期位置を保証するために、モータにストッパを内蔵し、ロータが360度回動できない構造のステッピングモータが知られている。かかるステッピングモータでは、メータの電源起動時に、ロータを所定の方向に回転させてストッパとロータの接触部とを接触させ、指針の初期位置を合わせる初期化が行われる。
特開平8−182301号公報
しかしながら、従来のステッピングモータでは、1種類のステッピングモータで、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現することは困難である。なぜなら、従来のステッピングモータでは、ロータを所定の一方向に回転させて精度よく初期化を行うことはできるが、同じ種類のステッピングモータでロータを所定の方向とは反対の方向に回転させて、所定の方向と同様に精度よく初期化を行うことは困難だからである。すなわち、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを実現するには、それぞれ初期化における所定の方向が異なる2種類のステッピングモータが必要となるからである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、1種類のステッピングモータで、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るステッピングモータは、ストッパと、ロータと、複数のコイルとを備える。前記ロータは、前記ストッパと接触する接触部を有する。前記複数のコイルは、前記ロータを回動させる励磁ベクトルを形成する。また、前記ストッパは、前記ロータが第1回転方向に回転する場合に前記接触部と接触する第1ストッパ部と、前記ロータが前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に回転する場合に前記接触部と接触する第2ストッパ部と、を有する。そして、前記ロータを所定の回転方向に回転させて前記接触部を前記ストッパに接触させる初期化の期間内において、前記第1回転方向に回転した前記接触部が前記第1ストッパ部に接触した時又は後に、前記複数のコイルが形成する第1励磁ベクトル、および、前記第2回転方向に回転した前記接触部が前記第2ストッパ部に接触した時又は後に、前記複数のコイルが形成する第2励磁ベクトルは、当該接触部を当該第1ストッパ部に接触させる第1ストッパ部励磁ベクトルと当該接触部を当該第2ストッパ部に接触させる第2ストッパ部励磁ベクトルとの間に位置する。
本発明の一態様によれば、1種類のステッピングモータで、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現することができる。
図1は、実施形態に係るステッピングモータの斜視図である。 図2は、実施形態に係るステッピングモータの側断面図である。 図3は、実施形態に係るステッピングモータを構成するロータの斜視図である。 図4は、実施形態に係るステッピングモータに接続された制御部を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係るステッピングモータの第1回転方向での初期化における励磁ベクトルとストッパとの位置関係を模式的に示す図である。 図6は、実施形態に係るステッピングモータの第2回転方向での初期化における励磁ベクトルとストッパとの位置関係を模式的に示す図である。 図7は、実施形態の変形例に係るステッピングモータの第1回転方向での初期化における励磁ベクトルとストッパとの位置関係を模式的に示す図である。
以下、実施形態に係るステッピングモータについて図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<ステッピングモータの構成>
最初に、実施形態に係るステッピングモータの構成について説明する。図1および図2は、実施形態に係るステッピングモータ1を示している。図1は、実施形態に係るステッピングモータ1の斜視図であり、図2は、実施形態に係るステッピングモータ1の側断面図である。
ステッピングモータ1は、例えば図示しない指針式メータ(表示装置)における指針の回動を駆動するためのメータ用のステッピングモータであり、図2に示すように、ロータ10と、ステータ20と、エンドプレート30と、フロントプレート40とを備える。
ロータ10は、ステータ20の内部に回動可能に収容されている。ロータ10は、図2に示すように、シャフト11と、ロータマグネット12と、スリーブ13とを備える。
シャフト11は、アルミ合金からなるスリーブ13の軸心に圧入されて固定されている。円筒状のロータマグネット12は、ボンド磁石を射出成形して得られたものであり、スリーブ13の外周に装着されている。シャフト11は、ステッピングモータ1の回転軸を構成している。
また、ロータマグネット12は必要に応じて、その磁気特性を調整する(基本は、磁気特性を向上させるが、磁気的分布を調整する事もある。)為に、射出成型時に必要な直流磁場を掛け、異方性の磁石にすることができる。
ステータ20は、同じ構成を有する環状のA相ステータ21とB相ステータ22とを備える。かかるA相ステータ21とB相ステータ22は軸方向に並べて配置されることで、軸方向に同軸上に積層され、ステータ20は両者で2相構造となっている。A相ステータ21とB相ステータ22とは同じ構成であることから、以下ではA相ステータ21について説明し、B相ステータ22の説明は省略する。
図2に示すように、A相ステータ21は、カップ状ヨーク(第1ヨーク)23と、円板状(第2ヨーク)ヨーク24と、ボビン25と、コイル26とを備える。
カップ状ヨーク23は、カップ状の外形を有し、軟磁性の鋼板で形成され、円板状ヨーク24と軸方向(図2で上下方向)で離間するように組まれている。カップ状ヨーク23は底板23bを有する。そして、かかる底板23bの中央部に形成された開口の周縁には、軸方向に突出する複数の極歯23aが櫛歯状に形成されている。
円板状ヨーク24は、円板状の外形を有し、軟磁性の鋼板で形成され、円板状ヨーク24の外周縁がカップ状ヨーク23の内周面に嵌着されている。また、円板状ヨーク24の中央部に形成された開口の周縁には、軸方向に突出する複数の極歯24aが櫛歯状に形成されている。そして、カップ状ヨーク23の極歯23aと円板状ヨーク24の極歯24aとは、周方向に交互に噛み合わされている。
ボビン25は、絶縁性の樹脂で形成され、ボビン25の周縁の一部に端子台25aが一体成形によって形成されている。かかる端子台25aには複数の端子ピン27a〜27dが設けられ、端子ピン27a〜27dには、コイル26の端末26aが絡げられて接続されている。
コイル26は、ボビン25に巻回され、カップ状ヨーク23と円板状ヨーク24との間であって極歯23a、24aの外周側に配置されている。
上記構成を有するA相ステータ21およびB相ステータ22は、樹脂により積層状態に一体に組み付けられて、モールド成形されている。以下、この樹脂を「モールド樹脂」と呼称する。このモールド樹脂50は、カップ状ヨーク23の極歯23aと円板状ヨーク24の極歯24aとの間に充填されている。
そして、ステッピングモータ1は、B相ステータ22側の一端部(図2では上端部)がエンドプレート30で閉塞され、A相ステータ21側の他端部(図2では下端部)がフロントプレート40で閉塞されている。
円形状のエンドプレート30は、上述のモールド樹脂50の一体成形により形成されている。エンドプレート30の中央部には、貫通孔(ロータ支持部)30aが形成されており、かかる貫通孔30aにシャフト11の一端部が貫通され、かつ回動可能に支持されている。
樹脂からなる円形状のフロントプレート40は、A相ステータ21の円板状ヨーク24に嵌着されるとともに、A相ステータ21のカップ状ヨーク23にカシメ固定されている。フロントプレート40の中央部には貫通孔(ロータ支持部)40aが形成されており、かかる貫通孔40aにシャフト11が貫通され、かつ回動可能に支持されている。
また、フロントプレート40の周縁の一部には、径方向に突出する端子部40bが形成されている。かかる端子部40bはカップ状ヨーク23の外周から外側に突出しており、端子部40bには、軸方向(図2で上下方向)に延びる複数の外部端子ピン41a〜41dが設けられている。
そして、外部端子ピン41a〜41dと端子ピン27a〜27dとのそれぞれの先端同士は、抵抗溶接やレーザ溶接等の手段によって互いに固着され、固着接点42を介して電気的に接続されている。
ここで、実施形態のステッピングモータ1は、ロータマグネット12の一端面(図2では上端面)に、ロータマグネット12とは同心状に環状のストップ部14が形成されている。図3は、実施形態に係るステッピングモータ1を構成するロータ10の斜視図である。そして、図3に示すように、ストップ部14の周縁の一部には、径方向に突出する接触部14aが形成されている。
ストップ部14は、ロータマグネット12の射出成形時に一体成形で形成されている。ロータマグネット12は周方向に多極着磁されており、ロータマグネット12を着磁する際、同時にストップ部14も接触部14aを含めて着磁されている。
また、図2に示すように、エンドプレート30の所定箇所にはスタッド孔30bが形成されており、このスタッド孔30bに外側からストッパ(スタッドピン)60が挿通され、固定されている。ストッパ60は、非磁性金属によって形成されている。
ストッパ60は、エンドプレート30の内面よりも内側に突出している。そして、ロータ10が回動した場合、ストッパ60と、ロータマグネット12のストップ部14に形成されている接触部14aとが当接し、ロータ10の回動が制限されるようになっている。
図4は、実施形態に係るステッピングモータ1に接続された制御部2を示すブロック図である。制御部2は、ステッピングモータ1のA相ステータ21(図2参照)およびB相ステータ22(図2参照)のそれぞれのコイル26に接続されている。
そして、制御部2は、複数のコイル26によってステッピングモータ1の内部に形成される励磁ベクトルを制御し、励磁ベクトルを制御することによりロータ10の回動を制御する。制御部2は、ステッピングモータ1に内蔵されていてもよいし、ステッピングモータ1の外部に設けられていてもよい。
なお、図1〜図4には図示しないが、ステッピングモータ1は、モータ磁極数が18極以上あるとよい。また、ロータ10の有効回転角が270°以上あるとよい。
<ステッピングモータの初期化の概要>
続いて、実施形態に係るステッピングモータ1における初期化の概要について説明する。まずは第1回転方向での初期化について図5を用いて説明し、続いて第2回転方向での初期化について図6を用いて説明する。図5は、実施形態に係るステッピングモータ1の第1回転方向R1での初期化における励磁ベクトルを示す図である。
なお、ここで言う励磁ベクトルとは、各コイル26に流す直流電流の合成でロータ10とステータ20で構成されたエアギャップ中につくられた磁界をいい、この磁界によりロータマグネット12を磁気的に安定な位置に停止させる静的なベクトルをいう。
なお、本実施形態では、ステッピングモータ1の第1回転方向をCCW(反時計回り)回転とし、第2回転方向をCW(時計回り)回転とするが、実施形態はこれに限られない。ステッピングモータ1の第1回転方向をCW回転とし、第2回転方向をCCW回転としてもよい。
図5では、無負荷状態でA相ステータ21(図2参照)のコイル26(図2参照)のみが励磁された状態における力の方向を、A相の+方向の軸(+縦軸)としている。また、無負荷状態でB相ステータ22(図2参照)のコイル26のみが励磁された状態における力の方向を、B相の+方向の軸(+横軸)としている。すなわち、A相による縦軸とB相による横軸とで、2次元座標系が構成されている。
なお、以降の説明において、励磁されたA相ステータ、/A相ステータ、B相ステータ、/B相ステータの状態の力の方向は、無負荷状態における方向だが、これに限定されず、負荷状態における方向であっても構わない。
そして、ストッパ60は、/B相(−横軸)に対応する位置に近接して配置される。ストッパ60は、第1ストッパ部60aと、第2ストッパ部60bとを有する。第1ストッパ部60aは、ロータ10(図2参照)が第1回転方向R1に回転する初期化の際に、接触部14a(図3参照)と接触するストッパ60の一端側に設けられている。また、第2ストッパ部60bは、第2回転方向R2(図6参照)に回転する初期化の際に、接触部14aと接触するストッパ60の他端側に設けられている。
また、第1ストッパ部60aは、/B相とA相との間に配置され、第2ストッパ部60bは、/B相と/A相(−縦軸)との間に配置される。
ここで、ステッピングモータ1がCW回転(すなわち、初期化はCCW回転)のメータに搭載された場合、第1ストッパ部60aは、例えばメータの原点(例えば、メータのゼロ指示位置)に対応する位置に配置され、接触部14aは、例えばメータの指針に対応する位置に配置される。
そして、A相ステータ21およびB相ステータ22の複数のコイル26で形成される励磁ベクトルに、接触部14aが引っ張り込まれるようにロータ10が回動する。換言すると、励磁ベクトルの向きに対応した位置に向かって接触部14aが回動する。
上述の構成を有するステッピングモータ1の初期化は、まず、メータの電源起動の初期に、所定の時間、所定の励磁相(例えば、/B相)の励磁ベクトルで初期励磁を行う。次に、ロータ10にCCW回転のトルクがかかるように、所定の励磁ベクトルで励磁する。これにより、接触部14aはCCW方向に回転して第1ストッパ部60aに向かう。
そして、接触部14aが第1ストッパ部60aに到達した後、複数のコイル26は、最後に第1励磁ベクトルE1を形成して初期化を完了させる。ここで、第1励磁ベクトルE1は、第1ストッパ部60aの位置に対応する第1ストッパ部励磁ベクトルEaと、第2ストッパ部60bの位置に対応する第2ストッパ部励磁ベクトルEbとの間に位置する励磁ベクトルである。
第1励磁ベクトルE1は、後述する第1ストッパ部60aの位置に対応する箇所からCCW方向(第1回転方向R1)の下流側にある所定の位置に向かって、ロータ10の接触部14aを回動させる励磁ベクトルである。ここで、第1ストッパ部60aの位置に対応する箇所とは、第1ストッパ部60aと対向するロータ10の一部分の位置である。
第2励磁ベクトルE2は、後述する第2ストッパ部60bの位置に対応する箇所からCW方向(第2回転方向R2)の下流側にある所定の位置に向かって、ロータ10の接触部14aを回動させる励磁ベクトルである。ここで、第2ストッパ部60bの位置に対応する箇所とは、第2ストッパ部60bと対向するロータ10の一部分の位置である。
第1ストッパ部励磁ベクトルEaは、ロータ10の接触部14aを第1ストッパ部60aの位置へと(にまで)回動させ、第1ストッパ部60aに接触させる励磁ベクトルである。また、第2ストッパ部励磁ベクトルEbは、ロータ10の接触部14aを第2ストッパ部60bの位置へと(にまで)回動させ、第2ストッパ部60bに接触させる励磁ベクトルである。
さらに換言すると、第1励磁ベクトルE1は、第1ストッパ部60aの位置に対応する箇所からCCW方向(第1回転方向R1)の下流側に配置されている。第1励磁ベクトルE1は、例えば、ストッパ60が近接する励磁相である/B相を励磁する励磁ベクトルである。
この第1励磁ベクトルE1は、第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第2ストッパ部励磁ベクトルEbが成す角度の範囲内にある。また、かかる角度は比較的狭く、図示の例では鋭角である。
これにより、接触部14aは、第1ストッパ部60aよりも下流側に引き寄せられ、第1ストッパ部60aに押しつけられることから、初期化の完了時に接触部14aが第1ストッパ部60aから離間することを抑制することができる。したがって、CCW方向(第1回転方向R1)での初期化の精度を良好に維持することができる。
続いて、図6を参照して、上述のステッピングモータ1の第2回転方向R2での初期化について説明する。図6は、実施形態に係るステッピングモータ1の第2回転方向R2での初期化における励磁ベクトルを示す図である。
図6に示すように、第2回転方向R2での初期化の場合、ストッパ60は、B相に対応する位置に近接して配置される。そして、第2ストッパ部60bは、B相とA相との間に配置され、第1ストッパ部60aは、B相と/A相との間に配置される。
ここで、ステッピングモータ1がCCW回転(すなわち、初期化はCW回転)のメータに搭載された場合、第2ストッパ部60bは、例えばメータの原点に対応する位置に配置され、接触部14a(図3参照)は、例えばメータの指針に対応する位置に配置される。
ステッピングモータ1の初期化は、上述の第1回転方向R1での初期化と同様に、メータの電源起動の初期に、所定の時間、所定の励磁相(例えば、B相)の励磁ベクトルで初期励磁を行う。次に、CW回転のトルクがロータ10にかかるように、所定の励磁ベクトルで励磁する。これにより、接触部14aはCW方向に回転して第2ストッパ部60bに向かう。
そして、接触部14aが第2ストッパ部60bに到達した後、複数のコイル26(図2参照)は、最後に第2励磁ベクトルE2を形成して初期化を完了させる。ここで、第2励磁ベクトルE2は、第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第2ストッパ部励磁ベクトルEbとの間に位置する励磁ベクトルである。
この第2励磁ベクトルE2は、第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第2ストッパ部励磁ベクトルEbが成す角度の範囲内にある。また、かかる角度は比較的狭く、図示の例では鋭角である。
換言すると、第2励磁ベクトルE2は、第2ストッパ部60bの位置に対応する箇所からCW方向(第2回転方向R2)の下流側に配置されている。第2励磁ベクトルE2は、例えば、ストッパ60が近接する励磁相であるB相を励磁する励磁ベクトルである。
これにより、接触部14aは、第2ストッパ部60bよりも下流側に引き寄せられ、第2ストッパ部60bに押しつけられることから、初期化の完了時に接触部14aが第2ストッパ部60bから離間することを抑制することができる。したがって、CW方向(第2回転方向R2)での初期化の精度を良好に維持することができる。
ここまで説明したように、実施形態において、第1回転方向R1で初期化を完了させる際の第1励磁ベクトルE1と、第2回転方向R2で初期化を完了させる際の第2励磁ベクトルE2とは、両方とも第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第2ストッパ部励磁ベクトルEbとの間に位置する励磁ベクトルである。これにより、第1回転方向R1での初期化においても、第2回転方向R2での初期化においても、初期化の精度を良好に維持することができる。
そして、初期化が完了した時点で、接触部14aは第1ストッパ部60a又は第2ストッパ部60bに間隙が無い状態で接触している(接触状態)。この接触状態は、第1励磁ベクトルE1、第2励磁ベクトルE2により保持され続ける。
すなわち、ステッピングモータ1は、CW回転のメータに搭載された場合にも、CCW回転のメータに搭載された場合にも、接触部14aを第1ストッパ部60a又は第2ストッパ部60bに接触させ、良好な精度で初期化を完了させることができる。したがって、1種類のステッピングモータ1で、CW回転とCCW回転の2種類のメータを、両方精度よく実現することができる。
なお、初期化が完了した時点で、接触部14aと、第1ストッパ部60a又は第2ストッパ部60bとの間に所定の間隙がある場合には、接触部14aが第1ストッパ部60a又は第2ストッパ部60bを叩き、異音が発生する場合がある。
また、実施形態において、図5に示した第1回転方向R1での初期化の場合、第1励磁ベクトルE1は、第1ストッパ部励磁ベクトルEaを第1回転方向R1に電気角で0°〜45°の範囲で回転させた励磁ベクトルであるとよい。換言すると、図5に示す角度θ1を、電気角で0°〜45°の範囲にするとよい。
角度θ1をかかる範囲にすることにより、ロータ10の接触部14aを、第1励磁ベクトルE1が励磁する/B相に引き込むことができ、第1回転方向R1での初期化の完了時に接触部14aの跳ね返りを防止することができる。したがって、初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
また、実施形態において、図6に示した第2回転方向R2での初期化の場合、第2励磁ベクトルE2は、第2ストッパ部励磁ベクトルEbを第2回転方向R2に電気角で0°〜22.5°の範囲で回転させた励磁ベクトルであるとよい。換言すると、図6に示す角度θ2を、電気角で0°〜22.5°の範囲にするとよい。
角度θ2をかかる範囲にすることにより、ロータ10の接触部14aを、第2励磁ベクトルE2が励磁するB相に引き込むことができ、第2回転方向R2での初期化の完了時に接触部14aの跳ね返りを防止することができる。したがって、初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
なお、第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第1励磁ベクトルE1との角度θ1(回転方向がCCWである場合)、又は、第2ストッパ部励磁ベクトルEbと第2励磁ベクトルE2との角度θ2(回転方向がCWである場合)が指針のオフセット量となり、指針の精度の誤差となる場合がある。実施形態においては、この誤差を解消するために、キャリブレーションを行っても構わない。
具体的なキャリブレーションとしては、初期励磁(例えば/B励磁)で指針が零の位置から順次パルスをコイル26に入力して行き、指針の動きをカメラ等でチェックし、指針が動き出すまでのパルス数を測定して、このパルス数を計器の固有のプリセット値としてIC等の電子部品に記録する。
計器は駆動する毎にこのプリセット値に相当する所定のパルス数が加わったパルスをコイル26に入力することで、このオフセット値を補正しつつ、指針を所定の角度に動かすことができる。一方で、この誤差が精度上小さければ、上述のキャリブレーションを行わなくても構わない。
また、実施形態において、第1ストッパ部60aと第2ストッパ部60bとは、1つのストッパ60の両端側にそれぞれ設けられているとよい。これにより、1つのストッパ60で2つのストッパ部を同時に形成することができることから、製造コストの低いステッピングモータ1を実現することができる。
ここまで述べた初期化の後、メータを通常の指示モードに切り替えて、初期化で得られた位置を基準にして、任意の物理量に応じた指示値を指針で表示する。ここで、表示される指示値の大きさを、任意の物理量に基づいたパルスの数として指針で表す事ができることから、ステッピングモータ1が搭載されるメータは、メータとして使い勝手が良く、かつ表示品位が高い。
また、ステッピングモータ1が搭載されるメータは、例えば、自動車に搭載される車載用のメータであるとよい。これにより、使い勝手が良く、かつ表示品位が高いメータが搭載される自動車を実現することができる。
<ステッピングモータの初期化の詳細>
続いて、ステッピングモータ1の初期化の詳細について説明する。ステッピングモータ1の初期化における励磁の手順は、大きく分けて「初期励磁ホールド域」と、「指針駆動域」との2つの部分からなる。
「初期励磁ホールド域」とは、ステッピングモータ1が搭載されるメータの電源起動の初期に、所定の時間、所定の励磁相で励磁ホールドする領域のことである。また、「指針駆動域」とは、初期励磁ホールド域の後に、所定の励磁ベクトルで励磁して、ロータ10を所定の回転方向に回転させ、接触部14aをストッパ60に到達させる領域のことである。以下においては、まず初期励磁ホールド域について説明し、次に指針駆動域について説明する。
初期励磁ホールド域では、所定の時間、所定の励磁相(図5では/B相、図6ではB相)で励磁して、指針を含めたロータ10を励磁ホールドする。そして、所定の励磁相に接触部14aを電磁的に吸引させた後、かかる励磁相に接触部14aを励磁停止させる。ここで、初期励磁ホールド域において指針を含めたロータ10を確実に停止させることにより、次の「指針駆動域」でロータ10を確実に所定の方向に回転させることができる。
初期励磁ホールド域で重要となるのは、励磁する励磁相と、励磁ホールドする時間(/Bhold)との2点である。そのうち、励磁する励磁相は、例えば、ストッパ60が近接する励磁相(図5では/B相、図6ではB相)が好ましい。また、もう1点の/Bholdは、指針を含む慣性モーメントの大きさと、励磁ホールド状態でのステッピングモータ1の発生トルクとに基づいて求めることができる。
/Bholdの算出方法は、例えば以下の通りである。まず、メータの指針をシャフト11に取り付け、所定の条件で励磁ホールド状態とする。この際、指針や接触部14aは励磁安定点で停止する。この状態から指針に力を加えて指針を次の励磁安定点に飛ばす。例えば、基本ステップ角10°のモータであれば40度ストップピン(ストッパ60)とは逆側に飛ばす。
すると、指針は振動し、最終的には40°先の励磁安定点で再度停止する。かかる指針の振動は、ある種の減衰振動と見なすことができる。なお、指針や接触部14aが停止した励磁安定点がストッパ60の位置である場合は、接触部14aがストッパ60で反射するため、振動応答が変わることは言うまでもない。
ここで、この安定するまでの減衰振動の振動周期tperiodを測定して、かかるtperiodの5〜10倍を/Bholdとして設定するとよい。これにより、最寄りの励磁相の励磁安定点に指針や接触部14aを確実に停止させることができる。
ここで、/Bholdを5tperiodよりも小さくした場合は、指針を含めたロータ10が停止しない可能性があることから、次の指針駆動域で初期化が失敗する可能性がある。また、/Bholdを10tperiodよりも大きくした場合は、必要以上に初期化に時間がかかってしまう。
この初期励磁ホールド域の次に実施される指針駆動域では、上述のように、所定の励磁ベクトルで励磁することにより、接触部14aは所定の回転方向(図5ではCCW方向、図6ではCW方向)に回転してストッパ60に向かう。
なお、所定の励磁ベクトルは、A相、/A相、B相、/B相の任意の絶対値に対してベクトル合成することで作り出すことができる。そして、それぞれの相の任意の絶対値は、PWM(Pulse Width Modulation)で作り出すことができる。
ここで、接触部14aがステッピングモータ1のどこに位置するのか初期励磁ホールド域の時点では不明なことから、指針駆動域では、360度よりも多めにロータ10を回転動作させて、確実に接触部14aをストッパ60に到達させるように初期化を行う。そして、所定の回転動作が完了する前に接触部14aがストッパ60に到達した場合も、引き続き所定の回転動作を行うための励磁が実施される。
この際、ロータ10に一時的に逆回転トルクを与える励磁ベクトルが形成されることから、ロータ10が一時的に逆回転した後に再度正回転することにより、接触部14aがストッパ60を叩く現象が生じる場合がある。かかる現象を抑制するために、ステッピングモータ1では、例えば、SSD(Stepper Stall Detection)機能を用いた初期化を行えばよい。なお、ステッピングモータ1では、上述のSSD機能以外の手法により、接触部14aがストッパ60を叩く現象を抑制してもよい。
そして、指針駆動域の最終段階で、複数のコイル26(図2参照)が第1励磁ベクトルE1(または第2励磁ベクトルE2)を形成し、ロータ10を第1励磁ベクトルE1(または第2励磁ベクトルE2)で励磁して、初期化を完了させる。
ここで、上述のように、第1ストッパ部60a(または第2ストッパ部60b)をメータの原点に対応する位置に配置して、接触部14aをメータの指針に対応する位置に配置した場合、初期化の完了により、メータの指針は、メータの原点に位置合わせされて停止する。
しかしながら、メータの原点および指針の配置は、上述の実施形態に限られない。例えば、図5に示した実施形態におけるメータの原点を、第1ストッパ部60aではなくストッパ60が近接する励磁相(例えば、図5では/B励磁相)に対応する位置に配置してもよい。
この場合、初期化の完了時に、メータの原点とメータの指針との位置は、角度θ1だけずれることになる。しかしながら、例えばステッピングモータ1が36ステップである場合、電気角45°が機械角5°に相当することから、メータの原点と、第1ストッパ部60aとの公差は最大でも5°となる。ステッピングモータ1を作ることを考えると、最大5°の交差はステッピングモータ1のサイズでは適当である。
<変形例>
続いて、実施形態にかかるステッピングモータ1の変形例について説明する。図7は、変形例に係るステッピングモータ1の第1回転方向R1での初期化における励磁ベクトルを示す図である。なお、図7は、実施形態における図5に対応している。
変形例に係るステッピングモータ1は、ストッパ60の構成が上述の実施形態と異なる。その他の点は実施形態と同様であり、共通の構成については同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、変形例に係るステッピングモータ1には、2つのストッパ60が設けられている。そして、それぞれのストッパ60に、第1ストッパ部60aと第2ストッパ部60bとが構成されている。これにより、第1ストッパ部60aと第2ストッパ部60bとをそれぞれ所望の位置に配置することができることから、CW回転のメータに搭載された場合にも、CCW回転のメータに搭載された場合にも、さらに良好な精度で初期化を実施することができる。
上述したように、実施形態によれば、第1回転方向R1で初期化を完了させる際の第1励磁ベクトルE1と、第2回転方向R2で初期化を完了させる際の第2励磁ベクトルE2とを、両方とも第1ストッパ部励磁ベクトルEaと第2ストッパ部励磁ベクトルEbとの間に配置することにより、どちらの回転方向のメータに搭載された場合にも、良好な精度で初期化を実施することができる。したがって、1種類のステッピングモータ1で、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現することができる。
なお、上記の実施形態では、2相のステッピングモータ1について説明したが、初期化期間において励磁ベクトルの向きや励磁時間が調整可能であれば、どのような種類のモータであってもよい。
また、計器用指針駆動用のステッピングモータは大きく分けて、モータ軸に直接指針を付けるタイプと、モータ軸に減速ギアを介して指針を付けるタイプがある。特に、前者の場合、回転方向がCWである仕様、回転方向がCCWである仕様の双方を両立させることは精度の点で難しい。一方、後者の場合には、減速ギアを用いているので、精度の観点で猶予が発生して共用することができる。よって、前者のようなタイプに上記の実施形態を採用することで、精度の観点で共用を可能にできる。
さらに、上記の実施形態では、第1回転方向R1での初期化の際にはストッパ60を/B相に対応する位置の近傍に配置し、第2回転方向R2での初期化の際にはストッパ60をB相に対応する位置の近傍に配置した場合について説明したが、ストッパ60の配置はこれに限られない。
例えば、第1回転方向R1での初期化の際に、ストッパ60をB相、A相、/A相に対応する位置の近傍に配置してもよいし、第2回転方向R2での初期化の際に、ストッパ60を/B相、A相、/A相に対応する位置の近傍に配置してもよい。
以上のように、実施形態に係るステッピングモータ1は、ストッパ60と、ロータ10と、複数のコイル26とを備える。ロータ10は、ストッパ60と接触する接触部14aを有する。複数のコイル26は、ロータ10を回動させる励磁ベクトルを形成する。また、ストッパ60は、ロータ10が第1回転方向R1に回転する場合に接触部14aと接触する第1ストッパ部60aと、ロータ10が第1回転方向R1とは逆方向の第2回転方向R2に回転する場合に接触部14aと接触する第2ストッパ部60bと、を有する。そして、ロータ10を所定の回転方向に回転させて接触部14aをストッパ60に接触させる初期化の期間内において、第1回転方向R1に回転した接触部14aが第1ストッパ部60aに接触した時又は後に、複数のコイル26が形成する第1励磁ベクトルE1、および、第2回転方向R2に回転した接触部14aが第2ストッパ部60bに接触した時又は後に、複数のコイル26が形成する第2励磁ベクトルE2は、接触部14aを第1ストッパ部60aに接触させる第1ストッパ部励磁ベクトルEaと接触部14aを第2ストッパ部60bに接触させる第2ストッパ部励磁ベクトルEbとの間に位置する。これにより、1種類のステッピングモータ1で、時計回りおよび反時計回りの2種類のメータを両方精度よく実現することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第1励磁ベクトルE1は、第1ストッパ部励磁ベクトルEaに対して第1回転方向R1に0°〜45°の範囲にある所定の電気角を成す励磁ベクトルである。これにより、第1回転方向R1での初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第1励磁ベクトルE1は、接触部14aを、第1ストッパ部60aと対向するロータ10の一部分の位置から後方の位置に向かって回動させる。これにより、第1回転方向R1での初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第2励磁ベクトルE2は、第2ストッパ部励磁ベクトルEbから第2回転方向R2に電気角で0°〜22.5°の範囲で回転させた励磁ベクトルである。これにより、第2回転方向R2での初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第2励磁ベクトルE2は、接触部14aを、第2ストッパ部60bと対向するロータ10の一部分の位置から後方の位置に向かって回動させる。これにより、第2回転方向R2での初期化の精度をさらに良好に維持することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第1ストッパ部60aと第2ストッパ部60bとは、1つのストッパ60の両端側にそれぞれ設けられている。これにより、製造コストの低いステッピングモータ1を実現することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1において、第1ストッパ部60aと第2ストッパ部60bとは、2つのストッパ60にそれぞれ設けられている。これにより、CW回転のメータに搭載された場合にも、CCW回転のメータに搭載された場合にも、さらに良好な精度で初期化を実施することができる。
また、実施形態に係るステッピングモータ1は、メータの指針を回動させる。これにより、使い勝手が良く、かつ表示品位が高いメータを実現することができる。
また、実施形態に係る自動車は、ステッピングモータ1と、指針を有するメータとを備える。これにより、使い勝手が良く、かつ表示品位が高いメータが搭載された自動車を実現することができる。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 ステッピングモータ
2 制御部
10 ロータ
11 シャフト
12 ロータマグネット
13 スリーブ
14 ストップ部
14a 接触部
20 ステータ
21 A相ステータ
22 B相ステータ
23 カップ状ヨーク
24 円板状ヨーク
25 ボビン
26 コイル
27a〜27d 端子ピン
30 エンドプレート
40 フロントプレート
41a〜41d 外部端子ピン
42 固着接点
50 モールド樹脂
60 ストッパ
60a 第1ストッパ部
60b 第2ストッパ部
E1 第1励磁ベクトル
E2 第2励磁ベクトル
Ea 第1ストッパ部励磁ベクトル
Eb 第2ストッパ部励磁ベクトル
R1 第1回転方向
R2 第2回転方向

Claims (9)

  1. ストッパと、
    前記ストッパと接触する接触部を有するロータと、
    前記ロータを回動させる励磁ベクトルを形成する複数のコイルと、
    を備え、
    前記ストッパは、
    前記ロータが第1回転方向に回転する場合に前記接触部と接触する第1ストッパ部と、前記ロータが前記第1回転方向とは逆方向の第2回転方向に回転する場合に前記接触部と接触する第2ストッパ部と、を有し、
    前記ロータを所定の回転方向に回転させて前記接触部を前記ストッパに接触させる初期化の期間内において、
    前記第1回転方向に回転した前記接触部が前記第1ストッパ部に接触した時又は後に、前記複数のコイルが形成する第1励磁ベクトル、および、前記第2回転方向に回転した前記接触部が前記第2ストッパ部に接触した時又は後に、前記複数のコイルが形成する第2励磁ベクトルは、当該接触部を当該第1ストッパ部に接触させる第1ストッパ部励磁ベクトルと当該接触部を当該第2ストッパ部に接触させる第2ストッパ部励磁ベクトルとの間に位置する、
    ステッピングモータ。
  2. 前記第1励磁ベクトルは、
    前記第1ストッパ部励磁ベクトルに対して前記第1回転方向に0°〜45°の範囲にある所定の電気角を成す励磁ベクトルである、
    請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記第1励磁ベクトルは、前記接触部を、前記第1ストッパ部と対向する前記ロータの一部分の位置から後方の位置に向かって回動させる、
    請求項2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記第2励磁ベクトルは、
    前記第2ストッパ部励磁ベクトルから前記第2回転方向に電気角で0°〜22.5°の範囲で回転させた励磁ベクトルである、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のステッピングモータ。
  5. 前記第2励磁ベクトルは、前記接触部を、前記第2ストッパ部と対向する前記ロータの一部分の位置から後方の位置に向かって回動させる、
    請求項4に記載のステッピングモータ。
  6. 前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部とは、
    1つの前記ストッパの両端側にそれぞれ設けられている、
    請求項1〜5のいずれか一つに記載のステッピングモータ。
  7. 前記第1ストッパ部と前記第2ストッパ部とは、
    2つの前記ストッパにそれぞれ設けられている、
    請求項1〜6のいずれか一つに記載のステッピングモータ。
  8. メータの指針を回動させる、
    請求項1〜7のいずれか一つに記載のステッピングモータ。
  9. 請求項8に記載のステッピングモータと、
    前記指針を有するメータと、
    を備える自動車。
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