JP2018055996A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用に伴って負極活物質層が膨張収縮することに起因して負極板の外周縁部に皺が生じることを抑制し、もって性能低下・サイクル寿命低下を防止することが可能な二次電池の提供。【解決手段】二次電池は、正極板10と、負極活物質層22を配置してなる負極板20とを積層してなる発電要素110を有し、負極板は、正極板10に対向している対向部20aと、対向部20aの外周に位置し、正極板10に対向していない非対向部20bと、を備え、正極板とセパレータ30とを接着する接着層40は、セパレータを正極板に接着する接着部41と、接着部に連続し、セパレータを挟んで負極板の非対向部に対向する位置においてセパレータに接着している余剰部42と、を有し、余剰部の厚さH2は、接着部の厚さH1よりも大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、負極活物質層の面積が正極活物質層の面積よりも大きな二次電池に関する。
二次電池は、発電要素を有してなり、発電要素は、第1集電体の少なくとも一方の面上に正極活物質層を配置してなる正極板と、負極活物質層を、正極活物質層の面積よりも大きな面積をもって、第2集電体の少なくとも一方の面上に配置してなる負極板とを、有する。正極板と負極板とは、セパレータを挟んで、正極活物質層と負極活物質層とが対向した状態で積層してなる(特許文献1参照)。負極板は、セパレータを挟んで正極活物質層に対向している対向部と、対向部の外周に位置し、セパレータを挟んで正極活物質層に対向していない非対向部と、を備える。
上述した構成を備えた電池の発電容量は、正極活物質層と負極活物質層との対向面積に応じて変化する。正極活物質層と負極活物質層の面積が同じ場合、正極活物質層と負極活物質層との対向面積は、積層方向に交差する方向において正極活物質層と負極活物質層とが相対的に位置ずれすることによって変化し得る。そのため、正極活物質層と負極活物質層とが相対的に位置ずれした場合であっても正極活物質層と負極活物質層との対向面積を一定に維持して発電容量の変動を抑制するために、負極活物質層は、正極活物質層よりも大きな面積を備えている。
特開2013−187021号公報
近年、二次電池の小型化・高容量化を目的として、負極活物質にシリコンを用いた二次電池が考えられている。しかしながら、シリコンは、充放電に伴う体積変化が大きいため、負極活物質にシリコンを用いた場合、シリコンの体積変化に伴って負極活物質層が膨張収縮する。
ここで、上述した二次電池の場合、負極板の対向部の上方(発電要素の積層方向における一の方向)および下方(積層方向における他の方向)には、正極板、負極板およびセパレータが隙間なく積層されているため、積層方向における対向部の変形は規制されている。一方、積層方向に交差する方向の対向部の変形は規制されていないため、負極活物質層が膨張収縮すると、積層方向に交差する方向において対向部が変形する。このとき、対向部の外周に配置されている非対向部に応力が作用して、負極板の外周縁部に皺が発生する。
負極板の外周縁部に生じた皺は、充放電を繰り返すことによって、負極板の対向部、すなわち、電極として反応する部位に向かって延びていく。電極として反応する部位に皺が達すると電極間距離が不均一化して反応の局在化を招き、電池の性能低下およびサイクル寿命低下が生じる。そのため、負極板の外周縁部に皺が発生することを抑制することが求められている。なお、上述した問題は、負極活物質にシリコンを用いた場合に限定されず、使用に伴って負極活物質層が膨張収縮する限りにおいて生じ得る。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、使用に伴って負極活物質層が膨張収縮することに起因して負極板の外周縁部に皺が生じることを抑制し、もって性能低下・サイクル寿命低下を防止することが可能な二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の二次電池は、第1集電体の少なくとも一方の面上に正極活物質層を配置してなる正極板と、負極活物質層を、正極活物質層の面積よりも大きな面積をもって、第2集電体の少なくとも一方の面上に配置してなる負極板とを、電解質を保持するセパレータを挟んで、正極活物質層と負極活物質層とが対向した状態で積層してなる発電要素を有する。負極板は、セパレータを挟んで正極活物質層に対向している対向部と、対向部の外周に位置し、セパレータを挟んで正極活物質層に対向していない非対向部と、を備える。正極板とセパレータとは、接着層を介して接着されており、接着層は、セパレータと正極板との間に配置されてなり、セパレータを正極板に接着する接着部と、接着部に連続し、セパレータを挟んで負極板の非対向部に対向する位置においてセパレータに接着している余剰部と、を有する。余剰部の厚さは、接着部の厚さよりも大きい。
本発明に係る二次電池によれば、非対向部の剛性が補強されることによって、使用に伴って負極活物質層が膨張収縮した場合において、負極板の外周縁部に皺が生じることを抑制できる。従って、性能低下・サイクル寿命低下を防止することが可能な二次電池を提供できる。
実施形態に係る二次電池の斜視図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 図1の3−3線に沿う断面の要部を示す断面図である。 図3の破線部4を拡大して示す図である。 実施形態に係る二次電池の発電要素の平面図である。 第1接着層の基礎部分を形成する様子を示す概略断面図である。 第1接着層の付加部分を形成する様子を示す概略断面図である。 一組のセパレータのうちの第1セパレータに形成された付加部分と第2セパレータに形成された基礎部分とが接着された様子を示す概略断面図である。 実施形態の改変例に係る二次電池の要部を示す図4に対応する拡大図である。 実施形態のその他の改変例に係る二次電池の要部を示す図3に対応する断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態とその改変例について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における各部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。なお、図中において、Xは、二次電池100の短手方向を示し、Yは、二次電池100の長手方向を示し、Zは、発電要素110の積層方向を示している。
本実施形態に係る二次電池100を図1〜図6を参照しつつ説明する。本実施形態では、二次電池100として、非水電解質二次電池、より具体的にはリチウムイオン二次電池を例示して説明する。
図1は、本実施形態に係る二次電池100の斜視図である。図2は、図1の2−2線に沿う断面図である。図3は、図1の3−3線に沿う断面の要部を示す断面図である。図4は、図3の破線部4を拡大して示す図である。図5は、二次電池100の発電要素110の平面図である。図6Aは、第1接着層40の基礎部分40B1を形成する様子を示す概略断面図である。図6Bは、第1接着層40の付加部分40B2を形成する様子を示す概略断面図である。図6Cは、一組のセパレータ30のうちの第1セパレータ30S1に形成された付加部分40B2と第2セパレータ30S2に形成された基礎部分40B1とが接着された様子を示す概略断面図である。
図3〜図5を参照して、本実施形態に係る二次電池100は、概説すれば、第1集電体11の両面11a、11b上に正極活物質層12を配置してなる正極板10と、負極活物質層22を、正極活物質層12の面積よりも大きな面積をもって、第2集電体21の両面21a、21b上に配置してなる負極板20とを、電解質を保持するセパレータ30を挟んで、正極活物質層12と負極活物質層22とが対向した状態で積層してなる発電要素110を有する。
負極板20は、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向している対向部20aと、対向部20aの外周に位置し、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向していない非対向部20bと、を備える。正極板10とセパレータ30とは、第1接着層40(接着層に相当)を介して接着されている。第1接着層40は、セパレータ30と正極板10との間に配置されてなり、セパレータ30を正極板10に接着する接着部41と、接着部41に連続し、セパレータ30を挟んで負極板20の非対向部20bに対向する位置においてセパレータ30に接着している余剰部42と、を有する。そして、余剰部42の厚さH2は、接着部41の厚さH1よりも大きい。以下、本実施形態に係る二次電池100について詳説する。
<発電要素>
図2および図3を参照して、発電要素110は、セパレータ30を挟んで後述する正極活物質層12と負極活物質層22とが対向した状態で、正極板10と負極板20とを積層してなる。
発電要素110は、正極板10と負極板20とがセパレータ30を挟んで積層された状態において外装部材120に収容されている。
<電解液>
電解液の種類は特に限定されず、従来公知のものを適宜利用することができる。本実施形態では、電解液として、液体電解質を用いたものを使用するが、ゲル電解質を用いた電解液を使用してもよい。
液体電解質は、溶媒に支持塩であるリチウム塩が溶解したものである。
リチウム塩の種類は特に限定されず、例えば、Li(CFSON、Li(CSON、LiPF、LiBF、LiAsF、LiTaF、LiClO、LiCFSOなどの従来公知のものを適宜使用できる。
溶媒の種類は特に限定されず、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)などの従来公知のものを適宜使用できる。
<外装部材>
外装部材120は、発電要素110を電解液とともに収容する。
外装部材120は、3層構造のラミネートシートから構成される。1層目は、熱融着性樹脂に相当し、例えばポリエチレン(PE)、アイオノマー、またはエチレンビニルアセテート(EVA)を用いて形成している。1層目の材料は、負極板20に隣接させている。2層目は、金属を箔状に形成したものに相当し、例えばAl箔またはNi箔を用いて形成している。3層目は、樹脂性のフィルムに相当し、例えば剛性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)またはナイロンを用いて形成している。3層目の材料は、正極板10に隣接させている。
<正極>
図3および図4を参照して、正極板10は、第1集電体11の両面11a、11b上に正極活物質層12を配置してなる。
第1集電体11は、薄膜状の形状を備える。第1集電体11を構成する材料は特に限定されず、例えば、アルミニウムとすることができる。第1集電体11には、充放電用の正極タブ13が接続されている。
第1集電体11の厚さh11は特に限定されないが、例えば1〜100μm程度である。
正極活物質層12は、正極活物質を含む。正極活物質の種類は特に限定されず、例えば、LiNiCoAlOとすることができる。
本実施形態において、正極活物質層12は、第1集電体11の両面11a、11bの全面にわたって配置されている。しかしながら、正極活物質層12の配置の形態は、正極板10と負極板20とがセパレータ30を介して積層された状態において、セパレータ30を挟んで正極活物質層12と負極活物質層22とが対向し得る限りにおいて特に限定されない。
正極活物質層12の厚さh12は特に限定されないが、例えば1μm〜100μm程度である。正極活物質層12の厚さh12を制御する方法は特に制限されないが、ドクターブレード法などが挙げられる。また、正極活物質層12の厚さh12を定量的に求める方法としては、種々の方法が考えられるが、例えば、マイクロメーターで測定や放射線を用いた膜厚測定などにより求められる。
正極板10の製造方法は特に限定されないが、本実施形態では、第1集電体11の両面11a、11b上に正極スラリーを塗工してから乾燥させることによって正極活物質層12を第1集電体11の両面11a、11b上に形成する。乾燥した正極活物質層12は、第1集電体11の両面11a、11bに結着させている状態で、第1集電体11の両側からプレス加工している。
正極スラリーは、正極活物質、導電助剤、バインダーおよび粘度調整溶媒を含む。正極活物質として、LiNiCoAlOを90wt%の比率で用いる。導電助剤として、アセチレンブラックを、5wt%の比率で用いる。バインダーとして、PVDFを、5wt%の比率で用いる。
<負極>
負極板20は、第2集電体21の両面21a、21b上に負極活物質層22を配置してなる。
第2集電体21は、薄膜状の形状を備える。第2集電体21を構成する材料は特に限定されず、例えば、銅とすることができる。第2集電体21には、充放電用の負極タブ23が接続されている。
第2集電体21の厚さh21は特に限定されないが、例えば1〜100μm程度である。
負極活物質層22の面積は、正極活物質層12の面積よりも大きい。
これにより、正極活物質層12および負極活物質層22の位置が相対的にずれた場合であっても正極活物質層12と負極活物質層22との対向面積を一定に維持できる。そのため、正極活物質層12と負極活物質層22との対向面積が変化することに起因して発電容量が変動することを抑制できる。
負極活物質層22は、負極活物質を含み、負極活物質の少なくとも1種は、シリコン単体(Si)、シリコン合金およびシリコン酸化物からなる群から選択される。
シリコンは、単位体積当たりのリチウムイオンの吸蔵能力が黒鉛等と比較して高い。そのため、上述した材料を負極活物質に使用することによって負極活物質層22を薄くできる。その結果、負極板20を小型化・高容量化でき、ひいては二次電池100を小型化・高容量化できる。
負極活物質層22の厚さh22は特に限定されないが、例えば1μm〜100μm程度である。負極活物質層22の厚さh22を制御する方法は特に限定されないが、正極活物質層12の厚さh12を制御する方法と同様の方法を使用できる。
負極板20の製造方法は特に限定されないが、本実施形態では、第2集電体21の両面21a、21b上に負極スラリーを塗工してから乾燥させることによって、第2集電体21の両面21a、21b上に負極活物質層22を形成する。乾燥した負極活物質層22は、第2集電体21の両面21a、21bに結着させている状態で、第2集電体21の両側からプレス加工している。
負極スラリーは、例えば、負極活物質、導電助剤、バインダーおよび粘度調整溶媒を含むことができる。負極スラリーは、例えば、負極活物質として80wt%のシリコン合金と、導電助剤として5wt%のアセチレンブラックと、バインダーとして15wt%のポリイミドと、を混合したものを使用できる。スラリーの粘度を調整する溶媒としてNMPを使用できる。
<セパレータ>
セパレータ30は、電解液に含まれる電解質を保持する。
セパレータ30の種類は、電解液に含まれる電解質を保持し得る限りにおいて特に限定されず、従来公知のものを適宜利用できる。セパレータ30として、例えば、電解液に含まれる電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータ等を用いることができる。
セパレータ30の厚さh30は特に限定されないが、例えば1〜50μm程度である。
<接着層>
正極板10とセパレータ30とは、第1接着層40を介して接着されており、負極板20とセパレータ30とは、第2接着層45を介して接着されている。
第1接着層40は、正極活物質層12とセパレータ30との間に配置され、正極活物質層12とセパレータ30とを接着することによって正極板10とセパレータ30とを接着する。第1接着層40は、セパレータ30において正極活物質層12に臨む面30bの全面にわたって配置されている。
第2接着層45は、負極活物質層22とセパレータ30との間に配置され、負極活物質層22とセパレータ30とを接着することによって負極板20とセパレータ30とを接着する。第2接着層45は、セパレータ30において負極活物質層22に臨む面30aの全面にわたって配置されている。第2接着層45の厚さh45は特に限定されないが、例えば100nm〜500nm程度である。
第1接着層40を構成する材料は、正極活物質層12とセパレータ30とを接着し得る限りにおいて限定されない。第2接着層45を構成する材料は、負極活物質層22とセパレータ30とを接着し得る限りにおいて限定されない。
第1接着層40および第2接着層45を構成する材料として、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体およびその水素添加物、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体およびその水素添加物等の熱可塑性高分子、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリフッ化ビニリデン(カルボキシル基を一部側鎖に持つもの)、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(PVdF−HFP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−HFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−HFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−PFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFMVE−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−CTFE系フッ素ゴム)等のビニリデンフルオライド系フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等の(メタ)アクリル系樹脂、アラミド、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)等を用いることができる。
第1接着層40および第2接着層45を構成する材料として、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、スチレン・ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミドを用いるのがより好ましい。
第1接着層40を構成する材料および第2接着層45を構成する材料として上述した材料は、耐熱性に優れ、さらに酸化電位、還元電位双方に安定である。
第1接着層40を構成する材料および第2接着層45を構成する材料として上述した材料のうち、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、(メタ)アクリル系樹脂、オレフィン系樹脂等は、酸化側、還元側のいずれの電位にも強いから、第1接着層40および第2接着層45のいずれに対しても好適に使用可能である。
第1接着層40を構成する材料および第2接着層45を構成する材料として上述した材料のうち、PTFE等は、酸化電位に強いから、正極活物質層12とセパレータ30とを接着する第1接着層40を構成する材料として用いるのが好ましい。
一方、第1接着層40を構成する材料および第2接着層45を構成する材料として上述した材料のうち、SBR等は、還元電位に強いことから負極活物質層22とセパレータ30とを接着する第2接着層45を構成する材料として用いるのが好ましい。
第1接着層40を構成する材料および第2接着層45を構成する材料として上述した材料は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
<第1接着層と正極板および負極板との関係>
図3〜図5を参照して、負極板20は、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向している対向部20aと、対向部20aの外周に位置し、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向していない非対向部20bと、を備える。
負極活物質層22は、使用に伴って膨張収縮する。具体的には、上述したように、負極活物質の少なくとも1種はシリコンを含有するが、シリコンは、充放電に伴う体積変化が大きい。そのため、シリコンを含有する材料を負極活物質に用いた場合、シリコンの体積変化に伴って負極活物質層22が膨張収縮する。
本実施形態に係る二次電池100では、負極板20の対向部20aの上方(発電要素110の積層方向Zにおける一の方向)および下方(積層方向Zにおける他の方向)には、正極板10、負極板20およびセパレータ30が隙間なく積層されている。そのため、積層方向Zにおける対向部20aの変形は規制されている。一方、積層方向Zに交差する方向の変形は規制されていないため、負極活物質層22が膨張収縮すると、積層方向Zに交差する方向において対向部20aが変形する。このとき、対向部20aの外周に配置されている非対向部20bに応力が作用して、負極板20の外周縁部に皺が発生する。
負極板20の外周縁部に皺が発生することを抑制するために、第1接着層40は、次のような構成を備える。すなわち、図3を参照して、第1接着層40は、セパレータ30と正極板10との間に配置されてなり、セパレータ30を正極板10に接着する接着部41と、接着部41に連続し、セパレータ30を挟んで負極板20の非対向部20bに対向する位置においてセパレータ30に接着している余剰部42と、を有する。そして、第1接着層40において、余剰部42の厚さH2は、接着部41の厚さH1よりも大きい。
これにより、セパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの剛性が余剰部42によって補強される。すなわち、負極板20とセパレータ30とを一体として見た場合、負極板20の非対向部20bに相当する範囲の剛性は余剰部42によって増加する。更には、図4を参照して、余剰部42の厚さH2が接着部41の厚さH1よりも大きいことによって、余剰部42は、正極活物質層12の側部12aの少なくとも一部に当接し得る。余剰部42が正極活物質層12の側部12aの少なくとも一部に当接する場合には、余剰部42に対して積層方向Zに荷重が作用した際に、当該荷重の一部は、正極活物質層12の側部12aの少なくとも一部に作用し、その反作用として、余剰部42の変形を妨げる抵抗力が作用する。その結果、余剰部42の変形が規制され、それに伴って、余剰部42が接着しているセパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの変形も規制されるから、負極板20の非対向部20bの剛性が余剰部42によって補強される。
負極板20のような板状の構造物にあっては、剛性が増加することによって皺の発生が抑制される。そのため、非対向部20bの剛性が補強されることによって、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮した場合において、負極板20の外周縁部に皺が生じることを抑制できる。
本実施形態において、余剰部42は、正極板10を挟んで対向して配置されている一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の隙間50を埋めている。
これにより、積層方向Zにおける余剰部42の両端部42a、42bが一のセパレータ30および他のセパレータ30の各々に当接する。そのため、余剰部42に対して積層方向Zに荷重が作用した場合、当該荷重の一部は、余剰部42の端部42a、42bが当接しているセパレータ30に作用し、その反作用として、余剰部42の変形を妨げる抵抗力がセパレータ30から作用する。このとき、セパレータ30から作用する抵抗力の方向は積層方向Zに沿う方向であるから、余剰部42に対して積層方向Zに荷重が作用した場合において、余剰部42の変形をより確実に規制できる。そのため、余剰部42が接着しているセパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの剛性をより確実に補強できるから、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮した場合において、負極板20の外周縁部に皺が生じることをより確実に抑制できる。
図2および図3に示すように、本実施形態では、負極板20およびセパレータ30を挟んで、積層方向Zにわたって複数の正極板10が配置されている。余剰部42は、複数の正極板10の各々を挟んで対向して配置されている一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の複数の隙間50の各々を埋めているのが好ましい。
一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の複数の隙間50を余剰部42が埋めることによって、より多くの非対向部20b同士が、セパレータ30および余剰部42を介して積層方向Zにおいて相互に圧力を加え合うことができる。そのため、積層方向Zにおける非対向部20bの変形をより確実に規制できるから、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮した場合において、負極板20の外周縁部に皺が生じることをより確実に抑制できる。
さらに好ましくは、余剰部42は、複数の正極板10の各々を挟んで対向して配置されている一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の全ての隙間50の各々を埋めている。
これにより、負極板20の非対向部20bの上方(発電要素110の積層方向Zにおける一の方向)および下方(積層方向Zにおける他の方向)には、セパレータ30、余剰部42および非対向部20bが隙間なく積層される。そのため、積層方向Zにおける非対向部20bの変形をさらに確実に規制できるから、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮した場合において、負極板20の外周縁部に皺が生じることをさらに確実に抑制できる。
接着部41の厚さH1は特に限定されず、例えば100nm〜500nm程度である。余剰部42の厚さH2は、接着部41の厚さH1よりも大きい限りにおいて特に限定されない。本実施形態では、余剰部42の厚さH2は、第1集電体11の一の面11aに配置された正極活物質層12と一のセパレータ30とを接着する接着部41の厚さH1と、第1集電体11の他の面11bに配置された正極活物質層12と他のセパレータ30とを接着する接着部41の厚さH1と、正極板10の厚さh10と、の和に等しい。接着部41の厚さH1および余剰部42の厚さH2を定量的に測定する方法としては、種々の方法が考えられるが、例えば、マイクロメーターや放射線を用いた方法によって測定できる。
<第1接着層の形成方法>
第1接着層40の形成方法は特に限定されないが、例えば、以下の手順によって形成できる。
まず、図6Aを参照して、正極板10を挟んで対向して配置される一組の第1セパレータ30S1および第2セパレータ30S2の各々について、第1接着層40を構成する材料を正極活物質層12に臨む面30bの全面に塗工して基礎部分40B1を形成する。
次に、図6Bを参照して、第1セパレータ30S1に形成された基礎部分40B1のうち、正極板10と負極板20とをセパレータ30を介して積層したときに正極活物質層12に対向する部位に剥離紙Mを配置する。そして、基礎部分40B1のうち正極活物質層12に対向しない部位に、正極板10の厚さh10と同じ厚さになるように第1接着層40を構成する材料を塗工して付加部分40B2を形成し、付加部分40B2が形成された状態において剥離紙Mをはがす。
図6Cを参照して、第1セパレータ30S1および第2セパレータ30S2は、第1セパレータ30S1に形成された付加部分40B2の内側に正極板10を収容した状態かつ第2セパレータ30S2に形成された基礎部分40B1が第1セパレータ30S1に形成された付加部分40B2に接着された状態において、正極板10を挟んで対向して配置される。このとき、第1セパレータ30S1および第2セパレータ30S2の基礎部分40B1のうち正極活物質層12に対向する部位が接着部41となる。また、第1セパレータ30S1および第2セパレータ30S2に形成された基礎部分40B1のうち正極板10に対向していない部位と、第1セパレータ30S1に形成された付加部分40B2と、によって余剰部42が形成される。
なお、第1接着層40を構成する材料を正極活物質層12に臨む面30bに塗工する装置は、従来公知のものを適宜使用できる。塗工する装置として3次元塗工装置を使用する場合には、剥離紙Mを使用する必要はない。
<二次電池の動作>
本実施形態に係る二次電池100は、燃料電池車およびハイブリッド電気自動車等の車両のモータ等の駆動用電源や補助電源として充放電が繰り返しなされる。充放電によって、負極活物質層22に含まれる負極活物質の体積が変化して負極活物質層22が膨張収縮する。
上述したように、本実施形態に係る二次電池100では、積層方向Zに交差する方向において対向部20aの変形が規制されていない。そのため、負極活物質層22が膨張収縮すると、積層方向Zに交差する方向において対向部20aが変形して、対向部20aの外周に配置されている非対向部20bに応力が作用する。
ここで、上述したように、本実施形態に係る二次電池100では、負極板20の非対向部20bの剛性がセパレータ30を介して余剰部42によって補強されている。そのため、負極活物質層22が膨張収縮することに起因して、対向部20aの外周に配置されている非対向部20bに応力が作用した場合において、負極板20の外周縁部に皺が発生することを抑制できる。
負極板20の外周縁部に皺が生じることを抑制することによって、外周縁部に生じた皺が負極板20の内方に向かって延びていき、対向部20a、すなわち、電極として反応する部位に皺が生じることを抑制できる。そのため、電極として反応する部位に皺が生じて電極間距離が不均一になることに起因した反応の局在化(電流密度の不均一化など)を抑制し、電池の性能低下およびサイクル寿命低下を防止できる。
(作用・効果)
本実施形態に係る二次電池100は、第1集電体11の両面11a、11b上に正極活物質層12を配置してなる正極板10と、負極活物質層22を、正極活物質層12の面積よりも大きな面積をもって、第2集電体21の両面21a、21b上に配置してなる負極板20とを、電解質を保持するセパレータ30を挟んで、正極活物質層12と負極活物質層22とが対向した状態で積層してなる発電要素110を有する。負極板20は、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向している対向部20aと、対向部20aの外周に位置し、セパレータ30を挟んで正極活物質層12に対向していない非対向部20bと、を備える。正極板10とセパレータ30とは、第1接着層40を介して接着されている。第1接着層40は、セパレータ30と正極板10との間に配置されてなり、セパレータ30を正極板10に接着する接着部41と、接着部41に連続し、セパレータ30を挟んで負極板20の非対向部20bに対向する位置においてセパレータ30に接着している余剰部42と、を有する。そして、余剰部42の厚さH2は、接着部41の厚さH1よりも大きい。
このような構成によれば、セパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの剛性が余剰部42によって補強される。負極板20のような板状の構造物にあっては、剛性が増加することによって皺の発生が抑制される。そのため、非対向部20bの剛性が補強されることによって、非対向部20bに応力が作用した場合において、非対向部20bに皺が生じることを抑制できる。従って、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮することに起因して負極板20の外周縁部に皺が生じることを抑制し、もって性能低下・サイクル寿命低下を防止することが可能な二次電池を提供できる。
また、本実施形態に係る二次電池100において、正極板10は、第1集電体11の両面11a、11b上に正極活物質層12を配置してなり、負極板20は、第2集電体21の両面21a、21b上に負極活物質層22を配置してなる。正極板10と負極板20とは、セパレータ30を介して交互に積層されている。そして、余剰部42は、正極板10を挟んで対向して配置されている一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の隙間50を埋めている。
このような構成によれば、積層方向Zにおける余剰部42の両端部が一のセパレータ30および他のセパレータ30の各々に当接する。これにより、余剰部42に対して積層方向Zに荷重が作用した場合において余剰部42の変形をより確実に規制できる。そのため、余剰部42が接着しているセパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの剛性をより確実に補強できる。従って、使用に伴って負極活物質層22が膨張収縮した場合において、負極板20の外周縁部に皺が生じることをより確実に抑制できる。
また、本実施形態に係る二次電池100は、リチウムイオン二次電池であり、負極活物質層22に含まれる負極活物質の少なくとも1種は、シリコン単体、シリコン合金およびシリコン酸化物からなる群から選択される。
このような構成によれば、負極活物質層22の単位体積当たりのリチウムイオンの吸蔵量を向上させられる。そのため、負極板20を小型化・高容量化でき、ひいては二次電池を小型化・高容量化できる。
(改変例)
上述した実施形態では、余剰部42は、正極板10を挟んで対向して配置されている一のセパレータ30と他のセパレータ30との間の隙間50を埋めていた。しかしながら、余剰部42の形態は、その厚さH2が接着部41の厚さH1よりも大きい限りにおいて特に限定されない。
すなわち、図7に示すように、正極板10を挟んで対向して配置されているセパレータ30同士の間の隙間50を余剰部42が埋めていない形態であってもよい。
セパレータ30同士の間の隙間50を余剰部42が埋めていない形態であっても、上述した実施形態と同様に、負極板20とセパレータ30とを一体として見た場合、負極板20の非対向部20bに相当する範囲の剛性は増大する。また、余剰部42が正極活物質層12の側部12aの少なくとも一部に当接する場合には、余剰部42に対して積層方向Zに荷重が作用した際に、当該荷重の一部は、正極活物質層12の側部12aの少なくとも一部に作用し、その反作用として、余剰部42の変形を妨げる抵抗力が作用する。そのため、余剰部42の変形が規制され、それに伴って、余剰部42が接着しているセパレータ30を介して負極板20の非対向部20bの変形も規制されるから、負極板20の非対向部20bの剛性が余剰部42によって補強される。
従って、セパレータ30同士の間の隙間50を余剰部42が埋めていない形態であっても、余剰部42の厚さH2が接着部41の厚さH1よりも大きい限りにおいて、負極活物質層22が膨張収縮することに起因して負極板20の外周縁部に皺が生じることを抑制できる。
(その他の改変例)
上述した実施形態およびその改変例では、第1集電体11の両面11a、11b上に正極活物質層12を配置してなる正極板10と、第2集電体21の両面21a、21b上に負極活物質層22を配置してなる負極板20と、を備えた、いわゆる非双曲型の二次電池を例に説明した。
しかしながら、図8に示すように、第1集電体11の第1の面11a(一の面に相当)上および第2集電体21の第1の面21a(一の面に相当)上に正極活物質層12を配置してなる正極板10と、第1集電体11の第2の面11b(他の面に相当)上および第2集電体21の第2の面21b(他の面に相当)上に負極活物質層22を配置してなる負極板20と、を備えた、いわゆる双曲型の二次電池に本発明を適用することも可能である。
本改変例では、第1集電体11および第2集電体21は同一の構造を備えてよい。第1集電体11(第2集電体21)を構成する材料は特に限定されず、従来公知のものを使用できる。第1集電体11(第2集電体21)を構成する材料は、例えば、アルミニウム箔、ステンレス(SUS)箔、ニッケルとアルミニウムのクラッド材、銅とアルミニウムのクラッド材、SUSとアルミニウムのクラッド材あるいはこれらの金属の組み合わせのめっき材であってよい。また、金属表面に、アルミニウムを被覆させた集電体であってもよい。さらに、2つ以上の金属箔を張り合わせた、いわゆる複合集電体を用いてもよい。
本改変例では、第1集電体11の第1の面11a上に配置された正極活物質層12と第2集電体21の第2の面21b上に配置された負極活物質層22とが、セパレータ30を挟んで対向した状態で積層されている。そして、余剰部42は、第1集電体11と第2集電体21との間に配置されているセパレータ30と、第1集電体11の第2の面11b上に負極活物質層22を配置してなる負極板20の非対向部20bとの間の隙間50を埋めている。
本改変例に係る二次電池によっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。また、上述した実施形態の改変例において説明した構成を本改変例に係る二次電池に適用することが可能であり、それによっても、上述した実施形態の改変例に係る二次電池と同様の効果を奏することができる。
以上、実施形態とその改変例を通じて二次電池を説明したが、本発明は実施形態とその改変例において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、本発明は、使用に伴って負極活物質層が膨張収縮する二次電池である限りにおいて、二次電池の種類や負極活物質の種類、電解質の種類などによらず適用可能である。
また、上述した実施形態およびその改変例では、負極板の面積とセパレータの面積とが実質的に等しい場合を例示して説明した。しかしながら、正極活物質層と負極活物質層とがセパレータを挟んで対向した状態において、正極板と負極板とが積層される限りにおいて、負極板の面積とセパレータの面積とは異なっていてもよい。
また、上述した実施形態およびその改変例では、第1接着層は、セパレータにおいて正極活物質層に臨む面の全面に配置されていた。しかしながら、第1接着層は、接着部および余剰部を有する限りにおいて、セパレータにおいて正極活物質層に臨む面の全面に配置されていなくてもよい。
さらに、上述した実施形態およびその改変例では、積層型の二次電池を例に説明したが、本発明は、巻回型の二次電池にも適用可能である。
10 正極板、
11 第1集電体、
11a、11b 面、
12 正極活物質層、
20 負極板、
20a 対向部、
20b 非対向部、
21 第2集電体、
21a、21b 面、
22 負極活物質層、
30 セパレータ、
30a、30b 面、
40 第1接着層(接着層)、
41 接着部、
42 余剰部、
45 第2接着層、
100 二次電池、
110 発電要素、
120 外装部材、
H 剥離紙、
H1 接着部の厚さ、
H2 余剰部の厚さ、
Z 積層方向。

Claims (4)

  1. 第1集電体の少なくとも一方の面上に正極活物質層を配置してなる正極板と、負極活物質層を、前記正極活物質層の面積よりも大きな面積をもって、第2集電体の少なくとも一方の面上に配置してなる負極板とを、電解質を保持するセパレータを挟んで、前記正極活物質層と前記負極活物質層とが対向した状態で積層してなる発電要素を有し、
    前記負極板は、前記セパレータを挟んで前記正極活物質層に対向している対向部と、前記対向部の外周に位置し、前記セパレータを挟んで前記正極活物質層に対向していない非対向部と、を備え、
    前記正極板と前記セパレータとは、接着層を介して接着されており、
    前記接着層は、前記セパレータと前記正極板との間に配置されてなり、前記セパレータを前記正極板に接着する接着部と、前記接着部に連続し、前記セパレータを挟んで前記負極板の前記非対向部に対向する位置において前記セパレータに接着している余剰部と、を有し、
    前記余剰部の厚さは、前記接着部の厚さよりも大きい、二次電池。
  2. 前記正極板は、前記第1集電体の両面上に前記正極活物質層を配置してなり、
    前記負極板は、前記第2集電体の両面上に前記負極活物質層を配置してなり、
    前記正極板と前記負極板とは、前記セパレータを介して交互に積層されており、
    前記余剰部は、前記正極板を挟んで対向して配置されている一の前記セパレータと他の前記セパレータとの間の隙間を埋めている、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記正極板は、前記第1集電体の一の面上および前記第2集電体の一の面上に、前記正極活物質層を配置してなり、
    前記負極板は、前記第1集電体の他の面上および前記第2集電体の他の面上に、前記負極活物質層を配置してなり、
    前記第1集電体の前記一の面上に配置された前記正極活物質層と前記第2集電体の前記他の面上に配置された前記負極活物質層とが、前記セパレータを挟んで対向した状態で積層されており、
    前記余剰部は、前記第1集電体と前記第2集電体との間に配置されている前記セパレータと、前記第1集電体の他の面上に前記負極活物質層を配置してなる前記負極板の前記非対向部と、の間の隙間を埋めている、請求項1に記載の二次電池。
  4. リチウムイオン二次電池であり、
    前記負極活物質層に含まれる負極活物質の少なくとも1種は、シリコン単体、シリコン合金およびシリコン酸化物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の二次電池。
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