JP2018054181A - ボイラシステム - Google Patents
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
【解決手段】複数のボイラを含むボイラ群2の台数制御を行う制御部は、全ブローが必要な時期になった前記ボイラのブロー報知アラームを検出するブロー報知アラーム検出部42と、前記ブロー報知アラームの検出されたブロー報知ボイラの燃焼優先順位を最下位に繰り下げる優先順位繰下部43と、ブロー報知ボイラの燃焼量の上限を予め設定された第1の燃焼量に設定するリミット設定部44と、を含む。
【選択図】図1
Description
また、各ボイラにはそれぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示等を行うボイラを選択するために用いられる。
しかしながら、ボイラの運転スイッチをオフにすると、当該ボイラの出力量が一気にゼロとなるため、急激な蒸気出力量の減少に伴い、ヘッダ圧力が不安定になる恐れがある。
このため、全ブロー処理を行うボイラは、燃焼を停止しているか、又は燃焼しているが他のボイラよりも燃焼量が少ないボイラであることが望ましい。
そこで、同時に複数台のボイラーが全ブロー処理を必要とする時期に達しても、そのうちの1台にのみあるいは蒸気供給量に影響が出ない台数に対してのみブロー指示信号を出力するように台数制御を行うことが知られている(特許文献1)。
また、全ブロー処理を必要とするボイラの稼働優先順位を下位に変更し、全ブロー処理を必要とする時期となっているボイラが燃焼する必要性を低くすることで、当該ボイラを停止させた場合において、蒸気供給量が不足しないようにすることが知られている(特許文献2)。
したがって、全ブロー処理を必要とするボイラの燃焼量を低くし、運転スイッチをオフにしたときにボイラ全体の出力蒸気量の変動量を抑えることができ、ヘッダ圧力が不安定になることを抑制する制御が望まれている。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御時においては、この蒸気消費量に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
台数制御装置3は、強制的に優先順位どおりに各ボイラ20を燃焼させるのではなく、負荷変動に伴い、優先順位に従って、優先順位の高いボイラ20を燃焼させ、優先順位の低いボイラ20を燃焼停止させることで、自然に優先順位どおりに燃焼ボイラを入れ替える、最適燃焼移行制御機能を備える。
ローカル制御部22は、更にタイマ部221と、ブロー報知アラーム判定部222と、を有する。
タイマ部221は、ボイラ本体21の内部のボイラ水位が所定値未満となるまでボイラ水を排出した後(全ブロー後)に、積算燃焼時間を計時する。積算燃焼時間とは、ボイラ20の燃焼時間を最大燃焼率100%で燃焼させた時間に換算した時間を指す。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧力信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、制御部4と、記憶部5と、を備える。
制御部4の詳細な構成については後述する。
また、記憶部5は、各ボイラ20から出力される出力蒸気量、及び各ボイラ20それぞれから出力される出力蒸気量の合計値を記憶する。
全ブロー処理を必要とするボイラの燃焼量を低くし、運転スイッチをオフにしたときにボイラ群2全体の出力蒸気量の変動量を抑えるために、制御部4は、図2Bに示すように、必要蒸気量算出部40と、燃焼制御部41と、ブロー報知アラーム検出部42と、優先順位繰下部43と、リミット設定部44と、リセット部45と、を含んで構成される。
必要蒸気量算出部40は、蒸気圧センサ7により測定されたヘッダ圧力値に基づいて必要蒸気量を算出する。
複数の段階値制御ボイラ20からなるボイラ群2により構成されるボイラシステム1の場合、例えば、必要蒸気量算出部40は、公知の比例分配制御方式に基づいて、ヘッダ圧力値の圧力位置によって必要蒸気量を算出する。
また、複数の連続制御ボイラ20からなるボイラ群2により構成されるボイラシステム1の場合、例えば、必要蒸気量算出部40は、ヘッダ圧力値が目標圧力値に一致するように、公知の位置形又は速度形PIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムにより現時点の必要蒸気量MVnを算出する。
燃焼制御部41は、必要蒸気量算出部40により算出された必要蒸気量の蒸気を生成するようにボイラ群2の出力を制御する。
より具体的には、燃焼制御部41は、必要蒸気量算出部40により算出された必要蒸気量に基づいて、燃焼させるボイラ20の台数を設定する。燃焼制御部41は、記憶部5に記載されている優先順位に従って燃焼を開始又は停止するボイラ20を設定すると共に、それらボイラ20のローカル制御部22に対して、台数制御信号(運転の開始、停止、又、燃焼率又は燃焼位置)を出力する。
また、燃焼制御部41は、後述するリミット設定部44によって上限値を設定されたボイラの燃焼量が上限値の燃焼量以内になるように燃焼制御する。
ブロー報知アラーム検出部42は、全ブローが必要な時期になったボイラ20を検出する。
具体的には、例えば、ブロー報知アラーム検出部42は、ボイラ20のローカル制御部22(ブロー報知アラーム判定部222)から当該ボイラ20のブロー報知アラームの判定信号を受信することで、全ブローが必要な時期になったボイラ20を検出する。
優先順位繰下部43は、ブロー報知アラーム検出部42によりブロー報知アラームが検出されたボイラ20の燃焼優先順位をボイラ群2のなかで最下位に繰り下げる。
より、具体的には、優先順位繰下部43は、予め設定されたブロー報知条件を満たすボイラ(「ブロー報知ボイラ」という)の燃焼優先順位をボイラ群2のなかで最下位に繰り下げる。
ここで、ブロー報知条件は、次の条件1〜条件3のいずれかの条件から予め選択されて記憶部5に設定される。
条件1:ブロー報知アラーム判定部222によりブロー報知アラームが出力される(すなわち、ブロー報知アラーム検出部42によりブロー報知アラームを検出する)こと。
条件2:ブロー報知アラーム判定部222によりブロー報知アラームが出力された後(すなわち、ブロー報知アラーム検出部42によりブロー報知アラームを検出した後)、オペレータによるブロー報知アラームの確認操作(例えば、表示画面又は入力部を介してオペレータにより入力される確認)を検知すること。
条件3:ブロー報知アラーム判定部222によりブロー報知アラームが出力された後(すなわち、ブロー報知アラーム検出部42によりブロー報知アラームを検出した後)、オペレータによるブロー操作開始指示(例えば、各ボイラ20に備えられたブロースイッチ(図示せず)がオペレータにより押下される操作)を検知すること。
リミット設定部44は、ブロー報知ボイラの燃焼量の上限を予め設定された第1の燃焼量に設定する。
ここで、第1の燃焼量は、ボイラ20毎又はボイラグループ毎に設定され、記憶部5に記憶される。第1の燃焼量は、当該ブロー報知ボイラの最小燃焼量とすることができる。例えば、ブロー報知ボイラが段階値制御ボイラの場合、第1の燃焼量として低燃焼位置における燃焼(「低燃焼」という)を設定することができる。ブロー報知ボイラが連続制御ボイラの場合、第1の燃焼量として最小燃焼状態を設定することができる。
具体的には、リミット設定部44は、優先順位を最下位にしたブロー報知ボイラを第1の燃焼量以内で燃焼させた場合であっても、ボイラ群2は当該ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラにより必要蒸気量算出部40により算出される必要蒸気量を賄える(すなわち、第1の燃焼量と当該ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラの最大出力蒸気量との和が必要蒸気量を超える)と判定した場合に、ブロー報知ボイラの燃焼量の上限を第1の燃焼量に設定する。
以上のように、ブロー報知ボイラの燃焼優先順位が優先順位繰下部43によりボイラ群2のなかで最下位に繰り下げられ、ブロー報知ボイラの燃焼量がリミット設定部44によって設定された上限値の燃焼量(第1の燃焼量)以内になるように燃焼制御部41により燃焼制御されることで、例えば、負荷要求に対して、ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラ20のみで必要蒸気量を賄えるときに、燃焼制御部41は、最適燃焼移行制御機能により当該ブロー報知ボイラを燃焼停止することが可能となる。
(移行制御その1)
ブロー報知ボイラの燃焼量の上限リミットへの移行制御を所定の時間をかけて少しずつ下げていくように構成する。
(移行制御その2)
ブロー報知ボイラの燃焼量の上限リミットへの移行制御を、例えば上限リミット設定直後は、実際の燃焼量が上限リミットを上回ることを許可し、(例えば上限リミットを低燃焼とした場合に、上限リミット設定直後は高燃焼であっても許可する)ブロー報知ボイラの燃焼量が上限リミット(例えば低燃焼)に到達した以降は、上限リミットを超えないように移行制御する。
例えば、高燃焼で燃焼しているボイラがブロー報知となり、上限リミットを「低燃焼」として、当該ボイラの燃焼量を一気に高燃焼から低燃焼に移行制御させると出力蒸気量の急減により圧力不安定となる可能性がある。
移行制御その1又は移行制御その2を適用することにより、前述したリスクを避けることができる。
リセット部45は、ブロー報知ボイラの燃焼量がリミット設定部44により設定された上限値の燃焼量(第1の燃焼量)以内になるように燃焼制御されている場合に、全体の要求負荷が増加し、ボイラ群2は当該ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラにより必要蒸気量を賄えない(すなわち、第1の燃焼量と当該ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラの最大出力蒸気量との和が必要蒸気量より少ない)と判定した場合に、ブロー報知ボイラの燃焼量のリミット(上限)を一時的に外す。
そうすることで、ブロー報知ボイラに対して燃焼量の上限が設定された後に全体の蒸気負荷が増加し、ボイラ群2で必要蒸気量を賄えなくなった場合に、一時的にブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)ことで、ブロー報知ボイラの出力蒸気量を増加させ、ボイラ群2により必要蒸気量を出力させることができる。
なお、リセット部45によるブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限のリセットは、一時的なものである。例えば、待機ボイラが起動されて蒸気量を発生することが可能となることで、ブロー報知ボイラの燃焼量を第1の燃焼量以内で燃焼させた場合であっても、ボイラ群2により、必要蒸気量算出部40により算出される必要蒸気量を賄えるようになった場合、リミット設定部44は再度ブロー報知ボイラの燃焼量の上限(第1の燃焼量)を設定する。
こうすることで、一時的にブロー報知ボイラの燃焼量の上限をリセットした(外した)場合、リセット後に、例えば待機ボイラを燃焼させることにより、ブロー報知ボイラを第1の燃焼量以内で燃焼させた場合であっても、ボイラ群2は当該ブロー報知ボイラを除く他の燃焼ボイラにより必要蒸気量算出部40により算出される必要蒸気量を賄えるようになった場合、再度ブロー報知ボイラの燃焼量の上限(第1の燃焼量)を設定することができる。
次に、第1実施形態における台数制御装置3(制御部4)による制御の一連の流れについて図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図4は制御部4の処理内容を示すフローチャート図である。
なお、ボイラ群2に含まれる各ボイラ20は、台数制御装置3(制御部4)により台数制御されているものとする。
図3及び図4を参照しながらブロー報知ボイラに係る処理フローについて説明する。
なお、この処理フローでは、ブロー報知条件として条件2が予め設定されているものとする。すなわち、制御部4は、ブロー報知アラーム判定部222によりブロー報知アラームが出力された後、オペレータによるブロー報知アラームの確認操作を検知した場合(条件2)に、当該優先順位を繰り下げるものとする。
[処理フローの変形例1]
前述した処理フローでは、ステップST8において最適燃焼移行制御機能によりボイラ20Aが燃焼停止させられたか否かを判定し、ボイラ20Aが燃焼停止させられた場合、ステップST9に移るものとした。
これに対して、最適燃焼移行制御機能では、ボイラ20Aがなかなか停止しないケースが発生する可能性があることから、最適燃焼移行制御機能による燃焼停止に替えて、ステップST8を次のステップST8´に、ステップST9をステップST9´に置き換えてもよい。
ステップST8´において、ボイラ20Aの燃焼率が最小燃焼率に到達したか否か、及びボイラ群2は当該ボイラ20Aを停止しても他の燃焼ボイラにより必要蒸気量算出部40により算出される必要蒸気量を賄えるか否かを判定し、これらの条件を満たす場合(Yes)、ステップST9´に移り、これらの条件を満たさない場合(No)、ステップST6に戻る。
ステップST9´において、当該ボイラ20Aを燃焼停止させ、ボイラ20Aを全ブロー処理可能とする。
前述した処理フロー及びその変形例1においては、ブロー報知アラーム検出部42によりボイラ20についてブロー報知アラームが検出された後、オペレータによるブロー報知アラームの確認操作を検知した場合(条件2)に、優先順位を繰り下げるものとしたが、条件2に替えて、条件1(ブロー報知アラームが検出されたことで無条件に優先順位を繰り下げる)又は条件3(オペレータによるブロー操作開始指示の操作を検知した場合)を適用することができる。
ステップST2´において、制御部4(ブロー報知アラーム検出部42)は、オペレータによるブロー操作開始指示の操作を検知したか否かを判断する。オペレータによるブロー操作開始指示の確認操作を検知した場合(Yes)、ステップST3に移る。オペレータによるブロー操作開始指示の確認操作を検知しない場合(No)、ステップST2´に戻る。
これにより、全体の蒸気負荷が低い場合、台数制御装置3(制御部4)は、最適燃焼移行制御機能による成り行き等によりブロー報知ボイラを停止させることができる。また、オペレータにより例えば運転スイッチのオフ操作がなされることで、ブロー報知ボイラを停止させる場合であっても、出力蒸気量と蒸気負荷のバランスが崩れ、ヘッダ圧力が不安定となることを防止することができる。
これにより、ブロー報知ボイラに対して燃焼量の上限が設定された後に全体の蒸気負荷が増加し、ボイラ群2で必要蒸気量を賄えなくなった場合に、一時的にブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)ことで、ブロー報知ボイラの出力蒸気量を増加させ、ボイラ群2で必要蒸気量を出力させることができる。
第1実施形態において、ブロー報知ボイラに対してリミット設定部44により燃焼量の上限が設定された後に全体の蒸気負荷が増加し、ボイラ群2で必要蒸気量を賄えなくなった場合に、リセット部45により、一時的にブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)するように構成した。
これに対して、ボイラ効率を重視する観点から、ブロー報知ボイラに対してリミット設定部44により燃焼量の上限が設定された後に、ボイラ群2におけるブロー報知ボイラを除く燃焼中のボイラ20が所定の燃焼率又は所定の燃焼範囲を外れて燃焼する場合に、リセット部45により、一時的にブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)ように構成してもよい。
そうすることで、ブロー報知ボイラに対してリミット設定部44により燃焼量の上限が設定された後に、他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れて燃焼した場合(すなわち、燃焼ボイラのボイラ効率が低下した場合)に、一時的にブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)ことで、他の燃焼ボイラをエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンで燃焼させることを可能とする。
このように、燃焼ボイラのボイラ効率をブロー報知ボイラの全ブロー処理に優先させることができる。
ステップST4´において、制御部4(リミット設定部44)は、ボイラ20Aを第1の燃焼量以内で燃焼させた場合に、ボイラ群2はボイラ20Aを除く他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れずに燃焼するか否かを判定する。他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れずに燃焼すると判定した場合(Yes)、ステップST6´に移る。他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れて燃焼すると判定した場合(No)、ステップST4´に戻る。
ステップST6´において、制御部4(リセット部45)は、ボイラ20Aを除く他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れずに燃焼するか否かを判定する。他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れずに燃焼すると判定した場合(Yes)、ステップST8に移る。他の燃焼ボイラがエコ運転ポイント又はエコ運転ゾーンを外れて燃焼すると判定した場合(No)、ステップST7に移る。
それにより、ブロー報知ボイラに対して燃焼量の上限が設定された後に、他の燃焼ボイラがエコ運転ゾーンを外れて燃焼する場合に、一時的に前記ブロー報知ボイラに設定された燃焼量の上限をリセットする(外す)ことで、ボイラ効率を優先させることができる。
2 ボイラ群
3 台数制御装置
4 制御部
40 必要蒸気量算出部
41 燃焼制御部
42 ブロー報知アラーム検出部
43 優先順位繰下部
44 リミット設定部
45 リセット部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)
20 ボイラ
Claims (8)
- 複数のボイラからなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記制御部は、
前記ヘッダ圧力値に基づいて必要蒸気量を算出する必要蒸気量算出部と、
前記必要蒸気量算出部により算出された必要蒸気量の蒸気を生成するように前記ボイラ群の出力を制御する燃焼制御部と、
全ブローが必要な時期になった前記ボイラのブロー報知アラームを検出するブロー報知アラーム検出部と、
前記ブロー報知アラームの検出されたブロー報知ボイラの燃焼優先順位を最下位に繰り下げる優先順位繰下部と、
前記ブロー報知ボイラの燃焼量の上限を予め設定された第1の燃焼量に設定するリミット設定部と、を備える、ボイラシステム。 - 前記第1の燃焼量は、前記ボイラの最小燃焼量である、請求項1に記載のボイラシステム。
- 前記優先順位繰下部は、
前記ブロー報知アラーム検出部によりブロー報知アラームが検出されたときに、前記ブロー報知ボイラの燃焼優先順位を最下位に繰り下げる、請求項1又は請求項2に記載のボイラシステム。 - 前記優先順位繰下部は、
前記ブロー報知アラーム検出部によりブロー報知アラームが検出された後、オペレータによる前記ブロー報知アラームの確認操作を検知したときに前記ブロー報知ボイラの燃焼優先順位を最下位に繰り下げる、請求項1又は請求項2に記載のボイラシステム。 - 前記優先順位繰下部は、
前記ブロー報知アラーム検出部によりブロー報知アラームが検出された後、オペレータによるブロー操作開始指示の操作を検知したときに前記ブロー報知ボイラの燃焼優先順位を最下位に繰り下げる、請求項1又は請求項2に記載のボイラシステム。 - 前記制御部は、
前記ボイラ群により前記必要蒸気量を賄えない場合に、前記リミット設定部による設定を解除するリセット部を更に備える、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のボイラシステム。 - 前記制御部は、
前記ボイラ群における前記ブロー報知ボイラを除く燃焼中のボイラが所定の燃焼率又は所定の燃焼範囲を外れて燃焼する場合に、前記リミット設定部による設定を解除するリセット部を更に備える、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のボイラシステム。 - 前記所定の燃焼率は、前記燃焼中のボイラのボイラ効率が最も高くなる燃焼率であるエコ運転ポイントであり、
前記所定の燃焼範囲は、前記燃焼中のボイラのボイラ効率が所定閾値よりも高くなる燃焼率の範囲であるエコ運転ゾーンである、請求項7に記載のボイラシステム。
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