JP2018052863A - 脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有するリップグロス化粧料 - Google Patents

脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有するリップグロス化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】艶や伸び等の使用性に優れたリップグロス化粧料の提供。【解決手段】式(1)で示される脂肪酸アルカノ−ルアミド誘導体を含有するリップグロス化粧料。[R1はC7〜21の炭化水素鎖;R2はH又は式(2)の置換基;分子中少なくとも1つのR2はHではない;AはH、メチル基、又は−CH2CH2O−R2基][R3はC7〜21の炭化水素鎖;R4はメチル基;pは0又は1]【選択図】なし

Description

本発明はリップグロス化粧料に関し、特に艶や伸び等の使用性に優れたリップグロス化粧料に関する。
口唇用組成物にはスティック状、練紅状、クリーム状、液状等のものがあり、配合される色材量、基剤等により形状とは関係なく、口紅、ルージュ、リップクリーム、グロス等と呼ばれる。使用方法についてもそれぞれの組成物を単独で使用するほか、いずれかの組成物を下地として塗布し、その後、他の組成物を塗布する場合がある。特に、艶に特徴を有する組成物は最後に塗布するのが一般的である。
最近の口唇用組成物に対する市場の要求は、艶のないマットタイプと呼ばれるものから、艶がより求められるグロスタイプと呼ばれるものまで大きく広がってきている。さらに近年では、グロスと呼ばれる練り紅状の組成物が提供されるが、グロスはグロスタイプの口紅よりより艶が高く、着色剤を全く含まないか、含んでも極微量であり、又はパール剤のみを含み光沢を出すものである。これらの口唇用組成物のうち、マットタイプと呼ばれるものは主として粒径の大きな粉末を配合することでその使用感、仕上がりの満足できる製品を得ることができる。
艶は液体脂の鏡面反射効果を利用しており、古くは、艶を増す成分として最も一般的には液状のヒマシ油が用いられている。ヒマシ油は高粘度の油分であり、配合量を増やすことにより艶を演出することが可能である。しかしながら、艶を出すために多量のヒマシ油を配合すると、油分特有のべたつきが顕在化したり、適当な硬度を保持することができず、その結果多量の固形油分を配合する必要が生じ、液状油分と固形油分の比率が変わり、伸び、着き等の使用性に影響を与える。また、ヒマシ油には特有の匂いがあり、これをカバーするために多量の香料を配合する必要があった。
また、ヒマシ油に代えてヒマシ油よりも低粘度である液状ラノリンを配合することもある。液状ラノリンはヒマシ油と比較して匂いが少ない点では優れているが、十分な艶を得るためには多量の配合を要し、この結果べたつきが生じてしまい、使用感が悪い。さらに、ポリイソブテンはヒマシ油よりも粘度が高く少量で艶がでるが、粘度が高いがために塗布時の伸びが悪くなるという欠点を有している(特許文献1)。
油剤以外の添加物による艶を増す成分として、チタンマイカや鱗片状ガラスなどのパール剤の添加により、鏡面反射性を高める方法が開発されている(特許文献2)。しかしながら、この方法においては、パール剤が扁平な形状をしているが故に、油脂との相互作用により、皮膚上での摩擦係数を高くし、のびを損なうなどの使用上の課題が新たに生じた。加えて、ワックス分によって、干渉光効果が充分に生かされない場合が存する実状も現存する。高粘度且つ高い屈折率を持つエステル油は、その配合により口唇化粧料の唇への付着性の向上といった使用感を向上させる機能を持つが、このようなエステル油の中でもリンゴ酸ジイソステアリルやトリイソステアリン酸ポリグリセリル−2は、ベヘン酸/エイコサン二酸/グリセリンから得られるオリゴマーと共に配合することで保湿性・保護効果を持ちつつ艶の良い口唇用化粧料が得られることや、リンゴ酸ジイソステアリルとフッ素ポリエーテル共変性シリコーンとを含有させることで艶に優れた口唇用化粧料が得られることが知られている(特許文献3、4)。しかしながら、かかる成分による効果も構造を作るワックス分の存在により、損なわれてしまう場合が少なくなかった。
オイルゲル化粧料に含有されるフィトステロールのエステルとしては、ヒドロキシステアリン酸のフィトステリルエステルが知られており(特許文献5)、これは化粧料原料の分類上は重質油剤に属する。ここで、重質油剤とは、1気圧、25℃の条件で、流動性はあるものの、殆ど形状変化を示さず、40℃程度の温度で漸く流動するような油剤を意味する。重質油剤としては、かかる成分以外には、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル(特許文献6)、リンゴ酸ジイソステアリル(特許文献7)などが知られている。
また、リンゴ酸ジイソステアリルとラウロイルサルコシンイソプロピルとを併用することで艶の良いグロス化粧料が得られることが知られている(特許文献8)。
しかしながら、これらの重質油剤はべたつき感を与えることがあり、塗布時の伸び性が悪いなど使用感にも問題があった。
特開平9−208430 特開2003−212719 特許第5022892号 特許第4170263号 特開2005−213204 特表2008−514697 特開2008−19200 特開2004−75639
前項記載の従来技術の背景下に、本発明の目的は、リップグロス化粧料に対して十分な艶の付与効果を与えながらも、良好な使用感と伸びの良い塗付感を示すリップグロス化粧料を提供することにある。
本発明者は、前項記載の目的を達成すべく鋭意研究の結果、リップグロス化粧料の油剤の一部として本発明に記載の脂肪酸アルカノールアミド誘導体を配合することで前記問題点であるリップグロス化粧料を塗布した際の高い艶の付与効果と良好な使用感、伸びの良い塗布感を同時に満たす化粧料が得ることを見出し、このような知見に基づいて本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
一般式(1)の構造で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有することを特徴とするリップグロス化粧料に関する。
Figure 2018052863
[但し、式(1)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
Figure 2018052863
但し、式(2)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
はメチル基を示し、
pは0乃至は1の整数を示す。]
一般式(1)の物質は、脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸を加熱脱水させることで容易に得ることができる。使用する脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との組み合わせとしては、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルグリシンの組み合わせが例示され、脂肪酸アルカノールアミドの当量以上のN−アシルアミノ酸を加熱脱水させることにより一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を得ることができる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、モディファイドヤシ油脂肪ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸N−メチルエタノールアミドが挙げられ、より好ましい化合物はジエタノールアミン誘導体でありラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられ、特にラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが好ましい。
脂肪酸ジエタノールアミンとアシルアミノ酸とのモル比率は、脂肪酸ジエタノールアミン1モルに対して、アシルアミノ酸を1〜2モルの間で選択可能であるが、1.25〜1.80モルのアシルアミノ酸を用いるのがリップグロス化粧料に配合した際の艶の付与性能の面で好ましい。
本発明に寄れば、使用感を損なうことなく塗布時に優れた艶を与えるリップグロス化粧料を提供することが出来る。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明のリップグロス化粧料は、油性成分として一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を必須の成分として含有することを特徴とする。
一般式(1)の構造で表される脂肪酸アルカノールアミド誘導体に関して詳細に説明する。
Figure 2018052863
[但し、式(1)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
Figure 2018052863
[但し、式(2)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
はメチル基を示し、
pは0乃至は1の整数を示す。]
本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体の疎水基はR乃至はRで示されるが、その疎水基長は炭素数7〜21の間であれば、単一組成でも良いし、分岐鎖、不飽和結合を含有して良い複数の疎水基で構成されても良い。
一般式(1)の物質は、脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸を加熱脱水させることで容易に得ることができる。使用する脂肪酸アルカノールアミドとアシルアミノ酸との組み合わせとしては、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルヒドロキシエチルβアラニン、
脂肪酸ジエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸モノエタノールアミドとアシルメチルグリシン、
脂肪酸メチルエタノールアミドとアシルメチルグリシンの組み合わせが例示され、脂肪酸アルカノールアミドの当量以上のN−アシルアミノ酸を加熱脱水させることにより一般式(1)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を得ることができる。
脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミドパーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、モディファイドヤシ油脂肪ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸N−メチルエタノールアミドが挙げられ、より好ましい化合物はジエタノールアミン誘導体でありラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリスチン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられ、特にラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが好ましい。
脂肪酸ジエタノールアミンとアシルアミノ酸とのモル比率は、脂肪酸ジエタノールアミン1モルに対して、アシルアミノ酸を1〜2モルの間で選択可能であるが、1.25〜1.80モルのアシルアミノ酸を用いるのがリップグロス化粧料に配合した際の艶の付与性能の面で好ましい。1モル以下のアシルアミノ酸を用いた場合は原料である脂肪酸ジエタノールアミンが残存してしまい、艶の効果が低下してしまう。アシルアミノ酸が2モル以上の場合には、カルボン酸型のアシルアミノ酸が残存し不溶物となり析出し外観上の問題を生じることに加え艶の付与効果が低下する。
本発明のリップグロス化粧料は(A)〜(C)の成分を含有する。
(A)固形パラフィン、ミツロウ、流動パラフィン、硬化ヒマシ油、ミリスチン酸イソプロピル等の化粧料で使用される油性成分
(B)デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、アシルグルタミン酸ジアミド等のオイルの増粘・ゲル化剤
(C)請求項1に記載の脂肪酸アルカノールアミド誘導体を1〜70質量%
(A)油性成分
本発明のリップグロス化粧料の処方において、油性成分として本発明の効果を損なわない範囲において任意に配合することが出来る。このような油性成分としては、例えば飽和または不飽和脂肪酸およびこれから得られる高級アルコール類、スクアラン、ヒマシ油およびその誘導体、ミツロウ、液状および精製ラノリンをふくむラノリン類およびその誘導体、コレステロールおよびその誘導体、マカデミアナッツ油、ホホバ油、カルナバロウ、ゴマ油、カカオ油、パーム油、ミンク油、木ロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等の動植物由来の油性成分、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン等石油および鉱物由来の油性成分をはじめ、メチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン、ポリオキシプロピレン・メチルポリオキシシロキサン、ポリ(オキシエチレン、オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、アミノ酸変性ポリシロキサンなどのシリコーンポリマー等のシリコーン類、樹脂酸、脂肪酸エステル、ケトン類等が挙げられる。好ましくは、固形パラフィン、ミツロウ、流動パラフィン、硬化ヒマシ油、ミリスチン酸イソプロピル等が使用される。
(B)オイルの増粘・ゲル化剤
本発明のリップグロス化粧料の処方において、本発明の効果を損なわない範囲においてオイルの増粘・ゲル化剤を任意に配合することが出来る。オイルの増粘・ゲル化剤としては、例えば、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル(ベヘン酸とエイコサン二酸とグリセリンとから得られるオリゴマー)、アシルグルタミン酸ジアミド、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、煙霧状シリカ、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、金属石鹸、有機変性粘土鉱物等が挙げられる。好ましくは、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、アシルグルタミン酸ジアミド等が使用される。
(C)請求項1に記載の脂肪酸アルカノールアミド誘導体
本発明のリップグロス化粧料に添加される脂肪酸アルカノールアミド誘導体は、艶の付与効果のみならず、塗布時の伸びの良さやべたつき感が無いといった使用感の向上効果を有している。
脂肪酸アルカノールアミド誘導体のリップグロス化粧料への配合量は、使用目的や用途により適宜選択できるが1〜70質量%使用しても良く、好ましくは1〜65質量%、特に好ましくは1〜60質量%である。1質量%以下では艶の付与性能が発揮されず、70質量%以上では油性成分の増粘やゲル化に影響を及ぼし、べたつき感を与えてしまう。
本発明のリップグロス化粧料においては、上記の必須成分の他にも、本発明の効果を阻害しない範囲で、化粧料に通常使用されている各種添加剤を添加することができる。例えば、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類、グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸およびその塩、ポリエチレングリコール、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモニウム、カチオン化プロテイン、コラーゲン分解物およびその誘導体、アシル化タンパク、ポリグリセリン、アミノ酸ポリグリセリンエステル、などの水溶性高分子、マンニトールなどの糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物、並びにエタノール、プロパノールなどの低級アルコール等の他、動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、有機及び無機粉体、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等を配合することができる。
本発明の効果に関して以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
合成例1〜13に従って、各種本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体と、比較合成例1、2に従って本発明に該当しない脂肪酸アルカノールアミド誘導体を製造し、それらをサンプルとして表1〜6に記載の評価試験を実施した。
合成例1(CDE−1.5ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールCDE−G) 28.65g(95.3mmol)と、川研ファインケミカル株式会社アラノンACEを酸析して得たN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 42.69g(143mmol, 1.5equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で7時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物61.64gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (7.5H m), 1.3ppm (42H m), 1.6ppm (5H m) , 2.28〜2.30ppm (5H t), 2.7ppm (2.5H t), 3.05ppm (4.5H t), 3.6ppm (7.5H m), 3.8ppm (1H m) , 4.2ppm (4H t).
合成例2(CDE−1.0ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 90.00g(300mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 93.90g(315mmol, 1.05equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で7時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、モノエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体165.65gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6H m), 1.3ppm (33H m), 1.6ppm (4H m) , 2.28〜2.30ppm (4H t), 2.6−2.7ppm (2H t), 3.05ppm (2H t), 3.6ppm (6H m), 3.8ppm (2H m), 4.2ppm (2H t).
合成例3(CDE−2.0ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 90.00g(300mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 183.36g(615mmol, 2.05equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で12時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このジエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体256.70gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (9H m), 1.3ppm (55H m), 1.6ppm (6H m) , 2.25〜2.35ppm (6H t), 2.6−2.7ppm (4H t), 3.05ppm (8H t), 3.6ppm (8H m), 4.2ppm (4H t).
合成例4(LDE−1.5ALA)
フラスコ中でラウリン酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールLDE−G)30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン(川研ファインケミカル株式会社アラノンALA)42.81g(150mmol, 1.50equiv.)とを2kPaに減圧し、125〜130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物63.41gを取り上げた。放冷後、生成物の構造を1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (41H, m), 1.6ppm (5H, m), 2.3−2.4ppm (5H, m), 2.6−2.7ppm (2.5H, m), 2.9−3.1ppm (3H, m), 3.6ppm (7.5H, m), 4.2ppm (2H m).
合成例5(LME−1.0ALA)
フラスコ中でラウリン酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社アミゾールLME)24.35g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン29.97g(105mmol, 1.05equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で6時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸モノエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体51.5gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H. m),2.1ppm (2H, t), 2.3ppm (2H, t), 2.7ppm (2H, t), 3.3ppm (2H, t), 3.5ppm (3H, s),3.6ppm (2H, t), 4.1ppm (2H, t).
合成例6(ラウリン酸−N−メチルエタノールアミド−1.0ALA)
フラスコ中でラウリン酸クロライドとN−メチルエタノールアミンから誘導したラウリン酸メチルエタノールアミド25.74g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン28.55g(100mmol, 1.0equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で7時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸メチルエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体48.31gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H, m),2.3ppm (4H, m), 2.7ppm (2H, t), 3.5ppm (8H, m), 3.6ppm (2H, t), 4.5ppm (2H, t).
合成例7(LDE−2.0SLA)
フラスコ中でラウリン酸ジエタノールアミド28.74g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン(川研ファインケミカル株式会社ソイポンSLA)54.22g(200mmol, 2.0equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で10時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体68.54gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (9H, m), 1.3ppm (48H, m), 1.5ppm (6H, m),2.3ppm (6H, m), 3.5ppm (8H, m), 4.5ppm (4H, m), 4.9ppm (4H, s).
合成例8(LME−1.0SLA)
フラスコ中でラウリン酸モノエタノールアミド24.34g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン27.15g(100mmol, 1.0equiv.)とを2kPaに減圧し、120℃で5時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるラウリン酸モノエタノールアミドのO−(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体46.68gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6H, m), 1.3ppm (32H, m), 1.5ppm (4H, m),2.1ppm (2H, t), 2.3ppm (2H, t), 3.3ppm (2H, t), 3.5ppm (3H, s), 4.1ppm (2H, t),4.9ppm (2H, s).
合成例9(CDE−1.5ALA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン42.80g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、135℃で7時間加熱した。理論量の水が留出し、エステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物64.53gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (42H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例10(CDE−1.5SLA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)とN−ラウロイル−N−メチル−グリシン40.70g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体とO −(N−ラウロイル−N−メチル−グリシン)エステル体の混合物65.15gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (41H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例11(CDE−1.5SCA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド30.05g(100mmol)と、川研ファインケミカル株式会社ソイポンSCEを酸析して得たN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン42.62g(150mmol, 1.5equiv.)とを2kPaに減圧し、130℃で9時間加熱した。理論量の水が留出し、この縮合物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O’−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−グリシン)エステル体の混合物63.70gを取り上げた。1H−NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト: 0.9ppm (7.5H, m), 1.3ppm (43H, m), 1.6ppm (5H, m),2.3ppm (5H, m), 3.5ppm (10H, m), 4.5ppm (5H, m), 4.9ppm (5H, s).
合成例12(CDE−1.25ACE)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.50g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 37.29g(125mmol, 1.25equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で5時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物60.25gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (6.7H m), 1.3ppm (40H m), 1.6ppm (4.5H m), 2.28〜2.30ppm (4.5H t), 2.7ppm (2H t), 3.05ppm (3.7H t),3.6ppm (6.5H m), 3.8ppm (6.5H m), 4.2ppm (4H t).
合成例13(CDE−1.8ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 45.81g(152mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 81.68g(274mmol, 1.8equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で10時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物115.13gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (8.1H m), 1.3ppm (50H m), 1.6ppm (5.5H m), 2.28〜2.30ppm (5.5H t), 2.6−2.7ppm (3.5H t), 3.05ppm (5H t), 3.6ppm (7.5H m), 3.8ppm (6.5H m), 4.2ppm (4H t).
比較合成例1(CDE−0.9ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.50g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 26.82g(90mmol, 0.9equiv.)とを130℃に加熱し、減圧下で5時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このモノエステル化物であるO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの混合物52.98gを得た。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (5.8H m), 1.3ppm (33H m), 1.6ppm (3.5H m), 2.28〜2.30ppm (3.8H t), 2.7ppm (1.8H t), 3.05ppm (2.7H t), 3.6ppm (5.5H m), 3.8ppm (5.8H m), 4.2ppm (4H t).
比較合成例2(CDE−2.1ACA)
フラスコ中でヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 30.51g(100mmol)とN−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン 62.63g(210mmol,2.1equiv.)を130℃に加熱し、減圧下で10時間脱水反応させることでエステル化反応を行なった。理論量の水が留出し、このエステル化物であるヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とN−ヤシ油脂肪酸メチルβアラニンの混合物91gを得た。この生成物には、白色の不溶物が析出していた。1H NMRより構造を決定した。1H NMR ケミカルシフト:0.9ppm (9H m), 1.3ppm (56H m), 1.6ppm (6H m), 2.25〜2.35ppm (6H t), 2.6−2.7ppm (4H t), 3.05ppm (8H t), 3.6ppm (8H m), 4.2ppm (4H t).
<リップグロスの艶の目視評価>
表1に記載の実施例1〜13及び比較例1〜4の処方に従いリップグロスを作成した。表中の数値は質量%を示す。すなわち、処方成分を90℃にて加熱溶解し、よく混和した後に冷却、固化させてリップグロスを得た。
実施例1〜13及び比較例1〜4のリップグロスを人工皮膚(ビューラックス社製のバイオスキンを使用)に塗布し、専門パネル12名により艶の目視評価を実施した。
<艶の評価基準>を、比較例1を基準として、艶が比較例1より悪いもの:−1、艶が比較例1と同程度:0、艶が比較例1よりやや良い:1、艶が比較例1より非常に良い:2とし、この評価基準によるパネリストの評価の平均値を算出した。平均値が1.0〜2.0の場合を◎、0.0〜1.0未満の場合を○、0.0未満の場合を△とした。
結果を表1に示した。実施例1〜13は、比較例1〜4を上回る艶を示しており、特に実施例1、4、9〜13が優れていた。実施例1〜13の脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有するリップグロス化粧料の艶が優れていることが確認できた。
Figure 2018052863
Figure 2018052863
<リップグロスの使用感と艶の評価>
実施例14〜19及び比較例5〜7においては、実施例及び比較例に記載の化粧料を調製して唇に塗布時の使用感の評価を実施しているが、これに先立ち化粧料の評価方法について述べる。
[伸びの良さ]
専門パネル12名により、各試料について、唇に塗布する際の伸びの良さについて使用テストを行ない、アンケートの結果から下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
◎:12名中、10名以上が良好と回答した
○:12名中、7〜9名が良好と回答した
△:12名中、4〜6名が良好と回答した
×:12名中、3名以下が良好と回答した
[べたつき感]
専門パネル12名により、各試料について、唇に塗布した後のべたつき感について使用テストを行ない、アンケートの結果から下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
◎:12名中、10名以上がべたつき感が無く良好と回答した
○:12名中、7〜9名がべたつき感が無く良好と回答した
△:12名中、4〜6名がべたつき感が無く良好と回答した
×:12名中、3名以下がべたつき感が無く良好と回答した
[艶の良さ]
専門パネル12名により、各試料について、唇に塗布した後の艶の良さについて使用テストを行ない、アンケートの結果から下記の基準に従って判定した。
(評価基準)
◎:12名中、10名以上が良好と回答した
○:12名中、7〜9名が良好と回答した
△:12名中、4〜6名が良好と回答した
×:12名中、3名以下が良好と回答した
表2に記載の実施例14〜19及び比較例5〜7の処方に従いリップグロスを作成した。表中の数値は質量%を示す。すなわち、処方成分を90℃にて加熱溶解し、よく混和した後に冷却、固化させてリップグロスを得た。
これらのリップグロスを専門パネル12名により唇に塗布して実使用時における使用感の評価を実施した。
評価結果を表2に示した。実施例14〜19は、比較例5〜7よりも伸びが良く、べたつき感が無く、使用感が優れた。また、実施例14〜19は、比較例5〜7を上回る艶を示しており、特に実施例14、17〜19が優れていた。本発明の脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有するリップグロス化粧料は、艶があり、伸び等の使用感が優れていることが確認できた。
Figure 2018052863
実施例20 リップグロス1
表3に示す処方に従ってラメ剤(合成金雲母、酸化チタン、酸化鉄)を配合したリップグロスを作成した。表中の数値は質量%を示す。即ち処方成分を90℃で加熱溶解しよく混和した後に冷却して固化させた。
表3の組成物は、艶が良く、塗布時に伸びやすくべたつき感がなく優れた使用感を示し本発明の効果を発現した。
Figure 2018052863
実施例21、比較例8 リップグロス2
表4に示す処方に従ってラメ剤(合成金雲母、酸化チタン、酸化鉄)を配合したリップグロスを作成した。表中の数値は質量%を示す。即ち処方成分を90℃で加熱溶解しよく混和した後に冷却して固化させた。
実施例21の組成物は、艶があり、塗布時に伸びやすくべたつき感がなく優れた使用感を示し本発明の効果を発現した。一方、比較例8の組成物は、艶が無く、塗布時の伸びが悪く使用感が悪かった。
Figure 2018052863
実施例22、比較例9 リップグロス3
表5に示す処方に従ってラメ剤(合成金雲母、酸化チタン、酸化鉄)を配合したリップグロスを作成した。表中の数値は質量%を示す。即ち処方成分を90℃で加熱溶解しよく混和した後に冷却して固化させた。
実施例22の組成物は、艶の付与効果に優れると共に塗布時に伸びやすくべたつき感がなく優れた使用感を示し本発明の効果を発現した。一方、比較例9の組成物は、固化せずに液状であったために塗布し難く、べたつき感もあり使用感が悪かった。
Figure 2018052863
実施例23、 口紅
表6に示す処方に従って口紅を作成した。表中の数値は質量%を示す。即ち処方成分を110℃で加熱溶解しよく混和した後に冷却して固化させた。表6の組成物は、優れた艶を付与する効果を有し、伸び性が良くべたつき感も無く使用感にも優れていた。
Figure 2018052863
リップグロス化粧料に関し、特に艶や伸び等の使用性に優れたリップグロス化粧料を提供する。

Claims (5)

  1. 一般式(1)の構造で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体を含有することを特徴とするリップグロス化粧料。
    Figure 2018052863
    [但し、式(1)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
    は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示すが、分子中少なくとも1つのRは水素原子ではない。
    Aは水素原子、メチル基、又は −CHCHO−R基を示す。]
    Figure 2018052863
    [但し、式(2)中 Rは炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、
    はメチル基を示し、
    pは0乃至は1の整数を示す。]
  2. 脂肪酸アルカノールアミド誘導体混合物が、一般式(3)で示される脂肪酸アルカノールアミド誘導体混合物である請求項1記載のリップグロス化粧料。
    Figure 2018052863
    [但し、R5は炭素数7〜21の炭化水素鎖を示し、それらの混合物でも良い
    は水素原子、乃至は一般式(2)の置換基を示し、
    基は、水素原子又は一般式(2)の置換基を示し、
    及びRが同時に水素原子である場合は除き、式(3)1当量に対してR、Rに導入される式(2)の置換基の導入が1.25当量から1.80当量の間である。]
  3. 脂肪酸アルカノールアミド誘導体がヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体とO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体の混合物であることを特徴とする請求項1に記載のリップグロス化粧料。
  4. 脂肪酸アルカノ−ルアミド誘導体がヤシ油脂肪酸ジエタノ−ルアミドのO,O‘−ビス(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体若しくはO−(N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン)エステル体であることを特徴とする請求項1に記載のリップグロス化粧料。
  5. (A)固形パラフィン、ミツロウ、流動パラフィン、硬化ヒマシ油、ミリスチン酸イソプロピル等の化粧料で使用される油性成分と、
    (B)デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、アシルグルタミン酸ジアミド等のオイルの増粘・ゲル化剤を含有し、
    (C)請求項1に記載の脂肪酸アルカノ−ルアミド誘導体を1〜70質量%含有することを特徴とする請求項1に記載のリップグロス化粧料。
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